JPH09327128A - 電力系統計算機システム - Google Patents

電力系統計算機システム

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JPH09327128A
JPH09327128A JP8163638A JP16363896A JPH09327128A JP H09327128 A JPH09327128 A JP H09327128A JP 8163638 A JP8163638 A JP 8163638A JP 16363896 A JP16363896 A JP 16363896A JP H09327128 A JPH09327128 A JP H09327128A
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branch
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Application number
JP8163638A
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English (en)
Inventor
Hideaki Nishiiri
秀明 西入
Kotaro Takasaki
耕太郎 高崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力系統をモデル化して系統構成機器の接続
関係を認識する系統認識機能高速で行うことができる電
力系統計算機システムを提供することである。 【解決手段】 系統の接続状態を収集するデータ収集手
段11により開閉器の入切状態を収集する。ノード縮退
手段12では開閉器の入切状態からノードの縮退を行
い、ブランチ縮退手段13では開閉器の入切状態とノー
ドの縮退結果からブランチの縮退を行う。そして、ノー
ド縮退結果とブランチ縮退結果を用いて電圧階級別系統
認識手段14により全系統を電圧階級別に振り分けた結
果を系統認識結果18として出力する。次に、バンク認
識手段15により電圧階級間の接続を認識し系統間接続
行列19として出力する。これにより、系統認識結果1
8と系統間接続行列19とを用いて、系統認識を高速か
つ容易に行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、電力系統をモデル化して系統構
成機器の接続関係を認識する系統認識機能を有した電力
系統計算機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統用計算機システムには、電力系
統からの系統データに基づき電力系統をモデル化して系
統構成機器の接続関係を認識する系統認識機能を有した
ものがある。そのような電力系統用電子計算機システム
では、その系統認識機能を電力系統の監視制御に利用し
ている。例えば、過負荷解消対策計算、系統容量計算、
系統別色替え表示機能、系統別負荷一覧表示機能等に利
用している。
【0003】ここでいう系統認識とは、電力系統におけ
る構成設備の接続関係を調べることを意味し、例えば系
統分離の有無を調べたり、故障発生後にどこで接続する
かといった系統構成の認識などに応用されている。
【0004】この系統認識機能を実現するには、電力系
統をモデル化する必要がある。電力系統のモデル化にあ
たっては、母線をノード、送電線や変圧器をブランチと
してモデル化した上で、遮断器CBや断路器LSの開閉
器は無視し(すなわち、微小インピーダンスは無視
し)、電気的に結合されたものを1つのノードとブラン
チに置き換えるのが一般的である。このノードとブラン
チとの置き換えをノード縮退、ブランチ縮退と呼ぶ。
【0005】図28は、従来の電力系統計算機システム
における系統認識機能の内容を示すフローチャートであ
る。まず、初期化処理を行う(S1〜S4)。つまり、
系統Noの初期化を行い(S1)、ノードに対応するi
を1とし(S2)、系統Noに対応するkを1とする
(S3)。これにより、ノードiを始点としその系統N
oをkと設定する。
【0006】そして、始点ノードiに対する接続を検索
する系統検索処理に移る(S5〜S15)。カウンタj
をiからn(nは同一電圧階級のノード数)までループ
させ(S5〜S8)、その系統Noが決定済みであれ
ば、ノードjに接続する送電線ブランチの相手側ノード
を調べる(S9、S10)。相手側ノードの系統Noが
決定済みでなければ、相手側ノードの系統Noをkとし
て決定する(S11)。ノードjに接続するブランチの
相手側ノードの系統Noが全て決定するまで、ノードj
のループを繰り返す(S12)。以上の処理をノードi
を増加させながら繰り返し(S13、S14)、当該電
圧階級の内、始点ノードiに対する接続ノードが決定す
る。
【0007】上記処理にて、電力系統内に未処理のノー
ドが残っている場合は(S15)、当該電圧階級内の別
の部分系統ということになり、始点ノード再設定処理
(S16、S17)により、始点ノードiを未処理ノー
ドの内最若番のもの、系統Noをk+1で再設定し、再
び上記処理を繰り返す。これによって、当該電圧階級の
全てのノードの系統Noが決定する。
【0008】このようにして、電力系統をモデル化し縮
退を行うことで、系統認識処理はある程度高速化され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
系統認識処理では、全系統にわたる接続関係を検索する
ため、系統規模が大きくなると処理時間も増加する。そ
の処理時間は、接続関係の検索方法やデータ構造にもよ
るが、一般に、ノード間の接続関係を調べる場合には、
縮退後ノード数をnとすると、その検索の回数(A)
は、O(nk)と言われる。ここで、k>1であり、O
(x)はXの関数を表す。
【0010】すなわち、系統規模が大きくなるとノード
数が増えるので、系統の接続状態の検索に要する時間は
増大する。このように、電力系統用計算機システムにお
ける各種電力系統処理には系統認識が不可欠であるが、
近年の系統規模の増大により、系統の接続状態の検索に
要する時間は増える一方であった。
【0011】本発明の目的は、電力系統をモデル化して
系統構成機器の接続関係を認識する系統認識機能高速で
行うことができる電力系統計算機システムを提供するこ
とである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電力
系統からの系統データに基づき電力系統をモデル化して
系統構成機器の接続関係を認識するようにした系統認識
機能を有した電力系統用計算機システムであって、電力
系統の接続状態を収集する系統データ収集手段と、系統
データ収集手段で収集した接続状態に基づいてノードの
縮退を行うノード縮退手段と、ノード縮退手段で得られ
た縮退結果と系統データとに基づいてブランチの縮退を
行うブランチ縮退手段と、ノード縮退手段での縮退結果
及びブランチ縮退結果に基づいて系統認識を電圧階級別
に行う電圧階級別系統認識手段と、電圧階級別系統認識
手段での系統認識結果に基づいて電圧階級間の接続を検
索し系統間接続行列を出力するバンク認識手段とを備え
たものである。
【0013】請求項1の発明では、系統の接続状態を収
集するデータ収集手段により開閉器の入切状態を収集す
る。ノード縮退手段では開閉器の入切状態からノードの
縮退を行い、ブランチ縮退手段では開閉器の入切状態と
ノードの縮退結果からブランチの縮退を行う。そして、
ノード縮退結果とブランチ縮退結果を用いて電圧階級別
系統認識手段により全系統を電圧階級別に振り分けた結
果を系統認識結果として出力する。次に、バンク認識手
段により電圧階級間の接続を認識し系統間接続行列とし
て出力する。これにより、系統認識結果と系統間接続行
列とを用いて、系統認識を高速かつ容易に行うことが可
能となる。
【0014】請求項2の発明は、電力系統からの系統デ
ータに基づき電力系統をモデル化して系統構成機器の接
続関係を認識するようにした系統認識機能を有した電力
系統用計算機システムであって、電力系統の接続状態を
収集する系統データ収集手段と、系統データ収集手段で
収集した接続状態に基づいてノードの縮退を行うノード
縮退手段と、ノード縮退手段で得られた縮退結果と系統
データとに基づいてブランチの縮退を行うブランチ縮退
手段と、ノード縮退手段での縮退結果及びブランチ縮退
結果に基づいて系統認識を電圧階級別に並列処理で行う
系統認識並列実行手段と、系統認識並列実行手段での系
統認識結果に基づいて電圧階級間の接続を検索し系統間
接続行列を出力するバンク認識手段とを備えたものであ
る。
【0015】請求項2の発明では、系統の接続状態を収
集するデータ収集手段により開閉器の入切状態を収集す
る。ノード縮退手段では開閉器の入切状態からノードの
縮退を行い、ブランチ縮退手段では開閉器の入切状態と
ノードの縮退結果からブランチの縮退を行う。そして、
ノード縮退結果とブランチ縮退結果を用いて系統認識並
列実行手段により電圧階級毎の系統認識処理を並列処理
で行い全系統を電圧階級別に振り分けた結果を系統認識
結果として出力する。次に、バンク認識手段により電圧
階級間の接続を認識し系統間接続行列として出力する。
これにより、系統認識結果と系統間接続行列とを用い
て、系統認識をより高速かつ容易に行うことが可能とな
る。
【0016】請求項3の発明は、電力系統からの系統デ
ータに基づき電力系統をモデル化して系統構成機器の接
続関係を認識するようにした系統認識機能を有した電力
系統用計算機システムであって、電力系統の接続状態を
収集する系統データ収集手段と、電力系統における開閉
器の入切状態の変化を検出する状変検出手段と、状変検
出手段で検出した状変系統に対しノードの縮退を行う系
統内ノード縮退手段と、状変系統に対しブランチの縮退
を行う系統内ブランチ縮退手段と、状変系統の状変した
部分に対し系統認識を変更し系統認識結果及び系統間接
続行列を出力する系統認識部分変更手段とを備えたもの
である。
【0017】請求項3の発明では、電力系統の接続状態
を収集するデータ収集手段により開閉器の入切状態を収
集する。また、状変検出手段により開閉器の入切状態の
変化したものだけを認識し、系統内ノード縮退手段では
変化のあった系統内でのみノードを縮退し、系統内ブラ
ンチ縮退手段では変化のあった系統内でのみブランチを
縮退する。そして、系統認識部分変更手段では変化した
系統内のみ系統認識処理を行い系統認識結果と系統間接
続行列を作り直す。したがって、系統認識処理をより高
速に行うことが可能となる。
【0018】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、系統認識結果と系統間接続行列とに基
づいてノードの順序付けを行うノード順序付け手段と、
ノード順序付け手段でのノード順序付け結果に基づいて
系統計算を行う系統計算手段とを追加して設けたもので
ある。
【0019】請求項4の発明では、請求項1乃至請求項
3の発明の作用に加え、ノード順序付け手段は系統認識
結果と系統間接続行列とに基づいてノードの順序付けを
行う。そのノード順序付け結果を用いて系統計算手段に
より系統計算を行う。つまり、電圧階級別にノード順序
付けを行うことにより、系統計算を効率よく行うことが
可能となる。
【0020】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、系統認識結果及び系統間接続行列に基
づいて並列処理でノードの順序付けを行う並列ノード順
序付け手段と、ノード順序付け手段でのノード順序付け
結果に基づいて系統計算を行う系統計算手段とを追加し
て設けたものである。
【0021】請求項5の発明では、請求項1乃至請求項
3の発明の作用に加え、並列ノード順序付け手段は、ノ
ード順序付け手段を並列処理で行う。そのノード順序付
け結果を用いて、系統計算手段は系統計算を行う。つま
り、電圧階級別に並列にノード順序付けを行うので、ノ
ードの順序付けを高速に行うことが可能となる。
【0022】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、系統認識結果と系統間接続行列とに基
づいて過負荷ブランチを基準に電圧階級別部分系統をそ
のブランチ始端側グループと終端グループ側とに分類す
る部分系統分類手段と、分類された部分系統に基づいて
過負荷解消のための制御可能設備をブランチの始端側グ
ループと終端側グループとに分類する制御可能設備分類
手段とを追加して設けたものである。
【0023】請求項6の発明では、請求項1乃至請求項
3の発明の作用に加え、系統認識結果と系統間接続行列
とを用いて、部分系統分類手段により過負荷ブランチか
ら電圧階級別部分系統をそのブランチ始端側グループと
終端グループ側に分類する。そして、制御可能設備分類
手段は分類された部分系統から過負荷解消のための制御
可能設備をブランチの始端側グループと終端側グループ
に分類する。つまり、電圧階級別部分系統を用いること
で、制御可能設備の分類を高速に決定することが可能と
なる。
【0024】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、系統認識結果に基づいて電圧階級別部
分系統内の接続発電機の容量を加算する部分系統系統容
量算出手段と、発電機容量加算値と系統間接続行列とに
基づいて任意のバンクから電圧階級の下位の部分系統の
系統容量を加算するバンク対応系統容量算出手段とを追
加して設けたものである。
【0025】請求項7の発明では、請求項1乃至請求項
3の発明の作用に加え、系統認識結果を用いて部分系統
系統容量算出手段により、電圧階級別部分系統内の接続
発電機の容量を加算する。この結果と系統間接続行列と
を用いてバンク対応系統容量算出手段により任意のバン
クから電圧階級の下位の部分系統の系統容量を加算す
る。つまり、電圧階級別部分系統を用いることで、全系
統の接続を検索することなく、系統容量を高速に算出す
ることが可能となる。
【0026】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、系統認識結果に基づいて放射状系統毎
に系統色を決定する系統色決定手段と、系統色決定手段
で決定された系統色で色分けされた潮流図を表示装置に
表示する潮流図表示手段とを追加して設けたものであ
る。
【0027】請求項8の発明では、請求項1乃至請求項
3の発明の作用に加え、系統認識結果を用いて系統色決
定手段により放射状系統毎に系統色を決定し、潮流図表
示手段により表示装置上に系統色で色分けされた潮流図
を表示する。つまり、電圧階級別部分系統を用いること
で、全系統の接続を検索することなく、系統色を高速に
決定することが可能となる。
【0028】請求項9の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、系統認識結果に基づいて電圧階級別部
分系統内の接続負荷の有効電力を加算する部分系統負荷
算出手段と、有効電力加算値と系統間接続行列とに基づ
いて任意のバンクから電圧階級の下位の部分系統の負荷
有効電力を加算するバンク対応系統負荷算出手段とを追
加して設けたものである。
【0029】請求項9の発明では、請求項1乃至請求項
3の発明の作用に加え、系統認識結果を用いて部分系統
負荷算出手段により電圧階級別部分系統内の接続負荷の
有効電力を加算し、バンク対応系統負荷算出手段により
任意のバンクから電圧階級の下位の部分系統の負荷有効
電力を加算する。つまり、電圧階級別部分系統を用いる
ことで、全系統の接続を検索することなく、系統別の負
荷有効電力を高速に計算することが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す構成図で
ある。図1に示すように、この第1の実施の形態は、系
統の接続状態(SV状態)17を収集する系統データ収
集手段11と、ノードの縮退を行うノード縮退手段12
と、ブランチの縮退を行うブランチ縮退手段13と、系
統認識を電圧階級別に行う電圧階級別系統認識手段14
と、電圧階級間の接続を検索するバンク認識手段15か
ら構成される。そして、電圧階級別系統認識手段14の
出力は系統認識結果18として出力され、バンク認識手
段15の出力は系統間接続行列として出力される。
【0031】図1において、系統の接続状態17は系統
データ収集手段11により取り込まれる。この系統の状
態17は、本発明では特に遮断器CBや断路器LS等の
開閉状態を示す情報であるとする。次に、ノードの縮退
をノード縮退手段12により行う。ノードの縮退例を図
2に示す。図2のノードの縮退例は、母線1内の2つの
ノード2a、2bは送電線3を接続する開閉器4が全て
閉じているので、縮退後ノードとして電気的に等価な1
つのノード2に縮退したことを表している。すなわち、
2つのノード2a、2bの電圧及び位相角が同一である
ことを表している。このようにして、ノード縮退手段1
2は母線1内の開閉器4の入切状態からノードの縮退を
行う。
【0032】ノードの縮退を行った後、ブランチ縮退手
段13によりブランチの縮退を行う。ブランチの縮退例
を図3に示す。ブランチの縮退例102は、同一母線1
(ノード)につながる2本の送電線3は、電気的に等価
な1ブランチとして縮退したことを表している。すなわ
ち、2つのノード間の等価インピーダンスを有する1つ
のブランチで表される。これは、送電線3だけではな
く、変圧器に対しても同じである。ブランチ縮退手段1
3は、送電線3および変圧器の両端の開閉器4の入切状
態から、縮退後ブランチへと縮退する。さらに、送電線
3および変圧器のインピーダンスは電気的に等価となる
ように変換する。
【0033】系統認識処理は、この縮退されたノードと
ブランチとの接続状態を用いて行うことになる。図4に
示すように、放射状系統では電圧階級毎に島状の部分系
統1−1、2−1〜2−4、3−1〜3−6ができ、こ
の部分系統が異なる電圧階級の部分系統とバンク(変圧
器)でつながっている。島毎につけられた番号は、電圧
階級番号−階級内系統番号を表している。例えば、部分
系統2−3は電圧階級番号が2で、階級内系統番号が3
であることを示している。
【0034】これに着目し、本発明の第1の実施の形態
における電圧階級別系統認識手段14は電圧階級毎に接
続を検索する。その電圧階級別系統認識手段14での系
統認識処理の概念を図5に示す。図5に示すように、電
圧階級別系統認識手段14は、系統認識処理を行うにあ
たり、電圧階級別にその処理を行い(S1)、系統認識
の対象を全系統のノードではなく同一電圧階級のノード
に絞って行う(S2)。したがって、全系統のノードを
検索する必要がないので検索効率は良くなる。
【0035】図5に示した電圧階級毎の系統認識処理に
おけるステップS2の処理内容を図6に示す。この処理
は電圧階級別系統認識手段14において演算処理され
る。まず、電圧階級ノード抽出処理S0により、当該電
圧階級のノードを抽出する。以降の処理は、この結果を
用いて当該電圧階級に所属するノードに対してのみ行わ
れる。次に、初期化処理を行う(S1〜S4)。つま
り、系統Noの初期化を行い(S1)、ノードに対応す
るiを1とし(S2)、系統Noに対応するkを1とす
る(S3)。これにより、ノードiを始点としその系統
Noをkと設定する。
【0036】そして、始点ノードiに対する接続を検索
する系統検索処理に移る(S5〜S15)。カウンタj
をiからn(nは同一電圧階級のノード数)までループ
させ(S5〜S8)、その系統Noが決定済みであれ
ば、ノードjに接続する送電線ブランチの相手側ノード
を調べる(S9、S10)。
【0037】ここで、この第1の実施の形態では、ノー
ドjとして、当該電圧階級のみを対象とすること、ま
た、接続するブランチには変圧器(バンク)を含まない
ことで、検索対象を当該電圧階級だけに絞り込むことに
なる。
【0038】次に、相手側ノードの系統Noが決定済み
でなければ、相手側ノードの系統Noをkとして決定す
る(S11)。ノードjに接続するブランチの相手側ノ
ードの系統Noが全て決定するまで、ノードjのループ
を繰り返す(S12)。以上の処理をノードiを増加さ
せながら繰り返し(S13、S14)、当該電圧階級の
内、始点ノードiに対する接続ノードが決定する。
【0039】上記処理にて、電力系統内に未処理のノー
ドが残っている場合は(S15)、当該電圧階級内の別
の部分系統ということになり、始点ノード再設定処理
(S16、S17)により、始点ノードiを未処理ノー
ドの内最若番のもの、系統Noをk+1で再設定し、再
び上記処理を繰り返す。これによって、当該電圧階級の
全てのノードの系統Noが決定する。
【0040】電圧階級別系統認識手段14の出力データ
は系統認識結果18であり、その構成を図7に示す。図
7から分かるように、全ノードに対して、それぞれ電圧
階級番号と、階級内系統番号を定義する構造となってい
る。そして、電圧階級毎に分類された系統間は、全て変
圧器(バンク)の縮退後ブランチでつながっている。そ
こで、系統間の接続をバンク認識手段15により定義す
る。バンク認識手段15は、次のような処理を行う。
【0041】すなわち、バンク(変圧器)は異なる電圧
階級を接続するものなので、その両端のノードは異なる
電圧階級別部分系統に所属する。そのため、系統認識結
果18から両端のノードの電圧階級と階級内系統番号と
を取り出し、部分系統間の接続として認識することがで
きる。この系統間の接続状態について、接続を1、非接
続を0とする系統間接続行列19として出力する。
【0042】図8には、図4に示した電圧階級毎の系統
認識処理の一例に対応した、系統系統間接続行列を示し
ている。また、図9は、その場合の電力系統の電圧階級
と階級内系統番号との関係を示す説明図である。次に、
これらを用いて、バンク認識手段15の処理を説明す
る。
【0043】図4に示した電圧階級毎の系統認識の一例
には11個の部分系統が存在するので、これに1から1
1の番号を付ける。その結果、図9に示すように電圧階
級番号と階級内系統番号との関係が明らかになる。例え
ば、系統番号1(電圧階級1、階級内系統番号1)と、
系統番号2(電圧階級2と階級内系統番号1)は、バン
クにより接続している。すなわち、バンクの接続によっ
て、部分系統間の接続を決定することができる。系統番
号1と系統番号2が接続していることから、バンク認識
手段15の出力結果である系統間接続行列19は、1‐
2、2‐1(それぞれ行−列を表す)を1とする。ここ
で、接続は1、非接続は0を表す。ブロック対角部の斜
線部は部分系統内の接続行列を表す。
【0044】以上述べたように、この第1の実施の形態
によれば、全系統の接続情報を、電圧階級内の情報と電
圧階級間との情報に分けて保存するので、電圧階級毎に
系統を検索することができる。このため、ノード間の接
続関係を調べる場合、縮退後ノード数をnとすると、そ
の検索回数(B)は、以下のようになり、従来の検索回
数より少なくなり、全系統の認識を高速に行うことがで
きる。
【0045】
【数1】
【0046】次に、本発明の第2の実施の形態説明す
る。図10は本発明の第2の実施の形態を示す構成図で
ある。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実
施の形態の電圧階級別系統認識手段14に代えて、ノー
ド縮退手段12での縮退結果及びブランチ縮退結果に基
づいて系統認識を電圧階級別に並列処理で行う系統認識
並列実行手段21を設けたものである。
【0047】図2に示すように、この第2の実施の形態
は、電力系統の接続状態を収集する系統データ収集手段
11と、ノードの縮退を行うノード縮退手段12と、ブ
ランチの縮退を行うブランチ縮退手段13と、系統認識
を電圧階級別に並列処理で行う系統認識並列実行手段2
1と、電圧階級間の接続を検索するバンク認識手段15
とから構成され、電圧階級別系統認識手段14の出力は
系統認識結果18として出力され、バンク認識手段15
の出力は系統間接続行列として出力される。
【0048】図2において、系統データ収集手段11、
ノード縮退手段12、ブランチ縮退手段13は、図1に
示した第1の実施の形態と同一の処理内容であるので、
その説明は省略する。
【0049】系統認識並列実行手段21は、電圧階級毎
の系統認識を並列処理で同時に実行する。すなわち、あ
る電圧階級での系統認識は、他の電圧階級での系統認識
と独立して実行することができるので、並列処理が可能
となる。図11には、系統認識並列実行手段21のフロ
ーチャートを示す。電圧階級毎の系統認識処理は同時に
実行され、全ての電圧階級の処理が終了した時、第1の
実施の形態と同様にバンク認識手段15により系統間の
接続を定義する。そして、電圧階級毎の系統認識処理
は、処理の対象となる電圧階級をそれぞれ並列処理する
が、個々の処理内容は、第1の実施の形態での電圧階級
別認識処理手段14と同じである。
【0050】この第2の実施の形態では、電圧階級毎の
系統認識処理を並列処理で行うことので、系統認識をよ
り高速に行うことができる。
【0051】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図12は本発明の第3の実施の形態を示す構成図で
ある。この第3の実施の形態は、電力系統における開閉
器の入切状態が変化したものだけを認識し、その変化の
あった系統内でのみノード及びブランチを縮退し、変化
した系統内のみ系統認識処理を行い系統認識結果と系統
間接続行列を作り直すようにしたものである。
【0052】この第3の実施の形態は、図12に示すよ
うに、系統の接続状態を収集する系統データ収集手段1
1と、系統状態の変化を検出する状変検出手段31と、
状変の発生した系統のみでノードの縮退を行う系統内ノ
ード縮退手段32と、状変系統のみのブランチの縮退を
行う系統内ブランチ縮退手段33と、状変した部分のみ
系統認識を変更する系統認識部分変更手段34から構成
され、系統認識部分変更手段34は、出力データとして
系統認識結果18及び系統間間接行列19を出力する。
【0053】図12において、系統データ収集手段11
は系統の接続状態を収集し、状変検出手段31は、SV
データ(遮断器CBや断路器LSの情報)に関する前回
演算時との変化分を取り出す。変化したSVデータが判
れば、それに対応するノードやブランチがわかるので、
該当するノードやブランチの部分系統に対して系統内ノ
ード縮退手段32はノードの縮退処理を行い、系統内ブ
ランチ縮退手段33はブランチ縮退処理を行う。そし
て、状変した部分のみ系統認識を変更する系統認識部分
変更手段34を実行する。
【0054】図13には、系統認識部分変更手段34の
処理内容のフローチャートを示す。まず、接続判断処理
S1により、系統状態(SV状態)の状態変化である状
変SVデータを判断する。つまり状変SVデータがが入
り(接続への変化)であるか、切り(非接続への変化)
であるかを判断する。接続であるなら統合処理S2を、
非接続であるなら分割処理S3を行う。
【0055】統合処理S2では、状変SVの両端が前回
結果で同一系統内であるなら変更なしとし、異なる系統
となっていたなら、2つの系統を1つになるよう所属系
統データ(各ノードがどの系統に属しているかを定義し
たもの)を更新する。一方、分割処理S3では、状変S
Vの両端が前回結果で異系銃なら変更なしとし、同一系
統なら系統内で分離が発生する可能性があるため、系統
内で系統認識処理を行つ。そして、系統間の接続が変化
した場合には、系統間接続行列更新処理S4により、系
統間接続行列を更新する。
【0056】このように、第3の実施の形態によれば、
系統状態が変化した場合に、全系統に対する系統認識を
するのではなく、状変部分にのみ系統認識処理を行うの
で、系統認識処理を高速に行うことができる。
【0057】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図14は、本発明の第4の実施の形態を示す構成図
である。この第4の実施の形態は、図1に示した第1の
実施の形態に対し、電圧階級別系統認識手段14からの
系統認識結果18とバンク認識手段15からの系統間接
続行列19とに基づいてノードの順序付けを行うノード
順序付け手段41と、ノード順序付け手段41でのノー
ド順序付け結果に基づいて系統計算を行う系統計算手段
42とを追加して設けたものである。これにより、電圧
階級別にノード順序付けを行い、系統計算を効率よく行
う。
【0058】図14では、系統データ収集手段11、ノ
ード縮退手段12、ブランク縮退手段13、系統状態1
7、系統認識結果18、系統間接続行列19の記載を省
略し、系統認識を電圧階級別に行う電圧階級別系統認識
手段14と、電圧階級間の接続を検索するバンク認識手
段15と、電圧階級別部分系統情報を基にノードの順序
付けを行うノード順序付け手段41と、系統の状態を計
算する系統計算手段42とを示している。
【0059】ここで、電力系統の潮流計算においては、
ノードの電圧の大きさと位相角とブランチのインピーダ
ンスで表される非線形代数方程式を線形化して反復して
解くことになる。この場合、線形化方程式の解法は大規
模なヤコビアン行列(非線形方程式を線形化した微係数
行列)の演算となる。ヤコビアン行列の演算は行列を三
角化分解をして、その際の演算経過をLとUという2つ
の行列に分解し格納する。そして、LとU行列を用いて
前進代入と後退代入を行って代数方程式の解を求める。
【0060】このとき、ヤコビアン行列はすべての対角
要素とブランチの接続したノードに対応する非対角要素
のみが非ゼロ要素となり、その他の非対角要素はゼロ要
素となる。この非ゼロ要素のみを記憶して解く方法がス
パース手法である。このスパース手法においては、三角
化分解の手順の中で初めにゼロであった非対角要素がゼ
ロでなくなってしまうことがある。そして、その非ゼロ
要素は増加し、スパース手法の利点を生かせなくなって
しまう。
【0061】それを避けるために、三角化分解において
非ゼロ要素が増えないように、予めノードの順序を変更
してヤコビアン行列の要素を入れ換える。このノードの
順序付けの1つの方法としては、ノードに接続するブラ
ンチの数が少ないノードから並べることで可能である。
【0062】そこで、本発明の第4の実施の形態におけ
るノード順序付け手段41では、まず部分系統に対し、
隣接する系統の数が少ない系統から並べるブロック順序
付け(部分系統順序付け)を行い、次に、部分系統内に
対し、接続するブランチの数が少ないノードから並べる
ノード順序付け(系統内順序付け)を行うことで処理を
高速化する。この時、ノード順序付けにおいては、上位
電圧階級に接続するノードを最後のノードとして、他の
ノードに関しては接続するブランチの数が少ないノード
から並べる。
【0063】図15は、ノード順序付け手段41の処理
内容を示すフローチャートである。部分系統順序付け処
理S1においては、系統数カウント処理S2で隣接する
系統を求め、系統ソート処理S3により隣接系統の少な
い順に並べかえる。次に、系統内順序付け処理S4にお
いては、ブランチ数カウント処理S5により、部分系統
内の全てのノードに対し、接続するブランチをカウント
する。そして、ノードソート処理S6により、接続する
ブランチの少ない順にノードを並べかえる。
【0064】図16には、ノード順序付けの具体例を示
す。図16(a)に示す系統において、その系統に対応
する系統間接続行列を図16(b)に示し、その系統中
の部分系統Dに対する部分系統内接続行列を図16
(c)に示している。
【0065】放射状系統ではブロック間の接続が無いの
で、ブロック毎に順序付けされていれば、他のブロック
の三角化分解処理によって非ゼロ要素が生成されること
はなく、効率の良いノードの順序付けが行われる。この
第4の実施の形態においては、上記のノード順序付け結
果を用いて、系統計算手段42として潮流計算を行う。
系統計算手段42は、潮流計算以外にも過渡安定度計算
においても可能である。このように、この第4の実施の
形態によれば、系統計算におけるノードの順序付けを効
率よく行うことができる。
【0066】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図17は本発明の第5の実施の形態を示す構成図で
ある。この第5の実施の形態は、図14に示した第4の
実施の形態のノード順序付け手段41に代えて、並列ノ
ード順序付け手段51を設けたものである。この並列ノ
ード順序付け手段51は、電圧階級別系統認識手段14
からの系統認識結果18とバンク認識手段15からの系
統間接続行列19とに基づいて並列処理でノードの順序
付けを行う。これにより、ノードの順序付けを高速に行
うことが可能となる。その他の構成は図14に示した第
4の実施の形態と同一であるので重複する部分の説明は
省略する。
【0067】図17において、並列ノード順序付け手段
51により、電圧階級毎のノードの順序付けを並列処理
で同時に実行する。これにより、それぞれの電圧階級間
の接続を意識する必要がないので、並列処理が可能とな
る。図18は、並列ノード順序付け手段51の処理内容
を示すフローチャートである。電圧階級毎のノード順序
付け処理が、全ての電圧階級について終了した後、第4
の実施の形態と同じく系統計算手段42により系統計算
を行う。電圧階級毎のノード順序付け処理は、電圧階級
毎にノードの順序付けを並列処理するが、個々の処理内
容は、図15に示す第4の実施の形態におけるノード順
序付け手段41と同じである。
【0068】この第5の実施の形態によれば、第1の実
施の形態の効果に加え、ノード順序付け処理を並列処理
で行うので、ノードの順序付けを高速に行うことができ
る。
【0069】次に、本発明の第6の実施の形態を説明す
る。図19は本発明の第6の実施の形態を示す構成図で
ある。この第6の実施の形態は、第1の実施の形態乃至
第3の実施の形態に対し、系統認識結果18と系統間接
続行列19とに基づいて過負荷ブランチを基準に電圧階
級別部分系統をそのブランチ始端側グループと終端グル
ープ側とに分類する部分系統分類手段61と、分類され
た部分系統に基づいて過負荷解消のための制御可能設備
をブランチの始端側グループと終端側グループとに分類
する制御可能設備分類手段62とを追加して設けたもの
である。これにより、制御可能設備の分類を高速に決定
することを可能とする。
【0070】図19において、部分系統分類手段61
は、系統認識結果18と系統間接続行列19とを用い
て、過負荷ブランチから電圧階級別部分系統をそのブラ
ンチ始端側グループと終端グループ側に分類する。そし
て、制御可能設備分類手段62は分類された部分系統か
ら過負荷解消のための制御可能設備をブランチの始端側
グループと終端側グループに分類する。
【0071】図20は、部分系統分類手段61で部分系
統に分類する場合の系統の説明図であり、図21は、部
分系統分類手段61の処理内容を示すフローチャートで
ある。図21において、まず、始端終端ノード決定処理
S1により、図20における過負荷ブランチBRの始端
ノードと終端ノードを求める。次に、自系統決定処理S
2により過負荷ブランチの所属する系統(すなわち、始
端ノード、終端ノードの所属する系統)を求める。そし
て、隣接系統決定処理S3により、始端ノードから検索
した隣接する系統と、終端ノードから検索した隣接する
系統を求める。系統分類完了処理S4では、始端側系統
と終端側系統が決定する。なお、処理S5は始端ノード
と終端ノードでのループ処理である。
【0072】このようにして、部分系統分類手段61で
の処理が終われば、制御可能設備分類手段62により、
制御可能設備が始端側系統と終端側系統とのどちらに属
するかを判断する。
【0073】この第6の実施の形態では、分類した制御
可能発電機の制御量を以下のように決定する。始端から
終端へ向かって、有効電力X(MW)の過負荷量がある
時、始端側グループの制御可能発電機で、X(MW)を
発電機の容量比で配分して出力を下げる。また、総端側
グループの制御可能発電機でX(MW)を発電機の容量
比で配分して出力を上げる。その結果、過負荷ブランチ
BRの潮流はX(MW)軽減される。この時、制御量の
ロスを考慮して、X*α(α>1、予め設定)として、
過負荷量より多めに対策することも可能である。各発電
機の配分方式は、特定のルールに従って配分することも
可能である。
【0074】この第6の実施の形態によれば、第1の実
施の形態乃至第3の実施の形態の効果に加え、過負荷線
路が発生した場合の、過負荷解消のための制御可能発電
機の分類を高速に決定することができる。
【0075】次に、本発明の第7の実施の形態を説明す
る。図22は本発明の第7の実施の形態を示す構成図で
ある。この第7の実施の形態は、第1の実施の形態乃至
第3の実施の形態に対し、系統認識結果18に基づいて
電圧階級別部分系統内の接続発電機の容量を加算する部
分系統系統容量算出手段71と、この部分系統容量算出
手段71からの発電機容量加算値と系統間接続行列19
とに基づいて任意のバンクから電圧階級の下位の部分系
統の系統容量を加算するバンク対応系統容量算出手段7
2とを追加して設けたものである。これにより、系統容
量を高速に算出する。
【0076】図22において、部分系統系統容量算出手
段71により、系統内の発電機の容量を加算する。次
に、バンク対応系統容量算出手段72を実行する。これ
は、指定されたバンクから、系統接続行列を参照するこ
とで、下位に属する系統を判断し、部分系統系統容量算
出手段71で求められた結果を用いて、下位系統の系統
容量を算出する。
【0077】図23は、部分系統系統容量算出手段71
での部分系統容量算出処理S1とバンク対応系統容量算
出手段72でのバンク対応系統容量算出処理S2との処
理内容を示すフローチャートである。まず、部分系統容
量算出処理S1において、自系統決定処理S3にて、系
統認識結果18より当該発電機の接続ノードの所属系統
を求める。そして、発電機容量加算処理S4にて、所属
系統の系統容量に当該発電機の容量を加算する。次に、
バンク対応系統容量算出処理S2において、下位系統検
索処理S5にて系統間接続行列19より当該系統の下位
系統を求める。そして、系統容量算出処理S6にて、下
位系統の系統容量を全て加算することで当該系統から下
位の系統容量となる。この第7の実施の形態によれば、
全系統の接続を検索することなく、系統容量を高速に算
出することができる。
【0078】次に、本発明の第8の実施の形態を説明す
る。図24は本発明の第8の実施の形態を示す構成図で
ある。この第8の実施の形態は、第1の実施の形態乃至
第3の実施の形態に対し、系統認識結果18に基づいて
放射状系統毎に系統色を決定する系統色決定手段81
と、系統色決定手段81で決定された系統色で色分けさ
れた潮流図を表示装置83に表示する潮流図表示手段8
2とを追加して設けたものである。
【0079】図24において、系統色決定手段81は、
系統認識結果を用いて放射状系統毎に系統色を決定し、
潮流図表示手段82は表示装置83上に系統色で色分け
された潮流図を表示する。これにより、全系統の接続を
検索することなく、電圧階級別部分系統ごとに異なる系
統色を高速に決定する。
【0080】図25は、系統色決定手段81の処理内容
を示すフローチャートである。まず、系統数カウント処
理S1にて、全系に存在する部分系統の数を求める。次
に、系統色割当処理S2にて各部分系統の色を定義す
る。そして、ノードデータ取り出し処理S3にて、系統
認識結果19より、全てのノードの所属する電圧階級番
号及び階級内系統番号を取り出し、系統色決定処理S4
にて系統色割当て処理S2で決めた系統色を該当ノード
に設定する。潮流図表示手段82は、この処理結果を用
いて系統色毎に色替え表示した潮流図を表示装置83に
表示する。この第8の実施の形態によれば、放射状系統
毎に系統色を高速に決定するので、系統色毎に潮流図を
表示することができる。
【0081】次に、本発明の第9の実施の形態を説明す
る。図26は本発明の第9の実施の形態を示す構成図で
ある。この第9の実施の形態は、第1の実施の形態乃至
第3の実施の形態に対し、系統認識結果18に基づいて
電圧階級別部分系統内の接続負荷の有効電力を加算する
部分系統負荷算出手段91と、この部分系統負荷算出手
段91で得られた有効電力加算値と系統間接続行列19
とに基づいて任意のバンクから電圧階級の下位の部分系
統の負荷有効電力を加算するバンク対応系統負荷算出手
段92とを追加して設けたものである。これにより、全
系統の接続を検索することなく、系統別の負荷有効電力
を高速に計算する。
【0082】図26において、部分系統負荷算出手段9
1は、系統認識結果18を用いて電圧階級別部分系統内
の接続負荷の有効電力を加算し、バンク対応系統負荷算
出手段92は、任意のバンクから電圧階級の下位の部分
系統の負荷有効電力を加算する。つまり、バンク対応系
統負荷算出手段92は、指定されたバンクから、系統接
続行列を参照することで下位に属する系統を判断し、部
分系統負荷算出手段91で求められた結果を用いて下位
系統の負荷有効電力を算出する。
【0083】図27は、部分系統負荷算出手段91での
部分系統負荷算出処理S1とバンク対応系統負荷算出手
段92でのバンク対応系統負荷算出処理S2との処理内
容を示すフローチャートである。まず、部分系統容量算
出処理S1において、発電機容量加算処理S3にて、系
統認識結果18より当該発電機の接続ノードの所属系統
を求め、所属系統の系統容量に当該発電機の容量を加算
する。次に、バンク対応系統負荷算出処理S2におい
て、下位系統検索処理S4にて、系統間接続行列19よ
り当該系統の下位系統を求める。そして、系統負荷算出
処理S5にて、下位系統の系統負荷を全て加算すること
で、当該系統から下位の系統負荷となる。個のだ9の実
施の形態によれば、全系統の接続を検索することなく、
系統別の負荷有効電力を高速に算出することができる。
【0084】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば以下
の効果が得られる。
【0085】請求項1の発明によれば、系統を電圧階級
毎に分類して接続を検索するので、全系統の認識を高速
に行うことができる。
【0086】請求項2の発明によれば、電圧階級毎の系
統認識処理を並列処理で行うことにより、系統認識を高
速に行うことができる。
【0087】請求項3の発明によれば、系統状態が変化
した場合に、全系統に対する系統認識をするのではな
く、状変部分にのみ系統認識処理を行い、系統認識処理
を高速に行うことができる。
【0088】請求項4の発明によれば、系統計算におけ
るノードの順序付けを効率よく行うことができる。
【0089】請求項5の発明によれば、ノード順序付け
手段を並列処理で行うことにより、ノードの順序付けを
高速に行うことができる。
【0090】請求項6の発明によれば、過負荷線路が発
生した場合の、過負荷解消のための制御可能発電機の分
類を高速に決定することができる。
【0091】請求項7の発明によれば、全系統の接続を
検索することなく、系統容量を高速に算出することがで
きる。
【0092】請求項8の発明によれば、放射状系統毎に
系統色を高速に決定し、系統色毎に潮流図を表示するこ
とができる。
【0093】請求項9の発明によれば、全系統の接続を
検索することなく、系統別の負荷有効電力を高速に算出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるノード縮退
手段でのノード縮退の一例を示す説明図。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるブランチ縮
退手段でのブランチ縮退の一例を示す説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態における電圧階級毎
の系統認識処理の一例を示す説明図。
【図5】本発明の第1の実施の形態における系統認識処
理の概念を示す説明図。
【図6】本発明の第1の実施の形態における電圧階級別
系統認識手段の処理内容を示すフローチャート。
【図7】本発明の第1の実施の形態における電圧階級別
系統認識手段の出力データである系統認識結果の説明
図。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるバンク認識
手段の出力データである系統間接続行列の説明図。
【図9】図8に示した系統間行列における電圧階級番号
と階級内系統番号との関係を示す説明図。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示す構成図。
【図11】本発明の第2の実施の形態における系統認識
並列実行手段の処理内容を示すフローチャート。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示す構成図。
【図13】本発明の第3の実施の形態における系統認識
部分変更手段の処理内容を示すフローチャート。
【図14】本発明の第4の実施の形態を示す構成図。
【図15】本発明の第4の実施の形態におけるノード順
序付け手段の処理内容を示すフローチャート。
【図16】本発明の第4の実施の形態におけるノード順
序付け手段でのノード順序付けの一例を示す説明図。
【図17】本発明の第5の実施の形態を示す構成図。
【図18】本発明の第5の実施の形態における並列ノー
ド順序付け手段の処理内容を示すフローチャート。
【図19】本発明の第6の実施の形態を示す構成図。
【図20】本発明の第6の実施の形態における部分系統
分類手段で部分系統に分類する場合の系統の説明図。
【図21】本発明の第6の実施の形態における部分系統
分類手段の処理内容を示すフローチャート。
【図22】本発明の第7の実施の形態を示す構成図。
【図23】本発明の第7の実施の形態における系統容量
算出処理の処理内容を示すフローチャート。
【図24】本発明の第8の実施の形態を示す構成図。
【図25】本発明の第8の実施の形態における系統色決
定手段の処理内容を示すフローチャート。
【図26】本発明の第9の実施の形態を示す構成図。
【図27】本発明の第9の実施の形態における系統負荷
算出処理の処理内容を示すフローチャート。
【図28】従来の電力系統計算機システムにおける系統
認識機能の内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 母線 2 ノード 3 送電線 4 開閉器 11 系統データ収集手段 12 ノード縮退手段 13 ブランチ縮退手段 14 電圧階級別系統認識手段 15 バンク認識手段 17 系統状態 18 系統認識結果 19 系統間接続行列 21 系統認識並列実行手段 31 状変検出手段 32 系統内ノード縮退手段 33 系統内ブランチ縮退手段 34 系統認識部分変更手段 41 ノード順序付け手段 42 系統計算手段 51 並列ノード順序付け手段 61 部分系統分類手段 62 制御可能設備分類手段 71 部分系統系統容量算出手段 72 バンク対応系統容量算出手段 81 系統色決定手段 82 潮流図表示手段 83 表示装置 91 部分系統負荷算出手段 92 バンク対応系統負荷算出手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統からの系統データに基づき電力
    系統をモデル化して系統構成機器の接続関係を認識する
    ようにした系統認識機能を有した電力系統用計算機シス
    テムにおいて、前記電力系統の接続状態を収集する系統
    データ収集手段と、前記系統データ収集手段で収集した
    接続状態に基づいてノードの縮退を行うノード縮退手段
    と、前記ノード縮退手段で得られた縮退結果と前記系統
    データとに基づいてブランチの縮退を行うブランチ縮退
    手段と、前記ノード縮退手段での縮退結果及び前記ブラ
    ンチ縮退結果に基づいて系統認識を電圧階級別に行う電
    圧階級別系統認識手段と、前記電圧階級別系統認識手段
    での系統認識結果に基づいて電圧階級間の接続を検索し
    系統間接続行列を出力するバンク認識手段とを備えたこ
    とを特徴とする電力系統計算機システム。
  2. 【請求項2】 電力系統からの系統データに基づき電力
    系統をモデル化して系統構成機器の接続関係を認識する
    ようにした系統認識機能を有した電力系統用計算機シス
    テムにおいて、前記電力系統の接続状態を収集する系統
    データ収集手段と、前記系統データ収集手段で収集した
    接続状態に基づいてノードの縮退を行うノード縮退手段
    と、前記ノード縮退手段で得られた縮退結果と前記系統
    データとに基づいてブランチの縮退を行うブランチ縮退
    手段と、前記ノード縮退手段での縮退結果及び前記ブラ
    ンチ縮退結果に基づいて系統認識を電圧階級別に並列処
    理で行う系統認識並列実行手段と、前記系統認識並列実
    行手段での系統認識結果に基づいて電圧階級間の接続を
    検索し系統間接続行列を出力するバンク認識手段とを備
    えたことを特徴とする電力系統計算機システム。
  3. 【請求項3】 電力系統からの系統データに基づき電力
    系統をモデル化して系統構成機器の接続関係を認識する
    ようにした系統認識機能を有した電力系統用計算機シス
    テムにおいて、前記電力系統の接続状態を収集する系統
    データ収集手段と、前記電力系統における開閉器の入切
    状態の変化を検出する状変検出手段と、前記状変検出手
    段で検出した状変系統に対しノードの縮退を行う系統内
    ノード縮退手段と、前記状変系統に対しブランチの縮退
    を行う系統内ブランチ縮退手段と、前記状変系統の状変
    した部分に対し系統認識を変更し系統認識結果及び系統
    間接続行列を出力する系統認識部分変更手段とを備えた
    ことを特徴とする電力系統計算機システム。
  4. 【請求項4】 前記系統認識結果と前記系統間接続行列
    とに基づいてノードの順序付けを行うノード順序付け手
    段と、ノード順序付け手段でのノード順序付け結果に基
    づいて系統計算を行う系統計算手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項3に記載の電力系統計算機
    システム。
  5. 【請求項5】 前記系統認識結果及び前記系統間接続行
    列に基づいて並列処理でノードの順序付けを行う並列ノ
    ード順序付け手段と、ノード順序付け手段でのノード順
    序付け結果に基づいて系統計算を行う系統計算手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の
    電力系統計算機システム。
  6. 【請求項6】 前記系統認識結果と前記系統間接続行列
    とに基づいて過負荷ブランチを基準に電圧階級別部分系
    統をそのブランチ始端側グループと終端グループ側とに
    分類する部分系統分類手段と、分類された部分系統に基
    づいて過負荷解消のための制御可能設備をブランチの始
    端側グループと終端側グループとに分類する制御可能設
    備分類手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項3に記載の電力系統計算機システム。
  7. 【請求項7】 前記系統認識結果に基づいて電圧階級別
    部分系統内の接続発電機の容量を加算する部分系統系統
    容量算出手段と、前記発電機容量加算値と前記系統間接
    続行列とに基づいて任意のバンクから電圧階級の下位の
    部分系統の系統容量を加算するバンク対応系統容量算出
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    に記載の電力系統計算機システム。
  8. 【請求項8】 前記系統認識結果に基づいて放射状系統
    毎に系統色を決定する系統色決定手段と、前記系統色決
    定手段で決定された系統色で色分けされた潮流図を表示
    装置に表示する潮流図表示手段とを備えたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項3に記載の電力系統計算機シス
    テム。
  9. 【請求項9】 前記系統認識結果に基づいて電圧階級別
    部分系統内の接続負荷の有効電力を加算する部分系統負
    荷算出手段と、前記有効電力加算値と前記系統間接続行
    列とに基づいて任意のバンクから電圧階級の下位の部分
    系統の負荷有効電力を加算するバンク対応系統負荷算出
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    に記載の電力系統計算機システム。
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