JPH0937677A - コンブによる大規模藻場・海中林魚礁団地造成と施設 の周年利用法 - Google Patents

コンブによる大規模藻場・海中林魚礁団地造成と施設 の周年利用法

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JPH0937677A
JPH0937677A JP7226958A JP22695895A JPH0937677A JP H0937677 A JPH0937677 A JP H0937677A JP 7226958 A JP7226958 A JP 7226958A JP 22695895 A JP22695895 A JP 22695895A JP H0937677 A JPH0937677 A JP H0937677A
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kelp
anchor
sand
sea
seabed
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JP7226958A
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Ichiro Sakai
一郎 境
Yoshiaki Matsuda
恵明 松田
Toshihiko To
敏彦 陶
Makoto Ishiguro
諒 石黒
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Artificial Fish Reefs (AREA)
  • Cultivation Of Seaweed (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 はだか山には鳥獣が棲まないように,海藻
の無い磯焼け・赤潮の浜は魚の産卵場所・幼稚仔・稚魚
育成の場を奪い沿岸を海の砂漠化し全国的課題となって
いるが,本発明は鹿児島県東町で北方系の大型海藻であ
るコンブを食用としてではなく藻場・海中林造成のため
の試験に成功したことを機に鹿児島より北の九州・四国
・本州沿岸でも実現可能と考え,この施設の休閑期を利
用してアワビ・ウニ・ホタテガイ・ヒオオギガイ等を養
殖できるので漁民の収入増加も期待される。 【構成】 藻場・海中林の必要な春先の季節と成長の
早い北方系大型海藻コンブの促成栽培種苗をこの期間に
重点的に幹綱を水面下2から5mで固定し類型化した大
規模養殖施設でコンブ藻場・海中林をつくり,施設休閑
期を利用してこの幹綱・施設を10から20mに垂下固
定しアワビ・ウニ・ホタテガイ・ヒオオギガイ等を養殖
することを特徴とするコンブによる大規模藻場・海中林
魚礁団地造成と施設の周年利用法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は 大型海藻である北方系
コンブによる藻場・海中林造成試験を鹿児島県東町で成
功させたことにより、それより北の沿岸海域を含め全国
的に実現の可能性が高まったといえる。コンブによる藻
場・海中林魚礁造成は、産卵礁・幼稚仔保育場・魚礁・
富栄養化防止・赤潮対策・海藻を食べる動物の餌となる
だけでなくコンクリート魚礁・鉄骨魚礁より安いコスト
で造成ができ、かつ、この施設の休閑期を利用してアワ
ビ・ウニ・ホタテガイ,ヒオオギガイ等を養殖すること
によって休閑期における施設の周年利用ができる。
【0002】
【従来の技術】従来の藻場造成・海中林は新版「つくる
漁業」(農林統計協会)によれば磯焼け漁場対策として
アワビ・ウニの餌料藻類の群落を造成する技術開発実証
実験が水産庁別枠研究として昭和58年に宮城県江ノ
島、岩手県宿戸、青森県尻屋で行われ一定の成果をあげ
ていることが発表された。また、昭和51年沿岸漁場整
備開発事業(略・沿整)の発足以来第一次沿整2000
億円、第二次沿整4000億円、第三次沿整4800億
円、平成6年からの第四次沿整6000億円の莫大な国
費・公費を投じて沿岸漁場整備開発事業が行われてきた
がその中で磯焼け,赤潮の多発にみられるように人工魚
礁、藻場・海中林魚礁造成については充分な効果を挙げ
てきたといえない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】はだか山には鳥獣が棲
まないように、海藻の無い磯焼け・赤潮の浜は魚の産卵
場所・幼稚仔・稚魚育成の場を奪い沿岸を海の砂漠化し
ているといって過言でなく全国的課題となっている。本
発明は 鹿児島県東町で北方系の大型海藻であるコンブ
を食用としてではなく藻場・海中林魚礁造成のための試
験に成功したことを機に鹿児島より北の九州・四国・本
州沿岸でもこの方法が実現可能と考えるとともに,さら
に、この施設の休閑期を利用してアワビ・ウニ・ホタテ
ガイ・ヒオオギガイ等を養殖できるので施設の周年利用
によって漁民の収入増加も期待される。
【0004】
【課題を解決するための手段】魚介類再生産・資源保護
対策として藻場・海中林魚礁は極めて重要な役割をはた
しその必要な季節はブランクトン発生が最も多く、大部
分の魚介類の産卵期・幼稚仔・稚魚育成期である1月か
ら6月であることに着目して、同じ1月から6月迄の期
間に藻場・海中林魚礁を大規模に養殖するために、成長
が早く大型海藻である北方系のコンブの促成栽培種苗糸
を用いる。コンブは高い水温に弱いので北海道では10
月から11月に種苗糸を海中で養成するが鹿児島県東町
の試験では水温が18℃前後に下がる12月中旬に養殖
施設を水面下3から5mに固定した幹綱を用いて根を上
にした逆さ養殖試験を始めた。また5月下旬に藻場・海
中林の目的を終えたコンブを収穫した後の休閑期の施設
を水面下10から20mに沈下固定した幹綱を用いてア
ワビ・ウニ・ホタテガイ・ヒオオギガイ・イタヤガイ等
を養殖する。
【0005】
【作用】藻場・海中林魚礁の特性・機能である産卵礁・
幼稚仔保育場・魚礁・富栄養化防止・赤潮対策・海藻を
食べる動物の餌などについては多くの学者研究者によっ
て報告されているが本案によるコンブによる大規模藻場
・海中林魚礁団地造成の場合の作用も同じと考える。ま
たアンカー綱を水深の3倍とることによって幹綱施設の
位置を水面下3から5mより10から20mに沈設固定
し、幹綱を用いたアワビ・ウニ・ホタテガイ・ヒオオギ
ガイ等を養殖し施設の周年利用を行う。
【0006】
【実施例】本案の実施例について図面を参照して説明す
ると、(図−1)はコンブによる大規模藻場・海中林魚
礁団地造成標準型斜視図,(図−2)はその平面図,
(図−3)はその正面図を示したものである。これは水
深20から50mの沖合いにおける北海道噴火湾ホタテ
ガイ沖合い養殖標準施設(幹綱200m)を基礎とし、
上部浮玉(1)の下部水深3mから5mの位置に耐圧性
中間浮子(2)に固定された幹綱(3)と、水深の3倍
の長さの沈子綱(4)とそれを支える打ち込みアンカー
またはアンカーブロック俗称方塊(5)、それを支える
浮沈調整綱(6)、平行に並ぶ幹綱の間を1m間隔で張
り巡らした幹綱の固定綱(7)・幹綱安定沈子(8)・
操船安全防護沈子(9)よりなる。
【0007】コンブは高い水温に弱いので北海道では1
0月から11月に種苗糸を海中で仮殖・養成するが鹿児
島県東町の試験では水温が18℃前後に下がる12月中
旬までにコンブ促成栽培種苗糸を種苗センターなどより
保冷運搬し水温馴致調整したものを用いる。鹿児島県東
町の平成6年度試験の場合は例年より水温が高く適温1
8から19℃となるのに12月20日までかかったよう
に、種苗糸の海中仮殖・及び養成時期は地域・その年の
水温によって適切な措置をとることが必要である。
【0008】図−4はコンブ仮殖時の食害防護円筒型ネ
ット(13)を示したものである。南方系魚類は海藻を
食べるブダイ・ニサダイ・スズメダイ・メジナ・ウマズ
ラハギなど海藻を食べる種類が多く、またウニ・アワビ
・サザエ・アメフラシなどもコンブの芽生えを好んで食
べ磯焼けの主たる要因となっている。そこで、コンブの
仮殖の際にネトロンロールネットで防御し芽生えの食害
を防ぐためにネットの骨組みの上下に円筒型と十字枠型
(15)を用いて促成栽培種苗糸(12)を垂下防護す
るコンブ仮殖円筒型かごを用いる。
【0009】図−5はコンブ本養成の際にコンブ芽生え
が魚による食害を防ぐためにコンブの成長点を防護する
ために下方が開いたネトロンネットを用いたコンブ成長
点防護ネトロン網袋である。
【0010】コンブによる大規模藻場・海中林魚礁団地
造成と施設の周年利用法において,施設を固定するアン
カー・ブロック俗称方塊はこれまでの一般的な養殖施設
係留の基礎であり本発明でもこれを使用するが,さら
に,コストを低減するためにはしけやクレーンを使用し
ないで海底が砂泥質においても有効に働く海底砂泥質用
アンカーを用いる。そのとき海底砂泥質用アンカー打込
誘導注水パイプ(23)とアンカーを接合し高圧水を注
水することにより砂泥が上方に湧出しながらアンカーを
押し込み所定の位置で注水を止めることにより同抵抗板
(21)が開き同アンカー打込誘導注水パイプ(23)
を引き抜き海底砂泥質アンカー支持ロープ(24)に力
が掛かることにより同抵抗板が完全に開き砂泥が自然に
埋まり海底に固着する海底砂泥質アンカーを用いる。
【0011】前項において施設を固定する際,海底が
砂,小砂利,粘土質のときは海底砂・小砂利・粘土質用
アンカーを用いるが,そのとき海底砂・小砂利・粘土質
用アンカー打込誘導注水パイプ(34)をアンカーの打
込誘導注水パイプ止めフック(32)に引っかけ接合し
高圧水を注入しつつ砂,小砂利,粘土を湧き上げながら
アンカーを押し込み所定の位置で注水を止め同アンカー
打込誘導注水パイプ(34)を抜き取ることにより同支
持ロープ(37)に力がかかり同抵抗板(33)が完全
に開き砂,小砂利,粘土質が自然に埋まり海底に固着す
る海底砂,小砂利,粘土質アンカーを用いる。
【0012】前項において海底が軟岩,硬岩のときは海
底軟岩・硬岩用自削孔アンカーを用いるが,そのときガ
イドセル三脚架台(43)に削孔機(44)を取り付け
スクリュウーボルト(39)をセットし回転式ロープ接
続用フックを仮止めし吊りロープ(42)で海底に固着
させつつ高圧水注水ホースより注水し砂・岩粉の洗い出
しを行いながら削孔機(44)による打撃回転で所定の
位置まで削孔するが砂層が厚いときはスクリューウボル
ト(39)2本つなぎとし2mから2.5mを固着さ
せ,スクリューウボルト(39)にモルタルホース(4
8)をジョイントし特殊モルタルを圧注入させ海底に固
着させる海底軟岩・硬岩用自削孔アンカーを用いる。
【0013】図−6はコンブによる大規模藻場・海中林
魚礁団地造成施設におけるコンブ養成綱敷設斜視図を示
したものでありコンブ成長点防護ネットにより保護され
た促成栽培種苗のコンブは水温の低い1月から5月まで
成長し,産卵礁・幼稚仔保育場・魚礁・富栄養化防止・
赤潮対策・海藻を食べる動物の餌となる。
【0014】大規模養殖施設でコンブ藻場・海中林の役
割を終えたコンブは収獲しこれをアワビウニなどの餌料
として保存するために乾燥・冷蔵する。また夏期から秋
にかけての施設休閑期を利用した有効利用のため図−3
右端のように幹綱・施設を3から5mから10から20
mに下げて垂下固定しアワビ・ウニ・ホタテガイ・ヒオ
オギガイ等の養殖を行う。このとき操船作業の省力化と
養殖作業の便宜上2列平行の幹綱を1セットとしこれを
組み合わせることによってコンブによる大規模藻場・海
中林魚礁団地造成の構成単位とする。
【0015】磯焼け,赤潮の多発にみられるように人工
魚礁の経済効果成については充分な効果を挙げてきたと
いえないことは境 一郎鹿児島大学水産学部講演「人工
魚礁の経済効果と中国の大規模海中林・平成6年11月
30日」であきらかである。その理由の一つに人工魚礁
が耐用年数20年以上という制約からコンクリート魚礁
や鉄骨魚礁に限定されることがあげられる。これらの人
工魚礁に生える海藻の芽生えはブダイ・ニサダイ・スズ
メダイ・メジナ・ウマズラハギなど海藻を食べる魚類の
ほか、ウニ・アワビ・サザエ・アメフラシなどによって
もたべられることが磯焼けの重要な原因のひとつとなっ
ている。魚介類再生産・資源保護に藻場・海中林魚礁は
極めて重要な役割をはたしその必要な季節はプランクト
ン発生が最も多く、大部分の魚介類の産卵期・幼稚仔・
稚魚育成期である1月から6月であることから、同じ1
月から6月迄の期間に、成長が早く大型海藻である北方
系のコンブの促成栽培種苗糸を毎年用い海藻の芽生えを
保護し効果的な藻場・海中林魚礁団地造成を安いコスト
で行うことが国民の貴重な財産である「青く豊かな海」
を確保するために求められている。
【発明の効果】本発明は,以上説明したように構成され
ているので,以下に記載されているよな効果を奏する。
【0016】本発明による施設の海中設置試験開始は、
平成6年10月から鹿児島県東町漁業協同組合の3地区
である葛輪地区,幣串地区,伊唐地区で行われ,12月
20日から養成したコンブが葛輪地区で平成7年6月1
6日にコンブの長いもので全長3.75m,幅0.24
m,重さ400gあり,また,同年6月6日幣串地区で
は3.5トンの収穫がありコンブによる大規模藻場・海
中林魚礁効果はあったといえる。
【0017】本発明は 鹿児島県東町で北方系の大型海
藻であるコンブを食用としてではなく藻場・海中林魚礁
団地造成のための試験に成功したことを機に鹿児島より
北の九州・四国・本州沿岸でも実現可能と考える。
【0018】この施設の休閑期を利用して鹿児島県東町
ではアワビ・ヒオオギガイの養殖を始めたが地域により
ウニ・ホタテガイ・イタヤガイ等も養殖できるので施設
の周年利用による漁民の収入増加も期待される。
【0019】本発明によって,春先のプランクトン発生
が最も多く、大部分の魚介類の産卵期・幼稚仔・稚魚育
成期である1月から5月までの間に集中してコンブによ
る大規模藻場・海中林団地造成が行われることによって
藻場・海中林魚礁の特性・機能である産卵礁・幼稚仔保
育場・魚礁・資源保護・育成に有効な働きをする。
【0020】コンブによる大規模藻場・海中林魚礁団地
造成が行われることによってブリなどの魚類養殖におけ
る富栄養化防止・赤潮対策に効果があるだけでなく,コ
ンブを食へるアワビ・ウニの餌料となるので生餌や,乾
燥・冷蔵保存してこれらの養殖餌料自給ができ漁民の収
入増大になる。
【0021】コンブによる大規模藻場・海中林魚礁団地
造成はコンクリート魚礁・鉄骨魚礁より安いコストで,
しかも,促成栽培コンブ種苗糸を毎年供給することによ
ってこの施設で10年間確実に大規模藻場・海中林魚礁
団地の造成ができる。
【0022】コンブによる大規模藻場・海中林魚礁団地
造成と施設の周年利用法において,施設を固定するアン
カー・ブロック俗称方塊はこれまでの一般的な養殖施設
係留の基礎であり本発明でもこれを使用するが,さら
に,コストを低減するためにはしけやクレーンを使用し
ないで海底が砂泥質においても有効に働く海底砂泥質用
アンカーを用い,海底が砂,小砂利,粘土質のときは海
底砂・小砂利・粘土質用アンカーを用いる,また海底が
軟岩,硬岩のときは海底軟岩・硬岩用自削孔アンカーを
用いる。これらは,アンカーブロックと比べさらに資材
・材料費が安く,小型漁船を用い作業員が3から4人と
省力化されることなどの特徴がある。
【0023】コンブ仮殖時の食害防護円筒型ネット使用
により,海藻の芽生えを食べるブダイ・ニサダイ・スズ
メダイ・メジナ・ウマズラハギなどの魚類による食害を
防ぐことが出来る。
【0024】コンブ本養成の際にコンブ芽生えの魚によ
る食害を防ぐためにコンブの成長点を保護するように下
方が開いたネトロンネットを用いたコンブ成長点防護ネ
トロン網袋を使用することにより成長点を守りコンブの
成育を助ける。
【0025】ウニ・アワビ・サザエなどもコンブの芽生
えを好んで食べ磯焼けの主たる要因となっているので,
根を上にした逆さ養殖を行うことでこれらの要因による
磯焼けを解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンブによる大規模藻場・海中林魚礁団地造成
標準型斜視図
【図2】コンブによる大規模藻場・海中林魚礁団地造成
標準型平面図
【図3】コンブによる大規模藻場・海中林魚礁団地造成
標準型正面図
【図4】コンブ仮殖時の食害防護円筒型ネット
【図5】コンブ本養成時における成長点食害防護ネット
【図6】コンブ養成綱敷設斜視図
【図7】海底砂泥質用アンカー及び作用図
【図8】海底砂・小砂利,粘土質用アンカー及び作用図
【図9】海底軟岩・硬岩質用アンカー及び作用図
【符号の説明】
1 上部浮玉(300mm・6気圧) 2 耐圧性中間浮玉(300mm・50気圧) 3 幹綱 4 沈子綱 5 打ち込みアンカーまたはアンカー・ブロック(方
塊) 6 浮沈調整綱 7 幹綱用固定綱 8 幹綱安定沈子 9 操船安全防護沈子 10 養成綱 11 コンブ 12 促成栽培コンブ種苗糸 13 仮殖コンブ防護かご 14 固定綱 15 十字型枠 16 成長点防護ネトロン網袋 17 沈子 18 海底砂泥質用アンカーロープ接続用フック 19 センターパイプ 20 誘導ガイドリング 21 海底砂泥質用アンカー抵抗板 22 海底砂泥質用アンカー連結バーロ 23 海底砂泥質用アンカー打込誘導注水パイプ 24 海底砂泥質用アンカー支持ロープ 25 海底砂泥質用アンカー誘導ガイトリングストッパ
ー 26 海底砂,小砂利,粘上質用アンカーローブ接続用
フック 27 支持バー 28 海底砂,小砂利,粘土質用アンカー連結バー 29 連結支持バー 30 ピンボルト 31 支持バン 32 打込誘導注水パイプ止めフック 33 海底砂,小砂利,粘土質用アンカー抵抗板 34 同上打込誘導注水パイプ 35 砂,小砂利,粘土 36 海底 37 海底砂,小砂利,粘土質用アンカー支持ロープ 38 ロックナット 39 スクリュウーボルト 40 ビット 41 回転式ロープ接続用フック 42 吊りローブ 43 ガイドセル三脚架台 44 エアー式または油圧式削孔機 45 高圧水注水ホース 46 エアーまたは油圧送りホース 47 エアーまたは油圧戻りホース 48 モルタルホース 49 モルタル 50 海底砂,小砂利,粘土質用アンカー支持ロープ 51 砂 52 岩
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 境 一郎 小樽市若竹町26番18号 (72)発明者 松田 恵明 鹿児島市鴨池新町3−9−1403 (72)発明者 陶 敏彦 北海道虻田郡豊浦町字礼文華124−27 (72)発明者 石黒 諒 北海道札幌市厚別区厚別中央5条1丁目7 番14号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】国民の貴重な財産である「青く豊かな海」
    を確保するために「海の畑つくり」たる沿岸漁場整備開
    発事業や「海の種つくり」たる栽培漁業がわが国周辺水
    域の高度利用を目指して行われ、なかでも魚介類再生産
    ・資源保護に藻場・海中林は極めて重要な役割をはたし
    ているが,その必要な季節はブランクトン発生が最も多
    く、大部分の魚介類の産卵期・幼稚仔・稚魚育成期であ
    る1月から6月であることに着目し、同じ季節において
    成長の早い北方系大型海藻コンブの促成栽培種苗糸(1
    2)を水面下2から5mになるように幹綱(3)養成綱
    (10)などで養殖することによって,コンブによる大
    規模藻場・海中林魚礁団地をつくり、資源保護・産卵礁
    ・幼稚仔・稚魚育成場となるが,アワビ・ウニの餌料と
    しても利用され,さらに,コンブ収穫後の夏期から秋に
    かけての施設休閑期を利用してこの幹綱を10から20
    mに下げることによってアワビ・ウニ・ホタテガイ・ヒ
    オオギガイ・イタヤガイ等を養殖することを特徴とする
    コンブによる大規模藻場・海中林魚礁団地造成と施設の
    周年利用法。
  2. 【請求項2】南方系魚類はブダイ・ニサダイ・スズメダ
    イ・メジナ・ウマズラハギなど海藻を食べる種類が多
    く、またウニ・アワビ・サザエ・アメフラシなどもコン
    ブの芽生えを好んで食べるので、コンブの仮殖及びコン
    ブ本養成の際にネトロンネットで防御し芽生えの食害を
    防ぐためにネットで保護するが,前者はネットの骨組み
    の上下に円筒型と十字型枠(15)を用いて促成栽培種
    苗糸(12)を垂下しネットで保護した仮殖コンブ防護
    かご(13)、後者はコンブ成長点防護のために下方が
    開いた成長点防護ネトロン網袋(16)を用いて防護す
    る。
  3. 【請求項3】これまでのコンブ養殖専用施設は枠綱を用
    い,12月から6月に大規模養殖施設でコンブ藻場・海
    中林をつくりこれを収獲したあと施設が夏期から秋にか
    けての休閑期としていたが,休閑期を利用してアワビ・
    ウニ・ホタテガイ・ヒオオギガイ等の複合養殖をするた
    めにこの幹綱(3)施設を3mから5mの位置から10
    mから20mに下ろして垂下固定するとともに,養殖作
    業の省力化及び操船の便宜上2列平行の幹綱を構成単位
    1セットとし,これを組み合わせることによってコンブ
    による大規模藻場・海中林魚礁団地造成の構成単位とす
    る。
  4. 【請求項4】請求項記載1のコンブによる大規模藻場・
    海中林魚礁団地造成と施設の周年利用法において,施設
    を固定するアンカー・ブロック俗称方塊はこれまでの一
    般的な養殖施設係留の基礎であり本発明でもこれを使用
    するが,さらに,コストを低減するためにはしけやクレ
    ーンを使用しないで海底が砂泥質においても有効に働く
    海底砂泥質用アンカーを用いるが,そのとき海底砂泥質
    用アンカー打込誘導注水パイプ(23)とアンカーを接
    合し高圧水を注水することにより砂泥が上方に湧出しな
    がらアンカーを押し込み所定の位置で注水を止めること
    により同抵抗板(21)が開き同アンカー打込誘導注水
    パイプ(23)を引き抜き海底砂泥質アンカー支持ロー
    プ(24)に力が掛かることにより同抵抗板が完全に開
    き砂泥が自然に埋まり固着する海底砂泥質アンカー。
  5. 【請求項5】請求項4において海底が砂,小砂利,粘土
    質のときは海底砂・小砂利・粘土質用アンカーを用いる
    が,そのとき海底砂・小砂利・粘土質用アンカー打込誘
    導注水パイプ(34)をアンカーの打込誘導注水パイプ
    止めフック(32)に引っかけ接合し高圧水を注入しつ
    つ砂,小砂利,粘土を湧き上げながらアンカーを押し込
    み所定の位置で注水を止め同アンカー打込誘導注水パイ
    プ(34)を抜き取ることにより同支持ロープ(37)
    に力がかかり同抵抗板(33)が完全に開き砂,小砂
    利,粘土質が自然に埋まり固着する海底砂,小砂利,粘
    土質アンカー。
  6. 【請求項6】請求項4において海底が軟岩,硬岩のとき
    は海底軟岩・硬岩用自削孔アンカーを用いるが,そのと
    きガイドセル三脚架台(43)に削孔機(44)を取り
    付けスクリュウーボルト(39)をセットし回転式ロー
    プ接続用フックを仮止めし吊りロープ(42)で海底に
    固着させつつ高圧水注水ホースより注水し砂・岩粉の洗
    い出しを行いながら削孔機(44)による打撃回転で所
    定の位置まで削孔するが砂層が厚いときはスクリューウ
    ボルト(39)2本つなぎとし2mから2.5mを固着
    させ,スクリューウボルト(39)にモルタルホース
    (48)をジョイントし特殊モルタルを圧注入させ固着
    させる海底軟岩・硬岩用自削孔アンカー。
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