JPH09324713A - 船外機の電子制御式燃料供給装置 - Google Patents
船外機の電子制御式燃料供給装置Info
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- JPH09324713A JPH09324713A JP8145652A JP14565296A JPH09324713A JP H09324713 A JPH09324713 A JP H09324713A JP 8145652 A JP8145652 A JP 8145652A JP 14565296 A JP14565296 A JP 14565296A JP H09324713 A JPH09324713 A JP H09324713A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 船外機において燃料の気化促進を図って低負
荷低速運転時の燃焼安定性を高める。 【解決手段】 プレッシャレギュレータ31と吸気系と
を連通する圧力導入系に電磁式切替弁33を介装する。
この電磁切替弁33を、エンジン2が低負荷低速運転状
態にあるときに前記圧力導入系を大気に連通させる構成
とした。
荷低速運転時の燃焼安定性を高める。 【解決手段】 プレッシャレギュレータ31と吸気系と
を連通する圧力導入系に電磁式切替弁33を介装する。
この電磁切替弁33を、エンジン2が低負荷低速運転状
態にあるときに前記圧力導入系を大気に連通させる構成
とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機の電子制御
式燃料供給装置に関し、特に低負荷低速運転時に燃料の
気化促進を図る技術に関するものである。
式燃料供給装置に関し、特に低負荷低速運転時に燃料の
気化促進を図る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、船外機は、水中から吸入した水を
エンジン冷却水として使用している。このエンジン冷却
水は、ウォーターポンプからエンジン内のウォータージ
ャケットに供給されてシリンダボディやシリンダヘッド
などを冷却し、サーモスタットが介在する排出通路を通
して排気管中に排出している。また、この種の船外機で
電子制御式燃料供給装置を使用する場合には、船体の主
燃料タンクから船外機内のベーパーセパレータタンクに
燃料を供給し、ここから気筒毎の吸気通路に臨む燃料噴
射装置に燃料を圧送している。
エンジン冷却水として使用している。このエンジン冷却
水は、ウォーターポンプからエンジン内のウォータージ
ャケットに供給されてシリンダボディやシリンダヘッド
などを冷却し、サーモスタットが介在する排出通路を通
して排気管中に排出している。また、この種の船外機で
電子制御式燃料供給装置を使用する場合には、船体の主
燃料タンクから船外機内のベーパーセパレータタンクに
燃料を供給し、ここから気筒毎の吸気通路に臨む燃料噴
射装置に燃料を圧送している。
【0003】燃料噴射装置に燃料を供給する高圧燃料系
は、各燃料噴射装置を共通の燃料レールに接続し、この
燃料レールに高圧燃料ポンプで前記ベーパーセパレータ
タンクから燃料を圧送し、余剰燃料を燃料レールからベ
ーパーセパレータタンクへ戻す構造を採っている。
は、各燃料噴射装置を共通の燃料レールに接続し、この
燃料レールに高圧燃料ポンプで前記ベーパーセパレータ
タンクから燃料を圧送し、余剰燃料を燃料レールからベ
ーパーセパレータタンクへ戻す構造を採っている。
【0004】また、この電子制御式燃料供給装置は、前
記高圧燃料系における燃料レールの下流側にプレッシャ
ーレギュレータを介装し、このプレッシャーレギュレー
タによって、スロットル弁より下流側の吸気管内の負圧
に応じて前記燃料レール内の燃料圧力(噴射圧力)を増
減させ、吸気管内の圧力と燃料圧力との差が一定になる
ようにしている。前記プレッシャレギュレータは、ダイ
ヤフラム型のアクチュエータで弁体を駆動する圧力調整
弁である。このプレッシャレギュレータの構成を図7に
よって説明する。
記高圧燃料系における燃料レールの下流側にプレッシャ
ーレギュレータを介装し、このプレッシャーレギュレー
タによって、スロットル弁より下流側の吸気管内の負圧
に応じて前記燃料レール内の燃料圧力(噴射圧力)を増
減させ、吸気管内の圧力と燃料圧力との差が一定になる
ようにしている。前記プレッシャレギュレータは、ダイ
ヤフラム型のアクチュエータで弁体を駆動する圧力調整
弁である。このプレッシャレギュレータの構成を図7に
よって説明する。
【0005】図7は従来のプレッシャレギュレータの構
成を示す断面図である。同図中に符号Aで示すプレッシ
ャレギュレータは、ハウジングB内をダイヤフラムCに
よってD室とE室とに画成し、前記D室に高圧燃料系を
連通させるとともに前記E室に吸気系を連通させてい
る。Fは燃料レールを示し、Gは燃料戻り通路を示し、
Hはスロットル弁下流側の吸気通路と前記E室とを連通
するための圧力導入管を示す。また、Iはダイヤフラム
Cに設けた弁体を示し、Jは前記弁体Iを閉側へ付勢す
る圧縮コイルばねを示す。
成を示す断面図である。同図中に符号Aで示すプレッシ
ャレギュレータは、ハウジングB内をダイヤフラムCに
よってD室とE室とに画成し、前記D室に高圧燃料系を
連通させるとともに前記E室に吸気系を連通させてい
る。Fは燃料レールを示し、Gは燃料戻り通路を示し、
Hはスロットル弁下流側の吸気通路と前記E室とを連通
するための圧力導入管を示す。また、Iはダイヤフラム
Cに設けた弁体を示し、Jは前記弁体Iを閉側へ付勢す
る圧縮コイルばねを示す。
【0006】このプレッシャレギュレータAは、圧縮コ
イルばねJの弾発力とE室の圧力(吸気負圧)とを合わ
せた力(以下、この力を駆動圧力という)と、A室の圧
力、言い換えれば燃料レールF側の燃料圧力との差に応
じて開閉するように構成している。すなわち、図に示す
全閉状態から吸気負圧が大きくなって前記駆動圧力が小
さくなると、弁体Jは前記駆動圧力とA室の圧力とが釣
合う位置まで図において上側へ移動する。このとき、A
室内の燃料が燃料戻り通路Gへ流れるので、燃料レール
F内の燃料の圧力が低下する。
イルばねJの弾発力とE室の圧力(吸気負圧)とを合わ
せた力(以下、この力を駆動圧力という)と、A室の圧
力、言い換えれば燃料レールF側の燃料圧力との差に応
じて開閉するように構成している。すなわち、図に示す
全閉状態から吸気負圧が大きくなって前記駆動圧力が小
さくなると、弁体Jは前記駆動圧力とA室の圧力とが釣
合う位置まで図において上側へ移動する。このとき、A
室内の燃料が燃料戻り通路Gへ流れるので、燃料レール
F内の燃料の圧力が低下する。
【0007】このため、このプレッシャーレギュレータ
Aを使用すると、前記吸気負圧が大きくなるにしたがっ
て燃料レールF内の圧力が低下し、燃料噴射装置が噴射
する燃料の圧力が低くなる。さらに、この電子制御式燃
料供給装置は、燃料噴射装置での燃料噴射量を、噴射時
間を増減させることによって制御している。
Aを使用すると、前記吸気負圧が大きくなるにしたがっ
て燃料レールF内の圧力が低下し、燃料噴射装置が噴射
する燃料の圧力が低くなる。さらに、この電子制御式燃
料供給装置は、燃料噴射装置での燃料噴射量を、噴射時
間を増減させることによって制御している。
【0008】したがって、この電子制御式燃料供給装置
を使用すると、エンジン運転域が高負荷高速運転域にあ
るとき(スロットル弁開度が大きく、前記負圧が小さい
とき)には、燃料噴射装置が噴射する燃料の圧力が相対
的に高くなり、エンジン運転域が低負荷低速運転域にあ
るとき(スロットル弁開度が小さく、前記負圧が大きい
とき)には前記燃料の圧力が相対的に低くなる。
を使用すると、エンジン運転域が高負荷高速運転域にあ
るとき(スロットル弁開度が大きく、前記負圧が小さい
とき)には、燃料噴射装置が噴射する燃料の圧力が相対
的に高くなり、エンジン運転域が低負荷低速運転域にあ
るとき(スロットル弁開度が小さく、前記負圧が大きい
とき)には前記燃料の圧力が相対的に低くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、電子制御式
燃料供給装置を備えた船外機は、低負荷低速運転時に燃
焼が安定しないことがあった。これは、エンジン冷却水
として船外機の周囲の水を使用していることから、シリ
ンダヘッドやこれに接続した吸気管が過冷却の状態にな
ってしまうことが原因であると考えられる。
燃料供給装置を備えた船外機は、低負荷低速運転時に燃
焼が安定しないことがあった。これは、エンジン冷却水
として船外機の周囲の水を使用していることから、シリ
ンダヘッドやこれに接続した吸気管が過冷却の状態にな
ってしまうことが原因であると考えられる。
【0010】すなわち、低負荷低速運転時は、燃料噴射
装置が噴射する燃料の圧力が相対的に低く、噴射された
燃料の粒が相対的に大きくなるので、上述したようにシ
リンダヘッドや吸気管が過冷却の状態では前記燃料の粒
が気化するための熱が不足してしまうからである。この
結果、噴霧された燃料が充分に気化せずに燃焼室に供給
され、燃焼が不安定になる。
装置が噴射する燃料の圧力が相対的に低く、噴射された
燃料の粒が相対的に大きくなるので、上述したようにシ
リンダヘッドや吸気管が過冷却の状態では前記燃料の粒
が気化するための熱が不足してしまうからである。この
結果、噴霧された燃料が充分に気化せずに燃焼室に供給
され、燃焼が不安定になる。
【0011】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、船外機において燃料の気化促進を図
って低負荷低速運転時の燃焼安定性を高めることを目的
とする。
になされたもので、船外機において燃料の気化促進を図
って低負荷低速運転時の燃焼安定性を高めることを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る船外機
の電子制御式燃料供給装置は、プレッシャレギュレータ
と吸気系とを連通する圧力導入系に、エンジンが低負荷
低速運転状態にあるときにこの圧力導入系を大気に連通
させる切替弁を介装したものである。したがって、エン
ジンが低負荷低速運転状態にあるときには、プレッシャ
レギュレータに圧力導入系から大気圧が作用し吸気系の
負圧が作用しなくなるから、高圧燃料系の圧力が高くな
る。このため、低負荷低速運転時に燃料噴射装置から噴
射された燃料の粒が相対的に小さくなり、シリンダヘッ
ドや吸気管が過冷却の状態であっても燃料が気化し易
い。
の電子制御式燃料供給装置は、プレッシャレギュレータ
と吸気系とを連通する圧力導入系に、エンジンが低負荷
低速運転状態にあるときにこの圧力導入系を大気に連通
させる切替弁を介装したものである。したがって、エン
ジンが低負荷低速運転状態にあるときには、プレッシャ
レギュレータに圧力導入系から大気圧が作用し吸気系の
負圧が作用しなくなるから、高圧燃料系の圧力が高くな
る。このため、低負荷低速運転時に燃料噴射装置から噴
射された燃料の粒が相対的に小さくなり、シリンダヘッ
ドや吸気管が過冷却の状態であっても燃料が気化し易
い。
【0013】第2の発明に係る船外機の電子制御式燃料
供給装置は、プレッシャレギュレータに設定圧力変更用
の圧力変更機構を設けるとともに、エンジンが低負荷低
速運転状態にあるときに前記圧力変更機構を制御して高
圧燃料系の圧力を高くする制御装置を設けたものであ
る。したがって、エンジンが低負荷低速運転状態にある
ときには、プレッシャレギュレータでの設定圧力が高圧
側に移行して高圧燃料系の圧力が高くなる。このため、
低負荷低速運転時に燃料噴射装置から噴射された燃料の
粒が相対的に小さくなり、シリンダヘッドや吸気管が過
冷却の状態であっても燃料が気化し易い。
供給装置は、プレッシャレギュレータに設定圧力変更用
の圧力変更機構を設けるとともに、エンジンが低負荷低
速運転状態にあるときに前記圧力変更機構を制御して高
圧燃料系の圧力を高くする制御装置を設けたものであ
る。したがって、エンジンが低負荷低速運転状態にある
ときには、プレッシャレギュレータでの設定圧力が高圧
側に移行して高圧燃料系の圧力が高くなる。このため、
低負荷低速運転時に燃料噴射装置から噴射された燃料の
粒が相対的に小さくなり、シリンダヘッドや吸気管が過
冷却の状態であっても燃料が気化し易い。
【0014】
第1の実施の形態 以下、第1の発明に係る船外機の電子制御式燃料供給装
置の一実施の形態を図1ないし図3によって詳細に説明
する。図1は本発明に係る電子制御式燃料供給装置を搭
載した船外機の側面図、図2は第1の発明に係る電子制
御式燃料供給装置の概略構成を示す図、図3は第1の発
明に係る電子制御式燃料供給装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
置の一実施の形態を図1ないし図3によって詳細に説明
する。図1は本発明に係る電子制御式燃料供給装置を搭
載した船外機の側面図、図2は第1の発明に係る電子制
御式燃料供給装置の概略構成を示す図、図3は第1の発
明に係る電子制御式燃料供給装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【0015】これらの図において、符号1はこの実施の
形態による船外機を示す。この船外機1は、4サイクル
4気筒型エンジン2を上部に搭載するとともに、前部に
クランプ機構3を備えている。図1において符号4はこ
の船外機1のアッパーカウリング、5はロアカウリン
グ、6はガイドエキゾースト、7はカウリングを示す。
形態による船外機を示す。この船外機1は、4サイクル
4気筒型エンジン2を上部に搭載するとともに、前部に
クランプ機構3を備えている。図1において符号4はこ
の船外機1のアッパーカウリング、5はロアカウリン
グ、6はガイドエキゾースト、7はカウリングを示す。
【0016】前記エンジン2は、シリンダ8(図2参
照)を上下方向に並べてクランク軸9をその軸線が上下
方向を向くように支架した構造を採り、シリンダボディ
10の船外機後側にシリンダヘッド11を配設してい
る。このシリンダヘッド11は、船外機左側に図2に示
すように吸気マニホールド12を接続し、船外機右側に
排気マニホールド(図示せず)を接続している。前記吸
気マニホールド12は、上流端にスロットル弁13を接
続し、このスロットル弁13の下流側にサージタンク1
2aを設けるとともに、このサージタンク12aに気筒
毎の分岐管12bを設けた構造を採っている。前記排気
マニホールドは、各気筒の排気通路を集合させてガイド
エキゾースト6内の排気通路(図示せず)に排出するよ
うに構成している。なお、このガイドエキゾースト6内
の排気通路は、アッパーカウリング4内に設けた排気管
(図示せず)に排気を排出する構造を採っている。
照)を上下方向に並べてクランク軸9をその軸線が上下
方向を向くように支架した構造を採り、シリンダボディ
10の船外機後側にシリンダヘッド11を配設してい
る。このシリンダヘッド11は、船外機左側に図2に示
すように吸気マニホールド12を接続し、船外機右側に
排気マニホールド(図示せず)を接続している。前記吸
気マニホールド12は、上流端にスロットル弁13を接
続し、このスロットル弁13の下流側にサージタンク1
2aを設けるとともに、このサージタンク12aに気筒
毎の分岐管12bを設けた構造を採っている。前記排気
マニホールドは、各気筒の排気通路を集合させてガイド
エキゾースト6内の排気通路(図示せず)に排出するよ
うに構成している。なお、このガイドエキゾースト6内
の排気通路は、アッパーカウリング4内に設けた排気管
(図示せず)に排気を排出する構造を採っている。
【0017】このエンジン2のクランク軸5は、図1に
示すように下端にドライブシャフト14を連結し、この
ドライブシャフト14の下端に連結した前後進切替機構
15を介してプロペラ16を駆動する構造を採ってい
る。また、前記ドライブシャフト14は、下部にウォー
ターポンプ17を軸装し、エンジン運転時にはこのウォ
ーターポンプ17をも駆動するように構成している。前
記ウォーターポンプ17は、水中から吸入した水を冷却
水供給管18を介してエンジン2の冷却系に供給するよ
うに構成している。なお、このエンジン2の冷却系は従
来と同じ構成を採っている。
示すように下端にドライブシャフト14を連結し、この
ドライブシャフト14の下端に連結した前後進切替機構
15を介してプロペラ16を駆動する構造を採ってい
る。また、前記ドライブシャフト14は、下部にウォー
ターポンプ17を軸装し、エンジン運転時にはこのウォ
ーターポンプ17をも駆動するように構成している。前
記ウォーターポンプ17は、水中から吸入した水を冷却
水供給管18を介してエンジン2の冷却系に供給するよ
うに構成している。なお、このエンジン2の冷却系は従
来と同じ構成を採っている。
【0018】エンジン2に燃料を供給するには、図2中
に符号21で示す燃料噴射装置によって燃料を吸気通路
中に噴射する電子制御式燃料供給装置を用いている。こ
の燃料供給装置は、図2に示すように、船体(図示せ
ず)の主燃料タンク22から船外機内のベーパーセパレ
ータタンク23に低圧燃料ポンプ24によって燃料を送
り、このベーパーセパレータタンク23から気筒毎の燃
料噴射装置21に燃料を圧送している。
に符号21で示す燃料噴射装置によって燃料を吸気通路
中に噴射する電子制御式燃料供給装置を用いている。こ
の燃料供給装置は、図2に示すように、船体(図示せ
ず)の主燃料タンク22から船外機内のベーパーセパレ
ータタンク23に低圧燃料ポンプ24によって燃料を送
り、このベーパーセパレータタンク23から気筒毎の燃
料噴射装置21に燃料を圧送している。
【0019】前記燃料噴射装置21は、燃料噴射口が吸
気通路に臨む状態でシリンダヘッド11に取付けてあ
り、制御装置25によって燃料噴射時期および燃料噴射
量が制御されるように構成している。制御装置25は、
クランク軸9の回転を検出するクランク角センサ26
と、サージタンク12a内の吸気負圧を検出する吸気圧
センサ27と、スロットル弁13の開度を検出するスロ
ットル開度センサ28とを接続し、これらのセンサを使
用して検出したエンジン運転状態に応じて燃料噴射時期
および燃料噴射量を制御するように構成している。
気通路に臨む状態でシリンダヘッド11に取付けてあ
り、制御装置25によって燃料噴射時期および燃料噴射
量が制御されるように構成している。制御装置25は、
クランク軸9の回転を検出するクランク角センサ26
と、サージタンク12a内の吸気負圧を検出する吸気圧
センサ27と、スロットル弁13の開度を検出するスロ
ットル開度センサ28とを接続し、これらのセンサを使
用して検出したエンジン運転状態に応じて燃料噴射時期
および燃料噴射量を制御するように構成している。
【0020】燃料噴射装置21に燃料を供給する高圧燃
料系は、各燃料噴射装置21を上下方向に延びる1本の
燃料レール29に接続し、この燃料レール29の下端に
前記ベーパーセパレータタンク23から高圧燃料ポンプ
30によって燃料を圧送するとともに、余剰燃料を燃料
レール29の上端からプレッシャレギュレータ31を介
してベーパーセパレータタンク23へ戻す構造を採って
いる。前記プレッシャレギュレータ31は、前記図7に
示したものと同じ構成のものを使用している。すなわ
ち、このプレッシャレギュレータ31は、図7に示すE
室(以下、これを負圧室という)を圧力導入管32およ
び電磁式切替弁33からなる圧力導入系を介して前記サ
ージタンク12a内の吸気通路に連通させている。この
ため、このプレッシャレギュレータ31は、前記負圧室
に作用する圧力が相対的に小さいときに開度が大きくな
り、前記圧力が相対的に大きいときに開度が小さくな
る。
料系は、各燃料噴射装置21を上下方向に延びる1本の
燃料レール29に接続し、この燃料レール29の下端に
前記ベーパーセパレータタンク23から高圧燃料ポンプ
30によって燃料を圧送するとともに、余剰燃料を燃料
レール29の上端からプレッシャレギュレータ31を介
してベーパーセパレータタンク23へ戻す構造を採って
いる。前記プレッシャレギュレータ31は、前記図7に
示したものと同じ構成のものを使用している。すなわ
ち、このプレッシャレギュレータ31は、図7に示すE
室(以下、これを負圧室という)を圧力導入管32およ
び電磁式切替弁33からなる圧力導入系を介して前記サ
ージタンク12a内の吸気通路に連通させている。この
ため、このプレッシャレギュレータ31は、前記負圧室
に作用する圧力が相対的に小さいときに開度が大きくな
り、前記圧力が相対的に大きいときに開度が小さくな
る。
【0021】前記電磁式切替弁33は、前記負圧室をサ
ージタンク12a内に連通する状態(図示している状
態)と、前記負圧室を大気中に開放させかつ圧力導入管
32のサージタンク側を閉塞する状態とを選択的に切替
えることができる構造を採っており、前記制御装置25
が前記二つの状態を選択的に切替えるように構成してい
る。電磁式切替弁33を前記負圧室がサージタンク12
a内に連通する状態に切替えると、プレッシャレギュレ
ータ31はサージタンク12a内の圧力に応じて開度が
増減する。すなわち、サージタンク12a内の圧力が低
くなる(吸気負圧が高くなる)にしたがって燃料レール
29内の燃料の圧力が低くなる。また、電磁切替弁33
を前記負圧室が大気中に開放される状態に切替えると、
この負圧室に作用する負圧がなくなってプレッシャレギ
ュレータ31の開度が小さくなる。このときには燃料レ
ール29内の燃料の圧力が相対的に高くなる。
ージタンク12a内に連通する状態(図示している状
態)と、前記負圧室を大気中に開放させかつ圧力導入管
32のサージタンク側を閉塞する状態とを選択的に切替
えることができる構造を採っており、前記制御装置25
が前記二つの状態を選択的に切替えるように構成してい
る。電磁式切替弁33を前記負圧室がサージタンク12
a内に連通する状態に切替えると、プレッシャレギュレ
ータ31はサージタンク12a内の圧力に応じて開度が
増減する。すなわち、サージタンク12a内の圧力が低
くなる(吸気負圧が高くなる)にしたがって燃料レール
29内の燃料の圧力が低くなる。また、電磁切替弁33
を前記負圧室が大気中に開放される状態に切替えると、
この負圧室に作用する負圧がなくなってプレッシャレギ
ュレータ31の開度が小さくなる。このときには燃料レ
ール29内の燃料の圧力が相対的に高くなる。
【0022】制御装置25は、エンジン2が低負荷低速
運転状態にあるときに電磁式切替弁33を前記負圧室が
大気中に開放される状態になるように駆動し、エンジン
2がその他の運転状態にあるときには電磁式切替弁33
を図示している状態、すなわち前記負圧室がサージタン
ク12aに連通する状態になるように駆動する構造を採
っている。この制御装置25がエンジン2の運転状態を
検出するには、クランク角センサ26の出力によって求
めたエンジン回転数と、吸気圧センサ27およびスロッ
トル開度センサ28の出力によって求めた吸気流量とを
用いて行う。
運転状態にあるときに電磁式切替弁33を前記負圧室が
大気中に開放される状態になるように駆動し、エンジン
2がその他の運転状態にあるときには電磁式切替弁33
を図示している状態、すなわち前記負圧室がサージタン
ク12aに連通する状態になるように駆動する構造を採
っている。この制御装置25がエンジン2の運転状態を
検出するには、クランク角センサ26の出力によって求
めたエンジン回転数と、吸気圧センサ27およびスロッ
トル開度センサ28の出力によって求めた吸気流量とを
用いて行う。
【0023】また、この制御装置25は、電磁式切替弁
33を前記負圧室が大気中に開放されるように駆動する
とき(燃料レール29内の燃料の圧力が高くなるとき)
に、燃料噴射装置21での燃料噴射量を補正するように
構成している。この補正は、燃料噴射時間を短縮するこ
とによって行う。このように補正を行うのは、燃料レー
ル29内の燃料の圧力が高くなった状態で燃料噴射時間
が変わらないと、燃料噴射装置21での燃料噴射量が圧
力増加分だけ増加してしまうからである。
33を前記負圧室が大気中に開放されるように駆動する
とき(燃料レール29内の燃料の圧力が高くなるとき)
に、燃料噴射装置21での燃料噴射量を補正するように
構成している。この補正は、燃料噴射時間を短縮するこ
とによって行う。このように補正を行うのは、燃料レー
ル29内の燃料の圧力が高くなった状態で燃料噴射時間
が変わらないと、燃料噴射装置21での燃料噴射量が圧
力増加分だけ増加してしまうからである。
【0024】上述したように構成した電子制御式燃料供
給装置の動作を図3によって説明する。エンジン運転中
には制御装置25が運転状態を常に検出し、このエンジ
ン運転状態が低負荷低速運転状態であるか否かをステッ
プS1で判定する。ここでNOと判定されたときには、
ステップS2で制御装置25が電磁式切替弁33をプレ
ッシャレギュレータ31の前記負圧室がサージタンク1
2aに連通されるように駆動する。この結果、プレッシ
ャレギュレータ31は圧力導入系の圧力がサージタンク
12a内の圧力(吸気負圧)と等しくなり、開度が吸気
負圧に応じて増減するようになる。この状態は従来の燃
料供給装置での燃料供給状態と等しく、吸気負圧が高く
なるにしたがって燃料噴射装置21が噴射する燃料の圧
力が低下する。
給装置の動作を図3によって説明する。エンジン運転中
には制御装置25が運転状態を常に検出し、このエンジ
ン運転状態が低負荷低速運転状態であるか否かをステッ
プS1で判定する。ここでNOと判定されたときには、
ステップS2で制御装置25が電磁式切替弁33をプレ
ッシャレギュレータ31の前記負圧室がサージタンク1
2aに連通されるように駆動する。この結果、プレッシ
ャレギュレータ31は圧力導入系の圧力がサージタンク
12a内の圧力(吸気負圧)と等しくなり、開度が吸気
負圧に応じて増減するようになる。この状態は従来の燃
料供給装置での燃料供給状態と等しく、吸気負圧が高く
なるにしたがって燃料噴射装置21が噴射する燃料の圧
力が低下する。
【0025】前記ステップS1でYES、すなわちエン
ジン運転状態が低負荷低速運転状態であると判定された
ときには、ステップS3で制御装置25が電磁式切替弁
33を前記負圧室が大気中に開放されるように駆動す
る。この結果、プレッシャレギュレータ31は圧力導入
系の圧力が大気圧になって開度が小さくなり、燃料レー
ル29内の燃料の圧力が上昇する。このため、この状態
では燃料噴射装置21が噴射する燃料の圧力が相対的に
高くなる。
ジン運転状態が低負荷低速運転状態であると判定された
ときには、ステップS3で制御装置25が電磁式切替弁
33を前記負圧室が大気中に開放されるように駆動す
る。この結果、プレッシャレギュレータ31は圧力導入
系の圧力が大気圧になって開度が小さくなり、燃料レー
ル29内の燃料の圧力が上昇する。このため、この状態
では燃料噴射装置21が噴射する燃料の圧力が相対的に
高くなる。
【0026】このように電磁式切替弁33を駆動した
後、燃料噴射圧力が高くなっても燃料噴射量が増加しな
いように、ステップS4で制御装置25が燃料噴射時間
を短縮させて燃料噴射量の補正を行う。この補正は、こ
の実施の形態では燃料噴射時間をエンジン回転数や吸気
流量に応じて割り当てたマップを用いて行っている。
後、燃料噴射圧力が高くなっても燃料噴射量が増加しな
いように、ステップS4で制御装置25が燃料噴射時間
を短縮させて燃料噴射量の補正を行う。この補正は、こ
の実施の形態では燃料噴射時間をエンジン回転数や吸気
流量に応じて割り当てたマップを用いて行っている。
【0027】したがって、この電子制御式燃料供給装置
を用いると、エンジン2が低負荷低速運転状態にあると
きには、プレッシャレギュレータ31の圧力導入系が大
気圧になるから、高圧燃料系の圧力が高くなる。このた
め、低負荷低速運転時に燃料噴射装置21から噴射され
た燃料の粒が相対的に小さくなり、シリンダヘッド11
や吸気マニホールド12が過冷却の状態であっても燃料
が気化し易い。
を用いると、エンジン2が低負荷低速運転状態にあると
きには、プレッシャレギュレータ31の圧力導入系が大
気圧になるから、高圧燃料系の圧力が高くなる。このた
め、低負荷低速運転時に燃料噴射装置21から噴射され
た燃料の粒が相対的に小さくなり、シリンダヘッド11
や吸気マニホールド12が過冷却の状態であっても燃料
が気化し易い。
【0028】第2の実施の形態 以下、第2の発明に係る船外機の電子制御式燃料供給装
置の一実施例を図4ないし図6によって詳細に説明す
る。図4は第2の発明に係る電子制御式燃料供給装置の
概略構成を示す図、図5は圧力変更機構を設けたプレッ
シャレギュレータの構成を示す断面図で、同図(a)は
燃料圧力が低くなる状態を示し、同図(b)は燃料圧力
が高くなる状態を示す。図6は第2の発明に係る電子制
御式燃料供給装置の動作を説明するためのフローチャー
トである。これらの図において前記図1ないし図3およ
び図7で説明したものと同一もしくは同等部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
置の一実施例を図4ないし図6によって詳細に説明す
る。図4は第2の発明に係る電子制御式燃料供給装置の
概略構成を示す図、図5は圧力変更機構を設けたプレッ
シャレギュレータの構成を示す断面図で、同図(a)は
燃料圧力が低くなる状態を示し、同図(b)は燃料圧力
が高くなる状態を示す。図6は第2の発明に係る電子制
御式燃料供給装置の動作を説明するためのフローチャー
トである。これらの図において前記図1ないし図3およ
び図7で説明したものと同一もしくは同等部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0029】第2の発明に係る電子制御式燃料供給装置
は、プレッシャレギュレータ31に圧力変更機構41を
組込み、この圧力変更機構41を制御装置25によって
制御する構成を採っている。なお、このプレッシャレギ
ュレータ31内の負圧室、すなわち図5中に符号Eで示
す気室は、第1の実施の形態を採るときと同様に圧力導
入管32を介してサージタンク12a内に連通してい
る。
は、プレッシャレギュレータ31に圧力変更機構41を
組込み、この圧力変更機構41を制御装置25によって
制御する構成を採っている。なお、このプレッシャレギ
ュレータ31内の負圧室、すなわち図5中に符号Eで示
す気室は、第1の実施の形態を採るときと同様に圧力導
入管32を介してサージタンク12a内に連通してい
る。
【0030】前記圧力変更機構41は、図5に示すよう
に、この実施の形態ではプレッシャレギュレータ31内
のダイヤフラム付勢用圧縮コイルばねIにおけるダイヤ
フラムCとは反対側の基端をダイヤフラムCに対して接
離する方向へ移動させる構造を採っている。前記移動を
行うための動力源は、この実施の形態では電磁コイル4
2およびプランジャ43を備えたソレノイド44を使用
している。このソレノイド44は、前記電磁コイル42
に通電してない状態では図5(a)に示すように、圧縮
コイルばねIの弾発力によりプランジャ43が同図の上
側に位置づけられ、電磁コイル42に通電している状態
では図5(b)に示すように、プランジャ43が圧縮コ
イルばねIの弾発力に抗して同図の下側へ移動するよう
に構成している。
に、この実施の形態ではプレッシャレギュレータ31内
のダイヤフラム付勢用圧縮コイルばねIにおけるダイヤ
フラムCとは反対側の基端をダイヤフラムCに対して接
離する方向へ移動させる構造を採っている。前記移動を
行うための動力源は、この実施の形態では電磁コイル4
2およびプランジャ43を備えたソレノイド44を使用
している。このソレノイド44は、前記電磁コイル42
に通電してない状態では図5(a)に示すように、圧縮
コイルばねIの弾発力によりプランジャ43が同図の上
側に位置づけられ、電磁コイル42に通電している状態
では図5(b)に示すように、プランジャ43が圧縮コ
イルばねIの弾発力に抗して同図の下側へ移動するよう
に構成している。
【0031】すなわち、この圧力変更機構41が前記圧
縮コイルばねIの前記基端を駆動すると、この圧縮コイ
ルばねIがダイヤフラムCを押圧する力が増加するか
ら、負圧室の圧力に変化がないとするとダイヤフラムC
がこのプレッシャレギュレータ31の閉側へ変位する。
このため、燃料レール29内の燃料の圧力(燃料噴射装
置21が噴射する燃料の圧力)が高くなる。前記制御装
置25は、エンジン2が低負荷低速運転状態にあるとき
に前記圧力変更機構41を上述したように圧縮コイルば
ねIの基端がダイヤフラムC側に移動するように制御す
る構造を採っている。
縮コイルばねIの前記基端を駆動すると、この圧縮コイ
ルばねIがダイヤフラムCを押圧する力が増加するか
ら、負圧室の圧力に変化がないとするとダイヤフラムC
がこのプレッシャレギュレータ31の閉側へ変位する。
このため、燃料レール29内の燃料の圧力(燃料噴射装
置21が噴射する燃料の圧力)が高くなる。前記制御装
置25は、エンジン2が低負荷低速運転状態にあるとき
に前記圧力変更機構41を上述したように圧縮コイルば
ねIの基端がダイヤフラムC側に移動するように制御す
る構造を採っている。
【0032】このように構成した電子制御式燃料供給装
置は、図6に示すフローチャートのステップP1におい
てエンジン運転状態が低負荷低速運転状態ではないと制
御装置25で判定されたときには、圧力変更機構41が
圧縮コイルばねIの前記基端を駆動することがなく、ス
テップP2で示すように、プレッシャレギュレータ31
の前記負圧室の圧力がサージタンク12a内の圧力(吸
気負圧)と等しくなる。この状態は従来の燃料供給装置
での燃料供給状態と等しく、吸気負圧が高くなるにした
がって燃料噴射装置21が噴射する燃料の圧力が低下す
る。
置は、図6に示すフローチャートのステップP1におい
てエンジン運転状態が低負荷低速運転状態ではないと制
御装置25で判定されたときには、圧力変更機構41が
圧縮コイルばねIの前記基端を駆動することがなく、ス
テップP2で示すように、プレッシャレギュレータ31
の前記負圧室の圧力がサージタンク12a内の圧力(吸
気負圧)と等しくなる。この状態は従来の燃料供給装置
での燃料供給状態と等しく、吸気負圧が高くなるにした
がって燃料噴射装置21が噴射する燃料の圧力が低下す
る。
【0033】エンジン運転状態が低負荷低速運転状態の
ときには、ステップP1でYESと判定され、制御装置
25からの制御信号によって圧力変更機構41が前記圧
縮コイルばねIの基端をダイヤフラムC側へ移動させ
る。このため、吸気負圧が相対的に高いにもかかわら
ず、ダイヤフラムCがプレッシャレギュレータ31の閉
側へ移動し、プレッシャレギュレータ31での設定圧力
が高圧側へ移行する(ステップP3)。この結果、プレ
ッシャレギュレータ31の開度が小さくなる。
ときには、ステップP1でYESと判定され、制御装置
25からの制御信号によって圧力変更機構41が前記圧
縮コイルばねIの基端をダイヤフラムC側へ移動させ
る。このため、吸気負圧が相対的に高いにもかかわら
ず、ダイヤフラムCがプレッシャレギュレータ31の閉
側へ移動し、プレッシャレギュレータ31での設定圧力
が高圧側へ移行する(ステップP3)。この結果、プレ
ッシャレギュレータ31の開度が小さくなる。
【0034】このようにプレッシャレギュレータ31の
開度が小さくなることによって、燃料レール29内の燃
料の圧力が増大し、燃料噴射装置21から噴射される燃
料の粒が相対的に小さくなる。また、上述したように圧
力変更機構41を制御した後、ステップP4において制
御装置25が燃料噴射時間を短縮させて燃料噴射量の補
正を行う。この補正は、第1の実施の形態と同様に、燃
料噴射時間をエンジン回転数や吸気流量に応じて割り当
てたマップを用いて行う。
開度が小さくなることによって、燃料レール29内の燃
料の圧力が増大し、燃料噴射装置21から噴射される燃
料の粒が相対的に小さくなる。また、上述したように圧
力変更機構41を制御した後、ステップP4において制
御装置25が燃料噴射時間を短縮させて燃料噴射量の補
正を行う。この補正は、第1の実施の形態と同様に、燃
料噴射時間をエンジン回転数や吸気流量に応じて割り当
てたマップを用いて行う。
【0035】したがって、この電子制御式燃料供給装置
を用いると、エンジン2が低負荷低速運転状態にあると
きには、吸気負圧が高くてもプレッシャレギュレータ3
1での設定圧力が高くなる。このため、高圧燃料系の圧
力が高くなって燃料噴射装置21から噴射された燃料の
粒が相対的に小さくなるから、低負荷低速運転時にシリ
ンダヘッド11や吸気マニホールド12が過冷却の状態
であっても燃料が気化し易い。
を用いると、エンジン2が低負荷低速運転状態にあると
きには、吸気負圧が高くてもプレッシャレギュレータ3
1での設定圧力が高くなる。このため、高圧燃料系の圧
力が高くなって燃料噴射装置21から噴射された燃料の
粒が相対的に小さくなるから、低負荷低速運転時にシリ
ンダヘッド11や吸気マニホールド12が過冷却の状態
であっても燃料が気化し易い。
【0036】なお、ここでは圧力変更機構41の動力源
としてソレノイドを用いる形態を示したが、この動力源
としては、例えばサーボモータなどのように被駆動物の
移動速度を変えたり、被駆動物の移動量を変えたりする
ことができるものを採用してもよい。また、圧力変更機
構41は、圧縮コイルばねIの基端を駆動する構成を採
る他に、プレッシャレギュレータ31内のダイヤフラム
Cあるいは弁体Jを直接駆動するように構成することも
できる。
としてソレノイドを用いる形態を示したが、この動力源
としては、例えばサーボモータなどのように被駆動物の
移動速度を変えたり、被駆動物の移動量を変えたりする
ことができるものを採用してもよい。また、圧力変更機
構41は、圧縮コイルばねIの基端を駆動する構成を採
る他に、プレッシャレギュレータ31内のダイヤフラム
Cあるいは弁体Jを直接駆動するように構成することも
できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る船
外機の電子制御式燃料供給装置は、エンジンが低負荷低
速運転状態にあるときにはプレッシャレギュレータに吸
気系の負圧が作用しなくなり、高圧燃料系の圧力が高く
なる。
外機の電子制御式燃料供給装置は、エンジンが低負荷低
速運転状態にあるときにはプレッシャレギュレータに吸
気系の負圧が作用しなくなり、高圧燃料系の圧力が高く
なる。
【0038】このため、低負荷低速運転時に燃料噴射装
置から噴射された燃料の粒が相対的に小さくなり、シリ
ンダヘッドや吸気管が過冷却の状態であっても燃料が気
化し易い。したがって、燃料が確実に混合気になって燃
焼室に流入するから、低負荷低速運転時でも燃焼が安定
する。
置から噴射された燃料の粒が相対的に小さくなり、シリ
ンダヘッドや吸気管が過冷却の状態であっても燃料が気
化し易い。したがって、燃料が確実に混合気になって燃
焼室に流入するから、低負荷低速運転時でも燃焼が安定
する。
【0039】第2の発明に係る船外機の電子制御式燃料
供給装置は、エンジンが低負荷低速運転状態にあるとき
にはプレッシャレギュレータでの設定圧力が高圧側に移
行して高圧燃料系の圧力が高くなる。このため、低負荷
低速運転時に燃料噴射装置から噴射された燃料の粒が相
対的に小さくなり、シリンダヘッドや吸気管が過冷却の
状態であっても燃料が気化し易い。したがって、燃料が
確実に混合気になって燃焼室に流入するから、低負荷低
速運転時でも燃焼が安定する。
供給装置は、エンジンが低負荷低速運転状態にあるとき
にはプレッシャレギュレータでの設定圧力が高圧側に移
行して高圧燃料系の圧力が高くなる。このため、低負荷
低速運転時に燃料噴射装置から噴射された燃料の粒が相
対的に小さくなり、シリンダヘッドや吸気管が過冷却の
状態であっても燃料が気化し易い。したがって、燃料が
確実に混合気になって燃焼室に流入するから、低負荷低
速運転時でも燃焼が安定する。
【図1】 本発明に係る電子制御式燃料供給装置を搭載
した船外機の側面図である。
した船外機の側面図である。
【図2】 第1の発明に係る電子制御式燃料供給装置の
概略構成を示す図である。
概略構成を示す図である。
【図3】 第1の発明に係る電子制御式燃料供給装置の
動作を説明するためのフローチャートである。
動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】 第2の発明に係る電子制御式燃料供給装置の
概略構成を示す図である。
概略構成を示す図である。
【図5】 圧力変更機構を設けたプレッシャレギュレー
タの構成を示す断面図である。
タの構成を示す断面図である。
【図6】 第2の発明に係る電子制御式燃料供給装置の
動作を説明するためのフローチャートである。
動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】 従来のプレッシャレギュレータの構成を示す
断面図である。
断面図である。
2…エンジン、12…吸気マニホールド、13…スロッ
トル弁、21…燃料噴射装置、25…制御装置、29…
燃料レール、31…プレッシャレギュレータ、32…圧
力導入管、33…電磁式切替弁、41…圧力変更機構。
トル弁、21…燃料噴射装置、25…制御装置、29…
燃料レール、31…プレッシャレギュレータ、32…圧
力導入管、33…電磁式切替弁、41…圧力変更機構。
Claims (2)
- 【請求項1】 燃料噴射装置に連通する高圧燃料系の圧
力を吸気系の圧力に応じて制御するプレッシャレギュレ
ータを備えた船外機の電子制御式燃料供給装置におい
て、前記プレッシャレギュレータと吸気系とを連通する
圧力導入系に、エンジンが低負荷低速運転状態にあると
きにこの圧力導入系を大気に連通させる切替弁を介装し
たことを特徴とする船外機の電子制御式燃料供給装置。 - 【請求項2】 燃料噴射装置に連通する高圧燃料系の圧
力を吸気系の圧力に応じて制御するプレッシャレギュレ
ータを備えた船外機の電子制御式燃料供給装置におい
て、前記プレッシャレギュレータに設定圧力を変更する
圧力変更機構を設けるとともに、エンジンが低負荷低速
運転状態にあるときに前記高圧燃料系の圧力が高くなる
ように前記圧力変更機構を制御する制御装置を設けたこ
とを特徴とする船外機の電子制御式燃料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8145652A JPH09324713A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 船外機の電子制御式燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8145652A JPH09324713A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 船外機の電子制御式燃料供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09324713A true JPH09324713A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15389973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8145652A Pending JPH09324713A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 船外機の電子制御式燃料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09324713A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6796291B2 (en) | 2000-07-14 | 2004-09-28 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Intake pressure sensor arrangement for engine |
US6886540B2 (en) | 2000-07-14 | 2005-05-03 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Sensor arrangement for engine |
-
1996
- 1996-06-07 JP JP8145652A patent/JPH09324713A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6796291B2 (en) | 2000-07-14 | 2004-09-28 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Intake pressure sensor arrangement for engine |
US6886540B2 (en) | 2000-07-14 | 2005-05-03 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Sensor arrangement for engine |
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