JPH09311521A - カラー電子写真装置および中間転写ベルトユニット - Google Patents

カラー電子写真装置および中間転写ベルトユニット

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JPH09311521A
JPH09311521A JP8126031A JP12603196A JPH09311521A JP H09311521 A JPH09311521 A JP H09311521A JP 8126031 A JP8126031 A JP 8126031A JP 12603196 A JP12603196 A JP 12603196A JP H09311521 A JPH09311521 A JP H09311521A
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JP
Japan
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intermediate transfer
transfer belt
image forming
unit
color
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JP8126031A
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English (en)
Inventor
Hajime Yamamoto
肇 山本
Hiroshi Terada
浩 寺田
Noboru Katakabe
昇 片伯部
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
    • G03G2215/0103Plural electrographic recording members
    • G03G2215/0109Single transfer point used by plural recording members
    • G03G2215/0116Rotating set of recording members

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリントサイズが大きく異なる2種類のフル
カラー像を、短時間で高精度にプリントすることのでき
る小型のカラー電子写真装置を提供すること。 【解決手段】 イエロ、シアン、マゼンタ、黒の4つの
像形成ユニットを円環状に配置した回転移動可能な像形
成ユニット群を有するカラー電子写真装置において、レ
ターサイズ用とリーガルサイズ用の長さの異なる2種類
の中間転写ベルトを2種類のユニットに収納し、リーガ
ルサイズ用の長さを有する中間転写ベルトのベルト搬送
経路に凹部を形成して、各ユニットを同一の外観形状に
構成してカラー電子写真装置に装着できるように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラープリンタ、
カラー複写機やカラーファクシミリ等に応用できるカラ
ー電子写真装置と、それに用いる中間転写ベルトユニッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー電子写真装置の一例とし
て、特開平7−175397号公報に開示された装置を
用いてその構成を説明する。図10はその従来例のカラ
ー電子写真装置の全体構成を側面断面で見た概略構成図
である。このカラー電子写真装置は、最大プリントサイ
ズがA4サイズのプリンタである。図10において、中
間転写ベルトユニット101は、中間転写ベルト10
2、第1転写ローラ103、第2転写ローラ104、ク
リーナ105、廃トナー溜め106等を有し、この中間
転写ベルト102上に4色のトナー像が重ね合わせられ
てカラー像が形成されるよう構成されている。図10に
示すように、従来のカラー電子写真装置の内部にはブラ
ック、シアン、マゼンタ、イエロの各色同じ形状を有す
る4組の像形成ユニット107Bk、107C、107
M、107Yが配置されている。各像形成ユニット10
7Bk、107C、107M、107Yは略円環上に配
置されており、これらの像形成ユニット107Bk、1
07C、107M、107Yにより略円柱状の像形成ユ
ニット群108が構成されている。各像形成ユニット1
07Bk、107C、107M、107Yがカラー電子
写真装置内の所定の位置に装着されることにより、各像
形成ユニット107Bk、107C、107M、107
Yはカラー電子写真装置の駆動系統及び電気系統と相互
カップリング部材を介して結合され、機械的及び電気的
に一体化状態となる。
【0003】像形成ユニット群108の各像形成ユニッ
ト107Bk、107C、107M、107Yは、支持
体(図示なし)により保持されて円環状に配置されてい
る。像形成ユニット群108は、移動モータにより駆動
されて、像形成ユニット群108の中心に配設された円
筒状の軸109の周りを全体として回転可能に構成され
ている。円筒状の軸109は、回転しないようプリンタ
外装筺に固定されている。像形成時において、各像形成
ユニット107Bk、107C、107M、107Y
は、回転移動し、それぞれの感光体118が前述の中間
転写ベルト102を支持する第1転写ローラ103と対
向する像形成位置110に順次配置される。像形成位置
110はレーザ露光装置112からのレーザ信号光11
1が感光体118を露光する露光位置である。
【0004】図10に示すように、レーザ露光装置11
2はカラー電子写真装置内の下側に配設されている。図
10に示す状態において、レーザ露光装置112のレー
ザ信号光111は、マゼンタの像形成ユニット107M
とシアンの像形成ユニット107Cとの間に形成された
光路窓口113を通り、軸109に形成された窓を通過
して、軸109内に固定されたミラー114により反射
される。ミラー114に反射されたレーザ信号光111
は、像形成位置110に配置されている像形成ユニット
107Bkの露光窓115から像形成ユニット107B
k内に進入する。像形成ユニット107Bk内に進入し
たレーザ信号光111は、現像器116とクリーナ部1
17との間の光路を通って感光体118の側面(図10
における左側側面)の露光部を照射する。感光体118
を照射するレーザ信号光111は、感光体118の母線
方向に走査され、感光体118を露光し、感光体118
上にトナー像を形成する。このようにして感光体118
に形成されたトナー像は、中間転写ベルト102に接触
して転写される。
【0005】次に、像形成ユニット群108が時計方向
に90゜回転し、イエロの像形成ユニット107Yが像
形成位置110に入れ替わり配置される。前述のブラッ
クの像形成工程と同じ動作が実行され、ブラックのトナ
ー像が転写された中間転写ベルト102上にイエロのト
ナー像が重ね合わせられる。上記ブラック及びイエロの
像形成工程の動作と同様の動作は、マゼンタ及びシアン
の像形成ユニット107M及び107Cにおいても実行
される。このように、中間転写ベルト102上にはフル
カラー像が形成される。その後、中間転写ベルト102
上のフルカラー像は、カラー電子写真装置に供給された
用紙に第3転写ローラ119により転写され、さらに用
紙上のフルカラー像は定着機120により定着される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来のカラー電
子写真装置は、プリントサイズがA4サイズ(長さ29
8mmX幅216mm)あるいはレターサイズ(長さ2
79mmX幅216mm)のフルカラープリントを目的
に構成されていた。従って、この従来のカラー電子写真
装置は、レターサイズと同じ紙幅サイズ(幅216m
m)であっても、リーガルサイズ(長さ356mm)の
フルカラープリントを行うことができなかった。これ
は、像形成ユニットやレーザ光学系がリーガルサイズと
レターサイズでは幅方向が同じ仕様であるのに対し、長
さ方向を決定する中間転写ベルトの周長が、リーガルサ
イズのフルカラー像を形成するには短かすぎるためであ
った。このため、リーガルサイズのフルカラー像をプリ
ントできるようにするためには、中間転写ベルトの周長
をレターサイズ用のプリンタのものより長くする必要が
ある。このため、プリンタ本体を大きく構成しなければ
ならなかった。このように、リーガルサイズのフルカラ
ー像をプリントできるように構成すると、レターサイズ
をプリントする装置としては無駄が多く、コストも高く
なるという問題を有していた。また、中間転写ベルトの
周長をリーガルサイズに合わせて長くした装置では、レ
ターサイズのカラープリント時間が長くなり、装置の出
力性能が低下するという問題があった。
【0007】さらに、中間転写ベルトの周長をリーガル
サイズやA3サイズのフルカラー像をプリントできるよ
うに長く形成すると、前述の従来例で示したような4つ
の像形成ユニットを色毎に切り替えてフルカラー像を形
成するカラー電子写真装置においては、次のような問題
も発生した。それは、4つの感光体と中間転写ベルトが
接触と離間を繰り返すために、強い張力で張った中間転
写ベルトに振動が発生し易く、画像の乱れが生じるとい
う問題であった。特に、中間転写ベルトを張るためのロ
ーラ軸間の距離が長い装置においては、振幅が大きく、
大きな問題であった。
【0008】本発明の目的は上記問題点に鑑み、プリン
トサイズが大きく異なる2種類のフルカラー像を、短時
間で高精度にそれぞれプリントすることのできる小型の
カラー電子写真装置およびそれに用いる中間転写ベルト
ユニットを得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のカラー電子写真装置は、少なくとも3つ以
上の異なる色用の像形成ユニットを有し、像形成ユニッ
トが1組の現像器と帯電器と感光体とをそれぞれ備えて
おり、前記像形成ユニットの各感光体上に形成された各
色のトナー像を実質的に同一の転写位置にて第1の中間
転写ベルト上に形成する第1の中間転写ベルトユニット
と、前記像形成ユニットの各感光体上に形成された各色
のトナー像を前記転写位置にて第1の中間転写ベルトと
異なる長さを有する第2の中間転写ベルト上に形成する
第2の中間転写ベルトユニットとの何れかを前記像形成
ユニット近傍に収容するよう構成した。
【0010】また、本発明の中間転写ベルトユニット
は、異なる色用の少なくとも3組以上の現像器と帯電器
と感光体とをそれぞれ備えたカラー電子写真装置内に装
着されるものであり、各感光体上に形成された各色のト
ナー像を実質的に同一の転写位置に転写する環形状の中
間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを内側から支持す
る第1の中間転写ベルト保持手段と、前記中間転写ベル
トを外側から支持して、ベルト搬送経路に凹部を形成す
る第2の中間転写ベルト保持手段と、を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のカラー電子写真装置は、
異なる色用の3つ以上の現像器を有するカラー電子写真
装置において、1組の現像器と帯電器と感光体とをそれ
ぞれ備えた異なる色用の3つ以上の像形成ユニット、前
記像形成ユニットの各感光体上に形成された各色のトナ
ー像を実質的に同一の転写位置にて第1の中間転写ベル
ト上に形成する第1の中間転写ベルトユニット、前記像
形成ユニットの各感光体上に形成された各色のトナー像
を前記転写位置にて第1の中間転写ベルトと異なる長さ
を有する第2の中間転写ベルト上に形成する第2の中間
転写ベルトユニット、前記第1の中間転写ベルトユニッ
ト又は前記第2の中間転写ベルトユニットの何れかを前
記像形成ユニット近傍に収容するベルトユニット収納
部、を具備する。このため、本発明のカラー電子写真装
置は、プリントサイズの異なるフルカラー像を短時間で
プリントすることができる。
【0012】本発明のカラー電子写真装置は、前記3つ
以上の像形成ユニットにより一つの実質的な円柱形状が
構成され、各像形成ユニットが前記円柱形状の中心軸か
ら放射状に配置されてその中心軸を中心に回転可能に構
成されている。このため、本発明のカラー電子写真装置
は、高精度のフルカラー像を短時間でプリントすること
ができる。
【0013】本発明の中間転写ベルトユニットは、異な
る色用の少なくとも3組以上の現像器と帯電器と感光体
とをそれぞれ備えたカラー電子写真装置内に装着される
中間転写ベルトユニットであって、前記感光体上に形成
された各色のトナー像が実質的に同一の転写位置にて転
写される環形状の中間転写ベルト、前記中間転写ベルト
を内側から環状に支持する第1の中間転写ベルト保持手
段、前記中間転写ベルトを外側から支持し、ベルト搬送
経路に凹部を形成する第2の中間転写ベルト保持手段、
を具備する。このため、本発明の中間転写ベルトユニッ
トは、プリントサイズの異なるフルカラー像を短時間で
プリントすることができ、且つカラー電子写真装置を小
型に形成することができる。
【0014】本発明の中間転写ベルトユニットは、前記
第2の中間転写ベルト保持手段が前記中間転写ベルトの
両側縁部の非画像部をフランジで支持する構成である。
このため、本発明の中間転写ベルトユニットは、フルカ
ラー像を高精度にプリントすることができる。
【0015】本発明の中間転写ベルトユニットは、前記
中間転写ベルトの両側縁部にガイド部材が設けられてお
り、前記第2の中間転写ベルト保持手段が前記ガイド部
材と係合し、前記中間転写ベルトの非画像部を前記第2
の中間転写ベルト保持手段により支持する構成である。
このため、本発明の中間転写ベルトユニットは、フルカ
ラー像を確実に精度高くプリントすることができる。
【0016】本発明の中間転写ベルトユニットは、前記
中間転写ベルトの両側縁部に連続した孔を有し、前記第
2の中間転写ベルト保持手段が前記孔に係合する突起有
するスプロケットにより構成されている。このため、本
発明の中間転写ベルトユニットは、フルカラー像を確実
に精度高くプリントすることができる。
【0017】本発明の中間転写ベルトユニットは、1周
の長さが異なる環状の中間転写ベルトをそれぞれ有し、
実質的に同一の外観形状を有する少なくとも2種類の中
間転写ベルトユニットである。このため、本発明の中間
転写ベルトユニットは、プリントサイズの異なるフルカ
ラー像を短時間でプリントすることができる。
【0018】本発明の中間転写ベルトユニットは、前記
中間転写ベルトユニットが、中間転写ベルトの長さに関
する情報を当該中間転写ベルトユニットが装着されるカ
ラー電子写真装置本体に伝達する手段を有する。このた
め、本発明の中間転写ベルトユニットは、カラー電子写
真装置に装着された中間転写ベルトユニットを認識させ
ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明のカラー電子写真装置の一実施
例であるカラー電子写真プリンタについて、図面を参照
しながら説明する。図1は、本実施例のカラー電子写真
プリンタの全体構成を側面断面で見た概略構成図であ
る。図1に示したカラー電子写真プリンタのプリンタ外
装筐1おいて、図面の右側が装置前面であり、プリンタ
前面ユニット1Aが設けられている。該プリンタ前面ユ
ニット1Aはプリンタ外装筐1に対して下辺側のヒンジ
軸1Bを中心に倒し開き操作及び起こし閉じ操作が自由
に構成されている。図1において、プリンタ前面ユニッ
ト1Aを起こし閉じた状態を1点鎖線1A’にて示す。
【0020】本実施例のカラー電子写真プリンタは、カ
ラー合成部として脱着可能な2種類の第1の中間転写ベ
ルトユニット2Aと第2の中間転写ベルトユニット2B
を用いている。このカラー電子写真プリンタ内に装着さ
れる第1の中間転写ベルトユニット2A又は第2の中間
転写ベルトユニット2Bの着脱操作や、紙詰まり時等に
おけるカラー電子写真プリンタ内部のメンテナンス等
は、プリンタ前面ユニット1Aを倒し開いてカラー電子
写真プリンタの内部を大きく解放することにより実行さ
れる。このカラー電子写真プリンタに装着される第1の
中間転写ベルトユニット2Aと第2の中間転写ベルトユ
ニット2Bとは、外観形状は同じであるが、中に装着さ
れた中間転写ベルトの周長が異なっている。これら2つ
の第1の中間転写ベルトユニット2A、2Bのいずれか
は、図1における破線部で示されたベルトユニット収納
部1Xに収納される構成である。以下、第1の中間転写
ベルトユニット2Aと第2の中間転写ベルトユニット2
Bについて説明する。
【0021】図2はレターサイズあるいはA4サイズの
フルカラー像用の第1の中間転写ベルトユニット2Aの
側面断面を示す。第1の中間転写ベルトユニット2A
は、ユニットケース3、中間転写ベルト4A、第1転写
ローラ5、第2転写ローラ6、ベルトクリーナ7、バッ
クアップローラ8、テンションローラ9、廃トナー溜め
10、廃トナー満杯検出器11、位置検出器12、前カ
バー13、後ろカバー14より構成されている。
【0022】第1の中間転写ベルトユニット2Aがプリ
ンタ本体に装着されるときには、第1転写ローラ5は、
第1の中間転写ベルト4Aが像形成ユニットの感光体で
ある有機感光体と接触しない退避位置5b(図2におい
て、破線にて示す)にある。第1の中間転写ベルトユニ
ット2Aがプリンタ本体に装着され、像形成動作が開始
すると、第1転写ローラ5は、転写位置5aに移動し、
中間転写ベルト4Aは約1.0kg/cmの力で有機感
光体に圧接される。この構成によって、後述の像形成ユ
ニット群が回転移動動作中において、各像形成ユニット
の有機感光体と中間転写ベルトとは接触しないため、プ
リンタ本体に設けられている感光体が傷つくことが防止
されている。また、第1の中間転写ベルトユニット2A
の交換時において、この第1の中間転写ベルトユニット
2Aが感光体と直接接触することがないため、メンテナ
ンス時に感光体を傷つけることはない。
【0023】第1の中間転写ベルト4Aは、厚さ100
μmのエンドレスベルト状の半導電性(中抵抗)のポリ
カーボネートを基材とし、表面をPFA・PTFE等の
フッ素樹脂で被覆し全体で100〜500μmの厚さと
したフィルムよりなる。第1の中間転写ベルト4Aは、
第1転写ローラ5、第2転写ローラ6、バックアップロ
ーラ8およびテンションローラ9に巻回し、矢印Y方向
に移動可能に構成されている。本実施例において、A4
サイズあるいはレターサイズより小さい用紙にフルカラ
ー像をプリントするよう構成されている。このために、
第1の中間転写ベルト4Aの周長は、最大プリントサイ
ズであるA4受像紙の長手方向の長さ(297mm)に
感光体(直径30mm)の周長の半分より若干長い長さ
(80mm)を加えた377mmに設定されている。ま
た、第2転写ローラ6の第1の中間転写ベルト4Aとの
接触位置からバックアップローラ8の第1の中間転写ベ
ルト4Aとの接触位置までの中間転写ベルト4Aの周長
は、前述の80mmの距離より短く、75mmに設定さ
れている。これは、第2転写ローラ6からバックアップ
ローラ8までの第1の中間転写ベルト4A上には転写像
を形成しないように構成するためである。
【0024】第1の中間転写ベルト4Aの移動速度は、
トナー像の中抜け転写を防ぐために像形成ユニットの像
形成の速度、すなわち感光体の周速(100mm/秒)
より1.5%速くなるように設定されている。感光体上
のトナー像を第1の中間転写ベルト4Aに転写する際に
は、第1転写ローラ5とテンションローラ9とには高圧
電源により約+1.0kV(100μA)の電圧が印加
される。なお、第1転写ローラ5を直接的に感光体に接
触させる従来例の構成によりトナー像を第1の中間転写
ベルト4Aに転写しようとすると次のような問題があっ
た。それは、第1の中間転写ベルト4Aが感光体に接触
する前にいわゆる「前飛び」現象を起こし、像が乱れた
り、また第1転写ローラ5と感光体との接触圧力を均一
に調整することが困難であった。しかし、本発明のよう
に、第1転写ローラ5とテンションローラ9との間に架
張された第1の中間転写ベルト4Aに感光体を接触させ
る構成においては、前述の問題は発生しない。クリーナ
7は、第1の中間転写ベルト4Aに残留したトナーを清
掃するものである。従って、第1の中間転写ベルト4A
上にフルカラー像を形成している最中は第1の中間転写
ベルト4A上のトナー像をけずり落とさないように、こ
のクリーナ7は第1の中間転写ベルト4Aから離れるよ
う構成されている。
【0025】図3はリーガルサイズのフルカラー像用の
第2の中間転写ベルトユニット2Bを示す側面断面図で
ある。第2の中間転写ベルトユニット2Bは、前述の第
1の中間転写ベルトユニット2Aとユニットケース3な
どの外観形状は同じである。しかし、ユニットケース3
の内部に配設された第2の中間転写ベルト4Bの周長
と、その第2の中間転写ベルト4Bを搬送するための構
成は、前述の第1の中間転写ベルトユニット2Aと異な
っている。第2の中間転写ベルト4Bの周長は、リーガ
ルサイズのフルカラー像をフルカラープリントするため
に、最大プリントサイズであるリーガルサイズの受像紙
の長手方向の長さ(356mm)に、感光体(直径30
mm)の周長の半分より長い長さ(115mm)を加え
た471mmに設定されている。このため、長い第2の
中間転写ベルト4Bを内側から支持する2つのベルトサ
ポートローラ15、16と、外側から支持するガイドフ
ランジ17が設けられている。なお、バックアップロー
ラ8はプリンタ本体からの動力を伝達する駆動ローラで
もあり、その直径は30mmである。第1の中間転写ベ
ルト4Aと第2の中間転写ベルト4Bのそれぞれの周長
は、バックアップローラ8の外周の整数倍となるように
設定されているため、精度の高い位置制御を行うことが
でき、各色の色ずれを防止している。
【0026】次に、第2の中間転写ベルト4Bのベルト
構成を図4を用いて説明する。図4は、第2の中間転写
ベルト4Bの支持状態を示す斜視図である。図4に示す
ように、第1の中間転写ベルト4Aより94mm長い第
2の中間転写ベルト4Bを共通のユニットケース3に収
納するために、ベルト搬送経路に凹部が形成されてい
る。第2の中間転写ベルト4Bの表面には未定着のトナ
ー像が担持されているために、ガイドフランジ17はト
ナー像が形成された表面に接触するような構成では第2
の中間転写ベルト4Bを支持することはできない。その
ために、図4の(B)に示すように、本実施例のベルト
フランジは、第2の中間転写ベルト4Bの両端部だけを
支持して、ベルト搬送を行っている。
【0027】ところが、このような薄いフィルム状の第
2の中間転写ベルト4Bを高い張力で引張って凹面とな
るように搬送すると、第2の中間転写ベルト4Bが蛇行
したり、ベルトフランジ17から脱輪して、図5の
(A)に示すように、第2の中間転写ベルト4Bに屈曲
部分が発生しやすくなる。そのために、本実施例では図
5の(B)や(C)に示すような脱輪防止機構を設け
た。図5の(B)はベルトフランジ17をスプロケット
形状に構成し、第2の中間転写ベルト4Bの両外縁部に
パーフォレーション19を形成したものである。また、
図5の(C)は、第2の中間転写ベルト4Bの外縁両側
にゴム製のベルトガイド20を張り付けたものである。
このように第2の中間転写ベルト4B支持するように構
成することにより、第2の中間転写ベルト4Bがベルト
フランジ17から外れたり、第2の中間転写ベルト4B
が蛇行したりすることは確実に防止される。
【0028】図4の斜視図に示した第2の中間転写ベル
ト4Bには、ベルトの位置を検出する検出孔18が形成
されている。また、第2の中間転写ベルトユニット2B
に設けられた位置検出器12は、第2の中間転写ベルト
4Bの検出孔18の通過を光学的に検出することによ
り、第2の中間転写ベルト4B上のトナー像の先端位置
を決定している。このように、本実施例の第2の中間転
写ベルトユニット2Bは、第2の中間転写ベルト4B上
でのフルカラー像の位置合わせが行われるよう構成され
ている。
【0029】また、この検出孔18は、第1の中間転写
ベルトユニット2Aの第1の中間転写ベルト4Aにも形
成されており、各中間転写ベルトユニットをプリンタ装
置本体に装着した直後のリセットモードにおいて、装着
された中間転写ベルトの長さが検出されるよう構成され
ている。この検出孔18を用いて、装着された中間転写
ベルトの1回転に要する時間をプリンタ本体で計測すれ
ば、装着された中間転写ベルトユニットが第1の中間転
写ベルトユニット2Aであるか第2の中間転写ベルトユ
ニット2Bであるかを自動的に判別できる。例えば、第
1の中間転写ベルトユニット2Aが装着されたときに
は、その内部に有する第1の中間転写ベルト4Aの周長
は377mmである。このため、ベルト移動速度が10
1.5mm/秒のとき、1回転に要する時間は3.71
秒である。一方、第2の中間転写ベルトユニット2Bが
装着されたときには、内部に有する第2の中間転写ベル
ト4Bの周長は471mmである。このため、第2の中
間転写ベルト4Bが1回転に要する時間は4.64秒で
ある。本実施例においては、ここで位置検出手段として
光透過方式の位置検出手段を用いたが、光学式以外の機
械方式、電気方式、磁気方式等の検出手段を用いること
も可能であることは言うまでもない。
【0030】前述の実施例においては、第1の中間転写
ベルトユニット2Aの第1の中間転写ベルト4Aと周長
の異なる第2の中間転写ベルト4Bをベルト搬送路に凹
部を形成して支持するように構成したが、別の実施例と
して、図6に示すようにベルト搬送経路に凸部を有する
第3の中間転写ベルトユニット2Cを構成することも可
能である。しかし、第3の中間転写ベルトユニット2C
の構成をカラー電子写真装置に収納できるように構成す
るためには、ベルトユニット収納部を大型化しなければ
ならないという問題がある。また、ベルトユニット内部
での中間転写ベルトの移動経路が凸状となるため、中間
転写ベルトに外部から振動が加わると共振しやすくなる
という問題がある。特に、中間転写ベルトと感光体が各
色ごとに接触と離間を繰り返す本発明の構成では、高い
張力を有して張られた中間転写ベルトは振動しやすい構
造である。このような中間転写ベルトの振動は画像の均
一性に悪影響を与えるため、前述の実施例のようにベル
ト搬送経路は凹部を形成する構成とすることが望まし
い。
【0031】図7は、第2の中間転写ベルトユニット2
Bを本実施例のカラー電子写真プリンタに装着した状態
を示す側面断面図である。図7に示すように、カラー電
子写真プリンタ内の左側の略中央には円柱形状の像形成
ユニット群22が設けられており、この像形成ユニット
群22はイエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの各色用
の像形成ユニット21Y、21M、21C、21Bkを
有している。これらの像形成ユニット21Y、21M、
21C、21Bkは、円柱形状の像形成ユニット群22
の回転軸を含む面で切断した4組の略扇型の断面形状を
有している。各像形成ユニット21Y、21M、21
C、21Bkは、前記円柱形状の中心軸から放射状に配
置された細い断面の空隙部により互いに区分けされてい
る。各像形成ユニット21Y、21M、21C、21B
kは、プリンタ外装筐1の背面側にあるプリンタ背面板
1Cをヒンジ軸1Dを中心に開き、像形成ユニット群2
2の所定の位置に着脱自在に構成されている。各像形成
ユニット21Y、21M、21C、21Bkは、感光体
である有機感光体27と、帯電体であるコロナ帯電器2
8と、現像器31Y、31M、31C、31Bkとをそ
れぞれ有している。各像形成ユニット21Y、21M、
21C、21Bkがカラー電子写真プリンタ内に所定の
位置に装着されることにより、各像形成ユニット21
Y、21M、21C、21Bkは、カラー電子写真プリ
ンタの駆動系統び電気系統と相互カップリング部材(図
示せず)を介して結合し、機械的及び電気的に一体化す
る。
【0032】像形成ユニット群22において円環上に配
置されている像形成ユニット21Y、21M、21C、
21Bkは、支持体(図示せず)により保持されてお
り、像形成ユニット群22は全体として移動手段である
移動モータ23により駆動されて、回転移動可能に構成
されている。像形成ユニット群22は、プリンタ外装筺
1に固定されて回転しない円筒状の軸24の周りを、回
転するように構成されている。各像形成ユニット21
Y、21M、21C、21Bkが図7の時計方向(矢印
Q方向)に回転移動して、各像形成ユニット21Y、2
1M、21C、21Bkの有機感光体27は第2の中間
転写ベルト4Bを支持する第1転写ローラ5とテンショ
ンローラ9との間の転写位置と対向する像形成位置25
に順次配置される。有機感光体27が像形成位置25に
配置されると、この有機感光体27はレーザ露光装置4
4からのレーザ信号光26により照射される露光位置に
ある。
【0033】図7に示すように、4つの像形成ユニット
21Y、21M、21C、21Bkにより一つの実質的
な円柱形状が構成されており、各像形成ユニット21
Y、21M、21C、21Bkは前記円柱形状の中心軸
から放射状に配置されている。ブラックの現像器31B
kは他の色の現像器31Y、31M、31Cと互いに異
なる中心軸回りの占有角度を有している。各像形成ユニ
ット21Y、21M、21C、21Bkは、細い断面の
空隙部により互いに区分けされた実質的に断面扇型の形
状を有している。本実施例のカラー電子写真プリンタ
は、単一の像形成位置25においてのみ各像形成ユニッ
ト21Y、21M、21C、21Bkが作像動作及び転
写動作を行っている。すなわち、各像形成ユニット21
Y、21M、21C、21Bkの有機感光体27は、単
一露光位置においてレーザ信号光26により露光され、
単一転写位置においてトナー像が第2の中間転写ベルト
4Bに転写される。
【0034】図7において、第3の転写ローラ43と対
向するように設けられた除電針41は、用紙42が第2
の中間転写ベルト4Bから分離するときのトナー像の乱
れを防止するものである。第3転写ローラ43は、第2
の中間転写ベルト4B上のトナー像を転写する際の中抜
け現象を防ぐために、第2の中間転写ベルト4Bより
1.5%遅く回転するように構成されている。プリンタ
外装筺1内の下側に配設されたレーザ露光装置44は、
半導体レーザ(図示せず)、ポリゴンミラー45、レン
ズ系46、第1ミラー47等から構成されている。レー
ザ露光装置44からは画像情報の時系列電気画素信号に
対応したレーザ信号光26が出射される。図7に示した
カラー電子写真プリンタの場合、出射されたレーザ信号
光26は、ブラック用の像形成ユニット21Bkの現像
器31Bkとイエロ用の像形成ユニット21Yのクリー
ナ部38Yとの間に形成された光路窓口48を通って、
軸24の一部に形成された窓を通して軸24内に固定さ
れたミラー49に入射する。ミラー49に反射されたレ
ーザ信号光26は、像形成位置25にある像形成ユニッ
ト21Yの露光窓30から像形成ユニット21Y内に進
入する。そして、レーザ信号光26は、像形成ユニット
21Y内に配設されている現像器31Yとクリーナ部3
8Yとの間の通路を通り、有機感光体27の側面(図7
における左側上方側面)の露光部を照射する。有機感光
体27の露光部を照射したレーザ信号光26は、有機感
光体27の母線方向に走査され、有機感光体27上の静
電潜像を形成する。
【0035】上記のように、本実施例における光路窓口
48からミラー49までの光路は、ブラック用の像形成
ユニット21Bkとイエロ用の像形成ユニット21Yと
の間の壁面の隙間を利用しているため、像形成ユニット
群22には無駄となる空間がほとんど無い。また、光路
中に設けられているミラー49は像形成ユニット群22
の中央部に設けられているため、固定された単一のミラ
ーで構成することができ、本実施例のカラー電子写真プ
リンタはシンプルでかつ位置合わせ等が容易な構成であ
る。図7に示すように、プリンタ前面ユニット1Aの内
側には給送ローラ50が配設されており、第2の中間転
写ベルト4Aと第3転写ローラ43とに圧接されたニッ
プ部に用紙42を送るように用紙搬送路が形成されてい
る。また、本実施例のカラー電子写真プリンタ内の右側
上部には、定着器51が設けられている。
【0036】各像形成ユニット21Y、21M、21
C、21Bkの構成及び動作は実質的に同一であるの
で、説明を簡略化するためため、ブラック用の像形成ユ
ニット21Bkを用いてその構成及び動作を説明し、他
の色の像形成ユニット21Y、21M、21Cについて
は省略する。なお、ブラック用の像形成ユニット21B
kは、他の像形成ユニット21Y、21M、21Cと現
像器の大きさのみが異なり、実質的に同じように構成さ
れている。また、各図面において、各色用の同じ機能を
有する部分には同じ符号を付し、各色の構成の区別をつ
ける必要がある場合はその符号に各色を示す文字Y(イ
エロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラッ
ク)を付す。
【0037】図8は、ブラック用の像形成ユニット21
Bkを拡大して示す断面図である。図2に示すブラック
用の像形成ユニット21Bkにおいて、有機感光体27
はフタロシアニンを感光材料に用い、ポリカーボネート
系バインダ樹脂を主体に構成した。有機感光体27の近
傍にはこの有機感光体27をマイナスに帯電するための
コロナ帯電器28が配設されている。有機感光体27の
帯電電位を一定に制御するためにグリッド29がコロナ
帯電体28の有機感光体27と対向する位置に配設され
ている。
【0038】図8において、符号26はレーザ露光装置
44からのレーザ信号光を示しており、このレーザ信号
光26は像形成ユニット21Bkの開口部である露光窓
30から進入する。像形成ユニット21Bkにはブラッ
ク用の現像器31Bkを有しており、このブラック用の
現像器31Bkは、トナーホッパ32Bk、現像ローラ
33、磁石34、ドクターブレード35等を具備してい
る。ブラック用のトナーホッパ32Bk内には、ポリエ
ステル樹脂にブラック顔料を分散したマイナス帯電性の
ブラックトナー36Bkと、表面をシリコン樹脂でコー
トした粒径50μmのフェライトキャリヤとの混合体で
ある2成分現像剤37Bkが収納されている。2成分現
像剤37Bkは現像ローラ33の表面に担持され、有機
感光体27を現像する。
【0039】有機感光体27上のトナー像が第2の中間
転写ベルト4B上に転写された後、有機感光体27の表
面に残ったトナーはクリーナ部38により清掃される。
このクリーナ部38は、ゴム製のクリーニングブレード
39と廃トナーを溜めおく廃トナー溜40を有してい
る。円筒状の有機感光体27の直径は30mmであり、
その周速は100mm/秒で矢印P方向(図8)に回転し
ている。また、有機感光体27の外周面と接するように
配設された円筒状の現像ローラ33は、直径16mmで
あり、その周速は210mm/秒で矢印R方向(図8)に
回転している。
【0040】図9はイエロ用の像形成ユニット21Yを
拡大して示す側面断面図である。マゼンタ及びシアン用
の像形成ユニット21M及び21Cは、図9に示したイ
エロ用の像形成ユニット21Yと実質的に同一である。
図9に示した像形成ユニット21Yにおいて、イエロ用
の現像器31Yの大きさは前述の図8に示したブラック
用の現像器31Bkと異なっているが、他の構成はブラ
ック用の像形成ユニット21Bkと実質的に同じであ
る。図8に示したように、ブラック用の像形成ユニット
21Bkは、大きな略扇型の形状を有しており、略扇型
の中心角度である広がり角度Sは120゜である。この
広がり角度120°の内訳は、クリーナ部38の中心角
度が約30゜であり、ブラック用の現像器31Bkの中
心角度が約90゜である。
【0041】一方、図9に示すイエロ用の像形成ユニッ
ト21Yの広がり角度S’は80゜であり、その内訳は
クリーナ部38の中心角度が約30゜であり、イエロ用
の現像器31Yの中心角度が約50゜である。以上のよ
うに、クリーナ部38の中心角度は同一であるが、ブラ
ック用のトナーホッパ32Bkの容量は他の3色のトナ
ーホッパ32Y、32M、32Cの容量に比べて1.8
倍となっている。一般にブラックのトナー消費量は他の
3色に比べて多いため、このようにブラックのトナーホ
ッパ32Bkを大きく構成することにより、本実施例の
カラー電子写真プリンタはブラック用の像形成ユニット
21Bkの交換頻度を大幅に低減することができる。
【0042】次に、上記実施例のカラー電子写真プリン
タを用いたフルカラー像形成工程を説明する。図7に示
したカラー電子写真プリンタは、イエロ用の像形成ユニ
ット21Yが像形成位置25にある初期状態を示してい
る。本実施例のカラー電子写真プリンタにおいて、最初
にイエロ用の像形成工程が実行される。イエロ用の像形
成ユニット21Yにおける像形成工程動作を図8を用い
て説明する。図8において、コロナ帯電器28がグリッ
ド29に−450Vの電圧を印加して、有機感光体27
を−450Vに帯電させる。この有機感光体27にはレ
ーザ信号光26が照射され、静電潜像が形成される。こ
のときの有機感光体27の露光電位は−50Vである。
【0043】次に、有機感光体27は、イエロの2成分
現像剤37Yを担持した現像ローラ33により現像され
る。この現像動作において、有機感光体27の未帯電域
が通過する時には、現像ローラ33には高圧電源によ
り、+100Vの直流電圧が印加される。また、−45
0Vに帯電し静電潜像が書き込まれた有機感光体27の
表面が通過する時には、現像ローラ33には高圧電源に
より、−250Vの直流電圧が印加される。このように
して、有機感光体27の表面上には画像部にのみネガポ
ジ反転したイエロのトナー像が形成される。
【0044】先に説明したように、像形成ユニット21
Yの像形成工程において、イエロトナーによる像形成が
行われる時の第2の中間転写ベルト4Bの移動速度は、
トナー像の中抜け転写を防ぐために有機感光体27の周
速に比べ1.5%速くなるように設定されている。この
ように、像形成とほぼ同時にイエロトナー像は第2の中
間転写ベルト4B上に転写される。このとき第1転写ロ
ーラ5とテンションローラ9には、+1.0kVの直流
電圧が印加されている。図7に示す像形成ユニット群2
2において、イエロ用の像形成ユニット21Yは像形成
位置25にあり、このとき有機感光体27は第2の中間
転写ベルト4Bに接触している。そして、イエロのトナ
ー像がすべて転写し終わった直後には第1転写ローラ5
が内側へ移動する。この結果、第2の中間転写ベルト4
Bは像形成ユニット21Yの有機感光体27と接触しな
い位置に退避する。
【0045】次に、像形成ユニット群22の全体は、移
動モータ23により駆動されて図7の矢印Q方向に80
゜回動し、マゼンタ用の像形成ユニット21Mが像形成
位置25に停止する。像形成ユニット群22の回動が終
了し、マゼンタ用の像形成ユニット21Mが像形成位置
25に到達すると、前述のイエロ用の像形成工程と同様
に今度はマゼンタの色に対応した信号でレーザ露光装置
44が像形成ユニット21Mの有機感光体27にレーザ
信号光26を照射する。そして、マゼンタ用の像形成ユ
ニット21Mにおいて、マゼンタのトナー像の形成と転
写が行われる。第2の中間転写ベルト4Bは、マゼンタ
のトナー像が形成される前に1回転しており、位置検出
器12からの信号に基づいてマゼンタのレーザ信号光2
6の書き始めのタイミングが制御されている。即ち、第
2の中間転写ベルト4Bは、先に転写されたイエロのト
ナー像とマゼンタのトナー像が合致する位置に移動され
る。このように第2の中間転写ベルト4Bが初期位置に
移動する間、第3転写ローラ43は第2の中間転写ベル
ト4Bと非接触の位置に退避しているため、第2の中間
転写ベルト4B上に形成されたトナー像を乱すことはな
い。
【0046】再び、像形成ユニット群22の全体が移動
モータ23により駆動されて、矢印Q方向に80゜回動
し、シアン用の像形成ユニット21Cが像形成位置25
に停止する。前述のイエロ及びマゼンタの像形成工程と
同様に、シアン用の像形成ユニット21Cが作動し、シ
アンのトナー像が第2の中間転写ベルト4B上に形成さ
れる。最後に、像形成ユニット群22の全体が矢印Q方
向に80゜回転して、ブラック用の像形成ユニット21
Bkを像形成位置25に停止させる。そして、前述の像
形成工程と同様に、ブラックのトナー像が第2の中間転
写ベルト4B上に形成される。
【0047】このようにして、第2の中間転写ベルト4
B上には4色のトナー像が同一位置に重ね合わされ、フ
ルカラー像が形成される。最後のブラックのトナー像が
転写された後、第3転写ローラ43には+3kVの電圧
が印加され、給紙カセットから送られる用紙42に、4
色のトナー像を一括転写する。用紙42に転写された4
色のトナー像は定着機51により定着され、その用紙4
2は装置外部へ排出される。その後、像形成ユニット群
22の全体は移動モータ23により駆動されて、図7の
矢印Q方向に120゜回動し、再び、イエロ用の像形成
ユニット21Yが像形成位置25に到達して、新たなフ
ルカラー像の像形成工程が開始可能な初期状態となる。
【0048】前述のフルカラー像形成は、リーガルサイ
ズ用の第2の中間転写ベルトユニット2Bをカラー電子
写真プリンタに装着した場合について説明したが、レタ
ーサイズあるいはA4サイズ用の第1の中間転写ベルト
ユニット2Aを装着した場合にも同様のフルカラー像形
成工程が行われる。この場合には、第1の中間転写ベル
ト4Aの検出孔を位置検出器12により検出し、第1の
中間転写ベルト4Bの1回転に要する時間を計測して、
自動的に第1の中間転写ベルトユニット2Aが装着され
たことを認識する。
【0049】このようにフルカラー像を形成する本実施
例のカラー電子写真プリンタにおいては、リーガルサイ
ズ用の第2の中間転写ベルトユニット2Bを装着して、
レターサイズのフルカラー像をプリントしたときには、
1分間に2枚のフルカラープリントが得られた。一方、
本実施例のカラー電子写真プリンタに第1の中間転写ベ
ルトユニット2Aを装着して、レターサイズのフルカラ
ー像をプリントしたときには、1分間に2.5枚のフル
カラーのプリントが得られた。従って、プリントサイズ
に応じて適切に中間転写ベルトユニットを選択すること
により短時間でプリントすることが可能となる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、周長が異なる2種類の
中間転写ベルトを、同一の外観形状を有するユニットケ
ースに収納して、2種類の中間転写ベルトユニットに構
成し、同一のプリンタ本体に装着できるように構成し
た。このため、プリントスピードが早く、コストの安い
小型のカラー電子写真装置を得ることができる。また、
本発明によれば、中間転写ベルトのベルト搬送経路に凹
部を形成している。このため、感光体と中間転写ベルト
が接触と離間を繰り返すときに発生するベルトの振動を
防止して、高精度のフルカラープリントを可能にした中
間転写ベルトユニットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー電子写真装置の一実施例を側面
断面で示す構成図。
【図2】本発明のレターサイズあるいはA4サイズ用の
中間転写ベルトユニットの構成を示す断面図。
【図3】本発明のリーガルサイズ用の中間転写ベルトユ
ニットの構成を示す断面図。
【図4】本発明のリーガルサイズ用の中間転写ベルトユ
ニットのベルト搬送経路の状態を示した斜視図。
【図5】本発明の中間転写ベルトの搬送機構の具体的な
構成を一部破断して示した斜視図。
【図6】本発明のカラー電子写真装置の別の実施例を側
面断面で示した構成図。
【図7】本発明のリーガルサイズ用の中間転写ベルトユ
ニットを装着したときのカラー電子写真装置の一実施例
を示す構成図。
【図8】本発明のカラー電子写真装置に用いられるブラ
ック用の像形成ユニットを示す側面断面図。
【図9】本発明のカラー電子写真装置に用いられるイエ
ロ用の像形成ユニットを示す側面断面図。
【図10】従来のカラー電子写真装置の構成を示す側面
断面図。
【符号の説明】
1X ベルトユニット収納部 2A 第1の中間転写ベルトユニット 2B 第2の中間転写ベルトユニット 4A 第1の中間転写ベルト 4B 第2の中間転写ベルト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる色用の3つ以上の現像器を有する
    カラー電子写真装置において、 1組の現像器と帯電器と感光体とをそれぞれ備えた異な
    る色用の3つ以上の像形成ユニット、 前記像形成ユニットの各感光体上に形成された各色のト
    ナー像を実質的に同一の転写位置にて第1の中間転写ベ
    ルト上に形成する第1の中間転写ベルトユニット、 前記像形成ユニットの各感光体上に形成された各色のト
    ナー像を前記転写位置にて第1の中間転写ベルトと異な
    る長さを有する第2の中間転写ベルト上に形成する第2
    の中間転写ベルトユニット、 前記第1の中間転写ベルトユニット又は前記第2の中間
    転写ベルトユニットの何れかを前記像形成ユニット近傍
    に収容するベルトユニット収納部、 を具備することを特徴とするカラー電子写真装置。
  2. 【請求項2】 前記3つ以上の像形成ユニットにより一
    つの実質的な円柱形状が構成され、各像形成ユニットが
    前記円柱形状の中心軸から放射状に配置されてその中心
    軸を中心に回転可能に構成された請求項1記載のカラー
    電子写真装置。
  3. 【請求項3】 異なる色用の少なくとも3組以上の現像
    器と帯電器と感光体とをそれぞれ備えたカラー電子写真
    装置内に装着される中間転写ベルトユニットであって、 前記感光体上に形成された各色のトナー像が実質的に同
    一の転写位置にて転写される環形状の中間転写ベルト、 前記中間転写ベルトを内側から環状に支持する第1の中
    間転写ベルト保持手段、 前記中間転写ベルトを外側から支持し、ベルト搬送経路
    に凹部を形成する第2の中間転写ベルト保持手段、 を具備することを特徴とする中間転写ベルトユニット。
  4. 【請求項4】 前記第2の中間転写ベルト保持手段が前
    記中間転写ベルトの両側縁部の非画像部をフランジで支
    持する構成である請求項3記載の中間転写ベルトユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 前記中間転写ベルトの両側縁部にガイド
    部材が設けられており、前記第2の中間転写ベルト保持
    手段が前記ガイド部材と係合し、前記中間転写ベルトの
    非画像部を前記第2の中間転写ベルト保持手段により支
    持する構成である請求項3記載の中間転写ベルトユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記中間転写ベルトの両側縁部に連続し
    た孔を有し、前記第2の中間転写ベルト保持手段が前記
    孔に係合する突起有するスプロケットにより構成された
    請求項3記載の中間転写ベルトユニット。
  7. 【請求項7】 1周の長さが異なる環状の中間転写ベル
    トをそれぞれ有し、実質的に同一の外観形状を有する少
    なくとも2種類の請求項3記載の中間転写ベルトユニッ
    ト。
  8. 【請求項8】 前記中間転写ベルトユニットが、中間転
    写ベルトの長さに関する情報を当該中間転写ベルトユニ
    ットが装着されるカラー電子写真装置本体に伝達する手
    段を有する請求項7記載の中間転写ベルトユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1321829A2 (en) * 2001-12-18 2003-06-25 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus, belt unit therefor and image forming system

Cited By (2)

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