JPH0937016A - 簡易画像伝送システム - Google Patents

簡易画像伝送システム

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Publication number
JPH0937016A
JPH0937016A JP7181863A JP18186395A JPH0937016A JP H0937016 A JPH0937016 A JP H0937016A JP 7181863 A JP7181863 A JP 7181863A JP 18186395 A JP18186395 A JP 18186395A JP H0937016 A JPH0937016 A JP H0937016A
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JP
Japan
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image
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data
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Application number
JP7181863A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Kunimatsu
宏臣 国松
Akihiko Kida
明彦 木田
Terumichi Fukumoto
照道 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Information Systems Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0937016A publication Critical patent/JPH0937016A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場情景を映像情報として簡単に取得した
後、選んだ1コマの静止画像情報について加工編集を施
し、速やかに、しかも安価に遠隔地にある情報処理装置
へ伝送することを可能となす簡易画像伝送システムを提
供することを目的としている。 【解決手段】 画像情報処理無線送信手段Aにおいて、
映像情報として取得された現場情景の1コマの静止画像
情報について加工編集を加えた後、ディジタル携帯電話
機5を利用して、画像情報中継伝送手段Bを介し、遠方
の地にある画像情報受信再生手段C迄伝送し、そこで、
受信した該静止画像情報の再生を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事故や災害等の発
生現場に赴むいて、現場情景を画像情報として取得した
後、情報通信網を介して遠隔の地にある情報処理装置へ
伝送するための簡易画像伝送システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】事故や災害等の緊急事態が発生した場合
には、現場の状況をいち早く把握して、関係部署に対し
速やかに連絡する必要がある。殊に、人命にかかわるよ
うな重大な事態が発生した場合の連絡は、一刻をも争う
重要な通信となる。かかる緊急時の連絡手段としてすぐ
に考えられるのは電話手段であるが、それにも増して現
場情景を映像として伝達することができれば、関係部署
にとっては、正確な状況把握ができ、適切な処置の判断
に極めて役に立つ有効な手段となり得る。
【0003】従来より、そのような緊急事態が発生した
場合の映像伝送システムとして、テレビ中継車を現場に
派遣し、その現場情景をビデオカメラで撮影して、マイ
クロ波中継や衛星中継を利用して、撮影した現場の映像
情報を遠隔の地にある関係部署へ伝送するというシステ
ムが運用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
映像伝送システムでは、必ず、テレビ中継車を現場に派
遣させなければならず、該テレビ中継車が現場に到達す
る迄には相当の時間がかかってしまうという事実があ
る。その場合、運悪く、交通渋滞に巻き込まれてしまう
というおそれもあって、必要な映像情報が目的の地に伝
送されるに至る迄にかなりの時間を経過してしまうこと
も度々である。
【0005】更に、テレビ中継車が進入できないような
狭い範囲の現場等に対しては、もはや、従来の映像伝送
システムでは全く対応することができなくなってしま
う。そのような場合の連絡の遅れや連絡不能は、関係部
署の速やかな対応を遅らせることになってしまい、時と
して、回復し難い重大な結果を招くことにもなりかねな
い。
【0006】また、上述した、テレビ中継車を現場に派
遣して、マイクロ波送信設備や衛星通信システムといっ
た大がかりな設備を使用する従来の映像伝送システム
は、通信費用の面においても、かなり高価な通信になっ
てしまうという事実も否定できない。本発明は、かかる
現状に鑑みてなされたものであり、現場情景を映像情報
として簡単に取得した後、選んだ1コマの静止画像情報
について加工編集を施し、速やかに、しかも安価に遠隔
の地にある情報処理装置へ伝送することを可能となす簡
易画像伝送システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本請求項1に記載の発明は、取得した静止画像情報
を、無線接続された情報通信網を介し、遠方の地にある
情報処理装置へ伝送する簡易画像伝送システムであっ
て、携帯装置として構成される画像情報処理無線送信手
段が、情景を映像情報として取得する映像情報取得手段
と、取得された前記映像情報を画像データに変換する第
1の画像データ変換手段と、前記画像データを取り込
み、データ処理する画像データ処理手段と、処理された
前記画像データを無線伝送データに変換する第2の画像
データ変換手段と、無線伝送データに変換された前記画
像データを無線送信する画像データ無線送信手段とを備
え、画像情報中継伝送手段が、前記画像情報処理無線送
信手段からの画像データを受信した後、受信した該画像
データについて、通信相手先までの第1の中継伝送を担
う第1の情報通信網と、前記第1の情報通信網に接続さ
れ、該第1の情報通信網からの画像データを受信した
後、受信した該画像データについて、通信相手先までの
第2の中継伝送を担う第2の情報通信網とから構成さ
れ、受信側の情報処理装置として構成される画像情報受
信再生手段が、前記第1の情報通信網、或いは、前記第
2の情報通信網を通じて送信されてきた画像データを受
信する画像データ受信手段と、受信された画像データよ
り、元の画像情報を再生する画像情報再生手段と、再生
された画像情報の描画を行う画像情報描画手段と、を備
えていることを特徴としている。
【0008】また、本請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の簡易画像伝送システムであって、前記画像デー
タ処理手段が、更に、前記映像情報取得手段によって取
得された映像情報をリアルタイムで表示する映像情報表
示手段と、前記映像情報取得手段によって取得された映
像情報を、所定の時間に渡って録画する映像情報録画手
段と、録画された前記映像情報を再生し、モニタ表示す
る再生モニタ表示手段と、録画される前記映像情報が複
数ある場合に、夫々についてID番号を付し、動画ファ
イルとして保存する動画ファイル保存手段と、を備えて
いることを特徴としている。
【0009】また、本請求項3に記載の発明は、請求項
2記載の簡易画像伝送システムであって、前記画像デー
タ処理手段が、更に、保存された前記複数の動画ファイ
ルの中から所定の動画ファイルを検索する動画ファイル
検索手段と、検索された動画ファイルを再生表示する検
索動画ファイル再生表示手段と、検索された動画ファイ
ルの中から所定の1コマの静止画像ファイルを選択する
静止画像ファイル選択手段と、選択された静止画像ファ
イルを、編集用ファイルとして取り出す編集用ファイル
取出手段と、を備えていることを特徴としている。
【0010】また、本請求項4に記載の発明は、請求項
3記載の簡易画像伝送システムであって、前記画像デー
タ処理手段が、更に、取り出された前記編集用ファイル
に対して所定の描画編集を施すことにより、画像データ
の加工を行う画像データ加工手段と、描画編集された前
記静止画像ファイルが複数ある場合に、夫々について識
別名称を付し、送信用静止画像ファイルとして保存する
送信用静止画像ファイル保存手段と、を備えていること
を特徴としている。
【0011】また、本請求項5に記載の発明は、請求項
4記載の簡易画像伝送システムであって、前記画像デー
タ処理手段が、更に、送信ターミナルとなるための条件
設定を行う送信ターミナル条件設定手段と、通信相手先
ダイヤル番号の設定を行う通信相手先ダイヤル番号設定
手段と、保存された前記複数の送信用静止画像ファイル
の中の所定の1つのファイルを通信相手先へ転送するた
めの制御を行うファイル転送制御手段と、転送すべきフ
ァイルについてデータ圧縮を行うデータ圧縮手段と、を
備えていることを特徴としている。
【0012】また、本請求項6に記載の発明は、請求項
5記載の簡易画像伝送システムであって、前記送信ター
ミナル条件設定手段が、通信相手先がファクシミリであ
るか、その他の非音声端末であるか、或いは、音声端末
であるか、更に、前記画像データ無線送信手段がアナロ
グ信号タイプのものであるか、それともディジタルタイ
プのものであるか、加えて、前記第1の情報通信網、或
いは、前記第2の情報通信網におけるデータ伝送レート
をいくらにするか、について条件設定することを特徴と
している。
【0013】また、本請求項7に記載の発明は、請求項
6記載の簡易画像伝送システムであって、前記ファイル
転送制御手段が、更に、前記送信ターミナル条件設定手
段によって、通信相手先としてファクシミリが設定され
た場合に、ファクシミリ通信手順に従い通信制御を行う
第1の通信制御手段と、前記送信ターミーナル条件設定
手段によって、通信相手先としてファクシミリ以外の非
音声端末が設定された場合に、所定のデータ通信制御手
順に従い通信制御を行う第2の通信制御手段と、を備え
ていることを特徴としている。
【0014】また、本請求項8に記載の発明は、請求項
7記載の簡易画像伝送システムであって、前記データ圧
縮手段が、前記第1の情報通信網、或いは、前記第2の
情報通信網におけるデータ伝送レートに応じて、データ
圧縮率を決定することを特徴としている。また、本請求
項9に記載の発明は、請求項1又は請求項8記載の簡易
画像伝送システムであって、前記画像情報受信再生手段
における画像情報再生手段が、更に、受信ターミナルと
なるための条件設定を行う受信ターミナル条件設定手段
と、前記第1の情報通信網、或いは、前記第2の情報通
信網を通じて送られて来たデータが、ファクシミリに対
するデータであるか、ファクシミリ以外の非音声端末に
対するデータがあるか、或いは音声端末に対するデータ
であるかを識別するデータ識別手段と、識別されたデー
タに応じて回線制御する回線制御手段と、識別されたデ
ータに応じてデータ再生を行うデータ別データ再生手段
と、を備えていることを特徴としている。
【0015】上記請求項1にかかる発明の構成によれ
ば、本簡易画像伝送システムでは、現場に赴むいて取得
された静止画像情報が、無線接続された情報通信網を介
して、遠方の地にある情報処理装置へと伝送されるよう
になっている。そのために、本簡易画像伝送システム
は、画像情報処理無線送信手段と、画像情報中継伝送手
段と、画像情報受信再生手段の3つの手段とから構成さ
れている。
【0016】先ず、画像情報処理無線送信手段として
は、現場に持ち込むことが可能な携帯装置として構成さ
れている。従って、テレビ中継車のように、交通渋滞に
巻き込まれるようなことはなく、簡単に現場に持ち込む
ことが可能である。そして、映像情報取得手段によっ
て、現場の情景が映像情報として取得され、取得された
映像情報は、第1の画像データ変換手段によって、画像
データに変換されるようになっている。
【0017】続いて、画像データ処理手段によって、前
記画像データが取り込まれ、そのデータについて処理が
施される。更に、処理された前記画像データは、第2の
画像データ変換手段によって、無線伝送データに変換さ
れた後、画像データ無線送信手段によって、無線送信さ
れる。この場合、無線送信手段として、携帯電話機を使
用する場合には、最寄りの基地局に対して、画像データ
が無線送信されることになる。
【0018】一方、画像情報中継伝送手段は、前記画像
情報処理無線送信手段からの画像データを受信した後
に、受信した該画像データについて、通信相手先までの
第1の中継伝送を担う第1の情報通信網と、前記第1の
情報通信網に接続され、該第1の情報通信網からの画像
データを受信した後、受信した該画像データについて、
通信相手先までの第2の中継伝送を担う第2の情報通信
網とから構成されている。この場合、第1の情報通信網
としては、例えば、ディジタル移動通信網が利用され、
第2の情報通信網としては加入電話網が利用される。
【0019】また、受信側の情報処理装置として構成さ
れる画像情報受信再生手段では、画像データ受信手段よ
って、前記第2の情報通信網を通じて送信されてきた画
像データが受信され、続いて、画像情報再生手段によっ
て、受信された画像データより、元の画像情報が再生さ
れ、画像情報描画手段によって、再生された画像情報の
描画が行われる。この場合、例えば、画像情報再生手段
及び画像情報描画手段としては、パソコンや、或いはフ
ァクシミリが利用される。
【0020】また、上記請求項2にかかる発明の構成に
よれば、請求項1記載の簡易画像伝送システムにおける
画像データ処理手段には、更に、映像情報表示手段と、
映像情報録画手段と、動画ファイル保存手段とが備えら
れている。そして、前記映像情報取得手段によって取得
された映像情報が、映像情報表示手段により、リアルタ
イムで表示されるようになっている。また、前記映像情
報取得手段によって取得された映像情報が、所定の時間
に渡り、映像情報録画手段により録画され、更に、録画
された前記映像情報が、再生モニタ表示手段により、再
生されてモニタ表示されるようになっている。また、録
画される映像情報が複数ある場合には、動画ファイル保
存手段によって、夫々についてID番号が付され、動画
ファイルとして保存されるようになっている。
【0021】また、上記請求項3にかかる発明の構成に
よれば、請求項2記載の簡易画像伝送システムにおける
画像データ処理手段には、更に、動画ファイル検索手段
と、検索動画ファイル再生表示手段と、静止画像ファイ
ル選択手段と、編集用ファイル取出手段とが備えられて
いる。そして、動画ファイル検索手段によって、保存さ
れた複数の動画ファイルの中から所定の動画ファイルが
検索され、更に、検索動画ファイル再生表示手段によっ
て、検索された動画ファイルが再生表示されるようにな
っている。また、静止画像ファイル選択手段によって、
検索された動画ファイルの中から所定の1コマの静止画
像ファイルが選択され、更に、編集用ファイル取出手段
によって、選択された静止画像ファイルが、編集用ファ
イルとして取り出されるようになっている。
【0022】また、上記請求項4にかかる発明の構成に
よれば、請求項3記載の簡易画像伝送システムにおける
画像データ処理手段には、更に、画像データ加工手段
と、送信用静止画像ファイル保存手段とが備えられてい
る。そして、画像データ加工手段によって、取り出され
た編集用ファイルに対して所定の描画編集が施され、画
像データの加工が行われる。また、描画編集された静止
画像ファイルが複数ある場合には、送信用静止画像ファ
イル保存手段によって、夫々について識別名称が付さ
れ、送信用静止画像ファイルとして保存されるようにな
っている。
【0023】また、上記請求項5にかかる発明の構成に
よれば、請求項4記載の簡易画像伝送システムにおける
画像データ処理手段には、更に、送信ターミーナル条件
設定手段と、通信相手先ダイヤル番号設定手段と、ファ
イル転送制御手段と、データ圧縮手段とが備えられてい
る。そして、送信ターミーナル条件設定手段によって、
送信ターミーナルとなるための条件の設定が行われた
後、通信相手先ダイヤル番号設定手段によって、通信相
手先のダイヤル番号の設定が行われるようになってい
る。更に、ファイル転送制御手段によって、保存された
複数の送信用静止画像ファイルの中の所定の1つのファ
イルを通信信相手先へ転送するための制御が行われ、ひ
き続き、データ圧縮手段によって、転送すべきファイル
についてのデータ圧縮が行われるようになっている。
【0024】また、上記請求項6にかかる発明の構成に
よれば、請求項5記載の簡易画像伝送システムにおける
送信ターミーナル条件設定手段では、通信相手先がファ
クシミリであるか、その他の非音声端末であるか、或い
は、音声端末であるかについて、更に、前記画像データ
無線送信手段がアナログ信号タイプのものであるか、そ
れともディジタルタイプのものであるかについて、加え
て、前記第1の情報通信網、或いは、前記第2の情報通
信網におけるデータ伝送レートをいくらにするかについ
て、夫々の条件設定が行われるようになっている。
【0025】また、上記請求項7にかかる発明の構成に
よれば、請求項6記載の簡易画像伝送システムにおける
ファイル転送制御手段には、更に、第1の通信制御手段
と、第2の通信制御手段とが備えられている。そして、
前記送信ターミーナル条件設定手段によって、通信相手
先としてファクシミリが設定された場合には、第1の通
信制御手段により、ファクシミリ通信手順に従って通信
制御が行われる。また、前記送信ターミーナル条件設定
手段によって、通信相手先としてファクシミリ以外の非
音声端末が設定された場合には、第2の通信制御手段に
よって、所定のデータ通信制御手順に従って通信制御が
行われるようになっている。
【0026】また、上記請求項8にかかる発明の構成に
よれば、請求項7記載の簡易画像伝送システムにおける
データ圧縮手段では、前記第1の情報通信網、或いは、
前記第2の情報通信網におけるデータ伝送レート(所
謂、回線速度のことである)に応じて、データ圧縮率が
決定されるようになっている。また、上記請求項9にか
かる発明の構成によれば、請求項1又は請求項8記載の
簡易画像伝送システムの画像情報受信再生手段における
画像情報再生手段には、更に、受信ターミナル条件設定
手段と、データ識別手段と、回線制御手段と、データ別
データ再生手段とが備えられている。そして、受信ター
ミナル条件設定手段によって、受信ターミナルとなるた
めの条件が設定された後、データ識別手段によって、前
記第1の情報通信網、或いは、前記第2の情報通信網を
通じて送られて来たデータが、ファクシミリに対するデ
ータであるのか、ファクシミリ以外の非音声端末に対す
るデータがあるのか、或いは音声端末に対するデータで
あるのかの識別がなされる。更に、回線制御手段によっ
て、識別されたデータに応じて回線制御が行われ、回線
が確立された後は、データ別再生手段によって、識別さ
れたデータに応じたデータ再生が行われるようになって
いる。
【0027】以上のように、本簡易画像伝送システムが
運用された場合には、ユーザによって、画像情報処理無
線送信手段が現場に持ち込まれ、現場の情景を映像情報
とし取得した後、取得した映像情報の中から所定の静止
画像情報を取り出して加工編集を施した後、第1の情報
通信網に対して無線送信することになる。そして、該第
1の情報通信網は第2の情報通信網に接続されているの
で、該第1の情報通信網によって受信された前記静止画
像情報は、該第2の情報通信網に接続された画像情報受
信再生手段に迄伝送されて、そこで、再生され描画され
る。また、第1の情報通信網を通じて、前記静止画像情
報を他の無線受信手段に接続された画像情報処理装置へ
送信することも可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に従い具体的に説明する。図1は、本発明にかかる簡
易画像伝送システムの一構成例を示すブロック図であ
る。本システムは、大きく、現場に赴むいて取得した映
像情報を、送信情報に加工した後、無線送信する画像情
報処理無線送信手段Aと、該画像情報処理無線送信手段
Aから無線伝送されてくる画像情報を受信して、通信相
手先まで中継伝送する画像情報中継伝送手段Bと、該画
像情報中継伝送手段Bを介して送信されてくる画像情報
を受信して再生する画像情報受信再生手段Cとから構成
されている。 (1)「画像情報処理無線送信手段Aについて」 画像情報処理無線送信手段Aは、事故や災害等の発生現
場に持ち込まれて、その現場情景を映像情報として取得
するビデオカメラ1と、該ビデオカメラ1からの映像情
報を携帯パソコン3で取り扱える形態に変換するインタ
ーフェースカード(以下、I/Fカードと言う)2と、
小型軽量の携帯型情報処理装置である携帯パソコン3
と、該携帯パソコン3によって処理された画像データを
ディジタル携帯電話機5で扱える形態に変換するI/F
カード4と、伝送すべき画像情報を無線送信するために
使用されるディジタル携帯電話機5とから構成されてい
る。 「ビデオカメラ1について」 ビデオカメラ1では、現場情景を撮影して取得したNT
SC(National Television System Committeeの略であ
る) 信号等のビデオ信号をI/Fカード2へ出力するよ
うになっており、市販のもの(家庭用のものでもよい)
が使用される。該ビデオ信号の画質は、例えば、1フレ
ームの有効画素数(横方向及び縦方向の解像度のことで
ある)としては、160×120、320×240、6
40×480(NTSC方式の場合の画素数である)、
或いはその他から選択され、また、1秒間のフレーム数
としては、3.75、7.5、15、30(NTSC方
式の場合のフレーム数である)、或いはその他から選択
される。
【0029】なお、NTSC方式とは、日本及びアメリ
カで採用されているテレビ信号方式のことであり、その
ビデオ信号の構成は、同期信号によって区切られた1水
平走査期間において、輝度信号に対して色信号が重畳さ
れた信号構成となっている。 「I/Fカード2について」 I/Fカード2では、ビデオカメラ1から入力されるア
ナログ信号であるビデオ信号をA/D変換して、得られ
たデジタル信号を携帯パソコン3へ出力するようになっ
ている。具体的には、携帯パソコン3にディジタル化さ
れた動画データを取り込むために使用されるハードウェ
アであるビデオキャプチャーボードと呼ばれるものであ
り、形態としてはPCカードとして提供されるようにな
っている。
【0030】なお、PCカードとは、補助記憶装置や拡
張スロットを多数実装しにくいノート型パソコン等の拡
張性を高めるために開発された規格/製品であって、ク
レジットカード大のICカードに、メモリやインターフ
ェース機構、ネットワーク機能等が実装されている。ま
た、かかるPCカードの標準化については、日本電子工
業進行協会(JEIDA)と米国のPCMCIA(Pers
onal Computer MemoryCard International Assosiatio
n)が共同で作業を進めており、「PCカードスタンダー
ド」として提供されるようになっている。 「携帯パソコン3について」 本携帯パソコン3では、そのCRTディスプレイに、ビ
デオカメラ1が撮像した映像をリアルタイムでウィンド
ウ表示させることができるようになっている。その場
合、入力されるビデオ信号を携帯パソコン3に取り込ま
ずに、そのままCRTディスプレイに表示するために
は、例えば、ビデオ信号をデコーダによりA/D変換し
てYUV信号(後述する)となし、走査方式をインタレ
ースからノンインタレースに変換した後、更にD/A変
換してアナログRGB信号となし、CRTディスプレイ
に表示するという方法がある。
【0031】図2は、図1に示す携帯パソコン3のディ
スプレイに、ビデオカメラ1が撮像した映像をリアルタ
イムでウィンドウ表示するための回路構成の例を示すブ
ロック図である。ビデオ信号は、一般に、YUV形式の
動画データとして取り扱われる。YUV信号は、輝度
(Y)と二つの色差(U、V)の三つの成分で以て色を
表現するものであり、ディジタル化されたビデオ信号
は、通常、4:2:2 符号化方式のYUV信号で以て表現さ
れるようになっている。ここで、4:2:2 は各信号成分の
標本化周波数の整数比を示しており、例えば、整数比4
は13.5MHzに、また、整数比2は6.75MHz
に相当している。なお、パソコンで扱う場合には、4:1:
1 符号化方式が用いられることもある。
【0032】一方、パソコンでは、通常、ディスプレイ
表示するためにRGB形式が用いられている。そのた
め、デコーダでA/D変換されてYUV信号となったビ
デオ信号については、動画処理用LSIにてYUV信号
からRGB信号への変換が行われるようになっている
(これを色空間変換と言う)。また、かかる動画処理用
LSIでは、動画の表示寸法を拡大する処理も行われる
ようになっている。
【0033】次に、動画処理用LSIとVGAフィーチ
ャ・コネクタ(Video Graphics Array Feature Connecto
r)を介して接続されたグラフィックス・アクセラレータ
LSIでは、動画処理用LSIとの間にて同期信号(H
SYNCやVSYNC)等の制御情報のやり取りが行わ
れるようになっており、同じくYUV信号からRGB信
号への変換が行われて、更に動画の表示寸法を拡大する
処理も行われるようになっている。
【0034】また、2つのフレームメモリ(画像メモ
リ、即ち、ディスプレイ画面上の1画素につき1つの記
憶場所を持つ大容量のICメモリのことである)では、
動画処理用LSI及びグラフィックス・アクセラレータ
LSIからの個々の画像データがリアルタイムに書き込
まれる一方、書き込まれたメモリ上の画像データがリア
ルタイムで次々と読み出されるようになっている。この
場合、メモリ容量については、1フレームを構成する画
素数と、1画素を何ビットで以て表現するかによって決
定されるが、ここでは、おおよそ1Mバイト程度が必要
となる。
【0035】そして、動画処理用LSIからのRGB信
号がD/A変換され、CRTディスプレイに出力される
ことにより、入力されたビデオ信号はリアルタイムで表
示されることになる。また、所望のウィンドウ表示を行
う場合には、グラフィックス・アクセラレータLSIで
調整されたRGB信号がD/A変換され、CRTディス
プレイに出力されてリアルタイムで表示される。
【0036】なお、MPEG(MPEGとは、Moving P
icture Coding Experts Group の略であって、ISO
(国際標準化機構)/IEC(国際電気標準会議)で標
準化されている通信、放送、蓄積にとらわれない汎用的
な動画圧縮符号化方式の国際標準である)信号を取り扱
う場合には、VGAフィーチャ・コネクタに接続された
MPEG復号化ボードにより、MPEG信号の復号処理
が行われる。
【0037】ここで、再び図1に戻って、携帯パソコン
3についての説明を更に続ける。この携帯パソコン3で
は、上述したように、ビデオカメラ1が撮像した映像が
リアルタイムでディスプレイに表示されるようになって
いる。そのため、ユーザは、表示される映像を見なが
ら、必要と思われる映像を録画することがきる。その場
合、米国マイクロソフト社のVideo for Windows Versio
n1.1(Video for Windows は、 Windows3.1 に動画処理
機能を追加するものであり、ビデオやアニメーション等
の動画を、通常のテキスト・データと同様にファイル形
式で扱えるようにしている)のような動画データ取り込
みソフトが使用され、AVI方式(AudioVideo Interle
avingの略である)によるデジタル動画データがAVI
ファイルとして携帯パソコン3のハードディスクに取り
込まれる。
【0038】なお、パソコンで動画を扱うための標準化
については、米国のOpen PC-MPEG Consortium と、米国
のPCWG(Personal Conference Working Group) の2
つの業界団体で個別に進められており、Open PC-MPEG C
onsortium では、MPEGデータをパソコンで扱うため
のWindows 版及びMS−DOS版標準API(Applicat
ion Programming Interface)を作成している。
【0039】次に、ユーザは、録画した映像を再生しな
がら伝送すべき1コマ(1フレーム)の静止画像情報を
ビットマップファイル(.BMPのフォーマットとな
る)として取り出すことができるようになっている。更
に、その場合、ユーザは、Windows3.1が備えるペイント
ブラシツールソフトウェアを利用して、取り出した1コ
マの静止画像情報に対し、文字や図形等を付加する加工
を施すことができるようになっている。
【0040】続いて、携帯パソコン3では、加工後の1
コマの静止画像情報について、所定の圧縮率で以てデー
タの圧縮を行うようになっている。具体的には、静止画
像情報の場合には、位置情報(X座標、Y座標)と色情
報(色相、彩度、輝度)を持っているので、その中の空
間的な冗長性(絵柄の細かさ)、視覚的な冗長性(人間
の視覚が許容する画像の歪具合)、そしてエントロピー
的な冗長性(1,0系列の数学的性質)を取り除くこと
によって、データ量の削減が行われることになる。その
場合、所定の圧縮符号化方式を利用したファイル圧縮ソ
フトを使用するか、或いは、かかる圧縮符号化方式を実
現するハードウェアが組み込まれる。
【0041】なお、録画する際に、JPEG(Joint Ph
otographic Coding Experts Groupの略であって、IS
OとITU−TS(電気通信標準化セクター)が共同で
開発したカラー写真の画像を高画質で圧縮する技術であ
り、画像の持つ冗長性を利用して扱う情報量を少なくす
るようにしている)ボードを使用すれば、AVIファイ
ルから取り出した1フレームのビットマップファイルを
更に圧縮する必要はなく、JPEGデータをそのままの
状態で以て伝送することが可能である。
【0042】また、通信相手先がファクシミリである場
合には、2値画像の符号化方式としての国際標準である
JBIG(Joint Bi-level Image Coding Experts Grou
p の略である)ボードを使用することにより、JBIG
データをそのままの状態で伝送することが可能である。
更に、この携帯パソコン3では、画像データを送信する
場合に、自ら通信ターミナルとなって、後述するデジタ
ル携帯電話機5に対し、通信相手先のパソコンやファク
シミリのダイヤル番号を送出できるようになっている。
そして、デジタル携帯電話機5及び後述する画像情報中
継伝送手段Bを介し、通信相手先のパソコンやファクシ
ミリに対して、画像データのファイル転送を行うように
なっている。 「I/Fカード4について」 I/Fカード4は、携帯パソコン3で処理された画像デ
ータを、ディジタル携帯電話機5で扱えるデータに変換
するために使用されるものであって、携帯パソコン3か
らの信号を音声帯域信号に変換するモデムとなってい
る。もともと、ディジタル携帯電話サービスでは、音声
を伝えるアナログ信号を音声専用の特別なディジタル・
コードに変換して伝送しているために、携帯パソコン3
からの信号をそのまま通すことはできない。そこで、デ
ィジタル携帯電話機5でデータ通信やファクシミリ通信
を行う場合には、専用のハードウェアが必要となる。そ
こで使用されるのがこのI/Fカード4であって、先述
したI/Fカード2と同様に、携帯パソコン3に装着し
て使用されるPCカードとして提供されるようになって
いる。
【0043】なお、モデムやファクシミリの信号を電波
に乗せる方式については、RCRにおいて標準化がなさ
れている。RCRは、Research and development Cente
r for Radio systemの略であって、1985年に設立さ
れた郵政省管轄の財団法人「電波システム開発センタ
ー」であり、そこでは無線関連の標準化作業や実験等が
行われている。
【0044】RCR標準によれば、移動対固定(加入電
話網等)の通信が考慮されており、それら相互間の整合
性が図られている。具体的には、データ伝送速度は24
00bpsとされ、端末プロトコルはMNPクラス4と
されている。ここでMNP(Microcom Network Protocol
の略である)方式とは、米国マイクロコム社が開発した
通信プロトコルであって、送受信側双方のモデム間にお
ける誤り訂正処理を行うものであるが、それ以外にも、
データを両モデム間にて圧縮伝送して実データ伝送速度
(スループット)を高める機能や、無線回線の状態変化
に対応して通信速度等を調節する機能をも併せ備えてい
る。
【0045】また、同RCR標準によれば、ファクシミ
リ通信ではG3機(ファクシミリ信号に対して冗長度抑
圧符号化方式を使用し、A4ドキュメントのデータ量を
約1分で以て伝送する機能を有するファクシミリであ
る)が対象とされ、その場合の伝送速度は最大で480
0bpsとされている。更に、その場合の2値画像圧縮
符号化方式については、イメージデータを白又は黒の連
続信号として判断するMH(Modified Huffman) 方式が
採用されている。 「ディジタル携帯電話機5」について ディジタル携帯電話機5では、データ通信やファクシミ
リ通信がサポートされている。従って、ユーザは、PC
カード型のデータ/FAXアダプタ(なお、そのインタ
ーフェース自体についてはPCMCIAタイプII/JE
IDA4.1標準が採用されている)を携帯パソコン3
に装着して、専用のドライブソフトを組み込むことによ
り、既存の通信ソフトを利用することができる。しかし
ながら、ディジタル携帯電話機5を使用して、画像情報
のようなまとまったデータを伝送しようとするとき、上
述した2400bpsの伝送速度では甚だ力不足であ
る。そこで、先述したI/Fカード4としては、960
0bps程度の伝送速度を実現できるものを使用する必
要がある。
【0046】一方、ディジタル携帯電話機5の代わり
に、サービスが開始されたPHS(パーソナルハンディ
ホンシステムの略である)を使用する場合には、通常の
通信にで32kbpsの伝送容量を有しているので、無
線回線を使用することから誤り訂正用データを多く乗せ
る必要があるものの、14.4kbps程度の転送速度
を実現することが可能である。
【0047】また、PHSでは、音声信号を32kbp
sのADPCM方式(Adaptive Differential Pulse Co
de Modulation の略であって、アナログ音声信号をディ
ジタル化する際の符号化方式の一つである。また、効率
はそれ程高くはないものの、処理が簡単であり、遅延の
発生も少なく経済的である。) で以て無線伝送するの
で、音声帯域のモデム信号をそのまま通すことが可能で
ある。従って、PHSを使用して画像データの伝送を行
う場合には、音声帯域のモデム信号をADPCM方式で
以てデータ圧縮して無線伝送が行われることになる。と
ころで、PHS公衆サービスをデータ通信に利用する場
合の伝送性能については、通信相手先が利用する通信サ
ービスによって異なるものとなる。例えば、通信相手先
が加入電話網を利用するものである場合には、音声帯域
内通信を行うことになるので、アナログ携帯電話機を使
用するときと同様に、データ/FAXモデムとしては、
PCMCIA4.0/JEIDA4.2タイプIII に準
拠した無線モデムが使用される。即ち、該無線モデムを
PHS電話機と携帯パソコン3との間に接続することに
より、2400bpsの通信が可能となる。なお、限界
まで帯域を使用すれば9600bps迄の高速化も可能
である。例えば、PHSでの4チャネルを全て使用する
ものとすれば2400bps×4=9600bpsが実
現可能である。
【0048】また、通信相手先がISDN端末であった
り、同じPHSであるような場合には、専用のディジタ
ル通信アダプタを使えば、加入電話網を経由しないで通
信ができるので、エンド・エンドの通信が可能となる。
RCRでは、現在、1スロット利用時は32kbps、
2スロットを束ねると64kbpsで伝送できるデータ
通信用のプロトコルの標準化が進められている。また、
通信相手先がファクシミリである場合には、無線区間の
転送速度としては32kbpsを、有線区間の伝送速度
としては9600bpsを実現することが可能である。
【0049】なお、アナログ携帯電話機を使用してデー
タ伝送を行おうとする場合には、ディジタル携帯電話サ
ービスやPHS公衆サービスのように、網側には伝送誤
りを保証する機能が備えられてはいないため、送受信双
方のモデム間で誤り訂正が行われることになる。その場
合、先述したMNP方式がよく使われている。ちなみ
に、MNP方式では、誤り訂正機能をクラス4、データ
圧縮機能をクラス5、無線対応機能をクラス10と名付
けている。そして、転送速度としては、最大4000b
ps(実質的には1200bps)が実現可能である。
【0050】但し、先述したように、網側では伝送誤り
訂正機能を持ってはいないため、受信レベルが充分に高
くて、レベル変動の少ない場所(例えば、無線基地局が
見通せる場所等)でデータ通信を行うか、或いは、伝送
誤りを保証する機能を持ったモデムを使う必要がある。
図3は、図1に示すディジタル携帯電話機5の基本的な
回路構成を示すブロック図である。先述したI/Fカー
ド4が、このディジタル携帯電話機5の外部入力端子に
接続されることにより、携帯パソコン3からの画像デー
タの入力が可能となる。この場合、入力された画像デー
タは、音声コーデックで所定の伝送路符号に変換された
後、TDMA(Time Division Multiple Access :時分
割多重接続のことである)処理部のチャネルエンコーダ
で決められた所定のチャネル(タイムスロット及び搬送
周波数とで以て一意的に決められる)を使用して、バー
スト信号に変換される。
【0051】続いて、モデム部における変調部でπ/4
シフトQPSK変調(即ち、基準位相を2ビット毎にπ
/4ずらした直交位相変調方式である)され、更に、無
線部にて無線周波数に変換されて電力増幅され、送受切
換器(デュプレックス)を経て、アンテナから空中に放
射される。なお、無線部、モデム部、TDMA処理部、
音声コーデックの各機能ブロックについては、制御部に
よってコントロールされており、無線部におけるチャネ
ル切り換えにあたっては、PLL周波数シンセサイザが
使用されるようになっている。
【0052】このようにして、ディジタル携帯電話機5
では、I/Fカード4を介して携帯パソコン3から送ら
れてくる画像データを、後述するディジタル移動通信網
6における最寄りの基地局へ送信するために、該基地局
との間でプロトコルを実行して無線回線(リンクチャネ
ル及びサービスチャネル)を確立して、該画像データを
無線電波に乗せるための変調を行って、アンテナから無
線送出するようになっている。
【0053】なお、このディジタル携帯電話機5を、画
像データの受信用としても使用することができるが、そ
の場合には、逆に、アンテナ→無線部→復調部→チャネ
ルデコーダ→音声コーデックを経て、外部出力端子に接
続された携帯パソコンやファクシミリを通じて画像デー
タを再生することが可能となる。ところで、ディジタル
携帯電話機5については、RCRのSTD−27Bにそ
の詳細な標準化がなされており、また、PHSについて
はRCRのSTD−28にその詳細な標準化がなされて
いる。具体的には、使用される無線周波数帯について
は、前者の場合が800MHz帯及び1.5GHz帯で
あって、キャリア周波数間隔(即ち、チャネル間隔のこ
と)は50kHzであるのに対して、後者の場合には
1.9GHz帯の無線周波数帯が使用され、キャリア周
波数間隔については300kHzとされている。
【0054】また、TDMA方式の多重数については、
前者の場合が3波多重であるのに対して、後者の場合に
は4波多重とされており、更に、変調方式については、
先述したように、両者共にπ/4シフトQPSK変調方
式が採用さている。また、音声コーデックでの音声符号
化方式については、前者の場合、11.2kbpsのVS
ELP CODEC (Vector-Sum Excited Linear Predictive C
oder Decoder) が採用されており、その情報転送速度は
11.2kbpsとなっている。更に、通信チャネルが
確立された後は、ユーザの希望に応じて、網の伝達機能
を11.2kbps音声と11.2kbpsデータに切
り替えて使用することができるようになっている。ま
た、G3ファクシミリとの間では、ITU−TSの勧告
T.30標準手順によってファクシミリ通信が可能とな
っている。
【0055】これに対し後者の場合には、32kbps
の ADPCM CODEC(Adaptive Differential Pulse Code Mo
dulation Coder Decoder) が採用されており、情報転送
速度は32kbpsとなっており、ファクシミリ/モデ
ムアダプタを接続することにより、パソコンやファクシ
ミリのモデム信号を1チャネル当たり32kbpsのA
DPCMに変換してデータ通信することができるように
なっている。もっとも、実際には誤り訂正機能等を盛り
込むために、伝送容量としては15kbps程度とな
る。なお、2チャネルを束ねることによって、情報転送
速度を64kbpsにすることも可能である。
【0056】上記のディジタル携帯電話機とPHSを、
利用者の立場から比較してみると、次のようになる。サ
ービスを利用できる場所は、前者の場合には、首都圏、
東海圏、関西圏の屋外(今後は全国主要都市にも拡大さ
れる予定である)というようにかなり広い範囲で利用す
ることが可能であるが、後者の場合には、全国主要都
市、駅周辺や繁華街等の屋外、更には地下街や特定のビ
ル内というように、比較的狭い範囲に限られる。
【0057】また、移動速度については、前者の場合に
は高速移動が可能であるが(新幹線でも利用可能であ
る)、後者の場合には歩行速度程度に限定される。更
に、電波の到達距離については、前者の場合には1.5
〜10km程度となっているが、後者の場合には、10
0〜500m程度に限定される。その他、料金等の差も
あるために、使用にあたっては、夫々の特徴を考慮して
どちらを採用すべきかを決める必要がある。 (2)「画像情報中継伝送手段Bについて」 画像情報中継伝送手段Bは、ディジタル携帯電話機5か
ら送信されてくる画像データを通信相手先まで中継伝送
する機能を担うものであり、具体的には、ディジタル移
動通信網6と、これに接続された公衆回線網7とから構
成されている。
【0058】図4は、図1に示すディジタル移動通信網
6の構成例を示すブロック図である。ディジタル移動通
信網6(図中、一点鎖線より下側に示す部分である)で
は、各基地局を加入者系移動通信制御局が管轄し、更
に、該加入者系移動通信制御局の上位に位置する関門中
継系移動通信制御局が他の携帯電話事業者網との相互接
続を行う際の中継点となり、該関門中継系移動通信制御
局から、ISDN網の相互接続関門交換機を経由して、
加入電話網や国際電話網等の公衆回線網7へ接続される
ように構成されている。
【0059】従って、ディジタル携帯電話機5から送信
されてきた画像データは、基地局→加入者系移動通信制
御局→関門中継系移動通信制御局を経てISDN網に伝
送され、更に、その相互接続関門交換機を介して、一般
のアナログ加入電話網に伝送されるようになっている。
なお、画像情報中継伝送手段Bとしては、その他にも、
公衆回線網7に専用回線が公専接続されて利用される情
報通信網の形態も考えられるし、公衆回線網7としてデ
ィジタル通信網(DDX網)が利用される場合も考えら
れるが、それらを利用する場合には、網側の個々の接続
サービスを受ける必要がある。 (3)「画像情報受信再生手段C」について 画像情報受信再生手段Cとしては、ここに示す例では、
遠方の地にある事務所1には、モデム8を介して公衆回
線網7と接続されたパソコン9が設置されており、事務
所2には、モデム10を介して同公衆回線網7と接続さ
れたファクシミリ11が夫々設置されている。勿論、一
つの事務所にモデムを介してパソコンとファクシミリの
両方が接続されていてもかまわないし、先述したよう
に、公衆回線網7を経ることなく、ディジタル移動通信
網6を介して他のディジタル携帯電話機へ画像データを
伝送することも可能である。
【0060】パソコン9とファクシミリ11では、公衆
回線網7を通じて送信されてくる画像データを各モデム
8、10を介して受信し、それを画像情報として再生し
て、ディスプレイに表示したり、プリントアウトするよ
うになっている。この場合、パソコン9である場合に
は、送信元である携帯パソコン3との間で、「.BMP
フォーマット」の圧縮された画像ファイルの転送が行わ
れ、ファクシミリ11である場合には、「.TIFFフ
ォーマット」の圧縮された画像ファイルのファイル転送
が行われるようになっている。
【0061】そして、上記各フォーマットの画像ファイ
ルの転送については、FTAMプロトコル( なお、FT
AMは、 File Transfer Access and Managementの略で
あって、ファイル転送のOSI(開放型システム間相互
接続)参照モデルの第7層アプリケーション層における
個別プロトコル規格のことである)に基づくWindows3.1
対応の通信ソフトが利用される。これは、画像データ
を受信する側におけるパソコン等の機種が異なることを
想定しているためである。
【0062】次に、静止画像データを伝送する場合のデ
ータ圧縮例について説明する。例えば、1フレームの有
効画素数が640×480=307200個であると
き、1画素を8ビットで量子化する(即ち、256色で
以て表現する方法である)ものとすれば、1フレーム当
たり8×307200=2457600ビットのデータ
量を伝送する必要がある。
【0063】一方、アナログ電話回線に接続されたパソ
コン或いはファクシミリに対するデータ伝送レート(即
ち、回線速度のことである)は9600bpsであると
すると、1分間のデータ伝送量は9600bps×60
sec=576000ビットとなるが、通常、この中に
は送信データの制御コードが含まれているため、実質的
なデータ量は576000ビット以下となる。従って、
1分で1フレームの静止画像データを伝送しようとする
には、送信側で576000÷2457600=約1/
5以下の圧縮率で以てデータ圧縮を行えばよいことにな
る。
【0064】また、1画素を24ビットで量子化するも
のとすれば(即ち、RGBの各色単位毎に8ビットで量
子化して256階調表現することにより、256×25
6×256=約1670万色のフルカラー表現する方法
である)、1フレーム当たり24×307200=73
72800ビットのデータ量を伝送する必要がある。従
って、回線速度が9600bpsで、1分で全データを
伝送するには、576000÷7372800=約1/
13以下の圧縮率で以てデータ圧縮を行えばよいことに
なる。
【0065】また、静止画像データを伝送する場合に
は、通常、静止画像面を構成する左上に位置する画素の
データから右下の画素のデータへと順に並べてシリアル
伝送されるようになっている。そして、現在、ディジタ
ル携帯電話機5やPHSを使用してデータ伝送を行うた
めの9600bpsのFAX/モデム用PCMCIAカ
ードが市販されているので、これをI/Fカード4とし
て使用することによって、上述した公衆回線網7の回線
速度である9600bpsが実現可能である。この結
果、静止画像データの伝送に対しては、実用上問題ない
と思われる伝送時間とである1分程度が達成できること
になる。
【0066】なお、アナログ携帯電話機を使用する場合
には、目下のところ、公衆回線網7の回線速度が最高で
も4000bps程度しか実現できていないので、かか
る静止画像ファイルの伝送にあたっは約2分半程度を要
することになるが、これでも特に問題が無い場合には、
アナログ携帯電話機を使用することも十分可能である。
【0067】図5は、図1に示すビデオカメラ1が撮像
した映像を録画・再生する場合に行われる携帯パソコン
3での処理内容を示すフローチャートであり、図10
は、同携帯パソコン3のディスプレイに表示される映像
入力画面の一例を示す模式図である。以下、図5に示す
フローチャートの内容を、図10に示す模式図を参照し
ながら具体的に説明する。
【0068】先ず、初期画面である映像入力画面を立ち
上げる(S1)。この映像入力画面は、図10に示すよ
うに、画面上部の水平方向に、ユーザによって選択され
る処理内容(ここでは、保存、映像入力、映像編集、送
信情報編集、ダイヤル番号設定、そして送信)をボタン
表示したメニューバーが表示されている。なお、このメ
ニューバーについては、後述する全ての画面において
も、同じものが本画面と同位置に表示されるようになっ
ている。更に、ユーザは、携帯パソコン3に設けられた
トラックボール(マウス機能を有するものである)を操
作することによって、ディスプレイ画面に表示された各
種操作ボタンをクリックできるようになっている。
【0069】一方、かかるメニューバーの下方に位置す
るメインとなる画面には、ビデオカメラ1が撮像した映
像をリアルタイムで表示するための録画画面と、録画し
た映像を再生するためのモニター画面とが横に並んでウ
ィンドウ表示されている。更に、それら各画面の下方部
には、「録画・停止」、並びに、「再生・停止」の各操
作ボタンが夫々表示されている。また、このメイン画面
の右下方部には、録画ID番号を入力するための入力ス
ペースが表示されており、ここでは、ID01を入力し
ている例を示している。
【0070】次に、I/Fカード2を介し、ビデオカメ
ラ1から出力されるビデオ信号が入力されているか否か
を確認して(S2)、ビデオ信号の入力がある場合(S
1においてYesの場合)には、入力されたビデオ信号
を取り込んで、ビデオカメラ1が撮像した映像を録画画
面にリアルタイムで表示する(S3)。そこでユーザ
が、録画画面に表示された映像を見ながら録画ボタンを
クリックした場合には、録画を開始するものと判断して
(S4においてYesの場合)、AVI方式により動画
の取り込みを開始し、動画ファイルを作成する(S
5)。更にユーザが、録画画面に表示された映像を見な
がら停止ボタンをクリックした場合には、録画を停止す
るものと判断して(S6においてYesの場合)、録画
を停止し、録画画面における映像の表示を停止する(S
7)。続いて、ユーザによって録画IDのキーボード入
力があった場合(S8においてYesの場合)には、メ
ニューバーの中の保存ボタンをクリックすることによ
り、作成した動画ファイルを保存する(S9)。
【0071】その後ユーザが、モニター画面についての
再生ボタンをクリックした場合には、録画した映像をモ
ニタするものと判断して(S10においてYesの場
合)、録画保存した直前の映像をモニタ画面に再生表示
する(S11)。更にユーザが、モニター画面について
の停止ボタンをクリックした場合には、モニタ中の映像
の再生を停止するものと判断して(S12においてYe
sの場合)、モニタを停止する(S14)。なお、モニ
タ中の映像の再生が完了した場合(S13においてYe
sの場合)にも、モニタを停止する(S14)。
【0072】続いてユーザが、メニューバーにおける映
像編集ボタンをクリックした場合には、映像情報を編集
するものと判断して(S15においてYesの場合)、
図6に示すステップS21の処理に移行する。なお、ユ
ーザが映像編集のボタンをクリックしない場合(S15
においてNoの場合)には、次なるビデオ信号の取り込
みを行うため、ステップS3の処理に戻る。
【0073】図6は、録画した映像より、一つの静止画
像を選択する場合に行われる携帯パソコン3での処理内
容を示すフローチャートであり、図5に示すフローチャ
ートの続きとなっている。また、図11は、同携帯パソ
コン3のディスプレイに表示される映像編集画面の一例
を示す模式図である。以下、図6に示すフローチャート
の内容を、図11に示す模式図を参照しながら具体的に
説明する。
【0074】ユーザによって、メニューバーにおける映
像編集ボタンがクリックされた場合には、表示画面を切
り替えて映像編集画面を立ち上げる(S21)。この映
像編集画面は、図11に示すように、メインとなる画面
に、編集しようとする映像情報を表示するための再生画
面がウィンドウ表示されている。また、かかる再生画面
の上方部には、映像情報の再生を開始するための再生ボ
タンと、再生を停止するための停止ボタンと、最初から
再生する場合に使用する最初ボタンとが横方向にならん
で表示されている。更に、このメイン画面の上方部に
は、録画した映像情報を検索する場合に使用される検索
ボタンと、再生中の映像情報から一コマの画像情報を取
り出す場合に使用される複写ボタンとが横に並んで表示
されている。
【0075】そして、この映像編集画面にて、ユーザに
よって検索ボタンがクリックされた場合には、録画した
複数の動画ファイルを検索するものと判断して(S22
においてYesの場合)、既に保存蓄積されている複数
の動画ファイルについての録画ID一覧表(図示せず)
をプルダウン表示する(S23)。更にユーザが、かか
る録画ID一覧表を見ながら映像編集すべき動画ファイ
ルの録画IDをクリックした場合(S24においてYe
sの場合)には、該当する動画ファイルの検索を行う
(S25)。
【0076】その後ユーザが、再生ボタンをクリックし
た場合には、検索した動画ファイルについて再生を開始
するものと判断して(S26においてYesの場合)、
再生画面に検索した動画ファイルを表示する(S2
7)。なお、この再生画面の下方部には、検索した動画
ファイルの録画ID番号が表示される(ここでは、ID
01が表示されている)。
【0077】またユーザが、再生映像を見ながら、送信
すべき映像であると判断した時点(即ち、シャッターチ
ャンスの時点である)で停止ボタンをクリックした場合
には、再生を停止するものと判断し(S28においてY
esの場合)、再生を停止する(S32)。なお、映像
の再生が完了した場合(S29においてYesの場合)
にも、再生を停止する(S32)。
【0078】また、映像の再生中に、ユーザによって最
初ボタンがクリックされた場合には、最初から再生する
ものと判断して(S30においてYesの場合)、再生
位置を映像の初期位置に戻して(S31)、ステップS
27の処理に戻る。その後ユーザが、複写ボタンをクリ
ックした場合には、再生停止時に表示されている静止画
像を選択するものと判断して(S33においてYesの
場合)、再生停止時の表示状態を保持する(S34)。
【0079】続いてユーザが、メニューバーにおける送
信情報編集ボタンをクリックした場合には、送信情報を
編集するものと判断して(S35においてYesの場
合)、図7に示すステップS41の処理に移行する。な
お、ユーザが送信情報編集のボタンをクリックしない場
合(S35においてNoの場合)には、次なる動画ファ
イルの検索を行うために、ステップS22の処理に戻
る。
【0080】図7は、選択された静止画像を、送信情報
として加工編集する場合に行われる携帯パソコン3での
処理内容を示すフローチャートであり、図6に示すフロ
ーチャートの続きとなっている。また、図12は、同携
帯パソコン3のディスプレイに表示される送信情報編集
画面の一例を示す模式図である。以下、図7に示すフロ
ーチャートの内容を、図12に示す模式図を参照しなが
ら具体的に説明する。
【0081】ユーザによって、メニューバーにおける送
信情報編集ボタンがクリックされた場合には、表示画面
を切り替えて、送信情報編集画面を立ち上げ(S4
1)、その送信情報編集画面のメインとなる画面の中央
部の編集画面に、図11に示した再生画面で選択された
静止画像情報をそのままの状態でウィンドウ表示する
(S42)。但し、録画IDはクリアされる。
【0082】また、かかる編集画面の左側方部には、ユ
ーザに各種の編集ツールを選択させるための編集ツール
ボックスが表示されている。ここに示す例では、文字を
書き込む場合に使用されるテキストボタン、所定の画像
範囲を円で囲む場合に使用される円ボタン、同じく四角
で囲む場合に使用される四角ボタン、直線を描く場合に
使用される直線ボタン、そして書き込まれた文字や記号
を消去する場合に使用される削除ボタンが表示されてい
る。
【0083】また、かかる編集画面の右側方部には、上
記の各種編集ツールによって画像編集を行う際の色を指
定するためのカラーパレットが表示されている。ここに
示す例では、色表示を行うことを指定する場合に使用さ
れるカラーボタンと、赤・青・黄・緑・黒・白の各色ボ
タンとが表示されている。次に、ユーザによって、上記
編集ツールボックスの中から所定の編集ツールを選択す
るためにクリックされ、続いて、上記カラーパレットに
おけるカラーボタンがクリックされた後、何れかの色ボ
タンを選択するためにクリックされ、カーソルを誘導す
ることによって必要な描画が行われると、加工内容の入
力があったものと判断して(43においてYesの場
合)、入力された加工内容に従い、選択された静止画像
についてのデータ加工を行う(S44)。
【0084】ここに示す例では、選択された静止画像の
中に火災が発生している場所があるために、その部分を
四角で囲んで現場位置を明確にすると共に、その部分か
ら引き出し線を描いて、その先に「火災発生地区」と文
字表示した加工例を示している。続いてユーザによっ
て、メニューバーにおける保存ボタンがクリックされた
場合(S45においてYesの場合)には、ユーザによ
る識別名称の入力を待ち(S46においてYesの場
合)、加工した静止画像データをファイルとして保存す
る(S47)。更にユーザによって、メューバーにおけ
る送信ボタンがクリックされた場合(S48においてY
esの場合)には、図8に示すステップS51の処理に
移行する。なお、ユーザが送信ボタンをクリックしない
場合(S48においてNoの場合)には、次なる映像編
集を行うために、図5に示すフローチャートにおけるス
テップS15の処理に戻る。
【0085】図8は、加工編集された静止画像を転送す
る場合に、携帯パソコン3で行われるターミナル制御の
内容を示すフローチャートであり、図7に示すフローチ
ャートの続きとなっている。また、図13は、同携帯パ
ソコン3のディスプレイに表示されるターミナル設定画
面の一例を示す模式図であり、図14は、同携帯パソコ
ン3のディスプレイに表示されるダイヤル番号設定画面
の一例を示す模式図である。以下、図8に示すフローチ
ャートの内容を、図13及び図14に示す模式図を参照
しながら具体的に説明する。
【0086】ユーザによって、メニューバーにおける送
信ボタンがクリックされた場合には、表示画面を切り替
えて、図13に示すターミナル設定画面を立ち上げる
(S51)。この画面の中央部にウィンドウ表示された
ターミナル条件設定画面には、通信相手先がパソコンで
あるかファクシミリであるかの何れかを選択するための
相手先選択ボタンと、ディジタル携帯電話機を使用する
場合における通信プロトコルであるか、或いは、アナロ
グ携帯電話機を使用する場合における通信プロトコルで
あるかを選択するための通信プロトコル選択ボタンと、
所定の伝送レート(bps)をキーボード入力するため
の入力スペースとが表示されている。
【0087】そして、ユーザによる上記ターミナル条件
の設定が完了し、ダイヤル番号設定ボタンがクリックさ
れた場合(S52においてYesの場合)には、画面を
切り替えて、図14に示すダイヤル番号設定画面を立ち
上げる(S53)。この画面の中央部にウィンドウ表示
された電話番号設定画面には、ユーザに対して静止画像
を送信しようとする通信相手先の電話番号の入力を促す
メッセージ(ここに示す例では、「ダイヤルする電話番
号を入力して下さい。」というメッセージ内容となって
いる)と、相手先電話番号をキーボード入力するための
入力スペースと、入力した電話番号を確定するための
「OK」ボタンと、入力した電話番号を再入力する場合
に入力済みの電話番号をキャンセルするキャンセルボタ
ンと、確定した電話番号の相手先に対し、静止画像デー
タの送信を開始するために使用されるスタートボタンと
が表示されている。
【0088】そして、ユーザによるダイヤル番号の入力
があった場合(S54においてYesの場合)には、入
力されたダイヤル番号を、その入力スペースに表示して
(S55)、更に、ユーザによるOKボタンのクリック
があった場合(S56においてYesの場合)には、入
力されたダイヤル番号を保持する(S57)。また、ユ
ーザによるOKボタンのクリックがない場合(S56に
おいてNoの場合)には、更にユーザによってキャンセ
ルボタンがクリックされるのを待って(S58において
Yesの場合)、入力されたダイヤル番号をキャンセル
し(S59)、ダイヤル番号の再入力を待つため、ステ
ップS54の処理に戻る。
【0089】続いて、ユーザによってスタートボタンが
クリックされた場合(S60においてYesの場合)に
は、更に、通信相手先がファクシミリであるかパソコン
であるかを確認する(S61)。そこで相手がファクシ
ミリでない場合(S61においてNoの場合)には、現
に保持しているダイヤル番号に従いダイヤルパルスを携
帯電話機へ送出する(S62)。
【0090】その後、携帯電話機によって最寄りの無線
基地局との間の無線回線が確立され、更に、公衆回線網
7に接続された相手先との間の通信回線が確立された場
合には、データの送信を開始してもよいものと判断して
(S63においてYesの場合)、ファイル転送の制御
を行う(S66)。そして、現に保存している静止画像
ファイル(なお、この場合、識別名称を入力することに
よって指定される)を取り出して、そのデータ圧縮を行
いながら携帯電話機へデータを送出する(S67)。更
に、網側から再送要求があった場合(S68においてY
esの場合)には、ステップS66に移行してデータの
再送を行う。そしてデータの転送が完了すると(S69
においてYesの場合)、これまでの一連の処理を終え
る。
【0091】また、通信相手先がファクシミリである場
合(S61においてYesの場合)には、ファクシミリ
通信制御手順に従い、ダイヤルパルスを携帯電話機へ送
出し(S64)、更に、データの送信を開始してもよい
ものと判断した場合(S65においてYesの場合)に
は、ステップS66のファイルの転送制御に移行する。
但し、通信相手先がパソコンであるかファクシミリであ
るかによって、ステップS66、67のファイル転送制
御方式及びデータ圧縮方式は異なる。
【0092】図9は、図1に示す画像情報受信再生手段
Cの、データ受信時における動作内容を示すフローチャ
ートである。画像情報受信再生手段Cでは、受信ターミ
ナルとなるための条件が設定されており、常にデータの
受信を待ち受ける制御を行っている(S81)。そし
て、着信があった場合(S82においてYesの場合)
には、ファクシミリ受信をするか否かを判断する(S8
3)。このステップでは、送信元がファクシミリ通信を
行っている場合には、ファクシミリ通信手順に従って、
相手から所定の信号(ファクシミリ通信において、非音
声端末を呼び出すために使用されるコーリングトーンで
あるCNG信号のことである)が送信されてくるので、
それを検出することになる。
【0093】また、ファクシミリ受信をしない場合(S
83においてNoの場合)には、転送ファイルの受信で
あるか否かを判断する(S84)。そして、転送ファイ
ルの受信である場合(S84においてYesの場合)に
は、通話回線確立のための回線制御を行う(S85)。
更に、受信する準備ができた場合(S86においてYe
sの場合であって、所謂、通信回線が確立されて、通信
可能な状態への移行を完了した場合のことである)に
は、転送されて来るファイルを受信し(S87)、受信
ファイルを、備えられた記憶装置に格納する(S8
8)。続いて、受信ファイルを再生する場合(S89に
おいてYesの場合)には、格納した複数の受信ファイ
ルの中から該当するファイルを読み出し、その内容であ
る静止画像データを再生して(なお、この際に、圧縮デ
ータの伸張が行われる)、ディスプレイに表示する(S
90)。更に、表示を終了する場合(S91においてY
esの場合であって、タイムアップかユーザのキー入力
指示による)には、ディスプレイの表示を終了し(S9
2)、リターンする。
【0094】また、ファクシミリ受信をする場合(S8
3においてYesの場合)には、ファクシミリ受信のた
めの通信回線確立のための回線制御を行い(S10
1)、受信が可能となれば(S102においてYesの
場合であって、相手との間の通信回線が確立されて、通
信可能な状態への移行を完了した状態である)、ファク
シミリにおけるのメモリ受信を行う(S103)。そし
て、受信を完了した場合(S104においてYesの場
合)には回線を切断し(S105)、メモリ受信した内
容についてのプリントアウトを行う(S106。なお、
この際に、データ伸張が行われる)。更に、そのプリン
トアウトを完了した場合(S107においてYesの場
合)には、リターンする。
【0095】なお、以上に説明した発明の実施形態で
は、映像情報の取得手段としてビデオカメラ1を用いた
例を説明したが、ビデオカメラ1に代わって静止画電子
カメラを用い、取得した静止画像ファイルを転送するよ
うに構成することも勿論可能である。ちなみに、市販さ
れている静止画電子カメラでは、解像度(即ち、画素
数)が320×240、768×480、756×50
4のものが現に実現されている。
【0096】また、表現色の数としては256色を使用
する場合について説明したが、動画データの取り込みの
際、或いは、画像データの圧縮の際に、例えば、167
0万色から256色へ減色する処理を行うように構成す
ることも勿論可能である。更に、公専接続によって、公
衆回線網7と自社の専用線網との相互乗り入れを行い、
自社の専用線網にパソコンやファクシミリを接続して、
送信されて来る画像データを受信するように構成するこ
とも勿論可能である。
【0097】
【発明の効果】以上の本発明によれば、現場に赴むい
て、必要な映像情報を簡単に取得することができ、取得
した該映像情報より1コマの静止画像を取り出して加工
編集を施すことができ、更に、携帯電話機を使って、そ
れを遠隔地にある情報処理装置へ短時間で以て伝送する
ことができるようになる。
【0098】また、本簡易画像伝送システムはいたって
簡単に構成されており、仮に緊急性を要する事態が発生
した場合においても、画像情報処理無線送信手段をその
発生現場に難なく持ち込んで機能させることが可能であ
り、しかも、通常の携帯電話機を使うことによって、公
衆回線網に接続させることができるので、従来のよう
に、テレビ中継車を使用する場合に比べ、大幅な通信コ
ストの削減を達成することが可能となる。
【0099】更に、使用される画像情報処理無線送信手
段のユーザ操作については、全て対話的に進められるよ
うに構成されているので、ユーザにとっては、極めて使
い勝手の良い有用性に富んだシステムとなり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる簡易画像伝送システムの一構成
例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す携帯パソコン3のディスプレイに、
ビデオカメラ1が撮像した映像をリアルタイムでウィン
ドウ表示するための回路構成の例を示すブロック図であ
る。
【図3】図1に示すディジタル携帯電話機5の基本的な
回路構成を示すブロク図である。
【図4】図1に示すディジタル移動通信網6の構成例を
示すブロック図である。
【図5】図1に示すビデオカメラ1が撮像した映像を録
画・再生する場合に行われる携帯パソコン3での処理内
容を示すフローチャートである。
【図6】録画した映像より、一つの静止画像を選択する
場合に行われる携帯パソコン3での処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図7】選択された静止画像を、送信情報として加工編
集する場合に行われる携帯パソコン3での処理内容を示
すフローチャートである。
【図8】加工編集された静止画像を転送する場合に、携
帯パソコン3で行われるターミナル制御の内容を示すフ
ローチャートである。
【図9】図1に示す画像情報受信再生手段Cの、データ
受信時における動作内容を示すフローチャートである。
【図10】図1に示す携帯パソコン3のディスプレイに
表示される映像入力画面の一例を示す模式図である。
【図11】図1に示す携帯パソコン3のディスプレイに
表示される映像編集画面の一例を示す模式図である。
【図12】図1に示す携帯パソコン3のディスプレイに
表示される送信情報編集画面の一例を示す模式図であ
る。
【図13】図1に示す携帯パソコン3のディスプレイに
表示されるターミナル設定画面の一例を示す模式図であ
る。
【図14】図1に示す携帯パソコン3のディスプレイに
表示されるダイヤル設定画面の一例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 ビデオカメラ 2 I/Fカード 3 携帯パソコン 4 I/Fカード 5 ディジタル携帯電話機 6 ディジタル移動通信網 7 公衆回線網 8 モデム 9 パソコン 10 モデム 11 ファクシミリ A 画像情報処理無線送信手段 B 画像情報中継伝送手段 C 画像情報受信再生手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取得した静止画像情報を、無線接続され
    た情報通信網を介し、遠方の地にある情報処理装置へ伝
    送する簡易画像伝送システムであって、 携帯装置として構成される画像情報処理無線送信手段
    が、 情景を映像情報として取得する映像情報取得手段と、 取得された前記映像情報を画像データに変換する第1の
    画像データ変換手段と、 前記画像データを取り込み、データ処理する画像データ
    処理手段と、 処理された前記画像データを無線伝送データに変換する
    第2の画像データ変換手段と、 無線伝送データに変換された前記画像データを無線送信
    する画像データ無線送信手段とを備え、 画像情報中継伝送手段が、 前記画像情報処理無線送信手段からの画像データを受信
    した後、受信した該画像データについて、通信相手先ま
    での第1の中継伝送を担う第1の情報通信網と、 前記第1の情報通信網に接続され、該第1の情報通信網
    からの画像データを受信した後、受信した該画像データ
    について、通信相手先までの第2の中継伝送を担う第2
    の情報通信網とから構成され、 受信側の情報処理装置として構成される画像情報受信再
    生手段が、 前記第1の情報通信網、或いは、前記第2の情報通信網
    を通じて送信されてきた画像データを受信する画像デー
    タ受信手段と、 受信された画像データより、元の画像情報を再生する画
    像情報再生手段と、 再生された画像情報の描画を行う画像情報描画手段と、 を備えていることを特徴とする簡易画像伝送システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の簡易画像伝送システムで
    あって、 前記画像データ処理手段は、更に、 前記映像情報取得手段によって取得された映像情報をリ
    アルタイムで表示する映像情報表示手段と、 前記映像情報取得手段によって取得された映像情報を、
    所定の時間に渡って録画する映像情報録画手段と、 録画された前記映像情報を再生し、モニタ表示する再生
    モニタ表示手段と、 録画される前記映像情報が複数ある場合に、夫々につい
    てID番号を付し、動画ファイルとして保存する動画フ
    ァイル保存手段と、 を備えていることを特徴とする簡易画像伝送システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の簡易画像伝送システムで
    あって、 前記画像データ処理手段は、更に、 保存された前記複数の動画ファイルの中から所定の動画
    ファイルを検索する動画ファイル検索手段と、 検索された動画ファイルを再生表示する検索動画ファイ
    ル再生表示手段と、 検索された動画ファイルの中から所定の1コマの静止画
    像ファイルを選択する静止画像ファイル選択手段と、 選択された静止画像ファイルを、編集用ファイルとして
    取り出す編集用ファイル取出手段と、 を備えていることを特徴とする簡易画像伝送システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の簡易画像伝送システムで
    あって、 前記画像データ処理手段は、更に、 取り出された前記編集用ファイルに対して所定の描画編
    集を施すことにより、画像データの加工を行う画像デー
    タ加工手段と、 描画編集された前記静止画像ファイルが複数ある場合
    に、夫々について識別名称を付し、送信用静止画像ファ
    イルとして保存する送信用静止画像ファイル保存手段
    と、 を備えていることを特徴とする簡易画像伝送システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の簡易画像伝送システムで
    あって、 前記画像データ処理手段は、更に、 送信ターミナルとなるための条件設定を行う送信ターミ
    ナル条件設定手段と、 通信相手先ダイヤル番号の設定を行う通信相手先ダイヤ
    ル番号設定手段と、 保存された前記複数の送信用静止画像ファイルの中の所
    定の1つのファイルを通信相手先へ転送するための制御
    を行うファイル転送制御手段と、 転送すべきファイルについてデータ圧縮を行うデータ圧
    縮手段と、 を備えていることを特徴とする簡易画像伝送システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の簡易画像伝送システムで
    あって、 前記送信ターミナル条件設定手段は、 通信相手先がファクシミリであるか、その他の非音声端
    末であるか、或いは、音声端末であるか、 更に、前記画像データ無線送信手段がアナログ信号タイ
    プのものであるか、それともディジタルタイプのもので
    あるか、 加えて、前記第1の情報通信網、或いは、前記第2の情
    報通信網におけるデータ伝送レートをいくらにするか、 について条件設定することを特徴とする簡易画像伝送シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の簡易画像伝送システムで
    あって、 前記ファイル転送制御手段は、更に、 前記送信ターミナル条件設定手段によって、通信相手先
    としてファクシミリが設定された場合に、ファクシミリ
    通信手順に従い通信制御を行う第1の通信制御手段と、 前記送信ターミナル条件設定手段によって、通信相手先
    としてファクシミリ以外の非音声端末が設定された場合
    に、所定のデータ通信制御手順に従い通信制御を行う第
    2の通信制御手段と、 を備えていることを特徴とする簡易画像伝送システム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の簡易画像伝送システムで
    あって、 前記データ圧縮手段は、前記第1の情報通信網、或い
    は、前記第2の情報通信網におけるデータ伝送レートに
    応じて、データ圧縮率を決定することを特徴とする簡易
    画像伝送システム。
  9. 【請求項9】 請求項1又は請求項8記載の簡易画像伝
    送システムであって、 前記画像情報受信再生手段における画像情報再生手段
    は、更に、 受信ターミナルとなるための条件設定を行う受信ターミ
    ナル条件設定手段と、 前記第1の情報通信網、或いは、前記第2の情報通信網
    を通じて送られて来たデータが、ファクシミリに対する
    データであるか、ファクシミリ以外の非音声端末に対す
    るデータがあるか、或いは音声端末に対するデータであ
    るかを識別するデータ識別手段と、 識別されたデータに応じて回線制御する回線制御手段
    と、 識別されたデータに応じてデータ再生を行うデータ別デ
    ータ再生手段と、 を備えていることを特徴とする簡易画像伝送システム。
JP7181863A 1995-07-18 1995-07-18 簡易画像伝送システム Pending JPH0937016A (ja)

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JP7181863A JPH0937016A (ja) 1995-07-18 1995-07-18 簡易画像伝送システム

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