JPH09311930A - 観測装置およびこの観測装置を用いた車輌観測装置、ならびにこの車輌観測装置を用いた走行制御装置 - Google Patents

観測装置およびこの観測装置を用いた車輌観測装置、ならびにこの車輌観測装置を用いた走行制御装置

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JPH09311930A
JPH09311930A JP8153223A JP15322396A JPH09311930A JP H09311930 A JPH09311930 A JP H09311930A JP 8153223 A JP8153223 A JP 8153223A JP 15322396 A JP15322396 A JP 15322396A JP H09311930 A JPH09311930 A JP H09311930A
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vehicle
light intensity
state
change
intensity distribution
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Application number
JP8153223A
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English (en)
Inventor
Hideki Touei
英樹 東影
Yuichi Niimoto
祐一 新本
Takeshi Ishida
毅 石田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前方車輌に対し、安全性の高い追従走行を実
行する。 【解決手段】 2組の受光部1a,1bを用いて前方の
所定の観測位置における光強度分布を示す受光量データ
を入力する。距離計測部2は、各受光部1a,1bから
の受光量データを用いて前方車輌との距離を計測する。
車輌状態観測部3は、一方の受光部1bからの受光量デ
ータを所定の時間毎に入力して、光強度が所定のしきい
値以上に変化した部分を抽出し、その変化の個数および
変化が正負いずれの方向に現れたかにより前方車輌にお
けるランプの点灯状態を判別する。この判別結果は、判
定データとして走行制御部に出力されるもので、走行制
御部5は、この判定データおよび距離計測部2,速度セ
ンサ4による各計測値を用いて、自車輌の走行速度を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、所定の観測位置にお
ける対象物の状態を観測する装置に関連し、さらにこの
発明は、走行中の車輌において、前方の車輌の状態を観
測するための装置、ならびにこの観測結果を用いて、自
車輌が前方の車輌に追随して走行するように制御する走
行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車輌開発の多様化に伴い、前方車
輌に対し、所定の車間距離を保ちながら走行するように
制御する走行制御装置を登載した車輌が提案されてい
る。図20は、この走行制御装置の構成例を示すもの
で、前方車輌との距離を計測する距離計測部30,自車
輌の走行速度を計測する速度センサ31,走行制御部3
2,アクセル制御部33,ブレーキ制御部34などを構
成として含んでいる。
【0003】走行制御部32は、距離計測部30および
速度センサ31からの各計測値を入力した後、これら計
測値を後記する制御テーブルに当てはめて車輌の走行状
態の適否を判断する。この結果、現在の走行状態が不適
正であると判断すると、走行制御部32は、この判断結
果に基づき、現在の走行速度を上昇または減少させる制
御信号を生成する。アクセル制御部33,ブレーキ制御
部34は、出力された制御信号に基づき、それぞれアク
セル開度の調整やブレーキ作動にかかる制御を実行す
る。
【0004】前記距離計測部30は、図21に示すよう
な2組の受光部35a,35bによる光学系より受光量
データを入力し、位相差相関法の原理を用いて前方車輌
との距離を算出する。各受光部35a,35bは、それ
ぞれ等しい焦点距離fを有するレンズ36a,36b
と、CCDなどの受光素子37a,37bとから成るも
ので、各レンズ36a,36bは所定の距離Bを隔て、
かつそれぞれの基準線a,bが平行になるように配備さ
れる。
【0005】観測対象Pに対し自然光などの光が照射さ
れると、その反射光は各レンズ36a,36bを介して
受光素子37a,37bに入射し、その反射光の光強度
分布を示す画像データが生成され、距離計測部30に出
力する。
【0006】距離計測部30は、各受光素子37a,3
7bから入力された画像について、それぞれ重心位置の
ずれ量x1,x2を算出する。このずれ量x1,x2
は、それぞれ画像の重心位置と基準線との距離に相当す
るもので、図22に示すように、各基準線a,bと各画
像の重心点g1 ,g2 とにより特定される直角三角形t
1 ,tr2 を合わせた三角形と、観測対象Pと各レン
ズとの距離により特定される三角形TRとは相似の関係
にある。したがって、各ずれ量x1,x2の和D(D=
x1+x2)をつぎの(1)式に当てはめることによ
り、観測位置から観測対象Pまでの距離Lが算出でき
る。 L=B・f/D ・・・(1)
【0007】図23は、前記した走行状態の適否を判断
するための制御テーブルであって、現在の自車速度と前
方車輌との車間距離とから自車輌の走行状態の適否が判
定できるように設定されている。図中、鎖線で示す曲線
Eは、理想的な走行状態を示すもので、走行状態がこの
理想曲線Eを中心とする所定領域F1,F1内にある場
合は、走行制御部32は、現在の走行状態を適正な状態
と判断し、運転者の操作に基づく走行制御を実行する。
【0008】一方、車輌の走行状態がこの領域F1より
上側の領域F2にある場合、すなわち自車速度に対し車
間距離が開きすぎた場合には、走行制御部32はアクセ
ル制御部33に制御信号を出力して、アクセル開度を増
大させる。また車輌の走行状態が前記領域F1よりも下
側の領域F3にある場合、すなわち自車速度に対し車間
距離が狭くなりすぎた場合には、アクセル制御部33お
よびブレーキ制御部34に対し、走行速度の減速を指示
する制御信号が出力される。この結果、アクセル開度の
増減や、ブレーキの作動などの制御がなされることにな
り、運転者の運転操作にかかわらず、理想的な車間距離
を保つことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の装
置では、自車輌の速度制御は前方車輌との距離に左右さ
れるので、十分な車間距離がある場合でも前方車輌がブ
レーキ操作により減速すると自車輌も急減速するよう制
御され、自車輌のみならず後続車輌にも危険を及ぼすと
いう問題がある。また前方車輌が左折または右折して追
随対象が存在しなくなった場合には、追従制御部は車間
距離があいたものと誤認識し、車輌が急発進する虞もあ
る。さらに夜間には昼間より車間距離を大きくとるのが
望ましいが、上記の装置には、周囲の環境を把握する手
段がなく、昼夜とも同様の制御モードが実行されるな
ど、実用化は困難である。
【0010】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、観測位置における光強度の時間的な変化の状態
を抽出して対象物の輝き状態を判別することにより、対
象物がどのような状態にあるかを正確に把握することを
第1の技術課題とする。
【0011】またこの発明は、上記の観測手法を用いて
前方の車輌のライトの点灯または消灯状態を判別するこ
とにより、前方車輌の夜間照明、ブレーキ動作、右左折
動作など、前方車輌の現在の動作状態を正確に認識する
ことを第2の技術課題とする。
【0012】さらにこの発明は、上記の観測手法により
前方車輌の動作状態を認識した後、この認識結果に基づ
き、自車輌の走行動作を制御することにより、安全性の
高い追従走行を行うことを第3の技術課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、所定
の観測位置における対象物を観測するための装置であっ
て、前記観測位置における光強度分布を検出する検出手
段と、前記検出手段により検出された光強度分布を所定
の時間毎に比較して、前記観測位置における光強度の時
間的な変化の状態を抽出する抽出手段と、前記抽出手段
による抽出結果に基づき、観測位置における対象物の輝
き状態を判別する判別手段とを備えている。
【0014】請求項2の発明の観測装置では、前記抽出
手段を、前記光強度分布中の極値に対応する画素を特定
し、この特定された画素における光強度の時間的な変化
の状態を抽出するように構成している。
【0015】請求項3〜11の発明は、走行中の車輌に
おいて、前方車輌の状態を観測するための車輌観測装置
に関し、請求項3の発明は、前方の所定の観測位置にお
ける光強度分布を検出するための検出手段と、前記検出
手段により検出された光強度分布を所定の時間毎に比較
して、前記観測位置における光強度の時間的な変化の状
態を抽出する抽出手段と、前記抽出手段による抽出結果
に基づき、前方車輌のランプの点灯または消灯状態を判
別する判別手段とを具備している。
【0016】請求項4の発明では、前記抽出手段は、前
記光強度分布の中から光強度が所定のしきい値を越えて
変化した部分の個数およびその変化の状態を抽出する。
また、請求項5の発明における抽出手段は、前記光強度
分布中の極値に対応する画素を特定し、この特定された
画素のうち、光強度が所定のしきい値を越えて変化した
画素の個数およびその変化の状態を抽出する。
【0017】請求項6の発明における判別手段は、前記
抽出手段により抽出された個数および変化の状態に基づ
き、前方車輌において点灯または消灯したランプの種類
を判別する。
【0018】請求項7の発明における判別手段は、前記
抽出手段による抽出結果に基づき、前方車輌の夜間用照
明の有無を判別し、その判別結果に応じて前記抽出手段
が用いるしきい値の値を変更するしきい値変更手段を具
備している。
【0019】請求項8の発明における判別手段は、前記
抽出手段による抽出結果を時系列的に記憶する記憶手段
と、前記抽出手段により光強度分布の一部分においての
み光強度の変化が抽出され、かつこの変化が抽出された
部分について、光強度が所定の周期をもって同じ変化を
繰り返していることが前記記憶手段に記憶されていると
き、前方車輌の方向指示ランプが点滅していると認識す
る認識手段とを具備している。
【0020】請求項9の発明における判別手段は、請求
項8と同様の記憶手段と、前記検出手段により検出され
た光強度分布から前方車輌の位置を認識する第1の認識
手段と、前記抽出手段により光強度分布の一部分におい
てのみ光強度の変化が抽出され、かつこの変化が抽出さ
れた部分について、光強度が所定の周期をもって同じ変
化を繰り返していることが前記記憶手段に記憶されてい
るとき、前方の車輌の方向指示ランプが点滅していると
認識する第2の認識手段と、前記第1の認識手段により
認識された車輌の位置と前記光強度の変化が抽出された
部分との位置関係に基づき、前方車輌の左右いずれの方
向指示ランプが点滅しているかを認識する第3の認識手
段とを具備している。
【0021】請求項10における判別手段は、請求項8
と同様の記憶手段および認識手段を具備するとともに、
前記認識手段により前方の車輌の方向指示ランプの点滅
が認識されたとき、前記検出手段により検出された光強
度分布を用いてつぎに観測する対象となる車輌を検索す
る検索手段を具備している。
【0022】請求項11の発明にかかる車輌観測装置
は、さらに前記判別手段による判別結果を自車輌または
後続車輌の運転者に報知するための報知手段を備えてい
る。
【0023】請求項12の発明は、走行中の車輌におい
て、前方車輌の状態を観測する観測手段と、前方車輌と
の距離を計測する距離計測手段と、自車輌の走行速度を
計測する速度計測手段と、前記観測手段の観測結果およ
び各計測手段の計測結果に基づき、自車輌が前方車輌に
追随して走行するように制御する制御手段とを備えて成
る走行制御装置であって、前記観測手段は、前方の所定
の観測位置における光強度分布を検出するための検出手
段と、前記検出手段により検出された光強度分布を所定
の時間毎に比較して、前記視野内における光強度の時間
的な変化の状態を抽出する抽出手段と、前記抽出手段に
よる抽出結果に基づき、前方車輌のランプの点灯または
消灯状態を判別する判別手段とを具備している。また前
記制御手段は、前記判別手段の判別結果と、前記距離計
測手段および速度計測手段の各計測値とに基づき、自車
輌のアクセル開度またはブレーキを制御する。
【0024】請求項13の発明では、前記距離計測手段
は、前方の所定の観測位置における光強度分布を同時に
検出するための複数個の光検出手段と、各光検出手段に
より検出された光強度分布のずれ度合いを用いた所定の
演算を実行して前方車輌までの距離を算出する演算手段
とから構成される。
【0025】請求項14の発明では、前記制御手段は、
前記判別手段により前方車輌のランプが点灯していると
判別されたとき、前方車輌との距離がランプ消灯時にお
ける距離よりも長くなるように自車輌の走行を制御す
る。
【0026】
【作用】観測位置における光強度分布を所定の時間毎に
比較することにより、光強度の時間的な変化の状態が抽
出される。この場合、対象物のある部位における輝きが
増せば、光強度分布中の対応部分における光強度が時間
の経過と共に増大し、反対に、ある部位における輝きが
減少すると、光強度分布中の対応部分における光強度は
時間の経過と共に減少する。すなわち抽出された光強度
の変化の状態は、対象物の輝き状態を正確に反映してお
り、この抽出結果を用いることにより、対象物の輝き状
態を簡単かつ正確に観測することができる。
【0027】請求項2の発明では、光強度分布中の極値
に対応する画素について、その光強度の時間的な変化の
状態を抽出するので、観測処理が高速化される。
【0028】請求項3の発明は、走行中の車輌において
請求項1の観測装置と同様の処理を実行することによ
り、前方車輌のライトの点灯または消灯状態の判別が行
われる。
【0029】請求項4および5の発明では、検出された
光強度分布の中から光強度の変化がしきい値以上となる
部分の個数およびその変化の状態を抽出することによ
り、車輌の各種ランプの点灯または消灯を反映した光強
度の変化が抽出される。また請求項5の発明では、請求
項2の発明と同様、光強度分布中の極値に対応する画素
を処理対象とするので、処理を高速化することができ
る。
【0030】請求項6の発明では、光強度の変化がしき
い値以上の変化が得られた部分およびその変化の状態に
基づき、前方の車輌において点灯または消灯したランプ
の種類の判別が行われる。
【0031】請求項7の発明では、前方の車輌の夜間用
照明の有無を判別した結果に応じて、光強度の変化部分
を抽出するためのしきい値が変更されるので、夜間照明
下においても制動灯の点灯,消灯状態を正確に把握でき
るようになる。
【0032】請求項8の発明では、光強度分布の一部の
画素においてのみ光強度の変化が抽出され、さらにこの
部分についての過去の光強度が、所定の周期を持って同
じ変化を繰り返しているとき、前方の方向指示ランプが
点滅しているものと認識する。また請求項9の発明で
は、光強度分布により前方の車輌の位置が認識された
後、さらに上記と同様にして方向指示ランプの点滅を反
映する画素を認識し、両者の位置関係に基づき、前方車
輌の左,右いずれの方向指示ランプが点滅しているかの
認識が行われる。
【0033】請求項10の発明では、前方車輌の方向指
示ランプの点滅が認識されたとき、前記検出手段により
検出された光強度分布によりつぎの観測対象となる車輌
の検索が行われる。
【0034】請求項11の発明では、判別手段による判
別結果が自車輌または後続車輌の運転者に報知されるの
で、運転者は前方の状態を把握することが可能となる。
【0035】請求項12の発明では、請求項3の発明と
同様にして、前方車輌のランプの点灯または消灯状態を
判別し、この判別結果,前方車輌との距離,および自車
輌の走行速度に基づき自車輌のアクセル開度またはブレ
ーキを制御する。これにより前方車輌のブレーキ操作や
走行方向の変更動作を認識しつつ走行速度を制御でき
る。
【0036】請求項13の発明では、複数個の検出手段
により検出された光強度分布のずれ量に基づき、前方の
車輌との距離を算出するようにしたので、距離計測を容
易に行うことができる。また前記の検出手段は、観測手
段の検出手段と共有することも可能である。
【0037】請求項14の発明では、前方の車輌の制動
灯が点灯したり,夜間照明がなされたことが判別された
とき、前方車輌との距離が通常時よりも長くなるように
制御される。
【0038】
【発明の実施の形態】各請求項の発明を実施するための
好適な実施例として、図1の走行制御装置を示す。この
装置は、光学系として2個の受光部1a,1bを具備し
ており、各受光部1a,1bは、それぞれ前方の所定の
観測位置における光強度分布を示す受光量データを生成
する。
【0039】車輌状態観測部3は、一方の受光部1bか
らの受光量データを所定の時間毎に入力し、最新の受光
量データと1段階前の受光量データとの差分により、光
強度が所定のしきい値以上に変動した部分を抽出するも
ので、さらに抽出された変動部分の個数およびその変動
方向が正負いずれの方向に生じているかにより、前方車
輌におけるランプの点灯状態を判別する。走行制御部5
は、この判別結果,距離計測部2による車間距離の計測
値,および速度センサ4による自車輌の走行速度の計測
値に基づき、自車輌の走行速度を制御する。
【0040】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかる走行制
御装置の構成例を示すもので、2個の受光部1a,1
b,距離計測部2,車輌状態観測部3,速度センサ4,
走行制御部5,アクセル制御部6,ブレーキ制御部7,
音声回路8などを備えるほか、必要に応じてハイマウン
トランプ制御部9が具備される。
【0041】各受光部1a,1bは、同一焦点距離を有
するレンズ10a,10bと1次元の受光素子11a,
11b(この実施例ではCCDが用いられる)とから成
るもので、これら受光部1a,1bは、距離計測部2お
よび車輌状態観測部3を構成する回路とともにユニット
化され、図2に示すように、車輌のフロントミラーの裏
側に取り付けられる。なお各受光部1a,1bの詳細な
構成は、前記図21と同様であり、ここでは詳細な説明
を省略する。
【0042】前記距離計測部22は、各受光部1a,1
bからの受光量データを入力して、前記した位相差相関
法による演算を実行し、前方車輌との距離を算出する。
一方、車輌状態観測部3は、一方の受光部1bからの受
光量データのみを入力して観測位置における光強度の変
化の状態を抽出した後、その抽出結果を用いて前方車輌
のランプの点灯状態を判別するもので、その判別結果を
示す判定信号が走行制御部5に出力される。なお速度セ
ンサ4には、車輌に通常搭載されているものが用いら
れ、その他の構成は車体内部の適所に配備される。
【0043】走行制御部5は、距離計測部2,速度セン
サ4の各計測値と、車輌状態観測部3から出力された判
定信号とを入力して、前方車輌との距離、自車輌の走行
速度、および前方車輌のランプの点灯状態を認識し、こ
れら認識結果に基づき、自車輌が前方車輌に対し所定の
車間距離を保って走行するように、走行速度を制御する
制御信号を出力する。この制御信号は、アクセル制御部
6およびブレーキ制御部7に与えられ、アクセル開度の
調整やブレーキの作動が一連に制御される。
【0044】また走行制御部5は、前記車輌状態観測部
3から前方車輌の方向指示ランプが点滅していることを
示す判定信号を入力したとき、音声回路8を駆動して、
警報ブザーや音声情報を出力させる。またハイマウント
ランプの搭載車輌においては、車輌状態観測部3から前
方車輌の制動灯が点灯したことを示す判定信号が入力さ
れたとき、ハイマウントランプ制御部9を駆動し、後方
車輌に対し、自車輌がまもなく制動することを報知す
る。
【0045】図3は、前記車輌状態観測部3の詳細な構
成例を示すもので、一連の観測処理を制御するCPU1
2を核として、2個の受光量データ記憶部13a,13
b(以下「第1メモリ13a」,「第2メモリ13b」
という),処理結果記憶部14,モデルパターン記憶部
15などを具備している。
【0046】CPU12は、内部で生成されるクロック
信号に基づき、受光素子からの受光量データを所定の時
間間隔で取り込んでおり、第1メモリ13aには最新の
受光量データが、第2メモリ13bには1段階前に取り
込まれた受光量データが、それぞれ記憶される。CPU
12は、これらのメモリに記憶された受光量データを画
素毎に比較することにより受光量の変化状態を抽出し、
さらにこの抽出結果を用いて前方車輌のライトの点灯や
消灯を判別し、前記した判定信号を生成、出力する。
【0047】処理結果記憶部14およびモデルパターン
記憶部15は、後記する方向指示ランプの判別に用いら
れるもので、処理結果記憶部14には、CPU12によ
る数段階分の受光量データの比較処理結果が、モデルパ
ターン記憶部15には、方向指示ランプの標準的な点滅
パターンが、それぞれ記憶される。
【0048】つぎに図4〜7を用いて、CPU12によ
る受光量の比較、および点灯状態の判別の原理を説明す
る。前方車輌が自然光下で無灯火の状態にある場合、前
記受光素子には自然光および車体表面からの反射光が入
射している。したがってこの場合の各画素の受光量をプ
ロットして得られる曲線(以下「受光量分布曲線」とい
う)中、車輌からの反射光の分布する部分(図4(1)
中、rで示す領域内の受光量分布)は、車輌の色や模様
を反映した形状をなす。一方、前方車輌の制動灯が点灯
した場合には、その出射光が入射した画素の光量が増大
するので、この場合の受光量分布曲線には、図4(2)
に示すように、制動灯の出射光に相当する2つのピーク
p1,p2が現れる。
【0049】CPU12は、各画素毎に、第1メモリ1
3aに記憶された最新の受光量データと、1段階前の受
光量データとの差分をとり、その差分値を所定のしきい
値thH と比較する。いま受光量データが、図4(1)
の状態から図4(2)の状態に変化したものとすると、
各画素毎の受光量の差分を示す曲線(以下「差分曲線」
という)には、図4(3)に示すように、前記ピークp
1,p2を反映して、しきい値thHを正方向に上回る
2つの変動部分v1,v2が出現する。
【0050】一方、前方車輌が、制動灯が点灯した状態
(図5(1)に示す)から消灯した状態(図5(2)に
示す)へと移行した場合の差分曲線には、図5(3)に
示す如く、前記ピークp1,p2の消失を反映して、し
きい値thH を負方向に上回る2つの変動部分v1′,
v2′が出現する。
【0051】つぎに前方車輌が無灯火状態から夜間照明
状態へと移行した場合には、受光素子には両サイドの尾
灯および中央の番号灯からの出射光が入射するので、受
光量分布曲線は、図6(1),図6(2)に示すよう
に、通常の分布状態から3つのピークp3,p4,p5
が現れる状態へと変化する。したがってこの場合の差分
曲線には、図6(3)に示すように、しきい値thH
正方向に上回る3つの変動部分v3,v4,v5が出現
する。
【0052】また前方車輌が夜間照明中に制動灯を点灯
した場合は、尾灯と制動灯の同時点灯により、車輌の両
サイドの光量が増加するので、図7(1)(2)に示す
ように、受光量分布曲線中の3つのピークp3,p4,
p5のうち、両側の2つのピークp3,p5の光量が上
昇することになる。この場合には、前記しきい値thH
とは別のしきい値thL を設定することにより、前記ピ
ークp3,p5の上昇を反映する2つの変動部分vn
1,vn2が抽出される。なお制動灯が消灯すると、差
分曲線には前記ピークp3,p5の減少を反映してしき
い値thL を負方向に上回る変動部分が出現する。また
夜間照明が解除されたときには、受光量分布曲線中のす
べてのピークp3,p4,p5が消失することにより、
しきい値thL を負方向に上回る3つの変動部分が出現
する。
【0053】なお近年、ハイマウントランプを搭載した
車輌が増加しているので、上記の方法により夜間におけ
る制動灯の点灯を確実に抽出するためには、受光部の観
測位置をハイマウントランプ17の出射光の影響を受け
ない位置(例えば図8の点線で示す領域16内)に設定
する必要がある。
【0054】また上記の方法によれば、前方車輌の方向
指示ランプが点滅している場合に逐次受光量分布曲線の
差分を求めていくと、所定の画素群において、毎処理時
に、しきい値を越える変動が正負両方向に繰り返し現れ
る事象が抽出される。図9は、特定の画素についての毎
回の比較処理結果fを時間軸に対応させて示すもので、
図中、f=1は、しきい値を正方向に上回る変動が抽出
されたことを表し、f=2はしきい値を負方向に上回る
変動が抽出されたことを表している。
【0055】上記の処理結果は、各画素毎に処理結果記
憶部14に記憶されており、CPU12が、差分曲線か
らしきい値を上回る変動を1つだけ抽出したとき、この
変動に対応する画素についての過去数回分の処理結果が
読み出される。CPU12は、この読み出された時系列
データのパターンを、前記モデルパターン記憶部15内
の点滅パターンと照合し、その照合結果から前方車輌の
方向指示ランプが点滅中であるか否かを判別する。
【0056】図9に示した例の場合、前方車輌の1箇所
においてランプの点灯と消灯とが繰り返されることを示
す時系列データが得られているから、CPU12は、前
方車輌において方向指示ランプが点滅しているものと判
別する。
【0057】上記の各例では、各段階の分布曲線につい
て、各画素毎に所定のしきい値を越える変動があるか否
かの比較を行っているが、いずれかの分布曲線中で極値
が得られた画素についてのみ処理を行うようにすれば、
処理速度を大幅に短縮することができる。
【0058】図10(1)〜(3)および図11(1)
〜(3)は、上記の比較処理の具体例を示す。各図中の
・印は、受光量分布曲線における極大点または極小点で
あって、CPU12は、これら極値が得られた画素につ
いて、他方の分布曲線中の対応値との差分をとり、その
差分値が前記しきい値thH よりも大きく変動した画素
の数、およびその変動が正負いずれの方向に生じている
かにより、前方車輌の点灯状態の変化を判別する。
【0059】例えば前方車輌が無灯火状態から制動灯が
点灯した状態へと変動した場合(図10(1),(2)
に示す)、図10(3)に示すように、制動灯の出射光
に対応する2個の極大点m1,m2に対応する画素g
1,g2において、しきい値thH を正方向に上回る変
動が抽出される。一方、前方車輌が無灯火状態から夜間
照明状態へと変動した場合(図11(1),(2)に示
す)には、尾灯および番号灯の出射光に対応する3個の
極大点m3,m4,m5に対応する画素g3,g4,g
5において、しきい値thH を正方向に上回る変動が得
られる。
【0060】また上記とは逆に、前方車輌において、点
灯しているランプが消灯すると、これらランプの出射光
に対応する極大点の消失により、その対応画素における
差分値において負方向にしきい値を上回る変動が抽出さ
れる。CPU12は、この変動した画素数により、いず
れのランプが消灯したのかを判別する。同様に前方車輌
の方向指示ランプが点滅している場合には、受光量分布
曲線中の所定の1画素において、極大点の出現と消失と
が繰り返され、この画素についての、前記図9に示した
のと同様の時系列データが得られる。したがってこの時
系列データを前記モデルパターン記憶部15の点滅パタ
ーンと照合することにより、前方車輌の方向指示ランプ
の点滅が判別される。
【0061】つぎに受光量データの極値点を用いた場合
の比較、判別処理の手順について、図12および図13
を用いて説明する。なお図中、ステップ1に定義するF
BK,FLT,FWKは、それぞれ走行制御部5に出力するた
めの判別データであって、FBKは前方車輌の制動灯の点
灯の有無を、FLTは夜間照明(尾灯および番号灯の点
灯)の有無を,FWKは方向指示ランプの点滅の有無を、
それぞれ示す(各データとも「1」により「点灯有り」
が、データ「0」により「点灯無し」が表現される)。
またw,cは、それぞれ方向指示ランプの点滅の開始、
終了を判別するために用いるカウンタである。
【0062】さらにステップ4に定義するkは、処理対
象となる画素を特定するためのカウンタであって、p
(k),q(k)は、それぞれk番目の画素における最
新の受光量データ、1段階前の受光量データを意味す
る。さらにLONは前記受光量の差分値がしきい値を正方
向に上回った画素数を計数するためのカウンタを、L
OFFは受光量の差分値がしきい値を負方向に上回った画
素数を、それぞれ計数するカウンタである。
【0063】またf(k)は、各画素における比較処理
結果であって、前記図9に示したように、最新の受光量
データを1段階前の受光量データと比較した結果、しき
い値を正方向に上回る変動が抽出されたときには「1」
が、しきい値を負方向に上回る変動が抽出されたときに
は「2」が、それぞれ設定される。また両受光量データ
間に前記しきい値を越える変動が抽出されなかったとき
には、f(k)の値として「0」が設定される。
【0064】車輌が走行を開始して装置電源がONにな
ると、CPU12は、まず最初のステップ1で前記判別
データFBK,FLT,FWKの値、およびカウンタw,cを
それぞれ「0」に初期設定した後、つぎのステップ2
で、最初に取り込まれた受光量データを第2メモリ13
b内に格納する。
【0065】つぎにCPU12は、ステップ3で、つぎ
に取り込まれた受光量データを第1メモリ13aに格納
し、続くステップ4で、前記カウンタk,LON,LOFF
をそれぞれ「0」に初期設定するとともに、受光量の変
動部分を抽出するためのしきい値THとして、前記した
しきい値thH を設定する。
【0066】つぎのステップ5で、CPU12は、まず
第1番目の画素(k=0に対応する画素)について、第
1、第2の各メモリより受光量データp(k),q
(k)を読み出し、これら受光量データのいずれかが極
値をとるか否かを判定する。この判定が「YES」であ
れば、CPU12はつぎのステップ6,7で、両受光量
データp(k),q(k)の差分の絶対値が正負いずれ
かの方向で前記しきい値THを上回るか否かをチェック
し、その結果に基づき、前記画素の比較処理結果f
(k)の値を決定する。
【0067】すなわち、最新の受光量データp(k)が
一段階前の受光量データq(k)に対し、しきい値TH
を正方向に上回るように変動しているとき、ステップ
6,7が「YES」となり、CPU12は、前記f
(K)の値を「1」に設定するとともに、前記カウンタ
ONを「1」インクリメントする(ステップ8,9)。
【0068】一方、最新の受光量データp(k)が一段
階前の受光量データq(k)に対し、しきい値THを負
方向に上回るように変動しているとき、ステップ6が
「YES」、ステップ7が「NO」となり、CPU12
は前記f(k)の値を「2」に設定するとともに、前記
カウンタLOFF を「1」インクリメントする(ステップ
10,11)。
【0069】また両受光量データ間の差分がしきい値T
H以内である場合には、ステップ6が「NO」となり、
CPU12は、前記f(k)の値として「0」を設定す
る。なおp(k),q(k)のいずれのデータも隣接す
るデータに対し極値とならない場合には、ステップ5が
「NO」となってステップ13へと移行する。
【0070】ステップ13は、上記の処理が処理対象と
なるN個の画素すべてについて行われたか否かを判別す
るためのもので、この判定が「NO」のとき、CPU1
2は、つぎのステップ14でカウンタkをインクリメン
トし、つぎの処理対象の画素について同様の処理を実行
する。
【0071】すべての画素について上記の処理が終了す
ると、ステップ13が「YES」となり、ステップ15
以下の判別処理へと移行する。受光量データの変化がな
いときは、前記カウンタLON,LOFF のいずれも「0」
となり、またステップ23の判定も「NO」となってス
テップ37へ移行する。ステップ37は、各判定データ
BK,FLT,FWKの現在の設定値を出力するもので、こ
の処理の後、第1メモリ13aの各受光量データが第2
メモリ13bへと転送され、ステップ3へと戻る。
【0072】ステップ4〜14の結果から、カウンタL
ONが「3」であり、かつカウンタLOFF が「0」になる
とき、すなわち1段階前の受光量データに対し、正方向
にしきい値を上回る変動が3個抽出されたとき、CPU
12は、この変動を前方車輌の尾灯および番号灯の点灯
を反映するものと判断する。これによりステップ16が
「YES」となり、CPU12は、ステップ25で前記
判定データFLTを「1」に設定するともに、続くステッ
プ26でしきい値THの値を夜間時の設定値thL に変
更し、ステップ37へと移行する。
【0073】カウンタLONが「0」でありかつカウンタ
OFF が「3」のとき、すなわち1段階前の受光量デー
タに対し、負方向にしきい値を上回る変動が3個抽出さ
れたとき、CPU12は、この変動を前方車輌の尾灯お
よび番号灯の消灯を反映するものと判断する。この場
合、前記判定データFLTは「1」に設定されているの
で、CPU12は、ステップ17からステップ27へと
移行して、この判定データFLTをクリアし、さらに続く
ステップ28でしきい値THの値を自然光下における設
定値thH に変更した後、ステップ37へと移行する。
【0074】カウンタLONが「2」でありかつカウンタ
OFF が「0」のとき、すなわち1段階前の受光量デー
タに対し、正方向にしきい値を上回る変動が2個抽出さ
れたとき、ステップ18が「YES」となり、CPU1
2は、この変動を制動灯の点灯を反映するものと判断し
て、前記判定データFBKを「1」に設定する(ステップ
18,29)。
【0075】一方、カウンタLONが「0」でありかつカ
ウンタLOFF が「2」のとき、すなわち1段階前の受光
量データに対し負方向にしきい値を上回る変動が2個抽
出されたとき、CPU12は、この変動を制動灯の消灯
を反映するものと判断する。この段階での判定データF
BKは「1」に設定されているので、CPU12は、ステ
ップ19からステップ30へと移行して前記判定データ
BKを「0」にクリアし、さらにステップ37へと移行
する。
【0076】1段階前の受光量データに対し、正または
負方向にしきい値を上回る変動が1画素だけ抽出された
とき、ステップ20またはステップ21が「YES」と
なってステップ31へと移行し、CPU12はカウンタ
wを「1」インクリメントした後、つぎのステップ32
で、このカウンタwが所定の設定値TCを越えたか否か
を判定する。
【0077】前記ステップ32の判定が「YES」のと
き、すなわち前記しきい値を上回る変動が1画素にのみ
抽出される状態がTC回を越えたとき、CPU12は、
さらにつぎのステップ33で、判定データFWKが既に
「1」に設定されているか否かをチェックする。この判
定が「NO」のとき、CPU12は、つぎのステップ3
4で、前記処理結果記憶部14よりこの変動にかかる画
素の過去の処理結果を読み出し、これをモデルパターン
記憶部15の記憶データと照合する。この結果、両者が
合致するとステップ35が「YES」となり、CPU1
2は、ステップ36で前記判定データFWKを「1」に設
定してステップ37へと移行する。
【0078】一方、前記カウンタwがTC以下のとき、
または判定データFWKが既に「1」に設定されていると
きは、直ちにステップ37へと移行し、現在設定されて
いる判定データの出力が行われる。また変動が抽出され
た画素の時系列パターンと点滅パターンとが合致しなか
ったときもステップ37へと移行し、判定データFWK
「0」のまま出力される。
【0079】ステップ36〜38を経て、再びステップ
3〜14の処理が実行されたとき、方向指示ランプの点
滅を反映する受光量の変動が再度抽出されると、ステッ
プ20またはステップ21が「YES」となり、前記と
同様の処理が繰り返し実行される。一方、方向指示ラン
プの点滅が終了して、しきい値THを上回る変動が抽出
されなくなると、ステップ15が「YES」となり、カ
ウンタcが「1」インクリメントされる。このカウンタ
cが所定の設定値TCを上回ったとき、ステップ22が
「YES」となり、CPU12は、つぎのステップ24
で前記判定データFWKおよびカウンタw,cを「0」に
リセットした後、ステップ37へと移行する。
【0080】ステップ15〜21の判定がいずれも「N
O」となった場合には、CPU12は、ステップ39の
異常処理を実行した後、ステップ37へと戻る。
【0081】なお上記の処理に代えて、処理対象のすべ
ての画素について比較処理を行う方法を採用する場合に
は、CPU12は、各画素毎の受光量の差分を用いて前
記図4〜7に示したしきい値THを上回る変動部分を抽
出した後、その抽出された変動部分の数に基づき、前記
ステップ15〜38と同様の手順を実行する。
【0082】前記走行制御部5は、車輌状態観測部3か
ら出力された判定データFBK,FLT,FWKの各データ値
とともに、前記距離計測部2および速度センサ4の各計
測値を入力しており、これら入力データに基づき、現在
の走行状態の適否を判定した後、その判定結果に応じた
走行制御を実行する。
【0083】走行制御部5の内部のメモリには、図14
(1)(2)に示すような2種類の制御テーブルT1,
T2が記憶されている。第1のテーブルT1は、通常の
走行制御に用いられるもので、前記図23と同様、理想
曲線E1を中心として、現在の自車輌の走行状態を適切
と判断するための領域F1,走行速度に対し車間距離が
開きすぎていると判断するための領域F2,走行速度に
対し車間距離が狭すぎると判断するための領域F3が、
それぞれ設定されている。
【0084】第2のテーブルT2は、前方車輌の制動灯
または夜間照明の点灯時に用いられるもので、前記テー
ブルT1と同様、理想曲線E2,現在の走行状態を適切
と判断するための領域F4,走行速度に対し車間距離が
開きすぎていると判断するための領域F5,走行速度に
対し車間距離が狭すぎると判断するための領域F6が、
それぞれ設定される。なおこのテーブルT2では、前記
テーブルT1を用いた場合よりも前方車輌との距離が広
くなるように、理想曲線E2および各領域F4,F5,
F6の境界線の位置をテーブル1よりも高く設定してい
る。
【0085】図15は、前記走行制御部5による制御手
順を示す。まずステップ1で、車輌状態観測部3からの
各判定データ、距離計測部2および速度センサ4からの
各計測値がそれぞれ入力されると、走行制御部5は、つ
ぎのステップ2で、前記判定データFWKの値を、続くス
テップ3で判定データFBK,FLTの値を、それぞれチェ
ックする。
【0086】各判定データの値がいずれも「0」である
とき、すなわち前方車輌のいずれのランプも点灯してい
ない状態のときは、ステップ2,3がともに「NO」と
なってステップ9へと移行し、走行制御部5は、距離、
速度の各計測値を前記第1の制御テーブルT1と照合す
る。
【0087】一方、判定データFBK,FLTのいずれかの
値が「1」であるとき、すなわち前方車輌の制動灯また
は夜間照明のいずれかが点灯していることが抽出された
とき、ステップ3が「YES」となってステップ4へと
移行し、走行制御部5は、距離、速度の各計測値を前記
第2の制御テーブルT2と照合する。
【0088】照合の結果、現在の自車輌の走行速度およ
び車間距離が照合対象のテーブルの理想領域(領域F1
またはF4)にあてはまると判別されたときには、運転
者の運転操作に基づく走行制御が実行される。
【0089】一方、現在の走行速度に対し車間距離が開
きすぎていると判定されたとき(ステップ5またはステ
ップ10が「YES」のとき)、走行制御部5は、前記
アクセル制御部6にアクセル開度の増大を指示する制御
信号を出力して、自車速度を上昇させる。また現在の走
行速度に対し車間距離が狭すぎると判定されたとき(ス
テップ6またはステップ11が「YES」のとき)、走
行制御部5はアクセル制御部6およびブレーキ制御部7
に対し、自車速度の減少を指示する制御信号を出力す
る。
【0090】上記の走行制御の下で、車輌状態観測部3
により前方車輌の方向指示ランプの点滅状態が抽出され
ると、ステップ2が「YES」となってステップ12へ
と移行し、走行制御部5は前記音声回路8を駆動してブ
ザーや音声メッセージなどによる警報を出力する。さら
にこの警報に応じて運転者がアクセルの操作を行うと、
つぎのステップ13が「YES」となってステップ14
へと移行し、走行制御が解除される。
【0091】図16は、ハイマウントランプ搭載車にお
ける走行手順を示す。この実施例は、前記図15の制御
手順に加え、前方車輌の制動灯の点灯または消灯が抽出
されたことに応じて、自車輌のハイマウントランプの動
作を制御している。すなわち走行制御部5は、前記ハイ
マウントランプ制御部9に対し、判定データFBKの値が
「1」であるときはハイマウントランプを点灯させ(ス
テップ4〜6)、判定データFBKの値が「0」であると
きはハイマウントランプを消灯させるように(ステップ
4,12〜13)、その動作を制御する。なおその他の
制御手順については、前記図15と同様であるので、詳
細な説明は省略する。また上記のハイマウントランプに
対する制御は制動灯に対して行うことも可能である。
【0092】上記図15,図16の各制御手順では、前
方車輌の方向指示ランプの点滅が抽出されたとき、運転
者にその旨を報知する警報を出力し、この警報に対する
運転者の反応があったときに走行制御を解除するように
しているが、これに限らず、前記車輌状態観測部3にお
いて前方車輌の方向指示ランプの点滅を抽出された段階
でつぎの観測対象の車輌を検索し、以後、追従する対象
をこの車輌に切り換えるようにしても良い。
【0093】図17(1)(2)は、上記の検索処理の
原理を示す。いま前方車輌C1 が左折(または右折)動
作に入ると、この車輌と自車輌との相対位置関係の変動
により、受光素子には、その前方に位置する車輌C2
らの反射光も入射するようになる。したがってこの場合
に得られる受光量分布曲線には、図17(2)に示すよ
うに、車輌C1 からの反射光の分布を示す第1の領域R
1と、車輌C2 からの反射光の分布を示す第2の領域R
2とが抽出される。なお図中MRは、観測位置において
自車輌の幅に相当する領域(以下「自車幅領域MR」と
いう)を示す。
【0094】上記原理を利用してつぎの追随対象の車輌
を検索するためには、走行制御部5に受光部1bからの
受光量データを入力する必要があり、走行制御部5は、
入力された受光量データに基づき、図18に示すような
制御手順を実行する。なお図19(1)〜(3)は、図
18の制御手順による具体的な自車位置の制御例と受光
量分布曲線の形状の変移とを対応づけて示すもので、以
下、図19を参照しつつ、図18の各手順を説明する
(ただしステップ1〜11の手順は、前記図15と同様
であるので、詳細な手順は省略する)。
【0095】前記車輌状態観測部3から入力された判定
データFWKの値が「1」であったとき、ステップ2が
「YES」となってステップ12へと移行し、走行制御
部5は、前記受光量データより前方車輌の反射光に対応
する領域R1を抽出すると共に、車輌状態観測部3から
受光量の変動が抽出された部分の位置データを取り込
み、この変動箇所の領域R1に対する相対位置関係に基
づき、左右いずれの方向指示ランプが点滅しているのか
を認識する。
【0096】図19(1)は、前方車輌の方向指示ラン
プの点滅を抽出した直後の各車輌の位置関係を示すもの
で、この場合の受光量分布曲線には、前方車輌C1 の反
射光を示す領域R1のみが抽出される。また前記領域R
1において、受光量の変動箇所vは領域の中心線mより
も左側にあるので、この場合、走行制御部5は前方車輌
の左側の方向指示ランプが点滅しているものと認識す
る。
【0097】上記の処理により前方車輌が左右いずれの
方向に曲がろうとしているのかを認識すると、走行制御
部5は、自車輌の位置を前方車輌が曲がる向きと反対側
の方向に調整した後、受光部1bにより得られた受光量
分布曲線中に、つぎの認識対象の車輌C2 の反射光を反
映する領域R2が出現しているか否かをチェックする
(ステップ13,14)。図19(2)は、上記ステッ
プ13の処理における各車の位置関係と受光量分布曲線
とを示す。この場合、前方車輌C1 が左折中であるか
ら、自車輌は、車線の右側へ位置するよう調整され、受
光量分布曲線中の領域R1の右側に車輌C2の反射光を
示す領域R2が出現している。
【0098】前記領域R2が抽出されると、走行制御部
5は、さらに図19(3)に示すように、この領域R2
が自車幅領域MRに入るように自車輌CM の位置を制御
した後、前記車輌状態観測部3および距離計測部2に対
し、各種データを初期値にリセットすることを指示する
コマンドを出力する(ステップ15,16)。これによ
り以後、追従走行の対象は車輌C2 に切り換えられ、走
行制御が続行される。
【0099】一方、受光量分布曲線中に領域R2の出現
が認識できなかったとき、走行制御部5は、新たな観測
対象C2 が存在しないものと認識してステップ17へと
移行し、前記図15と同様、運転者に警報を出力した
後、運転者のアクセル操作に対応して走行制御を解除す
る(ステップ18,19)。なお上記の観測対象の検索
機能は、走行制御部5に限らず、前記車輌状態観測部3
に持たせるように構成しても良い。
【0100】
【発明の効果】請求項1の発明では、観測位置における
光強度分布を所定の時間毎に比較することにより、光強
度の時間的な変化の状態を抽出し、さらにこの抽出結果
に基づき観測位置における対象物の輝き状態を判別する
ようにしたので、対象物の輝き状態を簡単かつ正確に観
測することができる。
【0101】請求項2の発明では、光強度分布中の極値
に対応する画素について、その光強度の時間的な変化の
状態を抽出するので、観測処理を高速化することができ
る。
【0102】請求項3の発明は、走行中の車輌において
請求項1の観測装置と同様の処理を実行することによ
り、前方車輌のライトの点灯または消灯状態を正確に判
別することができる。
【0103】請求項4および5の発明では、検出された
光強度分布の中から光強度の変化がしきい値以上となる
部分の個数およびその変化の状態を抽出することによ
り、車輌の各種ランプの点灯または消灯を反映した光強
度の変化が抽出できる。また請求項5の発明では、請求
項2の発明と同様、光強度分布中の極値に対応する画素
を処理対象とするので、処理を高速化することができ
る。
【0104】請求項6の発明では、光強度の変化がしき
い値以上の変化が得られた部分およびその変化の状態に
基づき、前方の車輌において点灯または消灯したランプ
の種類を容易に判別することが可能となる。
【0105】請求項7の発明では、前方の車輌の夜間用
照明の有無の判別結果に応じて、光強度の変化部分を抽
出するためのしきい値が変更されるので、夜間照明下に
おいても制動灯の点灯,消灯状態を正確に把握すること
ができ、追突などの事故を防止することができる。
【0106】請求項8の発明では、光強度分布の一部の
画素が所定の周期を持って同じ変化を繰り返しているか
否かを判別することにより、前方の方向指示ランプの点
滅の認識が可能となる。また請求項9の発明では、光強
度分布により前方の車輌の位置を認識するとともに、方
向指示ランプの点滅を反映する画素と車輌との位置関係
に基づき、前方車輌の左,右いずれの方向指示ランプが
点滅しているかを認識するので、前方車輌の走行方向の
変更を容易かつ速やかに認識することができる。
【0107】請求項10の発明では、前方車輌の方向指
示ランプの点滅が認識されたとき、前記検出手段により
検出された光強度分布によりつぎの観測対象となる車輌
を検索するようにしたので、前方車輌が観測視野から消
えた後も観測処理を継続することが可能となる。
【0108】請求項11の発明では、判別手段により判
別結果を自車輌または後続車輌の運転者に報知するよう
にしたので、前方の状態を運転者に把握させて危険を防
止することができる。
【0109】請求項12の発明では、前方車輌のランプ
の点灯または消灯状態を判別し、この判別結果,前方車
輌との距離,および自車輌の走行速度に基づき自車輌の
アクセル開度またはブレーキを制御するので、前方車輌
のブレーキ操作や走行方向の変更動作を認識しつつ走行
速度を制御して、自車輌の急発進や急減速を防止でき、
精度の良い走行制御を行うことができる。
【0110】請求項13の発明では、複数個の検出手段
により検出された光強度分布のずれ量に基づき、前方の
車輌との距離を算出するようにしたので、距離計測を容
易に行うことができる。また前記の検出手段は、観測手
段の検出手段を共有すれば、装置構成が簡易になる上、
制作コストを減少させることができる。
【0111】請求項14の発明では、前方の車輌の制動
灯が点灯したり,夜間照明がなされたことが判別された
とき、前方車輌との距離が通常時よりも長くなるように
制御するので、安全性の高い走行制御を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる自動追従装置の構
成例を示すブロック図である。
【図2】光学系,距離計測部,車輌状態観測部の取付位
置を示す説明図である。
【図3】車輌状態観測部の詳細な構成を示すブロック図
である。
【図4】前方車輌の点灯状態の抽出原理を説明する図で
ある。
【図5】前方車輌の点灯状態の抽出原理を説明する図で
ある。
【図6】前方車輌の点灯状態の抽出原理を説明する図で
ある。
【図7】前方車輌の点灯状態の抽出原理を説明する図で
ある。
【図8】観測位置の設定例を示す説明図である。
【図9】方向指示ランプの抽出にかかる時系列データを
示す説明図である。
【図10】受光量データの極値点を用いて前方車輌の点
灯状態を抽出する際の原理を説明する図である。
【図11】受光量データの極値点を用いて前方車輌の点
灯状態を抽出する際の原理を説明する図である。
【図12】車輌状態観測部のCPUによる制御手順を示
すフローチャートである。
【図13】車輌状態観測部のCPUによる制御手順を示
すフローチャートである。
【図14】走行制御部における制御テーブルの設定例を
示す説明図である。
【図15】走行制御部における制御手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図16】走行制御部における制御手順の他の例を示す
フローチャートである。
【図17】つぎの追随対象を検索する原理を説明する図
である。
【図18】追随対象の検索を含む走行制御部の制御手順
を示すフローチャートである。
【図19】図18の制御手順による具体的な車輌制御例
と受光量分布曲線の形状の変移とを対応づけて示す説明
図である。
【図20】従来の走行制御装置の構成例を示すブロック
図である。
【図21】光学系の構成を示す説明図である。
【図22】位相差相関法による車間距離の算出原理を説
明する図である。
【図23】図20の走行制御装置における走行テーブル
の設定例を示す説明図である。
【符号の説明】
1a,1b 受光部 2 距離計測部 3 車輌状態観測部 4 速度センサ 5 走行制御部 12 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08G 1/16 G08G 1/16 C E

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の観測位置における対象物を観測す
    るための装置であって、 前記観測位置における光強度分布を検出する検出手段
    と、 前記検出手段により検出された光強度分布を所定の時間
    毎に比較して、前記観測位置における光強度の時間的な
    変化の状態を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段による抽出結果に基づき、観測位置におけ
    る対象物の輝き状態を判別する判別手段とを備えて成る
    観測装置。
  2. 【請求項2】 前記抽出手段は、前記光強度分布中の極
    値に対応する画素を特定し、この特定された画素におけ
    る光強度の時間的な変化の状態を抽出する請求項1に記
    載された観測装置。
  3. 【請求項3】 走行中の車輌において、前方車輌の状態
    を観測するための装置であって、 前方の所定の観測位置における光強度分布を検出するた
    めの検出手段と、 前記検出手段により検出された光強度分布を所定の時間
    毎に比較して、前記観測位置における光強度の時間的な
    変化の状態を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段による抽出結果に基づき、前方車輌のラン
    プの点灯または消灯状態を判別する判別手段とを具備し
    て成る車輌観測装置。
  4. 【請求項4】 前記抽出手段は、前記光強度分布の中か
    ら光強度が所定のしきい値を越えて変化した部分の個数
    およびその変化の状態を抽出する請求項3に記載された
    車輌観測装置。
  5. 【請求項5】 前記抽出手段は、前記光強度分布中の極
    値に対応する画素を特定し、この特定された画素のう
    ち、光強度が所定のしきい値を越えて変化した画素の個
    数およびその変化の状態を抽出する請求項3に記載さた
    車輌観測装置。
  6. 【請求項6】 前記判別手段は、前記抽出手段により抽
    出された個数および変化の状態に基づき、前方車輌にお
    いて点灯または消灯したランプの種類を判別する請求項
    3〜5のいずれかに記載された車輌観測装置。
  7. 【請求項7】 前記判別手段は、前記抽出手段による抽
    出結果に基づき、前方車輌の夜間用照明の有無を判別
    し、その判別結果に応じて前記抽出手段が用いるしきい
    値の値を変更するしきい値変更手段を具備して成る請求
    項3〜6のいずれかに記載された車輌観測装置。
  8. 【請求項8】 前記判別手段は、前記抽出手段による抽
    出結果を時系列的に記憶する記憶手段と、前記抽出手段
    により光強度分布の一部分においてのみ光強度の変化が
    抽出され、かつこの変化が抽出された部分について、光
    強度が所定の周期をもって同じ変化を繰り返しているこ
    とが前記記憶手段に記憶されているとき、前方車輌の方
    向指示ランプが点滅していると認識する認識手段とを具
    備して成る請求項3〜6のいずれかに記載された車輌観
    測装置。
  9. 【請求項9】 前記判別手段は、前記抽出手段による抽
    出結果を時系列的に記憶する記憶手段と、前記検出手段
    により検出された光強度分布から前方車輌の位置を認識
    する第1の認識手段と、前記抽出手段により光強度分布
    の一部分においてのみ光強度の変化が抽出され、かつこ
    の変化が抽出された部分について、光強度が所定の周期
    をもって同じ変化を繰り返していることが前記記憶手段
    に記憶されているとき、前方の車輌の方向指示ランプが
    点滅していると認識する第2の認識手段と、前記第1の
    認識手段により認識された車輌の位置と前記光強度の変
    化が抽出された部分との位置関係に基づき、前方車輌の
    左右いずれの方向指示ランプが点滅しているかを認識す
    る第3の認識手段とを具備して成る請求項3〜6のいず
    れかに記載された車輌観測装置。
  10. 【請求項10】 前記判別手段は、前記抽出手段による
    抽出結果を時系列的に記憶する記憶手段と、前記抽出手
    段により光強度分布の一部分においてのみ光強度の変化
    が抽出され、かつこの変化が抽出された部分について、
    光強度が所定の周期をもって同じ変化を繰り返している
    ことが前記記憶手段に記憶されているとき、前方の車輌
    の方向指示ランプが点滅していると認識する認識手段
    と、 前記認識手段により前方の車輌の方向指示ランプの点滅
    が認識されたとき、前記検出手段により検出された光強
    度分布を用いてつぎに観測する対象となる車輌を検索す
    る検索手段とを具備して成る請求項3〜6のいずれかに
    記載された観測装置。
  11. 【請求項11】 請求項3〜10のいずれかに記載され
    た車輌観測装置において、さらに前記判別手段による判
    別結果を自車輌または後続車輌の運転者に報知するため
    の報知手段を備えて成る車輌観測装置。
  12. 【請求項12】 走行中の車輌において、前方車輌の状
    態を観測する観測手段と、前方車輌との距離を計測する
    距離計測手段と、自車輌の走行速度を計測する速度計測
    手段と、前記観測手段の観測結果および各計測手段の計
    測結果に基づき、自車輌が前方車輌に追随して走行する
    ように制御する制御手段とを備え、 前記観測手段は、 前方の所定の観測位置における光強度分布を検出するた
    めの検出手段と、 前記検出手段により検出された光強度分布を所定の時間
    毎に比較して、前記視野内における光強度の時間的な変
    化の状態を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段による抽出結果に基づき、前方車輌のラン
    プの点灯または消灯状態を判別する判別手段とを具備
    し、 前記制御手段は、前記判別手段の判別結果と、前記距離
    計測手段および速度計測手段の各計測値とに基づき、自
    車輌のアクセル開度またはブレーキを制御する走行制御
    装置。
  13. 【請求項13】 前記距離計測手段は、前方の所定の観
    測位置における光強度分布を同時に検出するための複数
    個の光検出手段と、各光検出手段により検出された光強
    度分布のずれ度合いを用いた所定の演算を実行して前方
    車輌までの距離を算出する演算手段とから成る請求項1
    2に記載された走行制御装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、前記判別手段により
    前方車輌のランプが点灯していると判別されたとき、前
    方車輌との距離がランプ消灯時における距離よりも長く
    なるように自車輌の走行を制御する請求項12に記載さ
    れた観測装置。
JP8153223A 1996-05-23 1996-05-23 観測装置およびこの観測装置を用いた車輌観測装置、ならびにこの車輌観測装置を用いた走行制御装置 Pending JPH09311930A (ja)

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