JPH09306691A - 避雷装置 - Google Patents

避雷装置

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JPH09306691A
JPH09306691A JP12121696A JP12121696A JPH09306691A JP H09306691 A JPH09306691 A JP H09306691A JP 12121696 A JP12121696 A JP 12121696A JP 12121696 A JP12121696 A JP 12121696A JP H09306691 A JPH09306691 A JP H09306691A
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JP
Japan
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lightning
thundercloud
building
laser light
light irradiation
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Application number
JP12121696A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Ueda
一孝 上田
Kenji Shinohara
憲二 篠原
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】雷電流が大電流とならないうちに意図的に落雷
を発生させ、各機器に影響を与えないための避雷装置を
提供する。 【解決手段】雷雲1を観測する雷雲観測装置7と、この
雷雲観測装置7に接続した雷雲位置演算器8およびレー
ザ光照射装置10の制御装置9を備えている。レーザ光照
射装置10は保護対象建築構造物3とは別棟に設けた誘雷
棟16に取付けられる。誘雷棟16の屋上にはレーザ光照射
装置10と、その旋回装置13を旋回走行させる設置用台14
および移動用レール12が設けられている。このようにし
て保護対象建築構造物3とは別棟に設置した誘雷棟16に
雷電流2を流すことができるため、保護対象建築構造物
3内の機器を雷から保護できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接地している保護
対象建築物内の機器等に雷電流が流れてトラブルが発生
しないように保護するための避雷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に建築構造物には避雷装置が設置さ
れているが、この避雷装置は図2に示すように保護対象
建築構造物3の建屋屋上に設置される避雷針4と、落雷
の際に避雷針4からの雷電流を接地極に流すために、避
雷針4と接地極6を結ぶ引き下げ導体5から構成されて
いる。
【0003】すなわち、従来の避雷装置は落雷の際、雷
雲1で発生した雷電流2を保護対象建築構造物3に設置
した避雷針4に流し、避雷針4に接続した引き下げ導体
5を通して地中の接地極6に流すように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の避雷装置におい
ては、雷雲1から落雷が発生した際、雷電流2は非常に
大きな電流であるため、接地極6には非常に大きな電流
が流れ、接地極6に接続された保護対象建築構造物3内
の各種機器に悪影響を及ぼす課題がある。
【0005】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、落雷の際の雷電流を大地に安全に逃がすとい
う目的を失うことなく、接地系の電位上昇が機器への影
響を及ぼさない程度の雷電流が大電流とならないうち
に、意図的に落雷を発生させて、雷雲がもっている電気
を別の場所に逃がして各種機器に影響を与えないように
保護するための避雷装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明においては、雷雲を観測する観測装置
と、雷雲が発生した際に雷雲の位置を演算する装置と、
雷雲からの雷電流を流すレーザ光を発生させるレーザ光
照射装置と、検出した雷雲の方向にレーザ光照射装置を
向ける制御装置と、保護対象の建築構造物に雷電流が流
れないように別棟に設置する誘雷棟と、誘雷等に設置さ
れた誘雷針と、誘雷棟に設置された誘雷針に流れ込んだ
雷電流を流す引き下げ導体と、雷電流を逃がすために設
けた誘雷棟用接地極からなることを特徴とする。
【0007】請求項2の発明においては、雷雲の位置,
方向,高度によってレーザ光照射装置の設置位置,設置
高さ,レーザ光の照射角度を制御できることを特徴とす
る請求項1のレーザ光照射装置の制御装置を備えたこと
を特徴とする。
【0008】請求項3の発明においては、レーザ光照射
装置の制御装置の制御によりレーザ光照射装置の設置位
置,設置高さ,設置角度を可変するためにレーザ光照射
装置が移動するための移動用レールとレーザ光照射装置
が旋回するための旋回装置と、レーザ光照射装置の設置
高さを任意の高さに設定するための伸縮可能な設置用台
を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項4の発明においては、前記誘雷棟の
屋上または屋根に移動用レールを設置し、この移動用レ
ール上に絶縁物を介して前記設置用台を設けてなること
を特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1により本発明に係る誘雷装置
の実施の形態を説明する。図1中図2と同一部分には同
一符号を付しており、本実施の形態では保護対象建築構
造物3と別棟に誘雷棟16を設け、この誘雷棟16の屋上に
移動用レール12を敷設し、この移動用レール12に絶縁物
15を介して設置用台14を走行自在に設ける。設置用台14
には旋回装置13が取付けられ、この旋回装置13には雷雲
1に向けてレーザ光11を照射するレーザ光照射装置10が
取付けられている。
【0011】旋回装置13にはレーザ光照射装置10の制御
装置9が接続しており、この制御装置9に雷雲位置演算
器8および雷雲観測装置7が接続している。誘雷棟16に
は誘雷計17,誘雷棟用引き下げ導体18が設けられてお
り、誘雷棟用引き下げ導体18は誘雷棟用設置極19に接続
している。
【0012】つぎに請求項1に対応する発明の実施の形
態を説明する。図1において、上空の雷雲1の状態を雷
雲観測装置7により観測しており、雷雲1が発生した際
に雷雲の位置,高度を雷雲位置演算器8で算出する。算
出された雷雲1の位置,高度等のデータは、レーザ光照
射装置制御装置9へ伝送され、この制御装置9は伝送デ
ータに基づき、誘雷棟16に設置されたレーザ光照射装置
10の設置位置,方向,角度を設定し、設置位置,方向,
角度が設定されたレーザ光照射装置10から雷雲1に向け
てレーザ光11を照射する。
【0013】レーザ光は導電性を有するため、雷雲1に
向けて照射されたレーザ光11には雷電流6を流すことが
できる。そのため、雷電流6は誘雷針17,誘雷棟用引き
下げ導体18を通り誘雷棟用接地極19に導かれる。レーザ
光照射装置10は絶縁物15により絶縁されているため、雷
電流6がレーザ光照射装置10に流れることはない。
【0014】つぎに、請求項2に対応する発明の実施の
形態を説明する。図1に示すレーザ光照射装置制御装置
9は、請求項1においてレーザ光照射装置10を誘雷に最
適な位置,高さ,向きに設置するように制御する機能を
もつ制御装置で、雷雲位置演算器8で算出された雷雲1
の位置,高度等のデータにより、雷雲1と誘雷針17の先
端部を結ぶ直線上にレーザ光が照射されるようにレーザ
光照射装置10の設置位置,設置高さ,設置角度を制御す
る。
【0015】つぎに、請求項3に対応する発明の実施の
形態を説明する。図1に示すレーザ光照射装置10は、請
求項1においてレーザ光照射装置制御装置9の指示に基
づき、移動用レール12上を移動し、旋回装置13で雷雲の
方向を向き、伸縮自在の設置用台14を伸縮させ、レーザ
光照射装置10の角度を変えることにより雷雲1と誘雷針
17を結ぶ直線上にレーザ光が照射されるように設定され
る。なお、設置用台14はレーザ光照射装置10の設置高さ
を任意の高さに設定できるように伸縮自在となってい
る。
【0016】つぎに、請求項4に対応する発明の実施の
形態を説明する。誘雷棟16の屋上または屋根に移動用レ
ール12を円環状に敷設し、この移動用レール12上に走行
自在に設置用台14を絶縁物を介して載置する。設置用台
14には旋回装置13が取付けられ、この旋回装置13にレー
ザ光照射装置10を取付けている。したがって、本実施の
形態によればレーザ光照射装置10が誘雷棟16の屋上また
は屋根に設置されているため、レーザ光11を雷雲1に適
確に照射することが容易となり、迅速かつ確実に避雷す
ることができる。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、落雷が生じる
以前に雷雲に向けてレーザ光を照射することにより、雷
電流とならないうちに大地に逃がすことができ、また、
保護対象の建築構造物とは別の場所に雷電流を逃がすこ
とができるため、保護対象建築構造物内の各機器に悪影
響を及ぼす恐れがなくなる。
【0018】請求項2の発明によれば、レーザ光を雷雲
に向けて正確かつ速やかに照射することができるため、
雷雲が持つ雷電流が大電流とならないうちに速やかに雷
電流を大地に誘導できる。
【0019】請求項3の発明によれば、雷雲発生時に正
確かつ速やかに雷雲に向けてレーザ光を照射することが
できるだけでなく、いかなる位置,高度の雷雲に対して
も対応することができるので、保護対象建築物を確実に
保護することができる。
【0020】請求項4の発明によれば、誘雷棟の屋上ま
たは屋根に移動用レールを設けてレーザ光照射装置を設
置することにより雷雲へのレーザ光の照射を迅速かつ確
実に避雷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る避雷装置の実施の形態を一部ブロ
ックで示す構成図。
【図2】従来の避雷装置を示す構成図。
【符号の説明】
1…雷雲、2…雷電流、3…保護対象建築構造物、4…
避雷針、5…引き下げ導体、6…接地極、7…雷雲観測
装置、8…雷雲位置演算器、9…レーザ光照射装置制御
装置、10…レーザ光照射装置、11…レーザ光、12…移動
用レール、13…旋回装置、14…設置用台、15…絶縁物、
16…誘雷棟、17…誘雷針、18…誘雷棟用引き下げ導体、
19…誘雷棟用接地極。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護対象建築構造物と、この保護対象建
    築構造物とは別棟に設置された誘雷棟と、この誘雷棟に
    設置された誘雷計と、この誘雷計に流れ込んだ雷電流を
    逃す引き下げ導体と、前記雷電流を逃すための誘雷棟用
    接地極と、前記誘雷棟に設けたレーザ光照射装置と、こ
    のレーザ光照射装置を雷雲の方向に向ける制御装置と、
    前記雷雲を観測する雷雲観測装置と、前記雷雲が発生し
    た際にその雷雲の位置を演算する演算装置とを具備した
    ことを特徴とする避雷装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は前記演算装置によって検
    出された前記雷雲の位置,高度によって前記レーザ光照
    射装置の設定位置,設置高さ,設置角度を制御する機構
    を有することを特徴とする請求項1記載の避雷装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光照射装置は旋回装置に取付
    けられ、前記旋回装置は伸縮自在の設置用台に取付けら
    れてなることを特徴とする請求項1記載の避雷装置。
  4. 【請求項4】 前記誘雷棟の屋上または屋根に移動用レ
    ールを設置し、この移動用レール上に絶縁物を介して前
    記設置用台を設けてなることを特徴とする請求項1記載
    の避雷装置。
JP12121696A 1996-05-16 1996-05-16 避雷装置 Pending JPH09306691A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006324184A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Central Res Inst Of Electric Power Ind レーザーによる放電誘導方法および装置
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CN105470817A (zh) * 2016-01-14 2016-04-06 武汉黉门电工科技有限公司 一种电场感知自动升降避雷针

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