JPH09322204A - 遠隔通信ネットワークのためのサービスおよび情報の管理システム - Google Patents

遠隔通信ネットワークのためのサービスおよび情報の管理システム

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Publication number
JPH09322204A
JPH09322204A JP8120724A JP12072496A JPH09322204A JP H09322204 A JPH09322204 A JP H09322204A JP 8120724 A JP8120724 A JP 8120724A JP 12072496 A JP12072496 A JP 12072496A JP H09322204 A JPH09322204 A JP H09322204A
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JP
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time
message
network element
call
calling
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JP8120724A
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S Busuri Garcharan
エス.ブスリ ガーシャラン
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A T and T I P M CORP
AT&T Corp
Original Assignee
A T and T I P M CORP
AT&T Corp
AT&T IPM Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は一般に遠隔通信ネットワークのため
のサービスおよび動作の制御、特に遠隔通信ネットワー
クの各種の機能を実行し、制御する、サービス制御およ
び操作の要素システムに関する。 【解決手段】 通話制御用および遠隔通信ネットワーク
の操作用システム。特に、通話制御および操作要素シス
テム用のアーキテククチャおよび方法。システムは、切
り換えおよび信号サブシステムを通して、相互に接続し
ている複数の遠隔通信ネットワークと通信する。システ
ムは、加入者が被呼者の電話番号をダイヤルした時間か
ら、加入者が被呼者が呼出しに気がついたことを示す呼
出し音を聞くまでの間の遅延時間を測定する方法、個々
のネットワーク要素のクロックを中央時間源に同期させ
る方法、および時刻クロックの監視方法を含む、遠隔通
信ネットワークの機能を供給し、制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に遠隔通信ネッ
トワークのためのサービスおよび動作の制御、特に遠隔
通信ネットワークの各種の機能を実行し、制御する、サ
ービス制御および操作の要素システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現代の遠隔通信ネットワークの管理には
呼出しの確定およびルーチング、故障の管理、顧客への
請求書を編集するために使われる呼出しの詳細記録、フ
ロードの検出および制御、新しいサービスの提供、ダイ
ヤル後の遅延時間の測定および時刻の同期化などを含
む、複数の機能を実行する必要がある。現在、遠隔通信
ネットワーク内の複数のシステムがこれらの各種の機能
を実行する。
【0003】遠隔通信ネットワークにおいて、シグナリ
ング・メッセージの形での情報が呼出しの確定および制
御に関与するネットワーク要素間で交換される。情報交
換を実行するために交換機、データベースなどが使われ
る。
【0004】普通のチャネル・シグナリングは音声また
はデータ信号を伝送するために使われるチャネルとは別
のチャネル上で情報を交換するための帯域外の技法であ
る。よく知られているシグナリング技法の1つは国際電
信電話諮問委員会(CCITT)のシグナリング・シス
テムNo.7(SS7)プロトコルを利用する。AT&
T(登録商標)のネットワーク装置と構内交換機(PB
X)との間のインタフェースにおいて、第2のよく知ら
れているシグナリング技法はQ.931プロトコルを利
用する。SS7プロトコルにおいては、メッセージは長
さの指示子によって互いに他と区別されるビットの高度
に構造化された情報フィールドである。SS7のメッセ
ージのフォーマット、およびSS7とQ.931プロト
コルとの間の関係はCCITTのブルー・ブック、「シ
グナリング・システムNo.7の仕様(Specifi
cation of Signaling Syste
m No.7)」第6巻(1988)に詳しく記載され
ている。共通チャネル・シグナリングNo.7プロトコ
ルの一般的な説明は、G.G.シャンガのIEEE J
ournal on Selected Areas
in Communication誌 SAC−4巻、
第3号の360−365ページ(1986)、および
S.鈴木他のReview of the Elect
rical Communication Labor
atories誌、第28巻、第1−2号の50−65
ページ(1980)(これらはそれぞれ参照によってこ
こに組み込まれている)を参照されたい。
【0005】AT&Tの交換ネットワークなどの、呼出
しが共通に行き来する代表的な遠隔通信ネットワークに
関連したネットワーク要素は次のものを含んでいる:
(1)呼出し側の地理的エリア内に存在してローカルの
交換キャリアまたは競争会社のアクセス・プロバイダか
らの呼出し要求メッセージを受信し、その呼出しのセッ
トアップの制御を担当する、ネットワークに関連した発
信側の交換ノード;(2)これもネットワークに関連し
ているが、被呼出し側の地理的エリア内にあって、その
被呼出し側に関連したローカル交換キャリアまたは構内
交換機に対してその呼出しを接続する、終端の交換機ノ
ード;(3)ビア・スイッチ。これは、発信側の交換機
ノードから終端の交換機ノードへの直接の中継線がすべ
てビジーであるために発信側の交換機ノードと終端の交
換機ノードとの間の直接の径路が利用できないが、ビア
・スイッチを使って活性化することにより終端の交換機
ノードへ達することができる遊んでいる径路が存在する
場合、それを活性化するために使われる。(簡単のた
め、ビア・スイッチへの参照は本文および図の中では省
略される);(4)或る種の呼出しの処理およびルーチ
ングに関して発信側の交換機ノードに知らせるデータベ
ースとして働くサービス制御ポイント;および(5)接
続されるペアの中に配置され、アクセス・リンクによっ
て発信側の交換機ノード、終端の交換機ノードおよびサ
ービス制御ポイントに接続され、ネットワーク要素間で
メッセージを転送するために使われる信号転送ポイン
ト。
【0006】北アメリカでの代表的な電話の被呼出し番
号はN0/1X NXX−XXXXの形式になってい
る。ここで、Nは2から9までの任意の数字、0/1は
0または1のいずれかであり、Xは0〜9の間の任意の
数字を意味する。この10桁のコードは一般に左から右
へ、3桁のエリア・コード、3桁の中央局のコード、お
よび4桁の局番を表す。エリア・コードの数字は北アメ
リカでの地理的エリアを識別し、中央局のコードの数字
は被呼出し側をサービスする中央交換局を識別し、局番
は被呼出し側の識別情報を提供する。
【0007】しかし、番号の中の最初の3桁が800ま
たは900である時、その番号は地理的エリアには直接
には関連付けられていない。800/900のタイプの
番号の中のいくつかの桁またはすべての桁は、サービス
制御ポイントによって普通は実際の宛先に変換されなけ
ればならない。サービス制御ポイントは800/900
の番号およびその番号に関連付けられている実際の宛先
のテーブルを維持している。そのような変換はグローバ
ル・タイトル変換と呼ばれ、サービス制御ポイントによ
って維持されているテーブルはグローバル・タイトル変
換テーブルと呼ばれている。交換機および/または信号
転送ポイントはどのサービス制御ポイントがどの800
/900の番号をサービスするかを識別する。
【0008】各種のネットワーク要素上を行き来する8
00 NXX XXXXまたは900 NXX XXX
Xのタイプの代表的な呼出しに対するシグナリングのメ
ッセージ・フローは次の通りである。
【0009】発信側の交換機ノードは呼出し側をサービ
スしているローカルの交換ネットワークまたは競争会社
のアクセス・プロバイダから、通常は初期アドレス・メ
ッセージの形で呼出し要求メッセージを受信する。発信
側の交換機ノードはそのメッセージをチェックする。そ
のチェックのプロセスの間にメッセージの中にエラーが
検出された場合、その呼出しのフローは終了する。
【0010】メッセージの中にエラーが検出されなかっ
た場合、発信側の交換機ノードは自分のグローバル・タ
イトル変換テーブルを調べ、その呼出しに対する処理お
よびルーチングのプログラムを提供できるサービス制御
ポイントのアイデンティティを求める。グローバル・タ
イトル変換テーブルは、そのネットワークによってサー
ビスされるすべての番号(例えば、800 NXX X
XXXまたは900NXX XXXX)を表しているエ
ントリを含んでいる。ダイヤルされた各番号に対して、
このテーブルはサービス制御ポイントの識別情報および
そのサービス制御ポイントにおけるアプリケーションを
識別しているサブシステムの番号を提供する。ダイヤル
された番号がグローバル・タイトル変換テーブルの中の
エントリとマッチしなかった場合、そのテーブルが間違
っているか、あるいはローカル交換キャリアの交換機ま
たは競争会社のアクセス・プロバイダの交換機がその呼
出しのルーチングを間違ったかのいずれかである。
【0011】ダイヤルされた番号の有効なエントリがテ
ーブルの中に存在していたと仮定して、発信側の交換機
ノードは問合わせのメッセージ(トランザクション機能
のアプリケーション・パート・メッセージとも呼ばれ
る)を作成し、呼出しのルーチングおよび処理の情報を
要求する。発信側の交換機ノードはその問合わせのメッ
セージを、グローバル・タイトル変換テーブルによって
識別されたサービス制御ポイントへ送る。いくつかの既
存のシステムにおいては、発信側の交換機ノードの代わ
りに信号転送ポイントがそれ自身のグローバル・タイト
ル変換テーブルを調べて、その識別されたサービス制御
ポイントへ問合わせメッセージを回送する。
【0012】問合わせメッセージを受信した後、サービ
ス制御ポイントはその呼出しの処理およびルーチングの
ための指示を含んでいる応答メッセージを作成し、その
応答メッセージを発信側の交換機ノードへ送り返す。サ
ービス制御ポイントがその問合わせメッセージの中で受
信された、ダイヤルされた番号をサービスしないことを
知った場合、サービス制御ポイントはその応答メッセー
ジの中でエラーを識別する。このようにして、応答メッ
セージはその呼出しの処理およびルーチングのための情
報を含んでいるか、あるいはその呼出しがサービス制御
ポイントにおいて検出されたエラーのために打ち切られ
ていることを通知するために使うことができる。
【0013】発信側の交換機ノードは応答メッセージを
受信してそれを検証する。応答メッセージの受信および
検証が正しく行なわれたと仮定して、発信側の交換機ノ
ードはその呼出しを回送するために動作を進める。ルー
チング機能の一部として、発信側の交換機ノードは信号
転送ポイントを経由して終端の交換機ノードへその要求
メッセージを送る。
【0014】信号転送ポイントからの要求メッセージを
受信してそれを検証した後、終端の交換機ノードは被呼
出し側をサービスしているローカル交換キャリアまたは
構内交換機に対してその要求メッセージを転送する。し
かし、構内交換機が被呼出し側をサービスしていた場
合、終端の交換機ノードはQ.931プロトコルを使っ
て、セットアップ・メッセージ(要求メッセージと等し
い)をその構内交換機へ転送する。両方のケースにおい
て、その呼出しに対する順方向のシグナリングはこれに
よって完了する。
【0015】ローカル交換キャリアにおいて終了する呼
出しの場合、そのローカル交換キャリアの交換機は被呼
出し番号を受信し、その呼出しを既知の電話の宛先へ転
送し、アドレス完了メッセージを終端の交換機ノードへ
送って被呼出し側が到来している呼出しに対して注意を
喚起されたことを示す。構内交換機において呼出しが終
了する場合、その構内交換機は被呼出し番号を受信し、
呼出し進行メッセージおよび警告メッセージを終端の交
換機ノードへ送る。
【0016】アドレス完了メッセージまたは警告メッセ
ージのいずれかを受信した後、終端の交換機ノードはア
ドレス完了メッセージを再生し、それを発信側の交換機
ノードへ送る。発信側の交換機ノードは終端の交換機ノ
ードから受信したアドレス完了メッセージを呼出し側に
関連付けられたローカル交換キャリアまたは競争会社の
アクセス・プロバイダの交換機に対して転送する。各交
換機は音声の径路に対する端から端までの接続を提供す
る。その後、呼出し側は帰ってくるリング音を聞く。
【0017】被呼出し側がその呼出しに答えると、終端
の交換機ノードに対して、被呼出し側の交換キャリアが
回答メッセージを送るか、あるいは被呼出し側の構内交
換機が接続メッセージを送る。被呼出し側が構内交換機
であった場合、終端の交換機ノードは接続確認メッセー
ジをその構内交換機へ送る。回答メッセージまたは接続
メッセージのいずれかを受信すると、終端の交換機ノー
ドは発信側の交換機ノードに対する回答メッセージを再
生する。
【0018】発信側の交換機ノードは発信側に関連付け
られているローカル交換キャリアまたは競争会社のアク
セス・プロバイダの交換機に対してその回答メッセージ
を再生する。呼出し側と被呼出し側が会話を行い、呼出
し側が電話を切った後、ローカル交換キャリアまたは競
争会社のアクセス・プロバイダの交換機は発信側の交換
機ノードに対して解放メッセージを送る。次に、発信側
の交換機ノードは終端の交換機ノードに対して解放メッ
セージを送る。
【0019】ローカル交換キャリアに対して完了する呼
出しの場合、終端の交換機ノードは解放メッセージをロ
ーカル交換キャリアに対して送る。ローカル交換キャリ
アは解放完了メッセージで応答し、その結果、呼出しが
終了する。構内交換機に対するQ.931接続を解体す
るには、終端の交換機ノードが構内交換機に対して切り
離しメッセージを送る必要がある。次に、構内交換機は
Q.931解放メッセージを終端の交換機ノードに対し
て送る。それに応答して終端の交換機ノードはQ.93
1プロトコル解放完了メッセージを構内交換機に対して
送り、その結果、その呼出しが解体される。
【0020】ダイヤルされた番号がその被呼出し側に関
連付けられた地理的エリアを示しているエリア・コード
を含んでいる時、同じ呼出しのフローが普通は適用され
る。ただし、発信側の交換機ノードは自動番号識別テー
ブルからの追加の情報およびダイヤルされた番号のテー
ブルからの情報を使って、ルーチングおよび処理の命令
についてサービス制御ポイントに対して問合わせメッセ
ージを送らずに、これらの呼出しをそれぞれ自身のルー
チング・テーブルに基づいて回送することができること
がよくある。
【0021】呼出し番号および被呼出し番号に基づいて
サービスがネットワークの顧客に対して提供される時、
自動番号識別テーブルおよびダイヤルされた番号のテー
ブルは各交換機によって維持されている。各テーブルは
膨大な数のエントリを含んでおり、そしてエントリの個
数は提供されるサービスが多数の加入者に対して拡張さ
れるにつれて増大する。
【0022】800または900番の番号を維持してい
るネットワークの顧客は呼出しが一日のうちの異なる時
間帯において異なる電話の宛先に対して向けられるよう
に時間帯別のルーチング・サービスに加入していること
が多い。800または900番の番号を時間帯に基づい
て実際の宛先に変換することは、サービス制御ポイント
によってそれ自身のローカル時計を時間の基準として使
って実行される。普通、ネットワーク全体を通じての時
計の同期化に対する備えはないので、ローカルの時計が
正確でなかった場合、時間帯別のルーチング・サービス
に加入している顧客の呼出しは間違った場所へ向けられ
る可能性がある。
【0023】顧客は呼出しの宛先および発信元による分
配以外に、時間帯別、曜日別などによる800または9
00の番号の分配に関する情報を提供するデータ収集お
よびレポーティングのサービスにも加入することができ
る。この情報はサービス制御ポイントによって共通に生
成され、中央のコンピュータへ定期的に送られる。代わ
りに、各サービス制御ポイントとの間で行き来するメッ
セージを収集するために、SS7の各入力および出力の
シグナリング・リンクに1つの装置が配置される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのデー
タ収集の方法はサービス制御ポイントに決して到着しな
い呼出しのような、呼出しのセットアップ段階において
失敗した呼出しに関する情報は提供しない。さらに、サ
ービス制御ポイントがデータを収集して中央のコンピュ
ータへ送る場合、そのサービス制御ポイントの処理能力
の一部がこれらの機能を実行するために消費され、ま
た、各サービス制御ポイントに対する各リンク上のデー
タを収集するために装置を配置することは厄介であり、
データ収集の方法としては高価になる。
【0025】ダイヤル後の遅延時間、すなわち、被呼出
し側の番号がダイヤルされてから戻ってくるリング音が
受信されるまでの間の遅延時間が、ネットワーク性能の
品質の直接の測度となってきている。現在、ダイヤル後
の遅延時間を進行中に監視するための十分なメカニズム
が存在しないので、ダイヤル後の遅延時間の測定は制限
されている。
【0026】遠隔通信ネットワークに対する顧客への請
求書作成のための呼出しの詳細情報記録機能は、普通は
発信側の交換機ノードによって実行される。発信側の交
換機ノードはそれが制御する呼出しに対応する呼出しメ
ッセージを上記のように分析する。この交換機ノードは
サービス制御ポイントからその呼出しに対する処理およ
びルーチングの情報を含んでいる応答メッセージを受信
すると、その呼出しに対する請求書作成用のパラメタを
設定する。その交換機ノードは被呼出し側が答えた時刻
およびその接続が解放された時刻を記録し、呼出しの詳
細記録を作成する。呼出しの詳細記録はデータ処理セン
ターへ転送され、そこでそのデータが定期的に処理され
て顧客の料金が計算される。
【0027】これらの機能を実行するために発信側の交
換機ノードを利用することによって、ユーザ定義の請求
書作成のための柔軟性が制限され、ストーキングなどの
遠隔通信ネットワークの不正使用または乱用をリアルタ
イムに検出および制御できなくなる。ストーカというの
は相手を困らせるなどの目的で電話を掛ける人のことを
言う。被呼出し側が答えると、ストーカは電話を切る。
現在、その呼出しは料金請求されず、そのストーカの電
話の乱用的な呼出しについての記録は存在しない。ま
た、呼出しに関するデータは発信側の交換機ノードおよ
び他のネットワーク要素から定期的に収集されるだけな
ので、ネットワーク内の故障をリアルタイムで検出する
ことはできない。
【0028】従来の技術のシステムでは各種の方法で故
障管理が処理されてきたが、そのどれもが完全に満足で
きるものではない。1つの普通の慣習として、ネットワ
ーク要素によって検証プロセスが実行されている間にエ
ラーが検出されると、そのメッセージを検証することを
担当しているネットワーク要素がそのエラーに関するデ
ータを記録する。そのネットワーク要素は次にそのエラ
ー・データを検索するためにポーリングされるか、ある
いは、あらかじめ定められた時間間隔でそのエラー・デ
ータを中央のコンピュータに対して報告するようにプロ
グラムされているのが通常である。この結果、或る期間
の間に発生し、検出されないままに残っているエラーが
生じる。
【0029】代わりに、特定の呼出しに関係付けられた
メッセージの中に監視ビットと呼ばれるあらかじめ定め
られたビットを設定することによって、ネットワーク・
システムに入ってくる選択された呼出しを監視下に置く
ことができる。その監視ビットがセットされているメッ
セージがコピーされ、その呼出しが通過した各ネットワ
ーク要素によって処理要素へ転送される。結果として、
選択された各呼出しに対して、その呼出しが失敗するま
での履歴が提供される。そのような呼出し監視の詳細に
ついては、ブースリの米国特許第4,959,849号
を参照されたい。他のネットワーク要素との間でメッセ
ージを交換すること、そしてそのメッセージを再生し、
その再生されたメッセージをデータ・ネットワーク上で
中央プロセッサへ転送することができるネットワーク要
素のアーキテクチャについても、前記のブースリの特許
の中で説明されている。
【0030】この呼出し監視技法を使った場合でも、遠
隔通信システムに入って来る各呼出しのステータスを効
果的および効率的にリアルタイムに監視することができ
ない結果、エラーが発生して検出されない場合があり得
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】一態様においては、本発
明は、ダイヤル後の遅延時間、すなわち、発呼者が被呼
者の電話番号をダイヤルしてから、被呼者が呼出しに気
がついたことを示す呼出し音を聞くまでの時間を測定す
る方法を含んでいる。この方法を使用した場合、発呼ネ
ットワーク要素は、発呼者の地理的エリア内の遠隔通信
要素から、発呼者が被呼者と通話がしたいことを示すメ
ッセージを受信し、メッセージが受信された時間を記録
する。発呼ネットワーク要素は、情報パケットを通し
て、通信装置に上記のメッセージと時間の記録を転送す
る。被呼者が呼出しに気がついた場合、被呼者の地理的
エリア内の遠隔通信要素は、第二のメッセージにより、
発呼ネットワーク要素にそのことを知らせる。発呼ネッ
トワーク要素は、第二のメッセージが受信された時間を
記録し、そのメッセージおよび時間の記録を、情報パケ
ットによって通信装置に転送する。第一および第二のメ
ッセージの記録時間の間の経過時間は、ダイヤル後の遅
延時間の測定の際の一つの構成部分を表す。
【0032】好適な実施例においては、通信装置から発
呼し、その通信装置によって受信される試験呼出しは、
遠隔通信要素から発呼ネットワーク要素への第一のメッ
セージの送信、および発呼ネットワーク要素から遠隔通
信ネットワーク要素への第二のメッセージの送信の遅延
時間を表す遅延時間の第二の構成部分を決定するために
行われる。試験呼出しは、呼出し経路を必要とするメッ
セージが、発呼者の地理的エリア内の遠隔通信要素か
ら、発呼ネットワーク要素に到着するまでにかかる時
間、および返事のメッセージが、発呼ネットワーク要素
から遠隔通信ネットワーク要素へ到着するまでの時間を
近似的に使用する。ダイヤル後の遅延の第一および第二
の構成部分は、その後、ダイヤル後の全遅延時間を求め
るために相互に加算することができる。必要な場合に
は、遠隔通信要素および発呼ネットワーク要素がメッセ
ージを処理し、送信するのに要した時間を、ダイヤル後
の全遅延時間に加算することができる。
【0033】他の好適な実施例においては、ダイヤル後
の全遅延時間を、発呼ネットワーク要素と遠隔通信要素
との間の距離が、通信装置と発呼ネットワーク要素との
間の距離と異なることに起因するメッセージの伝播時間
の相違を補償するために調整することができる。さら
に、ダイヤル後の全遅延時間を、呼出しが発呼者の地理
的エリア内の遠隔通信要素から、発呼者の電話に到着す
るまでにかかる時間、および呼出しが被呼者の地理的エ
リア内の遠隔通信要素から、被呼者の電話に到着するま
でのかかる時間を補償するために調整することができ
る。
【0034】他の態様においては、本発明はダイヤル後
の遅延時間を測定するための第二の方法を含んでいる。
この方法を使用した場合には、発呼ネットワーク要素
は、発呼者の地理的エリア内の遠隔通信要素から、発呼
者が被呼者と通話したがっていることを示すメッセージ
を受信し、そのメッセージを受信した時間を記録する。
発呼ネットワーク要素は、情報パケットによって、通信
装置に上記のメッセージと時間の記録を転送する。被呼
者が呼出しに気がついた場合、被呼者の地理的エリア内
の遠隔通信要素は、第二のメッセージにより、発呼ネッ
トワーク要素にそのことを知らせる。発呼ネットワーク
要素は、第二のメッセージが受信された時間を記録し、
そのメッセージおよび時間の記録を、情報パケットによ
り通信装置に転送する。第一および第二のメッセージの
記録時間の間の経過時間は、ダイヤル後の遅延時間の測
定の際の一つの構成部分を表す。
【0035】被呼者の地理的エリア内の人が、発呼者の
地理的エリア内の電話番号をダイヤルしてから、発呼者
のエリア内の人が呼出しに気がついたことを示す呼出し
音を聞くまでにかかる時間を表す遅延時間の第二の構成
部分は、遅延時間のの第二の構成部に関連するネットワ
ーク要素が、両方とも被呼者の地理的エリア内にある第
二の遠隔通信要素および第二の発呼ネットワーク要素を
含んでいる点を除けば、遅延時間の第一の構成部分と同
じ方法で計算される。遅延の第一および第二の構成部分
は、遅延時間の二倍の数値を求めるために、相互に加算
することができる。メッセージが、第一の発呼ネットワ
ーク要素から第二の発呼ネットワーク要素へ到着するの
に必要な時間、およびその逆の経路を通過するのに要す
る時間は、発呼者が、被呼者の電話番号をダイヤルした
後で、被呼者が呼出しに気がついたことを示す呼出し音
を聞くまでに経過した全時間を求めるために、遅延時間
の二倍の数値から差し引かれる。
【0036】ダイヤル後の遅延時間を計算するための第
二の方法の好適な実施例においては、第一および第二の
遠隔通信要素における異なるタイプのメッセージの処理
時間の相違を補償するために、ダイヤル後の全遅延時間
を調整することができる。さらに、ダイヤル後の全遅延
時間を、呼出しが第一および第二のの遠隔通信要素から
発呼者および被呼者へ到着するのに要した時間をそれぞ
れ加算することにより、調整することができる。
【0037】さらに他の態様においては、本発明は、相
互に接続されたネットワーク要素のローカル・クロック
を、中央の時間源に同期させ、初期化する方法を含んで
いる。このクロック同期方法を使用した場合には、中央
の時間源は、相互に接続しているネットワーク要素の一
つに、ネットワーク要素における現在の時刻を知らせて
ほしい旨の第一のメッセージを送信する。このネットワ
ーク要素は、ネットワーク要素が第一のメッセージを処
理し、処理結果を第二のメッセージによって中央の時間
源に送信するのに要する時間を示す第一の遅延時間に、
そのクロックの現在の時刻を加算する。中央の時間源
は、第二のメッセージを受信した時間を記録する。その
後、中央時間源は、メッセージが、中央時間源とネット
ワーク要素との間を往復するにの要する時間を示す第二
の遅延時間を計算し、中央時間源とネットワーク要素と
の間の片道の遅延時間を示す第三の遅延時間を求めるた
めに、第二の遅延時間を二等分する。第二のメッセージ
に含まれている時間は、第三の遅延時間に加算され、そ
の結果は中央時間源の現在の時刻と比較される。必要な
場合には、中央時間源は、ネットワーク要素に、中央時
間源における現在の時刻と第三の遅延時間の合計を含ん
でいる第四のメッセージを送信し、その結果、ネットワ
ーク要素は、第四のメッセージの内容に従って、そのク
ロックをリセットすることができる。
【0038】クロックを初期化するために、相互に接続
しているネットワーク要素の一つは、現在の時刻を必要
としていることを中央時間源に通知する。中央時間源
は、ネットワーク要素に、そのクロックの現在の時刻
と、メッセージが中央時間源からネットワーク要素へ到
着するのに要する時間を示す遅延時間とを含んでいるメ
ッセージを送信する。ネットワーク要素は、そのローカ
ル・クロックを中央時間源から受信したメッセージに含
まれている数値に等しい時刻に合わせる。
【0039】本発明の利点は、本発明の好適な実施例が
記載されている以下の詳細な説明読めば、当業者には容
易に理解できるものと思われる。理解いただけたものと
思うが、本発明は他の異なる方法で実施することがで
き、その細かい部分を本発明の範囲から逸脱しないで、
種々の明白な点で修正することができる。例えば、本発
明の明細書に記載した切り換えおよび信号システムは、
単に例示としてのものに過ぎず、本発明を制限するため
のものではない。光学的なものであれ、電気的なもので
あれ、他の適当な信号システムおよび通信ネットワーク
・システムも本発明と一緒に使用することができる。そ
れ故、図面および説明は、本質的に説明のためだけのも
のに過ぎず、本発明はこれによって制限されるものでは
ない。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明は図面と併せて本発明の特
定の説明的な実施例の以下の詳細記述を読んだ後、さら
に容易に理解される。図1は、ブロック図の形式で、本
発明の好適な実施例による遠隔通信システムの管理の概
要を示している。サービス制御および操作の要素(以下
「操作要素」)10はデータ通信ネットワーク20を経
由してAT&Tの交換ネットワークなどの通信ネットワ
ーク25と通信する。データ通信ネットワーク20は操
作要素10からネットワーク20に関連付けられた多数
の要素に対するT3レート(45Mビット/秒)の直接
シグナリング・リンクを提供する。図1に示されている
ネットワーク要素は発信側の交換機ノード32、サービ
ス制御ポイント33、終端の交換機ノード35、および
複数の信号転送ポイント34を含んでいる。発信側の交
換機ノード32はローカルの交換キャリアの交換機31
によって顧客の電話機5へ接続されている。終端の交換
機ノード35は顧客の構内交換機37およびローカルの
交換キャリアの交換機31の両方によって顧客の電話機
5に接続されている。
【0041】図2にさらに詳細に示されているように、
操作要素10は交換およびシグナリングのサブシステム
40のような通信ユニットを含んでいることが好まし
い。サブシステム40は遠隔通信ネットワーク25に関
連付けられた各ネットワーク要素に対する操作要素10
の接続を制御し、発信側の交換機ノード、複数の信号転
送ポイント34および複数のサービス制御ポイント33
などの複数の交換機ノード32を含んでいる。多数の中
継回線接続22が少なくとも64Kビット/秒の接続を
提供し、管理される遠隔通信ネットワーク25を通じて
広帯域の通信のテストを行なうことができるようにして
いる。交換およびシグナリングのサブシステム40はS
S7シグナリング・リンク23に対するインタフェース
も備えており、これによりサブシステム40はSS7プ
ロトコルを使ってネットワーク要素とインタフェースす
ることができる。
【0042】交換機ノード32、信号転送ポイント34
およびサービス制御ポイント33などのネットワーク要
素とインタフェースすることのほかに、交換およびシグ
ナリングのサブシステム40はトラブルのレポートおよ
び顧客の問合わせに対するケースワーカーのステーショ
ン45に対する呼出し側の交換もサポートする。サブシ
ステム40は音声認識および音声応答ユニット41とも
通信することができ、それによって顧客が操作要素10
と直接に対話して新しいサービスに加入し、そしてサー
ビスに対するオーダのステータス、請求内容の食違いな
どのステータスに関して問い合わせることができる。伝
送品質測定システム47と組み合わせられたコンピュー
タ・テスト装置46によって、操作要素10は交換機ノ
ード32(以下に説明する)間の任意の交換接続された
径路上で品質のテストを行なうことができる。
【0043】サブシステム40はIEEEのフューチャ
・バス(Future Bus)によって提供されるよ
うなものが好ましい、高速のインターコネクト60を経
由して操作要素10に関連付けられた多数のプロセッサ
およびデータベース10、12(以下にさらに詳細に説
明する)と通信する。交換およびシグナリングのサブシ
ステム40は呼出し制御データベース11に対して、そ
して情報パケット・データベース12に対しても直接の
接続を備えることができる。同じタイプまたは異なるタ
イプのプロセッサが、アプリケーションの中でも特に、
自動サービス提供プログラム51、故障管理のアプリケ
ーション53およびフロード検出および制御プログラム
54(以下にさらに詳しく説明する)をサポートするこ
とが望ましい。
【0044】呼出し制御データベース11は自動番号識
別テーブル1などのデータ・テーブルを含んでいる。テ
ーブル1は電話番号および、提供されるサービスと課せ
られる制限事項に関する関連付けられた情報のリストを
含み、ダイヤルされた番号のテーブル2は被呼出し側に
関連付けられたダイヤルされたアドレスおよび、呼出し
の処理およびルーチングに対する指示のリストを含んで
おり、ネットワーク・マップ・テーブル3はどの交換機
32およびサービス制御ポイント33がどの信号転送ポ
イント34によってサービスされるかを提供する。
【0045】呼出しの処理およびルーチングのための詳
細の指示がサービス制御ポイントに存在している時、ダ
イヤルされた番号のテーブル2はサービス制御ポイント
およびそのサービス制御ポイントにあるアプリケーショ
ンのサブシステム番号を識別する。サービス制御ポイン
トはそれがサービスするダイヤルされた番号のサブセッ
トに対してそれ自身の詳細番号テーブル(図示せず)を
備えている。このダイヤルされた番号のテーブルには呼
出しの処理およびルーチングのための詳細のプログラム
を含んでいる顧客の記録に対するポインタがある。この
配置によって、機能の豊富な呼出しはそのサービス制御
ポイントによって処理され、他のすべての呼出しは操作
要素によって処理されるようにすることができる。
【0046】また、顧客のレコードは呼出しの転送サー
ビスに加入している顧客の現在の住所をも含めることが
できる。その顧客は800番の番号をダイヤルすること
によって提供される呼出しを持つことができ、呼出しが
提供されるべき電話番号を対話的に提供する。
【0047】自動番号識別テーブル1は、呼出しがネッ
トワーク25の中でセットアップされている間に、フロ
ードの検出および制御のアプリケーション54によって
調べられる。フロードの検出および制御のアプリケーシ
ョ54は呼出し側の電話番号を自動番号識別テーブル1
に対して比較し、呼出し側の電話番号がフロードとして
マークされているかどうかチェックする。フロード検出
のアプリケーション54は呼出し側の料金請求プロファ
イルを調べてその呼出し者の請求料金が滞納されている
かどうかを知り、ネットワークによってサービスされて
いる異常に長い呼出しに関連した課金のインパクトを考
慮する。フロードの疑いがある場合、フロード制御のア
プリケーション54はその呼出しを処理している交換機
ノード32に対してメッセージを送り、その呼出しの強
制解放を要求する。
【0048】また、自動サービス提供機能51はデータ
ベース11、12を利用する。新しいサービスを要求し
ている顧客は操作要素10の中の音声認識および音声応
答ユニット41に接続される。その顧客に対して加入情
報の問合わせが対話的に行われる。その顧客によって提
供された情報はユニークに定義されている各サービスに
対するあらかじめ定められた数のデータ・エントリに分
割される。顧客が待っている間、自動サービス提供機能
51は顧客から提供された情報を検証し、その顧客の電
話番号に関連付けられているフロードまたは料金の滞納
がないかどうかを自動番号識別テーブル1でチェックす
る。顧客が電話を切った後、操作要素10はただちにそ
の要求されたサービスに関連している顧客の記録を作成
する。
【0049】図3は本発明にしたがって、遠隔通信ネッ
トワークによって設定される呼出しに対する代表的なメ
ッセージ・フロー(時間は上から下へ増加する)を示し
ている。その呼出しは呼出し側の電話機300の地理的
エリア内にあるローカル交換キャリアの交換機から、被
呼出し側の電話機302の地理的エリア内にある別のロ
ーカル交換キャリアの交換機31に対して完了し、その
呼出しは発信側の交換機ノード32、サービス制御ポイ
ント33および終端の交換機ノード35などの相互接続
されたいくつかのネットワーク要素を通過する。発信側
の交換機ノード32はその呼出しのセットアップを制御
し、その呼出しがネットワーク要素を通過するにつれ
て、その相互接続されたネットワーク要素から次のメッ
セージを受信する。要求メッセージ61、その呼出しに
対するルーチングおよび処理の命令を得るようにするた
めにサービス制御ポイント33に対して問合わせメッセ
ージ66を送るよう、発信側の交換機ノード32に指示
する操作要素10からの応答メッセージ68、その呼出
しに対するルーチングおよび処理の命令を含んでいるサ
ービス制御ポイント33からの応答メッセージ68、ア
ドレス完了メッセージ63、被呼出し側が会話69を保
持するために利用できることを示している回答メッセー
ジ64、および解放メッセージ65。これらのメッセー
ジのいくつかのは2つ以上のネットワーク要素を通って
伝送される。
【0050】発信側の交換機ノード32はネットワーク
要素から受信された各メッセージを複製し、各メッセー
ジに対してトランザクション情報を追加する。このメッ
セージにトランザクション情報が追加されたものが情報
パケットを形成する。情報パケット200は要求メッセ
ージ61に関連付けられ、パケット201は応答メッセ
ージ62に関連付けられ、パケット202はアドレス完
了メッセージ63に関係付けられ、パケット203は回
答メッセージ64に関連付けられ、パケット204は解
放メッセージ65に関連付けられる。
【0051】生成されると、情報パケット200−20
4は発信側の交換機ノード32から交換およびシグナリ
ングのサブシステム40(図2に示す)を経由して操作
要素10へ転送される。操作要素10は情報パケット2
00−204をリアルタイムで受信し、それらをチェッ
クしてから記憶する。図2を参照して、遠隔通信ネット
ワーク25によってサービスされるすべての呼出しに関
連付けられている情報パケットは、情報パケットのデー
タベース12を含んでいる。各種のソフトウエア・アプ
リケーション、例えば、操作要素10の中のプロセッサ
上に駐在している。自動サービス提供プログラム31な
どはデータベース12を利用し、それぞれの割り当てら
れた機能を実行する。
【0052】図4は操作要素へ送られる代表的な情報パ
ケット80の構造を示している。複製されたメッセージ
82に対して付加されるトランザクション情報81は、
通常は長さが17バイト(各バイトは8ビット長)であ
る。トランザクション情報のフィールドは次の情報を含
んでいる。ネットワークID84、クラスタID85お
よび、2つ以上の同期化要素がある場合には、その呼出
しにサービスしている操作要素に関連付けられたメンバ
ーID86を含んでいる操作要素のIDフィールド8
3;特定の発信側の交換機ノードに関係付けられたネッ
トワークID84、クラスタID85およびメンバーI
D86を識別する送信者のIDフィールド87;発信側
の交換機ノードによってその呼出しに割り当てられた番
号を識別する呼出しIDフィールド91;呼出しのセッ
トアップ時にネットワーク要素によってエラーが検出さ
れた場合に、その検出されたエラーのタイプを示す値を
含んでいるエラー・コードのフィールド93;そしてS
S7またはQ.931のいずれかのメッセージ・タイプ
を識別するインタフェース・タイプ・フィールド94。
【0053】特定の呼出しに付随している情報パケット
80は呼出しID91、送信者のID87(すなわち、
その呼出しに関連付けられている発信側の交換機ノー
ド)、およびタイム・スタンプ92による操作システム
によって相関付けられる。
【0054】図5は本発明にしたがって、遠隔通信ネッ
トワークを管理するための操作要素10の代表的なアー
キテクチャを示している。ダイヤル後の遅延時間の測定
プログラム58、呼出しの詳細記録プログラム52、フ
ロードの検出および制御プログラム54、故障管理プロ
グラム53、自動サービス提供プログラム51、ストー
カ識別サービス・プログラム55およびネットワーク時
刻監視および同期化プログラム59(すべて以下に詳細
に説明する)などの、操作要素10の機能をサポートす
るソフトウエア・アプリケーションを駐在させているプ
ロセッサは、高速のインターコネクト60上で交換およ
びシグナリングのサブシステム40と互いに通信する。
ネットワークによってサービスされる呼出しに関連付け
られた情報パケットのデータベース12はシステム内の
各ソフトウエア・アプリケーションからアクセスでき
る。呼出し制御データベース11は呼出しのルーチング
および処理(以下にさらに詳しく説明する)を決定する
ために操作要素10によって調べることができる。
【0055】本発明の操作要素によって実行される呼出
しルーチング機能の好適な実施例が図6に示されてい
る。図6はケース1、ケース2およびケース3によって
それぞれ区別されている3種類の状況を示している。図
6のケース1を参照して、発信側の交換機ノード32は
呼出し側に関連付けられたローカル交換キャリアの交換
機31から要求メッセージ61を受け取ると、トランザ
クション情報をそのメッセージに付加して情報パケット
200を形成し、その情報パケット200を操作要素1
0に対して転送し、発信側の交換機ノード32が呼出し
のルーチングおよび処理に関する情報を要求しているこ
とを操作要素10に知らせる。
【0056】操作要素10は呼出し制御データベース
(図5に示す)を調べることによって、その要求された
呼出しのルーチングおよび処理の命令を所有しているか
どうか、あるいはその命令がサービス制御ポイント33
に在るかどうかを知る。操作要素10がその呼出しに対
する適切な処理およびルーチングの命令を所有していた
場合、操作要素10はこれらの命令を応答メッセージ6
2によって発信側の交換機ノード32に対して提供す
る。一方、図6のケース2に示されているように、呼出
しの処理およびルーチングの命令がサービス制御ポイン
ト33に在った場合、操作要素10は呼出し制御データ
ベースを調べ、連絡するための適切なサービス制御ポイ
ント33を決定する。操作要素10は問合わせメッセー
ジ66によって、その問合わせメッセージ66の中で識
別されている発信側の交換機ノード32に対して処理お
よびルーチングの命令を含んでいる応答メッセージ62
を送るよう、その適切なサービス制御ポイント33に指
示する。
【0057】図6のケース3に示されているように、操
作要素10は自分自身がサービス制御ポイント33に対
して利用できる直接の径路を所有しているかどうかを知
っている。直接の径路が利用できない場合、操作要素1
0は応答メッセージ68を発信側の交換機ノード32へ
送り、その応答メッセージ68の中で識別されているサ
ービス制御ポイント33から命令を取り出すように指示
する。そうすると、発信側の交換機ノード32は自分自
身の問合わせメッセージ66をサービス制御ポイント3
3へ送信し、その呼出しに対する処理およびルーチング
の命令を含んでいるサービス制御ポイント33から応答
メッセージ62を受信する。応答メッセージ62を受信
した時、発信側の交換機ノード32はそのメッセージに
トランザクション情報を付加して情報パケット201を
形成し、その情報パケット201を操作要素10へ転送
して、発信側の交換機ノード32がサービス制御ポイン
ト33から呼出しのルーチングおよび処理に関する情報
を受信したことを操作要素10に知らせる。
【0058】図7に示されているように、本発明による
呼出しのルーチング機能の第2の実施例は発信側の交換
機ノード32からではなく、信号転送ポイント34から
操作要素10によって受信されるべき要求メッセージ6
1に関連付けられた情報パケット205を提供する。好
適な実施例の中に示されているように、操作要素10は
呼出し制御データベース(図5に示す)を利用してその
呼出しに対する必要な処理およびルーチングを決定し、
応答メッセージ62によってこの情報を発信側の交換機
ノード32へ転送する。しかし、応答メッセージ62を
受信した時、発信側の交換機ノード32はその応答メッ
セージ62と自分が信号転送ポイント34から受信した
要求メッセージ61とを相関付ける追加の機能を実行し
なければならない。この相関はローカル交換キャリアの
交換機31のアイデンティティ、発信側の交換機ノード
32のアイデンティティ、および要求メッセージの中に
含まれている他の情報に基づいて行なわれる。次に、発
信側の交換機ノード32は操作要素10に対して情報パ
ケット201−204として自分が送るそれ以降のすべ
てのメッセージに対して、その呼出しに関するトランザ
クション情報を付加する。また、操作要素10は自分が
発信側の交換機ノード32から受信するそれ以降の情報
パケット201−204を、信号転送ポイント34から
最初に受信した情報パケット205と相関付けなければ
ならない。ここで説明されていない図7の側面は図5に
関して以前に説明されたのと同じであると仮定されてい
る。
【0059】第2の実施例は、発信側の交換機ノード3
2がそれ以降にその呼出しに対するルーチングおよび処
理の命令を得るために問合わせのメッセージ66をサー
ビス制御ポイント33に対して送る必要がある場合の呼
出しにおいて、ダイヤル後の遅延時間が僅かに短いが、
ネットワークの発信側の交換機ノード(1つだけ示され
ている)32の中で要求メッセージ61を応答メッセー
ジ62と相関付けるための開発が必要である。
【0060】本発明による呼出しのルーチング機能の第
3の実施例が図8に示されている。信号転送ポイント3
4は入ってくる呼出しに関連付けられた要求メッセージ
61を検出する。信号転送ポイント34は要求メッセー
ジ61にトランザクション情報を付加して情報パケット
205を形成し、その情報パケット205をスタンドア
ローンの操作要素10に対して送る。操作要素10は操
作要素10に対して直接に接続されている呼出し制御デ
ータベース11を利用して、その呼出しに対して必要な
処理およびルーチングを決定する。操作要素10はルー
チングおよび処理の命令を含んでいる応答メッセージ6
2を発信側の交換機ノード32へ送るか、あるいは命令
が図6に関連して説明されたようにサービス制御ポイン
ト上に在る場合は、応答メッセージ62の中で識別され
ているサービス制御ポイント33から命令を取り出すよ
うに指示する。発信側の交換機ノード32は応答メッセ
ージを自分が信号転送ポイント34から受信した要求メ
ッセージ61と相関付ける。次に、発信側の交換機ノー
ド32はその呼出しを自分自身で回送するか、あるいは
サービス制御ポイント33からの詳しい指示を要求す
る。発信側の交換機ノード32は前の説明にしたがっ
て、セットアップされた呼出しの残りの部分を制御する
が、操作要素10の中では情報パケットは形成されない
ことに注意する必要がある。また、この実施例ではネッ
トワークの発信側の交換機ノード内で要求メッセージ6
1を応答メッセージ62と相関付けるための開発が必要
である。
【0061】図5に示されている呼出し詳細記録プログ
ラム52は遠隔通信ネットワークによって確定された料
金請求可能な各呼出しに対する1つの呼出し詳細レコー
ドを作成する。呼出しの詳細レコードは要求メッセー
ジ、応答メッセージ(操作要素からの、そして、利用さ
れる場合はサービス制御ポイントからの)、回答メッセ
ージおよび解放メッセージを含んでいる情報パケットの
中に捕捉された情報を含んでいる。各情報パケットの中
のタイム・スタンプのために、操作要素10は各交換機
ノードおよび各サービス制御ポイントにおいてトラフィ
ックおよび他のアクティビティの大きさの毎日のヒスト
グラムを開発することができる。このデータをネットワ
ークの将来の成長を計画するための情報源として使うこ
とができる。
【0062】さらに、操作要素10は顧客、例えば、番
号が800または900の顧客に対するデータを収集す
るアプリケーション(図示せず)をサポートすることが
でき、そして時間帯、曜日などの関数として呼出しの発
信源の情報または呼出しのボリュームの情報などのデー
タを提示するか、あるいは、意図されたがそれ自身のコ
ンピュータを経由して顧客に直接に顧客の宛先に届かな
かった呼出しに関するデータを提供することができる。
また、操作要素10は特定の800または900番の番
号を持っている顧客が、可能な最大の数の同時呼出しを
処理している時、その状態を認識し、追加の呼出しに対
する要求メッセージを含んでいる情報パケットを受信し
た時に、後で再試行するように呼出し者に要求する、あ
らかじめ録音された音声のメッセージが呼出者に送られ
ることを要求するメッセージを、発信側の交換機ノード
に対して送ることができる。この方法で、普通であれば
宛先においてビジー信号に出会うことになる呼出しが、
発信側の交換機ノードにおいて停止されるので、ネット
ワークのそれ以降の部分で混雑が発生しない。
【0063】電話呼出しの乱用またはストーキングのパ
ターンは特定の電話番号に関連付けられているアドレス
完了メッセージを監視することによって、ストーカ識別
サービス55によって検出される。
【0064】操作要素10の中のプロセッサ上にある故
障管理のアプリケーション53はネットワークによって
処理された各呼出しに関係付けられているメッセージを
解析して呼出しのどれが失敗したかを知る。或る呼出し
が失敗した時、操作要素10は操作要素10の交換およ
びシグナリングのサブシステム40において発信して終
了するテスト呼出しを開始し、元の失敗した呼出しが通
過したのと同じネットワーク要素(図示せず)を通過さ
せる。
【0065】次の呼出しのフローはデータが壊れている
ことによる信号転送ポイントのルーチング・テーブルの
中でのエラーが、操作要素によってどのように検出され
て訂正されるかを示している。図9を参照して、発信側
の交換機ノード32は呼出し側をサービスしているロー
カル交換キャリア31から要求メッセージ61を受け取
り、そのメッセージを検証し、適切なトランザクション
情報を付加して情報パケット200を形成し、エラー・
コードのフィールドの中にエラーが検証プロセスにおい
て検出されたかどうかを示す信号を含める。次に、発信
側の交換機ノード32は情報パケット200を操作要素
10へ送る。
【0066】操作要素10の中の故障管理のアプリケー
ション(図5に示す)は要求メッセージ61に関連付け
られている情報パケット200の中のエラー・コードの
フィールドをチェックし、その呼出しが失敗したかどう
かを知る。その呼出しが失敗しなかったと仮定して、そ
して操作要素10が前に説明されているように自分自身
でその呼出しを回送することができると仮定して、発信
側の交換機ノード32は信号転送ポイント34がその要
求を適切な終端の交換機ノード35へ転送すると推定し
て、信号転送ポイント32経由で要求メッセージ61を
終端の交換機ノード35へ送る。しかし、シグナリング
転送ポイント34のルーチング・テーブルが壊れていた
場合、要求メッセージ61は間違った終端の交換機ノー
ド36へ送られることになる。意図されていた終端交換
機35のノードは要求メッセージ61を受け取らなかっ
たので、それはアドレス完了メッセージ63、回答メッ
セージ(図示せず)または解放メッセージ(図示せず)
を発信側の交換機ノード32へ転送しない。発信側の交
換機ノード32は時間切れとなり、解放メッセージ65
をローカル交換キャリアの交換機31へ送る。
【0067】発信側の交換機ノード32はトランザクシ
ョン情報をその解放メッセージ65に付加し、エラー・
コードのフィールドの中に1つのエントリを含めて、時
間切れのエラーが発生したことを示し、結果の情報パケ
ット204を操作要素10へ転送する。故障管理のアプ
リケーションはそのエラー・コードのフィールドをチェ
ックし、その呼出しが失敗したことを知る。
【0068】図10に示されているように、操作要素1
0はその失敗した呼出しに関連付けられた情報パケット
(図9に示す)の内容に基づいて、新しい要求メッセー
ジ61を自動的に作成して発行する。そのテスト呼出し
は以前に呼出しの失敗を示しているメッセージを送った
のと同じ発信側の交換機ノード32によって制御され、
そして交換およびシグナリングのサブシステム40を経
由して操作要素10へ戻ってきて完了する。
【0069】呼出し要求メッセージ61を受け取ると、
発信側の交換機ノード32は情報パケット200を操作
要素10へ送ってその呼出しに対する処理およびルーチ
ングの命令を要求する。操作要素10は応答メッセージ
62を交換機32へ転送し、その呼出しがテストの呼出
しであること、そしてそれを処理する方法を示し、それ
によって失敗した呼出しの呼出しセットアップ・プロセ
スを複製する。
【0070】操作要素10から応答メッセージ62を受
信した後、発信側の交換機ノード32はその応答メッセ
ージ62から情報パケット201を形成し、パケット2
01を操作要素10へ送信し、発信側の交換機ノード3
2が操作要素10からの正確な指示を受信したことを操
作要素10が検証できるようにする。
【0071】操作要素10からのテスト呼出しに対する
ルーチングおよび処理の命令を所有している場合、発信
側の交換機ノード32は要求メッセージ61を信号転送
ポイント34経由で終端の交換機ノード35へ送り、そ
のメッセージの中にその呼出しがテストの呼出しである
ことを示している信号を埋め込んでおく。そのテストの
呼出し信号は、その呼出しが通過する各交換機およびサ
ービス制御ポイントが情報パケットとして自分が送信ま
たは受信する各メッセージのコピーを操作要素10へ送
信することを義務付ける。前と同様に、シグナリング転
送ポイント34のルーチング・テーブルが破壊されてい
るので、要求メッセージ61は間違った終端の交換機ノ
ード36へ送られる。意図されていた終端の交換機ノー
ド35は要求メッセージ61を受信しなかったので、そ
れはアドレス完了メッセージ、回答メッセージまたは解
放メッセージを発信側の交換機ノード32に対して転送
しない。発信側の交換機ノード32は時間切れとなる。
【0072】しかしこの時、誤配送された要求メッセー
ジ61を受信した終端の交換機ノード36も発信側の交
換機ノード32から受信した要求メッセージ61の中に
埋め込まれたパラメタのために、情報パケット206を
操作要素10に対して送り、自分が誤配送されたメッセ
ージを受信したことをエラー・コード・フィールドの中
で示す。
【0073】発信側の交換機ノード32は時間切れのエ
ラーのためにテストの呼出しを解放し、その解放メッセ
ージ65にトランザクション情報を付加し、時間切れの
エラーが発生したことを示すエラー・コード・フィール
ドの中にエントリを含め、そしてその情報パケット20
4を操作要素10へ転送する。
【0074】操作要素10は発信側の交換機ノードから
の情報パケット200、201および204および、誤
配送されたメッセージを受け取っている終端の交換機ノ
ード36からの情報パケット206を調べて、信号転送
ポイント34がルーチング・エラーを発生したことを知
る。操作要素10はネットワーク・マップ・テーブル
(図2および5に示す)を利用してどの信号転送ポイン
ト34が終端の交換機ノード35、36をそれぞれサー
ビスしているかを知り、そのエラーを起こしたシグナリ
ング信号ポイント34とエラー訂正メッセージ208に
よって通信し、エラーを訂正するようにそのルーチング
・テーブルを修正する。次に、新しいテスト呼出しが次
に発行されて正しい呼出しのルーチングを検証する。
【0075】テスト呼出しによって、操作要素は元の呼
出しの確定時に発信側の交換機ノードによって操作要素
に対して送られた選択メッセージを受け取るだけではな
く、そのテスト呼出しが通過した各ネットワーク要素に
よって受信され送信されたメッセージをすべて完全に受
け取ることができる。この方法で、操作要素はその呼出
しが失敗する原因となった問題がその操作要素によって
サービスされている遠隔通信システムに関連付けられて
いるネットワーク要素の内部にあるかどうか、あるいは
その問題がシステムの外部の要素、例えば、ローカル交
換キャリア、構内交換機、または競争会社のアクセス・
プロバイダ・交換機の内部にあるかどうかを検出するこ
とができる。問題がその操作要素によってサービスされ
ている遠隔通信システムの内部にあることが分かった場
合、その問題はその操作要素によってリアルタイムで訂
正することができる。その操作要素は自動的に訂正され
たトラブルのレポートをログし、修理のためにそれ以降
の人手による対策が必要である場合はその遠隔通信シス
テムに警告する。
【0076】テスト呼出しのタイプが異なっている場
合、それはテスト呼出しのプリフィックスによって示さ
れる。例えば顧客は特定の呼出しのコストを問い合わせ
ること、そして請求額のチェックを要求することができ
る。図11に示されているように、ケースワーカー45
は問題の呼出しを複製するために交換およびシグナリン
グのサブシステム40からテスト呼出しを起動すること
ができ、サービスの請求書発行者から得られた滞納され
ている料金額と共に、その呼出しが通過した各ネットワ
ーク要素から受信したメッセージを利用してその呼出し
が正しく回送されて料金請求(図示せず)されたことを
顧客に示すことができる。ネットワークの中で設定され
ている代表的な呼出しに対するメッセージ・フローの仕
組みは図3に関連して前に説明された。操作要素10は
要求メッセージ61、要求メッセージ61、応答メッセ
ージ62、アドレス完了メッセージ63、回答メッセー
ジ64および解放メッセージ65などの、発信側の交換
機ノード32からの選択されたメッセージに関係付けら
れた情報パケット200−204を受信する。さらに、
図10に関して説明されたように、テストの呼出しによ
って操作要素10は通常の呼出しの確定時に発信側の交
換機ノード32によって操作要素10に対して送られる
選択された情報パケット200−204だけを受信する
のではなく、テストの呼出しが通過した各ネットワーク
要素32、33および35からの受信および送信された
メッセージに関連付けられた追加の情報パケット210
−229をすべて完全に受け取る。
【0077】別の例では、図2を参照して、操作要素1
0から発信されて操作要素10で終端する自動テスト呼
出しが各端にあるコンピュータ・テスト装置46によっ
て行なわれ、交換機ノード32の間の径路の伝送特性4
7をチェックし、それによって人手の介入なしに品質保
証テストを実行することができる。
【0078】ふたたび図5を参照して、操作要素10の
中のダイヤル後の遅延時間測定プログラム58は故障管
理のアプリケーション53および情報パケット・データ
ベース12と共同で動作し、被呼出し側の電話番号をダ
イヤルした呼出し側がその被呼出し側の電話機が鳴って
いることを示している戻りのリング音を聞くまでの時間
を測定する。
【0079】図4に関連して前に説明されたように、ネ
ットワーク要素から操作要素に対して転送される各情報
パケット80は、ネットワーク要素が情報パケットの中
に含まれていたメッセージを受信した時点を示している
タイム・スタンプ92を含んでいる。図12(図3に関
連して前に説明したメッセージ・フローの部分的呼出し
セットアップを示している)に示されているように、操
作要素10によって受信された最初の情報パケット20
0は要求メッセージ61を含んでおり、操作要素10は
その情報パケット200の中に含まれているタイム・ス
タンプの値を記録する。ダイヤル後の遅延時間の最初の
成分を決定するために、操作要素10はアドレス完了メ
ッセージ63を含んでいる情報パケット202と要求メ
ッセージ61を含んでいる情報パケット200との間の
タイム・スタンプの値の差を記録する。
【0080】ダイヤル後の遅延時間の他の成分としては
次のものがある。(i)要求メッセージ61が呼出し側
のローカル交換キャリアの交換機31から発信側の交換
機ノード32へ伝送されるまでの時間、(ii)ローカ
ル交換キャリアの交換機31が要求メッセージ61を処
理して送信するために掛かる時間、(iii)アドレス
完了メッセージ63が発信側の交換機ノード32を通過
し、発信側の交換機ノード32から呼出し側のローカル
交換キャリアの交換機31まで伝送されるのに掛かる時
間、(iv)ローカル交換キャリアの交換機31がアド
レス完了メッセージ63を受信した後、呼出し側へリン
グバック・トーンの送信を開始するまでに掛かる時間、
(v)1つのメッセージ、例えば、要求メッセージ61
またはアドレス完了メッセージ63が呼出し側のローカ
ル交換キャリアの交換機31に関連付けられた信号転送
ポイント(図示せず)を通過するのに掛かる時間。
【0081】図13に示されていて、図11に関連して
前に説明されたように、操作要素10によって行なわれ
るテスト呼出しは特定の呼出しが通過したネットワーク
要素32、33および35およびローカル交換キャリア
31の間の遅延時間(i)−(v)を計算するために使
うことができる情報パケット200−219および22
9−231ののすべてを完全に提供する。遅延時間
(i)を計算するには、テスト呼出しが開始された時、
操作要素10がその時刻を記録する。要求メッセージ6
1を含んでいる発信側の交換機ノード32からの情報パ
ケット200を受信した時、操作要素10はそのテスト
呼出しが起動された時刻と、発信側の交換機ノード32
によって要求メッセージ61が受信された時刻を表して
いる情報パケット200の中のタイム・スタンプ値との
間の差を計算する。この差は或る手順によって正規化す
ることができる。その手順は呼出し側のローカル交換キ
ャリアの交換機(図2に示す)と発信側の交換機ノード
32との間の実際の距離が、操作要素10と発信側の交
換機ノード32との間の距離より短いか、あるいは長い
かのいずれかによって決まる伝播時間の差を考慮する。
【0082】アドレス完了メッセージに関連付けられた
類似の遅延時間の成分(iii)もテスト呼出しのデー
タから求められ、それは情報パケット202および23
1にそれぞれ含まれているタイム・スタンプの差に等し
い。この遅延時間の成分は成分(i)と同じ方法で正規
化される。
【0083】遅延時間の成分(ii)は操作要素10に
よってダイヤルの数字が受信された時刻と、そのテスト
呼出しのために操作要素によって要求メッセージが送ら
れた時の時刻とを記録することによって操作要素10に
よって計算される。この場合、操作要素はローカル交換
キャリアの交換機に対する代理として働いている。遅延
時間の成分(iv)もアドレス完了メッセージの受信時
刻と、テスト呼出しにおけるリングバック・トーンの開
始の時刻とを記録することにより、操作要素10によっ
て計算される。遅延時間の成分(v)は操作要素10の
中にあらかじめ記憶されている。成分(ii)、(i
v)、(v)は成分(i)、(iii)に加算される。
【0084】遅延時間の成分(i)−(v)の値はダイ
ヤル後の遅延時間の最初の成分に対して加算され、その
呼出しに対するダイヤル後の遅延時間の合計値が得られ
る。これは呼出し側のローカル交換キャリアの交換機か
ら測定された往復の伝播遅延時間を表している。
【0085】必要な場合、ローカル・ループを表してい
る遅延時間の値、すなわち、呼出しが呼出し側/被呼出
し側の電話機との間、呼出し側/被呼出し側のローカル
交換キャリアの交換機との間を通過するのに掛かる時間
(サービスしているローカル交換キャリアの交換機から
電話機までの距離の関数である)をダイヤル後の遅延時
間の合計値に加算することができる。
【0086】単独の呼出しに関連付けられるダイヤル後
の遅延時間を計算する第2の方法は、同じネットワーク
・ノード間を逆方向に進行する2つの呼出しの操作要素
によって監視することに関係する。例えば、図14に示
されているように、第1の監視される呼出し101はニ
ューヨークで発信され、サンフランシスコで終端する。
第1の呼出しに対する発信側の交換機ノード102はニ
ューヨークの市内またはその近くにあり、第1の呼出し
に対する終端の交換機ノード103はサンフランシスコ
の市内またはその近くにある。したがって、監視される
第2の呼出し110は、サンフランシスコから発信され
てニューヨークで終端する。そこで第2の呼出しの発信
側の交換機ノード103はサンフランシスコにあること
になり、終端の交換機ノードはニューヨークにあること
になる。
【0087】ダイヤル後の遅延時間の第1の成分は監視
される第1の呼出しに対して操作要素10によって計算
される。これはアドレス完了メッセージ63aを含んで
いる情報パケット104(ニューヨークにある交換機ノ
ード102から受信された)と要求メッセージ61aを
含んでいる情報パケット105との間のタイム・スタン
プ値の差を記録し、その差に対してアドレス完了メッセ
ージ63aが交換機ノード102を通過するの掛かる時
間(この転送時間の値はテスト呼出しについてのデータ
から計算される)を加算することによって行なわれる。
したがって、ダイヤル後の遅延時間の最初の成分はニュ
ーヨークにおける要求61aおよびアドレス完了63a
のメッセージに関連付けられた伝送および処理の遅延時
間以外に、次の時間を含んでいる。(1)アドレス完了
メッセージ63aがサンフランシスコにあるローカル交
換キャリアの交換機106からサンフランシスコにある
交換機ノード103へ伝送されるのに掛かる実際の時
間、(2)ローカル交換キャリアの交換機106が被呼
出し側の番号が有効であって被呼出し側の回線が空いて
いることを知るために掛かる処理時間、(3)被呼出し
側に対するリングバック信号の開始時点とサンフランシ
スコにある交換機ノード103へのアドレス完了メッセ
ージ63aの送信時点との間の時間、(4)アドレス完
了メッセージがサンフランシスコにあるローカル交換キ
ャリアの交換機106からサンフランシスコにある交換
機ノード103へ伝送されるのに掛かる時間。
【0088】同様に、ダイヤル後の遅延時間の第2の成
分は、監視される第2の呼出し110に対して操作要素
10によって計算される。これはアドレス完了メッセー
ジ63bを含んでいる情報パケット109と、サンフラ
ンシスコにある交換機ノード103から受信された要求
メッセージ61bを含んでいる情報パケット108との
間のタイム・スタンプ値の差を記録することによって行
なわれる。ダイヤル後の遅延時間の第2の成分は、ダイ
ヤル後の遅延時間の第1の成分に関連して説明されたの
と同様な遅延時間の成分(2)−(4)と一緒に、アド
レス完了メッセージ63bがニューヨークにあるローカ
ル交換キャリアの交換機107からサンフランシスコに
ある交換機ノード103へ伝送されるのに掛かる実際の
時間を含んでいる。
【0089】遅延時間の第1の成分を遅延時間の第2の
成分に加算することによって、要求メッセージ61a、
bおよびアドレス完了メッセージ63a、bに対するニ
ューヨークおよびサンフランシスコでの交換機ノード1
02、103の間の遅延時間が2度カウントされること
になる。これを補正するために、操作要素10によって
行なわれるテスト呼出し(図示せず)を使ってニューヨ
ークとサンフランシスコとの間で伝送される呼出しに対
する遅延時間の値を計算することができる。
【0090】この遅延時間は要求メッセージが交換機ノ
ード103を通過するのに掛かる時間、要求メッセージ
がサンフランシスコの交換機ノード103からニューヨ
ークの交換機ノード102まで伝送されるのに掛かる時
間および、交換機ノード102をメッセージが通過する
のに掛かる時間、アドレス完了メッセージが交換機ノー
ド102を通過するのに掛かる時間、アドレス完了メッ
セージがニューヨークの交換機ノード102からサンフ
ランシスコの交換機ノード103まで伝送されて交換機
ノード103上を伝送される時間の合計から構成され
る。この遅延時間の値はニューヨークとサンフランシス
コとの間を通過する単独の呼出しに関連付けられたダイ
ヤル後の遅延時間を得るために、遅延時間の第1および
第2のコンポーネントの和から差し引かれる必要があ
る。
【0091】ローカル交換キャリアの交換機106、1
07がダイヤルされた数字を受信して要求メッセージ6
1a、bをネットワーク交換機102、103へ送るの
に掛かる処理時間と、ネットワーク交換機102、10
3からの要求メッセージ61a、bを受信してアドレス
完了メッセージ63a、bをネットワーク交換機10
2、103へ送り、被呼出し側に対するリングバック・
トーンの送信を開始するために掛かる時間との間の差を
考慮することによって、最終の調整がダイヤル後の遅延
時間の値に対して行なわれる。各ローカル交換キャリア
106、107におけるアドレス完了メッセージ63
a、bの処理時間と、要求メッセージ61a、bの処理
時間との間の差を表す値(そのローカル交換キャリアの
交換機のメーカから得られる)が、操作要素10によっ
てデータベース(図示せず)の中に維持されている。そ
の呼出しに関与する各ローカル交換キャリア106、1
07に対する値を使って操作要素10がダイヤル後の遅
延時間の最終値を調整することができる。
【0092】必要な場合、ローカル・ループを表してい
る遅延時間の値、すなわち、呼出しが呼出し側/被呼出
し側の電話機との間、呼出し側/被呼出し側のローカル
交換キャリアの交換機との間を進行するのに掛かる時間
(サービスしているローカル交換キャリアの交換機から
電話機までの距離の関数)を、ダイヤル後の遅延時間の
合計値に加算することができる。
【0093】ネットワークを通過する呼出しのすべて、
またはサブセットに関連付けられるダイヤル後の測定値
は異なるネットワーク要素において、そして異なる期間
において遅延の履歴を得るために操作要素によって維持
されているデータベースの中に記憶しておくことができ
る。遅延時間のデータベースは混雑の管理、長距離ネッ
トワークの計画、および時計の監視および同期化(以下
にさらに詳しく説明する)のために使うことができる。
【0094】図5を参照して、本発明の好ましい実施例
にしたがって、操作要素10はネットワークの時刻の監
視および同期化のアプリケーション59もサポートす
る。図15に示されているように、呼出しの処理および
ルーチングに関与する各ネットワーク要素30は、操作
要素10によって維持されている高精度の中央集中型の
マスター時計41に同期化される必要のあるローカル時
計49を備えている。中央にあるマスター時計41は国
の時間ソースに同期化されている、年間10マイクロ秒
以下の変動の原子(セシウム)時計であってもよい。
【0095】操作要素10はネットワーク要素30にあ
る時計を初期化し、その時計がマスター時計41と同期
がずれてきた時に、ネットワーク要素の時計49の値を
更新することができる。
【0096】新しい時計を初期化するために、ネットワ
ーク要素30はネットワーク同期化時刻要求メッセージ
42を操作要素10へ送る。操作要素10は操作要素1
0から同期化を要求しているネットワーク要素30まで
の伝播に関連付けられている、計算されて正規化された
遅延時間の値を遅延時間のデータベースから得て、その
遅延時間の値をマスター時計41の現在の値に加算し、
その結果の値をネットワーク同期化時刻提供メッセージ
43によってネットワーク要素30へ送る。ネットワー
ク要素30は自分のローカル時計40を初期化し、ネッ
トワーク同期化時刻受信確認メッセージ44を、初期化
された時計49の値を含めて操作要素10へ送り返す。
【0097】ネットワーク要素の時計49の値を検証ま
たは更新するために、操作要素10は時刻監視要求メッ
セージ45を定期的にネットワーク要素30へ送る。そ
れに応答して、ネットワーク要素30は時刻監視確認メ
ッセージ46を操作要素10に対して送る。このメッセ
ージの中にはローカル時計49の値にネットワーク要素
30において入ってくるメッセージを受信するのに関連
付けられたメッセージ処理の遅延時間の値および、その
ネットワーク要素30自身によって決定されるネットワ
ーク要素30からメッセージの送信に関連付けられた処
理の遅延時間の値が加算された値を含んでいる。ネット
ワーク要素30におけるメッセージ処理遅延時間は、そ
の要素30においてメッセージの入力および処理の遅延
時間が出力の処理の遅延時間を超過している値として定
義される。
【0098】操作要素10はネットワーク要素30から
確認メッセージ46を受信する。そのメッセージはネッ
トワーク要素30にあるローカル時計の値49を含んで
いる。操作要素10は次の式を使って、順方向の遅延時
間と呼ばれるネットワーク要素へのメッセージの送信に
関係付けられる遅延時間を続けて3回(平均値を得るた
めに)計算する。
【0099】順方向遅延時間=(往復の遅延時間−ネッ
トワーク要素のメッセージ処理時間)/2。この遅延時
間は対称的であり、順方向の平均遅延時間は逆方向の平
均遅延時間に等しいと仮定されている。受信された時計
の値+平均逆方向遅延時間の値が、時刻監視確認メッセ
ージが受け取られた時刻におけるマスター時計の時刻4
1と比較される。結果の値がマスター時計41の正しい
時刻と大幅に異なっていた場合、操作要素10はそのネ
ットワーク要素に対して時刻変更要求メッセージ47を
送る。このメッセージはマスター時計による正確な時刻
の値+以前に計算された順方向の遅延時間+ネットワー
ク要素に関係付けられているメッセージ処理遅延時間を
含んでいる。次に、ネットワーク要素はローカル時計4
9の時刻を更新し、新しい時刻受信確認メッセージ48
を操作要素へ送る。順方向の遅延時間の測定値を遅延時
間のデータベースに加えることができる。
【0100】時刻監視要求メッセージによってネットワ
ークの動作が妨げられるのを防ぐために、操作要素10
は到来する呼出しが受信されるたびにネットワーク要素
のローカル時計49のステータスを監視することができ
る。ネットワークを通過する各呼出しに対して、操作要
素10は特定のメッセージ(例えば要求メッセージ、応
答メッセージ、アドレス完了メッセージ、回答メッセー
ジおよび解放メッセージ)が発信側の交換機ノードによ
って受信された時点を表しているタイム・スタンプを含
んでいる発信側の交換機ノードからの情報パケットを受
信する。操作要素はその情報パケットが受信された時刻
を記録する。その情報パケットを送信している特定の発
信側の交換機ノードに対する遅延時間のデータベースか
らの順方向の遅延時間の値を検索し、その情報パケット
の中に含まれていたタイム・スタンプの値に順方向の遅
延時間を加算し、それをマスター時計41にしたがっ
て、情報パケットの受信の時刻と比較することによっ
て、操作要素10は時刻監視要求メッセージ45を各ネ
ットワーク要素に対して連続のベースで送ることなし
に、ローカル時計30がマスター時計41に同期化され
ているかどうかを知らせることができる。
【0101】操作要素はサービス制御ポイントが発信側
の交換機ノードに対して送るメッセージの中にタイム・
スタンプの値を埋め込んでいた場合、そのサービス制御
ポイントからのタイム・スタンプの値を得ることができ
る。このように、操作要素がその伝送されたメッセージ
の中に埋め込まれていたタイム・スタンプを含んでいる
発信側の交換機ノードからの情報パケットを受信した
時、情報パケットは2つのタイム・スタンプ値を含んで
いる。第1のタイム・スタンプ値はパケットのトランザ
クション情報セクションの中にあり、発信側の交換機ノ
ードがパケットの中に含まれているメッセージを受信し
た時刻を表す。第2のタイム・スタンプ値はメッセージ
そのものに埋め込まれていて、サービス制御ポイントが
発信側の交換機ノードに対してメッセージを送ったロー
カル時刻を表す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による遠隔通信システムの管理の概要を
示している図である。
【図2】操作要素を遠隔通信システムのネットワーク要
素と接続する、交換およびシグナリングのサブシステム
のブロック図のアーキテクチャを示している図である。
【図3】1つのローカル交換ネットワークから発生して
1つのローカル交換ネットワークに至って完了する呼出
しについて、発信側の交換機ノードによって操作要素に
対して送られるメッセージおよびトランザクション情報
をそれぞれ含んでいる情報パケットを示している図であ
る。
【図4】ネットワーク要素によって操作要素に対して送
られる代表的な情報パケットを示している図である。
【図5】本発明にしたがって、遠隔通信ネットワークを
管理するための操作要素の説明的なアーキテクチャを示
している図である。
【図6】本発明の好適な実施例にしたがって、操作要素
によって実現される呼出しの制御機能に対する3つのメ
ッセージ・フローを示している図である。
【図7】本発明の第2の実施例にしたがって、呼出しの
制御機能に対する代表的なメッセージ・フローを示して
いる図である。
【図8】本発明の第3の実施例にしたがって、呼出しの
制御機能に対する代表的なメッセージ・フローを示して
いる図である。
【図9】本発明の好適な実施例にしたがって、信号転送
ポイントのルーチング・エラーの結果によって発生する
メッセージ・フローを示している図である。
【図10】操作要素において発信して終了する自動テス
ト呼出しの使用を示しており、信号転送ポイントのルー
チング・エラーをリアルタイムで識別し訂正する方法を
示している図である。
【図11】操作要素において発生し、ローカルの交換キ
ャリアの交換機または競争会社のアクセス・プロバイダ
の交換機で終了する、ケースワーカー起動のテスト呼出
しの間にその操作要素に対して送られるメッセージを示
している図である。
【図12】ネットワーク内でセットアップされ、ダイヤ
ル後の遅延時間の測定の1つの部分を実行するために使
われる代表的なメッセージ・フローを示している図であ
る。
【図13】ダイヤル後の遅延時間の測定の他の部分を実
行するために使われる操作要素において発信および終了
する自動テスト呼出しの使用を示している図である。
【図14】単独の呼出しに対するダイヤル後の遅延時間
の合計値を計算するための第2の方法を示している図で
ある。
【図15】ネットワークの時計を初期化し、同期化する
ことに関連したメッセージを示している図である。
【符号の説明】
5 電話機 10 操作要素 20 データ通信ネットワーク 25 AT&Tの交換ネットワーク 31 LECの交換機 32 発信側の交換機ノード 33 サービス制御ポイント 34 STP 35 終端の交換機ノード 37 顧客の構内交換機

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発呼者が被呼者の電話番号をダイヤルし
    てから、発呼者が、被呼者が呼出しに気がついたことを
    示す呼出し音を聞くまでに経過した時間を測定する方法
    であって、 発呼者の地理的エリア内の第一の遠隔通信要素から発呼
    ネットワーク要素へ、被呼者の電話番号が発呼者によっ
    てダイヤルされたことを示す第一のメッセージを送信す
    るステップと、 第一のメッセージをコピーするステップと、 追加情報およびコピーした第一のメッセージが、第一の
    情報パケットを形成するように、第一のメッセージが発
    呼ネットワーク要素によって受信された時間を示す時刻
    記録を持っているコピーした第一のメッセージに情報を
    追加するステップと、 発呼ネットワーク要素から通信装置に第一の情報パケッ
    トを転送するステップと、 発呼ネットワーク要素に、被呼者が呼出しに気がついた
    ことを示す第二のメッセージを送信するステップと、 第二のメッセージをコピーするステップと、 追加情報およびコピーした第二のメッセージが、第二の
    情報パケットを形成するように、第二のメッセージが発
    呼ネットワーク要素によって受信された時間を示す時刻
    記録を持っているコピーした第二のメッセージに情報を
    追加するステップと、 発呼ネットワーク要素から通信装置に第二の情報パケッ
    トを転送するステップと、 遅延時間の第一の構成部分を求めるために、第二の情報
    パケット内の時刻記録から、第一の情報パケット内の時
    刻記録の数値を減算するステップを含む方法。
  2. 【請求項2】 通信装置が呼出しに応答し、解除する場
    合、通信装置が被呼者になるように、被呼者の電話番号
    にプリフィックスを付けるステップと、 プリフィックスが付いた電話番号、すなわち、現在行わ
    れている通信装置が発呼し応答する試験呼出しを再度ダ
    イヤルするステップと、 第一の遠隔通信要素から発呼ネットワーク要素への第一
    のメッセージの送信、および発呼ネットワーク要素から
    第一の遠隔通信要素への第二のメッセージの通信による
    遅延時間の第二の構成部分を計算するステップと、 発呼者が、発呼者が行った呼出しに被呼者が気がついた
    ことを示す呼出し音を聞くまでの全経過時間を知るため
    に、遅延時間の第一および第二の構成部分を加算するス
    テップをさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 全経過時間に、第一の遠隔通信要素およ
    び発呼ネットワーク要素が、メッセージを処理し送信す
    るのに要した時間を加算するステップをさらに含む請求
    項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 発呼ネットワーク要素と第一の遠隔通信
    要素との間の距離が、通信装置と発呼ネットワーク要素
    との間の距離と異なることに起因するメッセージ伝播時
    間の相違を補償するために、全経過時間を調整するステ
    ップをさらに含む請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 調整した全経過時間に、呼出しが第一の
    遠隔通信要素から発呼者の電話まで、およびその逆の経
    路を通過するのに要した時間を加算するステップと、 調整した全経過時間に、呼出しが被呼者の地理的エリア
    内の第二の遠隔通信要素から被呼者の電話に到着するの
    に要した時間を加算するステップをさらに含む請求項4
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 発呼者が、被呼者が発呼者が行った呼出
    しに気がついたことを示す呼出し音を聞くまでの経過時
    間を測定する方法であって、 発呼者の地理的エリア内の第一の遠隔通信要素から、発
    呼者の地理的エリア内の第一の発呼ネットワーク要素
    へ、被呼者の地理的エリア内の電話番号がダイヤルされ
    たことを示す第一のメッセージを送信ステップと、 第一のメッセージをコピーするステップと、 追加情報およびコピーした第一のメッセージが、第一の
    情報パケットを形成するように、第一のメッセージが第
    一の発呼ネットワーク要素によって受信された時間を示
    す時刻記録を持っているコピーした第一のメッセージに
    情報を追加するステップと、 第一の発呼ネットワーク要素から通信装置に第一の情報
    パケットを転送するステップと、 第一の発呼ネットワーク要素に、被呼者が呼出しに気が
    ついたことを示す第二のメッセージを送信するステップ
    と、 第二のメッセージをコピーするステップと、 情報およびコピーした第二のメッセージが、第二の情報
    パケットを形成するように、第二のメッセージが、第一
    の発呼ネットワーク要素によって受信された時間を示す
    時刻記録を持っているコピーした第二のメッセージに情
    報を追加するステップと、 第一の発呼ネットワーク要素から通信装置に第二の情報
    パケットを転送するステップと、 遅延時間の第一の構成部分を求めるために、第二の情報
    パケット内の時刻記録から、第一の情報パケット内の時
    刻記録の数値を減算するステップと、 被呼者の地理的エリア内の遠隔通信要素から、被呼者の
    地理的エリア内の第二の発呼ネットワーク要素へ、発呼
    者の地理的エリア内の電話番号がダイヤルされたことを
    示す第三のメッセージを送信するステップと、 第三のメッセージをコピーするステップと、 追加情報およびコピーした第三のメッセージが、第三の
    情報パケットを形成するように、第三のメッセージが、
    第二の発呼ネットワーク要素によって受信された時間を
    示す時刻記録を持っているコピーした第三のメッセージ
    に情報を追加するステップと、 第二の発呼ネットワーク要素から、通信装置に第三の情
    報パケットを転送するステップと、 第二の発呼ネットワーク要素に、被呼者が呼出しに気が
    ついたことを示す第四のメッセージを送信するステップ
    と、 第四のメッセージをコピーするステップと、 追加情報およびコピーした第四のメッセージが、第四の
    情報パケットを形成するように、第四のメッセージが、
    第二の発呼ネットワーク要素によって受信された時間を
    示す時刻記録を持っているコピーした第四のメッセージ
    に情報を追加するステップと、 第二の発呼ネットワーク要素から通信装置に第四の情報
    パケットを転送するステップと、 遅延時間の第二の構成部分を求めるために、第四の情報
    パケット内の時刻記録から、第三の情報パケット内の時
    刻記録の数値を減算するステップと、 遅延時間の二倍の数値を得るために、遅延時間の第二の
    構成部分に遅延時間の第一の構成部分を加算するステッ
    プと、 発呼者が、発呼者が行った呼出しに被呼者が気がついた
    ことを示す呼出し音を聞くまでの全経過時間を知るため
    に、遅延時間の二倍の数値から、メッセージが第一の発
    呼ネットワーク要素から第二の発呼ネットワーク要素へ
    到着し、逆の経路を通って戻るまでに要する時間を減算
    するステップとを含む方法。
  7. 【請求項7】 第一および第二の遠隔通信要素におい
    て、異なるタイプのメッセージの処理時間の相違を補償
    するために、全経過時間を調整するステップをさらに含
    む請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 調整した全経過時間に、呼出しが第一の
    遠隔通信要素から発呼者の電話の到着するのに要した時
    間を加算するステップと、 調整した全経過時間に、呼出しが第二の遠隔通信要素か
    ら被呼者の電話に到着するのに要した時間を加算するス
    テップをさらに含む請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 遠隔通信ネットワーク内の相互に接続し
    た複数のネットワーク要素のクロックを中央時間源によ
    って初期化する方法であって、 相互に接続した複数のネットワーク要素の一つによっ
    て、中央時間源における現在の時刻を知らせてくれるよ
    うに要請している第一のメッセージを、中央時間源に送
    信するステップと、 第一のメッセージが、中央時間源からネットワーク要素
    に到着するのに要した時間を表す現在の時間に、遅延時
    間を加算するステップと、 中央時間源によって、中央時間源の現在の時刻と遅延時
    間の合計を含む第二のメッセージを、ネットワーク要素
    に送信するステップと、 ネットワーク要素のクロックを、第二のメッセージが含
    む内容に等しい時刻に合わせるステップとを含む方法。
  10. 【請求項10】 データベースに遅延時間を記憶するス
    テップをさらに含む請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 遠隔通信ネットワーク内の相互に接続
    した複数のネットワーク要素のクロックを中央時間源に
    同期する方法であって、 相互に接続した複数のネットワーク要素の一つに、中央
    時間源によって、ネットワーク要素における現在の時刻
    を知らせてくれるように要請する第一のメッセージを送
    信するステップと、 ネットワーク要素が、第一のメッセージを処理するのに
    要する時間を表すネットワーク要素における現在の時間
    に、第一の遅延時間を加算するステップと、 ネットワーク要素により、中央時間源に、ネットワーク
    要素における現在の時刻と第一の遅延時間の合計を含む
    第二のメッセージを送信するステップと、 第二のメッセージを受信したときの中央時間源における
    時刻を記録するステップと、 メッセージが、中央時間源からネットワーク要素に到着
    し、逆の経路を通ってもとへ戻るのに要した時間を示す
    第二の遅延時間を計算するステップと、 第三の遅延時間を求めるために、第一の遅延時間と第二
    の遅延時間を相互に加算するステップと、 メッセージが中央時間源からネットワーク要素に到着
    し、ネットワーク要素により受信されるまでに要した時
    間を表す第四の遅延時間を得るために、第三の遅延時間
    を二等分するステップと、 第二のメッセージの内容と第四の遅延時間との合計を、
    中央時間源で記録した数値と比較するステップと、 中央時間源によって、中央時間源における現在の時刻と
    第四の遅延時間との合計を、ネットワーク要素へ送信す
    るステップと、 ネットワーク要素のクロックを、第四のメッセージに含
    まれている内容に等しい時刻に合わせるステップとを含
    む方法。
  12. 【請求項12】 第一、第二、第三および第四の遅延時
    間をデータベース内に記憶するステップをさらに含む請
    求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 ネットワーク要素クロックが同期を必
    要とするかどうかを判断する方法であって、 発呼ネットワーク要素から中央時間源が受信した情報パ
    ケット内の時刻記録を継続的に監視する方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013175952A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Oki Electric Ind Co Ltd 自動発呼装置、当該自動発呼装置を用いる応答性評価システム、及び、当該自動発呼装置を実現させるプログラム
JP2021118377A (ja) * 2020-01-22 2021-08-10 トヨタ自動車株式会社 第1中継装置、第2中継装置、第1中継方法、第2中継方法、第1中継プログラム、第2中継プログラム、及び中継システム

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JP2021118377A (ja) * 2020-01-22 2021-08-10 トヨタ自動車株式会社 第1中継装置、第2中継装置、第1中継方法、第2中継方法、第1中継プログラム、第2中継プログラム、及び中継システム

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