JPH0932694A - 内燃機関に用いられる燃料噴射弁 - Google Patents
内燃機関に用いられる燃料噴射弁Info
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- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M61/00—Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
- F02M61/04—Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00 having valves, e.g. having a plurality of valves in series
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M61/00—Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 噴射量の精度が損なわれることなく、圧送さ
れた全燃料量が噴射のために利用されるようにする。 【解決手段】 弁ボディ5に設けられたガイド孔3に軸
方向で移動可能に案内された弁部材1に閉制御通路31
が設けられており、弁部材1が弁座19から持ち上げら
れた状態で、高圧通路23が閉制御通路31を介して放
圧室17に接続可能であり、閉制御通路31が、弁部材
1の燃焼室側の端部から出発する盲孔33と、該盲孔3
3に交差する少なくとも1つの横方向孔35とによって
形成されており、該横方向孔が、弁部材1とガイド孔3
の壁との間に形成された、放圧室17に接続可能な閉制
御室39に開口しており、閉制御室39と放圧室17と
の間の接続が、弁部材1の最大開放行程位置で、弁部材
1に設けられたシール面47によって閉鎖されている。
れた全燃料量が噴射のために利用されるようにする。 【解決手段】 弁ボディ5に設けられたガイド孔3に軸
方向で移動可能に案内された弁部材1に閉制御通路31
が設けられており、弁部材1が弁座19から持ち上げら
れた状態で、高圧通路23が閉制御通路31を介して放
圧室17に接続可能であり、閉制御通路31が、弁部材
1の燃焼室側の端部から出発する盲孔33と、該盲孔3
3に交差する少なくとも1つの横方向孔35とによって
形成されており、該横方向孔が、弁部材1とガイド孔3
の壁との間に形成された、放圧室17に接続可能な閉制
御室39に開口しており、閉制御室39と放圧室17と
の間の接続が、弁部材1の最大開放行程位置で、弁部材
1に設けられたシール面47によって閉鎖されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に用いら
れる燃料噴射弁であって、弁ボディに設けられたガイド
孔に軸方向で移動可能に案内された弁部材が設けられて
おり、該弁部材が燃焼室側の端部に弁シール面を有して
おり、該弁シール面が、弁ボディに設けられた高圧通路
と、少なくとも1つの噴射開口との間の接続を制御する
ための、前記ガイド孔の燃焼室側の端部に形成された弁
座と協働するようになっており、さらに弁部材に閉制御
通路が設けられており、弁部材が弁座から持ち上げられ
た状態で、前記高圧通路が前記閉制御通路を介して放圧
室に接続可能であり、前記閉制御通路が、弁部材の燃焼
室側の端部から出発する盲孔と、該盲孔に交差する少な
くとも1つの横方向孔とによって形成されており、該横
方向孔が、弁部材と前記ガイド孔の壁との間に形成され
た、前記放圧室に接続可能な閉制御室に開口している形
式のものに関する。
れる燃料噴射弁であって、弁ボディに設けられたガイド
孔に軸方向で移動可能に案内された弁部材が設けられて
おり、該弁部材が燃焼室側の端部に弁シール面を有して
おり、該弁シール面が、弁ボディに設けられた高圧通路
と、少なくとも1つの噴射開口との間の接続を制御する
ための、前記ガイド孔の燃焼室側の端部に形成された弁
座と協働するようになっており、さらに弁部材に閉制御
通路が設けられており、弁部材が弁座から持ち上げられ
た状態で、前記高圧通路が前記閉制御通路を介して放圧
室に接続可能であり、前記閉制御通路が、弁部材の燃焼
室側の端部から出発する盲孔と、該盲孔に交差する少な
くとも1つの横方向孔とによって形成されており、該横
方向孔が、弁部材と前記ガイド孔の壁との間に形成され
た、前記放圧室に接続可能な閉制御室に開口している形
式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような形式の燃料噴射弁はドイツ連
邦共和国特許出願公開第3928912号明細書に基づ
き公知である。この公知の燃料噴射弁では、弁部材が弁
ボディに設けられたガイド孔に軸方向で移動可能に案内
されている。この弁ボディの一方の端部は、燃料を供給
されるべき内燃機関の燃焼室に突入している。弁部材は
その燃焼室側の端部に弁シール面を有している。この弁
シール面はガイド孔の燃焼室側の端部に形成された弁座
面と協働する。この弁座面には、燃焼室とは反対の側の
方向で、弁ボディに設けられた、燃料を案内する高圧通
路が隣接している。この高圧通路の一部は、弁部材軸部
とガイド孔の壁との間の環状ギャップによって形成され
ている。燃焼室側では、弁座に少なくとも1つの噴射開
口が続いており、この場合、高圧通路と噴射開口との間
の燃料通流は、弁座から弁部材が持ち上げられることに
より開制御される。
邦共和国特許出願公開第3928912号明細書に基づ
き公知である。この公知の燃料噴射弁では、弁部材が弁
ボディに設けられたガイド孔に軸方向で移動可能に案内
されている。この弁ボディの一方の端部は、燃料を供給
されるべき内燃機関の燃焼室に突入している。弁部材は
その燃焼室側の端部に弁シール面を有している。この弁
シール面はガイド孔の燃焼室側の端部に形成された弁座
面と協働する。この弁座面には、燃焼室とは反対の側の
方向で、弁ボディに設けられた、燃料を案内する高圧通
路が隣接している。この高圧通路の一部は、弁部材軸部
とガイド孔の壁との間の環状ギャップによって形成され
ている。燃焼室側では、弁座に少なくとも1つの噴射開
口が続いており、この場合、高圧通路と噴射開口との間
の燃料通流は、弁座から弁部材が持ち上げられることに
より開制御される。
【0003】さらに、弁部材を冷却するためには、弁部
材に閉制御通路が設けられている。弁座から弁部材が持
ち上げられた状態において、高圧通路は閉制御通路を介
して常時、放圧室に接続されている。この閉制御通路
は、弁部材の燃焼室側の端部から出発する盲孔と、この
盲孔に交差する横方向孔とによって形成されている。こ
の横方向孔は、弁部材とガイド孔の壁との間に形成され
た閉制御室に開口している。この閉制御室は噴射弁の、
弁ボディに接触した中間板によって軸方向で仕切られ
る。この中間板には貫通開口が設けられており、この場
合、閉制御室は、噴射弁のばね室によって形成された放
圧室に常時接続されている。
材に閉制御通路が設けられている。弁座から弁部材が持
ち上げられた状態において、高圧通路は閉制御通路を介
して常時、放圧室に接続されている。この閉制御通路
は、弁部材の燃焼室側の端部から出発する盲孔と、この
盲孔に交差する横方向孔とによって形成されている。こ
の横方向孔は、弁部材とガイド孔の壁との間に形成され
た閉制御室に開口している。この閉制御室は噴射弁の、
弁ボディに接触した中間板によって軸方向で仕切られ
る。この中間板には貫通開口が設けられており、この場
合、閉制御室は、噴射弁のばね室によって形成された放
圧室に常時接続されている。
【0004】しかし高圧通路と放圧室との間で、弁部材
の開放位置において常時形成されるこのような接続に
は、次のような欠点がある。すなわち、本来の噴射過程
時に比較的大量の燃料が閉制御通路を介して流出し、こ
の燃料は燃料噴射のために利用され得ないので、システ
ム全体の効率が損なわれてしまう。さらに、閉制御通路
における漏れ量が規定されていないことに基づき、噴射
したい燃料量を極めて不正確にしか調量することができ
ないので、公知の燃料噴射弁は最近の内燃機関に課せら
れる要件を満たしていない。
の開放位置において常時形成されるこのような接続に
は、次のような欠点がある。すなわち、本来の噴射過程
時に比較的大量の燃料が閉制御通路を介して流出し、こ
の燃料は燃料噴射のために利用され得ないので、システ
ム全体の効率が損なわれてしまう。さらに、閉制御通路
における漏れ量が規定されていないことに基づき、噴射
したい燃料量を極めて不正確にしか調量することができ
ないので、公知の燃料噴射弁は最近の内燃機関に課せら
れる要件を満たしていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の燃料噴射弁を改良して、噴射量の精度が
損なわれることなく、圧送された全燃料量が噴射のため
に利用されるような燃料噴射弁を提供することである。
で述べた形式の燃料噴射弁を改良して、噴射量の精度が
損なわれることなく、圧送された全燃料量が噴射のため
に利用されるような燃料噴射弁を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、前記閉制御室と前記放圧室との間
の接続が、弁部材の最大開放行程位置で、弁部材に設け
られたシール面によって閉鎖されているようにした。
に本発明の構成では、前記閉制御室と前記放圧室との間
の接続が、弁部材の最大開放行程位置で、弁部材に設け
られたシール面によって閉鎖されているようにした。
【0007】
【発明の効果】本発明による燃料噴射弁は従来のものに
比べて次のような利点を有している。すなわち、弁部材
が開放行程位置に到達すると、弁部材に設けられた閉制
御室が閉鎖される。したがって、噴射量の精度に大きな
影響を与えることなしに、燃焼室における燃料の良好な
調整を得るために必要となる、弁部材の開放行程運動の
遅延を達成することができるので有利である。
比べて次のような利点を有している。すなわち、弁部材
が開放行程位置に到達すると、弁部材に設けられた閉制
御室が閉鎖される。したがって、噴射量の精度に大きな
影響を与えることなしに、燃焼室における燃料の良好な
調整を得るために必要となる、弁部材の開放行程運動の
遅延を達成することができるので有利である。
【0008】さらに、閉制御通路が、弁部材軸部に設け
られた研削加工部に開口する長手方向孔および横方向孔
として形成されていることに基づき、このような弁部材
を簡単に製造することができるという利点が得られる。
られた研削加工部に開口する長手方向孔および横方向孔
として形成されていることに基づき、このような弁部材
を簡単に製造することができるという利点が得られる。
【0009】弁部材の製造は直接成形法(Urform
verfahren)、たとえば焼結技術または「メタ
ルインジェクション法」によって行なうことができる。
しかし択一的に、場合によっては前加工された外側ジオ
メトリを有する管状素材に、長手方向孔および横方向孔
を機械的または浸食により加工成形して、研削加工部を
切削加工により形成することも可能である。
verfahren)、たとえば焼結技術または「メタ
ルインジェクション法」によって行なうことができる。
しかし択一的に、場合によっては前加工された外側ジオ
メトリを有する管状素材に、長手方向孔および横方向孔
を機械的または浸食により加工成形して、研削加工部を
切削加工により形成することも可能である。
【0010】研削加工部および横方向孔のジオメトリも
しくは設計により、閉制御室において規定の閉制御容積
を調節することができるので有利である。この場合、閉
制御室の、研削加工部とガイド孔の壁との間に形成され
た部分は、規定の絞り横断面として作用する。
しくは設計により、閉制御室において規定の閉制御容積
を調節することができるので有利である。この場合、閉
制御室の、研削加工部とガイド孔の壁との間に形成され
た部分は、規定の絞り横断面として作用する。
【0011】研削加工部の、中間板に面した上端部につ
ばを設けることにより、さらに別の利点が得られる。こ
のつばはガイド孔の、横断面拡張された範囲に突入して
いる。このつばを介して弁部材と中間板との間のシール
接触面を増大させることができるので、確実なシールが
得られると同時に、各構成部分の製造誤差に関する要求
を減少させることもできる。このことは製造手間を一層
減少させる。
ばを設けることにより、さらに別の利点が得られる。こ
のつばはガイド孔の、横断面拡張された範囲に突入して
いる。このつばを介して弁部材と中間板との間のシール
接触面を増大させることができるので、確実なシールが
得られると同時に、各構成部分の製造誤差に関する要求
を減少させることもできる。このことは製造手間を一層
減少させる。
【0012】有利には平らな面として形成された、閉制
御室の一部を形成する研削加工部は、択一的に弁部材に
設けられた半径方向の切欠きによっても形成することが
できる。この切欠きは横方向孔の流出開口を閉制御室の
上側の部分に接続する。
御室の一部を形成する研削加工部は、択一的に弁部材に
設けられた半径方向の切欠きによっても形成することが
できる。この切欠きは横方向孔の流出開口を閉制御室の
上側の部分に接続する。
【0013】本発明による燃料噴射弁は内方に向かって
開く弁として働き、択一的に座孔ノズル、盲孔ノズルま
たはピンノズルとして形成されていてよい。この場合、
閉制御通路の、盲孔として形成された長手方向孔は、燃
料噴射弁の閉じられた状態で内燃機関の燃焼室に対して
閉じられるように弁部材に配置されている。
開く弁として働き、択一的に座孔ノズル、盲孔ノズルま
たはピンノズルとして形成されていてよい。この場合、
閉制御通路の、盲孔として形成された長手方向孔は、燃
料噴射弁の閉じられた状態で内燃機関の燃焼室に対して
閉じられるように弁部材に配置されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面につき詳しく説明する。
面につき詳しく説明する。
【0015】内燃機関に用いられる本発明による燃料噴
射弁の図1に示した第1実施例では、ピストン状の弁部
材1が、弁ボディ5に設けられたガイド孔3に軸方向で
移動可能に案内されている。円筒状の弁ボディ5の一方
の端部7は、燃料を供給されるべき内燃機関の燃焼室
(図示しなぃ)に突入しており、また扁平な端面9とし
て形成された他方の端部は、燃料噴射弁の中間板11の
第1の端面13に接触している。この中間板11の、弁
ボディ5とは反対の側の第2の端面15には、弁部材1
の戻しばね(図示しない)を収容するばね室17が続い
ている。このばね室17は戻し管路(図示しない)を介
して燃料低圧室に常時接続されていて、こうして放圧室
17を形成している。
射弁の図1に示した第1実施例では、ピストン状の弁部
材1が、弁ボディ5に設けられたガイド孔3に軸方向で
移動可能に案内されている。円筒状の弁ボディ5の一方
の端部7は、燃料を供給されるべき内燃機関の燃焼室
(図示しなぃ)に突入しており、また扁平な端面9とし
て形成された他方の端部は、燃料噴射弁の中間板11の
第1の端面13に接触している。この中間板11の、弁
ボディ5とは反対の側の第2の端面15には、弁部材1
の戻しばね(図示しない)を収容するばね室17が続い
ている。このばね室17は戻し管路(図示しない)を介
して燃料低圧室に常時接続されていて、こうして放圧室
17を形成している。
【0016】弁部材1は燃焼室側の端部に弁シール面1
8を有している。この弁シール面18はこの実施例では
円錐状のシール面として形成されていて、ガイド孔3の
燃焼室側の端部に設けられた弁座面19と協働する。こ
の弁座面19は中空円錐状に形成されており、この場
合、ガイド孔3はこの実施例では盲孔として形成されて
いる。弁座面19からは、2つの噴射開口21が延びて
いる。両噴射開口21は燃料を供給されるべき内燃機関
の燃焼室に開口している。弁座面19の、噴射開口21
とは反対の側の端部には、高圧通路23が開口してい
る。この高圧通路23は孔として弁ボディ5の上側の端
面9を起点として、まずガイド孔3の拡径部によって形
成された圧力室25にまで延びていて、さらにこの場所
から弁部材1の軸部とガイド孔3の壁との間の環状ギャ
ップを通って弁座面19にまで通じている。この高圧通
路23は噴射管路によって燃料高圧ポンプに接続されて
いる(図示しない)。この燃料高圧ポンプは燃料噴射弁
に、高い圧力下にある燃料を供給する。
8を有している。この弁シール面18はこの実施例では
円錐状のシール面として形成されていて、ガイド孔3の
燃焼室側の端部に設けられた弁座面19と協働する。こ
の弁座面19は中空円錐状に形成されており、この場
合、ガイド孔3はこの実施例では盲孔として形成されて
いる。弁座面19からは、2つの噴射開口21が延びて
いる。両噴射開口21は燃料を供給されるべき内燃機関
の燃焼室に開口している。弁座面19の、噴射開口21
とは反対の側の端部には、高圧通路23が開口してい
る。この高圧通路23は孔として弁ボディ5の上側の端
面9を起点として、まずガイド孔3の拡径部によって形
成された圧力室25にまで延びていて、さらにこの場所
から弁部材1の軸部とガイド孔3の壁との間の環状ギャ
ップを通って弁座面19にまで通じている。この高圧通
路23は噴射管路によって燃料高圧ポンプに接続されて
いる(図示しない)。この燃料高圧ポンプは燃料噴射弁
に、高い圧力下にある燃料を供給する。
【0017】弁部材1の遅延された開放行程運動を行う
ためには、さらに弁部材1に閉制御通路31が設けられ
ている。この閉制御通路31は弁部材1の開放行程運動
時に高圧通路23と放圧室17との間の接続を可能にす
る。
ためには、さらに弁部材1に閉制御通路31が設けられ
ている。この閉制御通路31は弁部材1の開放行程運動
時に高圧通路23と放圧室17との間の接続を可能にす
る。
【0018】図2および図3に拡大して示した前記閉制
御通路31は、弁部材1の、ガイド孔3の盲孔に突入し
た燃焼室側の端部を起点として、この実施例では軸方向
に延びる盲孔33と、この盲孔33に弁部材1の上端部
で交差する横方向孔35とによって形成される。横方向
孔35の流出開口の範囲では、弁部材1の外周面が、互
いに背中合わせで位置する2つの平らな研削加工部37
を有している。この研削加工部37と、ガイド孔3の壁
との間には、閉制御室39が形成されている。この閉鎖
制御室39の流過横断面は調節可能な絞り横断面を形成
している。閉鎖制御室39は弁部材1に対して軸方向
で、研削加工部37を噴射開口21の方向で仕切る段部
から、中間板11の端面13にまで延びている。この場
合、ガイド孔3の直径は中間板11に面した端部で円錐
状に拡大している。
御通路31は、弁部材1の、ガイド孔3の盲孔に突入し
た燃焼室側の端部を起点として、この実施例では軸方向
に延びる盲孔33と、この盲孔33に弁部材1の上端部
で交差する横方向孔35とによって形成される。横方向
孔35の流出開口の範囲では、弁部材1の外周面が、互
いに背中合わせで位置する2つの平らな研削加工部37
を有している。この研削加工部37と、ガイド孔3の壁
との間には、閉制御室39が形成されている。この閉鎖
制御室39の流過横断面は調節可能な絞り横断面を形成
している。閉鎖制御室39は弁部材1に対して軸方向
で、研削加工部37を噴射開口21の方向で仕切る段部
から、中間板11の端面13にまで延びている。この場
合、ガイド孔3の直径は中間板11に面した端部で円錐
状に拡大している。
【0019】閉制御室39の放圧は、中間板11に設け
られた貫通孔41と、弁部材1の減径された軸部分43
とによって形成された流過横断面45を介して放圧室1
7に向かって行なわれる。この場合、この流過横断面4
5は、弁部材1が弁座面19から完全に持ち上げられた
状態において、弁部材1の減径された軸部分43への移
行部に形成された環状のシール面47を介して、中間板
11の端面13における接触によって閉鎖可能となる。
このために中間板11の貫通孔41の直径は、シール面
47の外径よりも小さく形成されている。
られた貫通孔41と、弁部材1の減径された軸部分43
とによって形成された流過横断面45を介して放圧室1
7に向かって行なわれる。この場合、この流過横断面4
5は、弁部材1が弁座面19から完全に持ち上げられた
状態において、弁部材1の減径された軸部分43への移
行部に形成された環状のシール面47を介して、中間板
11の端面13における接触によって閉鎖可能となる。
このために中間板11の貫通孔41の直径は、シール面
47の外径よりも小さく形成されている。
【0020】図4および図5に示した第2実施例は、閉
制御室39の範囲における弁部材ジオメトリの点でしか
第1実施例と異なっていないので、第2実施例の説明は
噴射弁の当該部分に限定する。
制御室39の範囲における弁部材ジオメトリの点でしか
第1実施例と異なっていないので、第2実施例の説明は
噴射弁の当該部分に限定する。
【0021】第2実施例では、研削加工部37が中間板
11の方向でつば49によって仕切られている。このつ
ば49はガイド孔3の横断面拡張部分に突入している。
このつば49によって、弁部材1に設けられたシール面
47の半径方向の延びが増大させられるので、改善され
たシールが得られると同時に、閉制御室39と放圧室と
の間の流過横断面45の増大が可能となる。
11の方向でつば49によって仕切られている。このつ
ば49はガイド孔3の横断面拡張部分に突入している。
このつば49によって、弁部材1に設けられたシール面
47の半径方向の延びが増大させられるので、改善され
たシールが得られると同時に、閉制御室39と放圧室と
の間の流過横断面45の増大が可能となる。
【0022】本発明による燃料噴射弁は次のようにして
作動する:閉じられた状態において、弁部材1の弁シー
ル面18は戻しばねによって弁座面19に接触した状態
に保持されるので、噴射開口21は高圧通路23に対し
て閉鎖されている。噴射段階の開始と共に、高圧ポンプ
によって圧送された燃料は高圧通路23に流入して、公
知の形式で弁部材1を戻しばねのばね力に抗して弁座面
19から移動させるので、高圧下にある燃料は弁シール
面18と弁座面19との間の開制御された流過横断面を
介して、ガイド孔3の盲孔に流入し、さらに噴射開口2
1を介して内燃機関の燃焼室に流入する。
作動する:閉じられた状態において、弁部材1の弁シー
ル面18は戻しばねによって弁座面19に接触した状態
に保持されるので、噴射開口21は高圧通路23に対し
て閉鎖されている。噴射段階の開始と共に、高圧ポンプ
によって圧送された燃料は高圧通路23に流入して、公
知の形式で弁部材1を戻しばねのばね力に抗して弁座面
19から移動させるので、高圧下にある燃料は弁シール
面18と弁座面19との間の開制御された流過横断面を
介して、ガイド孔3の盲孔に流入し、さらに噴射開口2
1を介して内燃機関の燃焼室に流入する。
【0023】しかしこの場合、弁部材1の開放行程運動
中に燃料の一部がガイド孔3の盲孔から、弁部材1に設
けられた閉制御通路31を介して閉制御室39に流入
し、引き続き流過横断面45を介して放圧室17に流入
するので、弁部材1の開放行程運動は遅延される。この
ことは、燃焼室内の燃料の調整に有利に作用する。
中に燃料の一部がガイド孔3の盲孔から、弁部材1に設
けられた閉制御通路31を介して閉制御室39に流入
し、引き続き流過横断面45を介して放圧室17に流入
するので、弁部材1の開放行程運動は遅延される。この
ことは、燃焼室内の燃料の調整に有利に作用する。
【0024】弁部材1の最大開放行程位置が達成される
と共に、閉制御室39を放圧室17に接続する流過横断
面45は中間板11における弁部材1のシール面47の
接触により閉鎖されるので、圧送された全燃料量が噴射
の目的で燃焼室に流入する。噴射は公知の形式で高圧通
路23における圧力降下によって終了される。この圧力
降下に基づき、戻しばねは弁部材1を再び弁座面19に
おける接触位置に移動させる。
と共に、閉制御室39を放圧室17に接続する流過横断
面45は中間板11における弁部材1のシール面47の
接触により閉鎖されるので、圧送された全燃料量が噴射
の目的で燃焼室に流入する。噴射は公知の形式で高圧通
路23における圧力降下によって終了される。この圧力
降下に基づき、戻しばねは弁部材1を再び弁座面19に
おける接触位置に移動させる。
【図1】本発明による燃料噴射弁の第1実施例を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図2】図1に示した閉制御室の範囲の拡大断面図であ
る。
る。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す拡大断面図である。
【図5】図4のB−B線に沿った断面図である。
1 弁部材、 3 ガイド孔、 5 弁ボディ、 7
端部、 9 端面、11 中間板、 13 第1の端
面、 15 第2の端面、 17 ばね室もしくは放圧
室、 18 弁シール面、 19 弁座面、 21 噴
射開口、 23高圧通路、 25 圧力室、 31 閉
制御通路、 33 盲孔、 35 横方向孔、 37
研削加工部、 39 閉制御室、 41 貫通孔、 4
3 軸部分、 45 流過横断面、 47 シール面、
49 つば
端部、 9 端面、11 中間板、 13 第1の端
面、 15 第2の端面、 17 ばね室もしくは放圧
室、 18 弁シール面、 19 弁座面、 21 噴
射開口、 23高圧通路、 25 圧力室、 31 閉
制御通路、 33 盲孔、 35 横方向孔、 37
研削加工部、 39 閉制御室、 41 貫通孔、 4
3 軸部分、 45 流過横断面、 47 シール面、
49 つば
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 61/18 360 F02M 61/18 360D (72)発明者 ペーター キューゲル トルコ国 ブルサ イェシル ジャディッ シイ ヌマラ 27 (72)発明者 トーマス キュークラー トルコ国 ブルサ イェシル ジャディッ シイ ヌマラ 27
Claims (9)
- 【請求項1】 内燃機関に用いられる燃料噴射弁であっ
て、弁ボディ(5)に設けられたガイド孔(3)に軸方
向で移動可能に案内された弁部材(1)が設けられてお
り、該弁部材(1)が燃焼室側の端部に弁シール面(1
8)を有しており、該弁シール面(18)が、弁ボディ
(5)に設けられた高圧通路(23)と、少なくとも1
つの噴射開口(21)との間の接続を制御するための、
前記ガイド孔(3)の燃焼室側の端部に形成された弁座
(19)と協働するようになっており、さらに弁部材
(1)に閉制御通路(31)が設けられており、弁部材
(1)が弁座(19)から持ち上げられた状態で、前記
高圧通路(23)が前記閉制御通路(31)を介して放
圧室(17)に接続可能であり、前記閉制御通路(3
1)が、弁部材(1)の燃焼室側の端部から出発する盲
孔(33)と、該盲孔(33)に交差する少なくとも1
つの横方向孔(35)とによって形成されており、該横
方向孔(35)が、弁部材(1)と前記ガイド孔(3)
の壁との間に形成された、前記放圧室(17)に接続可
能な閉制御室(39)に開口している形式のものにおい
て、前記閉制御室(39)と前記放圧室(17)との間
の接続が、弁部材(1)の最大開放行程位置で、弁部材
(1)に設けられたシール面(47)によって閉鎖され
ていることを特徴とする、内燃機関に用いられる燃料噴
射弁。 - 【請求項2】 弁部材(1)に設けられた前記シール面
(47)が、環状端面として形成されており、該環状端
面が、弁部材(1)の横断面減小部に形成されており、
直径の減径された弁部材部分(43)が、弁ボディ
(5)に軸方向で接触した中間板(11)に設けられた
貫通孔(41)に遊びを持って突入しており、前記中間
板(11)の、弁ボディ(5)に面した端面(13)
が、前記閉制御室(39)を仕切っており、前記端面
(13)の、前記貫通孔(41)に隣接した範囲が、弁
部材(1)のシール面(47)のための接触面を形成し
ている、請求項1記載の燃料噴射弁。 - 【請求項3】 前記中間板(11)の、弁ボディ(5)と
は反対の側の端面(15)が、前記放圧室(17)に隣
接している、請求項2記載の燃料噴射弁。 - 【請求項4】 弁部材軸部とガイド孔(3)の壁との間
に形成された前記閉制御室(39)が、弁部材(1)に
形成された少なくとも1つの研削加工部(37)によっ
て形成されており、該研削加工部(37)に前記横方向
孔(35)が開口している、請求項1記載の燃料噴射
弁。 - 【請求項5】 弁部材(1)に互いに背中合わせで位置
する2つの研削加工部(37)が設けられており、該研
削加工部(37)に、貫通孔として形成された前記横方
向孔(35)の各1つの流出開口が開口している、請求
項4記載の燃料噴射弁。 - 【請求項6】 前記ガイド孔(3)の、前記中間板(1
1)に隣接した端部が、円錐状に拡張されている、請求
項2記載の燃料噴射弁。 - 【請求項7】 前記閉制御室(39)を仕切る前記研削
加工部(37)の、前記中間板(11)に面した端部
が、つば(49)によって仕切られており、該つば(4
9)の、前記中間板(11)に面した環状面が、弁部材
(1)のシール面(47)を形成している、請求項1か
ら6までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。 - 【請求項8】 前記閉制御室(39)の流過横断面が、
規定の絞り横断面を形成している、請求項1記載の燃料
噴射弁。 - 【請求項9】 請求項1に記載の燃料噴射弁を製造する
ための方法において、弁部材(1)をメタルインジェク
ション法のような直接成形法により製造することを特徴
とする、燃料噴射弁を製造するための方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19526658.7 | 1995-07-21 | ||
DE19526658 | 1995-07-21 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0932694A true JPH0932694A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=7767426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18927696A Pending JPH0932694A (ja) | 1995-07-21 | 1996-07-18 | 内燃機関に用いられる燃料噴射弁 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0932694A (ja) |
DE (1) | DE19623581A1 (ja) |
FR (1) | FR2736971A1 (ja) |
GB (1) | GB2303404B (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2314119B (en) * | 1996-06-13 | 1998-06-24 | Bosch Gmbh Robert | Fuel injection valve for internal combustion engines |
US5743237A (en) * | 1997-01-28 | 1998-04-28 | Caterpillar Inc. | Hydraulically-actuated fuel injector with needle valve operated spill passage |
DE19931274A1 (de) * | 1999-07-07 | 2001-01-25 | Bosch Gmbh Robert | Kraftstoffeinspritzventil |
CN110005557A (zh) * | 2019-05-07 | 2019-07-12 | 绍兴复正机械科技有限公司 | 一种高压共轨喷油器柱面半球型控制阀 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT397289B (de) * | 1986-01-13 | 1994-03-25 | Avl Verbrennungskraft Messtech | Kraftstoffeinspritzdüse für brennkraftmaschinen |
DE3928912A1 (de) * | 1988-09-29 | 1990-04-05 | Avl Verbrennungskraft Messtech | Kraftstoffeinspritzduese fuer brennkraftmaschinen |
DE4230376C1 (ja) * | 1992-09-11 | 1993-04-22 | Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart, De | |
US5647536A (en) * | 1995-01-23 | 1997-07-15 | Cummins Engine Company, Inc. | Injection rate shaping nozzle assembly for a fuel injector |
-
1996
- 1996-06-13 DE DE19623581A patent/DE19623581A1/de not_active Ceased
- 1996-07-04 GB GB9614070A patent/GB2303404B/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-07-15 FR FR9608813A patent/FR2736971A1/fr active Pending
- 1996-07-18 JP JP18927696A patent/JPH0932694A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FR2736971A1 (fr) | 1997-01-24 |
GB2303404B (en) | 1997-09-03 |
GB9614070D0 (en) | 1996-09-04 |
DE19623581A1 (de) | 1997-01-23 |
GB2303404A (en) | 1997-02-19 |
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