JPH0935664A - テレビジョン受像機用偏向ヨークおよびその取付固定方法 - Google Patents
テレビジョン受像機用偏向ヨークおよびその取付固定方法Info
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- JPH0935664A JPH0935664A JP20279995A JP20279995A JPH0935664A JP H0935664 A JPH0935664 A JP H0935664A JP 20279995 A JP20279995 A JP 20279995A JP 20279995 A JP20279995 A JP 20279995A JP H0935664 A JPH0935664 A JP H0935664A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deflection yoke
- ray tube
- cathode ray
- television receiver
- body portion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブラウン管に対する正立中心の位置調整が容
易で、しかも経時的にも確実にブラウン管に固定可能な
テレビジョン受像機用偏向ヨークを提供する。 【構成】 偏向ヨーク22を構成する水平コイルセパレ
ータの胴体部内周面の円周方向に沿って内側に突出する
ように弾性部材24,25等を4か所形成する。これら
のバネ部材は胴体部と一体成形により形成する。取付時
においては、偏向ヨーク22をブラウン管11のネック
部10から挿通し、基部15をネジ等によってブラウン
管11に固定する。このとき、バネ部材24等の弾性復
元力によりバネ部材24等の先端部がブラウン管11の
ファンネル部を押圧し、偏向ヨーク22をブラウン管1
1に保持固定する。従来必要としていたスペーサによる
調整は不要となり、ブラウン管11に偏向ヨーク22を
取り付けただけでその正立中心が設定される。しかもス
ペーサを使用しないため、経時的な調整ずれ等の問題が
生じることがない。
易で、しかも経時的にも確実にブラウン管に固定可能な
テレビジョン受像機用偏向ヨークを提供する。 【構成】 偏向ヨーク22を構成する水平コイルセパレ
ータの胴体部内周面の円周方向に沿って内側に突出する
ように弾性部材24,25等を4か所形成する。これら
のバネ部材は胴体部と一体成形により形成する。取付時
においては、偏向ヨーク22をブラウン管11のネック
部10から挿通し、基部15をネジ等によってブラウン
管11に固定する。このとき、バネ部材24等の弾性復
元力によりバネ部材24等の先端部がブラウン管11の
ファンネル部を押圧し、偏向ヨーク22をブラウン管1
1に保持固定する。従来必要としていたスペーサによる
調整は不要となり、ブラウン管11に偏向ヨーク22を
取り付けただけでその正立中心が設定される。しかもス
ペーサを使用しないため、経時的な調整ずれ等の問題が
生じることがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機のブ
ラウン管に取り付けられて電子ビームを偏向するテレビ
ジョン受像機用偏向ヨークおよびその取付方法に関す
る。
ラウン管に取り付けられて電子ビームを偏向するテレビ
ジョン受像機用偏向ヨークおよびその取付方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の偏向ヨークの取付固定に
は、スペーサ等が用いられていた。
は、スペーサ等が用いられていた。
【0003】図7は、従来の偏向ヨークの取付固定状態
を一部破断して表すものである。この図に示すように、
テレビジョン受像機のブラウン管11にはネック部10
の側から偏向ヨーク12が挿通され、この偏向ヨーク1
2がファンネル部13の一部に固定されている。偏向ヨ
ーク12は、底部と上部とが開放されたすり鉢状の胴体
部14と水平コイルが巻き付けられたコイル溝(図示せ
ず)とを有する水平コイルセパレータにその他の部材
(垂直コイル等)を組み付けて構成したもので、ブラウ
ン管11のネック部10の内部にある電子銃(図示せ
ず)から放射された電子ビームを水平および垂直方向に
偏向させるためのものである。
を一部破断して表すものである。この図に示すように、
テレビジョン受像機のブラウン管11にはネック部10
の側から偏向ヨーク12が挿通され、この偏向ヨーク1
2がファンネル部13の一部に固定されている。偏向ヨ
ーク12は、底部と上部とが開放されたすり鉢状の胴体
部14と水平コイルが巻き付けられたコイル溝(図示せ
ず)とを有する水平コイルセパレータにその他の部材
(垂直コイル等)を組み付けて構成したもので、ブラウ
ン管11のネック部10の内部にある電子銃(図示せ
ず)から放射された電子ビームを水平および垂直方向に
偏向させるためのものである。
【0004】偏向ヨーク12の基部15は、例えばネジ
等によってブラウン管11に固定される一方、偏向ヨー
ク12のそれ以外の部分とブラウン管11との間にはス
ペースが存在しており、この状態では偏向ヨーク12は
ブラウン管11に対して多少の遊び(首振り)が可能な
状態になっている。
等によってブラウン管11に固定される一方、偏向ヨー
ク12のそれ以外の部分とブラウン管11との間にはス
ペースが存在しており、この状態では偏向ヨーク12は
ブラウン管11に対して多少の遊び(首振り)が可能な
状態になっている。
【0005】ブラウン管11に対する偏向ヨーク12の
完全な固定は、ブラウン管11のファンネル部13と偏
向ヨーク12との間に、例えば楔状のスペーサ16を挿
入することによって行う。この場合スペーサ16は、ブ
ラウン管11のファンネル部13の外周に沿って例えば
等間隔に3個程度配置される。また、このスペーサ16
の脱落防止のため、スペーサ16とファンネル部13と
の間に接着シートを貼り付けると共に、スペーサ16と
偏向ヨーク12との間も接着するようになっている。
完全な固定は、ブラウン管11のファンネル部13と偏
向ヨーク12との間に、例えば楔状のスペーサ16を挿
入することによって行う。この場合スペーサ16は、ブ
ラウン管11のファンネル部13の外周に沿って例えば
等間隔に3個程度配置される。また、このスペーサ16
の脱落防止のため、スペーサ16とファンネル部13と
の間に接着シートを貼り付けると共に、スペーサ16と
偏向ヨーク12との間も接着するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、偏
向ヨークの取付後におけるブラウン管への固定は、スペ
ーサによって行われていたので、次のような問題があっ
た。第1に、組み立て時に、偏向ヨーク12の水平およ
び垂直方向での正立中心(すなわち設計中心)を定める
必要があるが、従来は、これを上述した3つのスペーサ
の各差込量の調整によって行うようになっていたので、
この調整が困難であった。このため、コンバーゼンス
(ビームの収束状態)調整や偏向調整の精度低下という
問題があった。
向ヨークの取付後におけるブラウン管への固定は、スペ
ーサによって行われていたので、次のような問題があっ
た。第1に、組み立て時に、偏向ヨーク12の水平およ
び垂直方向での正立中心(すなわち設計中心)を定める
必要があるが、従来は、これを上述した3つのスペーサ
の各差込量の調整によって行うようになっていたので、
この調整が困難であった。このため、コンバーゼンス
(ビームの収束状態)調整や偏向調整の精度低下という
問題があった。
【0007】第2に、スペーサ自体が経時的に塑性変形
することにより、偏向ヨーク12をブラウン管11に保
持しておく力が低下することも考えられ、さらに第3点
として、スペーサ16と偏向ヨーク12またはブラウン
管11との間の接着力の経時的低下により、スペーサ1
6と偏向ヨーク12との接着の剥がれやスペーサ16と
ブラウン管11との間の接着シートの剥がれ等が生じ、
場合によってはスペーサ16の脱落もあり得る。
することにより、偏向ヨーク12をブラウン管11に保
持しておく力が低下することも考えられ、さらに第3点
として、スペーサ16と偏向ヨーク12またはブラウン
管11との間の接着力の経時的低下により、スペーサ1
6と偏向ヨーク12との接着の剥がれやスペーサ16と
ブラウン管11との間の接着シートの剥がれ等が生じ、
場合によってはスペーサ16の脱落もあり得る。
【0008】上記した第2および第3のケースにおいて
は、ブラウン管11の正立中心のずれやブラウン管11
に対する偏向ヨーク12のガタツキが生ずるおそれがあ
り、コンバーゼンス、偏向、あるいはランディングが変
化してしまうという事態も考えられる。
は、ブラウン管11の正立中心のずれやブラウン管11
に対する偏向ヨーク12のガタツキが生ずるおそれがあ
り、コンバーゼンス、偏向、あるいはランディングが変
化してしまうという事態も考えられる。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その課題は、ブラウン管に対する正立中心の位置
調整が容易で、しかも経時的にも確実にブラウン管に固
定可能なテレビジョン受像機用偏向ヨークを提供するこ
とにある。
ので、その課題は、ブラウン管に対する正立中心の位置
調整が容易で、しかも経時的にも確実にブラウン管に固
定可能なテレビジョン受像機用偏向ヨークを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のテレビジ
ョン受像機用偏向ヨークは、テレビジョン受像機のブラ
ウン管のファンネル部に取り付けられて電子ビームを偏
向させる偏向ヨークであって、底部と上部とが開放され
たすり鉢状の胴体部と、水平コイルを巻き付けるための
コイル溝と、前記胴体部の内周面にこの内周面から突出
するようにして複数設けられ、前記ブラウン管に取り付
けられたときにその弾性復元力により前記ファンネル部
を押圧する弾性部材と、を有する水平コイルセパレータ
を備えている。この弾性部材は、例えば、前記胴体部と
一体に、胴体部の内周面上の同一円周に沿って等間隔に
形成される。また、弾性部材はブラウン管のファンネル
部と例えば点接触可能な形状を有するものであり、さら
に胴体部および弾性部材は例えば耐熱性の高分子材料で
形成される。
ョン受像機用偏向ヨークは、テレビジョン受像機のブラ
ウン管のファンネル部に取り付けられて電子ビームを偏
向させる偏向ヨークであって、底部と上部とが開放され
たすり鉢状の胴体部と、水平コイルを巻き付けるための
コイル溝と、前記胴体部の内周面にこの内周面から突出
するようにして複数設けられ、前記ブラウン管に取り付
けられたときにその弾性復元力により前記ファンネル部
を押圧する弾性部材と、を有する水平コイルセパレータ
を備えている。この弾性部材は、例えば、前記胴体部と
一体に、胴体部の内周面上の同一円周に沿って等間隔に
形成される。また、弾性部材はブラウン管のファンネル
部と例えば点接触可能な形状を有するものであり、さら
に胴体部および弾性部材は例えば耐熱性の高分子材料で
形成される。
【0011】請求項7記載のテレビジョン受像機用偏向
ヨークの取付固定方法は、テレビジョン受像機のブラウ
ン管のファンネル部に電子ビームを偏向させるための偏
向ヨークを取付固定するための方法であって、底部と上
部とが開放されたすり鉢状の胴体部と水平コイルを巻き
付けるためのコイル溝とを有する水平コイルセパレータ
の前記胴体部の内周面に、この内周面とほぼ垂直方向に
弾性復元力を有する弾性部材を前記内周面から突出する
ようにして複数配設すると共に、前記複数の弾性部材が
前記ブラウン管のファンネル部を押圧する状態で偏向ヨ
ークの底部を前記ブラウン管に固定し、前記弾性部材の
弾性復元力によって偏向ヨークを保持するようにしたも
のである。弾性部材は、例えば胴体部と一体に成形して
配設される。
ヨークの取付固定方法は、テレビジョン受像機のブラウ
ン管のファンネル部に電子ビームを偏向させるための偏
向ヨークを取付固定するための方法であって、底部と上
部とが開放されたすり鉢状の胴体部と水平コイルを巻き
付けるためのコイル溝とを有する水平コイルセパレータ
の前記胴体部の内周面に、この内周面とほぼ垂直方向に
弾性復元力を有する弾性部材を前記内周面から突出する
ようにして複数配設すると共に、前記複数の弾性部材が
前記ブラウン管のファンネル部を押圧する状態で偏向ヨ
ークの底部を前記ブラウン管に固定し、前記弾性部材の
弾性復元力によって偏向ヨークを保持するようにしたも
のである。弾性部材は、例えば胴体部と一体に成形して
配設される。
【0012】
【作用】本発明にかかるテレビジョン受像機用偏向ヨー
クおよびテレビジョン受像機用偏向ヨークの取付固定方
法では、胴体部の内周面に突出するように複数形成した
弾性部材の弾性復元力により、弾性部材の先端部がブラ
ウン管のファンネル部を押圧して、偏向ヨークをブラウ
ン管に保持固定する。
クおよびテレビジョン受像機用偏向ヨークの取付固定方
法では、胴体部の内周面に突出するように複数形成した
弾性部材の弾性復元力により、弾性部材の先端部がブラ
ウン管のファンネル部を押圧して、偏向ヨークをブラウ
ン管に保持固定する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例に係るテレビジョ
ン受像機用偏向ヨークを表すものである。なお、従来例
(図7)と同一構成要素には同一符号を付す。この偏向
ヨーク22は、底部と上部とが開放されたすり鉢状の胴
体部34と水平コイルが巻き付けられたコイル溝(図示
せず)とを有する水平コイルセパレータにその他の垂直
コイル等の部材(図示せず)を組み付けて構成したもの
である。水平コイルセパレータの胴体部34には、円周
方向の4箇所にバネ部材24,25等が一体に形成され
ている。
ン受像機用偏向ヨークを表すものである。なお、従来例
(図7)と同一構成要素には同一符号を付す。この偏向
ヨーク22は、底部と上部とが開放されたすり鉢状の胴
体部34と水平コイルが巻き付けられたコイル溝(図示
せず)とを有する水平コイルセパレータにその他の垂直
コイル等の部材(図示せず)を組み付けて構成したもの
である。水平コイルセパレータの胴体部34には、円周
方向の4箇所にバネ部材24,25等が一体に形成され
ている。
【0015】図2は水平コイルセパレータを図1の矢印
Aの方向から見た状態を表すものである。この図に示す
ように、水平コイルセパレータの胴体部34には、円周
方向を4等分すると共に、孔28の中心から等距離であ
る4箇所にバネ部材24,25,26,27が形成配置
されている。また、水平コイルを巻き付けるための多数
のコイル溝29が形成されている。
Aの方向から見た状態を表すものである。この図に示す
ように、水平コイルセパレータの胴体部34には、円周
方向を4等分すると共に、孔28の中心から等距離であ
る4箇所にバネ部材24,25,26,27が形成配置
されている。また、水平コイルを巻き付けるための多数
のコイル溝29が形成されている。
【0016】図3は、図2における一点鎖線BB′に沿
ったバネ部材27の断面を表すものであり、図4はこれ
を胴体部34の内側から斜視的に見た状態を表すもので
ある。これらの図から明らかなように、バネ部材27
は、胴体部34の一部に形成された“コ”の字状の貫通
溝30によって区画された腕部31と、この腕部の先端
部に胴体部34の内側に向かって突出するように形成さ
れた突起部32とを備えている。
ったバネ部材27の断面を表すものであり、図4はこれ
を胴体部34の内側から斜視的に見た状態を表すもので
ある。これらの図から明らかなように、バネ部材27
は、胴体部34の一部に形成された“コ”の字状の貫通
溝30によって区画された腕部31と、この腕部の先端
部に胴体部34の内側に向かって突出するように形成さ
れた突起部32とを備えている。
【0017】腕部31の基部は胴体部34と一体に形成
されており、これは例えば金型による射出成形または押
出成形等によって実現される。この場合の成形材料とし
ては、例えばザイロン、ノリル等の耐熱性の高分子材料
が好適である。これらの材質は弾性にも優れているた
め、腕部31は胴体部34の面とほぼ垂直方向(図3の
矢印C)に弾性的に橈むことが可能になっている。
されており、これは例えば金型による射出成形または押
出成形等によって実現される。この場合の成形材料とし
ては、例えばザイロン、ノリル等の耐熱性の高分子材料
が好適である。これらの材質は弾性にも優れているた
め、腕部31は胴体部34の面とほぼ垂直方向(図3の
矢印C)に弾性的に橈むことが可能になっている。
【0018】突起部32の先端部は、図示のように稜線
状(ほぼ直線状)に形成するほか、半球状にしてよい。
さらに、必要に応じてその他の形状とすることも可能で
ある。なお、後述するように、稜線状にした場合は、突
起部32の先端はファンネル部13と線接触し、半球状
にした場合は点接触となる。
状(ほぼ直線状)に形成するほか、半球状にしてよい。
さらに、必要に応じてその他の形状とすることも可能で
ある。なお、後述するように、稜線状にした場合は、突
起部32の先端はファンネル部13と線接触し、半球状
にした場合は点接触となる。
【0019】次に、図5および図6を参照して、以上の
ような構成の偏向ヨーク22をブラウン管に取付固定す
る場合の方法を説明する。なお、図5は偏向ヨーク22
をブラウン管11に取付固定した状態を表し、図6は、
この状態におけるバネ部材27およびその近傍の断面を
表すものである。
ような構成の偏向ヨーク22をブラウン管に取付固定す
る場合の方法を説明する。なお、図5は偏向ヨーク22
をブラウン管11に取付固定した状態を表し、図6は、
この状態におけるバネ部材27およびその近傍の断面を
表すものである。
【0020】図5に示すように、まず、ブラウン管11
にネック部10の側から偏向ヨーク22を挿通する。次
に、この偏向ヨーク22を前方に押しつけながら偏向ヨ
ーク22の基部15をネジ等によってブラウン管11に
固定する。このとき、胴体部34の4つのバネ部材27
の状態は図6に示すようになる。すなわち、突起部32
がファンネル部13によって押されて腕部31が外側
(矢印Dの方向)に橈むため、腕部31の復元力によっ
て突起部32が線接触(または点接触)によりファンネ
ル部13を押すことになる。他のバネ部材24〜26に
ついても同様である。したがって、4つのバネ部材24
〜27の突起部32の高さ、および腕部31の復元力の
大きさがみな等しくなるように設定すれば、偏向ヨーク
22の基部15をブラウン管11に固定しただけで、偏
向ヨーク22はブラウン管11に対して正立中心位置と
なるように保持固定されることとなり、何ら調整の必要
がない。
にネック部10の側から偏向ヨーク22を挿通する。次
に、この偏向ヨーク22を前方に押しつけながら偏向ヨ
ーク22の基部15をネジ等によってブラウン管11に
固定する。このとき、胴体部34の4つのバネ部材27
の状態は図6に示すようになる。すなわち、突起部32
がファンネル部13によって押されて腕部31が外側
(矢印Dの方向)に橈むため、腕部31の復元力によっ
て突起部32が線接触(または点接触)によりファンネ
ル部13を押すことになる。他のバネ部材24〜26に
ついても同様である。したがって、4つのバネ部材24
〜27の突起部32の高さ、および腕部31の復元力の
大きさがみな等しくなるように設定すれば、偏向ヨーク
22の基部15をブラウン管11に固定しただけで、偏
向ヨーク22はブラウン管11に対して正立中心位置と
なるように保持固定されることとなり、何ら調整の必要
がない。
【0021】なお、ブラウン管11内のビーム軸のズレ
成分等が存在する場合には、偏向ヨーク22を水平また
は垂直方向に首振り調整する必要があるが、この場合に
は、首振りしたい方向にスペーサを1個挿入使用するだ
けでよい。これにより、バネ部材24〜27の正立保持
力のバランスが取れて偏向ヨーク22が適正な位置に調
整される。
成分等が存在する場合には、偏向ヨーク22を水平また
は垂直方向に首振り調整する必要があるが、この場合に
は、首振りしたい方向にスペーサを1個挿入使用するだ
けでよい。これにより、バネ部材24〜27の正立保持
力のバランスが取れて偏向ヨーク22が適正な位置に調
整される。
【0022】なお、本実施例では、バネ部材24〜27
は水平コイルセパレータの胴体部34との一体成形によ
って形成するようにしたが、これに限られることはな
く、例えば、別途形成したバネ部材を胴体部34の内周
面に固着して配設するようにしてもよい。但し、一体成
形による場合の方が部品レベルでの製造が簡単であり、
好適である。
は水平コイルセパレータの胴体部34との一体成形によ
って形成するようにしたが、これに限られることはな
く、例えば、別途形成したバネ部材を胴体部34の内周
面に固着して配設するようにしてもよい。但し、一体成
形による場合の方が部品レベルでの製造が簡単であり、
好適である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るテレ
ビジョン受像機用偏向ヨークおよびテレビジョン受像機
用偏向ヨークの取付固定方法によれば、胴体部の内周面
に突出するように弾性部材を複数形成し、取付時におい
てその弾性復元力により弾性部材の先端部がブラウン管
のファンネル部を押圧するようにして偏向ヨークをブラ
ウン管に保持固定するようにしたので、従来必要として
いたスペーサによる調整が不要であり、ブラウン管に偏
向ヨークを取り付けただけでそのコンバーゼンス,偏向
正立中心が設定される。また、従来用いていたスペーサ
を使用しないため、経時的な調整ずれ等の問題が生じる
ことがなく、経時的にも確実な偏向ヨークの固定が可能
となる。
ビジョン受像機用偏向ヨークおよびテレビジョン受像機
用偏向ヨークの取付固定方法によれば、胴体部の内周面
に突出するように弾性部材を複数形成し、取付時におい
てその弾性復元力により弾性部材の先端部がブラウン管
のファンネル部を押圧するようにして偏向ヨークをブラ
ウン管に保持固定するようにしたので、従来必要として
いたスペーサによる調整が不要であり、ブラウン管に偏
向ヨークを取り付けただけでそのコンバーゼンス,偏向
正立中心が設定される。また、従来用いていたスペーサ
を使用しないため、経時的な調整ずれ等の問題が生じる
ことがなく、経時的にも確実な偏向ヨークの固定が可能
となる。
【図1】本発明の一実施例に係るテレビジョン受像機用
偏向ヨークを表す側面図である。
偏向ヨークを表す側面図である。
【図2】図1の偏向ヨークを構成する水平コイルセパレ
ータを表す正面図である。
ータを表す正面図である。
【図3】図2の水平コイルセパレータの胴体部に形成さ
れたバネ部材の構成を表す断面図である。
れたバネ部材の構成を表す断面図である。
【図4】水平コイルセパレータの胴体部に形成されたバ
ネ部材の構成を表す斜視図である。
ネ部材の構成を表す斜視図である。
【図5】図1の偏向ヨークの取付固定状態を表す側面図
である。
である。
【図6】偏向ヨークの取付固定状態を表す断面図であ
る。
る。
【図7】従来のテレビジョン受像機用偏向ヨークの取付
固定方法を表す一部破断図である。
固定方法を表す一部破断図である。
10 ネック部 11 ブラウン管 13 ファンネル部 22 偏向ヨーク 24〜27 バネ部材 30 貫通溝 31 腕部 32 突起部 34 胴体部
Claims (8)
- 【請求項1】 テレビジョン受像機のブラウン管のファ
ンネル部に取り付けられて電子ビームを偏向させる偏向
ヨークであって、 底部と上部とが開放されたすり鉢状の胴体部と、水平コ
イルを巻き付けるためのコイル溝と、前記胴体部の内周
面にこの内周面から突出するようにして複数設けられ、
前記ブラウン管に取り付けられたときにその弾性復元力
により前記ファンネル部を押圧する弾性部材と、を有す
る水平コイルセパレータを備えたことを特徴とするテレ
ビジョン受像機用偏向ヨーク。 - 【請求項2】 前記弾性部材は、前記胴体部と一体に成
形されたものであることを特徴とする請求項1記載のテ
レビジョン受像機用偏向ヨーク。 - 【請求項3】 前記胴体部および弾性部材は耐熱性の高
分子材料からなることを特徴とする請求項2記載のテレ
ビジョン受像機用偏向ヨーク。 - 【請求項4】 前記複数の弾性部材は、前記胴体部の内
周面上の同一円周に沿って配置されていることを特徴と
する請求項1記載のテレビジョン受像機用偏向ヨーク。 - 【請求項5】 前記複数の弾性部材は、等間隔に配置さ
れていることを特徴とする請求項4記載のテレビジョン
受像機用偏向ヨーク。 - 【請求項6】 前記弾性部材は、前記ファンネル部と点
接触可能な形状を有することを特徴とする請求項1記載
のテレビジョン受像機用偏向ヨーク。 - 【請求項7】 テレビジョン受像機のブラウン管のファ
ンネル部に電子ビームを偏向させるための偏向ヨークを
取付固定するための方法であって、 底部と上部とが開放されたすり鉢状の胴体部と水平コイ
ルを巻き付けるためのコイル溝とを有する水平コイルセ
パレータの前記胴体部の内周面に、この内周面とほぼ垂
直方向に弾性復元力を有する弾性部材を前記内周面から
突出するようにして複数配設すると共に、 前記複数の弾性部材が前記ブラウン管のファンネル部を
押圧する状態で偏向ヨークの底部を前記ブラウン管に固
定し、 前記弾性部材の弾性復元力によって偏向ヨークを保持す
るようにしたことを特徴とするテレビジョン受像機用偏
向ヨークの取付固定方法。 - 【請求項8】 前記弾性部材を前記胴体部と一体に成形
して配設したことを特徴とする請求項7記載のテレビジ
ョン受像機用偏向ヨークの取付固定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20279995A JPH0935664A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | テレビジョン受像機用偏向ヨークおよびその取付固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20279995A JPH0935664A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | テレビジョン受像機用偏向ヨークおよびその取付固定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0935664A true JPH0935664A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16463392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20279995A Pending JPH0935664A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | テレビジョン受像機用偏向ヨークおよびその取付固定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0935664A (ja) |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP20279995A patent/JPH0935664A/ja active Pending
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