JPH09327522A - 疲労回復室 - Google Patents

疲労回復室

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JPH09327522A
JPH09327522A JP15271596A JP15271596A JPH09327522A JP H09327522 A JPH09327522 A JP H09327522A JP 15271596 A JP15271596 A JP 15271596A JP 15271596 A JP15271596 A JP 15271596A JP H09327522 A JPH09327522 A JP H09327522A
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JP
Japan
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air
water
fatigue
humidity
ions
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JP15271596A
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English (en)
Inventor
Koji Tashiro
孝司 田代
Kotaro Hama
光太郎 浜
Shigemi Shimizu
惠己 清水
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GEOCHTO KK
Original Assignee
GEOCHTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 疲労の症状を緩和し、早期に回復させる。 【解決手段】 疲労回復室内に満たす空気は、気体と液
体とを接触させる工程と、これを精製する工程とによっ
て製造された混合系からなる高湿度空気である。混合系
は、空気イオンと中性成分とからなり、空気イオンは、
外部エネルギーを得て水が分裂するときに空気中に発生
し、空気イオンは成分A1,A2,…Anにより構成さ
れ、特定の式に従って、空気イオン濃度が変化すること
が観測されるものであり、中性成分は、飽和水蒸気量,
相対湿度,絶対湿度として表すことのできる水分であっ
て、外部エネルギーを得た状態にあり、電荷を持たず、
質量分析計によって分析したときに、相対湿度80%以
上において特定の式を用いて求められる平均構成分子数
Nが25以下の水クラスターが観測されるものである。
得られた高湿度空気は、空間を満たし、ヒトの生体に接
触的に作用して疲労の症状を緩和し、早期に回復させる
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒトの生体に作用
して疲労回復をさせる生理活性空気を充満させた疲労回
復室に関する。
【0002】
【従来の技術】人間の筋力などを高める“薬物”は各種
知られており、運動競技等の場面において記録を高める
ことができることが知られている。しかし、そのような
“薬物”の使用はルール違反であり、許されない。ま
た、人間の中枢に働きかけ集中力を高め、あるいは快感
をもたらす様な“薬物”も、習慣性,耽溺性等があり結
局は人間性を失わせ、国家的にも損失につながることか
ら、多くの法治国家に於いては厳格な法的コントロール
下に置かれるのが通例である。
【0003】運動競技の場面に於いては、マラソンなど
の持久力を要求されるスポーツを除いては、ゲームとゲ
ームの間に競技をしていない時間がある。もし、このわ
ずかの時間を利用して、筋肉疲労などの肉体的疲労、あ
るいは精神的な疲労を緩和することができれば、次回の
競技やトライアル法に於いて好成績を修めることができ
るかも知れない。
【0004】例えば肉体疲労を緩和する場合を検討して
みよう。そのためには呼吸,血圧,脈拍,体温,血糖値
などをコントロールする必要が生じるが、これらのもの
は、自分の意志ではコントロールすることのできない自
律神経やホルモンのバランスなどによって支配されてい
る。例えば、肉体的な鍛練によって一般人よりも回復速
度が速い人や、東洋医学的訓練によって自律神経などを
自分の意志によってコントロールできるようになった人
は別として、短時間に疲労を回復するためには、やはり
自律神経等に作用する薬物の服用とならざるを得ない。
しかし、これはやはりルール違反であり許されない。
【0005】次に、精神的疲労を緩和する場合を検討し
てみよう。たとえば、人間の精神に働きかけて、多幸感
をもたらしたりする薬物は、オピエートと呼ばれている
が、これらの薬物を使用することはルール違反であるば
かりか、習慣性,耽溺性があったりして、病気治療にお
いてさえも、その使用には細心の注意が要求されてい
る。もしそのような物質を個人の健康法や思考の思うが
ままに用いることは、結局は人間性を失わせ、社会的な
損失も無視できないことから、多くの法治国家において
は厳格な法的コントロール化に置かれるのが通例であ
る。
【0006】体内オピエート類の生体内における作用に
関して、結論的な説が提出されているわけではないが、
当初は、人が死亡する直前に分泌されている、とか、ジ
ョギングを長時間行っていると分泌されてくるなどと言
われていた。最近になって、学習と記憶,アルコールの
脳への影響やカフェイン嗜癖,関節炎,神経性食欲不振
症,月経周期,免疫系、あるいはショックに至る損傷も
含むさまざまなストレス反応に関与することが知られる
ようになった。この様に体内オピエート類は医薬品とし
て多くの可能性を秘めているものの、体内オピエート類
は生理活性ペプチドであり、体内で分解されやすく、さ
らに血液脳関門を通過しないなど、薬剤学的に困難が予
想された。製薬会社等においては、プロドラッグにして
脳内に送り込もうと研究を進めているようである(ジョ
エル・ディビス著 安田 宏著『快楽物質 エンドルフ
ィン』より、青土社)。しかしそのような使用法は、あ
くまで医薬品としてであって、例えば健康維持のために
薬物を外部から供給するというのには問題があるように
思われる。
【0007】この点について、東洋医学的な発想が行わ
れている。「脳波をα波にすると脳内モルヒネが出てき
てストレスをとってしまう」ことができるので、「本来
は瞑想や気功」によってα波を出すのがよい。瞑想とは
「自分が気持ちがいいと感じることを思い浮かべ」たり
することであり、歩きながら瞑想するとその効果は大き
いとしている(春山 茂雄『脳内革命』サンマーク出版
より「 」内引用 注;脳内モルヒネは体内オピエー
ト)。
【0008】気功に関しては、近年中国や日本で盛んに
研究が行われており、脳波との関連を指摘するものが少
なくない。気功と脳波との関係について明解な論理は見
受けられないものの、外気功について気功師らと受け手
との「間人的同調」について調べられた報告は興味深
い。「外気治療型の気功師」が気を送ると「癲癇の発作
の時に見られるような激しい放電やスパイクが見ら
れ」、受け手は「全チャンネルにわたって同期しなが
ら、α波とβ波が周期的にくり返され」た。「ふつうの
安静閉眼状態では、α波は後頭部にしか出ないのに、気
を受けると、出るはずのない前頭部にまで出てくるので
ある」。この現象においてα波の意味や、このように同
調する理由も今一つ不明であるが、外部からの何らかの
作用(この場合は電磁気学的な作用が示唆される)によ
って、α波を出すことが可能であることを意味してい
る。しかしながら、この実験に参加している気功師は高
度の修練を積み重ねている筈であり、結局脳波をコント
ロールするためには高度の精神修養が要求されるであろ
う。(湯浅康雄「「気」とは何か 人体が発するエネル
ギー」,NHKブックスより「 」内引用)。以上のこ
とは、体内オピエート,α波,ストレス等が密接な関係
にあることを意味している。
【0009】ところで、天然には、生理活性を持つ空気
が存在している。この空気は、通常、生気象学的な気象
条件として認識されている。たとえば、大陸上を空気が
移動し、その空気が乾燥し、空気中のトータルのイオン
量あるいは負イオンに対する正イオンの量が増大したも
のがそれである。そのような空気は、具体的には、イス
ラエルのシャラブ,南カリフォルニアのサンタアナ,カ
ナダのチヌーク,スイスや中央ヨーロッパにおけるフェ
ーンなどが有名である。これらの空気にさらされること
によって、倦怠,抑うつ症,頭痛,悪心,呼吸器疾患な
どの症状が訴えられる。このような症状を起こさせる空
気中の活性の本体は、イオンであると考えられている。
一方で、負イオンが、集中力などの一部の心理学的指標
が有意に良好になったとの報告もなされている。
【0010】このことは、空気中のイオンの量,符号が
指標とされる気象条件下によって、あるいは、そのよう
な気象条件下において存在している空気によって、人間
の体に何らかの変化があり、脳および中枢神経系の活動
が影響を与えられていることを意味する。この影響は、
何人にも顕著にその効果を及ぼすわけではないことか
ら、医薬品に用いられる生理活性物質によるものよりも
はるかに緩和な効果である。その作用機構は明らかにさ
れていないが、神経伝達物質や神経伝導に対して直接あ
るいは間接的な作用を及ぼしていることは確かであろ
う。もし、上記気象条件、あるいはその気象条件下に存
在している空気を人為的に制御する方法があれば、医薬
品などよりもより緩和に、かつ何人にも受け入れられる
方法で、人間の生理に影響を与える生理活性物質を提供
することになる。
【0011】コロナ放電によって負イオンを発生させ、
それを空気中に分散させることができれば、肉体的及び
精神的疲労回復をさせる方法が発見できるかも知れな
い。しかしながら、コロナ放電によって作られた負イオ
ンは、スーパーオキシドアニオンO2 -・などの活性酸素
や水和電子e- の生成する原因となることが知られて
いる。
【0012】一般に、運動によっても活性酸素が生成す
ることが知られているが、これは、過酸化脂質の生成量
などによって知ることができる(N.J.Goldst
ein,et,al.,Int.J.Biometeo
rol,36,118(1992))。
【0013】生物体の生命活動は、空気とともに水を欠
かすことはできない。水の重要性に関する認識は古くか
らあったが、生物にとって水がどのような役割を果たし
ているかに関しては、曖昧なままであった。最近の測定
技術の進歩により、細胞内の水の状態について、より具
体的な知識が得られるようになった。その結果、細胞内
の水は、希薄溶液とは異なる状態にあることが分かった
(上平 恒,逢坂 昭.生体系の水 講談社サイエンテ
ィフィック 1989年)。本文献には、水は単一の分
子として存在しているのではなく、水素結合によって形
成された集団として挙動していることが述べられている
が、そのような集団はクラスターと呼ばれる。
【0014】雪解け水に種子の発芽を高めたり、動植物
の成長を促進したりするなどの作用があることが知られ
ているが、この作用に関し、韓国科学院の全教授は、液
体の水は5員体,6員環,5員環の3種のクラスターの
混合物であり、常温付近では5員環の水が主体であり、
温度を下げてゆくと6員環の割合が多くなると考え、雪
解け水は6員環の割合が多く、この6員環の水は生体に
馴染みの良い、吸収されやすい、いわゆる生理活性の高
い水として、雪解け水の特異な物性を説明している(久
保田 昌治『おもしろい水の話』(株)日刊工業新聞社
1994年p287〜288参照)。しかしながらこ
のような雪解け水も、4〜5日経過すると効果がなくな
ってしまうと言われ、これがどのような理由に基づくか
はまだ良く分かっているわけではない。
【0015】水が気体分子と反応して結晶化する現象が
知られている。これは、気体分子が水和して、周辺の水
分子の構造に影響を与え、水分子の集団に包接されたか
らである。麻酔薬の作用メカニズムの議論に、薬物分子
が水の中に溶けて包接化合物を形成して作用するのか、
あるいは細胞膜の中に溶けて膜の外の水の水構造を発生
させるのか議論があるが、いずれにしても、麻酔は水素
結合ネットワークを発生させて電荷の輸送をブロックす
ると考えられている(茅 幸二,西 信之『クラスタ
ー』産業図書 1994年)。
【0016】さらにまた、年代物のブランデーやウイス
キーのまろやかさや飲料水のおいしさなどについて、水
クラスターの大きさやその分布という観点からも論じら
れている。いずれも、おいしいものは、クラスターの大
きさが異なるというものであり、これらは、17O−NM
Rにより観測されている。水クラスターの大きさを変え
る方法として、天然の湧き水のようにカルシウムなどの
無機イオンの共存,セラミックのフィルターや中空系膜
あるいは電気分解の利用、超音波を照射する方法などが
用いられている(『食品と開発』Vol.24,82−
85(1989))。
【0017】ところで、空気中に存在する負に帯電した
空気イオン(以下、単に負イオンという)が注目を集め
ている。負イオンには、自律神経系への作用をはじめと
して、広く動植物の物質代謝に影響を与えていると言わ
れている(森下 敬一 『水と生命』参照,美土里書房
1992年)。特に、人,動物への効果に関しては、
精神の鎮静作用,催眠作用,疲労防止,疲労回復作用,
鎮痛作用,利尿作用,気管支喘息および慢性気管支炎,
風邪の軽快化作用,壮快感効果,動物飼育向上作用があ
ることが実証されており、負イオンのこのような作用を
利用するために負イオン発生装置を空調設備に利用する
試みが現在盛んに行われている。さらに、負イオンに
は、脱臭,除塵,除菌促進効果,帯電防止効果があると
される。負イオンが大量に拡散された空気は本来の空気
の組成とは異なるが、その結果本来の空気にはなかった
作用が空気に付与されたことになり、このことを空気の
活性化と言うならばこの様な空気は活性空気と言えるだ
ろう。
【0018】負イオン発生装置を空調装置に利用しよう
とするのは、人間が健康を維持したいからである。我々
の生活を振り返ってみると、いわゆる「疲れ」といわれ
る症状がもっとも日常的である。「疲れ」というのは、
普通筋肉などの使い過ぎからおこる現象をいうのであ
る。そのために局所が痛むとか、こるとかいう症状が現
われるのであるが、同時に全身的にも「疲れた」という
自覚症状を起こす。これは筋肉についてだけでなく、神
経についても、精神についても、あるいは飲み過ぎなど
のような「内臓の疲れ」というようなものもある。この
ように種々な生活の過労が原因となって疲労の症状が現
われるのである(健康同人 家庭の医学,昭44,
(株)保健同人社 P147参照)。
【0019】疲労の症状を解消するには、如何に肉体
的,精神的に疲労の症状を緩和するかが鍵となる。さら
にトレーニング効果を期待していることからも、特別な
訓練などを受けなくても、十分効果の出るものでなけれ
ばならない。このような効果を期待できるものにリラク
ゼーションがある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】人間の心身をストレス
から開放するリラクゼーションは、病気を引き起こす原
因をなくすことであり、健康になるためのプロセスが開
始されるための引き金であるということができる。心の
病気が重症のときには、面接療法,自律訓練療法,行動
療法バイオフィードバック療法などの措置が講ぜられる
が、健康管理の一貫として瞑想法,ヨガなども有効なリ
ラクゼーションの方法であり、信仰もリラクゼーション
の一つの方法として考えることができるのかも知れな
い。
【0021】心身がリラックスしたときには、ヒトの脳
波にα波の割合が増えることが知られている。したがっ
て、ストレスが病気を引き起こす因であれば、病気から
解放されるには、ストレスから解放されなければなら
ず、ストレスから解放されるにはリラクゼーションを図
ることであり、ストレスの解放の程度は脳波の状態を知
ることによって測定が可能である。
【0022】しかしながら、従来はリラクゼーションの
手法としてヨガや瞑想法のように訓練によるものや医学
的な手法が知られているのみで、生体の機能を外的に制
御することによってヒトの脳波を制御する方法が確立さ
れているわけではない。出願人は、先に、空気イオンの
生理作用に着目してリラクゼーション装置(特開平7−
174341号)を開発した。
【0023】このリラクゼーション装置は、負イオン発
生装置を有し、負イオン発生装置は、空気中で液体を分
裂させて発生させた水分子付加負イオンを療治室内に供
給するものであり、療治室は、清浄な大気条件を人工的
に再現させる空間であるというものである。この発明で
は、瞑想室に適用して疑似森林環境を体験できることを
示したが、負イオンを含む空気の実体や、その空気環
境,疲労回復に与える影響については解明されないまま
に残されていた。
【0024】本発明の目的は、疲労、特に肉体的疲労に
よって生ずる症状を緩和して早期に回復させ、さらに進
んで競技等における成績の向上やトレーニング効果を高
める疲労回復室をを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による疲労回復室においては、水と空気とを
原料とし、外部エネルギーを加えることによって製造さ
れた混合系を有する高湿度空気を用いた疲労回復室であ
って、混合系は、空気イオンと中性成分とからなり、空
気イオンは、外部エネルギーを得て水が分裂するときに
空気中に発生し、空気イオンは複数のイオン成分からな
り、各イオン成分をA1,A2,…,Anとしたとき、式
(1)
【式1】 C;観測開始後時刻tにおける空気イオン濃度 Ci;成分Aiの観測開始時の濃度 ki;成分Aiの反応速度定数 t;時刻 に従って空気イオン濃度が変化することが観測され、中
性成分は、飽和水蒸気量,相対湿度,絶対湿度として表
すことのできる水分であって、外部エネルギーを得た状
態にあり、電荷を持たず、質量分析計によって分析した
ときに、相対湿度80%以上において、式(2)
【式2】 N;平均構成分子数 Ii;i番目に観測される水クラスターのイオン強度 ni;i番目に観測される水クラスターの構成分子数 により求められる水クラスターの構成分子数Nが25以
下の水クラスターが観測され、該高湿度空気は、通常の
温度,湿度条件の下で、空間を満たしてヒトの生体に接
触的に作用し、疲労の症状を緩和し、早期に回復させる
ものである。
【0026】また前記高湿度空気に満たされた空間は、
肉体疲労によって上昇したヒトの体温を早期に低下させ
るものである。
【0027】また前記高湿度空気に満たされた空間は、
肉体疲労によって収縮した血管を持続的に拡張させるも
のである。
【0028】また前記高湿度空気に満たされた空間は、
ヒトに対し、肉体疲労によって低下した血糖値を早期に
回復させるものである。
【0029】また前記高湿度空気に満たされた空間は、
ヒトに対し、過酸化脂質値を増大させないものである。
【0030】また前記高湿度空気に満たされた空間内で
得られる疲労症状の緩和並びに回復の効果は、トレーニ
ングあるいは修業によってヒトが獲得する能力に代わる
ものである。
【0031】
【発明の実施の形態】 (1)定義 本発明において「生理活性」とは、生体の生命活動を促
進し、および/または抑制することにより通常予測され
るのとは異なる現象が起こることをさす。その現象は、
分子レベルのミクロのものであっても、個体レベルのマ
クロのものであっても良い。本発明において、肉体的疲
労を回復させる機能,精神的疲労を回復させる機能は生
理活性を意味する。そのような機能のある物質を「生理
活性物質」という。
【0032】本発明において「活性化」とは、水など通
常は特別の生理活性を有しない物質の構造及び組成を変
えることによって、対象に作用し、種子の発芽,動植物
の成長,ブランデー,ウイスキーのまろやかさ等のよう
な本来は顕著に示されない生理活性を発現させる特性を
付与することをいい、活性化された物質のことを「活性
物質」と称する。ただし、本発明においては単に「構
造」と記した場合でも、構造及び組成両方を指す場合が
ある。
【0033】この発明において、該高湿度空気に含まれ
る成分が生体に接触的に作用して生理活性を発現するこ
とを特徴とする高湿度活性空気を「真気」という。「真
気」の語源は、例えば中国の古書『黄帝内経』などに見
られ、現在の中医学では、人間が生きる上で根本となる
ものの意味で用いられる用語である。本発明に言う「真
気」は、中医学で用いられる「真気」を直接意味するも
のではない。
【0034】本発明において、真気を製造する装置のこ
とを「真気発生機」,真気を用いた空調システムによっ
て環境が制御されている疲労回復室のことを「真気疲労
回復室」という。また、真気が送り込まれている空間の
ことを「真気空間」という。
【0035】本発明における「接触的」の具体的な態様
は、気体としての真気が満たされた空間に人が普通に過
ごす状態のことを言う。その空間内で単に安静にしてい
る場合でも良いし、その空間の空気の生理活性を積極的
に利用できるように働きかけていても良い。しかし、医
薬品あるいは食品のような形で摂取されるような場合は
これに該当しない。
【0036】接触した真気の活性点への作用には2様式
が考えられる。それを「直接作用」,「間接作用」と呼
ぶ。「直接作用」とは、真気が作用点に対して直接働き
かけて引き起こす場合のメカニズムを指し、「間接作
用」とは、真気が生物体内に存在する「受容体」に働
き、活性点に対しては、真気が受容体に働きかけたこと
によって生成される物質やその他の信号がセカンドメッ
センジャーとして働くメカニズムのことを指す。「受容
体」は、実在しても非実在でも良い観念的なものであ
る。
【0037】(2)真気の製造方法 本発明にいう真気は、理想的には、水と空気に外部エネ
ルギーを加え、水を分裂させる工程によって得られる
が、その際に生じると考えられる微細水滴を完全に除去
することにより得られる。しかし、発生した水滴を完全
に除去しなければ真気の効果が発現しないというわけで
はない。
【0038】原料に用いる水は、水道水や蒸留水、さら
に井戸水などの天然水などいずれも用いることができる
が、表面張力,粘度,溶質,溶存酸素濃度,水素イオン
濃度,酸化還元電位などの水質を変えることにより、製
造される真気の構造を変えることができる。さらに、水
に何らかの機能を付与したもの、いわゆる活性水を用い
ても良い。また、原料として用いる空気は、天然の空気
や真気を用いることができるが、いずれの場合も、清浄
度,酸素濃度,相対湿度等の組成に注意すべきであり、
また、真気の成分と反応して新たに生理活性物質を生ず
るような微量成分にも注意すべきである。逆に、以上述
べた水,空気の各種組成を制御することにより真気の構
造を制御することができる。
【0039】外部エネルギーの付与は、空気に運動エネ
ルギーを与え、運動する空気中に水を噴射させることで
ある。高速で流動する空気中に噴射された水は分裂し、
レナード効果(滝効果)又はシンプソン理論(水滴分裂
説)によって空気中に負イオンを発生し、また、水の分
裂によって中性成分を生ずる。中性成分は、外部エネル
ギーを得て構造化が進んだ状態にあり、電荷を持たず、
さらに水の分子が有限個会合したクラスターといわれる
ものが観測される。空気中に残存する水滴は可及的にこ
れを除去する。この際、膨張収縮,平衡を考慮すること
により、真気の構造を変えることができる。すなわち、
真気製造時における風速,噴射圧,接触温度,噴射水を
衝突させる板の角度,板間隔などは重要である。また、
その製造装置の材質によっても真気の構造を変えること
ができる。混合系を含む真気は外部エネルギーが付与さ
れて流動し、ヒトの生体に接触的に作用して、生理活性
を起こさせ、あるいは、空間において除塵,脱臭などの
作用を起こさせる。
【0040】真気製造工程は、気体と液体を接触させる
工程(第1工程)と、そこで製造されたものを精製する
工程(第2工程)とに分けることができる。真気発生機
において、これらの工程をそれぞれの独自の反応器ある
いは精製装置によって行っても良いし、2つの工程を1
つの反応器によって同時に行っても良い。逆に、これら
の工程を3つ以上の反応器によって行っても良い。ま
た、第1工程のみを目的とした反応器と、第1工程と第
2工程両方を行うことを目的とした反応器との組み合わ
せでも良い。
【0041】第1工程の気液の感触は、レナード効果、
およびシンプソン理論に基づいて行う。第1工程反応器
への原料水の導入の動力源として、原料水の反応器への
自然落下,ポンプによる送液,圧力による圧入等を上げ
ることができる。原料水の反応器への導入口の構造とし
ては、反応器での反応を促進するために、配管を細くす
るのが良い。しかし、配管が細すぎると真気の発生量が
減少するので、ノズルを用いるのが好適である。
【0042】図1に示した如く、各種用途別にスプレー
パターンの異なるものが用いられる。図1はスプレーイ
ングシステム社製のノズルパターンを示している。霧化
を目的としたエアーアトマイジングには一流体微噴霧ノ
ズル及び気体と液体とによる二流体微噴霧ノズルは対象
外として、本霧化用ノズルを用いて「真気」発生用には
用いない。
【0043】噴射圧の重要性を前述したが、負イオンの
発生量はスプレーパターンにも関連しており、ホロコー
ン、フルコーン、フラット、ソリッドの順序でスプレー
速度効率が増加しており、また、衝撃効率も順次高くな
る。従って、スプレー速度効率の高いノズルほど負イオ
ン発生量が多くなる。
【0044】図2に、スプレー粒子の代表粒子径(M.
V.D)を示したが、これはレーザー光線を使用して測
定したもので、M.V.D粒子径とはスプレーされた粒
径の50%がその粒子径以下であり、他の50%はその
粒子径以上であり、M.V.D粒子径と中性成分として
の水の分子が有限個会合したクラスターと相関性があ
り、さらに生理活性とも相関性がある。即ち、M.V.
D粒子径が小さい方がさわやかな環境を作り出す。ホロ
コーンは負イオンの発生量は少ないが、M.V.D粒子
径が小さいため、最も最適に真気に満たされ空間を創造
する。
【0045】噴射された水は、反応器の中の衝突板に分
裂してレナード効果を起こす。衝突板は、固定式でも、
可動式でも良い。負イオンの発生量はスプレーノズルと
衝突板との距離、及び衝突板の形状,材質,スプレーパ
ターンによる衝突角度等に関連する。最適な距離はスプ
レーパターンによって異なるが、5cm〜30cm以内
である。材質としては、比重が大きいものがよく、スプ
レーパターンによる衝突角度はいずれの場合も直角がよ
い。衝突板の装置角度は板上に水たまりができないよう
にすることが大切であって、水たまりの上にいくら噴射
しても負イオンの発生量は極端に低下する。
【0046】図3は直角に曲げたL型衝突板にスプレー
をしている状況で、衝突板上に水たまりが見られない。
さらに、衝突面上に溝を作り水切れもよくすると負イオ
ン発生量はさらに増大する。
【0047】第1工程は、レナード効果,シンプソン理
論を起こさせるための処理であり、反応器内に空気が導
入され、その空気中で水を分裂させる。空気の導入の動
力源は、ファンを使用したり、反応器を減圧にさせた
り、逆に高圧空気を使用することにより導入することが
できる。反応器内に空気を導入する場合、地球の自転に
よるコリオリ力Pは、 P=2mvω m;質量 v;速度 ω;回転の角速度 が働くように導入するとともに遠心力Fは、 F=mrω2; r ;半径 が十分に働くように空気を旋回流として導入する。その
際、反応器への入口流速が10〜12m/sの場合は、
出口流速を8〜10m/sと入り口流速に対して出口流
速が少し小さい方が好ましい。
【0048】第2工程は、製造した“粗真気”をさらに
精製するための処理である。第2工程においては、主と
して水滴の除去などの分離と、さらに除去される水滴を
原料として第1工程で行った反応を推進する反応(後反
応)に分けることができる。第2工程で処理中の空気に
平衡,圧縮,膨張機能を加味すると、水滴の除去などの
分離とともに、第1工程での反応が推進される。
【0049】第1工程から第2工程への移送は、静圧
(mmH2O)が発生しないように結合すると良い。例
えば、第2工程にサイクロンセパレータを使用する場合
は、コリオリ力が働くように導入するとともに、サイク
ロンセパレータの入口形状は、渦巻式として連結すると
水滴の分離工程が良くなると同時に静圧も抑えられる。
【0050】真気は、例えば図4に示す真気発生機を用
いて発生させる。図4に示す真気発生機の仕様は以下の
とおりである。
【0051】 2.スリーワンモータ 形式 ;BL1200Z 回転数;最大1200rpm 3.撹拌羽根 形式 ;平板4板型 傾斜角度;45℃,20℃,10℃,3種類 4.ノズル 形式 ;ホロコーン(スプレーイングシステム社製) サイズ;0.5 個数 ;4個 5.水槽 寸法 ;200φ×400H(mm) 形式 ;オーバーフロー型 室 ;塩ビ製 6.ポンプ 形式 ;渦巻型ポンプ 13リットル(l)/min×23.5m×0.4kw 7.送風機 形式 ;ターボファン 4m9/min×55mmAq×0.2kw 8.サイクロンセパレータ寸法 外径(D1);180φ(mm) 内径(D2);130φ(mm) 円筒部高さ(H1) ;200H(mm) コーン部高さ(H2);200H(mm) 空気取入口;渦巻型 60×140(mm) 材質;ガラス
【0052】図4において、12リットル(l)容のセ
パラブルフラスコ1を反応器に用い、これにスリーワン
モータ2とホロコーンノズル4の4個を取り付けた。ス
リーワンモータ2の軸には撹拌羽根3として水平方向に
10度の角度を持つ平板の平板羽根を取付け、セパラブ
ルフラスコ1の下部に空気取入口9及び上部に吹出口1
0を空気の流れが接線型になるように取り付けた。
【0053】セパラブルフラスコ1の底部には、水溜り
しないようコックの開閉を調整できるようにして水槽5
に接続した。
【0054】ホロコーン型ノズル4の4個へポンプ6よ
り、1.5kg/cm2の圧力で水槽5の水を送り、セ
パラブルフラスコ1内に水を噴射しながらスリーワンモ
ータ2を500rpmで回転させ、空気取入口9の気流
流速を10m/secに設定して送風機7より空気を吹
き込み、サイクロンセパレータ8の出口より真気を得
た。得られた真気は、相対湿度80%RH,負イオン濃
度は25,000個/mlであった。
【0055】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。
【0056】(実施例1)イオンの測定 図4に示す真気発生機と、比較のため電気式コロナ放電
型イオン発生器を用いた。評価には、アクリル製の箱
(縦1m,横1m,高さ1m)を用いた。
【0057】真気発生機は、測定ボックスの壁面から5
cmのところに置いた。イオン測定器を真気発生機から
10cmの所(場所A)と、同じ高さで50cm離れた
所(場所B)において同時に測定した。真気発生機の運
転開始後、ただちにイオンの発生が認められ、一定の値
が保持された。稼動10分後負イオンを測定したところ
表1のような結果を得た。
【0058】
【表1】
【0059】一方、電気式コロナ放電型イオン発生器を
測定ボックスの中に入れ、該イオン発生器の近傍の10
cmの所(場所A)と、やや上方80cmの所(場所
B)とに設置し、同時に測定した。測定開始後、場所A
においてはただちに、場所Bにおいてはややおくれて、
イオンの濃度が急激に上昇することが観測されたが、そ
の後徐々に下がりはじめた。表4には稼動10分後のイ
オンの測定結果を示す。
【0060】(実施例2)真気発生機として、水を固定
羽根(衝突板)に吹付けてこれを分裂させる形式のもの
を用い、また、気液の分離は、膨張,収縮,平衡を繰返
させることにより空気中より水滴を除去することに行っ
た。一定時間運転後、真気発生機のスイッチを切り、一
定時間毎にイオン濃度を測定した。イオンの測定場所
は、実施例2の場所である。イオン濃度はスイッチを切
った後8分間記録した。その結果を、図5(場所A,B
における負イオン濃度の減少)に示す。負イオンは、時
間に対して対数−対数グラフ上において直線的に減少し
た。
【0061】(実施例3)実施例1と同型の真気発生機
を用い、3坪の部屋(内容積21.4m3,室内表面積
47.2m3)の部屋を真気で満たして疲労回復室とし
た。ただし、タンクの水温を11.5℃とし、真気発生
機と部屋とを結ぶライン上に設けられた加熱器の温度を
23.0℃とし、疲労回復室内の温度を24℃,湿度6
0%とした。疲労回復室内の温湿度が一定となったとこ
ろで、真気発生機を完全に停止させ、15分間イオン濃
度を測定した。その結果を図6(アクリル板の容器,疲
労回復室および計算値)に示す。負イオンは、時間に対
して対数−対数グラフ上において直線的に減少した。
【0062】(実施例4)真気の構造 イオンの減少に関する実験を数値的にシミュレーション
した。計算結果を図6(アクリル板の容器,真気ルーム
および計算値)に示す。計算値においても、時間に対し
て対数−対数グラフ上において直線的に減少した。
【0063】以下に、シミュレーションの趣旨ついて説
明する。真気中に含まれている負イオンの構造は、 A-Wn(A:O2,OH,N2等,Wn:(H2O)n,
n=1,2,3) と表すことができる。真気の製造において、Aやnが選
択して合成されるものではないので、様々な分子あるい
はクラスターの混合物であり、各々の分子あるいはクラ
スターには、それぞれ固有の安定性があると考えられ
る。真気は半減期を横軸にしたときにも量的分布を示す
ことになるが、これを半減期分布と定義する。すなわ
ち、真気は分子量分布,組成分布および半減期分布を持
つ。負イオンの消滅は、負イオン1分子が電子受容体に
電子を与えて中性分子となる機構を考えることができる
ので、ある構造の負イオンのみに着目した場合、その減
少は一次反応式(3) Cit=Ciexp(−kit) ……(3) Cit;時刻tにおける成分Aiの濃度 Ci;成分Aiの初濃度 ki;成分Aiの反応速度定数 t;時刻 に従うと考えられる。実施例2,3において観測された
イオンの減少は、様々な構造を持つ負イオンが固有の半
減期によって消滅しているものの総和である。
【0064】したがって、観測されるイオンの減少、す
なわち、イオン濃度の変化は、前述の式(1)
【式1】 C;観測開始後時刻tにおける空気イオン濃度 Ci;成分Aiの観測開始時の濃度 ki;成分Aiの反応速度定数 t;時刻 に従う。
【0065】そして、この検討からイオンの減少を測定
し、これを対数−対数グラフ上に図示したときの傾きは
半減期分布の違いによるものであることが分かった。実
施例3において、場所A,Bにおけるイオンの減少の傾
向が同一であるのは、両場所において、半減期分布が一
致しているからである(図5参照)。さらに実施例3に
おいて、アクリル板内でも真気ルーム内でも同一の傾き
であることが示されている。このことは、イオンの混合
物が空間内に均一に分布していることも示すものであ
る。表2にシミュレーションに用いた各種のパラメータ
ーを示す。
【0066】
【表2】
【0067】イオン成分A1〜A11の各々の濃度変化の
様子を図7(ある構造のイオンの濃度変化)に示した。
また、5,60,120,300,600,900秒後
の各種イオンの半減期分布を図8(時間経過による分布
の変化)に示す。
【0068】次に、半減期30秒以下,100秒以下,
140秒以下,240秒以下の負イオンが観測される場
合を図9(半減期分布の違いと観測されるイオンの減
少)に示す。この場合は、半減期の長いものが加わるに
つれて、観測されるイオンの変化が異なることがわか
る。逆に、観測されるイオンの変化(S字型の減少,L
字型の減少)などから、半減期分布を予想することがで
きる。
【0069】(実施例5)真気の水のクラスターの構造 真気の中性成分の分析は、質量分析法によって行った。
質量分析計は四重極質量分析計を用い、コロナ放電によ
って得られる活性アルゴンガスにより大気圧下でイオン
化をすることによって測定した(M.Tsuhiya,
el al.,International Jour
nal of Mass Spectrometry
and Ion Processes,90,55−7
0(1987).)。サンプリングは、イオン源の周囲
を湿度80%以上の真気で満たして行った。サンプルの
イオン化は、高電圧の針の近傍において、中性成分が活
性アルゴンガスと反応し電子が針に捕捉されることによ
り正イオンが生じることにより行われる。通常この反応
の場はガラス管によって囲われている。
【0070】真気はガラス管の外部から供給されるの
で、ガラス管の径や形状によって、同一のサンプルであ
っても観測されるスペクトルは異なる。真気を観測する
場合、管径が細いほど針先でのサンプルの凝縮は起こり
にくくなり、実際よりも小さなクラスターが観測される
場合がある。本実施例においては、管の内径が3cm,
長さが6cmのものを用いた。同一のサンプルでも、管
の内径が2.5cm,長さが5.5cmとなっただけで
観測される分布が異なる(通常、分布が高質量数側にシ
フトする)。
【0071】図10(真気中の水クラスターの分布に対
する針温度の影響)に、針温度を変化させたときの真気
中の分布の変化や、水クラスターの構成分子数の変化を
示した。このときの真気の湿度はイオン源のガラス管内
において99%であった。平均構成分子数Nは、前述の
式(2)
【式2】 Ii;i番目の質量数の強度 ni;i番目の水クラスターの構成分子数 で計算した。針温度を上げることによって、分子量の分
布が高質量数から低質量数に移ってきていることが明ら
かである。さらに、針近傍での凝縮はあまり起こってい
ないことが示されている。この検討から、真気の典型的
なチャートを図11に示した。針温度の変化による分布
の変化は、ガラス管への導入方向によっても変わるが、
本実施例の結果は、ガラス管の下方より真気を導入して
計算したものである。
【0072】次に、真気のクラスターと天然に存在する
空気中に含まれる水のクラスターを比較した。真気は、
高湿度であるため、低湿度の場合は室内の空気を使用す
れば測定可能であるが、高湿度となると人工的に製造す
る必要がある。天然の空気中の水分は、水を加熱すれば
得ることができるので、次のように測定を行った。
【0073】高湿度空気の水源は、300mlの三つ口
フラスコに水を入れ、それを加熱することによって得
た。加熱は水浴を用いて行い、アルゴンガスを流通さ
せ、液面近傍のクラスターをガラス管とプラスチックチ
ューブを用いてサンプリングしてイオン源の中に導入し
た。湿度は、イオン源の中の湿度を測定したが、アルゴ
ン流量を変化させることによってイオン源内の湿度は変
化させることができた。
【0074】この時に針先での凝縮が懸念されたので、
針温度の影響を調べた結果を表3に示す。
【0075】
【表3】
【0076】表3に明らかなとおり、水源の温度が46
℃のとき、やや凝縮が起こっていることが分かる。な
お、53℃の時は、46℃のときよりも大きなクラスタ
ーが得られているが、凝縮の影響はなかった。また、水
源の温度が高いほど大きなクラスターが得られた。この
結果は、水を加熱して得た水のクラスターは、天然の高
湿度空気中の水のクラスターと同様の傾向を示すものと
考えているが、実験装置の構造(ガラス管の大きさ,形
状や、装置全体の大きさ,形状)に大きく依存している
ことを示している。水を加熱した場合の、比較的高湿度
の場合の水のマススペクトルを図12に示した。
【0077】また、相対湿度と水のクラスターの平均構
成分子数との関係を表4に示した。
【0078】
【表4】
【0079】天然の空気中においては、湿度が高くなる
につれて水のクラスターの大きさは大きくなるが、真気
の場合は、高湿度の場合においても凝縮の影響が少な
く、表4に明らかなとおり、比較的小さなクラスターが
観測された。
【0080】(実施例6)真気疲労回復室として、図1
3に示すような部屋11(縦2.7m,横2.2m,高
さ2.5m)の部屋に真気発生機12を接続した。真気
発生機12は、原料水噴射のためのラインの途中にタン
クに帰るラインを接続し、それぞれにバルブA及びバル
ブBを設けた。バルブAを開き、バルブBを閉とするこ
とで全量水噴射をさせると負イオンが大量に発生し、バ
ルブAを閉,バルブBを開とすると水の噴射がされなく
なるので、負イオン発生は少なくなる。本実施例におい
て、疲労回復室のイオン環境の違いは、このバルブ操作
によって行った。ただし、少イオン環境を作り出す空気
は真気ではないと考えられる。
【0081】真気発生機12と真気疲労回復室11の間
には、熱交換器13を取り付け、室内温度と相対湿度の
調節に用いた。相対湿度の調節は、熱交換器13の温度
と原料水の温度によって決まる。その際の真気発生機1
2の原料水温度の管理は冷凍機とヒーターによって行っ
た。特に、負イオン環境を実現するためには、原料水の
温度をやや高める必要があった。
【0082】被験者は成人男子10名とした。真気疲労
回復室(気温25℃,相対湿度50%,正イオン100
0個/ml,負イオン10000個/ml)において3
0分間安静をとらせた後、通常の環境下(気温22〜2
3℃,相対湿度30〜35%,正イオン200個/m
l,負イオン300個/ml)において、予め予測され
た最大酸素摂取量の50〜60%の負荷で自動車エルゴ
メーター漕ぎ運動を1時間行わせた後、真気疲労回復室
内において、負イオンの多い環境下(多イオン環境下,
気温25℃,相対湿度50%,正イオン1000個/m
l,負イオン10000個/ml)または少ない環境
(少イオン環境下,気温25℃,相対湿度50%,正イ
オン200個/ml,負イオン300個/ml)におい
て疲労回復を観察した。被験者は、異なる日の同じ時刻
に各々の実験に参加するようにした。
【0083】疲労回復の測定項目は、以下のものを測定
して解析した。 (1)体温調節機能;直腸温(直腸にプローブを10c
m挿入),平均皮膚温(3点法=0.43×胸部10.
25×上腕外側部+0.32×大腿部),平均体温
(0.8×直腸温10.2×平均皮膚温)、 (2)呼吸循環系機能 酸素摂取量および換気量 血圧 (3)血液成分 血液は、安静終了時,運動終了時,回復30分後、回復
1時間後に肘静脈より採血し、臨床検査によって以下の
項目を調べた。 血糖値 過酸化脂質 結果を以下の表5〜8に示す。
【0084】
【表5】
【0085】
【表6】
【0086】
【表7】
【0087】
【表8】
【0088】表5に示すように酸素摂取量,換気量はい
ずれも、安静時30分,運動中60分,真気疲労回復
室,における回復60分のどのフェーズにおいても、イ
オンの多少による統計的な有意差は認められなかった。
直腸温および平均体温は、表6のように安静時30分間
に徐々に低下する傾向が認められた。
【0089】また、回復過程においては、多イオン環境
と少イオン環境下ではいずれも体温の低下があり、多イ
オン環境下の方が体温低下の速度が早い傾向が見られ
た。運動時の体温上昇は、筋肉中の酸素活性を低下させ
るので、運動を長く続けるための制限因子となる。すな
わち、回復過程において、早く体温が低下することは、
運動後の迅速な回復を意味する。
【0090】収縮期血圧と拡張期血圧では、表7のよう
に多イオン環境下において回復時の拡張期血圧が低いこ
とが認められた。なお、心拍数には差がなかった。これ
は、血管が拡張して心臓に血液が戻り易くなっていたこ
とを示すものである。
【0091】一般に、血液の流量が多いほど体温は低下
しやすい。このことは上記の体温低下の傾向を強く支持
するものである。表8により多イオン環境の方が血糖値
の回復が早い。
【0092】血糖は、持久的運動エネルギー源の一つで
あることを考えると、ホルモンのバランスを保つうえ
に、また、いろいろなスポーツでの応用に興味がもたれ
るところである。過酸化脂質は表8のとおり多イオン環
境下において増加は認められなかった。
【0093】安静状態においてもミトコンドリアで消費
される酸素の2から5%は活性酸素となる。特に運動時
においてはその生成量が増加する。活性酸素は、スーパ
ーオキシドジスムターゼ(SOD)により分解されるこ
とになっているが、不飽和脂質などと反応して過酸化脂
質となることも知られている。もし、環境中に活性酸素
が存在すれば、過酸化脂質が増大するであろう事は容易
に考えることができる。真気疲労回復室内では、イオン
の多少によって、過酸化脂質の量の差には有意差がな
く、したがって、真気中には活性酸素はないことを確認
する結果となった。ちなみに、コロナ放電によって製造
された負イオンを用いた空間においては、活性酸素が組
織中に発生していることが示されている。
【0094】
【発明の効果】先に述べた生気象学的に認識される生理
活性空気は、低相対湿度で正イオンが過剰の空気に限定
されている。以下、この空気を協議の生理活性空気と呼
び、相対湿度やイオンの符号を限定しない空気を広義の
生理活性空気と呼ぶことにする。したがって、真気は、
負イオンが過剰で高湿度であるが、広義の生理活性空気
ということができる。また、上記の実施例から明らかな
ように、真気を用いて相対湿度を調節した空間に依存す
る空気も生理活性がある。
【0095】上記の生理活性空気(狭義)は、たまたま
低相対湿度,正イオン過剰のイオン組成となっている
が、日本の梅雨時に多くの人々に倦怠感や憂鬱を与える
空気や、夏期にオホーツク高気圧によってもたらされ東
北地方に冷害を起こさせる空気も、生理活性空気と考え
られる。いずれも相対湿度は高いと考えられるが、イオ
ン組成に関しては検討が十分ではない。なお、実施例か
ら、梅雨時や山背の空気は高湿度であるため、それに含
まれる水クラスターの平均構成分子数が大きいことも予
想される。したがって、生理活性の本体は、真気中のイ
オンのみでなく、水クラスターの分布そのもの(大き
さ,広がり,偏り)も関与している可能性もある。
【0096】真気には、生理活性のみならず脱臭効果も
あったが、この効果は主として真気の特徴的な水クラス
ターの構造,性質によるものであると考えられる。真気
は、高相対湿度においても、通常空気中に存在すると考
えられる空気に含まれる水クラスターよりも、平均構成
分子数が小さく、凝縮しにくい性質がある。このような
性質が、臭気分子を包接することで消臭効果を発揮した
り、あるいは臭気分子に対してキャリアーとして作用
し、臭気分子を対象空間から除去しているものと考えら
れる。また、塵埃に対しても、真気中のイオンが電気的
に塵埃に対して作用すると共に、真気の水クラスターの
独自の性質によって、除塵されていくものと考えられ
る。
【0097】真気の負イオンは、密閉された室内でも連
続的に供給されるが、電気式コロナ放電型イオン発生器
では、連続的にイオンを供給することはできなかった。
また、同密閉空間において、一定時間運転後、真気中に
はオゾン臭が確認されなかったが、電気式コロナ放電型
のイオン発生器を使用した場合はオゾン臭が確認され
た。さらに、電気式コロナ放電型イオン発生器のイオン
を同時に2点で測定したが、イオンの立ち上がりと、イ
オンが減少してゼロになるまでの変化は、時間的にずれ
があった。真気の負イオンの寿命を測定し、その実験結
果に合うような数値シミュレーションを行った結果、真
気は、いろいろな半減期を持つイオンの混合物であると
いうモデルが支持された。また、イオン分布には、場所
による違いが見出されなかった。以上のことから、真気
に含まれる負イオンは、従来の技術である電気式コロナ
放電型イオン発生器により得られるものとは、その生成
過程,生成したものの安定性と、その均一な分布に関し
ても異なることが示された。
【0098】以上のことから、真気は、 (1)相対湿度とイオン量及び負/正比率などが、天然
の空気と比較して独自の位置を占める。 (2)真気に含まれる水クラスターは、その分子量分
布,数平均分子量,安定性が、通常の空気に含まれると
見積もられる水クラスターと比較して異なる。 (3)真気に含まれる負イオン(移動度0.4cm2
V・sec)は、イオン成分の混合物であり、各々の半
減期を持つが、真気にはコロナ放電にはない長寿命のも
のが含まれると考えられ、しかも、空間へ均一に分布さ
れる。という、構造上の特徴を有している。このような
特徴の真気は、レナード効果とシンプソン理論に基づい
てイオンを発生させる真気発生機によって一定品質のも
のを得ることができ、生理活性のみならず、脱臭,除塵
効果が発現される。
【0099】本発明は、上記の構造,効果を持つ真気を
室内に絶えず送り込んで疲労回復室を形成するものであ
る。真気を用い疲労回復室を多イオン環境としたとき、
肉体的および精神的な疲労の症状を緩和し、さらに回復
を行うことができる。すなわち、真気中における肉体的
な疲労回復作用として、酸素摂取量および換気量が同様
であるにも関わらず、多イオン環境下において体温の早
期低下や肉体疲労によって収縮した血管が持続的に拡張
されることが確認された。また、血糖値の早期回復は、
生化学レベルでの影響の現れである。また、精神的回復
作用は負イオンに期待されるが、コロナ放電によって得
られた負イオンの時のような過酸化脂質の量がほとんど
変化しないことから、真気中の負イオンが活性酸素とし
て働く可能性も否定することができた。この結果は、真
気の成分が生体に対して接触的に作用し、その作用した
という信号が中枢神経系に伝えられたり、血糖値を変動
させるほどのホルモンのバランスに影響のあることを示
すものである。このような現象から、真気の疲労回復効
果を確信することができる。
【0100】上記の疲労回復効果は、室内の空気が与え
るものである。したがって、その効果の享受には、トレ
ーニングによって得られた能力や、東洋哲学的な修業に
よって得られた特殊な能力を必要とはしない。何人も、
疲労回復室においてその効果を期待できる。
【0101】真気疲労回復室は、これからトレーニング
によって肉体と精神を鍛錬しようとする人はもちろん、
競技中の短時間の休憩時間に利用することによって疲労
を回復をし次の競技に臨む、などという方法で用いるこ
とができるであろう。例えば、真気疲労回復室内で持久
走などのトレーニングをした場合、効率的なトレーニン
グが期待できるのではないか、あるいは、サッカーなど
のハーフタイムの休憩時間や野球の守りの時間に真気疲
労回復室を使用する、ということができるのではない
か、と期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真気発生機の水スプレーに用いるスプレーパタ
ーンとその応用例を示す図である。
【図2】スプレーパターンと噴射圧とスプレー粒子径を
示す図である。
【図3】衝突板上に水スプレーをしたときの水の分散状
況を示す図である。
【図4】本発明の生理活性空気を発生させる真気発生機
の一例を示す図である。
【図5】実施例3の場所A,Bにおける負イオン濃度変
化を示す図である。
【図6】実施例4のイオン濃度の変化及び実施例4〜6
の実験およびシミュレーションの結果を示す図である。
【図7】実施例5におけるイオン成分A1〜A11の各々
の濃度変化のシミュレーション結果を示す図である。
【図8】実施例5における5,60,120,300,
600,900秒後の半減期分布の変化のシミュレーシ
ョン結果を示す図である。
【図9】実施例5における半減期イオン群のうち、一部
のイオンが存在するときに観測されるイオン濃度の変化
を示す図である。
【図10】針温度を変化させたときの真気中の水クラス
ター分布の変化を示す図である。
【図11】相対湿度100%,針温度72℃における真
気のマススペクトラムを示す図である。
【図12】水を加熱して得られる高湿度空気のマススペ
クトルを示す図である。
【図13】真気疲労回復室の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 反応器(セパラブルフラスコ) 2 スリーワンモータ 3 撹拌羽根 4 ノズル 5 水槽 6 ポンプ 7 送風機 8 サイクロン 9 空気取入口 10 吹出口 11 部屋 12 真気発生機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と空気とを原料とし、外部エネルギー
    を加えることによって製造された混合系を有する高湿度
    空気を用いた疲労回復室であって、 混合系は、空気イオンと中性成分とからなり、 空気イオンは、外部エネルギーを得て水が分裂するとき
    に空気中に発生し、空気イオンは複数のイオン成分から
    なり、各イオン成分をA1,A2,…,Anとしたとき、
    式(1) 【式1】 C;観測開始後時刻tにおける空気イオン濃度 Ci;成分Aiの観測開始時の濃度 ki;成分Aiの反応速度定数 t;時刻 に従って空気イオン濃度が変化することが観測され、 中性成分は、飽和水蒸気量,相対湿度,絶対湿度として
    表すことのできる水分であって、外部エネルギーを得た
    状態にあり、電荷を持たず、質量分析計によって分析し
    たときに、相対湿度80%以上において、式(2) 【式2】 N;平均構成分子数 Ii;i番目に観測される水クラスターのイオン強度 ni;i番目に観測される水クラスターの構成分子数 により求められる水クラスターの構成分子数Nが25以
    下の水クラスターが観測され、 該高湿度空気は、通常の温度,湿度条件の下で空間を満
    たしてヒトの生体に接触的に作用し、疲労の症状を緩和
    し、早期に回復させるものであることを特徴とする疲労
    回復室。
  2. 【請求項2】 前記高湿度空気に満たされた空間は、肉
    体疲労によって上昇したヒトの体温を早期に低下させる
    ものであることを特徴とする請求項1に記載の疲労回復
    室。
  3. 【請求項3】 前記高湿度空気に満たされた空間は、肉
    体疲労によって収縮した血管を持続的に拡張させるもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の疲労回復室。
  4. 【請求項4】 前記高湿度空気に満たされた空間は、ヒ
    トに対し、肉体疲労によって低下した血糖値を早期に回
    復させるものであることを特徴とする請求項1に記載の
    疲労回復室。
  5. 【請求項5】 前記高湿度空気に満たされた空間は、ヒ
    トに対し、過酸化脂質値を増大させないものであること
    を特徴とする請求項1に記載の疲労回復室。
  6. 【請求項6】 前記高湿度空気に満たされた空間内で得
    られる疲労症状の緩和並びに回復の効果は、トレーニン
    グあるいは修業によってヒトが獲得する能力に代わるも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の疲労回復
    室。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007000828A1 (en) * 2005-06-28 2007-01-04 Yasuo Sakakura Oxygen activating material, combustion efficiency improving material, plant growth promoting material, aerobic microorganism activating material, animal growth promoting and activating material, muscle softening material, rust removing and preventing material, and oxygen activating method

Cited By (2)

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WO2007000828A1 (en) * 2005-06-28 2007-01-04 Yasuo Sakakura Oxygen activating material, combustion efficiency improving material, plant growth promoting material, aerobic microorganism activating material, animal growth promoting and activating material, muscle softening material, rust removing and preventing material, and oxygen activating method
US8079346B2 (en) 2005-06-28 2011-12-20 Yasuo Sakakura Oxygen activating material, combustion efficiency improving material, plant growth promoting material, aerobic microorganism activating material, animal growth promoting and activating material, muscle softening material, rust removing and preventing material, and oxygen activating method

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