JPH0935324A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

Info

Publication number
JPH0935324A
JPH0935324A JP8120401A JP12040196A JPH0935324A JP H0935324 A JPH0935324 A JP H0935324A JP 8120401 A JP8120401 A JP 8120401A JP 12040196 A JP12040196 A JP 12040196A JP H0935324 A JPH0935324 A JP H0935324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
optical
divergent
pickup device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8120401A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazushi Mori
和思 森
Atsushi Tajiri
敦志 田尻
Yasuaki Inoue
泰明 井上
Keiichi Yoshitoshi
慶一 吉年
Tatsuhiko Niina
達彦 新名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP8120401A priority Critical patent/JPH0935324A/ja
Publication of JPH0935324A publication Critical patent/JPH0935324A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる厚みの光記録媒体を再生可能な光ピッ
クアップ装置を提供することが目的である。 【解決手段】 第1の発散光を出力する第1の光源1
と、第2の発散光を出力する第2の光源2と、第1、第
2の光源1、2から出力された光を光記録媒体に集光す
るための集光レンズ5と、を備え、集光レンズ5を透過
した第1の光源1から出力された第1の発散光を第1の
焦点P1に集光するようにすると共に、集光レンズ5を
透過した第2の光源2から出力された第2の発散光を第
2の焦点P2に集光するように、且つ集光レンズ5にお
ける第1の発散光に係る実効的な開口数が第2の発散光
に係る実効的な開口数より大きくなるように、第1の光
源1から集光レンズ5までの光路長を第2の光源2から
集光レンズ5までの光路長より大きくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ピックアップ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の光記録媒体に対応する光ピ
ックアップ装置が研究開発されている。
【0003】図7は、特開平3−76035号(G11
B 7/135)公報に記載された3ビーム法を用いて
トラッキング・サーボを行うホログラム素子を有する光
ピックアップ装置の構成図である。
【0004】図中、101は光記録媒体(ディスク)、
102はレーザビーム(レーザ光)を上方向に出力する
半導体レーザ素子、103は前記レーザビームを3本の
ビームに分割する3分割用回折格子、104は前記3本
のビームを透過し且つディスク101からの帰還ビーム
(反射光)を回折するホログラム素子、105は前記ホ
ログラム素子104を透過した3本のビームをディスク
101上に3個のスポットとして形成するための集光レ
ンズ、106はホログラム素子104で回折されたディ
スク101からの帰還ビームを検出する光検出器であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ピックアップ装置は、光記録媒体101にレーザビー
ムを集光するために集光レンズ105を用いるが、半導
体レーザ素子102の種類を代えても、集光レンズ10
5の開口数(NA)や焦点距離は半導体レーザ素子10
2によらず略一定である。
【0006】従って、媒体表面から記録面までの厚みが
異なる光記録媒体を再生する場合、異なる種類の半導体
レーザ素子に交換する構成とするのみでは、これらを再
生できないといった問題があった。
【0007】本発明は上述の問題点を鑑み成されたもの
であり、異なる厚みの光記録媒体を再生可能な光ピック
アップ装置を提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
装置は、第1の発散光を出力する第1の光源と、第2の
発散光を出力する第2の光源と、該第1、第2の光源か
ら出力された光を光記録媒体に集光するための集光レン
ズと、を備え、前記集光レンズを透過した前記第1の光
源から出力された第1の発散光を第1の焦点に集光する
ようにすると共に、前記集光レンズを透過した前記第2
の光源から出力された第2の発散光を第2の焦点に集光
するように、且つ前記集光レンズにおける第1の発散光
に係る実効的な開口数が第2の発散光に係る実効的な開
口数より大きくなるように、前記第1の光源から前記集
光レンズまでの光路長を前記第2の光源から前記集光レ
ンズまでの光路長より大きくしたことを特徴とする。
【0009】この場合、前記第1の光源から出力される
光は、前記第2の光源から出力される光より小さな波長
を有するのが好ましい。
【0010】特に、前記第1の光源から出力される第1
の発散光は、前記第2の光源から出力される第2の発散
光より小さな波長を有すると共に、該第1、第2の光源
と前記集光レンズとの光路間に波長依存性を有する透過
型ホログラム素子を有し、該透過型ホログラム素子は、
前記第1、第2の光源から出力された光を透過し且つ前
記ホログラム素子の前記波長依存性及びホログラム面形
状によって光記録媒体からの情報を含んだ前記各透過し
た光に係る反射光を略同一平面上に集光するように前記
透過した光の光軸に対して斜めに透過回折することを特
徴とする。
【0011】更に、前記第1の光源に係る前記反射光は
前記ホログラム素子で1次回折又は−1次回折されて集
光し、且つ前記第2の光源に係る前記反射光は、前記ホ
ログラム素子で前記第1の光源とは逆の−1次回折又は
1次回折されて集光することを特徴とする。
【0012】更に、前記ホログラム素子で透過回折され
た前記第1、第2の光源に係る前記反射光は、共通の光
検出器で検出されることを特徴とする。
【0013】特に、前記第1の光源から出力された光に
より再生される光記録媒体は、前記第2の光源から出力
された光により再生する光記録媒体に比べて、記録密度
が大きいことを特徴とする。
【0014】また、前記第2の光源から出力される第2
の発散光の広がり角は、前記第1の光源から出力される
第1の発散光の広がり角より大きいことを特徴とする。
【0015】特に、前記第1の焦点と第2の焦点を結ぶ
直線の前記光記録媒体上の投影像は、前記光記録媒体の
トラック方向に略平行であることを特徴とする。
【0016】更に、前記第1の光源から出力された第1
の発散光の往光路の光軸と前記第2の光源から出力され
た第2の発散光の往光路の光軸は、略平行であることを
特徴とする。
【0017】また、前記第1の光源から出力された第1
の発散光の往光路長が前記第2の光源から出力された第
2の発散光の往光路長より長くなるように、前記第1の
発散光の往光路は、前記第1の光源と前記集光レンズの
光路間に前記第2の発散光の往光路に対向した迂回光路
を有することを特徴とする。
【0018】特に、前記第1、第2の発散光の往光路中
には、前記迂回光路を形成するための、前記第2の発散
光の往光路の光軸から前記第1の発散光の往光路の光軸
を離間させる光軸離間素子と、該光軸離間素子によって
離間した前記第1の発散光の往光路の光軸を前記第2の
発散光の往光路の光軸に略平行にするように前記第1の
発散光の往光路の光軸を屈曲する光軸近接素子とが配置
されると共に、前記光軸離間素子と前記光軸近接素子が
前記第2の発散光に与える収差を打ち消し合うようにこ
れら素子が設けられていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態に係る非
点収差法によるフォーカスサーボと3ビーム法によるト
ラッキングサーボを行う光ピックアップ装置を図を用い
て説明する。図1及び図2は本実施形態の互いに直交す
る方向から見た概略構成図である。
【0020】図中、1は波長635nmのレーザ光(第
1の発散光)を出力する半導体レーザ(第1の光源)、
2は第1の光源1より図示しない光記録媒体側に位置す
る波長780nmのレーザ光(第2の発散光)を出力す
る半導体レーザ(第2の光源)、3は第1、第2の発散
光をそれぞれ少なくとも3本の光(1本の光として図示
する)に分割する所謂透過型の3分割用回折格子であ
る。
【0021】4は3分割用回折格子3を出射した前記3
本の光(0次、±1次の回折光)を透過し、且つ上記第
1の発散光に基づく上記3本の光に係る光記録媒体から
の反射光にフォーカス状態に対応した空間変動(本実施
形態では、非点収差)を与えるように1次で透過回折
し、また上記第2の発散光に基づく上記3本の光に係る
光記録媒体からの反射光にフォーカス状態に対応した空
間変動(本実施形態では、非点収差)を与えるように−
1次で透過回折するための波長依存性を有した図3に示
すホログラム面を有する透過型ホログラム素子である。
【0022】5はサーボに対応して駆動可能に支持さ
れ、透過型ホログラム素子4を透過した上記3本の光を
図示しない光記録媒体上に集光するための焦点距離fの
集光レンズ、6は透過型ホログラム素子4で1次で透過
回折された第1の発散光に基づく上記3本の光に係る光
記録媒体からの反射光を検出する6分割光検出器、7は
透過型回折格子4で−1次で透過回折された第2の発散
光に基づく上記3本の光に係る光記録媒体からの反射光
を検出する検出器6と略同一面上にある6分割光検出器
である。
【0023】上記焦点距離fの集光レンズ5は、発散光
に対して次式(1)の関係を有する。ここで、aは光源
から集光レンズまでの距離、bは集光レンズからその焦
点までの距離である。
【0024】1/f=1/a+1/b ・・・(1) 従って、上記第2の光源2は第1の光源1より集光レン
ズ5側に位置するので、上記第1の光源1から出力され
た第1の発散光は第1の焦点P1で集光され、又上記第
2の光源2から出力された第2の発散光は、第1の焦点
P1より遠方の第2の焦点P2で集光される。尚、勿
論、第1、第2の焦点P1、P2は上記集光レンズの駆
動に応じて位置は変動する。
【0025】また、開口数NAはsinθ(ここで、θは
集光する光の外縁がなす角度の半分の角度)に比例する
ので、第1の発散光に対する実効的なNAが第2の発散
光に対する実効的なNAより大きくなる。この結果、集
光スポットサイズは、波長λ/開口数NAに比例するの
で、第1の発散光に係る集光スポットサイズは、第2の
発散光に係る集光スポットサイズより小さくできる。
【0026】よって、本実施形態では、図4(a)に示
すように、例えば、第1の発散光によって再生する第1
の光記録媒体8は、厚み0.6mmの透明基板8a、8
aの間に反射型の記録層8bを有し、第2の発散光によ
って再生する第2の光記録媒体18は、図4(b)に示
すように、厚み1.2mmの透明基板18aの裏面上に
反射型の記録層18bを有する。しかも、第1の光記録
媒体は、第2の光記録媒体に比べて情報の密度が大きい
構成である。
【0027】この光ピックアップ装置が上記第1の光記
録媒体8を再生する場合、第1の光源1から出力した第
1の発散光は、3分割用回折格子3に入射し、該格子3
から0次、±1次の回折光が出射する。この0、±1次
の回折光はホログラム素子4及び集光レンズ5を透過し
て第1の光記録媒体8の記録層8bに集光される。その
後、記録層8bで反射された上記0、±1次の回折光
は、レンズ5を通過した後、ホログラム素子4でその波
長依存性及びそのホログラム面の凹凸形状の作用によ
り、1次で透過回折されて記録情報を含んだ上記0次の
回折光は光検出器7と略同一平面上にある光検出器6の
中央のフォーカス・サーボ用4分割フォトダイオードで
検出されると共に、上記±1次の回折光は光検出器6の
4分割フォトダイオードの両側に設けられたトラッキン
グ・サーボ用フォトダイオードにそれぞれ入射する。光
検出器6で得られたフォーカス・サーボ用信号及びトラ
ッキング・サーボ用信号に対応して集光レンズ5が駆動
する。
【0028】また、上記第2の光記録媒体18を再生す
る場合、第2の光源2から出力した第2の発散光は、3
分割用回折格子3に入射し、該格子3から0次、±1次
の回折光が出射する。この0、±1次の回折光はホログ
ラム素子4及び集光レンズ5を透過して第1の光記録媒
体18の記録層18bに集光される。その後、記録層1
8bで反射された上記0、±1次の回折光は、レンズ5
を通過した後、ホログラム素子4でその波長依存性及び
そのホログラム面の凹凸形状の作用により、−1次で透
過回折されて記録情報を含んだ前記0次光は光検出器6
と略同一平面上にある検出器7の中央のフォーカス・サ
ーボ用4分割フォトダイオードで検出されると共に、上
記±1次の回折光は光検出器7の4分割フォトダイオー
ドの両側に設けられたトラッキング・サーボ用フォトダ
イオードにそれぞれ入射する。光検出器7で得られたフ
ォーカス・サーボ用信号及びトラッキング・サーボ用信
号に対応して集光レンズ5が駆動する。
【0029】上述したように、上記光ピックアップ装置
は、第1の光源1から集光レンズ5までの光路長を第2
の光源2から集光レンズ5までの光路長より大きくした
ので、第2の焦点が第1の焦点より遠方に形成される。
この結果、媒体表面から記録面までの距離が異なる光記
録媒体を1つの装置で再生が可能となる。
【0030】即ち、上記距離が小さい光記録媒体に対し
ては、第1の光源1を動作させて再生を行い、上記距離
が大きい光記録媒体に対しては、第2の光源2を動作せ
て再生すればよい。
【0031】尚、第2の光源2は、第1の光源1に比べ
て集光レンズ5との距離が小さいため、集光レンズ5で
の第2の発散光の光の均一性は集光レンズ5での第1の
発散光の光の均一性に比べて劣る。この結果、第2の発
散光は光記録媒体18の記録層18b上で十分に集光さ
れない恐れがあるが、本実施形態では、第2の光源2に
第1の光源1に比べて出力光の広がり角が大きいものを
選択して、集光レンズ5に入射する光の分布がより均一
になるようにしているので、第2の発散光の光記録媒体
18の記録層18b上での集光特性が改善される。
【0032】次に、本発明に係る第2の実施形態を図5
を用いて説明する。尚、本実施形態が第1の実施形態と
異なる点は、第1の光源から集光レンズまでの光路長を
第2の光源から集光レンズまでの光路長より大きくする
ために、第1の光源から集光レンズの光路中に屈曲迂回
光路を設けた点と、1つの光検出器のみを用いる構成で
あり、第1の実施形態と同一または対応する部材には同
一符号を付す。また、図中、第1、第2の光源からの発
散光等は、模式的にそれそれ1本の光軸として表す。
【0033】図中、1は波長635nmのレーザ光(第
1の発散光)を出力する半導体レーザ(第1の光源)、
2は第1の光源1に近接配置された波長780nmのレ
ーザ光(第2の発散光)を出力する半導体レーザ(第2
の光源)、3は第1、第2の発散光をそれぞれ少なくと
も3本の光(図示せず)に分割する所謂透過型の3分割
用回折格子である。
【0034】4は3分割用回折格子3を出射した3本の
光(0次、±1次の回折光)を透過し、且つ上記第1の
発散光に基づく上記3本の光に係る光記録媒体からの反
射光にフォーカス状態に対応した空間変動(本実施形態
では、非点収差)を与えるように1次で透過回折し、ま
た上記第2の発散光に基づく上記3本の光に係る光記録
媒体からの反射光にフォーカス状態に対応した空間変動
(本実施形態では、非点収差)を与えるように同じく1
次で透過回折するための透過型ホログラム素子である。
【0035】21は透過型ホログラム素子4を透過した
第1の発散光に係る前記3本の光(以下、第1の発散光
という。)を反射し、第2の発散光に係る前記3本の光
(以下、第2の発散光という。)を透過する誘電体多層
膜からなる第1の波長選択性ミラー(光軸離間素子:分
波素子)であり、第1、第2の発散光の入射方向に対し
て略45°に配置されている。
【0036】22は第1の波長選択性ミラー21にて略
直角方向に反射された第1の発散光を前記入射方向に略
平行に且つ全反射するように配置された第1のミラー、
23は第1のミラー22で略全反射された第1の発散光
を略直角方向に全反射するように前記第1のミラー22
に略直角に対向配置された第2のミラーである。
【0037】24は第1の波長選択性ミラー21を透過
した第2の発散光を透過し、第2のミラー23を略全反
射した第1の発散光を略直角に反射し前記第2の発散光
の光軸と近接して略平行になるように配置された誘電体
多層膜からなる第2の波長選択性ミラー(光軸近接素
子:合波素子)である。ここで、第2の発散光に対して
斜めに配置された第1の波長選択性ミラー21はこれを
透過する第2の発散光に収差を与えるが、第2の波長選
択性ミラー24は上記収差を相殺するように傾き、厚
み、又は材料の屈折率等が選択されている。
【0038】5はサーボに対応して駆動可能に支持さ
れ、第2の波長選択性ミラー24を透過又は反射した上
記第1、第2の発散光を図示しない光記録媒体上に集光
するための焦点距離fの集光レンズである。
【0039】25は集光レンズ5を透過し、第2の波長
選択性ミラー24、第2のミラー23、第1のミラー2
2、第1の波長選択性ミラー21で反射された後、透過
型ホログラム素子4で1次(又は−1次)で透過回折さ
れる第1の発散光に基づく光記録媒体からの反射光を検
出するとともに、集光レンズ5、第2の波長選択性ミラ
ー24、第1の波長選択性ミラー21を透過した後、透
過型ホログラム素子4で1次(又は−1次)で透過回折
される第2の発散光に基づく光記録媒体からの反射光を
検出する6分割光検出器である。この実施形態では、第
1、第2の発散光に基づく光記録媒体からの反射光とも
6分割光検出器25で検出するように、ホログラム素子
4のその波長依存性及びそのホログラム面の凹凸形状を
設定している。
【0040】本実施形態では、第1の光源から集光レン
ズ5までの光路長が、第2の光源から集光レンズ5まで
の光路長に比べて長くなるように、第1の波長選択性ミ
ラー21、第1のミラー22、第2のミラー23、及び
第2の波長選択性ミラー24を用いた迂回光路を有して
いるので、第1の実施形態と同様に、第2の発散光に係
る第2の焦点P2が第1の発散光に係る第1の焦点P1
より遠方に形成される。
【0041】従って、媒体表面から記録面までの距離が
異なる光記録媒体を1つの装置で再生が可能となる。
【0042】次に、本発明に係る第3の実施形態を図6
を用いて説明する。尚、本実施形態が第1の実施形態と
異なる点は、第1の光源から集光レンズまでの光路長を
第2の光源から集光レンズまでの光路長より大きくする
ために、第1の光源から集光レンズの光路中に迂回光路
を設けた点と、1つの光検出器のみを用いる構成であ
り、第1の実施形態と同一または対応する部材には同一
符号を付す。また、図中、第1、第2の光源からの発散
光等は、模式的にそれそれ1本の光軸として表す。
【0043】図中、1は波長635nmのレーザ光(第
1の発散光)を出力する半導体レーザ(第1の光源)、
2は波長780nmのレーザ光(第2の発散光)を出力
する半導体レーザ(第2の光源)、3は第1、第2の発
散光をそれぞれ少なくとも3本の光(図示せず)に分割
する所謂透過型の3分割用回折格子である。尚、この回
折格子は透明基板に第1、第2の発散光に係る回折面を
それぞれ有するようにしたが、第1、第2の発散光に共
通の回折面を1つを有するようにしてもよく、また第
1、第2の発散光に対してそれぞれ別体の3分割用回折
格子を用いても勿論よい。
【0044】4は3分割用回折格子3を出射した3本の
光(0次、±1次の回折光)を透過し、且つ上記第1の
発散光に基づく上記3本の光に係る光記録媒体からの反
射光にフォーカス状態に対応した空間変動(本実施形態
では、非点収差)を与えるように1次(又は−1次)で
透過回折し、また上記第2の発散光に基づく上記3本の
光に係る光記録媒体からの反射光にフォーカス状態に対
応した空間変動(本実施形態では、非点収差)を与える
ように1次(又は−1次)で透過回折するための透過型
ホログラム素子である。
【0045】31は透過型ホログラム素子4を透過した
第1の発散光に係る前記3本の光(以下、第1の発散光
という。)を略直角に略全反射する反射ミラーである。
【0046】32は反射ミラー31で反射された第1の
発散光を略直角に反射し、透過型ホログラム素子4を透
過した第2の発散光を透過する誘電体多層膜からなる波
長選択性ミラーである。
【0047】5はサーボに対応して駆動可能に支持さ
れ、波長選択性ミラー32を透過又は反射した上記第
1、第2の発散光を図示しない光記録媒体上に集光する
ための焦点距離fの集光レンズである。
【0048】33は集光レンズ5を透過し、波長選択性
ミラー32、反射ミラー31で反射された後、透過型ホ
ログラム素子4で1次(又は−1次)で透過回折される
第1の発散光に基づく光記録媒体からの反射光を検出す
るとともに、集光レンズ5、第2の波長選択性ミラー3
2を透過した後、透過型ホログラム素子4で−1次(又
は1次)で透過回折される第2の発散光に基づく光記録
媒体からの反射光を検出する6分割光検出器である。こ
の実施形態では、第1、第2の発散光に基づく光記録媒
体からの反射光とも6分割光検出器33で検出するよう
に、ホログラム素子4のその波長依存性及びそのホログ
ラム面の凹凸形状を設定している。
【0049】本実施形態でも、第1の光源から集光レン
ズ5までの光路長が第2の光源から集光レンズ5までの
光路長に比べて長くなるように反射ミラー31、波長選
択性ミラー32を用いた迂回光路を有するので、第1の
実施形態と同様に、第2の発散光に係る第2の焦点P2
が第1の発散光に係る第1の焦点P1より遠方に形成さ
れる。
【0050】従って、媒体表面から記録面までの距離が
異なる光記録媒体を1つの装置で再生が可能となる。
【0051】なお、この第3の実施形態では、波長選択
性ミラー32に代えてキューブビームスプリッタ等を使
用することもできる。
【0052】また、波長選択性ミラー32を用いる場合
は、第2の発散光に対して付与される不所望な収差を相
殺するように補償板をミラー32とホログラム素子4の
間に配置するのが好ましい。
【0053】また、上記各実施形態の構成では、集光レ
ンズ5における第1の発散光に係る実効的な開口数が第
2発散光に係る実効的な開口数より大きくなるので、第
1の光記録媒体8は記録密度が大きくても再生できる。
【0054】加えて、上記各実施形態では、第1の焦点
P1と第2の焦点P2を結ぶ直線の光記録媒体8、18
への投影像は、光記録媒体8、18のトラック方向(ト
ラックの接線方向)に略平行であるので、初期設定時に
トラッキング方向の第1、第2の光源の光軸位置を集光
レンズの略中心に設定できるため、トラッキング動作時
のジッターの劣化を低減できる。
【0055】また、ホログラム素子4としては、透明部
材に第1、第2の発散光に対するそれぞれのホログラム
面を備えるようにもできる。
【0056】また、上記各実施例では、透過型の3分割
用回折格子を用いたが、反射型の3分割用回折格子を用
いることもでき、また、3分割用回折格子と第1、第2
の光源の間に反射ミラーを設けて光路を屈曲するように
もできる。
【0057】上述では、非点収差法によるフォーカス方
法及び3ビーム法によるトラッキング方法を用いる光ピ
ックアップ装置について説明したが、本発明は他のフォ
ーカスやトラッキング方法を用いる光ピックアップ装置
に適用できる。勿論、これら変更に伴って例えば光検出
器を適宜変更する必要がある。
【0058】
【発明の効果】本発明の光ピックアップ装置は、異なる
厚みの光記録媒体を再生可能である。
【0059】即ち、第1の発散光で記録層までの距離が
小さな光記録媒体を再生でき、第2の発散光で記録層ま
での距離が大きな光記録媒体を再生できる。
【0060】加えて、本発明は、集光レンズにおける第
1の発散光に係る実効的な開口数が第2の発散光に係る
実効的な開口数より大きくなるように、第1の光源から
集光レンズまでの光路長を第2の光源から前記集光レン
ズまでの光路長より大きくするので、光記録媒体上の集
光スポットを小さくでき、第1の光源から出力された光
により再生される光記録媒体が、第2の光源から出力さ
れた光により再生する光記録媒体に比べて、記録密度が
大きい場合に最適である。
【0061】特に、前記第1の光源から出力される光
が、前記第2の光源から出力される光より小さな波長を
有すると共に、該第1、第2の光源と前記集光レンズと
の光路間に波長依存性を有する透過型ホログラム素子を
有し、透過型ホログラム素子が、前記第1、第2の光源
から出力された光を透過し且つ前記波長依存性及び前記
ホログラム素子のホログラム面形状によって光記録媒体
からの情報を含んだ前記各透過光に係る反射光を略同一
平面上に集光するように前記透過光の光軸に対して斜め
に透過回折する場合、反射光を検出する光検出器へのワ
イヤボンディングが容易に行える。
【0062】更に、前記第1の光源に係る前記反射光は
前記ホログラム素子で1次回折又は−1次回折されて集
光し、且つ前記第2の光源に係る前記反射光は、前記ホ
ログラム素子で前記第1の光源とは逆の−1次回折又は
1次回折されて集光する場合、第1、第2光源に係る反
射光を略同一平面上に集光する光学系の設計の自由度が
大きくなる。
【0063】また、前記ホログラム素子で透過回折され
た前記第1、第2の光源に係る前記反射光は、共通の光
検出器で検出される場合、構成が簡単化するので、好ま
しい。
【0064】また、第1の光源に比べて集光レンズとの
距離が小さい前記第2の光源から出力される第2の発散
光の広がり角が、前記第1の光源から出力される第1の
発散光の広がり角より大きい場合、集光レンズに入射す
る第2の発散光の光の分布がより均一になる。この結
果、第2の発散光の光記録媒体の記録層上の集光特性が
改善され、良好に再生ができる。
【0065】更に、前記第1の焦点と第2の焦点を結ぶ
直線の光記録媒体上の投影像が光記録媒体のトラック方
向に略平行である場合、初期設定時にトラッキング方向
の第1、第2の光源の光軸位置を集光レンズの中心に設
定できるため、トラッキング動作時のジッターの劣化を
低減できる。
【0066】特に、前記第1の光源から出力された第1
の発散光の往光路の光軸と前記第2の光源から出力され
た第2の発散光の往光路の光軸が略平行である場合、光
学系が簡単化するので好ましい。
【0067】また、前記第1の光源から出力された第1
の発散光の往光路長が前記第2の光源から出力された第
2の発散光の往光路長より長くなるように、前記第1の
発散光の往光路が、前記第2の発散光の往光路に対向し
た迂回光路を有する場合、容易に第1、第2の発散光に
係る光記録媒体からの反射光を1つの光検出器で検出可
能となる。
【0068】更に、前記第1、第2の発散光の往光路中
には、前記迂回光路を形成するための、前記第2の発散
光の往光路の光軸から前記第1の発散光の往光路の光軸
を離間させる光軸離間素子と、該光軸離間素子によって
離間した前記第1の発散光の往光路の光軸を前記第2の
発散光の往光路の光軸に略平行にするように前記第1の
発散光の往光路の光軸を屈折する光軸近接素子とが配置
されると共に、前記光軸離間素子と前記光軸近接素子が
前記第2の発散光に与える収差を打ち消し合うようにこ
れら素子が配置されている場合、第2の発散光へ付与さ
れる不所望な収差を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光ピックアップ
装置の概略構造図である。
【図2】上記光ピックアップ装置の図1とは直交方向の
概略構造図である。
【図3】上記光ピックアップ装置の透過型ホログラム素
子のホログラム面の概略上面図である。
【図4】上記実施形態に係る光記録媒体を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る光ピックアップ
装置の概略構造図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る光ピックアップ
装置の概略構造図である。
【図7】従来例に係る光ピックアップ装置の概略構造図
である。
【符号の説明】
1 第1の光源 2 第2の光源 4 透過型ホログラム素子 5 集光レンズ 8 光記録媒体 18 光記録媒体 21 第1の波長選択性ミラー 22 第1の反射ミラー 23 第2の反射ミラー 24 第2の波長選択性ミラー 31 反射ミラー 32 波長選択性ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉年 慶一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 新名 達彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の発散光を出力する第1の光源と、
    第2の発散光を出力する第2の光源と、該第1、第2の
    光源から出力された光を光記録媒体に集光するための集
    光レンズと、を備え、前記集光レンズを透過した前記第
    1の光源から出力された第1の発散光を第1の焦点に集
    光するようにすると共に、前記集光レンズを透過した前
    記第2の光源から出力された第2の発散光を第2の焦点
    に集光するように、且つ前記集光レンズにおける第1の
    発散光に係る実効的な開口数が第2の発散光に係る実効
    的な開口数より大きくなるように、前記第1の光源から
    前記集光レンズまでの光路長を前記第2の光源から前記
    集光レンズまでの光路長より大きくしたことを特徴とす
    る光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の光源から出力される第1の発
    散光は、前記第2の光源から出力される第2の発散光よ
    り小さな波長を有すると共に、該第1、第2の光源と前
    記集光レンズとの光路間に波長依存性を有する透過型ホ
    ログラム素子を有し、該透過型ホログラム素子は、前記
    第1、第2の光源から出力された光を透過し且つ前記ホ
    ログラム素子の前記波長依存性及びホログラム面形状に
    よって光記録媒体からの情報を含んだ前記各透過した光
    に係る反射光を略同一平面上に集光するように前記透過
    した光の光軸に対して斜めに透過回折することを特徴と
    する請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の光源に係る前記反射光は前記
    ホログラム素子で1次回折又は−1次回折されて集光
    し、且つ前記第2の光源に係る前記反射光は、前記ホロ
    グラム素子で前記第1の光源とは逆の−1次回折又は1
    次回折されて集光することを特徴とする請求項2記載の
    光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 前記ホログラム素子で透過回折された前
    記第1、第2の光源に係る前記反射光は、共通の光検出
    器で検出されることを特徴とする請求項2又は3記載の
    光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の光源から出力された光により
    再生される光記録媒体は、第2の光源から出力された光
    により再生する光記録媒体に比べて、記録密度が大きい
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の光ピッ
    クアップ装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の光源から出力される第2の発
    散光の広がり角は、前記第1の光源から出力される第1
    の発散光の広がり角より大きいことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、又は5記載の光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の焦点と第2の焦点を結ぶ直線
    の前記光記録媒体上の投影像は、前記光記録媒体のトラ
    ック方向に略平行であることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、又は6記載の光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の光源から出力された第1の発
    散光の往光路の光軸と前記第2の光源から出力された第
    2の発散光の往光路の光軸は、略平行であることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6、又は7記載の光
    ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の光源から出力された第1の発
    散光の往光路長が前記第2の光源から出力された第2の
    発散光の往光路長より長くなるように、前記第1の発散
    光の往光路は、前記第1の光源と前記集光レンズの光路
    間に前記第2の発散光の往光路に対向した迂回光路を有
    することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    又は7記載の光ピックアップ装置。
  10. 【請求項10】 前記第1、第2の発散光の往光路中に
    は、前記迂回光路を形成するための、前記第2の発散光
    の往光路の光軸から前記第1の発散光の往光路の光軸を
    離間させる光軸離間素子と、該光軸離間素子によって離
    間した前記第1の発散光の往光路の光軸を前記第2の発
    散光の往光路の光軸に略平行にするように前記第1の発
    散光の往光路の光軸を屈曲する光軸近接素子とが配置さ
    れると共に、前記光軸離間素子と前記光軸近接素子が前
    記第2の発散光に与える収差を打ち消し合うようにこれ
    ら素子が設けられていることを特徴とする請求項9記載
    の光ピックアップ装置。
JP8120401A 1995-05-17 1996-05-15 光ピックアップ装置 Pending JPH0935324A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8120401A JPH0935324A (ja) 1995-05-17 1996-05-15 光ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11856095 1995-05-17
JP7-118560 1995-05-17
JP8120401A JPH0935324A (ja) 1995-05-17 1996-05-15 光ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0935324A true JPH0935324A (ja) 1997-02-07

Family

ID=26456478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8120401A Pending JPH0935324A (ja) 1995-05-17 1996-05-15 光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0935324A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006338875A (ja) * 2006-09-08 2006-12-14 Konica Minolta Holdings Inc 光ピックアップ装置及びその光源ユニット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006338875A (ja) * 2006-09-08 2006-12-14 Konica Minolta Holdings Inc 光ピックアップ装置及びその光源ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0123048B1 (en) Holographic optical head
US7672202B2 (en) Optical pickup apparatus
EP1001414A2 (en) Compatible optical pickup
KR100514323B1 (ko) 복수의광디스크를호환하는대물렌즈를구비한광픽업
JPH09180245A (ja) 異なる厚さを有するディスクと互換が可能な記録再生用の光ピックアップ
JPH07129980A (ja) 光ピックアップ
WO2006112288A1 (ja) 光ヘッド装置及び光情報処理装置
JP3471960B2 (ja) ピックアップ装置
JPH0935324A (ja) 光ピックアップ装置
JP4389287B2 (ja) 光ヘッド装置
JP2660140B2 (ja) 光ヘッド装置
JP3389416B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP3220347B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP4161439B2 (ja) 光ヘッド
JP2000082232A (ja) 光ピックアップ装置
JP2001076371A (ja) 光ピックアップ装置
JP3335212B2 (ja) 光ヘッド
JP2502484B2 (ja) 光ヘッド装置
JP2502483B2 (ja) 光ヘッド装置
JP2502482B2 (ja) 光ヘッド装置
JP3294092B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP3965857B2 (ja) 光ヘッド及びそれを用いた光学的情報媒体記録再生装置
KR100272086B1 (ko) 광량조절형 듀얼 포커스 광픽업장치
KR19990049993A (ko) 광량조절을 이용한 듀얼 포커스 광픽업장치
JPH097216A (ja) 光ピックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040210