JPH0932484A - シールド掘進機 - Google Patents

シールド掘進機

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Publication number
JPH0932484A
JPH0932484A JP7177853A JP17785395A JPH0932484A JP H0932484 A JPH0932484 A JP H0932484A JP 7177853 A JP7177853 A JP 7177853A JP 17785395 A JP17785395 A JP 17785395A JP H0932484 A JPH0932484 A JP H0932484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emergency
segment
shield
shield body
seal member
Prior art date
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Pending
Application number
JP7177853A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Matsubara
正和 松原
Yuji Tanaka
雄次 田中
Koji Sasayama
耕司 笹山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
Application filed by Taisei Corp, Hitachi Zosen Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP7177853A priority Critical patent/JPH0932484A/ja
Publication of JPH0932484A publication Critical patent/JPH0932484A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールド掘進機において、シール部材が破損
した場合の対応は、緊急を要する場合が多く、凍結液を
注入したりシールド本体にパッキング部材や山留め板を
貼り付けていたのでは、緊急の事態に対応できず、多量
の地下水や土砂の流入があると非常に危険である。 【解決手段】 常用シール部材とは別の非常用シール部
材11を設け、これを、シールド本体2の後部内周面所
定位置に支軸に回動自在に支持してシールド本体2に沿
った収納姿勢15および先端部がセグメント外周全面に
接触したシール姿勢16に切替え自在とし、非常用シー
ル部材11を両姿勢15,16の間で切替えるための切
替え装置17を設け、これは、非常用シール部材11と
シールド本体2との間に設けた弾性押圧部材20と、弾
性押圧部材20とシールド本体2との間に押圧用媒体2
1を供給するための供給管22とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘進機に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、シールド掘進機を用いたトンネ
ルは、セグメントを組立てながらシールド掘進機を推進
することによって掘削されるものであり、この掘削の
際、地山に地下水が存在すると、後部のセグメントとシ
ールド本体との隙間からシールド掘進機内に地下水が流
入してしまうので、この隙間にシール部材(テールシー
ルともいう)を設けている。
【0003】ところで近年、シールド掘進機によって掘
削するトンネルは、その深度が大きくなり、また距離も
長大化していることから、トンネル掘削の作業中に、シ
ール部材が破損してしまうことがある。
【0004】そして従来、トンネル掘削の作業中にシー
ル部材が破損した場合には、シールド本体の後端部周辺
に地下水凍結用の凍結液を注入して地下水(地山)を凍
結させ、地下水や土砂の流入がないことを確認した後、
シールド掘進機内からセグメントを分解して破損したシ
ール部材を交換したり、シールド本体の内周面にパッキ
ング部材や山留め板を貼り付けて一時的に止水するよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シール部材
が破損した場合の対応は、緊急を要する場合が多く、上
記のように、凍結液を注入したりシールド本体にパッキ
ング部材や山留め板を貼り付けていたのでは、緊急の事
態に対応できず、多量の地下水や土砂の流入があると非
常に危険である。
【0006】そこで本発明は、上記課題を解決し得るシ
ールド掘進機の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、シールド本体の後部内周面とセグ
メントとに接触して、シールド本体とセグメントとの間
の隙間からシールド本体内に地下水が浸入するのを防止
する常用シール部材を有するシールド掘進機において、
前記常用シール部材とは別の非常用シール部材が設けら
れ、この非常用シール部材は、シールド本体の後部内周
面所定位置に支軸に回動自在に支持されてシールド本体
に沿った収納姿勢および先端部がセグメント外周全面に
接触したシール姿勢に切替え自在とされ、非常用シール
部材を収納姿勢およびシール姿勢に切替えるための切替
え装置が設けられ、この切替え装置は、非常用シール部
材とシールド本体との間に設けられた弾性押圧部材と、
この弾性押圧部材とシールド本体との間に押圧用媒体を
供給するための供給管とを備えている。
【0008】この構成において、常用シール部材が破損
した場合、弾性押圧部材とシールド本体との間に押圧用
媒体を供給管を通して供給すると、非常用シール部材と
シールド本体との間に設けられた弾性押圧部材がセグメ
ント側に突出し、非常用シール部材が、シールド本体に
沿った収納姿勢から支軸回りに回動して先端部がセグメ
ント外周全面に接触したシール姿勢に切替わり、シール
ド本体とセグメントとの間の隙間からシールド本体内に
地下水が浸入するのを防止する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明シールド掘進機の実
施の形態を、図1〜図4に基づいて説明する。
【0010】本発明の実施の形態に係るシールド掘進機
1は、図1に示すように、シールド本体2内に設けたエ
レクタ装置によって組立てられたセグメント3を反力受
けとして、シールド本体2を推進させるように構成され
ているものであり、シールド本体2の後部内周面には、
組立てられたセグメント3の外周面に接触してシールド
本体2とセグメント3との間の隙間からシールド本体2
内に地下水4が浸入するのを防止するための常用シール
部材(テールシールともいい、図示しない支持部材に支
持されたワイヤーブラシで構成される)5が、前後に二
個配置されている。 そして、この前後の常用シール部
材5の中間位置に、これがシールド本体2の掘進に伴っ
て破損した場合に、シールド本体2とセグメント3との
間の隙間から地下水4が浸入するのを防止するための非
常用シール装置6が設けられている。 この非常用シー
ル装置6は、図2および図4に示すように、シールド本
体2にねじ7止めした一対の取付け金具8A,8Bのう
ちの一方(前側)の取付け金具8Aに溶接された蝶番状
の回動支持部材10と、この回動支持部材10に基部側
が把持された非常用シール部材(多数本のワイヤーブラ
シで構成される)11とから構成されている。
【0011】回動支持部材10のセグメント側の板部1
2には、非常用シール部材11の広がり範囲を規制する
弾性規制板13が取付けられ、非常用シール部材11
は、シールド本体2に沿った収納姿勢15と、先端部が
セグメント外周面に接触して湾曲するまで回動支持部材
10の支軸10a回りに回動したシール姿勢16との間
で切替え自在とされている。
【0012】このような非常用シール装置6の回動支持
部材10どうしは、図3に示すように、わずかな隙間を
置いて多数設けられて、シールド本体2の内側に沿って
全体として環状に配置され、各回動支持部材10どうし
の隙間にはワイヤーブラシがはみ出している。
【0013】なおシールド本体2の推進時には、常用シ
ール部材5および非常用シール部材11を構成するワイ
ヤーブラシに対し、シール用グリースが順次供給される
よう構成されている。
【0014】また、回動支持部材10を収納姿勢15と
シール姿勢16との間で切替えるための切替え装置17
が設けられ、この切替え装置17は、弾性規制板13を
係止して回動支持部材10を収納姿勢15に保持する係
止部18を有した他方の取付け金具8Bと、回動支持部
材10とシールド本体2との間に、前記一対の取付け金
具8A,8Bで取付けられた環状で合成ゴム製の弾性押
圧部材20と、この弾性押圧部材20とシールド本体2
との間に押圧用媒体(ブラインともいい、例えば不凍液
が用いられる)21を供給するための供給管22とから
構成され、この供給管22の基端部は、シールド本体2
内の図示しないポンプ装置に接続され、途中部分22b
がシールド本体2に埋設され、先端部分22cは弾性押
圧部材20とシールド本体2との間に開口している。
【0015】上記構成において、シールド本体2の推進
時は常用シール部材5がセグメント3に接触していて、
シールド本体2とセグメント3との間の隙間からシール
ド本体2内に地下水が浸入するのを防止している。
【0016】ところで、シールド本体2の長距離推進に
伴って、後側の常用シール部材5が破損した場合、シー
ルド本体2に地下水が浸入する虞があるので、これを防
止する必要がある。
【0017】この場合、ポンプ装置を駆動すると、押圧
用媒体21が供給管22に供給され、供給管22の先端
部分22cから、押圧用媒体21が弾性押圧部材20と
シールド本体2との間に吐出する。
【0018】すると、弾性押圧部材20が、図2の仮想
線で示すように、セグメント3側に突出して弾性規制板
13の弾性力に抗して回動支持部材10を押圧し、弾性
規制板13が係止部18に係止することにより収納姿勢
15を保持していた各非常用シール部材11が、その先
端部がセグメント外周面に接触して湾曲するまで回動支
持部材10の支軸10a回りに回動し、セグメント外周
全面に接触したシール姿勢16となり、各回動支持部材
10のシールド本体2側の隙間は、弾性押圧部材20に
よって覆われることにより、シールド本体2とセグメン
ト3との間の隙間からシールド本体2に地下水や土砂が
浸入するのを防止する。
【0019】なお、前側の常用シール部材5が破損した
場合も同様に、各非常用シール部材11を収納姿勢15
からシール姿勢16にすることにより、後側の常用シー
ル部材5と非常用シール部材11とで、シールド本体2
とセグメント3との間の隙間からシールド本体2に地下
水が浸入するのを防止することができる。
【0020】なお、上記のようにして非常用シール部材
11の先端部をセグメント外周面に接触させてシールし
た状態として、後方のセグメント3を解体して、後側の
常用シール部材5を交換する。
【0021】このように本発明の実施の形態によれば、
シールド本体2に埋設した供給管22から、押圧用媒体
21を弾性押圧部材20とシールド本体2との間に供給
することにより弾性押圧部材20がセグメント3側に突
出して非常用シール部材11が収納姿勢15からシール
姿勢16となり、非常用シール部材11の先端部がセグ
メント3に接触するので、シールド本体2の推進に伴っ
て、常用シール部材5が破損したような場合でも簡単に
シールができ、従って、緊急の事態に即時に対応可能
で、短時間でシールド本体2内に地下水や土砂が流入す
るのを防止することができ、トンネル掘削時の安全性を
大幅に向上させることができる。
【0022】また非常用シール部材11は、多数のワイ
ヤーブラシから成るので、例えば円周方向に隣合うセグ
メント3の当接部に段差が生じた場合であっても、その
段差部分にワイヤーブラシが入り込むため、この段差部
分も充分にシールすることができる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、非常用シール部材を支軸回りに回動してシールド本
体に沿った収納姿勢と非常用シール部材の先端部がセグ
メント外周全面に接触したシール姿勢との間で切替え自
在とし、非常用シール部材の姿勢を切替えるための切替
え装置を設けたので、常用シール部材が破損した場合、
切替え装置で非常用シール部材をシール姿勢に短時間で
容易に切替えて、シールド本体とセグメントとの間の隙
間からシールド本体に地下水が浸入するのを防止でき、
従って、トンネル掘削時の安全性を大幅に向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すシールド掘進機の軸
心方向の後部概略断面図である。
【図2】同じく非常用シール装置部分の拡大図である。
【図3】同じく非常用シール装置部分の概略正面図であ
る。
【図4】同じく回動支持部材で非常用シール部材を挟持
した状態の斜視図である。
【符号の説明】 2 シールド本体 3 セグメント 5 常用シール部材 10 回動支持部材 11 非常用シール部材 13 弾性規制板 15 収納姿勢 16 シール姿勢 18 係止部 20 弾性押圧部材 21 押圧用媒体 22 供給管
フロントページの続き (72)発明者 笹山 耕司 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド本体の後部内周面とセグメント
    とに接触して、シールド本体とセグメントとの間の隙間
    からシールド本体内に地下水が浸入するのを防止する常
    用シール部材を有するシールド掘進機において、前記常
    用シール部材とは別の非常用シール部材が設けられ、こ
    の非常用シール部材は、シールド本体の後部内周面所定
    位置に支軸に回動自在に支持されてシールド本体に沿っ
    た収納姿勢および先端部がセグメント外周全面に接触し
    たシール姿勢に切替え自在とされ、非常用シール部材を
    収納姿勢およびシール姿勢に切替えるための切替え装置
    が設けられ、この切替え装置は、非常用シール部材とシ
    ールド本体との間に設けられた弾性押圧部材と、この弾
    性押圧部材とシールド本体との間に押圧用媒体を供給す
    るための供給管とを備えたことを特徴とするシールド掘
    進機。
JP7177853A 1995-07-14 1995-07-14 シールド掘進機 Pending JPH0932484A (ja)

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JP7177853A JPH0932484A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 シールド掘進機

Applications Claiming Priority (1)

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JP7177853A JPH0932484A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 シールド掘進機

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JPH0932484A true JPH0932484A (ja) 1997-02-04

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ID=16038245

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7177853A Pending JPH0932484A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 シールド掘進機

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013087531A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Mitsubishi Heavy Industries Mechatronics Systems Ltd テールシール装置及び該テールシール装置を備えたトンネル掘削機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013087531A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Mitsubishi Heavy Industries Mechatronics Systems Ltd テールシール装置及び該テールシール装置を備えたトンネル掘削機

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