JPH09314503A - チェーンソーのガイドバー - Google Patents

チェーンソーのガイドバー

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JPH09314503A
JPH09314503A JP14167696A JP14167696A JPH09314503A JP H09314503 A JPH09314503 A JP H09314503A JP 14167696 A JP14167696 A JP 14167696A JP 14167696 A JP14167696 A JP 14167696A JP H09314503 A JPH09314503 A JP H09314503A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油供給孔の開口部に鋸屑が集積して、そ
の開口部が閉塞するおそれを防止できるとともに、その
ための構造が簡単で安価に製作することができるチェー
ンソーのガイドバーを提供する。 【解決手段】 外周縁に沿ってソーチェーン16を案内
するためのガイド溝13を形成する。側面にガイド溝1
3へ潤滑油を供給するための潤滑油供給孔18を形成す
る。潤滑油供給孔18を挟んで、ソーチェーン16の走
行方向の向う側に位置するガイド溝13aの深さD1
を、走行方向の手前側に位置するガイド溝13bの深さ
D2よりも深く形成する。潤滑油供給孔18の開口部2
0をガイド溝13の深さが変化する近辺において深溝部
分13aに開口させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば木材等を
横びき、縦びき等の鋸断するためのチェーンソーのガイ
ドバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、チェーンソーのガイドバーで
は、外周縁に沿ってソーチェーンを案内するためのガイ
ド溝が形成されるとともに、側面に潤滑油供給孔が形成
されている。また、チェーンソーのガイドバーにおいて
は、サイドリンクやドライブリンク等のリンクがリベッ
トにより連結されている。そして、潤滑油供給孔がガイ
ド溝の底面等に開口され、潤滑油供給孔からガイド溝内
へ潤滑油を供給することにより、ソーチェーンの各リン
ク及びソーチェーンとガイドバーとの間を潤滑するよう
になっている。
【0003】ところが、この種のチェーンソーのガイド
バーにおいては、チェーンソーの使用時に、鋸屑がガイ
ド溝内に侵入して、潤滑油供給孔の開口部に目詰まりが
発生し、潤滑不良に陥りやすかった。このような問題に
対処するため、例えば次のような構成のガイドバーが従
来から提案されている。
【0004】先ず、特開昭47−11198号公報に示
す構成では、ガイド溝内に隆起部が形成され、この隆起
部によって潤滑油供給孔の開口部付近のガイド溝内に鋸
屑が集まるのを防止するようになっている。また、実開
昭55−83303号公報に示す構成では、潤滑油供給
孔の開口部に対しソーチェーンの走行方向の手前側にお
いて、ガイド溝内に堰が設けられ、この堰によって潤滑
油が手前側へ流出するのを防止するようになっている。
さらに、実公平3−40565号公報に示す構成では、
潤滑油供給孔の開口部に隣接して、ガイド溝内に突出部
が形成され、この突出部によって潤滑油供給孔の開口部
に鋸屑が集まるのを防止するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来のチェー
ンソーのガイドバーにおいては、いずれも潤滑油供給孔
の開口部に対しソーチェーンの走行方向の手前側に位置
し、または潤滑油供給孔の開口部に隣接して位置するよ
うに、ガイド溝内に隆起部、堰または突出部が形成され
ている。そして、この隆起部、堰または突出部により、
ソーチェーンのドライブリンクの走行に伴って潤滑油供
給孔の開口部に鋸屑が運ばれるのを抑制して、その開口
部が閉塞されるのを防止するようになっている。
【0006】しかしながら、これらの従来構造において
は、潤滑油供給孔の開口部に対する鋸屑の運び込み量を
減少させるという効果はあるが、運び込まれた鋸屑をう
まく排出させる効果が小さい。このため、鋸断作業の継
続に伴って逐次潤滑油供給孔の開口部に鋸屑が集積し、
最終的には開口部が閉塞してしまうという問題があっ
た。
【0007】また、近年では1つのガイドバーに対し、
ドライブリンクの溝内長さ(ガイド溝の深さ方向の侵入
長さ)の異なる複数のソーチェーンを、着脱交換して使
用することが多くなっている。この場合、ガイドバー上
のガイド溝の深さは、溝内長さの大きいソーチェーンに
合致するように設定される。
【0008】このため、溝内長さの大きいソーチェーン
を取り付けてチェーンソーを運転する場合には、ドライ
ブリンク舌片とガイド溝の底面との間に所定の小さいク
リアランスが形成されて、前記従来構成の作用をある程
度期待することができる。ところが、溝内長さの小さい
ソーチェーンを取り付けてチェーンソーを運転した場合
には、ドライブリンク舌片とガイド溝の底面との間に大
きなクリアランスが形成されて、前記従来構成の作用効
果が激減する。
【0009】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、潤滑油供給孔の開口部に鋸屑が集積し
て、その開口部が閉塞するおそれを防止することができ
るとともに、そのための構造が簡単で安価に製作するこ
とができるチェーンソーのガイドバーを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、外周縁に沿ってソー
チェーンを案内するためのガイド溝を形成するととも
に、側面にガイド溝へ潤滑油を供給するための潤滑油供
給孔を形成したチェーンソーのガイドバーにおいて、前
記潤滑油供給孔を挟んで、ソーチェーンの走行方向の向
う側に位置するガイド溝の深さを、走行方向の手前側に
位置するガイド溝の深さよりも深く形成し、潤滑油供給
孔をガイド溝の深さが変化する近辺において深溝部分に
開口させたものである。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のチェーンソーのガイドバーにおいて、前記潤滑油供
給孔は油通路を介して、ガイド溝の側面または底面に開
口させたものである。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載のチェーンソーのガイドバーにおいて、前記油通路は
潤滑油供給孔からガイド溝に向かって、ソーチェーンの
走行方向へ傾斜させたものである。
【0013】さて、請求項1に記載のチェーンソーのガ
イドバーにおいては、外周縁のガイド溝にソーチェーン
が巻き掛けられて、そのソーチェーンがガイド溝に沿っ
て走行される。鋸断作業によるこのソーチェーンの走行
に伴い、潤滑油供給孔に対しソーチェーンの走行方向の
手前側に位置するガイド溝内の浅溝部分においては、潤
滑油を含む粘度の高い鋸屑が、ドライブリンク舌片によ
り軽く圧縮されながら掻き出されてくる。
【0014】そして、この粘度の高い鋸屑がガイド溝内
の深溝部分に差し掛かると、ガイド溝の通路断面積が急
激に広がるため、鋸屑が圧縮状態から解放されて体積膨
脹される。また、鋸屑はガイド溝内の浅溝部分を移動
し、深溝部分に差し掛かってもその延長線に沿って移動
しようとする。さらに、ガイド溝の深さが変化する近辺
の深溝部分に潤滑油供給孔が開口されて、この潤滑油供
給孔から新しい潤滑油が所定の吐出圧で常時供給されて
いるため、鋸屑に潤滑油が混入される。これらの相乗作
用により、鋸屑の粘度及び密度が低減される。
【0015】従って、ガイド溝内の鋸屑は、潤滑油供給
孔の開口部に詰まったり引っ掛かったりすることなく、
ソーチェーンのドライブリンク舌片により、ガイド溝内
に沿って潤滑油供給孔の開口部から離間する方向へ円滑
に移送される。そして、この鋸屑はガイドバーの走行終
端部において、ガイド溝内から外部へ排出される。
【0016】また、この鋸屑の排出時においても、鋸屑
の粘度及び密度が低減されているため、鋸屑がドライブ
リンク舌片に粘着することなく、ドライブリンク舌片か
ら簡単に離脱されて、ガイド溝外へ脱落排出される。よ
って、鋸屑がドライブリンク舌片に付着したままの状態
で、ガイドバーの基端側からガイド溝内へ再度侵入し
て、潤滑油供給孔の開口部に目詰まりを引き起こすおそ
れはない。
【0017】請求項2に記載のチェーンソーのガイドバ
ーにおいては、潤滑油供給孔が油通路を介して、ガイド
溝の側面または底面に開口されている。このため、潤滑
油供給孔及び油通路を通して、ガイド溝の側面または底
面の開口部からガイド溝内に、新しい潤滑油が所定の吐
出圧で円滑に供給される。従って、この潤滑油により、
ソーチェーンとガイドバーとの間を十分に潤滑すること
ができるとともに、ガイド溝内の鋸屑を湿潤させて、潤
滑油供給孔の開口部の目詰まりを防止することができ
る。
【0018】請求項3に記載のチェーンソーのガイドバ
ーにおいては、油通路が潤滑油供給孔からガイド溝に向
かって、ソーチェーンの走行方向へ傾斜している。この
ため、潤滑油が傾斜状態の油通路に沿って、開口部から
ソーチェーンの走行方向、すなわち鋸屑の移送方向に向
かい所定の吐出圧で吐出供給される。従って、潤滑油供
給孔の開口部に鋸屑が詰まったり引っ掛かったりするの
を、より効果的に阻止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下に、この発明の第1実施形態を、
図1〜図3に基づいて説明する。
【0020】図1に示すように、ガイドバー11は所定
板厚の長尺状に形成され、その基端縁には円弧状凹部1
2が形成されている。ガイド溝13はガイドバー11の
基端縁を除く外周縁に延長形成され、その両側には一対
のガイドレール14が形成されている。長孔状の取付孔
15はガイドバー11の基端中央に形成され、この取付
孔15を介してガイドバー11が図示しないチェーンソ
ーの動力本体に取り付けられる。
【0021】そして、この取付状態で、チェーンソーの
動力本体に設けられた図示しない駆動スプロケットが、
ガイドバー11の円弧状凹部12に対向配置される。ま
た、この駆動スプロケット及びガイドバー11にはソー
チェーン16が巻き掛けられ、そのドライブリンク舌片
17が駆動スプロケットに係合されて、駆動スプロケッ
トの回転により、ガイド溝13内に沿って図1及び図2
の矢印方向に走行される。
【0022】図1〜図3に示すように、一対の潤滑油供
給孔18は前記取付孔15の両側においてガイド溝13
に近接して位置するように、ガイドバー11の両側面間
に貫通形成されている。油通路19は一方のガイドレー
ル14に形成され、その一端が潤滑油供給孔18に連通
されるとともに、他端がガイド溝13の側面に対し開口
部20を介して開口されている。また、この油通路19
は、潤滑油供給孔18からガイド溝13に向かって、ソ
ーチェーン16の走行方向へ傾斜するように形成されて
いる。
【0023】さらに、前記潤滑油供給孔18を挟んで、
ソーチェーン16の走行方向の向う側に位置するガイド
溝13aの深さD1が、走行方向の手前側に位置するガ
イド溝13bの深さD2よりも深くなるように形成され
ている。そして、潤滑油供給孔18に連通した油通路1
9の開口部20は、ガイド溝13の深さが変化する近辺
において深溝部分13aに開口されている。
【0024】なお、前記ガイド溝13の深溝部分13a
と浅溝部分13bとの間における深さの差は、少なくと
も1mmに設定され、好ましくは1.2mm以上に設定
されている。また、ガイド溝13の深溝部分13aの延
長長さは、少なくとも浅溝部分13bの深さD2の2.
5倍に設定され、好ましくは3〜3.5倍以上に設定さ
れている。
【0025】また、前記潤滑油供給孔18は、チェーン
ソーの動力本体に設けられた図示しない油ポンプ及び油
タンクに接続されている。そして、この油ポンプから加
圧送給される潤滑油が、潤滑油供給孔18及び油通路1
9を通して、開口部20からガイド溝13内に吐出供給
され、ソーチェーン16とガイドバー11との間が潤滑
されるようになっている。
【0026】次に、前記の構成よりなるチェーンソーの
ガイドバーの動作を説明する。さて、このガイドバー1
1の外周縁のガイド溝13にはソーチェーン16が巻き
掛けられ、そのソーチェーン16が駆動スプロケットの
回転により、ガイド溝13に沿って図1及び図2の矢印
方向へ走行される。このソーチェーン16の走行に伴
い、潤滑油供給孔18よりもソーチェーン16の走行方
向の手前側に位置するガイド溝13内の浅溝部分13b
においては、潤滑油を含む粘度の高い鋸屑が、ドライブ
リンク舌片17により軽く圧縮されながら掻き出されて
くる。
【0027】そして、この粘度の高い鋸屑が、ガイド溝
13内の深さが変化する部分を通過して深溝部分13a
に差し掛かると、ガイド溝13の通路断面積が急激に広
がるため、鋸屑が圧縮状態から解放されて体積膨脹され
る。また、鋸屑はガイド溝13内の浅溝部分13bを移
動し、深溝部分13aに差し掛かっても慣性力によりそ
の延長線に沿って移動しようとする。さらに、ガイド溝
13の深さが変化する近辺の深溝部分13aにおいて、
潤滑油供給孔18に連通した油通路19の開口部20が
開口され、この開口部20から新しい潤滑油が所定の吐
出圧で常時供給されているため、鋸屑は新しい潤滑油を
含んで湿潤する。これらの相乗作用により、鋸屑の粘度
及び密度が低減される。
【0028】従って、ガイド溝13内の鋸屑は、潤滑油
供給孔18に連通した油通路19の開口部20に詰まっ
たり引っ掛かったりすることなく、ソーチェーン16の
ドライブリンク舌片17により、ガイド溝13内に沿っ
て開口部20から離間する方向へ円滑に移送される。そ
して、この鋸屑はガイドバー11の走行終端部におい
て、ガイド溝13内から外部へ排出される。
【0029】また、この鋸屑の排出時においても、鋸屑
の粘度及び密度が低減されているため、鋸屑がドライブ
リンク舌片17に粘着することなく、そのドライブリン
ク舌片17から簡単に離脱されて、ガイド溝13外へ脱
落排出される。よって、鋸屑がドライブリンク舌片17
に付着したままの状態で、ガイドバー11の基端側から
ガイド溝13内へ再度侵入して、潤滑油供給孔18に連
通した油通路19の開口部20に目詰まりを引き起こす
おそれはない。
【0030】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 (1) この実施形態のガイドバーにおいては、潤滑油
供給孔18を挟んで、ソーチェーン16の走行方向の向
う側に位置するガイド溝13の深さD1が、走行方向の
手前側に位置するガイド溝13の深さD2よりも深く形
成されている。また、潤滑油供給孔18がガイド溝13
の深さが変化する近辺において深溝部分13aに開口さ
れている。
【0031】このため、潤滑油供給孔18のガイド溝1
3に対する開口部20に鋸屑が集積して、その開口部2
0が閉塞するおそれを防止することができる。従って、
鋸屑により開口部20が閉塞して、ソーチェーン16と
ガイドバー11との間が潤滑不良に陥るおそれを防止す
ることができる。 (2) この実施形態のガイドバーにおいては、ガイド
溝13の深さを変化させるとともに、ガイド溝13に対
する潤滑油供給孔18の開口位置を所定部分に設定する
ことにより、開口部20の閉塞を防止することができ
る。
【0032】このため、ガイドバー11の構造が簡単で
加工を容易に行うことができて、安価に製作することが
できる。 (3) この実施形態のガイドバーにおいては、潤滑油
供給孔18が油通路19を介して、ガイド溝13の側面
に開口されている。このため、潤滑油供給孔18及び油
通路19を通して、ガイド溝13の側面の開口部20か
らガイド溝13内に、新しい潤滑油を所定の吐出圧で円
滑に供給することができる。
【0033】従って、この潤滑油により、ソーチェーン
16とガイドバー11との間を十分に潤滑することがで
きるとともに、ガイド溝13内の鋸屑を湿潤させて、潤
滑油供給孔18に連通した油通路19の開口部20に目
詰まりが生じるのを確実に防止することができる。 (4) この実施形態のガイドバーにおいては、油通路
19が潤滑油供給孔18からガイド溝13に向かって、
ソーチェーン16の走行方向へ傾斜するように形成され
ている。
【0034】このため、潤滑油が傾斜状態の油通路19
に沿って、開口部20からソーチェーン16の走行方
向、すなわち鋸屑の移送方向に向かい、所定の吐出圧で
吐出供給される。従って、潤滑油供給孔18に連通した
油通路19の開口部20に鋸屑が詰まったり引っ掛かっ
たりするのを、より効果的に阻止することができる。 (第2実施形態)次に、この発明の第2実施形態を、図
4及び図5に基づいて説明する。
【0035】さて、この第2実施形態においては、潤滑
油供給孔18がガイド溝13に接近して形成され、第1
の実施形態の油通路19が省略されている。そして、潤
滑油供給孔18の中央部が開口部20により、ガイド溝
13の深さが変化する近辺の深溝部分13aの底面に直
接開口されている。
【0036】従って、この第2の実施形態においても、
前述した第1の実施形態とほぼ同様に、潤滑油供給孔1
8の開口部20に鋸屑が集積して、その開口部20が閉
塞するおそれを防止することができるとともに、そのた
めの構造及び加工も簡単で安価に製作することができ
る。 (第3実施形態)次に、この発明の第3実施形態を、図
6(a),(b)及び図7に基づいて説明する。
【0037】さて、この第3実施形態においては、油通
路19が一方のガイドレール14の外面に溝状に形成さ
れ、その外端が小孔状の開口部20により、ガイド溝1
3の深さが変化する近辺の深溝部分13aの側面に開口
されている。また、この油通路19は、ソーチェーン1
6の走行方向に傾斜することなく、ガイド溝13の延長
方向とほぼ直交する方向に延びている。図6(b)に示
すように、開口部20はソーチェーン16の走行方向
(図中矢印)に傾斜している。
【0038】従って、この第3の実施形態においても、
前述した第1の実施形態とほぼ同様に、潤滑油供給孔1
8の開口部20に鋸屑が集積して、その開口部20が閉
塞するおそれを防止することができるとともに、そのた
めの構造及び加工も簡単で安価に製作することができ
る。 (第4実施形態)次に、この発明の第4実施形態を、図
8及び図9に基づいて説明する。
【0039】さて、この第4実施形態においては、ガイ
ドバー11が2枚の外板23間に、外板23より小さい
形状の1枚の中板24を挟着固定した積層構造になって
いる。そして、中板24の外周縁に沿って両外板23間
にガイド溝13が形成されるとともに、両外板23の外
周縁にガイドレール14が形成されている。
【0040】また、中板24の外周縁には油通路19
が、ソーチェーン16の走行方向へ傾斜するように形成
され、その一端が潤滑油供給孔18の中央部に連通され
るとともに、他端が開口部20により、ガイド溝13の
深さが変化する近辺の深溝部分13aの底面に開口され
ている。
【0041】従って、この第4実施形態においても、前
述した第1実施形態とほぼ同様に、潤滑油供給孔18の
開口部20に鋸屑が集積して、その開口部20が閉塞す
るおそれを防止することができるとともに、そのための
構造及び加工も簡単で安価に製作することができる。
【0042】また、この第4実施形態においては、油通
路19がソーチェーン16の走行方向に傾斜しているた
め、前述した第1の実施形態とほぼ同様に、開口部20
に対する鋸屑の目詰まりをより効果的に解消することが
できて、その開口部20が閉塞するおそれを一層確実に
防止することができる。
【0043】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (a) 前記第1実施形態及び第4実施形態において、
油通路19の溝幅を、開口部20側ほど広くなるように
形成すること。 (b) 前記各実施形態において、1つの潤滑油供給孔
18に対して複数の開口部20を設け、複数の開口部2
0を通してガイド溝13内に潤滑油を供給するように構
成すること。
【0044】このように構成した場合、複数の開口部2
0から潤滑油を円滑に供給でき、潤滑油供給孔18の閉
塞を有効に防止できる。また、開口部20の位置を上
下、左右に若干ずらして設けることが効果的である。さ
らに、複数の開口部20の断面積を変えることにより、
大きい鋸屑は小さい断面積の開口部20には入り込まな
いので、開口部20の閉塞を防止できるとともに、開口
部20の断面積を所定値に確保することができ、潤滑油
の供給を円滑に行うことができる。 (c) 前記各実施形態において、1つの潤滑油供給孔
18に対して複数の油通路19とそれに伴う複数の開口
部20とを設け、複数の油通路19と開口部20を通し
てガイド溝13内に潤滑油を供給するように構成するこ
と。例えば、油通路19と開口部20とを両方のガイド
レール14に設けること。
【0045】このように構成すれば、複数の油通路1
9、開口部20から潤滑油を十分に供給でき、潤滑油供
給孔18の閉塞を効果的に防止できる。 (d) 前記各実施形態において、ガイド溝13の深溝
部分13aを、浅溝部分13bを除いてガイドバー11
の外周縁のほぼ全体に延長形成すること。
【0046】このように構成した場合には、潤滑油供給
孔18の開口部20に鋸屑が集積して閉塞するおそれを
効果的に防止できるとともに、ガイドバー11の軽量化
を図ることができる。 (e) 前記各実施形態において、潤滑油供給孔18を
ガイドバー11の両側面間に貫通形成することなく、一
側面のみに開口するように形成すること。 (f) ガイド溝13の側面に開口する油通路19をガ
イドレール14の外面側に傾斜するように構成するこ
と。
【0047】このようにした場合、ガイドレール14の
油通路19近傍部分の強度を保持することができる。さ
らに、前記実施形態より把握される技術的思想について
以下に記載する。 (1) 前記潤滑油供給孔を開口部側ほど広くなるよう
に形成した請求項1〜3のいずれかに記載のチェーンソ
ーのガイドバー。
【0048】このように構成すれば、潤滑油供給孔の開
口部に鋸屑が集積して閉塞するおそれを効果的に防止で
きる。 (2) ソーチェーンの走行方向の向う側に位置するガ
イド溝の長さを、走行方向の手前側に位置するガイド溝
の深さの3倍以上に設定した請求項1に記載のチェーン
ソーのガイドバー。
【0049】このように構成した場合、潤滑油供給孔の
開口部に鋸屑が集積して閉塞するおそれを確実に防止で
きる。 (3) ソーチェーンの走行方向の向う側に位置するガ
イド溝の深さを、走行方向の手前側に位置するガイド溝
の深さより1mm以上深くなるように設定した請求項1に
記載のチェーンソーのガイドバー。
【0050】このように構成した場合、潤滑油供給孔の
開口部に鋸屑が集積して閉塞するおそれを効果的に防止
できる。 (4) 前記潤滑油供給孔及び油通路を円孔状に形成し
た請求項1〜3のいずれかに記載のチェーンソーのガイ
ドバー。
【0051】このように構成した場合、潤滑油の供給を
円滑に行うことができ、潤滑油供給孔の開口部が閉塞す
るおそれを有効に防止できる。
【0052】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1及び請求項
2に記載の発明によれば、潤滑油供給孔の開口部に鋸屑
が集積して、その開口部が閉塞するおそれを防止するこ
とができるとともに、そのための構造が簡単で安価に製
作することができる。
【0053】請求項3に記載の発明によれば、潤滑油供
給孔をガイド溝の側面または底面に開口させるための油
通路が、潤滑油供給孔からガイド溝に向かって、ソーチ
ェーンの走行方向に傾斜している。このため、潤滑油供
給孔の開口部に対する鋸屑の目詰まりをより効果的に解
消することができて、その開口部が閉塞するおそれを一
層確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 チェーンソーのガイドバーの第1実施形態を
示す側面図。
【図2】 そのガイドバーの部分拡大側面図。
【図3】 図2の3−3線における部分断面図。
【図4】 チェーンソーのガイドバーの第2実施形態を
示す部分側面図。
【図5】 図4の5−5線における部分断面図。
【図6】 (a)はチェーンソーのガイドバーの第3実
施形態を示す部分側面図、(b)はその開口部を示す部
分拡大平断面図。
【図7】 図6(a)の7−7線における部分断面図。
【図8】 チェーンソーのガイドバーの第4実施形態を
示す部分側面図。
【図9】 図8の9−9線における部分断面図。
【符号の説明】
11…ガイドバー、13…ガイド溝、13a…深溝部
分、13b…浅溝部分、16…ソーチェーン、17…ド
ライブリンク舌片、18…潤滑油供給孔、19…油通
路、20…開口部、D1…深溝部分の深さ、D2…浅溝
部分の深さ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周縁に沿ってソーチェーンを案内する
    ためのガイド溝を形成するとともに、側面にガイド溝へ
    潤滑油を供給するための潤滑油供給孔を形成したチェー
    ンソーのガイドバーにおいて、 前記潤滑油供給孔を挟んで、ソーチェーンの走行方向の
    向う側に位置するガイド溝の深さを、走行方向の手前側
    に位置するガイド溝の深さよりも深く形成し、潤滑油供
    給孔をガイド溝の深さが変化する近辺において深溝部分
    に開口させたチェーンソーのガイドバー。
  2. 【請求項2】 前記潤滑油供給孔は油通路を介して、ガ
    イド溝の側面または底面に開口させた請求項1に記載の
    チェーンソーのガイドバー。
  3. 【請求項3】 前記油通路は潤滑油供給孔からガイド溝
    に向かって、ソーチェーンの走行方向へ傾斜させた請求
    項2に記載のチェーンソーのガイドバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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