JPH09324722A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JPH09324722A
JPH09324722A JP14425896A JP14425896A JPH09324722A JP H09324722 A JPH09324722 A JP H09324722A JP 14425896 A JP14425896 A JP 14425896A JP 14425896 A JP14425896 A JP 14425896A JP H09324722 A JPH09324722 A JP H09324722A
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JP
Japan
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valve
valve seat
fuel injection
stopper
injection valve
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JP14425896A
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English (en)
Inventor
Hideki Ito
秀樹 伊藤
Takaaki Takagi
孝明 高城
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボデーとバルブシートとの間の固定とシール
を兼用することにより、燃料洩れ防止用Oリングの使用
を不要とする。 【解決手段】 バルブ12を摺動可能に内蔵するバルブ
シート13と、バルブシート13を挿入状態で支持する
管状ボデー1とを備える。バルブシート13のボデー1
との接合面に環状溝部13aを設ける。ボデー1の軸方
向にかしめ荷重を加えることにより、そのボデー1の内
周部をバルブシート13の溝部13aにくい込ませる。
これにより、ボデー1とバルブシート13との間の固定
とシールとを兼用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として車両用エンジ
ンに使用する燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射弁には、例えば特開平7
−103108号公報がある。この公開公報に開示され
ている燃料噴射弁についてその断面図を示した図5を参
照して述べる。図5において、ボデー101は金属製例
えば磁性をもつ電磁SUS製であって、そのボデー10
1の上半部(図5の右半部)内には磁性体よりなる中空
状のコア102の下半部(図5の左半部)が組付けられ
ている。コア102とボデー101との間の環状空間に
は、ソレノイドコイル105を多層状に巻装したボビン
104が配設されている。
【0003】前記コア102のほぼ中央部を覆うように
受電用のコネクタ107が樹脂成形されている。コネク
タ107には図示しない電子制御装置の給電用コネクタ
が接続される。前記ボデー101の先端部(図5の左端
部)内には、噴射口109を有するバルブシート108
がアダプタ110と共に組み込まれている。このバルブ
シート108には、バルブ112が軸方向に摺動可能に
内蔵されている。またバルブシート108とその挿入側
の端面(図5の左端面)に対向するボデー101の段部
101bとの間には、バルブ112の後退位置を規制す
るC型プレート状のストッパ111が挟着されている。
【0004】前記バルブ112の上端部(図5の右端
部)には、磁性体よりなるアーマチュア113が固定さ
れている。アーマチュア113は、前記ソレノイドコイ
ル105の通電時においてコア102からの吸引力を受
ける。前記コア102内に圧入固定されたパイプ114
と前記バルブ112との間にはバルブスプリング115
が組み込まれている。このバルブスプリング115の弾
性によりバルブ112が常にはバルブシート108の噴
射口109を閉じる状態に付勢されている。また前記コ
ア102内の中空部からバルブシート108の噴射口1
09までは一連の燃料通路116が形成されている。
【0005】上記燃料噴射弁の作動を簡単に説明する
と、図示しない燃料タンクから所定の圧力を付与された
状態で供給される燃料は、燃料通路116を通ってバル
ブシート108の内部まで至っている。しかしながら、
バルブ112はバルブスプリング115の弾性によって
バルブシート108の噴射口109を閉じた状態に保持
されているため、この噴射口109からの燃料噴射は生
じない。
【0006】この状態で、電子制御装置からの電気信号
の入力によってソレノイドコイル105が通電状態にな
ると、すでに述べたようにコア102の吸引力によって
アーマチュア113がバルブ112と共に後退する結
果、バルブ112がバルブシート108の噴射口109
を開き、ここから燃料が噴射される。続いて、ソレノイ
ドコイル105に対する電気信号がオフになり、アーマ
チュア113に作用していたコア102の吸引力が解除
されると、バルブスプリング115の弾性によってバル
ブ112が再び噴射口109を閉じるため、この噴射口
109からの燃料噴射は停止する。
【0007】上記燃料噴射弁における構成部材の組付け
手順を簡単に述べると、ボデー101には、その前方か
らバルブ112、バルブシート108およびアダプタ1
10等が組付けられ、またボデー後方からはソレノイド
コイル105を巻装したボビン104がコア102と共
に組付けられ、さらに樹脂モールドによってコネクタ1
07が形成される。またボデー101の先端縁101a
をアダプタ110にかしめることによりバルブシート1
08が固定される。なおバルブシート108には、それ
とボデー101との間をシールすることにより燃料洩れ
を防止するためのOリング119が嵌着される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記燃料噴射弁による
と、ボデー101の先端縁101aを絞り込むようにか
しめることによってバルブシート108を固定し、また
バルブシート108とボデー101との間に燃料洩れ防
止用Oリング119を設けている。すなわちボデー10
1とバルブシート108との間の固定とシールとが別個
でなされている。これは、前記かしめ方法ではシールを
確保することが難しく、別途Oリング119を必要とす
ることによる。このように従来の燃料噴射弁では、Oリ
ング119の使用を余儀なくされることによりコストが
高くついている。
【0009】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、ボデーとバルブシートとの間の固定とシールを兼用
することにより、燃料洩れ防止用Oリングの使用を不要
とすることのできる燃料噴射弁を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、バルブを摺動可能に内蔵するバルブシー
トと、そのバルブシートを挿入状態で支持する管状ボデ
ーとを備えている燃料噴射弁であって、前記バルブシー
トのボデーとの接合面に環状溝部を設け、前記ボデーの
軸方向にかしめ荷重を加えることによりそのボデーの内
周部を前記バルブシートの溝部にくい込ませたことを特
徴とする燃料噴射弁である。
【0011】この請求項1記載の燃料噴射弁によると、
ボデーに加えられる軸方向のかしめ荷重によってそのボ
デーの内周部をバルブシートの溝部にその全周にわたっ
て均等にくい込ませたことにより、ボデーとバルブシー
トとの間の固定がなされると同時にその間のシールが確
保されている。したがって、ボデーとバルブシートとの
間の固定とシールとを兼用でき、これにより従来のもの
に必要とした燃料洩れ防止用Oリングの使用を不要と
し、ひいてはその分のコストを低減することができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の燃料噴
射弁であって、バルブシートとその挿入側の端面に対向
するボデーの段部との間にて挟着されてバルブの後退位
置を規制するC型プレート状のストッパを備え、そのス
トッパの前記段部側の当接部分には周方向にほぼ等分す
る部位に位置するへこみ部を設けたことを特徴とする燃
料噴射弁である。
【0013】この請求項2記載の燃料噴射弁によると、
ボデーに加えられる軸方向のかしめ荷重によってそのボ
デーの内周部がバルブシートの溝部にくい込むと同時に
そのバルブシートがC型プレート状のストッパに押しつ
けられた際に、そのストッパからボデーの段部に加わる
荷重が分散されることにより、C型プレート状のストッ
パの適正なる組付け状態を確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面を参
照して説明する。まず構成部材についてその組付け順序
に準じながら述べる。車両用エンジンに使用される燃料
噴射弁の断面図を示した図1において、燃料噴射弁のボ
デー1は、磁性材により管状に形成されている。ボデー
1の上端部内には、非磁性体からなるリング体2が圧入
後溶接されている。リング体2の上半部内には、磁性材
からなる管状のコア3の下端部が圧入後溶接されてい
る。コア3のほぼ中央部には、フランジ状の突起部3a
が形成されている。なおボデー1は、後述するアッパボ
デー7を一体状に備えるためロアボデーともいう。
【0015】前記ロアボデー1とコア3の突起部3aと
の間に位置するリング体2及びコア3の外周部分には、
合成樹脂等の電気絶縁素材からなるボビン4が樹脂成形
されている。ボビン4に設けられた図示しないターミナ
ル取り付け部には、ターミナル5の接続端が圧入されて
いる。ボビン4にはソレノイドコイル6が巻線されてい
る。なおソレノイドコイル6はターミナル5の接続端と
電気的に接続されている。
【0016】前記ソレノイドコイル6の外周部は、磁性
材からなるアッパボデー7によって部分的に取り囲まれ
ている。アッパボデー7は、ソレノイドコイル6を周方
向に部分的に取り囲む断面円弧状をした2個一対のカバ
ー板部7aと、その両カバー板部7aをその一端部にて
相互に連結しかつ前記コア3を挿通する円形の取り付け
孔8を有する端板部7bとを備えたもので、深絞り成形
による一体成形品からなる。なお前記取り付け孔8は打
ち抜き加工によって形成されている。
【0017】アッパボデー7は、前記取り付け孔8をコ
ア3の上端より圧入すると共に端板部7bをコア3の突
起部3aに当接させることによってコア3に位置決めさ
れた状態で取り付けられている。この取り付けと共に、
アッパボデー7のカバー板部7aの先端部が前記ロアボ
デー1の外側面に圧入状態で結合されている。
【0018】ロアボデー1の上半部からコア3の上端部
に至る部分にはその部分を取り巻くように樹脂モールド
成形が施されている。この樹脂モールド成形によってタ
ーミナル5のコネクタ9が形成されている。このコネク
タ9には図示されない電子制御装置の給電用コネクタが
接続され、その電子制御装置からの入力を受けて前記ソ
レノイドコイル6の通電及びその解除がなされる。
【0019】前記ソレノイドコイル6の通電時において
コア3から吸引力を受ける磁性材からなる筒状アーマチ
ュア10は、軸状バルブ12の上端部に圧入後溶接され
ている。アーマチュア10の内壁には燃料の流路を形成
する溝10aが形成されている。
【0020】一方、前記バルブ12によって開閉される
噴射口13Aを下端面に有する有底円筒状のバルブシー
ト13は、その下端面にレーザ溶接により取り付けられ
たプレートオリフィス14を有している。プレートオリ
フィス14は、複数の噴射孔(符号省略)を有する円形
プレート材からなる。バルブ12は、それに形成されて
いる首部12a(図3(c)参照)にC型プレート状の
ストッパ15のU字溝15a(図3(c)参照)を係合
した後、バルブシート13に挿入されている。なおスト
ッパ15に係る説明は後で詳述する。
【0021】前記バルブ12を組付けたバルブシート1
3は、ロアボデー1内に挿入されかつかしめによって固
定されている。詳しくは、前記バルブシート13のロア
ボデー1との接合面には適数本(図は2本を示す)の環
状溝部13aが設けられており、前記ボデー1の軸方向
にかしめ荷重を加えることによりそのボデー1の内周部
を前記バルブシート13の溝部13aにくい込ませてい
る。なお、ロアボデー1のかしめ方法については後で詳
述する。
【0022】またバルブシート13の固定にともない、
前記ストッパ15がバルブシート13とその挿入側の端
面に対向するボデー1の段部(符号11を付す)との間
にて挟着される。前記バルブ12はバルブシート13内
で軸方向にスライドすることによりその噴射口13Aを
開閉し、ストッパ15はバルブ12の後退位置(上昇位
置)を規制する。
【0023】前記コア3内には、コイルスプリング製バ
ルブスプリング16が挿入され、続いて断面C字状のパ
イプ材からなるスプリングピン17が圧入されている。
バルブスプリング16は、常にはバルブ12を閉弁方向
に付勢している。また、スプリングピン17の位置調整
によってバルブスプリング16の荷重が調整されてい
る。
【0024】コア3内の中空部から下方のバルブシート
13の噴射口13Aまでの間に形成される燃料通路18
の入口に相当するコア3の上端部内には、ストレーナ1
9が圧入されている。またコア3の上端部には前記コネ
クタ9の樹脂モールド時に環状溝(符号省略)が形成さ
れており、その環状溝にOリング20が嵌着されてい
る。このOリング20は、コア3と図示しないデリバリ
パイプとの間のシール作用を果たす。またバルブシート
13の下端部には、その端面外周部を覆う樹脂製のプレ
ートオリフィス保護用キャップ21が嵌着されている。
【0025】前記燃料噴射弁の主な構成部品の具体的な
材質の一例を記しておくと、ロアボデー1は電磁SU
S、リング体2はSUS304、コア3は電磁SUS、
アッパボデー7は電磁SUS、アーマチュア10は電磁
SUS、ストッパ15はSUS440A、バルブシート
13はSUS440C、プレートオリフィス14はSU
S304である。
【0026】上記のように構成された燃料噴射弁の作動
を説明すると、図示しない燃料タンクから所定の圧力を
付与された状態で供給される燃料は、ストレーナ19に
よってろ過された後、燃料通路18を通ってバルブシー
ト13の内部まで至っている。しかしながら、バルブ1
2はバルブスプリング16の弾性によってバルブシート
13の噴射口13Aを閉じた状態に保持されているた
め、この噴射口13Aからの燃料噴射は生じない。
【0027】ここで、電子制御装置からの電気信号の入
力によってソレノイドコイル6が通電状態になると、ア
ーマチュア10、コア3、アッパボデー7、ロアボデー
1を通る磁路(図1中、矢印M参照)が構成され、これ
によるコア3の吸引力によって、アーマチュア10がバ
ルブ12と共に後退する。この結果、バルブ12がバル
ブシート13の噴射口13Aを開き、ここから燃料が噴
射され、プレートオリフィス14の噴射孔を通じて噴出
される。そして、ソレノイドコイル6に対する電気信号
がオフになり、アーマチュア10に作用していたコア3
の吸引力が解除されると、バルブスプリング16の弾性
によってバルブ12が再び噴射口13Aを閉じた状態に
保持され、この噴射口13Aからの燃料噴射は停止す
る。
【0028】次に、前記燃料噴射弁に使用したストッパ
15について図3の説明図を参照して詳述する。図3
(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は(a)のA
−A線断面図、(d)は(a)のB−B線断面図、
(e)は(b)のC−C線断面図である。図3から明ら
かなように、ストッパ15はC型プレート状をなしてお
りかつU字溝15aを有している。ストッパ15のU字
溝15aにはバルブ12の首部12aがストッパ15と
同心状に位置する。
【0029】また、ストッパ15の正面すなわちバルブ
シート13側の面には、ストッパ15の軸心部より放射
状に延びる適数個(図は2個を示す)の通路溝15bが
前記U字溝15aと共に120°間隔で形成されてい
る。この通路溝15bは、バルブ12のフランジ部(符
号12bを付す)よりも外方位置まで延びており、前記
U字溝15aと共に燃料通路を形成している(図3
(a),(c),(d)参照)。
【0030】また、ストッパ15の背面すなわちロアボ
デー1の段部11側の面には、2個のへこみ部15cが
前記U字溝15aと共に120°間隔で形成されてい
る。従ってへこみ部15cは、前記段部11側の当接部
分を周方向にほぼ等分する部位に位置している(図3
(b),(e)参照)。また、へこみ部15cはU字溝
15aの溝幅Wとほぼ等しい溝幅をもって形成されてい
る。
【0031】次に、前記燃料噴射弁におけるロアボデー
1のかしめ方法について図2の断面図を参照して説明す
る。ロアボデー1は、その先端部外周に先細り状の斜面
1bを形成する鍔部1Aを有している。このロアボデー
1の鍔部1Aを第1,第2の治具31,32を用いて支
持する。詳しくは、第1の治具31は、ロアボデー1の
鍔部1Aの背面(符号1cを付す)に当接し、鍔部1A
の後方(図示右方)への移動を阻止する。また第2の治
具32はリング状をなしており、その内周部に形成した
斜面部(符号省略)をロアボデー1の鍔部1Aの斜面1
bに当接させる。
【0032】更に、第3の治具33がバルブシート13
のプレートオリフィス14に当接されている。このよう
に第1〜第3の治具31〜33を用いてロアボデー1及
びバルブシート13を固定状態に支持した状態におい
て、ロアボデー1の先端面(符号1aを付す)にリング
型34をあてがい、プレス機等を使用して前記リング型
34を介してロアボデー1に例えば2 ton 程度の軸方
向のかしめ荷重(図2中、白抜き矢印参照)を加える。
これにより、ロアボデー1の内周部がバルブシート13
の溝部13aにその全周にわたって均等にくい込ませら
れる。その後は、第1〜第3の治具31〜33及びリン
グ型34を取外して、燃料噴射弁の半完成品を取り出せ
ばよい。
【0033】上記した燃料噴射弁によると、ロアボデー
1に加えられる軸方向のかしめ荷重によってそのロアボ
デー1の内周部をバルブシート13の溝部13aにその
全周にわたって均等にくい込ませたことにより、ロアボ
デー1とバルブシート13との間の固定がなされると同
時にその間のシールが確保されている。したがって、ロ
アボデー1とバルブシート13との間の固定とシールと
を兼用でき、これにより従来のものに必要とした燃料洩
れ防止用Oリングの使用を不要とし、ひいてはその分の
コストを低減することができる。なお仮に、ロアボデー
1を軸方向ではなく半径方向にかしめる場合には、かし
め型が割型となるためにその割り型のパーティングライ
ンにおいて加圧が不十分となってしまうことから、ロア
ボデー1とバルブシート13との間のシール確保が難し
く、結局、Oリングの使用を余儀なくされるが、本実施
の形態によればそのような不都合が生じない。
【0034】また、ロアボデー1に加えられる軸方向の
かしめ荷重によってそのロアボデー1の内周部がバルブ
シート13の溝部13aにくい込むと同時にそのバルブ
シート13がストッパ15に押しつけられた際に、その
ストッパ15からロアボデー1の段部11に加わる荷重
が分散されることにより、ストッパ15の適正なる組付
け状態を確保することができる。この点について詳述し
ておくと、ロアーボデー1を軸方向の荷重によってかし
める場合には、従来の絞り込み状のかしめの場合に比べ
てストッパ15の軸方向に格段に大きい荷重が加わる。
このため、仮にストッパ15にへこみ部15cがない場
合には、ロアボデー1への軸方向のかしめ荷重によって
バルブシート13を介してストッパ15からロアボデー
1の段部11に加わる荷重は、そのストッパ15がC型
プレート状をなしているためにその両端部(図3(b)
に符号15dを記した)と当接する部分に集中する。ま
た、ストッパ15とそれに当接するバルブシート13及
びロアボデー1において、通常、ストッパ15とバルブ
シート13にはその機能上から硬質の材料(SUS44
0AあるいはSUS440C)が使用されるため、それ
と比べるとロアボデー1にはかしめの必要もあることか
ら柔らかい材料(電磁SUS)が使用される。このよう
な理由から、ロアボデー1の段部11に変形をきたし、
これによりストッパ15が傾き、その適正なる組付け状
態が確保できなくなる。このことは、バルブ12に傾き
を生じさせることになり、その作動不良や偏摩耗といっ
た不具合を惹起させる一因となる。しかしながら、前記
したようにストッパ15にへこみ部15cを設けておく
ことにより、ストッパ15からロアボデー1の段部11
へ加わる荷重を分散させることができ、ストッパ15の
適正なる組付け状態を確保し得る。
【0035】前記ストッパ15のへこみ部15cは、図
4(a)に示されるようにU字溝15aと共に90°間
隔で3個形成してもよいし、また同(b)に示されるよ
うにU字溝15aと共に180°間隔で1個形成しても
よく、ストッパ15のロアロアボデー11側の当接面に
その当接部分をほぼ等分する部位に位置に設けられてお
ればよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、ボデーとバルブシート
との間の固定とシールを兼用することにより、燃料洩れ
防止用Oリングの使用を不要とすることができ、ひいて
はコスト低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る燃料噴射弁の断面
図である。
【図2】ロアボデーのかしめ工程を説明する断面図であ
る。
【図3】ストッパの説明図である。
【図4】ストッパの別例を示す説明図である。
【図5】従来例を示す燃料噴射弁の断面図である。
【符号の説明】
1 ロアボデー(ボデー) 11 段部 12 バルブ 13 バルブシート 13a 溝部 15 ストッパ 15c へこみ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブを摺動可能に内蔵するバルブシー
    トと、そのバルブシートを挿入状態で支持する管状ボデ
    ーとを備えている燃料噴射弁であって、前記バルブシー
    トのボデーとの接合面に環状溝部を設け、前記ボデーの
    軸方向にかしめ荷重を加えることによりそのボデーの内
    周部を前記バルブシートの溝部にくい込ませたことを特
    徴とする燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料噴射弁であって、バ
    ルブシートとその挿入側の端面に対向するボデーの段部
    との間にて挟着されてバルブの後退位置を規制するC型
    プレート状のストッパを備え、そのストッパの前記段部
    側の当接部分には周方向にほぼ等分する部位に位置する
    へこみ部を設けたことを特徴とする燃料噴射弁。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1191220A1 (en) 1999-04-05 2002-03-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha A fuel injection valve
KR100385686B1 (ko) * 2000-09-28 2003-05-27 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 연료 분사 밸브

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US6402061B1 (en) 1999-04-05 2002-06-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Fuel injection valve
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