JPH09308213A - ステッピングモータ - Google Patents
ステッピングモータInfo
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- JPH09308213A JPH09308213A JP12352596A JP12352596A JPH09308213A JP H09308213 A JPH09308213 A JP H09308213A JP 12352596 A JP12352596 A JP 12352596A JP 12352596 A JP12352596 A JP 12352596A JP H09308213 A JPH09308213 A JP H09308213A
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- Japan
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- pole teeth
- stator
- pole
- stepping motor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 動作中の振動および騒音を低減することがで
きるステッピングモータを提供する。 【解決手段】 8個の固定子極30の各々を、6個の極
歯32とすると共に、これらの極歯32が3組の対の関
係となるように組み、かつ各対の極歯間ピッチを(36
0/n)・(p−1/8)(n=50、p=1)なる角
度で配置し、対になるもの同士が互いに極歯間空隙磁束
分布の4次高調波を打ち消す構造とした。
きるステッピングモータを提供する。 【解決手段】 8個の固定子極30の各々を、6個の極
歯32とすると共に、これらの極歯32が3組の対の関
係となるように組み、かつ各対の極歯間ピッチを(36
0/n)・(p−1/8)(n=50、p=1)なる角
度で配置し、対になるもの同士が互いに極歯間空隙磁束
分布の4次高調波を打ち消す構造とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タに関する。
タに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のステッピングモータの一部
分の縦断面図であり、図7は同ステッピングモータの横
断面図である。これらの図において、ステッピングモー
タ1は、固定子2と、回転子3と、両端が開放したケー
ス4と、このケース4の両開口端に取り付けられるブラ
ケット5、6と、回転子3を取り付ける軸7と、この軸
7を回転自在に支持する軸受8、9とから構成される。
分の縦断面図であり、図7は同ステッピングモータの横
断面図である。これらの図において、ステッピングモー
タ1は、固定子2と、回転子3と、両端が開放したケー
ス4と、このケース4の両開口端に取り付けられるブラ
ケット5、6と、回転子3を取り付ける軸7と、この軸
7を回転自在に支持する軸受8、9とから構成される。
【0003】固定子2は円筒状に形成されると共に、そ
の内側に円周方向に沿って8個の固定子極10が形成さ
れている。各固定子極10の先端部分には5個の固定子
極歯(以下、単に極歯という)11が等ピッチで形成さ
れている。この場合、図8に示すように、各極歯11の
ピッチが7.2(360/n、nは正の整数で、この場
合は50とした)度になっている。各固定子極10には
固定子コイル12がバイファイラ巻されている。バイフ
ァイラ巻することにより、固定子コイル12に電流が一
方向にしか流れないように駆動することができる。
の内側に円周方向に沿って8個の固定子極10が形成さ
れている。各固定子極10の先端部分には5個の固定子
極歯(以下、単に極歯という)11が等ピッチで形成さ
れている。この場合、図8に示すように、各極歯11の
ピッチが7.2(360/n、nは正の整数で、この場
合は50とした)度になっている。各固定子極10には
固定子コイル12がバイファイラ巻されている。バイフ
ァイラ巻することにより、固定子コイル12に電流が一
方向にしか流れないように駆動することができる。
【0004】図6において、回転子3には軸7の軸方向
に着磁された円筒形状の永久磁石13が設けられると共
に、その永久磁石13を挟むようにして回転子鉄心1
4、15が設けられている。これら回転子鉄心14、1
5の外周には円周方向に沿って50個の回転子極歯(以
下、単に極歯という)20が等ピッチで形成されてい
る。この場合、図8に示すように極歯20のピッチが
7.2(360/n、n=50)度になっている。ま
た、回転子鉄心14、15は互いに1/2ピッチずれて
いる。
に着磁された円筒形状の永久磁石13が設けられると共
に、その永久磁石13を挟むようにして回転子鉄心1
4、15が設けられている。これら回転子鉄心14、1
5の外周には円周方向に沿って50個の回転子極歯(以
下、単に極歯という)20が等ピッチで形成されてい
る。この場合、図8に示すように極歯20のピッチが
7.2(360/n、n=50)度になっている。ま
た、回転子鉄心14、15は互いに1/2ピッチずれて
いる。
【0005】図6において、軸受8、9のうち、軸受8
はブラケット5に取り付けられており、軸受9はブラケ
ット6に取り付けられている。軸7はその一方の端が軸
受9を貫通して外部に突出しており、回転子3のステッ
プ動作による機械的出力を取り出す。周知の如くステッ
ピングモータの駆動方式としては、固定子コイルを1相
ずつ励磁する1相励磁方式、固定子コイルを2相ずつ励
磁する2相励磁方式、固定子コイルを1相励磁と2相励
磁を交互に繰り返す1−2相励磁方式があり、用途に応
じて使い分けられている。
はブラケット5に取り付けられており、軸受9はブラケ
ット6に取り付けられている。軸7はその一方の端が軸
受9を貫通して外部に突出しており、回転子3のステッ
プ動作による機械的出力を取り出す。周知の如くステッ
ピングモータの駆動方式としては、固定子コイルを1相
ずつ励磁する1相励磁方式、固定子コイルを2相ずつ励
磁する2相励磁方式、固定子コイルを1相励磁と2相励
磁を交互に繰り返す1−2相励磁方式があり、用途に応
じて使い分けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のステッピングモータにあっては、固定子極10の極
歯11のピッチを均等にした場合に、回転子3の回転中
に振動が生じ、またそれに伴って騒音も発生するという
問題点があった。ここで、図9は、固定子極10の極歯
11のピッチを均等にした場合のT−θ特性(スティフ
ネス特性、ステッピングモータを励磁させた状態で、回
転角度とトルクの関係を表したもの)を示すものであ
り、この図に示すようにトルク歪が生じているのが分か
る。このトルク歪が原因で回転子3の回転に振動が生じ
ることになる。
来のステッピングモータにあっては、固定子極10の極
歯11のピッチを均等にした場合に、回転子3の回転中
に振動が生じ、またそれに伴って騒音も発生するという
問題点があった。ここで、図9は、固定子極10の極歯
11のピッチを均等にした場合のT−θ特性(スティフ
ネス特性、ステッピングモータを励磁させた状態で、回
転角度とトルクの関係を表したもの)を示すものであ
り、この図に示すようにトルク歪が生じているのが分か
る。このトルク歪が原因で回転子3の回転に振動が生じ
ることになる。
【0007】従来は、この問題点を解決するために、図
10に示すように固定子極10の極歯11のピッチを
7.5(360/(n−2)、n=50) 度にしてT
−θ特性の改善を図っていたが、顕著な改善が見られな
いことから不満足なものであった。
10に示すように固定子極10の極歯11のピッチを
7.5(360/(n−2)、n=50) 度にしてT
−θ特性の改善を図っていたが、顕著な改善が見られな
いことから不満足なものであった。
【0008】そこで本発明は、動作中の振動および騒音
を低減することができるステッピングモータを提供する
ことを目的としている。
を低減することができるステッピングモータを提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、本発明の考え方に
ついて説明する。トルク特性の歪の原因となっているの
が、固定子極の極歯と回転子の極歯との間の極歯間空隙
の磁束分布の4次高調波であることが解明できたので、
本発明ではこの4次高調波を抑えるようにした。図4は
トルク歪を分析した結果を示すT−θ特性を示すもので
あり、この図において曲線Caが実測されるトルク波
形、曲線Cbがトルクの基本波形、曲線Ccが4次高調
波であり、実測トルク波形はトルク基本波形と4次高調
波とが合成された形状になっている。
ついて説明する。トルク特性の歪の原因となっているの
が、固定子極の極歯と回転子の極歯との間の極歯間空隙
の磁束分布の4次高調波であることが解明できたので、
本発明ではこの4次高調波を抑えるようにした。図4は
トルク歪を分析した結果を示すT−θ特性を示すもので
あり、この図において曲線Caが実測されるトルク波
形、曲線Cbがトルクの基本波形、曲線Ccが4次高調
波であり、実測トルク波形はトルク基本波形と4次高調
波とが合成された形状になっている。
【0010】ステッピングモータのトルクの基本波の1
サイクルが360/n(nは正の整数)であるのに対
し、4次高調波が360/4nすなわち1/4の角度が
1サイクルになっていることは明らかである。そこで、
固定子極の極歯が2m(mは正の整数)個の偶数個とし
てm組の対を組み、対同士の極歯間に以下に示す式
(1)に基づく位相差、すなわち極歯の配置ピッチを設
定するようにした。無論、対にして4次高調波を相殺す
ることから固定子極の極歯は2m個の偶数でなければな
らないことは言うまでもない。 (360/n)・(p±1/8)…(1) 但し、p≦mとなる正の整数
サイクルが360/n(nは正の整数)であるのに対
し、4次高調波が360/4nすなわち1/4の角度が
1サイクルになっていることは明らかである。そこで、
固定子極の極歯が2m(mは正の整数)個の偶数個とし
てm組の対を組み、対同士の極歯間に以下に示す式
(1)に基づく位相差、すなわち極歯の配置ピッチを設
定するようにした。無論、対にして4次高調波を相殺す
ることから固定子極の極歯は2m個の偶数でなければな
らないことは言うまでもない。 (360/n)・(p±1/8)…(1) 但し、p≦mとなる正の整数
【0011】図5は、対を組んだ2極歯間における4次
高調波の相殺の様子を示すものであり、この図に示す曲
線Ca1は対の一方の極歯におけるトルク波形であり、
曲線Cc1はその極歯による4次高調波である。また、
曲線Ca2は他方の極歯におけるトルク波形であり、曲
線Cc2はその極歯による4次高調波である。一方の4
次高調波と他方の4次高調波は互いに180度の位相差
を持っていることから互いに打ち消し合うことが分か
る。4次高調波が打ち消されることにより、双方の極歯
におけるトルク波形が歪を持たない正弦波になる。そし
て、対を組んだ2極歯の合成トルク波形が曲線Cdに示
すようになる。
高調波の相殺の様子を示すものであり、この図に示す曲
線Ca1は対の一方の極歯におけるトルク波形であり、
曲線Cc1はその極歯による4次高調波である。また、
曲線Ca2は他方の極歯におけるトルク波形であり、曲
線Cc2はその極歯による4次高調波である。一方の4
次高調波と他方の4次高調波は互いに180度の位相差
を持っていることから互いに打ち消し合うことが分か
る。4次高調波が打ち消されることにより、双方の極歯
におけるトルク波形が歪を持たない正弦波になる。そし
て、対を組んだ2極歯の合成トルク波形が曲線Cdに示
すようになる。
【0012】このように、偶数個の極歯に対を組ませ
て、対の一方と他方との間のピッチに360/nの1/
8の角度差を設けることによってトルク歪の主な原因で
ある極歯間空隙磁束分布の4次高調波を打ち消すことが
でき、これによってT−θ特性が正弦波に近付くことか
ら低振動および低騒音を実現でき、さらにはマイクロス
テップ制御などにも大きく寄与できる。なお、対の極歯
間のピッチに1/8の角度差を設ける場合、(p+1/
8)でも(p−1/8)のいずれであってもよいが、固
定子極への固定子コイルの装着を容易に行えるようにす
るために(p−1/8)の方が好ましい。また、ステッ
ピングモータを設計する場合、常に極歯の形状が問題に
なるが、本発明では極歯の形状が原因で発生する4次高
調波を打ち消すので、極歯の形状に精度を出さなくても
済むという利点も得られる。
て、対の一方と他方との間のピッチに360/nの1/
8の角度差を設けることによってトルク歪の主な原因で
ある極歯間空隙磁束分布の4次高調波を打ち消すことが
でき、これによってT−θ特性が正弦波に近付くことか
ら低振動および低騒音を実現でき、さらにはマイクロス
テップ制御などにも大きく寄与できる。なお、対の極歯
間のピッチに1/8の角度差を設ける場合、(p+1/
8)でも(p−1/8)のいずれであってもよいが、固
定子極への固定子コイルの装着を容易に行えるようにす
るために(p−1/8)の方が好ましい。また、ステッ
ピングモータを設計する場合、常に極歯の形状が問題に
なるが、本発明では極歯の形状が原因で発生する4次高
調波を打ち消すので、極歯の形状に精度を出さなくても
済むという利点も得られる。
【0013】上記原理に基づく請求項1記載の発明によ
るステッピングモータは、複数の固定子極を有する固定
子と、この固定子と空隙を介して対向配置され、等ピッ
チで配置されたn個(nは正の整数)の極歯を有する回
転子とを備え、複数の固定子極の各々は、2m(mは正
の整数)個の極歯を有すると共に、これらの極歯が適宜
な組み合わせでm組の対の関係となるように組まれ、か
つ各対の極歯間ピッチが(360/n)・(p±1/
8)(但しpは対をなす極歯間ピッチの数でp≦mなる
正の整数)なる角度で配置されるものである。
るステッピングモータは、複数の固定子極を有する固定
子と、この固定子と空隙を介して対向配置され、等ピッ
チで配置されたn個(nは正の整数)の極歯を有する回
転子とを備え、複数の固定子極の各々は、2m(mは正
の整数)個の極歯を有すると共に、これらの極歯が適宜
な組み合わせでm組の対の関係となるように組まれ、か
つ各対の極歯間ピッチが(360/n)・(p±1/
8)(但しpは対をなす極歯間ピッチの数でp≦mなる
正の整数)なる角度で配置されるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面例と共に説明する。 (I)実施の形態1 図1は本発明のステッピングモータの実施の形態1の固
定子30と回転子3とを示す図である。なお、この図に
おいて前述した図6または図7と共通する部分には同一
の符号を付している。この実施の形態1は、固定子30
の内側に8個形成する固定子極31の各々の極歯32を
偶数個の6個とすると共に、対のピッチpを「1」とし
たものである。つまり、隣接する極歯32同士を対と
し、これを3組備えたものである。極歯32の配列は当
然ながら図示の通り不均等角度ピッチになる。
面例と共に説明する。 (I)実施の形態1 図1は本発明のステッピングモータの実施の形態1の固
定子30と回転子3とを示す図である。なお、この図に
おいて前述した図6または図7と共通する部分には同一
の符号を付している。この実施の形態1は、固定子30
の内側に8個形成する固定子極31の各々の極歯32を
偶数個の6個とすると共に、対のピッチpを「1」とし
たものである。つまり、隣接する極歯32同士を対と
し、これを3組備えたものである。極歯32の配列は当
然ながら図示の通り不均等角度ピッチになる。
【0015】この場合、”○”と”○○”、”□”と”
□□”、”△”と”△△”で示す極歯32は何れも対の
関係にあることを表している。”○”と”○○”、”
□”と”□□”、”△”と”△△”の対の極歯間ピッチ
は、(1)式にn=50、p=1を代入することにより
6.3度となる。これら対になるもの同士が互いに4次
高調波を打ち消すことになり、これによってトルク歪が
略解消される。なお、回転子3の極歯20は従来と同様
に等角度ピッチで、図示のように7.2度としている。
□□”、”△”と”△△”で示す極歯32は何れも対の
関係にあることを表している。”○”と”○○”、”
□”と”□□”、”△”と”△△”の対の極歯間ピッチ
は、(1)式にn=50、p=1を代入することにより
6.3度となる。これら対になるもの同士が互いに4次
高調波を打ち消すことになり、これによってトルク歪が
略解消される。なお、回転子3の極歯20は従来と同様
に等角度ピッチで、図示のように7.2度としている。
【0016】このように、実施の形態1では、8個の固
定子極30の各々を、6個の極歯32とすると共に、こ
れらの極歯32が適宜な組み合わせで3組の対の関係と
なるように組み、かつ各対の極歯間ピッチを6.3
((360/50)・(1−1/8))なる角度で配置
した。したがって、対になるもの同士すなわち”○”
と”○○”、”□”と”□□”、”△”と”△△”が互
いに極歯間空隙磁束分布の4次高調波を打ち消すので、
トルク歪が略解消され、これによって動作中の振動及び
これに伴う騒音が殆ど生じなくなる。また、T−θ特性
が正弦波に近付くことからマイクロステップ制御などに
も大きく寄与することもできる。また、ステッピングモ
ータを設計する場合に問題になる極歯の形状も、本発明
では極歯の形状が原因で発生する4次高調波を打ち消す
ので、極歯の形状に精度を出さなくても済むという利点
が得られる。
定子極30の各々を、6個の極歯32とすると共に、こ
れらの極歯32が適宜な組み合わせで3組の対の関係と
なるように組み、かつ各対の極歯間ピッチを6.3
((360/50)・(1−1/8))なる角度で配置
した。したがって、対になるもの同士すなわち”○”
と”○○”、”□”と”□□”、”△”と”△△”が互
いに極歯間空隙磁束分布の4次高調波を打ち消すので、
トルク歪が略解消され、これによって動作中の振動及び
これに伴う騒音が殆ど生じなくなる。また、T−θ特性
が正弦波に近付くことからマイクロステップ制御などに
も大きく寄与することもできる。また、ステッピングモ
ータを設計する場合に問題になる極歯の形状も、本発明
では極歯の形状が原因で発生する4次高調波を打ち消す
ので、極歯の形状に精度を出さなくても済むという利点
が得られる。
【0017】(II)実施の形態2 図2は本発明のステッピングモータの実施の形態2の固
定子40と回転子3とを示す図である。なお、この図に
おいても前述した図6または図7と共通する部分には同
一の符号を付している。この実施の形態2は、固定子極
41の極歯42の個数が上記実施の形態1と同様に偶数
の6個で、対のピッチpは「3」としたものである。当
然ながら極歯42の配列は図示の通り不均等角度ピッチ
になる。この場合も”○”と”○○”、”□”と”□
□”、”△”と”△△”で示す極歯42は何れも対の関
係にあることを表している。”○”と”○○”、”□”
と”□□”、”△”と”△△”の対の極歯間ピッチは、
(1)式にn=50、p=3を代入することにより2
0.7度となる。これら対になるもの同士が互いに4次
高調波を打ち消すことになり、これによってトルク歪が
略解消される。
定子40と回転子3とを示す図である。なお、この図に
おいても前述した図6または図7と共通する部分には同
一の符号を付している。この実施の形態2は、固定子極
41の極歯42の個数が上記実施の形態1と同様に偶数
の6個で、対のピッチpは「3」としたものである。当
然ながら極歯42の配列は図示の通り不均等角度ピッチ
になる。この場合も”○”と”○○”、”□”と”□
□”、”△”と”△△”で示す極歯42は何れも対の関
係にあることを表している。”○”と”○○”、”□”
と”□□”、”△”と”△△”の対の極歯間ピッチは、
(1)式にn=50、p=3を代入することにより2
0.7度となる。これら対になるもの同士が互いに4次
高調波を打ち消すことになり、これによってトルク歪が
略解消される。
【0018】(III)実施の形態3 図3は本発明のステッピングモータの実施の形態の固定
子極50と回転子3とを示す図である。なお、この図に
おいても前述した図6または図7と共通する部分には同
一の符号を付してその説明を省略する。この実施の形態
3は、固定子極51の極歯52の個数が上記実施の形態
1、2と同様に偶数の6個であるが、3組の対ピッチの
うちの2組を「2」とし、残りの1組を「1」としたも
のである。当然ながら極歯52の配列は図示の通り不均
等角度ピッチになる。この場合も”○”と”○○”、”
□”と”□□”、”△”と”△△”で示す極歯42は何
れも対の関係にあることを表している。”○”と”○
○”、”△”と”△△”の対の極歯間ピッチは、(1)
式にn=50、p=2を代入することにより13.5度
となり、”□”と”□□”の対の極歯間ピッチは、
(1)式にn=50、p=3を代入することにより2
0.7度となる。これら対になるもの同士が互いに4次
高調波を打ち消すことになり、これによってトルク歪が
略解消される。
子極50と回転子3とを示す図である。なお、この図に
おいても前述した図6または図7と共通する部分には同
一の符号を付してその説明を省略する。この実施の形態
3は、固定子極51の極歯52の個数が上記実施の形態
1、2と同様に偶数の6個であるが、3組の対ピッチの
うちの2組を「2」とし、残りの1組を「1」としたも
のである。当然ながら極歯52の配列は図示の通り不均
等角度ピッチになる。この場合も”○”と”○○”、”
□”と”□□”、”△”と”△△”で示す極歯42は何
れも対の関係にあることを表している。”○”と”○
○”、”△”と”△△”の対の極歯間ピッチは、(1)
式にn=50、p=2を代入することにより13.5度
となり、”□”と”□□”の対の極歯間ピッチは、
(1)式にn=50、p=3を代入することにより2
0.7度となる。これら対になるもの同士が互いに4次
高調波を打ち消すことになり、これによってトルク歪が
略解消される。
【0019】なお、上記各実施の形態1〜3は、(36
0/n)・(p±1/8)式に基づく一例であり、対の
組み合わせは幾通りもできることは言うまでもない。ま
た、必ずしも不均等ピッチ配列になることもない。
0/n)・(p±1/8)式に基づく一例であり、対の
組み合わせは幾通りもできることは言うまでもない。ま
た、必ずしも不均等ピッチ配列になることもない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ステッピングモータの固定子の複数の固定子極
の各々を、2m(mは正の整数)個の極歯とすると共
に、これらの極歯が適宜な組み合わせでm組の対の関係
となるように組み、かつ各対の極歯間ピッチを(360
/n)・(p±1/8)(但しpは対をなす極歯間ピッ
チの数でp≦mなる正の整数)なる角度で配置し、対に
なるもの同士が互いに極歯間空隙磁束分布の4次高調波
を打ち消すようにしたので、動作中の振動及びこれに伴
う騒音を低減させることができる。また、T−θ特性が
正弦波に近付くことからマイクロステップ制御などにも
大きく寄与することができる。また、ステッピングモー
タを設計する場合に問題になる極歯の形状も、4次高調
波を打ち消すことから、極歯の形状に精度を出さなくて
も済むという利点も得られる。
よれば、ステッピングモータの固定子の複数の固定子極
の各々を、2m(mは正の整数)個の極歯とすると共
に、これらの極歯が適宜な組み合わせでm組の対の関係
となるように組み、かつ各対の極歯間ピッチを(360
/n)・(p±1/8)(但しpは対をなす極歯間ピッ
チの数でp≦mなる正の整数)なる角度で配置し、対に
なるもの同士が互いに極歯間空隙磁束分布の4次高調波
を打ち消すようにしたので、動作中の振動及びこれに伴
う騒音を低減させることができる。また、T−θ特性が
正弦波に近付くことからマイクロステップ制御などにも
大きく寄与することができる。また、ステッピングモー
タを設計する場合に問題になる極歯の形状も、4次高調
波を打ち消すことから、極歯の形状に精度を出さなくて
も済むという利点も得られる。
【図1】本発明に係るステッピングモータの実施の形態
1の一部分を示す図である。
1の一部分を示す図である。
【図2】本発明に係るステッピングモータの実施の形態
2の一部分を示す図である。
2の一部分を示す図である。
【図3】本発明に係るステッピングモータの実施の形態
3の一部分を示す図である。
3の一部分を示す図である。
【図4】従来の問題点を説明するためのT−θ特性を示
す図である。
す図である。
【図5】本発明を説明するためのT−θ特性を示す図で
ある。
ある。
【図6】従来のステッピングモータの一部分の縦断面図
である。
である。
【図7】従来のステッピングモータの横断面図である。
【図8】従来のステッピングモータの一部分を図であ
る。
る。
【図9】従来のステッピングモータのT−θ特性を示す
図である。
図である。
【図10】従来のステッピングモータの一部分を図であ
る。
る。
3 回転子 20 回転子極歯 30、40、50 固定子 32、42、52、固定子極歯
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の固定子極を有する固定子と、 この固定子と空隙を介して対向配置され、等ピッチで配
置されたn個(nは正の整数)の極歯を有する回転子
と、を備え、 前記複数の固定子極の各々は、2m(mは正の整数)個
の固定子極歯を有すると共に、これらの固定子極歯が適
宜な組み合わせでm組の対の関係となるように組まれ、
かつ各対の固定子極歯間ピッチが(360/n)・(p
±1/8)(但しpは対をなす極歯間ピッチの数でp≦
mなる正の整数)なる角度で配置されることを特徴とす
るステッピングモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12352596A JPH09308213A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | ステッピングモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12352596A JPH09308213A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | ステッピングモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09308213A true JPH09308213A (ja) | 1997-11-28 |
Family
ID=14862775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12352596A Pending JPH09308213A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | ステッピングモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09308213A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0993102A1 (en) * | 1998-03-26 | 2000-04-12 | Seiko Epson Corporation | Stepping motor, printing device using it or paper feeding device, and printer |
-
1996
- 1996-05-17 JP JP12352596A patent/JPH09308213A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0993102A1 (en) * | 1998-03-26 | 2000-04-12 | Seiko Epson Corporation | Stepping motor, printing device using it or paper feeding device, and printer |
US6552451B1 (en) | 1998-03-26 | 2003-04-22 | Seiko Epson Corporation | Stepping motor, printing device using it or paper feeding device, and printer |
EP0993102A4 (en) * | 1998-03-26 | 2006-09-06 | Seiko Epson Corp | STEPPING MOTOR FOR USE IN A PRINTING DEVICE OR PAPER FEEDING DEVICE IN A PRINTER |
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