JPH09320476A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JPH09320476A
JPH09320476A JP13218796A JP13218796A JPH09320476A JP H09320476 A JPH09320476 A JP H09320476A JP 13218796 A JP13218796 A JP 13218796A JP 13218796 A JP13218796 A JP 13218796A JP H09320476 A JPH09320476 A JP H09320476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filament
hat
lead
magnetron
filaments
Prior art date
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Pending
Application number
JP13218796A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Aiga
正幸 相賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管軸方向における熱電子の放出量を均一化
し、雑音の発生を抑制することのできるマグネトロンを
提供する。 【解決手段】 フィラメント5aの線径およびコイルピ
ッチを中央部から端部に向って漸次小さくするとともに
炭化層6aの炭化率をより均一にしたマグネトロン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波を発生
するマグネトロンに係り、特に雑音を抑制するマグネト
ロンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマグネトロンに関する構造を図4
および図5に示し、以下これらの図に基づき説明を行
う。なお、図5は図4の要部拡大図である。
【0003】図4において、1は陽極筒体で、中心方向
に複数のベイン2が形成される。5は同一線径で同一の
コイルピッチに形成されたフィラメントで、前記陽極筒
体1の中心軸上に配置され、前記ベイン2との間に作用
空間9を形成する。3、4はトップハットとエンドハッ
トで、前記フィラメント5の上、下端部を接合し、フィ
ラメント5を支持するとともに、トップリード7および
エンドリード8が各々接合され、前記フィラメント5、
前記トップリード7および前記エンドリード8とともに
陰極構体を構成する。
【0004】図5において、6はフィラメント5に形成
した炭化層で、炭素を有する希薄な(真空に近い)ガス
中で、フィラメント5を発振時よりさらに高い温度に昇
温し、炭化させることで形成される。前記炭化層6は、
機械的に脆い性質があり、取扱が難しく、トップハット
3およびエンドハット4をろう付け等で接合する際に接
合が困難であるため、炭化層6形成時はフィラメント5
単体でなく前記陰極構体を構成した状態で行われる。
【0005】上記構成のマグネトロンにおいて、発振時
にフィラメント5は、炭化層6の形成時と同様に高温に
され、熱電子を放出する。フィラメント5は同一線径の
ため、電気抵抗は管軸方向に均一で、発生する熱も均一
であるが、熱容量が大きい前記トップハット3およびエ
ンドハット4によりフィラメント5端部の熱を奪われる
ため、フィラメント5の温度は、中央部から端部へ向っ
て漸次低くなる偏位を生じる。
【0006】フィラメント5から放出される熱電子の量
は、フィラメント5の温度と炭化率に依存し、フィラメ
ント5の温度が高く、炭化率が大きくなるほど多くなる
ため、フィラメント5の温度の偏位により、熱電子の放
出量は中央部から端部へ向って漸次少なくなる偏位を生
じていた。
【0007】また、炭化層6の形成時において、フィラ
メント5の温度は発振時と同様に中央部から端部に向っ
て漸次低くなるため、図5の如く炭化率は、中央部から
端部に向って漸次小さくなる。したがって、熱電子は中
央部から端部に向って漸次放出され難くなり、熱電子の
放出量の偏位をより大きくしていた。
【0008】上記の放出時における熱電子の偏位は、熱
電子が周回運動をする前のフィラメント5の周囲に空間
電荷層を形成する際に、熱電子は管軸方向のドリフト運
動をし、平均化される。このドリフト運動は、発振に不
要なため、雑音を発生させる原因になっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、管軸方向に
おける熱電子の放出量を平均化し、雑音の発生を抑制す
ることのできるマグネトロンを提供することを課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第一
の手段は、複数のベインを中心方向に形成した陽極筒体
と、該陽極筒体の中心軸上に配置されるフィラメント
と、該フィラメントの上、下端部を支持するトップハッ
トおよびエンドハットと、該トップハットとエンドハッ
トに接合されるトップリードおよびエンドリードとを備
え、前記フィラメントの線径を中央部から端部に向って
漸次径小に形成したことを特徴とする。
【0011】上記課題を解決する第二の手段は、複数の
ベインを中心方向に形成した陽極筒体と、該陽極筒体の
中心軸上に配置されるフィラメントと、該フィラメント
の上、下端部を支持するトップハットおよびエンドハッ
トと、該トップハットとエンドハットに接合されるトッ
プリードおよびエンドリードとを備え、前記フィラメン
トのコイルピッチを中央部から端部に向って漸次小さく
したことを特徴とする。
【0012】上記課題を解決する第三の手段は、複数の
ベインを中心方向に形成した陽極筒体と、該陽極筒体の
中心軸上に配置され、表面に炭化層を形成するフィラメ
ントと、該フィラメントの上、下端部を支持するトップ
ハットおよびエンドハットと、該トップハットとエンド
ハットに接合されるトップリードおよびエンドリードと
を備え、前記フィラメントの炭化率を中央部から端部に
向って漸次大きくしたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
3に示し、以下これらに基づき説明する。なお、従来技
術と同一部品は同一符号を付して説明を省略する。図
中、5a乃至5cはフィラメントで、6a乃至6cは炭
化層である。
【0014】図1に示される実施の形態では、フィラメ
ント5aの線径を、中央部から端部に向って漸次経小に
形成している。上記構成により、前記フィラメント5a
の電気抵抗は、中央部から端部に向かって漸次大きくな
るため、フィラメント5aの温度は、中央部から端部に
向かって漸次高温となる。これにより、陰極構体全体と
して略均一な温度になる。また、炭化層6a形成時のフ
ィラメント5aの温度をより平均化するため、フィラメ
ント5aの炭化率をより平均化できる。したがって、管
軸方向における熱電子はより均一に放出され、雑音の発
生を抑制できる。
【0015】図2に示される実施の形態では、フィラメ
ント5bのコイルピッチを、中央部から端部に向って漸
次小さくしている。上記構成により、フィラメント5b
の温度は、中央部から端部に向かって漸次高温となる。
これにより、陰極構体全体として略均一な温度になる。
また、炭化層6bの形成時にフィラメント5bの温度を
より平均化するため、フィラメント5bの炭化率をより
平均化できる。したがって、図1の実施の形態同様に、
管軸方向における熱電子はより均一に放出され、雑音の
発生を抑制できる。
【0016】図3に示される実施の形態では、炭化層6
cの形成時に、トップハット3およびエンドハット4
を、フィラメント5cの温度以上に昇温している。これ
により、フィラメント5cの炭化層6cは、中央部から
端部に向かって漸次厚く(炭化率が高く)形成される。
上記構成により、発振時の熱電子は、フィラメント5c
端部の温度が低くても熱電子が放出され易くなる。した
がって、熱電子の放出量はより平均化され、図1に示さ
れる実施の形態と同様に雑音の発生を抑制できる。
【0017】
【発明の効果】第一項の発明によれば、発振時のフィラ
メントの温度を平均化できるため、管軸方向における熱
電子の放出量を平均化し、雑音の発生を抑制することの
できるマグネトロンを提供することをができる。
【0018】第二項の発明によれば、第一項の発明と同
様に発振時のフィラメントの温度を平均化できるため、
管軸方向における熱電子の放出量を平均化し、雑音の発
生を抑制することのできるマグネトロンを提供すること
をができる。
【0019】第三項の発明によれば、フィラメント端部
の温度が低くても熱電子が放出され易くなるため、管軸
方向における熱電子の放出量を平均化し、雑音の発生を
抑制することのできるマグネトロンを提供することをが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す要部断面図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態の他の例を示す要部断面図
である。
【図3】本発明の実施の形態の別の例を示す要部断面図
である。
【図4】従来例の要部断面図である。
【図5】従来例の図5の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 陽極筒体 2 ベイン 3 トップハット 4 エンドハット 5、5a〜5c フィラメント 6、6a〜6c 炭化層 7 トップリード 8 エンドリード 9 作用空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のベインを中心方向に形成した陽極
    筒体と、該陽極筒体の中心軸上に配置されるフィラメン
    トと、該フィラメントの上、下端部を支持するトップハ
    ットおよびエンドハットと、該トップハットとエンドハ
    ットに接合されるトップリードおよびエンドリードとを
    備え、前記フィラメントの線径を、中央部から端部に向
    って漸次径小に形成したことを特徴とするマグネトロ
    ン。
  2. 【請求項2】 複数のベインを中心方向に形成した陽極
    筒体と、該陽極筒体の中心軸上に配置されるフィラメン
    トと、該フィラメントの上、下端部を支持するトップハ
    ットおよびエンドハットと、該トップハットとエンドハ
    ットに接合されるトップリードおよびエンドリードとを
    備え、前記フィラメントのコイルピッチを、中央部から
    端部に向って漸次小さくしたことを特徴とするマグネト
    ロン。
  3. 【請求項3】 複数のベインを中心方向に形成した陽極
    筒体と、該陽極筒体の中心軸上に配置され、表面に炭化
    層を形成するフィラメントと、該フィラメントの上、下
    端部を支持するトップハットおよびエンドハットと、該
    トップハットとエンドハットに接合されるトップリード
    およびエンドリードとを備え、前記フィラメントの炭化
    率を、中央部から端部に向って漸次大きくしたことを特
    徴とするマグネトロン。
JP13218796A 1996-05-27 1996-05-27 マグネトロン Pending JPH09320476A (ja)

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JP13218796A JPH09320476A (ja) 1996-05-27 1996-05-27 マグネトロン

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1777727A2 (en) 2005-10-21 2007-04-25 Rigaku Corporation Filament for X-ray tube and X-ray tube having the same
JP2015118895A (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 東芝ホクト電子株式会社 マグネトロン

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1777727A2 (en) 2005-10-21 2007-04-25 Rigaku Corporation Filament for X-ray tube and X-ray tube having the same
EP1777727A3 (en) * 2005-10-21 2009-10-21 Rigaku Corporation Filament for X-ray tube and X-ray tube having the same
JP2015118895A (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 東芝ホクト電子株式会社 マグネトロン

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