JPH0937169A - 電子番組ガイド表示制御装置および方法 - Google Patents

電子番組ガイド表示制御装置および方法

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JPH0937169A
JPH0937169A JP7185268A JP18526895A JPH0937169A JP H0937169 A JPH0937169 A JP H0937169A JP 7185268 A JP7185268 A JP 7185268A JP 18526895 A JP18526895 A JP 18526895A JP H0937169 A JPH0937169 A JP H0937169A
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Hideo Terasawa
秀雄 寺沢
Tomohisa Shiga
知久 志賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本来、受信表示している画面の画像をできる
だけ遮らないようにして、電子番組ガイドを表示する。 【解決手段】 番組を選択する電子番組ガイドであっ
て、番組の代表画面を縮小した静止画からなる電子番組
ガイド(データストリーム)を、本来、受信表示してい
る番組の画面上に重畳表示する。リモートコマンダの表
示位置ボタンスイッチが操作されたとき、データストリ
ームの表示位置を、画面の下部、上部、左側部または右
側部に順次切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子番組ガイド表
示制御装置および方法に関し、特に所定の番組を見てい
る状態において、その番組の画像をできるだけ遮ること
なく、多くの番組の中から所望の番組を、迅速且つ確実
に選択することができるようにした電子番組ガイド表示
制御装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、放送衛星、通信衛星などの衛星を
介して、テレビジョン信号をデジタル化して伝送し、各
家庭においてこれを受信するシステムが普及しつつあ
る。このシステムにおいては、例えば80近くのチャン
ネルを確保することが可能であるため、極めて多くの番
組を放送することができる。
【0003】このようなシステムにおいては、多くの番
組の中から所望の番組を確実に選択することができるよ
うにするため、電子番組ガイド(EPG:Electr
ical Program Guide)を伝送し、受
信側においてこれを受信して表示し、この電子番組ガイ
ドから所望の番組を選択することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
EPGシステムにおいては、所定の番組が表示されてい
る状態において、電子番組ガイドをその上に重ねて表示
するようにしているため、もとの番組の画像が遮られ、
見にくくなる課題があった。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、視聴している番組の画像をできるだけ遮ら
ないようにして、迅速且つ確実に、所望の番組を選択す
ることができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の電子番
組ガイド表示制御装置は、複数の静止画を帯状に配列し
て表示させる静止画表示制御手段と、静止画を帯状に配
列して表示する位置を変更するとき操作される操作手段
とを備えることを特徴とする。
【0007】請求項6に記載の電子番組ガイド表示制御
方法は、複数の静止画を帯状に配列して表示させ、所定
の指令が入力される毎に、静止画を帯状に配列して表示
する位置を変更することを特徴とする。
【0008】請求項1に記載の電子番組ガイド表示制御
装置においては、静止画表示制御手段が、複数の静止画
を帯状に配列して表示させ、操作手段が、静止画を帯状
に配列して表示する位置を変更するとき操作される。
【0009】請求項6に記載の電子番組ガイド表示制御
方法においては、複数の静止画を帯状に配列して表示さ
せ、所定の指令が入力される毎に、静止画を帯状に配列
して表示する位置を変更する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を応用した送信装
置の構成例を表している。この送信装置は、スイッチャ
301を備え、このスイッチャ301には、例えば米国
であれば、CNN、GAORA、朝日、STAR、TR
Y、MTV、スーパー、スポ、BBC、CSNI、グリ
ーン(商標あるいはサービスマーク)などの各放送局、
日本であれば、NHK、日本テレビ、TBSテレビ、フ
ジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、WOWOW(商標
あるいはサービスマーク)などの放送局から供給される
ビデオデータとオーディオデータがデジタルデータとし
て入力される。
【0011】あるいはまた、このスイッチャ301に
は、図示せぬデジタルビデオテープレコーダ(DVT
R)より再生されたデジタルビデオ信号とオーディオ信
号が入力されるようになされている。
【0012】スイッチャ301は、番組送出制御装置3
08に制御され、入力されたビデオ信号とオーディオ信
号のうち、所定の複数の放送チャンネル(但し、この場
合、ビデオ信号とオーディオ信号を1つの放送チャンネ
ルとして数えている)を選択し、プロモーションチャン
ネル生成装置302に出力する。
【0013】また、スイッチャ301は、入力された信
号から、所定の5個の放送チャンネルを選択し、MPE
Gビデオ/オーディオエンコーダブロック303−1に
出力する。同様に、MPEGビデオ/オーディオエンコ
ーダブロック303−2乃至303−7にも、所定の5
放送チャンネル分の信号を選択し、出力する。
【0014】さらにスイッチャ301より出力された所
定のビデオ信号は、EPGデータ生成装置309が内蔵
するJPEGエンコーダブロック310に供給されてい
る。
【0015】プロモーションチャンネル生成装置302
は、入力された複数の放送チャンネルの信号のうち、所
定の2つのチャンネルの信号を、それぞれ独立に処理す
る。
【0016】また、このプロモーションチャンネル生成
装置302には、EPGデータ生成装置309が番組送
出制御装置308の制御の下に発生した伝送すべきアイ
コン、ステーションロゴ、カテゴリロゴなどのビットマ
ップデータ(これらは、後述する図20のIRD2側に
予め記憶しておくこともできる)が入力されている。プ
ロモーションチャンネル生成装置302は、このビット
マップデータをスイッチャ301より入力されるビデオ
信号に重畳する。
【0017】プロモーションチャンネル生成装置302
は、処理したデータを、マルチプレクサ(MUX)30
4−1に出力する。なお、このプロモーションチャンネ
ル生成装置302の詳細については、図2を参照して後
述する。
【0018】MPEGビデオ/オーディオエンコーダブ
ロック303−1乃至303−7は、スイッチャ301
より入力された、それぞれ5放送チャンネル分ずつのビ
デオ信号とオーディオ信号をエンコードできるように、
5チャンネル分の(5台の)MPEGビデオ/オーディ
オエンコーダを内蔵している。MPEGビデオ/オーデ
ィオエンコーダ303−1乃至303−7は、入力され
たビデオデータとオーディオデータをエンコードし、対
応するマルチプレクサ304−2乃至304−8に出力
する。
【0019】EPGデータ生成装置309に内蔵されて
いるJPEGビデオエンコーダブロック310は、スイ
ッチャ301より入力されたビデオ信号の中から、番組
送出制御装置308からの指令に対応して、所定の代表
画面を選択し、その代表画面を縮小して小さい画面と
し、さらに、その縮小画面のデータを圧縮して、第1の
EPGデータ(EPG1)として、マルチプレクサ30
4−1乃至304−8に出力する。
【0020】また、マルチプレクサ304−2乃至30
4−8には、EPGデータ生成装置309により生成さ
れた他のEPGデータ(EPG2)が供給されている。
このEPG2は、比較的短い期間のテキストを中心とす
るEPGデータを含んでいる。また、マルチプレクサ3
04−1には、EPG2のEPGデータと、それより後
の期間のテキストを中心とする第3のEPGデータ(E
PG3)が供給されている。
【0021】マルチプレクサ304−2乃至304−8
とマルチプレクサ304−1は、これらのEPG1乃至
EPG3、またはEPG1とEPG2を、MPEGビデ
オ/オーディオエンコーダブロック303−1乃至30
3−7、あるいはプロモーションチャンネル生成装置3
02より入力されるビデオデータおよびオーディオデー
タと多重化し、デジタル変調回路305−2乃至305
−8またはデジタル変調回路305−1に出力する。デ
ジタル変調回路305−1乃至305−8は、入力され
たデジタルデータを所定の方式(例えばQPSK方式)
でデジタル変調する。これらのデジタル変調回路305
−1乃至305−8の出力が、それぞれ衛星のトランス
ポンダ(後述する図12のトランスポンダ1乃至8)に
対応して割り当てられる。
【0022】合成回路306は、デジタル変調回路30
5−1乃至305−8の出力を合成し、アンテナ307
を介して衛星に向けて伝送する。
【0023】図2は、プロモーションチャンネル生成装
置302の構成例を表している。スイッチャ301より
出力された1つの放送チャンネルのデータは、単独画面
生成装置332−1により、単独の画面として処理され
る。そして、その出力は、スーパーインポーザ333−
1に入力され、EPGデータ生成装置309より供給さ
れたデータが、スーパーインポーズされる。そして、ス
ーパーインポーザ333−1の出力が、MPEGビデオ
/オーディオエンコーダブロック334−1に出力され
ている。
【0024】同様に、スイッチャ301より出力され
た、残りの1放送チャンネル分のデータは、単独画面生
成装置332−2により単独で処理された後、スーパー
インポーザ333−2に入力され、EPGデータ生成装
置309より入力されたデータがスーパーインポーズさ
れる。スーパーインポーザ333−2より出力されたデ
ータは、MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロッ
ク334−2に入力され、エンコードされるようになさ
れている。
【0025】なお、単独画面生成装置332−1,33
2−2に取り込まれた1チャンネル分ずつのオーディオ
データは、MPEGビデオ/オーディオエンコーダ33
4−1,334−2でそれぞれエンコードされる。
【0026】MPEGビデオ/オーディオエンコーダブ
ロック334−1,334−2より出力されたデータ
は、マルチプレクサ335により多重化され、マルチプ
レクサ304−1に出力されるようになされている。
【0027】このようにして、衛星を介して、各家庭に
配置された受信装置(図20のIRD2)に向けて行わ
れるデジタルビデオ放送の欧州規格が、欧州の放送事業
者やメーカなどを中心に約150社が参加するプロジェ
クトDVB(DigitalVideo Broadc
asting)によりまとめられたが、受信側において
は、この規格に準じて、このようにして伝送されるEP
Gデータから電子番組ガイドの画面を生成し、モニタ装
置に表示させることができる。
【0028】次に、図1と図2に示した実施例の動作に
ついて説明する。スイッチャ301は、番組送出制御装
置308に制御され、プロモーション用として放送すべ
き2チャンネル分の信号を選択し、プロモーションチャ
ンネル生成装置302に出力する。
【0029】スイッチャ301より出力された1つのチ
ャンネルのデータは、単独画面生成装置332−1にお
いて、所定の処理が施された後、スーパーインポーザ3
33−1に入力される。この単独画面の番組は、例えば
所定の番組を宣伝するために、その番組の一部を紹介す
るものである。図3は、このプロモーション番組の表示
例を表している。
【0030】スーパーインポーザ333−1は、このビ
デオデータに、EPGデータ生成装置309より入力さ
れるデータをスーパーインポーズする。図3の表示例に
おいては、左上に表示されている項目名としての「プロ
モーションチャンネル1 NHK」の文字、項目内容と
しての「番組紹介」の文字、および、この番組を実際に
放送している放送局(ステーション)のロゴ(この実施
例の場合、「NHK」)を重畳する(但し、ステーショ
ンロゴは、IRD2側に記憶されている場合は、重畳さ
れない)。
【0031】そして、スーパーインポーザ333−1の
出力が、MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロッ
ク334−1に入力され、MPEG2方式でエンコード
される。
【0032】スイッチャ301により選択された他の残
りの1つのチャンネルの信号に対しても、単独画面生成
装置332−2、スーパーインポーザ333−2および
MPEGビデオ/オーディオエンコーダブロック334
−2により、同様の処理が行われる。従って、単独画面
で番組を紹介するプロモーションチャンネルが、この実
施例の場合2つ生成されることになる。
【0033】マルチプレクサ335は、MPEGビデオ
/オーディオエンコーダブロック334−1,334−
2より出力された2つの単独画面よりなるプロモーショ
ンチャンネルのデータを多重化し、マルチプレクサ30
4−1に出力する。
【0034】マルチプレクサ304−1は、プロモーシ
ョンチャンネル生成装置302より入力されたデータ
に、EPGデータ生成装置309より入力されたEPG
データEPG1乃至EPG3を多重化し、パケット化し
て出力する。デジタル変調回路305−1は、マルチプ
レクサ304−1より入力されたデータをデジタル変調
する。このデジタル変調回路305−1より出力された
データが、衛星のガイドトランスポンダ(図12のトラ
ンスポンダ1)に割り当てられる。
【0035】一方、MPEGビデオ/オーディオエンコ
ーダブロック303−1は、スイッチャ301より入力
された5放送チャンネル分のビデオデータとオーディオ
データをエンコードして、マルチプレクサ304−2に
出力する。マルチプレクサ304−2は、これらの5放
送分のデータと、EPGデータ生成装置309より供給
されるEPGデータEPG1,EPG2をパケット化
し、多重化して、デジタル変調回路305−2に出力す
る。デジタル変調回路305−2は、マルチプレクサ3
04−2より入力されたデータをデジタル変調する。こ
のデジタル変調回路305−2によりデジタル変調され
たデータが、通常のトランスポンダのうちの第1のトラ
ンスポンダ(図12のトランスポンダ2)に割り当てら
れる。
【0036】以下、同様にして、マルチプレクサ304
−3乃至304−8が、MPEGビデオ/オーディオエ
ンコーダブロック303−2乃至303−7によりエン
コードされた、他の5個ずつの放送チャンネルのデータ
と、EPGデータEPG1,EPG2をパケット化して
多重化し、対応するデジタル変調回路305−3乃至3
05−8に入力する。デジタル変調回路305−3乃至
305−8は、入力されたデータをデジタル変調する。
これらのデジタル変調回路305−3乃至305−8に
より変調されたデータ号が、残りの6個の通常のトラン
スポンダ(図12のトランスポンダ3乃至8)のそれぞ
れに割り当てられる。
【0037】合成回路306は、デジタル変調回路30
5−1乃至305−8より出力されたデータを合成し、
アンテナ307を介して衛星に向けて出力する。衛星
は、このデータを8個のトランスポンダで処理し、各受
信装置(IRD2)に向けて伝送する。
【0038】ここで、EPGデータEPG1乃至EPG
3について説明する。この実施例においては、後述する
ように、リモートコマンダ5の番組表ボタンスイッチ1
44(図24)を操作すると、モニタ装置4(図20)
には、図4に示すように、通常の画面に、データストリ
ームの画面が重畳表示される。このデータストリーム
は、図5と図6にそれぞれ示すように、タイトルバーと
番組ウインドウにより構成されている。
【0039】タイトルバーにおいては、図5に示すよう
に、その最も左側に、番組のジャンルを象徴的に表すジ
ャンルアイコンが表示されている。ジャンルアイコンの
次には、その番組を放送している放送局のシンボルとし
てのステーションロゴが表示されている。そして、ステ
ーションロゴの次に、その番組のタイトルが表示され
る。
【0040】また、番組ウインドウは、図6に示すよう
に、この実施例の場合、5個の放送チャンネルの代表画
面を縮小した静止画で構成されている。各縮小画面に
は、その番組の属するジャンルを象徴するジャンルアイ
コンが表示される。
【0041】また、リモートコマンダ5のインフォボタ
ンスイッチ145(図24)を操作すると、図7に示す
ように、番組をより詳細に説明するインフォ画面が表示
されるようになされている。このインフォ画面の最も上
部には、図4に示したデータストリームにおける場合と
同様に、タイトルバーが表示される。
【0042】タイトルバーの左下には、代表画面の静止
画の縮小画面が表示され、その右側の上下には、この番
組の放送日時と、この番組の出演者(人物)の氏名が、
それぞれ表示される。そして、さらに、その下側には、
この番組の内容を説明する内容説明文が表示される。
【0043】このうち、EPG1は、図6に示す番組ウ
インドウを構成する静止画データであり、EPG2とE
PG3は、番組のタイトル、放送日時、出演者、内容説
明文などのデータであり、EPG2は、現在からより近
い将来までの番組に関するものであり、EPG3は、E
PG2により表されている番組より、遠い将来に放送さ
れる番組に関するものである。これらのEPG1乃至E
PG3は、OSDとして表示される。
【0044】また、図8乃至図10は、OSDとして、
主にキャラクタ(文字)のみを処理し、表示可能な(静
止画を処理することができない)受信装置(図29のI
RD2)において表示される電子番組ガイドの表示例を
表している。
【0045】図8は、全チャンネルの電子番組ガイド
(全体番組表)を表しており、縦軸に放送局名が、横軸
に時刻が表されており、その2つの軸で規定される位置
に、その放送局で、その時刻に放送される番組のタイト
ルが表示されている。
【0046】また、図9は、1つの放送局の電子番組ガ
イド(チャンネル番組表)の表示例を表している。この
例においては、上から下に、その放送チャンネルで放送
されている番組のタイトルと放送開始時刻が表示されて
いる。
【0047】図8に示す全体番組表と、図9に示すチャ
ンネル番組表は、所望の番組を選択するのに最低限必要
な情報(番組概略説明)である。これに対して、図10
に示すように、所定の番組(あるいは、所定の放送局
(放送チャンネル))の内容を解説する情報(番組詳細
説明)は、番組を選択するのに、必ずしも必要としない
情報であるが、番組を選択する上において、参考とな
る。そこで、この番組詳細説明も、EPGデータとして
伝送される。
【0048】この番組表(番組概略説明)と番組内容
(番組詳細説明)の両方を、長時間分、各トランスポン
ダから伝送するようにすると、その分だけ、本来伝送す
べきビデオデータとオーディオデータの伝送レートが悪
化してしまうことになる。そこで、通常の番組のデータ
を伝送する伝送チャンネルの各トランスポンダ(マルチ
プレクサ304−2乃至304−8)には、EPGデー
タ生成装置309より、EPG2として、図11(A)
に示すように、最大80放送チャンネル分(1トランス
ポンダにつき、10放送チャンネル分とし、1個の衛星
には、8個のトランスポンダを割り当てるとすると、8
0放送チャンネルとなる。但し、図1の実施例の場合、
37(=5×7+2)放送チャンネル分とされている)
の24時間分の番組表データと、80放送チャンネル分
(37放送チャンネル分)の現在(その時刻において)
放送されている番組、およびその次の番組に関する番組
内容データを伝送するようにする。
【0049】これにより、各トランスポンダにおいて、
本来伝送すべきビデオ信号とオーディオデータの伝送レ
ートが悪化することを防止する。
【0050】一方、プロモーションチャンネル生成装置
302の伝送チャンネル(デジタル変調回路305−1
に対応する伝送チャンネル)は、他の伝送チャンネル
(デジタル変調回路305−2乃至305−8に対応す
る伝送チャンネル)において放送されている番組の紹
介、放送の受信を奨励する番組、番組提供者の宣伝とい
ったプロモーション的な番組を主に(優先的に)伝送す
るためのチャンネルとされている。このプロモーション
チャンネルの情報を伝送するトランスポンダ(ガイドト
ランスポンダ)は、他の通常のトランスポンダと異な
り、通常の番組は伝送したとしても、その数は少ないの
で、番組表データと番組内容データをより多く伝送する
ことが可能である。
【0051】そこで、このプロモーションチャンネルで
は、EPGデータ生成装置309より、EPG3とし
て、図11(B)に示すように、より長時間の番組表デ
ータと番組内容データを伝送するようにする。この実施
例においては、番組表データは、150時間分のデータ
とされ、番組内容データは、70時間分のデータとされ
ている。
【0052】このため、図12に示すように、ガイドト
ランスポンダ(トランスポンダ1)においては、80放
送チャンネルの各放送チャンネルの150時間分の番組
表データと、80放送チャンネルの70時間分の番組内
容データが伝送される。
【0053】これに対して、通常のトランスポンダ(ト
ランスポンダ2乃至トランスポンダ8)においては、8
0放送チャンネルの24時間分の番組表データと、現在
の番組と次の番組までの80放送チャンネル分の番組内
容データとが伝送される。
【0054】なお、図11に示すように、静止画データ
(データストリーム)は、番組選択のために必須のもの
であるので、番組表(番組概略説明)と同様に、通常の
トランスポンダにおいては24時間分(EPG1−2)
が伝送され、ガイドトランスポンダにおいては、150
時間分(EPG1−2とEPG1−3)が伝送される。
【0055】次に、EPGデータの詳細についてさらに
説明する。EPGデータは、他の付随データと共に、サ
ービス情報SI(Service Informati
on)の一種として、DVBシステムにおいて伝送され
るのであるが、このEPGデータから電子番組表を作成
するのに必要なデータは、図13に示すデータである。
【0056】サービス(放送チャンネル)を供給する供
給者を特定するサービス供給者、サービスの名称を表す
サービス名、サービスのタイプを表すサービス型(サー
ビスタイプ)は、それぞれEPGデータ中のSDT(S
ervice Description Table)
に記述されている。このサービスタイプには、例えば、
単独画面(promotion_service)であ
るか否かの区別を表す記述が行われる。
【0057】番組名を表すタイトルは、EIT(Eve
nt Inforation Tabl)のShort
Event Desciptorのevent_na
meとして規定される。サブタイトル(型)は、EIT
のComponent Descriptorに記述さ
れる。
【0058】現在日時は、TDT(Time and
Date Table)にUTC_timeとして規定
される。
【0059】番組開始時刻は、EITのstart_t
imeとして記述される。番組時間長は、EITのdu
rationとして記述される。
【0060】さらに、例えば、所定の年齢以上の者のみ
の視聴を許容するような場合において、その年齢を規定
するパレンタル(ペアレンタル)レート(Parent
alRate)は、EITのParental Rat
ing Descriptorに記述される。
【0061】映像モードは、EITのComponen
t Descriptorに記述され、提供言語は、P
MTのISO639 language Descri
ptorに記述される。また、提供音声モードは、EI
TのComponent Descriptorに記述
される。
【0062】カテゴリは、EITのContent D
escriptorに記述される。
【0063】また、例えば図7で示した出演者や、図
8、図9で示した全体番組表、チャンネル番組表などの
番組概略説明は、EITのShort Event D
escriptorに記述され、図7の内容説明文や、
図10の番組詳細説明などの番組詳細説明は、EITの
Extended Event Descriptor
に記述される。
【0064】さらに、図3を参照して説明した項目名
(プロモーションチャンネル1 NHK)、項目内容
(番組紹介)、およびステーションロゴ(NHK)(伝
送する場合)などのプロモーション情報は、SDTのP
romotion Descriptorに記述され
る。
【0065】図14は、SDTの構成を表している。こ
のSDTは、サービス名、サービス提供者などのシステ
ム内のサービスについて記述するデータを含んでいる。
なお図において、括弧内の数字はバイト数を表してい
る。
【0066】その先頭の10バイトは、ヘッダとされ、
共通構造1(3)、トランスポートストリームID(t
ransport_stream_id(2))、共通
構造2(3)、およびオリジナルネットワークID(o
riginal_network_id(2))から構
成されている。トランスポートストリームIDは、SD
Tが情報を与えるところのトランスポートストリーム
(transportstream)を、同じデリバリ
システム内で多重化されているその他のトランスポート
ストリームから識別するためのラベルを提供する。
【0067】オリジナルネットワークIDは、デリバリ
システムの生成元であるネットワークIDを識別するラ
ベルである。
【0068】ヘッダの次には、サービスデスクリプタル
ープ(service descriptors lo
op)[0]乃至service descripto
rsloop[N]が配置され、最後に、誤り訂正用の
CRC_32(4)が配置されている。
【0069】各サービスデスクリプタループには、se
rvice_id(2)、EIT_schedule_
flag,EIT_pre/fol_flag,run
ning_status,free_CA_modeが
配置されている。
【0070】service_idは、サービスを同じ
トランスポートストリーム内の他のサービスから識別す
るためのラベルを提供する。service_idは、
対応するプログラムマップセクション(program
_map_section)におけるプログラムナンバ
ー(program_number)と同一である。
【0071】EIT_schedule_flagは、
自らのトランスポートストリーム内のEIT_sche
dule informationの有無を示す。
【0072】EIT_present/followi
ng_flagは、自らのトランスポートストリーム内
のEIT_present/following in
formationの有無を示す。
【0073】running_statusは、サービ
スがまだ開始していないか、数分後に始まるのか(VC
Rの録画準備のため)、すでに始まっているのか、それ
ともすでに開始しているのか、あるいは現在中断中であ
るのか、などを示す。
【0074】free_CA_modeは、サービスが
無料でアクセスできるのか、それともコンディショナル
アクセス(conditional access)シ
ステムにより制御されているのかを表す。
【0075】その次には、discriptor_lo
op_lengthが配置されている。これは、続くd
escriptors全バイト長を示す。
【0076】次のservice_descripto
r[i]は、service_provider(サー
ビス提供者)名と、service名をテキスト形式
で、service_typeとともに供給する。
【0077】次のcountry_availabil
ity_descriptor[i]は、許可国リス
ト、不許可国リストを表し、最大2回挿入が可能であ
る。
【0078】次には、descriptorsが配置さ
れ、ここに上述したpromotion descri
ptorなどが含まれる。
【0079】図15は、EITの構成を表している。先
頭の10バイトのヘッダには、共通構造1(3)、se
rvice_id(2)、共通構造2(3)、およびt
ransport_stream_id(2)が配置さ
れている。
【0080】その次には、original_netw
ork_id(2)が配置され、次に、last_ta
ble_id(1)が配置されている。このlast_
table_id(1)は、最終(=最大)table
_idを識別する。1つのテーブルのみが用いられてい
る場合においては、そのテーブルのtable_idが
設定される。table_idが連続値を取るとき、情
報も日付順に保たれる。以下、event descr
iptors loop[0]乃至eventdesc
riptors loop[N]が配置され、最後に、
CRC_32(4)が配置される。
【0081】各event descriptorsに
は、記述するイベントの識別番号を提供するevent
_id(2)が配置され、その次に、イベントの開始時
刻をUTCとMJD表示するstart_time
(5)が配置されている。このフィールドは、16ビッ
トでMJDの16LSBを与え、続く24ビットで4−
BITのBCDによる6桁分を表す。例えば、93/1
0/12 12:45:00は、0XC0781245
00と符号化される。
【0082】その次のduration(3)は、イベ
ント(番組)の継続時間を、時、分、秒で表している。
【0083】次には、running_statusが
配置され、さらに、free_CA_modeが配置さ
れている。
【0084】さらにその次には、descriptor
_loop_length(1.5)が配置され、その
次には、Short_event_descripto
r[i](7+α)が配置されている。これは、イベン
ト名とイベントの短い記述(番組表)をテキスト形式で
提供する。
【0085】次のExtended_event_de
scriptor[i](11+α)は、上述したSh
ort event descriptorで提供され
ているものよりさらに詳細なイベント記述(番組内容)
を提供する。
【0086】さらに、audio_component
_descriptor[i](6),video_c
omponent_descriptor[i]
(3),subtitle_component_de
scriptor[i](6)が記述されている。
【0087】次のCA_identifier_des
criptor[i](4)は、スクランブルされてい
るか否か、課金などの限定受信が条件付けされているか
否かなどを記述する。
【0088】さらにその下に、その他のdescrip
torsが記述されている。このdescriptor
sには、図6に示した番組ウインドウのデータ(静止画
データ)を記録するevent_still_imag
e_descriptor[i]が配置される。
【0089】図16は、このevent_still_
image_descriptor[i]のフォーマッ
ト(静止画のフォーマット)を表している。同図に示す
ように、その先頭には、情報の種類が静止画データであ
ることを表す8ビットのdescriptor_tag
が配置され、その次には、このフォーマットで表される
全体の長さを示す8ビットのdescriptor_l
engthが配置される。
【0090】descriptor_lengthの次
には、8ビットのdescriptor_number
が配置され、さらにその次には、8ビットのlast_
descriptor_numberが配置される。こ
れらは、それぞれこのdescriptorの番号と、
最後(最大)のdescriptorの番号を表してい
る。
【0091】そして、最後に、静止画の実質的な画像デ
ータとしてのimage_structureが配置さ
れる。このimage_structureは、8ビッ
トのformat_identifier、32ビット
のimage_sizeおよびimage_dataに
より構成される。
【0092】format_identifierは、
image_dataのIDを表し、format_i
dentifierが0x10の場合、image_d
ataは、白黒の2値の画像データとされる。form
at_identifierが0x11の場合、ima
ge_dataは、白黒の256階調の画像データとさ
れ、0x12の場合、RGB、それぞれ8ビットの画像
データとされ、0x20の場合、JPEGで圧縮された
画像データとされる。従って、図1に示した実施例の場
合、番組ウインドウを構成する縮小画面は、JPEG方
式で圧縮された画像とされるため、format_id
entifierは、0x20とされる。
【0093】なお、image_dataが2値の白黒
の画像データとされる場合、その値が8ビットでは割り
切れない値となることがある。この場合、ダミーデータ
がスタッフィング(Stuffing)される。
【0094】image_sizeは、image_d
ataの大きさを表している。
【0095】図17は、TDTの構成を表している。同
図に示すように、TDTは、共通構造1(3)と、UT
C_time(5)から構成されている。
【0096】以上のテーブルの他、SIには、次の図1
8のPAT(Program Association
Table)と、図19に示すPMT(Progra
mMap Table)が含まれている。
【0097】PATは、図18に示すように、共通構造
1(3)、transport_stream_id
(2)、共通構造2(3)の他、program_ma
p_id_loop[0](4)乃至program_
map_id_loop[N](4)により構成され、
最後に、CRC_32(4)が配置されている。
【0098】各program_map_id_loo
p[i](4)は、program_number
[i](2)と、program_map_PID
[i](2)(または、network_PID)で構
成されている。
【0099】program_numberは、対応す
るprogram_map_PIDが有効なプログラム
を表している。これが、0x0000にセットされてい
る場合には、次に参照するPIDが、network_
PIDとなる。他のすべての場合、このフィールドの値
は、ユーザ定義とされる。このフィールドは、PATの
1バージョンでは、同じ値を2度以上取ることはない。
例えば、program_numberは、放送チャン
ネル指定として用いられる。
【0100】network_PIDは、NIT(Ne
twork Information Table)を
含むtransport streamパケットのPI
Dを規定する。network_PIDの値は、ユーザ
定義(DVPでは0x0010)されるが、他の目的の
ために予約されている値を取ることはできない。net
work_PIDの有無は、オプションである。
【0101】program_map_PIDは、pr
ogram_numberにより規定されるプログラム
に対して有効なPMTを含むtransport st
reamパケットのPIDを規定する。1以上のpro
gram_map_PID割当のあるprogram_
numberはない。program_map_PID
の値は、ユーザにより定義されるが、他の目的のために
予約されている値を取ることはできない。
【0102】PMTには、図19に示すように、共通構
造1(3)、program_number(2)、共
通構造2(3)、PCR_PID(1.375)からな
る10バイトのヘッダが先頭に配置されている。PCR
_PIDは、program_numberで規定され
るプログラムに対して有効なPCRフィールドを含むt
ransport streamパケットのPIDを示
す。privadestreamに対して、プログラム
定義と関連付けられたPCRがない場合には、このフィ
ールドは、0x1FFFの値を取る。
【0103】次には、program_info_le
ngth(1.5)が配置される。これは、このフィー
ルドの直後に続くdescriptorのバイト数を規
定する。
【0104】その次のprogram info de
scriptorsは、CA_descriptor,
Copyright_descriptor,Max_
bitrate_descriptorなどが記述され
る。
【0105】その次には、stream type l
oop[0](5+α)乃至stream type
loop[N](5+α)と、CRC_32(4)が配
置される。
【0106】各stream type loopは、
stream_type(1)、elementary
_PID(2)を有している。stream_type
は、elementary_PIDで規定された値を取
るPIDをもつパケットで運ばれるelementar
y stream、またはペイロードの型を規定する。
stream_typeの値は、MPEG2にて規定さ
れている。
【0107】elementary_stream−P
IDは、関連するelementary stream
や、データを運ぶtransport streamパ
ケットのPIDを規定する。
【0108】その次には、ES_info_lengh
t(1.5)が配置され、これは12ビットフィールド
で、最初の2ビットは00であり、このフィールドの直
後に続く関連するelementary stream
のdescriptorのバイト数を規定する。
【0109】その次に、ES info descri
ptors[N]が規定される。ここには、CA_de
scriptor、その他のdescriptorが記
述される。
【0110】図20は、本発明を応用したAV(Aud
io Video)システムの構成例を示している。こ
の実施例の場合、AVシステム1は、図1の送信装置よ
り伝送された電波を、パラボラアンテナ3で図示せぬ衛
星(放送衛星または通信衛星)を介して受信した信号を
復調するIRD(Integrated Receiv
er/Decoder)2と、モニタ装置4により構成
されている。モニタ装置4とIRD2は、AVライン1
1とコントロールライン12により、相互に接続されて
いる。
【0111】IRD2に対しては、リモートコマンダ5
により赤外線(IR:Infrared)信号により指
令を入力することができるようになされている。即ち、
リモートコマンダ5のボタンスイッチの所定のものを操
作すると、それに対応する赤外線信号がIR発信部51
から出射され、IRD2のIR受信部39(図23)に
入射されるようになされている。
【0112】図21は、図1のAVシステム1の電気的
接続状態を表している。パラボラアンテナ3は、LNB
(Low Noise Block downconv
erter)3aを有し、衛星からの信号を所定の周波
数の信号に変換し、IRD2に供給している。IRD2
は、その出力を、例えば、コンポジットビデオ信号線、
オーディオL信号線、オーディオR信号線の3本の線に
より構成されるAVライン11を介してモニタ装置4に
供給している。
【0113】さらに、IRD2はAV機器制御信号送受
信部2Aを、モニタ装置4はAV機器制御信号送受信部
4Aを、それぞれ有している。これらは、ワイヤードS
IRCS(Wired Sony Infrared
Remote Control System)よりな
るコントロールライン12により、相互に接続されてい
る。
【0114】図22は、IRD2の正面の構成例を表し
ている。IRD2の左側には、電源ボタンスイッチ11
1が設けられている。この電源ボタンスイッチ111
は、電源をオンまたはオフするとき操作される。電源が
オンされたときLED112が点灯するようになされて
いる。LED112の右側のLED113は、TV/D
SS切換ボタンスイッチ123の操作により、DSSモ
ードが設定されたとき点灯し、TVモードが設定された
とき消灯する。ここでDSS(DigitalSate
llite System)モードとは、上述した方式
で衛星を介して伝送されてくる電波を受信するモードで
あり、TVモードとは、通常の地上波のテレビジョン放
送を受信するモードである。
【0115】LED114は、衛星を介して、このIR
D2に対して、所定のメッセージが伝送されてきたと
き、点灯するようになされている。ユーザがこのメッセ
ージをモニタ装置4に出力し表示させ、これを確認した
とき、LED114は消灯される。
【0116】メニューボタンスイッチ121は、モニタ
装置4にメニューを表示させるとき操作される。イグジ
ットボタンスイッチ122は、OSD表示を消去すると
き操作される。
【0117】セレクトボタンスイッチ116の上下左右
には、それぞれアップボタンスイッチ117、ダウンボ
タンスイッチ118、レフトボタンスイッチ119およ
びライトボタンスイッチ120が配置されている。これ
らのアップボタンスイッチ117、ダウンボタンスイッ
チ118、レフトボタンスイッチ119およびライトボ
タンスイッチ120は、カーソルを上下左右方向に移動
するとき操作される。また、セレクトボタンスイッチ1
16は、選択を確定するとき(セレクトするとき)操作
される。
【0118】図23は、前述したDSSモードでの受信
を行うためのIRD2の内部の構成例を示している。パ
ラボラアンテナ3のLNB3aより出力されたRF信号
は、フロントエンド20のチューナ21に供給され、復
調される。チューナ21の出力は、QPSK復調回路2
2に供給され、QPSK復調される。QPSK復調回路
22の出力は、エラー訂正回路23に供給され、エラー
が検出、訂正され、必要に応じて補正される。
【0119】CPU、ROMおよびRAM等からなるI
Cカードにより構成されているCAM(Conditi
onal Access Module)33には、暗
号を解読するのに必要なキーが、解読プログラムととも
に格納されている。衛星を介して送信される信号が暗号
化されている場合、この暗号を解読するにはキーと解読
処理が必要となる。そこで、カードリーダインタフェー
ス32を介してCAM33からこのキーが読み出され、
デマルチプレクサ24に供給される。デマルチプレクサ
24は、このキーを利用して、暗号化された信号を解読
する。
【0120】尚、このCAM33には、暗号解読に必要
なキーと解読プログラムの他、課金情報なども格納され
ている。
【0121】デマルチプレクサ24は、フロントエンド
20のエラー訂正回路23の出力する信号の入力を受
け、これをデータバッファメモリ(DRAM(Dyna
micRandom Access Memory)ま
たはSRAM(StaticRandom Acces
s Memory))35に一旦記憶させる。そして、
適宜これを読み出し、解読したビデオ信号をMPEGビ
デオデコーダ25に供給し、解読したオーディオ信号を
MPEGオーディオデコーダ26に供給する。
【0122】MPEGビデオデコーダ25は、入力され
たデジタルビデオ信号をDRAM25aに適宜記憶さ
せ、MPEG方式により圧縮されているビデオ信号のデ
コード処理を実行する。デコードされたビデオ信号は、
NTSCエンコーダ27に供給され、NTSC方式の輝
度信号(Y)、クロマ信号(C)、およびコンポジット
信号(V)に変換される。輝度信号とクロマ信号は、バ
ッファアンプ28Y,28Cを介して、それぞれSビデ
オ信号として出力される。また、コンポジット信号は、
バッファアンプ28Vを介して出力される。
【0123】なお、このMPEGビデオデコーダ25と
しては、SGS−ThomsonMicroelect
ronics社のMPEG2復号化LSI(STi35
00)を用いることができる。その概略は、例えば、日
経BP社「日経エレクトロニクス」1994.3.14
(no.603)第101頁乃至110頁に、Mart
in Bolton氏により紹介されている。
【0124】また、MPEG2−Transports
treamに関しては、アスキー株式会社1994年8
月1日発行の「最新MPEG教科書」第231頁乃至2
53頁に説明がなされている。
【0125】MPEGオーディオデコーダ26は、デマ
ルチプレクサ24より供給されたデジタルオーディオ信
号をDRAM26aに適宜記憶させ、MPEG方式によ
り圧縮されているオーディオ信号のデコード処理を実行
する。デコードされたオーディオ信号は、D/A変換器
30においてD/A変換され、左チャンネルのオーディ
オ信号は、バッファアンプ31Lを介して出力され、右
チャンネルのオーディオ信号は、バッファアンプ31R
を介して出力される。
【0126】RFモジュレータ41は、NTSCエンコ
ーダ27が出力するコンポジット信号と、D/A変換器
30が出力するオーディオ信号とをRF信号に変換して
出力する。また、このRFモジュレータ41は、TVモ
ードが設定されたとき、ケーブルボックス等のAV機器
から入力されるNTSC方式のRF信号をスルーして、
VCRや他のAV機器(いずれも図示せず)にそのまま
出力する。
【0127】この実施例の場合、これらのビデオ信号お
よびオーディオ信号が、モニタ装置4に供給されること
になる。
【0128】CPU(Central Process
ing Unit)29は、ROM37に記憶されてい
るプログラムに従って各種の処理を実行する。例えば、
チューナ21、QPSK復調回路22、エラー訂正回路
23などを制御する。また、AV機器制御信号送受信部
2Aを制御し、コントロールライン12を介して、他の
AV機器(この実施例の場合、モニタ装置4)に所定の
コントロール信号を出力し、また、他のAV機器からの
コントロール信号を受信する。
【0129】このCPU29に対しては、フロントパネ
ル40の操作ボタンスイッチ(図22)を操作して、所
定の指令を直接入力することができる。また、リモート
コマンダ5(図24)を操作すると、そのIR発信部5
1より赤外線信号が出射され、この赤外線信号がIR受
信部39により受光され、受光結果がCPU29に供給
される。従って、リモートコマンダ5を操作することに
よっても、CPU29に所定の指令を入力することがで
きる。
【0130】また、デマルチプレクサ24は、フロント
エンド20から供給されるMPEGビデオデータとオー
ディオデータ以外にEPGデータなどを取り込み、デー
タバッファメモリ35のEPGエリア35Aに供給し、
記憶させる。EPG情報は現在時刻から24時間後(E
PG2とEPG1−2の場合)、または150時間後
(EPG2,EPG3と、EPG1−2,EPG1−3
の場合)までの各放送チャンネルの番組に関する情報
(例えば、番組の静止画の他、チャンネル、放送時間、
タイトル、カテゴリ等)を含んでいる。このEPG情報
は、頻繁に伝送されてくるため、EPGエリア35Aに
は常に最新のEPGを保持することができる。
【0131】EEPROM(Electrically
Erasable Programable Rea
d Only Memory)38には、電源オフ後も
保持しておきたいデータ(例えばチューナ21の4週間
分の受信履歴、電源オフの直前に受信していたチャンネ
ル番号(ラストチャンネル))などが適宜記憶される。
そして、例えば、電源がオンされたとき、ラストチャン
ネルと同一のチャンネルを再び受信させる。ラストチャ
ンネルが記憶されていない場合においては、ROM37
にデフォルトとして記憶されているチャンネルが受信さ
れる。
【0132】また、CPU29は、スリープモードが設
定されている場合、電源オフ時であっても、フロントエ
ンド20、デマルチプレクサ24、データバッファメモ
リ35など、最低限の回路を動作状態とし、受信信号に
含まれる時刻情報から現在時刻を計時し、所定の時刻に
各回路に所定の動作をさせる制御なども実行する。例え
ば、外部のVCRと連動して、タイマ自動録画を実行す
る。
【0133】さらに、CPU29は、所定のOSD(O
n−Screen Display)データを発生した
いとき、MPEGビデオデコーダ25を制御する。MP
EGビデオデコーダ25は、この制御に対応して所定の
OSDデータを生成して、DRAM25aのOSDエリ
ア25aA(図28)に書き込み、さらに読み出して、
出力する。これにより、所定の文字、図形、画像など
(例えば図3乃至図10において、通常の画面に重畳さ
れている文字、ステーションロゴ、ジャンルアイコン、
番組ウインドウの静止画)などを適宜モニタ装置4に出
力し、表示させることができる。
【0134】SRAM36はCPU29のワークメモリ
として使用される。モデム34は、CPU29の制御の
下に、電話回線を介してデータを授受する。
【0135】図24は、リモートコマンダ5のボタンス
イッチの構成例を表している。セレクトボタン(決定キ
ー)スイッチ131は、リモートコマンダ5の上面に対
して垂直方向に押下操作(セレクト操作)することがで
きるようになされている。アップボタンスイッチ(上キ
ー)135、ダウンボタンスイッチ(下キー)136、
レフトボタンスイッチ(左キー)137、およびライト
ボタンスイッチ(右キー)138は、カーソルなどを上
下左右に移動させるとき(方向操作するとき)操作され
る。メニューボタンスイッチ134は、モニタ装置4に
メニュー画面を表示させるとき操作される。
【0136】表示位置ボタンスイッチ159(操作手
段)は、データストリームの表示位置を変更するとき操
作されるようになされている。
【0137】チャンネルアップダウンボタンスイッチ1
33は、受信する放送チャンネルの番号を、アップまた
はダウンするとき操作される。ボリウムボタンスイッチ
132は、ボリウムをアップまたはダウンさせるとき操
作される。
【0138】0乃至9の数字が表示されている数字ボタ
ン(テンキー)スイッチ138は、表示されている数字
を入力するとき操作される。選局ボタンスイッチ158
は、数字ボタンスイッチ138の操作が完了したとき、
数字入力終了と、その入力した数字がチャンネルを表す
ものであることを示す意味で、それに続いて操作され
る。プロモチャンネルボタンスイッチ157は、プロモ
ーションチャンネルを選局するとき操作される。番組表
ボタンスイッチ144は、図4に示すようなデータスト
リームを表示させるとき操作され、インフォボタンスイ
ッチ145は、図7に示すようなインフォ画面を表示さ
せるとき操作される。
【0139】入力切換ボタンスイッチ154は、IRD
2への入力を切り換えるとき操作される。消音ボタンス
イッチ151を操作すると音声がミュートされ、再度操
作すると、ミュートが解除される。テレビ電源ボタンス
イッチ152と電源ボタンスイッチ153は、モニタ装
置(テレビジョン受像機)4またはIRD2の電源をオ
ンまたはオフするとき操作される。
【0140】図25は、ボタンスイッチの他の配置例を
表している。この実施例においては、セレクトボタンス
イッチ131がアップボタンスイッチ135乃至ライト
ボタンスイッチ138の右下に配置されている。
【0141】図26は、リモートコマンダ5の内部の構
成例を表している。マイクロコンピュータ71を構成す
るCPU72は、ボタンスイッチマトリックス82を常
時スキャンして、図24に示したリモートコマンダ5
の、各種のボタンスイッチの操作を検知する。
【0142】CPU72は、ROM73に記憶されてい
るプログラムにしたがって、各種の処理を実行し、適宜
必要なデータをRAM74に記憶させる。
【0143】CPU72は、赤外線信号を出力すると
き、LEDドライバ75を介して、LED76を駆動
し、赤外線信号を出力させる。
【0144】図27は、ビデオデータ、オーディオデー
タおよびSIデータ(EPGデータを含む)がパケット
化され、伝送された後、IRD2で復調される様子を模
式的に表している。送信側のエンコーダにおいては、図
27に示すように、SIデータ、ビデオデータ、オーデ
ィオデータをパケット化し、衛星に搭載されている1
2.25GHz〜12.75GHzのBSS帯用高出力
トランスポンダに対して伝送する。この場合、各トラン
スポンダに割り当てられている所定の周波数の信号に、
複数(最大10個)のチャンネルのパケットを多重化し
て伝送する。すなわち、各トランスポンダは1つの搬送
波(伝送チャンネル)で複数の放送チャンネルの信号を
伝送することになる。したがって、例えばトランスポン
ダの数が23個あれば、最大230(=10×23)個
の放送チャンネルのデータの伝送が可能となる。
【0145】IRD2においては、フロントエンド20
で所定の1つのトランスポンダに対応する1つの周波数
の搬送波を受信し、これを復調する。これにより最大1
0個の放送チャンネル(実施例の場合、5個の放送チャ
ンネル)のパケットデータが得られる。そして、デマル
チプレクサ24は、この復調出力から得られる各パケッ
トを、データバッファメモリ35に一旦記憶させて読み
出す。EPGデータを含むSIパケットに関しては、ヘ
ッダを除くデータ部分をEPGエリア35Aに記憶させ
る。ビデオパケットは、DRAM25aに記憶され、M
PEGビデオデコーダ25においてデコード処理され
る。オーディオパケットは、DRAM26aに記憶さ
れ、MPEGオーディオデコーダ26においてデコード
処理される。
【0146】各トランスポンダにおいては、転送レート
が同一になるようにスケジューリングを行う。各トラン
スポンダに割り当てられている1つの搬送波当りの伝送
速度は、30Mbits/secである。
【0147】例えばスポーツ番組のように、動きの激し
い画像の場合、MPEGビデオデータは、多くのパケッ
トを占有する。このため、このような番組が多くなる
と、1個のトランスポンダで伝送可能な番組の数は少な
くなる。
【0148】これに対して、ニュース番組のアナウンス
の場面などのように、動きの少ない画像のMPEGビデ
オデータは、少ないパケットで伝送することができる。
このため、このような番組が多い場合においては、1個
のトランスポンダで伝送可能な番組の数は大きくなる。
【0149】図28は、モニタ装置4に番組表の画面を
表示するまでのデータの処理を、模式的に表している。
【0150】CPU29は、デマルチプレクサ24に内
蔵されているレジスタ24aに、フロントエンド20よ
り入力されるデータの転送先を予め設定しておく。そし
てフロントエンド20より供給されたデータは、データ
バッファメモリ35に一旦記憶された後、デマルチプレ
クサ24により読み出され、レジスタ24aに設定され
ている転送先に転送される。
【0151】上述したように各パケットにはヘッダが付
加されており、デマルチプレクサ24は、このヘッダを
参照してMPEGビデオデータをMPEGビデオデコー
ダ25に供給し、MPEGオーディオデータをMPEG
オーディオデコーダ26に転送する。またそのヘッダに
含まれるPID(Packet ID)が、SDT,E
ITである場合においては、これらのEPGデータ(S
Iデータ)は、レジスタ24aに設定されているEPG
エリア35Aの所定のアドレスに記憶される。
【0152】なお、ヘッダはこの転送が完了したとき不
要となるため、廃棄される。
【0153】このようにして、例えば通常のトランスポ
ンダ(プロモーションチャンネル用のガイドトランスポ
ンダ以外のトランスポンダ)からの電波を受信している
とき、80(37)放送チャンネル分の現在時刻から2
4時間後までの縮小静止画データ、番組概略説明データ
(番組表)、および現在の番組および次の番組の番組詳
細説明(番組内容)をEPGエリア35Aに取り込むの
であるが、このEPGデータは、通常のどのトランスポ
ンダからも受信することが可能とされている。すなわ
ち、通常のどのトランスポンダからも同一のEPGデー
タが伝送されてくる。
【0154】これに対して、ガイドトランスポンダから
の電波を受信しているとき(プロモーションチャンネル
を受信しているとき)、80(37)チャンネル分の現
在時刻から150時間後までの縮小静止画データ、番組
概略説明データ、および70時間後までの番組詳細説明
データが取り込まれる。
【0155】CPU29は、この全EPGテーブル24
0から所定の表示領域250の放送チャンネル(例えば
図4の例においては、5個の放送チャンネル、図8の例
においては、15個の放送チャンネル)の所定の範囲の
時間(図4の例においては、現在時刻、図8の例におい
ては、現在時刻から約4時間後までの時間)の番組のデ
ータをEPGエリア35Aから読み出し、DRAM25
aのOSDエリア25aAに、ビットマップデータとし
て書き込ませる。そして、MPEGビデオデコーダ25
がOSDエリア25aAのビットマップデータを読み出
して、モニタ装置4に出力することで、モニタ装置4
に、縮小静止画(図4)、全体番組表(図8)などのE
PGを表示させることができる。
【0156】MPEGビデオデコーダ25は、JPEG
方式で圧縮された画像データもデコード処理することが
できる。但し、その画面の大きさは通常の大きさのもの
として処理する。そこでCPU29は、デコードされた
静止画データを取り込み、縮小画面の大きさに変換した
後、そのデータを再びMPEGビデオデコーダ25に出
力し、そのOSD機能を利用して、縮小画面として表示
させる。
【0157】OSDデータとして文字などを表示する場
合、EPGエリア35Aに記憶されている文字データは
圧縮されているため、辞書を使って元に戻す処理を行
う。このためROM37には、圧縮コード変換辞書が記
憶されている。
【0158】ROM37にはまた、文字コードとフォン
トのビットマップデータの格納位置との対応表(アドレ
ス変換テーブル)が記憶されている。この変換テーブル
を参照することで、所定の文字コードに対応するビット
マップデータを読み出し、OSDエリア25aAに書き
込むことができる。勿論ROM37には、このビットマ
ップデータ自体も所定のアドレスに記憶されている。
【0159】さらにLogo(ロゴ)データを伝送しな
い場合、ROM37には、Logo(ロゴ)を表示する
ためのLogoデータ(カテゴリロゴ、ステーションロ
ゴを含む各種のロゴデータ)が記憶されているととも
に、Logo IDと、そのIDに対応するLogoデ
ータ(ビットマップデータ)を呼び出すためのアドレス
の変換テーブルが記憶されている。Logo IDが判
ったとき、そのIDに対応するアドレスに記憶されてい
るLogoデータを読み出し、OSDエリア25aAに
書き込むことにより、各番組のカテゴリを表すLogo
などをモニタ装置4に表示することができるようになさ
れている。すなわち、ロゴデータは伝送されてくる場合
は、図2のスーパーインポーザ333−1乃至333−
4によりスーパーインポーズされ、送信側から伝送され
てくるが、伝送されてこないようにした場合は、そのI
Dが伝送され、IDに対応するビットマップデータをR
OM37から読み出すようにする。
【0160】以上のようにして、モニタ装置4に通常の
番組を受信表示している状態において、リモートコマン
ダ5の番組表ボタンスイッチ144を操作すると、モニ
タ装置4の表示画面には、図4に示すように、5個の縮
小画面からなるデータストリームが表示される。このデ
ータストリーム中の所定の縮小画面には、カーソルが表
示される。レフトボタンスイッチ137またはライトボ
タンスイッチ138を操作することで、このカーソルを
左右に移動させることができる。カーソルが移動された
縮小画面においては、画面全体をより見易くするため
に、ジャンルアイコンが消去される。そして、タイトル
バーには、カーソルが位置する番組のジャンルアイコ
ン、ステーションロゴ、およびタイトルが表示される。
【0161】使用者が、さらにセレクトボタンスイッチ
131を操作すると、CPU29は、そのときカーソル
が位置する番組を受信するように、チューナ21を制御
する。これにより、モニタ装置4には、選択指定した番
組の画像が大きく(通常の大きさで)表示される。
【0162】一方、図4に示すように、データストリー
ムが表示されている状態において、リモートコマンダ5
のインフォボタンスイッチ145を操作すると、そのと
きカーソルが位置する番組のより詳細な情報(インフォ
画面)が、図7に示すように表示される。すなわち、ジ
ャンルアイコン、ステーションロゴ、およびタイトル
が、タイトルバーに表示されるとともに、静止画が、図
4における場合よりは大きく表示される。さらに、この
番組の放送日時、出演者、内容説明文などが表示され
る。使用者は、この表示を見て、その番組の内容の概略
を把握することができる。
【0163】使用者が、図7に示すようなインフォ画面
が表示されている状態において、セレクトボタンスイッ
チ131を操作すると、その番組が受信され、表示され
る。
【0164】以上は、IRD2が静止画像を処理する機
能を有する場合の動作であるが、例えば、IRD2が図
29に示すように構成されている場合(静止画を処理す
る機能を有しておらず、主に文字(キャラクタ)のみを
処理する機能を有している場合)、リモートコマンダ5
の番組表ボタンスイッチ144を操作すると、モニタ装
置4には、図8に示すような全体番組表が文字で表示さ
れる。アップボタンスイッチ135乃至ライトボタンス
イッチ138を操作して、カーソルを図8に表示されて
いる全体番組表の所定の放送チャンネル上に移動し、セ
レクトボタンスイッチ131を操作すると、モニタ装置
4には、図9に示すように、その放送チャンネルの番組
表が表示される。
【0165】図8に示すような全体番組表が表示されて
いる状態において、カーソルを所定の現在の番組上に移
動させ、セレクトボタンスイッチ131を操作すると、
CPU29はチューナ21を制御し、その番組を受信さ
せる。
【0166】図30は、リモートコマンダ5の各種のボ
タンスイッチを操作した場合における処理例を表してい
る。ステップS1において、数字ボタンスイッチ138
と選局ボタンスイッチ158が操作されたか否か、ステ
ップS2において、番組表ボタンスイッチ144が操作
されたか否か、またステップS3において、インフォボ
タンスイッチ145が操作されたか否かが判定される。
さらに、ステップS4において、アップボタンスイッチ
135乃至ライトボタンスイッチ138が操作されたか
否か、ステップS5において、セレクトボタンスイッチ
131が操作されたか否か、そして、ステップS6にお
いて、プロモチャンネルボタンスイッチ157が操作さ
れたか否かが判定される。さらに、ステップS7におい
ては、表示位置ボタンスイッチ159が操作されたか否
か、ステップS8においては、その他のボタンスイッチ
が操作されたか否かが判定される。
【0167】ステップS1において、数字ボタンスイッ
チ138と、それに続いて選局ボタンスイッチ158が
操作されたと判定された場合、ステップS9に進み、そ
の数字に対応するチャンネルを選局する処理が実行され
る。すなわち、CPU29は、チューナ21を制御し、
入力された数字に対応する番号のチャンネルを受信させ
る。
【0168】ステップS2において、番組表ボタンスイ
ッチ144が操作されたと判定された場合、ステップS
10に進み、番組表処理が実行される。この番組表処理
の詳細については、図31を参照して後述する。
【0169】ステップS3において、インフォボタンス
イッチ145が操作されたと判定された場合において
は、ステップS11に進み、インフォ画面表示処理が実
行される。このインフォ画面表示処理の詳細については
図33を参照して後述する。
【0170】ステップS4において、アップボタンスイ
ッチ135乃至ライトボタンスイッチ138のいずれか
が操作されたと判定された場合、ステップS12に進
み、その操作に対応する方向にカーソルを移動する処理
が実行される。
【0171】ステップS5において、セレクトボタンス
イッチ131が操作されたと判定された場合、ステップ
S13に進み、そのときカーソルが位置する状態に対応
する選択処理が実行される。
【0172】ステップS6において、プロモチャンネル
ボタンスイッチ157が操作されたと判定された場合、
ステップS14に進み、プロモーションチャンネルを選
択する処理が実行される。すなわち、CPU29は、チ
ューナ21を制御し、プロモーションチャンネルを受信
させる。
【0173】ステップS7において、表示位置ボタンス
イッチ159が操作されたと判定された場合、ステップ
S15に進み、データストリームの表示位置変更処理が
実行される。このデータストリームの表示位置変更処理
については、図34を参照して後述する。
【0174】ステップS8において、その他のボタンス
イッチが操作されたと判定された場合、ステップS15
に進み、その操作されたボタンスイッチに対応する処理
が実行される。
【0175】次に、図31を参照して、ステップS9の
番組表処理の詳細について説明する。
【0176】最初に、ステップS21において、データ
ストリームが、現在表示中であるか否かが判定される。
データストリームが表示中でなければ、ステップS22
に進み、データストリーム表示処理が実行される。すな
わち、CPU29は、MPEGビデオデコーダ25を制
御し、図4に示すようなデータストリームのOSDデー
タを発生させ、モニタ装置4に出力し、表示させる。
【0177】ステップS23においては、表示位置ボタ
ンスイッチ159が操作されたか否かが判定され、操作
されたと判定された場合、ステップS30に進み、デー
タストリームの表示位置変更処理が実行される。このデ
ータストリームの表示位置変更処理については、図34
を参照して後述する。
【0178】次に、ステップS24乃至S28におい
て、リモートコマンダ5のレフトボタンスイッチ137
またはライトボタンスイッチ138が操作されたか否
か、アップボタンスイッチ135またはダウンボタンス
イッチ136が操作されたか否か、セレクトボタンスイ
ッチ131が操作されたか否か、インフォボタンスイッ
チ145が操作されたか否か、または、番組表ボタンス
イッチ144が操作されたか否かが、それぞれ判定され
る。
【0179】ステップS24において、レフトボタンス
イッチ137またはライトボタンスイッチ138が操作
されたと判定された場合、ステップS31に進み、カー
ソルを移動する処理が実行される。
【0180】すなわち、CPU29(静止画表示制御手
段)は、データストリームを表示するとき、図32に示
すように、各放送チャンネルで放送される番組の代表画
面を縮小した静止画をジャンル毎に表示させる。そし
て、所定のジャンルの静止画上にカーソルを表示させ
る。使用者は、ジャンルを選択するとき、レフトボタン
スイッチ137またはライトボタンスイッチ138を操
作することで、カーソルを左方向または右方向に移動さ
せる。カーソルは、これらのボタンスイッチを1回操作
する毎に、1つ左側または1つ右側の静止画上に移動さ
れる。
【0181】カーソルが左端または右端の静止画上に位
置する状態において、さらにカーソルを左方向または右
方向に移動する操作がなされたとき、静止画は、右方向
または左方向に1つずつスクロールされる。
【0182】すなわち、例えば、ジャンルBの番組1上
にカーソルが位置する状態において、レフトボタンスイ
ッチ137が操作され、カーソルをさらに左方向に移動
する指令が入力されると、ジャンルBの番組1の静止画
は、1つ右側に移動表示される。ジャンルCの番組4の
静止画も1つ右側に移動表示される。以下、同様に、各
静止画は、1つずつ右側に移動表示され、ジャンルEの
番組9が、右端の静止画として表示される。そして、そ
れまで右端に表示されていたジャンルFの番組11の静
止画は消去される。左端の、それまでジャンルBの番組
1の静止画が表示されていた位置には、ジャンルAの静
止画が新たに表示される。
【0183】同様に、図32の右端のジャンルFの番組
11の静止画上にカーソルが位置する状態において、ラ
イトボタンスイッチ138が操作されると、ジャンルF
の番組11の静止画は、1つ左側に移動表示され、以
下、ジャンルEの番組9、ジャンルDの番組6、ジャン
ルCの番組4の各静止画も、順次左側に移動表示され
る。そして、左端のジャンルBの番組1の静止画は消去
され、右端の位置には、ジャンルGの静止画が新たに表
示されることになる。
【0184】このように、カーソルが所定のジャンルの
静止画上に移動されると、タイトルバーの表示も、その
都度書き換えられる。すなわち、タイトルバーには、そ
のときカーソルが位置する番組のジャンルアイコン、ス
テーションロゴ、およびタイトルが表示される。
【0185】また、カーソルが位置する静止画上におい
ては、ジャンルアイコンが消去される。その番組のジャ
ンルアイコンは、タイトルバーに表示されているので、
使用者は、その番組のジャンルをそのジャンルアイコン
から認識することができる。また、静止画上からジャン
ルアイコンを消去することで、静止画がより見やすくな
り、番組の確認が容易となる。
【0186】さらに、この実施例のように、カーソルで
指定された番組のタイトルだけをタイトルバーに表示す
るのではなく、各静止画に対応する位置に、それぞれの
番組のタイトルを表示させるようにすることも可能であ
る。しかしながら、そのようにすると、データストリー
ムの表示領域がそれだけ大きくなり、本来、受信表示し
ている番組の画像の隠される範囲がそれだけ大きくな
る。そこで、この実施例に示すように、カーソルで指定
された番組のタイトルだけをタイトルバーに表示するよ
うにするのが好ましい。
【0187】ステップS25において、アップボタンス
イッチ135またはダウンボタンスイッチ136が操作
されたと判定された場合、ステップS32に進み、その
ジャンルの静止画を下方向または上方向にスクロールす
る処理が実行される。
【0188】例えば、図32に示す実施例においては、
ジャンルBとして、番組1乃至番組3の3つの番組が、
ジャンルCとして、番組4および番組5の2つの番組
が、ジャンルDとして、番組6乃至番組8の3つの番組
が、ジャンルEとして、番組9および番組10の2つの
番組が、そしてジャンルFとして、番組11の1つの番
組が、それぞれ取り込まれている。データストリームと
して、ジャンルB乃至ジャンルFの番組の静止画が表示
されるとき、番組1、番組4、番組6、番組9および番
組11の静止画が表示されることになる。
【0189】ジャンルDの番組6の静止画上にカーソル
が位置する状態において、アップボタンスイッチ135
が操作されると、番組6の静止画が消去され、番組8の
静止画が表示される。アップボタンスイッチ135をさ
らに操作すると、番組8の静止画に代え、番組7の静止
画が表示され、さらにアップボタンスイッチ135が操
作されると、番組7の静止画に代え、番組6の静止画が
表示される。
【0190】逆に、番組6の静止画が表示されている状
態において、ダウンボタンスイッチ136を操作する
と、番組6の静止画に代え、番組7の静止画が表示さ
れ、さらに操作が行われると、番組7の静止画に代え、
番組8の静止画が表示され、さらに操作されると、番組
8の静止画に代え、番組6の静止画が表示される。
【0191】このように、所定のジャンル内において、
静止画がスクロールされる場合においても、タイトルバ
ーの表示は、そのとき表示されている番組のものに書き
換えられる(この場合、ジャンルが同一であるから、実
質的にはステーションロゴとタイトルが書き換えられ
る)。
【0192】ステップS26において、セレクトボタン
スイッチ131が操作されたと判定された場合、ステッ
プS33に進み、そのときカーソルで指定されている番
組を放送している放送チャンネルを選択する処理が実行
されるとともに、データストリームを消去する処理が実
行される。すなわち、CPU29は、チューナ21を制
御し、そのときカーソルが位置する静止画の番組を受信
表示させる。また、MPEGビデオデコーダ25を制御
し、データストリームの表示を中止させる。これによ
り、使用者は、所望の番組を選択し、モニタ装置4でこ
れを視聴することができる。
【0193】ステップS27において、インフォボタン
スイッチ145が操作されたと判定された場合、ステッ
プS34に進み、データストリームを消去する処理が実
行される。ステップS34でデータストリームを消去す
る処理が実行された後、ステップS35において、イン
フォ画面表示処理が実行される。このインフォ画面表示
処理については、図33を参照して後述する。
【0194】ステップS28において、番組表ボタンス
イッチ144が操作されていないと判定された場合にお
いては、ステップS23に戻り、それ以降の処理が繰り
返し実行される。すなわち、表示位置ボタンスイッチ1
59、レフトボタンスイッチ135、ライトボタンスイ
ッチ138、アップボタンスイッチ135またはダウン
ボタンスイッチ136、セレクトボタンスイッチ13
1、インフォボタンスイッチ145、番組表ボタンスイ
ッチ144のいずれかが操作されるまで待機する。
【0195】ステップS28において、番組表ボタンス
イッチ144が操作されたと判定された場合、すなわ
ち、データストリーム表示中に番組表ボタンスイッチ1
44が再度操作された場合、ステップS29に進み、C
PU29は、データストリームを消去する処理を実行す
る。ステップS21において、データストリームがすで
に表示されていると判定された場合においても同様であ
る。
【0196】次に、図33のフローチャートを参照し
て、図30のステップS10および図31のステップS
35におけるインフォ画面表示処理の詳細について説明
する。
【0197】最初に、ステップS41において、インフ
ォ画面が、すでに表示されているか否かが判定される。
このインフォ画面表示処理は、インフォボタンスイッチ
145が操作されたとき開始されるので、すでにインフ
ォ画面が表示されている場合においては、ステップS4
6に進み、そのインフォ画面を消去する処理が実行され
る。
【0198】ステップS41において、インフォ画面が
まだ表示されていないと判定された場合においては、ス
テップS42に進み、インフォ画面を表示する処理が実
行される。すなわち、CPU29は、MPEGビデオデ
コーダ25を制御し、図7に示すようなインフォ画面の
OSDデータを発生させ、モニタ装置4に出力し、表示
させる。インフォ画面ボタンスイッチ145が通常の番
組を視聴している状態において操作された場合(図30
のステップS10における処理の場合)においては、そ
のとき視聴している番組のインフォ画面が表示される。
これに対して、例えば図32に示すようなデータストリ
ーム表示中にインフォボタンスイッチ140が操作され
た場合(図31のステップS35における処理の場合)
においては、そのときデータストリーム中において、カ
ーソルで指定されている番組のインフォ画面が表示され
る。
【0199】例えば、図32に示すように、ジャンルD
の静止画上にカーソルが位置する状態において、インフ
ォボタンスイッチ145が操作された場合においては、
その番組の放送日時、出演者などの人物情報、および内
容説明文が静止画とともに表示される。また、このイン
フォ画面には、データストリームにおける場合と同一の
タイトルバーが表示される。このタイトルバーの表示内
容をデータストリーム中における場合と同一とすること
で、インフォ画面で選択した番組が、それまでデータス
トリームで選択していた番組と同一の番組であることを
使用者に印象づけることができる。
【0200】次に、ステップS43において、アップボ
タンスイッチ135またはダウンボタンスイッチ136
が操作されたか否かが判定され、操作されたと判定され
た場合、ステップS47に進み、インフォ画面(図7)
の内容説明文をスクロールする処理が実行される。内容
説明文がスクロールするほど存在しない場合において
は、このスクロール処理は、実質的に行われないことに
なる。
【0201】ステップS43において、アップボタンス
イッチ135またはダウンボタンスイッチ136が操作
されていないと判定された場合においては、ステップS
44に進み、セレクトボタンスイッチ131が操作され
たか否かが判定される。セレクトボタンスイッチ131
が操作されたと判定された場合、ステップS48に進
み、そのインフォ画面で表示されている番組の選局処理
が実行される。すなわち、CPU29は、チューナ21
を制御し、そのインフォ画面で表示されている番組を受
信させる。
【0202】ステップS45において、インフォボタン
スイッチ145が操作されていないと判定された場合に
おいては、ステップS43に戻り、それ以降の処理が繰
り返し実行される。すなわち、アップボタンスイッチ1
35、ダウンボタンスイッチ136、セレクトボタンス
イッチ131、インフォボタンスイッチ145のいずれ
かが操作されるまで待機する。
【0203】ステップS45において、インフォボタン
スイッチ145が操作されたと判定された場合において
は、ステップS46に進み、いま表示しているインフォ
画面を消去する処理が実行される。
【0204】次に、図34を参照して、データストリー
ムの表示位置変更処理について説明する。最初に、ステ
ップS51において、次の表示位置を選択する処理が実
行される。すなわち、図35に示すように、この実施例
の場合、表示位置ボタンスイッチ159を操作する毎
に、データストリームの表示位置が、画面の下部(図3
5(A))、上部(図35(B))、左側部(図35
(C))、右側部(図35(D))、自動(図35
(E))のいずれかに、順次切り替えられるようになさ
れている。ステップS51では、この切り換え順序に従
って、このいずれかの表示位置が選択される。
【0205】次に、ステップS52に進み、現在、字幕
放送受信モードであるか否かが判定される。CPU29
は、字幕放送の受信が指令されているとき、MPEGビ
デオデコーダ25に内蔵されている字幕放送用のデコー
ダを制御し、受信したデータから字幕放送データを分離
し、モニタ装置4に出力表示させるようになされてい
る。この字幕は、図36に示すように、例えば、画面の
下部に表示されるようになされている。
【0206】そこで、ステップS52において、現在、
字幕放送受信モードが設定されていると判定された場
合、ステップS53に進み、ステップS51で選択され
たデータストリームの次の表示位置が、字幕放送表示位
置(この実施例の場合、画面の下部)と重なるか否かが
判定される。次のデータストリームの表示位置が字幕放
送表示位置と重なる場合においては、ステップS51に
戻り、次の順番の表示位置が選択される。これにより、
字幕放送表示部にデータストリームが表示され、静止
画、あるいは字幕が見にくくなるようなことが防止され
る。
【0207】ステップS52において、現在、字幕放送
受信モードではないと判定された場合、ステップS53
の判定処理はスキップされ、ステップS54に進む。
【0208】ステップS54においては、ステップS5
1で選択されたデータストリームの次の表示位置が自動
であるか否かが判定される。自動である場合において
は、ステップS55に進み、動き検出処理が実行され
る。
【0209】すなわち、CPU29は、MPEGビデオ
デコーダ25を制御し、図35(A)乃至(D)に示
す、画面の下部、上部、左側部または右側部の各領域に
おける画像の動きを検出する。そして、ステップS56
において、この4つの領域の中から、最も動きの少ない
領域を選択する。次に、ステップS57に進み、ステッ
プS56で選択した、動きが最小の領域にデータストリ
ームを表示させる。動きが大きい領域には、それだけ注
目される画像が表示されていることが多いので、そのよ
うな領域にデータストリームを表示することを禁止する
ことで、元から表示されている番組の画像が遮られ、そ
の興味が損なわれるようなことが最小限に抑制されるよ
うになされている。
【0210】ステップS54において、表示位置が自動
ではないと判定された場合、ステップS55,S56の
処理はスキップされる。従って、字幕放送受信モードで
あれば、4つの領域のうちの字幕放送表示部以外の指定
した任意の領域に、また、字幕放送受信モードでない場
合においては、4つの領域のうちの指定した任意の領域
に、それぞれデータストリームが表示される。
【0211】以上のようなジャンル毎に区分したデータ
ストリームの表示ができるように、CPU29は、図3
7のフローチャートに示すようにして、データバッファ
メモリ35のEPGエリア35Aに対して、各放送チャ
ンネルの静止画を書き込む処理を実行する。
【0212】すなわち、最初にステップS61におい
て、変数iに1を初期設定し、ステップS62で、所望
のジャンルを選択する。例えば、映画のジャンルを選択
する。次にステップS63に進み、所望の放送チャンネ
ルを選択する。例えば、第1チャンネルを選択する。次
にステップS64で、第i番目(いまの場合、第1番
目)の静止画を取り込む処理を実行する。すなわち、第
1チャンネルで現在放送されている番組が映画であれ
ば、その番組の静止画が取り込まれ、EPGエリア35
Aに書き込まれる。
【0213】次に、ステップS65に進み、すべての放
送チャンネルについて、同様の選択を行ったか否かが判
定され、いまの場合、まだ1つの放送チャンネルについ
ての選択を行っただけであるので、ステップS63に戻
り、次の放送チャンネルの選択を行う。すなわち、第2
チャンネルを選択する。そして、ステップS64に進
み、第2チャンネルにおいて、いま放送されている番組
が映画であれば、映画のジャンルの第2番目の静止画と
してこれが取り込まれる。いま放送されている番組が映
画でなければ、ジャンルが異なるため、その静止画はこ
こでは取り込まれない。
【0214】以上の処理が、すべての放送チャンネルに
ついて、同様に行われる。すなわち、例えば、放送チャ
ンネルの数が80個ある場合においては、第1チャンネ
ルから第80チャンネルまでの現在放送されている番組
が検索され、その番組が映画であれば、これが順次取り
込まれる。
【0215】ステップS65において、すべての放送チ
ャンネルの検索が終了したと判定された場合、ステップ
S66に進み、すべてのジャンルについての検索を行っ
たか否かが判定される。いまの場合、映画についての検
索を行っただけなので、ステップS62に戻り、次のジ
ャンル、例えば音楽を選択する。そして、ステップS6
3において、第1チャンネルが再び選択され、ステップ
S64で、第1チャンネルでいま放送されている番組が
音楽番組であれば、これが取り込まれ、音楽番組でなけ
れば、取り込まれない。
【0216】次に、ステップS65からステップS63
に進み、第2チャンネルを選択し、第2チャンネルでい
ま放送されている番組が音楽の番組であれば、これが取
り込まれる。
【0217】以上のような処理が繰り返されて、ステッ
プS65で、音楽の番組についての検索が第1チャンネ
ルから第80チャンネルまで完了したと判定された場
合、ステップS66からステップS62に進み、例えば
スポーツのジャンルが選択され、スポーツの番組につい
て、同様の検索処理が実行される。
【0218】以上のようにして、映画、音楽、スポー
ツ、ドラマ、バラエティー&スペシャル、ドキュメンタ
リー、カルチャー&ホビー、アニメーション&ファミリ
ー、ニュース、天気、番組ガイド、情報、ショッピン
グ、ゲーム、カラオケ、アダルト、その他といったよう
な、予め区分されているすべてのジャンルについて、現
在放送されている番組の検索が完了したと、ステップS
66において判定された場合、ステップS67に進み、
変数iが最大値(すなわち、EPGとして伝送されてく
る現在より後に放送される番組すべてについての検索が
完了した)か否かが判定される。現在時刻より後に放送
される番組の静止画がまだ残っている場合においては、
ステップS67からステップS68に進み、変数iを1
だけインクリメントして、ステップS62以降の処理を
実行する。すなわち、現在時刻において放送されている
番組の次に放送される番組について同様の検索が行われ
る。
【0219】そして、ステップS67において、EPG
として伝送されてくる将来の番組のすべてについての検
索が完了したと判定されるまで、同様の処理が繰り返し
実行される。
【0220】このようにして、EPGとしての静止画
が、ジャンル毎に区分され、各ジャンルにおいて、現在
放送されている番組からチャンネル順に配置され、さら
により遅い時刻に放送される番組も、順次その後に、チ
ャンネル順に配列され、図38に示すように記憶され
る。そして、そのうちの所定の範囲のものがOSDエリ
ア25aAに書き込まれ、そこから読み出されて、デー
タストリームとして表示される。
【0221】図39と図40は、これらの映画、音楽、
スポーツ、ドラマ、バラエティー&スペシャル、ドキュ
メンタリー、カルチャー&ホビー、アニメーション&フ
ァミリー、ニュース、天気、番組ガイド、情報、ショッ
ピング、ゲーム、カラオケ、アダルト、その他といった
ジャンルのジャンルアイコンと、NHK総合テレビ、N
HK教育テレビ、日本テレビ、TBSテレビ、フジテレ
ビ、テレビ朝日、テレビ東京、WOWOWのステーショ
ンロゴの表示例を表している。なお、これらのアイコン
およびロゴは、説明の便宜のために用意されたものであ
り、必ずしも実際の放送において用いられているもので
はない。
【0222】なお、以上の実施例においては、ジャンル
を基準にして、各静止画を区分するようにしたが、チャ
ンネルを基準にして区分し、表示することも可能であ
る。この場合、CPU29は、図41のフローチャート
に示すような処理により、EPGエリア35Aに、静止
画データを書き込む処理を実行する。
【0223】最初に、ステップS71において、変数i
に1を初期設定し、ステップS72で、最初の放送チャ
ンネル(第1チャンネル)を選択する。次に、ステップ
S73で、第i番目(いまの場合、第1番目)の静止画
を取り込む処理を実行する。すなわち、第1チャンネル
の現在放送されている番組の静止画を取り込む処理を実
行する。
【0224】次に、ステップS74に進み、すべての放
送チャンネルについての検索を終了したか否かを判定
し、すべての放送チャンネルについての検索を終了して
いなければ、ステップS72に戻り、第2のチャンネル
を選択し、ステップS73において、第2のチャンネル
の現在放送されている番組の静止画を取り込む処理を実
行する。
【0225】以下、同様の処理を繰り返し、ステップS
74において、すべての放送チャンネルの検索が完了し
たと判定された場合、ステップS75に進み、変数iが
MAXに等しくなったか否かを判定する。すなわち、E
PGとして伝送されてくる番組のうち、現在時刻から将
来放送される番組のすべてについての検索が終了したか
否かを判定する。すべての番組を検索していなければ、
ステップS76に進み、変数iを1だけインクリメント
して、ステップS72に戻り、同様の処理を繰り返し実
行する。
【0226】このようにして、現在時刻の次に放送され
る番組が、チャンネル毎に順次取り込まれる。そして、
ステップS75において、EPGとして伝送されてくる
すべての番組についての検索が終了したと判定されるま
で、同様の処理が繰り返し実行される。
【0227】これにより、EPGエリア35Aには、図
42に示すように、静止画が、チャンネル毎に区分さ
れ、各チャンネルにおいて、時刻順に静止画がまとめて
記憶される。そして、そのうちの所定の範囲のものが読
み出され、データストリームとして表示される。
【0228】以上の実施例においては、データストリー
ムの静止画中にジャンルアイコンを表示するようにした
が、特に、図42に示すように、放送チャンネル毎に静
止画を表示する場合においては、ステーションロゴを静
止画に重畳表示するようにすることもできる。あるいは
また、図38または図42に示すように静止画を表示す
る場合において、ジャンルアイコンとステーションロゴ
の両方を重畳表示するようにしてもよい。
【0229】また、各種の指令は、リモートコマンダ5
を操作することにより入力するようにしたが、IRD2
の正面に設けられているボタンスイッチなどを直接操作
して指令を入力するようにすることも可能である。ま
た、リモートコマンダ5やIRD2の正面に設けられて
いる操作部には、ジョイスティックのようなポインティ
ングデバイスを用いることも可能である。
【0230】以上、本発明をIRD2に応用した場合を
例として説明したが、このIRDは実質的にモニタ装置
4(テレビジョン受像機)に内蔵させることも可能であ
る。また、本発明は、ケーブルテレビジョンシステムの
セットトップボックス、VCR、パーソナルコンピュー
タなどにおいても適用することが可能である。
【0231】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の電子番組
ガイド表示制御装置および請求項6に記載の電子番組ガ
イド表示制御方法によれば、静止画を帯状に配列して表
示する位置を変更できるようにしたので、元から表示さ
れている番組の画像を遮る範囲を少なくし、多くの番組
の中から所望の番組を迅速且つ確実に選択することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を応用した送信装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図2】図1のプロモーションチャンネル生成装置30
2の構成例を示すブロック図である。
【図3】プロモーションチャンネルの表示例を示す図で
ある。
【図4】データストリームの表示例を示す図である。
【図5】タイトルバーの構成を示す図である。
【図6】番組ウインドウの構成を示す図である。
【図7】インフォ画面の表示例を示す図である。
【図8】全体番組表の表示例を示す図である。
【図9】チャンネル番組表の表示例を示す図である。
【図10】番組詳細説明(番組内容)の表示例を示す図
である。
【図11】番組表と番組内容の範囲を説明する図であ
る。
【図12】トランスポンダにおけるEPG情報の伝送を
説明する図である。
【図13】EGPデータを説明する図である。
【図14】SDTの構成を説明する図である。
【図15】EITの構成を説明する図である。
【図16】静止画のフォーマットを示す図である。
【図17】TDTの構成を説明する図である。
【図18】PATの構成を説明する図である。
【図19】PMTの構成を説明する図である。
【図20】本発明を応用したAVシステムの構成例を示
す斜視図である。
【図21】図20のAVシステムの電気的接続状態を示
すブロック図である。
【図22】図20のIRD2の正面の構成例を示す正面
図である。
【図23】図20のIRD2の内部の構成例を示すブロ
ック図である。
【図24】図20のリモートコマンダ5の上面の構成例
を示す平面図である。
【図25】リモートコマンダ5のボタンスイッチの他の
配列状態を示す図である。
【図26】図24のリモートコマンダ5の内部の構成例
を示すブロック図である。
【図27】送信側のエンコーダにおける処理とその出力
を受信するIRD2の処理の概略を説明する図である。
【図28】図23のEPGエリア35Aに記憶されるE
PGデータを説明する図である。
【図29】IRD2の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図30】リモートコマンダの処理例を示すフローチャ
ートである。
【図31】図30のステップS9における番組表処理の
詳細を示すフローチャートである。
【図32】図31のステップS31,S32における動
作を説明する図である。
【図33】図30のステップS11および図31のステ
ップS35におけるインフォ画面表示処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図34】図30のステップS15と図31のステップ
S30におけるデータストリームの表示位置変更処理を
説明するフローチャートである。
【図35】データストリームの表示位置の変更の順番を
説明する図である。
【図36】字幕放送表示部を説明する図である。
【図37】静止画書き込み処理を説明するフローチャー
トである。
【図38】図37の処理の結果を表す図である。
【図39】ジャンルアイコンの例を示す図である。
【図40】ステーションロゴの例を示す図である。
【図41】静止画を書き込む他の処理例を示すフローチ
ャートである。
【図42】図41の書き込み処理の結果を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 AVシステム 2 IRD 3 パラボラアンテナ 4 モニタ装置 5 リモートコマンダ 21 チューナ 23 エラー訂正回路 24 デマルチプレクサ 25 MPEGビデオデコーダ 25a DRAM 26 MPEGオーディオデコーダ 26a DRAM 29 CPU 35 データバッファメモリ 35A EPGエリア 36 SRAM 37 ROM 38 EEPROM 39 IR受信部 131 セレクトボタンスイッチ 144 番組表ボタンスイッチ 145 インフォボタンスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/081 H04N 7/08 Z H04Q 9/00 301

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 番組を選択する電子番組ガイドであっ
    て、前記番組の代表画面を縮小した静止画からなる前記
    電子番組ガイドの表示を制御する電子番組ガイド表示制
    御装置において、 複数の前記静止画を帯状に配列して表示させる静止画表
    示制御手段と、 前記静止画を帯状に配列して表示する位置を変更すると
    き操作される操作手段とを備えることを特徴とする電子
    番組ガイド表示制御装置。
  2. 【請求項2】 前記静止画を帯状に配列して表示する位
    置は、画面の下部、上部、左側部または右側部のいずれ
    かであることを特徴とする請求項1に記載の電子番組ガ
    イド表示制御装置。
  3. 【請求項3】 前記静止画を帯状に配列して表示する位
    置は、前記操作手段が操作される毎に、画面の下部、上
    部、左側部または右側部に順次切り換えられることを特
    徴とする請求項2に記載の電子番組ガイド表示制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記静止画表示制御手段は、前記静止画
    を帯状に配列して表示する位置が、字幕を表示する位置
    と重ならないようにすることを特徴とする請求項1に記
    載の電子番組ガイド表示制御装置。
  5. 【請求項5】 前記静止画表示制御手段は、予め設定さ
    れている所定の領域のうち、最も動きの少ない領域を、
    前記静止画を帯状に配列して表示する位置とすることを
    特徴とする請求項1に記載の電子番組ガイド表示制御装
    置。
  6. 【請求項6】 番組を選択する電子番組ガイドであっ
    て、前記番組の代表画面を縮小した静止画からなる前記
    電子番組ガイドの表示を制御する電子番組ガイド表示制
    御方法において、 複数の前記静止画を帯状に配列して表示させ、 所定の指令が入力される毎に、前記静止画を帯状に配列
    して表示する位置を変更することを特徴とする電子番組
    ガイド表示制御方法。
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