JPH09305322A - 記憶装置 - Google Patents

記憶装置

Info

Publication number
JPH09305322A
JPH09305322A JP11868696A JP11868696A JPH09305322A JP H09305322 A JPH09305322 A JP H09305322A JP 11868696 A JP11868696 A JP 11868696A JP 11868696 A JP11868696 A JP 11868696A JP H09305322 A JPH09305322 A JP H09305322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage device
data
prefetch
sequential read
read
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11868696A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Nagata
幸司 永田
Akira Yamamoto
山本  彰
Toshiaki Tsuboi
俊明 坪井
Masaaki Kobayashi
正明 小林
Kenji Muraoka
健司 村岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Microcomputer System Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Microcomputer System Ltd
Priority to JP11868696A priority Critical patent/JPH09305322A/ja
Publication of JPH09305322A publication Critical patent/JPH09305322A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のシーケンシャルリード要求の各々に対
して多重に先読み処理を実施し、スループット向上を図
る。 【解決手段】 複数の上位装置101に接続される記憶
装置102は、下位の記憶装置108と、バッファメモ
リ106と、これらを制御する制御部104とを含み、
制御部104は、複数の上位装置101から並行して発
行される複数のシーケンシャルリード要求の各々に対応
した多重の先読み処理を管理する先読み管理テーブル2
00を備え、制御部104は上位装置101から到来す
るコマンドから、先読み管理テーブル200を使用し
て、複数の先読み処理の制御を行い、下位の記憶装置1
08の複数の領域のデータをバッファメモリ106に転
送する処理を多重に行い、転送された領域のデータに対
するシーケンシャルリードが発生した場合、バッファメ
モリ106から直接、上位装置101へデータを転送す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ装置
または制御装置等の情報処理機器に接続される記憶装置
に係わり、特に高速なデータ転送能力を要求される記憶
装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、磁気ディスクや光ディスク、
光磁気ディスク等のディスク媒体を備えた記憶装置にお
いては、シーケンシャルリード(順次リード)の高速化
のためにディスク媒体よりも高速なアクセスが可能な半
導体メモリ等からなるバッファメモリを設け、先読みを
行うことが一般的である。すなわち、ディスク媒体の回
転待ちやシーク動作等の機械的な動作に起因してデータ
アクセス速度の低速な記憶装置のデータを上位装置から
の要求に先立ってバッファメモリに転送しておくこと
(先読み)によって、上位装置からのアクセス要求(コ
マンド)を高速なバッファメモリとのアクセスのみで済
ませることができ、高速に処理することが可能となる。
【0003】このような先読み処理として従来の記憶装
置では、前回のリードコマンドでアクセスされた領域に
引き続く領域のデータを必ず先読みしたり、数回連続し
た領域に対するリードが来た場合に先読みを開始したり
していた。
【0004】たとえば、特開平6−332629号公報
には、シーケンシャルリード(連続したアドレスのリー
ドの集まり)のアクセスとランダムリードのアクセスが
混在する場合の統計的な処理による性能向上方法につい
て述べられている。具体的には、連続したアドレスへの
アクセス時にはFIFO方式の先読みを行い、アクセス
アドレスが近接するランダムアクセスに対してはデータ
バッファ上の先読みデータを継続的に保持し、アクセス
アドレスが離れているランダムアクセスに対してはデー
タバッファへの先読みを停止する、というものである。
この方法では、先読みのアドレスから離れたアドレスへ
のランダムリードのアクセスの場合、先読みを停止する
ため、ランダムリードのアクセス応答時間を向上するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例にあって
は、上位装置から記憶装置上の複数領域に対するシーケ
ンシャルリードが発生した場合、1つのシーケンシャル
リードを認識したあとにランダムリードや次のシーケン
シャルリードを認識すると前のシーケンシャルリードに
対する先読みを解除してしまう。このため上位装置から
の複数領域に対するシーケンシャルリードに対してはバ
ッファメモリ上に先読みデータが存在せず、低速な記憶
装置からその都度データをリードする必要があり、バッ
ファメモリへの先読み処理によるデータアクセスの高速
化、すなわちスループット(単位時間当たりのデータ転
送量)の向上を実現できない、という技術的課題があ
る。
【0006】近年では、たとえば、記憶装置のディスク
媒体に映画等の動画や音声データを格納しておき、複数
の上位装置から並行してランダムに発生するアクセス要
求に呼応して、個々の連続データの任意の位置からのシ
ーケンシャルリードを多重に実行する、いわゆるビデオ
・オン・デマンド(VOD)システムが考えられている
が、上述のような従来の技術では、このようなVODシ
ステムにおける多重なシーケンシャルリードにおける性
能向上は困難である。
【0007】本発明の目的は、記憶手段上の複数の領域
の各々に対して並行して発生するシーケンシャルアクセ
スにおけるスループットを確実に向上させることが可能
な記憶装置を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、上位装置側の負荷を
増加させることなく、記憶手段上の複数の領域の各々に
対して並行して発生するシーケンシャルアクセスにおけ
るスループットを確実に向上させることが可能な記憶装
置を提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、記憶手段上の
複数の領域の各々に対して並行して発生するシーケンシ
ャルアクセスにおけるスループットを向上させること
と、バッファメモリの効率的な利用とを両立させること
が可能な記憶装置を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、記憶手段に格
納された動画や音声等のデータに対して並行して発生す
る複数のシーケンシャルアクセスにおけるスループット
を向上させ、ビデオ・オン・デマンド(VOD)システ
ムに装着される場合のシステムの性能向上を実現するこ
とが可能な記憶装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の記憶装置では、
上位装置から到来するコマンドからシーケンシャルリー
ドであることを判別し、複数のシーケンシャルリードの
各々に対する先読み処理を自動的に多重に実行する制御
機能を備えたものである。また、複数の先読み処理の有
効性を所望のアルゴリズムで判定し、必要性の低い先読
み動作の停止を行い、バッファメモリ等の資源利用の効
率化を図るようにした。
【0012】このために、たとえば先読みの管理テーブ
ルを設け、この管理テーブル内にコマンドがシーケンシ
ャルリードか判別するためのリードコマンドの領域の最
終アドレスを格納する複数の領域を設ける。また、先読
みを行うアドレスを格納する複数の領域、および、それ
ぞれの先読みごとに下位の記憶装置から先読みを行った
データの長さ(先読みデータ長)や前回のアクセスから
の時間(待機時間)を格納する領域を設ける。
【0013】そして、上位装置のコマンドが先読みの管
理テーブルに格納された前回のリードコマンドでアクセ
スされた領域の最終アドレスのいずれかに連続したアド
レスをアクセスするリードコマンドであるなら、先読み
を行うアドレスを記録する領域に新たに登録する。ここ
で上記の先読みを行うアドレスの領域が既に全て使用さ
れているならば、設定された条件に従って消去するアド
レスを選択し、新しい先読みを行うアドレスを新たに設
定する。
【0014】この消去するアドレスは、先読みの管理テ
ーブルのそれぞれの先読み処理ごとの先読みデータ長や
前回のアクセスからの経過時間(待機時間)の値と、予
め設定された所定の条件(先読みデータ長の最大値、待
機時間の最大値など)から求める。
【0015】上位装置からのコマンドの処理と並行し
て、上記の先読みのアドレスに設定された領域のデータ
を下位の記憶装置からバッファメモリへ転送する。
【0016】もし上位装置から先読みによってバッファ
メモリに転送された領域に対するリードが来た場合、バ
ッファメモリから高速に上位装置へデータを転送するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の実施の形態である記憶装
置の全体構成の一例を示す概念図である。
【0019】本実施の形態の記憶装置102は、上位装
置101からのコマンド受領、下位の記憶装置108の
制御、および先読み制御を含む記憶装置102の全体を
制御する制御部104、上位装置101または下位の記
憶装置108からのデータを一時記憶し、上位装置10
1からのコマンド受領時に低速な下位の記憶装置108
を介さずに上位装置101に高速にデータを転送するた
めのバッファメモリ106、制御部104からのリード
やライトのコマンドに従ってデータを転送し、記憶する
記憶装置108、各インターフェイス回路を通じて上位
装置101、バッファメモリ106、下位の記憶装置1
08の間のデータ転送を行うデータ転送回路105から
構成されている。
【0020】下位の記憶装置108としては、たとえ
ば、安価で小型の多数の磁気ディスクドライブにデータ
やデータ保証用のパリティデータ等を分散して格納する
ディスクアレイ(RAID)技術等を用いることができ
る。
【0021】制御部104は、複数の先読みの登録、消
去を行う先読み判定部109、上位装置101からのコ
マンドの処理を行うコマンド実行部110、先読み処理
の実行を行う先読み実行部111、複数の先読み処理の
管理を行うための情報を格納する先読み管理テーブル2
00を有する。
【0022】図2は、先読み管理テーブル200の構成
の一例を詳細に示した概念図である。先読みを行うかど
うか判定するためにリードコマンドの領域の最終アドレ
スを格納する前回の最終リードアドレス204(最大の
個数m)、先読み処理の最大多重動作数を示す先読み最
大数201、それぞれの先読み領域に対して上位装置1
01から最大でどれだけの時間リード要求が発生しなか
ったときにその領域に対する先読み処理を終結させるか
判定するための最大待機時間202、それぞれの先読み
領域に対して下位の記憶装置108から最大でどれだけ
のデータをリードしたあとにその領域に対する先読み処
理を終結させるか判定するための最大先読みデータ長2
03、それぞれの先読みを実行するために先読みを行う
領域の先頭アドレスを格納する先読みアドレス205、
最大待機時間202による先読みの終了の判定を行うた
めに各先読みごとに持つ待機時間206、最大先読みデ
ータ長203による先読みの終了の判定を行うために各
先読み処理ごとに持つ先読みデータ長207を有する。
ここで先読みアドレス205、待機時間206、先読み
データ長207のそれぞれの個数nは、先読み最大数2
01以上とし、先読みアドレス205が、通常のデータ
アクセス要求では用いられない特殊な値を持つ場合(た
とえば0xffffffffなど)、その先読みアドレ
ス205は無効(先読みが実行されていない)であるこ
とを示す。
【0023】図3は、本実施の形態の記憶装置102に
おけるコマンド実行の一例を示すフローチャートであ
る。以下、本実施の形態の記憶装置102の作用の一例
を図3のフローチャートに沿って詳細に説明する。
【0024】まず上位装置101からコマンドが発行さ
れると(ステップ301)、このコマンドを制御部10
4の先読み判定部109で受領する(ステップ30
2)。先読み判定部109では、このコマンドが現在、
先読みアドレス205に既に設定されている先読み動作
中のアドレスへのリードコマンドか、または先読み管理
テーブル200の前回の最終リードアドレス204のい
ずれかに連続するリードコマンドか判別する(ステップ
303)。もし、先読み管理テーブル200の前回の最
終リードアドレス204に連続したリードで、まだ先読
みの実行を登録されていない場合、新たな先読みが必要
と判断し、ステップ304へいく。
【0025】ステップ304では、現在有効な先読みア
ドレス205の数をカウントし、先読み最大数201よ
り小さいかチェックする。ここでこの先読み最大数20
1は、上位装置101から専用のコマンドに随伴するパ
ラメータとして与える等の方法で指定可能としても良い
し、記憶装置102に設定を行うパネルを設け、そのパ
ネルを用いて値を設定し、記憶装置102内に保存する
などして予め設定しておいても良い。もしステップ30
4で現在有効な先読みアドレス205の数が先読み最大
数201より小さければ、現在動作中の先読みを終結す
ることなく、新しい先読みを登録するためにステップ3
06へ行く。
【0026】ステップ306では、先読み管理テーブル
200の無効な先読みアドレス205を選択し、ステッ
プ303で新たに先読みが必要と判断されたリードに対
して先読みを行うアドレスを設定し、後述の図4で示さ
れる先読み動作が実行できるようにする。
【0027】ステップ304で現在動作中の先読みの数
が先読み最大数201と等しい場合、新たな先読みを登
録するための空き領域を、先読み管理テーブル200に
確保するために現在動作中の先読み処理のいずれかを終
了させるステップ305を実行する。
【0028】ステップ305では、たとえば先読み管理
テーブル200に設定されている待機時間206、先読
みデータ長207、最大待機時間202、最大先読みデ
ータ長203の4つの値を変数とする次の(式1)に例
示される関数Fの値の大小によって先読み処理を終了さ
せるか否かを決定する。たとえば下記の(式1)で示さ
れる関数Fの値が最大の先読み処理を終了させるなどで
ある。
【0029】
【数1】
【0030】ただし、a,bは、待機時間206と先読
みデータ長207のどちらの情報を優先させて先読み処
理の終結の有無を判断するかにより適当に定める。たと
えばa=3、b=1、といったように定めることができ
る。
【0031】この関数Fのパラメータa,bは、上位装
置101から専用の設定コマンドのパラメータとして与
える等の方法で指定可能としても良いし、記憶装置10
2に設定を行うパネルを設け、そのパネルを用いて値を
設定し記憶装置102内に保存するなどして予め設定し
ておいても良い。この先読み処理の終了処理の後、新た
な先読みのアドレスを終了した先読みアドレス205に
登録し、対応する待機時間206、先読みデータ長20
7を0に初期化する(ステップ306)。
【0032】ステップ303でコマンドが先読み起動条
件と合致する領域に対するアクセスでなかった場合、ま
たは先読みの新規登録を行うステップ306が終了した
場合、コマンド実行部110でコマンドが実行される
(ステップ307)。ステップ307では、上位装置1
01からのコマンドが解析され、下位の記憶装置108
へのコマンドを生成し、ホストインターフェイス回路1
03、データ転送回路105、ドライブインターフェイ
ス回路107を制御しながら上位装置101からのコマ
ンドを実行する。
【0033】しかし、このときコマンドのデータが既に
先読みアドレス205に設定されている先読みによって
下位の記憶装置108からバッファメモリ106上にデ
ータが転送されている場合は、バッファメモリ106か
ら直ちに上位装置101へデータを転送する。
【0034】この場合、新たに下位の記憶装置108に
対してリードコマンドを発行してデータを得るよりもは
るかに速くコマンドを動作させることができる。またバ
ッファメモリ106上にはないが、既に先読み処理が起
動中の場合には先読み処理によりバッファメモリ106
上に読み込まれるのを待ち、バッファメモリ106上に
読み込まれた後に上位装置101へ転送する。
【0035】これらのような先読み実行中のアドレスへ
のリードコマンドの場合、待機時間206が0にクリア
される。以上により、上位装置101から発行されたコ
マンドは終了する(ステップ308)。
【0036】図4は、本実施の形態の記憶装置における
先読み処理の一例を示すフローチャートであり、図5
は、下位の記憶装置108からバッファメモリ106へ
の先読み処理の一例を示す概念図である。
【0037】先読み実行部111で先読み動作の処理を
行うが、コマンドの終了後やコマンド動作の待ち時間等
を利用して、できるだけ上位装置101からのコマンド
を遅延させないようコマンド処理とは非同期で実行す
る。
【0038】先読み処理の実行が開始されると(ステッ
プ401)、まずステップ402で先読みの実行順序が
決定される。先読みアドレス205や待機時間206、
先読みデータ長207などからそれぞれの先読みのどれ
を実行するかや実行順序を決定する。これには、たとえ
ば下位の記憶装置108のアクセスのトータル処理時間
が最小となるように、または待機時間206が最小のも
のの優先度を上げる等によって、先読みの実行順序を決
めればよい。
【0039】ステップ403では、ステップ402で設
定した条件に従って先読みを実行する。先読みで下位の
記憶装置108から読み込まれたデータはバッファメモ
リ106上に格納される。この格納されたデータ量に応
じて該当する先読みデータ長207が更新される。
【0040】ステップ403の先読み処理の実行後、先
読み処理の終了処理(ステップ404)では、最大待機
時間202を超えた待機時間206を持つ先読み処理ま
たは最大先読みデータ長203を越えた先読みデータ長
207を持つ先読み処理に対応する先読みアドレス20
5を無効に設定することによって先読み処理の終了を設
定する。その後、先読み処理を終了する(ステップ40
5)。先読み実行中にコマンドが上位装置101から発
行された場合は、現在先読み中の領域に対するリードコ
マンドでない限り、先読み処理を中断し、コマンドの処
理を行う。つまり上位装置101からのコマンドを優先
させて動作させる。
【0041】なお、バッファメモリ106における記憶
領域を複数の先読み処理に割り当てる場合、均等に割り
当ててもよいし、各先読み処理毎のアクセス頻度等に応
じて、動的に変化させて割り当てるようにしてもよい。
【0042】以上のように、本実施の形態の記憶装置1
02によれば、上位装置101から1つのシーケンシャ
ルリードだけでなく、複数の上位装置101から多重に
シーケンシャルリードが要求される場合においても、下
位の記憶装置108からの先読みによって、それぞれの
シーケンシャルリードに対するデータを効果的にバッフ
ァメモリ106に転送することができ、このバッファメ
モリ106から上位装置101に対して高速に目的のデ
ータを転送することができ、複数の上位装置101から
下位の記憶装置108のデータに対する複数のシーケン
シャルリードを実行する場合におけるスループットが向
上する。
【0043】たとえば、下位の記憶装置108に格納さ
れているデータが動画や音声等のシーケンシャルデータ
で、複数の上位装置101から当該シーケンシャルデー
タの任意の複数の領域へのシーケンシャルリードが発生
するようなビデオ・オン・デマンド(VOD)システム
における記憶装置に適用した場合には、たとえば、下位
の記憶装置108において当該シーケンシャルデータを
多重に格納する等の対策を講ずることなく、すなわち、
下位の記憶装置108における記憶領域の利用効率等を
損なうことなく、複数の上位装置101による並行した
シーケンシャルリードのスループットを向上させること
ができる。
【0044】また、先読み管理テーブル200に前回の
最終リードアドレス204を保持しておき、今回のアク
セスが前回の最終リードアドレス204に連続したリー
ドであるか否かを判別することによって、上位装置10
1から発行されるコマンドから複数のシーケンシャルリ
ードを認識するので、上位装置101において稼働する
アプリケーションなどの違いによるアクセス形態の違い
(シーケンシャルアクセスやランダムアクセス等)に関
係なく、確実に先読み処理を実行できる。
【0045】また、先読み管理テーブル200に設定さ
れている待機時間206や先読みデータ長207などの
情報に基づいて、複数の先読み処理の終了条件を設定す
ることによって、使用頻度が少ない先読み処理を的確に
判定して終了させ、バッファメモリ106の記憶領域や
先読み管理テーブル200の該当エントリ等の資源を他
の先読み処理に効果的に割り当てることができるので、
使用頻度が多い先読み処理を効果的に実行して、バッフ
ァメモリ106の使用効率を上げ、記憶資源の有効利用
を実現することができる。
【0046】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0047】たとえば、上位装置との間で授受されるデ
ータを保持する記憶手段に備えられる記憶媒体として
は、磁気ディスクや光ディスク、光磁気ディスク等のデ
ィスク媒体に限らず、一括消去型EEPROM等の半導
体メモリ等であってもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明の記憶装置によれば、記憶手段上
の複数の領域の各々に対して並行して発生するシーケン
シャルアクセスにおけるスループットを確実に向上させ
ることができる、という効果が得られる。
【0049】また、上位装置側の負荷を増加させること
なく、記憶手段上の複数の領域の各々に対して並行して
発生するシーケンシャルアクセスにおけるスループット
を確実に向上させることができる、という効果が得られ
る。
【0050】また、記憶手段上の複数の領域の各々に対
して並行して発生するシーケンシャルアクセスにおける
スループットを向上させることと、バッファメモリの効
率的な利用とを両立させることができる、という効果が
得られる。
【0051】また、記憶手段に格納された動画や音声等
のデータに対して並行して発生する複数のシーケンシャ
ルアクセスにおけるスループットを向上させ、ビデオ・
オン・デマンド(VOD)システムに記憶装置として装
着される場合にシステムの性能向上を実現することがで
きる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である記憶装置の全体構
成の一例を示す概念図である。
【図2】本発明の一実施の形態である記憶装置における
先読み管理テーブルの構成の一例を詳細に示した概念図
である。
【図3】本発明の一実施の形態である記憶装置における
コマンド実行の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態である記憶装置における
先読み処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態である記憶装置における
下位の記憶装置からバッファメモリへの先読み処理の一
例を示す概念図である。
【符号の説明】
101…上位装置、102…記憶装置、103…ホスト
インターフェイス回路、104…制御部、105…デー
タ転送回路、106…バッファメモリ、107…ドライ
ブインターフェイス回路、108…記憶装置(記憶手
段)、109…先読み判定部、110…コマンド実行
部、111…先読み実行部、200…先読み管理テーブ
ル、201…先読み最大数、202…最大待機時間、2
03…最大先読みデータ長、204…前回の最終リード
アドレス、205…先読みアドレス、206…待機時
間、207…先読みデータ長。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪井 俊明 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 小林 正明 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 村岡 健司 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位装置との間で授受されるデータが格
    納される記憶媒体を備えた少なくとも一つの記憶手段
    と、前記記憶手段と前記上位装置との間に介在し、前記
    上位装置と前記記憶手段との間における前記データの授
    受を制御する制御部と、前記上位装置と前記記憶手段と
    の間で授受される前記データを一時的に保持するバッフ
    ァメモリとを含む記憶装置であって、 前記上位装置から発行されるコマンドから、前記記憶手
    段における複数の連続領域の各々に対するシーケンシャ
    ルリード要求を識別し、複数の前記連続領域の各々への
    前記シーケンシャルリード要求に対応して前記記憶手段
    から前記バッファメモリへ前記データを読み出す先読み
    処理を多重に実行する制御論理を備えたことを特徴とす
    る記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記憶装置において、前記
    制御部は、 前記上位装置からの前記記憶手段上の複数の前記連続領
    域に対する前記シーケンシャルリード要求を認識する手
    段と、 それぞれの前記シーケンシャルリード要求に対する前記
    先読み処理の実行順序を決定する手段と、 スケジュールを行って複数の前記シーケンシャルリード
    要求の各々に対応した前記先読み処理を実行する手段
    と、 前記先読み処理の並行処理可能最大数を越えて前記上位
    装置から前記シーケンシャルリード要求が出された場
    合、既に動作させている前記先読み処理のうち終結させ
    る前記先読み処理を決定する手段と、を備えたことを特
    徴とする記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の記憶装置におい
    て、 一定時間前記連続領域に対する前記上位装置からの前記
    アクセス要求がないことを契機に当該連続領域に対する
    前記先読み処理を終結させる制御論理を備えた第1の構
    成、 前記連続領域から一定量の前記データの先読みを完了し
    たことを契機に前記先読み処理を終結させる制御論理を
    備えた第2の構成、 前記第1および第2の構成の各々における前記先読み処
    理の終結条件の組み合わせで前記シーケンシャルリード
    要求に対する前記先読み処理を終結させる制御論理を備
    えた第3の構成、 前記先読み処理の終結条件を前記上位装置からのコマン
    ドで指定可能にした第4の構成、 前記先読み処理の終結条件を設定する設定手段を備えた
    第5の構成、のいずれかの構成を含むことを特徴とする
    記憶装置。
JP11868696A 1996-05-14 1996-05-14 記憶装置 Withdrawn JPH09305322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11868696A JPH09305322A (ja) 1996-05-14 1996-05-14 記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11868696A JPH09305322A (ja) 1996-05-14 1996-05-14 記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09305322A true JPH09305322A (ja) 1997-11-28

Family

ID=14742684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11868696A Withdrawn JPH09305322A (ja) 1996-05-14 1996-05-14 記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09305322A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005267496A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Nippon Yunishisu Kk 仮想テープ装置の制御システムおよび制御プログラム
JP2008242870A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Yokogawa Electric Corp データ読み出し装置
JP2010277180A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Fujitsu Semiconductor Ltd 情報処理システム及びデータ転送方法
JP2012014739A (ja) * 2011-10-12 2012-01-19 Hitachi Ltd 計算機システム及びデータベース管理システムプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005267496A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Nippon Yunishisu Kk 仮想テープ装置の制御システムおよび制御プログラム
JP2008242870A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Yokogawa Electric Corp データ読み出し装置
JP2010277180A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Fujitsu Semiconductor Ltd 情報処理システム及びデータ転送方法
JP2012014739A (ja) * 2011-10-12 2012-01-19 Hitachi Ltd 計算機システム及びデータベース管理システムプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5381528A (en) Demand allocation of read/write buffer partitions favoring sequential read cache
US6523088B2 (en) Disk array controller with connection path formed on connection request queue basis
US6792516B2 (en) Memory arbiter with intelligent page gathering logic
US6189080B1 (en) Minimum read rate throughput in a disk cache system
JP3588311B2 (ja) ディスク・ドライブへコマンドを出すかどうかを決定する方法及びディスク・コントローラ
US20060112232A1 (en) Method and apparatus for managing a cache memory in a mass-storage system
JPH1063578A (ja) 情報記録再生装置
US7640381B1 (en) Input/output decoupling system method having a cache for exchanging data between non-volatile storage and plurality of clients having asynchronous transfers
JPH07334310A (ja) ディスク装置及び同装置における読み出しデータのバッファ記憶制御方法
US6845426B2 (en) Disk cache control for servicing a plurality of hosts
US6799228B2 (en) Input/output control apparatus, input/output control method and information storage system
JPH09305322A (ja) 記憶装置
US7035984B2 (en) Memory arbiter with grace and ceiling periods and intelligent page gathering logic
JPH11212733A (ja) 外部記憶システム
JPH02132515A (ja) 先読み制御方式
JP2021152811A (ja) メモリ制御装置
JP2003248623A (ja) 複数ポートを有する記憶装置及びその制御方法
JP2003345519A (ja) ディスクアレイ装置及びディスクアレイ制御方法
JPH064225A (ja) 予備セクタを先読みするディスク制御装置
JP3184406B2 (ja) ディスクアレイ装置
JPH11110291A (ja) ディスクキャッシュ制御方法
JPH08235066A (ja) ディスクキャッシュバッファの確保方式
JPH11345093A (ja) 記憶装置サブシステム
JP2000056993A (ja) 外部記憶装置コントローラのキャッシュメモリ制御方法
JPH0415490B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030805