JPH09313813A - フィルターエレメント - Google Patents

フィルターエレメント

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JPH09313813A
JPH09313813A JP8156287A JP15628796A JPH09313813A JP H09313813 A JPH09313813 A JP H09313813A JP 8156287 A JP8156287 A JP 8156287A JP 15628796 A JP15628796 A JP 15628796A JP H09313813 A JPH09313813 A JP H09313813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
filter element
filter
rolling oil
wire net
Prior art date
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Pending
Application number
JP8156287A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Sato
繁 佐藤
Junichi Yamamoto
準一 山本
Takashi Oda
喬 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
T and T KK
Original Assignee
T and T KK
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by T and T KK, Kawasaki Steel Corp filed Critical T and T KK
Priority to JP8156287A priority Critical patent/JPH09313813A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明が解決しようとする課題は、製
作が容易でかつ長寿命のフィルターエレメントを提供す
る点にある。 【解決手段】 この考案は一端に接続部を有し、周面に
複数の貫通孔を有する筒体と、該筒体の周面に渦巻状に
巻き付けられた不織布と、該渦巻状不織布をその外側か
ら保持する金網と、からなることを特徴とするフィルタ
ーエレメントである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧延油中に含まれる
異物を除去するためのフィルターエレメントに係り、特
に製作が容易で、かつ寿命が長く、安定して圧延油中の
異物を除去できるフィルターエレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属ストリップを冷間圧延する
際、鉱物油などの圧延油が使用される。圧延中には金属
粉等の異物が発生して使用している圧延油中に混入す
る。圧延油は循環使用されることから、前記混入した異
物を除去して圧延油を常に清浄に保つことが、被圧延材
の表面品質を良好にする上で重要である。そのため、圧
延機には圧延油を濾過するための圧延油濾過装置を設け
るのが通常である。
【0003】以下、圧延油濾過装置の概略を図4に基づ
いて説明する。圧延機(図示せず)で使用された圧延油
は、異物を含有した状態で戻り配管1を介してダーティ
タンク2に回収される。このダーティタンク2内の圧延
油は一次ポンプ3で配管4を通って濾過器5に送られ
る。濾過器5には複数のフィルターカートリッジ50が
内蔵されており、これらのフィルターカートリッジ50
により圧延油中の異物が濾過される。なお、濾過器5へ
の圧延油供給量は濾過器5による濾過量より多く設定
し、余剰の圧延油は戻り配管6からダーティタンク2に
戻るようにしてある。濾過器5で清浄になった圧延油は
集合管7に集まり、二次ポンプ8により配管9を流通し
てクリーンタンク10に貯蔵される。そして、該クリー
ンタンク10内の清浄な圧延油は圧延油送りポンプ11
で配管12を通って図示しない圧延機に供給され、この
ようにして圧延油は循環使用される。
【0004】前記フィルターカートリッジ50は図5に
示すように、多数のフィルターエレメント51が内部が
空洞の円盤状保持具55に取り付けられた構造となって
おり、また、このフィルターエレメント51は図6に示
すように構成されている。すなわち、円環状に打ち抜か
れた不織布52を複数枚積層して周面に所定数の貫通孔
を有する筒体53に挿入し、これら積層された円環状不
織布52を2枚の円環状金属板54で挟んでなる構成と
なっている。そして、圧延油はフィルターエレメント5
1の外側から内部に浸透し、不織布52により異物の除
去された清浄な圧延油は前記貫通孔から筒体53の内部
に流れ、前記円盤状保持具55の空洞を経由して、前述
したように集合管7に集められる。一方、不織布52に
捕捉された異物はフィルターエレメント51の外表面に
付着堆積する。
【0005】このような圧延油の濾過作業を継続してい
くと、フィルターエレメント表面に堆積する異物の量が
増加するから、フィルターエレメントにおける流動抵抗
が増大して濾過速度を減少させ、二次ポンプ8の吸引能
力が低下する結果、濾過器5の濾過性能が低下する。そ
こで、濾過性能を維持するために、所定時間毎に逆洗を
行う。
【0006】逆洗作業は次のようにして行われる。ま
ず、濾過器5内の圧延油を空にし、次にバルブ22の開
閉操作により逆洗用空気を配管23から各フィルターエ
レメント51に間欠的に供給し、フィルターエレメント
51の表面に付着堆積している異物を剥離させる。
【0007】この剥離した異物は濾過器下部に沈降し、
濾過器5底部の圧延油とともに、ドレンポンプ14によ
り配管13を通ってドレンタンク15に送られ、更にポ
ンプ16、配管17を経由しドレン用濾過器18(内部
にフィルターカートリッジ50が設置されている)で濃
縮されて、配管19を通ってスラッジタンク20に送ら
れる。このドレン用濾過器18で分離された圧延油は配
管21からダーティタンク2に戻される。ドレン用濾過
器18の逆洗も同様にして行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフィルターエレメント51には次のようないくつか
の問題点がある。
【0009】まず、前述したように、フィルターエレメ
ント51は、円環状不織布52を打ち抜きにより複数枚
作成し、これを重ねて製作されることから、その製作に
手間がかかるという問題がある。
【0010】また、濾過操作及び逆洗操作を繰り返す
と、円環状不織布52の打ち抜いた部分の繊維が抜け落
ち、あるいは破損していき、濾過能力の低下を来す。そ
のため、異物が除去されないまま圧延油が循環使用され
ることになって、被圧延材の表面光沢を低下させたり、
あるいは、圧延ロールに凹み疵を発生させてこれが被圧
延材に転写したりするという問題がある。
【0011】さらに、逆洗によりフィルターエレメン
ト、特に円環状不織布が変形するという問題がある。こ
の場合にも、濾過能力が低下し、上記と同様に被圧延材
の表面品質を低下させることになる。そこで、このフィ
ルターエレメントの変形を防止するために、表面を樹脂
製網や打抜金網で被覆し、該網をコイルスプリングで固
定する方法が採られている。しかしこの網方式にも次の
ような欠点がある。すなわち、開孔率が、樹脂製網では
30%前後、打抜金網では30〜75%と低いため、濾
過操作の際の流動抵抗を増大させ、濾過速度が減少する
という問題がある。本発明は、前記従来の問題点を解消
するべくなされたものであって、製作が容易でかつ長寿
命のフィルターエレメントを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、本発
明の目的を達成するために、以下の手段が提案される。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、一端に接続部
を有し、周面に複数の貫通孔を有する筒体と、該筒体の
周面に渦巻状に巻き付けられた不織布と、該渦巻状不織
布をその外側から保持する金網と、からなることを特徴
とするフィルターエレメントである。また、請求項2記
載の発明によれば、前記金網を溶接構造としたことを特
徴とする請求項1記載のフィルターエレメントである。
請求項3記載の発明によれば、前記金網の外側にコイル
スプリングを取り付けたことを特徴とする請求項1乃至
2記載のフィルターエレメントである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。本発明によるフィルターエレメント7
1の正面図を図1に、図1のA−A断面図を図2に示
す。
【0014】73は側面に所定数の貫通孔75を有する
筒体であり、一端は閉じ、もう一方の端部は中空接続部
を有している。
【0015】72は不織布であり、従来のように円環状
に打ち抜かず、直接矩形状の不織布が前記筒体73に渦
巻状に巻き付けられている。この不織布は円環状の金属
板74で両側から挟まれて固定される。
【0016】80は不織布72の変形を防止するための
金網であり、その斜視図を図3で示したように、複数個
のリング状の横材81を、その外側から複数本の縦材8
2で溶接連結した構造となしてある。そして、この金網
80の外側からコイルスプリング90で金網80及び不
織布72を押さえている。
【0017】以上のようにして構成されるフィルターエ
レメント71は、従来と同様(図5参照)、内部が空洞
の円盤状保持具55に多数個取り付けられる。この取付
は図1に示すように、フィルターエレメント71の筒体
73の一端に切られたネジ部76を利用して保持具55
に取り付けられ、フィルターカートリッジ50とされ
る。そして、該フィルターカートリッジ50は、さらに
複数個濾過器本体内にセットされて濾過器5とされる。
【0018】本発明のフィルターエレメントは、上述し
たように、不織布を円環状に打ち抜いて複数内積層する
構造ではなく、矩形状の不織布を単に筒体に渦巻状に巻
き付けるだけであるから、濾過操作及び逆洗操作の繰り
返しにより、不織布繊維が抜け落ち、あるいは破損する
ことはなく、従って長期にわたって安定した濾過能力を
維持できる。
【0019】また、不織布の変形を防止する網を溶接構
造の金網としたので、金網自体の剛性を高めることがで
き、その分、横材、縦材の直径を細くしたり、本数を少
なくできるから、より開孔率を高めることができる。
【0020】さらに、金網をその外側からコイルスプリ
ングで押さえることにより、不織布の変形をより防止す
ることができる。
【0021】なお、コイルスプリングは、金網で不織布
の変形を充分に防止できるのであれば、必ずしも用いる
必要はない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する不織
布72を巻き付ける筒体73としては、側面に133個
の貫通孔75(直径5mm)を有する直径22mmの金
属製円筒を使用する。但し、筒体等の形状は、これに限
定されない。不織布72としては、直径が5〜7μmの
硼珪酸ガラス繊維の不織布を用い、また、嵩密度は17
5〜225kg/m3 としたが、これに限定する必要は
なく、要求される濾過性能から適宜定めればよい。
【0023】不織布の形を整えるために、熱成型を施し
た。熱成型には熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂を使
用し、その付着量は不織布72に対して重量で10〜1
6%とするが、熱硬化性樹脂の種類や付着量はこれに限
定されず、不織布の型を整えることができれば、いずれ
でもよい。
【0024】また、不織布72の長さを400±2mm
として前記筒体2に巻き付ける。巻き付けは外径55±
2mmとした。
【0025】不織布72を被覆する金網80は、直径
0.53mmの剛線を用いた溶接構造とした。83%の
開孔率が得られた。なお、材質は特に鋼に限定されず、
図3に示す溶接構造にできるものであれば、いずれでも
よい。
【0026】コイルスプリング90としては、直径2m
mのデルターワイヤー60カーボン材(バメ材でもよ
い)を用いた。
【0027】以上のようにして制作されたフィルターエ
レメント71を140本程度装着したフィルターカート
リッジ50(図5参照)を3式、濾過器5内に取付け、
図3に示す配管系統により、ステンレス鋼帯を冷間圧延
する際に循環使用される圧延油(粘度が5〜20cst
/40℃の鉱物油)を処理した、その結果、圧延油中の
異物を、常にその大きさが0.8μm以下でかつ含有率
が10mg/1以下に維持することができ、また、被圧
延材に圧延油中に異物に起因する表面欠陥を大きく低減
できた。
【0028】また、本発明によるフィルターエレメント
を約1年間継続して使用しているが、特にフィルターエ
レメントの形状等に変化は見られず、その後も継続して
使用している。
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、不織布を
抜き打ち加工せずに渦巻き状に巻き付けて使用するため
に、不織布を打ち抜き加工する手間が省ける。また、不
織布の打ち抜き加工により破壊される繊維が圧延油中に
混入することはなく、従って被圧延材の表面品質を悪化
させることはない。また、逆洗を実施しても、金網によ
り長期にわたって前記不織布を渦巻状に維持できるか
ら、安定した濾過性能を維持できる。請求項2記載の発
明によれば、前記金網を溶接構造としたので、開孔率を
高くでき、濾過作業を効率的に行える。また、請求項3
記載の発明によれば、より不織布の渦巻状の形状を長期
にわたって維持でき、長寿命のフィルターエレメントが
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルターエレメントの正面図で
ある。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明に係るフィルターエレメントの金網の構
造を示する斜視図である。
【図4】冷間圧延油の濾過工程を示フロー図である。
【図5】本発明に係るフィルターエレメント装着したフ
ィルターカートリッジの正面図である。
【図6】従来のフィルターエレメントの正面図である。
【符号の説明】
71 フィルターエレメント 72 不織布 73 筒体 74 円環状金属板 75 貫通孔 80 金網 81 横材 82 縦材 90 コイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 準一 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 小田 喬 奈良県生駒市萩の台2丁目1番19号 株式 会社ティアンドティ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に接続部を有し、周面に複数の貫通
    孔を有する筒体と、該筒体の周面に渦巻状に巻き付けら
    れた不織布と、該渦巻状不織布をその外側から保持する
    金網と、からなることを特徴とするフィルターエレメン
  2. 【請求項2】 前記金網を溶接構造としたことを特徴と
    する請求項1記載のフィルターエレメント。
  3. 【請求項3】 前記金網の外側にコイルスプリングを取
    り付けたことを特徴とする請求項1乃至2記載のフィル
    ターエレメント。
JP8156287A 1996-05-27 1996-05-27 フィルターエレメント Pending JPH09313813A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040049760A (ko) * 2002-12-07 2004-06-12 조대행 중공형 필터 및 그 제조방법
JP2009285569A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Nippon Yusen Kk ストレーナー用内スクリーン

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KR20040049760A (ko) * 2002-12-07 2004-06-12 조대행 중공형 필터 및 그 제조방법
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