JPH093099A - マクロファージ刺激蛋白質改変体およびその製造法 - Google Patents

マクロファージ刺激蛋白質改変体およびその製造法

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JPH093099A
JPH093099A JP7153309A JP15330995A JPH093099A JP H093099 A JPH093099 A JP H093099A JP 7153309 A JP7153309 A JP 7153309A JP 15330995 A JP15330995 A JP 15330995A JP H093099 A JPH093099 A JP H093099A
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amino acid
stimulating protein
protein
macrophage
pro
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JP7153309A
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English (en)
Inventor
Wataru Yoshikawa
渉 吉川
Manabu Shimonishi
学 下西
Junko Iwamoto
順子 岩本
Toyohiro Takehara
豊浩 竹原
Michio Hagiya
道雄 萩屋
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/52Cytokines; Lymphokines; Interferons

Abstract

(57)【要約】 【目的】天然型マクロファージ刺激蛋白質を遺伝子工学
的に多量に製造する方法を提供する。 【構成】天然型マクロファージ刺激蛋白質のN−末端か
ら第672位のシステインが欠失されるか、または他の
アミノ酸、例えばアラニンで置換されたマクロファージ
刺激蛋白質、該蛋白質をコードする遺伝子断片、該遺伝
子を含有する組換えベクター、該組換えベクターで形質
転換された形質転換体および該形質転換体を培養し、該
培養物からマクロファージ刺激蛋白質改変体を採取する
方法。 【効果】天然型マクロファージ刺激蛋白質をコードする
遺伝子を用いて製造した組換え蛋白質が、システイン残
基間に異常なジスルフィド結合を生じて、マクロファー
ジ刺激活性のない成分が多量に含まれるのに対して、本
発明では、マクロファージ刺激蛋白質改変体が天然マク
ロファージ刺激蛋白質と同じシステイン残基間で架橋さ
れ、その結果、マクロファージ刺激活性を有する組換え
蛋白質が大量に生産される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマクロファージ刺激蛋白
質のアミノ酸配列のうち、N−末端から第672位のシ
ステインが欠失された、または他のアミノ酸で置換され
たマクロファージ刺激蛋白質改変体、該改変体をコード
する遺伝子断片、該遺伝子を含む組換えベクター、該組
換えベクターで形質転換された形質転換体および該形質
転換体を培養して、マクロファージ刺激蛋白質改変体を
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マクロファージ刺激蛋白質(以下、MS
Pと略称する)とは、例えばマウス腹腔マクロファージ
に作用して、貪食能を高め、走化性を刺激し、形態変化
を誘導する蛋白質である(Leonardら:Exp.Cell.Res.102,
434(1976), Skeelら:J.Exp.Med.,173,1227(1991))。この
ように、MSPは貪食系細胞であるマクロファージを活
性化するため、感染症の予防治療薬の可能性が期待され
ている。
【0003】従来、MSPはヒト血清から初めて単離精
製され、その部分アミノ酸配列が決定されている(Skee
lら:J.Experimental.Medicine.173,1227(1991), Leonar
dら:米国特許第5,219,991 号) 。一方、これとは別に、
ヒト肝癌細胞であるHepG2から肝細胞増殖因子に相
同性のあるアミノ酸配列をコードするcDNAの塩基配
列が報告され、肝細胞増殖因子様蛋白質(HGF-like pro
tein)と命名されている(Hanら:Biochemistry,30,9768
(1991)),Degenら: 米国特許第 5,315,000号) 。その
後、MSPの部分アミノ酸配列からクローニングされた
cDNAがコードするアミノ酸配列は、該肝細胞増殖因
子様蛋白質(HGF-like protein)のアミノ酸配列と完全
に一致したことが報告されている(吉村ら:J. Biologic
al Chemistry,268,15461(1993))。さらに、このcDN
Aを組込んだ発現ベクターで形質転換したCOS培養上
清に、MSP活性が認められ、MSPと肝細胞増殖因子
様蛋白質(HGF-like protein)が同一蛋白質であること
が判明している。
【0004】MSPは、シグナル配列を除くと、693
個のアミノ酸で構成される糖蛋白質である。MSPは一
本鎖不活性型(以下、プロ−MSPと略す)で分泌され
る。ヒトカリクレインなどの酵素が作用すると、プロ−
MSPはArg(493) とVal(494) の間で、特異的に
ペプチド鎖が切断され、活性のある2本鎖型MSPに変
換される (Wangら:J.Biological.Chemistry,269,3436(1
994)) 。ヒトの血清から精製された天然MSPは、2本
鎖型である。非還元条件のSDS電気泳動では分子量約
70Kdの単一なバンドであるが、還元条件では分子量
約47Kdのα鎖バンドと22Kdのβ鎖バンドに分離
する。すなわち、MSPのα鎖(Gln19からArg493) とβ
鎖(Val494 からGly711) は、ジスルフィド結合で架橋さ
れている。肝細胞増殖因子やプラスミノーゲンのアミノ
酸配列から類推すると、MSPのアミノ酸配列上のCy
s(468) とCys(588) の間のジスルフィド結合が、α
鎖とβ鎖を架橋すると考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、生理活
性(マクロファージ刺激性)を保持したMSP組換え蛋
白質を大量に安価に提供する目的で、CHO細胞を宿主
細胞にして、天然型MSPをコードする遺伝子をもと
に、天然型MSPを発現する組換え体を作製した。しか
しながら、本発明者らがCHO組換え体の培養上清につ
いて調べたところ、2本鎖活性型MSPと同時に遊離し
たα鎖とβ鎖を生じた。MSP組換え蛋白質の一部がα
鎖とβ鎖の間のジスルフィド結合を形成していないこと
が判明した。さらに、これら遊離したα鎖とβ鎖には、
マクロファージを活性化する作用が認められなかった。
【0006】上述のように、MSP組換え蛋白質の一部
でα鎖とβ鎖を架橋するジスルフィド結合が形成されて
いなかった。生合成されたポリペプチド鎖が細胞内で折
り畳まれてフォールディング(folding) する過程には、
さまざまの蛋白質が関与していることが、近年、知られ
てきている。プロテイン・ジスルフィド・イソメラーゼ
(PDI) 、ペプチディル・プロリル・シス−トランス・イ
ソメラーゼ、またシャペロンと総称されるストレス蛋白
質などである。組換え蛋白質のフォールディングは、宿
主細胞のこれらシャペロン様蛋白質の助けを借りて達成
される。このため、組換え蛋白質を天然蛋白質と同じフ
ォールディングさせるには、天然における産生細胞によ
り近い宿主細胞を選ぶのが有利である。しかしながら、
それには限界があり、そのため組換え蛋白質が天然の蛋
白質と異なったフォールディングやジスルフィド結合を
する可能性が常に考えられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、MSP組
換え蛋白質のジスルフィド結合に関連して、MSPのア
ミノ酸配列を詳細に検討した。MSPのアミノ酸配列
は、プラスミノーゲンや肝細胞増殖因子と同じくクリン
グルドメインとセリンプロテアーゼ類似ドメインで構成
される。このドメイン部分のアミノ酸配列は、これらの
蛋白質間で相同性がある。MSPにはシステインが全部
で44個あり、40個はプラスミノーゲンのアミノ酸配
列にも類似した位置に保存されている。 Hanらが詳しく
述べているように(Hanら:Biochemistry,30,9708(199
1))、プラスミノーゲンのアミノ酸配列から類推して、
大部分のシステインについて、ジスルフィド結合の組み
合わせが推定できる。すなわち、56と78、60と6
6、110と186、131と169、157と18
1、191と268、212と251、240と26
3、283と361、304と343、332と35
5、370と448、391と431、419と44
3、507と523、602と667、632と64
6、657と686、194と324、468と588
である(図1参照)。
【0008】しかし、Cys(98)、Cys(527) 、Cy
s(562) 、Csy(672) の4個のシステインは、プラス
ミノーゲンをはじめ、多数の類縁蛋白質のアミノ酸配列
にまったく保存されていない。このため、これらのシス
テインがどのような組み合わせで、ジスルフィド結合し
ているのか、もしくはフリーの状態で存在するのかにつ
いては今までに情報がない。本発明者らは、これら4個
のシステインのいずれかが、Cys(468) ないしCys
(588) とジスルフィド結合するために、本来のα鎖とβ
鎖を架橋するCsy(468) とCys(588) の間のジスル
フィド結合が形成できないのではないかと考えた。
【0009】本発明者らは、さらに蛋白質の立体構造に
関する知見をもとに、上記の可能性をさらに検討した。
蛋白質分子内でジスルフィド結合するには、2つのシス
テイン残基の側鎖が空間的に近い距離に存在するはずで
ある。MSPの3次元立体構造に関しては、X線結晶構
造解析がなされていない。しかしながら、MSPのβ鎖
はセリンプロテアーゼ類似ドメインであり、アミノ酸配
列に相同性のある多数の類縁蛋白質について、既にX線
結晶構造が決定されている(Stephenら:Biochemistry,2
7,8097(1988)、Randy ら:Biochemistry,23,6570(198
4))。このセリンプロテアーゼ類縁蛋白質の3次元立体
構造が相互によく保存されていることが知られている。
そこで、セリンプロテアーゼであるウシトリプシンの結
晶構造に当てはめて、MSPのβ鎖内にあるCsy(52
7) 、Csy(562) 、Csy(588) 、Cys(672) の相
互間の距離を推定してみた。その結果、Cys(672) が
Cys(588) と空間的に近いと推定された。もし、Cy
s(672) とCys(588) がジスルフィド結合を形成すれ
ば、Cys(588) とCys(468) の間のジスルフィド結
合が形成されない。このため 493位と 494位の間でペプ
チド消化されると同時に、2本鎖活性体とならずに活性
のないα鎖とβ鎖に遊離してしまう。
【0010】本発明者らは、これらの知見をもとに、組
換えDNA技術、特定部位特異的変換法(Site directed
mutagenesis) により、MSPの 672位のシステイン
(Cys)に変異を導入したところ、MSP活性を有す
る2本鎖活性型の組換えMSPが効率よく産生されるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち本発明はマクロファージ刺激蛋白
質を構成するアミノ酸配列のシステンが欠失された蛋白
質または他のアミノ酸で置換された蛋白質であることを
特徴とするマクロファージ刺激蛋白質改変体である。
【0012】また本発明は配列表・配列番号1に記載さ
れるマクロファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列
のN−末端から第672位のシステインが、欠失された
蛋白質または他のアミノ酸で置換された蛋白質であるこ
とを特徴とするマクロファージ刺激蛋白質改変体であ
る。
【0013】また本発明は配列表・配列番号1に記載さ
れるマクロファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列
のN−末端から第672位のシステインが、欠失された
蛋白質であるマクロファージ刺激蛋白質改変体である。
【0014】さらに本発明は配列表・配列番号1に記載
されるマクロファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配
列のN−末端から第672位のシステインが、他のアミ
ノ酸で置換された蛋白質であることを特徴とするマクロ
ファージ刺激蛋白質改変体である。
【0015】本発明の一実施態様は、配列表・配列番号
1に記載されるアミノ酸配列のN−末端から第672位
のシステインが、アラニンで置換された蛋白質であるマ
クロファージ刺激蛋白質改変体である。
【0016】本発明は配列表・配列番号1に記載される
マクロファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列のN
−末端から第672位のシステインが欠失された蛋白質
であるマクロファージ刺激蛋白質改変体をコードする遺
伝子断片である。
【0017】本発明の一実施態様は、配列表・配列番号
2に記載される塩基配列の第2014位から第2016位の塩基
配列が欠失された、マクロファージ刺激蛋白質改変体を
コードする遺伝子断片である。
【0018】また本発明は配列表・配列番号1に記載さ
れるマクロファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列
のN−末端から第672位のシステインが、他のアミノ
酸で置換された蛋白質であるマクロファージ刺激蛋白質
改変体をコードする遺伝子断片である。
【0019】本発明の一実施態様は、配列表・配列番号
1に記載されるアミノ酸配列のN−末端から第672位
のシステンが、アラニンで置換された蛋白質であるマク
ロファージ刺激蛋白質改変体をコードする遺伝子断片で
ある。
【0020】本発明はベクターが配列表・配列番号1に
記載されるマクロファージ刺激蛋白質を構成するアミノ
酸配列のN−末端から第672位のシステインが欠失さ
れた蛋白質であるマクロファージ刺激蛋白質改変体をコ
ードする遺伝子断片を含むことを特徴とする組換えベク
ターである。
【0021】また本発明はベクターが配列表・配列番号
1に記載されるマクロファージ刺激蛋白質を構成するア
ミノ酸配列のN−末端から第672位のシステインが、
他のアミノ酸で置換された蛋白質であるマクロファージ
刺激蛋白質改変体をコードする遺伝子断片を含むことを
特徴とする組換えベクターである。
【0022】本発明は宿主細胞が配列表・配列番号1に
記載されるマクロファージ刺激蛋白質を構成するアミノ
酸配列のN−末端から第672位のシステインが欠失さ
れた蛋白質であるマクロファージ刺激蛋白質改変体をコ
ードする遺伝子断片を含む組換えベクターで形質転換さ
れた形質転換体である。
【0023】また本発明は宿主細胞が配列表・配列番号
1に記載されるマクロファージ刺激蛋白質を構成するア
ミノ酸配列のN−末端から第672位のシステインが、
他のアミノ酸で置換された蛋白質であるマクロファージ
刺激蛋白質改変体をコードする遺伝子断片を含む組換え
ベクターで形質転換された形質転換体である。
【0024】本発明は配列表・配列番号1に記載される
マクロファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列のN
−末端から第672位のシステインが、欠失された蛋白
質であるマクロファージ刺激蛋白質改変体をコードする
遺伝子を含む組換えベクターで宿主細胞を形質転換し、
該形質転換体を培養し、該培養物からマクロファージ刺
激蛋白質改変体を採取することを特徴とするマクロファ
ージ刺激蛋白質改変体の製造法である。
【0025】また本発明は配列表・配列番号1に記載さ
れるマクロファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列
のN−末端から第672位のシステインが、他のアミノ
酸で置換された蛋白質であるマクロファージ刺激蛋白質
改変体をコードする遺伝子を含む組換えベクターで宿主
細胞を形質転換し、該形質転換体を培養し、該培養物か
らマクロファージ刺激蛋白改変体を採取することを特徴
とするマクロファージ刺激蛋白質改変体の製造法であ
る。
【0026】本発明のMSP改変体とは、ヒトMSPの
アミノ酸配列(配列表・配列番号1)において、第 672
位のシステインが欠失もしくは他のアミノ酸配列で置換
されたものである。好ましくはシステインがシステイン
以外の1個のアミノ酸、例えばアラニン、グリシン、セ
リンなどで置換されたMSP改変体である。
【0027】本発明のMSP改変体をコードする遺伝子
断片としては、配列表・配列番号1に記載されるMSP
をコードするDNAの塩基配列の第2014〜2016番目の塩
基が欠失、もしくは他のアミノ酸配列をコードする塩基
配列で置換されたものである。
【0028】MSP改変体をコードするDNAとして
は、MSPをコードするメッセンヤーRNAから組換え
DNA技術で逆転写して得られるcDNAまたは染色体
DNAから得られるhMSPをコードするDNAなどが
利用できる。MSPcDNAとしては、MSPをコード
しているものであればいかなるものも用いることができ
るが、具体的には配列表・配列番号1に記載されるもの
を用いることができる。
【0029】MSPcDNAを調製する方法としては、
例えば、酸性グアニジウム・チオシアネート・フェノー
ル・クロロフォルム抽出法 [Analytical Biochemistry,
162, 156-159(1987)]により、培養細胞あるいはヒト組
織より、全RNAを抽出し、オリゴdTセルロースカラ
ムあるいは Oligotex-dt30 (日本ロッシュ) を用いてポ
リA・RNAとする。オリゴdTプライマーを用いて、
逆転写酵素により1本鎖cDNAを合成することがで
き、さらにRNaseとDNAポリメラーゼIを作用さ
せることにより2本鎖cDNAを得ることができる。得
られたcDNAをλファージ等に組み込み、ヒトMSP
のDNA情報を基に作製したプローブを用いてヒトMS
PのcDNAをスクリーニングすることができる。ま
た、ヒトMSPのDNA情報を基に適当なPCRプライ
マーを作製し、PCR反応を行うことによってもヒトM
SPのcDNAを得ることができる。
【0030】MSP遺伝子に変異を導入する方法は、例
えばT7 Gen In Vitro Mutagenesis Kit (United Stat
es Biochemical社製) を利用する方法がある。すなわち
MSP遺伝子クローンより1本鎖DNAを調製し、変異
を導入したい部位の前後、約40bpの領域にわたり変異
や欠失を含む逆ストランドのプライマーを作製し、1本
鎖MSPとアニールさせる。その後、例えば5-Methyl-d
CTP 存在下でT7DNAポリメラーゼによりプライマー
から鋳型の相補鎖を合成し、さらにT4DNAリガーゼ
により2本鎖環状DNAを作製する。その後、例えばM
spIやHhaI等により鋳型や不完全伸長鎖を切断
し、残った新たに合成された変異をもったDNAで大腸
菌を形質転換することによりMSP改変体をコードする
遺伝子が得られる。
【0031】本発明の組換えベクターは、上記MSP改
変体をコードする遺伝子断片が、DNAの発現機能をも
つ適当なベクター(プラスミド)に組み込まれたもので
ある。ベクターとしては、例えば大腸菌由来のプラスミ
ド、枯草菌由来のプラスミド、酵母由来のプラスミド、
あるいは動物ウイルス由来のプラスミドなどがあげられ
る。
【0032】MSP改変体をコードするDNAとベクタ
ーDNAとの組換えは、制限酵素を用いて、両DNAを
消化後、T4DNAリガーゼを用いて結合する一般的組換
えDNA技法を用いて行うことができる。結合に際して
は、制限酵素を用いて消化したDNA断片の末端を、D
NAポリメラーゼI・クレノー断片を用いる埋め込み反
応、T4DNAポリメラーゼを用いる埋め込み反応または
削り込み反応を利用して加工する方法やDNAリンカー
を用いる方法によっても行うことができる。
【0033】このようにして構築されたMSP改変体を
コードする塩基配列を有する組換えDNAを含むベクタ
ーを用いて、該ベクターを保持する形質転換体を製造す
る。宿主細胞としては、たとえば大腸菌、枯草菌、酵
母、動物細胞などが挙げられる。宿主細胞として用いる
動物細胞としては、サル細胞COS−1、チャイニーズ
ハムスターCHO細胞などが挙げられる。
【0034】上記宿主細胞を形質転換するには、たとえ
ば、Methods in Enzymology(Goeddel 編、(1991)、185
巻、Academic press,inc.)などに記載の方法に従って行
う。動物細胞を形質転換するには、たとえばリポフェク
ション法を用いて行う。このようにして、MSP改変体
をコードする塩基配列を有する組換えDNAを含むベク
ターを保持する形質転換体が得られる。
【0035】該形質転換体を培地に培養することによ
り、MSP改変体を産生させる。宿主が動物細胞である
形質転換体を培養する際には、培地としてはたとえば約
1〜20%の胎児牛血清を含むMEM培地(Science,12
2,501(1952))、RPMI1640培地(Journal of the American
Medical Association,199,519(1967)) などが挙げられ
る。pHは約6〜8であることが好ましい。培養時間は
約15〜60時間行ない、必要に応じて通気や撹拌を加
える。
【0036】
【実施例】次に本発明を実施例により詳細に説明する。実施例1 ヒトMSPの遺伝子クローニング セルライン Hep G2 由来のmRNAを鋳型に下記プライ
マー1、プライマー2およびPfuポリメラーゼを用い
て、PCR反応を行った。得られた0.36kbのフラ
グメントをpBlueScript sk+ (ストラタジーン製) の制
限酵素EcoRVの部位にサブクローニングした。サブ
クローニングで得られたクローンのDNA配列を確認の
後、制限酵素EcoRIとHindIII で処理し、挿入
されたMSPの0.36kbのフラグメントを得た。
このフラグメントをDNAプローブとして、上記セルラ
イン Hep G2由来のcDNAライブラリー(クローンテ
ック社製)より5×105 クローンをスクリーニングし
て4個の陽性クローンを得た。この中でインサートの長
さが約2.3kbと最長のクローン(MSP9)を選
び、制限酵素EcoRIで約2.3kbのインサートを
切り出し、pBlueScript sk+ の制限酵素EcoRIの部
位にサブクローニングした。得られたクローン(pBS
(MSP9))のDNA配列を確認し、配列表・配列番
号1に記載される配列であることを確認した。 プライマー1: TGGCCATTGAATGACTTCCA プライマー2: TGATCATTCGGGAACTTGTG
【0037】実施例2 天然型MSPの 672位のCys
をAlaに変換したMSP改変体(以下、C672A と略記
することもある)MSP遺伝子のCHO発現用ベクターpEVSVへの組
み込み ヒトMSPのcDNAが組み込まれたプラスミドベクタ
ー、pBS(MSP9))から、制限酵素EcoRI で消化
することにより、ヒトMSPのcDNAを含む2.3k
bpのDNA断片を得た。得られたDNA断片をT4DN
AポリメラーゼI、ラージフラグメント(クレノーフラ
グメント)により処理し、平滑末端DNAとした。次に
CHO用発現ベクターpEVSVの遺伝子挿入部位にあ
るEcoRVの制限酵素サイトを消化し、セルフライゲ
ーションを防ぐため、アルカリフォスファターゼ(BAP)
処理を行った。EcoRV消化で平滑末端DNAを持つ
ベクターと、上述のヒトMSPcDNAを含むDNA断
片を混ぜ、T4DNAリガーゼにより連結した。連結した
DNAを用いて大腸菌JM109を形質転換し、アンピ
シリン含有のLBプレート上にまいた。SV40の初期
プロモーターと順方向にヒトMSPのDNAが挿入され
ているクローンを選択し、CHO用発現ベクターpEV
SV(MSP)を得た。
【0038】MSP改変体 (C672A)をコードする遺伝子
の製造 MSPのCHO用発現ベクターpEVSV(MSP)
を、制限酵素BamHI で消化し、ヒトMSPのC末部分を
含む1.6kbのDNA断片を得た。また、1本鎖DN
Aを得ることができるファージベクターM13mp18
を制限酵素BamHIで消化し、先に得られたMSPのC末
部分を含む1.6kbのDNA断片と混ぜ、T4DNAリ
ガーゼにより連結した。連結したDNAを用いて大腸菌
JM109を形質転換し、Hプレート上にまいた。MS
PのC末部分のマイナス鎖が放出される方向にMSPの
C末部分を含む1.6kbのDNA断片が挿入されてい
るクローンを選択し、M13mp18(MSP)を得
た。得られたクローンを培養することにより、導入され
たDNA断片を含む一本鎖状M13mp18をファージ
粒子の形で培地に放出した。この一本鎖DNAを精製し
て変異導入のための鋳型として使用した。ここで得られ
た一本鎖DNAはMSPのC末部分のマイナス鎖を含ん
でいる。
【0039】MSPの 672位のシステインをアラニンに
変換するため、オリゴヌクレオチド (5'- T GCC TGC TTT ACC CAC AAC GCC TGG GTC CTG GAA GGA ATT -3' A C F T H N A W V L E G I を合成した。このオリゴヌクレオチド400ピコモルを
T4DNAキナーゼを用い5'-OH 末端をリン酸化した。こ
のうち20ピコモルを用い、先に調製したヒトMSPの
C末部分のマイナス鎖を含む一本鎖状M13mp18D
NAを鋳型として、変異導入のためのキット、T7 GEN
(United States Biochemical 社製)を使用して変異の
導入を行った。得られたDNAを大腸菌K802株(mcr
B-) にトランスフォームし、大腸菌JM109株(F')を
ローンにLBプレートにまいた。得られたプラークより
ファージを大腸菌JM109株に感染させ、培養し菌体
よりDNAを精製した。得られたDNAのうち11クロ
ーンについて、DNA配列の確認を行ったところ、2ク
ローンに変異の導入が確認され、 672位のシステインが
アラニンに変換されたクローンM13mp18(C672A)
を得た。
【0040】MSP改変体(C672A) をコードする遺伝子
のCHO発現ベクターへの組み込み MSPのcDNAが組み込まれた発現ベクターpEVS
V(MSP)から、制限酵素EcoRIとBglIIで消
化することにより、ヒトMSPのcDNAのN−末端部
分とSV40の初期プロモーター領域を含む2.1kb
ペアのDNA断片を得た。また先に変異が導入されたM
13mp18(C672A) を制限酵素SmaIとBglII とで消化
することにより、MSPのcDNAのC末部分を含む
0.6kbペアのDNA断片を得た。次にCHO用発現
ベクターpEVSVの遺伝子挿入部位にある制限酵素サ
イトEcoRVと、SV40の初期プロモーター領域の
直前にある制限酵素サイトEcoRIとでベクターを消
化し、DHFR遺伝子等を含む4.6kbペアのDNA
断片を得た。以上で得られた3種のDNA断片を混ぜ、
T4DNAリガーゼにより連結した。EcoRI切断部位
はEcoRI切断部位と、BglII切断部位はBglII
切断部位と連結され、EcoRV切断部位とSmaI切
断部位は共に平滑末端となるため、両制限酵素による切
断部位同士が連結された。連結したDNAを用いて大腸
菌JM109を形質転換し、アンピシリン含有のLBプ
レート上にまいた。MSP改変体(C672A) のcDNAが
挿入されているクローン、pEVSV(C672A)を選択し
た。
【0041】形質転換体作製のためのベクターDNAの
調整 40mlのLB培地にアンピシリンを100mg/ml添加し、p
EVSV(C672A) あるいはpEVSV(C672A) を保有す
る大腸菌のクローンを一晩培養した。得られた菌体よ
り、アルカリ法によりプラスミドDNAを調製し、得ら
れたDNAを更に、塩化セシウムによる超遠心分離にて
精製し、ヒトMSPおよびMSP改変体(C672A) のCH
O細胞を宿主とする組換え体の作製に用いた。
【0042】CHO細胞を宿主とする組換え体の作製 CHO細胞の形質転換は、リポフェクション法を用い
た。φ60mmディッシュに1.0 ×106 個のCHO細胞を播
種し、10% FCSを添加したαMEM培地にて1日間培
養した。ヒトMSPもしくはMSP改変体(C672A) 発現
プラスミド、20μg をOpti-MEM I培地 100μl に懸濁し
た。リポフェクチン溶液(GIBCO 社)25μl を血清を含
まないOpti-MEM I培地75μlと混合した。これにDNA
懸濁液 100μl を混合後、15分間室温に静置して、DN
A−リポフェクチン複合体を形成させた。さらに、 1.8
mlのOpti-MEM I培地を加えて全量を 2mlにした。ディッ
シュのCHO細胞に、このDNA−リポフェクチン複合
体溶液 2mlを全量加え、37℃、5%CO2 インキュベータ
ー中に18〜24時間静置して形質転換した。10% FCSを
添加したαMEM培地に置き換え、さらに1日間培養し
た。こうして得られた形質転換体を含む細胞を、ディッ
シュまたはフラスコに適当な細胞数で播種しコロニーを
形成させた。培養は、核酸を含まないαMEM合成培地
に透析により核酸を除いたFBSを10% 加えた培地で培
養した。コロニーの単離は、ペニシリンカップを用い
た。採取したコロニー細胞を上記の核酸を含まないαM
EM培地中で12-well の培養プレートに拡大培養後、上
清のヒトMSPおよびMSP改変体(C672A) の発現量を
免疫学的測定法(Wang ら:J.Leukoc.Biol.54,289(1993))
で調べた。
【0043】CHO組換え体の培養と、MSPおよびM
SP改変体(C672A) の精製 MSPもしくはMSP改変体(C672A) のCHO組換え体
を、10% ウシ胎児血清を添加したRPMI培地を用い
て、T225フラスコにコンフルエントになるまで拡大培養
した。1本鎖型の組換えMSPを得るため、50μg/mlの
ロイペプチンを添加した無血清RPMI培地に置き換え
た。1日毎に培養上清を採取し、全量約1Lの培養上清
をそれぞれの組換え体について得た。この培養上清を、
抗ヒトMSPモノクローナル抗体カラムにロードした。
リン酸緩衝液でよく洗浄後、pH2.8のグリシン緩衝
液にて組換えMSPもしくはMSP改変体(C672A) を溶
出させた。こうして得られた粗精製物を、SDS電気泳
動で分析した(図4)。発色は銀染色を用いた。1本鎖
型MSPは還元非還元に関わらず、約70kdの単一バ
ンドであるが、2本鎖MSPは還元時には約47kdの
α鎖バンドと22kdのβ鎖バンドに分離する。図4に
示すように、上記ロイペプチン添加の無血清培地から得
た組換えMSPおよびMSP改変体(C672A) は、還元条
件下のSDS電気泳動でも、約90Kdの単一バンドで
あり、1本鎖型MSPである(以下、それぞれプロ−M
SP、プロ−C672A と呼ぶ)。
【0044】プロ−MSPおよびプロ−C672A のカリク
レイン処理 ヒトカリクレイン(American Diagnostica)を用いて、プ
ロ−MSPおよびプロ−C672A 精製物の 493位のアルギ
ニンと 494位のバリンの間でペプチド結合を特異的に消
化した。すなわち、1mg のヒトカリクレインをAffi-Gel
10 カラムに結合し、プロ−MSPおよびプロ−C672A
精製画分を通過させた。こうして得られたそれぞれの画
分について、還元条件のSDS電気泳動を調べた(図
4)。カリクレイン処理前のプロ−MSPおよびプロ−
C672A では約70kdの単一なバンドであった。カリク
レイン処理により、このバンドが完全に消失し新たに約
47kdと22kdのそれぞれα鎖とβ鎖に対応するバ
ンドを生じた。すなわち、カリクレイン処理によりプロ
−MSPおよびプロ−C672A は共にほぼ100%消化され
た。非還元条件のSDS電気泳動では、約70、47、
22kdの3本のバンドが認められた。それぞれ2鎖型
MSP、遊離α鎖、遊離β鎖の分子量に対応する。これ
ら量比を調べるため、逆相カラムを用いてこれらの分子
種を分離した。
【0045】遊離α鎖およびβ鎖の分析 カリクレイン処理したプロ−MSPおよびプロ−C672A
をそれぞれ、フェニル5PW逆相カラムにロードした。水
−アセトニトリルのグラディエントで溶出させ、280nm
の吸収でモニターした(図5)。各溶出画分の還元条件
のSDS電気泳動の結果、溶出はα鎖、2本鎖、β鎖で順
であった。α鎖ピークと2本鎖ピークにはそれぞれメイ
ンピークの横にマイナーピークが認められるが、これら
は糖鎖組成による溶出位置のずれと思われる。MSPの
アミノ酸配列には3個所の糖鎖結合可能部位があり、α
鎖に2個所とβ鎖に1個所である。このため、β鎖ピー
クは比較的単純であるが、α鎖と2本鎖のピークは複雑
なパターンとなっていると考えられる。これらα鎖、2
本鎖、β鎖の3つピークの面積の比率を調べたところ、
天然型MSPの組換え蛋白では、26:58:16であ
った。C672A 改変体では、この比は7:88:5とな
り、遊離鎖の割合が顕著に減少した。天然型MSPの組
換え蛋白質の一部では、α鎖とβ鎖がジスルフィド結合
で架橋されていない。672位のシステンをアラニンに
改変することで、図5に示すように、この架橋が顕著に
促された。プラスミノーゲンからの類推によると、α鎖
とβ鎖はCys(468)とCys(588)の間のジ
スルフィド結合で架橋される。しかし、組換え蛋白質の
一部ではCys(588)が同じβ鎖内のCys(67
2)とシスルフィド結合してしまったと考えられる。
【0046】マクロファージ刺激活性の評価 上記C672A改変体が及ぼすマウス腹腔マクロファー
ジに対する走化性刺激活性を評価した。その方法は、Sk
eel ら記載の方法(Skeel ら:J.Experimental.Medicin
e.173,1227(1991) )に従って行った。すなわちC3H
/HeNマウス(チャールズリバー)の腹腔に無血清の
冷RMPI培地を注入後、回収し、常在性腹腔マルロフ
ァージを採取した。走化性応答はマルチウエルのケモタ
キシスチャンバーを用いて希釈した天然MSPおよびC
672A改変体を加えた。上室には無血清RPMIに浮
遊した120,000 個のマルクファージを加えた。孔径 5μ
m のポリカーボネートメンブレンで上室と下室を仕切っ
た。37℃で3.5 時間インキュベーション後、フィルター
の上室面に付着した遊走しなかった細胞をラバーでこす
りとった。フィルターを回転後、Diff-Quik で染色し、
遊走面の細胞数をイメージアナライザーで計数し、上室
に加えた細胞に対する割合 (%)を求めた。
【0047】図6は、上述の精製したプロ−C672A をカ
リクレイン処理して活性化したC672A 改変体と上記の文
献記載の方法でヒト血清から精製された天然MSPとの
比較である。C672A 改変体は、天然MSPと同程度の生
理活性を保持していた。すなわち672位のシステイン
を天然とは異なるアミノ酸であるアラニンにて改変して
も、生物活性は保持されていた。
【0048】
【発明の効果】本発明のMSP改変体は、天然型MSP
の組換え発現においてシステン残基間のジスルフィド結
合に異常を生じ、生理活性のない遊離鎖成分を多量に生
じる問題を解決し、ヒトMSPと同等の生理活性を有す
る2本鎖活性型組換えMSPが効率よく生産でき、安価
に提供できることを可能にした。
【0049】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:711 配列の特徴:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:蛋白質 配列: Met Gly Trp Leu Pro Leu Leu Leu Leu Leu Thr Gln Tyr Leu Gly Val 1 10 Pro Gly Gln Arg Ser Pro Leu Asn Asp Phe Gln Val Leu Arg Gly Thr 20 30 Glu Leu Gln His Leu Leu His Ala Val Val Pro Gly Pro Trp Gln Glu 40 Asp Val Ala Asp Ala Glu Glu Cys Ala Gly Arg Cys Gly Pro Leu Met 50 60 Asp Cys Arg Ala Phe His Tyr Asn Val Ser Ser His Gly Cys Gln Leu 70 80 Leu Pro Trp Thr Gln His Ser Pro His Thr Arg Leu Arg Arg Ser Gly 90 Arg Cys Asp Leu Phe Gln Lys Lys Asp Tyr Val Arg Thr Cys Ile Met 100 110 Asn Asn Gly Val Gly Tyr Arg Gly Thr Met Ala Thr Thr Val Gly Gly 120 Leu Pro Cys Gln Ala Trp Ser His Lys Phe Pro Asn Asp His Lys Tyr 130 140 Thr Pro Thr Leu Arg Asn Gly Leu Glu Glu Asn Phe Cys Arg Asn Pro 150 160 Asp Gly Asp Pro Gly Gly Pro Trp Cys Tyr Thr Thr Asp Pro Ala Val 170 Arg Phe Gln Ser Cys Gly Ile Lys Ser Cys Arg Glu Ala Ala Cys Val 180 190 Trp Cys Asn Gly Glu Glu Tyr Arg Gly Ala Val Asp Arg Thr Glu Ser 200 Gly Arg Glu Cys Gln Arg Trp Asp Leu Gln His Pro His Gln His Pro 210 220 Phe Glu Pro Gly Lys Phe Leu Asp Gln Gly Leu Asp Asp Asn Tyr Cys 230 240 Arg Asn Pro Asp Gly Ser Glu Arg Pro Trp Cys Tyr Thr Thr Asp Pro 250 Gln Ile Glu Arg Glu Phe Cys Asp Leu Pro Arg Cys Gly Ser Glu Ala 260 270 Gln Pro Arg Gln Glu Ala Thr Thr Val Ser Cys Phe Arg Gly Lys Gly 280 Glu Gly Tyr Arg Gly Thr Ala Asn Thr Thr Thr Ala Gly Val Pro Cys 290 300 Gln Arg Trp Asp Ala Gln Ile Pro His Gln His Arg Phe Thr Pro Glu 310 320 Lys Tyr Ala Cys Lys Asp Leu Arg Glu Asn Phe Cys Arg Asn Pro Asp 330 Gly Ser Glu Ala Pro Trp Cys Phe Thr Leu Arg Pro Gly Met Arg Ala 340 350 Ala Phe Cys Tyr Gln Ile Arg Arg Cys Thr Asp Asp Val Arg Pro Gln 360 Asp Cys Tyr His Gly Ala Gly Glu Gln Tyr Arg Gly Thr Val Ser Lys 370 380 Thr Arg Lys Gly Val Gln Cys Gln Arg Trp Ser Ala Glu Thr Pro His 390 400 Lys Pro Gln Phe Thr Phe Thr Ser Glu Pro His Ala Gln Leu Glu Glu 410 Asn Phe Cys Arg Asn Pro Asp Gly Asp Ser His Gly Pro Trp Cys Tyr 420 430 Thr Met Asp Pro Arg Thr Pro Phe Asp Tyr Cys Ala Leu Arg Arg Cys 440 Ala Asp Asp Gln Pro Pro Ser Ile Leu Asp Pro Pro Asp Gln Val Gln 450 460 Phe Glu Lys Cys Gly Lys Arg Val Asp Arg Leu Asp Gln Arg Arg Ser 470 480 Lys Leu Arg Val Val Gly Gly His Pro Gly Asn Ser Pro Trp Thr Val 490 Ser Leu Arg Asn Arg Gln Gly Gln His Phe Cys Gly Gly Ser Leu Val 500 510 Lys Glu Gln Trp Ile Leu Thr Ala Arg Gln Cys Phe Ser Ser Cys His 520 Met Pro Leu Thr Gly Tyr Glu Val Trp Leu Gly Thr Leu Phe Gln Asn 530 540 Pro Gln His Gly Glu Pro Ser Leu Gln Arg Val Pro Val Ala Lys Met 550 560 Val Cys Gly Pro Ser Gly Ser Gln Leu Val Leu Leu Lys Leu Glu Arg 570 Ser Val Thr Leu Asn Gln Arg Val Ala Leu Ile Cys Leu Pro Pro Glu 580 590 Trp Tyr Val Val Pro Pro Gly Thr Lys Cys Glu Ile Ala Gly Trp Gly 600 Glu Thr Lys Gly Thr Gly Asn Asp Thr Val Leu Asn Val Ala Leu Leu 610 620 Asn Val Ile Ser Asn Gln Glu Cys Asn Ile Lys His Arg Gly Arg Val 630 640 Arg Glu Ser Glu Met Cys Thr Glu Gly Leu Leu Ala Pro Val Gly Ala 650 Cys Glu Gly Asp Tyr Gly Gly Pro Leu Ala Cys Phe Thr His Asn Cys 660 670 Trp Val Leu Glu Gly Ile Ile Ile Pro Asn Arg Val Cys Ala Arg Ser 680 Arg Trp Pro Ala Val Phe Thr Arg Val Ser Val Phe Val Asp Trp Ile 690 700 His Lys Val Met Arg Leu Gly *** 710
【0050】配列番号:2 配列の長さ:2216 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 起源 生物名:ヒト 配列の特徴 特徴を表す記号: sig peptide 存在位置:1..54 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..2133 配列: ATG GGG TGG CTC CCA CTC CTG CTG CTT CTG ACT CAA TAC TTA GGG GTC 48 Met Gly Trp Leu Pro Leu Leu Leu Leu Leu Thr Gln Tyr Leu Gly Val 1 10 CCT GGG CAG CGC TCG CCA TTG AAT GAC TTC CAA GTG CTC CGG GGC ACA 96 Pro Gly Gln Arg Ser Pro Leu Asn Asp Phe Gln Val Leu Arg Gly Thr 20 30 GAG CTA CAG CAC CTG CTA CAT GCG GTG GTG CCC GGG CCT TGG CAG GAG 144 Glu Leu Gln His Leu Leu His Ala Val Val Pro Gly Pro Trp Gln Glu 40 GAT GTG GCA GAT GCT GAA GAG TGT GCT GGT CGC TGT GGG CCC TTA ATG 192 Asp Val Ala Asp Ala Glu Glu Cys Ala Gly Arg Cys Gly Pro Leu Met 50 60 GAC TGC CGG GCC TTC CAC TAC AAC GTG AGC AGC CAT GGT TGC CAA CTG 240 Asp Cys Arg Ala Phe His Tyr Asn Val Ser Ser His Gly Cys Gln Leu 70 80 CTG CCA TGG ACT CAA CAC TCG CCC CAC ACG AGG CTG CGG CGT TCT GGG 288 Leu Pro Trp Thr Gln His Ser Pro His Thr Arg Leu Arg Arg Ser Gly 90 CGC TGT GAC CTC TTC CAG AAG AAA GAC TAC GTA CGG ACC TGC ATC ATG 336 Arg Cys Asp Leu Phe Gln Lys Lys Asp Tyr Val Arg Thr Cys Ile Met 100 110 AAC AAT GGG GTT GGG TAC CGG GGC ACC ATG GCC ACG ACC GTG GGT GGC 384 Asn Asn Gly Val Gly Tyr Arg Gly Thr Met Ala Thr Thr Val Gly Gly 120 CTG CCC TGC CAG GCT TGG AGC CAC AAG TTC CCG AAT GAT CAC AAG TAC 432 Leu Pro Cys Gln Ala Trp Ser His Lys Phe Pro Asn Asp His Lys Tyr 130 140 ACG CCC ACT CTC CGG AAT GGC CTG GAA GAG AAC TTC TGC CGT AAC CCT 480 Thr Pro Thr Leu Arg Asn Gly Leu Glu Glu Asn Phe Cys Arg Asn Pro 150 160 GAT GGC GAC CCC GGA GGT CCT TGG TGC TAC ACA ACA GAC CCT GCT GTG 528 Asp Gly Asp Pro Gly Gly Pro Trp Cys Tyr Thr Thr Asp Pro Ala Val 170 CGC TTC CAG AGC TGC GGC ATC AAA TCC TGC CGG GAG GCC GCG TGT GTC 576 Arg Phe Gln Ser Cys Gly Ile Lys Ser Cys Arg Glu Ala Ala Cys Val 180 190 TGG TGC AAT GGC GAG GAA TAC CGC GGC GCG GTA GAC CGC ACG GAG TCA 624 Trp Cys Asn Gly Glu Glu Tyr Arg Gly Ala Val Asp Arg Thr Glu Ser 200 GGG CGC GAG TGC CAG CGC TGG GAT CTT CAG CAC CCG CAC CAG CAC CCC 672 Gly Arg Glu Cys Gln Arg Trp Asp Leu Gln His Pro His Gln His Pro 210 220 TTC GAG CCG GGC AAG TTC CTC GAC CAA GGT CTG GAC GAC AAC TAT TGC 720 Phe Glu Pro Gly Lys Phe Leu Asp Gln Gly Leu Asp Asp Asn Tyr Cys 230 240 CGG AAT CCT GAC GGC TCC GAG CGG CCA TGG TGC TAC ACT ACG GAT CCG 768 Arg Asn Pro Asp Gly Ser Glu Arg Pro Trp Cys Tyr Thr Thr Asp Pro 250 CAG ATC GAG CGA GAG TTC TGT GAC CTC CCC CGC TGC GGG TCC GAG GCA 816 Gln Ile Glu Arg Glu Phe Cys Asp Leu Pro Arg Cys Gly Ser Glu Ala 260 270 CAG CCC CGC CAA GAG GCC ACA ACT GTC AGC TGC TTC CGC GGG AAG GGT 864 Gln Pro Arg Gln Glu Ala Thr Thr Val Ser Cys Phe Arg Gly Lys Gly 280 GAG GGC TAC CGG GGC ACA GCC AAT ACC ACC ACT GCG GGC GTA CCT TGC 912 Glu Gly Tyr Arg Gly Thr Ala Asn Thr Thr Thr Ala Gly Val Pro Cys 290 300 CAG CGT TGG GAC GCG CAA ATC CCT CAT CAG CAC CGA TTT ACG CCA GAA 960 Gln Arg Trp Asp Ala Gln Ile Pro His Gln His Arg Phe Thr Pro Glu 310 320 AAA TAC GCG TGC AAA GAC CTT CGG GAG AAC TTC TGC CGG AAC CCC GAC 1008 Lys Tyr Ala Cys Lys Asp Leu Arg Glu Asn Phe Cys Arg Asn Pro Asp 330 GGC TCA GAG GCG CCC TGG TGC TTC ACA CTG CGG CCC GGC ATG CGC GCG 1056 Gly Ser Glu Ala Pro Trp Cys Phe Thr Leu Arg Pro Gly Met Arg Ala 340 350 GCC TTT TGC TAC CAG ATC CGG CGT TGT ACA GAC GAC GTG CGG CCC CAG 1104 Ala Phe Cys Tyr Gln Ile Arg Arg Cys Thr Asp Asp Val Arg Pro Gln 360 GAC TGC TAC CAC GGC GCA GGG GAG CAG TAC CGC GGC ACG GTC AGC AAG 1152 Asp Cys Tyr His Gly Ala Gly Glu Gln Tyr Arg Gly Thr Val Ser Lys 370 380 ACC CGC AAG GGT GTC CAG TGC CAG CGC TGG TCC GCT GAG ACG CCG CAC 1200 Thr Arg Lys Gly Val Gln Cys Gln Arg Trp Ser Ala Glu Thr Pro His 390 400 AAG CCG CAG TTC ACG TTT ACC TCC GAA CCG CAT GCA CAA CTG GAG GAG 1248 Lys Pro Gln Phe Thr Phe Thr Ser Glu Pro His Ala Gln Leu Glu Glu 410 AAC TTC TGC CGG AAC CCA GAT GGG GAT AGC CAT GGG CCC TGG TGC TAC 1296 Asn Phe Cys Arg Asn Pro Asp Gly Asp Ser His Gly Pro Trp Cys Tyr 420 430 ACG ATG GAC CCA AGG ACC CCA TTC GAC TAC TGT GCC CTG CGA CGC TGC 1344 Thr Met Asp Pro Arg Thr Pro Phe Asp Tyr Cys Ala Leu Arg Arg Cys 440 GCT GAT GAC CAG CCG CCA TCA ATC CTG GAC CCC CCA GAC CAG GTG CAG 1392 Ala Asp Asp Gln Pro Pro Ser Ile Leu Asp Pro Pro Asp Gln Val Gln 450 460 TTT GAG AAG TGT GGC AAG AGG GTG GAT CGG CTG GAT CAG CGG CGT TCC 1440 Phe Glu Lys Cys Gly Lys Arg Val Asp Arg Leu Asp Gln Arg Arg Ser 470 480 AAG CTG CGC GTG GTT GGG GGC CAT CCG GGC AAC TCA CCC TGG ACA GTC 1488 Lys Leu Arg Val Val Gly Gly His Pro Gly Asn Ser Pro Trp Thr Val 490 AGC TTG CGG AAT CGG CAG GGC CAG CAT TTC TGC GGG GGG TCT CTA GTG 1536 Ser Leu Arg Asn Arg Gln Gly Gln His Phe Cys Gly Gly Ser Leu Val 500 510 AAG GAG CAG TGG ATA CTG ACT GCC CGG CAG TGC TTC TCC TCC TGC CAT 1584 Lys Glu Gln Trp Ile Leu Thr Ala Arg Gln Cys Phe Ser Ser Cys His 520 ATG CCT CTC ACG GGC TAT GAG GTA TGG TTG GGC ACC CTG TTC CAG AAC 1632 Met Pro Leu Thr Gly Tyr Glu Val Trp Leu Gly Thr Leu Phe Gln Asn 530 540 CCA CAG CAT GGA GAG CCA AGC CTA CAG CGG GTC CCA GTA GCC AAG ATG 1680 Pro Gln His Gly Glu Pro Ser Leu Gln Arg Val Pro Val Ala Lys Met 550 560 GTG TGT GGG CCC TCA GGC TCC CAG CTT GTC CTG CTC AAG CTG GAG AGA 1728 Val Cys Gly Pro Ser Gly Ser Gln Leu Val Leu Leu Lys Leu Glu Arg 570 TCT GTG ACC CTG AAC CAG CGC GTG GCC CTG ATC TGC CTG CCC CCT GAA 1776 Ser Val Thr Leu Asn Gln Arg Val Ala Leu Ile Cys Leu Pro Pro Glu 580 590 TGG TAT GTG GTG CCT CCA GGG ACC AAG TGT GAG ATT GCA GGC TGG GGT 1824 Trp Tyr Val Val Pro Pro Gly Thr Lys Cys Glu Ile Ala Gly Trp Gly 600 GAG ACC AAA GGT ACG GGT AAT GAC ACA GTC CTA AAT GTG GCC TTG CTG 1872 Glu Thr Lys Gly Thr Gly Asn Asp Thr Val Leu Asn Val Ala Leu Leu 610 620 AAT GTC ATC TCC AAC CAG GAG TGT AAC ATC AAG CAC CGA GGA CGT GTG 1920 Asn Val Ile Ser Asn Gln Glu Cys Asn Ile Lys His Arg Gly Arg Val 630 640 CGT GAG AGT GAG ATG TGC ACT GAG GGA CTG TTG GCC CCT GTG GGG GCC 1968 Arg Glu Ser Glu Met Cys Thr Glu Gly Leu Leu Ala Pro Val Gly Ala 650 TGT GAG GGT GAC TAC GGG GGC CCA CTT GCC TGC TTT ACC CAC AAC TGC 2016 Cys Glu Gly Asp Tyr Gly Gly Pro Leu Ala Cys Phe Thr His Asn Cys 660 670 TGG GTC CTG GAA GGA ATT ATA ATC CCC AAC CGA GTA TGC GCA AGG TCC 2064 Trp Val Leu Glu Gly Ile Ile Ile Pro Asn Arg Val Cys Ala Arg Ser 680 CGC TGG CCA GCT GTC TTC ACG CGT GTC TCT GTG TTT GTG GAC TGG ATT 2112 Arg Trp Pro Ala Val Phe Thr Arg Val Ser Val Phe Val Asp Trp Ile 690 700 CAC AAG GTC ATG AGA CTG GGT TAGGCCCAGC CTTGATGCCA TATGCCTTGG 2163 His Lys Val Met Arg Leu Gly 710 GGAGGACAAA ACTTCTTGTC AGACATAAAG CCATGTTTCC TCTTTATGCC TGT 2216
【0051】配列番号:3 配列の長さ:40 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 配列の種類:合成DNA 配列: TGCCTGCTTT ACCCACAACG CCTGGGTCCT GGAAGGAATT 40
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミノーゲンから推定されたMSPのシス
テイン残基間の架橋を示す図である。
【図2】実施例におけるプラスミドpEVSV(MS
P)および変異導入鋳型として用いたM13mp18
(MSP)の構築図を示す。
【図3】実施例におけるpEVSV(mMSP)の構築
図を示す。
【図4】プロ−MSP、プロ−C672Aの精製物およ
びそれらのカリクレイン処理後のサンプルをSDS−P
AGEにかけた結果を示す図面である。
【図5】プロ−MSP(天然型MSP)とプロ−C67
2A(C672改変体)をカリクレイン処理した後、フ
ェニル5PW逆相HPLCで分析した際の溶出パターン
を示す図である。
【図6】ヒト血清から精製したMSPとC672A改変
体のマウス腹腔マクロファージに対する走化性刺激活性
を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】 プロ−MSP、プロ−C672Aの精製物お
よびそれらのカリクレイン処理後のサンプルをSDS−
PAGEにかけた結果を示す図面に代わる電気泳動写真
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91) (72)発明者 竹原 豊浩 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内 (72)発明者 萩屋 道雄 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社医薬研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マクロファージ刺激蛋白質を構成するア
    ミノ酸配列のシステンが欠失された蛋白質または他のア
    ミノ酸で置換された蛋白質であることを特徴とするマク
    ロファージ刺激蛋白質改変体。
  2. 【請求項2】 配列表・配列番号1に記載されるマクロ
    ファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列のN−末端
    から第672位のシステインが、欠失された蛋白質また
    は他のアミノ酸で置換された蛋白質であることを特徴と
    するマクロファージ刺激蛋白質改変体。
  3. 【請求項3】 配列表・配列番号1に記載されるマクロ
    ファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列のN−末端
    から第672位のシステインが、欠失された蛋白質であ
    ることを特徴とするマクロファージ刺激蛋白質改変体。
  4. 【請求項4】 配列表・配列番号1に記載されるマクロ
    ファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列のN−末端
    から第672位のシステインが、他のアミノ酸で置換さ
    れた蛋白質であることを特徴とするマクロファージ刺激
    蛋白質改変体。
  5. 【請求項5】 配列表・配列番号1に記載されるマクロ
    ファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列のN−末端
    から第672位のシステインが、欠失された蛋白質であ
    るマクロファージ刺激蛋白質改変体をコードする遺伝子
    断片。
  6. 【請求項6】 配列表・配列番号2に記載されるマクロ
    ファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列をコードす
    る遺伝子の第2014〜2016番目の塩基配列が欠失した請求
    項5記載のマクロファージ刺激蛋白質改変体をコードす
    る遺伝子断片。
  7. 【請求項7】 配列表・配列番号1に記載されるマクロ
    ファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列のN−末端
    から第672位のシステンが他のアミノ酸で置換された
    マクロファージ刺激蛋白質改変体をコードする遺伝子断
    片。
  8. 【請求項8】 他のアミノ酸がアラニンである請求項7
    記載のマクロファージ刺激蛋白質改変体をコードする遺
    伝子断片。
  9. 【請求項9】 配列表・配列番号2に記載されるマクロ
    ファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列をコードす
    る遺伝子の第2014〜2016番目の塩基配列が他の塩基配列
    で置換された請求項7記載のマクロファージ刺激蛋白質
    改変体をコードする遺伝子断片。
  10. 【請求項10】 配列表・配列番号2に記載されるマク
    ロファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列をコード
    する遺伝子の第2014〜2016番目の塩基配列がGCC、G
    CU、GCAまたはGCGで置換された請求項7記載の
    マクロファージ刺激蛋白質改変体をコードする遺伝子断
    片。
  11. 【請求項11】 ベクターが請求項5記載の遺伝子を含
    むことを特徴とする組換えベクター。
  12. 【請求項12】 ベクターが請求項7記載の遺伝子を含
    むことを特徴とする組換えベクター。
  13. 【請求項13】 宿主細胞が請求項11記載の組換えベ
    クターで形質転換された形質転換体。
  14. 【請求項14】 宿主細胞が請求項12記載の組換えベ
    クターで形質転換された形質転換体。
  15. 【請求項15】 配列表・配列番号1に記載されるマク
    ロファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列のN−末
    端から第672位のシステインが、欠失された蛋白質で
    あるマクロファージ刺激蛋白質改変体をコードする遺伝
    子を含む組換えベクターで宿主細胞を形質転換し、該形
    質転換体を培養し、該培養物からマクロファージ刺激蛋
    白質改変体を採取することを特徴とするマクロファージ
    刺激蛋白質改変体の製造法。
  16. 【請求項16】 配列表・配列番号1に記載されるマク
    ロファージ刺激蛋白質を構成するアミノ酸配列のN−末
    端から第672位のシステインが、他のアミノ酸で置換
    された蛋白質であるマクロファージ刺激蛋白質改変体を
    コードする遺伝子を含む組換えベクターで宿主細胞を形
    質転換し、該形質転換体を培養し、該培養物からマクロ
    ファージ刺激蛋白改変体を採取することを特徴とするマ
    クロファージ刺激蛋白質改変体の製造法。
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