JPH0937086A - ネガスキャナのキャリブレーション方法 - Google Patents
ネガスキャナのキャリブレーション方法Info
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- JPH0937086A JPH0937086A JP7179887A JP17988795A JPH0937086A JP H0937086 A JPH0937086 A JP H0937086A JP 7179887 A JP7179887 A JP 7179887A JP 17988795 A JP17988795 A JP 17988795A JP H0937086 A JPH0937086 A JP H0937086A
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- Japan
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- line sensor
- film
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- negative
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ネガベース部からのR,G,B各チャンネルの
出力カーブを全体的に精度よく一致させることができる
ネガスキャナのCDSゲインのキャリブレーション方法
を提案する。 【構成】ネガベース部の読み取りによりCCDラインセ
ンサ16から出力されるRGB各チャンネル信号のデー
タをシェーディングメモリを使用して初期値(先頭画素
の値)及び隣接画素の差分データとして取り込み、1ラ
イン分のデータにおいて、センサ中央付近の画素を平均
処理の対象領域として予め定めておき、画素位置が該
対象領域内の画素であって、且つ、データの絶対値(隣
接画素の差分値の絶対値)が所定の絶対値K以下の画素
を対象として、各チャンネル毎の平均値を求める。各平
均値が所定の電圧値Dに一致するように、前記ラインセ
ンサ16の露光時間とアナログアンプ18のゲインを制
御することで、突発的ピーク値(異常値)の影響を除去
することができ、前記ラインセンサ16の各チャンネル
の出力カーブを全体について精度よく一致させることが
できる。
出力カーブを全体的に精度よく一致させることができる
ネガスキャナのCDSゲインのキャリブレーション方法
を提案する。 【構成】ネガベース部の読み取りによりCCDラインセ
ンサ16から出力されるRGB各チャンネル信号のデー
タをシェーディングメモリを使用して初期値(先頭画素
の値)及び隣接画素の差分データとして取り込み、1ラ
イン分のデータにおいて、センサ中央付近の画素を平均
処理の対象領域として予め定めておき、画素位置が該
対象領域内の画素であって、且つ、データの絶対値(隣
接画素の差分値の絶対値)が所定の絶対値K以下の画素
を対象として、各チャンネル毎の平均値を求める。各平
均値が所定の電圧値Dに一致するように、前記ラインセ
ンサ16の露光時間とアナログアンプ18のゲインを制
御することで、突発的ピーク値(異常値)の影響を除去
することができ、前記ラインセンサ16の各チャンネル
の出力カーブを全体について精度よく一致させることが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネガスキャナのキ
ャリブレーション方法に係り、特にネガベース色をCD
SのRGB各チャンネルのゲインの調整により吸収する
方式のCDSキャリブレーションの方法に関する。
ャリブレーション方法に係り、特にネガベース色をCD
SのRGB各チャンネルのゲインの調整により吸収する
方式のCDSキャリブレーションの方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ネガフイルムのコマ画像をC
CDラインセンサを用いて読み取るようにしたフイルム
スキャナ(ネガスキャナ)が提案されている(特開昭6
3─39267号公報)。また、この種のフイルムスキ
ャナの露出制御方法として、機械的な絞りによる露出制
御に代わり、CCDラインセンサの電子シャッターによ
って露出制御を行うものが提案されている(特願平6─
101189号明細書参照)。
CDラインセンサを用いて読み取るようにしたフイルム
スキャナ(ネガスキャナ)が提案されている(特開昭6
3─39267号公報)。また、この種のフイルムスキ
ャナの露出制御方法として、機械的な絞りによる露出制
御に代わり、CCDラインセンサの電子シャッターによ
って露出制御を行うものが提案されている(特願平6─
101189号明細書参照)。
【0003】このラインセンサの電子シャッターによっ
てコマ毎の露出制御を行う方法として、先ず、コマ画像
の読みとり前に、フイルムのネガベースをラインセンサ
で予め読みとり、ラインセンサから出力されるネガベー
スのR,G,B出力電圧の各最大値が所定の電圧に一致
するようにラインセンサの露光時間と、アナログアンプ
のゲインとを制御するCDSゲインのキャリブレーショ
ンを実行し、その後、コマ画像の読みとり時には、読み
取ろうとするコマ画像の明るさを示す情報に基づいて、
アナログアンプからA/Dコンバータに出力されるR,
G,B出力電圧の最大値が前記所定の電圧となるように
前記ラインセンサの露光時間を制御する方法が提案され
ている。
てコマ毎の露出制御を行う方法として、先ず、コマ画像
の読みとり前に、フイルムのネガベースをラインセンサ
で予め読みとり、ラインセンサから出力されるネガベー
スのR,G,B出力電圧の各最大値が所定の電圧に一致
するようにラインセンサの露光時間と、アナログアンプ
のゲインとを制御するCDSゲインのキャリブレーショ
ンを実行し、その後、コマ画像の読みとり時には、読み
取ろうとするコマ画像の明るさを示す情報に基づいて、
アナログアンプからA/Dコンバータに出力されるR,
G,B出力電圧の最大値が前記所定の電圧となるように
前記ラインセンサの露光時間を制御する方法が提案され
ている。
【0004】そして、このような露出制御の前段階とし
て、ラインセンサを構成する各フォトセンサの感度又は
フイルムを照明する光の不均一性を補償する為の、いわ
ゆるシェーディング補正と称される技術も知られてい
る。
て、ラインセンサを構成する各フォトセンサの感度又は
フイルムを照明する光の不均一性を補償する為の、いわ
ゆるシェーディング補正と称される技術も知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のCDSキャリブレーション方法では、ラインセンサ
から出力される各チャンネルの出力カーブが一致しにく
いという問題があることが確認された。即ち、キャリブ
レーション時に読み取るネガベース部は粒状が大きいた
めに、その撮像波形は図4(A)に示すように各チャン
ネルとも画素方向に滑らかではなく、1画素若しくは数
画素に突出したピークが現れることがある。この場合、
上記従来のCDSキャリブレーション方法では、各チャ
ンネルの最大値(その突出したピーク値)を所定電圧と
一致するようにゲインを制御してしまうため、実際に
は、図4(A)に示すように各チャンネルの出力カーブ
の全体は一致しにくい。
来のCDSキャリブレーション方法では、ラインセンサ
から出力される各チャンネルの出力カーブが一致しにく
いという問題があることが確認された。即ち、キャリブ
レーション時に読み取るネガベース部は粒状が大きいた
めに、その撮像波形は図4(A)に示すように各チャン
ネルとも画素方向に滑らかではなく、1画素若しくは数
画素に突出したピークが現れることがある。この場合、
上記従来のCDSキャリブレーション方法では、各チャ
ンネルの最大値(その突出したピーク値)を所定電圧と
一致するようにゲインを制御してしまうため、実際に
は、図4(A)に示すように各チャンネルの出力カーブ
の全体は一致しにくい。
【0006】また、このCDSキャリブレーション時に
各チャンネルの出力カーブをほぼ一致させることができ
ないと、これに続くシーケンスである画像取り込みのた
めのAE/AWBデータの精度が低下し、オートセット
アップの精度が悪化するという問題が生じる。本発明は
このような事情に鑑みてなされたもので、ネガベース部
からのR,G,B各チャンネルの出力カーブを全体的に
略一致させることができるネガスキャナのCDSゲイン
のキャリブレーション方法を提案することを目的とす
る。
各チャンネルの出力カーブをほぼ一致させることができ
ないと、これに続くシーケンスである画像取り込みのた
めのAE/AWBデータの精度が低下し、オートセット
アップの精度が悪化するという問題が生じる。本発明は
このような事情に鑑みてなされたもので、ネガベース部
からのR,G,B各チャンネルの出力カーブを全体的に
略一致させることができるネガスキャナのCDSゲイン
のキャリブレーション方法を提案することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、現像済みカラーネガフイルムを光源によっ
て照明するとともに一定の速度で搬送し、該フイルムの
搬送方向と直行する方向にフォトセンサをライン状に配
列したラインセンサによって該フイルムのコマ画像を読
み取り、該ラインセンサのR,G,B出力電圧をR,
G,B各チャンネルのアナログアンプで増幅するように
したネガスキャナにおいて、前記コマ画像の読み取り前
に、前記フイルムのネガベース部を前記ラインセンサで
読み取り、前記ラインセンサの1ライン分の画素のう
ち、該ラインセンサの画素配列方向に対する前記フイル
ムの照明光の輝度分布が最大又はその近傍となる位置に
対応する複数の画素から成る一部の画素領域を抽出し、
これを対象領域とし、該対象領域の各画素から得られる
R,G,B各出力信号の平均値をR,G,B各チャンネ
ル毎に求め、その各チャンネル毎の平均値が、それぞれ
所定の電圧と一致するように、R,G,Bのうちの何れ
か一のチャンネルについて前記ラインセンサの露光時間
を制御するとともに他のチャンネルについて前記アナロ
グアンプのゲインを制御し、又は、R,G,B全チャン
ネルについて前記アナログアンプのゲインを制御するこ
とを特徴としている。
するために、現像済みカラーネガフイルムを光源によっ
て照明するとともに一定の速度で搬送し、該フイルムの
搬送方向と直行する方向にフォトセンサをライン状に配
列したラインセンサによって該フイルムのコマ画像を読
み取り、該ラインセンサのR,G,B出力電圧をR,
G,B各チャンネルのアナログアンプで増幅するように
したネガスキャナにおいて、前記コマ画像の読み取り前
に、前記フイルムのネガベース部を前記ラインセンサで
読み取り、前記ラインセンサの1ライン分の画素のう
ち、該ラインセンサの画素配列方向に対する前記フイル
ムの照明光の輝度分布が最大又はその近傍となる位置に
対応する複数の画素から成る一部の画素領域を抽出し、
これを対象領域とし、該対象領域の各画素から得られる
R,G,B各出力信号の平均値をR,G,B各チャンネ
ル毎に求め、その各チャンネル毎の平均値が、それぞれ
所定の電圧と一致するように、R,G,Bのうちの何れ
か一のチャンネルについて前記ラインセンサの露光時間
を制御するとともに他のチャンネルについて前記アナロ
グアンプのゲインを制御し、又は、R,G,B全チャン
ネルについて前記アナログアンプのゲインを制御するこ
とを特徴としている。
【0008】また、本発明は前記目的を達成するため
に、現像済みカラーネガフイルムを光源によって照明す
るとともに一定の速度で搬送し、該フイルムの搬送方向
と直行する方向にフォトセンサをライン状に配列したラ
インセンサによって該フイルムのコマ画像を読み取り、
該ラインセンサのR,G,B出力電圧をR,G,B各チ
ャンネルのアナログアンプで増幅した後、A/Dコンバ
ータに出力するようにしたネガスキャナにおいて、上述
のような平均値処理の代わりに、前記コマ画像の読み取
り前に、前記フイルムのネガベース部を前記ラインセン
サで読み取り、前記A/Dコンバータから出力される
R,G,Bデジタル画像信号毎に各画素の階調データを
求め、前記求めた階調データからヒストグラムを作成す
るとともに該ヒストグラムから異常値を除外するように
規定した基準最大値をR,G,B各値毎に求め、各チャ
ンネル毎の前記基準最大値がそれぞれ所定の電圧と一致
するように、R,G,Bのうちの何れか一のチャンネル
について前記ラインセンサの露光時間を制御するととも
に他のチャンネルについて前記アナログアンプのゲイン
を制御し、又は、R,G,B全チャンネルについて前記
アナログアンプのゲインを制御することを特徴としてい
る。
に、現像済みカラーネガフイルムを光源によって照明す
るとともに一定の速度で搬送し、該フイルムの搬送方向
と直行する方向にフォトセンサをライン状に配列したラ
インセンサによって該フイルムのコマ画像を読み取り、
該ラインセンサのR,G,B出力電圧をR,G,B各チ
ャンネルのアナログアンプで増幅した後、A/Dコンバ
ータに出力するようにしたネガスキャナにおいて、上述
のような平均値処理の代わりに、前記コマ画像の読み取
り前に、前記フイルムのネガベース部を前記ラインセン
サで読み取り、前記A/Dコンバータから出力される
R,G,Bデジタル画像信号毎に各画素の階調データを
求め、前記求めた階調データからヒストグラムを作成す
るとともに該ヒストグラムから異常値を除外するように
規定した基準最大値をR,G,B各値毎に求め、各チャ
ンネル毎の前記基準最大値がそれぞれ所定の電圧と一致
するように、R,G,Bのうちの何れか一のチャンネル
について前記ラインセンサの露光時間を制御するととも
に他のチャンネルについて前記アナログアンプのゲイン
を制御し、又は、R,G,B全チャンネルについて前記
アナログアンプのゲインを制御することを特徴としてい
る。
【0009】更にまた、前記ネガスキャナのキャリブレ
ーション方法において上述のような平均値処理の代わり
に、前記コマ画像の読み取り前に、前記フイルムのネガ
ベース部を前記ラインセンサで読み取り、前記A/Dコ
ンバータから出力される1ライン分のデジタル画像信号
を複数の画素単位で区分した各領域毎に積算平均し、そ
の積算平均値の最大値をR,G,B各チャンネル毎に求
め、その各積算平均値の最大値が所定の電圧と一致する
ように、R,G,Bのうちの何れか一のチャンネルにつ
いて前記ラインセンサの露光時間を制御するとともに他
のチャンネルについて前記アナログアンプのゲインを制
御し、又は、R,G,B全チャンネルについて前記アナ
ログアンプのゲインを制御することを特徴としている。
ーション方法において上述のような平均値処理の代わり
に、前記コマ画像の読み取り前に、前記フイルムのネガ
ベース部を前記ラインセンサで読み取り、前記A/Dコ
ンバータから出力される1ライン分のデジタル画像信号
を複数の画素単位で区分した各領域毎に積算平均し、そ
の積算平均値の最大値をR,G,B各チャンネル毎に求
め、その各積算平均値の最大値が所定の電圧と一致する
ように、R,G,Bのうちの何れか一のチャンネルにつ
いて前記ラインセンサの露光時間を制御するとともに他
のチャンネルについて前記アナログアンプのゲインを制
御し、又は、R,G,B全チャンネルについて前記アナ
ログアンプのゲインを制御することを特徴としている。
【0010】そして本発明によれば、ネガベース部に於
けるキャリブレーションにおいて、ラインセンサの各フ
ォトセンサから出力されるRGB各出力信号について、
ラインセンサの受光面における画素配列方向の光源光の
輝度分布が最大又はその近傍となる位置に相当する複数
の画素を対象領域として抽出し、各R,G,B毎に前記
対象領域の平均値を求め、各平均値が所定の電圧値(A
/Dコンバータの入力レベルに相当)に一致するよう
に、ラインセンサの露光時間及びアナログアンプのゲイ
ン又は、アナログアンプのゲインを制御するようにして
いるので、1画素若しくは数画素に不規則に現れる突発
的ピーク値(異常値)の影響を小さくすることができ、
ラインセンサの画素配列方向の各チャンネルの出力カー
ブを全体について精度よく一致させることができる。
けるキャリブレーションにおいて、ラインセンサの各フ
ォトセンサから出力されるRGB各出力信号について、
ラインセンサの受光面における画素配列方向の光源光の
輝度分布が最大又はその近傍となる位置に相当する複数
の画素を対象領域として抽出し、各R,G,B毎に前記
対象領域の平均値を求め、各平均値が所定の電圧値(A
/Dコンバータの入力レベルに相当)に一致するよう
に、ラインセンサの露光時間及びアナログアンプのゲイ
ン又は、アナログアンプのゲインを制御するようにして
いるので、1画素若しくは数画素に不規則に現れる突発
的ピーク値(異常値)の影響を小さくすることができ、
ラインセンサの画素配列方向の各チャンネルの出力カー
ブを全体について精度よく一致させることができる。
【0011】尚、前記各平均値が所定の電圧値と一致さ
せるには、R,G,Bチャンネルの内の何れか1のチャ
ンネル(例えば、G信号)についてラインセンサの露光
時間を制御し、他のチャンネル(R,B信号)について
アナログアンプのゲインを制御する方法と、R,G,B
全チャンネルについてアナログアンプのゲインのみを制
御する方法がある。
せるには、R,G,Bチャンネルの内の何れか1のチャ
ンネル(例えば、G信号)についてラインセンサの露光
時間を制御し、他のチャンネル(R,B信号)について
アナログアンプのゲインを制御する方法と、R,G,B
全チャンネルについてアナログアンプのゲインのみを制
御する方法がある。
【0012】また、上記対象領域の設定として、ライン
センサの中央付近の画素を予め対象領域として定めるこ
とが最も簡便な方法として考えられる。また、ラインセ
ンサの各画素の感度又はフイルムの照明光の不均一性を
補償する為に取得するシェーディング補正データを利用
して、前記対象領域を定めることも考えられる。即ち、
画素配列方向に対するシェーディング補正データの変化
率(傾き)の絶対値が、ある所定の値より大きい部分
は、フォトセンサの配列方向の出力の変化が大きいこと
を意味し、前記変化率の絶対値が小さい部分は、略均一
な出力が得られている部分であることを意味するので、
後者のように、シェーディング補正データの変化率の絶
対値の小さい部分を平均化処理の対象領域として定める
ことができる。
センサの中央付近の画素を予め対象領域として定めるこ
とが最も簡便な方法として考えられる。また、ラインセ
ンサの各画素の感度又はフイルムの照明光の不均一性を
補償する為に取得するシェーディング補正データを利用
して、前記対象領域を定めることも考えられる。即ち、
画素配列方向に対するシェーディング補正データの変化
率(傾き)の絶対値が、ある所定の値より大きい部分
は、フォトセンサの配列方向の出力の変化が大きいこと
を意味し、前記変化率の絶対値が小さい部分は、略均一
な出力が得られている部分であることを意味するので、
後者のように、シェーディング補正データの変化率の絶
対値の小さい部分を平均化処理の対象領域として定める
ことができる。
【0013】更に、シェーディング補正を行う為に設け
られているメモリ(シェーディングメモリ)をキャリブ
レーション時の信号取り込みに流用するなどして、ネガ
ベースデータを初期値(先頭画素の値に相当)、及び画
素の差分データとして取り込み,その差分データの絶対
値が、過度に大きい場合はデータとして不規則な異常値
を示すので、そのような異常値を排除するために、所定
値を設け、前記差分データの絶対値がその所定値以下と
なる画素を対象として、平均処理を施すようにすれば、
いわゆるピーキーな値は平均処理の対象から自動的に排
除でき、キャリブレーションの精度を向上させることが
できる。
られているメモリ(シェーディングメモリ)をキャリブ
レーション時の信号取り込みに流用するなどして、ネガ
ベースデータを初期値(先頭画素の値に相当)、及び画
素の差分データとして取り込み,その差分データの絶対
値が、過度に大きい場合はデータとして不規則な異常値
を示すので、そのような異常値を排除するために、所定
値を設け、前記差分データの絶対値がその所定値以下と
なる画素を対象として、平均処理を施すようにすれば、
いわゆるピーキーな値は平均処理の対象から自動的に排
除でき、キャリブレーションの精度を向上させることが
できる。
【0014】また、本発明の別の態様によれば、上述の
平均処理の代わりに、ネガスキャナの通常のAE制御に
使用されるヒストグラムメモリを流用するなどして、1
ライン分の各画素について、ネガベース部読み取り時の
階調データを各チャンネル毎に求め、前記求めた階調デ
ータからヒストグラムを作成している。このとき、階調
の最大値及びその付近は、データとして不規則な異常値
(ピーキーな値)を示すものである可能性が高いので、
これを除外するように例えば、ヒストグラムの上位5%
の値を基準最大値とするという具合に規定した基準最大
値を各チャンネル毎に求めている。そして、各チャンネ
ル毎の前記基準最大値がそれぞれ所定の電圧と一致する
ように1のチャンネルについてラインセンサの露光時間
を制御するとともに他のチャンネルについてアナログア
ンプのゲインを制御するか、或いは、全チャンネルにつ
いてアナログアンプのゲインのみを制御している。これ
により、ピーキーな値の影響を除外することができ、ラ
インセンサの画素配列方向の各チャンネルの出力カーブ
を全体について精度よく一致させることができる。
平均処理の代わりに、ネガスキャナの通常のAE制御に
使用されるヒストグラムメモリを流用するなどして、1
ライン分の各画素について、ネガベース部読み取り時の
階調データを各チャンネル毎に求め、前記求めた階調デ
ータからヒストグラムを作成している。このとき、階調
の最大値及びその付近は、データとして不規則な異常値
(ピーキーな値)を示すものである可能性が高いので、
これを除外するように例えば、ヒストグラムの上位5%
の値を基準最大値とするという具合に規定した基準最大
値を各チャンネル毎に求めている。そして、各チャンネ
ル毎の前記基準最大値がそれぞれ所定の電圧と一致する
ように1のチャンネルについてラインセンサの露光時間
を制御するとともに他のチャンネルについてアナログア
ンプのゲインを制御するか、或いは、全チャンネルにつ
いてアナログアンプのゲインのみを制御している。これ
により、ピーキーな値の影響を除外することができ、ラ
インセンサの画素配列方向の各チャンネルの出力カーブ
を全体について精度よく一致させることができる。
【0015】本発明の更に別の態様によれば、ネガスキ
ャナの通常のAE制御に使用されるブロック積算メモリ
を流用するなどして、1ライン分のデジタル画像信号を
複数の画素単位で区分し、この区分した各領域毎にR,
G,B各チャンネルについて積算平均を求め、その各積
算平均の最大値が所定の電圧値に一致するように、1つ
のチャンネルについてラインセンサの露光時間を制御す
るとともに他のチャンネルについてアナログアンプのゲ
インを制御するか、或いは、全チャンネルについてアナ
ログアンプのゲインのみを制御している。これにより、
不規則な突発的ピーク値の影響を小さくすることがで
き、ラインセンサの画素配列方向の各チャンネルの出力
カーブを全体について略一致させることができる。
ャナの通常のAE制御に使用されるブロック積算メモリ
を流用するなどして、1ライン分のデジタル画像信号を
複数の画素単位で区分し、この区分した各領域毎にR,
G,B各チャンネルについて積算平均を求め、その各積
算平均の最大値が所定の電圧値に一致するように、1つ
のチャンネルについてラインセンサの露光時間を制御す
るとともに他のチャンネルについてアナログアンプのゲ
インを制御するか、或いは、全チャンネルについてアナ
ログアンプのゲインのみを制御している。これにより、
不規則な突発的ピーク値の影響を小さくすることがで
き、ラインセンサの画素配列方向の各チャンネルの出力
カーブを全体について略一致させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るネガスキャナのキャリブレーション方法の好ましい実
施の形態を詳説する。図1は本発明に係るネガスキャナ
のキャリブレーション方法が適用されるフイルムスキャ
ナの要部ブロック図である。このフイルムスキャナは、
写真フイルムFを搬送するフイルム駆動装置10、照明
用の光源(蛍光灯)12、撮影レンズ14、CCDライ
ンセンサ16、アナログアンプ18、A/Dコンバータ
20、画像信号処理回路22、及び中央処理装置(CP
U)24等を備えている。
るネガスキャナのキャリブレーション方法の好ましい実
施の形態を詳説する。図1は本発明に係るネガスキャナ
のキャリブレーション方法が適用されるフイルムスキャ
ナの要部ブロック図である。このフイルムスキャナは、
写真フイルムFを搬送するフイルム駆動装置10、照明
用の光源(蛍光灯)12、撮影レンズ14、CCDライ
ンセンサ16、アナログアンプ18、A/Dコンバータ
20、画像信号処理回路22、及び中央処理装置(CP
U)24等を備えている。
【0017】フイルム駆動装置10は、フイルムカート
リッジ26のスプール軸28と係合し、そのスプール軸
28を正転/逆転駆動するフイルム供給部と、このフイ
ルム供給部から送り出される写真フイルムFを巻き取る
フイルム巻取部と、フイルム搬送路に配設され、写真フ
イルムFをモータによって駆動されるキャプスタン30
とピンチローラ32とで挟持して写真フイルムFを所望
の速度で搬送する手段とから構成されている。前記フイ
ルム供給部は、フイルムカートリッジ26のスプール軸
28を図中で反時計回り方向に駆動し、フイルム先端が
フイルム巻取部によって巻き取られるまでフイルムカー
トリッジ26から写真フイルムFを送り出すようにして
いる。また、フイルム駆動装置10は、前記CPU24
によってフイルム搬送速度が制御されており、例えば、
写真フイルムFの全コマの明るさを検知する(以下、
「プリスキャン」と称する)際にはフイルム搬送速度が
第1の速度に制御され、コマ画像を再生する(以下、
「本スキャン」と称する)際には、前記第1の速度より
も低速な第2の速度に制御される。
リッジ26のスプール軸28と係合し、そのスプール軸
28を正転/逆転駆動するフイルム供給部と、このフイ
ルム供給部から送り出される写真フイルムFを巻き取る
フイルム巻取部と、フイルム搬送路に配設され、写真フ
イルムFをモータによって駆動されるキャプスタン30
とピンチローラ32とで挟持して写真フイルムFを所望
の速度で搬送する手段とから構成されている。前記フイ
ルム供給部は、フイルムカートリッジ26のスプール軸
28を図中で反時計回り方向に駆動し、フイルム先端が
フイルム巻取部によって巻き取られるまでフイルムカー
トリッジ26から写真フイルムFを送り出すようにして
いる。また、フイルム駆動装置10は、前記CPU24
によってフイルム搬送速度が制御されており、例えば、
写真フイルムFの全コマの明るさを検知する(以下、
「プリスキャン」と称する)際にはフイルム搬送速度が
第1の速度に制御され、コマ画像を再生する(以下、
「本スキャン」と称する)際には、前記第1の速度より
も低速な第2の速度に制御される。
【0018】蛍光灯12は、フイルムカートリッジ26
内から引き出される現像済みのフイルムFを赤外カット
フィルタ34を介して照明し、フイルムFを透過した透
過光は、撮影レンズ14を介してCCDラインセンサ1
6の受光面に結像される。前記CCDラインセンサ16
は、フイルム搬送方向と直交する方向に1024画素の
受光部(フォトセンサ)が配設されており、CCDライ
ンセンサ16の受光面に結像された画像光はR,G,B
フイルタが設けられた各受光部で電荷蓄積され、光の強
さに応じた量のR,G,Bの信号電荷に変換される。こ
のようにして蓄積されたR,G,Bの信号電荷は、CC
D駆動回路36から1ライン周期のリードゲートパルス
が加えられると、シフトレジスタに転送されたのち、レ
ジスタ転送パルスによって順次電圧信号として出力され
る。また、CCDラインセンサ16は、各受光部に隣接
してシャッターゲート、及びシャッタードレインが設け
られており、このシャッターゲートをシャッターゲート
パルスによって駆動することにより、受光部に蓄積され
た電荷をシャッタードレインに掃き出すことができる。
即ち、このCCDラインセンサ16は、CCD駆動回路
36から加えられるシャッターゲートパルスに応じて受
光部に蓄積した電荷を制御することができる、いわゆる
電子シャッター機能を有している。
内から引き出される現像済みのフイルムFを赤外カット
フィルタ34を介して照明し、フイルムFを透過した透
過光は、撮影レンズ14を介してCCDラインセンサ1
6の受光面に結像される。前記CCDラインセンサ16
は、フイルム搬送方向と直交する方向に1024画素の
受光部(フォトセンサ)が配設されており、CCDライ
ンセンサ16の受光面に結像された画像光はR,G,B
フイルタが設けられた各受光部で電荷蓄積され、光の強
さに応じた量のR,G,Bの信号電荷に変換される。こ
のようにして蓄積されたR,G,Bの信号電荷は、CC
D駆動回路36から1ライン周期のリードゲートパルス
が加えられると、シフトレジスタに転送されたのち、レ
ジスタ転送パルスによって順次電圧信号として出力され
る。また、CCDラインセンサ16は、各受光部に隣接
してシャッターゲート、及びシャッタードレインが設け
られており、このシャッターゲートをシャッターゲート
パルスによって駆動することにより、受光部に蓄積され
た電荷をシャッタードレインに掃き出すことができる。
即ち、このCCDラインセンサ16は、CCD駆動回路
36から加えられるシャッターゲートパルスに応じて受
光部に蓄積した電荷を制御することができる、いわゆる
電子シャッター機能を有している。
【0019】尚、本実施形態では、リードゲートパルス
の1ライン周期が1.6msであり、また、シャッター
ゲートパルスは、576ns〜1.6msの間を255
分割した所定のタイミングで加えられるように制御され
ている。前記CCD駆動回路36はCPU24によって
駆動制御され、また、CCDラインセンサ16のシャッ
ター量可変範囲は、CPU24からCCD駆動回路36
を介して10%〜100%に制御されている。
の1ライン周期が1.6msであり、また、シャッター
ゲートパルスは、576ns〜1.6msの間を255
分割した所定のタイミングで加えられるように制御され
ている。前記CCD駆動回路36はCPU24によって
駆動制御され、また、CCDラインセンサ16のシャッ
ター量可変範囲は、CPU24からCCD駆動回路36
を介して10%〜100%に制御されている。
【0020】一方、CCDラインセンサ16から出力さ
れたR,G,Bの電圧信号は、CDSクランプ38によ
って保持されて前記アナログアンプ18の各アンプ18
R、18G、18Bに加えられる。また、アンプ18
R、18Bに加えられたR,Bの電圧信号は、CPU2
4からのゲイン制御信号によってゲインが制御される。
このCPU24にゲイン制御については後述するが、各
チャンネルのゲインは、ネガベース部にて全チャンネル
のA/D入力電圧が所定の値(所定電圧D)となるよう
に制御される(これをキャリブレーションという。)。
れたR,G,Bの電圧信号は、CDSクランプ38によ
って保持されて前記アナログアンプ18の各アンプ18
R、18G、18Bに加えられる。また、アンプ18
R、18Bに加えられたR,Bの電圧信号は、CPU2
4からのゲイン制御信号によってゲインが制御される。
このCPU24にゲイン制御については後述するが、各
チャンネルのゲインは、ネガベース部にて全チャンネル
のA/D入力電圧が所定の値(所定電圧D)となるよう
に制御される(これをキャリブレーションという。)。
【0021】そして、アナログアンプ18から出力され
るR,G,Bの電圧信号は、A/Dコンバータ20によ
ってR,G,Bデジタル信号に変換されたのち、画像信
号処理回路22によって、シェーディング補正、白バラ
ンス、黒バランス、ネガポジ反転、ガンマ補正等が行わ
れた後、画像メモリ22Cに記憶される(図2参照)。
るR,G,Bの電圧信号は、A/Dコンバータ20によ
ってR,G,Bデジタル信号に変換されたのち、画像信
号処理回路22によって、シェーディング補正、白バラ
ンス、黒バランス、ネガポジ反転、ガンマ補正等が行わ
れた後、画像メモリ22Cに記憶される(図2参照)。
【0022】画像メモリ22Cに記憶された1コマ分の
R,G,Bデジタル信号は繰り返し読みだされ、図示し
ないD/Aコンバータによってアナログ信号に変換され
た後、エンコーダでNTSC方式の複合映像信号に変換
されてモニタTVに出力される。これによりモニタTV
によってフイルム画像を見ることができるようになる。
R,G,Bデジタル信号は繰り返し読みだされ、図示し
ないD/Aコンバータによってアナログ信号に変換され
た後、エンコーダでNTSC方式の複合映像信号に変換
されてモニタTVに出力される。これによりモニタTV
によってフイルム画像を見ることができるようになる。
【0023】図2は、画像信号処理回路22の内部処理
を示すブロック図である。尚、同図はR信号1チャンネ
ル分のみを示しているが、G、B信号も同等である。以
下、図2を参照しながら前記画像信号処理回路22にお
ける信号処理ついて説明する。先ず、本実施形態のシェ
ーディング補正は、ネガベースの無い状態で取り込んだ
シェーディングデータを、差分処理を行ないながらシェ
ーディングメモリ22Aに記憶している。即ち、R,
G,B各信号毎に、初期値(先頭画素の値)及び隣接画
素の差分としてシェーディングメモリ22Aに記憶して
いる。そして、CPU24はシェーディングメモリ22
Aに取り込んだシェーディングデータを基にCCDライ
ンセンサ16の各画素の感度の不均一性を補償する補正
値(シェーディング補正データ)を求め、そのデータを
初期値及び隣接画素の差分としてシェーディングメモリ
22Aに記憶する。このようにシェーディングメモリ2
2Aは、シェーディングデータの読み込みとシェーディ
ング補正データの書き込みの両機能を兼ね備えている。
尚、シェーディングデータ及びシェーディング補正デー
タを初期値及び隣接画素の差分値で扱うようにすること
で、メモリの容量を大幅に削減することができる。
を示すブロック図である。尚、同図はR信号1チャンネ
ル分のみを示しているが、G、B信号も同等である。以
下、図2を参照しながら前記画像信号処理回路22にお
ける信号処理ついて説明する。先ず、本実施形態のシェ
ーディング補正は、ネガベースの無い状態で取り込んだ
シェーディングデータを、差分処理を行ないながらシェ
ーディングメモリ22Aに記憶している。即ち、R,
G,B各信号毎に、初期値(先頭画素の値)及び隣接画
素の差分としてシェーディングメモリ22Aに記憶して
いる。そして、CPU24はシェーディングメモリ22
Aに取り込んだシェーディングデータを基にCCDライ
ンセンサ16の各画素の感度の不均一性を補償する補正
値(シェーディング補正データ)を求め、そのデータを
初期値及び隣接画素の差分としてシェーディングメモリ
22Aに記憶する。このようにシェーディングメモリ2
2Aは、シェーディングデータの読み込みとシェーディ
ング補正データの書き込みの両機能を兼ね備えている。
尚、シェーディングデータ及びシェーディング補正デー
タを初期値及び隣接画素の差分値で扱うようにすること
で、メモリの容量を大幅に削減することができる。
【0024】そして、シェーディング補正データをシェ
ーディングメモリ22Aに書き込んだ後、CPU24
は、各画素についてR,G,B信号毎に適切なシェーデ
ィング補正を施しながら画像信号を取得する。次に、白
バランス、黒バランス、ネガポジ反転、ガンマ補正につ
いて説明する。図3(A)に示すようにリニアに階調が
増加する被写体が撮影されたネガフイルムをCCDライ
ンセンサ16で撮像すると、CCDラインセンサ16か
ら出力されるR,G,Bの出力信号は、ネガフイルムの
持っているガンマにより図3(B)に示すような波形に
なる。
ーディングメモリ22Aに書き込んだ後、CPU24
は、各画素についてR,G,B信号毎に適切なシェーデ
ィング補正を施しながら画像信号を取得する。次に、白
バランス、黒バランス、ネガポジ反転、ガンマ補正につ
いて説明する。図3(A)に示すようにリニアに階調が
増加する被写体が撮影されたネガフイルムをCCDライ
ンセンサ16で撮像すると、CCDラインセンサ16か
ら出力されるR,G,Bの出力信号は、ネガフイルムの
持っているガンマにより図3(B)に示すような波形に
なる。
【0025】これに対して、画像信号処理回路22は、
入力するR,G,B信号に対してR,G,B信号別のオ
フセット値を加算することによってR,G,B信号のピ
ーク値(ポジ画像の黒レベル)を合わせる(図3(C)
参照)。続いて、ネガポジ反転回路によって所定のピー
ク値から前記オフセットされたR,G,B信号を減算
し、ネガポジ反転を行う。図3(D)はネガポジ反転さ
れたR,G,B信号を示す。
入力するR,G,B信号に対してR,G,B信号別のオ
フセット値を加算することによってR,G,B信号のピ
ーク値(ポジ画像の黒レベル)を合わせる(図3(C)
参照)。続いて、ネガポジ反転回路によって所定のピー
ク値から前記オフセットされたR,G,B信号を減算
し、ネガポジ反転を行う。図3(D)はネガポジ反転さ
れたR,G,B信号を示す。
【0026】次に、ネガポジ反転されたR,G,B信号
に対して、それぞれ各R,G,B信号別のゲイン量を乗
算することにより、ホワイトバランス補正を行う。即
ち、図3(E)に示すように、R,G,B信号の他方の
ピーク値(ポジ画像の白レベル)を合わせる。ガンマ補
正回路は、ホワイトバランス補正されたR,G,B信号
に対してそれぞれ異なるガンマ補正を行うことにより、
R,G,B信号の中間調を合わせるとともに、所定のガ
ンマ(γ=0.45)を示す階調となるようにしている(図
3(F)参照)。
に対して、それぞれ各R,G,B信号別のゲイン量を乗
算することにより、ホワイトバランス補正を行う。即
ち、図3(E)に示すように、R,G,B信号の他方の
ピーク値(ポジ画像の白レベル)を合わせる。ガンマ補
正回路は、ホワイトバランス補正されたR,G,B信号
に対してそれぞれ異なるガンマ補正を行うことにより、
R,G,B信号の中間調を合わせるとともに、所定のガ
ンマ(γ=0.45)を示す階調となるようにしている(図
3(F)参照)。
【0027】ところで、本実施形態では、前記キャリブ
レーションにおけるA/D入力電圧の取得にシェーディ
ングメモリ22Aを流用し、キャリブレーション時のネ
ガベースのデータをシェーディングメモリ22Aに取り
込んでいる。即ち、ネガベース部の読み取りによりCC
Dラインセンサ16から出力されるR,G,B各チャン
ネル信号の出力波形は、例えば図4(a)に示すように
なるが、これを、初期値及び隣接画素の差分データとし
て取り込むようにしている。
レーションにおけるA/D入力電圧の取得にシェーディ
ングメモリ22Aを流用し、キャリブレーション時のネ
ガベースのデータをシェーディングメモリ22Aに取り
込んでいる。即ち、ネガベース部の読み取りによりCC
Dラインセンサ16から出力されるR,G,B各チャン
ネル信号の出力波形は、例えば図4(a)に示すように
なるが、これを、初期値及び隣接画素の差分データとし
て取り込むようにしている。
【0028】次に、前記CPU24によるフイルムスキ
ャナの露出制御方法について図5に示すフローチャート
を参照しながら説明する。先ず、フイルムスキャナの電
源をON(ステップ100)して蛍光灯12を点灯さ
せ、そして蛍光灯12の光量が安定したのち(ステップ
110)、シェーディング補正処理を行う(ステップ1
14)。即ち、光源の光量安定後、ネガベースが無い状
態でシェーディングデータを取得し、シェーディング補
正データをシェーディングメモリ22Aに書き込む。こ
のとき、シェーディングデータ並びにシェーディング補
正データは、初期値(先頭画素の値)及び隣接画素との
差分値で扱われる。
ャナの露出制御方法について図5に示すフローチャート
を参照しながら説明する。先ず、フイルムスキャナの電
源をON(ステップ100)して蛍光灯12を点灯さ
せ、そして蛍光灯12の光量が安定したのち(ステップ
110)、シェーディング補正処理を行う(ステップ1
14)。即ち、光源の光量安定後、ネガベースが無い状
態でシェーディングデータを取得し、シェーディング補
正データをシェーディングメモリ22Aに書き込む。こ
のとき、シェーディングデータ並びにシェーディング補
正データは、初期値(先頭画素の値)及び隣接画素との
差分値で扱われる。
【0029】その後、フイルムカートリッジ26をフイ
ルムスキャナに装着し(ステップ120)、キャリブレ
ーションを行う。即ち、CCDラインセンサ16の電子
シャッターを初期値15%に設定すると共にアナログア
ンプ18のゲインを所定の初期値に設定し(ステップ1
30)、写真フイルムFをフイルムカートリッジ26か
ら所定量巻き戻して、蛍光灯12の透過光量が最大とな
る写真フイルムFのネガベースをCCDラインセンサ1
6で撮像する(ステップ140)。
ルムスキャナに装着し(ステップ120)、キャリブレ
ーションを行う。即ち、CCDラインセンサ16の電子
シャッターを初期値15%に設定すると共にアナログア
ンプ18のゲインを所定の初期値に設定し(ステップ1
30)、写真フイルムFをフイルムカートリッジ26か
ら所定量巻き戻して、蛍光灯12の透過光量が最大とな
る写真フイルムFのネガベースをCCDラインセンサ1
6で撮像する(ステップ140)。
【0030】本実施形態では、ネガベース部のデータ取
り込み手段として前記シェーディングメモリ22Aを流
用しているので、ネガベース部を撮像した1ライン分の
データは該シェーディングメモリ22Aに取り込まれ
る。この1ライン分の1チャンネル分のデータは、例え
ば図6に示すようになる。図6に示すように1ライン分
のデータにおいて、センサ中央付近の画素を予め平均処
理の対象領域として定めておき、画素位置が該対象領
域内の画素であって、且つ、データの絶対値(隣接画素
の差分値の絶対値)が図6に示す所定の絶対値K以下の
画素を対象として、各チャンネル毎の平均値を求める。
このように、データの絶対値が所定値以下の画素である
条件を加えることにより、異常なデータ値(ピーキーな
値)を平均処理から自動的に除外することができ、対象
領域の単純な平均よりも精度を高めることができる。
り込み手段として前記シェーディングメモリ22Aを流
用しているので、ネガベース部を撮像した1ライン分の
データは該シェーディングメモリ22Aに取り込まれ
る。この1ライン分の1チャンネル分のデータは、例え
ば図6に示すようになる。図6に示すように1ライン分
のデータにおいて、センサ中央付近の画素を予め平均処
理の対象領域として定めておき、画素位置が該対象領
域内の画素であって、且つ、データの絶対値(隣接画素
の差分値の絶対値)が図6に示す所定の絶対値K以下の
画素を対象として、各チャンネル毎の平均値を求める。
このように、データの絶対値が所定値以下の画素である
条件を加えることにより、異常なデータ値(ピーキーな
値)を平均処理から自動的に除外することができ、対象
領域の単純な平均よりも精度を高めることができる。
【0031】こうして求めた各チャンネル毎の平均値の
うち、G出力電圧の平均値dと基準電圧D(前記所定電
圧Dに相当)との誤差を読む(ステップ150)。例え
ば、前記G出力電圧の平均値dが880mVで、前記基
準電圧Dが1Vであると、平均値dを基準電圧Dに一致
させるように電子シャッターの露光時間を15%から1
7%に変更する(ステップ160、170)。
うち、G出力電圧の平均値dと基準電圧D(前記所定電
圧Dに相当)との誤差を読む(ステップ150)。例え
ば、前記G出力電圧の平均値dが880mVで、前記基
準電圧Dが1Vであると、平均値dを基準電圧Dに一致
させるように電子シャッターの露光時間を15%から1
7%に変更する(ステップ160、170)。
【0032】次に、アンプ18R、18Bにゲイン制御
信号を出力して、R,B出力電圧の各平均値をG出力電
圧の平均値1Vに一致させる(ステップ180)。例え
ば、R出力信号の平均値が750mVであると、アンプ
18Rには1.17倍のゲインが加えられ、また、B出
力信号の平均値が650mVであるとアンプ18Bには
1.35倍のゲインが加えらえる。
信号を出力して、R,B出力電圧の各平均値をG出力電
圧の平均値1Vに一致させる(ステップ180)。例え
ば、R出力信号の平均値が750mVであると、アンプ
18Rには1.17倍のゲインが加えられ、また、B出
力信号の平均値が650mVであるとアンプ18Bには
1.35倍のゲインが加えらえる。
【0033】こうして、図4(B)に示すように、各チ
ャンネルの出力カーブを全体として精度よく一致させる
ことができる。尚、本実施の形態では、各チャンネル毎
の平均値のうち、G出力電圧については電子シャッター
の露光時間を制御し、R,B出力電圧については、アナ
ログアンプのゲインを制御することによって各平均値を
所定の電圧に一致させるようにしているが、これに限ら
ず、全チャンネルについてアナログアンプのゲインを制
御することで各平均値を所定の電圧に一致させることも
可能である。
ャンネルの出力カーブを全体として精度よく一致させる
ことができる。尚、本実施の形態では、各チャンネル毎
の平均値のうち、G出力電圧については電子シャッター
の露光時間を制御し、R,B出力電圧については、アナ
ログアンプのゲインを制御することによって各平均値を
所定の電圧に一致させるようにしているが、これに限ら
ず、全チャンネルについてアナログアンプのゲインを制
御することで各平均値を所定の電圧に一致させることも
可能である。
【0034】次に、プリスキャンを開始する(ステップ
190)。即ち、写真フイルムFを第1の速度で搬送し
て全コマの画像の明るさをCCDラインセンサ16によ
り検知し、その明るさ情報をCPU24のRAM(ラン
ダム・アクセス・メモリ)にコマ毎に記録する。次に、
本スキャン時には、読み取ろうとするコマ画像の明るさ
情報を前記RAMから読み出し、そして、この明るさ情
報に基づいて、アナログアンプ18からA/Dコンバー
タ20に出力されるR,G,B出力電圧の最大値が、ネ
ガベースを撮像した最大値1Vとなるように、CCDラ
インセンサ16の露光時間を制御する。例えば、ネガベ
ースを撮像した時のアナログアンプ18のダイナミック
レンジがデジタル値で255(8ビット)であって、前
記RAMから読み出された画像データの基準最大値がデ
ジタル値で127であった場合には、CCDラインセン
サ16の露光時間を2倍(34%)に設定し、そのコマ
画像を撮像する。
190)。即ち、写真フイルムFを第1の速度で搬送し
て全コマの画像の明るさをCCDラインセンサ16によ
り検知し、その明るさ情報をCPU24のRAM(ラン
ダム・アクセス・メモリ)にコマ毎に記録する。次に、
本スキャン時には、読み取ろうとするコマ画像の明るさ
情報を前記RAMから読み出し、そして、この明るさ情
報に基づいて、アナログアンプ18からA/Dコンバー
タ20に出力されるR,G,B出力電圧の最大値が、ネ
ガベースを撮像した最大値1Vとなるように、CCDラ
インセンサ16の露光時間を制御する。例えば、ネガベ
ースを撮像した時のアナログアンプ18のダイナミック
レンジがデジタル値で255(8ビット)であって、前
記RAMから読み出された画像データの基準最大値がデ
ジタル値で127であった場合には、CCDラインセン
サ16の露光時間を2倍(34%)に設定し、そのコマ
画像を撮像する。
【0035】このように、CCDラインセンサ16の露
光時間のみを制御してコマ画像の露出制御を行うように
したので、アナログアンプ18のゲインを変更すること
なくコマ毎の露出制御を行うことができる。上記実施形
態は、平均処理の対象領域として、センサ中央付近の画
素領域を予め定めておくものとして説明したが、これに
限らず、ステップ114で取得したシェーディング補正
データの画素配列方向に対する変化率(傾き)の絶対値
が、略均一な出力が得られている画素配列部分であるこ
とを意味する所定の値M以下となる画素を平均処理の対
象領域として抽出してもよい。また、この時さらに、中
央付近の画素という条件を加えてもよい。
光時間のみを制御してコマ画像の露出制御を行うように
したので、アナログアンプ18のゲインを変更すること
なくコマ毎の露出制御を行うことができる。上記実施形
態は、平均処理の対象領域として、センサ中央付近の画
素領域を予め定めておくものとして説明したが、これに
限らず、ステップ114で取得したシェーディング補正
データの画素配列方向に対する変化率(傾き)の絶対値
が、略均一な出力が得られている画素配列部分であるこ
とを意味する所定の値M以下となる画素を平均処理の対
象領域として抽出してもよい。また、この時さらに、中
央付近の画素という条件を加えてもよい。
【0036】次に、上述のような平均値処理を行わず
に、各チャンネルの出力カーブを全体的に精度よく一致
させることができる他の実施の形態について説明する。
上記実施形態において、キャリブレーション時のネガベ
ースデータをシェーディングメモリ22Aにより取り込
む代わりに、画像データ測光処理用のヒストグラムメモ
リ22Bに取り込むようにする。ヒストグラムメモリ2
2Bは、本来、取り込む画像の階調のピーク値及びボト
ム値を求めるためのものである。即ち、フイルム画像の
スキャンが行われると、CCDラインセンサ16、アナ
ログアンプ18及びA/Dコンバータ20を介して積算
ブロック(不図示)に点順次のR,G,Bデジタル信号
が取り込まれ、積算ブロックにおいて、R,G,B信号
毎に所定の積算エリアのデジタル画像信号の階調(本実
施形態では8ビット(0〜255)の階調)を積算し、
その積算エリアの平均値を求め、一画面に付き、500
0〜10000点数程度の積算エリアの各階調データを
作成するとともに、順次作成される階調データに基づい
て各階調毎の度数をカウントしたヒストグラムを作成す
る。このヒストグラムを基にR,G,B毎にピーク値及
びボトム値を求めるようにしている。
に、各チャンネルの出力カーブを全体的に精度よく一致
させることができる他の実施の形態について説明する。
上記実施形態において、キャリブレーション時のネガベ
ースデータをシェーディングメモリ22Aにより取り込
む代わりに、画像データ測光処理用のヒストグラムメモ
リ22Bに取り込むようにする。ヒストグラムメモリ2
2Bは、本来、取り込む画像の階調のピーク値及びボト
ム値を求めるためのものである。即ち、フイルム画像の
スキャンが行われると、CCDラインセンサ16、アナ
ログアンプ18及びA/Dコンバータ20を介して積算
ブロック(不図示)に点順次のR,G,Bデジタル信号
が取り込まれ、積算ブロックにおいて、R,G,B信号
毎に所定の積算エリアのデジタル画像信号の階調(本実
施形態では8ビット(0〜255)の階調)を積算し、
その積算エリアの平均値を求め、一画面に付き、500
0〜10000点数程度の積算エリアの各階調データを
作成するとともに、順次作成される階調データに基づい
て各階調毎の度数をカウントしたヒストグラムを作成す
る。このヒストグラムを基にR,G,B毎にピーク値及
びボトム値を求めるようにしている。
【0037】ヒストグラムメモリ22Bは、上述したヒ
ストグラムを記憶する手段として設けられているもので
あるが、本実施形態では、このヒストグラムメモリ22
Bを使用してネガベース部を読み込むようにする。ヒス
トグラムメモリ22Bによりネガベース部を撮像した1
ライン分のデータ(1チャンネル分)の結果は、例えば
図7に示すようになる。
ストグラムを記憶する手段として設けられているもので
あるが、本実施形態では、このヒストグラムメモリ22
Bを使用してネガベース部を読み込むようにする。ヒス
トグラムメモリ22Bによりネガベース部を撮像した1
ライン分のデータ(1チャンネル分)の結果は、例えば
図7に示すようになる。
【0038】同図に示すヒストグラムにおいて、最大階
調及びその付近は、データの突発的な異常値に相当する
ものである可能性が高いので、最大階調を含む上位所定
の割合の部分を除外することにする。つまり、積算ブロ
ック41は、階調の大きいほうから度数を順次累算し、
その累算度数が所定のしきい値(例えば上位5%)と一
致したときの階調を基準最大値としてR,G,B毎に求
める。そして、各チャンネル毎の基準最大値を所定の電
圧値Dに一致させるようにCDSゲインを制御する。こ
れにより、ピーキーな値の影響は除去され、精度のよい
キャリブレーションが可能となる。尚、基準最大値の規
定の方法はこれに限らず、他の規定の方法でもよい。
調及びその付近は、データの突発的な異常値に相当する
ものである可能性が高いので、最大階調を含む上位所定
の割合の部分を除外することにする。つまり、積算ブロ
ック41は、階調の大きいほうから度数を順次累算し、
その累算度数が所定のしきい値(例えば上位5%)と一
致したときの階調を基準最大値としてR,G,B毎に求
める。そして、各チャンネル毎の基準最大値を所定の電
圧値Dに一致させるようにCDSゲインを制御する。こ
れにより、ピーキーな値の影響は除去され、精度のよい
キャリブレーションが可能となる。尚、基準最大値の規
定の方法はこれに限らず、他の規定の方法でもよい。
【0039】また、上記ヒストグラムメモリの代わり
に、前記積算エリアの階調を積算した積算値を記憶する
ブロック積算メモリを使用し、ネガベース部の1ライン
分のR,G,Bデジタル信号を複数の画素単位で区分し
た各積算領域毎に積算して、各チャンネル毎に積算平均
値を求め、その積算平均値の最大値をR,G,B毎にを
れぞれ抽出し、その各最大値がそれぞれ所定の電圧値D
(A/D入力レベルに相当する値)に一致させるように
CDSゲインを制御してもよい。
に、前記積算エリアの階調を積算した積算値を記憶する
ブロック積算メモリを使用し、ネガベース部の1ライン
分のR,G,Bデジタル信号を複数の画素単位で区分し
た各積算領域毎に積算して、各チャンネル毎に積算平均
値を求め、その積算平均値の最大値をR,G,B毎にを
れぞれ抽出し、その各最大値がそれぞれ所定の電圧値D
(A/D入力レベルに相当する値)に一致させるように
CDSゲインを制御してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るネガス
キャナのキャリブレーション方法によれば、ラインセン
サから出力されるRGB各出力信号の各チャンネルにつ
いて特定の画素領域(対象領域)の平均値を求め、各平
均値が所定の電圧値(A/Dコンバータの入力レベルに
相当)に一致するように、R,G,Bのうちの何れか一
のチャンネルについて前記ラインセンサの露光時間を制
御するとともに他のチャンネルについて前記アナログア
ンプのゲインを制御し、又は、R,G,B全チャンネル
について前記アナログアンプのゲインを制御するように
したので、1画素若しくは数画素に現れる不規則な突発
的ピーク値の影響を小さくすることができ、ラインセン
サの画素配列方向の各チャンネルの出力カーブを全体に
ついて精度良く合わせることができる。
キャナのキャリブレーション方法によれば、ラインセン
サから出力されるRGB各出力信号の各チャンネルにつ
いて特定の画素領域(対象領域)の平均値を求め、各平
均値が所定の電圧値(A/Dコンバータの入力レベルに
相当)に一致するように、R,G,Bのうちの何れか一
のチャンネルについて前記ラインセンサの露光時間を制
御するとともに他のチャンネルについて前記アナログア
ンプのゲインを制御し、又は、R,G,B全チャンネル
について前記アナログアンプのゲインを制御するように
したので、1画素若しくは数画素に現れる不規則な突発
的ピーク値の影響を小さくすることができ、ラインセン
サの画素配列方向の各チャンネルの出力カーブを全体に
ついて精度良く合わせることができる。
【0041】また、平均処理に代えて、A/Dコンバー
タから出力されるR,G,Bデジタル信号毎に階調デー
タを求め、そのヒストグラムから異常値を除外するよう
に規定した基準最大値が、所定の電圧値に一致するよう
にR,G,Bのうちの何れか一のチャンネルについて前
記ラインセンサの露光時間を制御するとともに他のチャ
ンネルについて前記アナログアンプのゲインを制御し、
又は、R,G,B全チャンネルについて前記アナログア
ンプのゲインを制御するようにしたので、ピーキーな最
大値の影響を除去することができ、各チャンネルの出力
カーブを全体について精度良く合わせることができる。
タから出力されるR,G,Bデジタル信号毎に階調デー
タを求め、そのヒストグラムから異常値を除外するよう
に規定した基準最大値が、所定の電圧値に一致するよう
にR,G,Bのうちの何れか一のチャンネルについて前
記ラインセンサの露光時間を制御するとともに他のチャ
ンネルについて前記アナログアンプのゲインを制御し、
又は、R,G,B全チャンネルについて前記アナログア
ンプのゲインを制御するようにしたので、ピーキーな最
大値の影響を除去することができ、各チャンネルの出力
カーブを全体について精度良く合わせることができる。
【0042】更にまた、ラインセンサの1ライン分のデ
ジタル画像信号を複数の画素単位で区分した積算領域毎
に積算平均し、その積算平均の最大値をR,G,B毎に
求め、各最大値が所定の電圧値に一致するようにR,
G,Bのうちの何れか一のチャンネルについて前記ライ
ンセンサの露光時間を制御するとともに他のチャンネル
について前記アナログアンプのゲインを制御し、又は、
R,G,B全チャンネルについて前記アナログアンプの
ゲインを制御するようにしたので、ピーキーな最大値の
影響を小さくすることができる。
ジタル画像信号を複数の画素単位で区分した積算領域毎
に積算平均し、その積算平均の最大値をR,G,B毎に
求め、各最大値が所定の電圧値に一致するようにR,
G,Bのうちの何れか一のチャンネルについて前記ライ
ンセンサの露光時間を制御するとともに他のチャンネル
について前記アナログアンプのゲインを制御し、又は、
R,G,B全チャンネルについて前記アナログアンプの
ゲインを制御するようにしたので、ピーキーな最大値の
影響を小さくすることができる。
【0043】このように、各チャンネルのCDSゲイン
のキャリブレーションにおいて、不規則な突発的異常値
の影響を除くことで、各チャンネルの出力カーブを全体
について精度良く合わせることができ、これにより、こ
のキャリブレーションに基づいて実行されるAE/AW
B等の測光処理の精度を向上させることができる。
のキャリブレーションにおいて、不規則な突発的異常値
の影響を除くことで、各チャンネルの出力カーブを全体
について精度良く合わせることができ、これにより、こ
のキャリブレーションに基づいて実行されるAE/AW
B等の測光処理の精度を向上させることができる。
【図1】本発明に係るネガスキャナのキャリブレーショ
ン方法が適用されるフイルムスキャナの要部ブロック図
ン方法が適用されるフイルムスキャナの要部ブロック図
【図2】図1に示す画像信号処理回路22の内部処理を
示すブロック図
示すブロック図
【図3】図3(A)乃至(D)は、それぞれ図1の画像
信号処理回路22の各部における処理内容を示すグラフ
信号処理回路22の各部における処理内容を示すグラフ
【図4】図4(a)は、従来のキャリブレーション方法
によるネガベース部のR,G,B各チャンネル信号の出
力波形を示し、同図(b)は、本発明のキャリブレーシ
ョン方法によるネガベース部のR,G,B各チャンネル
信号の出力波形を示すグラフ
によるネガベース部のR,G,B各チャンネル信号の出
力波形を示し、同図(b)は、本発明のキャリブレーシ
ョン方法によるネガベース部のR,G,B各チャンネル
信号の出力波形を示すグラフ
【図5】図1のフイルムスキャナの露出制御方法を示す
フローチャート
フローチャート
【図6】シェーディングメモリにより読み込んだネガベ
ースデータの一例を示す図
ースデータの一例を示す図
【図7】ヒストグラムメモリにより読み込んだネガベー
スデータの一例を示す図
スデータの一例を示す図
10…フイルム駆動装置 12…光源 14…撮影レンズ 16…CCDラインセンサ 18…アナログアンプ 20…A/Dコンバータ 22…画像信号処理回路 24…中央処理装置(CPU) F…フイルム
Claims (6)
- 【請求項1】 現像済みカラーネガフイルムを光源によ
って照明するとともに一定の速度で搬送し、該フイルム
の搬送方向と直行する方向にフォトセンサをライン状に
配列したラインセンサによって該フイルムのコマ画像を
読み取り、該ラインセンサのR,G,B出力電圧をR,
G,B各チャンネルのアナログアンプで増幅するように
したネガスキャナにおいて、 前記コマ画像の読み取り前に、前記フイルムのネガベー
ス部を前記ラインセンサで読み取り、 前記ラインセンサの1ライン分の画素のうち、該ライン
センサの画素配列方向に対する前記フイルムの照明光の
輝度分布が最大又はその近傍となる位置に対応する複数
の画素から成る一部の画素領域を抽出し、これを対象領
域とし、 該対象領域の各画素から得られるR,G,B各出力信号
の平均値をR,G,B各チャンネル毎に求め、 その各チャンネル毎の平均値が、それぞれ所定の電圧と
一致するように、R,G,Bのうちの何れか一のチャン
ネルについて前記ラインセンサの露光時間を制御すると
ともに他のチャンネルについて前記アナログアンプのゲ
インを制御し、又は、R,G,B全チャンネルについて
前記アナログアンプのゲインを制御することを特徴とす
るネガスキャナのキャリブレーション方法。 - 【請求項2】 前記対象領域は、前記ラインセンサの中
央付近の画素を予め定めておくことにより設定したこと
を特徴とする請求項1記載のネガスキャナのキャリブレ
ーション方法。 - 【請求項3】 前記ネガベース部の読み取り前に、該ネ
ガベースがない状態で、前記ラインセンサを構成する各
フォトセンサの配列方向の感度及び前記フイルムの照明
光の不均一性を補償するためのシェーディング補正デー
タを取り込み、求め、前記配列方向に対する該シェーデ
ィング補正データの変化率の絶対値が、所定の値以下と
なる画素領域を前記対象領域として抽出することを特徴
とする請求項1又は2記載のネガスキャナのキャリブレ
ーション方法。 - 【請求項4】 前記フイルムのネガベース部を前記ライ
ンセンサで読み取り、そのネガベース部のR,G,B各
出力信号データを前記フォトセンサの隣接する画素の差
分データとして取り込み、この差分データの絶対値が、
所定値以下の画素を対象として前記平均値を求める平均
処理を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のネガ
スキャナのキャリブレーション方法。 - 【請求項5】 現像済みカラーネガフイルムを光源によ
って照明するとともに一定の速度で搬送し、該フイルム
の搬送方向と直行する方向にフォトセンサをライン状に
配列したラインセンサによって該フイルムのコマ画像を
読み取り、該ラインセンサのR,G,B出力電圧をR,
G,B各チャンネルのアナログアンプで増幅した後、A
/Dコンバータに出力するようにしたネガスキャナにお
いて、 前記コマ画像の読み取り前に、前記フイルムのネガベー
ス部を前記ラインセンサで読み取り、前記A/Dコンバ
ータから出力されるR,G,Bデジタル画像信号毎に各
画素の階調データを求め、前記求めた階調データからヒ
ストグラムを作成するとともに該ヒストグラムから異常
値を除外するように規定した基準最大値をR,G,B各
値毎に求め、各チャンネル毎の前記基準最大値がそれぞ
れ所定の電圧と一致するように、R,G,Bのうちの何
れか一のチャンネルについて前記ラインセンサの露光時
間を制御するとともに他のチャンネルについて前記アナ
ログアンプのゲインを制御し、又は、R,G,B全チャ
ンネルについて前記アナログアンプのゲインを制御する
ことを特徴とするネガスキャナのキャリブレーション方
法。 - 【請求項6】 現像済みカラーネガフイルムを光源によ
って照明するとともに一定の速度で搬送し、該フイルム
の搬送方向と直行する方向にフォトセンサをライン状に
配列したラインセンサによって該フイルムのコマ画像を
読み取り、該ラインセンサのR,G,B出力電圧をR,
G,B各チャンネル毎のアナログアンプで増幅した後、
A/Dコンバータに出力するようにしたネガスキャナに
おいて、 前記コマ画像の読み取り前に、前記フイルムのネガベー
ス部を前記ラインセンサで読み取り、前記A/Dコンバ
ータから出力される1ライン分のデジタル画像信号を複
数の画素単位で区分した各領域毎に積算平均し、その積
算平均値の最大値をR,G,B各チャンネル毎に求め、
その各積算平均値の最大値が所定の電圧と一致するよう
に、R,G,Bのうちの何れか一のチャンネルについて
前記ラインセンサの露光時間を制御するとともに他のチ
ャンネルについて前記アナログアンプのゲインを制御
し、又は、R,G,B全チャンネルについて前記アナロ
グアンプのゲインを制御することを特徴とするネガスキ
ャナのキャリブレーション方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7179887A JPH0937086A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | ネガスキャナのキャリブレーション方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7179887A JPH0937086A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | ネガスキャナのキャリブレーション方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0937086A true JPH0937086A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16073640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7179887A Pending JPH0937086A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | ネガスキャナのキャリブレーション方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0937086A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7190493B2 (en) | 2001-09-12 | 2007-03-13 | Seiko Epson Corporation | Image reading apparatus and image reading method |
US7317562B2 (en) | 2002-04-04 | 2008-01-08 | Rohm Co., Ltd. | Image reading apparatus with plural sensor IC chips |
JP2020096292A (ja) * | 2018-12-13 | 2020-06-18 | コニカミノルタ株式会社 | 画像読み取り装置、及び、画像形成装置 |
-
1995
- 1995-07-17 JP JP7179887A patent/JPH0937086A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7190493B2 (en) | 2001-09-12 | 2007-03-13 | Seiko Epson Corporation | Image reading apparatus and image reading method |
US7317562B2 (en) | 2002-04-04 | 2008-01-08 | Rohm Co., Ltd. | Image reading apparatus with plural sensor IC chips |
JP2020096292A (ja) * | 2018-12-13 | 2020-06-18 | コニカミノルタ株式会社 | 画像読み取り装置、及び、画像形成装置 |
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