JPH09307856A - 早送り再生時にも良好な画像を再生できる圧縮画像データの発生装置 - Google Patents

早送り再生時にも良好な画像を再生できる圧縮画像データの発生装置

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JPH09307856A
JPH09307856A JP8140971A JP14097196A JPH09307856A JP H09307856 A JPH09307856 A JP H09307856A JP 8140971 A JP8140971 A JP 8140971A JP 14097196 A JP14097196 A JP 14097196A JP H09307856 A JPH09307856 A JP H09307856A
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slices
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compressed image
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JP8140971A
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Yasuhiko Teranishi
康彦 寺西
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 早送り再生時にも良好な画像を再生できる圧
縮画像データの発生装置を得る。 【解決手段】 マクロブロック構成部12から供給され
るマクロブロックを集めてスライスを構成させるスライ
ス構成部13において、順次のフレーム毎にスライスを
構成させるマクロブロックの個数を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は早送り再生時にも良
好な画像を再生できる圧縮画像データの発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル画像情報は膨大な情報量を有し
ており、一方、デジタル画像情報を伝送(記録,再生)
するのに使用される伝送路の通信容量(記録媒体の記憶
容量)には限界があるから、従来からデジタル画像情報
を伝送(記録,再生)する場合には、画像情報を圧縮す
ることが行なわれて来ており、前記の画像情報圧縮の規
格としては、例えばJPEG、MPEG1,2等があ
る。前記した画像情報の圧縮伸張に関する従来の各種の
規格の内で、代表例としてMPEG2について、その概
略の説明を行なう。よく知られているように、MPEG
2は、離散コサイン変換(DCT)と、動き補償予測、
適応量子化、可変長符号化、等の要素技術によって構成
されている。MPEG2の動き補償予測は、フレーム
間、あるいはフィールド間で行なわれる。
【0003】図16はMPEGの符号化器の構成例を示
すブロック図である。入力端子33に供給された画像入
力[輝度信号(Y)と2つの色差信号(Cr,Cb)と
からなる映像信号]は、アナログデジタル変換器34に
よってデジタル信号に変換された後に、フォーマット変
換部35に供給される。フォーマット変換部35では、
それに供給されたデジタル画像信号の空間解像度を符号
化で用いる空間解像度に変換処理してから画面並べかえ
部36に与える。画面並べかえ部36では、ピクチャタ
イプI,P,Bに合わせて画面の並べかえを行なう。そ
して、入力のデジタル画像信号は、DCT部38におい
て離散コサイン変換される。前記のDCT部38から出
力されたDCT符号化係数は量子化部39で量子化され
た後に、動きベクトルや符号化モード情報とともに、可
変長符号化部40で可変長符号化され、バッファメモリ
41に蓄積される。そして前記のバッファメモリ41か
ら出力端子49に対してMPEGビデオビットストリー
ムが出力される。
【0004】IピクチャとPピクチャとについては、後
で動き補償予測の参照画面として用いる必要があるの
で、量子化された情報は、逆量子化部43,逆DCT部
44,加算器45,画像メモリ46,動き補償予測部4
7等の動作によって局部復号化動作が行なわれて、復号
器と同一の画像が復元されて画像メモ46に蓄積され
る。各画面についての符号化はマクロブロック単位に、
画面における左から右へ、上から下へと順番に符号化が
行なわれる。各マクロブロックでは、動き補償予測モー
ド(インター符号化モード)か、イントラ符号化モード
かが決定され、動き補償予測モードの場合には、入力さ
れたマクロブロック画像データと、参照画面から動き予
測によって得られるマクロブロック画像データとの差分
をとり、予測誤差信号が得られる。スイッチ48は、イ
ントラ符号化モード時にはスイッチ48aがオン、スイ
ッチ48bがオフとされ、また、動き補償予測モード時
にはスイッチ48aがオフ、スイッチ48bがオンとさ
れる。
【0005】前記の予測誤差信号は、8画素×8ライン
のブロック単位で、離算コサイン変換により空間周波数
領域に変換され、動き補償予測が行なわれないイントラ
符号化の場合には、入力画像データがそのままDCT符
号化される。変換後の8×8DCT係数は、ターゲット
ビットレートや視覚特性に応じて量子化され、低周波成
分から順にスキャニングして1次元情報に変換される。
符号化モードや動きベクトルなどのマクロブロック符号
化情報と量子化DCT係数は、それぞれ可変長符号によ
り符号化される。したがって、発生符号量は可変とな
り、固定ビットレートとする場合には一定のビットレー
トに保持するための機構が必要になる。一般的には、出
力バッファメモリの蓄積量を監視することにより、ター
ゲットビットレートに合わせた量子化制御を行なってい
る。
【0006】次に、図15はMPEGの復号器の構成例
を示すブロック図である。入力端子22に供給された符
号化データのビットストリームは、バッファメモリ23
に記憶される。前記のバッファメモリ23から読出され
た符号化データは、可変長復号化部24でマクロブロッ
ク符号化情報が復号され、符号化モード、動きベクト
ル、量子化情報、量子化DCT係数が分離される。復号
された8×8の量子化DCT係数は、逆量子化部25に
よってDCT係数に復元される。そして、前記のDCT
係数は逆DCT部26により画素空間データに変換され
て加算器27に供給される。
【0007】前記の加算器27の出力は、画像メモリ2
8(予測メモリ)に供給されているとともに、フォーマ
ット変換部30にも供給されている。前記の画像メモリ
28に記憶された画素空間データが与えられる動き補償
予測部29は、可変長復号化部24から供給される予測
モード、動きベクトル等の情報を用いて信号処理を行な
い、その出力を加算器27に供給している。そしてイン
トラ符号化モードの場合に、前記した加算器27からフ
ォーマット変換部30に与えられるデジタルデータは、
前記した逆DCT部26から出力された画素空間データ
そのものであり、また動き補償予測モードの場合に前記
した加算器27からフォーマット変換部30に与えられ
るデジタルデータは、動き補償予測されたブロックデー
タが加算されたものである。画面内の全てのマクロブロ
ックが復号され、画面は、元の入力順序に並びかえられ
て画面出力が行なわれ、必要に応じて画面サイズの変換
が行なわれた後に、デジタルアナログ変換器31により
アナログ信号形態の画像出力信号として出力端子32に
出力される。
【0008】ところでMPEG2では、符号化されたデ
ジタルデータ列(ビットストリーム)は階層構造になっ
ており、上位層から順に、シーケンス層、GOP層、ピ
クチャ層、スライス層、マクロブロック層、ブロック層
から構成されていることは周知のとおりである。そし
て、前記したシーケンス層からスライス層までの各階層
には、それぞれ特異なスタートコードが与えられてい
て、前記した特異なスタートコードによって、各層が区
別されるとともに、エラー回復ポイントともされてい
る。
【0009】前記のシーケンスは、一般に1つのビデオ
プログラム全体を示し、1個以上のGOPから構成され
ている。MPEGで符号化された画像データは、前後の
画面データに基づいて作られているために、1画面だけ
では完結した情報にはならないので、何枚かの画面デー
タ(少くとも1枚のIピクチャと、任意枚数のP,Bピ
クチャ)をまとめたGOPを単位としてランダムアクセ
スを可能にしており、GOPヘッダにはGOPスタート
コード、タイムコード等が含まれている。シーケンスヘ
ッダには、シーケンスヘッダコード、符号化画像サイ
ズ、アスペクト比、フレームレート、ビットレート、V
BVバッファサイズ、量子化マトリクスなどの情報が含
まれている。前記のランダムアクセスの頭出しに使われ
るのがGOPヘッダであり、MPEGのビットストリー
ムには、各所にGOP単位のエントリーポイントが用意
されている。
【0010】また、ピクチャ層は各画面に相当し、ピク
チャヘッダにはピクチャスタートコードの他に、画面に
関する符号化条件、すなわち、GOP画像内の表示順、
ピクチャ符号化タイプ、VBVの復号開始までの遅延量
等が設定される。スライスは、図14に示す画面中のA
〜Qにより指示して例示してあるような横長の帯状の領
域(A〜Q)として構成されるものであり、開始コード
をもつ一連のデータ列の内の最小単位で、任意の長さ
(例えば16画素幅)のマクロブロックの1個以上のも
のから構成されている。そして、例えば図14中のA〜
Qのように、左から右に、上から下に並ぶような態様の
ものとして画面中に設けられるスライスは、あるスライ
スでエラーが発生しても、次のスライスの開始時に同期
がとれることによりエラーの回復を可能にする。
【0011】スライス内のイントラマクロブロックで
は、DC係数の予測符号化が行なわれるために、スライ
スの途中からビットストリームが得られても復号するこ
とはできない。各スライスにはスライスヘッダを備えて
いるが、前記のスライスヘッダは、スライススタートコ
ード(開始コード)の他に、スライス垂直位置情報や量
子化スケールコード等を含んで構成されている。マクロ
ブロックは、4:2:0[画面内の輝度情報Yと、色差
情報Cr,Cbとの三つの成分の比率が4:2:0]の
場合には、図10に示されているように、4個の輝度情
報のブロックDCT0〜DCT3と、前記の輝度情報のブ
ロックと空間的に対応した2つの色差ブロックDCT
4,DCT5との合計6個のDCTブロックから構成され
る。マクロブロックデータでは、マクロブロックの位置
や符号化モードが設定される。
【0012】前記のDCTブロックは、輝度信号または
色差信号の8画素×8ラインから構成されており、離散
コサイン変換(DCT)動作及び逆離散コサイン変換
(IDCT)動作は、前記した画素単位で行なわれる。
ブロックデータは量子化DCT係数から構成され、イン
トラマクロブロックのDC成分については、隣りのブロ
ックとの差分値に関する大きさと差分情報とが与えら
れ、その他のDCT係数については非零量子化DCT係
数までの0の係数の長さ(ラン長)とレベルに関する情
報が与えられ、EOB(End Of Biock)で各ブロッ
クのDCT係数が終了する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】さて、ビデオ・テープ
・レコーダ(VTR)、光磁気ディスク記録再生装置、
その他の記録再生装置を用いて、前述したMPEG2に
より画像情報が圧縮された状態の圧縮画像データを記録
再生する場合には、編集動作や特殊再生(例えば早送り
再生)動作も容易にできるような圧縮画像データが記録
再生動作に用いられることが望ましい。それで、記録再
生の対象にされる圧縮画像データとして、GOPに含ま
れるピクチャ(画面)数が1(または2)で、GOPの
単位で一定の符号量となるようにして符号化して記録再
生が行なわれるようにすることが考えられた。前記のよ
うに、GOPに含まれるピクチャ(画面)数を制限する
とともに、GOPの単位で固定量符号化を行なうように
したのは、編集動作や特殊再生(例えば早送り再生)動
作も容易にできるようにさせようとの配慮に基づくもの
である。
【0014】前記のように構成されたMPEG2による
圧縮画像データのビットストリームは、ビデオ・テープ
・レコーダ(VTR)、光磁気ディスク記録再生装置、
その他の記録再生装置によって記録,再生でき、前記の
記録再生装置によって再生されたMPEG2による圧縮
画像データのビットストリームは、一般的なMPEG2
復号器を備えている機器で復号でき、また、前記の記録
再生装置によって再生されたMPEG2による圧縮画像
データのビットストリームは、他の記録再生装置で記録
されるようにもできる。
【0015】ここで、記録再生装置で記録再生の対象に
されているMPEG2による圧縮画像データとして、G
OPが1つのピクチャで構成されており、かつ、前記の
ピクチャはイントラで符号化が行なわれているIピクチ
ャ(フレーム内符号化画像)である場合を例にとり説明
を行なうと次のとおりである。今、1フレームにおける
輝度信号Yの画素が、横720画素×縦480画素であ
り、また、1フレームにおける色差信号Cr,Cbの画
素が、それぞれ横360画素×縦240画素であるとす
る。
【0016】前記の横720画素×縦480画素のよう
な画素数を有する1フレームには、図10に示す横16
画素×縦16画素のマクロブロックが、横45個×縦3
0個が構成されることになる。前記したマクロブロック
の5個を用いてスライスを構成させるとすると、前記し
た横720画素×縦480画素のような画素数を有する
1フレームは、図11に例示してあるように横方向には
#1〜#9のスライスが並び、また縦方向には#1〜#
30のスライスが並ぶ、全部で(9×30)個のスライ
スの配列によって構成されることになる。
【0017】前記のように、横9個×縦30個のスライ
スの配列によって構成されている各1フレームの圧縮画
像データは、VTRの磁気テープT(図13参照)にお
ける連続する所定本数(以下の記述では4本)の記録跡
に分割して記録されるものとする。図13は前記したV
TR、すなわち、上ドラムと下ドラムとからなるドラム
の周面の一部へ巻回された状態の磁気テープTを所定の
走行速度で走行させて、回転磁気ヘッドを用いて記録再
生動作を行なうようにしている所謂ヘリカル・スキャン
型の磁気記録再生装置[ビデオ・テープ・レコーダ(VT
R)、またはビデオ・カセット・レコーダ(VCR)]にお
ける回転磁気ヘッドの回転軌跡に従って磁気テープに形
成される記録跡パターンを示しており、図13において
矢印aは磁気テープTの進行方向、矢印bはVTRが早
送り再生モードにおける磁気ヘッドの進行方向、Tr
1,Tr2…は磁気テープTに記録形成されている順次の
記録跡である。
【0018】前記のように1フレームを構成している横
9個×縦30個のスライスと対応するビットストリーム
は、磁気テープTの4本の記録跡(トラック)に64×
4個のシンクブロックとして記録される。すなわち1フ
レームを構成している横9個×縦30個のスライスと対
応するビットストリームは分割されて、磁気テープの1
本の記録跡毎と対応する、それぞれ64個のシンクブロ
ックに格納されている。 ところで、1フレームの圧縮
画像データ列は可変長符号化されているために、スライ
スの先頭とシンクブロックの先頭とは一致しないことが
起こる。ところで、VTRにおいて回転磁気ヘッドの回
転軌跡により磁気テープに形成される記録跡パターン
が、回転磁気ヘッドの回転数や回転方向、磁気テープT
の進行方向や走行速度などの変化に応じて変化すること
は周知のとおりである。例えば、図13に示す磁気テー
プTにおける記録跡Tr1,Tr2…は、磁気テープTを
矢印a方向に所定の走行速度で走行させている状態で、
回転磁気ヘッドの回転軌跡に従って磁気テープTに記録
形成されたものである。
【0019】記録時における磁気テープTの走行速度
と、再生時における磁気テープTの走行速度とが同一
で、かつ、回転磁気ヘッドの回転数や回転方向も記録時
と再生時とにおいて同じであれば、再生時における回転
磁気ヘッドの回転軌跡は、磁気テープTの記録跡Tr
1,Tr2…の延在する方向と平行となるから、トラッキ
ング制御動作により磁気テープTを進行方向に変位させ
て、再生時における回転磁気ヘッドの回転軌跡を、磁気
テープTの記録跡Tr1,Tr2…に一致させた状態とし
て記録跡中の記録情報を再生することができる。
【0020】ところが、記録時における磁気テープTの
走行速度に比べて、再生時の磁気テープの走行速度を早
くしてVTRが早送り再生動作を行なっているときにお
ける回転磁気ヘッドの回転軌跡は、図13中の矢印bに
例示してあるように、磁気テープTの記録跡Tr1,T
r2…に交叉しているものになる。図13に示す早送り
再生動作時における回転磁気ヘッドは、順次の記録跡T
r1→Tr2→Tr3→Tr4を横切っている状態になるか
ら、シンクブロックが連続して再生できないことが生じ
る。VTRが早送り再生動作を行なっていて、回転磁気
ヘッドの回転軌跡が磁気テープTの記録跡Tr1,Tr2
…に交叉している状態における回転磁気ヘッドによる再
生信号の状態は、例えば、図12に例示されているよう
なものになる。
【0021】図12に示した例においては、シンクブロ
ック(n+1)内にスライスヘッダがあるが、前記した
スライスヘッダの位置以前のシンクブロックnのデータ
については、途中のデータが失なわれていて可変長符号
の復号ができず、また、シンクブロック(n+2)以降
のデータも失なわれていて、そこまでにEOBが来ない
DCTブロックについても復号することができない。す
なわち、VTRの早送り再生動作において、図12に示
した例のように3つのシンクブロックが連続して再生で
きたとしても、復号が可能なデータは、スライダヘッダ
からデータ列が途切れる以前にEOBが来たDCTブロ
ックまでである。
【0022】したがって、VTRの早送り再生動作に
は、スライダヘッダに続いて符号化されるマクロブロッ
クは、比較的頻繁に復号可能なデータが得られるのに対
し、次のスライダヘッダの直前に符号化されているマク
ロブロックは、比較的希にしか復号可能なデータが得ら
れない。それで、図11に例示してある1フレームを構
成している横9個×縦30個のスライスと対応するビッ
トストリームを、磁気テープTの4本の記録跡に、64
×4個のシンクブロックとして記録させた場合には、V
TRの早送り再生動作に当り、画面の特定の部分は比較
的頻繁に更新されるのに対し、別の部分は比較的希にし
か更新されないことになり、不自然な画像しか再生でき
ないことになる。それで、前記のような問題点を生じさ
せない早送り再生時にも良好な画像を再生できる圧縮画
像データの発生装置の出現が待望された。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は(縦m画素×横
n画素)のブロックサイズを有するマクロブロックの1
個以上のものを用いて順次のスライスを構成させ、前記
のスライス毎に可変長符号の復号開始が可能なようにす
るための情報ビットを付加した態様のデータ列により記
録再生用の圧縮画像データ列を構成させる場合に、画面
毎にスライスの構成態様を変化させる手段を設けてなる
早送り再生時にも良好な画像を再生できる圧縮画像デー
タの発生装置、及び(縦m画素×横n画素)のブロックサ
イズを有するマクロブロックの1個以上のものを用いて
順次のスライスを構成させ、前記のスライス毎に可変長
符号の復号開始が可能なようにするための情報ビットを
付加した態様のデータ列により記録再生用の圧縮画像デ
ータ列を構成させる場合に、画面の横方向に順次に配列
される所定個数のスライスは、予め定められた個数のマ
クロブロックが横方向に連続配置された構成態様のもの
が使用されることを原則とし、画面の両端部に位置する
各1つのスライスについてだけ例外的に、前記の両端部
に位置する各1つのスライスにおける横方向に連続配置
されるマクロブロックの合計個数が、前記の原則に基づ
いて構成されたスライスにおける前記した予め定められ
たマクロブロックの個数に等しくなるという条件を満足
した状態で、前記の両端部に位置する各1つのスライス
をそれぞれ構成する横方向に連続配置させるマクロブロ
ックの個数を、画面毎にそれぞれ異なるように定めるよ
うにする手段を設けてなる早送り再生時にも良好な画像
を再生できる圧縮画像データの発生装置、ならびに(縦
m画素×横n画素)のブロックサイズを有するマクロブ
ロックの1個以上のものを用いて順次のスライスを構成
させ、前記のスライス毎に可変長符号の復号開始が可能
なようにするための情報ビットを付加した態様のデータ
列により記録再生用の圧縮画像データ列を構成させる場
合に、画面の横方向に順次に配列されるスライスとし
て、ランダムに選定された個数のマクロブロックが横方
向に連続配置された構成態様のものとする手段を設けて
なる早送り再生時にも良好な画像を再生できる圧縮画像
データの発生装置を提供する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の早送り再生時にも良好な画像を再生できる圧縮画像デ
ータの発生装置の具体的な内容を詳細に説明する。図1
は本発明の早送り再生時にも良好な画像を再生できる圧
縮画像データの発生装置の構成例を示すブロック図であ
り、また、図2及び図3は図1に示す本発明の早送り再
生時にも良好な画像を再生できる圧縮画像データの発生
装置におけるスライス構成部13と、2進カウンタ50
とからなる構成部分の別態様の構成部分を示すブロック
図である。図1に示す早送り再生時にも良好な画像を再
生できる圧縮画像データの発生装置において、1はデジ
タル信号形態の輝度信号Y(輝度情報Y)の入力端子、
2はデジタル信号形態の色差信号Cr(色差情報Cr)
の入力端子、3はデジタル信号形態の色差信号Cb(色
差情報Cb)の入力端子であり、また、4はフレーム切
換え信号の入力端子、5は記録データ(記録されるべき
圧縮画像データ)の出力端子である。
【0025】前記した入力端子1を介して画面並べかえ
部6に供給されたデジタル信号形態の輝度信号Yは、画
面並べかえ部6においてピクチャタイプI,P,Bに合
わせて画面の並べかえが行なわれてから、DCT部9に
供給されてDCT部9において離散コサイン変換され
る。そして、前記のDCT部9から出力されたDCT符
号化係数はマクロブロック構成部12に供給される。ま
た、前記した入力端子2を介して画面並べかえ部7に供
給されたデジタル信号形態の色差信号Crは、画面並べ
かえ部7においてピクチャタイプI,P,Bに合わせて
画面の並べかえが行なわれてから、DCT部10に供給
されてDCT部10において離散コサイン変換される。
そして、前記のDCT部10から出力されたDCT符号
化係数はマクロブロック構成部12に供給される。
【0026】さらに、前記した入力端子3を介して画面
並べかえ部8に供給されたデジタル信号形態の色差信号
Cbは、画面並べかえ部8においてピクチャタイプI,
P,Bに合わせて画面の並べかえが行なわれてから、D
CT部11に供給されてDCT部11において離散コサ
イン変換される。そして、前記のDCT部11から出力
されたDCT符号化係数はマクロブロック構成部12に
供給される。前記のマクロブロック構成部12では、前
記した各DCT部9〜11から与えられた各DCT符号
化係数を用いて、所定のブロックサイズ(縦m画素×横
n画素)のマクロブロックを構成させる。
【0027】マクロブロック構成部12から出力された
順次のマクロブロックは、スライス構成部13の入力端
子13aに与えられる。前記のスライス構成部13は、
端子13bに供給されている2進カウンタ50からの計
数出力「0」「1」…に応じて、それぞれ予め定められ
た構成形態のスライスが出力端子13cから出力されて
量子化部14に供給されるようにする。そして、前記の
2進カウンタ50は、フレーム切換え信号の入力端子4
を介して供給されたフレームの切換え信号を計数して、
計数値「0」「1」「0」「1」…を出力している。
【0028】前記したスライス構成部13の出力端子1
3cから量子化部14に供給される順次の1フレーム毎
のスライスの構成態様は、n番目のフレームについて
は、例えば図4の(a)に例示されているように、(横
15個×縦30個)のスライスによって1フレームが構
成されている状態にされ、また、(n+1番目)のフレ
ームについては例えば図4の(b)に例示されているよ
うに、(横9個×縦30個)のスライスによって1フレ
ームが構成されている状態にされる、というように、順
次の1フレーム毎のスライスの構成態様が変化される。
すなわち、n番目のフレームでは、3個のマクロブロッ
クでスライスが構成されており、また、(n+1番目)
のフレームでは、5個のマクロブロックでスライスが構
成されている。
【0029】前記のように、順次の1フレーム毎にスラ
イスの構成態様が変化している圧縮画像データは、量子
化部14で量子化された後に、可変長符号化部15で可
変長符号化されてから、バッファメモリ16に蓄積され
る。ところでマクロブロック符号化情報と量子化DCT
係数は、それぞれ可変長符号により符号化されて発生符
号量が可変となるから、固定ビットレートとする場合に
は一定のビットレートに保持するための機構が必要にな
るが、前記の出力バッファメモリ16の蓄積量をレート
制御部17で監視し、ターゲットビットレートに合わせ
た量子化制御を行なって固定ビットレートとする。そし
て前記のバッファメモリ16からからシンクブロック構
成部18に供給された圧縮画像データは、シンクブロッ
ク構成部18において所定構成のシンクブロックに分割
されて記録データとして出力端子5に出力される。前記
の出力端子5から出力された記録データは、周知のよう
にオーディオデータと多重化され、図示されていない誤
り訂正符号化部において誤り訂正のパリティが付加され
た後に記録変調され、記録媒体(磁気テープ)に記録さ
れる。
【0030】前記したように、順次の1フレーム毎のス
ライスの構成態様が、n番目のフレームでは図4の
(a)に例示してあるように、すべてのスライスが例え
ば3個のマクロブロックでスライスが構成されており、
また、(n+1番目)のフレームでは図4の(b)に例
示してあるように、すべてのスライスが例えば5個のマ
クロブロックでスライスが構成されている、というよう
にされている場合に、前記の各1フレームのビットスト
リームが、磁気テープTの4本の記録跡に、64×4個
のシンクブロックとして記録させた状態で、記録時にお
ける磁気テープTの走行速度に比べて、再生時の磁気テ
ープの走行速度を早くしてVTRに早送り再生動作を行
なわせたときには、回転磁気ヘッドの回転軌跡は、図1
3中の矢印bに例示してあるように、磁気テープTの記
録跡Tr1,Tr2…に交叉しているものになるが、図5
の(a),(b)中でハッチングを施してある領域が比
較的頻繁に更新されることになる。
【0031】すなわち、前記した図5の(a)は図4の
(a)に示されているように、1フレームを構成してい
る全部のスライスが、3個ずつのマクロブロックで構成
されているn番目のフレームであり、また、図5の
(b)は図4の(b)に示されているように、1フレー
ムを構成している全部のスライスが、5個ずつのマクロ
ブロックで構成されている(n+1番目)のフレームで
あるが、前記した図5の(a),(b)に示されている
各フレーム中においてハッチングが施されている領域の
フレーム中の位置には差があるために、VTRが早送り
再生動作を行なった状態で、図5の(a),(b)中で
ハッチングを施してある領域が比較的頻繁に更新される
とした場合には、画面の多くの領域が略々等しい頻度で
更新されることになる。なお、GOPを構成しているピ
クチャの数が2以上で、Pピクチャ、BピクチャもGO
Pに含まれている場合には、前記した2進カウンタ50
のカウントアップはIピクチャ毎に行なわれるようにす
る。
【0032】次に、図1を参照して既述した本発明の早
送り再生時にも良好な画像を再生できる圧縮画像データ
の発生装置におけるスライス構成部13と、2進カウン
タ50とからなる構成部分における2進カウンタ50
を、3進カウンタ19に変更した構成態様とされている
図2に示す本発明の早送り再生時にも良好な画像を再生
できる圧縮画像データの発生装置について説明する。マ
クロブロック構成部12から出力された順次のマクロブ
ロックが、スライス構成部13の入力端子13aに与え
られているスライス構成部13は、端子13bに供給さ
れている3進カウンタ19からの計数出力「0」「1」
「2」「0」「1」「2」…に応じて、それぞれ予め定
められた構成形態のスライスが出力端子13cから出力
されて量子化部14に供給されるようにする。そして、
前記の3進カウンタ50は、フレーム切換え信号の入力
端子4を介して供給されたフレームの切換え信号を計数
して、計数値「0」「1」「2」「0」「1」「2」…
を出力している。
【0033】前記したスライス構成部13の出力端子1
3cから量子化部14に供給される順次の1フレーム毎
のスライスの構成態様は、n番目のフレームについて
は、例えば図6の(a)に例示されているように、1フ
レームを構成している(横15個×縦30個)の全部の
スライスが、すべて3個のマクロブロックによって構成
されている状態とされており、また(n+1番目)のフ
レームについては、例えば図6の(b)に例示されてい
るように、1フレームを構成している(横15個×縦3
0個)のスライスの内で、画面の両側のスライス[図6
の(b)における#1の縦列に属するスライスと、図6
の(b)における#15の縦列に属するスライス]を除
くスライスは、すべて3個のマクロブロックによって構
成されている状態とされているが、画面の左端のスライ
ス[図6の(b)における#1の縦列に属するスライ
ス]は2個のマクロブロックによって構成されている状
態とされており、また画面の右端のスライス[図6の
(b)における#15の縦列に属するスライス]は4個
のマクロブロックによって構成されている状態とされて
いる。
【0034】さらに、(n+2番目)のフレームについ
ては例えば図6の(c)に例示されているように、1フ
レームを構成している(横15個×縦30個)のスライ
スの内で、画面の両側のスライス[図6の(c)におけ
る#1の縦列に属するスライスと、図6の(c)におけ
る#15の縦列に属するスライス]を除くスライスは、
すべて3個のマクロブロックによって構成されている状
態とされているが、画面の左端のスライス[図6の
(c)における#1の縦列に属するスライス]は4個の
マクロブロックによって構成されている状態とされてお
り、また画面の右端のスライス[図6の(c)における
#15の縦列に属するスライス]は2個のマクロブロッ
クによって構成されている状態とされている。
【0035】すなわち、図6の(a)〜(c)に示され
ている順次の各フレームにおけるスライスの構成態様
は、画面の横方向に順次に配列される所定個数のスライ
スは、予め定められた個数(図6の例では3個)のマク
ロブロックが横方向に連続配置された構成態様のものが
使用されることを原則とし、画面の両端部に位置する各
1つのスライス[図6の(b),(c)における#1の
縦列に属するスライスと、図6の(b),(c)におけ
る#15の縦列に属するスライス]についてだけ例外的
に、前記の両端部に位置する各1つのスライスにおける
横方向に連続配置されるマクロブロックの合計個数が、
前記の原則に基づいて構成されたスライスにおける前記
した予め定められたマクロブロックの個数の2倍(図6
の例では6個)に等しくなるという条件を満足した状態
で、前記の両端部に位置する各1つのスライスをそれぞ
れ構成する横方向に連続配置させるマクロブロックの個
数が、画面毎にそれぞれ異なるように定められている。
【0036】前記のように、順次の1フレーム毎にスラ
イスの構成態様が変化している圧縮画像データは、図1
中に示されている量子化部14で量子化された後に、可
変長符号化部15で可変長符号化されてから、バッファ
メモリ16に蓄積される。ところでマクロブロック符号
化情報と量子化DCT係数は、それぞれ可変長符号によ
り符号化されて発生符号量が可変となるから、固定ビッ
トレートとする場合には一定のビットレートに保持する
ための機構が必要になるが、前記の出力バッファメモリ
16の蓄積量をレート制御部17で監視し、ターゲット
ビットレートに合わせた量子化制御を行なって固定ビッ
トレートとする。そして前記のバッファメモリ16から
シンクブロック構成部18に供給された圧縮画像データ
は、シンクブロック構成部18において所定構成のシン
クブロックに分割されて記録データとして出力端子5に
出力される。前記の出力端子5から出力された記録デー
タは、周知のようにオーディオデータと多重化され、図
示されていない誤り訂正符号化部において誤り訂正のパ
リティが付加された後に記録変調され、記録媒体(磁気
テープ)に記録される。
【0037】前記したように、順次の1フレーム毎のス
ライスの構成態様が、n番目のフレームについては図6
の(a)に例示してあるようなものとされ、また、(n
+1番目)のフレームについては、例えば図6の(b)
に例示してあるようなものとされ、さらに、(n+2番
目)のフレームについては例えば図6の(c)に例示し
てあるようなものとされていることにより、前記の順次
の各1フレームのビットストリームが、磁気テープTの
4本の記録跡に、64×4個のシンクブロックとして記
録させた状態で、記録時における磁気テープTの走行速
度に比べて、再生時の磁気テープの走行速度を早くして
VTRに早送り再生動作を行なわせたときには、回転磁
気ヘッドの回転軌跡は、図13中の矢印bに例示してあ
るように、磁気テープTの記録跡Tr1,Tr2…に交叉
しているものになるが、図7の(a)〜(c)中におい
てハッチングを施してある領域が比較的頻繁に更新され
ることになる。
【0038】すなわち、前記した図7の(a)に示すフ
レームのスライス構成は図6の(a)に示されているス
ライス構成と同じであり、また、図7の(b)に示すフ
レームのスライス構成は図6の(b)に示されているス
ライス構成と同じであり、さらに図7の(c)に示すフ
レームのスライス構成は図6の(c)に示されているス
ライス構成と同じであるが、前記した図7の(a)〜
(c)に示されている各フレーム中においてハッチング
が施されている領域のフレーム中の位置には差があるた
めに、VTRが早送り再生動作を行なった状態で、図7
の(a)〜(c)中でハッチングを施してある領域が比
較的頻繁に更新されるとした場合には、画面の多くの領
域が略々等しい頻度で更新されることになる。
【0039】次に、図1を参照して既述した本発明の早
送り再生時にも良好な画像を再生できる圧縮画像データ
の発生装置におけるスライス構成部13と、2進カウン
タ50とからなる構成部分における2進カウンタ50
を、M系列信号発生部20とマクロブロック数変換部2
1とに変更した構成態様とされている図3に示す本発明
の早送り再生時にも良好な画像を再生できる圧縮画像デ
ータの発生装置について説明する。マクロブロック構成
部12から出力された順次のマクロブロックが、スライ
ス構成部13の入力端子13aに与えられているスライ
ス構成部13では、端子13bに供給されているマクロ
ブロック数変換部21からの出力信号に従って決定され
たマクロブロックの個数を有する順次のスライスを出力
端子13cから出力させる。
【0040】前記のM系列信号発生部20とマクロブロ
ック数変換部21は、1スライスを2マクロブロック〜
5マクロブロックで構成させるものとした場合に、順次
のスライスを何個のマクロブロックで構成させるのかを
ランダムに決定する際に使用される。前記のM系列信号
発生部20とマクロブロック数変換部21は、例えば擬
似ランダム系列であるM系列信号で得られる値をマクロ
ブロック数変換部21で4で割った余りを求め、さらに
2を加えた値を該当スライスのマクロブロック数とす
る。なお、画面の右端については、1行の45個のマク
ロブロックの内の余りの1〜5個のマクロブロックでス
ライスを構成する。
【0041】図8の(a),(b)は、前記のようにし
て得られるスライスの構成例を順次のフレームについて
例示したものであり、図8における順次のスライスを構
成しているマクロブロック数は、スライス毎に変化して
いる。すなわち、図1を参照して既述した本発明の早送
り再生時にも良好な画像を再生できる圧縮画像データの
発生装置におけるスライス構成部13の動作を、M系列
信号発生部20とマクロブロック数変換部21とからな
る構成部分の出力信号によって制御するようにした早送
り再生時にも良好な画像を再生できる圧縮画像データの
発生装置で、(縦m画素×横n画素)のブロックサイズ
を有するマクロブロックの1個以上のものを用いて順次
のスライスを構成させ、前記のスライス毎に可変長符号
の復号開始が可能なようにするための情報ビットを付加
した態様のデータ列により記録再生用の圧縮画像データ
列を構成させる場合に、画面の横方向に順次に配列され
るスライスとして、ランダムに選定された個数のマクロ
ブロックが横方向に連続配置された構成態様のものにで
きるのである。
【0042】前記のように、順次の1フレーム毎にスラ
イスの構成態様が変化している圧縮画像データは、図1
中に示されている量子化部14で量子化された後に、可
変長符号化部15で可変長符号化されてから、バッファ
メモリ16に蓄積される。ところでマクロブロック符号
化情報と量子化DCT係数は、それぞれ可変長符号によ
り符号化されて発生符号量が可変となるから、固定ビッ
トレートとする場合には一定のビットレートに保持する
ための機構が必要になるが、前記の出力バッファメモリ
16の蓄積量をレート制御部17で監視し、ターゲット
ビットレートに合わせた量子化制御を行なって固定ビッ
トレートとする。そして前記のバッファメモリ16から
からシンクブロック構成部18に供給された圧縮画像デ
ータは、シンクブロック構成部18において所定構成の
シンクブロックに分割されて記録データとして出力端子
5に出力される。前記の出力端子5から出力された記録
データは、周知のようにオーディオデータと多重化さ
れ、図示されていない誤り訂正符号化部において誤り訂
正のパリティが付加された後に記録変調され、記録媒体
(磁気テープ)に記録される。
【0043】前述のようにスライス構成部13の出力端
子13cから量子化部14に供給される順次の1フレー
ム毎のスライスの構成態様は、画面の横方向に順次に配
列されるスライスが、ランダムに選定された個数のマク
ロブロックが横方向に連続配置された構成態様のものと
されているから、順次の各1フレームのビットストリー
ムが、磁気テープTの4本の記録跡に、64×4個のシ
ンクブロックとして記録させた状態で、記録時における
磁気テープTの走行速度に比べて、再生時の磁気テープ
の走行速度を早くしてVTRに早送り再生動作を行なわ
せたときには、回転磁気ヘッドの回転軌跡は、図13中
の矢印bに例示してあるように、磁気テープTの記録跡
Tr1,Tr2…に交叉しているものになるが、図9の
(a),(b)中においてハッチングを施してある領域
が比較的頻繁に更新されることになる。
【0044】すなわち、前記した図9の(a)に示すフ
レームのスライス構成は図8の(a)に示されているス
ライス構成と同じであり、また、図9の(b)に示すフ
レームのスライス構成は図8の(b)に示されているス
ライス構成と同じであるが、前記した図9の(a),
(b)に示されている各フレーム中においてハッチング
が施されている領域のフレーム中の位置には差があるた
めに、VTRが早送り再生動作を行なった状態で、図9
の(a),(b)中でハッチングを施してある領域が比
較的頻繁に更新されるとした場合には、画面の多くの領
域が略々等しい頻度で更新されることになる。
【0045】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の早送り再生時にも良好な画像を再生で
きる圧縮画像データの発生装置では、順次の1フレーム
毎のスライスの構成態様を変化させるようにしたことに
より、各フレーム中において再生される領域のフレーム
中の位置には差があるために、記録時における磁気テー
プTの走行速度に比べて、再生時の磁気テープの走行速
度を早くしてVTRに早送り再生動作を行なわせたとき
にも、画面の多くの領域が略々等しい頻度で更新される
ことになるために、早送り再生時にも良好な画像を再生
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の早送り再生時にも良好な画像を再生で
きる圧縮画像データの発生装置の構成例を示すブロック
図である。
【図2】図1に示す本発明の早送り再生時にも良好な画
像を再生できる圧縮画像データの発生装置における一部
の構成部分の別態様の構成部分を示すブロック図であ
る。
【図3】図1に示す本発明の早送り再生時にも良好な画
像を再生できる圧縮画像データの発生装置における一部
の構成部分の別態様の構成部分を示すブロック図であ
る。
【図4】スライスの構成態様を示す図である。
【図5】スライスの構成態様を示す図である。
【図6】スライスの構成態様を示す図である。
【図7】スライスの構成態様を示す図である。
【図8】スライスの構成態様を示す図である。
【図9】スライスの構成態様を示す図である。
【図10】マクロブロックの構成態様を示す図である。
【図11】スライスの構成態様を示す図である。
【図12】シンクブロック列の構成態様を示す図であ
る。
【図13】磁気テープから早送り再生を行なっている状
態の説明図である。
【図14】スライスの構成態様を示す図である。
【図15】復号器の構成例を示すブロック図である。
【図16】符号化器の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜4…入力端子、5…出力端子、6〜8,36…画面
並べかえ部、9〜11,38…DCT部、12…マクロ
ブロック構成部、13…スライス構成部、14,39…
量子化部、15,40…可変長符号化部、16,23,
41…バッファメモリ、17,42…レート制御部、1
8…シンクブロック構成部、19…3進カウンタ、20
…M系列信号発生部、21…マクロブロック数変換部、
24…可変長復号化部、25,43…逆量子化部、28
…画像メモリ、29,47…動き補償予測部、30,3
5…フォーマット変換部、50…2進カウンタ、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (縦m画素×横n画素)のブロックサイ
    ズを有するマクロブロックの1個以上のものを用いて順
    次のスライスを構成させ、前記のスライス毎に可変長符
    号の復号開始が可能なようにするための情報ビットを付
    加した態様のデータ列により記録再生用の圧縮画像デー
    タ列を構成させる場合に、画面毎にスライスの構成態様
    を変化させる手段を設けてなる早送り再生時にも良好な
    画像を再生できる圧縮画像データの発生装置。
  2. 【請求項2】 (縦m画素×横n画素)のブロックサイ
    ズを有するマクロブロックの1個以上のものを用いて順
    次のスライスを構成させ、前記のスライス毎に可変長符
    号の復号開始が可能なようにするための情報ビットを付
    加した態様のデータ列により記録再生用の圧縮画像デー
    タ列を構成させる場合に、画面の横方向に順次に配列さ
    れる所定個数のスライスは、予め定められた個数のマク
    ロブロックが横方向に連続配置された構成態様のものが
    使用されることを原則とし、画面の両端部に位置する各
    1つのスライスについてだけ例外的に、前記の両端部に
    位置する各1つのスライスにおける横方向に連続配置さ
    れるマクロブロックの合計個数が、前記の原則に基づい
    て構成されたスライスにおける前記した予め定められた
    マクロブロックの個数に等しくなるという条件を満足し
    た状態で、前記の両端部に位置する各1つのスライスを
    それぞれ構成する横方向に連続配置させるマクロブロッ
    クの個数を、画面毎にそれぞれ異なるように定めるよう
    にする手段を設けてなる早送り再生時にも良好な画像を
    再生できる圧縮画像データの発生装置。
  3. 【請求項3】 (縦m画素×横n画素)のブロックサイ
    ズを有するマクロブロックの1個以上のものを用いて順
    次のスライスを構成させ、前記のスライス毎に可変長符
    号の復号開始が可能なようにするための情報ビットを付
    加した態様のデータ列により記録再生用の圧縮画像デー
    タ列を構成させる場合に、画面の横方向に順次に配列さ
    れるスライスとして、ランダムに選定された個数のマク
    ロブロックが横方向に連続配置された構成態様のものと
    する手段を設けてなる早送り再生時にも良好な画像を再
    生できる圧縮画像データの発生装置。
JP8140971A 1996-05-10 1996-05-10 早送り再生時にも良好な画像を再生できる圧縮画像データの発生装置 Pending JPH09307856A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6549724B2 (en) 1997-10-31 2003-04-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image coding method, decoding apparatus, and computer program implementing a display cycle identifier
CN103428486A (zh) * 2012-05-24 2013-12-04 富士通株式会社 图像压缩方法和装置

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