JPH09327293A - アブラナ科植物aftタンパク及びその使用 - Google Patents
アブラナ科植物aftタンパク及びその使用Info
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- JPH09327293A JPH09327293A JP7180699A JP18069995A JPH09327293A JP H09327293 A JPH09327293 A JP H09327293A JP 7180699 A JP7180699 A JP 7180699A JP 18069995 A JP18069995 A JP 18069995A JP H09327293 A JPH09327293 A JP H09327293A
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- C12N15/82—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for plant cells, e.g. plant artificial chromosomes (PACs)
- C12N15/8241—Phenotypically and genetically modified plants via recombinant DNA technology
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- C07K14/415—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from plants
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 アブラナ科植物の転写活性化因子であるAF
T1タンパク質をコードする精製されたDNA及び該D
NAがコードするタンパク質が提供された。該タンパク
質また、病原体から植物を防御することに関わるタンパ
ク質と相互作用をすることによって、植物の防御機構に
も関与していることが判明した。 【効果】 本発明のDNA断片等を用いて、植物の遺伝
子発現の制御が可能となった。
T1タンパク質をコードする精製されたDNA及び該D
NAがコードするタンパク質が提供された。該タンパク
質また、病原体から植物を防御することに関わるタンパ
ク質と相互作用をすることによって、植物の防御機構に
も関与していることが判明した。 【効果】 本発明のDNA断片等を用いて、植物の遺伝
子発現の制御が可能となった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は植物の核酸及びポリペプ
チドに関する。
チドに関する。
【0002】
【従来の技術】植物の遺伝子発現を操作する進歩的な方
法が、様々な工業的、農業的あるいは商業的な食物への
利用において望まれている。新たな多品種の植物を産生
するには、問題のある作物または植物を遺伝学的に構造
変化させる必要がある。好ましい遺伝子はその問題の作
物又は植物に取込ませ、一方、好ましくない遺伝子は削
除又は置換する必要がある。すなわち、それは、農業的
な需要にあった植物を遺伝学的に構築する必要があると
いうことである。従って、作物及び植物の遺伝学的技術
として、重要であり有用な遺伝子を同定する方法、また
は、改良が望まれる作物へ遺伝子を導入する方法が必要
とされている。
法が、様々な工業的、農業的あるいは商業的な食物への
利用において望まれている。新たな多品種の植物を産生
するには、問題のある作物または植物を遺伝学的に構造
変化させる必要がある。好ましい遺伝子はその問題の作
物又は植物に取込ませ、一方、好ましくない遺伝子は削
除又は置換する必要がある。すなわち、それは、農業的
な需要にあった植物を遺伝学的に構築する必要があると
いうことである。従って、作物及び植物の遺伝学的技術
として、重要であり有用な遺伝子を同定する方法、また
は、改良が望まれる作物へ遺伝子を導入する方法が必要
とされている。
【0003】本発明者らは、アブラナ科[アラビドプシ
ス サリアナ(Arabidopsis thaliana)]植物より、新た
に植物の転写活性化因子を同定した。転写活性化として
の役割に加えて、さらに、我々はこの因子が、タンパク
質、例えば、病原体から植物を防御することに関与する
3-O-メチルトランスフェラーゼやアスコルビン酸過酸化
酵素と相互作用することにより、植物の防衛機構に役割
を果たすことをもまた明かにした。我々は、このタンパ
ク質が広く存在する14-3-3ファミリーと相同な配列であ
ったため、AFT1(アラビドプシス 14-3-3 1)と名
付けた。
ス サリアナ(Arabidopsis thaliana)]植物より、新た
に植物の転写活性化因子を同定した。転写活性化として
の役割に加えて、さらに、我々はこの因子が、タンパク
質、例えば、病原体から植物を防御することに関与する
3-O-メチルトランスフェラーゼやアスコルビン酸過酸化
酵素と相互作用することにより、植物の防衛機構に役割
を果たすことをもまた明かにした。我々は、このタンパ
ク質が広く存在する14-3-3ファミリーと相同な配列であ
ったため、AFT1(アラビドプシス 14-3-3 1)と名
付けた。
【0004】AFT1タンパク質は、例えば、転写活性
化因子又キメラ転写活性化因子として、植物の遺伝子発
現を上昇、制御、修飾又は変化させる方法や、又は、植
物細胞のシグナル伝達過程における反応、例えば、酵
母、線虫、昆虫、細菌そしてウイルスのような病原体に
対する植物の防御反応に関わるシグナル伝達反応を調節
する際に利用される。植物界において発見されている他
のAFT1タンパク質に対応する核酸配列のみならず、
植物のシグナル伝達経路、例えば、病原体に対する植物
の反応において働く経路においてAFT1と相互作用す
るタンパク質に対応する核酸配列もまた、遺伝子工学に
おける応用、特に、農業的生物工学に関する応用に非常
に重要である。
化因子又キメラ転写活性化因子として、植物の遺伝子発
現を上昇、制御、修飾又は変化させる方法や、又は、植
物細胞のシグナル伝達過程における反応、例えば、酵
母、線虫、昆虫、細菌そしてウイルスのような病原体に
対する植物の防御反応に関わるシグナル伝達反応を調節
する際に利用される。植物界において発見されている他
のAFT1タンパク質に対応する核酸配列のみならず、
植物のシグナル伝達経路、例えば、病原体に対する植物
の反応において働く経路においてAFT1と相互作用す
るタンパク質に対応する核酸配列もまた、遺伝子工学に
おける応用、特に、農業的生物工学に関する応用に非常
に重要である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般的には、
組換えAFT1ポリペプチドを提供することを特徴と
し、好ましくは、前記AFT1ポリペプチドは、図1
(配列番号1)に示す核酸配列と実質的に同一な核酸配
列を含んでいる。本発明はまた、転写を活性化するドメ
イン、例えば、AFT1(34−248)又はAFT1
(122−248)を含むAFT1ポリペプチドの断片
又は類似体を含む組換えAFT1ポリペプチドを提供す
ることを特徴とする。転写活性化は、例えば、本明細書
に記載の方法に従い、解析することができる。
組換えAFT1ポリペプチドを提供することを特徴と
し、好ましくは、前記AFT1ポリペプチドは、図1
(配列番号1)に示す核酸配列と実質的に同一な核酸配
列を含んでいる。本発明はまた、転写を活性化するドメ
イン、例えば、AFT1(34−248)又はAFT1
(122−248)を含むAFT1ポリペプチドの断片
又は類似体を含む組換えAFT1ポリペプチドを提供す
ることを特徴とする。転写活性化は、例えば、本明細書
に記載の方法に従い、解析することができる。
【0006】種々の好適な態様において、前記ポリペプ
チドは、植物(例えば、単子葉植物または双子葉植
物)、好ましくは、アラビドプシスのようなアブラナ科
植物由来である。
チドは、植物(例えば、単子葉植物または双子葉植
物)、好ましくは、アラビドプシスのようなアブラナ科
植物由来である。
【0007】第二の観点においては、本発明は、DNA
結合ポリペプチドと融合させたAFT1ポリペプチドを
含むキメラAFT1転写活性化タンパク質を特徴とす
る。好適な態様は、DNA結合ポリペプチドは、これに
限定されないが、Gal4またはLexAを含む。
結合ポリペプチドと融合させたAFT1ポリペプチドを
含むキメラAFT1転写活性化タンパク質を特徴とす
る。好適な態様は、DNA結合ポリペプチドは、これに
限定されないが、Gal4またはLexAを含む。
【0008】第三の観点においては、本発明は、AFT
1タンパク質が、構成的な(例えば、35S CaMV
プロモーター)、制御可能な、もしくは、誘導可能なプ
ロモーター(例えば、rbcSプロモーター)と作用的
に連結することから構成されているトランス遺伝子を有
するトランスジェニック植物を特徴とする。他の関連し
た観点において、本発明はキメラ転写活性化タンパク質
を含むトランス遺伝子を有したトランスジェニック植物
を提供することを特徴とする。さらに、他の関連した観
点においては、本発明は、AFT1タンパク質、その断
片又はその類似体もしくは、キメラ転写活性化タンパク
質を含むトランス遺伝子を有したトランスジェニック植
物由来の種子又は細胞を特徴とする。
1タンパク質が、構成的な(例えば、35S CaMV
プロモーター)、制御可能な、もしくは、誘導可能なプ
ロモーター(例えば、rbcSプロモーター)と作用的
に連結することから構成されているトランス遺伝子を有
するトランスジェニック植物を特徴とする。他の関連し
た観点において、本発明はキメラ転写活性化タンパク質
を含むトランス遺伝子を有したトランスジェニック植物
を提供することを特徴とする。さらに、他の関連した観
点においては、本発明は、AFT1タンパク質、その断
片又はその類似体もしくは、キメラ転写活性化タンパク
質を含むトランス遺伝子を有したトランスジェニック植
物由来の種子又は細胞を特徴とする。
【0009】第四の観点においては、本発明は、所望の
ポリペプチドを発現するトランスジェニック植物を特徴
とする。ここで所望のポリペプチドは、(a)キメラA
FT1転写活性化タンパク質をコードする核酸配列、及
び(b)発現可能な遺伝子構築物中に所望のポリペプチ
ドをコードする核酸配列であり、キメラタンパク質が結
合することにより、所望のポリペプチドの発現が調節さ
れる。好適な態様では、所望のポリペプチドが、これに
限定されないが、貯蔵タンパク質、例えば、ナピン、レ
グミン又はファセオリン,または、農業的に重要な他の
あらゆるタンパク質である。
ポリペプチドを発現するトランスジェニック植物を特徴
とする。ここで所望のポリペプチドは、(a)キメラA
FT1転写活性化タンパク質をコードする核酸配列、及
び(b)発現可能な遺伝子構築物中に所望のポリペプチ
ドをコードする核酸配列であり、キメラタンパク質が結
合することにより、所望のポリペプチドの発現が調節さ
れる。好適な態様では、所望のポリペプチドが、これに
限定されないが、貯蔵タンパク質、例えば、ナピン、レ
グミン又はファセオリン,または、農業的に重要な他の
あらゆるタンパク質である。
【0010】第五の観点においては、本発明は、AFT
1タンパク質をコードする実質的に純粋なDNA(例え
ば、ゲノムDNA、cDNAまたは合成DNA)を提供
することを特徴とする。従って、本発明は、図1(配列
番号1)に示す核酸配列と実質的に同一な核酸配列を有
するDNAを提供することを特徴とする。関連した観点
においては、本発明は、図1に示されたAFT1ポリペ
プチド(配列番号2)と実質的に同一なアミノ酸配列を
含む組換えポリペプチドをコードする実質的に純粋なD
NAを特徴とする。望ましくは、このようなDNAが本
明細書の記載に従い、構成的な、制御可能な、もしく
は、誘導可能なプロモーターと作用可能に結合されてい
てもよい。好適な態様では、前記DNA配列は、アブラ
ナ科植物(例えば、アラビドプシス)由来である。関連
する側面として、本発明は、実質的に純粋なAFT1D
NAを含むベクター、細胞(例えば、植物細胞)、そし
て、トランスジェニック植物又はその種子を提供するこ
とを特徴とする。様々な好適な態様においては、細胞が
原核生物の細胞、例えば、大腸菌またはアグロバクテリ
ウム、または、さらに好ましくは、真核生物の細胞、例
えば、トランスジェニック植物の細胞由来の形質転換植
物細胞である。
1タンパク質をコードする実質的に純粋なDNA(例え
ば、ゲノムDNA、cDNAまたは合成DNA)を提供
することを特徴とする。従って、本発明は、図1(配列
番号1)に示す核酸配列と実質的に同一な核酸配列を有
するDNAを提供することを特徴とする。関連した観点
においては、本発明は、図1に示されたAFT1ポリペ
プチド(配列番号2)と実質的に同一なアミノ酸配列を
含む組換えポリペプチドをコードする実質的に純粋なD
NAを特徴とする。望ましくは、このようなDNAが本
明細書の記載に従い、構成的な、制御可能な、もしく
は、誘導可能なプロモーターと作用可能に結合されてい
てもよい。好適な態様では、前記DNA配列は、アブラ
ナ科植物(例えば、アラビドプシス)由来である。関連
する側面として、本発明は、実質的に純粋なAFT1D
NAを含むベクター、細胞(例えば、植物細胞)、そし
て、トランスジェニック植物又はその種子を提供するこ
とを特徴とする。様々な好適な態様においては、細胞が
原核生物の細胞、例えば、大腸菌またはアグロバクテリ
ウム、または、さらに好ましくは、真核生物の細胞、例
えば、トランスジェニック植物の細胞由来の形質転換植
物細胞である。
【0011】第六の観点においては、本発明は、植物の
防御機構に関与するタンパク質と相互作用することが可
能なドメインを含むAFT1ポリペプチド(配列番号
2)類似体である組換えポリペプチドをコードするDN
Aを特徴とする。好ましくは、ポリペプチドはAFT1
(33−194アミノ酸残基)である。関連した側面に
おいては、本発明は、AFT1ポリペプチドの断片又は
類似体をコードしている実質的に純粋なDNA、好まし
くは、図1に示されたDNA配列(配列番号1)と実質
的に同一なDNAを提供することを特徴とする。他の観
点としては、DNAが、構成的、制御可能な、もしく
は、誘導可能なプロモーターと作用可能に連結されてい
る。
防御機構に関与するタンパク質と相互作用することが可
能なドメインを含むAFT1ポリペプチド(配列番号
2)類似体である組換えポリペプチドをコードするDN
Aを特徴とする。好ましくは、ポリペプチドはAFT1
(33−194アミノ酸残基)である。関連した側面に
おいては、本発明は、AFT1ポリペプチドの断片又は
類似体をコードしている実質的に純粋なDNA、好まし
くは、図1に示されたDNA配列(配列番号1)と実質
的に同一なDNAを提供することを特徴とする。他の観
点としては、DNAが、構成的、制御可能な、もしく
は、誘導可能なプロモーターと作用可能に連結されてい
る。
【0012】「アブラナ科植物」(crucifer)は、例え
ば、「Gray's Manual of Botany、American Book C
ompany社、米国ニューヨーク州、1950年」「Hortus 第
3版、A Concise Dictionary of Plants Cultivate
d in the U.S.and Canada、Macmillan、1976年」ま
たは「Simmons,N.W.、Evolution of Crop Plant、19
86年」に通常記載されているアブラナ科中に分類されて
いるいずれの植物をも意味する。アブラナ科植物には、
ブロッコリー、キャベツ、芽キャベツ、菜種、ケール、
チャイニーズケール、カリフラワー、セイヨウワサビお
よびアラビドプシスを含む農業作物の多くが含まれる。
ば、「Gray's Manual of Botany、American Book C
ompany社、米国ニューヨーク州、1950年」「Hortus 第
3版、A Concise Dictionary of Plants Cultivate
d in the U.S.and Canada、Macmillan、1976年」ま
たは「Simmons,N.W.、Evolution of Crop Plant、19
86年」に通常記載されているアブラナ科中に分類されて
いるいずれの植物をも意味する。アブラナ科植物には、
ブロッコリー、キャベツ、芽キャベツ、菜種、ケール、
チャイニーズケール、カリフラワー、セイヨウワサビお
よびアラビドプシスを含む農業作物の多くが含まれる。
【0013】「AFT1」とは、転写活性化または植物
の防御に関与するポリペプチドとの相互作用に影響を与
えるアブラナ科植物のポリペプチドを意味する。このよ
うなAFT1ポリペプチドは、一般に、図1に示される
配列(配列番号2)を有している。
の防御に関与するポリペプチドとの相互作用に影響を与
えるアブラナ科植物のポリペプチドを意味する。このよ
うなAFT1ポリペプチドは、一般に、図1に示される
配列(配列番号2)を有している。
【0014】「タンパク質」及び「ポリペプチド」と
は、アミノ酸の長さおよび転写後修飾(例えば、グリコ
シル化またはリン酸化)にかかわらず、いずれのアミノ
酸鎖をも意味する。
は、アミノ酸の長さおよび転写後修飾(例えば、グリコ
シル化またはリン酸化)にかかわらず、いずれのアミノ
酸鎖をも意味する。
【0015】「実質的に同一」とは、基準アミノ酸また
は核酸配列と少なくとも90%、好適には93%、さら
に好適には95%、最も好適には97%の相同性を示す
ポリペプチドまたは核酸を意味する。ポリペプチドの場
合、比較配列の長さは一般的に少なくとも16個のアミ
ノ酸、好適には少なくとも20個のアミノ酸、さらに好
適には少なくとも25個のアミノ酸、最も好適には35
個のアミノ酸である。核酸の場合、比較配列の長さは一
般的に少なくとも50個のヌクレオチド、好適には少な
くとも60個のヌクレオチド、さらに好適には少なくと
も75個のヌクレオチド、最も好適には110個のヌク
レオチドである。
は核酸配列と少なくとも90%、好適には93%、さら
に好適には95%、最も好適には97%の相同性を示す
ポリペプチドまたは核酸を意味する。ポリペプチドの場
合、比較配列の長さは一般的に少なくとも16個のアミ
ノ酸、好適には少なくとも20個のアミノ酸、さらに好
適には少なくとも25個のアミノ酸、最も好適には35
個のアミノ酸である。核酸の場合、比較配列の長さは一
般的に少なくとも50個のヌクレオチド、好適には少な
くとも60個のヌクレオチド、さらに好適には少なくと
も75個のヌクレオチド、最も好適には110個のヌク
レオチドである。
【0016】相同性は一般に配列解析ソフトウェア(例
えば「ジェネティックス・コンピューター・グループの
配列解析ソフトウェアパッケージ、米国、ウィスコンシ
ン州53705、マディソン、ユニバーシティ・アベニ
ュー1710、ウィスコンシン大学バイオテクノロジー
・センター」)を使用して測定される。この種のソフト
ウェアは、類似の配列を対応させて、欠失体、置換体お
よび他の修飾体を含む種々の置換体に対する相同性の程
度を決定する。保存的な置換は、典型的には、以下の各
グループ、即ち、「グリシン、アラニン」「バリン、イ
ソロイシン、ロイシン」「アスパラギン酸、グルタミン
酸、アスパラギン、グルタミン」「セリン、スレオニ
ン」「リジン、アルギニン」および「フェニールアラニ
ン、チロシン」同士の置換を意味する。
えば「ジェネティックス・コンピューター・グループの
配列解析ソフトウェアパッケージ、米国、ウィスコンシ
ン州53705、マディソン、ユニバーシティ・アベニ
ュー1710、ウィスコンシン大学バイオテクノロジー
・センター」)を使用して測定される。この種のソフト
ウェアは、類似の配列を対応させて、欠失体、置換体お
よび他の修飾体を含む種々の置換体に対する相同性の程
度を決定する。保存的な置換は、典型的には、以下の各
グループ、即ち、「グリシン、アラニン」「バリン、イ
ソロイシン、ロイシン」「アスパラギン酸、グルタミン
酸、アスパラギン、グルタミン」「セリン、スレオニ
ン」「リジン、アルギニン」および「フェニールアラニ
ン、チロシン」同士の置換を意味する。
【0017】「実質的に純粋なポリペプチド」とは、自
然状態においてAFT1と混在する成分から分離された
AFT1ポリペプチドを意味する。典型的には、そのポ
リペプチドは、自然状態において混在しているタンパク
質および自然に存在する有機分子が除去された状態で、
少なくとも重量として60%であるとき、実質的に純粋
であると定義する。好適には、調製物は少なくとも75
重量%、さらに好適には少なくとも90重量%、最も好
適には少なくとも99重量%のAFT1ポリペプチドで
ある。実質的に純粋なAFT1ポリペプチドは、たとえ
ば天然源(たとえば、植物細胞)からの抽出によって、
AFT1ポリペプチドをコードしている組換えDNAの
発現によって、または上記タンパク質を化学的に合成す
ることより得られる。純度は適切な方法、例えば、カラ
ムクロマトグラフィー、ポリアクリルアミドゲル電気泳
動に関して記載されている方法により、またはHPLC
分析により測定することができる。
然状態においてAFT1と混在する成分から分離された
AFT1ポリペプチドを意味する。典型的には、そのポ
リペプチドは、自然状態において混在しているタンパク
質および自然に存在する有機分子が除去された状態で、
少なくとも重量として60%であるとき、実質的に純粋
であると定義する。好適には、調製物は少なくとも75
重量%、さらに好適には少なくとも90重量%、最も好
適には少なくとも99重量%のAFT1ポリペプチドで
ある。実質的に純粋なAFT1ポリペプチドは、たとえ
ば天然源(たとえば、植物細胞)からの抽出によって、
AFT1ポリペプチドをコードしている組換えDNAの
発現によって、または上記タンパク質を化学的に合成す
ることより得られる。純度は適切な方法、例えば、カラ
ムクロマトグラフィー、ポリアクリルアミドゲル電気泳
動に関して記載されている方法により、またはHPLC
分析により測定することができる。
【0018】タンパク質は、天然状態においてそれに付
随する混在物から分離された場合、天然の混在成分を実
質的に含まないものになる。さらに、化学的に合成され
たタンパク質、または、天然において本来由来する細胞
とは異なる細胞系で生産されたタンパク質は、その天然
の混在成分を実質的に含有しない。従って、実質的に純
粋なポリペプチドには、真核生物由来のものも含まれ、
大腸菌または他の原核細胞で合成されたものも含まれ
る。
随する混在物から分離された場合、天然の混在成分を実
質的に含まないものになる。さらに、化学的に合成され
たタンパク質、または、天然において本来由来する細胞
とは異なる細胞系で生産されたタンパク質は、その天然
の混在成分を実質的に含有しない。従って、実質的に純
粋なポリペプチドには、真核生物由来のものも含まれ、
大腸菌または他の原核細胞で合成されたものも含まれ
る。
【0019】「実質的に純粋なDNA」とは、本発明の
DNAが由来する生物の天然に存在するゲノムにおい
て、その遺伝子の近傍に存在する遺伝子を含まないDN
Aを意味する。それため、この用語には、例えば、ベク
ター、自律的に複製するプラスミドもしくはウイルスま
たは原核細胞もしくは真核細胞のゲノムDNA中に組込
まれた組換えDNAや、または、他の配列から独立分離
された分子(たとえば、cDNAまたはPCRまたは制
限エンドヌクレアーゼ消化によって産生するゲノム断片
もしくはcDNA断片)として存在する組換えDNAが
含まれる。さらに、それは、付加されたポリペプチド配
列をコードするハイブリッド遺伝子の一部である組換え
DNAを含む。
DNAが由来する生物の天然に存在するゲノムにおい
て、その遺伝子の近傍に存在する遺伝子を含まないDN
Aを意味する。それため、この用語には、例えば、ベク
ター、自律的に複製するプラスミドもしくはウイルスま
たは原核細胞もしくは真核細胞のゲノムDNA中に組込
まれた組換えDNAや、または、他の配列から独立分離
された分子(たとえば、cDNAまたはPCRまたは制
限エンドヌクレアーゼ消化によって産生するゲノム断片
もしくはcDNA断片)として存在する組換えDNAが
含まれる。さらに、それは、付加されたポリペプチド配
列をコードするハイブリッド遺伝子の一部である組換え
DNAを含む。
【0020】「形質転換細胞」とは、AFT1タンパク
質又はキメラAFT1転写活性化因子ををコードしてい
るDNA分子(本明細書で使用されているものと同様も
の)が組換えDNA技術により導入されている細胞(ま
たは導入された祖先細胞より由来する細胞)を意味す
る。
質又はキメラAFT1転写活性化因子ををコードしてい
るDNA分子(本明細書で使用されているものと同様も
の)が組換えDNA技術により導入されている細胞(ま
たは導入された祖先細胞より由来する細胞)を意味す
る。
【0021】「プロモーター」とは、転写を誘導するの
に十分なDNA配列を意味する。この様な配列要素は、
遺伝子の5´又は3´領域に配置することができる。ま
た、「構成的な」プロモーターとは、非調節下で遺伝子
の発現が可能であるプロモーター、即ち、常に転写を活
性化するプロモーターを意味する。「制御的な又は誘導
的な」とは、発生上の信号(例えば、細胞特異的、組織
特異的、及び、器官特異的なプロモーター)、環境的な
信号、及び、ホルモンによる信号に対し応答して、遺伝
子の発現ができるプロモーターを意味し、これには、本
明細書に記載のrbcS、wunI、クロロフィルa/
bあるいはE2プロモーター等のプロモーターが含まれ
るが、これに限定されるものではない。
に十分なDNA配列を意味する。この様な配列要素は、
遺伝子の5´又は3´領域に配置することができる。ま
た、「構成的な」プロモーターとは、非調節下で遺伝子
の発現が可能であるプロモーター、即ち、常に転写を活
性化するプロモーターを意味する。「制御的な又は誘導
的な」とは、発生上の信号(例えば、細胞特異的、組織
特異的、及び、器官特異的なプロモーター)、環境的な
信号、及び、ホルモンによる信号に対し応答して、遺伝
子の発現ができるプロモーターを意味し、これには、本
明細書に記載のrbcS、wunI、クロロフィルa/
bあるいはE2プロモーター等のプロモーターが含まれ
るが、これに限定されるものではない。
【0022】「作用可能に結合した」とは、適切な分子
(たとえば、転写活性化タンパク質)が調節配列に結合
している場合、遺伝子発現を可能にするように遺伝子と
調節配列(例えば、プロモーター)とが連結しているこ
とを意味する。
(たとえば、転写活性化タンパク質)が調節配列に結合
している場合、遺伝子発現を可能にするように遺伝子と
調節配列(例えば、プロモーター)とが連結しているこ
とを意味する。
【0023】「植物細胞」とは、半透膜によって区切ら
れ、プラスチドを含有するいかなる自己増殖性細胞をも
意味する。さらなる増殖性が望まれる場合には、この種
の細胞は細胞壁を必要とする。本明細書において用いら
れているように、植物細胞には、藻類、シアノバクテリ
ア、種子、懸濁培養組織、胚芽、分裂領域、カルス組
織、葉、根、芽、配偶体、胞子体、花粉および小胞子が
含まれるが、これらに限定はされない。
れ、プラスチドを含有するいかなる自己増殖性細胞をも
意味する。さらなる増殖性が望まれる場合には、この種
の細胞は細胞壁を必要とする。本明細書において用いら
れているように、植物細胞には、藻類、シアノバクテリ
ア、種子、懸濁培養組織、胚芽、分裂領域、カルス組
織、葉、根、芽、配偶体、胞子体、花粉および小胞子が
含まれるが、これらに限定はされない。
【0024】「トランス遺伝子」とは、導入技術により
細胞中に挿入され、その細胞から発生する生物のゲノム
の一部となるあらゆるDNAの断片を意味する。この種
のトランス遺伝子は、トランスジェニック生物にとっ
て、部分的にまたは完全に異種である(すなわち、外来
の)遺伝子を含むことがあり、またはその生物の内在性
遺伝子に対して相同性を有する遺伝子であってもよい。
細胞中に挿入され、その細胞から発生する生物のゲノム
の一部となるあらゆるDNAの断片を意味する。この種
のトランス遺伝子は、トランスジェニック生物にとっ
て、部分的にまたは完全に異種である(すなわち、外来
の)遺伝子を含むことがあり、またはその生物の内在性
遺伝子に対して相同性を有する遺伝子であってもよい。
【0025】「トランスジェニック」とは、導入技術に
より細胞中に挿入され、その細胞から発生した生物のゲ
ノムの一部となるDNA配列を含むいずれの細胞をも意
味する。本明細書で用いられるように、トランスジェニ
ック生物は一般的にトランスジェニック植物であり、そ
のDNA(トランス遺伝子)は技術により核または色素
体ゲノム中に挿入される。
より細胞中に挿入され、その細胞から発生した生物のゲ
ノムの一部となるDNA配列を含むいずれの細胞をも意
味する。本明細書で用いられるように、トランスジェニ
ック生物は一般的にトランスジェニック植物であり、そ
のDNA(トランス遺伝子)は技術により核または色素
体ゲノム中に挿入される。
【0026】「植物の防御に関与するタンパク質」と
は、植物における有害生物(例えば、細菌、昆虫、線
虫、カビ及びウイルス)に対する防御又は抵抗に関与す
るいかなるタンパク質をも意味する。この種のタンパク
質は、これらに限定されないが、3−O−メチルトラン
スフェラーゼ、アスコルビン酸過酸化酵素、カルコン合
成酵素、ヒドロキシプロリンに富んだ糖タンパク質、グ
ルカナーゼ、チタナーゼ、タンパク質分解酵素阻害剤が
含まれる。
は、植物における有害生物(例えば、細菌、昆虫、線
虫、カビ及びウイルス)に対する防御又は抵抗に関与す
るいかなるタンパク質をも意味する。この種のタンパク
質は、これらに限定されないが、3−O−メチルトラン
スフェラーゼ、アスコルビン酸過酸化酵素、カルコン合
成酵素、ヒドロキシプロリンに富んだ糖タンパク質、グ
ルカナーゼ、チタナーゼ、タンパク質分解酵素阻害剤が
含まれる。
【0027】本発明の他の特徴及び利点は、以下の好適
な態様の記載および各請求項から明らかである。
な態様の記載および各請求項から明らかである。
【0028】
【実施例】本発明によるポリペプチド 本発明に関するポリペプチドは、完全なアラビドプシス
AFT1タンパク質(図1、配列番号2)を含む。この
ペプチドは、例えば、転写レベルにおいて植物の遺伝子
発現を操作する(前述)目的、または、真菌、昆虫、線
虫、細菌及びウイルスのような病原体に対し抵抗力を有
する植物を提供するために、植物のシグナル伝達経路を
操作する目的に使用できる。本発明のポリペプチドは、
宿主植物における転写活性化を可能とするいかなるアラ
ビドプシスAFT1タンパク質の類似体及び断片をも含
む。AFT1類似体または断片が転写を活性化する効率
は、転写複合体との相互作用する能力に依存している。
このような相互作用は、数多くの標準的な生体内におけ
る(インビボ)方法、例えば、以下に述べるインターラ
クショントラップシステムを用いて容易に解析すること
ができる。同様に、本発明のポリペプチドは、ある特異
的な遺伝子の転写を選択的に活性化する能力を有したキ
メラAFT1転写活性化タンパク質を含んでいる。
AFT1タンパク質(図1、配列番号2)を含む。この
ペプチドは、例えば、転写レベルにおいて植物の遺伝子
発現を操作する(前述)目的、または、真菌、昆虫、線
虫、細菌及びウイルスのような病原体に対し抵抗力を有
する植物を提供するために、植物のシグナル伝達経路を
操作する目的に使用できる。本発明のポリペプチドは、
宿主植物における転写活性化を可能とするいかなるアラ
ビドプシスAFT1タンパク質の類似体及び断片をも含
む。AFT1類似体または断片が転写を活性化する効率
は、転写複合体との相互作用する能力に依存している。
このような相互作用は、数多くの標準的な生体内におけ
る(インビボ)方法、例えば、以下に述べるインターラ
クショントラップシステムを用いて容易に解析すること
ができる。同様に、本発明のポリペプチドは、ある特異
的な遺伝子の転写を選択的に活性化する能力を有したキ
メラAFT1転写活性化タンパク質を含んでいる。
【0029】特に重要なAFT1類似体は、保存的なア
ミノ酸置換(例えばあるアミノ酸を他の同じ分類のアミ
ノ酸へ置換、例えば、グリシンからバリン、リジンから
アルギニンなど)をした部分のみ異なるアミノ酸配列を
含んでいる、または、AFT1の有する転写活性化作用
を(以下の解析系において)破壊しない位置のアミノ酸
配列において、一つ以上の非保存的アミノ酸置換、欠失
又は挿入を有するアミノ酸配列を含んでいる、完全長又
は部分的なAFT1タンパク質である。
ミノ酸置換(例えばあるアミノ酸を他の同じ分類のアミ
ノ酸へ置換、例えば、グリシンからバリン、リジンから
アルギニンなど)をした部分のみ異なるアミノ酸配列を
含んでいる、または、AFT1の有する転写活性化作用
を(以下の解析系において)破壊しない位置のアミノ酸
配列において、一つ以上の非保存的アミノ酸置換、欠失
又は挿入を有するアミノ酸配列を含んでいる、完全長又
は部分的なAFT1タンパク質である。
【0030】特に重要なAFT1断片は、AFT1リガ
ンド(例えば、多くの転写複合体又は3−O−メチルト
ランスフェラーゼやアスコルビン酸過酸化酵素のような
植物の防衛機構に関するタンパク質)との相互作用が可
能なAFT1タンパク質のいずれの部位も含む。このよ
うなリガンドの同定は、数ある標準的な生体内における
方法、例えば、以下に述べるインターラクショントラッ
プシステムのいずれかを用い、容易に解析することがで
きる。
ンド(例えば、多くの転写複合体又は3−O−メチルト
ランスフェラーゼやアスコルビン酸過酸化酵素のような
植物の防衛機構に関するタンパク質)との相互作用が可
能なAFT1タンパク質のいずれの部位も含む。このよ
うなリガンドの同定は、数ある標準的な生体内における
方法、例えば、以下に述べるインターラクショントラッ
プシステムのいずれかを用い、容易に解析することがで
きる。
【0031】本発明の有用なアラビドプシスAFTをコ
ードするcDNAのクローニング及び性質、転写活性化
作用に対する特性、そして、タンパク質の相互作用にお
ける特性について、次に述べる。本実施例は、本発明の
説明するためであり限定する目的で記載するものではな
い。AFT1タンパク質をコードするアラビドプシス遺伝子
の単離 アラビドプシスAFT1遺伝子は、以下の通り単離され
た。酵母インターラクショントラップシステム(Zervos
ら,Cell 72:223-232, 1993; Gyuris ら, Cell75:791-8
03, 1993)を改変したシステムが、アラビドプシスAF
Tタンパク質の単離において用いられた。二つの高い親
和性ColE1 LexAオペレータからのGal1-LacZ
遺伝子の発現を誘導するプラスミドpJK103を含む
酵母EGY48株(MATa trp1 ura3 his3 LEU2::plexAo
p6-LEU2)が、前記インターラクショントラップシステム
において使用された。DNA結合タンパク質と融合させ
た”えさ”(LexA/AKR1−261、即ち、AK
RP(アラビドプシスアンクリルリピートタンパク質)
の1−261残基)が、前記酵母株に導入された後、ア
ラビドプシスcDNA発現ライブラリーが、導入された
(Zhangら、PlantCell 4:1575-1588,1992参照)。選択
は、先ず、ロイシン非含有プレート上で行い、次いで、
Leu+コロニーをX−galプレート上で解析した。
LexAタンパク質又はLexAタンパク質と融合した
誘導体の存在下ではレポーター遺伝子の転写は活性化さ
れるが、一方、非存在下では活性化されないクローンが
単離された。 4週令のアラビドプシスの葉由来のmR
NAよりオリゴ(dT)プライミングにより合成したタ
グ付きcDNA発現ライブラリーをベクターpJG4−
5用いて作成した。酵母株EGY48、ベクタープラス
ミドpJG4−5及びpEG202、そして、プラスミ
ドpHM1−1、pHM7−3、pHM12、pHMφ
及びpSH18−34は、Roger Brent博士より分与し
ていただいた。後にpEG202へサブクローンされる
所望のAKR断片の増幅に用いたオリゴヌクレオチドを
下記に示す。 OAB−9 :GCGGAATTCA TGAGGCCCAT TAAAATT (配列番号:3) OAB−10:GTAGGATCCG GTCGGATTTC TTGTCGC (配列番号:4) OAB−11:CGCGAATTCA ATAGCGACAA GTACGAT (配列番号:5) OAB−12:GTAGGATCCG TCTCTCTTCC AAGGTAGA (配列番号:6) OAB−20:GATCCTAGAA TTCAAGAAGA ATCGGCGTGG C (配列番号:7) それぞれの融合タンパク質に使用されるオリゴヌクレオ
チドの組合わせは、OAB−9とOAB−10(Lex
A/AKR1−261融合タンパク質)、OAB−11
とOAB−12(LexA/AKR249−433融合
タンパク質)、OAB−20とOAB−12(LexA
/AKR114−434融合タンパク質)である。通
常、この方法によって、転写活性化ドメイン(B42)
と融合させたcDNAコードタンパク質を発現するライ
ブラリーが、特異的な酵母株に導入される。この株には
“えさ”(特定のタンパク質と融合させたLexA)と
呼ぶ転写が不活性なLexA融合タンパク質と二つのリ
ポーター遺伝子との構成的な産生を誘導するプラスミド
を保持している。cDNAコードタンパク質が”えさ”
と複合体を形成している場合、これら二つのリポーター
遺伝子の転写は、活性化される。一方のリポーター遺伝
子LEU2は、ロイシン非存在下においても酵母を生育
可能とする。もう一方のリポーター遺伝子LacZは、
β−ガラクトシダーゼをコードしている。
ードするcDNAのクローニング及び性質、転写活性化
作用に対する特性、そして、タンパク質の相互作用にお
ける特性について、次に述べる。本実施例は、本発明の
説明するためであり限定する目的で記載するものではな
い。AFT1タンパク質をコードするアラビドプシス遺伝子
の単離 アラビドプシスAFT1遺伝子は、以下の通り単離され
た。酵母インターラクショントラップシステム(Zervos
ら,Cell 72:223-232, 1993; Gyuris ら, Cell75:791-8
03, 1993)を改変したシステムが、アラビドプシスAF
Tタンパク質の単離において用いられた。二つの高い親
和性ColE1 LexAオペレータからのGal1-LacZ
遺伝子の発現を誘導するプラスミドpJK103を含む
酵母EGY48株(MATa trp1 ura3 his3 LEU2::plexAo
p6-LEU2)が、前記インターラクショントラップシステム
において使用された。DNA結合タンパク質と融合させ
た”えさ”(LexA/AKR1−261、即ち、AK
RP(アラビドプシスアンクリルリピートタンパク質)
の1−261残基)が、前記酵母株に導入された後、ア
ラビドプシスcDNA発現ライブラリーが、導入された
(Zhangら、PlantCell 4:1575-1588,1992参照)。選択
は、先ず、ロイシン非含有プレート上で行い、次いで、
Leu+コロニーをX−galプレート上で解析した。
LexAタンパク質又はLexAタンパク質と融合した
誘導体の存在下ではレポーター遺伝子の転写は活性化さ
れるが、一方、非存在下では活性化されないクローンが
単離された。 4週令のアラビドプシスの葉由来のmR
NAよりオリゴ(dT)プライミングにより合成したタ
グ付きcDNA発現ライブラリーをベクターpJG4−
5用いて作成した。酵母株EGY48、ベクタープラス
ミドpJG4−5及びpEG202、そして、プラスミ
ドpHM1−1、pHM7−3、pHM12、pHMφ
及びpSH18−34は、Roger Brent博士より分与し
ていただいた。後にpEG202へサブクローンされる
所望のAKR断片の増幅に用いたオリゴヌクレオチドを
下記に示す。 OAB−9 :GCGGAATTCA TGAGGCCCAT TAAAATT (配列番号:3) OAB−10:GTAGGATCCG GTCGGATTTC TTGTCGC (配列番号:4) OAB−11:CGCGAATTCA ATAGCGACAA GTACGAT (配列番号:5) OAB−12:GTAGGATCCG TCTCTCTTCC AAGGTAGA (配列番号:6) OAB−20:GATCCTAGAA TTCAAGAAGA ATCGGCGTGG C (配列番号:7) それぞれの融合タンパク質に使用されるオリゴヌクレオ
チドの組合わせは、OAB−9とOAB−10(Lex
A/AKR1−261融合タンパク質)、OAB−11
とOAB−12(LexA/AKR249−433融合
タンパク質)、OAB−20とOAB−12(LexA
/AKR114−434融合タンパク質)である。通
常、この方法によって、転写活性化ドメイン(B42)
と融合させたcDNAコードタンパク質を発現するライ
ブラリーが、特異的な酵母株に導入される。この株には
“えさ”(特定のタンパク質と融合させたLexA)と
呼ぶ転写が不活性なLexA融合タンパク質と二つのリ
ポーター遺伝子との構成的な産生を誘導するプラスミド
を保持している。cDNAコードタンパク質が”えさ”
と複合体を形成している場合、これら二つのリポーター
遺伝子の転写は、活性化される。一方のリポーター遺伝
子LEU2は、ロイシン非存在下においても酵母を生育
可能とする。もう一方のリポーター遺伝子LacZは、
β−ガラクトシダーゼをコードしている。
【0032】アラビドプシスcDNAによりコードされ
ている多くのタンパク質は、LexAタンパク質単独ま
たは多種の”えさ”と共に転写を活性化することが見い
だされた。しかしながら、これらタンパク質全てには、
LexA結合ドメインが必要とされる。しかし、“えさ
“と相互作用をするパートナー以外のcDNAクローン
を単離した場合は、これら“疑陽性“株を所望のパート
ナークローンから分離するためにさらなる解析が必要と
される。LexA存在下に生じるAFT1による活性化
の例を図1に示す。このような活性化を深く理解するた
めに、前記リポーター遺伝子の発現を活性化する能力を
有するタンパク質をコードした81のcDNAクローン
の性質を調べた。配列決定されたcDNAの内、36ク
ローンが、14−3−3様タンパク質をコードする同一
の遺伝子由来であった。この遺伝子をAFT1(アラビ
ドプシス14−3−3)と名付け、また、AFT1のコ
ードするタンパク質をAFT1と名付けた。AFT1
は、分子量約28kDを有する248アミノ酸を含んで
いる。AFT1による転写活性化 酵母インターラクショントラップシステムにおいて、転
写活性化に必要となるAFT1配列を決定するために一
連の実験がなされた。それは、欠失のシリーズを作成
し、以下の既知の技術における方法に従って解析した。
B42/AFT1融合タンパク質による活性化を調べる
ために、プラスミドpJG4−5内のB42と融合させ
たAFT1誘導体のシリーズを構築した。これらプラス
ミドは、LexAタンパク質を構成的に産生するプラス
ミドpEG202とLexAop−LacZリポーター
遺伝子を含むプラスミドpSH18−34とを保持した
EGY48株へ、導入された。LexA/AFT1融合
タンパク質による活性化を調べるために、プラスミドp
EG202内のLexAと融合させたAFT1誘導体の
シリーズを構築し、次いで、これらはプラスミドpSH
18−34を保持したEGY48株へ導入した。AFT
1及びその誘導体による転写活性化は、ロイシン非含有
プレート上の酵母の生育及びβ−ガラクトシダーゼ活性
により測定される。β−ガラクトシダーゼに対する解析
は、Zervosらによる記載(前述)に従った。以下に示す
オリゴヌクレオチドにより、所望のAFT1断片を増幅
し、次いで、増幅断片をpJG4−5及びpEG202
にサブクローンした。 JW−5 :CTGACTGAAT TCATGGCGGC GACATTAGG (配列番号:8) JW−6 :GACTGAGTCG ACCCTTCATC TAGATCCTC (配列番号:9) JW−7 :GACTGACTCG AGCCTTCATC TAGATCCTCA (配列番号:10) JW−8 :CTGACTGAAT TCGAGTCTAA GGTCTTTAC (配列番号:11) JW−9 :GACTGACTCG AGACTCGCTC CAGCAGATGG (配列番号:12) JW−10:GACTGACTCG AGTGAAGAAT TGAGAATCTC (配列番号:13) JW−11:GACTGAGTCG ACACTCGCTC CAGCAGATGG (配列番号:14) JW−12:GACTGAGTCG ACTGAAGAAT TGAGAATCTC (配列番号:15) JW−13:CTGACTGAAT TCGTTACAGG CGCTACTCCA G (配列番号:16) 融合タンパク質作成に用いられるオリゴヌクレオチドの
組合わせは、JW−5とJW−6(LexA/1−24
8融合タンパク質)、JW−5とJW−12(LexA
/1−194融合タンパク質)、JW−5とJW−11
(LexA/1−121融合タンパク質)、JW−13
とJW−6(LexA/34−248融合タンパク
質)、JW−8とJW−6(LexA/122−248
融合タンパク質)、JW−5とJW−7(B42/1−
248融合タンパク質)、JW−5とJW−9(B42
/1−121融合タンパク質)、JW−13とJW−7
(B42/34−248融合タンパク質)、JW−8と
JW−7(B42/122−248融合タンパク質)及
びJW−13とJW−10(B42/34−194融合
タンパク質)がある。
ている多くのタンパク質は、LexAタンパク質単独ま
たは多種の”えさ”と共に転写を活性化することが見い
だされた。しかしながら、これらタンパク質全てには、
LexA結合ドメインが必要とされる。しかし、“えさ
“と相互作用をするパートナー以外のcDNAクローン
を単離した場合は、これら“疑陽性“株を所望のパート
ナークローンから分離するためにさらなる解析が必要と
される。LexA存在下に生じるAFT1による活性化
の例を図1に示す。このような活性化を深く理解するた
めに、前記リポーター遺伝子の発現を活性化する能力を
有するタンパク質をコードした81のcDNAクローン
の性質を調べた。配列決定されたcDNAの内、36ク
ローンが、14−3−3様タンパク質をコードする同一
の遺伝子由来であった。この遺伝子をAFT1(アラビ
ドプシス14−3−3)と名付け、また、AFT1のコ
ードするタンパク質をAFT1と名付けた。AFT1
は、分子量約28kDを有する248アミノ酸を含んで
いる。AFT1による転写活性化 酵母インターラクショントラップシステムにおいて、転
写活性化に必要となるAFT1配列を決定するために一
連の実験がなされた。それは、欠失のシリーズを作成
し、以下の既知の技術における方法に従って解析した。
B42/AFT1融合タンパク質による活性化を調べる
ために、プラスミドpJG4−5内のB42と融合させ
たAFT1誘導体のシリーズを構築した。これらプラス
ミドは、LexAタンパク質を構成的に産生するプラス
ミドpEG202とLexAop−LacZリポーター
遺伝子を含むプラスミドpSH18−34とを保持した
EGY48株へ、導入された。LexA/AFT1融合
タンパク質による活性化を調べるために、プラスミドp
EG202内のLexAと融合させたAFT1誘導体の
シリーズを構築し、次いで、これらはプラスミドpSH
18−34を保持したEGY48株へ導入した。AFT
1及びその誘導体による転写活性化は、ロイシン非含有
プレート上の酵母の生育及びβ−ガラクトシダーゼ活性
により測定される。β−ガラクトシダーゼに対する解析
は、Zervosらによる記載(前述)に従った。以下に示す
オリゴヌクレオチドにより、所望のAFT1断片を増幅
し、次いで、増幅断片をpJG4−5及びpEG202
にサブクローンした。 JW−5 :CTGACTGAAT TCATGGCGGC GACATTAGG (配列番号:8) JW−6 :GACTGAGTCG ACCCTTCATC TAGATCCTC (配列番号:9) JW−7 :GACTGACTCG AGCCTTCATC TAGATCCTCA (配列番号:10) JW−8 :CTGACTGAAT TCGAGTCTAA GGTCTTTAC (配列番号:11) JW−9 :GACTGACTCG AGACTCGCTC CAGCAGATGG (配列番号:12) JW−10:GACTGACTCG AGTGAAGAAT TGAGAATCTC (配列番号:13) JW−11:GACTGAGTCG ACACTCGCTC CAGCAGATGG (配列番号:14) JW−12:GACTGAGTCG ACTGAAGAAT TGAGAATCTC (配列番号:15) JW−13:CTGACTGAAT TCGTTACAGG CGCTACTCCA G (配列番号:16) 融合タンパク質作成に用いられるオリゴヌクレオチドの
組合わせは、JW−5とJW−6(LexA/1−24
8融合タンパク質)、JW−5とJW−12(LexA
/1−194融合タンパク質)、JW−5とJW−11
(LexA/1−121融合タンパク質)、JW−13
とJW−6(LexA/34−248融合タンパク
質)、JW−8とJW−6(LexA/122−248
融合タンパク質)、JW−5とJW−7(B42/1−
248融合タンパク質)、JW−5とJW−9(B42
/1−121融合タンパク質)、JW−13とJW−7
(B42/34−248融合タンパク質)、JW−8と
JW−7(B42/122−248融合タンパク質)及
びJW−13とJW−10(B42/34−194融合
タンパク質)がある。
【0033】このような実験結果においては、AFT1
のC末端の半分を欠失したタンパク質(B42/1−1
21)において、AFT1の活性化作用が完全に消失
し、一方、N末端から33または121残基が欠失した
タンパク質(B42/34−248及びB42/122
−248)では、活性が上昇した(図3A)。この活性
の上昇の理由は明らかでないが、これら二つの融合タン
パク質(B42/34−248及びB42/122−2
48)の三次元構造、即ち、転写機構とのより強い相互
作用の結果によるものと考えられる。従って、AFT1
をB42に融合させた際、例えば、AFT1の34−2
48残基(配列番号2)及び122−248残基(配列
番号2)において観察された活性化の役割を担うのは、
AFT1のC末端の半分である。しかしながら、B42
が活性化ドメインであるとすれば、観察された転写活性
化は、AFT1とLexAとの直接的な相互作用と同時
に、リポーター遺伝子のプロモーターの近傍にB42が
誘導されることにより生じる可能性がある。別の可能性
は、AFT1の酸性(当電点pI=4.6)の性質によ
り示されている。それは、多くの転写活性化因子が、酸
性の特性を有することから、AFT1自身が転写活性化
因子であることが考えられる。
のC末端の半分を欠失したタンパク質(B42/1−1
21)において、AFT1の活性化作用が完全に消失
し、一方、N末端から33または121残基が欠失した
タンパク質(B42/34−248及びB42/122
−248)では、活性が上昇した(図3A)。この活性
の上昇の理由は明らかでないが、これら二つの融合タン
パク質(B42/34−248及びB42/122−2
48)の三次元構造、即ち、転写機構とのより強い相互
作用の結果によるものと考えられる。従って、AFT1
をB42に融合させた際、例えば、AFT1の34−2
48残基(配列番号2)及び122−248残基(配列
番号2)において観察された活性化の役割を担うのは、
AFT1のC末端の半分である。しかしながら、B42
が活性化ドメインであるとすれば、観察された転写活性
化は、AFT1とLexAとの直接的な相互作用と同時
に、リポーター遺伝子のプロモーターの近傍にB42が
誘導されることにより生じる可能性がある。別の可能性
は、AFT1の酸性(当電点pI=4.6)の性質によ
り示されている。それは、多くの転写活性化因子が、酸
性の特性を有することから、AFT1自身が転写活性化
因子であることが考えられる。
【0034】AFT1を、直接LexAと融合させて、
AFT1が転写を活性化することができるか否かを調べ
た。この結果を図3Bに示したが、AFT1自身では転
写を活性化しなかった。前記一部のAFT1が活性化に
重要であるかを判定するために、AFTのC末端より5
4アミノ酸を欠失させた(LexA/1−194)。こ
の欠失によりAFT1は完全に活性能力を失ったが、一
方、N末端から33アミノ酸の欠失(LexA/33ー
248)によっても、約75%まで活性が減少した。図
3のパネルBに示す通り、AFT1のN末端半分を欠失
(LexA/122−248)することにより、活性化
は基準値に急激に減少した。以上より、C末端の半分は
活性化に重要であり、また、N末端の半分よりもより酸
性であるが、N末端の半分もまた活性化において役割を
果たしていることが判明した。AFT1のコピー数 AFT1遺伝子のコピー数は、ゲノミックDNAサザン
ブロット分析により決定した。染色体DNAは、Dellap
ortaら(Plant Mol.Biol.Rep.4:19-21,1983)の方法に
従って準備した。それは、制限酵素による消化、電気泳
動(5μg/レーン)、バイオトランス(登録商標)ナ
イロンメンブレンにブロット、そして、標識したAFT
1cDNAクローンとハイブリダイズさせるものであ
る。ハイブリダイゼーションは、Church及びGilbert(P
roc.Natl.Acad.Sci.USA81:1991-1995,1984)の方法に従
って実行された。この方法は、ランダムプライミングに
より標識したプローブを使用する。洗浄の条件は、以下
に記載の通りである。0.5% BSA,1mM EDTA, 40mM リン酸
ナトリウム緩衝液(pH 7.2), 1% SDS 溶液中、63℃、
10分を2回、それから1mM EDTA, 40mM リン酸ナトリ
ウム緩衝液(pH 7.2), 5% SDS 溶液中、63℃、5分を
4回行う。フィルターから脱プローブをする条件は、以
下の通りである。2mM Tris (pH 8.2),2mM EDTA (pH 8.
0), 0.1% SDS 溶液を用い、DNAブロットの場合は7
0度、RNAブロットに場合は80℃で行う。
AFT1が転写を活性化することができるか否かを調べ
た。この結果を図3Bに示したが、AFT1自身では転
写を活性化しなかった。前記一部のAFT1が活性化に
重要であるかを判定するために、AFTのC末端より5
4アミノ酸を欠失させた(LexA/1−194)。こ
の欠失によりAFT1は完全に活性能力を失ったが、一
方、N末端から33アミノ酸の欠失(LexA/33ー
248)によっても、約75%まで活性が減少した。図
3のパネルBに示す通り、AFT1のN末端半分を欠失
(LexA/122−248)することにより、活性化
は基準値に急激に減少した。以上より、C末端の半分は
活性化に重要であり、また、N末端の半分よりもより酸
性であるが、N末端の半分もまた活性化において役割を
果たしていることが判明した。AFT1のコピー数 AFT1遺伝子のコピー数は、ゲノミックDNAサザン
ブロット分析により決定した。染色体DNAは、Dellap
ortaら(Plant Mol.Biol.Rep.4:19-21,1983)の方法に
従って準備した。それは、制限酵素による消化、電気泳
動(5μg/レーン)、バイオトランス(登録商標)ナ
イロンメンブレンにブロット、そして、標識したAFT
1cDNAクローンとハイブリダイズさせるものであ
る。ハイブリダイゼーションは、Church及びGilbert(P
roc.Natl.Acad.Sci.USA81:1991-1995,1984)の方法に従
って実行された。この方法は、ランダムプライミングに
より標識したプローブを使用する。洗浄の条件は、以下
に記載の通りである。0.5% BSA,1mM EDTA, 40mM リン酸
ナトリウム緩衝液(pH 7.2), 1% SDS 溶液中、63℃、
10分を2回、それから1mM EDTA, 40mM リン酸ナトリ
ウム緩衝液(pH 7.2), 5% SDS 溶液中、63℃、5分を
4回行う。フィルターから脱プローブをする条件は、以
下の通りである。2mM Tris (pH 8.2),2mM EDTA (pH 8.
0), 0.1% SDS 溶液を用い、DNAブロットの場合は7
0度、RNAブロットに場合は80℃で行う。
【0035】図4に示したように、アラビドプシスDN
Aの2種の生態系(コロンビアとランズバーグ)を制限
酵素、BglIIとHindIIIにより消化後、その
DNAブロットを標識AFT1cDNA配列により標識
化すると、2本のバンドが生じた。この結果は、AFT
1cDNA内に制限酵素BglII及びHindIII
認識部位が各々一か所存在することから、アラビドプシ
スの両生態系にはAFT1が1コピーのみ存在すること
を示す。アラビドプシスにおけるAFT1遺伝子の発生上の発現
パターン AFT1発現の光調節と同様に、AFT1の発生上及び
器官特異的発現は、RNA(ノーザンブロット)解析に
より研究された。全RNAは、Logemannらの方法(Ana
l.Biochem.163:16-20,1987)に従って単離した。その方
法は、電気泳動(15μg/レーン)による分離、バイ
オトランス(登録商標)ナイロンメンブレンにブロッ
ト、そして、標識したAFT1cDNAクローンおよび
アラビドプシスLhca2cDNAクローンとハイブリ
ッドを形成させるものである。ハイブリダイゼーション
の洗浄の条件は、上記染色体サザン解析の場合と同様で
ある。RNAは、温室(25±5度、16時間、明/8
時間、暗)又は組織培養室(20±2度、16時間、明
/8時間、暗)にてアガロースプレート上のいずれかで
栽培したアラビドプシスより抽出された。温室栽培植物
は発生上の発現解析に使用した。RNAの回収のため
に、葉を一週間毎に摘んだ。温室栽培植物は、光誘導実
験にも使用された。4週目、植物は暗いチャンバーへ3
日間移し、その後、明りの下へ戻した。それから、葉を
2時間毎に摘んだ。組織培養室栽培植物は、器官特異的
発現を解析するために使用した。葉、根および茎のmR
NAは、1%シュクロース添加MS培地を含有したアガ
ロースプレート上で35日間培養した植物より単離し
た。又、花および長角果mRNAは、温室にて35日間
栽培した植物より単離した。前記MS培地は、Sigma
(カタログ番号M-0153)より購入した。図5パネルAお
よび表Iに示すように、1から5週目の植物の葉より単
離した全RNAを標識AFT1cDNAとハイブリダイ
ズさせた際、AFT1の定常状態のmRNA発現レベル
は、5週通して、ほとんど変化が見られなかった。
Aの2種の生態系(コロンビアとランズバーグ)を制限
酵素、BglIIとHindIIIにより消化後、その
DNAブロットを標識AFT1cDNA配列により標識
化すると、2本のバンドが生じた。この結果は、AFT
1cDNA内に制限酵素BglII及びHindIII
認識部位が各々一か所存在することから、アラビドプシ
スの両生態系にはAFT1が1コピーのみ存在すること
を示す。アラビドプシスにおけるAFT1遺伝子の発生上の発現
パターン AFT1発現の光調節と同様に、AFT1の発生上及び
器官特異的発現は、RNA(ノーザンブロット)解析に
より研究された。全RNAは、Logemannらの方法(Ana
l.Biochem.163:16-20,1987)に従って単離した。その方
法は、電気泳動(15μg/レーン)による分離、バイ
オトランス(登録商標)ナイロンメンブレンにブロッ
ト、そして、標識したAFT1cDNAクローンおよび
アラビドプシスLhca2cDNAクローンとハイブリ
ッドを形成させるものである。ハイブリダイゼーション
の洗浄の条件は、上記染色体サザン解析の場合と同様で
ある。RNAは、温室(25±5度、16時間、明/8
時間、暗)又は組織培養室(20±2度、16時間、明
/8時間、暗)にてアガロースプレート上のいずれかで
栽培したアラビドプシスより抽出された。温室栽培植物
は発生上の発現解析に使用した。RNAの回収のため
に、葉を一週間毎に摘んだ。温室栽培植物は、光誘導実
験にも使用された。4週目、植物は暗いチャンバーへ3
日間移し、その後、明りの下へ戻した。それから、葉を
2時間毎に摘んだ。組織培養室栽培植物は、器官特異的
発現を解析するために使用した。葉、根および茎のmR
NAは、1%シュクロース添加MS培地を含有したアガ
ロースプレート上で35日間培養した植物より単離し
た。又、花および長角果mRNAは、温室にて35日間
栽培した植物より単離した。前記MS培地は、Sigma
(カタログ番号M-0153)より購入した。図5パネルAお
よび表Iに示すように、1から5週目の植物の葉より単
離した全RNAを標識AFT1cDNAとハイブリダイ
ズさせた際、AFT1の定常状態のmRNA発現レベル
は、5週通して、ほとんど変化が見られなかった。
【0036】異なった器官より単離したRNAを解析し
たところ、長角果における定常状態のmRNAレベル
は、花のmRNAレベルの約1/5であり、一方、葉、
根および茎のmRNAは、ほぼ同じ(図5パネルB;表
I)であることを発見した。花および長角果由来のmR
NAレベルは、葉、根および茎由来のmRNAレベル
(図5パネルB)と直接比較することができないことを
注意が必要である。それは、これらが異なった条件下
(前掲)において栽培された材料由来であるためであ
る。しかしながら、花および長角果の定常状態のmRN
Aレベルは、図5パネルAに示した5週目の葉のmRN
Aレベルとは、比較することができる。定量的なデータ
は、葉のAFT1mRNAレベルが、花のmRNAレベ
ルよりも2倍高く、長角果のmRNAレベルよりも9倍
高いこと(表I、後掲)を示した。温室栽培植物は、プ
レート栽培植物よりも3倍高いAFT1mRNAを含ん
でいた(図5パネルA及びB;表I、後掲)ことから、
栽培の条件により、定常状態のmRNAレベルに影響を
与えることができる。これらデータは、AFT1の発現
が恐らくアラビドプシスの生活環の多くを通して要求さ
れているが、定常状態のmRNAレベルは器官特異的に
調節されていることを、示している。さらに、暗さに適
合した植物は、明るい中で栽培された植物よりも少なく
とも2倍の定常状態のmRNAレベルを有している(図
5パネルC;表I)。このことは、光がAFT1発現の
負の調節(ダウンレギュレーション)に役割を果たして
いることを示唆している。図5AからCのデータにおけ
るAFT1mRNAの相対的な強度を、以下の表1に示
した。相対的強度のデータをブロットアナライザーによ
りRNAゲルブロットのβスキャンニングにより収集
し、18sRNAバンドの強度を用いて標準化した。
たところ、長角果における定常状態のmRNAレベル
は、花のmRNAレベルの約1/5であり、一方、葉、
根および茎のmRNAは、ほぼ同じ(図5パネルB;表
I)であることを発見した。花および長角果由来のmR
NAレベルは、葉、根および茎由来のmRNAレベル
(図5パネルB)と直接比較することができないことを
注意が必要である。それは、これらが異なった条件下
(前掲)において栽培された材料由来であるためであ
る。しかしながら、花および長角果の定常状態のmRN
Aレベルは、図5パネルAに示した5週目の葉のmRN
Aレベルとは、比較することができる。定量的なデータ
は、葉のAFT1mRNAレベルが、花のmRNAレベ
ルよりも2倍高く、長角果のmRNAレベルよりも9倍
高いこと(表I、後掲)を示した。温室栽培植物は、プ
レート栽培植物よりも3倍高いAFT1mRNAを含ん
でいた(図5パネルA及びB;表I、後掲)ことから、
栽培の条件により、定常状態のmRNAレベルに影響を
与えることができる。これらデータは、AFT1の発現
が恐らくアラビドプシスの生活環の多くを通して要求さ
れているが、定常状態のmRNAレベルは器官特異的に
調節されていることを、示している。さらに、暗さに適
合した植物は、明るい中で栽培された植物よりも少なく
とも2倍の定常状態のmRNAレベルを有している(図
5パネルC;表I)。このことは、光がAFT1発現の
負の調節(ダウンレギュレーション)に役割を果たして
いることを示唆している。図5AからCのデータにおけ
るAFT1mRNAの相対的な強度を、以下の表1に示
した。相対的強度のデータをブロットアナライザーによ
りRNAゲルブロットのβスキャンニングにより収集
し、18sRNAバンドの強度を用いて標準化した。
【0037】
【表1】 我々は、アラビドプシスのAFT1遺伝子は酵母の転写
を活性化することのできる新たな蛋白質をコードしてい
ることを示した。従って、我々は、AFT1が転写活性
化因子として機能すると判定した。標的化された転写活性化因子としてのキメラAFT1タ
ンパク質 植物遺伝子発現が、異なる細胞種の発生段階により又は
異なる環境因子やホルモン信号に対する反応により様々
であることから、本発明のタンパク質(遺伝子の制御配
列を含む)は、種々の農業的又は商業的に重要な植物を
改良又は操作を目的とした応用に非常に有用である。
を活性化することのできる新たな蛋白質をコードしてい
ることを示した。従って、我々は、AFT1が転写活性
化因子として機能すると判定した。標的化された転写活性化因子としてのキメラAFT1タ
ンパク質 植物遺伝子発現が、異なる細胞種の発生段階により又は
異なる環境因子やホルモン信号に対する反応により様々
であることから、本発明のタンパク質(遺伝子の制御配
列を含む)は、種々の農業的又は商業的に重要な植物を
改良又は操作を目的とした応用に非常に有用である。
【0038】従って、本発明はまた、ある特定の遺伝
子、例えばナピン(Napin)のようなアブラナ科植物の
貯蔵タンパク質、の転写を選択的に活性化可能な新たな
キメラAFT1タンパク質の構築及びその使用に関す
る。ある特定の遺伝子の転写を選択的に活性化する作用
を有した転写活性化因子と、5´上流の制御領域、例え
ば、転写開始部位の近傍に結合可能なDNA結合ドメイ
ンと、を融合させて導入することにより、その遺伝子の
標的転写が行える。この様なキメラタンパク質は、二つ
の部分を有している。それらは、一つはAFT1転写活
性化領域(前掲)と、もう一つは所望の転写開始領域へ
誘導される又はその領域に特異的であるDNA結合ドメ
インとである。例えば、キメラAFT1転写活性化タン
パク質は、先行技術(例えば、Sandowskiら、Nature 33
5:563-564,1988参照)に記載された方法に従って、AF
T1の転写活性化部位にGal4DNA結合領域(Ma
ら、Nature,344:631-633,1988;Maら,Cell,48:847-853,
1988)を融合させることにより生成される。
子、例えばナピン(Napin)のようなアブラナ科植物の
貯蔵タンパク質、の転写を選択的に活性化可能な新たな
キメラAFT1タンパク質の構築及びその使用に関す
る。ある特定の遺伝子の転写を選択的に活性化する作用
を有した転写活性化因子と、5´上流の制御領域、例え
ば、転写開始部位の近傍に結合可能なDNA結合ドメイ
ンと、を融合させて導入することにより、その遺伝子の
標的転写が行える。この様なキメラタンパク質は、二つ
の部分を有している。それらは、一つはAFT1転写活
性化領域(前掲)と、もう一つは所望の転写開始領域へ
誘導される又はその領域に特異的であるDNA結合ドメ
インとである。例えば、キメラAFT1転写活性化タン
パク質は、先行技術(例えば、Sandowskiら、Nature 33
5:563-564,1988参照)に記載された方法に従って、AF
T1の転写活性化部位にGal4DNA結合領域(Ma
ら、Nature,344:631-633,1988;Maら,Cell,48:847-853,
1988)を融合させることにより生成される。
【0039】重要なのは、AFT1キメラ活性化因子の
制御下に置かれた所望の遺伝子、例えば、ナピン貯蔵タ
ンパク質遺伝子が、その5´上流領域に正確なDNA認
識配列を含んでいることである。例えば、Gal4−A
FT1タンパク質によるナピン遺伝子発現を活性化する
ために、ナピン遺伝子は、Gal4の5´側上流の活性
化配列(UAS)を有している必要がある。この種のク
ローンの構築は、公知技術であり、以下に記載されてい
る。さらに、当業者は、キメラ活性化タンパク質のDN
A結合ドメイン構成要素がいかなる適当な真核生物又は
原核生物源由来であってよいことを、容易に認識するで
あろう。したがって、キメラAFT1転写活性化タンパ
ク質をコードした融合遺伝子は、任意のDNA結合ドメ
インとAFT1転写活性化因子とを実質的に含むように
構築されていればよい。ここで、AFT1転写活性化因
子は、遺伝子が、前記活性化因子の結合を促進させる必
須のDNA制御配列を含むAFT1キメラ活性化因子の
転写調節下に配置されるような形で用いられる。この種
のキメラAFT1転写活性化タンパク質は、トランスジ
ェニック植物において効率的に転写の活性化をすること
ができる。(プラスミドの構築は後述する。)さらに、
この種のキメラAFT1転写活性化タンパク質、例え
ば、AFT1/Gal4を発現している細胞では、所望
の遺伝子産物を特異的に活性化及び過剰発現させること
が可能である。
制御下に置かれた所望の遺伝子、例えば、ナピン貯蔵タ
ンパク質遺伝子が、その5´上流領域に正確なDNA認
識配列を含んでいることである。例えば、Gal4−A
FT1タンパク質によるナピン遺伝子発現を活性化する
ために、ナピン遺伝子は、Gal4の5´側上流の活性
化配列(UAS)を有している必要がある。この種のク
ローンの構築は、公知技術であり、以下に記載されてい
る。さらに、当業者は、キメラ活性化タンパク質のDN
A結合ドメイン構成要素がいかなる適当な真核生物又は
原核生物源由来であってよいことを、容易に認識するで
あろう。したがって、キメラAFT1転写活性化タンパ
ク質をコードした融合遺伝子は、任意のDNA結合ドメ
インとAFT1転写活性化因子とを実質的に含むように
構築されていればよい。ここで、AFT1転写活性化因
子は、遺伝子が、前記活性化因子の結合を促進させる必
須のDNA制御配列を含むAFT1キメラ活性化因子の
転写調節下に配置されるような形で用いられる。この種
のキメラAFT1転写活性化タンパク質は、トランスジ
ェニック植物において効率的に転写の活性化をすること
ができる。(プラスミドの構築は後述する。)さらに、
この種のキメラAFT1転写活性化タンパク質、例え
ば、AFT1/Gal4を発現している細胞では、所望
の遺伝子産物を特異的に活性化及び過剰発現させること
が可能である。
【0040】生体内または試験管内において、効率的な
キメラAFT1転写活性化タンパク質を同定するために
は、機能的な解析が行われる。このような解析は、一時
的に形質転換された植物細胞または適切なトランス遺伝
子、例えば、AFT1/Gal4転写活性化因子や必須
のGal4結合配列を含む貯蔵タンパク質プロモーター
領域を保持したトランスジェニック植物を用いて、標準
的な方法(例えば、Gelvinら(前述)を参照)に従い行
われる。
キメラAFT1転写活性化タンパク質を同定するために
は、機能的な解析が行われる。このような解析は、一時
的に形質転換された植物細胞または適切なトランス遺伝
子、例えば、AFT1/Gal4転写活性化因子や必須
のGal4結合配列を含む貯蔵タンパク質プロモーター
領域を保持したトランスジェニック植物を用いて、標準
的な方法(例えば、Gelvinら(前述)を参照)に従い行
われる。
【0041】特に有用な組合わせ、即ち、キメラAFT
1活性化因子とそれと同様の性質の遺伝子の同定には、
プラスミドを構築し、植物細胞における一時的な解析法
または生体内の解析法のいずれかにより解析される。キ
メラトランス遺伝子の構築は標準的な方法により行われ
る(例えば、Ausubelら(前掲)参照)。制御配列およ
び適切なDNA結合配列、例えば、Gal4、を含む特
異的な遺伝子(例えば、アブラナ科ナピン貯蔵タンパク
質)の野生型のプロモーターは、リポーター遺伝子、例
えば、β−グルクロニダーゼ遺伝子(GUS)と植物の
発現ベクター内で融合させ(例えば、Jefferson,Plant.
Mol.Biol.Rep.316:387,1987参照)、その後、同様の性
質のAFT1キメラ転写活性化因子発現構築体と共に、
いずれかの確立された方法により宿主細胞へ導入され
る。レポーター遺伝子とは、発現が分析可能である遺伝
子を意味し、この種の遺伝子には、これらに限られるも
のではないが、β−グルクロニダーゼ遺伝子(GU
S)、ルシフェラーゼ、クロラムフェニコールトランス
アセチレース(CAT)及びβ−ガラクトシダーゼが含
まれる。特に注目すべき態様は、発現ベクターによって
アグロバクテリウムを形質転換し、続いて、植物材料、
例えば、リーフ(葉の)ディスク(例えば、Gelvinら
(前掲)を参照)を形質転換する。再生した新芽は、例
えばカナマイシンを含有する培地上で選択される。植物
が根付いた後、トランスジェニック植物は土壌へ植え継
ぎ、培養室で成育させる。
1活性化因子とそれと同様の性質の遺伝子の同定には、
プラスミドを構築し、植物細胞における一時的な解析法
または生体内の解析法のいずれかにより解析される。キ
メラトランス遺伝子の構築は標準的な方法により行われ
る(例えば、Ausubelら(前掲)参照)。制御配列およ
び適切なDNA結合配列、例えば、Gal4、を含む特
異的な遺伝子(例えば、アブラナ科ナピン貯蔵タンパク
質)の野生型のプロモーターは、リポーター遺伝子、例
えば、β−グルクロニダーゼ遺伝子(GUS)と植物の
発現ベクター内で融合させ(例えば、Jefferson,Plant.
Mol.Biol.Rep.316:387,1987参照)、その後、同様の性
質のAFT1キメラ転写活性化因子発現構築体と共に、
いずれかの確立された方法により宿主細胞へ導入され
る。レポーター遺伝子とは、発現が分析可能である遺伝
子を意味し、この種の遺伝子には、これらに限られるも
のではないが、β−グルクロニダーゼ遺伝子(GU
S)、ルシフェラーゼ、クロラムフェニコールトランス
アセチレース(CAT)及びβ−ガラクトシダーゼが含
まれる。特に注目すべき態様は、発現ベクターによって
アグロバクテリウムを形質転換し、続いて、植物材料、
例えば、リーフ(葉の)ディスク(例えば、Gelvinら
(前掲)を参照)を形質転換する。再生した新芽は、例
えばカナマイシンを含有する培地上で選択される。植物
が根付いた後、トランスジェニック植物は土壌へ植え継
ぎ、培養室で成育させる。
【0042】第一の形質転換体は、その後、キメラAF
T1誘導性GUS活性をGUS活性の定量、もしくは、
下記の通りの組織化学的な染色のいずれかにより分析さ
れる。非形質転換植物は対照として用いられる。
T1誘導性GUS活性をGUS活性の定量、もしくは、
下記の通りの組織化学的な染色のいずれかにより分析さ
れる。非形質転換植物は対照として用いられる。
【0043】GUS活性の蛍光分析は、標準的な方法に
従い、植物細胞のプロトプラスト又はトランスジェニッ
ク植物において施行された。別の方法として、植物抽出
液の粗製標品を、公知の方法、例えば、Jefferson(前
掲)の通り、タンパク質濃度を標準化した抽出液を用い
て分析してもよい(Bradford,Anal.Biochem.72:248,197
6)。個々の植物組織のGUSレベルは、4−メチルウ
ンベル酸グルクロニドの4−メチルウンベリフェロンへ
の酵素変換を蛍光分析機(例えば、Perkin-Elmer LS 2
B、米国、コネチカット州、ノーワーク)により分析す
る。典型的には、蛍光分析機を、455nm発光と36
5nm吸光波長にセットする。GUS活性の単位は、一
般的に、ピコモル/タンパク質1ミリグラム/分として
表現する(例えば、Jefferson、前掲)。
従い、植物細胞のプロトプラスト又はトランスジェニッ
ク植物において施行された。別の方法として、植物抽出
液の粗製標品を、公知の方法、例えば、Jefferson(前
掲)の通り、タンパク質濃度を標準化した抽出液を用い
て分析してもよい(Bradford,Anal.Biochem.72:248,197
6)。個々の植物組織のGUSレベルは、4−メチルウ
ンベル酸グルクロニドの4−メチルウンベリフェロンへ
の酵素変換を蛍光分析機(例えば、Perkin-Elmer LS 2
B、米国、コネチカット州、ノーワーク)により分析す
る。典型的には、蛍光分析機を、455nm発光と36
5nm吸光波長にセットする。GUS活性の単位は、一
般的に、ピコモル/タンパク質1ミリグラム/分として
表現する(例えば、Jefferson、前掲)。
【0044】あるいは、GUS活性は、下記の通り、組
織内(in situ)組織化学的染色により解析してもよ
い。トランスジェニック植物由来の前組織と切片、及
び、非形質転換対照植物の組織は、Jeffersonら(EMBO
J6;3910,1987)及びGallagher(GUS Protocls,1992)に
記載の通り、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドイル
ベータ−D−グルクロン酸(X−gluc)(Research
Organic社、米国、オハイオ州、クリーブランド)と反
応させることにより染色される。各組織を、37℃にお
いて2mM X−gluc含有0.1M リン酸ナトリ
ウム緩衝液(pH7.0)中培養し、切片とする。形質
転換植物のGUS活性は、リポーター遺伝子を発現して
いる細胞内のインディゴブルー沈殿の存在として、容易
に同定される。染色された細胞は、明視野及び暗視野レ
ンズを用いた顕微鏡により視覚的に確かめられる。AFT1相互作用タンパク質 AFT1タンパク質の他の側面は、上記のインターラク
ショントラップシステムの変形により探索することがで
きる。例えば、AFT1と相互作用するタンパク質は、
単離、同定することができる。この目的には、“えさ
“としてLexAと部分的なAFT1との融合タンパク
質(LexA/AFT1 33−194、即ち、AFT
1の33−194アミノ酸残基とLexAとの融合体)
使用し、AFT1と相互作用可能なタンパク質を検索す
る。我々は、数種の植物遺伝子と相同な配列を有する5
つの新規のcDNAを同定した。これら数種の植物遺伝
子には、植物の防御に関与する遺伝子産物、例えば、3
−O−メチルトランスフェラーゼ(例えば、Poeydomeng
eら、Plant Physiol.105:749-750,1994;Jaekら、Mol.P
lant-Microbe Interactions5:294-300,1992、参照)及
びアスコルビン酸過酸化酵素(Mittlerら、Plant J.5:3
97-405,1994;Mehdy,Plant Physiol.105:467-472,199
4、参照)、プロテオソーム遺伝子産物(例えば、Hafft
erら、Nucleic Acids Res.19:5075,1991)アンクライン
(ankryin)繰り返しタンパク質遺伝子産物、AKR2が
含まれる。これらcDNAのヌクレオチド配列は、図6
(配列番号17)、図8(配列番号19)、図10(配
列番号21)、図12(配列番号23)そして図14
(配列番号25)に示されている。これらcDNAより
コードされた推定アミノ酸配列は、図7(配列番号1
8)、図9(配列番号20)、図11(配列番号2
2)、図13(配列番号24)そして図15(配列番号
26)に示されている。AFT1ポリペプチドの発現 本発明によるポリペプチドは、完全な又は部分的なAF
T1cDNA(例えば、上記のcDNA)を挿入された
適切な発現媒介体、又は、キメラAFT1転写活性化タ
ンパク質(前掲)を発現するように構築されたプラスミ
ドにより適切な宿主細胞を形質転換することによって生
成することができる。
織内(in situ)組織化学的染色により解析してもよ
い。トランスジェニック植物由来の前組織と切片、及
び、非形質転換対照植物の組織は、Jeffersonら(EMBO
J6;3910,1987)及びGallagher(GUS Protocls,1992)に
記載の通り、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドイル
ベータ−D−グルクロン酸(X−gluc)(Research
Organic社、米国、オハイオ州、クリーブランド)と反
応させることにより染色される。各組織を、37℃にお
いて2mM X−gluc含有0.1M リン酸ナトリ
ウム緩衝液(pH7.0)中培養し、切片とする。形質
転換植物のGUS活性は、リポーター遺伝子を発現して
いる細胞内のインディゴブルー沈殿の存在として、容易
に同定される。染色された細胞は、明視野及び暗視野レ
ンズを用いた顕微鏡により視覚的に確かめられる。AFT1相互作用タンパク質 AFT1タンパク質の他の側面は、上記のインターラク
ショントラップシステムの変形により探索することがで
きる。例えば、AFT1と相互作用するタンパク質は、
単離、同定することができる。この目的には、“えさ
“としてLexAと部分的なAFT1との融合タンパク
質(LexA/AFT1 33−194、即ち、AFT
1の33−194アミノ酸残基とLexAとの融合体)
使用し、AFT1と相互作用可能なタンパク質を検索す
る。我々は、数種の植物遺伝子と相同な配列を有する5
つの新規のcDNAを同定した。これら数種の植物遺伝
子には、植物の防御に関与する遺伝子産物、例えば、3
−O−メチルトランスフェラーゼ(例えば、Poeydomeng
eら、Plant Physiol.105:749-750,1994;Jaekら、Mol.P
lant-Microbe Interactions5:294-300,1992、参照)及
びアスコルビン酸過酸化酵素(Mittlerら、Plant J.5:3
97-405,1994;Mehdy,Plant Physiol.105:467-472,199
4、参照)、プロテオソーム遺伝子産物(例えば、Hafft
erら、Nucleic Acids Res.19:5075,1991)アンクライン
(ankryin)繰り返しタンパク質遺伝子産物、AKR2が
含まれる。これらcDNAのヌクレオチド配列は、図6
(配列番号17)、図8(配列番号19)、図10(配
列番号21)、図12(配列番号23)そして図14
(配列番号25)に示されている。これらcDNAより
コードされた推定アミノ酸配列は、図7(配列番号1
8)、図9(配列番号20)、図11(配列番号2
2)、図13(配列番号24)そして図15(配列番号
26)に示されている。AFT1ポリペプチドの発現 本発明によるポリペプチドは、完全な又は部分的なAF
T1cDNA(例えば、上記のcDNA)を挿入された
適切な発現媒介体、又は、キメラAFT1転写活性化タ
ンパク質(前掲)を発現するように構築されたプラスミ
ドにより適切な宿主細胞を形質転換することによって生
成することができる。
【0045】分子生物学の分野の当業者は極めて多種類
の発現系のいずれかを使用して組換えタンパク質を提供
することができることを理解している。使用される宿主
細胞は本発明に重要なことではない。AFT1ポリペプ
チド又はキメラ活性化タンパク質は、原核生物宿主たと
えば大腸菌、真核生物宿主たとえばサカロマイセス・セ
レビシエ、哺乳動物細胞(例えば、COS1またはNI
H3T3細胞)、または、多くの植物細胞、以下に限定
されないが、たとえば藻類、樹木種、観賞種、温帯果実
種、熱帯果実種、野菜種、マメ種、単子葉植物、双子葉
植物又は商業的もしくは農業的に重要ないかなる植物、
これらいずれかの中で生産することができる。適した植
物宿主の特定の実施例には、クラミドモナス、球果植
物、ペチュニア、トマト、ジャガイモ、タバコ、アラビ
ドプシス、レタス、ヒマワリ、脂肪種子セイヨウアブラ
ナ、アマ、ワタ、サトウダイコン、セロリ、ダイズ、ア
ルファルファ、ウマゴヤシ、ハス、ササゲ、キュウリ、
ニンジン、ナス、カリフラワー、セイヨウワサビ、ヒル
ガオ、ポプラ、クルミ、リンゴ、アスパラガス、イネ、
トウモロコシ、キビ、タマネギ、オオムギ、カモガヤ、
カラスムギ、ライムギおよびコムギが含まれる。
の発現系のいずれかを使用して組換えタンパク質を提供
することができることを理解している。使用される宿主
細胞は本発明に重要なことではない。AFT1ポリペプ
チド又はキメラ活性化タンパク質は、原核生物宿主たと
えば大腸菌、真核生物宿主たとえばサカロマイセス・セ
レビシエ、哺乳動物細胞(例えば、COS1またはNI
H3T3細胞)、または、多くの植物細胞、以下に限定
されないが、たとえば藻類、樹木種、観賞種、温帯果実
種、熱帯果実種、野菜種、マメ種、単子葉植物、双子葉
植物又は商業的もしくは農業的に重要ないかなる植物、
これらいずれかの中で生産することができる。適した植
物宿主の特定の実施例には、クラミドモナス、球果植
物、ペチュニア、トマト、ジャガイモ、タバコ、アラビ
ドプシス、レタス、ヒマワリ、脂肪種子セイヨウアブラ
ナ、アマ、ワタ、サトウダイコン、セロリ、ダイズ、ア
ルファルファ、ウマゴヤシ、ハス、ササゲ、キュウリ、
ニンジン、ナス、カリフラワー、セイヨウワサビ、ヒル
ガオ、ポプラ、クルミ、リンゴ、アスパラガス、イネ、
トウモロコシ、キビ、タマネギ、オオムギ、カモガヤ、
カラスムギ、ライムギおよびコムギが含まれる。
【0046】この種の細胞は、The American Type C
ulture Collection(米国、メリーランド州、ロックラ
ンド)又はChlamydomonas Culture Collection(Duke
University)(米国、ノースキャロライナ州、ダーラ
ム)を含む広範囲の供給源から、または多くの種子会
社、例えば、W.Atlee Burpee Seed社(米国、ペンシ
ルバニア州、ワーミンスター)、Park Seed社(米国、
サウスキャロライナ州、グリーンウッド)、Johnny Se
ed社(米国、メイン州、アルビオン)またはNorthrup
King Seeds(米国、サウスキャロライナ、ハーツビ
ル)より入手可能である。有用な宿主細胞についての解
説と供給源は、Vasil I.K.による「Cell Culture an
d Somatic Cell Genetics of Plants、第I、I
I、III巻、Laboratory Procedures and Their
Application、米国、ニューヨーク州、Academic Press
社、1984年」、Dixon,R.A.による「Plant Cell Cultu
re-A Practical Approach、IRL Press社、Oxford U
niversity、1985年」、Green等による「Plant Tissue
and Cell Culture、米国、ニューヨーク州、Academi
cPress社、1987年」またはGasserおよびFraleyによる
「Science、244:1293、1989」に記載されている。
ulture Collection(米国、メリーランド州、ロックラ
ンド)又はChlamydomonas Culture Collection(Duke
University)(米国、ノースキャロライナ州、ダーラ
ム)を含む広範囲の供給源から、または多くの種子会
社、例えば、W.Atlee Burpee Seed社(米国、ペンシ
ルバニア州、ワーミンスター)、Park Seed社(米国、
サウスキャロライナ州、グリーンウッド)、Johnny Se
ed社(米国、メイン州、アルビオン)またはNorthrup
King Seeds(米国、サウスキャロライナ、ハーツビ
ル)より入手可能である。有用な宿主細胞についての解
説と供給源は、Vasil I.K.による「Cell Culture an
d Somatic Cell Genetics of Plants、第I、I
I、III巻、Laboratory Procedures and Their
Application、米国、ニューヨーク州、Academic Press
社、1984年」、Dixon,R.A.による「Plant Cell Cultu
re-A Practical Approach、IRL Press社、Oxford U
niversity、1985年」、Green等による「Plant Tissue
and Cell Culture、米国、ニューヨーク州、Academi
cPress社、1987年」またはGasserおよびFraleyによる
「Science、244:1293、1989」に記載されている。
【0047】原核細胞内の発現の場合、本発明のAFT
1ポリペプチドをコードするDNAは、原核細胞宿主中
での発現を実行し得る調節シグナルと作用可能に結合さ
せてベクターにつながれる。所望に応じて、コード配列
はその5′末端に、宿主細胞の周辺腔中に発現タンパク
質を分泌し、前記タンパク質の回収およびその後の精製
を容易にすることができる既知のシグナル配列のいずれ
かをコードする配列を挿入してもよい。最も頻繁に使用
される原核生物は大腸菌の種々の菌株であるが、他の微
生物株も使用することができる。複製開始点、選択性マ
ーカーおよび使用する微生物宿主と適合性のある種より
由来する調節配列を含有するプラスミドベクターを使用
することができる。この種のベクターの実例は、「Pouw
elsら(前掲)」または「Ausubelら(前掲)」に説明さ
れている。通常使用される原核生物調節配列(「制御要
素」とも呼称される)は、本明細書では、場合によって
オペレーターと共に、リボソーム結合部位配列と共に転
写開始のプロモーターを含むと定義される。タンパク質
発現を誘導する通常使用されるプロモーターには、β−
ラクタマーゼ(ペニシリナーゼ)、ラクトース(la
c)(Changら、Nature、198:1056、1977)、トリプトフ
ァン(Trp)(Goeddelら、Nucl.Acids Res.、8:405
7、1980)およびtacプロモーター系、並びにλファー
ジ由来PLプロモーターおよびN−遺伝子リボソーム結
合部位(Simatakeら、Nature、292:128、1981)が含まれ
る。
1ポリペプチドをコードするDNAは、原核細胞宿主中
での発現を実行し得る調節シグナルと作用可能に結合さ
せてベクターにつながれる。所望に応じて、コード配列
はその5′末端に、宿主細胞の周辺腔中に発現タンパク
質を分泌し、前記タンパク質の回収およびその後の精製
を容易にすることができる既知のシグナル配列のいずれ
かをコードする配列を挿入してもよい。最も頻繁に使用
される原核生物は大腸菌の種々の菌株であるが、他の微
生物株も使用することができる。複製開始点、選択性マ
ーカーおよび使用する微生物宿主と適合性のある種より
由来する調節配列を含有するプラスミドベクターを使用
することができる。この種のベクターの実例は、「Pouw
elsら(前掲)」または「Ausubelら(前掲)」に説明さ
れている。通常使用される原核生物調節配列(「制御要
素」とも呼称される)は、本明細書では、場合によって
オペレーターと共に、リボソーム結合部位配列と共に転
写開始のプロモーターを含むと定義される。タンパク質
発現を誘導する通常使用されるプロモーターには、β−
ラクタマーゼ(ペニシリナーゼ)、ラクトース(la
c)(Changら、Nature、198:1056、1977)、トリプトフ
ァン(Trp)(Goeddelら、Nucl.Acids Res.、8:405
7、1980)およびtacプロモーター系、並びにλファー
ジ由来PLプロモーターおよびN−遺伝子リボソーム結
合部位(Simatakeら、Nature、292:128、1981)が含まれ
る。
【0048】真核生物内の発現の場合、トランスフォー
メーション(形質転換)またはトランスフェクション
(形質移入)の方法およびAFT1ポリペプチドの発現
に用いる媒介体の選択は、選択された宿主系に依存す
る。トランスフォーメーションおよびトランスフェクシ
ョンを行う方法は、例えば「Ausubelら(前掲)」、Wei
ssbach及びWeissbachによる「Methods for Plant Mo
lecular Biology,Academic Press社,1989」、Gelvin
らによる「Plant Molecular Biology Manual、Kluwer
Acadic Publishers社,1990」、「Kindle,K.、Proc.Na
tl.Acad.Sci.,USA、87:1228、1990」、Potrykus,I.による
「Annu.Rev.Plant Physiol.Plant Mol.Biology、42:20
5、1991」および「BioRad社(米国、カリフォルニア州、
ハークル)Techical Bulletin #1687(Biolistic Par
ticle Delivery Systems)」に記載されている。発現
媒介体は、例えば、「Cloning Vectors:A Laboratory
Manual、(P.H.Pouwelら、1985、補遺、1987)」、
「Gasser及びFraley(前掲)」、「Clontech社分子生物
学カタログ(カタログ1992/93分子生物学者のた
めの道具、米国、カリフォルニア州、ポロアルト)」お
よび上記の文献中において提供されたものから選択する
ことができる。
メーション(形質転換)またはトランスフェクション
(形質移入)の方法およびAFT1ポリペプチドの発現
に用いる媒介体の選択は、選択された宿主系に依存す
る。トランスフォーメーションおよびトランスフェクシ
ョンを行う方法は、例えば「Ausubelら(前掲)」、Wei
ssbach及びWeissbachによる「Methods for Plant Mo
lecular Biology,Academic Press社,1989」、Gelvin
らによる「Plant Molecular Biology Manual、Kluwer
Acadic Publishers社,1990」、「Kindle,K.、Proc.Na
tl.Acad.Sci.,USA、87:1228、1990」、Potrykus,I.による
「Annu.Rev.Plant Physiol.Plant Mol.Biology、42:20
5、1991」および「BioRad社(米国、カリフォルニア州、
ハークル)Techical Bulletin #1687(Biolistic Par
ticle Delivery Systems)」に記載されている。発現
媒介体は、例えば、「Cloning Vectors:A Laboratory
Manual、(P.H.Pouwelら、1985、補遺、1987)」、
「Gasser及びFraley(前掲)」、「Clontech社分子生物
学カタログ(カタログ1992/93分子生物学者のた
めの道具、米国、カリフォルニア州、ポロアルト)」お
よび上記の文献中において提供されたものから選択する
ことができる。
【0049】1つの好適な真核生物発現系はpMAMn
eo発現ベクター(Clontech社、米国、カリフォルニア
州、ポロアルト)によりトランスフェクション(形質移
入)されたマウス3T3線維芽細胞宿主細胞である。p
MAMneoは、デキサメタゾン誘導性MMTV−LT
Rプロモーター、哺乳類系における複製を可能にするS
V40複製起点、選択可能なネオマイシン遺伝子および
SV40スプライシングとポリアデニル化部位を提供す
る。AFT1ポリペプチドをコードするDNAは、発現
を可能にするように選定された方向によりpMAMne
oベクター中に挿入される。この組換えAFT1タンパ
ク質は下記の通り単離される。pMAMneo発現媒介
体と組合わせて使用することができる他の好適な宿主細
胞には、COS細胞およびCHO細胞(それぞれ、AT
CC受託番号、CRL1650およびCCL61)が含
まれる。
eo発現ベクター(Clontech社、米国、カリフォルニア
州、ポロアルト)によりトランスフェクション(形質移
入)されたマウス3T3線維芽細胞宿主細胞である。p
MAMneoは、デキサメタゾン誘導性MMTV−LT
Rプロモーター、哺乳類系における複製を可能にするS
V40複製起点、選択可能なネオマイシン遺伝子および
SV40スプライシングとポリアデニル化部位を提供す
る。AFT1ポリペプチドをコードするDNAは、発現
を可能にするように選定された方向によりpMAMne
oベクター中に挿入される。この組換えAFT1タンパ
ク質は下記の通り単離される。pMAMneo発現媒介
体と組合わせて使用することができる他の好適な宿主細
胞には、COS細胞およびCHO細胞(それぞれ、AT
CC受託番号、CRL1650およびCCL61)が含
まれる。
【0050】その他、AFT1ポリペプチドは、安定し
て形質移入された哺乳動物細胞株により、産生される。
哺乳動物細胞の安定なトランスフェクションに適切な多
くのベクターは、一般に入手可能であり、例えば「Pouw
ellら(前掲)」を参照されたい。その種の細胞株を構
築する方法も一般に、例えば「Ausubelら(前掲)」を
利用することができる。1つの実施例では、AFT1ポ
リペプチドをコードするcDNAは、ジヒドロ葉酸還元
酵素(DHFR)遺伝子を含む発現ベクター内にクロー
ンされる。プラスミドおよびそれに伴うAFT1コード
遺伝子の宿主細胞染色体中への組込みは、0.01−3
00μMメトトレキセート含有細胞培養液により、選択
される(「Ausubelら(前掲)」に記載)。この優性選
択は多くの細胞型中で行うことができる。組換えタンパ
ク質の発現は形質移入遺伝子のDHFR介在する増幅に
よって増加させることができる。遺伝子増幅をもつ細胞
株を選択する方法は「Ausubelら(前掲)」に記載され
ている。この種の方法は、一般的に、段階的に増加する
レベルのメトトレキセート量を含有する培地での大量培
養に関する。この目的のために通常使用されるDHFR
含有発現ベクターには、pCVSEII−DHRFおよ
びpAdD26SV(A)(「Ausubelら(前掲)」に
記載)が含まれる。上記の宿主細胞のいずれかまたは好
適にはDHFR欠損CHO細胞株(たとえば、CHO
DHFR−細胞、ATCC受託番号CRL9096)
は、安定に形質移入された細胞株またはDHFR介在遺
伝子増幅のDHFR選択に好適な宿主細胞の中に含まれ
る。
て形質移入された哺乳動物細胞株により、産生される。
哺乳動物細胞の安定なトランスフェクションに適切な多
くのベクターは、一般に入手可能であり、例えば「Pouw
ellら(前掲)」を参照されたい。その種の細胞株を構
築する方法も一般に、例えば「Ausubelら(前掲)」を
利用することができる。1つの実施例では、AFT1ポ
リペプチドをコードするcDNAは、ジヒドロ葉酸還元
酵素(DHFR)遺伝子を含む発現ベクター内にクロー
ンされる。プラスミドおよびそれに伴うAFT1コード
遺伝子の宿主細胞染色体中への組込みは、0.01−3
00μMメトトレキセート含有細胞培養液により、選択
される(「Ausubelら(前掲)」に記載)。この優性選
択は多くの細胞型中で行うことができる。組換えタンパ
ク質の発現は形質移入遺伝子のDHFR介在する増幅に
よって増加させることができる。遺伝子増幅をもつ細胞
株を選択する方法は「Ausubelら(前掲)」に記載され
ている。この種の方法は、一般的に、段階的に増加する
レベルのメトトレキセート量を含有する培地での大量培
養に関する。この目的のために通常使用されるDHFR
含有発現ベクターには、pCVSEII−DHRFおよ
びpAdD26SV(A)(「Ausubelら(前掲)」に
記載)が含まれる。上記の宿主細胞のいずれかまたは好
適にはDHFR欠損CHO細胞株(たとえば、CHO
DHFR−細胞、ATCC受託番号CRL9096)
は、安定に形質移入された細胞株またはDHFR介在遺
伝子増幅のDHFR選択に好適な宿主細胞の中に含まれ
る。
【0051】最も好適には、AFT1ポリペプチド又は
AFT1キメラ転写活性因子は安定に形質移入された植
物細胞株により、または、トランスジェニック植物によ
り生産される。植物細胞の安定な形質移入またはトラン
スジェニック植物の樹立に適した多くのベクターは一般
に入手可能である。この種のベクターは「Pouwelsら
(前掲)」「WeissbachおよびWeissbach(前掲)」およ
び「Gelvinら(前掲)」に記載されている。この種の細
胞株を構築する方法は、たとえば「WeissbachおよびWei
ssbach(前掲)」または「Gelvinら(前掲)」に記載さ
れている。典型的には、植物発現ベクターには、(1)
5′および3′調節配列の転写制御下にあるクローンさ
れた植物遺伝子、および(2)優性選択マーカーが含ま
れる。この種の植物発現ベクターはまた、所望に応じ
て、プロモーター調節領域(たとえば、誘導性もしくは
定常性の、または環境的にもしくは発生的に調節され
た、または細胞もしくは組織特異的発現を与えるも
の)、転写開始部位、リボゾーム結合部位、RNAプロ
セッシングシグナル、転写終結部位、および/またはポ
リアデニル化シグナルを含有することがある。 所望の
AFT1核酸配列が得られれば、当業者において公知の
種々の方法により、この配列を操作することは可能であ
る。例えば、前記配列が非コードの近傍領域の場合で
も、その近傍領域も変異導入の対象になるであろう。
AFT1キメラ転写活性因子は安定に形質移入された植
物細胞株により、または、トランスジェニック植物によ
り生産される。植物細胞の安定な形質移入またはトラン
スジェニック植物の樹立に適した多くのベクターは一般
に入手可能である。この種のベクターは「Pouwelsら
(前掲)」「WeissbachおよびWeissbach(前掲)」およ
び「Gelvinら(前掲)」に記載されている。この種の細
胞株を構築する方法は、たとえば「WeissbachおよびWei
ssbach(前掲)」または「Gelvinら(前掲)」に記載さ
れている。典型的には、植物発現ベクターには、(1)
5′および3′調節配列の転写制御下にあるクローンさ
れた植物遺伝子、および(2)優性選択マーカーが含ま
れる。この種の植物発現ベクターはまた、所望に応じ
て、プロモーター調節領域(たとえば、誘導性もしくは
定常性の、または環境的にもしくは発生的に調節され
た、または細胞もしくは組織特異的発現を与えるも
の)、転写開始部位、リボゾーム結合部位、RNAプロ
セッシングシグナル、転写終結部位、および/またはポ
リアデニル化シグナルを含有することがある。 所望の
AFT1核酸配列が得られれば、当業者において公知の
種々の方法により、この配列を操作することは可能であ
る。例えば、前記配列が非コードの近傍領域の場合で
も、その近傍領域も変異導入の対象になるであろう。
【0052】本発明のAFT1DNA配列は、所望によ
り、種々の方法により他のDNA配列と組合わせること
ができる。本発明のAFT1DNA配列は,AFT1タ
ンパク質と通常関連する遺伝子の全てあるいは一部であ
ってもよい。AFT1タンパク質をコードするDNA配
列の部分的な要素において、宿主細胞における転写およ
び翻訳を指示可能な転写開始調節領域を有するDNA構
築体と組合わせることができる。
り、種々の方法により他のDNA配列と組合わせること
ができる。本発明のAFT1DNA配列は,AFT1タ
ンパク質と通常関連する遺伝子の全てあるいは一部であ
ってもよい。AFT1タンパク質をコードするDNA配
列の部分的な要素において、宿主細胞における転写およ
び翻訳を指示可能な転写開始調節領域を有するDNA構
築体と組合わせることができる。
【0053】一般に、前記構築体は、植物において機能
する制御領域に関与していることがある。前記制御領域
は、上記の通り、AFT1タンパク質またはキメラAF
T1タンパク質の産生に影響を与える。そのため、AF
T1タンパク質または機能的な断片をコードするオープ
ンリーディングフレームは、転写開始調節領域をフレー
ムの5´末端に結合させ、天然に見られるような転写開
始調節領域がAFT1構造遺伝子の5´上流領域となる
ようにする。多くの他の転写開始領域には、構成的ある
いは誘導可能な調節を提供するものが入手可能である。
発生上の、ホルモン性の、あるいは環境的な発現が要求
される応用には、適切な5´上流非コード領域が他の遺
伝子、例えば、種子の発生、胚芽の発生あるいは葉の発
生において調節される遺伝子より得られる。
する制御領域に関与していることがある。前記制御領域
は、上記の通り、AFT1タンパク質またはキメラAF
T1タンパク質の産生に影響を与える。そのため、AF
T1タンパク質または機能的な断片をコードするオープ
ンリーディングフレームは、転写開始調節領域をフレー
ムの5´末端に結合させ、天然に見られるような転写開
始調節領域がAFT1構造遺伝子の5´上流領域となる
ようにする。多くの他の転写開始領域には、構成的ある
いは誘導可能な調節を提供するものが入手可能である。
発生上の、ホルモン性の、あるいは環境的な発現が要求
される応用には、適切な5´上流非コード領域が他の遺
伝子、例えば、種子の発生、胚芽の発生あるいは葉の発
生において調節される遺伝子より得られる。
【0054】調節的な転写終結領域はまた、同様に本発
明のDNA構築体に適用される。転写終結領域は、AF
T1タンパク質をコードするDNA配列により、また
は、異なる遺伝子由来の有用な転写終結領域、特に転写
開始領域と通常関連している転写終結領域より提供され
る。転写終結領域は、好適には少なくとも1kb、公的
には終結領域が由来した構造遺伝子の3´の配列を約3
kb有しているのがよい。そのため、発現させたいDN
A配列としてAFT1を有する植物の発現構築体は、広
範囲の種々の植物生活、特に種子の貯蔵タンパク質また
は貯蔵脂質の生産に関与する有用な植物生活に、また
は、工業的あるいは農業的な応用に利用することができ
る。重要なのは、この発明は、双子葉植物および単子葉
植物に応用可能であり、いかなる新たなあるいは改良さ
れた形質転換または再生方法に容易に応用することがで
きることである。
明のDNA構築体に適用される。転写終結領域は、AF
T1タンパク質をコードするDNA配列により、また
は、異なる遺伝子由来の有用な転写終結領域、特に転写
開始領域と通常関連している転写終結領域より提供され
る。転写終結領域は、好適には少なくとも1kb、公的
には終結領域が由来した構造遺伝子の3´の配列を約3
kb有しているのがよい。そのため、発現させたいDN
A配列としてAFT1を有する植物の発現構築体は、広
範囲の種々の植物生活、特に種子の貯蔵タンパク質また
は貯蔵脂質の生産に関与する有用な植物生活に、また
は、工業的あるいは農業的な応用に利用することができ
る。重要なのは、この発明は、双子葉植物および単子葉
植物に応用可能であり、いかなる新たなあるいは改良さ
れた形質転換または再生方法に容易に応用することがで
きることである。
【0055】本発明による有用な植物プロモーターの1
つの実施例はカラリモウイルスたとえばカリフラワーモ
ザイクウイルス(CaMV)プロモーターである。これ
らのプロモーターは多くの植物組織中で高いレベルの発
現を導き、これらのプロモーターの活性はウイルスによ
ってコードされたタンパク質には依存しない。CaMV
は35Sおよび19Sプロモーター両方の供給源であ
る。トランスジェニック植物の多くの組織中では、Ca
MV 35Sプロモーターは強力なプロモーターである
(たとえば、Odellら、Nature、313:810、1985参照)。C
aMVプロモーターはまた単子葉植物中においても高い
活性がある(たとえば「Dekeyserら、Plant Cell、2:59
1、1990」または「Terada及びShimamoto、Mol.Gen.Gene
t.、220:389、1990」参照)。さらに、このプロモーター
の活性は、CaMV35Sプロモーターの重複によって
さらに増加(すなわち、2〜10倍)させることができ
る(たとえば「Kayら、Science、236:1299、1987」「Ow
ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、84:4870、1987」または「F
angら、Plant Cell、1:141、1989参照)。
つの実施例はカラリモウイルスたとえばカリフラワーモ
ザイクウイルス(CaMV)プロモーターである。これ
らのプロモーターは多くの植物組織中で高いレベルの発
現を導き、これらのプロモーターの活性はウイルスによ
ってコードされたタンパク質には依存しない。CaMV
は35Sおよび19Sプロモーター両方の供給源であ
る。トランスジェニック植物の多くの組織中では、Ca
MV 35Sプロモーターは強力なプロモーターである
(たとえば、Odellら、Nature、313:810、1985参照)。C
aMVプロモーターはまた単子葉植物中においても高い
活性がある(たとえば「Dekeyserら、Plant Cell、2:59
1、1990」または「Terada及びShimamoto、Mol.Gen.Gene
t.、220:389、1990」参照)。さらに、このプロモーター
の活性は、CaMV35Sプロモーターの重複によって
さらに増加(すなわち、2〜10倍)させることができ
る(たとえば「Kayら、Science、236:1299、1987」「Ow
ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、84:4870、1987」または「F
angら、Plant Cell、1:141、1989参照)。
【0056】他の有用な植物プロモーターには、これら
に限定はされないが、ノパリンシンターゼプロモーター
(Anら、Plant Physiol.、88:547、1988)およびオクト
ピンシンターゼプロモーター(Frommら、Plant Cell、
1:977、1989)が含まれる。
に限定はされないが、ノパリンシンターゼプロモーター
(Anら、Plant Physiol.、88:547、1988)およびオクト
ピンシンターゼプロモーター(Frommら、Plant Cell、
1:977、1989)が含まれる。
【0057】ある種の用途の場合には、適切な組織中
で、適切なレベルで、適切な発生時期にAFT1遺伝子
産物を生産することが望ましいことがある。それ自体の
明確な特性がその調節配列中に包含され、環境、ホルモ
ンおよび/または発生の信号に応答して調節されること
が示されている一群の遺伝子プロモーターがある。これ
らには、(1)熱調節遺伝子発現(たとえば、Callis
ら、Plant Physiol.、88:965、1988)、(2)光調節遺
伝子発現(たとえば「Kuhlemeierら、Plant Cell、1:47
1、1989」に記載のエンドウrbcS−3A、「Schaffne
r及びSheen、Plant Cell、3:997、1991」に記載のトウモ
ロコシrbcSプロモーターまたは「Simpsonら、EMBO
J.、4:2723、1985」に記載のエンドウ中の葉緑素a/b
結合タンパク質)、(3)ホルモン制御遺伝子発現(た
とえば「Marcotteら、Plant Cell、1:969、1989」に記載
のコムギのEm遺伝子からのアブシジン酸応答性配
列)、(4)創傷誘導遺伝子発現(たとえば、「Sieber
tzら、Plant Cell、1:961、1989」に記載のwunI)、
または(5)器官特異性遺伝子発現 (たとえば、「Ro
shalら、EMBO J.、6:1155、1987」に記載の塊茎特異性貯
蔵タンパク質遺伝子」、「Schernthanerら、EMBO J.、
7:1249、1988」に記載のトウモロコシ由来の23−kD
aゼイン遺伝子または「Bustosら、Plant Cell、1:839、
1989」に記載のインゲンマメβファセオリン遺伝子)の
原因である遺伝子プロモーターが含まれる。
で、適切なレベルで、適切な発生時期にAFT1遺伝子
産物を生産することが望ましいことがある。それ自体の
明確な特性がその調節配列中に包含され、環境、ホルモ
ンおよび/または発生の信号に応答して調節されること
が示されている一群の遺伝子プロモーターがある。これ
らには、(1)熱調節遺伝子発現(たとえば、Callis
ら、Plant Physiol.、88:965、1988)、(2)光調節遺
伝子発現(たとえば「Kuhlemeierら、Plant Cell、1:47
1、1989」に記載のエンドウrbcS−3A、「Schaffne
r及びSheen、Plant Cell、3:997、1991」に記載のトウモ
ロコシrbcSプロモーターまたは「Simpsonら、EMBO
J.、4:2723、1985」に記載のエンドウ中の葉緑素a/b
結合タンパク質)、(3)ホルモン制御遺伝子発現(た
とえば「Marcotteら、Plant Cell、1:969、1989」に記載
のコムギのEm遺伝子からのアブシジン酸応答性配
列)、(4)創傷誘導遺伝子発現(たとえば、「Sieber
tzら、Plant Cell、1:961、1989」に記載のwunI)、
または(5)器官特異性遺伝子発現 (たとえば、「Ro
shalら、EMBO J.、6:1155、1987」に記載の塊茎特異性貯
蔵タンパク質遺伝子」、「Schernthanerら、EMBO J.、
7:1249、1988」に記載のトウモロコシ由来の23−kD
aゼイン遺伝子または「Bustosら、Plant Cell、1:839、
1989」に記載のインゲンマメβファセオリン遺伝子)の
原因である遺伝子プロモーターが含まれる。
【0058】植物発現ベクターもまた場合によっては、
効率的なRNA合成および蓄積のために重要であること
が示されているRNAプロセッシングシグナル、たとえ
ばイントロンを含むことがある(Callisら、Genes and
Dev.、1:1183、1987)。RNAスプライス配列の位置は
植物中のトランス遺伝子の発現のレベルに劇的に影響す
ることがある。この事実のために、イントロンはトラン
ス遺伝子中でAFT1ポリペプチドコード配列の上流ま
たは下流に配置して、遺伝子発現を調節することができ
る。
効率的なRNA合成および蓄積のために重要であること
が示されているRNAプロセッシングシグナル、たとえ
ばイントロンを含むことがある(Callisら、Genes and
Dev.、1:1183、1987)。RNAスプライス配列の位置は
植物中のトランス遺伝子の発現のレベルに劇的に影響す
ることがある。この事実のために、イントロンはトラン
ス遺伝子中でAFT1ポリペプチドコード配列の上流ま
たは下流に配置して、遺伝子発現を調節することができ
る。
【0059】前記の5′制御調節配列の他に、発現ベク
ターはまた、一般的に植物遺伝子の3′領域中に存在す
る制御調節領域を含むことがある(Thornburgら、Proc.
Natl.Acad.Sci.USA、84:744,1987;Anら、Plant Cell、
1:115、1989)。たとえば、3′終結領域は発現ベクター
中に含まれて、mRNAの安定性を増加することができ
る。この種の終結領域の1つは、ジャガイモのPI−I
I終結領域から誘導することができる。さらに、他の通
常使用される終結配列はオクトピンまたはノパリンシン
ターゼシグナルから由来であってもよい。
ターはまた、一般的に植物遺伝子の3′領域中に存在す
る制御調節領域を含むことがある(Thornburgら、Proc.
Natl.Acad.Sci.USA、84:744,1987;Anら、Plant Cell、
1:115、1989)。たとえば、3′終結領域は発現ベクター
中に含まれて、mRNAの安定性を増加することができ
る。この種の終結領域の1つは、ジャガイモのPI−I
I終結領域から誘導することができる。さらに、他の通
常使用される終結配列はオクトピンまたはノパリンシン
ターゼシグナルから由来であってもよい。
【0060】植物発現ベクターはまた典型的には、形質
転換されるこれら細胞を同定するのに使用される優性選
択マーカー遺伝子を含有する。植物系に有用な選択マー
カー遺伝子には、抗生物質耐性遺伝子、たとえばハイグ
ロマイシン、カナマイシン、ブレオマイシン、G41
8、ストレプトマイシン又はスペクチノマイシンに対す
る耐性遺伝子をコードするものが含まれる。光合成に必
要な遺伝子もまた、光合成欠損株中の選択マーカーとし
て使用することができる。最後に、除草剤耐性をコード
する遺伝子は選択マーカーとして使用することができ
る。有用な除草剤耐性遺伝子には、酵素ホスフィノスリ
シンアセチルトランスフェラーゼをコードしかつ広範囲
な除草剤「Basta(登録商標)(Hoechst AG社、
ドイツ、フランクフルト)」に対する耐性を与えるba
r遺伝子が含まれる。
転換されるこれら細胞を同定するのに使用される優性選
択マーカー遺伝子を含有する。植物系に有用な選択マー
カー遺伝子には、抗生物質耐性遺伝子、たとえばハイグ
ロマイシン、カナマイシン、ブレオマイシン、G41
8、ストレプトマイシン又はスペクチノマイシンに対す
る耐性遺伝子をコードするものが含まれる。光合成に必
要な遺伝子もまた、光合成欠損株中の選択マーカーとし
て使用することができる。最後に、除草剤耐性をコード
する遺伝子は選択マーカーとして使用することができ
る。有用な除草剤耐性遺伝子には、酵素ホスフィノスリ
シンアセチルトランスフェラーゼをコードしかつ広範囲
な除草剤「Basta(登録商標)(Hoechst AG社、
ドイツ、フランクフルト)」に対する耐性を与えるba
r遺伝子が含まれる。
【0061】選択マーカーは、特定の選択剤に対する植
物細胞の感受性を決定すること、および、形質転換細胞
の全部でないにしても大部分を効果的に死滅させる薬剤
の濃度を決定することによってより効率的に利用され
る。タバコ形質転換のための抗生物質の有用な濃度は、
たとえば、75−100μg/ml(カナマイシン)、
20−50μg/ml(ハイグロマイシン)、または5
−10μg/ml(ブレオマイシン)を含む。除草剤耐
性のための形質転換体を選択する有用な方策はたとえば
「Vasilら(前掲)」において記載されている。
物細胞の感受性を決定すること、および、形質転換細胞
の全部でないにしても大部分を効果的に死滅させる薬剤
の濃度を決定することによってより効率的に利用され
る。タバコ形質転換のための抗生物質の有用な濃度は、
たとえば、75−100μg/ml(カナマイシン)、
20−50μg/ml(ハイグロマイシン)、または5
−10μg/ml(ブレオマイシン)を含む。除草剤耐
性のための形質転換体を選択する有用な方策はたとえば
「Vasilら(前掲)」において記載されている。
【0062】遺伝子発現のレベルが、プロモーター、R
NAプロセッシングシグナルおよびターミネーター要素
との組合せのみならず、これらの要素が選択マーカー遺
伝子発現のレベルを増加するのに使用される方法にも依
存しているということは分子生物学特に植物分子生物学
の分野の当業者には十分明白である。植物の形質転換 植物発現ベクターが構築されると、トランスジェニック
植物を産り出すために、組換え遺伝子物質を宿主植物中
に導入する数種の標準方法が利用できる。これらの方法
には、(1)アグロバクテリウム仲介形質転換(A.tume
faciens及びA.rhizogenes)(たとえば、「Lichtenstei
n and Fuller、Genetic Engineering、第6巻、PWJ Ri
gby編、London、Academic Press、1987年」および「Licht
enstein,C.P.and Draper,J.、DNA Cloning、第II巻、
D.M.Glover編、Oxford、IRI Press、1985年」参照)、
(2)粒子輸送システム(たとえば、「Gordon-Kammら、
PlantCell、2:603、1990」または「BioRad Technical B
ulletin 1687(前掲)」参照)、(3)マイクロイン
ジェクションプロトコル(たとえば、「Greenら(前
掲)」参照)、(4)ポリエチレングリコール(PE
G)操作法(たとえば、「Draperら、Plant Cell Phy
siol.、23:451、1982」または「Zhang及びWu、Theor.Appl.
Genet.、76:835、1988」参照)、(5)リポソーム仲介D
NA摂取(たとえば、「Freemanら、Plant Cell Physi
ol.、25:1353、1984」参照)、(6)エレクトロポレーシ
ョンプロトコル(たとえば、「Gelvinら(前掲)」「De
keyser等(前掲)」または「Fromm等、Nature、319:791、
1986」参照)、および(7)攪拌法(たとえば、「Kind
le(前掲)」参照)が含まれる。形質転換の方法は、本
発明においては重要ではない。植物形質転換の種々の方
法が現在利用可能である(前掲)。より新しい方法は、
穀物の形質転換あるいは直接応用される他の宿主細胞の
形質転換に利用可能である。従って、広範囲の種々の方
法は、植物宿主の遺伝子中にあるDNA配列を挿入し
て、双子葉および単子葉の両方において、表現型の変化
に影響する配列における転写あるいは転写産物及び翻訳
を行わせるように発展している。さらに、DNA構築体
を植物宿主へ導入する方法は、本発明に重要ではない。
そのため、形質転換を効率的に行わせる方法のいずれを
用いてもよい。
NAプロセッシングシグナルおよびターミネーター要素
との組合せのみならず、これらの要素が選択マーカー遺
伝子発現のレベルを増加するのに使用される方法にも依
存しているということは分子生物学特に植物分子生物学
の分野の当業者には十分明白である。植物の形質転換 植物発現ベクターが構築されると、トランスジェニック
植物を産り出すために、組換え遺伝子物質を宿主植物中
に導入する数種の標準方法が利用できる。これらの方法
には、(1)アグロバクテリウム仲介形質転換(A.tume
faciens及びA.rhizogenes)(たとえば、「Lichtenstei
n and Fuller、Genetic Engineering、第6巻、PWJ Ri
gby編、London、Academic Press、1987年」および「Licht
enstein,C.P.and Draper,J.、DNA Cloning、第II巻、
D.M.Glover編、Oxford、IRI Press、1985年」参照)、
(2)粒子輸送システム(たとえば、「Gordon-Kammら、
PlantCell、2:603、1990」または「BioRad Technical B
ulletin 1687(前掲)」参照)、(3)マイクロイン
ジェクションプロトコル(たとえば、「Greenら(前
掲)」参照)、(4)ポリエチレングリコール(PE
G)操作法(たとえば、「Draperら、Plant Cell Phy
siol.、23:451、1982」または「Zhang及びWu、Theor.Appl.
Genet.、76:835、1988」参照)、(5)リポソーム仲介D
NA摂取(たとえば、「Freemanら、Plant Cell Physi
ol.、25:1353、1984」参照)、(6)エレクトロポレーシ
ョンプロトコル(たとえば、「Gelvinら(前掲)」「De
keyser等(前掲)」または「Fromm等、Nature、319:791、
1986」参照)、および(7)攪拌法(たとえば、「Kind
le(前掲)」参照)が含まれる。形質転換の方法は、本
発明においては重要ではない。植物形質転換の種々の方
法が現在利用可能である(前掲)。より新しい方法は、
穀物の形質転換あるいは直接応用される他の宿主細胞の
形質転換に利用可能である。従って、広範囲の種々の方
法は、植物宿主の遺伝子中にあるDNA配列を挿入し
て、双子葉および単子葉の両方において、表現型の変化
に影響する配列における転写あるいは転写産物及び翻訳
を行わせるように発展している。さらに、DNA構築体
を植物宿主へ導入する方法は、本発明に重要ではない。
そのため、形質転換を効率的に行わせる方法のいずれを
用いてもよい。
【0063】次のものはアグロバクテリウム仲介植物形
質転換を概説する一例である。植物細胞のゲノム中に導
入される遺伝子を操作する一般法は2つの段階で実施さ
れる。第一段階では、すべてのクローニングおよびDN
A修飾工程は大腸菌中で行い、所望の遺伝子構築物を含
有するプラスミドを接合によってアグロバクテリウム中
に導入される。第二段階では、結果として得られたアグ
ロバクテリウム株を使用して植物細胞を形質転換する。
したがって、一般的な植物発現ベクターの場合、そのプ
ラスミドはアグロバクテリウム中で複製を可能にする複
製起点、および大腸菌中で機能し高コピー数をもたらす
起点を含有している。このことによって、アグロバクテ
リウムへの導入およびその後の植物中への導入の前に、
大腸菌中でのトランス遺伝子の円滑な生産および試験が
可能となる。複数の耐性遺伝子をベクターに持たせるこ
とができる。1つはバクテリアの選択のためのものたと
えばストレプトマイシン、および他は植物中で発現する
ものたとえばカナマイシン耐性をコードする遺伝子また
は除草剤耐性遺伝子である。指向性T−DNAボーダー
配列に作用可能に結合している1つまたはそれ以上のト
ランス遺伝子を付加するための制限酵素部位も存在す
る。この指向性T−DNAボーダー配列は、適切な調節
配列およびアグロバクテリウムの転移機能によって認識
され、植物に転移する領域の範囲を定める。
質転換を概説する一例である。植物細胞のゲノム中に導
入される遺伝子を操作する一般法は2つの段階で実施さ
れる。第一段階では、すべてのクローニングおよびDN
A修飾工程は大腸菌中で行い、所望の遺伝子構築物を含
有するプラスミドを接合によってアグロバクテリウム中
に導入される。第二段階では、結果として得られたアグ
ロバクテリウム株を使用して植物細胞を形質転換する。
したがって、一般的な植物発現ベクターの場合、そのプ
ラスミドはアグロバクテリウム中で複製を可能にする複
製起点、および大腸菌中で機能し高コピー数をもたらす
起点を含有している。このことによって、アグロバクテ
リウムへの導入およびその後の植物中への導入の前に、
大腸菌中でのトランス遺伝子の円滑な生産および試験が
可能となる。複数の耐性遺伝子をベクターに持たせるこ
とができる。1つはバクテリアの選択のためのものたと
えばストレプトマイシン、および他は植物中で発現する
ものたとえばカナマイシン耐性をコードする遺伝子また
は除草剤耐性遺伝子である。指向性T−DNAボーダー
配列に作用可能に結合している1つまたはそれ以上のト
ランス遺伝子を付加するための制限酵素部位も存在す
る。この指向性T−DNAボーダー配列は、適切な調節
配列およびアグロバクテリウムの転移機能によって認識
され、植物に転移する領域の範囲を定める。
【0064】別の例では、植物細胞は、クローンDNA
が沈殿しているタングステンマイクロプロジェクタイル
を細胞中に射ち込むことによって形質転換することがで
きる。射ち込みに使用されるBiolistic Apparatus(Bi
o-rad、米国、カリフォルニア州、ハークル)では、充
填火薬(22口径動力ピストンツールチャージ)または
空気噴射が、銃身を介してプラスチックマイクロプロジ
ェクタイルを発射する。DNAが沈殿しているタングス
テン粒子の懸濁液の一定量をプラスチックマイクロプロ
ジェクタイルの前方に置く。後者は、マイクロプロジェ
クタイルが通過するには小さすぎる貫通孔を有するアク
リルの停止板に発射される。結果として、プラスチック
マイクロプロジェクタイルは停止板に激突し、タングス
テンマイクロプロジェクタイルは停止板中の孔を通過し
てその標的に進み続ける。本発明の場合、標的は植物細
胞、組織、種子、または胚芽とすることができる。細胞
中に導入された、マイクロプロジェクタイル上のDNA
は核または葉緑体中のいずれかに組込まれる。
が沈殿しているタングステンマイクロプロジェクタイル
を細胞中に射ち込むことによって形質転換することがで
きる。射ち込みに使用されるBiolistic Apparatus(Bi
o-rad、米国、カリフォルニア州、ハークル)では、充
填火薬(22口径動力ピストンツールチャージ)または
空気噴射が、銃身を介してプラスチックマイクロプロジ
ェクタイルを発射する。DNAが沈殿しているタングス
テン粒子の懸濁液の一定量をプラスチックマイクロプロ
ジェクタイルの前方に置く。後者は、マイクロプロジェ
クタイルが通過するには小さすぎる貫通孔を有するアク
リルの停止板に発射される。結果として、プラスチック
マイクロプロジェクタイルは停止板に激突し、タングス
テンマイクロプロジェクタイルは停止板中の孔を通過し
てその標的に進み続ける。本発明の場合、標的は植物細
胞、組織、種子、または胚芽とすることができる。細胞
中に導入された、マイクロプロジェクタイル上のDNA
は核または葉緑体中のいずれかに組込まれる。
【0065】トランス遺伝子の植物細胞中への導入と発
現は当事者にとって現在は日常的な操作である。それは
遺伝子発現の研究を実行し、農業上または商業上の利益
のある改良植物変種を得る試みの主要な手段となってい
る。トランスジェニック植物の再生 植物発現ベクターで形質転換された植物細胞は、たとえ
ば単独の細胞、カルス組織または葉ディスクから標準植
物組織培養法にしたがって再生することができる。殆ど
すべての植物からの種々の細胞、組織および器官を培養
して、完全な植物に再生することができることは当業者
では公知である。この種の技術はたとえば「Vasil(前
掲)」「Greenら(前掲)」「Weissbach及びWeissbach
(前掲)」「Gelvinら(前掲)」に記載されている。
現は当事者にとって現在は日常的な操作である。それは
遺伝子発現の研究を実行し、農業上または商業上の利益
のある改良植物変種を得る試みの主要な手段となってい
る。トランスジェニック植物の再生 植物発現ベクターで形質転換された植物細胞は、たとえ
ば単独の細胞、カルス組織または葉ディスクから標準植
物組織培養法にしたがって再生することができる。殆ど
すべての植物からの種々の細胞、組織および器官を培養
して、完全な植物に再生することができることは当業者
では公知である。この種の技術はたとえば「Vasil(前
掲)」「Greenら(前掲)」「Weissbach及びWeissbach
(前掲)」「Gelvinら(前掲)」に記載されている。
【0066】1つの特定の実例では、35S CaMV
プロモーターとノパリンシンターゼターミネーターの制
御下にありかつ選択マーカー(たとえば、カナマイシン
耐性)を持つクローン化AFT1ポリペプチドはアグロ
バクテリウム中に形質転換される。葉ディスク(たとえ
ば、タバコリーフディスク)のベクター含有アグロバク
テリウムによる形質転換はHorsch等(Science、227:122
9、1985)に記載のように実施する。推定形質転換体がカ
ナマイシン含有植物組織培養基(たとえば100μg/
ml)上に数週間(たとえば、3から5週間)後に選択
される。次いで、カナマイシン耐性の新芽を根を発生さ
せるためのホルモンのない植物組織培地上に置く。カナ
マイシン耐性植物を温室栽培用に選択する。所望に応じ
て、自家稔性のトランスジェニック植物からの種子を土
壌のない培地に播種し、温室中で栽培することができ
る。表面を滅菌した種子をホルモンを含まないカナマイ
シン含有培地に播種して、カナマイシン耐性の子孫を選
択する。トランス遺伝子の組込みについての分析は標準
法で実施する(たとえば、「Ausubelら(前掲)」「Gel
vinら(前掲)」参照)。
プロモーターとノパリンシンターゼターミネーターの制
御下にありかつ選択マーカー(たとえば、カナマイシン
耐性)を持つクローン化AFT1ポリペプチドはアグロ
バクテリウム中に形質転換される。葉ディスク(たとえ
ば、タバコリーフディスク)のベクター含有アグロバク
テリウムによる形質転換はHorsch等(Science、227:122
9、1985)に記載のように実施する。推定形質転換体がカ
ナマイシン含有植物組織培養基(たとえば100μg/
ml)上に数週間(たとえば、3から5週間)後に選択
される。次いで、カナマイシン耐性の新芽を根を発生さ
せるためのホルモンのない植物組織培地上に置く。カナ
マイシン耐性植物を温室栽培用に選択する。所望に応じ
て、自家稔性のトランスジェニック植物からの種子を土
壌のない培地に播種し、温室中で栽培することができ
る。表面を滅菌した種子をホルモンを含まないカナマイ
シン含有培地に播種して、カナマイシン耐性の子孫を選
択する。トランス遺伝子の組込みについての分析は標準
法で実施する(たとえば、「Ausubelら(前掲)」「Gel
vinら(前掲)」参照)。
【0067】次いで、選択マーカーを発現するトランス
ジェニック植物をトランスジェニックDNAの転送につ
いてイムノブロットおよびDNA検出法によってスクリ
ーニングする。各陽性のトランスジェニック植物および
そのトランスジェニック子孫は、同一のトランス遺伝子
で確立された他のトランスジェニック植物と比較して特
有である。トランス遺伝子DNAの植物ゲノムDNAへ
の組込みは多くの場合無作為であり、組込みの部位はト
ランス遺伝子発現のレベルおよび組織と発生パターンに
大きく影響することがある。その結果、通常多くのトラ
ンスジェニック株が各トランス遺伝子についてスクリー
ニングされ、最も適切な発現プロフィールを持つ植物を
同定し選択する。
ジェニック植物をトランスジェニックDNAの転送につ
いてイムノブロットおよびDNA検出法によってスクリ
ーニングする。各陽性のトランスジェニック植物および
そのトランスジェニック子孫は、同一のトランス遺伝子
で確立された他のトランスジェニック植物と比較して特
有である。トランス遺伝子DNAの植物ゲノムDNAへ
の組込みは多くの場合無作為であり、組込みの部位はト
ランス遺伝子発現のレベルおよび組織と発生パターンに
大きく影響することがある。その結果、通常多くのトラ
ンスジェニック株が各トランス遺伝子についてスクリー
ニングされ、最も適切な発現プロフィールを持つ植物を
同定し選択する。
【0068】トランスジェニック株はトランス遺伝子発
現のレベルで評価される。RNAレベルでの発現が最初
に決定され、発現陽性植物を同定し定量する。その際
は、RNA分析の標準法を使用し、それにはトランス遺
伝子RNA鋳型のみを増幅するように設計されたオリゴ
ヌクレオチドプライマーを使用するPCR増幅検定法お
よびトランス遺伝子特異的プローブを使用する溶液ハイ
ブリダイゼーション解析法が含まれる(たとえば「Ausu
belら(前掲)」参照)。次いで、RNA陽性植物をタ
ンパク質発現についてAFT1特異性抗体を使用するウ
エスタンイムノブロット分析法によって分析する(たと
えば「Ausubelら(前掲)」参照)。さらに、標準プロ
トコールによるインサイチュ(細胞内)ハイブリダイゼ
ーションおよび免疫細胞化学を夫々トランス遺伝子特異
的ヌクレオチドプローブおよび抗体を使用して行い、ト
ランスジェニック組織中において発現が極在している部
位を決定することができる。
現のレベルで評価される。RNAレベルでの発現が最初
に決定され、発現陽性植物を同定し定量する。その際
は、RNA分析の標準法を使用し、それにはトランス遺
伝子RNA鋳型のみを増幅するように設計されたオリゴ
ヌクレオチドプライマーを使用するPCR増幅検定法お
よびトランス遺伝子特異的プローブを使用する溶液ハイ
ブリダイゼーション解析法が含まれる(たとえば「Ausu
belら(前掲)」参照)。次いで、RNA陽性植物をタ
ンパク質発現についてAFT1特異性抗体を使用するウ
エスタンイムノブロット分析法によって分析する(たと
えば「Ausubelら(前掲)」参照)。さらに、標準プロ
トコールによるインサイチュ(細胞内)ハイブリダイゼ
ーションおよび免疫細胞化学を夫々トランス遺伝子特異
的ヌクレオチドプローブおよび抗体を使用して行い、ト
ランスジェニック組織中において発現が極在している部
位を決定することができる。
【0069】組換えAFT1ポリペプチドがいずれかの
細胞中またはトランスジェニック植物中で発現されると
(たとえば、上記のように)、それはたとえばアフィニ
ティークロマトグラフィ法を使用して単離することがで
きる。1つの例としては、抗AFT1抗原(たとえば
「Ausubelら(前掲)」に記載のようにまたは標準法に
よって生産される)をカラムに結合させ、このポリペプ
チドを単離するのに用いることができる。アフィニティ
ークロマトグラフィ法の前のAFT1産生細胞の溶解お
よび分画は標準法(たとえば「Ausubelら(前掲)」参
照)で実施することができる。組換えタンパク質は単離
されると、所望に応じて、さらに高性能の液体クロマト
グラフィ法(HPLC)(たとえば「Fisher、Laborator
y Techniques In Biochemistry And Molecular、Wo
rk and Burdon編、Elsevier、1980」参照)により精製す
ることができる。
細胞中またはトランスジェニック植物中で発現されると
(たとえば、上記のように)、それはたとえばアフィニ
ティークロマトグラフィ法を使用して単離することがで
きる。1つの例としては、抗AFT1抗原(たとえば
「Ausubelら(前掲)」に記載のようにまたは標準法に
よって生産される)をカラムに結合させ、このポリペプ
チドを単離するのに用いることができる。アフィニティ
ークロマトグラフィ法の前のAFT1産生細胞の溶解お
よび分画は標準法(たとえば「Ausubelら(前掲)」参
照)で実施することができる。組換えタンパク質は単離
されると、所望に応じて、さらに高性能の液体クロマト
グラフィ法(HPLC)(たとえば「Fisher、Laborator
y Techniques In Biochemistry And Molecular、Wo
rk and Burdon編、Elsevier、1980」参照)により精製す
ることができる。
【0070】これらのポリペプチドの発現および精製の
一般技術もまた有用なAFT断片および類似物の生産お
よび単離に使用することができる。
一般技術もまた有用なAFT断片および類似物の生産お
よび単離に使用することができる。
【0071】しかし、他の用途において、植物細胞また
はトランスジェニック植物中のトランス遺伝子の発現は
望ましい結果とすることができる。これらには、植物の
防御に関するタンパク、例えば、3−O−メチルトラン
スフェラーゼ又はアスコルビン酸過酸化酵素、又は、植
物の正常な発生を変えるような用途が含まれる。用途 AFT1またはキメラAFT1転写活性化因子を形質転
換植物細胞に導入することによって、発生を容易に操作
することができる。例えば、本発明のトランスジェニッ
ク植物によるAFT1またはAFT1キメラ転写活性化
因子の発現が、植物遺伝子の発現を変化、単純化及び安
価にし、あるいは調節するために使用することができ
る。これは、例えば、植物の防御メカニズム、植物の貯
蔵タンパク質成分の発現、あるいは、他の多くの植物発
生に関する現象に使用することできる。他の態様 本発明にはまた、アブラナ科植物のAFT1タンパク質
の生物学的に活性な断片または類似体のいずれも含まれ
る。「生物学的に活性な」とは、第1図(配列番号2)
に示したアブラナ科植物のAFT1ポリペプチドの特徴
である生体内(in vivo)または試験管内(in vitro)
のいずれかの活性を有することを意味する。アブラナ科
植物のAFT1タンパク質はある範囲の生理学的特性を
示し、且つ、この種の特性がアブラナ科植物のAFT1
タンパク質分子の異なる部分に起因するため、有用なA
FT1断片またはAFT1類似体とは、AFT1の転写
活性化または結合活性を調べるためのいずれの生物学的
な解析法、例えば、上記の解析法において生物学的活性
を示すものを指す。このようなAFT1断片またはAF
T1類似体は、異なる細胞型の発生段階に従って、そし
て、種々の環境因子やホルモンによる信号に応答して、
あるいは、特有のシグナル伝達経路に反応して、機能す
る可能性がある。
はトランスジェニック植物中のトランス遺伝子の発現は
望ましい結果とすることができる。これらには、植物の
防御に関するタンパク、例えば、3−O−メチルトラン
スフェラーゼ又はアスコルビン酸過酸化酵素、又は、植
物の正常な発生を変えるような用途が含まれる。用途 AFT1またはキメラAFT1転写活性化因子を形質転
換植物細胞に導入することによって、発生を容易に操作
することができる。例えば、本発明のトランスジェニッ
ク植物によるAFT1またはAFT1キメラ転写活性化
因子の発現が、植物遺伝子の発現を変化、単純化及び安
価にし、あるいは調節するために使用することができ
る。これは、例えば、植物の防御メカニズム、植物の貯
蔵タンパク質成分の発現、あるいは、他の多くの植物発
生に関する現象に使用することできる。他の態様 本発明にはまた、アブラナ科植物のAFT1タンパク質
の生物学的に活性な断片または類似体のいずれも含まれ
る。「生物学的に活性な」とは、第1図(配列番号2)
に示したアブラナ科植物のAFT1ポリペプチドの特徴
である生体内(in vivo)または試験管内(in vitro)
のいずれかの活性を有することを意味する。アブラナ科
植物のAFT1タンパク質はある範囲の生理学的特性を
示し、且つ、この種の特性がアブラナ科植物のAFT1
タンパク質分子の異なる部分に起因するため、有用なA
FT1断片またはAFT1類似体とは、AFT1の転写
活性化または結合活性を調べるためのいずれの生物学的
な解析法、例えば、上記の解析法において生物学的活性
を示すものを指す。このようなAFT1断片またはAF
T1類似体は、異なる細胞型の発生段階に従って、そし
て、種々の環境因子やホルモンによる信号に応答して、
あるいは、特有のシグナル伝達経路に反応して、機能す
る可能性がある。
【0072】好適な類似体には、その配列が、野生型の
配列から、保存的なアミノ酸置換、例えばあるアミノ酸
を同様な特性を持つアミノ酸へ置換すること(例えば、
グリシンをバリンへ、リジンをアルギニンへ等)により
変更された、または、そのポリペプチドの生物学的活性
を破壊しない1つ以上の非保存的なアミノ酸置換、欠
失、もしくは挿入により変更された、異なるAFT1ポ
リペプチド(またはその生物学的活性な断片)が含まれ
る。
配列から、保存的なアミノ酸置換、例えばあるアミノ酸
を同様な特性を持つアミノ酸へ置換すること(例えば、
グリシンをバリンへ、リジンをアルギニンへ等)により
変更された、または、そのポリペプチドの生物学的活性
を破壊しない1つ以上の非保存的なアミノ酸置換、欠
失、もしくは挿入により変更された、異なるAFT1ポ
リペプチド(またはその生物学的活性な断片)が含まれ
る。
【0073】類似体は天然に存在するAFT1タンパク
質とアミノ酸配列において異なる可能性があり、または
配列とは関係しない方法による修飾体である可能性、ま
たは、その両方である可能性とがある。本発明において
は、一般的に、天然に存在するAFT1ポリペプチド配
列の20個のアミノ酸残基から成る断片と、好適には4
0個のアミノ酸残基から成る断片とまたはさらに好適に
は全配列と、少なくとも70%、好適には80%、さら
に好適には90%、最も好適には95%、同様に99%
の相同性を示す。
質とアミノ酸配列において異なる可能性があり、または
配列とは関係しない方法による修飾体である可能性、ま
たは、その両方である可能性とがある。本発明において
は、一般的に、天然に存在するAFT1ポリペプチド配
列の20個のアミノ酸残基から成る断片と、好適には4
0個のアミノ酸残基から成る断片とまたはさらに好適に
は全配列と、少なくとも70%、好適には80%、さら
に好適には90%、最も好適には95%、同様に99%
の相同性を示す。
【0074】一次配列の改変には、遺伝的変種、天然的
および誘導的の両方が含まれる。天然に存在するL−ア
ミノ酸以外の残基、たとえばD−アミノ酸、非天然産ま
たは合成アミノ酸例えばβもしくはγアミノ酸を含む類
似体もまた含まれる。その他、安定性の向上はペプチド
分子の環状化によって行うことができる。アセチル化、
メチル化、リン酸化、カルボキシル化またはグリコシル
化を含むポリペプチドの生体内もしくは試験管内の化学
誘導体形成によって修飾されたクルーシファAFT1ポ
リペプチドも本発明に含まれる。
および誘導的の両方が含まれる。天然に存在するL−ア
ミノ酸以外の残基、たとえばD−アミノ酸、非天然産ま
たは合成アミノ酸例えばβもしくはγアミノ酸を含む類
似体もまた含まれる。その他、安定性の向上はペプチド
分子の環状化によって行うことができる。アセチル化、
メチル化、リン酸化、カルボキシル化またはグリコシル
化を含むポリペプチドの生体内もしくは試験管内の化学
誘導体形成によって修飾されたクルーシファAFT1ポ
リペプチドも本発明に含まれる。
【0075】実質的に完全長のポリペプチドの外に、本
発明はそのポリペプチドの生物学的活性な断片も含む。
本明細書において用いられているように、ポリペプチド
に適用されている用語「断片」は、通常少なくとも20
個の残基、さらに典型的には少なくとも40個の残基、
好適には少なくとも60個の残基の全長である。アブラ
ナ科植物のAFT1タンパク質の断片は当業者に公知の
方法で作製することができる。候補断片がAFT1の生
物学的活性を示す能力は、本明細書に記載の方法によっ
て評価することができる。このペプチドの生物学的活性
に必要でない残基、たとえば別のmRNAスプライシン
グや別のタンパク質プロセッシングにより付加される残
基を含有するAFT1ポリペプチドも本発明に含まれ
る。
発明はそのポリペプチドの生物学的活性な断片も含む。
本明細書において用いられているように、ポリペプチド
に適用されている用語「断片」は、通常少なくとも20
個の残基、さらに典型的には少なくとも40個の残基、
好適には少なくとも60個の残基の全長である。アブラ
ナ科植物のAFT1タンパク質の断片は当業者に公知の
方法で作製することができる。候補断片がAFT1の生
物学的活性を示す能力は、本明細書に記載の方法によっ
て評価することができる。このペプチドの生物学的活性
に必要でない残基、たとえば別のmRNAスプライシン
グや別のタンパク質プロセッシングにより付加される残
基を含有するAFT1ポリペプチドも本発明に含まれ
る。
【0076】
配列番号:1 配列の長さ:845 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: AAAAAAAAAT CAAATCTCTC TCTTTCTCTC TCTAATGGCG GCGACATTAG GCAGAGACCA 60 GTATGTGTAC ATGGCGAAGC TCGCCGAGCA GGCGGAGCGT TACGAAGAGA TGGTTCAATT 120 CATGGAACAG CTCGTTACAG GCGCTACTCC AGCGGAAGAG CTCACCGTTG AAGAGAGGAA 180 TCTCCTCTCT GTTGCTTACA AGAACGTGAT CGGATCTCTA CGCGCCGCCT GGAGGATCGT 240 GTCTTCGATT GAGCAGAAGG AAGAGAGTAG GAAGAACGAC GAGCACGTGT CGCTTGTCAA 300 GGATTACAGA TCTAAAGTTG AGTCTGAGCT TTCTTCTGTT TGCTCTGGAA TCCTTAAGCT 360 CCTTGACTCG CATCTGATCC CATCTGCTGG AGCGAGTGAG TCTAAGGTCT TTTACTTGAA 420 GATGAAAGGT GATTATCATC GGTACATGGC TGAGTTTAAG TCTGGTGATG AGAGGAAAAC 480 TGCTGCTGAA GATACCATGC TCGCTTACAA AGCAGCTCAG GATATCGCAG CTGCGGATAT 540 GGCACCTACT CATCCGATAA GGCTTGGTCT GGCCCTGAAT TTCTCAGTGT TCTACTATGA 600 GATTCTCAAT TCTTCAGACA AAGCTTGTAA CATGGCCAAA CAGGCTTTTG AGGAGGCCAT 660 AGCTGAGCTT GACACTCTGG GAGAGGAATC CTACAAAGAC AGCACTCTCA TAATGCAGTT 720 GCTGAGGGAC AATTTAACCC TTTGGACCTC CGATATGCAG GAGCAGATGG ACGAGGCCTG 780 AGGATCTAGA TGAAGGGGGG GAGGGTTGTT ACGCGATGTT TCTGCCACCA AATCGATCTC 840 AAAAT 845 配列番号:2 配列の長さ:248 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: Met Ala Ala Thr Leu Gly Arg Asp Gln Tyr Val Tyr Met Ala Lys Leu 1 5 10 15 Ala Glu Gln Ala Glu Arg Tyr Glu Glu Met Val Gln Phe Met Glu Gln 20 25 30 Leu Val Thr Gly Ala Thr Pro Ala Glu Glu Leu Thr Val Glu Glu Arg 35 40 45 Asn Leu Leu Ser Val Ala Tyr Lys Asn Val Ile Gly Ser Leu Arg Ala 50 55 60 Ala Trp Arg Ile Val Ser Ser Ile Glu Gln Lys Glu Glu Ser Arg Lys 65 70 75 80 Asn Asp Glu His Val Ser Leu Val Lys Asp Tyr Arg Ser Lys Val Glu 85 90 95 Ser Glu Leu Ser Ser Val Cys Ser Gly Ile Leu Lys Leu Leu Asp Ser 100 105 110 His Leu Ile Pro Ser Ala Gly Ala Ser Glu Ser Lys Val Phe Tyr Leu 115 120 125 Lys Met Lys Gly Asp Tyr His Arg Tyr Met Ala Glu Phe Lys Ser Gly 130 135 140 Asp Glu Arg Lys Thr Ala Ala Glu Asp Thr Met Leu Ala Tyr Lys Ala 145 150 155 160 Ala Gln Asp Ile Ala Ala Ala Asp Met Ala Pro Thr His Pro Ile Arg 165 170 175 Leu Gly Leu Ala Leu Asn Phe Ser Val Phe Tyr Tyr Glu Ile Leu Asn 180 185 190 Ser Ser Asp Lys Ala Cys Asn Met Ala Lys Gln Ala Phe Glu Glu Ala 195 200 205 Ile Ala Glu Leu Asp Thr Leu Gly Glu Glu Ser Tyr Lys Asp Ser Thr 210 215 220 Leu Ile Met Gln Leu Leu Arg Asp Asn Leu Thr Leu Trp Thr Ser Asp 225 230 235 240 Met Gln Glu Gln Met Asp Glu Ala 245 配列番号:3 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: GCGGAATTCA TGAGGCCCAT TAAAATT 27 配列番号:4 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: GTAGGATCCG GTCGGATTTC TTGTCGC 27 配列番号:5 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: CGCGAATTCA ATAGCGACAA GTACGAT 27 配列番号:6 配列の長さ:28 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: GTAGGATCCG TCTCTCTTCC AAGGTAGA 28 配列番号:7 配列の長さ:31 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー: 直鎖状 配列: GATCCTAGAA TTCAAGAAGA ATCGGCGTGG C 31 配列番号:8 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: CTGACTGAAT TCATGGCGGC GACATTAGG 29 配列番号:9 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: GACTGAGTCG ACCCTTCATC TAGATCCTC 29 配列番号:10 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: GACTGACTCG AGCCTTCATC TAGATCCTCA 30 配列番号:11 配列の長さ:29 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: CTGACTGAAT TCGAGTCTAA GGTCTTTAC 29 配列番号:12 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: GACTGACTCG AGACTCGCTC CAGCAGATGG 30 配列番号:13 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: GACTGACTCG AGTGAAGAAT TGAGAATCTC 30 配列番号:14 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: GACTGAGTCG ACACTCGCTC CAGCAGATGG 30 配列番号:15 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: GACTGAGTCG ACTGAAGAAT TGAGAATCTC 30 配列番号:16 配列の長さ:31 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: CTGACTGAAT TCGTTACAGG CGCTACTCCA G 31 配列番号:17 配列の長さ:567 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: TCACCCAGAG AGGTCAGGCT TTGATGGACC ATGGACCCAA GAGCCGCTGA AGTTTGACAA 60 CTCCTACTTC GTGGAACTGC TGAAAGGAGA ATCAGAGGGC TTGTTGAAAC TTCCAACTGA 120 CAAGACCTTA TTGGAAGACC CGGAGTTCCG TCGTCTTGTT GAGCTTTATG CAAAGGATGA 180 AGATGCATTC TTCAGAGACT ACGCGGAATC GCACAAGAAA CTCTCTGAGC TTGGTTTCAA 240 CCCAAACTCC TCAGCAGGCA AAGCAGTTGC AGACAGCACG ATTCTGGCAC AGAGTGCGTT 300 CGGGGTTGCA GTTGCTGCTG CGGTTGTGGC ATTTGGTTAC TTTTACGAGA TTCGGAAGAG 360 GATGAAGTAA ACGAAATAGG AAGGAAAACA CGAAGCAACG ATGCTCTTAT TTGGGTATTA 420 AAGAAACTAT TAATCGTCTA TCGAATCTAT TTTGCTGCTA CAAGATTCTA AACTCTTTGA 480 ATCCACGATT CCACTGTTTA GTAGTAAAAA AGTTAAAAAG TCAATATTTT GGGTCCGTGA 540 TTCATTTTTG CGATAAA 557 配列番号:18 配列の長さ:122 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: His Pro Glu Arg Ser Gly Phe Asp Gly Pro Trp Thr Gln Glu Pro Leu 1 5 10 15 Lys Phe Asp Asn Ser Tyr Phe Val Glu Leu Leu Lys Gly Glu Ser Glu 20 25 30 Gly Leu Leu Lys Leu Pro Thr Asp Lys Thr Leu Leu Glu Asp Pro Glu 35 40 45 Phe Arg Arg Leu Val Glu Leu Tyr Ala Lys Asp Glu Asp Ala Phe Phe 50 55 60 Arg Asp Tyr Ala Glu Ser His Lys Lys Leu Ser Glu Leu Gly Phe Asn 65 70 75 80 Pro Asn Ser Ser Ala Gly Lys Ala Val Ala Asp Ser Thr Ile Leu Ala 85 90 95 Gln Ser Ala Phe Gly Val Ala Val Ala Ala Ala Val Val Ala Phe Gly 100 105 110 Tyr Phe Tyr Glu Ile Arg Lys Arg Met Lys 115 120 配列番号:19 配列の長さ:478 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: GAGTGACGAA CATTGCGTGA AATTCTTGAA GAACTGCTAC GAGTCACTTC CAGAGGATGG 60 AAAAGTGATA TTAGCAGAGT GTATTCTTCC AGAGACACCA GACTCAAGCC TCTCAACCAA 120 ACAAGTAGTC CATGTCGATT GCATTATGTT GGCTCACAAT CCCGGAGGCA AAGAACGAAC 180 CGAGAAAGAG TTTGAGGCAT TAGCCAAAGC ATCAGGCTTC AAGGGCATCA AAGTTGTCTG 240 CGACGCTTTT GGTGTTAACC TTATTGAGTT ACTCAAGAAG CTCTAAAAAC AAACAATGTT 300 CCTATGAAGA TGATTTATAT GTAAACATTA TCTCATATCT CCTTCCACGG TTCCAAAACT 360 ATGCTGTTTA ATAATGGTTT TTACAAGAAT TTGATTATGA GTTTGTATTT TTGTTTGTTT 420 GGAACAAAAT TATGTGATTA TAGGGAAAAA TAAAATGAGC TATTATTGAA GAAAAAAA 478 配列番号:20 配列の長さ:94 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: Ser Asp Glu His Cys Val Lys Phe Leu Lys Asn Cys Tyr Glu Ser Leu 1 5 10 15 Pro Glu Asp Gly Lys Val Ile Leu Ala Glu Cys Ile Leu Pro Glu Thr 20 25 30 Pro Asp Ser Ser Leu Ser Thr Lys Gln Val Val His Val Asp Cys Ile 35 40 45 Met Leu Ala His Asn Pro Gly Gly Lys Glu Arg Thr Glu Lys Glu Phe 50 55 60 Glu Ala Leu Ala Lys Ala Ser Gly Phe Lys Gly Ile Lys Val Val Cys 65 70 75 80 Asp Ala Phe Gly Val Asn Leu Ile Glu Leu Leu Lys Lys Leu 85 90 配列番号:21 配列の長さ:1357 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: CCAGATTATC CCTCCCCCGA ATTCGGCACG AGGAAAAATC CTCTTCTTTC AGATGAGAAA 60 CCCAAATCGA CGGAGGAGAA TAAGAGTTCT AAGCCGGAAT CAGCTTCTGG GAGTTCAACT 120 TCATCAGCTA TGCCTGGCTT GAATTTCAAT GCTTTTGATT TCTCTAATAT GGCTAGTATT 180 CTCAACGATC CTAGCATCAG AGAAATGGCT GAGCAAATAG CTAAAGATCC TGCCTTTAAC 240 CAATTGGCTG AGCAGCTTCA GAGATCTATT CCTAACGCTG GCCAGGAAGG TGGTTTCCCT 300 AACTTTGATC CTCAACAGTA TGTCAATACA ATGCAACAGG TTATGCATAA CCCTGAGTTT 360 AAGACAATGG CCGAGAAACT TGGTACCGCC TTAGTTCAGG ATCCACAAAT GTCTCCTTTT 420 TTGGATGCTT TCTCGAATCC TGAAACAGCA GAACACTTTA CTGAGCGTAT GGCGCGGATG 480 AAAGAAGATC CAGAGTTGAA ACCTATACTA GATGAGATTG ATGCTGGTGG TCCTTCTGCC 540 ATGATGAAGT ACTGGAATGA TCCAGAAGTG CTGAAAAAGC TGGGTGAAGC AATGGGTATG 600 CCTGTTGCTG GCTTACCAGA CCAGACTGTT TCAGCTGAAC CTGAGGTAGC AGAAGAAGGT 660 GAAGAAGAAG AGTCTATTGT TCACCAAACT GCCAGTCTTG GTGATGTTGA GGGTTTGAAA 720 GCTGCCTTGG CATCTGGTGG TAACAAAGAT GAAGAAGATT CTGAAGGAAG GACAGCATTG 780 CATTTTGCTT GTGGATACGG CGAGTTGAAA TGTGCTCAAG TTCTTATCGA TGCTGGAGCA 840 AGTGTTAATG CGGTTGACAA AAACAAGAAC ACACCTCTGC ATTATGCTGC TGGTTACGGG 900 AGGAAAGAGA GTGTAAGCCT TCTCCTGGAG AATGGTGCTG CAGTCACTCT GCAAAACCTA 960 GACGAGAAGA CGCCAATTGA TGTAGCGAAG CTCAACAGCC AGCTGGAGGT GGTGAAGCTG 1020 CTTGAGAAGG ATGCTTTCCT TTGAGCTCTG CTGGTTAAAG GAAAGCTCTA AGCTCATATT 1080 GTCTTTGAGG CATTTGTCTT GTGTGTGTCC TGAACCAGTT TCACAGGCTT TTTGTGTACA 1140 CTTTTTATTA GTTCCTCTCT TCTTCTAAAT TTGTCTCTTA TGTTGTTTTA AAAGTCAATA 1200 AAGAAAGAAA TAGCAATCAA TGATTTAATT TATGATTATA TTCTTTATTT CGTCGACCTC 1260 TACAGAATGA TTCAATTTGG AAGAATCATT CTGGTTTGGA GGATATGTAA GAAAAACTAC 1320 TTGATCTCCA AGTTATTCCA TTCTTCTGTT GAAAAAA 1357 配列番号:22 配列の長さ: 339 配列の型: アミノ酸 鎖の数: 一本鎖 トポロジー: 直鎖状 配列: Gly Thr Arg Lys Asn Pro Leu Leu Ser Asp Glu Lys Pro Lys Ser Thr 1 5 10 15 Glu Glu Asn Lys Ser Ser Lys Pro Glu Ser Ala Ser Gly Ser Ser Thr 20 25 30 Ser Ser Ala Met Pro Gly Leu Asn Phe Asn Ala Phe Asp Phe Ser Asn 35 40 45 Met Ala Ser Ile Leu Asn Asp Pro Ser Ile Arg Glu Met Ala Glu Gln 50 55 60 Ile Ala Lys Asp Pro Ala Phe Asn Gln Leu Ala Glu Gln Leu Gln Arg 65 70 75 80 Ser Ile Pro Asn Ala Gly Gln Glu Gly Gly Phe Pro Asn Phe Asp Pro 85 90 95 Gln Gln Tyr Val Asn Thr Met Gln Gln Val Met His Asn Pro Glu Phe 100 105 110 Lys Thr Met Ala Glu Lys Leu Gly Thr Ala Leu Val Gln Asp Pro Gln 115 120 125 Met Ser Pro Phe Leu Asp Ala Phe Ser Asn Pro Glu Thr Ala Glu His 130 135 140 Phe Thr Glu Arg Met Ala Arg Met Lys Glu Asp Pro Glu Leu Lys Pro 145 150 155 160 Ile Leu Asp Glu Ile Asp Ala Gly Gly Pro Ser Ala Met Met Lys Tyr 165 170 175 Trp Asn Asp Pro Glu Val Leu Lys Lys Leu Gly Glu Ala Met Gly Met 180 185 190 Pro Val Ala Gly Leu Pro Asp Gln Thr Val Ser Ala Glu Pro Glu Val 195 200 205 Ala Glu Glu Gly Glu Glu Glu Glu Ser Ile Val His Gln Thr Ala Ser 210 215 220 Leu Gly Asp Val Glu Gly Leu Lys Ala Ala Leu Ala Ser Gly Gly Asn 225 230 235 240 Lys Asp Glu Glu Asp Ser Glu Gly Arg Thr Ala Leu His Phe Ala Cys 245 250 255 Gly Tyr Gly Glu Leu Lys Cys Ala Gln Val Leu Ile Asp Ala Gly Ala 260 265 270 Ser Val Asn Ala Val Asp Lys Asn Lys Asn Thr Pro Leu His Tyr Ala 275 280 285 Ala Gly Tyr Gly Arg Lys Glu Ser Val Ser Leu Leu Leu Glu Asn Gly 290 295 300 Ala Ala Val Thr Leu Gln Asn Leu Asp Glu Lys Thr Pro Ile Asp Val 305 310 315 320 Ala Lys Leu Asn Ser Gln Leu Glu Val Val Lys Leu Leu Glu Lys Asp 325 330 335 Ala Phe Leu 配列番号:23 配列の長さ:663 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: TTTTAAAAAA TTTTGCCATC AACCGTAGAT GTTCCGCCAA AGGGTGGGTT TAGCTTCGAT 60 CTGTGTAAGA GAAATGATAT TCTTACACAA AAGGGTCTTA AAGCTCCGTC TTTTTTGAAG 120 ACTGGAACAA CCATTGTTGG TTTGATTTTC AAGGATGGTG TGATACAAGG GGCAGATACC 180 CGAGCAACTG AGGGGCCAAT TGTTGCTGAT AAGAACTGTG AGAAGATTCA CTATATGGCA 240 CCAAACATAT ATTGCTGTGG TGCAGGAACT CGGGCTGATA CTGAAGCAGT CACTGATATG 300 GTCAGCTCAC AGCTGCGATT GCATCGTTAC CAGACTGGTC GAGACTCTCG GGTCATTACT 360 GCTTTGACCC TTCTCAAAAA ACATTTTTTC AGCTACCAAG GTCATGTCTC TGCTGCTCTT 420 GTACTCGGTG GAGTTGATAT CACTGGTCCA CATCTGCATA CTATATACCC ACACGGTTCA 480 ACTGACACTC TTCCATTCGC CACAATGGGT TCGGGTTCTC TTGCTGCTAT GTCTGTGTTT 540 GAGGCAAAGT ATAAAGAAGG CCTAACTAGG GATGAAGGAA TTAAGCTGGT CGCTGAATCC 600 ATATGCTCGG GTATATCCAA TGACCTGGGT AGTGGTAGCA ACGTGGACAT CTGCGTGATC 660 ACA 663 配列番号:24 配列の長さ:219 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: Lys Ile Leu Pro Ser Thr Val Asp Val Pro Pro Lys Gly Gly Phe Ser 1 5 10 15 Phe Asp Leu Cys Lys Arg Asn Asp Ile Leu Thr Gln Lys Gly Leu Lys 20 25 30 Ala Pro Ser Phe Leu Lys Thr Gly Thr Thr Ile Val Gly Leu Ile Phe 35 40 45 Lys Asp Gly Val Ile Gln Gly Ala Asp Thr Arg Ala Thr Glu Gly Pro 50 55 60 Ile Val Ala Asp Lys Asn Cys Glu Lys Ile His Tyr Met Ala Pro Asn 65 70 75 80 Ile Tyr Cys Cys Gly Ala Gly Thr Arg Ala Asp Thr Glu Ala Val Thr 85 90 95 Asp Met Val Ser Ser Gln Leu Arg Leu His Arg Tyr Gln Thr Gly Arg 100 105 110 Asp Ser Arg Val Ile Thr Ala Leu Thr Leu Leu Lys Lys His Phe Phe 115 120 125 Ser Tyr Gln Gly His Val Ser Ala Ala Leu Val Leu Gly Gly Val Asp 130 135 140 Ile Thr Gly Pro His Leu His Thr Ile Tyr Pro His Gly Ser Thr Asp 145 150 155 160 Thr Leu Pro Phe Ala Thr Met Gly Ser Gly Ser Leu Ala Ala Met Ser 165 170 175 Val Phe Glu Ala Lys Tyr Lys Glu Gly Leu Thr Arg Asp Glu Gly Ile 180 185 190 Lys Leu Val Ala Glu Ser Ile Cys Ser Gly Ile Ser Asn Asp Leu Gly 195 200 205 Ser Gly Ser Asn Val Asp Ile Cys Val Ile Thr 210 215 配列番号:25 配列の長さ:976 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: ACGAGAGGCC CTGAGACGCG GCAGATATCA GGTCCTGCGA CTTCAACACA GATCAGGAAC 60 TTCACATTAT GTCAGCATCT GCAAGGAATC CACACACATA TCTCATCCAT GGTAGCGGAC 120 CTTCCCAGTA TTGCTACTGA TGTATTGTCT CCTTATCTGG CTGCAATCTA TAATGCGGCA 180 TGTGAGCCAG TTACACCTTT GTTTAAAGCA ATGCGAGACA AGCTCGAGTC ATGCATTCTT 240 CAAATCCATG ATCAAAACTT TGGTGCTGAT GACGCTGACA TGGACAACAA CGCTTCCTCA 300 TACATGGAGG AGTTGCAGAG ATCGATTCTT CACTTCCGCA AGGAGTTCCT ATCTAGACTA 360 TTGCCTTCCG CAGCAAATGC TAACACTGCA GGAACAGAAT CGATCTGCAC AAGACTCACA 420 AGACAAATGG CGTCAAGGGT TTTGATCTTC TACATCAGAC ATGCATCCCT TGTGCGACCA 480 CTTTCAGAAT GGGGAAAACT CAGAATGGCC AAAGACATGG CCGAGCTGGA ACTAGCAGTG 540 GGACAGAATC TATTTCCCGT GGAACAACTC GGAGCACCGT ACAGAGCTCT TAGAGCGTTT 600 AGGCCTTTGG TTTTCCTGGA AACATCTCAA ATGGGATCAT CTCCTCTCAT CAATGATCTA 660 CCACCGAGCA TCGTCCTACA TCATCTCTAC ACAAGAGGCC CAGACGAGTT AGAGTCACCG 720 ATGCAGAAGA ACAGACTAAG TCCTAAACAG TACTCACTGT GGCTTGATAA CCAAAGAGAG 780 GATCAGATCT GGAAAGGGAT AAAAGCAACT TTGGATGATT ATGCAGTGAA GATCAGATCG 840 AGAGGGGACA AAGAGTTTAG TCCAGGTTAT CCTCTAATGC TTCAAATTGG TTCATCTTTA 900 ACACAAGAAA ACTTATAAGC TGTGCTTTGT TACCGAATCA ATATTCTTCT ATTGCGAACT 960 TTTTTGTCTC AAAAAA 976 配列番号26 配列の長さ:305 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列: Thr Arg Gly Pro Glu Thr Arg Gln Ile Ser Gly Pro Ala Thr Ser Thr 1 5 10 15 Gln Ile Arg Asn Phe Thr Leu Cys Gln His Leu Gln Gly Ile His Thr 20 25 30 His Ile Ser Ser Met Val Ala Asp Leu Pro Ser Ile Ala Thr Asp Val 35 40 45 Leu Ser Pro Tyr Leu Ala Ala Ile Tyr Asn Ala Ala Cys Glu Pro Val 50 55 60 Thr Pro Leu Phe Lys Ala Met Arg Asp Lys Leu Glu Ser Cys Ile Leu 65 70 75 80 Gln Ile His Asp Gln Asn Phe Gly Ala Asp Asp Ala Asp Met Asp Asn 85 90 95 Asn Ala Ser Ser Tyr Met Glu Glu Leu Gln Arg Ser Ile Leu His Phe 100 105 110 Arg Lys Glu Phe Leu Ser Arg Leu Leu Pro Ser Ala Ala Asn Ala Asn 115 120 125 Thr Ala Gly Thr Glu Ser Ile Cys Thr Arg Leu Thr Arg Gln Met Ala 130 135 140 Ser Arg Val Leu Ile Phe Tyr Ile Arg His Ala Ser Leu Val Arg Pro 145 150 155 160 Leu Ser Glu Trp Gly Lys Leu Arg Met Ala Lys Asp Met Ala Glu Leu 165 170 175 Glu Leu Ala Val Gly Gln Asn Leu Phe Pro Val Glu Gln Leu Gly Ala 180 185 190 Pro Tyr Arg Ala Leu Arg Ala Phe Arg Pro Leu Val Phe Leu Glu Thr 195 200 205 Ser Gln Met Gly Ser Ser Pro Leu Ile Asn Asp Leu Pro Pro Ser Ile 210 215 220 Val Leu His His Leu Tyr Thr Arg Gly Pro Asp Glu Leu Glu Ser Pro 225 230 235 240 Met Gln Lys Asn Arg Leu Ser Pro Lys Gln Tyr Ser Leu Trp Leu Asp 245 250 255 Asn Gln Arg Glu Asp Gln Ile Trp Lys Gly Ile Lys Ala Thr Leu Asp 260 265 270 Asp Tyr Ala Val Lys Ile Arg Ser Arg Gly Asp Lys Glu Phe Ser Pro 275 280 285 Gly Tyr Pro Leu Met Leu Gln Ile Gly Ser Ser Leu Thr Gln Glu Asn 290 295 300 Leu 305
【図1】 配列番号1の核酸配列及びアラビドプシスA
FT1の推定されたアミノ酸配列(配列番号2)であ
る。
FT1の推定されたアミノ酸配列(配列番号2)であ
る。
【図2】 AFT1によるLEU2発現のLexA依存
活性化を示す図である。活性化は、ロイシン非含有培地
上の酵母の生育をモニターすることにより行う。pJG
4−5ベクターを用いて作成したAFT1/B42融合
タンパク質の産生を導くAFT1クローンは、既に複数
の異種プラスミドが導入された酵母株EGY48に導入
された。別のLexA融合タンパク質または非LexA
タンパク質のいずれかの産生を誘導する前記プラスミド
は、pEG202(LexAのみ、a)、pHM1−1
(LexA/Biocoid、b)、pHM12(Le
xA/Cdc2、c)、pHM7−3(LexA/Ft
z、ホメオドメイン、d)、pAKR1−261(Le
xA/AKR1−261、e)、pAKR249−43
4(LexA/AKR249−434、f)、pAKR
114−434(LexA/AKR114−434、
g)pHM(非LexA、h)である。
活性化を示す図である。活性化は、ロイシン非含有培地
上の酵母の生育をモニターすることにより行う。pJG
4−5ベクターを用いて作成したAFT1/B42融合
タンパク質の産生を導くAFT1クローンは、既に複数
の異種プラスミドが導入された酵母株EGY48に導入
された。別のLexA融合タンパク質または非LexA
タンパク質のいずれかの産生を誘導する前記プラスミド
は、pEG202(LexAのみ、a)、pHM1−1
(LexA/Biocoid、b)、pHM12(Le
xA/Cdc2、c)、pHM7−3(LexA/Ft
z、ホメオドメイン、d)、pAKR1−261(Le
xA/AKR1−261、e)、pAKR249−43
4(LexA/AKR249−434、f)、pAKR
114−434(LexA/AKR114−434、
g)pHM(非LexA、h)である。
【図3】図3A及びBは、AFT1による転写活性化を
示す概略図である。種々の融合タンパク質の影響は、ロ
イシン非存在下、酵母の生育によりモニターされ、β−
ガラクトシダーゼ活性を測定することにより定量化され
る。パネルAは、AFT1または及び転写活性化ドメイ
ンB42を融合させたAFT1誘導体を酵母株EGY4
8へ導入した際の転写活性化を示している。EGY48
株は、LexAタンパク質を構成的に産生しているプラ
スミドpEG202と、LexAop−LacZリポー
ター遺伝子を含むpSH18−34とを予め保持させて
ある。パネルBは、AFT1または及び転写活性化ドメ
インB42を融合させたAFT1誘導体を、pSH18
−34のみを予め保持させた酵母株EGY48へ導入し
た際の転写活性化を示している。
示す概略図である。種々の融合タンパク質の影響は、ロ
イシン非存在下、酵母の生育によりモニターされ、β−
ガラクトシダーゼ活性を測定することにより定量化され
る。パネルAは、AFT1または及び転写活性化ドメイ
ンB42を融合させたAFT1誘導体を酵母株EGY4
8へ導入した際の転写活性化を示している。EGY48
株は、LexAタンパク質を構成的に産生しているプラ
スミドpEG202と、LexAop−LacZリポー
ター遺伝子を含むpSH18−34とを予め保持させて
ある。パネルBは、AFT1または及び転写活性化ドメ
インB42を融合させたAFT1誘導体を、pSH18
−34のみを予め保持させた酵母株EGY48へ導入し
た際の転写活性化を示している。
【図4】ゲノムのサザンブロット解析を示す図である。
プローブとしてラベルされたAFT1 cDNAクロー
ンを用いた。Cと表記されたレーンにはコロンビアDN
Aを、LにはリンズバークDNAを乗せている。解析に
用いた制限酵素は、各レーンの上に示した。λファージ
ゲノムのHindIII切断産物であるサイズマーカー
は、一番左のレーンに示されている。
プローブとしてラベルされたAFT1 cDNAクロー
ンを用いた。Cと表記されたレーンにはコロンビアDN
Aを、LにはリンズバークDNAを乗せている。解析に
用いた制限酵素は、各レーンの上に示した。λファージ
ゲノムのHindIII切断産物であるサイズマーカー
は、一番左のレーンに示されている。
【図5】5A、B及びCは、AFT1発現のRNA(ノ
ーザン)ブロット解析を示す図である。パネル(A)
は、植物の発達と共に上昇するAFT1の発現を示す図
である。RNAは、温室栽培植物より抽出した。パネル
(B)は、AFT1の組織特異的発現を示す図である。
葉、根及び茎由来のRNAは、プレート栽培植物より抽
出した。そして、花及び長角果由来のRNAは、温室栽
培植物より抽出した。パネル(C)は、Lhca2及び
AFT1の発現における光の効果を示す図である。RN
Aは、温室栽培植物より抽出した。
ーザン)ブロット解析を示す図である。パネル(A)
は、植物の発達と共に上昇するAFT1の発現を示す図
である。RNAは、温室栽培植物より抽出した。パネル
(B)は、AFT1の組織特異的発現を示す図である。
葉、根及び茎由来のRNAは、プレート栽培植物より抽
出した。そして、花及び長角果由来のRNAは、温室栽
培植物より抽出した。パネル(C)は、Lhca2及び
AFT1の発現における光の効果を示す図である。RN
Aは、温室栽培植物より抽出した。
【図6】 アスコルビン酸過酸化酵素をコードするAF
T1相互作用タンパク質であることが判明した、単離し
たcDNAのDNA配列(配列番号17)を示す図であ
る。
T1相互作用タンパク質であることが判明した、単離し
たcDNAのDNA配列(配列番号17)を示す図であ
る。
【図7】 単離したcDNA(配列番号17)から推定
されるアスコルビン酸過酸化酵素の部分アミノ酸配列
(配列番号18)を示す図である。
されるアスコルビン酸過酸化酵素の部分アミノ酸配列
(配列番号18)を示す図である。
【図8】 3−O−メチルトランスフェラーゼをコード
するAFT1相互作用タンパク質であることが判明し
た、cDNAのDNA配列(配列番号19)を示す図で
ある。
するAFT1相互作用タンパク質であることが判明し
た、cDNAのDNA配列(配列番号19)を示す図で
ある。
【図9】 単離したcDNA(配列番号19)から推定
される3−Oメチルトランスフェラーゼの部分アミノ酸
配列(配列番号20)を示す図である。
される3−Oメチルトランスフェラーゼの部分アミノ酸
配列(配列番号20)を示す図である。
【図10】 アラビドプシス アンクライン リピーテ
ィング タンパク質AKR 2 をコードするAFT1相互
作用タンパク質であることが判明した、単離cDNAの
DNA配列(配列番号21)を示す図である。
ィング タンパク質AKR 2 をコードするAFT1相互
作用タンパク質であることが判明した、単離cDNAの
DNA配列(配列番号21)を示す図である。
【図11】 単離したcDNA(配列番号21)から推
定されるアラビドプシス アンクライン リピーティン
グ タンパク質AKR 2 の部分アミノ酸配列(配列番号
22)を示す図である。
定されるアラビドプシス アンクライン リピーティン
グ タンパク質AKR 2 の部分アミノ酸配列(配列番号
22)を示す図である。
【図12】 プロテオソームをコードするAFT1相互
作用タンパク質であることが判明した、単離したcDN
AのDNA配列(配列番号23)を示す図である。
作用タンパク質であることが判明した、単離したcDN
AのDNA配列(配列番号23)を示す図である。
【図13】 単離したcDNA(配列番号23)から推
定されるプロテオソームの部分アミノ酸配列(配列番号
24)を示す図である。
定されるプロテオソームの部分アミノ酸配列(配列番号
24)を示す図である。
【図14】 AFT1相互作用タンパク質であることが
判明した、単離したcDNAのDNA配列(配列番号2
5)を示す図である。
判明した、単離したcDNAのDNA配列(配列番号2
5)を示す図である。
【図15】 単離したcDNA(配列番号25)から推
定される部分アミノ酸配列(配列番号26)を示す図で
ある。
定される部分アミノ酸配列(配列番号26)を示す図で
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】 AFT1によるLEU2発現のLexA依存
活性化に係る生物の形態を示す写真である。活性化は、
ロイシン非含有培地上の酵母の生育をモニターすること
により行う。pJG4−5ベクターを用いて作成したA
FT1/B42融合タンパク質の産生を導くAFT1ク
ローンは、既に複数の異種プラスミドが導入された酵母
株EGY48に導入された。別のLexA融合タンパク
質または非LexAタンパク質のいずれかの産生を誘導
する前記プラスミドは、pEG202(LexAのみ、
a)、pHM1−1(LexA/Biocoid、
b)、pHM12(LexA/Cdc2、c)、pHM
7−3(LexA/Ftz、ホメオドメイン、d)、p
AKR1−261(LexA/AKR1−261、
e)、pAKR249−434(LexA/AKR24
9−434、f)、pAKR114−434(LexA
/AKR114−434、g)pHM(非LexA、
h)である。
活性化に係る生物の形態を示す写真である。活性化は、
ロイシン非含有培地上の酵母の生育をモニターすること
により行う。pJG4−5ベクターを用いて作成したA
FT1/B42融合タンパク質の産生を導くAFT1ク
ローンは、既に複数の異種プラスミドが導入された酵母
株EGY48に導入された。別のLexA融合タンパク
質または非LexAタンパク質のいずれかの産生を誘導
する前記プラスミドは、pEG202(LexAのみ、
a)、pHM1−1(LexA/Biocoid、
b)、pHM12(LexA/Cdc2、c)、pHM
7−3(LexA/Ftz、ホメオドメイン、d)、p
AKR1−261(LexA/AKR1−261、
e)、pAKR249−434(LexA/AKR24
9−434、f)、pAKR114−434(LexA
/AKR114−434、g)pHM(非LexA、
h)である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】ゲノムのサザンブロット解析の結果を示す電気
泳動写真である。プローブとしてラベルされたAFT1
cDNAクローンを用いた。Cと表記されたレーンに
はコロンビアDNAを、LにはリンズバークDNAを乗
せている。解析に用いた制限酵素は、各レーンの上に示
した。λファージゲノムのHindIII切断産物であ
るサイズマーカーは、一番左のレーンに示されている。
泳動写真である。プローブとしてラベルされたAFT1
cDNAクローンを用いた。Cと表記されたレーンに
はコロンビアDNAを、LにはリンズバークDNAを乗
せている。解析に用いた制限酵素は、各レーンの上に示
した。λファージゲノムのHindIII切断産物であ
るサイズマーカーは、一番左のレーンに示されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】5A、B及びCは、AFT1発現のRNA(ノ
ーザン)ブロット解析の結果を示す電気泳動写真であ
る。パネル(A)は、植物の発達と共に上昇するAFT
1の発現を示す写真である。RNAは、温室栽培植物よ
り抽出した。パネル(B)は、AFT1の組織特異的発
現を示す写真である。葉、根及び茎由来のRNAは、プ
レート栽培植物より抽出した。そして、花及び長角果由
来のRNAは、温室栽培植物より抽出した。パネル
(C)は、Lhca2及びAFT1の発現における光の
効果を示す写真である。RNAは、温室栽培植物より抽
出した。
ーザン)ブロット解析の結果を示す電気泳動写真であ
る。パネル(A)は、植物の発達と共に上昇するAFT
1の発現を示す写真である。RNAは、温室栽培植物よ
り抽出した。パネル(B)は、AFT1の組織特異的発
現を示す写真である。葉、根及び茎由来のRNAは、プ
レート栽培植物より抽出した。そして、花及び長角果由
来のRNAは、温室栽培植物より抽出した。パネル
(C)は、Lhca2及びAFT1の発現における光の
効果を示す写真である。RNAは、温室栽培植物より抽
出した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12N 15/09 ZNA C12R 1:91) (C12N 5/10 C12R 1:91)
Claims (32)
- 【請求項1】 組換えAFT1(アラビドプシス14-3-3
1)ポリペプチド。 - 【請求項2】 配列番号2に記載されたAFT1のアミ
ノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含む組換えポ
リペプチド。 - 【請求項3】 転写を活性化する能力を有する領域を含
むAFT1ポリペプチドの断片または類似体である組換
えポリペプチド。 - 【請求項4】 請求項3のポリペプチドであって、前記
ポリペプチドがAFT1のアミノ酸配列34から248
残基又はAFT1のアミノ酸122から248残基から
なることを特徴とするポリペプチド。 - 【請求項5】 請求項1、2又は3のポリペプチドであ
って、前記ポリペプチドが、植物由来であることを特徴
とするポリペプチド。 - 【請求項6】 請求項5のポリペプチドであって、前記
植物がアブラナ科植物であることを特徴とするポリペプ
チド。 - 【請求項7】 請求項6のポリペプチドであって、前記
植物がアラビドプシスであることを特徴とするポリペプ
チド。 - 【請求項8】 DNA結合ポリペプチドと融合させたA
FT1ポリペプチドを含むキメラAFT1転写活性化タ
ンパク。 - 【請求項9】 請求項8のキメラAFT1転写活性化タ
ンパクであって、前記DNA結合ポリペプチドがGal
4又はLexAから成ることを特徴とするキメラAFT
1転写活性化タンパク。 - 【請求項10】 構成的又は制御プロモーターと作用可
能に連結したAFT1ポリペプチドからなるトランス遺
伝子を含むトランスジェニック植物。 - 【請求項11】 請求項8のキメラAFT1を含むトラ
ンス遺伝子を保持するトランスジェニック植物。 - 【請求項12】 請求項10又は11のトランスジェニ
ック植物由来の種子。 - 【請求項13】 請求項10又は11のトランスジェニ
ック植物由来の細胞。 - 【請求項14】 所望のポリペプチドを発現するトラン
スジェニック植物であって、前記所望のポリペプチド
が、 a)請求項8のキメラAFT1転写活性化タンパクをコ
ードする核酸配列と、 b)発現可能な遺伝子構築物において前記所望のポリペ
プチドをコードする核酸とから成り、前記キメラタンパ
クの結合により、前記所望のポリペプチドの発現を調節
することを特徴とするトランスジェニック植物。 - 【請求項15】 植物貯蔵タンパク遺伝子転写物を含む
ことを特徴とする、請求項14のトランスジェニック植
物が産生するポリペプチド。 - 【請求項16】 AFT1タンパクをコードする実質的
に純粋なDNA。 - 【請求項17】 配列番号1に記載されたAFT1ポリ
ペプチドのアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸を含
む組換えポリペプチドをコードする実質的に純粋なDN
A。 - 【請求項18】 請求項16又は17のDNAであっ
て、該DNAが、構成的または制御型プロモーターと作
用可能に結合していることを特徴とするDNA。 - 【請求項19】 請求項18のDNAであって、前記D
NAがcDNAであることを特徴とするDNA。 - 【請求項20】 請求項18のDNAであって、該DN
Aがアブラナ科植物由来であることを特徴とするDN
A。 - 【請求項21】 AFT1をコードする実質的に純粋な
DNAを含むベクターであって、該ベクターが、導入さ
れた細胞内において該DNAによりコードされたタンパ
クの発現を誘導できることを特徴とするベクター。 - 【請求項22】 請求項16又は17のDNAまたは請
求項21のベクターが導入された細胞。 - 【請求項23】 請求項22の細胞であって、該細胞が
植物細胞であることを特徴とする細胞。 - 【請求項24】 AFT1をコードする実質的に純粋な
DNAを保持するトランスジェニック植物。 - 【請求項25】 配列番号2に記載されたAFT1ポリ
ペプチドのアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列
を含む組換えポリペプチドをコードする実質的に純粋な
DNAを含むトランスジェニック植物。 - 【請求項26】 請求項24又は25のトランスジェニ
ック植物由来の種子。 - 【請求項27】 請求項24又は25のトランスジェニ
ック植物由来の細胞。 - 【請求項28】 植物の防御に関与するタンパクと相互
作用可能なドメインを含むAFT1ポリペプチドの断片
又は類似体である組換えポリペプチド。 - 【請求項29】 請求項28のポリペプチドであって、
該ポリペプチドがAFT1(33−194)であること
を特徴とするポリペプチド。 - 【請求項30】 請求項28のAFT1ポリペプチドの
断片又は類似体をコードする実質的に純粋なDNA。 - 【請求項31】 請求項30のDNAであって、前記D
NAが配列番号1に記載されたDNA配列と実質的に同
一なDNA。 - 【請求項32】 請求項31のDNAであって、前記D
NAが構成的または制御型プロモーターと作用可能に結
合していることを特徴とするDNA。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/266,451 US5623054A (en) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | Crucifer AFT proteins and uses thereof |
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