JPH0934860A - 板組合せ分析装置 - Google Patents

板組合せ分析装置

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Publication number
JPH0934860A
JPH0934860A JP7178627A JP17862795A JPH0934860A JP H0934860 A JPH0934860 A JP H0934860A JP 7178627 A JP7178627 A JP 7178627A JP 17862795 A JP17862795 A JP 17862795A JP H0934860 A JPH0934860 A JP H0934860A
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JP
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Application number
JP7178627A
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English (en)
Inventor
Katsumi Hirayama
克己 平山
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の評価項目間の相関関係を分析しながら
所望の評価項目値を有した板組合せ解を求めることので
きる板組合せ分析装置を提供する。 【構成】 トレードオフ分析集計部1において、初期個
体群生成部S3が自動的に複数の初期集計値を生成し、
集計値計算部S4で集計計算を行ない、遺伝子演算部S
5で遺伝アルゴリズムにより新しい遺伝子の生成、交
配、突然変異および淘汰を行ない、新しい収集結果を生
成し、これらの複数の収集結果を集計結果評価部S6に
より評価して、目標値設定部S2においてユーザが与え
た目標値に近い収集結果を残し、この遺伝子演算部S5
と集計結果評価部S6を所定回数だけ繰り返した結果を
出力部S7で出力する。ユーザは出力結果を分析しなが
ら、演算を繰り返させたり、所望結果が得られるまで設
定部S2から新しい目標値を入力し演算を繰り返し実行
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は板組合せ分析装置に関
し、特に、たとえば工場の生産設備での制約条件に拘束
される複数の大板のそれぞれから、それぞれ大きさの異
なる複数の小板を切断するために、各小板を組合せた形
状となるように各大板を設計する場合に、その組合せを
分析して所望する現場の生産状況に適合させることがで
きるような板組合せ分析装置に関し、特に、この分析に
おいて遺伝アルゴリズムが採用されるような板組合せ分
析装置に関する。
【0002】
【背景の技術および発明が解決しようとする課題】製鉄
所などで大きさの異なる複数の注文板を製作する場合に
は、その複数の注文板が工場の設備制約に合致した複数
の大板に組合される。そして、組合せに基づいて上工程
で大板が製造・圧延され、下工程でその大板が切断され
て、注文板が作製される。
【0003】上述した複数の注文板の組合せパターンが
極力最適なものとなるようにするために、本出願人によ
り複数注文板をどのように組合せて大板にするかを示す
板組合せ解を求めるための板組合せ設計装置(特願平6
−108079号)が提案された。
【0004】この板組合せ設計装置では、最適化問題の
解法の1つである遺伝アルゴリズムが採用されて、板組
合せの設計が行なわれることにより、各大板の平均歩留
りおよび作業性などの評価項目から求められる適応度を
有した板組合せ解を同時に複数個得ることができる。
【0005】なお、板組合せ解は注文板の効率的生産ま
たは生産現場の工程の現状などを考慮して選定される少
なくとも1つ以上の評価項目で示される。評価項目とし
てはたとえば、大板から複数の小板を切出した場合の余
材発生の程度(高いほど良い)を示す平均歩留り
(%)、納期が同じころである複数の注文小板を1枚の
大板で切出すことが可能である度合(高いほど良い)を
示す納期達成度(%)、複数の注文小板を1枚の大板か
ら切出す場合にどれくらいの作業手順(作業量)が必要
であるかを示す作業性(高いほど良い)が含まれる。
【0006】図9は、この発明の背景を示す板組合せ設
計装置による板組合せの例を説明する図である。
【0007】図において板組合せ設計装置100によ
り、注文された大きさの異なる複数の小板からなる注文
板群から平均歩留りは98%,納期達成度は94%およ
び作業性は2である歩留max狙い板組合せ解X1、平
均歩留りは94%、納期達成度は95%および作業性は
3である納期達成度max狙い板組合せ解X2、および
平均歩留りは92%、納期達成度は93%および作業性
は5である作業性max狙い板組合せ解X3を含む複数
の板組合せ解が生成される。
【0008】また、遺伝アルゴリズムを用いて処理を並
列に実行することで高速に最適化問題を解決する装置が
特開平4−281550号公報に開示される。
【0009】また、遺伝アルゴリズムを用いて高速に情
報検索する装置が特開平4−223567号公報に開示
される。
【0010】また、遺伝アルゴリズムを用いて神経回路
網の設計を構成する方法が公表特許公報(平4−503
876号)に開示される。
【0011】上述した装置または方法の最適解の求解に
おいては、いずれも遺伝アルゴリズムが用いられている
が、解の良さを評価するための評価項目間のトレードオ
フを分析しながら解を求めることはなされていなかっ
た。
【0012】なお、ここでいうトレードオフとは、ある
評価項目値を増加させる(良くする)ような板組合せ解
を求めると、他の評価項目値が減少する(悪くなる)よ
うな現象をいう。
【0013】それゆえにこの発明の目的は、複数の評価
項目の間に相関関係があるような複数の板組合せ解に対
して、生産現場の工程管理者が相関関係を分析しながら
所望の評価項目値を有した板組合せ解を求めることので
きる板組合せ分析装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の板組合
せ分析装置は、複数の大板のそれぞれから、大きさの異
なる複数の小板を切断するために、複数小板の組合せパ
ターンを示し、かつ相関関係を有した複数の評価項目か
らなる各大板の組合せ解のグループを入力して、相関関
係を分析しながら各大板について所望される板組合せ解
を求めるための装置であり、入力された各大板の板組合
せ解グループから抽出された評価の良い複数の板組合せ
解からなる遺伝子情報を有する個体を複数生成する個体
生成手段と、この個体生成手段により生成された複数個
体を遺伝アルゴリズムに基づいて演算し、各評価項目の
値が目標値に準ずるような複数の板組合せ解からなる少
なくとも1つ以上の個体を生成する演算手段と、この演
算手段により生成された各個体の複数の板組合せ解につ
いて各評価項目の値を評価する手段と、所望に応じて、
評価手段の評価に基づき、目標値を変更し、演算手段と
評価手段とを再実行させる手段とを備えて構成される。
【0015】請求項2に記載の板組合せ分析装置は、請
求項1に記載の装置の演算手段において、演算は所望さ
れる回数だけ繰り返されることを特徴とする。
【0016】請求項3に記載の板組合せ分析装置は、請
求項1または2に記載の装置の個体生成手段において抽
出される評価の良い複数板組合せ解のそれぞれは、複数
評価項目のいずれかの値が対応する板組合せ解グループ
において最良であることを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の板組合せ分析装置は、請
求項1ないし3のいずれかに記載の装置において、複数
評価項目は、複数小板の生産の効率性に基づいて選定さ
れるものであることを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1に係る板組合せ分析装置では、個体生
成手段が入力された各大板の板組合せ解グループから抽
出された評価の良い板組合せ解からなる遺伝子情報を有
する複数の個体を生成して演算手段に与えると、演算手
段は与えられた複数個体を遺伝アルゴリズムに基づいて
演算し、各評価項目値が目標値に準ずるような複数の板
組合せ解からなる少なくとも1つ以上の個体を生成し、
評価手段に与える。つづいて、評価手段が与えられた各
個体の複数の板組合せ解に基づいて各評価項目の値を評
価すると、所望に応じて、この評価に基づき前述の目標
値が変更されて演算手段と評価手段とが再実行される。
【0019】請求項2に係る板組合せ分析装置では、請
求項1の演算手段における演算は所望される回数だけ繰
り返される。
【0020】請求項3に係る板組合せ分析装置では、請
求項1または2の個体生成手段において各板組合せ解グ
ループから抽出される評価の良い複数の板組合せ解のそ
れぞれは、対応する板組合せ解グループの中でその複数
評価項目のいずれかの値が最良のものである。
【0021】請求項4に係る板組合せ分析装置では、請
求項1ないし3のいずれかの装置における板組合せ解の
複数の評価項目が複数小板の生産の効率性に基づき選定
される。
【0022】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照し詳細に説明する。
【0023】図1は、この発明の一実施例による板組合
せ分析装置における処理手順を概略的に示す図である。
【0024】図2はこの発明の一実施例による板組合せ
分析装置のブロック構成図である。図2において板組合
せ分析装置は、板組合せ設計装置100により生成され
た複数の板組合せ解110を入力して、トレードオフ分
析しながら現状の生産状況に合致した板組合せ解を得る
ためのトレードオフ分析集計部1を含む。
【0025】トレードオフ分析集計部1は集計部1自体
を集中的に制御するためのCPU(中央処理装置の略)
1aを含み、CPU1aにはトレードオフ分析に関する
処理プログラムを含む各種プログラムおよびデータをス
トアするためのメモリ1b、キーボードおよびマウスな
どからなる入力装置1c、プリンタおよびディスプレイ
装置などからなる出力装置1dおよび分析部1と板組合
せ設計装置100とを接続するためのI/F(インタフ
ェース)部1eが接続される。
【0026】トレードオフ分析集計部1はI/F部1e
を介して板組合せ設計装置100から複数の板組合せ解
110をオンラインで入力するようにしてもよいし、板
組合せ設計装置100で得られた複数の板組合せ解11
0を一旦記憶媒体に格納し、この記憶媒体を介してトレ
ードオフ分析集計部1に与えるようにしてもよい。
【0027】図1のトレードオフ分析集計部1における
処理手順は、平均歩留りmax狙いDB(データベース
の略)2、納期達成度max狙いDB3および作業性m
ax狙いDB4のそれぞれに複数の板組合せ解110か
ら解を抽出し登録するためのDB登録部S1、ユーザ
(生産管理者など)の入力装置1c操作による目標値設
定部S2、初期個体群生成部S3、集計値計算部S4、
遺伝アルゴリズムを用いた演算を行なう遺伝子演算部S
5、遺伝子演算部S5の演算結果である各個体について
の集計結果を目標値設定部S2により入力された目標値
と比較し評価するための集計結果評価部S6および評価
部S6の評価結果を出力するための出力部S7を含む。
【0028】図1の各部は予めプログラムとしてメモリ
1bにストアされてCPU1aの制御の下に実行され
る。また、平均歩留りmax狙いDB2、納期達成度m
ax狙いDB3および作業性max狙いDB4のそれぞ
れはメモリ1bにストアされる。
【0029】図3は図1のDB登録部S1による各DB
への板組合せ解登録手順を説明するための図である。
【0030】図3においてDB登録部S1は板組合せ設
計装置100から与えられる注文板群200に関する複
数の板組合せ解110から所定の基準に基づき解を抽出
してDB2〜4のそれぞれに登録する。
【0031】注文板群200の複数注文小板のそれぞれ
はその注文仕様として厚さ、幅、長さおよび枚数が予め
決められているので、各注文板をたとえば注文仕様の厚
さが同じであるものごとにグループ化する。これを注文
グループと呼ぶ。そして、各注文グループにはグループ
番号G(1、2、3、…、n)が割当てられる。板組合
せ設計装置100は各グループ番号Gについて遺伝アル
ゴリズムを用いて、その評価項目が平均歩留り、納期達
成度および作業性からなる複数の板組合せ解110を生
成し登録部S1に与える。
【0032】DB登録部S1はたとえば、グループ番号
Gが1である注文グループに対応の装置100出力の板
組合せ解グループから平均歩留りが該グループにおいて
maxである板組合せ解A1を抽出して平均歩留りma
x狙いDB2に登録し、同様に納期達成度が該グループ
でmaxである板組合せ解B1を抽出して納期達成度m
ax狙いDB3に登録し、同様に作業性が該グループで
maxである板組合せ解C1を抽出して作業性max狙
いDB4に登録する。
【0033】この手順を、以下、注文グループの番号G
=2、3、…、nのそれぞれについて同様に繰り返すこ
とにより、DB2〜4のそれぞれには各注文グループに
対応の板組合せ解グループにおいて平均歩留り、納期達
成度および作業性がmaxとなる板組合せ解Ai〜Ci
のそれぞれが抽出されてストアされることになる。
【0034】なお、DB登録部S1により板組合せ解が
登録されるDBは板組合せ解の評価項目数に一致する数
だけ設けられる。この実施例では評価項目数は3項目で
あるので3つのDB2〜4が設けられたが、設けられる
DB数はこれに限定されるものではない。
【0035】また、各DBには評価の良い板組合せ解が
登録されるようにするために、各評価項目が対応板組合
せ解グループにおいて最良となるような板組合せ解が登
録される。
【0036】この実施例ではこの最良の基準を各評価項
目値の最大(max)に設定したが、これに特定されず
最良の基準が各評価項目値の最小(min)であるよう
設定されてもよい。
【0037】図4は、図1の目標値設定部S2による目
標値設定時の表示画面の一例を示す図である。
【0038】図4の画面は出力装置1dのディスプレイ
装置に表示される。図4の表示画面には複数の板組合せ
解を集計して得られる集計平均歩留り21、集計納期達
成度22および集計作業性23の項目が表示される。
【0039】また、表示画面には、後述する遺伝子演算
部S5の遺伝アルゴリズムに基づいて得られた複数の最
適な個体のそれぞれについて割当てられた個体No
(1、2、3、…、m)20の項目が示される。
【0040】各個体No20に対応の個体は、複数の遺
伝子、すなわち複数の板組合せ解を含み、各個体No2
0に対応して集計平均歩留り21、集計納期達成度22
および集計作業性23が示される。
【0041】さらに、表示画面には後述の集計結果評価
部S6および出力部S7において複数の個体No20に
関しての集計平均歩留り21、集計納期達成度22およ
び集計作業性23のそれぞれについての平均値24、最
低値25および最高値26が算出されて示される。
【0042】工程管理者入力目標値設定部S2におい
て、ユーザはその日の生産状況または生産目標などに基
づいて複数の板組合せ解を用いて生産を計画する場合
に、予め生産に関する目標値を入力装置1cを介して入
力する。その入力値は図4の画面の工程管理者入力目標
値27に表示される。この場合、ユーザは生産のために
採用される複数の板組合せ解による集計平均歩留り21
が3つの評価項目のうち最良となるようなものを求める
ために、目標値27として、たとえば集計平均歩留り2
1を99(%)、集計納期達成度22を92(%)およ
び集計作業性23を5と入力し設定する(図4参照)。
【0043】また、表示画面には目標値設定部S2にお
いてユーザが目標値27で設定した値の評価項目を有す
る個体を得るために遺伝子演算部S5での演算期間(演
算回数)を決定するために入力される演算期間設定パラ
メータ30が示される。
【0044】図4の表示画面において、目標値設定部S
2による初期設定時、すなわち遺伝子演算部S5による
演算が実行される前には、図4の目標値27に対応の集
計平均歩留り21、集計納期達成度22および集計作業
性23ならびに演算期間設定パラメータ30が入力され
て表示され、その他の項目は表示されない。
【0045】その後、後述するように、演算部S5によ
り演算が行なわれて集計結果評価部S6および出力部S
7により処理が行なわれると、図4に示されるようにす
べての項目に対応の値が表示されることになる。
【0046】目標値設定部S2で目標値27の設定が終
了すると、次に初期個体群生成部S3において、DB2
〜4の内容に基づいて注文板群200の各注文グループ
番号Gに対応して遺伝子情報が生成される。
【0047】図5はこの発明の一実施例による初期個体
群生成部S3により生成された初期固体群を示す図であ
る。
【0048】初期固体群生成部S3は図5に示されるよ
うに注文グループのグループ番号G(1、2、…、n)
に相当の長さnの記号列から構成される遺伝子情報の一
例の初期個体を複数個、たとえば個体1〜個体mのm個
生成する。この記号列中の各記号には対応のグループ番
号Gに該当するDB2〜4に登録の組合せ解Ai〜Ci
が用いられる。
【0049】たとえば初期の個体1について説明する。
図5において、個体1は各注文グループ番号Gに対応し
てn個の板組合せAi、BiおよびCiによる記号列で
表わされる。ここで各注文グループ番号Gは遺伝子の置
かれる位置を表わす遺伝子座を示し、各遺伝子座に置か
れた板組合せ解を示す記号Ai、BiおよびCiは遺伝
子を示し、その添字iは対応の遺伝子座の注文グループ
番号Gの値に一致する。
【0050】図5において個体1では、注文グループ番
号G=1の遺伝子座に対応の遺伝子は記号B1、注文グ
ループ番号G=2の遺伝子座に対応の遺伝子は記号B
2、注文グループ番号G=3の遺伝子座に対応の遺伝子
は記号C3、…、注文グループ番号G=nの遺伝子座に
対応の遺伝子は記号Anである。このように各遺伝子座
にはAi、BiおよびCiのいずれかに対応の板組合せ
解が乱数(ランダム)発生されている。
【0051】個体2〜個体nにおいても個体1と同様に
して遺伝子の情報が配置される。なお、遺伝子の情報は
他の近似解法で求めた準最適解に対応する値でもよい。
【0052】このように初期固体群生成部S3で生成さ
れる初期固体群は世代t=0の個体群と呼ばれる。世代
tの値は遺伝子演算部S5における遺伝アルゴリズムに
従う演算回数を示す。
【0053】次に、集計値計算部S4は、生成された初
期固体群の各個体の各評価項目に対する集計値を計算す
る。図6は、図5に示された初期固体群に関して集計値
計算部S4により算出された集計値を示す図であり、図
7(a)〜(c)は図5の初期固体群の個体1に採用さ
れる板組合せ解を示す図である。
【0054】集計値計算部S4は図6に示されるよう
に、初期固体群の各個体について、その個体を構成する
各遺伝子に対応の板組合せ解をDB2〜4から読取っ
て、各評価項目値について集計して平均値を算出し、集
計平均歩留り、集計納期達成度および集計作業性を得
る。このとき、たとえば個体1については図7に示され
るような各グループ番号Gから順に板組合せ解B1、A
2、…、Cnが採用(読出)されて、各評価項目につい
ての値平均が算出される。ここでは各評価項目値の平均
算出を集計と呼ぶ。
【0055】集計値計算部S4は以下、初期個体2〜m
のそれぞれについて同様に各評価項目に対する集計を行
なう。
【0056】これにより、初期個体のそれぞれについて
適応度が求められたことになる。次に、遺伝子演算部S
5は集計値計算部S4により求められた適応度に依存し
た一定のルールで個体の淘汰を行なう。すなわち、目標
値設定部S2により設定された板組合せ解の各評価項目
についての目標値27より低い集計値からなる適応度を
有した個体は消滅し、適応度の高い個体だけが次の世代
に継承される(ステップ1)。
【0057】次に、遺伝子演算部S5は淘汰後の各個体
から交配および突然変異などを用いて新しい個体を生成
し、次の世代に継承される最適な個体を選択するよう処
理する。
【0058】ここでいう交配、突然変異および淘汰とは
遺伝アルゴリズムを取入れた最適化問題解決法の周知技
術である。この技術については、たとえば、システム制
御学会研究発表講演会講演論文集のチュートリアルセッ
ション“遺伝アルゴリズムによる最適化問題の解法”
(1995.5.20 三宮信夫著)に詳記されている
ので、ここではその詳細説明は省略する。詳述するなら
ば遺伝子演算部S5は淘汰後の個体について、一定の確
率で交配および突然変異の処理を行なって、新しい個体
(子)を生成する。新しい個体はその生成に関与した古
い個体(親)と置換されるので、次世代(この場合t=
1)の個体群が生成される(ステップ2)。
【0059】このように遺伝アルゴリズムに従えば、ス
テップ1の淘汰において得られた適応度の高い個体、す
なわちユーザの目標値27に準ずるような評価項目値の
板組合せ解を遺伝子として有する個体が残されて、ステ
ップ2においてこれら個体間で、交配および突然変異が
行なわれれば、各個体の良好な遺伝子(評価値)は保存
され、また時には良好な遺伝子列が結合してさらに良い
個体が生成される。つまり、淘汰により良さそうな個体
(板組合せ解)が重点的に固執して探索され、同時に交
配や突然変異により良い個体(板組合せ解)の探索領域
を拡張している。
【0060】また、各個体に対応の板組合せ解にはその
評価項目のいずれかが対応の注文グループの板組合せ解
グループにおいて最良(max)値を有するものが採用
されているので、遺伝アルゴリズムによれば各個体の遺
伝子は良好な性質を示すものとなって、そのような遺伝
子列は個体間の交配をしても保存され、また良い遺伝子
列同士が結合してさらに良い個体が生成されることにな
る。
【0061】次に、集計結果評価部S6は、得られた次
世代(t=1)の各個体について、集計値計算部S4に
おける処理と同様にして各評価項目の集計をして評価す
る。このとき、演算開始からユーザにより入力された演
算期間設定パラメータ30の期間が経過していなければ
再度、遺伝子演算部S5により同様にして次世代(t=
2)のよりよい個体群が演算されて生成される。
【0062】このようにして演算期間設定パラメータ3
0による指定期間だけ遺伝子演算部S5および集計結果
評価部S6による処理が繰り返されるとともに世代更新
が行なわれて、最終的にt=Nの世代のさらに良い個体
群が得られることになる。
【0063】最終的な個体群が得られると、集計結果評
価部S6は各個体についてその遺伝子列を構成する複数
の板組合せ解をDB2〜4から読出して、各評価項目に
ついて集計して、集計平均歩留り21、集計納期達成度
22および集計作業性23を算出する。また、集計結果
評価部S6は得られた各個体についての集計平均歩留り
21、集計納期達成度22および集計作業性23のそれ
ぞれについての平均値24、最低値25および最高値2
6を算出する。
【0064】次に、出力部S7は、集計結果評価部S6
で得られた各個体の集計平均歩留り21、集計納期達成
度22および集計作業性23を、その個体No20に対
応させて出力装置1dのディスプレイ装置に表示すると
ともに、平均値24、最低値25および最高値26を表
示する。これにより、たとえば図4に示された表示画面
が得られることになる。図8は図1の遺伝子演算部S5
による世代更新により得られる各世代における評価項目
値の集計手順を示す図である。
【0065】図8を参照して上述の手順をさらに説明す
ると、たとえばDB登録部S1〜集計結果評価部S6の
一連の処理により世代tでの集計結果502が得られた
とする。世代tでの集計結果502に対応して個体1〜
mからなる個体群501が得られて、たとえば個体1の
遺伝子についてはデータベース中の登録板組合せ解70
0のうち図中斜線で示される板組合せ解B1、A2、
…、Cnが採用されていることがわかる。そして、個体
群501の各個体について集計平均歩留り21、集計納
期達成度22および集計作業性23からなる集計結果5
02が得られる。
【0066】さらに遺伝子演算部S5および集計結果評
価部S6による処理が繰り返されて次世代へ更新が行な
われると、世代t+1での個体群601と世代t+1で
の集計結果602が得られる。個体群601において、
たとえば個体1の遺伝子についてはデータベース中の登
録板組合せ解700のうち図中斜線で示される板組合せ
解A1、C2、…、Cnが採用されていることがわか
る。そして、個体群601の各個体について集計平均歩
留り21、集計納期達成度22および集計作業性23か
らなる集計結果602が得られる。
【0067】ユーザは出力部S7による図4のディスプ
レイ表示画面を見て、設定した目標値27と得られた各
個体の集計値との差を確認することが可能となる。たと
えば、図4を参照して今回ユーザは評価項目のうち平均
歩留りを最重要視するように目標値27を設定したの
で、各評価項目間にトレードオフの相関関係があること
から集計納期達成度22がやや低い個体群が得られてい
る。
【0068】そこでユーザは集計平均歩留り21を今よ
り少し悪くしてでも集計納期達成度22が今よりも良い
ようにして、すなわちトレードオフ分析して新たな個体
群を得たいと所望した場合は、目標値設定部S2でトレ
ードオフ分析結果に従って集計平均歩留り21が前回よ
りもやや低く、その分集計納期達成度22が前回よりも
やや高くされて(トレードオフされて)、目標値27が
再設定され、以下同様に遺伝子演算部S5および集計結
果評価部S6が再実行される。
【0069】出力部S7による図4の表示画面を見たユ
ーザが目標値27に適する個体が得られていると判断し
たときは、その個体の組合せ解を利用して生産計画を立
てることができる。たとえば、ユーザが図4の個体No
20が1である個体を指定入力すると、CPU1aはメ
モリ1bのDB2〜4から個体No20に対応の板組合
せ解を読出してユーザに提供するので、ユーザはこの板
組合せ解を利用して生産計画を立てることができる。
【0070】以上のように、複数の評価項目の間にトレ
ードオフのような相関関係がある板組合せ解を集計する
際に、ユーザがどの評価項目の値をどれだけ増加(減
少)させると他の評価項目の値がどれだけ減少(増加)
するかの相関関係を分析しながら板組合せ解を集計する
ことができるので、ユーザの所望する最適な板組合せ解
を容易に得ることができる。
【0071】なお、図1の遺伝子演算部S5と集計結果
評価S6の処理の繰り返しによる世代tの更新は演算期
間設定パラメータ30に達するまでの期間継続するとし
たが、演算期間設定パラメータ30に代替して演算繰り
返し回数を直接に指定して、指定回数に達するまで演算
(世代更新)を繰り返すようにしてもよい。ユーザは、
この演算回数を指定することにより最適解への収束まで
の期間を調整することができる。
【0072】
【発明の効果】請求項1に係る板組合せ分析装置によれ
ば、ユーザは評価項目間の相関関係を分析しながら、そ
こに含まれる複数の板組合せ解の各評価項目値が所望の
目標値に準ずるような個体、すなわち各大板に対応の板
組合せ解を得ることができる。
【0073】請求項2に係る板組合せ分析装置によれ
ば、請求項1の演算手段における演算を所望回数だけ繰
返すことができるので、演算結果得られる板組合せ解
が、その評価項目値が所望の目標値を有するような最適
板組合せ解に収束する程度を任意にコントロールでき
る。
【0074】請求項3に係る板組合せ分析装置によれ
ば、請求項1または2の個体生成手段において生成され
る各個体の複数板組合せ解のそれぞれは、評価の高い板
組合せ解であるので、演算手段において得られる個体の
各大板に対応の板組合せ解も評価の高いものを得ること
ができる。
【0075】請求項4に係る板組合せ分析装置によれ
ば、請求項1ないし3のいずれかに係る装置において板
組合せ解の複数の評価項目は複数小板の生産の効率性に
基づき選定されるので、各大板から複数小板を切断して
生産するときに効率の良い生産を可能とするような各大
板についての板組合せ解を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による板組合せ分析装置に
おける処理手順を概略的に示す図である。
【図2】この発明の一実施例による板組合せ分析装置の
ブロック構成図である。
【図3】図1のDB登録部による各DBへの組合せ解登
録手順を説明するための図である。
【図4】図1の目標値設定部による目標値設定時の表示
画面の一例を示す図である。
【図5】この発明の一実施例による初期個体群生成部に
より生成された初期個体群を示す図である。
【図6】図5に示された初期個体群に関して集計値計算
部により算出された集計値を示す図である。
【図7】(a)〜(c)は図5の初期個体群個体1に採
用される板組合せ解を示す図である。
【図8】図1の遺伝子演算部による世代更新により得ら
れる各世代における評価項目値の集計手順を示す図であ
る。
【図9】この発明の背景を示す板合せ設計装置による板
組合せの例を説明する図である。
【符号の説明】
1 トレードオフ分析集計部 2 平均歩留りmax狙いデータベース 3 納期達成度max狙いデータベース 4 作業性max狙いデータベース 100 板組合せ設計装置 110 複数の板組合せ解 Ai 平均歩留りmax狙い板組合せ解 Bi 納期達成度max狙い板組合せ解 Ci 作業性max狙い板組合せ解 S1 DB登録部 S2 目標値設定部 S3 初期個体群生成部 S4 集計値計算部 S5 遺伝子演算部 S6 集計結果評価部 S7 出力部 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の大板のそれぞれから大きさの異な
    る複数の小板を切断するために、前記複数小板の組合せ
    パターンを示し、かつ相関関係を有した複数の評価項目
    からなる各大板の板組合せ解のグループを入力して、前
    記相関関係を分析しながら各大板について所望される前
    記板組合せ解を求めるための板組合せ分析装置であっ
    て、 入力された前記各大板の前記板組合せ解グループから抽
    出された評価の良い複数の板組合せ解からなる遺伝子情
    報を有する個体を複数生成する個体生成手段と、 前記個体生成手段により生成された複数個体を、遺伝ア
    ルゴリズムに基づいて演算し、前記各評価項目の値が目
    標値に準ずるような複数の前記板組合せ解からなる少な
    くとも1つ以上の個体を生成する演算手段と、 前記演算手段により生成された各個体の複数の板組合せ
    解について、前記各評価項目の値を評価する評価手段
    と、 所望に応じて、前記評価手段の評価に基づき前記目標値
    を変更して、前記演算手段と前記評価手段とを再実行さ
    せる手段とを備えた、板組合せ分析装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段において、前記演算は所望
    される回数だけ繰り返されることを特徴とする、請求項
    1に記載の板組合せ分析装置。
  3. 【請求項3】 前記個体生成手段において抽出される前
    記評価の良い複数板組合せ解のそれぞれは、前記複数評
    価項目のいずれかの値が対応する前記板組合せ解グルー
    プにおいて最良であることを特徴とする、請求項1また
    は2に記載の板組合せ分析装置。
  4. 【請求項4】 前記複数評価項目は、前記複数小板の生
    産の効率性に基づいて選定されるものであることを特徴
    とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の板組合せ
    分析装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017120567A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
JP2019148924A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 株式会社ア−キテック 鉄筋の切断計画装置及び切断計画プログラム

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JP2017120567A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
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