JPH09313187A - イネの細胞質雄性不稔回復遺伝子の近傍に位置するdnaマーカーおよびdna診断法 - Google Patents

イネの細胞質雄性不稔回復遺伝子の近傍に位置するdnaマーカーおよびdna診断法

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JPH09313187A
JPH09313187A JP8136502A JP13650296A JPH09313187A JP H09313187 A JPH09313187 A JP H09313187A JP 8136502 A JP8136502 A JP 8136502A JP 13650296 A JP13650296 A JP 13650296A JP H09313187 A JPH09313187 A JP H09313187A
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JP
Japan
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dna
rice
gene
seq
dna marker
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JP8136502A
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English (en)
Inventor
Hiromori Akagi
宏守 赤木
Akiko Inagaki
明子 稲垣
Sukeyoshi Yokozeki
祐美 横関
Atsushi Nakamura
淳 中村
Tatsuto Fujimura
達人 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イネの稔性回復遺伝子の遺伝子型を識別で
き、稔性回復の能力の有無を簡便かつ確実に検定する方
法を提供する。 【解決手段】 イネの稔性回復遺伝子近傍に位置するD
NA配列を特定し、その中の単純繰り返し配列をPCR
で特異的に増幅させ、増幅DNA断片の長さの違いを検
出することによって、稔性回復遺伝子に関する3種類の
遺伝子型を識別し、稔性回復能力の有無を判別する。 【効果】 DNAレベルで稔性回復遺伝子の遺伝子型が
識別でき、稔性回復能力を判別できるので、ハイブリッ
ドライスおよびその親系統の育成を省力化できると共
に、ハイブリッドライス種子の純度管理が可能になっ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イネ、特にハイブ
リッドライスおよびその親系統の育成または育成された
ハイブリッドライス種子生産における種子純度および親
系統の純度の管理に利用される稔性回復形質の判別に関
し、更に詳しくは該判別に使用されるDNAマーカーに
関する。
【0002】
【従来の技術】細胞質雄性不稔(CMS)は農業上極め
て重要な形質の一つでハイブリッド種子の生産に利用さ
れる。CMSは高等植物に広く見られる現象で、核と細
胞質の遺伝子産物の不親和によって正常な花粉が生産で
きなくなる現象である。核にコードされる稔性回復遺伝
子は、CMS細胞質による花粉の不稔性を打ち消す機能
を持つ。従って、稔性回復遺伝子を持つハイブリッド植
物は可稔となるため、ハイブリッド植物にとっては核に
コードされる稔性回復遺伝子が必須となる。イネにおい
ても、野生種に栽培種を交配したり、インディカ種にジ
ャポニカ種を交配した場合に、核と細胞質の不親和によ
ってCMSが生じることが知られている。さらに、これ
らのCMSを回復する稔性回復遺伝子も幾つか同定され
ている。ハイブリッドライスを商業生産する方法とし
て、上記の細胞質雄性不稔と稔性回復遺伝子を組み合わ
せた「三系法」が確立されている。「三系法」とは細胞
質雄性不稔細胞質を持つ細胞質雄性不稔系統とこれを維
持するための維持系統およびハイブリッドライスで稔性
を回復させるための稔性回復遺伝子を有する稔性回復系
統を用いてハイブリッドライスを大規模生産する方法で
ある。稔性回復系統にとって必須となるのが稔性回復遺
伝子の有無である。従来、この稔性回復遺伝子の有無を
判別するためには、まず、調査対象とする系統を雄性不
稔系統と交配し、次に、得られた交配種子を播種して植
物体を育成し、その植物の自殖種子の形成率を調査する
必要があった。すなわち、この自殖種子の形成率が80
%以上の場合に、稔性回復遺伝子を有すると判別してい
た。しかし、かかる方法では膨大な労力と時間を必要と
するため、簡便でかつ確実に稔性回復遺伝子の有無、さ
らには、稔性回復形質の有無の判別方法の開発が望まれ
ていた。
【0003】本発明では、優性の稔性回復遺伝子の遺伝
子型をRf−1で示し、稔性回復遺伝子を持たない劣性
の遺伝子型をrf−1で示す。従って、稔性回復遺伝子
を持つイネの遺伝子型はRf−1/Rf−1の優性ホモ
型、これを持たないイネの遺伝子型はrf−1/rf−1
の劣性ホモ型、これらのハイブリッド(F1)の遺伝子
型はRf−1/rf−1のヘテロ型で示される。
【0004】近年、DNA解析技術の急速な進歩によっ
て、DNAレベルで目的遺伝子または目的形質を判別す
ることが可能となってきた。しかし、そのためには、目
的遺伝子そのものもしくは目的遺伝子と極めて近接して
存在する塩基配列(DNAマーカー)が必要であった。
現在のところ上記の稔性回復遺伝子の機能・構造は不明
で、これを直接同定する方法は存在しない。間接的に稔
性回復遺伝子の存在を同定する方法に関しては、これま
でにRandom Amplified Polymo
rophic DNA(RAPD)法によって見出され
たDNAマーカーが1個存在している(特開平06−0
16162)。このマーカーは稔性回復系統にのみ存在
し、稔性回復遺伝子を持たない系統には存在しない。す
なわち、このマーカーは優性のマーカーで、Rf−1を
持つ場合には有性のホモでもヘテロでも検出され、これ
を持たない場合(rf−1)には検出されない。従っ
て、稔性回復遺伝子に関して優性ホモ型(Rf−1/R
f−1)とヘテロ型(Rf−1/rf−1)では検出さ
れ、劣性ホモ型(rf−1/rf−1)では検出されな
い。このため、この様な優性マーカーでは優性ホモ型と
ヘテロ型の遺伝子型を識別することができなかった。ま
た、ある遺伝子の有無を間接的に近傍のDNAマーカー
を利用して判別する場合に、遺伝子本体との距離によっ
て誤差が生じるため、DNAマーカーが目的遺伝子に限
りなく近い程、精度が高く効果がある。さらに、目的遺
伝子に対して反対側に位置するDNAマーカーと組み合
わせることによって、DNA診断の精度は飛躍的に向上
する。これは、染色体の組換えに於いて二重組換えの生
じる確率に比例するからである。
【0005】ある特定の遺伝形質をDNAを用いて判別
するためには、対象とする遺伝形質を支配する遺伝子ま
たはその近傍にあるDNAを特定する必要がある。この
様なDNAを特定する方法として、ゲノム構造を解析す
るための様々なフィンガープリント法が開発されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、イネ
の稔性回復遺伝子の優性ホモ型、劣性ホモ型、ヘテロ型
の3種類の遺伝子型を識別でき、イネの稔性回復の能力
の有無を簡便かつ確実に判別する方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、2〜数塩
基の短いヌクレオチドの単位の繰り返し配列よりなるマ
イクロサテライトに着目し、これを利用してイネの稔性
回復遺伝子の共優性のDNAマーカーを見出すことに成
功した。そして、PCR法によって共優性のDNAマー
カーを増幅しその存在を確認することによって、イネの
稔性回復遺伝子の優性ホモ型、劣性ホモ型、ヘテロ型の
3種類の遺伝子型が識別でき、これによりイネの稔性回
復形質を判別することが可能であることを見いだし、本
発明を完成した。
【0008】即ち、本発明は、以下の工程よりなるイネ
の稔性回復形質を判別する方法、該方法に使用される共
優性のDNAマーカー及びプライマーを提供するもので
ある。 a) イネのDNAを鋳型とし、プライマーを用いたPC
R法により、該イネ遺伝子中の稔性回復遺伝子の共優性
のDNAマーカーの有無を確認し、 b) a)の結果より該イネの稔性回復遺伝子の遺伝子型を
識別し、 c) よって、該イネの稔性回復形質を判別する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で言うイネの稔性回復遺伝
子の共優性のDNAマーカーとは、イネの稔性回復遺伝
子の近傍に位置するDNAであり、イネ細胞中の該DN
Aの存在を調べることにより間接的に該稔性回復遺伝子
の有無が判別できるものを指す。
【0010】本発明のイネの稔性回復遺伝子の共優性の
DNAマーカーとしては、例えば配列番号2或いは配列
番号3に記載の塩基配列を有するDNAが挙げられる。
【0011】共優性のDNAマーカーによる稔性回復遺
伝子の有無を判別する精度は稔性回復遺伝子と共優性の
DNAマーカーとの距離によって決定される。これらの
DNAは稔性回復遺伝子の極近傍に位置するため、その
DNAの有無を調べることでイネの稔性回復形質を高い
精度で判別することができる。例えば、本発明者らによ
る稔性回復遺伝子をホモに持つイネと持たないイネを交
配して得られた後代の稔性回復形質の解析の結果、稔性
回復遺伝子と本発明の共優性のDNAマーカーとの遺伝
的距離は約3.7cM(センチモルガン)と決定され
た。これらの結果は、組み換え世代である交配後代から
96%以上の精度で稔性回復遺伝子の有無を判別できる
ことを意味している。
【0012】イネの稔性回復遺伝子のDNAマーカーの
同定方法について以下に説明する。稔性回復遺伝子の遺
伝子型が異なるイネ(優性ホモ型と劣性ホモ型)から抽
出されたDNAを鋳型としたPCR法によりそれぞれの
イネのゲノム構造を比較分析する。即ち、PCR用のプ
ライマーとして配列番号1に示したAGの繰り返し配列
を有するオリゴヌクレオチドを用い、稔性回復遺伝子の
遺伝子型が異なるイネから抽出されたDNAを鋳型とし
てDNA断片を増幅する。増幅されたDNA断片の分子
サイズを電気泳動法でにより確認し、稔性回復遺伝子の
1種の遺伝子型に特異的に存在するDNA断片(稔性回
復遺伝子のDNAマーカー)を選抜する。この場合、1
種類のプライマーで異なるサイズに増幅された稔性回復
遺伝子のDNAマーカーが選抜できる。この様にPCR
法による検査において単一のプライマーを用いて遺伝子
型を識別できるDNAマーカーを特に共優性のDNAマ
ーカーと呼び、特開平06−016162で得られた優
性のDNAマーカーのごときPCRプライマーと各遺伝
子型に特異的なDNAマーカーが1対1に対応するDN
Aマーカーとは区別される。上記のそれぞれの遺伝子型
に対応して増幅されたDNA断片(稔性回復遺伝子の共
優性のDNAマーカー)の塩基配列を調べたところ、そ
れぞれ配列番号2或いは配列番号3に記載の塩基配列で
あった。これら共優性のDNAマーカーは互いによく似
た塩基配列を有し、これら共優性のDNAマーカーに
は、共にGATGの4塩基のヌクレオチドを単位とする
繰り返し配列(マイクロサテライト)が見出された(配
列番号2の配列の第224番〜第239番及び配列番号
の第224番〜第255番)。この配列番号2または配
列番号3の繰返し配列をPCRによって増幅することに
よってその長さの違いを明らかにすることが出来る。こ
の目的のためには対照とするマイクロサテライトを挟
み、向い合う2種類のプライマーが必要となる。これら
のプライマーとして、配列番号2または配列番号3のマ
イクロサテライト両側の塩基配列を基に合成したオリゴ
ヌクレオチドを用いることが出来る。一般に、PCRプ
ライマーとしては15ないし30bpのオリゴヌクレオ
チドが利用される。合成したオリゴヌクレオチドをプラ
イマーとして用いることによって、上記マイクロサテラ
イトをPCR法により特異的に増幅させることが出来
る。増幅されたマイクロサテライトはイネの稔性回復遺
伝子の遺伝子型に対応してGATGの4塩基のヌクレオ
チド単位の繰り返しの数が異なるため、増幅されたマイ
クロサテライトを含む稔性回復遺伝子の共優性のDNA
マーカーの長さによって稔性回復遺伝子の遺伝子型を識
別することができる。よって、この方法で1対のプライ
マーを用いれば3種類の遺伝子型が識別できることにな
り、イネの稔性回復遺伝子に関して優性ホモ、劣性ホ
モ、ヘテロの雑種第1代(Rf−1/rf−1)の形質
を判別することができる。
【0013】さらに、稔性回復遺伝子を夾んで本発明で
得られた共優性のDNAマーカーとは逆側に位置するD
NAマーカー、例えば、配列番号6に示すDNAマーカ
ー等と組み合わせることによって、飛躍的に稔性回復遺
伝子を有するイネを判別する精度が向上できることを見
出した。すなわち、本発明で見出された共優性のDNA
マーカーによって稔性回復形質を有すると判別された植
物体について、配列番号6に示すDNAマーカーの有無
を調べる。DNAマーカーの有無を調べる方法としては
配列番号6に特異的なプライマーを用いて、PCRによ
るDNA断片の増幅の有無によって調べることが出来
る。プライマーとしては、配列番号6の塩基配列に基づ
き、お互いに向い合う15〜30bpの2種類のオリゴ
ヌクレオチドを組み合わせて用いる。DNAマーカーを
持つ場合には稔性回復形質を有し、DNAマーカーを持
たない場合には稔性回復形質を有さないと判定する。
【0014】本発明の稔性回復遺伝子の共優性のDNA
マーカーを用いる、イネの稔性回復遺伝子の遺伝子型の
識別方法および稔性回復能力の有無の判別方法は以下の
とおりである。
【0015】すなわち、イネ植物体またはイネ種子より
DNAを抽出する。DNAの抽出方法としてはどの様な
方法も用いることができ、粗精製のDNAを用いること
もできる。抽出されたDNAを鋳型として共優性のDN
AマーカーをPCR法によって増幅する。増幅された異
なる2種類の分子サイズの共優性のDNAマーカー断片
の電気泳動パターンから、鋳型としたDNAを抽出した
イネの稔性回復遺伝子の優性ホモ型(Rf−1/Rf−
1)および劣性ホモ型(rf−1/rf−1)とヘテロ
型(Rf−1/rf−1)の遺伝子型を識別し、表現形
質を判別する。すなわち、Rf−1をホモに持つイネか
らは345bpのDNA断片のみが、一方、rf−1を
ホモに持つイネからは329bpのDNA断片のみが増
幅される。また、Rf−1とrf−1を併せ持つヘテロ
型のイネからは2種類のDNA断片が同時に増幅され
る。これらDNA断片の有無を確認することによってイ
ネの稔性回復遺伝子の遺伝子型が識別できる。
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。
【0017】[実施例1]イネのRf−1の準同質遺伝
子系統として、MTC−10A、MTC−10Rおよび
MTC−10AにMTC−10Rを交配して得たF1の
3種を用いた。MTC−10AとMTC−10Rは、共
にChinsurah Boro IIに台中65号を
戻し交配して得た系統である。MTC−10Rは稔性回
復遺伝子をホモに持つ稔性回復系統であり、MTC−1
0Aは稔性回復遺伝子を持たない細胞質雄性不稔系統で
ある。従って、MTC−10Aの遺伝子型はrf−1/
rf−1、MTC−10Rの遺伝子型はRf−1/Rf
−1、F1の遺伝子型はRf−1/rf−1である。M
TC−10A、MTC−10RおよびF1の植物体の葉
よりDNAをCTAB法(Lichenstein &
Draper 1985)によって抽出した。
【0018】PCRはGeneAmp9600システム
(ABI社)を使用し、20μlの反応量で行った。反
応液20μl中には10ng DNA,0.5unit
s TAKARA Taq(TAKARA社),4nm
ole dNTP,10pmole primer,1
0mM Tris−HCl(pH8.3),50mMK
Cl,1.5mM MgCl2が含まれる。PCR条件
は、95℃で10秒間のディネーチャー、52℃で30
秒間のアニール、72℃で30秒間の伸長反応を1サイ
クルとし、45サイクル反応させた。反応後、2.5%
MetaPhor Agarose(FMC社)で分画
した。配列番号1の塩基配列を有するDNAをプライマ
ーとして用いた場合に、MTC−10A、MTC−10
Rともに複数のDNA断片が増幅された。これらのDN
A断片の中にMTC−10AとMTC−10R間で明確
な多型を示すDNA断片が見出された。すなわち、Rf
−1をホモに持つMTC−10Rでは約420bpのD
NA断片が、一方、rf−1をホモに持つMTC−10
Aでは約400bpのDNA断片が増幅された。
【0019】[実施例2]実施例1で得られたMTC−
10AおよびMTC−10R由来のそれぞれ約400b
pおよび約420bpのDNA断片を電気泳動後回収
し、TAクローニングキット(In Vitogen
社) を用いてプラスミドpCRTMIIにサブクロー
ニングした。その結果、MTC−10AおよびMTC−
10R由来のDNA断片を含むクローン、pRf835
AおよびpRf835Rを得た。pRf835Aおよび
pRf835Rの塩基配列は373S DNAシークエ
ンサー(ABI社)を用いて決定した。DNA断片の塩
基配列は、MTC−10A由来のものが配列番号2のと
おり409bpのものであり、MTC−10R由来のも
のが配列番号3に記載の421bpのものであった。両
DNA断片の塩基配列は極めて相同性が高く、これらの
クローンが同じ領域に由来することが明らかとなった。
両DNA断片の塩基配列で2塩基で塩基置換が生じてい
た。両者のDNA鎖長の違いは、該DNA断片に含まれ
るGATGの4bpよりなるヌクレオチド単位の繰り返
し数の違いであることが明らかとなった。すなわち、M
TC−10AではGATGのヌクレオチド単位が4回繰
り返されているのに対し、MTC−10Rでは該単位が
8回繰り返されていることが相違する。
【0020】実施例1で用いたプライマーでは目的とす
る多型バンドに加えて複数のバンドが増幅されてくる。
そのため、遺伝子型の識別にはやや不都合である。より
明確に遺伝子型を識別するため、配列番号2又は配列番
号3に記載のDNA配列のみを特異的に増幅するための
4bpのリピートを挟むPCRプライマーpRf1(配
列番号4) とpRf2(配列番号5)を設計した。こ
れらのPCRプライマーpRf1及びpRf2を用いて
GeneAmp9600システム(ABI社)を使用
し、実施例1の3種類の遺伝子型の植物体から抽出した
DNAを鋳型としてPCRを行った。反応液20μl中
には10ngDNA,0.5units TAKARA
Taq(TAKARA社),4nmole dNT
P,10pmole プライマー(pRf1),10p
moleプライマー(pRf2),10mM Tris
−HCl(pH8.3),50mM KCl,1.5m
M MgCl2が含まれる。PCR条件は、95℃で1
0秒間のディネーチャー、60℃で30秒間のアニー
ル、72℃で30秒間伸長反応を1サイクルとし、35
サイクル反応させた。反応後、2.5%MetaPho
r Agarose(FMC社)で分画した。
【0021】実験の結果、MTC−10AのDNAを鋳
型とした場合には329bp、MTC−10RのDNA
を鋳型とした場合には345bpのDNA断片が、ま
た、F1のDNAを鋳型とした場合には329bpと3
45bpのDNA断片が増幅された。すなわち、このD
NAマーカーによってRf−1に関する優性ホモ型(R
f−1/Rf−1)、劣性ホモ型(rf−1/rf−
1)およびヘテロ型(Rf−1/rf−1)の3種類の
遺伝子型が識別できることが明らかとなった。
【0022】[実施例3]実施例2の方法を用いた場合
の稔性回復遺伝子の判別の精度を明らかにするため、実
施例2で増幅される329bpと345bpのDNA断
片と稔性回復遺伝子との遺伝的距離を決定した。実施例
1で用いた準同質遺伝子系統のMTC−10Aを母親と
し、これにMTC−10Rを交配してF1植物を育成し
た。得られたF1の花粉をMTC−10Aに交配し、3
22個体のB1F1植物を得た。MTC−10AはBT
型の細胞質を有する配偶体型細胞質雄性不稔であるの
で、MTC−10A/MTC−10RのF1では稔性回
復遺伝子の遺伝子型Rf−1の花粉のみが正常に発達す
る。すなわち、F1の花粉をMTC−10Aに戻し交配
して得られるB1F1の遺伝子型はRf−1/rf−1
のへテロとなり、すべての個体が稔性回復遺伝子を有す
る。322個体の植物体からSteinerらの方法
((1995) Nuleic Acid Resar
ch 13:2569−2570)に従って、DNAを
粗抽出した。配列番号4および配列番号5のプライマー
を用いて、実施例2に示す条件でPCRを行い、増幅さ
れたDNAの電気泳動パターンを解析した。322個体
については全て、MTC−10Aに由来する329bp
のバンドが検出された。一方、310個体ではMTC−
10R由来の345bpのバンドも検出されたが、12
個体でMTC−10R特異的なバンドは増幅されなかっ
た。即ち、12個体でOSRRfと稔性回復遺伝子との
間で組換えが生じたことになる。このことを元に、Ko
sambiの計算式((1944) Ann Euge
n12:172−175)によって実施例2の329b
pと345bpのDNA断片と稔性回復遺伝子との遺伝
的な距離を算出したところ、3.7cM±1.1cMで
あることが明らかとなった。
【0023】[実施例4]実施例3で用いたB1F1植
物から抽出したDNAを用いて、特開平06−0161
62で見出されたDNAマーカー(fL601:配列番
号6)と実施例2の329bpと345bpのDNA断
片との位置関係を調べた。配列番号7および配列番号8
のプライマーを用いて、実施例3と同じDNAを鋳型と
し、条件でPCRを行った。増幅されたDNAの電気泳
動パターンを解析した。322個体中317個体でバン
ドの増幅が認められたが、5個体ではバンドの増幅が認
められなかった。Kosambiの計算式(前出)によ
ってfL601と稔性回復遺伝子との遺伝的距離を計算
した結果、1.6cM±0.7cMの距離であることが
明らかとなった。さらに、実施例3の結果をあわせて遺
伝的距離を計算し位置関係を解析した結果、fL601
は実施例2で見出された329bpと345bpのDN
A断片と稔性回復遺伝子を夾んで逆側に位置することが
明らかとなった。
【0024】[実施例5]単離した共優性のDNAマー
カーと稔性回復の表現型と関連を調べるため、稔性回復
に関して表現形質の異なる11品種を用いた。BT型細
胞質雄性不稔に対する稔性回復能力を持たない品種とし
て、MTC−10A、あそみのり、キヌヒカリ、コシヒ
カリ、日本晴、つがるおとめ、つきのひかりの7品種
を、また、この稔性回復能力を持つ品種としてChin
surah Boro II,IR42,桂朝2号、M
TC−10Rの4品種を供試した。これらの幼植物よ
り、Edwardsらの方法((1992) Nucl
eic Acid Resarch 19:1349)
に従ってDNAを粗抽出した。実施例2に示した方法に
従って、配列番号4と配列番号5のプライマーを用いて
OSRRfを解析した。その結果、稔性回復能力のない
7品種では全てMTC−10Aと同じ329bpのDN
A断片が、稔性回復能力を持つ4品種ではMTC−10
Rと同じ345bpのDNA断片が増幅された。すなわ
ち、この結果から、PCRによって稔性回復遺伝子の遺
伝子型を検査することによってイネ品種の稔性回復能力
の有無を判別できることが明らかとなった。
【0025】
【発明の効果】本発明により、イネの稔性回復遺伝子の
共優性のDNAマーカーが提供される。本発明の共優性
のDNAマーカーをPCRによる稔性回復遺伝子の遺伝
子型の識別に利用することにより、イネの稔性回復遺伝
子の表現形質の判別を簡便にしかも精度よく行うことが
出来る。この本発明の方法により稔性回復能力の有無を
判別することが可能となり、ハイブリッドライスの親系
統の育成が効率化される。さらに、ハイブリッドライス
種子の純度管理が可能となる。
【0026】
【配列表】
【0027】配列番号:1 配列の長さ:18 配列の形:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列: AGAGAGAGAG AGAGAGYC 18
【0028】配列番号:2 配列の長さ:409 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:DNA 起源: 生物名:Oryza sativa L. 組織の種類:緑葉 配列の特徴 特徴を示す記号:genomic DNA 存在位置:1..409 配列: AGAGAGAGAG AGAGAGTCAT CAGACAGTGA ATCGAGCAAG CAACGCGAGG ACACGTACTT 60 ACGCACTCCA AATATTAAGG CGATCAGGCG ATCAGCAACT GCACTTTGCA AATTCGGCCG 120 ATGATAGCGT ATGCGTGATC AATTAACGTG TAATTCTTTT ACGTGTTCGC AAAAAAAACT 180 AGATTGCATA TGCATGACAC CTACACACGT ACACGGTACA CACGATGGAT GGATGGATGG 240 ATTGGGCGGC TCACCGAACT GGCCTCCTCT CGCACGCACG CACGAAGGCA GGCAGCCAGC 300 TAGCATCGAG GACGTACGTC CGAGCCGGCG AACGGATCTC TCCCGTGCAG CAAAGGCGTA 360 CGTATCTCGT CGCGGCCGGC AAGACGTCCC GGGCTCTCTC TCTCTCTCT 409
【0029】配列番号:3 配列の長さ:425 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:DNA 起源: 生物名:Oryza sativa L. 組織の種類:緑葉 配列の特徴 特徴を示す記号:genomic DNA 存在位置:1..425 配列: AGAGAGAGAG AGAGAGTCAT CAGACAGTGA ATCGAGCAAG CAACGCGAGG ACACGTACTT 60 ACGCACTCCA AATATTAAGG CGATCAGGCG ATCAGCAACT GCACTTTGCA AATTCGGCCG 120 ATGATAGCGT ATGCGTGATC AATTAACGTG TAATTCTTTT ACGTGTTCGT AAAAATAACT 180 AGATTGCATA TGCATGACAC CTACACACGT ACACGGTACA CACGATGGAT GGATGGATGG 240 ATGGATGGAT GGATGGATTG GGCGGCTCAC CGAACTGGCC TCCTCTCGCA CGCACGCACG 300 AAGGCAGGCA GCCAGCTAGC ATCGAGGACG TACGTCCGAG CCGGCGAACG GATCTCTCCC 360 GTGCAGCAAA GGCGTACGTA TCTCGTCGCG GCCGGCAAGA CGTCCCGGGC TCTCTCTCTC 420 TCTCT 425
【0030】配列番号:4 配列の長さ:21 配列の形:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列: ACGAGATACC GTACGCCTTT G 21
【0031】配列番号:5 配列の長さ:20 配列の形:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列: AACGCGAGGA CACGTACTTA 20
【0032】配列番号:6 配列の長さ:1137 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:DNA 起源: 生物名:Oryza sativa L. 組織の種類:緑葉 配列の特徴 特徴を示す記号:genomic DNA 存在位置:1..1137 配列: GAGGGAAGAG GAGGAAGAAG AAGAGGAAGA AGCTGGTGAC GGTGAAGCTG AGCGACGAGC 60 TGATGGGATA CCTGCGGACC AAGGAGGTGA TGCCCTACCT CGCGCGCGAG ACGCCTCGCC 120 CGCTCCCGAT CGATCCCAGC ATCGCGCACA CATGTTCATT GGCCAAGAAC TCAGGCAGGA 180 AATCGCCGCC CAAGTTCACG AGAACAGAGA ATTTGACGCC TTCGTCCTCT ACCAGTACCG 240 CACCAAGGGC TACGCCGAGA TCCAGCAGGA GGTCACCGAC GACGACGACG ACGACGGCTA 300 GAATCTGTAT GGTATGTTTG GGCAGGGATC GATAATGGTT TGGGGTTGGT GGTATGGAGG 360 AGTAATGCTT ATCTAAATAT TTACTAGGGT GGCTCTGCTG CTCATTATTT AGGATATAAT 420 TACCATGGAC AATGGTGTTA TTATGGCCAT ATCTTTGCTA CTCTCTCCGT TCCATAATAT 480 AAGATACAAC TATTTTTTAG GGGGACCACC TATACATTTG CCGATAAATT TTCTTCTGAA 540 AATTTGACAG ATGTAATTAT AGTACAATCG TAGTGTAATT ACACTGTAAC TTATATATAA 600 CTAGTAATAT GCCCGTGCTA AACGCTACGG GGTAATTATG TTTGTCTTTA ATAACATTTA 660 AAATTTCATG TTAGCAATTT TTTTTCTGTT AGCATAAGGT CGTCAATATA AACTCAAATA 720 ACAGTATGAT ATGATATAGA TATCTTAATA ATAGTTTCAC CATGTTAAAC AAGATAACAA 780 TTGTCGATCA TCTTGTTACG TCTTCTTTCA AGATATACAT GGAACAACTA CTAAAATTTG 840 CCAATGGCAA CAGTAAATAT TTAGTGAGAC ACAAGTGTTA ATATATAGTC ATGTTATCAG 900 TCCAGTGCAA ATTGACGCAT CTAGAACACG ATGGTATGGA GAAGATAATC TCACAATATT 960 ACACCTGAGT AGTGATGACG TGCTGTACAA AAACAAGAGG AAGTTGGTGA GTAACATTCC 1020 GATTAACAAT TTACTACCTT CTAAAATATA TTTTCGAATT AATTTTGATC ATGCGAACCT 1080 ACCTTTGCTC ACCAGTCAAG AACGTCTTTA TACACGTATT TCTGGTGCTC TTCCCTC 1137
【0033】配列番号:7 配列の長さ:20 配列の形:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列: TTGACGCCTT CGTCCTCTAC 20
【0034】配列番号:8 配列の長さ:20 配列の形:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列: AGACGTAACA AGATGATCGA 20
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 淳 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 藤村 達人 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イネの稔性回復形質を判別する方法であ
    って、以下の工程よりなる方法。 a) イネのDNAを鋳型とし、プライマーを用いたPC
    R法により、該イネ遺伝子中の稔性回復遺伝子の共優性
    のDNAマーカーの有無を確認し、 b) a)の結果より該イネの稔性回復遺伝子の遺伝子型を
    識別し、 c) よって、該イネの稔性回復形質を判別する。
  2. 【請求項2】 該共優性のDNAマーカーがイネの稔性
    回復遺伝子の近傍4.7センチモルガン以内に位置する
    ものであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 共優性のDNAマーカーが409bpの
    長さを有することを特徴とする請求項1或いは2に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 共優性のDNAマーカーが配列表の配列
    番号2に記載のDNA配列を有することを特徴とする請
    求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 共優性のDNAマーカーが425bpの
    長さを有することを特徴とする請求項1或いは2に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 共優性のDNAマーカーが配列表の配列
    番号3に記載のDNA配列を有することを特徴とする請
    求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 共優性のDNAマーカーの有無の確認
    を、GATGの4塩基のヌクレオチド単位の繰り返しよ
    りなるマイクロサテライトの長さに基づいて行うことを
    特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 プライマーが配列番号2の1番〜232
    番及び配列番号2の409番〜232番より任意に選ば
    れる、プライマーとして必要な連続した任意の長さのオ
    リゴヌクレオチドであることを特徴とする請求項1〜4
    又は請求項7の何れか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 プライマーが配列番号3の1番〜232
    番及び配列番号3の409番〜238番より任意に選ば
    れる、プライマーとして必要な連続した任意の長さのオ
    リゴヌクレオチドであることを特徴とする請求項1、
    2、5〜7の何れか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 プライマー15〜30塩基のオリゴヌ
    クレオチドであることを特徴とする請求項8又は9に記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 b)の工程において、イネの稔性回復
    遺伝子の遺伝子型を識別するに際して、a)の工程の結
    果と共に、下記のd)の工程の結果を考慮することを特
    徴とする、請求項8又は10記載の方法。 d) イネのDNAを鋳型とし、プライマーを用いたPC
    R法により、該イネ遺伝子中の稔性回復遺伝子の共優性
    のDNAマーカーfL601の有無を確認する。
  12. 【請求項12】 d)の工程において使用されるプライ
    マーが配列表の配列番号7及び8に記載のDNAである
    ことを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 イネ稔性回復遺伝子から4.7センチ
    モルガン以内に位置するイネ稔性回復遺伝子の共優性の
    DNAマーカー。
  14. 【請求項14】 共優性のDNAマーカーが409bp
    の長さを有することを特徴とする請求項13に記載のD
    NAマーカー。
  15. 【請求項15】 共優性のDNAマーカーが配列表の配
    列番号2に記載のDNA配列を有することを特徴とする
    請求項14に記載のDNAマーカー。
  16. 【請求項16】 共優性のDNAマーカーが425bp
    の長さを有することを特徴とする請求項13に記載のD
    NAマーカー。
  17. 【請求項17】 共優性のDNAマーカーが配列表の配
    列番号3に記載のDNA配列を有することを特徴とする
    請求項16に記載のDNAマーカー。
  18. 【請求項18】 配列表の配列番号4の配列を有するD
    NAプライマー。
  19. 【請求項19】 配列表の配列番号5の配列を有するD
    NAプライマー。
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