JPH09308213A - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

Info

Publication number
JPH09308213A
JPH09308213A JP12352596A JP12352596A JPH09308213A JP H09308213 A JPH09308213 A JP H09308213A JP 12352596 A JP12352596 A JP 12352596A JP 12352596 A JP12352596 A JP 12352596A JP H09308213 A JPH09308213 A JP H09308213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pole teeth
stator
pole
stepping motor
pitch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12352596A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Egawa
克己 江川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Engineering Co Ltd Fukuoka
Original Assignee
Asahi Engineering Co Ltd Fukuoka
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Engineering Co Ltd Fukuoka filed Critical Asahi Engineering Co Ltd Fukuoka
Priority to JP12352596A priority Critical patent/JPH09308213A/ja
Publication of JPH09308213A publication Critical patent/JPH09308213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作中の振動および騒音を低減することがで
きるステッピングモータを提供する。 【解決手段】 8個の固定子極30の各々を、6個の極
歯32とすると共に、これらの極歯32が3組の対の関
係となるように組み、かつ各対の極歯間ピッチを(36
0/n)・(p−1/8)(n=50、p=1)なる角
度で配置し、対になるもの同士が互いに極歯間空隙磁束
分布の4次高調波を打ち消す構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のステッピングモータの一部
分の縦断面図であり、図7は同ステッピングモータの横
断面図である。これらの図において、ステッピングモー
タ1は、固定子2と、回転子3と、両端が開放したケー
ス4と、このケース4の両開口端に取り付けられるブラ
ケット5、6と、回転子3を取り付ける軸7と、この軸
7を回転自在に支持する軸受8、9とから構成される。
【0003】固定子2は円筒状に形成されると共に、そ
の内側に円周方向に沿って8個の固定子極10が形成さ
れている。各固定子極10の先端部分には5個の固定子
極歯(以下、単に極歯という)11が等ピッチで形成さ
れている。この場合、図8に示すように、各極歯11の
ピッチが7.2(360/n、nは正の整数で、この場
合は50とした)度になっている。各固定子極10には
固定子コイル12がバイファイラ巻されている。バイフ
ァイラ巻することにより、固定子コイル12に電流が一
方向にしか流れないように駆動することができる。
【0004】図6において、回転子3には軸7の軸方向
に着磁された円筒形状の永久磁石13が設けられると共
に、その永久磁石13を挟むようにして回転子鉄心1
4、15が設けられている。これら回転子鉄心14、1
5の外周には円周方向に沿って50個の回転子極歯(以
下、単に極歯という)20が等ピッチで形成されてい
る。この場合、図8に示すように極歯20のピッチが
7.2(360/n、n=50)度になっている。ま
た、回転子鉄心14、15は互いに1/2ピッチずれて
いる。
【0005】図6において、軸受8、9のうち、軸受8
はブラケット5に取り付けられており、軸受9はブラケ
ット6に取り付けられている。軸7はその一方の端が軸
受9を貫通して外部に突出しており、回転子3のステッ
プ動作による機械的出力を取り出す。周知の如くステッ
ピングモータの駆動方式としては、固定子コイルを1相
ずつ励磁する1相励磁方式、固定子コイルを2相ずつ励
磁する2相励磁方式、固定子コイルを1相励磁と2相励
磁を交互に繰り返す1−2相励磁方式があり、用途に応
じて使い分けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のステッピングモータにあっては、固定子極10の極
歯11のピッチを均等にした場合に、回転子3の回転中
に振動が生じ、またそれに伴って騒音も発生するという
問題点があった。ここで、図9は、固定子極10の極歯
11のピッチを均等にした場合のT−θ特性(スティフ
ネス特性、ステッピングモータを励磁させた状態で、回
転角度とトルクの関係を表したもの)を示すものであ
り、この図に示すようにトルク歪が生じているのが分か
る。このトルク歪が原因で回転子3の回転に振動が生じ
ることになる。
【0007】従来は、この問題点を解決するために、図
10に示すように固定子極10の極歯11のピッチを
7.5(360/(n−2)、n=50) 度にしてT
−θ特性の改善を図っていたが、顕著な改善が見られな
いことから不満足なものであった。
【0008】そこで本発明は、動作中の振動および騒音
を低減することができるステッピングモータを提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、本発明の考え方に
ついて説明する。トルク特性の歪の原因となっているの
が、固定子極の極歯と回転子の極歯との間の極歯間空隙
の磁束分布の4次高調波であることが解明できたので、
本発明ではこの4次高調波を抑えるようにした。図4は
トルク歪を分析した結果を示すT−θ特性を示すもので
あり、この図において曲線Caが実測されるトルク波
形、曲線Cbがトルクの基本波形、曲線Ccが4次高調
波であり、実測トルク波形はトルク基本波形と4次高調
波とが合成された形状になっている。
【0010】ステッピングモータのトルクの基本波の1
サイクルが360/n(nは正の整数)であるのに対
し、4次高調波が360/4nすなわち1/4の角度が
1サイクルになっていることは明らかである。そこで、
固定子極の極歯が2m(mは正の整数)個の偶数個とし
てm組の対を組み、対同士の極歯間に以下に示す式
(1)に基づく位相差、すなわち極歯の配置ピッチを設
定するようにした。無論、対にして4次高調波を相殺す
ることから固定子極の極歯は2m個の偶数でなければな
らないことは言うまでもない。 (360/n)・(p±1/8)…(1) 但し、p≦mとなる正の整数
【0011】図5は、対を組んだ2極歯間における4次
高調波の相殺の様子を示すものであり、この図に示す曲
線Ca1は対の一方の極歯におけるトルク波形であり、
曲線Cc1はその極歯による4次高調波である。また、
曲線Ca2は他方の極歯におけるトルク波形であり、曲
線Cc2はその極歯による4次高調波である。一方の4
次高調波と他方の4次高調波は互いに180度の位相差
を持っていることから互いに打ち消し合うことが分か
る。4次高調波が打ち消されることにより、双方の極歯
におけるトルク波形が歪を持たない正弦波になる。そし
て、対を組んだ2極歯の合成トルク波形が曲線Cdに示
すようになる。
【0012】このように、偶数個の極歯に対を組ませ
て、対の一方と他方との間のピッチに360/nの1/
8の角度差を設けることによってトルク歪の主な原因で
ある極歯間空隙磁束分布の4次高調波を打ち消すことが
でき、これによってT−θ特性が正弦波に近付くことか
ら低振動および低騒音を実現でき、さらにはマイクロス
テップ制御などにも大きく寄与できる。なお、対の極歯
間のピッチに1/8の角度差を設ける場合、(p+1/
8)でも(p−1/8)のいずれであってもよいが、固
定子極への固定子コイルの装着を容易に行えるようにす
るために(p−1/8)の方が好ましい。また、ステッ
ピングモータを設計する場合、常に極歯の形状が問題に
なるが、本発明では極歯の形状が原因で発生する4次高
調波を打ち消すので、極歯の形状に精度を出さなくても
済むという利点も得られる。
【0013】上記原理に基づく請求項1記載の発明によ
るステッピングモータは、複数の固定子極を有する固定
子と、この固定子と空隙を介して対向配置され、等ピッ
チで配置されたn個(nは正の整数)の極歯を有する回
転子とを備え、複数の固定子極の各々は、2m(mは正
の整数)個の極歯を有すると共に、これらの極歯が適宜
な組み合わせでm組の対の関係となるように組まれ、か
つ各対の極歯間ピッチが(360/n)・(p±1/
8)(但しpは対をなす極歯間ピッチの数でp≦mなる
正の整数)なる角度で配置されるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面例と共に説明する。 (I)実施の形態1 図1は本発明のステッピングモータの実施の形態1の固
定子30と回転子3とを示す図である。なお、この図に
おいて前述した図6または図7と共通する部分には同一
の符号を付している。この実施の形態1は、固定子30
の内側に8個形成する固定子極31の各々の極歯32を
偶数個の6個とすると共に、対のピッチpを「1」とし
たものである。つまり、隣接する極歯32同士を対と
し、これを3組備えたものである。極歯32の配列は当
然ながら図示の通り不均等角度ピッチになる。
【0015】この場合、”○”と”○○”、”□”と”
□□”、”△”と”△△”で示す極歯32は何れも対の
関係にあることを表している。”○”と”○○”、”
□”と”□□”、”△”と”△△”の対の極歯間ピッチ
は、(1)式にn=50、p=1を代入することにより
6.3度となる。これら対になるもの同士が互いに4次
高調波を打ち消すことになり、これによってトルク歪が
略解消される。なお、回転子3の極歯20は従来と同様
に等角度ピッチで、図示のように7.2度としている。
【0016】このように、実施の形態1では、8個の固
定子極30の各々を、6個の極歯32とすると共に、こ
れらの極歯32が適宜な組み合わせで3組の対の関係と
なるように組み、かつ各対の極歯間ピッチを6.3
((360/50)・(1−1/8))なる角度で配置
した。したがって、対になるもの同士すなわち”○”
と”○○”、”□”と”□□”、”△”と”△△”が互
いに極歯間空隙磁束分布の4次高調波を打ち消すので、
トルク歪が略解消され、これによって動作中の振動及び
これに伴う騒音が殆ど生じなくなる。また、T−θ特性
が正弦波に近付くことからマイクロステップ制御などに
も大きく寄与することもできる。また、ステッピングモ
ータを設計する場合に問題になる極歯の形状も、本発明
では極歯の形状が原因で発生する4次高調波を打ち消す
ので、極歯の形状に精度を出さなくても済むという利点
が得られる。
【0017】(II)実施の形態2 図2は本発明のステッピングモータの実施の形態2の固
定子40と回転子3とを示す図である。なお、この図に
おいても前述した図6または図7と共通する部分には同
一の符号を付している。この実施の形態2は、固定子極
41の極歯42の個数が上記実施の形態1と同様に偶数
の6個で、対のピッチpは「3」としたものである。当
然ながら極歯42の配列は図示の通り不均等角度ピッチ
になる。この場合も”○”と”○○”、”□”と”□
□”、”△”と”△△”で示す極歯42は何れも対の関
係にあることを表している。”○”と”○○”、”□”
と”□□”、”△”と”△△”の対の極歯間ピッチは、
(1)式にn=50、p=3を代入することにより2
0.7度となる。これら対になるもの同士が互いに4次
高調波を打ち消すことになり、これによってトルク歪が
略解消される。
【0018】(III)実施の形態3 図3は本発明のステッピングモータの実施の形態の固定
子極50と回転子3とを示す図である。なお、この図に
おいても前述した図6または図7と共通する部分には同
一の符号を付してその説明を省略する。この実施の形態
3は、固定子極51の極歯52の個数が上記実施の形態
1、2と同様に偶数の6個であるが、3組の対ピッチの
うちの2組を「2」とし、残りの1組を「1」としたも
のである。当然ながら極歯52の配列は図示の通り不均
等角度ピッチになる。この場合も”○”と”○○”、”
□”と”□□”、”△”と”△△”で示す極歯42は何
れも対の関係にあることを表している。”○”と”○
○”、”△”と”△△”の対の極歯間ピッチは、(1)
式にn=50、p=2を代入することにより13.5度
となり、”□”と”□□”の対の極歯間ピッチは、
(1)式にn=50、p=3を代入することにより2
0.7度となる。これら対になるもの同士が互いに4次
高調波を打ち消すことになり、これによってトルク歪が
略解消される。
【0019】なお、上記各実施の形態1〜3は、(36
0/n)・(p±1/8)式に基づく一例であり、対の
組み合わせは幾通りもできることは言うまでもない。ま
た、必ずしも不均等ピッチ配列になることもない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ステッピングモータの固定子の複数の固定子極
の各々を、2m(mは正の整数)個の極歯とすると共
に、これらの極歯が適宜な組み合わせでm組の対の関係
となるように組み、かつ各対の極歯間ピッチを(360
/n)・(p±1/8)(但しpは対をなす極歯間ピッ
チの数でp≦mなる正の整数)なる角度で配置し、対に
なるもの同士が互いに極歯間空隙磁束分布の4次高調波
を打ち消すようにしたので、動作中の振動及びこれに伴
う騒音を低減させることができる。また、T−θ特性が
正弦波に近付くことからマイクロステップ制御などにも
大きく寄与することができる。また、ステッピングモー
タを設計する場合に問題になる極歯の形状も、4次高調
波を打ち消すことから、極歯の形状に精度を出さなくて
も済むという利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステッピングモータの実施の形態
1の一部分を示す図である。
【図2】本発明に係るステッピングモータの実施の形態
2の一部分を示す図である。
【図3】本発明に係るステッピングモータの実施の形態
3の一部分を示す図である。
【図4】従来の問題点を説明するためのT−θ特性を示
す図である。
【図5】本発明を説明するためのT−θ特性を示す図で
ある。
【図6】従来のステッピングモータの一部分の縦断面図
である。
【図7】従来のステッピングモータの横断面図である。
【図8】従来のステッピングモータの一部分を図であ
る。
【図9】従来のステッピングモータのT−θ特性を示す
図である。
【図10】従来のステッピングモータの一部分を図であ
る。
【符号の説明】
3 回転子 20 回転子極歯 30、40、50 固定子 32、42、52、固定子極歯

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の固定子極を有する固定子と、 この固定子と空隙を介して対向配置され、等ピッチで配
    置されたn個(nは正の整数)の極歯を有する回転子
    と、を備え、 前記複数の固定子極の各々は、2m(mは正の整数)個
    の固定子極歯を有すると共に、これらの固定子極歯が適
    宜な組み合わせでm組の対の関係となるように組まれ、
    かつ各対の固定子極歯間ピッチが(360/n)・(p
    ±1/8)(但しpは対をなす極歯間ピッチの数でp≦
    mなる正の整数)なる角度で配置されることを特徴とす
    るステッピングモータ。
JP12352596A 1996-05-17 1996-05-17 ステッピングモータ Pending JPH09308213A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12352596A JPH09308213A (ja) 1996-05-17 1996-05-17 ステッピングモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12352596A JPH09308213A (ja) 1996-05-17 1996-05-17 ステッピングモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09308213A true JPH09308213A (ja) 1997-11-28

Family

ID=14862775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12352596A Pending JPH09308213A (ja) 1996-05-17 1996-05-17 ステッピングモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09308213A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0993102A1 (en) * 1998-03-26 2000-04-12 Seiko Epson Corporation Stepping motor, printing device using it or paper feeding device, and printer

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0993102A1 (en) * 1998-03-26 2000-04-12 Seiko Epson Corporation Stepping motor, printing device using it or paper feeding device, and printer
US6552451B1 (en) 1998-03-26 2003-04-22 Seiko Epson Corporation Stepping motor, printing device using it or paper feeding device, and printer
EP0993102A4 (en) * 1998-03-26 2006-09-06 Seiko Epson Corp STEPPING MOTOR FOR USE IN A PRINTING DEVICE OR PAPER FEEDING DEVICE IN A PRINTER

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3169276B2 (ja) ハイブリッド形ステッピングモータ
JP2652080B2 (ja) ハイブリッド形ステッピングモータ
JP3131403B2 (ja) ステッピングモータ
JP2549863B2 (ja) 電磁気装置
JP3490219B2 (ja) 回転電機
US5708310A (en) Permanent magnet type stepping motor
JPH0614514A (ja) 永久磁石式ステッピングモ−タ
JP4744023B2 (ja) 永久磁石3相ステッピングモータ
JP2003018777A (ja) 電動機
JP2010098929A (ja) ダブルギャップモータ
US7535149B2 (en) Permanent-magnet excited synchronous motor
JP3084220B2 (ja) ハイブリッド型ステップモータ
US20030102727A1 (en) Permanent magnet type rotary machine
JP4062269B2 (ja) 同期型回転電機
JPH0670532A (ja) ステッピングモータ
JP2006109611A (ja) 複合3相ハイブリッド型回転電機
JPH07106046B2 (ja) 永久磁石同期機形モ−タ
JPH09308213A (ja) ステッピングモータ
JP3004580B2 (ja) ステッピングモータ
JP5587683B2 (ja) モータ
JPH05161325A (ja) コギングトルクを低減した同期電動機
JPS62221854A (ja) 電動機
JP4396960B2 (ja) 永久磁石式外転型回転電機
JP3178616B2 (ja) アウターロータ型ステッピングモータ
JP3139943B2 (ja) ハイブリッド型ステッピングモータ