JPH09309155A - 繊維強化樹脂製絶縁操作ロッドの製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂製絶縁操作ロッドの製造方法

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JPH09309155A
JPH09309155A JP8126028A JP12602896A JPH09309155A JP H09309155 A JPH09309155 A JP H09309155A JP 8126028 A JP8126028 A JP 8126028A JP 12602896 A JP12602896 A JP 12602896A JP H09309155 A JPH09309155 A JP H09309155A
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JP
Japan
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yarn
axial
oblique
yarn layer
layer
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Application number
JP8126028A
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English (en)
Inventor
Hide Yamashita
秀 山下
Toshihisa Honda
俊久 本多
Yoshio Takada
良雄 高田
Fumio Nogami
文夫 野上
Taketoshi Hasegawa
武敏 長谷川
Akihiko Machii
暁彦 町井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arisawa Mfg Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Arisawa Mfg Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Arisawa Mfg Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Arisawa Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は軸芯方向の強度及び剛性に秀れ、且
つ、絶縁性に秀れたガス絶縁開閉器に使用される繊維強
化樹脂製絶縁操作ロッドを簡易に製造し得る方法を提供
するこを目的とする。 【解決手段】 ガス絶縁開閉器に使用される絶縁操作ロ
ッドの製造方法であって、軸芯方向に移動可能なマンド
レル7の外周面上に、該マンドレル7の軸芯に対して所
定角度±θで斜向糸Sを織成積層することで第一斜向糸
層を形成し、続いて、同様にして第一斜向糸層上に第二
斜向糸層を織成積層し、同様に第n斜向糸層まで織成積
層して筒状織物を形成する公知のブレーダーを使用し、
前記斜向糸Sにより形成される第n−1斜向糸層と第n
斜向糸層との間にマンドレル7の軸芯方向に配される軸
方向糸Rを複数本配して軸方向糸層を設けることで筒状
織物を形成し、この筒状織物に適宜な熱硬化性樹脂を含
浸せしめ、続いて、該熱硬化性樹脂を加熱硬化せしめる
方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発電所または変電所
に設置されるガス絶縁開閉器の絶縁操作ロッドの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
送電圧が高電圧化している為、ガス絶縁開閉器もこれに
伴い大型化し、絶縁操作ロッドに高い強度と剛性(特に
長さ方向)及び高耐電圧性(絶縁性)が要求される。
【0003】尚、ガス絶縁開閉器21についての概略図を
図1に図示した。符号22が絶縁操作ロッド、23はピスト
ンロッド、24は支持絶縁体、25は主回路端子、26は内部
導体、27は架台、28は接地端子、29はフィンガーコンタ
クト、30はピストン、31は絶縁支持筒、32は油圧操作シ
リンダ、33はパッファシリンダ、34はコンデンサー、35
はシールド、36は主タンクである。
【0004】これまで比較的大型のガス絶縁開閉器に使
用される絶縁操作ロッドの構造は、次のような構造が採
用されている。
【0005】 エポキシ注型品(エポキシ樹脂にアル
ミナ粉末等のフィラーを混ぜ、固めたもの。) ガラスクロスをマンドレルに巻き付けて円筒状の基
材をつくり、真空含浸成形法等で成形したもの。 FW法(フィラメントワインディング法)で成形し
たもの。 ドライFW法で基材を作成し、真空含浸成形法等で
成形したもの。 等がある。
【0006】しかしながら、これら〜の構造の絶縁
操作ロッドでは次の理由から100万V用のガス絶縁開
閉器の絶縁操作ロッドとしては使用し得ない。
【0007】上記・・・補強繊維が存しない為、根本
的に強度が不足する。
【0008】上記・・・軸芯方向の強度が不足する
(軸芯方向の繊維量が足りない。)。
【0009】上記・・・軸芯方向の強度が不足する
(軸芯方向の繊維量が著しく不足する。)。また、ボイ
ドが存し、耐電圧特性(絶縁性)が不良である。
【0010】上記・・・軸芯方向の強度が不足する
(軸芯方向の繊維量が足りない。)。
【0011】ところで、繊維強化樹脂部材で絶縁操作ロ
ッドを作成した場合、軸芯方向の強度及び剛性を追及す
べく、軸芯方向の繊維量を著しく増加させることは好ま
しくない。なぜなら、沿層方向に繊維及び繊維と樹脂と
の界面を増やすことになり、それだけ通電の危険が増し
てしまうからである。
【0012】本発明者等は種々研究した結果、軸方向糸
を簡易に任意の量に設定し得るという新規な手段を完成
させることで、絶縁性を保持しつつ軸芯方向の強度も十
分な絶縁性操作ロッドを極めて効率的に提供し得るとい
う本発明を成し遂げた。
【0013】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0014】ガス絶縁開閉器に使用される絶縁操作ロッ
ドの製造方法であって、軸芯方向に移動可能なマンドレ
ル7の外周面上に、該マンドレル7の軸芯に対して所定
角度±θで斜向糸Sを織成積層することで第一斜向糸層
を形成し、続いて、同様にして第一斜向糸層上に第二斜
向糸層を織成積層し、同様に第n斜向糸層まで織成積層
して筒状織物を形成する公知のブレーダーを使用し、前
記斜向糸Sにより形成される第n−1斜向糸層と第n斜
向糸層との間にマンドレル7の軸芯方向に配される軸方
向糸Rを複数本配して軸方向糸層を設けることで筒状織
物を形成し、この筒状織物に適宜な熱硬化性樹脂を含浸
せしめ、続いて、該熱硬化性樹脂を加熱硬化せしめるこ
とを特徴とする繊維強化樹脂製絶縁操作ロッドの製造方
法に係るものである。
【0015】ガス絶縁開閉器に使用される絶縁操作ロッ
ドの製造方法であって、軸芯方向に移動可能なマンドレ
ル7の外周面上に、該マンドレル7の軸芯に対して所定
角度±θで斜向糸Sを織成積層することで第一斜向糸層
を形成し、続いて、この第一斜向糸層上にマンドレル7
の軸芯方向に配される軸方向糸Rを積層することで第一
軸方向糸層を形成し、続いて、この第一軸方向糸層上に
前記同様所定角度±θで斜向糸Sを織成積層することで
第二斜向糸層を形成し、以下、同様に軸方向糸層、斜向
糸層を交互に積層することで筒状織物を形成し、この筒
状織物に適宜な熱硬化性樹脂を含浸せしめ、続いて、加
熱硬化せしめることを特徴とする繊維強化樹脂製絶縁操
作ロッドの製造方法に係るものである。
【0016】ガス絶縁開閉器に使用される絶縁操作ロッ
ドの製造方法であって、軸芯方向に移動可能なマンドレ
ル7に対向状態で二つの回転盤6,9を被嵌し、この回
転盤6,9夫々に糸を供給する糸供給部10,11を設け、
マンドレル7の軸芯方向に配される軸方向糸Rを二つの
回転盤6,9間において該マンドレル7の外周面上に供
給する軸方向糸供給部8を設けた筒状織物の製造装置を
使用し、マンドレル7が左方向に移動する際、回転盤6
を回転させず回転盤9を回転させて糸供給部10からの糸
及び軸方向糸供給部8からの糸を軸方向糸Rとして第一
軸方向糸層を形成するとともに糸供給部11からの糸を斜
向糸Sとして第一軸方向糸層上に第一斜向糸層を形成
し、続いて、マンドレル7が右方向に戻る際、回転盤9
を回転させず回転盤6を回転させて糸供給部11からの糸
及び軸方向糸供給部8からの糸を軸方向糸Rとして第二
軸方向糸層を形成するとともに糸供給部10からの糸を斜
向糸Sとして第二軸方向糸層上に第二斜向糸層を形成
し、以下、同様にして軸方向糸層、斜向糸層を交互に積
層することで筒状織物を形成し、この筒状織物に適宜な
熱硬化性樹脂を含浸せしめ、続いて、該熱硬化性樹脂を
加熱硬化せしめることを特徴とする繊維強化樹脂製絶縁
操作ロッドの製造方法に係るものである。
【0017】ガス絶縁開閉器に使用される絶縁操作ロッ
ドの製造方法であって、軸芯方向に移動可能なマンドレ
ル7に対向状態で二つの回転盤6,9を被嵌し、この回
転盤6,9夫々に糸を供給する糸供給部10,11を設け、
マンドレル7の軸芯方向に配される軸方向糸Rを二つの
回転盤6,9間において該マンドレル7の外周面上に供
給する軸方向糸供給部8を設けた筒状織物の製造装置を
使用し、マンドレル7が右から左方向へ、再び、左から
右方向への往復移動する際、両回転盤6,9を回転させ
て両糸供給部10,11から糸を、また、軸方向糸供給部8
から軸方向糸Rを供給してマンドレル7が右から左方向
へ移動するに際、糸供給部10からの糸を斜向糸Sとして
第一斜向糸層を、軸方向糸供給部8からの軸方向糸Rに
より第一斜向糸層上に第一軸方向糸層を、糸供給部11か
らの糸を斜向糸Sとして第一軸方向糸層上に第二斜向糸
層を積層し、続いて、マンドレル7が左から右方向へ移
動するに際、糸供給部11からの糸を斜向糸Sとして第二
斜向糸層上に第三斜向糸層を、軸方向糸供給部8からの
軸方向糸Rにより第三斜向糸層上に第二軸方向糸層を、
糸供給部10からの糸を斜向糸Sとして第二軸方向糸層上
に第四斜向糸層を形成し、以下、同様にして斜向糸層、
軸方向糸層を積層することで筒状織物を形成し、この筒
状織物に適宜な熱硬化性樹脂を含浸せしめ、続いて、該
熱硬化性樹脂を加熱硬化せしめることを特徴とする繊維
強化樹脂製絶縁操作ロッドの製造方法に係るものであ
る。
【0018】ガス絶縁開閉器に使用される絶縁操作ロッ
ドの製造方法であって、軸芯に対して所定角度±θで配
される複数本の斜向糸Sを織成することで形成される斜
向糸層を複数積層して設け、この斜向糸層間に軸芯方向
に配される複数本の軸方向糸Rを介存せしめることで斜
向糸層間に軸方向糸層を設けて筒状織物を形成し、この
筒状織物に適宜な熱硬化性樹脂を含浸せしめ、続いて、
該熱硬化性樹脂を加熱硬化せしめることを特徴とする繊
維強化樹脂製絶縁操作ロッドの製造方法に係るものであ
る。
【0019】ガス絶縁開閉器に使用される絶縁操作ロッ
ドの製造方法であって、軸芯方向に配される軸方向糸R
を所定の本数張設して軸方向糸束を配設し、続いて、こ
の軸方向糸束上にして該軸方向糸束の軸芯に対して所定
角度±θで斜向糸Sを織成積層することで第一斜向糸層
を形成し、続いて、この第一斜向糸層上に軸方向糸束の
軸芯方向に軸方向糸Rを積層することで第一軸方向糸層
を形成し、続いて、この第一軸方向糸層上に前記同様所
定角度±θで斜向糸Sを織成積層することで第二斜向糸
層を形成し、以下、同様に軸方向糸層,斜向糸層を交互
に積層することで円柱状織物を形成し、この円柱状織物
に適宜な熱硬化性樹脂を含浸せしめ、続いて、該熱硬化
性樹脂を加熱硬化せしめることを特徴とする繊維強化樹
脂製絶縁操作ロッドの製造方法に係るものである。
【0020】請求項1〜6いずれか1項に記載の繊維強
化樹脂製絶縁操作ロッドの製造方法において、軸方向糸
Rとしてアルミナ繊維を採用したことを特徴とする繊維
強化樹脂製絶縁操作ロッドの製造方法に係るものであ
る。
【0021】
【発明の作用並びに効果】本発明は、軸方向糸Rを任意
の量に設定し得るから絶縁性が必要十分にして軸芯方向
の強度及び剛性も必要十分な絶縁操作ロッドが簡易に得
られることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】図2,3は本発明の第一実施例、
図4,5は本発明の第二実施例である。
【0023】第一実施例について説明する。
【0024】公知のブレーダーに軸方向糸Rを供給する
軸方向糸供給部1を設ける。
【0025】ここで、公知のブレーダーとは図7に図示
したもので、回転盤6の外周部に適宜数の斜向糸供給部
5(糸巻体)が設けられ、この回転盤6にマンドレル7
が貫挿された構造で(本実施例と同一構成部分には同一
符号を付した。)、回転盤6を回転させつつマンドレル
7を図7中の矢印方向に移動させ、該マンドレル7の外
周面上に、糸巻体から供給される糸(斜向糸S)を該マ
ンドレル7の軸芯に対して所定角度±θで織成積層して
第一斜向糸層を形成し、続いて、斜向糸Sを切断後マン
ドレル7を元の位置まで引き戻し、同様にして第一斜向
糸層上に第二斜向糸層を積層し、これを繰り返してn層
の斜向糸層から成る筒状織物を製造するものである。
【0026】このようにして製造される筒状織物は、例
えば、適宜な合成樹脂を含浸させることにより繊維強化
樹脂部材となり、種々の用途に使用されることになる。
【0027】本実施例の場合、この公知のブレーダーの
回転盤6の後方に軸方向糸Rを巻回する適宜数の軸方向
糸供給部1(糸巻体)を設け、一方、回転盤6の前面に
軸方向糸Rを整列せしめるガイド孔3を穿設したガイド
板4を設ける。
【0028】尚、符号2はマンドレル7の引き取り装
置、12は糸止着環である。
【0029】また、斜向糸S,軸方向糸Rとしては絶縁
性に秀れたガラスまたはアルミナ繊維を採用する。特
に、アルミナ繊維は剛性が高く、且つ弾性率も高い為、
軸方向糸Rにアルミナ繊維を適宜採用することで軸芯方
向の強度及び剛性が非常に高められることも実験により
確認した。
【0030】また、斜向糸S,軸方向糸Rに含浸させる
熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂を採用する。
【0031】このような本実施例に係る改良ブレーダー
を作動させる。
【0032】具体的には、回転盤6を回転させるととも
に断面円形状のマンドレル7を図2,3中の矢印方向に
引き取り装置2により移動させながら、マンドレル7上
に軸芯に対して所定角度±θの斜向糸Sを織成積層して
第一斜向糸層を形成し、且つ、この第一斜向糸層上に複
数本の軸方向糸Rを環状に配して第一軸方向糸層を形成
する。軸方向糸Rの配設位置は軸方向糸供給部1の配設
位置により適宜設定し得る。
【0033】マンドレル7が所定の位置に達したら適宜
斜向糸Sを切断し、マンドレル7を元の位置に引き戻
し、前記同様にして、前記で形成した第一軸方向糸層上
に第二斜向糸層を形成し、これを繰り返して第n−1斜
向糸層と第n斜向糸層との間に軸方向糸Rによる軸方向
糸層を介存せしめて成る図6に図示した積層構造の筒状
織物が製造される。
【0034】尚、マンドレル7の代わりに軸方向糸Rを
複数本集めて成る軸方向糸束を採用すれば、円柱状織物
を製造し得ることになる。
【0035】このようにして製造された筒状織物に熱硬
化性樹脂、例えばエポキシ樹脂を含浸させて硬化せしめ
ると、軸方向糸Rの存在により軸芯方向に所定の強度を
有し、且つ絶縁性に秀れた繊維強化樹脂絶縁操作ロッド
が製造されることになる。
【0036】本実施例によれば、斜向糸Sの本数、角度
θの調整並びに軸方向糸Rの本数、配設間隔の調整によ
り、所望の強度を実現し得ることになる。特に、本実施
例は軸方向糸の本数を任意に設定し得る為、任意の軸芯
方向の強度を達成し得ることになる。尚、この際、軸芯
方向の強度の向上のみではなく、絶縁性の点も考慮す
る。
【0037】第二実施例について説明する。
【0038】第二実施例は第一実施例に比し、製造効率
を高めた実施例で、マンドレル7にもう一つ回転盤9を
被嵌して一対の回転盤6,9を設け、両回転盤6,9の
間に軸方向糸供給部8を設けたものである。
【0039】図4に図示したようにマンドレル7が右か
ら左方向へ移動する際には右側の回転盤6の回転を停止
させ、左側の回転盤9を回転させる。この場合は右側の
回転盤6の糸供給部10から供給される糸及び軸方向糸供
給部8から供給される軸方向糸Rが軸方向糸Rとなり、
また、左側の回転盤9の糸供給部11から供給される糸が
斜向糸Sとなる。
【0040】続いて、図5に図示したようにマンドレル
7が右方向に戻る際に前記図4の場合と逆の作動とな
る。即ち、マンドレル7が右方向へ移動する際には左側
の回転盤9の回転を停止させ、右側の回転盤6を回転さ
せる。この場合、左側の回転盤9の糸供給部11から供給
される糸及び軸方向糸供給部8から供給される軸方向糸
Rが軸方向糸Rとなり、また、右側の回転盤6の糸供給
部10から供給される糸が斜向糸Sとなる。
【0041】即ち、この第二実施例はマンドレル7を元
に引き戻す場合にも斜向糸層、軸方向糸層が形成される
為、軸方向糸層(糸供給部10,軸方向糸供給部8により
形成される。)+斜向糸層(糸供給部11により形成され
る。)+軸方向糸層(糸供給部11,軸方向糸供給部8に
より形成される。)+・・・の構成の筒状織物を簡易に
織成でき、第一実施例に比しそれだけ効率的に筒状織物
が製造し得ることになる。
【0042】尚、この第二実施例の場合、軸方向糸供給
部8を設けなくとも同様の構造の織物の製造は可能であ
る。
【0043】また、第二実施例の場合において、上記の
回転盤6,9の一方のみを回転させるという作動方法を
採用せず、図4,5夫々の場合に常時回転盤6,9を回
転させる作動方法を採用すると、斜向糸層(糸供給部10
により形成される。)+軸方向糸層(軸方向糸供給部8
により形成される。)+斜向糸層(糸供給部11により形
成される。)+斜向糸層(糸供給部11により形成され
る。)+軸方向糸層(軸方向糸供給部8により形成され
る。)+斜向糸層(糸供給部10により形成される。)・
・・の構成の筒状織物が織成されることになる。
【0044】以上、第一,第二実施例に係る繊維強化樹
脂製絶縁操作ロッドは、図1に図示した高電圧用のガス
絶縁開閉器21の絶縁操作ロッド22として、軸芯方向の強
度及び剛性は必要十分にして、且つ、絶縁性も必要十分
となることを実験により確認した。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス絶縁開閉器の説明図である。
【図2】第一実施例の説明斜視図である。
【図3】第一実施例の説明側面図である。
【図4】第二実施例の作動説明図である。
【図5】第二実施例の作動説明図である。
【図6】第一,二実施例の筒状織物の拡大組織説明図で
ある。
【図7】公知のブレーダーの説明斜視図である。
【符号の説明】
S 斜向糸 R 軸方向糸 6 回転盤 7 マンドレル 8 軸方向糸供給部 9 回転盤 10 糸供給部 11 糸供給部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 23:00 (72)発明者 高田 良雄 東京都千代田区丸の内2丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 野上 文夫 東京都千代田区丸の内2丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 長谷川 武敏 東京都千代田区丸の内2丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 町井 暁彦 新潟県上越市南本町1丁目5番5号 株式 会社有沢製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス絶縁開閉器に使用される絶縁操作ロ
    ッドの製造方法であって、軸芯方向に移動可能なマンド
    レルの外周面上に、該マンドレルの軸芯に対して所定角
    度±θで斜向糸Sを織成積層することで第一斜向糸層を
    形成し、続いて、同様にして第一斜向糸層上に第二斜向
    糸層を織成積層し、同様に第n斜向糸層まで織成積層し
    て筒状織物を形成する公知のブレーダーを使用し、前記
    斜向糸Sにより形成される第n−1斜向糸層と第n斜向
    糸層との間にマンドレルの軸芯方向に配される軸方向糸
    Rを複数本配して軸方向糸層を設けることで筒状織物を
    形成し、この筒状織物に適宜な熱硬化性樹脂を含浸せし
    め、続いて、該熱硬化性樹脂を加熱硬化せしめることを
    特徴とする繊維強化樹脂製絶縁操作ロッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 ガス絶縁開閉器に使用される絶縁操作ロ
    ッドの製造方法であって、軸芯方向に移動可能なマンド
    レルの外周面上に、該マンドレルの軸芯に対して所定角
    度±θで斜向糸Sを織成積層することで第一斜向糸層を
    形成し、続いて、この第一斜向糸層上にマンドレルの軸
    芯方向に配される軸方向糸Rを積層することで第一軸方
    向糸層を形成し、続いて、この第一軸方向糸層上に前記
    同様所定角度±θで斜向糸Sを織成積層することで第二
    斜向糸層を形成し、以下、同様に軸方向糸層、斜向糸層
    を交互に積層することで筒状織物を形成し、この筒状織
    物に適宜な熱硬化性樹脂を含浸せしめ、続いて、加熱硬
    化せしめることを特徴とする繊維強化樹脂製絶縁操作ロ
    ッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 ガス絶縁開閉器に使用される絶縁操作ロ
    ッドの製造方法であって、軸芯方向に移動可能なマンド
    レルに対向状態で二つの回転盤を被嵌し、この回転盤夫
    々に糸を供給する糸供給部を設け、マンドレルの軸芯方
    向に配される軸方向糸Rを二つの回転盤間において該マ
    ンドレルの外周面上に供給する軸方向糸供給部を設けた
    筒状織物の製造装置を使用し、マンドレルが左方向に移
    動する際、回転盤を回転させず回転盤を回転させて糸供
    給部からの糸及び軸方向糸供給部からの糸を軸方向糸R
    として第一軸方向糸層を形成するとともに糸供給部から
    の糸を斜向糸Sとして第一軸方向糸層上に第一斜向糸層
    を形成し、続いて、マンドレルが右方向に戻る際、回転
    盤を回転させず回転盤を回転させて糸供給部からの糸及
    び軸方向糸供給部からの糸を軸方向糸Rとして第二軸方
    向糸層を形成するとともに糸供給部からの糸を斜向糸S
    として第二軸方向糸層上に第二斜向糸層を形成し、以
    下、同様にして軸方向糸層、斜向糸層を交互に積層する
    ことで筒状織物を形成し、この筒状織物に適宜な熱硬化
    性樹脂を含浸せしめ、続いて、該熱硬化性樹脂を加熱硬
    化せしめることを特徴とする繊維強化樹脂製絶縁操作ロ
    ッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 ガス絶縁開閉器に使用される絶縁操作ロ
    ッドの製造方法であって、軸芯方向に移動可能なマンド
    レルに対向状態で二つの回転盤を被嵌し、この回転盤夫
    々に糸を供給する糸供給部を設け、マンドレルの軸芯方
    向に配される軸方向糸Rを二つの回転盤間において該マ
    ンドレルの外周面上に供給する軸方向糸供給部を設けた
    筒状織物の製造装置を使用し、マンドレルが右から左方
    向へ、再び、左から右方向への往復移動する際、両回転
    盤を回転させて両糸供給部から糸を、また、軸方向糸供
    給部から軸方向糸Rを供給してマンドレルが右から左方
    向へ移動するに際、糸供給部からの糸を斜向糸Sとして
    第一斜向糸層を、軸方向糸供給部からの軸方向糸Rによ
    り第一斜向糸層上に第一軸方向糸層を、糸供給部からの
    糸を斜向糸Sとして第一軸方向糸層上に第二斜向糸層を
    積層し、続いて、マンドレルが左から右方向へ移動する
    に際、糸供給部からの糸を斜向糸Sとして第二斜向糸層
    上に第三斜向糸層を、軸方向糸供給部からの軸方向糸R
    により第三斜向糸層上に第二軸方向糸層を、糸供給部か
    らの糸を斜向糸Sとして第二軸方向糸層上に第四斜向糸
    層を形成し、以下、同様にして斜向糸層、軸方向糸層を
    積層することで筒状織物を形成し、この筒状織物に適宜
    な熱硬化性樹脂を含浸せしめ、続いて、該熱硬化性樹脂
    を加熱硬化せしめることを特徴とする繊維強化樹脂製絶
    縁操作ロッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 ガス絶縁開閉器に使用される絶縁操作ロ
    ッドの製造方法であって、軸芯に対して所定角度±θで
    配される複数本の斜向糸Sを織成することで形成される
    斜向糸層を複数積層して設け、この斜向糸層間に軸芯方
    向に配される複数本の軸方向糸Rを介存せしめることで
    斜向糸層間に軸方向糸層を設けて筒状織物を形成し、こ
    の筒状織物に適宜な熱硬化性樹脂を含浸せしめ、続い
    て、該熱硬化性樹脂を加熱硬化せしめることを特徴とす
    る繊維強化樹脂製絶縁操作ロッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 ガス絶縁開閉器に使用される絶縁操作ロ
    ッドの製造方法であって、軸芯方向に配される軸方向糸
    Rを所定の本数張設して軸方向糸束を配設し、続いて、
    この軸方向糸束上にして該軸方向糸束の軸芯に対して所
    定角度±θで斜向糸Sを織成積層することで第一斜向糸
    層を形成し、続いて、この第一斜向糸層上に軸方向糸束
    の軸芯方向に軸方向糸Rを積層することで第一軸方向糸
    層を形成し、続いて、この第一軸方向糸層上に前記同様
    所定角度±θで斜向糸Sを織成積層することで第二斜向
    糸層を形成し、以下、同様に軸方向糸層,斜向糸層を交
    互に積層することで円柱状織物を形成し、この円柱状織
    物に適宜な熱硬化性樹脂を含浸せしめ、続いて、該熱硬
    化性樹脂を加熱硬化せしめることを特徴とする繊維強化
    樹脂製絶縁操作ロッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか1項に記載の繊維
    強化樹脂製絶縁操作ロッドの製造方法において、軸方向
    糸Rとしてアルミナ繊維を採用したことを特徴とする繊
    維強化樹脂製絶縁操作ロッドの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013532078A (ja) * 2010-05-25 2013-08-15 エイデ,モートン 少なくとも一つの硬化性固着剤コートされた糸をコア要素上に巻き付けることによって細長い物体を製造する方法
CN109427451A (zh) * 2017-09-05 2019-03-05 全球能源互联网研究院 一种用于绝缘操纵杆的复合管材及其制备方法

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