JPH09321688A - 無線中継装置および無線中継システム - Google Patents

無線中継装置および無線中継システム

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JPH09321688A
JPH09321688A JP8132389A JP13238996A JPH09321688A JP H09321688 A JPH09321688 A JP H09321688A JP 8132389 A JP8132389 A JP 8132389A JP 13238996 A JP13238996 A JP 13238996A JP H09321688 A JPH09321688 A JP H09321688A
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JP
Japan
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base station
wireless
zone
adjacent
wireless zone
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Application number
JP8132389A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Kamemura
昭寛 亀村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09321688A publication Critical patent/JPH09321688A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】無線ゾーンに設置された基地局2aに光ファ
イバ5を介して接続された前進基地局3を、前記無線ゾ
ーンに隣接する隣接無線ゾーン内であって、前進基地局
3が形成する微小無線ゾーンが前記無線ゾーンに隣接す
るような位置に設置する。前進基地局3には、分配器16
が設けられており、基地局2aから与えられる信号を2つ
の経路L1,L2 に分配する。一方の経路L2に分岐された通
話信号および制御信号のうち制御信号成分のみがBPF20
で抽出され、当該抽出された制御信号成分のみが狭帯域
アンプ23で増幅される。増幅後の制御信号成分は、他方
の経路L1に分岐された信号と合波器17で合成される。 【効果】制御信号成分のみを大きく増幅するから、通話
信号をも増幅できる高出力の広帯域アンプは不要であ
る。したがって、小型でかつ消費電力の小さなアンプを
使用でき、構成の簡素化に寄与できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線ゾーンの通信
トラフィックを当該無線ゾーンに隣接する無線ゾーンに
分散させるために、当該無線ゾーンに設置された基地局
と当該無線ゾーンに隣接する無線ゾーン内に形成された
固有の微小無線ゾーン内の移動局との間の通信を中継す
る機能を有する無線中継装置に関する。また、このよう
な無線中継装置を含む無線中継システムに関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信システムでは、通常、基地局
を中心にした無線ゾーンが複数形成されたセル方式と呼
ばれるシステム構成が採用される。セル方式では、移動
局と当該移動局が存在する無線ゾーン内の基地局との間
で通信が行われる。より具体的に説明すると、各基地局
からは固有の周波数の制御電波が常時放射されており、
各制御電波を他のいずれの制御電波よりも強い受信電力
で受信できる範囲がそれぞれ無線ゾーンとされている。
移動局は、最も大きな電力で受信した制御電波に基づい
て基地局を特定し、当該基地局との間で回線を確立す
る。これにより、移動局は、当該移動局が存在する無線
ゾーン内の基地局と通信することができる。
【0003】一方、移動体通信システム市場は年々大規
模なものとなっており、特に携帯電話システムでは加入
者数は増加の一途を辿っている。その結果、特にビジネ
ス街や繁華街などに形成されている特定の無線ゾーンに
通信トラフィックが集中し、当該無線ゾーン内の基地局
の処理能力を越え、通話しにくくなるという事態を招く
おそれがある。
【0004】これに対処するため、たとえば特開平4−
177929号公報に開示されている技術を採用するこ
とが考えられる。この公開公報に開示されている技術で
は、図9に示すように、基地局100,101によって
無線ゾーンZS ,Zt がそれぞれ形成されている。基地
局100には、光ファイバ102を介して親局103が
接続されている。親局103は、基地局101が形成す
る無線ゾーンZt 内に設置されている。親局103に
は、基地局100から制御信号が常時与えられている。
親局103は、この与えられている制御信号をアンプで
必要なレベルまで増幅した後、当該制御信号に対応する
制御電波を放射する。これにより、親局固有の無線ゾー
ンZu が当該無線ゾーンZt 内に形成される。
【0005】親局固有の無線ゾーンZu 内に存在する移
動局104は、親局100から放射される制御電波を基
地局101から放射される電波よりも大きな電力で受信
する。その結果、移動局104は、無線ゾーンZt 内の
基地局101ではなく、親局103を介して基地局10
0と回線を確立し、基地局100との間で通信する。そ
の結果、本来なら基地局101で処理すべき通信が基地
局100で処理されることになる。これにより、通信ト
ラフィックの分散が図られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、親局103
では、制御信号および通話信号は必要なレベルまで増幅
されるが、このために使用されるアンプとしては、通
常、通話信号が広い周波数帯域を有することを考慮し、
広い周波数帯域をカバーできる広帯域アンプが使用され
る。
【0007】一方、複数の周波数の信号を1台のアンプ
で増幅する場合、不要波の出力を電波法で規定されるレ
ベルに維持するためには、アンプに線形性が必要とな
る。高い線形性を確保するためには、高出力のアンプを
出力レベルの低い範囲で使用することが必要になる。そ
の結果、アンプとしては、実際の出力レベルに対して、
大型で、かつ消費電力が大きいものとなる。
【0008】したがって、親局103の構成が複雑化
し、通常の基地局の構成とほとんど変わらないものとな
る。また、アンプの性能を完全に発揮させていないの
で、アンプの使用効率が非常に悪い。そのため、無駄に
コストアップを招き、インフラストラクチャの構築を遅
らせる要因となるおそれがある。そこで、本発明の目的
は、前述の技術的課題を解決し、簡単な構成で通信トラ
フィックの分散を実現できる無線中継装置および無線中
継システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、無線ゾーンに設置された基地局に有線接続
され、前記無線ゾーンに隣接する1または複数の無線ゾ
ーン(以下「隣接無線ゾーン」という。)のうちいずれ
かに固有の微小無線ゾーンを形成し、前記基地局と前記
微小無線ゾーン内の移動局との間の通信を中継するため
の無線中継装置であって、前記基地局から与えられる信
号を2つの経路に分離するための手段と、前記2つの経
路のうち一方の経路に分離された信号から制御信号のみ
を抽出するための手段と、この抽出された制御信号を、
前記微小無線ゾーンを形成できるレベルまで増幅するた
めの手段と、この増幅された制御信号、ならびに前記2
つの経路のうち他方の経路に分離された信号を合成する
ための手段と、合成後の信号に対応する電波を放射する
ための手段とを含むことを特徴とする無線中継装置にか
かるものである。
【0010】本発明では、無線ゾーンに隣接する隣接無
線ゾーン内に微小無線ゾーンが形成され、無線ゾーン内
の基地局と微小無線ゾーン内の移動局との間の通信が中
継される。したがって、見掛け上、無線ゾーンが隣接無
線ゾーンの一部まで広がったと言える。そのため、隣接
無線ゾーンの通信トラフィックを無線ゾーンに分散させ
ることができる。
【0011】本発明では、基地局から与えられる制御信
号のみが微小無線ゾーンを形成できるレベルまで増幅さ
れる。より具体的には、隣接無線ゾーンに設置される基
地局から放射される電波の電界強度Ea よりも無線中継
装置から放射される電波の電界強度Eb が強くなければ
微小無線ゾーンは形成できないから、Ea >Eb となる
レベルまで制御信号を増幅させる。
【0012】このように、制御信号を情報信号とは別に
増幅するから、従来のような情報信号をも増幅できる高
出力の広帯域のアンプは不要である。そのため、無線中
継装置全体の構成の簡素化を図ることができる。請求項
2記載の発明は、無線ゾーンに設置された基地局に有線
接続され、1または複数の隣接無線ゾーンのうちいずれ
かに固有の微小無線ゾーンを形成し、前記基地局と前記
微小無線ゾーン内の移動局との間の通信を中継するため
の無線中継装置であって、前記微小無線ゾーンは、前記
基地局から放射される情報電波を予め定める最低強度以
上の強度で受信できる場所に形成されるものであり、前
記基地局から与えられる信号から制御信号のみを抽出す
るための手段と、この抽出された制御信号を、前記微小
無線ゾーンを形成できるレベルまで増幅するための手段
と、この増幅された制御信号に対応する電波を放射する
ための手段とを含むことを特徴とする無線中継装置にか
かるものである。
【0013】一定品質以上の通信を実現するためには、
移動局において予め定める最低強度以上の強度で情報電
波を受信する必要があるが、この条件さえ満たされてい
れば、基地局から直接放射される情報電波を利用するこ
とも可能である。そこで、この発明では、微小無線ゾー
ンを、基地局から放射される情報電波を最低強度以上の
強度で受信できる場所に形成し、制御信号に対応する電
波のみを放射することとしている。したがって、前記請
求項1記載の発明に必須の構成要件である、信号を分離
するための手段および信号を合成するための手段が不要
となるうえ、情報信号を増幅するための構成はまったく
不要となる。そのため、前記請求項1記載の発明に比べ
て構成を一層簡素化することができる。
【0014】請求項3記載の発明は、前記微小無線ゾー
ンは、前記無線ゾーンに隣接するように形成されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線中
継装置にかかるものである。請求項4記載の発明は、前
記微小無線ゾーンは、前記基地局が設置された無線ゾー
ンまたは当該無線ゾーンの隣接無線ゾーン、以外の無線
ゾーンに隣接しないように形成されていることを特徴と
する請求項1または請求項2記載の無線中継装置にかか
るものである。
【0015】これらいずれの発明によっても、微小無線
ゾーン内の移動局は、当該微小無線ゾーンを退出すると
き、必ず、基地局が設置された無線ゾーンあるいはその
無線ゾーンに隣接する隣接無線ゾーンに進入することに
なる。一方、基地局を統括的に管轄する中央センター
は、微小無線ゾーンから退出した移動局が進入すべき無
線ゾーンとして、基地局が設置された無線ゾーンあるい
はその無線ゾーンに隣接する無線ゾーンであると認識し
ている。したがって、中央センターは、微小無線ゾーン
から移動局が退出した場合でも、微小無線ゾーンを形成
している無線中継装置から当該移動局と通信を行うべき
基地局への切換えを円滑に行うことができる。
【0016】特に、請求項3記載の発明によれば、微小
無線ゾーンは、隣接無線ゾーンを形成する基地局から放
射される電波の強度が比較的低い領域に形成されるの
で、制御信号を増幅する手段の増幅率を低く抑えること
ができる。また、前記構成では通信トラフィックを常時
分散させているが、隣接無線ゾーンの通信トラフィック
を分散させる必要が特定の時間帯にのみ生じることもあ
る。そこで、たとえば請求項5または請求項6記載の構
成を採用してもよい。
【0017】すなわち、請求項5記載の発明は、時計
と、特定の時間帯が予め記憶された記憶手段と、時計で
計時している時刻が前記記憶手段に記憶された時間帯に
含まれている場合にのみ、当該無線中継装置を動作させ
る制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1ま
たは請求項2記載の無線中継装置にかかるものである。
また、請求項6記載の発明は、請求項5にかかる構成
を、無線中継装置ではなく、当該無線中継装置が有線接
続された基地局に含むことを特徴とする無線中継システ
ムにかかるものである。
【0018】これらいずれの発明によっても、無線中継
装置を必要なときにだけ動作させているので、無線中継
装置を効率的に使用することができる。よって、省エネ
ルギー化および無線中継装置の長寿命化に貢献できる。
さらに、たとえば請求項7記載の発明のように、動的に
得られる情報に基づいて無線中継装置の動作を制御する
ようにすれば、無線中継装置を一層効率的に使用するこ
とができ、その結果として、無線中継装置の省エネルギ
ー化および長寿命化に一層貢献できる。
【0019】請求項7記載の発明は、前記請求項1また
は請求項2記載の無線中継装置、この無線中継装置が有
線接続された基地局、および前記隣接無線ゾーンに設置
された隣接基地局を含む無線中継システムであって、前
記隣接基地局は、隣接無線ゾーン内の移動局が当該隣接
基地局に呼設定を要求した一定時間当りの回数を検出す
るための手段と、この検出された回数が予め定めるしき
い値以上に達している場合に、無線中継装置の動作を許
容する信号を前記基地局に与えるための手段とを含むも
のであり、前記基地局は、前記隣接基地局から無線中継
装置の動作を許容する信号が与えられている場合にの
み、無線中継装置を動作させる手段を含むものであるこ
とを特徴とする無線中継システムにかかるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態が適用される移動体通信システムの構成
を説明するための概念図である。この移動体通信システ
ムは、自動車電話機や携帯電話機などの移動局1、移動
局1との間で通信を行うための基地局2a,2b、基地
局2aのいわば出張局として機能する前進基地局3、お
よび基地局2a,2bを統括制御する中央センター4を
含む。
【0021】基地局2a,2bには、互いに異なる周波
数帯Δfa ,Δfb が通話チャネル用としてそれぞれ割
り当てられている。基地局2a,2bは、前記周波数帯
Δf a ,Δfb をそれぞれ複数の通話チャネルに分割
し、各通話チャネルを1回線として各移動局1との通信
のために使用する。基地局2a,2bにおける通信方式
としては、周波数の有効利用の観点から、周波数分割多
重方式(FDM)が採用される。
【0022】基地局2a,2bには、また、互いに異な
る周波数fa ,fb が制御チャネル用としてそれぞれ割
り当てられている。基地局2a,2bは、それぞれ、周
波数fa ,fb の搬送波を通信に必要な制御情報に対応
するディジタル制御信号でディジタル変調し、RF(Rad
io Frequency) 信号を作成する。ディジタル変調方式と
しては、たとえばFSK(Frequency Shift Keying)やP
SK(Phase Shift Keying)が採用される。
【0023】基地局2a,2bは、前記作成されたRF
信号に対応する制御電波を所定の送信出力でそれぞれ異
なるエリアに常時放射する。これにより、各基地局2
a,2bに固有の無線ゾーンZa ,Zb が形成される。
移動局1において制御電波が受信されると、移動局1
は、受信された制御電波のうち最も大きな電力で受信さ
れた制御電波を検出し、この検出された制御電波に検波
処理を施し、制御信号を抽出する。ここに、無線ゾーン
とは、当該無線ゾーンを形成する基地局から放射されて
いる制御電波を最も大きな電力で受信できる範囲である
から、前述した処理によって自局が存在する無線ゾーン
および基地局を特定できる。その後、特定された基地局
が有する通話チャネルのうちいずれかを利用して当該基
地局と回線を確立し、当該基地局との間で通話信号を送
受する。このようにして、移動体通信が行われる。
【0024】前進基地局3は、基地局2aに光ファイバ
5を介して接続されており、基地局2aと移動局1との
間の通信を中継する機能を有するものである。なお、前
記光ファイバ5の代わりに、同軸ケーブルなどの他の有
線伝送媒体を適用してもよい。前進基地局3は、当該基
地局2aが形成する無線ゾーンZa に隣接する無線ゾー
ン(以下「隣接無線ゾーン」という。)Zb 内に設置さ
れている。より具体的には、後述する微小無線ゾーンが
当該前進基地局3が接続されている基地局2aが形成す
る無線ゾーンZa に隣接するような位置に設置される。
この理由については後述する。
【0025】前進基地局3には、基地局2aから光ファ
イバ5を介して制御信号が常時与えられている。前進基
地局3は、この与えられている制御信号を所定レベルま
で増幅した後、周波数fa の搬送波を当該制御信号でデ
ィジタル変調してRF信号を作成し、当該RF信号に対
応する制御電波を所定の送信出力で放射する。これによ
り、無線ゾーンZb 内に前進基地局固有の微小な無線ゾ
ーン(以下「微小無線ゾーン」という。)Zc が形成さ
れる。すなわち、この微小無線ゾーンZc 内では、基地
局2bから放射される制御電波よりも、前進基地局3か
ら放射される制御電波の方がより大きな受信電力で受信
される。
【0026】隣接無線ゾーンZb 内に存在する移動局1
のうち、この微小無線ゾーンZc 内にも存在する移動局
c は、基地局2bから放射される制御電波ではなく、
前進基地局3から放射される制御電波を最も大きな電力
で受信する。その結果、当該移動局1c は、基地局2a
から出力された制御信号を抽出することになる。したが
って、当該移動局1c は、基地局2aとの間で回線を確
立する。回線確立後、当該移動局1は、前進基地局3お
よび光ファイバ5を介して基地局2aとの間で通話信号
を送受する。
【0027】このように、微小無線ゾーンZc 内に存在
する移動局1c は、実際には基地局2bが形成する隣接
無線ゾーンZb 内に存在するにもかかわらず、あたか
も、基地局2aが形成する無線ゾーンZa 内に存在する
かのようにして、通信を行うことになる。言い換えれ
ば、隣接無線ゾーンZb の通信トライフィックを前進基
地局3を介することによって無線ゾーンZa に分散させ
ている。したがって、隣接無線ゾーンZb の通信トラフ
ィックが実際には基地局2bで処理しきれない量である
場合でも、当該通信トラフィックを適切な量にまで抑
え、通信しずらくなるなどの不具合の発生の防止を図る
ことができる。
【0028】ところで、このような機能を実現するため
には、微小無線ゾーンZc の形成が前提条件となる。一
方、「微小無線ゾーンZc 」というためには、その範囲
において前進基地局3から放射される制御電波の方が基
地局2bから放射される制御電波よりも大きな電力で受
信できる必要がある。したがって、前進基地局3では、
一定レベル以上の送信出力で制御電波を放射する必要が
ある。
【0029】次に、微小無線ゾーンZc を形成するため
に必要な前進基地局3の送信出力の具体的数値例につい
て説明する。たとえば800(MHz)帯を用いる移動体通信シ
ステムの場合、基地局の送信出力は、通常、約3(W) と
されており、無線ゾーンは、通常、基地局を中心にした
半径約3(km)の範囲に設定されている。また、基地局か
ら放射される電波の電界強度Eは、下記(1) 式で表すこ
とができる。ただし、下記(1) 式において、p0 は基地
局の送信出力(W) 、dは基地局からの距離(m) である。
【0030】 E=(120π×p0 /4πd2 1/2 ‥‥(1) いま、図2に示すように、前進基地局3が無線ゾーンZ
b の縁部から500(m)の地点に設置され、この前進基地局
3を中心にした半径500(m)の範囲を微小無線ゾーンZc
として設定する場合を想定する。「微小無線ゾーン」と
いうためには、前述のように、その範囲において基地局
2bから放射される電波よりも大きな電力で前進基地局
3から放射される電波が受信される必要がある。一方、
前記(1) 式を見れば明らかなように、基地局2bから放
射される電波の電界強度は距離dの二乗に反比例するか
ら、前記条件を満足するためには、微小無線ゾーンとし
て設定しようとしている範囲のうち基地局2bから最も
近い地点における前進基地局3から放射される電波の電
界強度が、基地局2bから放射される電波の電界強度よ
りも大きければよいことになる。
【0031】前記基地局2bから最も近い地点とは、具
体的には、前進基地局3から500(m)だけ基地局2b側の
地点、すなわち基地局2bから約2(km)だけ離れた地点
Gとなる。そこで、前記(1) 式にp0 =3、d=2000を
代入し、基地局2bから2(km)だけ離れた地点の電界強
度E1 を求めると、E1 =73.5(dBμV/m)とな
る。一方、前進基地局3から500(m)だけ離れた地点の電
界強度E2 は、前記(1) 式からE2 ={120π×p0
/(4π×5002)}1/2 となる。この電界強度E2 が前
記電界強度E1 よりも大きいということは、下記(2) 式
が成立するということである。
【0032】 {(120π×p0 )/(4π×5002)}1/2 >73.5 ‥‥(2) この(2) 式においてp0 について整理すると、p0 >1
87.5(mW)となる。したがって、前進基地局3の送信
出力を188(mW)以上とすれば、前進基地局3を中心に
した半径500(m)の範囲では、前進基地局3から放射され
る電波の方が基地局2bから放射される電波よりも大き
な電力で受信できるようになる。
【0033】なお、フェージング等の影響を考慮すれ
ば、前進基地局3の送信出力として250(mW)程度に設
定する方が好ましい。次に、前進基地局3の設置位置を
微小無線ゾーンZc が無線ゾーンZa に隣接するような
位置とした理由について説明する。前進基地局3の設置
位置を微小無線ゾーンZc が無線ゾーンZa に隣接する
ような位置にしたのは、一言で言えば、移動局1との間
で通信を行う基地局の変更を含む通信経路の切換えを円
滑に行うためである。
【0034】より詳述すると、図3に示すように、前進
基地局3を、もしも無線ゾーンZaに隣接する隣接無線
ゾーンZb の中の当該無線ゾーンZa から遠い側に設置
した場合を考える。移動局1c は、白抜き矢印Aに示す
ように、微小無線ゾーンZcから無線ゾーンZd 内に直
接移動するとする。この場合、中央センター4は、移動
局1c が、あたかも、無線ゾーンZa から隣接していな
い無線ゾーンZd にジャンプしたという通常ではありえ
ない状況が発生したように認識する。
【0035】そのため、中央センター4は、無線ゾーン
a に隣接する無線ゾーンは無線ゾーンZb であると認
識しているのに、通信経路を無線ゾーンZa 内の基地局
2aから無線ゾーンZd 内の基地局2dに切り換える必
要がある。その結果、通信経路の切換えのトラブルが発
生するおそれがある。これに対して、この実施形態のよ
うに、微小無線ゾーンZc が無線ゾーンZaに隣接する
ように前進基地局3を設置すれば、前述のようなありえ
ない状況は発生しないので、通信経路の切換えのトラブ
ルが生じる余地はない。そのため、安定した通信サービ
スの提供に貢献できる。
【0036】なお、前述のようなありえない状況の発生
の防止を図るためには、無線ゾーンZa に微小無線ゾー
ンZc が隣接するように前進基地局3を設置する必要は
必ずしもなく、微小無線ゾーンZc が、無線ゾーンZa
またはこの無線ゾーンZa に隣接する無線ゾーンZb
以外の無線ゾーンに隣接しないような位置に設置されて
いれば十分である。
【0037】たとえば、図4(a) に示すように、隣接無
線ゾーンZb の内部に孤島のように微小無線ゾーンZc
が形成される位置に、前進基地局3を設置してもよい。
また、図4(b) に示すように、無線ゾーンZa に隣接す
る無線ゾーンZe に隣接するように微小無線ゾーンZc
が形成される位置に、前進基地局3を設置してもよい。
【0038】図5は、基地局2aおよび前進基地局3の
内部構成を説明するためのブロック図である。なお、図
5では、基地局2aから移動局1c に対して通話信号お
よび制御信号を送信する側の構成のみを示し、移動局1
c から基地局2aに対して通話信号を送信する側の構成
を省略している。基地局2aには、基地局2aの全体の
制御を司る基地局装置10が備えられている。基地局装
置10は、アンテナ11に対して、通常、制御信号と通
話信号とを含む混合信号を供給する。より具体的には、
基地局装置10は、制御信号をアンテナ11に常時供給
し、当該制御信号に対応する制御電波をアンテナ11か
ら放射させる。また、無線ゾーンZa 内の移動局1と通
信する場合には、移動局1からアンテナ11を介して供
給される通話信号を処理したり、逆に移動局1に送信す
べき通話信号をアンテナ11に供給し、当該通話信号に
対応する通話電波をアンテナ11から放射させたりす
る。
【0039】アンテナ11の途中部には、基地局装置1
0からアンテナ11に供給される混合信号を取り出すた
めの方向性結合器12が取り付けられている。方向性結
合器12によって取り出された混合信号は、ダイプレク
サ13を介してE/O(Electron/Optical)変換器14で
光信号に変換される。この光信号は、光ファイバ5を介
して前進基地局3に与えられる。
【0040】前進基地局3には、O/E(Optical/Elect
ron)変換器15が備えられている。光ファイバ5を介し
て与えられる光信号は、このO/E変換器15によって
元の混合信号に変換される。変換後の混合信号は、分配
器16によって2つの経路L1,L2に分岐される。経
路L1に与えられる混合信号は、後述する狭帯域アンプ
23の増幅率よりも低い増幅率を有するアンプ26を介
して合波器17に供給される。混合信号をアンプ26に
供給する目的は、O/E変換器15によって変換された
混合信号は電波として放射できるほどのレベルを有して
いないからである。なお、アンプ26の増幅率を狭帯域
アンプ23の増幅率に比べて低くしている理由について
は後述する。
【0041】一方、経路L2に与えられた混合信号は、
ミキサ18において局部発振器19で発振されている発
振信号と混合される。その結果、混合信号に含まれる周
波数成分にそれぞれ対応する中間周波信号が生成され
る。生成された中間周波信号は、帯域通過フィルタ(B
PF)20に与えられる。BPF20は、中間周波信号
のうち制御信号成分に対応する周波数の中間周波信号を
通過させる特性を有するものである。したがって、BP
F20から出力される中間周波信号は、制御信号成分に
対応する中間周波信号のみとなる。
【0042】なお、BPF20に供給される信号は、混
合信号よりも周波数が低い中間周波信号なので、BPF
20としては、表面弾性波フィルタ(SAW)を適用す
ることができる。これにより、構成が簡単で、かつ信頼
性の高いフィルタとすることができる。制御信号成分に
対応する中間周波信号は、さらにミキサ21において局
部発振器22で発振されている発振信号と混合される。
この発振信号の周波数は、前記局部発振局19で発振さ
れている発振信号の周波数と同一である。その結果、制
御信号が復元される。当該制御信号は、アンプ26の増
幅率よりも高い増幅率を有する狭帯域アンプ23によっ
て比較的高いレベルまで増幅され、合波器17に与えら
れる。
【0043】合波器17では、この増幅された制御信号
と経路L1経由の混合信号とが混合される。その後、当
該混合された信号がダイプレクサ24を介してアンテナ
25に供給され、当該アンテナ25から電波として放射
される。図6は、アンプ26および狭帯域アンプ23の
増幅率について説明するための図である。
【0044】無線ゾーンZb の中に微小無線ゾーンZc
を形成するためには、図6(a) に示すように、前進基地
局3から放射される制御電波の強度E11,E12を基地局
2bから放射される制御電波の強度E2 の強度よりも強
くする必要がある。より具体的には、前述した図2のよ
うに微小無線ゾーンZc を無線ゾーンZa に隣接するよ
うに形成する場合には、前進基地局3から放射される制
御電波の送信出力は、約250(mW) とする必要がある。ま
た、図6(a) に示すように、基地局2bから放射される
制御電波の強度E2 は基地局2bに近づくほど大きくな
るので、たとえば前述の図4(a) でも示したように微小
無線ゾーンZc が無線ゾーンZb の中心付近に形成され
る場合には、前進基地局3から放射される制御電波の送
信出力は、前記250(mW) よりもさらに大きくする必要が
ある。
【0045】一方、この移動体通信システムでは、移動
局1との間で通信を実現するために必要な通話電波の最
低強度ETHが設定されている。具体的には、最低強度E
THとしては、通常、約5(dBμV/m)の余裕をもって約40
(dBμV/m)が設定されている。一方、通話チャネルの通
信方式としては前述のようにFDMが採用されている。
したがって、図6(b) に示すように、微小無線ゾーンZ
c が無線ゾーンZb のどの場所に形成されていようと
も、前進基地局3から放射される通話電波の強度E 31
32が微小ゾーンZc 内で前記最低強度ETH以上であれ
ば、無線ゾーンZc内の移動局1は前進基地局3と通信
することができる。そのため、たとえば微小無線ゾーン
c の半径を約500(m)とした場合における前進基地局3
の送信出力は、約100(mW) 以上であればよい。
【0046】このように、制御電波の送信出力は、通話
電波の送信出力の2倍以上とする必要がある。一方、制
御電波および通話電波の元になる制御信号および通話信
号は、基地局2aから光ファイバ5を介して与えられて
きたときにはほぼ同レベルである。したがって、この実
施形態では、光ファイバ5を介して基地局2aから与え
られた混合信号の中から制御信号成分のみを抽出して当
該制御信号成分を高い増幅率を有する狭帯域アンプ23
で増幅させるとともに、通話信号成分を含む混合信号を
低い増幅率を有するアンプ26で増幅させることによ
り、上記2倍以上という条件を満たすようにしている。
【0047】このように、この実施形態によれば、通話
信号を含む混合信号を増幅するアンプ26としては低い
増幅率のアンプで十分である。さらに言えば、場合によ
っては、アンプ26として電圧増幅率が「1」の単なる
インピーダンス変換を行うものでも十分である。したが
って、高い増幅率を有する広帯域アンプを備える必要の
ある従来技術に比べて、アンプの性能およびコストを下
げることができ、前進基地局3の構成を簡素化できる。
そのため、前進基地局3の設置にかかるコストの低減を
図ることができ、インフラストラクチャを容易に構築で
きるようになる。
【0048】本発明の実施の形態の説明は以上のとおり
であるが、本発明は前記実施形態に限定されるものでは
ない。たとえば前記実施形態では、前進基地局3から制
御電波および通話電波の両方を放射するようにしてい
る。しかし、たとえば次のような場合には、制御電波の
みを放射するようにしてもよい。基地局2aや基地局2
bから放射される通話電波の強度には、通常、ある程度
のマージンが設けられている。したがって、基地局2a
から放射される通話電波S4 の強度が最低強度ETH以上
となる範囲は、図7に斜線で表すように、無線ゾーンZ
a を越え、無線ゾーンZb 内に食い込んでいる。一方、
図7に示すように、この食い込んでいる範囲内に微小無
線ゾーンZc を形成するようにすれば、当該微小無線ゾ
ーンZc 内において、基地局2aから放射される通話電
波を直接利用して通話することができる。
【0049】そのため、このような場合には、前進基地
局3から通話信号を増幅して放射する必要はない。よっ
て、前進基地局3の構成として、たとえば図8に示すよ
うに、基地局2aから与えられる混合信号の中から制御
信号成分のみを抽出して当該制御信号成分を高い増幅率
で増幅させ、当該制御信号成分に対応する制御電波のみ
を放射するような構成を採用することができる。
【0050】この構成によれば、広帯域アンプそのもの
が不要となるので、前進基地局3の構成を一層簡素化で
きる。そのため、前進基地局3の設置にかかるコストを
さらに低減でき、インフラストラクチャを一層容易に構
築できるようになる。また、前記実施形態では、前進基
地局3から常時制御電波を放射することとしているが、
たとえば隣接無線ゾーンZb の通信トラフィックが増大
する時間帯にのみ制御電波を放射するようにしてもよ
い。より詳述すると、隣接無線ゾーンZ b の通信トラフ
ィックが増大する時間帯をたとえば統計的手法を用いて
求め、この求められた時間帯をメモリに記憶し、このメ
モリを前進基地局3に設ける。そして、前進基地局3
は、このメモリに記憶された時間帯にのみ狭帯域アンプ
等の内部機構をオンさせる。この構成によれば、前進基
地局3を本当に必要なときにだけ動作させることができ
るので、前進基地局3の運用を効率的に行え、前進基地
局3の寿命の長寿化に寄与できる。
【0051】なお、メモリを前進基地局3に設ける代わ
りに、当該メモリを基地局2aに設け、基地局2aが前
進基地局3の内部機構のオン/オフを制御するようにし
てもよい。さらに、次のような構成を採用してもよい。
すなわち、呼設定回数を検出するための装置を基地局2
bまたは中央センター4に備え、前記装置によって検出
された呼設定回数が予め定めるしきい値以上になったこ
とに応答して基地局2aに動作許容信号を与えるととも
に、前記呼設定回数がしきい値未満になったことに応答
して基地局2aに動作禁止信号を与える。一方、基地局
2aにおいて、動作許容信号の受信に応答して前進基地
局3の内部機構をオンさせるとともに、動作禁止信号の
受信に応答して前進基地局3の内部機構をオフさせる。
【0052】この構成によれば、統計情報ではなく現実
の通信トラフィックを検出して前進基地局3の動作を制
御しているので、前進基地局3の運用をさらに効率的に
行える。その他、この発明の範囲内で種々の設計変更を
施すことは可能である。
【0053】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、比較的
大きく増幅する必要のある制御信号をあまり大きく増幅
する必要のない情報信号とは別に増幅するから、広帯域
アンプとしては出力の小さなもので十分である。したが
って、高出力の広帯域のアンプが必要な従来技術に比べ
て、無線中継装置全体の構成の簡素化を図ることができ
る。また、アンプの使用効率の向上を図ることができ
る。そのため、コストダウンを図ることができる。よっ
て、インフラストラクチャを容易に構築することができ
る。
【0054】また、請求項2記載の発明によれば、基地
局から放射される情報電波を利用できる範囲内に微小無
線ゾーンを形成しているから、無線中継装置から情報電
波を放射する必要はない。したがって、無線中継装置内
に信号を分離する手段や信号を合成する手段を備える必
要はなく、そのうえ情報信号を増幅するための構成はま
ったく不要となる。よって、無線中継装置の構成を一層
簡素化することができる。
【0055】また、請求項3または請求項4記載の発明
によれば、無線ゾーンから当該無線ゾーンに隣接してい
ない無線ゾーンにジャンプしたような現実にはありえな
い状況が発生することがないので、基地局を円滑に変更
できる。そのため、円滑な通信サービスの実現を図るこ
とができる。特に、請求項3記載の発明によれば、隣接
無線ゾーンにおける電波の強度が比較的低い場所に微小
無線ゾーンが形成されるから、制御信号を増幅する手段
の増幅率を低く抑えることができる。
【0056】また、請求項5または6記載の発明によれ
ば、無線中継装置を需要の高いときにだけ動作させてい
るので、無線中継装置を効率的に使用することができ
る。よって、省エネルギー化および無線中継装置の長寿
命化に貢献できる。また、請求項7記載の発明によれ
ば、動的情報に基づいて無線中継装置の動作を制御して
いるから、無線中継装置を一層効率的に使用でき、省エ
ネルギー化および長寿命化に一層貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された一実施形態にかかる移動
体通信システムの構成を説明するための概念図である。
【図2】前進基地局の送信出力の具体的数値例を説明す
る際に想定した移動体通信システムの構成を示す概念図
である。
【図3】前進基地局の設置位置を限定した理由を説明す
るために、前進基地局を限定していない位置に設置した
場合の移動体通信システムの構成を示す図である。
【図4】前進基地局の設置位置の具体例について説明す
るための図である。
【図5】前進基地局、および当該前進基地局に接続され
た基地局の内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図6】前進基地局内部における2つのアンプの増幅率
の相違について説明するための図である。
【図7】この発明が適用された他の実施形態にかかる移
動体通信システムにおける微小無線ゾーンの形成位置に
ついて説明するための図である。
【図8】この発明が適用された他の実施形態にかかる移
動体通信システムの一部である前進基地局の内部構成を
概略的に示すブロック図である。
【図9】従来の親局を用いた移動体通信システムを説明
するための概念図である。
【符号の説明】
1,1c 移動局 2a,2b 基地局 3 前進基地局 5 光ファイバ 19 分配器 20 BPF 23 狭帯域アンプ 17 合波器 L1,L2 経路 Za ,Zb 無線ゾーン Zc 微小無線ゾーン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線ゾーンに設置された基地局に有線接続
    され、前記無線ゾーンに隣接する1または複数の無線ゾ
    ーン(以下「隣接無線ゾーン」という。)のうちいずれ
    かに固有の微小無線ゾーンを形成し、前記基地局と前記
    微小無線ゾーン内の移動局との間の通信を中継するため
    の無線中継装置であって、 前記基地局から与えられる信号を2つの経路に分離する
    ための手段と、 前記2つの経路のうち一方の経路に分離された信号から
    制御信号のみを抽出するための手段と、 この抽出された制御信号を、前記微小無線ゾーンを形成
    できるレベルまで増幅するための手段と、 この増幅された制御信号、および前記2つの経路のうち
    他方の経路に分離された信号を合成するための手段と、 合成後の信号に対応する電波を放射するための手段とを
    含むことを特徴とする無線中継装置。
  2. 【請求項2】無線ゾーンに設置された基地局に有線接続
    され、1または複数の隣接無線ゾーンのうちいずれかに
    固有の微小無線ゾーンを形成し、前記基地局と前記微小
    無線ゾーン内の移動局との間の通信を中継するための無
    線中継装置であって、 前記微小無線ゾーンは、前記基地局から放射される情報
    電波を予め定める最低強度以上の強度で受信できる場所
    に形成されるものであり、 前記基地局から与えられる信号から制御信号のみを抽出
    するための手段と、 この抽出された制御信号を、前記微小無線ゾーンを形成
    できるレベルまで増幅するための手段と、 この増幅された制御信号に対応する電波を放射するため
    の手段とを含むことを特徴とする無線中継装置。
  3. 【請求項3】前記微小無線ゾーンは、前記基地局が設置
    された無線ゾーンに隣接するように形成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の無線中継装
    置。
  4. 【請求項4】前記微小無線ゾーンは、前記基地局が設置
    された無線ゾーンまたは当該無線ゾーンの隣接無線ゾー
    ン、以外の無線ゾーンに隣接しないように形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線
    中継装置。
  5. 【請求項5】時計と、 特定の時間帯が予め記憶された記憶手段と、 時計で計時している時刻が前記記憶手段に記憶された時
    間帯に含まれている場合にのみ、当該無線中継装置を動
    作させる制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の無線中継装置。
  6. 【請求項6】前記請求項1または請求項2記載の無線中
    継装置、およびこの無線中継装置が有線接続された基地
    局を含む無線中継システムであって、前記基地局は、 時計と、 特定の時間帯が予め記憶された記憶手段と、 時計で計時している時刻が前記記憶手段に記憶された時
    間帯に含まれている場合にのみ、前記無線中継装置を動
    作させる手段とを含むものであることを特徴とする無線
    中継システム。
  7. 【請求項7】前記請求項1または請求項2記載の無線中
    継装置、この無線中継装置が有線接続された基地局、お
    よび前記隣接無線ゾーンに設置された隣接基地局を含む
    無線中継システムであって、 前記隣接基地局は、隣接無線ゾーン内の移動局が当該隣
    接基地局に呼設定を要求した一定時間当りの回数を検出
    するための手段と、この検出された回数が予め定めるし
    きい値以上に達している場合に、無線中継装置の動作を
    許容する信号を前記基地局に与える手段とを含むもので
    あり、 前記基地局は、前記隣接基地局から無線中継装置の動作
    を許容する信号が与えられている場合にのみ、無線中継
    装置を動作させる手段を含むものであることを特徴とす
    る無線中継システム。
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