JPH0932348A - 鉄塔の制振装置 - Google Patents
鉄塔の制振装置Info
- Publication number
- JPH0932348A JPH0932348A JP18557295A JP18557295A JPH0932348A JP H0932348 A JPH0932348 A JP H0932348A JP 18557295 A JP18557295 A JP 18557295A JP 18557295 A JP18557295 A JP 18557295A JP H0932348 A JPH0932348 A JP H0932348A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel tower
- windmill
- rotational shaft
- vibration
- rigidity
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 鉄塔に於いて、風力による断続的な片押し荷
重を受けた場合、撓み振動を生ずる。この振動を制振
し、地震時には、地震力による転倒損壊に対して安全性
が確保できる装置を提供する。 【解決手段】 鉄塔は剛性の低い構造に構築し、鉄塔の
中央の軸線に沿って、回転軸を貫通し、該回転軸は塔頂
より突出せしめ、先端に風車を設け、前記回転軸は、ベ
アリング等によって、鉄塔の架構に支持され、風力を受
けた場合、風車によって自由に回転し得る構造とする。
断続的な片押しの風力によって、撓み振動を生ずるが、
同時に風力に応じて風車は回転し、回転軸はジャイロ機
能を発揮し、鉄塔の変形を戻すように作用する。また、
地震時には、鉄塔の剛性が低いため、振動周期が大き
く、従って地震力による応答加速度は小さく、鉄塔の転
倒損壊に対して安全性が確保出来る。
重を受けた場合、撓み振動を生ずる。この振動を制振
し、地震時には、地震力による転倒損壊に対して安全性
が確保できる装置を提供する。 【解決手段】 鉄塔は剛性の低い構造に構築し、鉄塔の
中央の軸線に沿って、回転軸を貫通し、該回転軸は塔頂
より突出せしめ、先端に風車を設け、前記回転軸は、ベ
アリング等によって、鉄塔の架構に支持され、風力を受
けた場合、風車によって自由に回転し得る構造とする。
断続的な片押しの風力によって、撓み振動を生ずるが、
同時に風力に応じて風車は回転し、回転軸はジャイロ機
能を発揮し、鉄塔の変形を戻すように作用する。また、
地震時には、鉄塔の剛性が低いため、振動周期が大き
く、従って地震力による応答加速度は小さく、鉄塔の転
倒損壊に対して安全性が確保出来る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】鉄塔が断続的な片押し風力を
受けて振動する場合の制振装置に関する。
受けて振動する場合の制振装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、鉄塔には、電子・電気技術の発達
に伴い、アンテナ等電子回路網や機器を装備する場合が
多い。これらの電子回路網や電子・電気機器類は、機器
の誤動作の原因となり易い振動を嫌う。従来は、このよ
うな電子通信需要を満たすために、鉄塔の剛性が大きく
なるように構築し、鉄塔の変形振動を防止していた。
に伴い、アンテナ等電子回路網や機器を装備する場合が
多い。これらの電子回路網や電子・電気機器類は、機器
の誤動作の原因となり易い振動を嫌う。従来は、このよ
うな電子通信需要を満たすために、鉄塔の剛性が大きく
なるように構築し、鉄塔の変形振動を防止していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】鉄塔の剛性を大きくし
て、振動を制振する方法には、次のような問題点があっ
た。
て、振動を制振する方法には、次のような問題点があっ
た。
【０００４】（イ）構成部材が大きくなり、施工の難度
が増しコスト高になる。
が増しコスト高になる。
【０００５】（ロ）地震時、剛性が大きいと、応答加速
度が大きくなり、鉄塔の転倒損壊等に対して安全性を保
持させるために基礎が大掛かりとなり経済性が良くなか
った。
度が大きくなり、鉄塔の転倒損壊等に対して安全性を保
持させるために基礎が大掛かりとなり経済性が良くなか
った。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、鉄塔は剛性の低い構造に構築する。
めに、鉄塔は剛性の低い構造に構築する。
【０００７】鉄塔の中央の軸線に沿って、回転軸を貫通
し、該回転軸は塔頂より突出せしめ、先端に風車を設け
る。
し、該回転軸は塔頂より突出せしめ、先端に風車を設け
る。
【０００８】前記回転軸は、ベアリング等によって、鉄
塔の架構に支持され、風力を受けた場合、風車によって
自由に回転し得るものとする。
塔の架構に支持され、風力を受けた場合、風車によって
自由に回転し得るものとする。
【０００９】上述のように構築された鉄塔の作用を説明
する。
する。
【００１０】鉄塔の剛性は低く構築してあるので、断続
的な片押しの風力によって、撓み振動を生ずる。同時に
風力に応じて風車は回転し、回転軸はジャイロ機能を発
揮し、鉄塔の変形を戻すように作用する。
的な片押しの風力によって、撓み振動を生ずる。同時に
風力に応じて風車は回転し、回転軸はジャイロ機能を発
揮し、鉄塔の変形を戻すように作用する。
【００１１】このようにして、風力による撓み振動を制
振することが出来る。
振することが出来る。
【００１２】また、地震時には、鉄塔の剛性が低いた
め、振動周期が大きく、従って地震力による応答加速度
は小さく、鉄塔の転倒損壊に対して安全性が確保出来
る。
め、振動周期が大きく、従って地震力による応答加速度
は小さく、鉄塔の転倒損壊に対して安全性が確保出来
る。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の鉄塔
の制振装置を説明する。
の制振装置を説明する。
【００１４】図１は本発明の鉄塔の制振装置を装備した
鉄塔の図である。
鉄塔の図である。
【００１５】鉄塔１は、剛性を低く構築し、中央部に鉄
塔１の軸線に沿って回転軸２を貫通せしめる。回転軸２
の底部はスラストベアリング３で自重を支持し、軸方向
に適宜間隔を置いてラジアルベアリング４で鉄塔１の架
構に支持し回転自由に保つ。
塔１の軸線に沿って回転軸２を貫通せしめる。回転軸２
の底部はスラストベアリング３で自重を支持し、軸方向
に適宜間隔を置いてラジアルベアリング４で鉄塔１の架
構に支持し回転自由に保つ。
【００１６】また回転軸２は、鉄塔１の塔頂より突出せ
しめ、先端に風車５を設け、風力を受けて回転軸２を回
転させる構造となっている。
しめ、先端に風車５を設け、風力を受けて回転軸２を回
転させる構造となっている。
【００１７】図２は風力によって、風車５及び回転軸２
が回転し、同時に鉄塔１は風の断続的な片押し荷重を受
けて、撓み振動を生ずることを示した図である。
が回転し、同時に鉄塔１は風の断続的な片押し荷重を受
けて、撓み振動を生ずることを示した図である。
【００１８】しかし、鉄塔１の中央の回転軸２が、その
時々の風力に応じて回転しているので、ジャイロの機能
を発揮し、撓んだ鉄塔１の姿勢を復元するように働く。
強風時は回転軸２の回転速度も速く、制振の効果も大き
くなる。
時々の風力に応じて回転しているので、ジャイロの機能
を発揮し、撓んだ鉄塔１の姿勢を復元するように働く。
強風時は回転軸２の回転速度も速く、制振の効果も大き
くなる。
【００１９】また地震時は、鉄塔１の剛性が低いので、
鉄塔１の振動周期が大きくなり、応答加速度は小さい。
従って、鉄塔１の転倒損壊に対して安全性が確保出来
る。
鉄塔１の振動周期が大きくなり、応答加速度は小さい。
従って、鉄塔１の転倒損壊に対して安全性が確保出来
る。
【００２０】
【発明の効果】本発明の効果は次の通りである。
【００２１】風力によって、風車及び回転軸が回転し、
同時に鉄塔は風の断続的な片押し荷重を受けて、撓み振
動を生ずるが、鉄塔の中央の回転軸が、その時々の風力
に応じて回転しているので、ジャイロの機能を発揮し、
撓んだ鉄塔の姿勢を復元するように働く。強風時は回転
軸の回転速度も速く、制振の効果も大きくなる。
同時に鉄塔は風の断続的な片押し荷重を受けて、撓み振
動を生ずるが、鉄塔の中央の回転軸が、その時々の風力
に応じて回転しているので、ジャイロの機能を発揮し、
撓んだ鉄塔の姿勢を復元するように働く。強風時は回転
軸の回転速度も速く、制振の効果も大きくなる。
【００２２】また地震時は、鉄塔の剛性が低いので、鉄
塔の振動周期が大きくなり、応答加速度は小さい。従っ
て、鉄塔の転倒損壊に対して安全性が確保出来る。
塔の振動周期が大きくなり、応答加速度は小さい。従っ
て、鉄塔の転倒損壊に対して安全性が確保出来る。
【００２３】また動力として風力そのものを利用するの
で制振装置として外部から動力を必要とせず、省力化に
寄与する。
で制振装置として外部から動力を必要とせず、省力化に
寄与する。
【図１】本発明の鉄塔の制振装置を装備した鉄塔の図で
ある。
ある。
【図２】風力によって、風車及び回転軸が回転しジャイ
ロ作用が働き、同時に鉄塔は風の断続的な片押し荷重を
受けて、撓み振動を生ずることを示した図である。
ロ作用が働き、同時に鉄塔は風の断続的な片押し荷重を
受けて、撓み振動を生ずることを示した図である。
１・・・鉄塔、２・・・回転軸、３・・・スラストベア
リング、４・・・ラジアルベアリング、５・・・風車
リング、４・・・ラジアルベアリング、５・・・風車
Claims (1)
- 【請求項１】 鉄塔の制振装置であり、低い剛性に構築
した鉄塔の中央の軸線に沿って、自由に回転し得る手段
で支持された回転軸を貫通し、前記鉄塔の頂部より突出
せしめ、先端に風車を備えてなることを特徴とする鉄塔
の制振装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18557295A JPH0932348A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 鉄塔の制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18557295A JPH0932348A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 鉄塔の制振装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0932348A true JPH0932348A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16173162
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18557295A Withdrawn JPH0932348A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 鉄塔の制振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0932348A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006177761A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Hokkaido Electric Power Co Inc:The | 鉄塔の部材に発生する変位応力の検出方法 |
| WO2012049931A1 (ja) * | 2010-10-13 | 2012-04-19 | 株式会社Ｗｉｎｄ－Ｓｍｉｌｅ | 風力発電装置および風力発電装置を備えた塔状構造物 |
| CN103526974A (zh) * | 2013-10-12 | 2014-01-22 | 衡水通广塔业有限公司 | 绿色节能风电互补单管景观通信塔 |
| CN104120913A (zh) * | 2014-08-08 | 2014-10-29 | 宝鸡市银光电力机具有限责任公司 | 双摇臂电动控制回转抱杆 |
| CN106836938A (zh) * | 2016-12-05 | 2017-06-13 | 北京普华亿能风电技术有限公司 | 一种抗风影测风塔及测风方法 |
| CN111734199A (zh) * | 2020-07-06 | 2020-10-02 | 孟娜妮 | 一种信号塔抗风补强组件 |
| JP2020193474A (ja) * | 2019-05-28 | 2020-12-03 | 株式会社フジタ | 建築物の制振装置 |
| JP2020193477A (ja) * | 2019-05-28 | 2020-12-03 | 株式会社フジタ | 建築物の制振装置 |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP18557295A patent/JPH0932348A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006177761A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Hokkaido Electric Power Co Inc:The | 鉄塔の部材に発生する変位応力の検出方法 |
| WO2012049931A1 (ja) * | 2010-10-13 | 2012-04-19 | 株式会社Ｗｉｎｄ－Ｓｍｉｌｅ | 風力発電装置および風力発電装置を備えた塔状構造物 |
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| CN104120913A (zh) * | 2014-08-08 | 2014-10-29 | 宝鸡市银光电力机具有限责任公司 | 双摇臂电动控制回转抱杆 |
| CN104120913B (zh) * | 2014-08-08 | 2017-02-15 | 宝鸡市银光电力机具有限责任公司 | 双摇臂电动控制回转抱杆 |
| CN106836938A (zh) * | 2016-12-05 | 2017-06-13 | 北京普华亿能风电技术有限公司 | 一种抗风影测风塔及测风方法 |
| JP2020193474A (ja) * | 2019-05-28 | 2020-12-03 | 株式会社フジタ | 建築物の制振装置 |
| JP2020193477A (ja) * | 2019-05-28 | 2020-12-03 | 株式会社フジタ | 建築物の制振装置 |
| CN111734199A (zh) * | 2020-07-06 | 2020-10-02 | 孟娜妮 | 一种信号塔抗风补强组件 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |