JPH0931463A - 液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents

液晶組成物および液晶表示素子

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JPH0931463A
JPH0931463A JP8050891A JP5089196A JPH0931463A JP H0931463 A JPH0931463 A JP H0931463A JP 8050891 A JP8050891 A JP 8050891A JP 5089196 A JP5089196 A JP 5089196A JP H0931463 A JPH0931463 A JP H0931463A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal composition
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hhb
ocf3
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Application number
JP8050891A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Kondo
智之 近藤
Shuichi Matsui
秋一 松井
Yasuyuki Koizumi
靖幸 小泉
Koichi Shibata
晃一 柴田
Yasuhiro Haseba
康宏 長谷場
Norihisa Hachitani
典久 蜂谷
Etsuo Nakagawa
悦男 中川
Kazutoshi Miyazawa
和利 宮沢
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクティブマトリクス液晶表示素子用の液晶
組成物に求められる種々の特性を満たしながら、低温相
溶性に優れ、屈折率異方性が適当に大きくかつしきい値
電圧が小さい液晶組成物を提供することにある。 【解決手段】 第1成分として、式(I−a)〜(I−
b) 【化1】 で表される化合物を少なくとも1種以上含有し、第2成
分として、式(II−a)〜(II−g) 【化2】 で表される化合物を少なくとも1種以上含有することを
特徴とする液晶組成物。(上記各式中、Rは炭素数1〜
10の直鎖アルキル基、Aは1,4−シクロアルキレン
または1,4−フェニレン、X1はCF3またはOC
3、X2はFまたはOCF3、YはHまたはFを示し、
mは0または1である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネマチック液晶組
成物に関し、さらに詳しくはアクティブマトリックスL
CD用の液晶組成物およびこれを用いて構成した液晶表
示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子(LCD)は、透明電極を
備えた2枚の基板間に形成される密閉セル中に液晶組成
物を封入することにより得られている。このLCDは、
CRT(ブラウン管方式ディスプレイ)に比べ消費電力
が低い上小型化や軽量化が可能であるため、ツイストネ
マチック(TN)方式、スーパーツイストネマチック
(STN)方式、薄膜トランジスター(TFT)方式と
いった種々の方式の下に実用化されてきた。それらの中
でも特に薄膜トランジスター(TFT)等のアクティブ
マトリックスLCD(AM−LCD)が、カラー化や高
精細化の進展に合わせフラットディスプレイの本命とし
て注目されている。
【0003】このAM−LCD用液晶組成物には、 1)セル厚に応じて適当な屈折率異方性(Δn)を取り
得ること 2)LCDのコントラストを高く維持するため電圧保持
率(VHR)が高いこと 3)動画に対応するため電気光学応答が高速であること 4)使用環境に応じてネマチック液晶相範囲が大きいこ
と(ワイドレンジ) 5)駆動回路に応じて適当なしきい値電圧(Vth)を取
り得ること 等の特性が求められている。すなわち、AM−LCD
は、動作方式として上下基盤間に封入された液晶の分子
配向を90゜にツイストさせたTN表示方式を採用して
いる。このTN表示方式においては、電圧を印加しない
時に生ずる液晶セルの干渉による着色が問題で、これを
防ぎ最適なコントラストを得るためには、Δnとセル厚
d(μm)の積Δn・dをある一定の値、例えば0.5
μmに設定する必要がある。このような制限があるた
め、現在実用化されているTFT用液晶組成物のΔn
は、1st.Min.系で一般に0.07〜0.11程
度、特に0.08〜0.10が主流となっている。ま
た、近年は動画対応を目的とした高速応答性LCDの開
発要求が強まっているが、応答速度(τ)は液晶材料の
粘度(η)に比例するので、高速応答を達成するには低
粘度の液晶組成物を開発する必要がある。また、携帯用
LCDの開発を契機に、屋外使用を前提としたLCDの
開発も検討されるようになってきた。液晶組成物が屋外
使用に耐えるには、使用環境下の温度範囲を超える領域
においてもネマチック相を呈することが必要とされる。
携帯用のLCDについては、駆動電源面で制約が多い
が、軽量化のため小型化が望まれている。これに対応す
べく、液晶材料としては低消費電力のもの、すなわちV
thの低いものが望まれており、このような観点から現在
実用化されているTFT用液晶組成物は、ネマチックー
アイソトロピック相転移温度(透明点:TNI)が60℃
以上でかつスメクチック−ネマチック相転移温度
(TSN)が−20℃以下のものが主流となっている。
【0004】このような要請に応えるべく、従来より種
々の液晶性化合物やこれを含む液晶組成物が開発されて
きた。例えば、特開平2−233626号公報には、そ
の応用例2に誘電率異方性(Δε)が比較的大きなトリ
フルオロ化合物15重量%とジフルオロ化合物85重量
%からなる組成物例が開示されている。しかし、この組
成物はVthが大きく、特に低温下で含有成分の相溶性が
悪化しネマチック相範囲が小さい上、粘度が大きいとい
う欠点を有している。また、WO94/03558号公
報には、トリフルオロ化合物とジフルオロ化合物からな
る組成物例が開示されている。しかし、その実施例1と
実施例2に開示されているものは、透明点が50℃以下
と低い上Δnが0.06以下であり、実用性に欠けてい
る。さらに、実施例4以降で開示されている組成物はV
thが高いという欠点を有している。このように液晶組成
物は種々の目的に応じて鋭意検討されているが未だ十分
ではなく、常に新規な改良を要求されているのが現状で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
した従来技術の欠点を解消し、AM−LCD用液晶組成
物に求められる種々の特性を満たしながら、特に低温相
溶性に優れ、Δnが適当に大きくかつVthが小さい液晶
組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、上記の目的
を達成すべく種々の液晶化合物を用いた組成物を鋭意検
討した結果、本発明に到達した。本発明の液晶組成物
は、第1成分として、式(I−a)〜(I−b)
【0007】
【化6】 で表される化合物を少なくとも1種以上含有し、第2成
分として、式(II−a)〜(II−g)
【0008】
【化7】 で表される化合物を少なくとも1種以上含有することを
特徴とする。
【0009】(上記各式中、Rは炭素数1〜10の直鎖
アルキル基、Aは1,4−シクロヘキシレンまたは1,
4−フェニレン、X1はCF3またはOCF3、X2はFま
たはOCF3、YはHまたはFを示し、mは0または1
である。) 上記の本発明液晶組成物において、第1成分と第2成分
の含有量は液晶組成物の全重量に基ずき前者3〜45重
量%、後者55〜97重量%であることが好ましい。本
発明の液晶組成物は、さらに以下の式(III)で表され
る第1群の化合物、式(IV−a)および/または式(IV
−b)で表される第2群の化合物および式(V−a)〜
(V−c)で表される第3群の化合物から選ばれる化合
物を含有することができる。
【0010】第1群の化合物:
【0011】
【化8】 (式中、Rは炭素数1〜10の直鎖アルキル基、Z1
単結合または−C24−、X3はFまたはOCF3、Yは
HまたはFを示す。)
【0012】第2群の化合物:
【0013】
【化9】 (式中、Rは炭素数1〜10の直鎖アルキル基を示
す。)
【0014】第3群の化合物:
【0015】
【化10】 (式中、R1、R3、R5は炭素数1から10のアルキル
基またはアルケニル基を示し、いずれにおいても基中の
任意の1つまたは相隣接しない2つのメチレン基(−C
2−)は酸素原子(−O−)によって置換されてもよ
い。R2、R4、R6は炭素数1〜10のアルキル基また
はアルコキシ基、Aは1,4−シクロヘキシレンまたは
1,4−フェニレン、Z2は−CH=CH−または−C
≡C−、YはHまたはFを示し、pは0または1であ
る。) これらの本発明液晶組成物を用いることにより、本発明
目的を満足する液晶表示素子を得ることができる。本発
明の液晶組成物に用いられる第1成分の好適例として、
式(I−a)については式(I−a−1)〜(I−a−
4)、式(I−b)については式(I−b−1)〜(I
−b−8)でそれぞれ表される化合物を挙げることがで
きる。
【0016】
【化11】
【0017】
【化12】
【0018】(Rはアルキル基を示す。) これらのうちでも、特に式(I−a−2)、(I−a−
4)、(I−b−4)、(I−b−5)および(I−b
−8)で表される化合物が好ましく用いられる。第1成
分の化合物は、一般に13〜20という大きなΔεを示
すが、その割には粘度が小さい。また、Δnの値が小さ
くかつVthが低い上、熱安定性や化学的安定性にも優れ
ているので、特にTFT用液晶組成物のVthを低く維持
しながらΔnを調整するという役割を担う。その含有量
は、液晶組成物の全重量に基ずき3〜45重量%、好ま
しくは5〜40重量%である。すなわち、含有量が3重
量%未満では、本願発明目的のうち低温相溶性の改善、
適度に大きいΔnおよび低いVthといった効果が得にく
くなり、逆に含有量が45重量%を超えて多くなると、
液晶組成物の粘度が高くなったりΔnが小さくなり過ぎ
る場合があり好ましくないからである。
【0019】また、本発明の液晶組成物に用いられる第
2成分の好適例として、式(II−a)については式(II
−a−1)〜(II−a−4)、式(II−b)については
式(II−b−1)〜(II−b−4)、式(II−c)につ
いては式(II−c−1)〜(II−c−4)、式(II−
d)については式(II−d−1)〜(II−d−4)、式
(II−e)については式(II−e−1)〜(II−e−
4)、式(II−f)については式(II−f−1)〜(II
−f−8)、式(II−g)については式(II−g−1)
〜(II−g−4)でそれぞれ表される化合物を挙げるこ
とができる。
【0020】
【化13】
【0021】
【化14】
【0022】
【化15】
【0023】
【化16】
【0024】
【化17】
【0025】
【化18】
【0026】
【化19】
【0027】(Rは炭素数1〜10のアルキル基を示
す。) これらのうちでも、特に式(II−a−1)、(II−a−
2)、(II−a−3)、(II−b−2)、(II−b−
3)、(II−c−2)、(II−c−3)、(II−d−
1)、(II−d−3)、(II−e−3)、(II−f−
1)、(II−f−5)および(II−g−1)で表される
化合物が好ましく用いられる。第2成分の化合物は、Δ
εが一般に5〜10の範囲にありかつ熱的および化学的
安定性に優れていることからTFT用組成物の好適成分
化合物としてよく知られているが、これに加え透明点
(TNI)がほぼ90〜130℃の範囲にあるため、低電
圧TFT用組成物のベース化合物として最も適してい
る。その含有量は、液晶組成物の全重量に基ずき55〜
97重量%、好ましくは60〜95重量%である。すな
わち、含有量が55重量%未満では、液晶成分の相溶性
が特に低温下で悪化することがあり、逆に含有量が97
重量%を超えて多くなると、本発明目的の1つである組
成物の低粘化効果が得にくくなるからである。
【0028】本発明の液晶組成物に対しさらに加えるこ
とができる第1群〜第3群の化合物のうち、第1群の式
(III)で表される化合物の好適例として、以下の式(I
II−1)〜(III−8)で表されるものを挙げることが
できる。
【0029】
【化20】
【0030】(Rは炭素数1〜10のアルキル基を示
す。) これらのうちでも、特に式(III−1)、(III−3)お
よび(III−5)で表される化合物が好ましく用いられ
る。第1群の化合物は2環の化合物であり、特に液晶組
成物のVthを小さくする役割を担う。その含有量は、液
晶組成物の透明点が過度に下がることを防ぐため、一般
に液晶組成物の総量に基ずき30重量%以下とすること
が好ましい。
【0031】次に、第2群の式(IV−a)および式(IV
−b)で表される化合物は2または3環のクロ−ル(C
l)系化合物であり、主として液晶組成物の粘度を下げ
る役割を担う。これらの化合物はΔεが6前後と小さい
ので、多量に使用すると液晶組成物のVthを高める場合
がある。そのため、その含有量は液晶組成物の総量に基
ずき35重量%以下とすることが好ましい。
【0032】第3群の化合物の好適例として、式(V−
a)については式(V−a−1)〜(V−a−9)、式
(V−b)については式(V−b−1)〜(V−b−
4)、式(V−c)については式(V−c−1)〜(V
−c−3)でそれぞれ表される化合物を挙げることがで
きる。
【0033】
【化21】
【0034】
【化22】
【0035】
【化23】
【0036】(RおよびR’は各々独立してアルキル基
またはアルケニル基を示す。) これらの化合物のうち、特に式(V−a−1)、(V−
a−3)、(V−a−5)、(V-a−6)、(V−a
−7)、(V−b−2)、(V−b−4)、(V−c−
1)、(V−c−2)および(V−c−3)で表される
化合物が好ましく用いられる。これらの第3群の化合物
は2〜4環の構造で、負かまたは弱い正のΔεを示す。
これらのうち、2〜3環の化合物は主として組成物の
粘度低下および/またはΔn調整の目的で使用され、ま
た4環の化合物は透明点(TNI)を高くする等のネマチ
ックレンジを広げる目的および/またはΔn調整や粘度
調整の目的で使用される。その含有量は液晶組成物の全
重量に基ずき30重量%以下が好ましい。なお、本発明
の目的を達するため、前記第1〜3群の化合物の合計含
量は液晶組成物の全量に基ずき42重量%を超えるべき
ではなく、一般に35重量%以下とすることが好まし
い。
【0037】本発明の液晶組成物は、前記第1〜3群の
化合物に加え、本発明の目的、例えばVth、ネマティッ
クレンジ、Δn、Δε、粘度等の改善を目的にさらに他
の化合物を適当量含有することができる。本発明の液晶
組成物はそれ自体慣用な方法、例えば種々の成分を高温
度下で互いに溶解させるか、または各成分を有機溶媒に
溶かして混合した後減圧下溶媒を溜去する方法等により
調製される。また、必要により適当な添加物を加えるこ
とによって意図する用途に応じた改良がなされ、最適化
される。このような添加物は当業者によく知られてお
り、文献等に詳細に記載されている。通常、液晶のらせ
ん構造を誘起して必要なねじれ角を調整し逆ねじれ(r
everse twist)を防ぐため、キラルドープ
材(chiral dopant)などが添加される。
【0038】また、メロシアニン系、スチリル系、アゾ
系、アゾメチン系、アゾキシ系、キノフタロン系、アン
トラキノン系およびテトラジン系等の二色性色素を添加
すれば、ゲストホスト(GH)モード用の液晶組成物と
しても使用することができる。 本発明の液晶組成物
は、ネマチック液晶をマイクロカプセル化して作製した
NCAPや液晶中に三次元網目状高分子を形成したポリ
マーネットワーク液晶表示素子(PNLCD)に代表さ
れるポリマー分散型液晶表示素子(PDLCD)用の液
晶組成物としても使用できる他、複屈折制御(ECB)
モードや動的散乱(DS)モード用の液晶組成物として
も使用できる。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、各実施例および比較例に示す組成物におい
て、化合物の表示は下記表1に示す定義に従い、左末端
基についてはn−、nO−、nOm−、V−、Vn−、
nVm−、nVmVk−(n、mおよびkは1以上の整
数)により、結合基については2、4、E、T、V、C
F2OおよびOCF2により、環構造についてはB、B
(F)、B(F、F)、H、Py、DおよびChによ
り、右末端基については−F、−CL、−C、−CF
3、−OCF3、−OCF2H、−n、−On、−EM
e、−nVおよび−mVn(n、mは1以上の整数)に
よりそれぞれ示した。また、各化合物の含有量を示す%
は特に断りのない限り重量%を意味する。 液晶組成物
の特性のデータは、TNI(透明点)、TSN(スメクティ
ック−ネマティック相転移点)、η20(20℃における
粘度)、Δn(25℃における屈折率異方性)、Δε
(25℃における誘電率異方性)、Vth(20℃におけ
るしきい値電圧)および25℃におけるVHR(面積法
に基ずいて求めた電圧保持率)により示したが、上記T
SNは0℃、−10℃、−20℃および−30℃の各々の
フリーザー中に組成物を30日間放置した後の液晶相で
判断した。
【0040】
【表1】
【0041】比較例1 既述した特開平2−233626号公報の応用例2に
は、以下の組成物が開示されている。 3−HHB(F,F)−F 15.0% 2−HHB(F)−F 28.4% 3−HHB(F)−F 28.3% 5−HHB(F)−F 28.3% この組成物の特性を求めたところ、以下の通りであっ
た。 TNI=110.7℃ TSN<0℃ η20=25.0mPa・s Δn=0.077 Vth=2.32(V) VHR=98.8% 上記の結果からも明かな通り、この液晶組成物はVth
大きく、低温相溶性がよくい(TSNが高い)上Δnが若
干小さい値を示しており、実用性に欠けることが知られ
る。
【0042】比較例2 既述したWO94/03558号公報の実施例1には、
以下の組成物が開示されている。 7−HB(F,F)−F 10.0% 2−HHB(F,F)−F 25.0% 3−HHB(F,F)−F 35.0% 5−HHB(F,F)−F 18.0% 7−HB(F)−F 12.0% この組成物の特性を求めたところ、以下の通りであっ
た。 TNI=42.9℃ TSN<0℃ η20=22.2mPa・s Δn=0.059 Vth=1.07V VHR=98.7% 上記の結果からも明かな通り、この液晶組成物はVth
小さいが、TNI(透明点)が低く、低温相溶性がよくな
い(TSNが高い)上Δnが小さい値を示しており、実用
性に欠けることが知られる。
【0043】比較例3 比較例2で示したWO94/03558号公報の実施例
2には、以下の組成物が開示されている。 2−HHB(F,F)−F 26.0% 3−HHB(F,F)−F 26.0% 5−HHB(F,F)−F 26.0% 7−HB(F)−F 12.0% 5−H2B(F)−F 10.0% この組成物の特性を求めたところ、以下の通りであっ
た。 TNI=46.0℃ TSN<0℃ η20=21.6mPa・s Δn=0.058 Vth=1.17V VHR=98.5% 上記の結果からも明かな通り、この液晶組成物はVth
小さいが、TNI(透明点)が低く、低温相溶性がよくな
い(TSNが高い)上Δnが小さい値を示しており、実用
性に欠けることが知られる。
【0044】実施例1 下記の化合物含量からなる液晶組成物を調製した。 3O1−BEB(F)−OCF3 5.0% 2−HHB(F)−F 10.0% 3−HHB(F)−F 10.0% 5−HHB(F)−F 10.0% 2−H2HB(F)−F 14.0% 3−H2HB(F)−F 7.0% 5−H2HB(F)−F 14.0% 2−HBB(F)−F 7.5% 3−HBB(F)−F 7.5% 5−HBB(F)−F 15.0% この組成物の特性を求めたところ、以下の通りであっ
た。 TNI=88.5℃ TSN<−30℃ η20=26.5mPa・s Δn=0.093 Δε=5.1 Vth=2.11V VHR=98.6% この液晶組成物は、比較例1〜3のそれと比較して著し
く低温相溶性に優れている(TSNが低い)上Δnも大き
い。また、TNI(透明点)は実用上問題がない程度に高
いが、Vthは比較例のそれに比べ小さいことが知られ
る。
【0045】実施例2 下記の化合物含量からなる液晶組成物を調製した。 3O1−BEB(F)−OCF3 10.0% 5O1−BEB−OCF3 3.0% 5O1−HBEB−CF3 10.0% 3O1−HBEB(F)−OCF3 5.0% 1O1−HHEB(F)−OCF3 12.0% 7−HB(F)−F 5.0% 2−HHB(F)−F 5.0% 3−HHB(F)−F 5.0% 5−HHB(F)−F 5.0% 2−H2HB(F)−F 8.0% 3−H2HB(F)−F 4.0% 5−H2HB(F)−F 8.0% 2−HBB(F)−F 5.0% 3−HBB(F)−F 5.0% 5−HBB(F)−F 10.0% この組成物の特性を求めたところ、以下の通りであっ
た。 TNI=66.5℃ TSN<−30℃ η20=34.9mPa・s Δn=0.090 Δε=9.7 Vth=1.23V VHR=98.6% この液晶組成物は、比較例1〜3のそれと比較して著し
く低温相溶性に優れている(TSNが低い)上、Δnも大
きい。また、TNI(透明点)は実用上問題がない程度に
高いが、Vthは比較例1のそれに比べ小さいことが知ら
れる。
【0046】実施例3 下記の化合物含量からなる液晶組成物を調製した。 1O1−HHEB(F)−OCF3 5.0% 2−HHB(F)−F 9.0% 3−HHB(F)−F 9.0% 5−HHB(F)−F 9.0% 2−H2HB(F)−F 4.0% 3−H2HB(F)−F 2.0% 5−H2HB(F)−F 4.0% 3−HBB−F 2.0% 2−HBB(F)−F 4.0% 3−HBB(F)−F 4.0% 5−HBB(F)−F 8.0% 3−H2BB(F)−F 8.0% 3−HB−CL 6.0% 5−HB−CL 6.0% 7−HB−CL 6.0% 2−HHB−CL 6.0% 3−HHB−CL 4.0% 5−HHB−CL 4.0% この組成物の特性を求めたところ、以下の通りであっ
た。 TNI=89.9℃ TSN<−20℃ η20=21.8mPa・s Δn=0.101 Δε=5.0 Vth=2.31V VHR=98.7%
【0047】実施例4 下記の化合物含量からなる液晶組成物を調製した。 3O1−HBEB(F)−OCF3 5.0% 3O1−BEB(F)−OCF3 10.0% 2−HHB(F)−F 13.4% 3−HHB(F)−F 13.3% 5−HHB(F)−F 13.3% 3−HHB−OCF3 8.0% 2−H2HB(F)−F 4.0% 3−H2HB(F)−F 2.0% 5−H2HB(F)−F 4.0% 3−H2HB−OCF3 3.0% 5−HH2B−OCF3 5.0% 7−HB−F 4.0% 7−HB(F)−F 7.0% 5−H2HB(F,F)−F 3.0% 3−HH2B(F,F)−F 5.0% この組成物の特性を求めたところ、以下の通りであっ
た。 TNI=71.7℃ TSN<−30℃ η20=22.8mPa・s Δn=0.082 Δε=5.8 Vth=1.91V VHR=98.7% この液晶組成物は、比較例1〜3のそれと比較して著し
く低温相溶性に優れている(TSNが低い)上、Δnも大
きい。また、TNI(透明点)は実用上問題がない程度に
高いが、Vthは比較例1のそれに比べ小さいことが知ら
れる。
【0048】実施例5 下記の化合物含量からなる液晶組成物を調製した。 3O1−BEB(F)−OCF3 3.0% 5O1−BEB−OCF3 3.0% 3O1−HBEB(F)−OCF3 3.0% 2−HHB(F)−F 12.0% 3−HHB(F)−F 12.0% 5−HHB(F)−F 12.0% 2−H2HB(F)−F 8.0% 3−H2HB(F)−F 4.0% 5−H2HB(F)−F 8.0% 2−HBB(F)−F 5.0% 3−HBB(F)−F 5.0% 5−HBB(F)−F 10.0% 3−HBEB−F 5.0% 3−HHEB−F 5.0% 5−HHEB−F 5.0% この組成物の特性を求めたところ、以下の通りであっ
た。 TNI=99.8℃ TSN<−30℃ η20=27.9mPa・s Δn=0.095 Δε=6.3 Vth=2.10V VHR=98.3%
【0049】実施例6 下記の化合物含量からなる液晶組成物を調製した。 5O1−HBEB−CF3 5.0% 3−HHB−F 6.0% 2−HHB(F)−F 7.0% 3−HHB(F)−F 7.0% 5−HHB(F)−F 7.0% 3−HH2B−OCF3 4.0% 5−HH2B−OCF3 6.0% 2−HBB(F)−F 6.0% 3−HBB(F)−F 6.0% 5−HBB(F)−F 12.0% 7−HB(F)−F 6.0% 3−HHEBB−F 3.0% 5−HHEBB−F 3.0% 3−HB−O2 8.0% 3−HHB−1 4.0% 3−HHB−O1 2.0% V−HHB−1 2.0% 3−HH−4 4.0% 1O1−HH5 2.0% この組成物の特性を求めたところ、以下の通りであっ
た。 TNI=106.2℃ TSN<−30℃ η20=22.2mPa・s Δn=0.094 Δε=4.1 Vth=2.30V VHR=98.6%
【0050】実施例7 下記の化合物含量からなる液晶組成物を調製した。 3O1−BEB(F)−OCF3 10.0% 1O1−HHEB(F)−OCF3 5.0% 3O1−HBEB(F)−OCF3 3.0% 3−HHB−F 4.0% 2−HHB(F)−F 6.0% 3−HHB(F)−F 6.0% 5−HHB(F)−F 6.0% 3−H2HB−OCF3 4.0% 5−H2HB−OCF3 4.0% 2−HBB−F 4.0% 3−HBB−F 4.0% 2−HBB(F)−F 6.0% 3−HBB(F)−F 6.0% 5−HBB(F)−F 12.0% 7−HB(F)−F 4.0% 5−H2B(F)−F 2.0% 3−HB(F)VB−2 4.0% 3−HB(F)T−3 4.0% 3−HB(F)T−4 3.0% 7−HB(F,F)−F 3.0% この組成物の特性を求めたところ、以下の通りであっ
た。 TNI=84.5℃ TSN<−30℃ η20=25.6mPa・s Δn=0.105 Δε=5.4 Vth=2.10V VHR=98.5%
【0051】実施例8 下記の化合物含量からなる液晶組成物を調製した。 3O1−BEB(F)−OCF3 10.0% 1O1−HHEB(F)−OCF3 10.0% 3−HHB−F 5.0% 2−HHB(F)−F 12.0% 3−HHB(F)−F 12.0% 5−HHB(F)−F 12.0% 3−HH2B−OCF3 3.0% 2−HBB(F)−F 4.0% 3−HBB(F)−F 4.0% 5−HBB(F)−F 8.0% 3−HB−O2 10.0% 3−HHB−1 4.0% 3−HHB−O1 3.0% 1O1−HBBH−3 3.0% この組成物の特性を求めたところ、以下の通りであっ
た。 TNI=94.9℃ TSN<−30℃ η20=24.9mPa・s Δn=0.099 Δε=5.3 Vth=2.30V VHR=98.9%
【0052】実施例9 下記の化合物含量からなる液晶組成物を調製した。 3O1−BEB(F)−OCF3 6.0% 2−HHB(F)−F 10.0% 3−HHB(F)−F 10.0% 5−HHB(F)−F 10.0% 2−H2HB(F)−F 6.0% 3−H2HB(F)−F 3.0% 5−H2HB(F)−F 6.0% 3−HH2B−OCF3 5.0% 2−HBB(F)−F 2.5% 3−HBB(F)−F 2.5% 5−HBB(F)−F 5.0% 5−HB−F 6.0% 7−HB(F)−F 6.0% 3−HB−CL 4.0% 3−HHEB−F 2.0% 3−HBEB−F 2.0% 3−HH−5 3.0% 1O1−HH−5 3.0% 3−HB−O4 4.0% 3−H2BB(F,F)−F 4.0% この組成物の特性を求めたところ、以下の通りであっ
た。 TNI=98.8℃ TSN<−30℃ η20=18.1mPa・s Δn=0.083 Δε=5.7 Vth=2.09V VHR=98.8%
【0053】実施例10 下記の化合物含量からなる液晶組成物を調製した。 1O1−HHEB(F)−OCF3 15.0% 5−HB−F 8.0% 6−HB−F 8.0% 7−HB−F 8.0% 3−HBB(F)−F 10.0% 5−HBB(F)−F 10.0% 2−HHB−OCF3 7.0% 3−HHB−OCF3 7.0% 4−HHB−OCF3 7.0% 5−HHB−OCF3 7.0% 3−HH2B−OCF3 4.0% 5−HH2B−OCF3 4.0% 3−HH2B(F)−F 4.0% 3−HBBH−5 2.0% 3−HB(F)BH−3 2.0%
【0054】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、A
M−LCD用の液晶組成物に必要とされる種々の特性を
満たしながら、特に低温相溶性に優れ、Δnが適当に大
きくかつVthが小さい液晶組成物を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷場 康宏 千葉県市原市辰巳台東3丁目27番2 (72)発明者 蜂谷 典久 千葉県市原市青葉台2丁目5番地 (72)発明者 中川 悦男 千葉県市原市五井8890番地 (72)発明者 宮沢 和利 千葉県市原市ちはら台3−27−7

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1成分として、式(I−a)〜(I−
    b) 【化1】 で表される化合物を少なくとも1種以上含有し、第2成
    分として、式(II−a)〜(II−g) 【化2】 で表される化合物を少なくとも1種以上含有することを
    特徴とする液晶組成物。(上記各式中、Rは炭素数1〜
    10の直鎖アルキル基、Aは1,4−シクロヘキシレン
    または1,4−フェニレン、X1はCF3またはOC
    3、X2はFまたはOCF3、YはHまたはFを示し、
    mは0または1である。)
  2. 【請求項2】上記第1成分と第2成分が、液晶組成物の
    全重量に基ずきそれぞれ3〜45重量%および55〜9
    7重量%含まれるものである請求項1に記載の液晶組成
    物。
  3. 【請求項3】式(III)で表される化合物をさらに含有
    することからなる請求項1または2に記載の液晶組成
    物。 【化3】 (式中、Rは炭素数1〜10の直鎖アルキル基、Z1
    単結合または−C24−、X3はFまたはOCF3、Yは
    HまたはFを示す。)
  4. 【請求項4】式(IV−a)および/または式(IV−b) 【化4】 で表される化合物をさらに含有することからなる請求項
    1〜3のいずれかに記載の液晶組成物。(式中、Rは炭
    素数1〜10の直鎖アルキル基を示す。)
  5. 【請求項5】式(V−a)〜(V−c) 【化5】 で表される化合物をさらに含有することからなる請求項
    1〜4に記載の液晶組成物。(式中、R1、R3、R5
    炭素数1から10のアルキル基またはアルケニル基を示
    し、いずれにおいても基中の任意の1つまたは相隣接し
    ない2つのメチレン基(−CH2−)は酸素原子(−O
    −)によって置換されてもよい。R2、R4、R6は炭素
    数1〜10のアルキル基またはアルコキシ基、Aは1,
    4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレン、Z2
    は−CH=CH−または−C≡C−、YはHまたはFを
    示し、pは0または1である。)
  6. 【請求項6】請求項1に記載の液晶組成物を用いて構成
    した液晶表示素子。
  7. 【請求項7】請求項2に記載の液晶組成物を用いて構成
    した液晶表示素子。
  8. 【請求項8】請求項3に記載の液晶組成物を用いて構成
    した液晶表示素子。
  9. 【請求項9】請求項4に記載の液晶組成物を用いて構成
    した液晶表示素子。
  10. 【請求項10】請求項5に記載の液晶組成物を用いて構
    成した液晶表示素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006193707A (ja) * 2004-06-28 2006-07-27 Chisso Corp 液晶組成物および液晶表示素子

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