JPH09329815A - 波長選択ノード - Google Patents

波長選択ノード

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JPH09329815A
JPH09329815A JP9017126A JP1712697A JPH09329815A JP H09329815 A JPH09329815 A JP H09329815A JP 9017126 A JP9017126 A JP 9017126A JP 1712697 A JP1712697 A JP 1712697A JP H09329815 A JPH09329815 A JP H09329815A
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JP
Japan
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port
input
wavelength
row
optical
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JP9017126A
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Inventor
Hideaki Okayama
秀彰 岡山
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 選択する光の波長を高速で切り替える波長選
択ノード。 【解決手段】 第1および第2光サーキュレータ10お
よび12を具えており、各光サーキュレータ10および
12は、それぞれ3つのポートを具えている。各光サー
キュレータ10および12間には波長選択手段26が設
けられている。そして、波長選択手段26は2×2マト
リクス光スイッチ28とファイバグレーティング30と
から構成されている。2×2マトリクス光スイッチ28
は4つのポートX1、X2、Y1およびY2を具えてお
り、ポートX1は第1光サーキュレータ10の第1入出
力ポート18に光ファイバ40で以て接続されており、
同様に、ポートY1も第2光サーキュレータ12の第2
入出力ポート24に光ファイバ42で以て接続されてい
る。また、ポートX2にファイバグレーティング30の
一方の端が接続されており、ポートY2にファイバグレ
ーティング30の他方の端が接続されており、ポートX
2およびポートY2間がファイバグレーティング30に
より接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光通信ネットワ
ークにおいて用いられる光スイッチング機器、特に波長
選択光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】テラヘルツを越える光ファイバや光導波
路の広帯域性を利用してスイッチングを行う波長分割多
重光スイッチングを実用化することが将来の光交換シス
テムに向けての重要な課題である。波長分割多重方式の
ネットワークにおいては、波長選択光スイッチが伝送ノ
ードとして必要とされる。従来、波長選択ノードとし
て、文献「特開平7−140496」に開示されている
ものがある。この文献に開示された波長選択ノードは、
入力ポート、出力ポートおよび入出力ポートの3ポート
を有する光サーキュレータを二つ具え、これらの各入出
力ポート間に波長の選択を行うファブリペロ空洞共振器
をバンドパスフィルタとして設けた構成となっている。
この構成により、入力ポートに入力された光信号の所望
の波長チャネルを選択し、すなわち所望の波長の光信号
を選択して、所望の出力ポートに出力させることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成例では、前述したように、波長チャネルの選択を行
うためにファブリペロ空洞共振器を具えており、この共
振器で選択する波長チャネルすなわち光信号の通過帯域
を切り替えるためには、この共振器を構成するミラーを
圧電素子でシフトすることにより共振器長を変える必要
がある。このように、従来の波長選択ノードは、波長チ
ャネルを選択する機構に機械的可動部を有しているか
ら、波長チャネルの切り替え(スイッチング)には数ミ
リ秒のオーダーの時間を必要とし、このため期待するス
イッチング速度が得られていないといった問題があっ
た。
【0004】従って、従来より、波長チャネルの高速ス
イッチングが可能な波長選択ノードの出現が望まれてい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の波長選択ノー
ドによれば、第1入力ポート、第1出力ポートおよび第
1入出力ポートを少なくとも具える第1光サーキュレー
タと、第2入力ポート、第2出力ポートおよび第2入出
力ポートを少なくとも具える第2光サーキュレータと、
前記第1入出力ポートおよび第2入出力ポート間に結合
された波長選択手段とを具え、前記第1または第2入力
ポートに入力される波長多重された光信号をこの波長選
択手段により選択して、前記選択された波長の光信号を
前記第1または第2出力ポートに出力する波長選択ノー
ドにおいて、前記波長選択手段は、M個(但し、Mは2
以上の整数。)の独立したポートからなる第1ポート列
と、M個の独立したポートからなる第2ポート列とを有
していて、この第1ポート列のあるポートとこの第2ポ
ート列のあるポートとの間で光を導波させるように光ス
イッチングできるマトリクス光スイッチと、前記第1ポ
ート列のあるポートと前記第2ポート列のあるポートと
の間に結合された、Q個(但し、Qは整数。)のファイ
バグレーティングとを以て構成してあることを特徴とす
る。
【0006】ここで、ファイバグレーティングとは、所
定の波長の光を反射させてこの光の導波方向とは反対向
きに導波させて、所定の波長以外の光はそのまま導波方
向に導波させる素子のことをいう。
【0007】このように、ファイバグレーティングによ
り、ある波長の光を他の波長の光と選別することがで
き、マトリクス光スイッチにより第1光サーキュレータ
および第2光サーキュレータ間の光信号の信号経路にフ
ァイバグレーティングを挿入する場合と挿入しない場合
とを切り替えることができ、あるいはマトリクス光スイ
ッチにより所望の波長の光を反射させるファイバグレー
ティングを選択して切り替えることができるから、第1
または第2入力ポートに入力される波長多重された光信
号の中から所望の波長の光信号を選択して第1または第
2出力ポートに出力することができる。光信号の信号経
路の切り替え、すなわち光信号をファイバグレーティン
グに通過させるか否かの切り替えと、反射させる光の波
長の切り替えとはマトリクス光スイッチにより制御さ
れ、このマトリクス光スイッチを機械可動式でないもの
を用いて構成することができるから、従来よりスイッチ
ング速度が速くなる。
【0008】また、この発明の波長選択ノードによれ
ば、第1入力ポート、第1出力ポートおよび第1入出力
ポートを少なくとも具える第1光サーキュレータと、第
2入力ポート、第2出力ポートおよび第2入出力ポート
を少なくとも具える第2光サーキュレータと、前記第1
入出力ポートおよび第2入出力ポート間に結合された波
長選択手段とを具え、前記第1または第2入力ポートに
入力される波長多重された光信号をこの波長選択手段に
より選択して、前記選択された波長の光信号を前記第1
または第2出力ポートに出力する波長選択ノードにおい
て、前記波長選択手段は、M個(但し、Mは2以上の整
数。)の独立したポートからなる第1ポート列と、M個
の独立したポートからなる第2ポート列とを有してい
て、この第1ポート列のあるポートとこの第2ポート列
のあるポートとの間で光を導波させるように光スイッチ
ングできるマトリクス光スイッチと、前記第1ポート列
のあるポートと前記第2ポート列のあるポートとの間に
結合された、(M−1)個のファイバグレーティングと
を以て構成してあり、前記第1入出力ポートと前記第1
ポート列の1番目のポートとの間が結合されており、前
記第2入出力ポートと前記第2ポート列の1番目のポー
トとの間が結合されており、前記第1ポート列のj番目
(但し、jは2≦j≦Mを満たす整数。)のポートと前
記第2ポート列のj番目のポートとの間がj番目の前記
ファイバグレーティングにより接続されており、前記フ
ァイバグレーティングはそれぞれ異なる波長の光を反射
させる特性を有していることを特徴とする。
【0009】このように、マトリクス光スイッチの第1
ポート列のj番目のポートと第2ポート列のj番目のポ
ートとの間が一つの(j番目の)ファイバグレーティン
グにより接続されており、各ファイバグレーティングが
反射する光の波長が異なっている。従って、第1ポート
列の1番目のポートや第2ポート列の1番目のポートに
入射された光信号を何番目のファイバグレーティングに
通すかを切り替えることができ、すなわち、どの波長の
光信号を反射させるかを選択することが可能である。光
信号をファイバグレーティングに通過させるか否かの切
り替えと、何番目のファイバグレーティングに通過させ
るかの切り替えとはマトリクス光スイッチにより制御さ
れ、このマトリクス光スイッチを機械可動式でないもの
を用いて構成することができるから、従来よりスイッチ
ング速度が速くなる。
【0010】また、この発明の波長選択ノードによれ
ば、第1入力ポート、第1出力ポートおよび第1入出力
ポートを少なくとも具える第1光サーキュレータと、第
2入力ポート、第2出力ポートおよび第2入出力ポート
を少なくとも具える第2光サーキュレータと、前記第1
入出力ポートおよび第2入出力ポート間に結合された波
長選択手段とを具え、前記第1または第2入力ポートに
入力される波長多重された光信号をこの波長選択手段に
より選択して、前記選択された波長の光信号を前記第1
または第2出力ポートに出力する波長選択ノードにおい
て、前記波長選択手段は、M個(但し、Mは2以上の整
数。)の独立したポートからなる第1ポート列と、M個
の独立したポートからなる第2ポート列とを有してい
て、この第1ポート列のあるポートとこの第2ポート列
のあるポートとの間で光を導波させるように光スイッチ
ングできるマトリクス光スイッチと、前記第1ポート列
のあるポートと前記第2ポート列のあるポートとの間に
結合された、(M−1)個のファイバグレーティングと
を以て構成してあり、前記第1入出力ポートと前記第1
ポート列の1番目のポートとの間が結合されており、前
記第2入出力ポートと前記第2ポート列の1番目のポー
トとの間が結合されており、前記第1ポート列のj番目
(但し、jは2≦j≦Mを満たす整数。)のポートと前
記第2ポート列のj番目のポートとの間がj番目の前記
ファイバグレーティングにより接続されており、前記波
長選択手段を前記第1および第2光サーキュレータ間に
R段(但し、Rは2以上の整数。)具えていて、前記第
1入出力ポートと前記1段目の波長選択手段を構成する
前記マトリクス光スイッチの前記第1ポート列の1番目
のポートとの間が結合されており、前記第2入出力ポー
トと前記R段目の波長選択手段を構成するマトリクス光
スイッチの前記第2ポート列の1番目のポートとの間が
結合されており、前記(k−1)段目(但し、kは2≦
k≦Rを満たす整数。)の波長選択手段を構成する前記
マトリクス光スイッチの前記第2ポート列の1番目のポ
ートと前記k段目の波長選択手段を構成する前記マトリ
クス光スイッチの前記第1ポート列の1番目のポートと
の間が結合されており、前記波長選択手段を構成する前
記ファイバグレーティングはそれぞれ異なる波長の光を
反射させる特性を有していることを特徴とする。
【0011】このように、マトリクス光スイッチの第1
ポート列のj番目のポートと第2ポート列のj番目のポ
ートとの間が一つの(j番目の)ファイバグレーティン
グにより接続されており、各ファイバグレーティングが
反射させる光の波長が異なっている。さらに、各波長選
択手段の第1ポート列の1番目のポートと第2ポート列
の1番目のポートとが順次に結合されていて、波長選択
手段が直列に結合されており、光信号が第1光サーキュ
レータおよび第2光サーキュレータ間に具えられている
波長選択手段に順次に入射されるように構成されてい
る。
【0012】従って、ある波長選択手段において、第1
ポート列の1番目のポートや第2ポート列の1番目のポ
ートに入射された光信号を、何番目のファイバグレーテ
ィングに通過させるかを切り替えることができ、すなわ
ち、どの波長の光信号を反射させるかを選択することが
可能である。
【0013】また、ある波長選択手段を構成するファイ
バグレーティングにより反射されなかった光信号は、次
段の波長選択手段に入射されるから、第1光サーキュレ
ータおよび第2光サーキュレータ間を通過するときに、
波長選択手段の段数だけの数の波長の光を反射させる
(選択する)ことが可能である。
【0014】よって、光信号をファイバグレーティング
に通過させるか否かの切り替えと、何番目のファイバグ
レーティングに通過させるかの切り替えとはマトリクス
光スイッチにより制御され、このマトリクス光スイッチ
を機械可動式でないものを用いて構成することができる
から、従来よりスイッチング速度が速くなる。
【0015】また、この発明の波長選択ノードによれ
ば、第1入力ポート、第1出力ポートおよび第1入出力
ポートを少なくとも具える第1光サーキュレータと、第
2入力ポート、第2出力ポートおよび第2入出力ポート
を少なくとも具える第2光サーキュレータと、前記第1
入出力ポートおよび第2入出力ポート間に結合された波
長選択手段とを具え、前記第1または第2入力ポートに
入力される波長多重された光信号をこの波長選択手段に
より選択して、前記選択された波長の光信号を前記第1
または第2出力ポートに出力する波長選択ノードにおい
て、前記波長選択手段は、2個の独立したポートからな
る第1ポート列と、2個の独立したポートからなる第2
ポート列とを有していて、この第1ポート列の1番目の
ポートとこの第2ポート列の1番目のポートとの間、こ
の第1ポート列の1番目のポートとこの第2ポート列の
2番目のポートとの間およびこの第2ポート列の1番目
のポートとこの第1ポート列の2番目のポートとの間で
光を導波させるように光スイッチングできるマトリクス
光スイッチと、前記第1ポート列の2番目のポートと前
記第2ポート列の2番目のポートとの間に結合された、
1個のファイバグレーティングとを以て構成してあるこ
とを特徴とする。
【0016】このように、マトリクス光スイッチの第1
ポート列の2番目のポートと第2ポート列の2番目のポ
ートとの間が一つのファイバグレーティングにより接続
されており、このファイバグレーティングは、ある特定
の波長の光を反射させる。第1ポート列の1番目のポー
トや第2ポート列の1番目のポートに入射された光信号
を、このファイバグレーティングに通過させるか否かの
切り替えが可能であるから、従って、ある波長の光信号
を反射させるか反射させないかを選択することが可能で
ある。この光信号をファイバグレーティングに通過させ
るか否かの切り替えはマトリクス光スイッチにより制御
され、このマトリクス光スイッチを機械可動式でないも
のを用いて構成することができるから、従来よりスイッ
チング速度が速くなる。
【0017】また、この発明の波長選択ノードによれ
ば、第1入力ポート、第1出力ポートおよび第1入出力
ポートを少なくとも具える第1光サーキュレータと、第
2入力ポート、第2出力ポートおよび第2入出力ポート
を少なくとも具える第2光サーキュレータと、前記第1
入出力ポートおよび第2入出力ポート間に結合された波
長選択手段とを具え、前記第1または第2入力ポートに
入力される波長多重された光信号をこの波長選択手段に
より選択して、前記選択された波長の光信号を前記第1
または第2出力ポートに出力する波長選択ノードにおい
て、前記波長選択手段は、2個の独立したポートからな
る第1ポート列と、2個の独立したポートからなる第2
ポート列とを有していて、この第1ポート列の1番目の
ポートとこの第2ポート列の1番目のポートとの間、こ
の第1ポート列の1番目のポートとこの第2ポート列の
2番目のポートとの間およびこの第2ポート列の1番目
のポートとこの第1ポート列の2番目のポートとの間で
光を導波させるように光スイッチングできるマトリクス
光スイッチと、前記第1ポート列の2番目のポートと前
記第2ポート列の2番目のポートとの間に結合された、
1個のファイバグレーティングとを以て構成してあり、
前記波長選択手段を前記第1および第2光サーキュレー
タ間にR段(但し、Rは2以上の整数。)具えていて、
前記第1入出力ポートと前記1段目の波長選択手段を構
成する前記マトリクス光スイッチの前記第1ポート列の
1番目のポートとの間が結合されており、前記第2入出
力ポートと前記R段目の波長選択手段を構成するマトリ
クス光スイッチの前記第2ポート列の1番目のポートと
の間が結合されており、前記(k−1)段目(但し、k
は2≦k≦Rを満たす整数。)の波長選択手段を構成す
る前記マトリクス光スイッチの前記第2ポート列の1番
目のポートと前記k段目の波長選択手段を構成する前記
マトリクス光スイッチの前記第1ポート列の1番目のポ
ートとの間が結合されており、前記各波長選択手段を構
成する前記ファイバグレーティングがそれぞれ異なる波
長の光を反射させることを特徴とする。
【0018】このように、マトリクス光スイッチの第1
ポート列の2番目のポートと第2ポート列の2番目のポ
ートとの間が一つのファイバグレーティングにより接続
されており、このファイバグレーティングはある特定の
波長の光を反射させる。さらに、各波長選択手段の第1
ポート列の1番目のポートと第2ポート列の1番目のポ
ートとが順次に結合されて、波長選択手段が第1光サー
キュレータおよび第2光サーキュレータ間に直列に複数
段具えられており、光信号が第1光サーキュレータおよ
び第2光サーキュレータ間に具えられている波長選択手
段に順次に入射されるように構成されている。
【0019】従って、波長選択ノードを構成する、ある
波長選択手段において、第1ポート列の1番目のポート
や第2ポート列の1番目のポートに入射された光信号
を、その波長選択手段に具えられているファイバグレー
ティングに通過させるか否かを切り替えることが可能で
あり、すなわち、ある波長の光信号を反射させるか否か
を選択することが可能である。
【0020】また、ある波長選択手段を構成しているフ
ァイバグレーティングにより反射されなかった光信号
は、次段の波長選択手段に入射されるから、第1光サー
キュレータおよび第2光サーキュレータ間を通過すると
きに、波長選択手段の段数だけの数の波長の光を反射さ
せる(選択する)ことが可能である。
【0021】光信号をファイバグレーティングに通過さ
せるか否かの切り替えはマトリクス光スイッチにより制
御され、このマトリクス光スイッチを機械可動式でない
ものを用いて構成することができるから、従って、従来
よりスイッチング速度が速くなる。
【0022】また、この発明の波長選択ノードによれ
ば、第1入力ポート、第1出力ポートおよび第1入出力
ポートを少なくとも具える第1光サーキュレータと、第
2入力ポート、第2出力ポートおよび第2入出力ポート
を少なくとも具える第2光サーキュレータと、前記第1
入出力ポートおよび第2入出力ポート間に結合された波
長選択手段とを具え、前記第1または第2入力ポートに
入力される波長多重された光信号をこの波長選択手段に
より選択して、前記選択された波長の光信号を前記第1
または第2出力ポートに出力する波長選択ノードにおい
て、前記波長選択手段は、1個のポートからなる第1ポ
ート列と、M個(但し、Mは2以上の整数。)の独立し
たポートからなる第2ポート列とを有していて、この第
1ポート列のポートとこの第2ポート列のあるポートと
の間で光を導波させるように光スイッチングできる第1
光スイッチと、M個の独立したポートからなる第3ポー
ト列と、1個のポートからなる第4ポート列とを有して
いて、この第3ポート列のあるポートとこの第2ポート
列のポートとの間で光を導波させるように光スイッチン
グできる第2光スイッチと、前記第2ポート列のあるポ
ートと前記第3ポート列のあるポートとの間に結合され
たS個(但し、Sは1≦S≦Mを満たす整数。)のファ
イバグレーティングとを以て構成してあり、前記第1入
出力ポートと前記第1ポート列のポートとの間が結合さ
れており、前記第2入出力ポートと前記第4ポート列の
ポートとの間が結合されており、前記第2ポート列のi
番目(但し、iは1≦i≦Sを満たす整数。)のポート
と前記第3ポート列のi番目のポートとの間がi番目の
前記ファイバグレーティングにより接続されており、前
記ファイバグレーティングはそれぞれ異なる波長の光を
反射させる特性を有しており、前記第2および第3ポー
ト列の前記ファイバグレーティングが接続されないポー
ト間同士が結合されていることを特徴とする。
【0023】このように、第1光スイッチの第2ポート
列のi番目のポートと、第2光スイッチの第3ポート列
のi番目のポートとの間がそれぞれ一つの(i番目の)
ファイバグレーティングにより接続されており、各ファ
イバグレーティングが反射する光の波長を異ならせてあ
る。従って、第1ポート列のポートあるいは第2ポート
列のポートから入射した光信号を、何番目のファイバグ
レーティングに通すかを切り替えることができ、すなわ
ち、どの波長の光信号を反射させるかを選択することが
できる。また、ファイバグレーティングが接続されてい
ない第2および第3ポート列のポート間は、例えば、光
ファイバにより結合されている。従って、光信号をファ
イバグレーティングに通過させるか否かの切り替えと、
何番目のファイバグレーティングに通過させるかの切り
替えとが、第1および第2光スイッチにより制御され
る。そして、これら第1および第2光スイッチとして機
械可動式でないものを用いて構成することができるか
ら、従来に比べてスイッチング速度を速くすることがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。尚、図はこの発明の構成が
理解できる程度に各構成成分の形状、大きさおよび配置
関係を概略的に示してあるに過ぎず、また、以下に示さ
れる数値条件等は単なる一例であって、従って、この発
明は、この実施の形態例に何ら限定されることはない。
【0025】[第1の実施の形態]図1は、第1の実施
の形態の構成例を示す線図である。尚、図中、太い実線
で示す直線は光信号の伝送路(信号経路)であることを
表している。この第1の構成例は、第1および第2光サ
ーキュレータ10および12を具えており、各光サーキ
ュレータ10および12は、それぞれ3つのポートを具
えている。例えば、第1光サーキュレータ10は、第1
入力ポート14、第1出力ポート16および第1入出力
ポート18を具えており、第1入力ポート14に入射さ
れた光は第1入出力ポート18からは出射するが、第1
出力ポート16からは出射しない。また、第1入出力ポ
ート18に入射された光は第1出力ポート16からは出
射するが、第1入力ポート14からは出射しない。この
ように、第1光サーキュレータ10は、光が第1入力ポ
ート14に入射したら第1入出力ポート18から出射
し、光が第1入出力ポート18に入射したら第1出力ポ
ート16から出射するようになっている循環回路であ
る。第2光サーキュレータ10も同じように、第2入力
ポート20、第2出力ポート22および第2入出力ポー
ト24を具えており、第2入力ポート20に入射した光
は第2入出力ポート24から出射し、また、第2入出力
ポート24に入射した光は第2出力ポート22から出射
するというように循環する循環回路である。
【0026】次に、各光サーキュレータ10および12
間には波長選択手段26が設けられている。そして、こ
の発明では、波長選択手段をマトリクス光スイッチとフ
ァイバグレーティングとで構成している。そして、この
マトリクス光スイッチとしてM個(但し、Mは2以上の
整数。)の独立したポートからなる第1ポート列と、M
個の独立したポートからなる第2ポート列とを有してい
て、この第1ポート列のあるポートと第2ポート列のあ
るポートとの間で光を導波させるように光スイッチング
ができる構成の光スイッチを使用している。また、ファ
イバグレーティングとしてQ個(但し、Qは整数。)の
ファイバグレーティングを用いている。
【0027】ここで説明する構成例では、波長選択手段
26はこの光スイッチとしてM=2すなわち2×2マト
リクス光スイッチ28とQ=1すなわち1本のファイバ
グレーティング30とを以て構成されている。
【0028】2×2マトリクス光スイッチ28は第1ポ
ート列Xとして1番目のポートX1および2番目のポー
トX2を具えており、第2ポート列Yとして1番目のポ
ートY1および2番目のポートY2を具えている。
【0029】第1および第2光サーキュレータ10およ
び12と光スイッチ28との結合(または接続ともい
う。)は、好ましくは、光ファイバを用いて行う。この
例では、ポートX1は第1光サーキュレータ10の第1
入出力ポート18に光ファイバ40で以て接続されてお
り、同様にして、ポートY1も第2光サーキュレータ1
2の第2入出力ポート24に光ファイバ42で以て接続
されている。
【0030】また、ポートX2にファイバグレーティン
グ30の一方の端部が接続されて、ポートY2にファイ
バグレーティング30の他方の端部が接続されていて、
ポートX2およびポートY2間がファイバグレーティン
グ30により接続されている。
【0031】図2は、2×2マトリクス光スイッチ28
を拡大して示す線図である。2×2マトリクス光スイッ
チ28は、例えば基板上に形成された光導波路を伝送路
としており、伝送路の分岐ポイント(図2の白丸a、
b、cおよびdで示される。)には、例えば方向性結合
器やマッハ−ツェンダー干渉計により構成された光スイ
ッチエレメントが設けられている。これらの光スイッチ
エレメントは印加された電圧の有無により、入射された
光信号の進行方向を2つの伝送路から選択する素子であ
る。
【0032】例えば、第1ポート列XのポートX1から
入射されて分岐ポイントaに入射される光信号は、この
分岐ポイントaに設けられた光スイッチエレメントによ
り伝送路eまたはfのどちらか一方に選択されて伝送さ
れることになる。さらに、2×2マトリクス光スイッチ
28は、第1ポート列XのポートX1および第2ポート
列YのポートY1間と第1ポート列XのポートX2およ
び第2ポート列YのポートY2間とが接続状態(この実
施の形態で、あるポート間が接続されている状態とは、
このポート間を結ぶ光導波路に光が導波され得る状態の
ことをいう。)になる場合(すなわち光信号が伝送路e
を進行する場合である。)と、ポートX1およびポート
Y2間とポートX2およびポートY1間とが接続状態に
なる場合(光信号が伝送路fおよびgを進行する場合で
ある。)とが切り替わるように、各分岐ポイントa〜d
に設けられた光スイッチエレメントを動作させる。
【0033】この2×2マトリクス光スイッチ28のス
イッチング速度は各光スイッチエレメントのスイッチン
グ速度で決まる。前述した光スイッチエレメントは機械
的可動部を利用するスイッチ素子ではなく、非線形光学
効果や電気光学効果もしくはキャリア注入による屈折率
変化を利用するものであるから、nsec(ナノ秒)オ
ーダやpsec(ピコ秒)オーダといった高速のスイッ
チング速度が得られる。
【0034】波長選択手段26に入力される光信号は波
長多重されており、複数の波長チャネルを有している。
ここで、波長チャネルとは光信号を構成している光の各
波長のことをいう。ファイバグレーティング30は、所
定の波長チャネルの光信号だけを反射させてこの光信号
の導波方向とは反対向きにすなわち入射してきた側に導
波(または出力)させ、所定の波長チャネル以外の光信
号は、そのまま先の導波方向に導波(または透過あるい
は出力)させる素子である。
【0035】このファイバグレーティング30は、グレ
ーティング構造を有する光ファイバであり、光導波方向
に沿ってコアの屈折率が周期的に変化する光ファイバで
構成されている。屈折率変化の周期ピッチに従い反射さ
れる光の波長が異なるから、様々な波長の光を反射させ
ることができるファイバグレーティングを用意すること
ができる。
【0036】ここでは、ファイバグレーティング30が
反射させる光の波長をλ1 で表すことにする。このよう
に、ファイバグレーティング30の両端がそれぞれ第1
ポート列Xの第2番目のポートX2および第2ポート列
Yの第2番目のポートY2に接続されているから、例え
ばポートY2から出力される光信号の内、波長がλ1
光で以て構成されている光信号(波長チャネルがλ1
光信号)はファイバグレーティング30により反射され
てポートY2に戻される。また、波長がλ1 以外の光信
号はファイバグレーティング30を透過してポートX2
に入射される。
【0037】第1光サーキュレータ10の第1出力ポー
ト16には光信号を受信する受信機44が接続されてお
り、また、第2光サーキュレータ12の第2入力ポート
20には光信号を送信する送信機46が接続されてい
る。各光サーキュレータ10および12の第1または第
2入力ポート14および20に入力される波長多重され
た光信号の波長チャネルは、波長選択手段26により選
択されて、選択された光信号は第1または第2出力ポー
ト16および22に出力される。このように、波長選択
手段26、第1光サーキュレータ10、第2光サーキュ
レータ12が相俟って波長選択ノードを構成している。
【0038】次に、この実施の形態では、パケット交換
方式で光信号のやり取りを行う動作例を示す。パケット
交換方式とは、送りたい情報(データ)に、情報の送り
手や受け手を表す識別番号などを含むヘッダを付加した
“パケット”を単位として情報交換を行う方式である。
このヘッダ部を入力ポート側に設けた監視装置(図示さ
れず。)により読み取り、2×2マトリクス光スイッチ
28を制御している。こうして、波長多重されたパケッ
ト列の中から特定のタイミングのパケットを取り出すこ
とができる。
【0039】図3は、第1の構成例の動作の説明に供す
る線図である。先ず、図3の(A)は、図2で説明した
伝送路eを光信号が伝送(導波)される場合である。こ
のようなタイミング状態は、第1入力ポート14に外部
から入力される高速のパケット列が受信機44側には伝
送されず、第1入出力ポート18→第1ポート列Xの第
1番目のポートX1→第2ポート列Yの第1番目のポー
トY1→第2入出力ポート24のように伝送されて、そ
のまま第2出力ポート22に出力される状態であり、従
って、この状態は、パケットのドロップが行われないタ
イミング状態である。また、送信機46から出力される
光信号は第2入力ポート20に入力されると、上述の場
合逆方向に伝送されて第1出力ポート16に出力されて
受信機44に入力される。従って、この図3の(A)の
接続状態のときには送信機46と受信機44との動作テ
ストを行うことが可能である。
【0040】次に、図3の(B)は、波長チャネルλ1
のパケットがドロップされるタイミングの接続状態を示
す図である。第1入力ポート14に入力されるパケット
列はポートX1に入力され、伝送路fを通ってポートY
2に出力される(信号経路を矢印αで示してある。)
(図2および図3の(B))。ポートY2にはファイバ
グレーティング30が接続されており、パケット列の中
から波長チャネルλ1 のパケットのみが反射されて再び
ポートY2、そしてポートX1に戻り、第1入出力ポー
ト18を介して第1出力ポート16に出力され、受信機
44によって受信されることになる(図3の(B))。
【0041】また、送信機46から送信された波長チャ
ネルλ1 の光信号は、第2入力ポート20からポートY
1、伝送路gを通過してポートX2に至りファイバグレ
ーティング30に入力される(図2および図3の
(B))。次に、ファイバグレーティング30によって
反射されてポートX2、伝送路g、ポートY1、第2入
出力ポート24および第2出力ポート22というように
伝送されるから、この波長選択ノードの外部へパケット
を取り出すことができる(信号経路は矢印βで示され
る。)(図2および図3の(B))。
【0042】次に、波長チャネルλ1 のパケットがドロ
ップされるタイミングであって、波長チャネルλ1 以外
の波長のパケットの信号経路を示す(図3の(C))。
第1入力ポート14に外部から入力されたパケット列の
内、波長チャネルがλ1 ではないパケットの場合には、
ファイバグレーティング30を通過してポートX2に入
力される。そして、伝送路gを通ってポートY1に出力
され、第2入出力ポート24を介して第2出力ポート2
2に出力される(信号経路が矢印γで示されてい
る。)。
【0043】また、送信機46から出力される、波長チ
ャネルがλ1 ではないパケットは、第2入力ポート20
に入力され、ファイバグレーティング30をそのまま通
過してしまうから、第1出力ポート16に出力されて、
受信機44によって受信される。
【0044】以上説明したように、この実施の形態の波
長選択ノードは、2×2マトリクス光スイッチ28とフ
ァイバグレーティング30とを波長選択手段26として
用いており、この波長選択手段26により高速のパケッ
ト列の波長チャネルを選択して所望の出力ポートに取り
出すことができる。この構成例の2×2マトリクス光ス
イッチ28には、スイッチング機構として機械的可動部
を用いているのではないから、従来より高速なタイミン
グで2×2マトリクス光スイッチ28の接続状態を切り
替えることができる。よって、高速のパケット列を取り
扱うことが可能である。
【0045】[第2の実施の形態]図4は、第2の実施
の形態の構成を示す線図である。この第2の構成例の波
長選択手段26は、第1の構成例の2×2マトリクス光
スイッチ28の代わりにM=4すなわち4×4マトリク
ス光スイッチ48を用いた構成である。この4×4マト
リクス光スイッチ48のスイッチング機構は、2×2マ
トリクス光スイッチ28と同様であり、各分岐点に設け
られた光スイッチエレメントにより駆動する。このよう
に、4×4マトリクス光スイッチ48を用いることによ
り、増えたポートの分だけファイバグレーティングを増
設することが可能である。図4の構成例では、Q=3す
なわち3本のファイバグレーティングを使用している。
【0046】この4×4マトリクス光スイッチ48は、
第1ポート列Xとして第1番目のポートX1、第2番目
のポートX2、第3番目のポートX3および第4番目の
ポートX4を具えており、第2ポート列Yとして第1番
目のポートY1、第2番目のポートY2、第3番目のポ
ートY3および第4番目のポートY4を具えている。
【0047】これらの各ポート間の接続状態は、ポート
X1とポートY1とが接続される場合と、ポートX1と
ポートY2、ポートY3およびポートY4のいずれか一
つのポートとが接続される場合と、また、ポートY1と
ポートX2、ポートX3およびポートX4のいずれか一
つのポートとが接続される場合とがあり、これらの状態
が所定の動作を遂行するべく切り替えられる。
【0048】ポートX1およびポートY1には第1の構
成例と同様に、これらポートと第1および第2光サーキ
ュレータ10および12との間にはそれぞれ光ファイバ
40および42が接続されており、第1または第2光サ
ーキュレータ10または12を介して波長選択ノードの
外部や、受信機44や送信機46と光信号のやり取りが
行われようになっている。また、第1ポート列Xのj番
目(但し、jは2≦j≦Mを満たす整数。)のポートと
第2ポート列のj番目のポートとの間がj番目のファイ
バグレーティングによって結合されている。この構成例
では、ポートX2とポートY2、ポートX3とポートY
3、ポートX4とポートY4との間には、それぞれファ
イバグレーティングF1、F2およびF3が個別に接続
されている。
【0049】このように、図4に示すこの第2の構成例
は3つのファイバグレーティングF1、F2およびF3
を具え、ファイバグレーティングアレイ62を構成して
いる。それぞれのファイバグレーティングF1、F2お
よびF3が反射する光の波長は異なっており、これらの
各波長をλ1 、λ2 およびλ3 で表すことにする。この
第2の構成例は、3つの波長チャネル(λ1 、λ2 、λ
3 )を選択して所望の出力ポートに出力することが可能
であり、これらの波長チャネルの間の切り替えも高速に
行うことが可能である。
【0050】また、この実施の形態ではマトリクス光ス
イッチとして4×4マトリクス光スイッチ48を用いた
が、これに限ることなく、一般にM=NすなわちN×N
マトリクス光スイッチ(但し、NはN≧2を満たす整
数。)を用いて波長選択ノードを構成することも可能で
ある。図9は、4×4マトリクス光スイッチ48の代わ
りにN×Nマトリクス光スイッチ32を用いた場合の構
成を示す線図である。
【0051】このN×Nマトリクス光スイッチ32は、
第1ポート列Xとして第1番目から第N番目までのポー
トすなわちポートX1、ポートX2、・・・、ポートX
NのN個のポートを具えており、第2ポート列Yとして
第1番目から第N番目までのポートすなわちポートY
1、ポートY2、・・・、ポートYNのN個のポートを
具えている。これらの各ポート間の接続状態は、ポート
X1とポートY1とが接続される場合と、ポートX1と
第2ポート列の各ポートY2、Y3、・・・、YN(但
し、ポートY1を除く。)のいずれか一つのポートとが
接続される場合と、ポートY1と第1ポート列の各ポー
トX2、X3、・・・、XN(但し、ポートX1を除
く。)のいずれか一つのポートとが接続される場合とが
あり、これらの状態が所定の動作を遂行するべく切り替
えられる。
【0052】ポートX1およびポートY1には、それぞ
れ光ファイバ40および42が接続されており、第1ま
たは第2光サーキュレータ10または12を介して波長
選択ノードの外部や、受信機44や送信機46と光信号
のやり取りが行われるようになっている。
【0053】また、図4で説明した構成例の場合と同様
に、第1ポート列Xのj番目のポートと第2ポート列Y
のj番目のポートがj番目のファイバグレーティングで
結合されている。従って、この図9の構成例でも、ポー
トX2とポートY2、ポートX3とポートY3、・・
・、ポートXNとポートYNとのそれぞれの間には、フ
ァイバグレーティングF1、F2、・・・、F(N−
1)が接続されていて、これらの(N−1)個(本)の
ファイバグレーティングはファイバグレーティングアレ
イ34を構成している。
【0054】このように、この第2の構成例の変形例
は、(N−1)個のファイバグレーティングの中から一
つを選択して光を導波させる構成であり、光を導波させ
るファイバグレーティングを切り替えることができるよ
うになっており、それぞれのファイバグレーティングが
反射する光の波長が異なるように設定されていれば、
(N−1)個の波長チャネルを選択して所望の出力ポー
トに出力することが可能である。また、これらの波長チ
ャネルの間の切り替えも高速に行うことが可能である。
【0055】[第3の実施の形態]図5は第3の実施の
形態の構成を示す線図である。この第3の構成例は、第
1および第2光サーキュレータ10および12間に複数
段(R段)の波長選択手段を直列に結合して設けた例で
あり、この構成例ではR=3としている。従って、この
波長選択手段を3つ直列に設けた構成例である。すなわ
ち3段の波長選択手段H1、H2およびH3を第1およ
び第2光サーキュレータ10および12間に具えてい
る。そして、この構成例では、各波長選択手段は、光ス
イッチとしてM=2の光スイッチを使用し、およびファ
イバグレーティングとしてQ=1すなわち1本のファイ
バグレーティングを使用している。そして、第1入出力
ポート18と1段目の波長選択手段H1を構成する2×
2マトリクス光スイッチ28のポートX1とが光ファイ
バ40で以て接続されており、また、第2入出力ポート
24と3段目の波長選択手段H3を構成する2×2マト
リクス光スイッチ28のポートY1とが光ファイバ42
で以て接続されている。このように、波長選択ノードの
外部、受信機44、送信機46、3つの波長選択手段H
1、H2およびH3との間で光信号の入出力がなされる
ように構成されている。
【0056】また、1段目の波長選択手段H1を構成す
る2×2マトリクス光スイッチ28のポートY1と2段
目の波長選択手段H2を構成する2×2マトリクス光ス
イッチ28のポートX1とが光ファイバ64で以て接続
されており、2段目の波長選択手段H2を構成する2×
2マトリクス光スイッチ28のポートY1と3段目の波
長選択手段H3を構成する2×2マトリクス光スイッチ
28のポートX1とが光ファイバ66で以て接続されて
おり、これらの間で光信号の入出力がなされるように構
成されている。このように、3つの波長選択手段H1、
H2およびH3が直列に接続されて設けられている。
【0057】各波長選択手段H1、H2およびH3を構
成する2×2マトリクス光スイッチ28のポートX2お
よびポートY2間にはファイバグレーティングF1、F
2およびF3がそれぞれ接続されている。各ファイバグ
レーティングの反射する光の波長は、前述したように、
波長選択手段H1を構成するファイバグレーティングF
1は波長λ1 、波長選択手段H2を構成するファイバグ
レーティングF2は波長λ2 、波長選択手段H3を構成
するファイバグレーティングF3は波長λ3 の光をそれ
ぞれ反射させる。このように、各波長選択手段H1、H
2およびH3を構成するファイバグレーティングF1、
F2およびF3が選択する波長チャネル(λ1 、λ2
λ3 )がそれぞれ異なるようにセッティングされてい
る。
【0058】以上説明した第3の構成例によれば、複数
の波長チャネルを同時に選択して所望の出力ポートに出
力させることができる。すなわち、第2の構成例のよう
に、波長チャネルの切り替えを入力されるパケット毎に
行わなくてもよい。
【0059】例えば、図5を用いて、あるタイミングに
おける光信号の導波経路について説明する。ここでは、
1段目の波長選択手段H1を構成する2×2マトリクス
光スイッチ28の接続状態は図2で説明した伝送路eお
よびhに光を導波させる場合であり、その他の2段目お
よび3段目の波長選択手段H2およびH3を構成する2
×2マトリクス光スイッチ28の接続状態は伝送路fお
よびgに光を導波させる場合のタイミングであるとす
る。
【0060】従って、先ず、第1入力ポート14から入
力したパケット列はファイバグレーティングF1に入力
されないから、波長チャネルに関係なく波長選択手段H
1を反射されずに通過してしまう。次に、このパケット
列は2段目の波長選択手段H2に入力されるが、ここで
は波長チャネルλ2 のファイバグレーティングF2を通
過しなければならないので、波長チャネルがλ2 のパケ
ットはここで反射されて逆向きに導波されることにな
る。この波長チャネルλ2 のパケットは第1出力ポート
16から出力され、受信機44によって受信される。
【0061】ファイバグレーティングF2によって選択
されなかったパケット列はそのまま素通りして、次は、
3段目の波長選択手段H3に入射する。ここでは、波長
チャネルがλ3 のパケットがファイバグレーティングF
3によって反射される。波長チャネルがλ3 のパケット
は逆方向に導波して、受信機44によって受信されるこ
とになる。また、このときに選択されなかった波長チャ
ネルのパケットは第2光サーキュレータ12の第2出力
ポート22から外部へ伝送されてしまう。
【0062】上述の通り、この第3の構成例の動作例に
よれば、波長チャネルの切り替え動作を外部から指示す
ることなく、2つの波長チャネルλ2 およびλ3 を選択
して受信機44に取り込むことができた。このように、
この第3の構成例では最大3つの波長の光(λ1 、λ
2 、λ3 )を同時に選択することが可能である。また、
ある波長チャネルの光信号を取り込むか否かの切り替え
動作も第1の実施の形態で述べたように高速に行うこと
が可能である。
【0063】尚、直列に接続する波長選択手段の数を増
やすことにより、同時に選択可能な波長チャネルの数を
増やすことができる。図6は、第1光サーキュレータ1
0および第2光サーキュレータ12間にR段(但し、R
は整数。)の波長選択手段(記号H1、H2、・・・、
HRで示す。)を直列に具える場合の構成を示す線図で
ある。
【0064】この第3の構成例の変形例は、R段の波長
選択手段H1、H2、・・・、HRを具えており、各波
長選択手段を構成しているファイバグレーティングF
1、F2、・・・、FRの波長チャネルがそれぞれ異な
っている。従って、この構成例によれば、同時に最大R
個の波長チャネルを選択することが可能である。
【0065】しかし、この場合にはスイッチロスがかな
り大きくなるから、図6に示すように、各波長選択手段
H1、H2、・・・、HR間に双方向光アンプ68を挿
入するのがよい。一つの波長選択手段によるロスをLと
して、双方向光アンプ68のゲインをGとすると、G=
Lとなるように設定しておけば、どのファイバグレーテ
ィングから反射された光であっても所定の出力ポートに
到達したときのロスが無くなるようにすることができ
る。
【0066】さらに、図7に、別の第3の構成例の変形
例を示す。この構成例は、第1の構成例の波長選択ノー
ドを3つ従属的に設けてなる構成の波長選択ノードであ
る。すなわち1段目の波長選択ノードの第1出力ポート
16が2段目の波長選択ノードの第1入力ポート14に
光ファイバ等で以て接続されている。また、1段目の波
長選択ノードの第2出力ポート22が2段目の波長選択
ノードの第2入力ポート20に接続されている。
【0067】また、2段目の波長選択ノードの第1出力
ポート16が3段目の波長選択ノードの第1入力ポート
14に接続されており、2段目の波長選択ノードの第2
出力ポート22が3段目の波長選択ノードの第2入力ポ
ート20に接続されている。尚、3段目の波長選択ノー
ドの第1出力ポート16には受信機44が接続されてお
り、1段目の第2入力ポート20には送信機46が接続
されている。
【0068】この第3の構成例の変形例は、図5を参照
して説明した第3の構成例と同様の動作を行い、同時に
複数の波長チャネルの光信号を選択することができる。
但し、この第3の構成例の変形例の場合には素子(光サ
ーキュレータ等)の数が多くなってしまうから、コスト
等の面からは望ましくない。
【0069】[第4の実施の形態]図8は、第4の実施
の形態の構成を示す線図である。この第4の構成例は、
既に説明した第2の構成例(図4)と第3の構成例(図
5)との主要構成を組み合わせた構成となっている。す
なわち波長選択手段H1、H2およびH3を3つ直列に
接続してあり、波長選択手段H1は4×4マトリクス光
スイッチ48とファイバグレーティングF1、F2およ
びF3とから構成されており、波長選択手段H2は4×
4マトリクス光スイッチ48とファイバグレーティング
F4、F5およびF6とから構成されており、波長選択
手段H3は4×4マトリクス光スイッチ48とファイバ
グレーティングF7、F8およびF9とから構成されて
いる。各ファイバグレーティングが反射する波長チャネ
ルを波長選択手段毎に、かつ、ファイバグレーティング
毎に異なるものに設定しておけば、同時に選択できる波
長チャネルを27通りに切り替えることが可能である。
【0070】また、4×4マトリクス光スイッチ48の
代わりにN×Nマトリクス光スイッチ32(図9)を用
いてもよいし、波長選択手段を複数段設けることも可能
である。このように、構成すれば、同時に選択できる波
長チャネルをさらに増大させることができる。
【0071】[第5の実施の形態]図10は、第5の実
施の形態の構成を示す線図である。この第5の構成例
は、上述した第1光サーキュレータ10、第2光サーキ
ュレータ12、受信機44および送信機46を具えてい
る。また、上述した構成と異なる構成の波長選択手段2
6を具えている。この実施の形態の波長選択手段26
は、1個のポートからなる第1ポート列xと、M=3す
なわち3個の独立したポートからなる第2ポート列Xと
を有した第1光スイッチ70を具えている。そして、第
1ポート列のポートと第2ポート列のあるポートとの間
には、光が導波されるように構成されている。第1光ス
イッチ70は、どのポート間に光を導波させるかを切り
替える1×3光スイッチである。
【0072】また、波長選択手段26は、3個の独立し
たポートからなる第3ポート列Yと1個のポートからな
る第4ポート列yとを有した第2光スイッチ72を具え
ている。この第3ポート列のあるポートと第4ポート列
のポートとの間には、光が導波されるようになってい
る。そして、第2光スイッチ72は、光を導波させるポ
ート間を切り替えるスイッチング機能を有している。こ
のように、第2光スイッチ72は、1×3光スイッチで
ある。
【0073】さらに、波長選択手段26は、第2ポート
列Xのあるポートと第3ポート列Yのあるポートとの間
に結合されたS個(但し、Sは1≦S≦Mを満たす整
数。)のファイバグレーティングを具えている。ここで
説明する構成例は、S=2すなわち2本のファイバグレ
ーティングF1およびF2を具えている。
【0074】第1光スイッチ70は、第1ポート列xと
してポートxを具えており、第2ポート列Xとして1番
目のポートX1、2番目のポートX2および3番目のポ
ートX3を具えている。また、第2光スイッチ72は、
第3ポート列Yとして1番目のポートY1、2番目のポ
ートY2および3番目のポートY3を具えており、第4
ポート列yとしてポートyを具えている。
【0075】第1光サーキュレータ10と第1光スイッ
チ70との結合および第2光サーキュレータ12と第2
光スイッチ72との結合は、好ましくは、光ファイバを
用いて行われる。この例では、ポートxは第1光サーキ
ュレータ10の第1入出力ポート18に光ファイバ40
で以て結合されており、同様にして、ポートyも第2光
サーキュレータ12の第2入出力ポート24に光ファイ
バ42で以て結合されている。
【0076】また、ポートX2にファイバグレーティン
グF1の一方の端部が接続されており、ポートY2にフ
ァイバグレーティングF1の他方の端部が接続されてい
る。そして、ポートX2およびポートY2間がファイバ
グレーティングF1により接続されている。また、ポー
トX3にファイバグレーティングF2の一方の端部が接
続されており、ポートY3にファイバグレーティングF
2の他方の端部が接続されている。また、ポートX3お
よびポートY3間はファイバグレーティングF2により
接続されている。
【0077】そして、第2および第3ポート列の内、フ
ァイバグレーティングが接続されないポート間同士すな
わちポートX1およびポートY1同士は、光ファイバ7
4がバイパス経路として用いられて結合されている。す
なわち、ポートX1に光ファイバ74の一方の端部が接
続されており、ポートY1に光ファイバ74の他方の端
部が接続されている。
【0078】光スイッチ70および72は、上述したマ
トリクス光スイッチと同様に、例えば、基板上に形成さ
れた光導波路を伝送路として用いており、伝送路の分岐
ポイントには、例えば方向性結合器やマッハ−ツェンダ
ー干渉計により構成された光スイッチエレメントが設け
られている。そして、これらの光スイッチエレメント
は、印加された電圧の有無に応じて、入射された光信号
の進行方向を複数(この例では3つ)の伝送路の中から
選択する機能を有する。従って、これら光スイッチ70
および72は、それぞれが具えるポート列の任意のポー
ト同士を互いに光結合させることができる。よって、第
1光スイッチおよび第2光スイッチ70および72間に
具えられた任意のファイバグレーティングが、光を通過
させる経路として選択される。また、この構成例のよう
に複数のファイバグレーティングを具える場合には、同
時に、これらファイバグレーティングを、別々の光を通
過させる経路として、それぞれ選択することができる。
【0079】上述したファイバグレーティングF1およ
びF2は、それぞれ異なる波長の光を反射させる特性を
有している。この構成例では、ファイバグレーティング
F1が反射させる光の波長をλ1で表し、ファイバグレ
ーティングF2が反射させる光の波長をλ2で表すこと
にする。従って、例えばポートxに入射され、ポートX
2に選択されて出力される光の中で、波長がλ1の光
は、ファイバグレーティングF1によって反射されてポ
ートX2に戻される。また、例えばポートxに入射さ
れ、ポートX3に選択されて出力される光の中で、波長
がλ2の光は、ファイバグレーティングF2によって反
射されてポートX3に戻される。
【0080】尚、以上説明した第1光サーキュレータ1
0、第2光サーキュレータ12、波長選択手段26は、
個別の部品を結合することにより構成してもよいし、ま
た、すべてを同一の基板上に光導波路等を用いて集積化
した構成としてもよい。
【0081】上述した各実施の形態の構成例と同様に、
この第5の構成例では、第1光サーキュレータ10の第
1出力ポート16に、受信機44の抽出ポートが例えば
光ファイバにより接続される。また、第2光サーキュレ
ータ12の第2入力ポート20には、送信機46の挿入
ポートが例えば光ファイバにより接続される。
【0082】図11は、第5の構成例の動作の説明に供
する線図である。尚、図の簡略化のため、主要な構成要
素以外の要素の番号および記号を省略して示してある。
図11(A)および図11(B)のそれぞれは、ある同
一のタイミング状態を模式的に示す図である。
【0083】先ず、図11(A)は、波長λ1以外の光
αがポートxに入射し、ポートX2に選択されて出力さ
れた場合の伝播経路を示している。また、波長λ2の光
βがポートxに入射し、ポートX3に選択されて出力さ
れた場合の伝播経路も示してある。
【0084】先ず、光αについてみると、光αは、第1
光サーキュレータ10の第1入力ポート14から入射
し、第1入出力ポート18から出力され、第1光スイッ
チ70のポートxに入射される。そして、第1光スイッ
チ70は、前述したように、光αが構成する信号に付さ
れたヘッダの情報に応じて、光αがポートX2に出力さ
れるようにスイッチングを行う。そして、ポートX2か
ら出力された光αは、ファイバグレーティングF1に入
射される。光αの波長は、ファイバグレーティングF1
の反射波長ではないから、光αはファイバグレーティン
グF1に反射されずにそのまま通過し、第2光スイッチ
72のポートY2に入射される。そして、光αは、ポー
トyから出力し、第2光サーキュレータ12により第2
出力ポート22に送り出される。
【0085】次に、光βについてみると、光βは、光α
と同様に、第1入力ポート14から入射し、第1入出力
ポート18から出力され、ポートxに入射される。そし
て、第1光スイッチ70は、光βのヘッダ情報に応じ
て、光βがポートX3に出力されるようにスイッチング
を行う。そして、ポートX3から出力された光βは、フ
ァイバグレーティングF2に入射される。光βの波長
は、ファイバグレーティングF2の反射波長λ2であ
る。従って、光βはファイバグレーティングF2によっ
て反射されてポートX3に戻される。そして、光βは、
第1入出力ポート18を経て、第1出力ポート16から
出力され、受信機44に入力される。このように、この
タイミングでは、受信機44によって光βが抽出され
る。従って、図11(A)に示すタイミング状態は、波
長λ2の光が構成するパケットがドロップされるタイミ
ング状態である。
【0086】このように、第1光サーキュレータ10の
第1入力ポート14から光を入射させる場合だけである
のならば、第2光スイッチ72を、スイッチング機能を
具えていない、通常の光合波器としても構わない。尚、
複数の波長の光が同時に選択されるときは、この場合の
第2光スイッチ72のように、出力側の光スイッチが選
択された波長の光を合波する光合波器となる。
【0087】尚、合波される各光の位相は安定である必
要がある(光の位相が不安定に移り変ると、正確な信号
伝送が行えない)。このためには、上述したように、こ
の波長選択ノードを光導波路構造として構成するのが良
い。光導波路構造であれば、伝播される光の電界状態を
変えないので、位相が安定である。
【0088】このように、この波長選択ノードによれ
ば、同時に複数の波長の光が選択可能である。従って、
従来のように、例えば、第2光スイッチ72および第2
光サーキュレータ12の間に、目的としない波長の光を
排除するための装置を挿入しなくともよい。
【0089】次に、図11(B)は、波長λ2の光γが
ポートyに入射し、ポートY3に選択されて出力される
場合の伝播経路を示してある。光γについてみると、光
γは、第2光サーキュレータ12の第2入力ポート20
から入射し、第2入出力ポート24から出力され、第2
光スイッチ72のポートyに入射される。そして、第2
光スイッチ72は、前述したように、光γが構成する信
号に付されたヘッダの情報に応じて、光γがポートY3
に出力されるようにスイッチングを行う。光γの波長
は、ファイバグレーティングF2の反射波長λ2であ
る。従って、光γはファイバグレーティングF2によっ
て反射されてポートY3に戻される。そして、光γは、
第2入出力ポート24を経て、第2出力ポート22から
外部に送り出される。よって、上述した光αに光γが挿
入される形で、外部に光信号が出力されることになる。
また、例えば、光γが波長γ2以外の光であるときに
は、上記の場合、光γはファイバグレーティングF2を
通過してしまい受信機44により抽出される。
【0090】このように、複数の光信号の伝送経路を、
この波長選択ノードにより、その波長に応じて選択する
ことができる。従って、この第5の構成例によれば、第
2の構成例(図4)や第3の構成例(図5)と同一の働
きをする。さらに、第3の構成例に比べると、光スイッ
チが少数段で済むので、損失が少ないという利点があ
る。
【0091】以上の第1から第5の実施の形態で説明し
たように、ファイバグレーティング等の固定型フィルタ
(通過帯域が固定されているフィルタ)を用いて高速の
フィルタのオンーオフ(パケットをドロップするか否か
の切り替え)と高速の波長チャネルの切り替えとを行う
ことが可能である。
【0092】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の波長選択ノードによれば、波長選択手段をマトリ
クス光スイッチとファイバグレーティングとで以て構成
することにより、波長チャネルの切り替えを、マトリク
ス光スイッチの接続状態の変更により行え、このマトリ
クス光スイッチを機械可動式でないものにできるから、
従来より速い光スイッチング動作が得られる。また、あ
る波長チャネルの光信号を選択するか否かのスイッチン
グ動作も高速に行える。
【0093】さらに、複数個の波長選択手段を直列に設
ければ、波長選択手段を構成するファイバグレーティン
グの波長チャネルをそれぞれ異なるように設定すること
により、同時に複数の波長チャネルを選択することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】2×2マトリクス光スイッチの構成を示す図で
ある。
【図3】第1の実施の形態の動作の説明に供する図であ
る。
【図4】第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図5】第3の実施の形態の構成を示す図である。
【図6】第3の実施の形態の変形例の構成を示す図であ
る。
【図7】第3の実施の形態の別の変形例の構成を示す図
である。
【図8】第4の実施の形態の構成を示す図である。
【図9】第2の実施の形態の変形例の構成を示す図であ
る。
【図10】第5の実施の形態の構成を示す図である。
【図11】第5の実施の形態の動作の説明に供する図で
ある。
【符号の説明】
10:第1光サーキュレータ 12:第2光サーキュレータ 14:第1入力ポート 16:第1出力ポート 18:第1入出力ポート 20:第2入力ポート 22:第2出力ポート 24:第2入出力ポート 26:波長選択手段 28:2×2マトリクス光スイッチ 30:ファイバグレーティング 32:N×Nマトリクス光スイッチ 34、62:ファイバグレーティングアレイ 40、42、64、66:光ファイバ 44:受信機 46:送信機 48:4×4マトリクス光スイッチ 68:双方向光アンプ 70:第1光スイッチ 72:第2光スイッチ 74:光ファイバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1入力ポート、第1出力ポートおよび
    第1入出力ポートを少なくとも具える第1光サーキュレ
    ータと、第2入力ポート、第2出力ポートおよび第2入
    出力ポートを少なくとも具える第2光サーキュレータ
    と、前記第1入出力ポートおよび第2入出力ポート間に
    結合された波長選択手段とを具え、前記第1または第2
    入力ポートに入力される波長多重された光信号を該波長
    選択手段により選択して、前記選択された波長の光信号
    を前記第1または第2出力ポートに出力する波長選択ノ
    ードにおいて、 前記波長選択手段は、 M個(但し、Mは2以上の整数。)の独立したポートか
    らなる第1ポート列と、M個の独立したポートからなる
    第2ポート列とを有していて、該第1ポート列のあるポ
    ートと該第2ポート列のあるポートとの間で光を導波さ
    せるように光スイッチングできるマトリクス光スイッチ
    と、 前記第1ポート列のあるポートと前記第2ポート列のあ
    るポートとの間に結合された、Q個(但し、Qは整
    数。)のファイバグレーティングとを以て構成してある
    ことを特徴とする波長選択ノード。
  2. 【請求項2】 第1入力ポート、第1出力ポートおよび
    第1入出力ポートを少なくとも具える第1光サーキュレ
    ータと、第2入力ポート、第2出力ポートおよび第2入
    出力ポートを少なくとも具える第2光サーキュレータ
    と、前記第1入出力ポートおよび第2入出力ポート間に
    結合された波長選択手段とを具え、前記第1または第2
    入力ポートに入力される波長多重された光信号を該波長
    選択手段により選択して、前記選択された波長の光信号
    を前記第1または第2出力ポートに出力する波長選択ノ
    ードにおいて、 前記波長選択手段は、 M個(但し、Mは2以上の整数。)の独立したポートか
    らなる第1ポート列と、M個の独立したポートからなる
    第2ポート列とを有していて、該第1ポート列のあるポ
    ートと該第2ポート列のあるポートとの間で光を導波さ
    せるように光スイッチングできるマトリクス光スイッチ
    と、 前記第1ポート列のあるポートと前記第2ポート列のあ
    るポートとの間に結合された、(M−1)個のファイバ
    グレーティングとを以て構成してあり、 前記第1入出力ポートと前記第1ポート列の1番目のポ
    ートとの間が結合されており、 前記第2入出力ポートと前記第2ポート列の1番目のポ
    ートとの間が結合されており、 前記第1ポート列のj番目(但し、jは2≦j≦Mを満
    たす整数。)のポートと前記第2ポート列のj番目のポ
    ートとの間がj番目の前記ファイバグレーティングによ
    り接続されており、 前記ファイバグレーティングはそれぞれ異なる波長の光
    を反射させる特性を有していることを特徴とする波長選
    択ノード。
  3. 【請求項3】 第1入力ポート、第1出力ポートおよび
    第1入出力ポートを少なくとも具える第1光サーキュレ
    ータと、第2入力ポート、第2出力ポートおよび第2入
    出力ポートを少なくとも具える第2光サーキュレータ
    と、前記第1入出力ポートおよび第2入出力ポート間に
    結合された波長選択手段とを具え、前記第1または第2
    入力ポートに入力される波長多重された光信号を該波長
    選択手段により選択して、前記選択された波長の光信号
    を前記第1または第2出力ポートに出力する波長選択ノ
    ードにおいて、 前記波長選択手段は、 M個(但し、Mは2以上の整数。)の独立したポートか
    らなる第1ポート列と、M個の独立したポートからなる
    第2ポート列とを有していて、該第1ポート列のあるポ
    ートと該第2ポート列のあるポートとの間で光を導波さ
    せるように光スイッチングできるマトリクス光スイッチ
    と、 前記第1ポート列のあるポートと前記第2ポート列のあ
    るポートとの間に結合された、(M−1)個のファイバ
    グレーティングとを以て構成してあり、 前記第1入出力ポートと前記第1ポート列の1番目のポ
    ートとの間が結合されており、 前記第2入出力ポートと前記第2ポート列の1番目のポ
    ートとの間が結合されており、 前記第1ポート列のj番目(但し、jは2≦j≦Mを満
    たす整数。)のポートと前記第2ポート列のj番目のポ
    ートとの間がj番目の前記ファイバグレーティングによ
    り接続されており、 前記波長選択手段を前記第1および第2光サーキュレー
    タ間にR段(但し、Rは2以上の整数。)具えていて、 前記第1入出力ポートと前記1段目の波長選択手段を構
    成する前記マトリクス光スイッチの前記第1ポート列の
    1番目のポートとの間が結合されており、 前記第2入出力ポートと前記R段目の波長選択手段を構
    成する前記マトリクス光スイッチの前記第2ポート列の
    1番目のポートとの間が結合されており、 前記(k−1)段目(但し、kは2≦k≦Rを満たす整
    数。)の波長選択手段を構成する前記マトリクス光スイ
    ッチの前記第2ポート列の1番目のポートと前記k段目
    の波長選択手段を構成する前記マトリクス光スイッチの
    前記第1ポート列の1番目のポートとの間が結合されて
    おり、 前記波長選択手段を構成する前記ファイバグレーティン
    グはそれぞれ異なる波長の光を反射させる特性を有して
    いることを特徴とする波長選択ノード。
  4. 【請求項4】 第1入力ポート、第1出力ポートおよび
    第1入出力ポートを少なくとも具える第1光サーキュレ
    ータと、第2入力ポート、第2出力ポートおよび第2入
    出力ポートを少なくとも具える第2光サーキュレータ
    と、前記第1入出力ポートおよび第2入出力ポート間に
    結合された波長選択手段とを具え、前記第1または第2
    入力ポートに入力される波長多重された光信号を該波長
    選択手段により選択して、前記選択された波長の光信号
    を前記第1または第2出力ポートに出力する波長選択ノ
    ードにおいて、 前記波長選択手段は、 2個の独立したポートからなる第1ポート列と、2個の
    独立したポートからなる第2ポート列とを有していて、
    該第1ポート列の1番目のポートと該第2ポート列の1
    番目のポートとの間、該第1ポート列の1番目のポート
    と該第2ポート列の2番目のポートとの間および該第2
    ポート列の1番目のポートと該第1ポート列の2番目の
    ポートとの間で光を導波させるように光スイッチングで
    きるマトリクス光スイッチと、 前記第1ポート列の2番目のポートと前記第2ポート列
    の2番目のポートとの間に結合された、1個のファイバ
    グレーティングとを以て構成してあることを特徴とする
    波長選択ノード。
  5. 【請求項5】 第1入力ポート、第1出力ポートおよび
    第1入出力ポートを少なくとも具える第1光サーキュレ
    ータと、第2入力ポート、第2出力ポートおよび第2入
    出力ポートを少なくとも具える第2光サーキュレータ
    と、前記第1入出力ポートおよび第2入出力ポート間に
    結合された波長選択手段とを具え、前記第1または第2
    入力ポートに入力される波長多重された光信号を該波長
    選択手段により選択して、前記選択された波長の光信号
    を前記第1または第2出力ポートに出力する波長選択ノ
    ードにおいて、 前記波長選択手段は、 2個の独立したポートからなる第1ポート列と、2個の
    独立したポートからなる第2ポート列とを有していて、
    該第1ポート列の1番目のポートと該第2ポート列の1
    番目のポートとの間、該第1ポート列の1番目のポート
    と該第2ポート列の2番目のポートとの間および該第2
    ポート列の1番目のポートと該第1ポート列の2番目の
    ポートとの間で光を導波させるように光スイッチングで
    きるマトリクス光スイッチと、 前記第1ポート列の2番目のポートと前記第2ポート列
    の2番目のポートとの間に結合された、1個のファイバ
    グレーティングとを以て構成してあり、 前記波長選択手段を前記第1および第2光サーキュレー
    タ間にR段(但し、Rは2以上の整数。)具えていて、 前記第1入出力ポートと前記1段目の波長選択手段を構
    成する前記マトリクス光スイッチの前記第1ポート列の
    1番目のポートとの間が結合されており、 前記第2入出力ポートと前記R段目の波長選択手段を構
    成するマトリクス光スイッチの前記第2ポート列の1番
    目のポートとの間が結合されており、 前記(k−1)段目(但し、kは2≦k≦Rを満たす整
    数。)の波長選択手段を構成する前記マトリクス光スイ
    ッチの前記第2ポート列の1番目のポートと前記k段目
    の波長選択手段を構成する前記マトリクス光スイッチの
    前記第1ポート列の1番目のポートとの間が結合されて
    おり、 前記各波長選択手段を構成する前記ファイバグレーティ
    ングがそれぞれ異なる波長の光を反射させることを特徴
    とする波長選択ノード。
  6. 【請求項6】 第1入力ポート、第1出力ポートおよび
    第1入出力ポートを少なくとも具える第1光サーキュレ
    ータと、第2入力ポート、第2出力ポートおよび第2入
    出力ポートを少なくとも具える第2光サーキュレータ
    と、前記第1入出力ポートおよび第2入出力ポート間に
    結合された波長選択手段とを具え、前記第1または第2
    入力ポートに入力される波長多重された光信号を該波長
    選択手段により選択して、前記選択された波長の光信号
    を前記第1または第2出力ポートに出力する波長選択ノ
    ードにおいて、 前記波長選択手段は、 1個のポートからなる第1ポート列と、M個(但し、M
    は2以上の整数。)の独立したポートからなる第2ポー
    ト列とを有していて、該第1ポート列のポートと該第2
    ポート列のあるポートとの間で光を導波させるように光
    スイッチングできる第1光スイッチと、 M個の独立したポートからなる第3ポート列と、1個の
    ポートからなる第4ポート列とを有していて、該第3ポ
    ート列のあるポートと該第2ポート列のポートとの間で
    光を導波させるように光スイッチングできる第2光スイ
    ッチと、 前記第2ポート列のあるポートと前記第3ポート列のあ
    るポートとの間に結合されたS個(但し、Sは1≦S≦
    Mを満たす整数。)のファイバグレーティングとを以て
    構成してあり、 前記第1入出力ポートと前記第1ポート列のポートとの
    間が結合されており、 前記第2入出力ポートと前記第4ポート列のポートとの
    間が結合されており、 前記第2ポート列のi番目(但し、iは1≦i≦Sを満
    たす整数。)のポートと前記第3ポート列のi番目のポ
    ートとの間がi番目の前記ファイバグレーティングによ
    り接続されており、 前記ファイバグレーティングはそれぞれ異なる波長の光
    を反射させる特性を有しており、 前記第2および第3ポート列の前記ファイバグレーティ
    ングが接続されないポート間同士が結合されていること
    を特徴とする波長選択ノード。
JP9017126A 1996-04-12 1997-01-30 波長選択ノード Withdrawn JPH09329815A (ja)

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JP9017126A JPH09329815A (ja) 1996-04-12 1997-01-30 波長選択ノード

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JP9142296 1996-04-12
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006025373A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Fujitsu Ltd 光波長多重伝送システムにおける偏波モード分散補償装置および方法
US7450851B2 (en) 2004-08-27 2008-11-11 Fujitsu Limited System and method for modularly scalable architecture for optical networks

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