JPH09329269A - 電磁弁マニホールドにおける給電線コネクタの固定構造 - Google Patents

電磁弁マニホールドにおける給電線コネクタの固定構造

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JPH09329269A
JPH09329269A JP7560597A JP7560597A JPH09329269A JP H09329269 A JPH09329269 A JP H09329269A JP 7560597 A JP7560597 A JP 7560597A JP 7560597 A JP7560597 A JP 7560597A JP H09329269 A JPH09329269 A JP H09329269A
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JP
Japan
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connector
solenoid valve
power supply
supply line
mounting hole
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JP7560597A
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English (en)
Inventor
Norisuke Ikumichi
教典 生路
Takashi Uchiumi
孝 内海
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給電線コネクタを簡単に取り付けることがで
き、しかも、取り付けのための部品を余分に必要としな
い電磁弁マニホールドにおける給電線コネクタの固定構
造を提供すること。 【解決手段】 この電磁弁マニホールドは、電磁弁20
が装着される弁ブロック19に設けられたコネクタ取付
孔58と、電磁弁20に接続される給電線コネクタ35
とを備える。給電線コネクタ35は、そのコネクタ挿入
部83をコネクタ取付孔58内に挿通させた状態で回動
可能に形成されている。コネクタ挿入部83が挿通時と
異なる回動状態にあるとき、給電線コネクタ35はコネ
クタ取付孔58内にて脱落不能に保持されるように構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁マニホール
ドにおける給電線コネクタの固定構造に係る。より詳し
くは、電磁方向制御弁と弁ブロックとからなる複数のマ
ニホールドブロックによって構成される電磁弁マニホー
ルドにおける給電線コネクタの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】このような電磁弁マニホールドでは、連
結した各マニホールドブロックの端部に各電磁弁の給電
線を集中させるとともに、外部に接続するための配線ブ
ロックを設けている。この配線ブロックは、外部のシー
ケンサ等から各電磁弁に対応する駆動信号を入力し、対
応する電磁弁にその駆動信号を出力する。
【0003】配線ブロックにはベース基板が設けられて
いて、そのベース基板には各給電線を接続するコネクタ
が取着されている。このベース基板と各電磁弁とは、両
側にコネクタを備えた給電線を介して接続されている。
給電線の電磁弁側コネクタは、各弁ブロックに設けられ
た取付部に固定される。そして、この弁ブロックの上側
面に電磁弁を取着すると、取付部に固定されたコネクタ
にその電磁弁の接続用端子が接続される。このように、
各電磁弁に対して弁ブロックを介して給電線を接続する
ことにより、電磁弁マニホールドの組み立てや電磁弁の
交換を容易に行うことができるようにしている。
【0004】上記のような電磁弁マニホールドにおける
給電線の固定構造として、本出願人は種々の取付構造を
提案している。実開平4−101086号公報の電磁弁
マニホールドでは、弁ブロック側から電磁弁側への水等
の進入を防止することができる給電コネクタの固定構造
を提案している。図36に示すように、この給電線の固
定構造は、各弁ブロック150毎に設けられるコネクタ
取付孔151、このコネクタ取付孔151の下面に固着
されるコネクタ支持板152、そのコネクタ支持板15
2に移動可能に支持される係止板153、その係止板1
53によって前記コネクタ支持板152に係止される電
磁弁側コネクタ154、及び前記コネクタ取付孔151
に嵌挿されるとともに電磁弁側コネクタ154に外嵌す
る密封部材155とからなっている。
【0005】そして、電磁弁側コネクタ154をコネク
タ支持板152の挿通孔に下から挿通させた後、コネク
タ支持板152に対して係止板153を移動させると、
電磁弁側コネクタ154がコネクタ支持部152に係止
される。そして、電磁弁側コネクタ154の上部がコネ
クタ取付孔151に嵌挿された密封部材155を挿通し
て、弁ブロック150の上側に導出される。この密封部
材155により、弁ブロック150の上側に固定される
電磁弁の接続用端子と外部との間が密封されるようにな
っている。
【0006】また、実公平7−1564号公報では、弁
ブロックに対する電磁弁の取付位置がばらついても、電
磁弁側コネクタを接続用端子に確実に接続することがで
きる給電コネクタの支持構造を提案している。図37に
示すように、この給電コネクタの支持構造は、弁ブロッ
ク160に設けたコネクタ取付孔161、このコネクタ
取付孔161に対して上方から係止される支持部材16
2、及びこの支持部材162に対してコネクタ取付孔1
61の下方から係合する電磁弁側コネクタ163とから
なっている。
【0007】この給電コネクタの支持構造では、支持部
材162がコネクタ取付孔161に対して水平方向にそ
れぞれ若干移動可能に係止されている。このため、支持
部材162に固定した電磁弁側コネクタ163をコネク
タ取付孔161に対して水平方向に若干移動させること
ができる。従って、弁ブロック160に対する電磁弁の
取付位置がばらついても、電磁弁側コネクタ163と電
磁弁の接続用端子との接続を確実に行うことができるよ
うになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の給電
コネクタの固定構造では、電磁弁側コネクタ154をコ
ネクタ取付孔151に対してコネクタ支持板152と係
止片153と取付ねじとで固定している。また、後者の
給電コネクタの支持構造では、電磁弁側コネクタ163
をコネクタ取付孔161に対して支持部材162を介し
て固定している。即ち、いずれの固定構造でも、弁ブロ
ック150,160のコネクタ取付孔151,161に
電磁弁側コネクタ154,163を固定するために、余
分に部品を必要としている。
【0009】また、前者の給電コネクタの固定構造で
は、固定した電磁弁側コネクタ154をコネクタ取付孔
151に対して水平方向に移動させることができない。
従って、弁部ブロック150に対する電磁弁の取付位置
がばらつくと、電磁弁の接続用端子と電磁弁側コネクタ
154との接続を確実に行うことが困難になるときがあ
る。
【0010】一方、後者の給電コネクタの支持構造で
は、電磁弁側コネクタ163を水平方向に移動させるこ
とができる。その反面、電磁弁と電磁弁側コネクタ16
3との間に密封部材を設けていないため、接続用端子の
防滴を行うことができない。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その第1の目的は、給電線コネク
タを簡単に取り付けることができ、しかも、取り付けの
ための部品を余分に必要としない電磁弁マニホールドに
おける給電線コネクタの固定構造を提供することにあ
る。
【0012】第2の目的は、第1の目的に加えて、電磁
弁の取付位置がばらついても電磁弁との接続を確実に行
うことができる電磁弁マニホールドにおける給電線コネ
クタの固定構造を提供することにある。
【0013】第3の目的は、第2の目的に加えて、電磁
弁との接続部の防滴を行うことができる電磁弁マニホー
ルドにおける給電線コネクタの固定構造を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、電磁弁が装着される弁ブ
ロックに設けられたコネクタ取付孔と、前記電磁弁に接
続される給電線コネクタとを備え、前記コネクタ取付孔
に前記給電線コネクタを固定して同給電線コネクタを前
記電磁弁に接続するようにした電磁弁マニホールドであ
って、前記給電線コネクタはそのコネクタ挿入部を前記
コネクタ取付孔内に挿通させた状態で回動可能に形成さ
れ、そのコネクタ挿入部が挿通時と異なる回動状態にあ
るとき、前記給電線コネクタは前記コネクタ取付孔内に
て脱落不能に保持されるように構成されている電磁弁マ
ニホールドにおける給電線コネクタの固定構造をその要
旨とする。
【0015】請求項2に記載の発明では、電磁弁が装着
される弁ブロックに設けられたコネクタ取付孔と、前記
電磁弁に接続される給電線コネクタとを備え、前記コネ
クタ取付孔に前記給電線コネクタを固定して同給電線コ
ネクタを前記電磁弁に接続するようにした電磁弁マニホ
ールドであって、前記コネクタ取付孔において互いに相
対向する位置に一対のコネクタ支持片を突出形成し、前
記給電線コネクタにコネクタ挿入部を設け、前記コネク
タ挿入部に前記一対のコネクタ支持片間に挿通可能な係
止凸部を形成し、その係止凸部をコネクタ取付孔内に挿
通した状態で回動させることにより前記両コネクタ支持
片に同係止凸部を脱落不能に係止させるように構成され
ている電磁弁マニホールドにおける給電線コネクタの固
定構造をその要旨とする。
【0016】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2において、前記コネクタ挿入部を前記コネクタ取付
孔内に挿入したとき、同コネクタ取付孔の下側に上動不
能に係止されるコネクタ係止部を前記給電線コネクタに
設けた。
【0017】請求項4に記載の発明では、請求項3にお
いて、前記コネクタ挿入部は、前記係止凸部が前記一対
のコネクタ支持片に係止された状態で水平方向に遊動可
能に形成されているとした。
【0018】請求項5に記載の発明では、請求項4にお
いて、前記コネクタ取付孔に取り付けられた前記給電線
コネクタに対して同コネクタ取付孔の上方から外嵌さ
れ、同コネクタ取付孔に対して給電線コネクタと共に水
平方向に遊動可能に形成される第1の密封部材を設け
た。
【0019】請求項6に記載の発明では、請求項1乃至
5のいずれか1項において、前記給電線コネクタの内部
には、同給電線コネクタに接続される各給電線を弾性的
に内包する第2の密封部材が設けられているとした。
【0020】以下、上記各請求項に記載の発明の作用を
記載する。請求項1に記載の発明によれば、挿通された
コネクタ挿入部を挿通時と異なる回動状態に回動させる
ことにより、給電線コネクタをコネクタ取付孔内にて脱
落不能に保持させることができる。従って、給電線コネ
クタをコネクタ取付孔に固定するための別部品が不要に
なる。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、給電線コ
ネクタのコネクタ挿入部をコネクタ取付孔に挿通させて
回動させると、コネクタ挿入部に形成される係止凸部が
コネクタ取付孔の互いに相対向する位置に突出形成され
る一対のコネクタ支持片によって脱落不能に係止され
る。従って、給電線コネクタとコネクタ取付孔とによ
り、給電線コネクタがコネクタ取付孔に固定される。そ
の結果、給電線コネクタをコネクタ取付孔に固定するた
めの別部品が不要になる。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または2に記載の発明の作用に加え、給電線コネクタの
コネクタ挿入部をコネクタ取付孔に挿入すると、コネク
タ係止部がコネクタ取付孔の下側に当接してコネクタ係
止部の上動が規制される。この状態で給電線コネクタを
回動させると、コネクタ挿入部に形成される係止凸部が
両コネクタ支持片によって脱落不能に係止される。従っ
て、給電線コネクタとコネクタ取付孔とにより、給電線
コネクタがコネクタ取付孔に固定される。その結果、給
電線コネクタをコネクタ取付孔に取り付けるための別部
品が不要になる。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の作用に加えて、係止凸部が一対のコネク
タ支持片に係止された状態でコネクタ挿入部が水平方向
に遊動可能に形成されるため、コネクタ取付孔に取り付
けられた給電線コネクタを水平方向に遊動させることが
できる。その結果、電磁弁の位置に合わせて給電線コネ
クタを移動させることができる。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の作用に加えて、給電線コネクタにコネク
タ取付孔の上方から外嵌される第1の密封部材が給電線
コネクタとともにコネクタ取付孔内で遊動する。その結
果、電磁弁との接続部の防滴性を得ることが可能にな
る。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、各給電線
が第2の密封部材によって弾性的に内包されるため、各
給電線を防滴状態で保持することができる。その結果、
各給電線が導入される給電線コネクタの下部と、電磁弁
が接続される上部との間における防滴性を得ることが可
能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図35に従って説明する。尚、説明
の便宜上、図2における正面側を電磁弁マニホールド1
の前側、同じく右側を右側、左側を左側として説明す
る。
【0027】図2及び図3は、電磁弁マニホールド1を
示している。図4に示すように、電磁弁マニホールド1
は、給排エンドブロック2、配線ブロック3、複数個の
マニホールドブロック4及びエンドブロック5とを連結
することにより構成されている。給排エンドブロック
2、配線ブロック3、各マニホールドブロック4及びエ
ンドブロック5は、隣合うもの同士がガスケット6を挟
んでそれぞれ連結部材7によって連結されている。電磁
弁マニホールド1の後側には、一体型の配線カバー8が
取着されている。
【0028】前記給排エンドブロック2は、集中給気ポ
ート9、集中第1排気ポート10、集中第2排気ポート
11、集中パイロット排気ポート12及び集中外部パイ
ロット給気ポート13を備えている。
【0029】前記配線ブロック3は、集中給気流路1
4、第1集中排気流路15、第2集中排気流路16、集
中パイロット排気流路17及び集中外部パイロット給気
流路18を備えている。各集中流路14〜18は、前記
給排エンドブロック2の各集中ポート9〜13に連通さ
れている。即ち、集中給気流路14は集中給気ポート9
に連通されている。また、第1集中排気流路15は第1
集中排気ポート10に連通され、第2集中排気流路16
は第2集中排気ポート11に連通されている。集中パイ
ロット排気流路17は集中パイロット排気ポート12に
連通され、集中外部パイロット給気流路18は集中パイ
ロット給気ポート13に連通されている。
【0030】前記マニホールドブロック4は、弁ブロッ
ク19と電磁方向制御弁(以下、単に電磁弁という)2
0とで構成されている。弁ブロック19と電磁弁20と
は、ガスケット21を挟んで連結されている。
【0031】前記弁ブロック19は、集中給気流路2
2、第1集中排気流路23、集中第2排気流路24、集
中パイロット排気流路25及び集中外部パイロット給気
流路26を備えている。弁ブロック19の各流路22〜
26は、前記配線ブロック3の各集中流路14〜18に
連通されている。即ち、集中給気流路22は前記集中給
気流路14に連通されている。第1集中排気流路23は
前記第1集中排気ポート15に、第2集中排気流路24
は前記第2集中排気ポート16にそれぞれ連通されてい
る。集中パイロット排気流路25は前記集中パイロット
排気流路17に、集中外部パイロット給気流路26は前
記集中外部パイロット給気流路18にそれぞれ連通され
ている。
【0032】また、弁ブロック19は、図2に示すよう
に、その前側面に出力Aポート27及び出力Bポート2
8を備えている。各弁ブロック19の両出力ポート2
7,28は、外部の図示しないアクチュエータに対して
一対で接続される。
【0033】さらに、弁ブロック19には、その上側面
に給気孔29、第1排気孔30、第2排気孔31、出力
A孔32、出力B孔33、パイロット排気孔50及び外
部パイロット給気孔51が設けられている。各孔30〜
33,50,51は、前記各集中流路22〜26にそれ
ぞれ連通されている。即ち、給気孔29は集中給気流路
22に、第1排気孔30は前記第1排気流路23に、第
2排気孔31は前記第2排気流路24に、出力A孔32
は前記出力Aポート27に、出力B孔33は前記出力B
ポート28にそれぞれ連通されている。また、パイロッ
ト排気孔50は集中パイロット排気流路25に連通さ
れ、外部パイロット給気孔51は集中外部パイロット給
気流路26に連通されている。
【0034】電磁弁20は、パイロット駆動の5ポート
2位置または3位置電磁方向制御弁である。電磁弁20
の下側面には、前記給気孔29、第1排気孔30、第2
排気孔31、出力A孔32、出力B孔33、パイロット
排気孔50及び外部パイロット給気孔51にそれぞれ連
通する図示しない7個のポートが開口されている。
【0035】前記エンドブロック5は、前記エンドブロ
ック2と同様に、各弁ブロック4の各集中流路22〜2
6に連通するポートを備えている。各マニホールドブロ
ック4の各電磁弁20は、前記配線ブロック3と両側コ
ネクタ付給電線(以下、単に給電線という)34とによ
って接続されている。電磁弁20には給電線34の電磁
弁側コネクタ35が接続されている。
【0036】配線ブロック3は、外部のシーケンサ等か
ら各電磁弁20に対応する駆動信号を入力する。配線ブ
ロック3は、この各駆動信号を対応する電磁弁20に接
続される給電線34を介して各電磁弁20に出力する。
【0037】前記各電磁弁20は、前記駆動信号により
連結される弁ブロック19の給気孔29を出力A孔32
に連通するとともに、出力B孔33を第2排気孔31に
連通する。また、電磁弁20は、駆動信号により給気孔
29を出力B孔33に連通するとともに、出力A孔32
を第1排気孔30に連通する。
【0038】従って、電磁弁マニホールド1は、前記集
中給気ポート9から供給されるエアを各弁ブロック19
の集中給気流路22に導入する。そして、そのエアを各
弁ブロック19の出力Aポート27または出力Bポート
28の一方から外部に導出する。同時に、電磁弁マニホ
ールド1は、他方の出力ポート27,28からエアを導
入する。そして、そのエアを各弁ブロック19の第1集
中排気流路23または第2集中排気流路24から、第1
集中排気ポート10または第2集中排気ポート11に導
出する。
【0039】次に、前記給排エンドブロック2の構成を
図5,図6に従って詳述する。給排エンドブロック2
は、アルミニウム合金のダイキャスト成形によって形成
されている。図5は給排エンドブロック2の表側を示
し、図6は裏側を示している。給排エンドブロック2の
表側には、前記各集中ポート9〜13が開口されてい
る。
【0040】給排エンドブロック2は、前記集中パイロ
ット排気ポート12、及び前記集中パイロット給気ポー
ト13を上側面に設けることができるように肉部が成形
されている。従って、電磁弁20を内部パイロット駆動
または外部パイロット駆動とするときに、集中パイロッ
ト排気ポート12及び集中パイロット供給ポート13
を、給排エンドブロック2の上側に設けることができ
る。
【0041】また、給排エンドブロック2には、集中給
気ポート9に連通し上側面に開口する導出孔9aを形成
するための肉部36が設けられている。従って、集中給
気ポート9に供給されるエアをこの導出孔9aを介して
圧力スイッチSに誘導することにより、集中給気ポート
9に供給されるエアの圧力を検出することができる。さ
らに、給排エンドブロック2には、図示しないタイロッ
ドを固定するためのネジ孔37を表側に形成するための
肉部38が2箇所に設けられている。
【0042】また、給排エンドブロック2の裏側におい
てその前部と後部には、それぞれ連結部39,40が設
けられている。給排エンドブロック2と配線ブロック3
とは、連結部材7をこれらの連結部39,40に固定す
ることにより連結される。
【0043】次に、前記弁ブロック19の構成を図7〜
図14に従って詳述する。弁ブロック19はアルミニウ
ム合金のダイキャスト成形によって形成されている。図
7は、弁ブロック19の一側面19aを示している。弁
ブロック19には、前記各集中流路22〜26が貫通形
成されている。弁ブロック19の一側面19aには、他
の部分よりも若干張り出した当接面41が複数個かつ互
いに離間した位置に形成されている。なお、本実施形態
ではその数は面内に6つある。各当接面41は、互いに
高い平面度となるように形成されている。各当接面41
は、ダイキャスト用金型の各当接面41の形成部分を放
電加工することにより形成されている。
【0044】弁ブロック19の一側面19aには、前記
各集中流路22〜26の外周側に、各集中流路22〜2
6の密封を行うための密封面42と凸状係合部43が各
流路22〜26を包囲するように形成されている。図8
に示すように、凸状係合部43は、前記密封面42より
も一段高くなるように形成されている。
【0045】さらに、集中給気流路22、第1集中排気
流路23及び第2集中排気流路24の周囲には、各凸状
係合部43の外周側に凹状係合部44が形成されてい
る。また、図7に示すように、弁ブロック19において
出力Aポート27に連通可能な位置には、密封面形成部
45が設けられている。この密封面形成部45は、前記
凸状係合部43によって包囲されている。密封面形成部
45は、その中央部に出力Aポート27に連通する流路
孔46を貫通形成したときに、前記密封面42を形成す
る凹部である。同様に、前記出力Bポート28に連通可
能な位置には、密封面形成部47が設けられている。密
封面形成部47は、前記凸状係合部43によって包囲さ
れている。密封面形成部47は、その中央部に出力Bポ
ート28に連通する流路孔48を貫通形成したときに、
前記密封面42を形成する凹部である。従って、一対の
弁ブロック19を連結したときに、各弁ブロック19の
出力Aポート27同士、または出力Bポート28同士を
連通させることができるようになっている。
【0046】一方、弁ブロック19の他側面19bは、
図9に示すように、ダイキャスト成形そのままの仕上げ
になっている。そして、一対の弁ブロック19は、一方
の弁ブロック19の一側面19aの前記各当接面41
が、他方の弁ブロック19の他側面19bに当接する状
態で連結される。
【0047】図10に示すように、弁ブロック19は、
その上側面に前記各孔29〜33,50,51を備えて
いる。弁ブロック19の各孔29〜33,50,52が
設けられる部分の外周には、斜状の面取部19cが設け
られている。図11にその断面を示すように、各孔29
〜33,50,51は、その開口縁が45°の斜面49
に形成されている。隣合う各孔29〜33,50,51
の各開口縁の間隔dは、0.9mm程度に設定されてい
る。
【0048】弁ブロック19の上側面には、複数の係合
孔19dが設けられている。この各係合孔19dは、前
記ガスケット19を位置決めするための係合孔である。
また、弁ブロック19は、その上側面に、前記電磁弁2
0を連結するための一対の雌ねじ孔52を備えている。
さらに、弁ブロック19の上側面には、図示しないスペ
ーサを連結するための一対の雌ねじ孔53が前記雌ねじ
孔52とは別に設けられている。このスペーサは、必要
に応じて弁ブロック19と電磁弁20との間に介在され
るものであって、弁ブロック19の各孔29〜33と電
磁弁20の各ポートとの連通を外部から制限する機能を
備えている。
【0049】さらに、弁ブロック19は、図7及び図9
に示すように、各側面19a,19bの前部と後部にそ
れぞれ連結部54,55を備えている。この連結部54
は前記給排ブロック3の連結部39と同一の構造であ
る。同様に、連結部55は連結部40と同一の構造であ
る。これらの連結部54,55に連結部材7を固定する
ことにより、配線ブロック3と弁ブロック19、弁ブロ
ック19同士、弁ブロック19とエンドブロック2、あ
るいは、弁ブロック19とエンドブロック5がそれぞれ
連結される。
【0050】また、弁ブロック19は、図7及び図9に
示すように、タイロッド挿通孔56を備えている。この
タイロッド挿通孔56には、タイロッドが挿通されるよ
うになっている。
【0051】弁ブロック19は、その後部上側に、後方
に突出するように形成される電装支持部57を備えてい
る。この電装支持部57の後部には、コネクタ取付孔5
8が設けられている。
【0052】図12(a)は弁ブロック19の前面側を
示し、図12(b)は同じく後面側を示している。図1
0及び図12(b)に示すように、コネクタ取付孔58
の内周面下部の両側には、それぞれコネクタ支持片59
がコネクタ取付孔58の内周面に沿って形成されてい
る。また、コネクタ取付孔58の内周面の上部前側に
は、係合凹部58aが形成されている。さらに、図7に
示すように、電装支持部57の下側面には、コネクタ取
付孔58の前側周縁まで延びる規制片60が設けられて
いる。
【0053】また、図7及び図12(b)に示すよう
に、弁ブロック19は、その後部下側に、後方に突出す
るように一体的に形成される支持片61を備えている。
この支持片61は、電磁弁マニホールド1を組み立てる
ときに、前記各給電線34の収容を容易にすることによ
り前記配線カバー8の組み付けを容易にする。この支持
片61の断面は、上方に向かって拡開した形状に形成さ
れている。
【0054】ここで、前記連結部54,55及び連結部
材7による連結構造を詳述する。図13に示すように、
連結部55は、連結板収容部62、連結片63及び連結
板保持部64とから構成されている。図12(a)に示
すように、一対の弁ブロック19が連結されると、隣合
う各弁ブロック19の連結板収容部62は、略八角形状
の凹部を形成する。連結板収容部62は、略八角形状に
形成されることにより、前記各出力ポート27,28か
ら大きな間隔を取って形成されている。また、隣合う弁
ブロック19の各連結片63は、図14に示すように、
中央にボルト孔を形成するとともに、同ボルト孔に連通
する保持室を形成する。
【0055】一方、連結部54は、連結片63及び連結
板保持部64のみで構成されている。図4に示すよう
に、前記連結部材7は、外側連結板65、内側連結板6
6及び連結ボルト67から構成されている。外側連結板
65は、中央に挿通孔が形成される基部65aと、同基
部65aの両側端から背面向きかつ側方に斜状に延出さ
れる一対の係止片65bとからなっている。この外側連
結板65は、その正面側投影形状が略八角形状に形成さ
れている。内側連結板66は、その中央に雌ねじ孔が形
成されている。連結ボルト67は、外側連結板65の挿
通孔を挿通し、内側連結板66の雌ねじ孔に螺合する。
【0056】そして、図14に示すように、両弁ブロッ
ク19の連結時には、隣合う連結板保持部64により形
成される保持室により内側連結板66が保持される。ま
た、外側連結板65は、隣合う連結板収容部62により
形成される凹部に収容される。このとき、外側連結板6
5の両係止片65bによって、一対の連結片63が挟ま
れる状態になる。そして、外側連結板65と内側連結板
66とを連結ボルト67によって連結すると、両連結片
63同士が緊結される。従って、隣合う弁ブロック19
同士が連結される。
【0057】尚、前記給排ブロック2に設けられる連結
部39は連結部54と同一の構成であり、同じく連結部
40は連結部55と同一の構成である。前記配線ブロッ
ク3にも、給排ブロック2及び弁ブロック19と連結す
るための連結部が設けられている。
【0058】次に、弁ブロック19間に介在される前記
ガスケット6の構成を図15〜図17に従って詳述す
る。図15に示すように、ガスケット6は板状の基部7
0を備える。この基部70には、前記集中給気流路2
2、第1集中排気流路23、第2集中排気流路24に連
通可能な連通孔71が3つ形成されている。図16に示
すように、各連通孔71の周縁には、各流路22〜24
の周囲に設けられる前記密封面42の外周面42aに沿
った形状の環状シール部72が突出形成されている。さ
らに、各環状シール部72の外周側には、各凸状係合部
43の外周側に設けられる係合凹部44に係合する凸状
係合部73がそれぞれ形成されている。
【0059】また、ガスケット6には、前記集中パイロ
ット排気流路25及び集中外部パイロット給気流路26
に連通可能な連通孔74が形成されている。この各連通
孔74の周縁には、環状シール部75が突出形成されて
いる。環状シール部75の形状は、各流路25,26の
周囲に設けられる前記密封面42の外周面42aに沿っ
たものとなっている。
【0060】また、ガスケット6には、前記連通孔4
6,48に連通可能な連通孔76がそれぞれ形成されて
いる。この各連通孔76の周縁には、前記密封面45,
47の外周面に沿った形状に環状シール部77がそれぞ
れ突出形成されている。さらに、ガスケット6には、タ
イロッド挿通孔78が形成されている。
【0061】そして、図17に示すように、前記弁ブロ
ック19の一側面19aの所定の位置にガスケット6が
装着されると、各環状シール部72,75,77が対応
する密封面42,45,47に当接する。このとき、各
凸状係合部73が対応する凹状係合部44に係合する。
そして、基部70が凸状係合部43に係合する。この状
態で、別の弁ブロック19の他側面19bを上記弁ブロ
ック19の一側面19aに合わせると、各環状シール部
72,75,77が各密封面42,45,47に押圧さ
れる。このため、各弁ブロック19の対応する集中流路
22〜26が密封された状態で連通される。尚、最終的
には、一方の弁ブロック19の各当接面41が他方の弁
ブロック19の他側面19bに当接することにより、両
弁ブロック19が位置決めされる。
【0062】次に、弁ブロック19と電磁弁20との間
に介在される前記ガスケット21の構成を図18〜図2
0に従って詳述する。図18に示すように、ガスケット
21は板状の基部80を備える。この基部80には、弁
ブロック19の前記各孔29〜33,50,51に連通
する連通孔81がそれぞれ形成されている。各連通孔8
1の周縁には、凸状係合部82が全周に渡って形成され
ている。また、ガスケット21には、前記面取部19c
に係合する凸状係合部82a、及びそれぞれ前記係合孔
19dに係合する係合突起82bが複数個設けられてい
る。図19に示すように、凸状係合部82、凸状係合部
82a及び係合突起82bは、基部80から突出する形
状に形成されている。そして、図20に示すように、ガ
スケット21を、各連通孔81が対応する各孔29〜3
3,50,51に対向するように配置すると、各連通孔
81の凸状係合部82が各孔29〜33,50,51に
係合する。同時に、各凸状係合部82aが面取部19c
に係合するとともに、各係合突起82bが各係合孔19
dに係合する。このとき、各孔29〜33の開口縁の間
の部分が基部80に当接する。このため、ガスケット2
1が所定の位置で保持される。
【0063】次に、前記電磁弁側コネクタ35の構成を
図21〜図25に従って詳述する。図21に示すよう
に、給電線コネクタとしての電磁弁側コネクタ35は、
略四角形状に形成される上側コネクタ部83と、略円柱
状に形成される下側コネクタ部84とからなっている。
コネクタ係止部としての下側コネクタ部84の正面側
(電磁弁マニホールド1の後側にあたる)には、係合突
起85が形成されている。コネクタ挿入部としての上側
コネクタ部83の下部には、外周側に突出するように形
成される係止凸部86が形成されている。さらに、図1
に示すように、上側コネクタ部83の背面側において係
止凸部86の上側には、係合凹部87が設けられてい
る。
【0064】上側コネクタ部83は、図23に示す相対
位置の状態で、コネクタ取付孔58に対して、両支持片
59間を挿通可能に形成されている。このとき、下側コ
ネクタ部84の上側面84aが両支持片59の下側面に
係合して電磁弁側コネクタ35の上動を規制する。
【0065】そして、上側コネクタ部83がコネクタ取
付孔58に挿通した状態で、図24に示す所定角度位置
(本実施形態では約90°)まで電磁弁側コネクタ35
を回動させる。すると、係止凸部86が両支持片59の
上側に移動することにより係止凸部86が下側から支持
され、それによって電磁弁側コネクタ35の下動が規制
される。このとき、電磁弁側コネクタ35が両支持片5
9間で水平方向の全周方向に若干の移動が可能となるよ
うに、両支持片59及び上側コネクタ部83の形状が設
定されている。
【0066】従って、図1及び図22に示すように、電
磁弁側コネクタ35は、コネクタ取付孔58に対して、
水平方向に若干の移動が可能な状態で固定されている。
また、上側コネクタ部83をコネクタ取付孔58に挿通
させた状態で、電磁弁側コネクタ35を図24に示す位
置からほぼ180°回転した位置に移動させると、係合
突起85が前記規制片60に係合して回動が規制され
る。
【0067】図25に示すように、下側コネクタ部84
の内部にはブッシュ収容部88が形成され、このブッシ
ュ収容部88には第2の密封部材としてのゴムブッシュ
89が嵌挿されている。このゴムブッシュ89には、一
組の給電線34がそれぞれ導入されている。各給電線3
4は、ゴムブッシュ89によって弾性的に保持されてい
る。各給電線34は、ブッシュ収容部88から上側コネ
クタ部83の内部に導入され、雌側接続端子90にそれ
ぞれ接続されている。従って、ゴムブッシュ89は、各
給電線34とブッシュ収容部との間の防滴を図る構造と
なっている。図1に示すように、電磁弁側コネクタ35
の上側には、第1の密封部材としてのガスケット91が
嵌挿されている。
【0068】次に、前記電磁弁側コネクタ35に嵌挿さ
れる前記ガスケット91の構成を図21及び図26に従
って詳述する。図21に示すように、ガスケット91
は、前記コネクタ取付孔58に遊嵌可能に形成される基
部92を備えている。この基部92の背面側には、前記
係合凹部58aに遊嵌状態で係合する係合凸部92a
(図1に図示)が突出形成されている。基部92及び係
合凸部92aの上側には、その外周端から外方に張り出
すように形成されるフランジ部93が設けられている。
前記基部92には、前記上側コネクタ部83に嵌挿可能
に形成される挿通孔94が形成されている。挿通孔94
の上側周縁には、上方に突出するようにシール部95が
形成されている。また、図1に示すように、挿通孔94
の内周面において背面側下部には、挿通孔94に上側コ
ネクタ部83を挿通したときに、前記係合凹部87に係
合する係合凸部96が設けられている。
【0069】ガスケット91は、コネクタ取付孔58に
固定された状態の電磁弁側コネクタ35に上方から嵌挿
されている。このとき、図26に示すように、ガスケッ
ト91は、電磁弁側コネクタ35と共にコネクタ取付孔
58内で水平方向に移動可能となるように、コネクタ取
付孔58に対するガスケット91の外側形状が形成され
ている。また、ガスケット91は、係合凸部92aが係
合凹部58aに遊嵌状態で係合することにより、電磁弁
側コネクタ35の図24に示す所定位置からの回動を規
制する。また、フランジ部93は、コネクタ取付孔58
の上側開口部を封止する。
【0070】次に、前記電磁弁20の構成を図27〜図
29に従って詳述する。図27に示すように、電磁弁2
0は、弁本体97、ソレノイド部98及び作動表示部9
9とからなっている。ソレノイド部98には、弁本体9
7に内蔵される図示しないスプールを駆動するための同
じく図示しない電磁ソレノイドが収容されている。ソレ
ノイド部98は、図28(a),(b)に示すように、
前記電磁弁側コネクタ35の上部が挿入される端子収容
部100を備えている。この端子収容部100の内部に
は、電磁弁側コネクタ35の各雌側接続端子90に接続
される複数の雄側接続端子101が配設されている。ま
た、ソレノイド部98の正面側には突設部102が設け
られている。この突設部102には、電磁ソレノイドの
作動状態に対応する信号を出力する複数の雌側接続端子
103が設けられている。さらに、ソレノイド部98の
上部には、前記作動表示部99を連結するための雌側係
合部104が形成されている。
【0071】作動表示部99は、図29(a),(b)
に示すように、電磁ソレノイドの作動状態を表示するた
めのネオンランプ(または発光ダイオード)105を有
する電装基板106を備えている。この電装基板106
には、前記突設部102が嵌挿される受け部107が設
けられている。この受け部107内には、前記雌側接続
端子103に接続される複数の雄側接続端子108が配
設されている。この受け部107内には、前記突設部1
02が嵌挿したときに、雄側接続端子108及び雌側接
続端子103を密封するガスケット109が配設されて
いる。この電装基板106はウレタン樹脂110によっ
て被覆されている。このことにより、電装部分に防滴性
が付与されている。また、作動表示部99には、前記雌
側係合部104に係合する雄側係合部111が設けられ
ている。この雄側係合部111をソレノイド部98の雌
側係合部104に係合させるとともに、一方が凸状で他
方が凹状の係合部112同士を係合させる。すると、作
動表示部99とソレノイド部98とが着脱可能に連結さ
れる。
【0072】そして、図1,22に示すように、電磁弁
側コネクタ35がコネクタ取付孔58に固定された状態
で電磁弁20が弁ブロック19に装着されると、前記ガ
スケット91のシール部95の上側面が端子収容部10
0の開口部の周囲に押圧される。
【0073】次に、前記配線ブロック3の構成を詳述す
る。図30に示すように、配線ブロック3は、配線ベー
ス112、防滴プレート113、Oリング114、第1
ベース基板115、第2ベース基板116、基板ハウジ
ング117及び信号分配部118とから構成されてい
る。配線ベース112と基板ハウジング117との間に
は、ガスケット119が配設されている。第1ベース基
板115の入力端子120には、外部のシーケンサ等か
ら各電磁弁20に対応する駆動信号がシリアル信号で入
力される。第1ベース基板115の入力端子120は、
第2ベース基板116を介して信号分配部118に接続
されている。信号分配部118は、シリアルの駆動信号
を各電磁弁20毎の信号に分配し、各電磁弁20毎の電
気線で第2ベース基板116を介して第1ベース基板1
15に出力する。第1ベース基板115には、各電磁弁
20毎の電気線が接続されるとともに、各電磁弁20か
らの給電線34を接続する複数のコネクタ121が設け
られている。
【0074】配線ベース112は、アルミニウム合金の
ダイキャスト成形によって形成されている。配線ベース
112は、図2に示すように、その前側面に集中給気ポ
ート9及び集中排気ポート10,11を形成することが
できるように成形されている。また、配線ベース112
は、その下側面にも集中給気ポート9及び集中排気ポー
ト10,11を形成することができるように成形されて
いる。尚、配線ベース112は、前記連結部54,55
とほぼ同様の構成である連結部122,123を備えて
いる。また、配線ベース112は図示しないタイロッド
挿通孔を備えている。
【0075】図31に示すように、配線ベース112は
その内部に開口部124を有している。この開口部12
4の上側には第1ベース基板115が支持され、開口部
124の下側には防滴プレート113が支持される。こ
の開口部124は、前記第1ベース基板115が通過可
能な大きさに形成されている。また、防滴プレート11
3は、Oリング114によって密封された状態で支持さ
れている。
【0076】配線ブロック3に導入される各給電線34
は、図32に示すように、導入側に基板側コネクタ12
5を備えている。前記電磁弁側コネクタ35と基板側コ
ネクタ125との間には、防滴プレート113に嵌挿さ
れる防滴ブッシュ126が設けられている。
【0077】図31に示すように、各電磁弁20に接続
される給電線34は、配線ベース112内に導入された
後、防滴プレート113に各防滴ブッシュ126が支持
された状態で、前記開口部124を通過して基板側コネ
クタ125が前記第1ベース基板115のコネクタ12
1に接続されている。従って、配線ハウジング117の
内部は防滴構造となっている。
【0078】次に、以上のように構成された電磁弁マニ
ホールド1の作用及び効果を箇条書きに記述する。 (1) コネクタ取付孔58の内周面の両側にコネクタ
支持片59を設け、コネクタ取付孔58に挿通される電
磁弁側コネクタ35の上側コネクタ部83には両支持片
59に係止される係止凸部86を設けた。そして、電磁
弁側コネクタ35を、上側コネクタ部83が両コネクタ
支持片59間からコネクタ取付孔58に挿通するように
した。このとき、下側コネクタ部84の上側面84aが
両支持片59の下面に当接して電磁弁側コネクタ35の
上動が規制される。そして、電磁弁側コネクタ35を挿
通時とは異なる所定回動状態まで回動させると、係止凸
部86が両コネクタ支持片59の上側に移動して、電磁
弁側コネクタ35の下動が規制されるようにした。
【0079】従って、コネクタ取付孔58に電磁弁側コ
ネクタ35を固定するときは、電磁弁側コネクタ35を
コネクタ取付孔58に挿通させ、その状態で所定位置ま
で回動させる。すると、電磁弁側コネクタ35は、コネ
クタ取付孔58に固定される。その結果、電磁弁側コネ
クタ35をコネクタ取付孔58に簡単に取り付けること
ができ、しかも取り付けのための部品が不要になる。
【0080】(2) 電磁弁側コネクタ35をコネクタ
取付孔58に挿通したときに、電磁弁側コネクタ35が
水平方向の全周方向に若干の移動が可能になるように、
上側コネクタ部83と両コネクタ支持片59の形状を形
成した。従って、コネクタ取付孔58に取り付けた電磁
弁側コネクタ35は、水平方向の全周方向に若干の移動
が可能になる。その結果、弁ブロック19に取り付けら
れる電磁弁20の位置がばらついても、電磁弁側コネク
タ35を電磁弁20に合わせて移動させることにより電
磁弁20との接続を確実に行うことができる。
【0081】(3) コネクタ取付孔58に取り付けら
れた電磁弁側コネクタ35に、コネクタ取付孔58の上
方からガスケット91を嵌挿させ、そのシール部95を
電磁弁20の端子収容部100の開口部の周囲に押圧さ
せることにより端子収容部100内の防滴を図るように
した。このとき、電磁弁側コネクタ35に嵌挿されたガ
スケット91をコネクタ取付孔58に対して水平方向に
移動可能に形成した。従って、電磁弁側コネクタ35を
コネクタ取付孔58内で水平方向に移動可能としなが
ら、電磁弁20の端子収容部100内の防滴を図ること
ができる。
【0082】(4) 電磁弁側コネクタ35に係合突起
85を設けるとともに、コネクタ取付孔58側に係合突
起85に係合する規制片60を設け、コネクタ取付孔5
8に挿通された電磁弁側コネクタ35を所定位置からほ
ぼ180°回動させると、係合突起85が規制片60に
係合するようにした。従って、電磁弁側コネクタ35を
挿通させた後、電磁弁側コネクタ35を誤った方向に回
動させると、係合突起85と規制片60とが係合するこ
とによりコネクタ位置の誤りを検出することができる。
その結果、電磁弁側コネクタ35を正しい位置に確実に
固定することができる。
【0083】(5) コネクタ取付孔58に係合凹部5
8aを設けるとともに、ガスケット91に係合凸部92
aを設けた。そして、コネクタ取付孔58に挿通した電
磁弁側コネクタ35を所定位置まで回動させた後、ガス
ケット91を嵌挿させると、係合凸部92aが係合凹部
58aに係合することにより電磁弁側コネクタ35が所
定の固定位置で保持されるようにした。従って、電磁弁
側コネクタ35の固定後に弁ブロック19に電磁弁20
を組み付けるときに、一旦所定位置に配置した電磁弁側
コネクタ35をその位置で保持することができる。その
結果、電磁弁20の組み付けを容易に行うことができ
る。
【0084】(6) 電磁弁側コネクタ35に係合凹部
87を設けるとともに、ガスケット91に係合凹部87
に係合する係合凸部96を設けた。従って、コネクタ取
付孔58に取り付けた電磁弁側コネクタ35にガスケッ
ト91を嵌挿すると、電磁弁側コネクタ35に対してガ
スケット91が正しい位置関係で固定される。その結
果、ガスケット91の組み付けを確実に行うことができ
る。
【0085】(7) 弁ブロック19には凸状係合部4
3の外周側に凹状係合部44を形成するとともに、ガス
ケット6には環状シール部72の外周側に凸状係合部7
3を形成し、ガスケット6を組み付けたときに凸状係合
部73が凹状係合部44に係合するようにした。従っ
て、弁ブロック19の各集中流路22〜24が負圧にな
り環状シール部72が集中流路側22〜24に引っ張ら
れても、各凸状係合部73が凹状係合部44に係合して
いるため、環状シール部72が密封面42に当接する状
態で保持される。その結果、各集中流路22〜24が正
圧あるいは負圧のいずれであっても、弁ブロック19の
各集中流路22〜24の密封を確実に行うことができ
る。
【0086】(8) ガスケット21の各連通孔81の
周縁に、弁ブロック19の各孔29〜33,50,51
に係合する凸状係合部82を設けた。また、弁ブロック
19の面取部19cに係合する凸状係合部82a、及
び、各係合孔19dに係合する係合突起82bを設け
た。従って、ガスケット21を弁ブロック19の所定の
位置に配置すると、各凸状係合部82が各孔29〜33
に、各凸状係合部82aが面取部19cに、各係合突起
82bが各係合孔19dにそれぞれ係合する。その結
果、ガスケット21が弁ブロック21の所定の組付位置
からずれなくなるため、ガスケット21の組み付けを容
易かつ確実に行うことができる。
【0087】また、各孔29〜33,50,51同士の
間隔を0.9mm程度に小さく設定したので、ガスケッ
ト21に加わる面圧を大きくすることができる。その結
果、各孔29〜33間の密封性を高めることができる。
【0088】さらに、弁ブロック19の各孔29〜3
3,50,51の周縁を斜状に形成し、また面取部19
cを設けたので、ダイキャスト成形におけるバリが発生
しにくくなる。従って、成形後のバリ取りが不要にな
る。その結果、製造工数を削減することができる。
【0089】(9) 弁ブロック19の上側面には、電
磁弁20を固定するボルト用の雌ねじ孔52とは別に、
スペーサを固定するための雌ねじ孔53を設けた。従っ
て、電磁弁20と弁ブロック19との間にスペーサを設
けているときに、スペーサを取り外すことなく電磁弁2
0を交換することができる。その結果、例えば、スペー
サで給気孔29を封止している場合に、電磁弁20の交
換時にもスペーサによって給気孔29を封止した状態を
維持できる。このため、交換する電磁弁20以外の電磁
弁20を作動させたままの状態で交換を行うことができ
る。
【0090】(10) ダイキャスト成形で形成される
弁ブロック19の一側面19aに、他の部分よりも高く
形成され平面度の高い複数の当接面41を設けた。そし
て、別の弁ブロック19の他側面19bに各当接部41
が当接することにより、両弁ブロック19が互いに位置
決めされるようにした。従って、両弁ブロック19が互
いに高い平行度で連結される。その結果、ガスケット6
に加わる押圧力が均等化されるため、弁ブロック19間
で各集中流路22〜26の密封を確実に行うことができ
る。
【0091】また、従来は、ダイキャスト成形後にフラ
イス加工により一側面19a全体の平面度を得るように
していたが、放電加工により金型の各当接部41を形成
する部分の平面度を出すだけで済むため、各弁ブロック
19に対する二次加工が不要になる。
【0092】(11) 各弁ブロック19には、出力A
ポート27に連通可能な位置に密封面形成部45を設
け、この密封面形成部45の周囲に凸状係合部43を設
けた。また、同じく、出力Bポート28に連通可能に位
置に密封面形成部47を設け、この密封面形成部47の
周囲に凸状係合部43を設けた。さらに、ガスケット6
には、各密封面形成部45,47に対応する連通孔76
を設けた。従って、必要時には、各密封面形成部45,
47に流路孔46,48を穿孔することにより、隣合う
弁ブロック19の出力Aポート27同士または出力Bポ
ート28同士を連通させることができる。
【0093】そして、例えば、図33に示すように、3
個の弁ブロック19A,19B,19Cを連結させ、弁
ブロック19Bの給気孔29(即ち、集中給気流路2
2)と出力A孔32(即ち、出力Aポート27)とを連
通路127を介して連通させる。それとともに、この弁
ブロック19Bの各孔29〜33を図示しないマスキン
グプレートで封止する。また、弁ブロック19Aの出力
Aポート27と、弁ブロック19Bの出力Aポート27
とを連通孔46を介して連通させる。さらに、弁ブロッ
ク19Aと弁ブロック19Bの各集中給気流路22とを
封止部材128によって遮断する。そして、給排ブロッ
ク2を弁ブロック19A側に連結する。このように接続
することにより、弁ブロック19Cの集中給気流路22
に対して、弁ブロック19Aの出力Aポート27からエ
アを供給する。この場合には、弁ブロック19Aの電磁
弁20が作動して、出力Aポート27にエアが供給され
るときにのみ、弁ブロック19Cの各出力ポート27,
28からエアがエアシリンダ等に供給される。
【0094】この他、やはり図33に示すような構成を
用いて異なる圧力のエアを選択的に特定の弁ブロック1
9の集中給気流路22に供給するように構成することも
できる。この場合には、弁ブロック19Aの右側にさら
に別の図示しない第4の弁ブロック19を接続する。そ
して、弁ブロック19Cの各出力ポート27,28に対
して、互いに異なる第1及び第2の圧力のエアを供給す
る。従って、弁ブロック19Cの集中給気流路22から
弁ブロック19Aの出力Aポート27には2種の圧力の
エアが選択的に供給される。さらに、弁ブロック19A
の出力Bポート28に第3の圧力のエアを供給する。従
って、弁ブロック19Aは、前記第4の弁ブロック19
の集中給気流路22に3つの異なる圧力のエアを選択的
に供給する。その結果、第4の弁ブロックの各出力ポー
ト27,28に接続されるアクチュエータを3つの異な
る圧力のエアで駆動することができる。
【0095】(12) ダイキャスト成形によって形成
される弁ブロック19の後部に、電磁弁マニホールド1
の組み立て時に各給電線34を案内させるための支持片
61を一体的に形成した。従って、従来のように、各弁
ブロック19に別部材で作った支持片を組み付ける必要
がなくなる。その結果、部品点数及び組付工数を削減す
ることができる。
【0096】(13) 支持片61を断面テーパ状に形
成することにより、図34に示すように、配線ブロック
3を用いない場合に各電磁弁20毎に設けて給電線34
を接続する端子台130を支持片61に対して簡単に固
定することができるようにした。従って、端子台130
を弁ブロック19に簡単に固定することができるため、
端子台130の組付時間を短縮することができる。
【0097】また、図35(a),(b)に示すよう
に、端子台130の各端子131が配設される上側面を
斜状に形成したので、各端子131に接続された給電線
34が側方に飛び出しにくくなる。従って、端子台13
0に接続された給電線34が隣合う弁ブロック19の給
電線34に緩衝しにくくなる。その結果、端子台130
の着脱を容易に行うことができる。
【0098】(14) 連結部55の連結板収容部62
と各出力ポート27,28との間隔を大きくとることが
できるように、連結板収容部62を弁ブロック19が連
結されたときに略八角形状となるように形成した。そし
て、外側連結板65も、略八角形状に形成した。従っ
て、継手が接続される各出力ポート27,28の構造強
度を高めることができるとともに、外側連結板65の曲
げ強度を低下させずに弁ブロック19の連結強度を大き
くすることができる。その結果、各出力ポート27,2
8に継手を接続する際の配管強度を向上するとともに、
各弁ブロック19間の耐圧を向上することができる。
【0099】(15) 配線ベース117の前側面ある
いは底面に、集中供給ポート9及び集中排気ポート1
0,11を開口することができるようにしたので、電磁
弁マニホールド1の側方でエアの供給及び排気を行う必
要がなくなる。その結果、電磁弁マニホールド1を限ら
れたスペースで使用することができる。
【0100】(16) 給排気エンドブロック2の上側
面に集中パイロット排気ポート12あるいは集中外部パ
イロット給気ポート13を設けることができるようにし
た。従って、電磁弁マニホールド1の側方でパイロット
エアの供給及び排気を行う必要がなくなる。その結果、
電磁弁マニホールド1を限られたスペースで使用するこ
とができる。
【0101】(17) 給排エンドブロック2に、集中
給気ポート9から圧力センサSに連通させる導出孔9a
を形成することができるようにした。従って、必要時に
は簡便に圧力センサSを設けることができるため、集中
供給ポート9に供給されるエアの圧力の管理を簡単に行
うことができる。
【0102】(18) 作動表示部99とソレノイド部
98とを別々に形成し、双方を着脱可能とした。従っ
て、作動表示部99のネオンランプ(または発光ダイオ
ード)105等の故障時に、作動表示部99とともにソ
レノイド部98を交換する必要がなくなる。その結果、
作動表示部99の交換を容易にし、また、交換に要する
コストを低減することができる。
【0103】また、ソレノイド部98の雌側接続端子1
03が設けられる突設部102と、作動表示部99の雄
側接続端子108が設けられる受け部107とをガスケ
ット109を介在して連結するようにした。さらに、作
動表示部99の電装基板1067をウレタン樹脂110
で被覆した。従って、作動表示部99とソレノイド部9
8とを連結した状態では、各接続端子103,108及
び電装基板106に防滴性を与えることができる。
【0104】(19) 配線ブロック3には集中外部パ
イロット給気流路18を予め設け、各弁ブロック19に
は集中外部パイロット給気流路26を予め設けた。そし
て、各弁ブロック19には、集中外部パイロット給気流
路26に連通するパイロット給気孔51を設けた。従っ
て、電磁弁20を交換するだけで、内部パイロット駆動
を外部パイロット駆動に簡単に変更することができる。
【0105】(20) 各給電線34の基板側コネクタ
125が接続される第1ベース基板115が、配線ベー
ス112に防滴プレート113に対向して設けられる開
口部124を通過することができるようにした。従っ
て、防滴プレート113に挿通させた各給線線34の基
板側コネクタ125を接続した状態の第1ベース基板1
15を開口部124を通して配線ベース112の上側に
移動させることができる。その結果、配線ベース112
の開口部124に通さない状態の各給電線34を、各コ
ネクタ取付孔58と、第1ベース基板115上の対応す
るコネクタ121に接続することができるため、各給電
線34の接続作業を容易に行うことができる。
【0106】(21) 給排エンドブロック2及びエン
ドブロック5に、タイロッドをネジ止めするネジ孔37
を形成するための肉部38を設け、弁ブロック19、ガ
スケット6及び配線ベース112には、タイロッドを挿
通するタイロッド挿通孔56を設けた。従って、連結部
材7によって連結した状態でガスケット6の耐圧が不足
する場合には、タイロッドで連結することによってより
高い耐圧を得ることができる。その結果、電磁弁マニホ
ールド1を、簡単に高い耐圧仕様とすることができる。
【0107】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、以下のように構成することもできる。 ◎ 電磁弁側コネクタ35をコネクタ取付孔58に挿通
したときに、下側コネクタ部84の上側面24aが両コ
ネクタ支持片59の下側面に当接することにより、電磁
弁側コネクタ35の上動が規制されるようにした。これ
を、電磁弁側コネクタ35の上動が規制されないように
構成してもよい。この場合でも、電磁弁側コネクタ35
をコネクタ取付孔58に簡単に固定することができ、固
定のための部品が不要になる。
【0108】◎ 電磁弁側コネクタ35が両コネクタ支
持片59間で遊動しないように構成してもよい。 ◎ ガスケット91を設けない構成としてもよい。
【0109】◎ 電磁弁側コネクタ35にゴムブッシュ
89を設けない構成としてもよい。 ◎コネクタ取付孔58の係合凹部58a及びガスケット
91の係合凸部92aを設けず、電磁弁側コネクタ35
が所定位置で位置決めされない構成としてもよい。この
場合でも電磁弁側コネクタ35を簡単に固定することが
でき、しかも、電磁弁20に確実に接続することができ
るとともに接続端子収容部100の内部を防滴構造とす
ることができる。
【0110】◎ 連結部55の連結板収容部62及び連
結部材7の外側連結板65は、略八角形状に限らず、略
六角形状、楕円形状等の形状に形成されてもよい。この
場合でも、各出力ポート27,28との間隔を大きくと
ることができるとともに、外側連結板65の曲げ強度を
高めることができる。
【0111】◎ 電磁弁側コネクタ35の係合凸部85
及び弁ブロック19の規制弁60を設けず、電磁弁側コ
ネクタ35が所定位置から180°回動した状態を検出
しない構成としてもよい。この場合でも、電磁弁側コネ
クタ35の取り付けを簡単に行うことができる。
【0112】◎ 弁ブロック19の他側面19bにおい
て、一側面19aの各当接面41が当接する位置に同様
の当接面をそれぞれ設けてもよい。そして、弁ブロック
19を連結したときに、一側面19aの各当接面41が
他側面19bの各当接面に当接することにより、両弁ブ
ロック19が位置決めされるように構成する。この場合
には、連結される両弁ブロック19の平行度を一層高く
することができるため、ガスケット6を一層均一に押圧
することができる。
【0113】◎ 前記実施形態は、本発明を内部パイロ
ット駆動式の電磁弁20を備えた電磁弁マニホールド1
に具体化したものである。しかし、本発明を、外部パイ
ロット駆動式の電磁弁、あるいは、直接駆動式の電磁弁
を備えた電磁弁マニホールドに具体化してもよい。
【0114】◎ 給排エンドブロック2及びエンドブロ
ック5に、タイロッド用のネジ用孔37(またはねじ座
孔)を予め設けてもよい。この場合には、必要時に簡単
にタイロッドを装着することができる。
【0115】◎ 給排エンドブロック2及びエンドブロ
ック5の各上側面に、予め集中パイロット排気ポート1
2及び集中外部パイロット給気ポート13を形成してお
き、この各ポート12,13に封止栓を入れておくよう
にしてもよい。この場合には、必要時には、上側面に設
けた各パイロットポート12,13を即座に使用するこ
とができる。
【0116】同様に、配線ブロック3の前側面又は下側
面に、予め集中給気ポート9または集中排気ポート1
0,11を形成しておき、この各ポート9,10,11
に封止栓を入れておくようにしてもよい。
【0117】◎ ガスケット21に設けた凸状係合部8
2a及び係合突起82bを廃止し、凸状係合部82だけ
を設けた構成としてもよい。この場合でも、弁ブロック
19へのガスケット21の組み付け時に、ガスケット2
1を所定の組付位置に保持することができる。
【0118】◎ 電磁弁マニホールド1は実施形態のよ
うにエア用であるばかりでなく、エア以外の気体用であ
ってもよく、さらには水等のような液体用であってもよ
い。即ち、各種流体用とすることが可能である。
【0119】前記各実施の形態から把握できる請求項以
外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載
する。 (1) 請求項1〜請求項6に記載の電磁弁マニホール
ドはエア用とする。この構成によれば、エアの給排気を
制御する電磁弁マニホールドにおいて、各弁ブロックへ
の給電線コネクタの取付を簡単に行うことができ、しか
も、取り付けのための部品を不要とすることができる。
【0120】(2) 電磁弁が装着される弁ブロックに
設けられたコネクタ取付孔と、前記電磁弁に接続される
給電線コネクタとを備え、前記コネクタ取付孔に前記給
電線コネクタを固定して同給電線コネクタを前記電磁弁
に接続するようにした電磁弁マニホールドであって、前
記コネクタ取付孔にコネクタ支持部を形成し、前記給電
線コネクタに一部分が挿通可能なコネクタ挿入部を設
け、その挿通可能部分を挿通した状態で回動させること
により前記コネクタ支持片に同挿通可能部分を脱落不能
に係止させるようにしたことを特徴とする電磁弁マニホ
ールドにおける給電線コネクタの固定構造。この構成に
よれば、エアの給排気を制御する電磁弁マニホールドに
おいて、各弁ブロックへの給電線コネクタの取付を簡単
に行うことができ、しかも、取り付けのための部品を不
要とすることができる。
【0121】(3) 請求項3,4において、前記コネ
クタ係止部に係合突起を形成するとともに、前記コネク
タ取付孔の近傍に規制片を形成し、その規制片に係合突
起を係合させることで前記コネクタ挿通部の回動を規制
するようにしたことを特徴とする電磁弁マニホールドに
おける給電線コネクタの固定構造。この構成によれば、
コネクタ挿通部の回動が確実に規制されるため固定状態
がより向上する。
【0122】なお、本明細書において使用した技術的用
語を以下のように定義する。 「流体: 窒素、酸素、アルゴン、二酸化炭素、水素、
それらの混合物である空気等といった気体をいうほか、
例えば水、アルコール、油等の液体やいわゆる臨界流体
等も含む。」
【0123】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2,3
に記載の発明によれば、給電線コネクタを簡単に取り付
けることができ、しかも、取り付けのための部品を不要
とすることができる。
【0124】請求項4に記載の発明によれば、上記発明
の効果に加えて、電磁弁の取付位置がばらついても電磁
弁との接続を確実に行うことができる。請求項5に記載
の発明によれば、上記発明の効果に加えて、電磁弁との
接続部の防滴を行うことができる。
【0125】請求項6に記載の発明によれば、上記発明
の効果に加えて、電磁弁との接続部の防滴を一層向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 弁ブロックのコネクタ部分の側方から見た断
面図。
【図2】 電磁弁マニホールドの正面図。
【図3】 同じく後方からの斜視図。
【図4】 同じく後方からの分解斜視図。
【図5】 給排エンドブロックの正面図。
【図6】 同じく背面図。
【図7】 弁ブロックの一側面の側面図。
【図8】 A−A線における部分断面図。
【図9】 弁ブロックの他側面の側面図。
【図10】 同じく平面図。
【図11】 弁ブロックの各孔の開口縁を示す部分断面
図。
【図12】 (a)弁ブロックの正面図、(b)同じく
背面図。
【図13】 弁ブロックの前方からの斜視図。
【図14】 連結された弁ブロックの模式平断面図。
【図15】 ガスケットの正面図。
【図16】 B−B線における断面図。
【図17】 ガスケットを装着した弁ブロックの断面
図。
【図18】 ガスケットの正面図。
【図19】 C−C線における断面図。
【図20】 ガスケットを装着した弁ブロックの側方か
らの模式断面図。
【図21】 コネクタ部分の後方からの分解斜視図。
【図22】 弁ブロックのコネクタ部分の後方からの断
面図。
【図23】 コネクタの取付状態を示す平面図。
【図24】 同じく平面図。
【図25】 コネクタの断面図。
【図26】 コネクタ及びガスケットの平面図。
【図27】 電磁弁の後方からの分解斜視図。
【図28】 (a)ソレノイド部の正面図、(b)同じ
く側面図。
【図29】 (a)作動表示部の正面図、(b)同じく
側面図。
【図30】 配線ブロックの後方から見た分解斜視図。
【図31】 電磁弁マニホールドの一部を断面化した背
面図。
【図32】 給電線の斜視図。
【図33】 連結された弁ブロックを示す模式平面図。
【図34】 端子台を装着した弁ブロックの後方からの
斜視図。
【図35】 (a)同じく背面図、(b)同じく側面
図。
【図36】 従来例のコネクタを備えた電磁弁マニホー
ルドの斜視図。
【図37】 同じく電磁弁マニホールドの斜視図。
【符号の説明】
19…弁ブロック、20…電磁弁、34…給電線、35
…給電線コネクタとしての電磁弁側コネクタ、58…コ
ネクタ取付孔、59…コネクタ支持片、83…コネクタ
挿入部としての上側コネクタ部、84…コネクタ係止部
としての下側コネクタ部、86…係止凸部、89…第2
の密封部材としてのゴムブッシュ、91…第1の密封部
材としてのガスケット。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁弁(20)が装着される弁ブロック
    (19)に設けられたコネクタ取付孔(58)と、前記
    電磁弁(20)に接続される給電線コネクタ(35)と
    を備え、前記コネクタ取付孔(58)に前記給電線コネ
    クタ(35)を固定して同給電線コネクタ(35)を前
    記電磁弁(20)に接続するようにした電磁弁マニホー
    ルドであって、 前記給電線コネクタ(35)はそのコネクタ挿入部(8
    3)を前記コネクタ取付孔(58)内に挿通させた状態
    で回動可能に形成され、そのコネクタ挿入部(83)が
    挿通時と異なる回動状態にあるとき、前記給電線コネク
    タ(35)は前記コネクタ取付孔(58)内にて脱落不
    能に保持されるように構成されている電磁弁マニホール
    ドにおける給電線コネクタの固定構造。
  2. 【請求項2】電磁弁(20)が装着される弁ブロック
    (19)に設けられたコネクタ取付孔(58)と、前記
    電磁弁(20)に接続される給電線コネクタ(35)と
    を備え、前記コネクタ取付孔(58)に前記給電線コネ
    クタ(35)を固定して同給電線コネクタ(35)を前
    記電磁弁(20)に接続するようにした電磁弁マニホー
    ルドであって、 前記コネクタ取付孔(58)において互いに相対向する
    位置に一対のコネクタ支持片(59)を突出形成し、前
    記給電線コネクタ(35)にコネクタ挿入部(83)を
    設け、前記コネクタ挿入部(83)に前記一対のコネク
    タ支持片(59)間に挿通可能な係止凸部(86)を形
    成し、その係止凸部(86)をコネクタ取付孔(58)
    内に挿通した状態で回動させることにより前記両コネク
    タ支持片(59)に同係止凸部(86)を脱落不能に係
    止させるようにしたことを特徴とする電磁弁マニホール
    ドにおける給電線コネクタの固定構造。
  3. 【請求項3】前記コネクタ挿入部(83)を前記コネク
    タ取付孔(58)内に挿入したとき、同コネクタ取付孔
    (58)の下側に上動不能に係止されるコネクタ係止部
    (84)を前記給電線コネクタ(35)に設けたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の電磁弁マニホールド
    における給電線コネクタの固定構造。
  4. 【請求項4】前記コネクタ挿入部(83)は、前記係止
    凸部(86)が前記一対のコネクタ支持片(59)に係
    止された状態で水平方向に遊動可能に形成されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の電磁弁マニホールドに
    おける給電線コネクタの固定構造。
  5. 【請求項5】前記コネクタ取付孔(58)に取り付けら
    れた前記給電線コネクタ(35)に対して同コネクタ取
    付孔(58)の上方から外嵌され、同コネクタ取付孔
    (58)に対して給電線コネクタ(35)と共に水平方
    向に遊動可能に形成される第1の密封部材(91)を設
    けたことを特徴とする請求項4に記載の電磁弁マニホー
    ルドにおける給電線コネクタの固定構造。
  6. 【請求項6】前記給電線コネクタ(35)の内部には、
    同給電線コネクタ(35)に接続される各給電線(3
    4)を弾性的に内包する第2の密封部材(89)が設け
    られていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    1項に記載の電磁弁マニホールドにおける給電線コネク
    タの固定構造。
JP7560597A 1996-04-09 1997-03-27 電磁弁マニホールドにおける給電線コネクタの固定構造 Pending JPH09329269A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023195343A1 (ja) * 2022-04-08 2023-10-12 Ckd株式会社 電磁弁マニホールド

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WO2023195343A1 (ja) * 2022-04-08 2023-10-12 Ckd株式会社 電磁弁マニホールド

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