JPH09319979A - 移動体管理装置 - Google Patents

移動体管理装置

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JPH09319979A
JPH09319979A JP13734496A JP13734496A JPH09319979A JP H09319979 A JPH09319979 A JP H09319979A JP 13734496 A JP13734496 A JP 13734496A JP 13734496 A JP13734496 A JP 13734496A JP H09319979 A JPH09319979 A JP H09319979A
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JP
Japan
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electromagnetic wave
movement
signal
human body
reception
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Application number
JP13734496A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kanai
宏彰 金井
Junichi Matsumoto
純一 松本
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Kanai Juyo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kanai Juyo Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外来電波の妨害等による誤検出を防止して盗
難防止等の信頼性を向上する。 【解決手段】 管理対象の物体(商品2)に特定周波数
の電磁波に共振する電磁波共振素子1を取付け、物体の
移動を検出する位置に、特定周波数の電磁波を輻射する
第1送信装置3と、物体が接近し共振素子1の共振によ
り第1送信装置3の輻射エネルギが減少したときに少な
くとも周波数が特定周波数と異なる電磁波を輻射する第
2送信装置4と、両送信装置3,4から輻射された電磁
波を受信して検波し、両周波数の電磁波それぞれの受信
検出信号を出力する受信装置5と、少なくとも両受信検
出信号の受信装置5からの同時出力を条件に物体の移動
を検出する論理回路構成の移動検出回路6とを設け、送
信装置3,4、受信装置5の一部をあらかじめ余熱し、
物体の移動を検出する位置に設けた人体センサ7による
人体の感知信号により、送信装置及び受信装置を機能さ
せるための電源をオン状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品の盗難防止等
の物品の保管、管理及び人の移動の監視、管理等に用い
られる、電磁波を利用した移動体管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種移動体管理装置は、商品の
盗難防止に用いられる場合、商品にコイル(インダクタ
ンス)L,コンデンサ(キャパシタンス)Cの共振素子
構成のタグ(ラベル)等を取付けるとともに、売場のレ
ジが設けられている販売管理所、出入口等に電磁波を輻
射する送信装置等を設けて形成される。
【0003】そして、送信装置から例えばHF〜VHF
帯の電磁波を輻射し、前記のタグ等が取付けられたまま
の商品、すなわち未支払商品の所持者が接近したとき
に、タグ等の共振(感応)を、送信装置の輻射エネルギ
の低下変動等から検出し、警報(アラ−ム)を発生した
り通行ゲ−トを閉じたりして盗難を防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の盗難防止に
用いられる移動体管理装置の場合、送信装置が輻射する
電磁波は、タグ等の感応範囲、すなわち検出範囲の設定
等の面から比較的微弱であるにもかかわらず、単一周波
数波又は単純な変調波の電波である。
【0005】そのため、従来装置においては、外来電磁
波の妨害等により極めて容易に誤動作、誤検出が生じ、
信頼性が低く、場合によっては人権問題等をも招来する
問題点がある。
【0006】しかも、同一フロアや上、下階のフロア等
の近接した複数の場所でこの種管理装置を複数台同時に
使用すると、電磁波の相互の混信、干渉等に起因する障
害(誤検出)が生じ易く、実際には、同一フロア等の近
接した場所ではこの種移動体管理装置を複数台使用する
ことができない問題点もある。
【0007】そして、この種移動体管理装置を商品を含
む種々の物品の保管、管理及び人の移動の監視、管理等
に用いた場合、前記と同様の問題が生じる。
【0008】本発明は、外来電磁波の妨害等による誤検
出を防止して信頼性を向上することを課題とし、さらに
は、装置間での誤検出を防止して同一フロア等の近接し
た場所での複数台の同時使用を可能にすることも課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の移動体管理装置においては、管理対象の
物体に特定周波数の電磁波に共振する電磁波共振素子を
取付け、物体の移動を検出する位置に、特定周波数の電
磁波を輻射する第1送信装置と、物体が接近し電磁波共
振素子の共振により第1送信装置の輻射エネルギが減少
したときに少なくとも周波数が特定周波数と異なる電磁
波を輻射する第2送信装置と、両送信装置から輻射され
た電磁波を受信して検波し、両周波数の電磁波それぞれ
の受信検出信号を出力する受信装置と、少なくとも両受
信検出信号の受信装置からの同時出力を条件に物体の移
動を検出する論理回路構成の移動検出回路とを設け、送
信装置及び受信装置の一部、又は送信装置の一部、或い
は受信装置の一部をあらかじめ余熱するか、又は待機状
態とし、物体の移動を検出する位置に設けた人体センサ
による人体の感知信号により、送信装置及び受信装置を
機能させるための電源をオン状態にする。
【0010】したがって、電磁波共振素子を取付けた物
体が移動を検出する位置に接近すると、第1送信装置か
ら特定周波数の電磁波が輻射されるとともに、第2送信
装置から異なる周波数の電磁波が輻射され、受信装置及
び移動検出回路により、両送信装置から輻射された電磁
波の同時受信を条件に物体の移動が検出される。
【0011】この場合、少なくとも周波数が異なる2種
類の電磁波の受信を検出の条件とするため、外来電磁波
の妨害等による誤検出を防止して、高い確度で物体の接
近(移動)が検出される。
【0012】また、本発明の移動体管理装置において
は、信頼性を一層高め、しかも、近接した場所での複数
の装置の同時使用も可能にするため、第1送信装置ある
いは第2送信装置に、特定の周波数の電磁波に多重して
輻射される装置識別用の識別信号を発生する識別信号発
生回路を設け、受信装置に、受信信号から識別信号を復
調し、識別信号の受信検出信号を出力する識別信号復調
回路を設け、移動検出回路により、少なくとも第1送信
装置、第2送信装置から輻射された電磁波の受信検出信
号及び識別信号の受信検出信号の受信装置からの同時出
力を条件に管理対象の物体の移動を検出する。
【0013】したがって、自装置の識別信号の受信が物
体の移動を検出する条件に加えられ、この識別信号と前
記の2種類の電磁波とが同時に受信されたときにのみ物
体の移動が検出され、検出確度が一層高くなる。
【0014】そして、識別信号が装置毎に異なるため、
接近した場所で複数台を同時に使用しても、他の装置が
輻射した電磁波等による誤検出は発生しない。
【0015】また、本発明の移動体管理装置において
は、信頼性を一層高め、しかも、電力消費量を低減する
ため、人体センサが人体を感知したとき、設定時間内に
限ってセンサ信号を機能させ、感知信号を出力する。
【0016】
【発明の実態の形態】本発明の実施の形態につき、図1
ないし図7を参照して説明する。 (第1の形態)まず、本発明の実施の第1の形態につい
て、図1ないし図4を参照して説明する。
【0017】図1は商品の盗難防止に用いた場合の全体
構成を示し、電磁波共振素子1はLC共振素子構成の直
列又は並列の共振回路を有するタグ(ラベル)等からな
り、図2に示すように管理対象の物体である商品2に貼
付等して取付けられ、特定周波数、すなわち第1の周波
数f1の電磁波に共振(感応)する。
【0018】一方、売場の販売管理所、出入口等の商品
2の移動を検出する位置(以下検出位置という)に、第
1送信装置3,第2送信装置4,受信装置5,移動検出
回路6の他、人体センサ7,通行ゲ−ト8及びその制御
回路9,警報器(アラ−ム)10が設けられる。なお、
商品2の移動を検出する場所は、詳しくは、例えば販売
管理所のレジより出入口側の通路等である。
【0019】そして、第1送信装置3は常時発振する基
本波の発振器11を有し、この発振器11の単一周波数
の出力を逓倍・増幅器12により逓倍・増幅し、例えば
HF〜VHF帯の第1の周波数f1の信号を形成する。
【0020】さらに、この信号を変調回路13を介して
電力増幅器14により適当に電力増幅し、電力増幅器1
4の電力をアンテナ位相器15を介してアンテナ16に
給電し、アンテナ16から第1の周波数f1の電磁波を
輻射する。
【0021】このとき、位相器15はアンテナ16への
給電位相を変位させてその指向性を水平方向と垂直方向
とが部分的に合成されて近似的に無指向性になるように
し、検出範囲(感知エリア)の水平及び垂直方向に電磁
波が輻射されるようにする。
【0022】このようにすることにより、検出範囲が水
平方向だけでなく垂直方向にも広がって3次元的にな
り、とくに、電磁波共振素子1の高さ、すなわち商品2
の所持位置(高さ方向)等によらず、その移動を検出す
ることができる。
【0023】ところで、第1送信装置3の発振器11、
及び受信装置5の高周波増幅部26をあらかじめ余熱す
るか、又は待機状態としておき、物体の移動を検知する
位置に、人体が入った場合、人体センサ7による感知信
号により、送信装置3及び受信装置5を機能させるため
のすべての電源をオン状態にし作動させることができ
る。したがって、物体の移動を検出する位置に人体が入
った場合のみ送信装置及び受信装置が作動することか
ら、送信装置及び受信装置が常時作動状態にある従来の
方法にくらべ、外来電磁波による妨害や電磁波に起因す
る干渉等による誤動作を防止することができる。
【0024】また、同一フロア或いは上,下階のフロア
等の近接した場所に設けた同種の移動体管理装置との間
の電磁波の相互の混信,干渉等に起因する誤検出を防止
するため、第1送信装置3に識別信号発生回路17が設
けられる。
【0025】この発生回路17は例えば図3に示すよう
に構成され、信号発生器18の例えば可聴周波数の1又
は複数の周波数信号を整定回路19を介して識別信号形
成回路20に供給し、この回路20及び次段の多重化回
路21により発振器11の出力信号の変調が可能な可聴
周波数帯の識別信号を形成する。
【0026】この識別信号は、例えば、1又は複数の周
波数信号或いは複数の周波数信号の多重化信号を用いた
符号化処理,それらの信号のレベルの高低の組合せ処理
等の種々の信号処理により形成され、具体的には例えば
図4の(a),(b),(c)それぞれに示すような信
号からなる。
【0027】なお、図4の(a),(b)は複数の周波
数信号を組合せて形成された場合の波形を示し、同図の
(c)は多重化信号と単一の周波数信号とを組合せて形
成された場合の波形を示し、図中の斜線のパルスが多重
化信号である。また、識別信号は移動体管理装置毎に符
号内容等が異なり、各移動体管理装置の固有の信号であ
る。
【0028】そして、識別信号発生回路17により形成
された識別信号は変調回路13に供給され、発振器11
の信号が識別信号によりFM変調され、第1の周波数f
1の電磁波に識別信号が多重されてアンテナ16から輻
射される。なお、識別信号発生回路17は、第2送信装
置4に設けることもできる。なお、識別信号の多重化は
振幅変調等で行ってもよいが、FM変調して多重化する
ことにより外来電磁波の妨害等を受けにくくなる利点が
ある。
【0029】そして、電磁波共振素子1は例えば販売管
理所のレジにおいて、料金の支払いを条件に、共振作用
を起こさないように不能化処理が施される。この処理
は、例えば電磁波共振素子1を有するタグ等にパンチ孔
を形成したりアルミ箔を貼付したりして、電磁波共振素
子1の回路断線,回路定数の変化を生じさせるものであ
る。
【0030】そして、この不能化処理が施されると、そ
の商品2が検出位置に接近し、電磁波共振素子1が検出
範囲に到達しても、電磁波共振素子1は共振することが
なく、通行ゲ−ト8が閉じたり警報器10が鳴動したり
することはない。
【0031】一方、前記の不能化処理が施されない商品
2が検出位置に接近し、その所持者が通行ゲ−ト8を通
過しようとすると、商品に取付けられた電磁波共振素子
1が第1の周波数f1の電磁波に共振する。
【0032】この共振が生じると、第1送信装置3の電
磁波の輻射エネルギは一部が電磁波共振素子1に吸収さ
れて低下し、この輻射エネルギの低下変動が第2送信装
置4の制御回路22により監視,検出され、この検出に
基づく制御回路22の制御により第2送信装置4の発振
・増幅回路23が少なくとも周波数が第1の周波数f1
と異なる電磁波をアンテナ24から輻射する。なお、制
御回路22は例えばダイオ−ドにより第1送信装置3の
電磁波を平滑してその輻射エネルギの変動を監視する。
【0033】また、第2送信装置4が輻射する電磁波
は、その周波数が第1の周波数f1と異なっていればよ
く、例えば、単一の搬送波の電磁波であってもよく、ま
た、単一周波数の信号,パルス性の信号又は周波数やレ
ベルが異なる種々の信号の多重化信号により前記搬送波
を種々の変調方式で変調した電磁波等であってもよい
が、ここでは、構成及び説明を簡単にするため、第2の
周波数f2(f1≠f2)の搬送波の電磁波とする。
【0034】さらに、アンテナ24は受信装置5が受信
可能なように、例えば無指向性のアンテナからなる。そ
して、第1,第2の周波数f1,f2の電磁波は受信装
置5のアンテナ25を介してその高周波増幅器26に受
信され、局部発振器27,混合回路28,中間周波増幅
器29及び検波・復調器30のス−パ−ヘテロダイン方
式の検波により第1の周波数f1の電磁波の受信が検出
されると、検波・復調器30から移動検出回路6に「f
1検知」の受信検出信号が供給される。
【0035】また、高周波増幅器26の第2の周波数f
2の電磁波が検出器31により検波されてその受信が検
出されると、検波器31から移動検出回路6に「f2検
知」の受信検出信号が供給される。
【0036】さらに、検波・復調器30は内部の識別信
号復調回路32により入力信号に多重された識別信号を
復調すると、例えばその復調出力を識別信号の受信検出
信号として移動検出回路6に供給する。
【0037】また、この例では検出の確度を一層高める
ため、人体センサ7により通行ゲ−ト8に当該商品の所
持者等の人間が接近したことを検出し、人間が通行ゲ−
ト8に近づいたときにのみ人体センサ7から移動検出回
路6に人体検出信号を供給する。
【0038】そして、移動検出回路6は論理回路等によ
り形成され、例えば信号比較により復調回路32の受信
検出信号が自装置の識別信号か否かを判別し、「f1検
知」,「f2検知」の受信検出信号及び自装置の識別信
号の受信検出信号が同時に入力され、しかも、人体セン
サ7の人体検出信号が入力され、複数の検出要素が全て
揃ったときにのみ、未支払の商品(盗難品)2の売場外
への移動を検出し、移動検知信号を制御回路9及び警報
機10に供給する。この供給により、通行ゲ−ト8が閉
じてその商品2の所持者の出場阻止又は捕捉を行うとと
もに、警報機10がLEDの点灯表示やブザ音等で警報
する。
【0039】そして、図1の構成の場合、少なくとも、
第1送信装置3の電磁波共振素子1に感応する電磁波
と、この感応に応動した第2送信装置4の少なくとも周
波数が異なる電磁波とを同時に受信することを商品2の
移動の検出条件にしているため、外来電磁波等により第
1送信装置3の電磁波と同じ電磁波が生じたりしても誤
動作することがなく、従来装置より外来電磁波の妨害等
を受けにくく、検出の確度が向上して信頼性が向上す
る。
【0040】しかも、第1送信装置あるいは第2送信装
置の電磁波に移動体管理装置毎の識別信号が多重され、
自装置の識別信号の受信が商品2の移動の検出条件に加
えられるため、外来電磁波の妨害等を一層受けにくくな
るとともに、同一フロアや上,下階のフロア等の近接し
た複数の場所で複数台の移動体管理装置を同時使用して
も、他の装置から輻射された電磁波に基づく誤検出が生
じることがなく、従来は不可能な複数台の移動体管理装
置の使用が可能になる。
【0041】さらに、人体センサ7の人体の接近検出
も、商品2の移動の検出条件の1つとしたため、検出の
確度がさらに一層向上する。なお、人体センサ7は電磁
波障害防止機能を有し、太陽光線等の影響を避ける構造
とすれば、より信頼性を高めることができ、赤外線セン
サ、体温センサ、焦電センサなどを用いることができ
る。
【0042】(第2の形態)つぎに、本発明の実施の第
2の形態について、図5を参照して説明する。図5は図
1とほぼ同一の構成の#1,#2の2台の移動体管理装
置33,34を近接した場所で同時使用する場合を示
す。
【0043】この場合、装置33,34の相互の干渉並
びに電磁波障害に起因する誤動作をなくすため、両装置
33,34が輻射する電磁波の周波数を完全同一又は精
密或いは準精密に制御し、かつ、装置33,34毎に異
なる識別信号を設定する。
【0044】すなわち、図5においては、装置33,3
4の識別信号を例えば1,2の符号の信号とし、かつ、
装置33,34の基本波の発振器である図1の発振器1
1をVCO等の制御発振器とし、両装置33,34の発
振器11間に発振源となる水晶振動装置の精密周波数発
振装置35と、精密周波数制御装置36とを設け、発振
装置35を緩衝増幅器(図示せず),制御装置36を介
して両装置33,34の発振器11に結合し、両装置3
3,34の発振器11の周波数(基本波の周波数)を制
御する。
【0045】したがって、近接した場所で両装置33,
34を相互の干渉等なく使用することができ、複数台同
時使用時の信頼性等が一層向上する。なお、装置33,
34間に発振装置35,制御装置36を設ける代わり
に、つぎの<1>又は<2>の方法で両装置33,34
の基本波の周波数を一致又は精密又は準精密に制御する
ようにしてもよい。
【0046】<1> 一方の装置33又は34の発振器
11を発振装置35により形成するとともに一方の装置
33又は34に制御装置36を設け、他方の装置34又
は33の発振器11を、例えばパリキャップ・ダイオ−
ドを使用したVXO回路とし、一方の装置33又は34
の発振器11の発振周波数の浮動に他方の装置34又は
33の発振器11の発振周波数を従属させ、それらの周
波数を相互に準精密化する。
【0047】<2> 両装置33,34の発振器11
に、周波数精度が、通常の環境条件下において、少なく
とも±10ppm〜15ppm程度のものを使用し、相
互の周波数を準精密化する。
【0048】(第3の形態)つぎに、本発明の実施の第
3の形態について、図6を参照して説明する。図6にお
いて、図5と同一符号は同一もしくは相当するものを示
し、図6の場合は#1,#2,#3,#4の4台の移動
体管理装置37,38,39,40を近接した場所で同
時使用するため、発振装置35,制御装置36により前
記第2の形態の場合と同様にして、相互の干渉並びに電
磁波障害に起因する誤動作を防止する。そして、5台以
上の移動体管理装置を近接した場所で使用するときにも
同様の手法で相互の干渉等を防止することができる。
【0049】(第4の形態)つぎに、本発明の実施の第
4の形態について、図7を参照して説明する。図7にお
いて、図1と同一符号は同一もしくは相当するものを示
し、人体センサ7にはタイミング回路41を0〜1分程
度に調整可能に設けているため、タイミング回路を数秒
に設定すると、人体が通過する数秒間に限って人体セン
サ7を作動させることができる。そのため、人体が検出
する位置でとどまり再移動したときとか、或いは人体が
とどまり、他の人体が移動したときにも人体センサ7は
作動し、装置全体の信頼性をより向上することができる
ものである。
【0050】ところで、管理対象の物体は売場の商品以
外の物品であってもよく、さらには、人体等であっても
よく、本発明の移動体管理装置は、商品の盗難防止は勿
論種々の物品の倉庫等での保管,管理や人の入退場管理
等の種々の物体の移動管理に適用できる。
【0051】そして、近接した場所で複数台を同時使用
しないようなときには識別信号の多重を省いてもよく、
また、人体センサ7や通行ゲ−ト8,警報機10等は必
要に応じて設ければよい。また、電磁波共振素子1等の
構成や送信電波の形式,周波数等はどのようであっても
よいのは勿論である。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。電磁波共振素子1を取付けた物体(商品2)が移動
を検出する位置に接近すると、第1送信装置3から特定
の周波数の電磁波が輻射されるとともに、第2送信装置
4から異なる周波数の電磁波が輻射され、受信装置5及
び移動検出回路6により、両送信装置3,4から輻射さ
れた電磁波の同時受信を条件に物体の移動が検出され
る。
【0053】この場合、少なくとも周波数が異なる2種
類の電磁波の受信を検出の条件とするため、外来電磁波
の妨害等を受けることなく、高い確度で物体の接近(移
動)を検出することができ、盗難防止等の信頼性を著し
く向上することができる。
【0054】また、第1送信装置3あるいは第2送信装
置4に識別信号発生回路17を設け、受信装置5に識別
信号復調回路32を設け、移動検出回路6により、少な
くとも第1,第2の送信装置3,4から輻射された電磁
波の受信検出信号及び識別信号の受信検出信号の受信装
置5からの同時出力を条件に管理対象の物体の移動を検
出することにより、自装置の識別信号の受信が物体の移
動を検出する条件に加えられ、この識別信号と前記の2
種類の電磁波とが同時に受信されたときにのみ物体の移
動が検出され、検出確度を一層高くすることができ、し
かも、識別信号が装置毎に異なるため、接近した場所で
の複数台の同時使用により、他の装置が輻射した電磁波
による誤検出が生じることもなく、信頼性を一層向上す
ることができるとともに、従来は不可能であった近接し
た場所での複数台の同時使用を可能にすることができ
る。
【0055】また、あらかじめ余熱し、または待機状態
にあるため、装置が安定し、誤動作が少なく、電力消費
量も低減することができる。更に、人体センサが感知し
たときのみ、装置を特定した時間だけ作動させるためよ
り信頼性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態のブロック図であ
る。
【図2】図1の電磁波共振素子の取付け状態の1例の説
明図である。
【図3】図1の一部の詳細な回路ブロック図である。
【図4】(a),(b),(c)はそれぞれ図1の識別
信号の波形図である。
【図5】本発明の実施の第2の形態のブロック図であ
る。
【図6】本発明の実施の第3の形態のブロック図であ
る。
【図7】本発明の実施の第4の形態のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 電磁波共振素子 2 管理対象の物体である商品 3 第1送信装置 4 第2送信装置 5 受信装置 6 移動検出回路 7 人体センサ 17 識別信号発生回路 32 識別信号復調回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管理対象の物体に特定周波数の電磁波に
    共振する電磁波共振素子を取付け、 前記物体の移動を検出する位置に、 前記特定周波数の電磁波を輻射する第1送信装置と、 前記物体が接近し前記電磁波共振素子の共振により前記
    第1送信装置の輻射エネルギが減少したときに少なくと
    も周波数が前記特定周波数と異なる電磁波を輻射する第
    2送信装置と、 前記両送信装置から輻射された電磁波を受信して検波
    し、前記両周波数の電磁波それぞれの受信検出信号を出
    力する受信装置と、 少なくとも前記両受信検出信号の前記受信装置からの同
    時出力を条件に前記物体の移動を検出する論理回路構成
    の移動検出回路とを設け、前記送信装置及び前記受信装
    置の一部、又は前記送信装置の一部、或いは前記受信装
    置の一部をあらかじめ余熱するか、又は待機状態とし、
    前記物体の移動を検出する位置に設けた人体センサによ
    る人体の感知信号により、前記送信装置及び受信装置を
    全機能させるための電源をオン状態にすることを特徴と
    する移動体管理装置。
  2. 【請求項2】 第1送信装置あるいは第2送信装置に、
    特定周波数の電磁波に多重して輻射される装置識別用の
    識別信号を発生する識別信号発生回路を設け、受信装置
    に、受信信号から前記識別信号を復調し、前記識別信号
    の受信検出信号を出力する識別信号復調回路を設け、 移動検出回路により、少なくとも前記第1送信装置、第
    2送信装置から輻射された電磁波の受信検出信号及び前
    記識別信号の受信検出信号の前記受信装置からの同時出
    力を条件に管理対象の物体の移動を検出するようにした
    請求項1記載の移動体管理装置。
  3. 【請求項3】 前記人体センサが人体を感知したとき、
    設定時間内に限ってセンサ信号を機能させ、感知信号を
    出力するようにした請求項1記載の移動体管理装置。
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