JPH09326825A - マルチキャスト接続方法 - Google Patents

マルチキャスト接続方法

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Publication number
JPH09326825A
JPH09326825A JP8141492A JP14149296A JPH09326825A JP H09326825 A JPH09326825 A JP H09326825A JP 8141492 A JP8141492 A JP 8141492A JP 14149296 A JP14149296 A JP 14149296A JP H09326825 A JPH09326825 A JP H09326825A
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JP
Japan
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sub
network
route
multicast
subnet manager
Prior art date
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Application number
JP8141492A
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English (en)
Inventor
Mitsuaki Kakemizu
光明 掛水
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Ultra High Speed Network and Computer Technology Laboratories
Original Assignee
Ultra High Speed Network and Computer Technology Laboratories
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加入着端末の接続に要する時間を短縮できる
とともに、ネットワークの帯域資源を効率よく利用する
ことができるマルチキャスト接続方法を提供する。 【解決手段】 サブネットマネージャSM1,SM1
1,SM12,SM21により、各マルチキャスト呼ご
とに、マルチキャスト呼を構成する交換ノードおよび端
末の接続状態を示すMCツリー情報を保持する。所定マ
ルチキャスト呼に対する加入処理時、サブネットマネー
ジャSM11は自己のMCツリー情報からマルチキャス
ト呼を構成する各交換ノードN111,N112と新た
に加入する着端末LF2が収容される交換ノードN11
3とを結ぶ最適加入経路を選択し、選択された最適加入
経路上の各リンクL113に対して帯域予約を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチキャスト接
続方法に関し、特に複数の交換ノードで構成されるネッ
トワークを介して発端末と1つ以上の着端末とが接続さ
れているマルチキャスト呼に対して、任意の着端末が自
発的に加入/脱退する場合のマルチキャスト接続方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の交換ノードで構成されるネットワ
ークを利用して、等しい速度でネットワークにデータが
送信されるCBR(Constant Bit Rate )のトラフィッ
ク特性を有する音声や、短期間に多量のデータがネット
ワークに送出されるバースト的なトラフィック特性を有
するコンピュータ処理された画像情報などを、複数の端
末に対して一斉に送信する場合、ネットワークを介して
発端末と1つ以上の着端末とを接続するマルチキャスト
(MC)接続が用いられる。
【0003】現在、このような発端末と1つ以上の着端
末とから構成されるマルチキャスト呼に対して、任意の
着端末が発端末の認証を受けることなく、自発的に加入
/脱退する場合の接続方法すなわちLIJ(Leaf Initi
ated Join )型マルチキャスト呼(以下、LIJ呼とい
う)の接続方法について、ATM ForumにてUN
Iでのシグナリングについて検討されているが、NNI
シグナリングおよびルーティングについての具体的な検
討はなされておらず、ITUでも同様である。
【0004】したがって、現時点で着端末側の意思によ
り、所定のマルチキャスト呼を構成する発端末からの片
方向VC(Virtual Path :仮想回線)を確立する場合に
は、その着端末からの要求に応じて、発端末から着端末
への片方向1:1接続を、逐次確立するマルチキャスト
接続方法が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のマルチキャスト接続方法では、着端末からの
要求に応じて、発端末から着端末への片方向1:1接続
を、逐次確立する方法であることから、各着端末につい
て個別にVCが設定されるものとなり、経由リンク数に
応じてVC設定に要する処理時間が増加するとともに、
特に、同一の発端末に接続される複数の端末が、同一交
換ノード間リンクを介して接続される場合であっても、
そのリンクにおいてそれぞれ異なるVCが設定され、ネ
ットワークの帯域資源が効率よく利用されず、呼損率を
増大させるという問題点があった。本発明はこのような
課題を解決するためのものであり、加入着端末の接続に
要する時間を短縮できるとともに、ネットワークの帯域
資源を効率よく利用することができるマルチキャスト接
続方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明によるマルチキャスト接続方法は、サ
ブネットマネージャにより、所定マルチキャスト呼を構
成する交換ノードおよび端末の接続状態を示すMCツリ
ー情報を保持し、所定マルチキャスト呼に対する加入要
求に応じて、MCツリー情報に基づきマルチキャスト呼
を構成する各交換ノードと新たに加入する着端末が収容
される交換ノードとを結ぶ最適加入経路を選択し、選択
された最適加入経路上の各リンクに対して帯域予約を行
うようにしたものである。したがって、所定マルチキャ
スト呼に対する加入要求に応じて、MCツリー情報に基
づきマルチキャスト呼を構成する各交換ノードと新たに
加入する着端末が収容される交換ノードとを結ぶ最適加
入経路が選択され、選択された最適加入経路上の各リン
クに対して帯域予約が行われる。
【0007】また、ネットワークを複数の階層に分割/
階層化し、複数の交換ノードから1層サブネットワーク
を構成するとともに、複数のm(mは1以上の整数)層
サブネットワークからm+1層サブネットワークを構成
し、各1層サブネットワークに設けられた1層サブネッ
トマネージャは、それぞれの1層サブネットワーク内に
存在するすべての交換ノードを管理するとともに、自己
と同一の2層サブネットワーク内に存在するすべての1
層サブネットワークを管理し、各n(nは2以上の整
数)層サブネットワークに設けられたn層サブネットマ
ネージャは、それぞれのn層サブネットワーク内に存在
するすべてのサブネットワークを管理し、各サブネット
マネージャは、自己が管理する交換ノードまたはサブネ
ットワークから構成される管理範囲内における所定マル
チキャスト呼のMCツリー情報を保持し、所定マルチキ
ャスト呼へ着端末を加入させる加入要求に応じて、MC
ツリー情報に基づきマルチキャスト呼を構成する各交換
ノードまたはサブネットワークと新たに加入する着端末
が収容される交換ノードまたはサブネットワークとを結
ぶ最適加入経路を選択し、選択された最適加入経路上の
各リンクおよびサブネットワークに対して帯域予約を行
うようにしたものである。したがって、階層化された各
サブネットワークの各サブネットマネージャにより、自
己が管理する交換ノードまたはサブネットワークから構
成される管理範囲内における所定マルチキャスト呼のM
Cツリー情報が保持され、所定マルチキャスト呼へ着端
末を加入させる加入要求に応じて、MCツリー情報に基
づきマルチキャスト呼を構成する各交換ノードまたはサ
ブネットワークと新たに加入する着端末が収容される交
換ノードまたはサブネットワークとを結ぶ最適加入経路
が選択され、選択された最適加入経路上の各リンクおよ
びサブネットワークに対して帯域予約が行われる。
【0008】また、サブネットマネージャは、マルチキ
ャスト呼を構成する各交換ノードまたはサブネットワー
クと新たに加入する着端末が収容される交換ノードまた
はサブネットワークとを結ぶすべての経路から、経路の
経由リンク数および経路を構成する各リンクのリンク割
当可能帯域量に基づいて最適加入経路を選択するように
したものである。したがって、サブネットマネージャに
より、マルチキャスト呼を構成する各交換ノードまたは
サブネットワークと新たに加入する着端末が収容される
交換ノードまたはサブネットワークとを結ぶすべての経
路から、経路の経由リンク数および経路を構成する各リ
ンクのリンク割当可能帯域量に基づいて最適加入経路が
選択される。また、サブネットマネージャは、各交換ノ
ードから逐次通知される各リンクのリンク割当可能帯域
量に基づいて、着端末を収容しうる各交換ノードまたは
サブネットワークから各マルチキャスト呼までの最適加
入経路を逐次選択して更新保持するようにしたものであ
る。したがって、サブネットマネージャにより、各交換
ノードから逐次通知される各リンクのリンク割当可能帯
域量に基づいて、着端末を収容しうる各交換ノードまた
はサブネットワークから各マルチキャスト呼までの最適
加入経路が逐次選択されて更新保持される。
【0009】また、サブネットマネージャは、必要に応
じて自己が保持する所定マルチキャスト呼のMCツリー
情報を上位層のサブネットマネージャに配送し、下位層
のサブネットマネージャから配送された所定マルチキャ
スト呼のMCツリー情報に基づいて、自己の管理領域内
におけるマルチキャスト呼のMCツリー情報を生成ある
いは更新し保持するようにしたものである。したがっ
て、サブネットマネージャにより、必要に応じて自己が
保持する所定マルチキャスト呼のMCツリー情報が上位
層のサブネットマネージャに配送され、下位層のサブネ
ットマネージャから配送された所定マルチキャスト呼の
MCツリー情報に基づいて、自己の管理領域内における
マルチキャスト呼のMCツリー情報が生成あるいは更新
し保持される。また、サブネットマネージャは、所定マ
ルチキャスト呼への加入要求に応じて、選択された最適
加入経路を構成する各リンクまたは下位層のサブネット
ワークに対して、それぞれ並列的に帯域要求を行うよう
にしたものである。したがって、サブネットマネージャ
により、所定マルチキャスト呼への加入要求に応じて、
選択された最適加入経路を構成する各リンクまたは下位
層のサブネットワークに対して、それぞれ並列的に帯域
要求が行われる。さらに、サブネットマネージャは、所
定マルチキャスト呼が存在しないサブネットワークに対
して帯域要求を行う場合には、サブネットワーク内に存
在する複数のサブネットマネージャから所定基準により
分散して任意のサブネットマネージャを選択し、選択し
たサブネットマネージャに対してサブネットワーク内に
おける帯域要求を行うようにしたものである。したがっ
て、サブネットマネージャにより、所定マルチキャスト
呼が存在しないサブネットワークに対して帯域要求を行
う場合には、サブネットワーク内に存在する複数のサブ
ネットマネージャから所定基準により分散して任意のサ
ブネットマネージャが選択され、選択されたサブネット
マネージャに対してサブネットワーク内における帯域要
求が行われる。
【0010】また、サブネットマネージャは、所定マル
チキャスト呼から着端末を脱退させる脱退要求に応じ
て、着端末までの脱退経路を構成する各リンクまたは下
位層のサブネットワークに対して、それぞれ並列的に帯
域解放を行うようにしたものである。したがって、サブ
ネットマネージャにより、所定マルチキャスト呼から着
端末を脱退させる脱退要求に応じて、着端末までの脱退
経路を構成する各リンクまたは下位層のサブネットワー
クに対して、それぞれ並列的に帯域解放が行われる。さ
らに、サブネットマネージャは、脱退要求に応じて、自
己が保持するマルチキャスト呼のMCツリー情報から着
端末の脱退経路情報を削除した後、脱退経路を構成する
各リンクの帯域解放を行うようにしたものである。した
がって、サブネットマネージャにより、脱退要求に応じ
て、自己が保持するマルチキャスト呼のMCツリー情報
から着端末の脱退経路情報が削除された後、脱退経路を
構成する各リンクの帯域解放が行われる。また、サブネ
ットマネージャは、帯域予約時には、マルチキャスト呼
のMCツリー情報のうち選択した最適加入経路に関する
情報に対して所定の加入予定表示を付加し、最適加入経
路を構成するすべての経路にて帯域予約が終了した後、
加入予定表示を削除してMCツリー情報を更新保持し、
帯域解放時には、マルチキャスト呼のMCツリー情報を
参照して、脱退する着端末の脱退経路を構成する各経路
のうち、加入予定表示が付加されておらず、かつマルチ
キャスト呼に接続されている他の着端末により使用され
ていない経路のみを帯域解放可と判断するようにしたも
のである。したがって、サブネットマネージャにより、
帯域予約時には、マルチキャスト呼のMCツリー情報の
うち選択した最適加入経路に関する情報に対して所定の
加入予定表示が付加され、最適加入経路を構成するすべ
ての経路にて帯域予約が終了した後、加入予定表示を削
除してMCツリー情報が更新保持され、帯域解放時に
は、マルチキャスト呼のMCツリー情報が参照されて、
脱退する着端末の脱退経路を構成する各経路のうち、加
入予定表示が付加されておらず、かつマルチキャスト呼
に接続されている他の着端末により使用されていない経
路のみが帯域解放可と判断される。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施の形態であるマル
チキャスト接続方法による階層ネットワークシステムを
示すブロック図である。同図において、RTは発端末、
LF1,LF2は着端末、SN1は下位サブネットワー
クとしてリンクL5により接続された1層サブネットワ
ークSN11,SN12を有する2層サブネットワー
ク、SN2は下位サブネットワークとして1層サブネッ
トワークSN21を有する2層サブネットワークであ
り、リンクL3を介して接続されている。
【0012】SM1,SM2はそれぞれ2層サブネット
ワークSN1,SN2を管理する2層サブネットマネー
ジャ、SM11,SM12,SM21はそれぞれ1層サ
ブネットワークSN11,SN12,SN21を管理す
る1層サブネットマネージャである。1層サブネットワ
ークSN11には、リンクL111〜L113により相
互に接続された交換ノードN111〜N113が存在
し、交換ノードN111には発端末RTを接続するリン
クL0が収容され、交換ノードN112およびN113
にはそれぞれリンクL5およびL3が収容されている。
【0013】1層サブネットワークSN12には、リン
クL121〜L123により相互に接続された交換ノー
ドN121〜N123が存在し、交換ノードN122に
は着端末LF1を接続するリンクL1が収容され、交換
ノードN121およびN123にはそれぞれリンクL5
および2層サブネットワークSN2へのリンクL4が収
容されている。また、1層サブネットワークSN21に
は、リンクL211〜L213により相互に接続された
交換ノードN211〜N213が存在し、交換ノードN
212には着端末LF2を接続するリンクL2が収容さ
れ、交換ノードN211およびN213にはそれぞれリ
ンクL3およびリンクL4が収容されている。
【0014】各交換ノードは、実際にサブネットワーク
間および端末間を結ぶ各リンクを収容し、上位サブネッ
トマネージャや各端末からの帯域予約/解放要求に応じ
て、所定のリンクに対する帯域予約/解放を行う。各サ
ブネットマネージャおよび各交換ノードは、それぞれ所
定の通信回線を介して相互に接続されており、それぞれ
同一階層におけるサブネットワークまたは交換ノードの
管理情報を共通して利用するものとなっている。
【0015】さらに、図1では2層サブネットワーク以
下の階層しか示されていないが、3層以上のサブネット
ワークも存在しており、これら上下に隣接する階層のサ
ブネットマネージャ間、およびサブネットマネージャ−
交換ノード間も、所定の通信回線を介して接続されてい
る。これら通信回線を介して、呼処理のための制御メッ
セージとして、リンクの帯域予約/解放要求およびその
要求に対する帯域予約要求/解放応答などのメッセージ
が直接やり取りされる。
【0016】また、交換ノードで算出された各リンク割
当可能帯域量がそれぞれのリンクを管理する管理元サブ
ネットマネージャに直接通知され、リアルタイムで各リ
ンクのリンク使用率が把握される。これにより、各サブ
ネットマネージャは、自己が接続されている階層のサブ
ネットワーク間の接続状況および1層サブネットマネー
ジャの場合には交換ノード間の接続状況をそれぞれ把握
しており、各種MC接続形態に対して各リンクでの帯域
予約が成功する可能性の最も高い接続ルートを、常時、
更新保持している。
【0017】図2はサブネットマネージャおよび交換ノ
ードを示すブロック図であり、(a)はサブネットマネ
ージャ、(b)は交換ノードを示している。以下、サブ
ネットマネージャとして1層サブネットワークSN11
を管理する1層サブネットマネージャSM11を例に説
明し、交換ノードとして1層サブネットワークSN11
内の交換ノードN112を例に説明する。
【0018】図2(a)において、15は自己が管理す
るサブネットワークSN11内に存在するすべてのMC
接続のMCツリー情報を保持するサブネットワーク内M
Cツリー保持部、16は自己が属する上位の2層サブネ
ットワーク(SN1)内の1層サブネットワーク(SN
11,SN12)間に存在するすべてのMC接続のう
ち、自己が管理するMC接続のMCツリー情報を保持す
るサブネット間MCツリー保持部である。
【0019】12は自己が管理する1層サブネットワー
クSN11内の任意の交換ノード(N111〜N11
3)により構成されるMC接続と、これら交換ノード
(N111〜N113)のうち新たに加入する着端末を
収容しうる交換ノード(N113:以下、加入節点とい
う)とからなるすべての組合せ(MC接続:1)につい
て、これら組合せを構成するMC接続および加入節点間
を接続する最適経路を順に記憶するサブネット内ルーチ
ングテーブルをそれぞれ保持するサブネット内ルーチン
グテーブル保持部である。
【0020】13は自己が属する2層サブネットワーク
(SN1)内に存在する任意の1層サブネットワーク
(SN11,SN12)により構成されるMC接続と、
これらサブネットワーク(SN11,SN12)のうち
新たに加入する着端末を収容しうるサブネットワーク
(SN11,SN12:以下、加入節点という)とから
なるすべての組合せ(MC接続:1)について、これら
組合せを構成するMC接続および加入節点間を接続する
最適経路を順に記憶するサブネット間ルーチングテーブ
ルをそれぞれ保持するサブネット間ルーチングテーブル
保持部である。
【0021】11は各交換ノードから逐次通知されるリ
ンク割当可能帯域量に基づいて、サブネットワーク内ル
ーチングテーブル保持部12およびサブネット間ルーチ
ングテーブル保持部13に保持されている各テーブルを
更新するとともに、サブネット内MCツリー保持部15
およびサブネット間MCツリー保持部16に保持されて
いるMCツリー情報に基づいて、サブネットワーク内ル
ーチングテーブル保持部12およびサブネット間ルーチ
ングテーブル保持部13に対するテーブルの追加/削除
を行うテーブル管理部である。
【0022】なお、最適経路の求め方については、各種
のアルゴリズムが考えられるが、例えば、まず新たに加
入する着端末側の境界サブネットワークから既存の対象
MCツリーまで最も経由リンク数が少ない経路および節
点を抽出し、そのうち各リンクのリンク割当可能帯域量
が最も大きい経路であって、かつ最も発端末よりの節点
への経路を選択すればよい。これにより、少ないリンク
数で加入できるとともに帯域予約の成功率が高く、いず
れの着端末が脱退した場合でもその後のMCツリーにお
ける無駄なリンクを低減でき、ネットワーク資源を有効
利用できるとともに、加入/脱退時の処理時間を短縮で
きる。
【0023】17は必要に応じてサブネットワーク内M
Cツリー保持部15およびサブネット間MCツリー保持
部16から所定のMCツリー情報を読み出して上下階層
のサブネットマネージャに対して転送し、また上下階層
のサブネットワークから転送されたMCツリー情報に基
づいてサブネットワーク内MCツリー保持部15および
サブネット間MCツリー保持部16で管理するMCツリ
ー情報を更新するMCツリー配送部である。
【0024】14は所定のLIJ呼加入要求に応じて、
対象LIJ呼に対応するMC接続に対して加入要求のあ
った着端末を接続するための最適経路情報を、サブネッ
ト内ルーチングテーブル保持部12またはサブネット間
ルーチングテーブル保持部13の各テーブルから取得
し、その最適経路情報に基づいて所定のリンク、サブネ
ットワークまたは交換ノードに対して帯域予約(パス設
定)を要求するパス設定/解放要求部である。
【0025】また、パス設定/解放要求部14は、これ
とともに、帯域予約を行った最適経路情報に基づいてサ
ブネットワーク内MCツリー保持部15およびサブネッ
ト間MCツリー保持部16で管理するMCツリー情報を
更新する。さらに、所定のLIJ呼脱退要求に応じて、
サブネットワーク内MCツリー保持部15およびサブネ
ット間MCツリー保持部16に格納されている対象LI
J呼のMCツリー情報に基づいて所定のリンク、サブネ
ットワークまたは交換ノードに対してリンクの帯域解放
(パス解放)を要求する。
【0026】以上の説明では、下位層として交換ノード
を有する1層サブネットマネージャSM11を例に説明
したが、下位層としてサブネットワークを有する2層以
上のサブネットマネージャは、同一階層のみを管理し下
位層を直接管理しないことからサブネット内ルーチング
テーブル保持部12およびサブネット内MCツリー保持
部15を有していない。
【0027】また図2(b)では、交換ノードN111
を例とした場合、21は交換ノードN111に接続され
ている各リンク(L111,L112,L5)の使用率
を保持するリンク使用率保持部、22はリンク使用率保
持部21に保持されているリンク使用率とそのリンクの
空き帯域およびセル(またはパケット)廃棄率からリン
ク割当可能帯域量を算出し、この割当可能帯域量と直前
算出したものとの差が所定しきい値以上あった場合に、
所定のタイミングで各リンクの管理元サブネットマネー
ジャ(SM11,SM1)に対して通知する比較通知部
である。
【0028】なお、各交換ノードは、一般のATM交換
機やパケット交換機などと同様に、収容するリンクに対
する呼制御管理機能やリンク上を流れるデータの交換機
能を有している。特に、自己が収容する所定のリンクに
対する帯域予約要求に応じて、そのリンク上の空き帯域
に、要求された帯域量を確保するとともに、自己が収容
する所定のリンクに対する帯域解放要求に応じて、要求
されたパスに使用していた帯域を解放するものとなって
いる。
【0029】次に、図3を参照して、本発明の動作とし
て、発端末RTと着端末LF1とからなるLIJ呼に対
して着端末LF2が加入する場合のマルチキャスト接続
処理について説明する。図3は第2層(2層サブネット
ワーク間)におけるLIJ呼への加入処理を示すシーケ
ンス図である。ここでは、発端末RTと着端末LF1と
がリンクL0、L111,L5,L121,L1を介し
て接続され、予めLIJ呼が形成されているものとす
る。
【0030】まず、着端末LF2は、接続情報として発
端末RTのアドレス(RT−id)、そのLIJ呼を示
す識別子(LIJ−id)および自己のアドレス(LF
2−id)を含む所定のLIJ呼加入要求S30を収容
元の交換ノードN212に送出する。ここで、各発着端
末は以下のようなアドレスを有している。 発端末RT =1;11;111;RT 着端末LF1=1;12;122;LF1 着端末LF2=2;21;212;LF2
【0031】各アドレスは、各サブネットワークおよび
交換ノードを識別するための識別子(id)の列からな
り、図1に示したネットワーク例では、上位から2層サ
ブネットワーク;1層サブネットワークid;交換ノー
ドid;端末idの順にネットワーク構成を示してい
る。したがって、例えば発端末RTは、そのアドレスに
より、2層サブネットワークSN1の1層サブネットワ
ークSN11内にある交換ノードN111に収容されて
いることがわかる。
【0032】LIJ呼加入要求S30を受信した交換ノ
ードN212は、これら発着端末のアドレスに基づい
て、両端末を同一サブネットワークにて収容する最も低
い階層(第3層)から1段したの階層であって、発端末
RTを収容するサブネットワークここではサブネットワ
ークSN1のサブネットマネージャSM1を最上位サブ
ネットマネージャとして選択し、受信したLIJ呼加入
要求S30をLIJ呼加入要求S31として送出する。
【0033】最上位サブネットマネージャSM1は、L
IJ呼加入要求S31の受信に応じて、まず対象となる
LIJ呼のMCツリー情報に基づいて、着端末LF2を
対象MCツリーに接続するための加入経路の経路選択処
理を行う。各階層のサブネットマネージャは、図5に示
すようなMCツリー情報を、それぞれサブネット内MC
ツリー保持部15およびサブネット間MCツリー保持部
16内に有している。
【0034】図5は着端末加入/脱退時のMCツリー情
報の遷移を示す説明図であり、(a),(a’)は最上
位サブネットマネージャSM1のサブネット間MCツリ
ー保持部16に保持されているMCツリー情報、
(b),(b’)はサブネットマネージャSM11のサ
ブネット間MCツリー保持部16に保持されているMC
ツリー情報、(c),(c’)はサブネットマネージャ
SM11のサブネット内MCツリー保持部15に保持さ
れているMCツリー情報である。また(d),(d’)
はサブネットマネージャSM21のサブネット間MCツ
リー保持部16に保持されているMCツリー情報、
(e),(e’)はサブネットマネージャSM21のサ
ブネット内MCツリー保持部15に保持されているMC
ツリー情報を示している。
【0035】図5において、51はサブネットワークま
たは交換ノードを節点に持つツリーを示すツリー構成、
52は発端末RTが接続されている節点および各節点に
接続されている着端末を示す節点情報である。LIJ呼
加入要求S31の受信に応じて、最上位サブネットマネ
ージャSM1のパス設定/解放要求部14は、まず、サ
ブネット間MCツリー保持部16から発端末RTのアド
レスおよびMCツリー識別情報に基づいて対象となるM
Cツリー情報を検索する。
【0036】ここで、対象MCツリー情報が見つからな
かった場合、下位層に存在するそれまでの最上位サブネ
ットマネージャに対してMCツリー配送部17からMC
ツリー情報要求通知が送出される。この場合、対象MC
ツリーのそれまでの最上位サブネットマネージャが、下
位層のうち最も発端末RTよりのサブネットワークのサ
ブネットマネージャに割り当てられていることから、1
層サブネットマネージャSM11から対象MCツリー情
報を取得する。
【0037】なお、新たな最上位サブネットマネージャ
が3層以上であって、その直下層のサブネットマネージ
ャが対象MCツリー情報を有していない場合には、さら
に下位層のサブネットマネージャに対してMCツリー情
報要求通知が順に転送され、所望のMCツリー情報が取
得される。また、いずれのサブネットマネージャにも対
象MCツリー情報が存在しない場合には、最上位サブネ
ットマネージャまで対象MCツリー情報が存在しないこ
とが通知され、最上位サブネットマネージャから着端末
に対して加入失敗が通知される。
【0038】図1では、予め発端末RTと着端末LF1
とがLIJ呼としてMC接続されていることから、この
LIJ呼を示す図5(b)のようなMCツリー情報がサ
ブネットマネージャSM11から取得される。続いて、
このMCツリー情報と着端末LF2のアドレスとから、
それぞれを収容する2層サブネットワークSN1,SN
2が抽出され、これら2層サブネットワークSN1,S
N2間を接続するための最適分岐サブネットワーク(節
点)およびその経路がサブネット間ルーチングテーブル
保持部13のテーブルから取得される。
【0039】図1に示したネットワークの場合、最上位
サブネットマネージャSM1のパス設定/解放要求部1
4では、節点として唯一のサブネットワークSN1を選
択する。ここで、最上位サブネットマネージャSM1
は、対象MCツリー情報を有していないため、自己のサ
ブネット間ルーチングテーブル保持部13から最適経路
を取得することができない。
【0040】このような場合、パス設定/解放要求部1
4は、前述のようにして下位層から取得した対象MCツ
リー情報、および各交換ノードから逐次通知される各リ
ンクの割当可能帯域量に基づいて、前述した最適経路選
択方法により最適経路を選択する。ここでは、節点すな
わちサブネットワークSN1と、着端末LF2を収容す
るサブネットワークSN2とを結ぶ最適経路としてリン
クL3を選択したとする。
【0041】これに応じて、最上位サブネットマネージ
ャSM1のパス設定/解放要求部14にて、対象MCツ
リー情報が新たに生成され、サブネット間MCツリー保
持部16に格納される。この場合には、着端末LF2が
サブネットワークSN2を介して接続されることから、
図5(a’)に示すようなツリー構成51および節点情
報52が生成され、それぞれに一時的に保持される。
【0042】さらに、このMCツリー情報のうち更新さ
れたツリー構成51および節点情報52に対して、加入
処理中であることを示すフラグとして「加入予定表示」
が付加される。これは、各サブネットマネージャにて個
々に管理されている対象MCツリー情報が加入処理中で
あり、加入失敗に応じて元に復帰させる可能性があるこ
と、後述する実際の帯域予約処理時の参照対象、および
対象MCツリーに加入する任意の着端末の脱退などによ
る対象MCツリーの構成変更の禁止を表示するものであ
る。
【0043】経路選択成功に応じて、最上位サブネット
マネージャSM1のパス設定/解放要求部14は、着端
末LF2と交換ノードN212を結ぶ唯一のリンクL2
に対する帯域予約要求と、前述した加入経路の経路選択
処理にて選択された2層サブネットワークSN1,SN
2間を結ぶ各リンク(ここではL3のみ)に対する帯域
予約要求とを、帯域予約要求S32としてそれぞれ並列
的に送出する。このようなリンクに対する帯域予約要求
は、そのリンクを収容する両端の交換ノードに対して送
出され、実際に帯域の割り当てが行われる。
【0044】これにより、各リンクL2およびリンクL
3にて並列的に帯域予約処理が実施されるものとなり、
帯域予約処理に要する時間が短縮される。この帯域予約
が成功した場合には、その旨を示す帯域予約成功C32
が返送され、これに応じて最上位サブネットマネージャ
SM1は、帯域予約成功確認A32を送出する。
【0045】2層サブネットワーク間リンクの帯域予約
成功確認後、最上位サブネットマネージャSM1のパス
設定/解放要求部14は、加入経路上の各サブネットワ
ークSN1,SN2内の下位サブネットマネージャSM
11,SM21に対して、それぞれのサブネットワーク
SN1,SN2内における加入経路の帯域予約要求S3
3を並列的に送出する。なお、サブネットワークSN2
内には対象MCツリーが存在しないため、任意のサブネ
ットマネージャが所定の基準、例えば処理負担の小さい
順あるいはラウンドロビンなどにより選択される。
【0046】これに応じて、各サブネットマネージャS
M11,SM21のパス設定解放要求部14は、サブネ
ットワークSN1,SN2内の1層サブネットワーク間
における加入経路の経路選択処理を行う。この要求を受
信したサブネットマネージャSM11のパス設定/解放
要求部14は、帯域予約要求S33に含まれる経路情報
に基づいて、前述と同様に最適分岐サブネットワーク
(節点)およびその経路を求める。
【0047】この場合には、自己のサブネット間MCツ
リー保持部16に保持されている対象MCツリー情報か
ら、指定されたリンクL3を収容する境界サブネットワ
ークSN11に対象MCツリーが存在することが認識さ
れ、節点としてサブネットワークSN11が選択される
とともに、このサブネットワークSN11に着端末LF
2が新たに接続されるものとなる。したがって、サブネ
ットワークSM11のサブネット間MCツリー保持部1
6に保持されている対象MCツリー情報が、一時的に更
新され図5(b)から(b’)に一時的に更新され、
「加入予定表示」が付加される。
【0048】また、サブネットマネージャSM21のパ
ス設定/解放要求部14でも、同様にして最適分岐サブ
ネットワーク(節点)およびその経路が求められる。こ
の場合には、自己のサブネット間MCツリー保持部16
およびサブネット内MCツリー保持部15のいずれにも
対象MCツリー情報が保持されていない。したがって、
パス設定/解放要求部14は、自己の管理領域内のネッ
トワーク構成を示す情報と、各交換ノードから逐次通知
される各リンクの割当可能帯域量とに基づいて、前述し
た最適経路選択方法により最適経路を選択する。
【0049】これにより、指定されたリンクL3を収容
する境界サブネットワークSN11に、着端末LF2が
新たに接続されるものとなる。したがって、図5
(d’)に示すようなツリー構成51および節点情報5
2が新たに生成され、サブネットワークSM21のサブ
ネット間MCツリー保持部16に一時的に保持され、
「加入予定表示」が付加される。
【0050】なお、図1の場合、サブネットワークSN
1,SN2内の1層サブネットワーク間の帯域予約を行
う必要がない。したがって、サブネットマネージャSM
11のパス設定/解放要求部14は、加入経路上に位置
する各1層サブネットワークSN11内に対する帯域予
約要求(図示せず)を自己に対して送出する。
【0051】これに応じて、サブネットマネージャSM
11のパス設定/解放要求部14は、前述の帯域予約要
求に含まれる経路情報に基づいて経路選択処理を実施す
る。この場合には、指定されたリンクL3が交換ノード
N113に収容されていることから、自己のサブネット
内ルーチングテーブル保持部12に保持されている所定
のテーブルから、交換ノードN113と対象MCツリー
とを接続する最適経路として、交換ノードN111およ
びリンクL113が選択され、サブネット内MCツリー
保持部15の対象MCツリー情報が図5(c)から
(c’)のように一時的に変更され、「加入予定表示」
が付加される。
【0052】この経路選択成功に応じて、サブネットマ
ネージャSM11のパス設定/解放要求部14から、サ
ブネットワークSN11内における加入経路の帯域予約
要求S34が送出され、リンクL113にて帯域予約が
実施される。帯域予約が成功した場合には、その旨を示
す帯域予約成功C34が通知され、これに応じてサブネ
ットマネージャSM11から、帯域予約成功確認A34
が返送される。
【0053】一方、サブネットマネージャSM21のパ
ス設定/解放要求部14でも、加入経路上に位置する各
1層サブネットワークSN21内に対する帯域予約要求
(図示せず)が自己に対して送出される。これに応じ
て、サブネットマネージャSM11のパス設定/解放要
求部14は、前述の帯域予約要求に含まれる経路情報に
基づいて経路選択処理を実施する。
【0054】この場合には、自己のサブネット内MCツ
リー保持部15に対象MCツリー情報が保持されていな
い。したがって、パス設定/解放要求部14は、自己の
管理領域内のネットワーク構成を示す情報と、各交換ノ
ードから逐次通知される各リンクの割当可能帯域量とに
基づいて、前述した最適経路選択方法により最適経路を
選択する。これにより、指定されたリンクL3を収容す
る交換ノードN211と着端末LF2を収容する交換ノ
ードN212とを接続する経路として、リンクL211
が選択され、図5(e’)に示すようなツリー構成51
および節点情報52が新たに生成され、サブネットワー
クSM21のサブネットワーク内MCツリー保持部15
に一時的に保持され、「加入予定表示」が付加される。
【0055】この経路選択成功に応じて、サブネットマ
ネージャSM21のパス設定/解放要求部14から、サ
ブネットワークSN21内における加入経路の帯域予約
要求S35が送出され、リンクL211にて帯域予約が
実施される。帯域予約が成功した場合には、その旨を示
す帯域予約成功C35が通知され、これに応じてサブネ
ットマネージャSM21から、帯域予約成功確認A35
が返送される。
【0056】以上のようにして、着端末LF2の加入経
路上の各サブネットワークにて、加入経路の経路選択処
理および選択された経路の帯域予約が並列的に実行され
る。なお、各サブネットマネージャにおいて、選択され
た経路のリンク割当可能帯域量が小さく、LIJ呼加入
要求S30により要求された帯域量の予約が不可能と判
断された場合には、一時的に保持した対象MCツリー情
報をその「加入予定表示」に基づいて復元した後、同じ
く要求されたネットワーク品質(QOS)により指定さ
れた回数だけ繰り返し他の経路を選択し、選択された経
路について帯域予約可否判断が試みられる。
【0057】ここで、この繰り返しによっても帯域予約
不可能と判断された場合には、上位サブネットマネージ
ャに対して経路選択失敗が通知され、その上位層におい
て他の加入経路の経路選択処理が繰り返し行われる。ま
た最上位サブネットマネージャSM1に対して1つの経
路でも失敗が通知された場合には、要求元の着端末LF
2に対して加入接続失敗が通知される。
【0058】一方、1層サブネットワーク内(交換ノー
ド間)および1層サブネットワーク間の経路選択成功に
応じて、サブネットマネージャSM11,SM21のパ
ス設定/解放要求部14は、これら対象MCツリーへの
加入経路選択処理および帯域予約が終了したことを示す
帯域予約成功C33を、要求元の最上位サブネットマネ
ージャSM1に通知し、これに応じて最上位サブネット
マネージャSM1から帯域予約成功確認A33が返送さ
れる。
【0059】これにより、最上位サブネットマネージャ
SM1にて、加入経路上の全てのリンクにて帯域予約が
成功したことを確認し、LIJ呼加入要求S31の要求
元である交換ノードN212に対してLIJ呼加入成功
C31を通知するとともに、これに応じて交換ノードN
212から返送されるLIJ呼加入成功確認A31を確
認する。この後、最上位サブネットマネージャSM1の
MCツリー配送部17は、加入経路上の各サブネットマ
ネージャに対してMCツリー情報の更新要求S36を通
知する。
【0060】これに応じて、サブネットマネージャSM
11,SM21のMCツリー配送部17は、一時的な保
持状態となっている対象MCツリー情報のうち「加入予
定表示」が付加されているツリー構成51および節点情
報52を、対象MCツリー情報として正式に登録更新す
るとともに「加入予定表示」を消去する。これにより、
各サブネットマネージャにて、対象MCツリーに対する
脱退要求などの受付停止が解除され、最上位サブネット
マネージャSM1に対して更新要求成功C36が返送さ
れる。
【0061】また、交換ノードN212は、最上位サブ
ネットマネージャSM1に対してLIJ呼加入成功確認
A31を通知した後、着端末LF2に対してLIJ呼加
入成功C30を通知する。これに応じて着端末LF2か
らLIJ呼加入成功確認A30が返送され、発端末RT
から着端末LF2に対するデータ送信が開始される。
【0062】このように、各サブネットマネージャに、
その管理領域すなわちサブネットワーク間、またはサブ
ネットワーク間およびサブネットワーク内における各L
IJ呼の接続状態を示すMCツリー情報を保持するMC
ツリー保持部(サブネット間MCツリー保持部16、ま
たはサブネット間MCツリー保持部16およびサブネッ
トワーク内MCツリー保持部15)を設けて、その管理
領域における各LIJ呼のツリー構成および端末接続情
報をMCツリー情報として管理し、加入要求に応じて、
そのMCツリー情報を参照して最適加入経路を選択し、
各リンクに対して帯域予約を行うようにしたので、従来
のように、着端末からの要求に応じて、発端末から着端
末への片方向1:1接続を逐次確立する方法と比較し
て、新たに加入する着端末までの加入経路が短くなって
各リンクに対する帯域予約処理時間が減少し、より短時
間で発端末と加入着端末とを接続できるとともに、同一
の発端末に接続される複数の端末にて同一リンクを利用
することが可能となり、ネットワークの帯域資源を効率
よく利用することができる。
【0063】また、ネットワークを複数のサブネットワ
ークに分割/階層化して、各サブネットマネージャにて
自己の管理範囲内におけるMCツリー情報を保持し、そ
の管理範囲内において最適加入経路を選択し帯域予約を
行うようにしたので、大規模なネットワークであって
も、特定のサブネットマネージャに対する処理負担や設
備負担の偏りを抑制することができ、柔軟性のある分散
型のネットワークを構成することが可能となる。
【0064】また、経路の経由リンク数および経路を構
成する各リンクのリンク割当可能帯域量に基づいて最適
加入経路を選択するようにしたので、経由リンク数が少
なくかつ各リンクに対する実際の帯域予約が成功する確
率が高い経路を最適加入経路として選択することが可能
となり、さらに短い時間で発端末と加入着端末とを接続
できる。また、各交換ノードから逐次通知される各リン
クのリンク割当可能帯域量に基づいて、着端末を収容し
うる各交換ノードまたはサブネットワークから各マルチ
キャスト呼までの最適加入経路を逐次選択して更新保持
するようにしたので、より短い時間で多数の経路から最
適加入経路を選択することが可能となる。
【0065】また、必要に応じて自己が保持する所定マ
ルチキャスト呼のMCツリー情報を上位層のサブネット
マネージャに配送し、下位層のサブネットマネージャか
ら配送された所定マルチキャスト呼のMCツリー情報に
基づいて、自己の管理領域内におけるマルチキャスト呼
のMCツリー情報を生成あるいは更新し保持するように
したので、各サブネットマネージャが保持すべき情報量
を低減することが可能となるとともに、各マルチキャス
ト呼の最新のMCツリー情報を常時参照することが可能
となる。
【0066】また、所定マルチキャスト呼への加入要求
に応じて、選択された最適加入経路を構成する各リンク
または下位層のサブネットワークに対して、それぞれ並
列的に帯域要求を行うようにしたので、加入時に要する
時間をさらに短縮することが可能となる。さらに、所定
マルチキャスト呼が存在しないサブネットワークに対し
て帯域要求を行う場合には、サブネットワーク内に存在
する複数のサブネットマネージャから所定基準により分
散して任意のサブネットマネージャを選択し、選択した
サブネットマネージャに対してサブネットワーク内にお
ける帯域要求を行うようにしたので、特定のサブネット
ワークへの処理負担や設備負担の偏りをさらに抑制する
ことが可能となる。
【0067】次に図4を参照して、本発明の動作とし
て、発端末RTと着端末LF1およびLF2とからなる
LIJ呼から着端末LF2が脱退する場合のマルチキャ
スト接続処理について説明する。図4は第2層(2層サ
ブネットワーク間)におけるLIJ呼からの脱退処理を
示すシーケンス図である。ここでは、図1に示すよう
に、発端末RTと着端末LF1とがリンクL0、L11
1,L5,L121,L1を介して接続されているとと
もに、着端末LF2がリンクL113,L3,L21
1,L2を介して接続され、予めLIJ呼が形成されて
いるものとする。
【0068】着端末LF2からのLIJ呼脱退要求R4
0は、交換ノードN212で受信され、前述のLIJ加
入要求時と同様にして最上位サブネットマネージャSM
1へLIJ呼脱退要求R41として送信される。最上位
サブネットマネージャSM1は、LIJ呼脱退要求R4
1の受信に応じて、対象となるLIJ呼のMCツリー情
報から、以下のような着端末LF2への脱退経路を削除
する経路削除処理を行う。
【0069】まず、パス設定/解放要求部14は、サブ
ネット間MCツリー保持部16から発端末RTのアドレ
スおよびMCツリー識別情報に基づいて対象となるMC
ツリー情報を検索する。続いてパス設定/解放要求部1
4は、取得した対象MCツリー情報から、脱退経路のう
ち、他の端末が使用していない経路および前述した「加
入予定表示」が付加されていない経路情報を削除する。
【0070】例えば、前述した図5(a’)では、節点
情報52から着端末LF2を収容するサブネットワーク
としてSN2を検索し、着端末LF2の情報を節点情報
52から削除する。また、サブネットワークSN2には
着端末LF2以外に発着端末が接続されていないことか
ら、サブネットワークSN2も不要と判断して、ツリー
構成51からサブネットワークSN2へのツリー構成を
削除する。なお、これら削除されたMCツリー情報は、
削除情報としてサブネット間MCツリー保持部16内
に、削除後の対象MCツリー情報とは別個に一時的に保
存される。
【0071】続いて、最上位サブネットマネージャSM
1のパス設定/解放要求部14から、削除経路上の下位
サブネットワークSN11,SN21を管理するサブネ
ットマネージャSM11,SM21に対して、それぞれ
並列的に経路削除処理要求R42が送出される。これに
応じて各サブネットマネージャSM11,SM21で
は、それぞれ自己のサブネット間MCルート保持部16
から図5(b’),(d’)に示すような対象MCツリ
ー情報を取得して、前述と同様に着端末LF2の脱退経
路を削除し、この削除情報をサブネット間MCルート保
持部16に一時的に保存する。
【0072】さらに、各サブネットマネージャSM1
1,SM21では、サブネットワーク内MCルート保持
部15から図5(c’),(e’)に示すような対象M
Cツリー情報を取得し、前述と同様に着端末LF2の脱
退経路を削除する。なお、以上の経路削除処理におい
て、各サブネットマネージャのパス設定/解放要求部1
4は、削除処理後の対象MCツリー情報に、発端末RT
を収容する節点以外、すなわちサブネットワークまたは
交換ノード以外に他の着端末を収容する節点が存在する
か否か確認する。
【0073】ここで、他の着端末を収容する節点が存在
しない場合には自サブネットマネージャにおいて対象M
Cツリー情報を管理する必要がないと判断して、その対
象MCツリー情報をすべて破棄する。したがって、最上
位サブネットワークSM1、サブネットマネージャSM
2およびSM21では、図5(a),(d),(e)に
示すように、対象MCツリー情報が全て破棄される。
【0074】このようにして、最上位サブネットマネー
ジャSM1から下位サブネットマネージャに対して経路
削除処理要求R42が順に並列的に送出され、その処理
成功に応じて経路削除処理成功C42が下位サブネット
マネージャから最上位サブネットマネージャSM1に対
して順に返送される。したがって1層サブネットマネー
ジャSM11,SM21では、サブネット間MCツリー
保持部16で保持されているMCツリー情報の削除処理
の成功を確認した後、サブネット内MCツリー保持部1
5で保持されているMCツリー情報の削除処理の成功を
確認し、上位に対してここでは最上位サブネットマネー
ジャSM1に対して削除処理成功を通知する。
【0075】一方、例えばサブネット内MCツリー保持
部15で保持されているMCツリー情報の削除処理にお
いて、削除対象経路に「加入予定表示」が付加されてい
たり、他の着端末が削除対象となる同一経路を使用して
おり、削除できなかった場合には経路削除処理失敗とな
る。このようにしていずれかの階層で削除処理に失敗し
た場合には、それぞれ上位サブネットマネージャに対し
て順に削除処理失敗通知が送出され、これに応じて各サ
ブネットマネージャは、保存しておいた削除情報に基づ
いて対象MCツリー情報を元に戻して保持し、削除情報
を破棄する。
【0076】したがって、最上位サブネットマネージャ
SM1は、すべての経路削除処理要求に対して削除成功
通知が得られなかった場合には、交換ノードN212を
介して着端末LF2に対し、解放途上であることを示す
解放途上通知を送出し、これに応じて着端末LF2から
解放途上通知確認を受信し、所定時間経過後に再び経路
削除処理を開始する。また、これを所定回数繰り返して
も解放が成功しなかった場合には、着端末LF2に対し
て解放失敗を通知して終了する。
【0077】また、すべての経路削除処理要求R42に
対して削除成功通知C42が得られた場合、最上位サブ
ネットマネージャSM1は、脱退経路の個々のリンクが
他の着端末で使用されておらず、かつ加入処理中でない
と判断して、脱退経路上の各リンクについて実際の帯域
解放要求を開始する。まず、最上位サブネットマネージ
ャSM1のパス設定/解放要求部14は、前述した経路
削除処理時に対象MCツリー情報とは別個にサブネット
間MCツリー保持部16に保存しておいた削除情報に基
づいて帯域解放すべき経路情報を取得し、この経路情報
に基づいて帯域解放要求を送出する。
【0078】ここでは、まず着端末LF2と交換ノード
N212を結ぶ唯一のリンクL2、および2層サブネッ
トワークSN1,SN2間を結ぶリンクL3に対し並列
的に帯域解放要求R43が送出され、これら帯域解放の
成功に応じてその旨を示す帯域解放成功C43が返送さ
れる。このようなリンクに対する帯域解放要求は、その
リンクを収容する両端の交換ノードに対して送出されて
実際に帯域の解放が行われる。
【0079】2層サブネットワーク間リンクの帯域予約
成功確認後、最上位サブネットマネージャSM1のパス
設定/解放要求部14は、サブネット間MCツリー保持
部16に保存しておいた削除情報に基づいて帯域解放す
べき経路情報を取得し、この脱退経路上の各サブネット
ワークSN1,SN2内の下位サブネットマネージャS
M11,SM21に対して、それぞれのサブネットワー
クSN1,SN2内における脱退経路の帯域解放要求R
44を並列的に送出し、この後削除情報を破棄する。
【0080】帯域解放要求R44に応じて、各サブネッ
トマネージャSM11,SM21のパス設定/解放要求
部14は、サブネット間MCツリー保持部16に保存し
ておいた削除情報に基づいて、サブネットワークSN
1,SN2内の1層サブネットワーク間リンクの帯域解
放を行い、この後削除情報を破棄する。図1の場合には
1層サブネット間において対象MCツリーが存在しない
ので1層サブネットワーク間における帯域解放が実施さ
れず、帯域解放成功と見なされる。
【0081】続いて、各サブネットマネージャSM1
1,SM21のパス設定解放要求部14は、サブネット
ワーク内MCツリー保持部15に保存しておいた削除情
報に基づいて帯域解放すべき経路情報を前述と同様に取
得し、この経路情報に基づいてサブネットワークSN1
1,SN21内における脱退経路の帯域解放要求R4
5,R46を送出し、リンクL113およびL211に
て帯域解放を行い、呼の後削除情報を破棄する。
【0082】帯域解放が成功した場合には、その旨を示
す帯域解放成功C45,C46が返送され、これにより
1層サブネットワーク内における帯域解放成功がサブネ
ットマネージャSM11,SM21により確認される。
続いて、サブネットマネージャSM11,SM21は、
1層サブネット間において対象MCツリーが存在しない
ので1層サブネットワーク間における帯域解放が成功し
たと見なし、帯域解放要求R44の要求元である最上位
サブネットマネージャSM1に対して帯域解放要求成功
C44がそれぞれ返送される。
【0083】これにより、最上位サブネットマネージャ
SM1は、脱退経路上の全てのリンクにて帯域解放の成
功を確認し、LIJ呼脱退要求R41の要求元である交
換ノードN212に対してLIJ呼脱退成功C41を通
知し、これに応じて交換ノードN212から着端末LF
2に対して、LIJ呼脱退成功C40が通知される。ま
た、最上位サブネットマネージャSM1は、さらに上位
サブネットマネージャに対して、MCツリー配送部17
から帯域解放により更新された対象MCツリー情報を通
知する。
【0084】したがって、最上位サブネットマネージャ
SM1より上位のサブネットマネージャのMCツリー配
送部17にて、サブネット間MCツリー保持部16から
対象MCツリーが検索され、必要に応じてその対象MC
ツリー情報が更新保持される。なお、上位のサブネット
マネージャが対象MCツリー情報を保持していない場
合、このような更新処理は行われない。
【0085】このように、所定マルチキャスト呼から着
端末を脱退させる脱退要求に応じて、着端末までの脱退
経路を構成する各リンクまたは下位層のサブネットワー
クに対して、それぞれ並列的に帯域解放を行うようにし
たので、脱退時に要する時間を短縮することが可能とな
る。さらに、脱退要求に応じて、自己が保持するマルチ
キャスト呼のMCツリー情報から着端末の脱退経路情報
を削除した後、脱退経路を構成する各リンクの帯域解放
を行うようにしたので、他の着端末の加入処理と競合し
た場合でも正確な加入/脱退処理を実施することが可能
となる。
【0086】また、帯域予約時には、マルチキャスト呼
のMCツリー情報のうち選択した最適加入経路に関する
情報に対して所定の加入予定表示を付加し、最適加入経
路を構成するすべての経路にて帯域予約が終了した後、
加入予定表示を削除してMCツリー情報を更新保持し、
帯域解放時には、マルチキャスト呼のMCツリー情報を
参照して、脱退する着端末の脱退経路を構成する各経路
のうち、加入予定表示が付加されておらず、かつマルチ
キャスト呼に接続されている他の着端末により使用され
ていない経路のみを帯域解放可と判断するようにしたの
で、加入処理時に脱退処理が競合した場合でも、加入処
理が終了するまで脱退処理によりそのマルチキャスト呼
の構成が変更されることがなくなり、より正確な加入処
理を実施することが可能となる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、サブネ
ットマネージャにて、所定マルチキャスト呼を構成する
交換ノードおよび端末の接続状態を示すMCツリー情報
を保持し、所定マルチキャスト呼に対する加入要求に応
じて、そのMCツリー情報に基づきマルチキャスト呼を
構成する各交換ノードと新たに加入する着端末が収容さ
れる交換ノードとを結ぶ最適加入経路を選択し、選択さ
れた最適加入経路上の各リンクに対して帯域予約を行う
ようにしたので、従来のように、着端末からの要求に応
じて、発端末から着端末への片方向1:1接続を逐次確
立する方法と比較して、新たに加入する着端末までの加
入経路が短くなって各リンクに対する帯域予約処理時間
が減少し、より短時間で発端末と加入着端末とを接続で
きるとともに、同一の発端末に接続される複数の端末に
て同一リンクを利用することが可能となり、ネットワー
クの帯域資源を効率よく利用することができる。
【0088】また、ネットワークを複数のサブネットワ
ークに分割/階層化し、各サブネットワークを管理する
サブネットマネージャにて、自己が管理する交換ノード
またはサブネットワークから構成される管理範囲内にお
ける所定マルチキャスト呼のMCツリー情報を保持し、
所定マルチキャスト呼へ着端末を加入させる加入要求に
応じて、その管理範囲内における最適加入経路を選択
し、選択された最適加入経路上の各リンクおよびサブネ
ットワークに対して帯域予約を行うようにしたので、大
規模なネットワークであっても、特定のサブネットマネ
ージャに対する処理負担や設備負担の偏りを抑制するこ
とができ、柔軟性のある分散型のネットワークを構成す
ることが可能となる。また、経路の経由リンク数および
経路を構成する各リンクのリンク割当可能帯域量に基づ
いて最適加入経路を選択するようにしたので、経由リン
ク数が少なくかつ各リンクに対する実際の帯域予約が成
功する確率が高い経路を最適加入経路として選択するこ
とが可能となり、さらに短い時間で発端末と加入着端末
とを接続できる。また、各交換ノードから逐次通知され
る各リンクのリンク割当可能帯域量に基づいて、着端末
を収容しうる各交換ノードまたはサブネットワークから
各マルチキャスト呼までの最適加入経路を逐次選択して
更新保持するようにしたので、より短い時間で多数の経
路から最適加入経路を選択することが可能となる。
【0089】また、必要に応じて自己が保持する所定マ
ルチキャスト呼のMCツリー情報を上位層のサブネット
マネージャに配送し、下位層のサブネットマネージャか
ら配送された所定マルチキャスト呼のMCツリー情報に
基づいて、自己の管理領域内におけるマルチキャスト呼
のMCツリー情報を生成あるいは更新し保持するように
したので、各サブネットマネージャが保持すべき情報量
を低減することが可能となるとともに、各マルチキャス
ト呼の最新のMCツリー情報を常時参照することが可能
となる。また、所定マルチキャスト呼への加入要求に応
じて、選択された最適加入経路を構成する各リンクまた
は下位層のサブネットワークに対して、それぞれ並列的
に帯域要求を行うようにしたので、加入時に要する時間
をさらに短縮することが可能となる。さらに、所定マル
チキャスト呼が存在しないサブネットワークに対して帯
域要求を行う場合には、サブネットワーク内に存在する
複数のサブネットマネージャから所定基準により分散し
て任意のサブネットマネージャを選択し、選択したサブ
ネットマネージャに対してサブネットワーク内における
帯域要求を行うようにしたので、特定のサブネットワー
クへの処理負担や設備負担の偏りをさらに抑制すること
が可能となる。
【0090】また、所定マルチキャスト呼から着端末を
脱退させる脱退要求に応じて、着端末までの脱退経路を
構成する各リンクまたは下位層のサブネットワークに対
して、それぞれ並列的に帯域解放を行うようにしたの
で、脱退時に要する時間を短縮することが可能となる。
さらに、脱退要求に応じて、自己が保持するマルチキャ
スト呼のMCツリー情報から着端末の脱退経路情報を削
除した後、脱退経路を構成する各リンクの帯域解放を行
うようにしたので、他の着端末の加入処理と競合した場
合でも正確な加入/脱退処理を実施することが可能とな
る。また、帯域予約時には、マルチキャスト呼のMCツ
リー情報のうち選択した最適加入経路に関する情報に対
して所定の加入予定表示を付加し、最適加入経路を構成
するすべての経路にて帯域予約が終了した後、加入予定
表示を削除してMCツリー情報を更新保持し、帯域解放
時には、マルチキャスト呼のMCツリー情報を参照し
て、脱退する着端末の脱退経路を構成する各経路のう
ち、加入予定表示が付加されておらず、かつマルチキャ
スト呼に接続されている他の着端末により使用されてい
ない経路のみを帯域解放可と判断するようにしたので、
加入処理時に脱退処理が競合した場合でも、加入処理が
終了するまで脱退処理によりそのマルチキャスト呼の構
成が変更されることがなくなり、より正確な加入処理を
実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態であるマルチキャスト
接続方法による階層ネットワークシステムを示すブロッ
ク図である。
【図2】 サブネットマネージャおよび交換ノードを示
すブロック図である。
【図3】 LIJ呼への加入接続処理を示すシーケンス
図である。
【図4】 LIJ呼からの脱退接続処理を示すシーケン
ス図である。
【図5】 着端末加入/脱退時におけるMCツリー情報
の遷移を示す説明図である。
【符号の説明】
RT…発端末、LF1,LF2…着端末、SN1,SN
2…2層サブネットワーク、SM1,SM2…2層サブ
ネットマネージャ、SN11,SN12,SN21…1
層サブネットワーク、SM11,SM12,SM21…
1層サブネットマネージャ、N111〜N113,N1
21〜N123,N211〜N213…交換ノード、L
1〜5,L111〜L113,L121〜L123,L
211〜L213…リンク。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンクにより網状に接続された複数の交
    換ノードと各種呼制御を行うサブネットマネージャとか
    ら構成されるネットワークを介して発端末と1つ以上の
    着端末とが接続されているマルチキャスト呼に対して、
    任意の着端末が自発的に加入/脱退する場合のマルチキ
    ャスト接続方法において、 サブネットマネージャは、 所定マルチキャスト呼を構成する交換ノードおよび端末
    の接続状態を示すMCツリー情報を保持し、 所定マルチキャスト呼に対する加入要求に応じて、前記
    MCツリー情報に基づき前記マルチキャスト呼を構成す
    る各交換ノードと新たに加入する着端末が収容される交
    換ノードとを結ぶ最適加入経路を選択し、 選択された最適加入経路上の各リンクに対して帯域予約
    を行うようにしたことを特徴とするマルチキャスト接続
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマルチキャスト接続方法
    において、 ネットワークを複数の階層に分割/階層化し、 複数の交換ノードから1層サブネットワークを構成する
    とともに、複数のm(mは1以上の整数)層サブネット
    ワークからm+1層サブネットワークを構成し、 各1層サブネットワークに設けられた1層サブネットマ
    ネージャは、それぞれの1層サブネットワーク内に存在
    するすべての交換ノードを管理するとともに、自己と同
    一の2層サブネットワーク内に存在するすべての1層サ
    ブネットワークを管理し、 各n(nは2以上の整数)層サブネットワークに設けら
    れたn層サブネットマネージャは、それぞれのn層サブ
    ネットワーク内に存在するすべてのサブネットワークを
    管理し、 サブネットマネージャは、 自己が管理する交換ノードまたはサブネットワークから
    構成される管理範囲内における所定マルチキャスト呼の
    MCツリー情報を保持し、 所定マルチキャスト呼へ着端末を加入させる加入要求に
    応じて、前記MCツリー情報に基づき前記マルチキャス
    ト呼を構成する各交換ノードまたはサブネットワークと
    新たに加入する着端末が収容される交換ノードまたはサ
    ブネットワークとを結ぶ最適加入経路を選択し、 選択された最適加入経路上の各リンクおよびサブネット
    ワークに対して帯域予約を行うようにしたことを特徴と
    するマルチキャスト接続方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のマルチキャスト接続方法
    において、 サブネットマネージャは、 前記マルチキャスト呼を構成する各交換ノードまたはサ
    ブネットワークと新たに加入する着端末が収容される交
    換ノードまたはサブネットワークとを結ぶすべての経路
    から、経路の経由リンク数および経路を構成する各リン
    クのリンク割当可能帯域量に基づいて最適加入経路を選
    択するようにしたことを特徴とするマルチキャスト接続
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のマルチキャスト接続方法
    において、 サブネットマネージャは、 各交換ノードから逐次通知される各リンクのリンク割当
    可能帯域量に基づいて、着端末を収容しうる各交換ノー
    ドまたはサブネットワークから各マルチキャスト呼まで
    の最適加入経路を逐次選択して更新保持するようにした
    ことを特徴とするマルチキャスト接続方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のマルチキャスト接続方法
    において、 サブネットマネージャは、 必要に応じて自己が保持する所定マルチキャスト呼のM
    Cツリー情報を上位層のサブネットマネージャに配送
    し、 下位層のサブネットマネージャから配送された所定マル
    チキャスト呼のMCツリー情報に基づいて、自己の管理
    領域内における前記マルチキャスト呼のMCツリー情報
    を生成あるいは更新し保持するようにしたことを特徴と
    するマルチキャスト接続方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のマルチキャスト接続方法
    において、 サブネットマネージャは、 所定マルチキャスト呼への加入要求に応じて、選択され
    た最適加入経路を構成する各リンクまたは下位層のサブ
    ネットワークに対して、それぞれ並列的に帯域要求を行
    うようにしたことを特徴とするマルチキャスト接続方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のマルチキャスト接続方法
    において、 サブネットマネージャは、 所定マルチキャスト呼が存在しないサブネットワークに
    対して帯域要求を行う場合には、前記サブネットワーク
    内に存在する複数のサブネットマネージャから所定基準
    により分散して任意のサブネットマネージャを選択し、
    選択したサブネットマネージャに対して前記サブネット
    ワーク内における帯域要求を行うようにしたことを特徴
    とするマルチキャスト接続方法。
  8. 【請求項8】 請求項2記載のマルチキャスト接続方法
    において、 サブネットマネージャは、 所定マルチキャスト呼から着端末を脱退させる脱退要求
    に応じて、前記着端末までの脱退経路を構成する各リン
    クまたは下位層のサブネットワークに対して、それぞれ
    並列的に帯域解放を行うようにしたことを特徴とするマ
    ルチキャスト接続方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のマルチキャスト接続方法
    において、 サブネットマネージャは、 前記脱退要求に応じて、自己が保持する前記マルチキャ
    スト呼のMCツリー情報から前記着端末の脱退経路情報
    を削除した後、前記脱退経路を構成する各リンクの帯域
    解放を行うようにしたことを特徴とするマルチキャスト
    接続方法。
  10. 【請求項10】 請求項2記載のマルチキャスト接続方
    法において、 サブネットマネージャは、 帯域予約時には、前記マルチキャスト呼のMCツリー情
    報のうち選択した最適加入経路に関する情報に対して所
    定の加入予定表示を付加し、前記最適加入経路を構成す
    るすべての経路にて帯域予約が終了した後、前記加入予
    定表示を削除して前記MCツリー情報を更新保持し、 帯域解放時には、前記マルチキャスト呼のMCツリー情
    報を参照して、脱退する着端末の脱退経路を構成する各
    経路のうち、加入予定表示が付加されておらず、かつ前
    記マルチキャスト呼に接続されている他の着端末により
    使用されていない経路のみを帯域解放可と判断するよう
    にしたことを特徴とするマルチキャスト接続方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000354067A (ja) * 1999-01-25 2000-12-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> プッシュ型ネットワーク
KR100358157B1 (ko) * 1999-12-24 2002-10-25 한국전자통신연구원 품질보장 망자원관리 장치 및 그 방법
WO2003085907A1 (fr) * 2002-04-05 2003-10-16 Fujitsu Limited Reseau de transmission d'images
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