JPH09304446A - 電圧センサ - Google Patents

電圧センサ

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JPH09304446A
JPH09304446A JP8124448A JP12444896A JPH09304446A JP H09304446 A JPH09304446 A JP H09304446A JP 8124448 A JP8124448 A JP 8124448A JP 12444896 A JP12444896 A JP 12444896A JP H09304446 A JPH09304446 A JP H09304446A
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JP8124448A
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English (en)
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Hidenobu Hamada
英伸 浜田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁導体を使用した分圧方式では、配電線同
士の相互作用と配電線と絶縁導体の相互作用が原因で正
確な対地間電圧の測定ができない。 【解決手段】 3相配電線の近傍に配置される一対の電
極間の電位差を計測する電圧計測装置と、その各相の測
定値を要素とした3行の列ベクトル[v]に電圧計測装
置固有の3行3列の実数対角行列[G]を乗算し、3行
の列ベクトル[G][v]を求める演算装置11と、そ
の演算装置11の出力の列ベクトル[G][v]に3相
配電線の配置と電圧計測装置の一対の電極の配置で決ま
る3行3列の実数行列[R]を作用させて3行の列ベク
トル[R][G][v]を求める演算装置12とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電線や配電線の
電圧、特に零相電圧などを検知するのに用いられる電圧
センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電圧センサは、例えば図23及び
24に示すように、三相配電線1の各相17,18,1
9の近傍に、内側電極2及び外側電極3の対からなる絶
縁導体を配置し、この対の絶縁導体間の対地間電圧を分
圧した電位差を電圧計測装置7で測定し、各相の電位差
を加算することにより零相電圧を検出するものであっ
た。この場合、配電線の対地間の浮遊静電容量の温度特
性のために電圧計測装置7の測定する対地間電圧の分電
圧が変動したり、また各相に取り付ける電圧計測装置7
の個々の温度特性と感度ばらつきや、三相配電線同士の
相互作用と電圧計測装置7の絶縁導体と電圧計測装置7
の測定対象としていない他相の配電線の相互作用のた
め、従来の電圧センサでは原理的に正確な各相電圧が測
定できず、三相配電線1に零相電圧が発生していないと
きでも各相の電位差を加算しても0にならず、従来の電
圧センサを用いた零相電圧検出装置の誤動作の原因とな
る。この誤動作を回避するために、例えば、特開平3−
56026号公報に示された装置がある。この従来例
は、図24に示すように、各相電圧の計測信号の加算回
路122の出力をマイクロプロセッサー125と記憶装
置126からなる補正演算装置123に接続し、最新の
サンプリングデータとその実効値から過去のサンプリン
グデータとその実効値をそれぞれ減算することにより、
零相電圧検出の誤差成分を除去している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、従来例のよう
に配電線などの被測定導体の対地間電圧を絶縁導体で分
圧して測定する方法(分圧器方式)で被測定導体の対地
間電圧を測定する電圧センサの場合、電圧センサの出力
は次式で表される。
【0004】
【数1】[v1]=[g1][r1][V1] ただし、[V1]:n(整数) 本の被測定配電線の対地
間電圧を要素とするn行列ベクトル、[r1]: 配電線
同士の相互作用と電圧センサの絶縁導体と配電線間の相
互作用を表したn行n列の実数行列、[g1]: 各電圧
センサの感度を表すn行n列の実数対角行列、
[v1]:n 本の配電線各線に取り付けられる電圧セン
サの出力を要素とするn行の列ベクトル。ここで、[g
1] は、各電圧センサ固有のもので、電圧センサの感度
ばらつき、絶縁導体の温度特性を含む電圧センサの温度
特性、外部環境変化に伴う浮遊容量の変化に起因する分
電圧の変化により変動する。
【0005】(数1)から明らかなように、配電線の配
置と形状および電圧センサの配置と形状により各配電線
の対地間電圧は相互作用し、さらに各配電線に取り付け
られた電圧センサの感度により増減されるので、
[r1] が対角行列になる等の特殊な場合を除いては電
圧センサの出力と配電線の対地間電圧が等しくならない
([v1]≠[V1])。
【0006】また、前述の特開平3−56026号公報
の方法は、次式で示すように、過去のある状態1の電圧
センサ出力:[v1] と最新の状態2の電圧センサ出
力:[v2]の差分をとって誤差成分を除去している。
【0007】
【数2】 [Δv]=[v2]−[v1 =([g2][r2][V2]−[g1][r1][V1]) ただし、状態1と状態2で配電線と電圧センサの絶縁導
体の配置と形状は変化しないので[r1]=[r2]であ
る。また、差分の時間が外部環境変化による電圧センサ
の感度変化時間よりも小さい場合には、[g1]=
[g2]と扱える。
【0008】
【数3】 ∴[Δv]=[g1][r1]([V1]−[V2]) =[g1][r1][ΔV] (数3)から明らかなように、特開平3−56026号
公報の方法を用いても電圧センサの差分出力:[Δv]
と配電線の対地間電圧の変化:[ΔV]はn行n列の実
数行列[r1] のため比例関係とならない。従って、従
来の電圧センサでは、配電線の対地間電圧を正確に測定
できないし、零相電圧も正確に検出できないという課題
を有している。
【0009】本発明は、従来の電圧測定におけるこのよ
うな課題を考慮し、長期間に渡って正確に配電線などの
被測定導体の対地間電圧あるいは零相電圧を計測できる
電圧センサを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、n(n:整
数)個の被測定導体のそれぞれの近傍の異なる位置に配
置されたm(m:定整数)個の外部と絶縁された電極を
有し、m個の電極の内、被測定導体の各々についてu番
目とw番目(u≦m,w≦m,u≠w:定整数)の電極
間の電位差を計測する電圧計測手段と、その計測された
n個の被測定導体の電位差の値を入力し、l(l≦n:
整数)番目の被測定導体に対応する電位差の測定値(v
l) をl行目の要素としたn行の列ベクトル[v]に、
所定のn行n列の実数対角行列[G]を作用させてn行
の列ベクトル[G][v]を求める第1の演算手段と、
その求めた列ベクトル[G][v]に、所定のn行n列
の実数行列[R]を作用させてn行の列ベクトル[R]
[G][v]を求める第2の演算手段とを備えた電圧セ
ンサである。
【0011】上記の[R]と[G]を求める方法とし
て、例えば、評価用の模擬配電線を使用して模擬配電線
の配置と形状および電圧計測装置の一対の絶縁導体の配
置と形状から予め算出する方法と、電圧計測装置を被測
定配電線に取り付けた状態で、測定前に印加する評価用
の予めわかっている対地間電圧とその対地間電圧を被測
定配電線に印加した時の電圧計測装置の出力の関係から
算出する方法と、各相の電圧計測装置の出力を入力と
し、ゲイン調整する調整装置とその調整装置の出力の各
総和を出力する演算装置により、その演算装置の出力と
ゲイン調整のフィードバックにより近似的に求める方法
を用いる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。
【0013】図1及び図2は、本発明にかかる第1の実
施の形態の概要図で、この電圧センサは、3相配電線1
の各相17,18,19の近傍に配置される一対の電極
(内側電極2と外側電極3)、電極間の電圧を入力し、
その電圧を光信号に変換する電圧センサモジュール4、
その光信号を伝送する光ファイバー5、及び伝送された
光信号を電気信号に変換し出力するO/E変換部6を有
する電圧計測装置7と、所定の3行3列の実数対角行列
[G]を記憶した第2の記憶装置14、第l(l≦3:
整数)相の配電線に取り付けられた電圧計測装置7の出
力(vl) をl行目の要素とした3行の列ベクトル
[v]と第2の記憶装置14の出力:[G]を入力し、
3行の列ベクトル[G][v]を出力する演算装置1
1、所定の3行3列の実数行列[R]を記憶した第1の
記憶装置15、演算装置11の出力:[G][v]と第
1の記憶装置15の出力:[R]を入力し、3行の列ベ
クトル[R][G][v]を出力する演算装置12、及
びその演算装置12の出力:[R][G][v]を入力
し、3行の列ベクトル[R][G][v]の各行の総
和:V0 を出力する演算装置13を有する演算処理部1
6とから構成されている。電圧計測装置7の一対の電極
(内側電極2と外側電極3)と電圧センサモジュール4
は電圧センサユニット9により3相配電線1に固定さ
れ、電圧計測装置7のO/E変換部6と演算装置11と
演算装置12と第2の記憶装置14と第1の記憶装置1
5と演算装置13は演算処理部16に内蔵され、電圧セ
ンサユニット9と演算処理部16は光ファイバー5によ
り光学的に接続される。
【0014】次に、第1の記憶装置15に記憶される3
行3列の実数行列[R]の算出方法を図3及び図4を参
照しながら説明する。
【0015】3相配電線1と電圧計測装置7の一対の電
極の導体の配置関係概要図26を参考にして、演算装置
21で、3相配電線の配置と形状の情報に基づき、i
(i=1,2,3)番目の配電線とj(j=1,2,
3)番目の配電線の電位係数pi, j を要素とする3行3
列の実数行列[P]を求め、演算装置22で、3個の配
電線の配置と形状の情報及び3個の配電線の第l相に取
り付けられる電圧計測装置7の内側電極2(以下uの添
字で区別する)の配置と形状の情報に基づき、i番目の
配電線と内側電極2の電位係数:pul,i(l=1,2,
3)を3行3列の実数行列[Pu] を求め、演算装置2
3で、3個の配電線の配置と形状の情報及び3個の配電
線の第l相に取り付けられる電圧計測装置7の外側電極
3(以下wの添字で区別する)の配置と形状の情報に基
づき、i番目の配電線と外側電極3の電位係数:pwl,i
(l=1,2,3) を3行3列の実数行列[Pw]を求
め、演算装置24で、演算装置22の出力:[Pu]と
演算装置23の出力:[Pw]から、演算装置22の出
力と演算装置23の出力の差[Pu]−[Pw] (=
[P-])を求め、演算装置25で、演算装置21の出
力:[P]と演算装置24の出力:[P-]から、
[P][P--1を求める。すなわち、これを演算装置
21〜25で構成される[R]演算装置27により求
め、予め第1の記憶装置15に記憶しておく。
【0016】ただし、3行3列の実数行列[R]は3相
配電線1と電圧計測装置7の状態で異なるため、本発明
の電圧センサの取り付けられる状態毎に求める必要があ
るが、三相配電線1の配置が類似する場合は近似的に代
表の1つの状態での3行3列の実数行列[R]を使用す
ることが可能である。
【0017】また、第2の記憶装置14に記憶される3
行3列の実数対角行列[G]を求めるには、評価用配電
線37(図5及び図6参照)を用いる必要があり、その
方法には2つある。
【0018】まず、第1の方法を図5及び図6を参照し
ながら説明する。3個の評価用配電線37と電圧計測装
置7の一対の電極の導体の配置関係概要図36を参考に
して、演算装置31で、3個の評価用配電線37の配置
と形状の情報に基づき、i(i=1,2,3)番目の評
価用配電線37とj(j=1,2,3)番目の評価用配
電線37の容量係数ki,j(i=j)と誘導係数k
i,j(i≠j)を要素とする3行3列の実数行列[K]
を求め、演算装置32で、3個の評価用配電線37の配
置と形状の情報と3個の評価用配電線37のl(l=
1,2,3)番目に取り付けられた電圧計測装置7の内
側電極2の配置と形状の情報に基づき、i番目の評価用
配電線37と内側電極2の電位係数:pul,i を3行3
列の実数行列[Pu]を求め、演算装置33で、3個の
評価用配電線配置37の配置と形状の情報と3個の評価
用配電線37のl番目に取り付けられた電圧計測装置7
の外側電極3の配置と形状の情報に基づき、i番目の評
価用配電線37と外側電極3の電位係数:pwl,i を3
行3列の実数行列[Pw]を求め、演算装置34で、演
算装置32の出力:[Pu]と演算装置33の出力:
[Pw]から、演算装置32の出力と演算装置33の出
力の差[Pu]−[Pw](=[P-]) を求め、演算装
置35で、演算装置31の出力:[K]と演算装置34
の出力[P-] から、3行3列の実数行列[P-
[K]を求める。
【0019】更に、演算装置31に入力される3個の評
価用配電線37の配置と形状情報と演算装置32と演算
装置33に入力される電圧計測装置7の内側電極2と外
側電極3の配置と形状情報を変数とした時に演算装置3
5の出力:[P-][K] の非対角成分が全てほぼ0に
なるような3個の評価用配電線37の配置と形状と電圧
計測装置7の内側電極2と外側電極3の配置と形状を求
め、その時の演算装置35の出力:[P-][K] を演
算装置36から出力する。すなわち、演算装置31〜3
6で構成される評価用配電線配置演算装置47により
[G]を求め、予め第2の記憶装置14に記憶する。
【0020】ここで、3個の評価用配電線37のそれぞ
れに電圧計測装置7の内側電極2と外側電極3を取り付
けた時、演算装置35の出力:[P-][K] の非対角
成分が全てほぼ0になるような3個の評価用配電線37
の配置と形状、及び電圧計測装置7の内側電極2と外側
電極3の配置と形状として、例えば次のようなものがあ
る。 (a)同一平面上の3個の評価用配電線を地上高5
[m]以上に配置し、3個の評価用配電線の各線間距離
を1[m]以上離した状態で、各電圧測定装置7の内側
電極2と外側電極3を3個の評価用配電線37を含む平
面に対し垂直方向になるように配置。 (b)電圧計測装置7の内側電極2と外側電極3がルー
プ形状である場合、評価用配電線を地上高5[m]以上
に配置し、3個の評価用配電線の各線間距離を1[m]
以上離す。 (c)地上高5[m]以上に配置される1個の評価用配
電線37を使用し、3個の電圧計測装置7を1個ずつ1
個の評価用配電線37に取り付け、内側電極2と外側電
極3は被測定3相配電線1に取り付ける状態と同じ状態
に取り付る。
【0021】ここで、上記第一の方法に挙げた(a),
(b),(c)の内、最も簡単で精度の良い(c)の場
合について説明する。(c)は、1個の評価用配電線3
7を用いて3行3列の実数対角行列[G]を求める方法
で、これはお互いの線間距離が∞の3個の評価用配電線
のそれぞれに3個の電圧計測装置7を取り付けるのと等
価である。従って、被測定配電線1の各相に取り付けら
れる電圧計測装置7をそれぞれ被測定配電線1に取り付
られるのと同じ状態で地上高5[m]以上の1個の評価
用配電線37に取り付けた状態を仮定し、演算装置31
で、1個の評価用配電線37の配置と形状の情報に基づ
き、評価用配電線37の容量係数k1,1を全ての対角成
分とする3行3列の対角行列[K]を求め、演算装置3
2で、評価用配電線37の配置と形状の情報及び上記3
個の電圧計測装置7の内側電極2の配置と形状の情報に
基づき、評価用配電線37と3個の電圧計測装置7の内
側電極2の電位係数:pu1,1,pu2,1,pu3,1を対角成
分とする3行3列の対角行列[Pu] を求め、演算装置
33で、1個の評価用配電線37の配置と形状の情報及
び3個の電圧計測装置7の外側電極3の配置と形状の情
報に基づき、評価用配電線37と3個の電圧計測装置7
の外側電極3の電位係数:pw1,1,pw2,1,pw3,1
対角成分とする3行3列の対角行列[Pw]を求め、演
算装置34で、演算装置32の出力:[Pu]と演算装
置33の出力:[Pw]から、演算装置32の出力と演
算装置33の出力の差:[Pu]−[Pw](=
[P-]) を求め、演算装置35で、演算装置31の出
力[K]と演算装置34の出力[P-] の積:[P-
[K]すなわち(pu1,1−pw1,1)×k1,1,(pu2,1
−pw2,1)×k 1,1,(pu3,1−pw3,1)×k1,1,対角
成分とする3行3列の実数対角行列を求める。この演算
装置35の出力の非対角成分を演算装置36により検査
する。このような構成の評価用配電線配置演算装置47
において、(c)の場合はすでに演算装置35の出力は
非対角成分が0なので、演算装置35の出力 :[P-
[K]は予め第2の記憶装置14に記憶される。
【0022】次に、3行3列の実数対角行列[G]を求
める第2の方法を図7を参照しながら説明する。この場
合も、まず、第1の方法を同じく評価用配電線配置演算
装置47を用いて評価用配電線37の配置を決める必要
がある。例としては、第1の方法で述べた(c)の場合
について説明する。地上高5[m]以上の1個の評価用
配電線37と、被測定3相配電線1に取り付けられるの
と同じ状態で、1個の評価用配電線37に3相配電線1
の各相に取り付けられる電圧計測装置7と、評価用配電
線37と大地8間に電圧を印加する電圧印加装置42
と、電圧計測装置7のO/E変換部6を内蔵し、電圧印
加装置42の電圧情報と電圧計測装置7の出力を入力と
し、3行3列の実数対角行列[G]を求める演算装置4
1から構成される演算処理部43において、電圧印加装
置42により3相配電線の各相に取り付けられる電圧計
測装置7を1個の評価用配電線37に取り付ける毎に印
加する対地間電圧(それぞれV1,V2,V3) と、その
ときの各電圧計測装置7の出力(それぞれv1,v2,v
3)を演算装置41に入力し、それぞれv1/V1,v2
2,v3/V3 を対角成分とする3行3列の実数対角行
列[G]を求め、第1の記憶装置15に記憶する。
【0023】ただし、上記の第1の実施の形態のよう
に、3個の電圧計測装置7を使用する場合は、1個の評
価用配電線37に1個づつ取り付けて3回測定して
[G]を求めるか、1個の評価用配電線37上に縦列方
向に3個同時に取り付けて1回の測定で[G]を求め
る。また、1個の電圧計測装置7を用いて被測定3相配
電線1を測定する場合は、[G]の3個の対角要素全て
を1個の評価用配電線37に1個の電圧計測装置7を取
り付けて1回の測定で得られる値とし、被測定3相配電
線1の対地間電圧測定時には1個の電圧計測装置7を時
間差を設けて取り付け、各相の対地間電圧を求める。
【0024】図8に、上記第1の実施の形態の電圧セン
サの3相配電線状態別地落事故時の零相電圧を示す。G
PT−V0(□)はGPTで測定した零相電圧で、従来
−V0(●)は各相電圧計測装置7の出力[v]の総和
より求めた零相電圧で、本発明−V0(○) は各相電圧
計測装置7の出力を演算装置11と演算装置12により
補正する本実施の形態の電圧センサの出力である。図8
より、本発明の電圧センサにより3相配電線の零相電圧
と各相対地間電圧を正確に測定することができることが
わかる。図8に示す3相配電線の状態は1〜3回線の場
合について3相配電線の配置を変化させたものである。
【0025】以上は、本発明の電圧センサの電圧計測装
置7を取り付ける被測定3相配電線1の個々について配
置と形状を調べて電圧センサの演算装置11の3行3列
の実数対角行列[G]と演算装置12の3行3列の実数
行列[R]を求める方法で、この方法は、被測定配電線
1の配置と形状の種類が少ない場合には配電線1の対地
間電圧を精度良く測定できるメリットがあるが、本発明
の電圧センサの取り付け箇所が多くなり、3相配電線1
の配置と形状の種類が多くなると、予め求める電圧セン
サの第2の記憶装置14の3行3列の実数対角行列
[G]と第1の記憶装置15の3行3列の実数行列
[R]が多数となり、演算装置11と演算装置12のソ
フトの処理の負担が重くなると言うデメリットがある。
【0026】そこで、次に、零相電圧検出に支障のない
程度の精度劣化を伴うが、第2の記憶装置14の3行3
列の実数対角行列[G]と第1の記憶装置15の3行3
列の実数行列[R]の数を少なくしても、多種類の配電
線の配置と形状に対応できる方法の最も簡単な第2の実
施の形態について図9〜12を用いて説明する。
【0027】図9及び図10において、1個の評価用配
電線37と電圧計測装置7の一対の電極の導体の配置関
係概要図615を参考にして、地上から5[m]以上に
配置した1個の評価用配電線37に3個の電圧計測装置
7をそれぞれ取り付けた状態を仮定し、演算装置61
で、1個の評価用配電線37の配置と形状の情報に基づ
き、評価用配電線37の容量係数k1,1 を全ての対角成
分とする3行3列の対角行列[K]を求め、演算装置6
2で、評価用配電線37の配置と形状の情報及び3個の
電圧計測装置7の内側電極2の配置と形状の情報に基づ
き、評価用配電線37と3個の電圧計測装置7の内側電
極2の電位係数:pu1,1,pu2,1,pu3,1を対角成分と
する3行3列の対角行列[Pu] を求め、演算装置63
で、1個の評価用配電線37の配置と形状の情報及び3
個の電圧計測装置7の外側電極3の配置と形状の情報に
基づき、評価用配電線37と3個の電圧計測装置7の外
側電極3の電位係数:pw1,1,pw2,1,pw3,1を対角成
分とする3行3列の対角行列[Pw]を求め、演算装置
64で、演算装置62の出力:[Pu]と演算装置63
の出力:[Pw]から、演算装置62の出力と演算装置
63の出力の差:[Pu]−[Pw](=[P-])を求
め、演算装置611で、演算装置61の出力[K]と演
算装置64の出力[P-]の積:[P-][K]すなわち
(pu1,1−pw1,1)×k1,1,(pu2,1−pw2,1)×k
1,1,(pu3,1−pw3,1)×k1,1 を対角成分とする3
行3列の実数対角行列を求める。
【0028】次に、図11及び図12において、3相配
電線1と電圧計測装置7の一対の電極の導体の配置関係
概要図616を参考にして、地上から5[m]以上に配
置された3相配電線1の各相に電圧計測装置7を取り付
けた状態を仮定し、演算装置66で、3相配電線1の配
置と形状の情報に基づき、第i(i=1,2,3)相の
配電線と第j(j=1,2,3)相の配電線の容量係数
' i,j(i=j)と誘導係数ki,j '(i≠j)を要素と
する3行3列の実数行列[K'] を求め、演算装置67
で、3相配電線1の配置と形状の情報及び3相配電線1
の内第l(l=1,2,3)相の配電線に取り付けられ
る電圧計測装置7の内側電極2の配置と形状の情報に基
づき、第i相の配電線と内側電極2の電位係数:p'
ul,i を要素とする3行3列の実数行列[Pu ']を求
め、演算装置68で、3相配電線1の配置と形状の情報
及び電圧計測装置7の外側電極3の配置と形状の情報に
基づき、第i相の配電線と外側電極3の電位係数:p'
wl,i を要素とする3行3列の実数行列[Pw ']を求
め、演算装置69で、演算装置67の出力[Pu ']と演
算装置68の出力:[Pw ']から、演算装置67の出力
と演算装置68の出力の差:[Pu ']−[Pw '](=
[P' -])を求める。
【0029】一方、演算装置610で、図10の演算装
置611の出力:[P-][K] と演算装置66の出
力:[K']から、[P-][K][K'] を求め、電圧
計測装置7の内側電極2と外側電極3の配置と形状を変
数として得られる演算装置69の出力:[P- ']が演算
装置610の出力:[P-][K][K']にほぼ等しく
なるように、演算装置67と演算装置68に入力する内
側電極2と外側電極3の配置と形状を求め、その時の
[G]=[P-][K] と[R]=[E]を演算装置6
12から出力する。すなわち、電圧計測装置配置決定装
置613によって、第2の記憶装置14と第1の記憶装
置15に記憶する[G]と[R]はそれぞれ求められ
る。そして、電圧計測装置7の内側電極2と外側電極3
は演算装置612により求められた結果に従って、被測
定3相配電線に電圧計測装置7を取りつけると正確な電
圧計測が可能となる。
【0030】電圧計測装置配置決定装置613の出力例
として、次の(1),(2),(3)に示す3相配電線
の配置と形状について、電圧計測装置7の内側電極2と
外側電極3の最適な配置と形状を図13に示す。 (1)3相配電線配置:各相の地上高がほぼ等しい場合
(横配線) → 電極対配置:各相配電線中心を通る大
地8の垂線上で互いに平行に配置。 (2)3相配電線配置:各相配電線中心が大地8の垂線
上の場合(縦配線) →電極対配置:各相配電線中心を
通る大地8の平行線上で大地8にほぼ垂直に互いに配
置。 (3)3相配電線配置:三角形(三角配線) → 電極
対配置:3相配電線重心と各相配電線中心の外線上で、
各外線に垂直で互いに平行に配置。
【0031】ただし、電圧計測装置7の一対の電極形状
が、配電線を中心に配置する円筒状の場合は、絶縁導体
の取り付け配置は被測定3相配電線形状に依存しない
が、ただループ状だけでは配電線を中心とした対象性が
円筒よりも落ちるのでループ状の絶縁導体の重心方向を
上記例のような方向に設定する必要がある。
【0032】しかし、この方法は、各相配電線の対地間
電圧の測定の場合は、被測定配電線の線間距離がある程
度離れていることが前提で、線間距離が小さくなるにつ
れて精度は落ちるが、零相電圧の計測には線間距離によ
り精度は落ちない。
【0033】次に、上記第1の実施の形態と第2の実施
の形態に使用した評価用配電線37を使用しないで電圧
計測装置7の出力を補正する本発明の電圧センサの第3
の実施の形態について、図14〜16を用いて説明す
る。
【0034】図14は、本発明にかかる第3の実施の形
態の概要図である。この電圧センサは、3相配電線1の
近傍に配置される電圧計測装置7の内側電極2と外側電
極3間の電圧を入力し、電圧信号を光信号に変換する光
センサモジュール4、その光信号を伝送する光ファイバ
ー5、及び伝送された光信号を電気信号に変換し出力す
るO/E変換部6を有する電圧計測装置7と、所定の3
行3列の実数行列[T]を記憶した第3の記憶装置7
3、電圧計測装置7の第l(l=1,2,3)相の配電
線に対応する出力(vl ')をl行目の要素とした3行の
列ベクトル[v'] と第3の記憶装置73の出力 :
[T]を入力し、3行の列ベクトル[T][v']を出
力する演算装置72、及び演算装置72の出力:[T]
[v'] を入力し、3行の列ベクトル[T][v']の
各行の総和:V0 ' を出力する演算装置76を有する演
算処理部77から構成されている。電圧計測装置7内の
一対の電極(内側電極2と外側電極3)と電圧センサモ
ジュール4は電圧センサユニット9により3相配電線1
に固定され、電圧計測装置7のO/E変換部6と演算装
置72と演算装置76と第3の記憶装置73は、演算処
理部77に内蔵され、大地8上に配置されており、電圧
センサユニット9と演算処理部77は光ファイバー5に
より光学的に接続されている。
【0035】ところで、第3の記憶装置73のデータの
求め方は図15及び図16に示すように、図14と同様
に3相配電線1の各相に電圧計測装置7を取り付けた状
態で、3相配電線1の各相に電圧印加装置78,79,
710を取り付け、各相の電圧印加装置78,79,7
10から第i(i=1,2,3)相に3回印加した時の
第l(l=1,2,3)回目の印加電圧:Vi,lの情報
を入力し、印加電圧:Vi,lを成分とする3行3列の行
列[V]を出力する演算装置75と、印加電圧時の各相
の電圧計測装置7の出力:vi,l を入力し、3行3列の
行列[v]を出力する演算装置74と、演算装置74の
出力:[v]と演算装置75の出力[V]を入力し
[V][v]-1を出力する演算装置71から構成される
[T]演算装置711の出力から、求めたい3行3列の
実数行列[T]が得られ、この[T]演算装置711の
出力を予め第3の記憶装置73に記憶する。ただし、測
定前に3相配電線に印加する電圧はベクトル的に毎回異
なる必要がある。
【0036】この方法は、被測定3相配電線1を使用し
て補正データを求めることができ、被測定3相配電線1
の配置の形状の種類が多くても、取り付け後に測定前に
上記のように[T]を求めれば、あらゆる場合に対応で
きる。また、電圧計測装置7の取り付け後に外部環境変
化により3相配電線1の配置と形状が変化しても、第1
の実施の形態のように3相配電線の配置データをいちい
ち収集しなくても、外部環境変化毎に上記の[T]を求
めればよい。
【0037】次に、幾分精度は落ちるが、零相電圧検出
には支障のない範囲で、第1の実施の形態と第2の実施
の形態に使用した評価用配電線37を使用しないで電圧
計測装置の出力を補正でき、更に第3の実施の形態のよ
うに、わざわざ電源を用意して測定前に電圧を3相配電
線に印加しなくても零相電圧を正確に測定できる方法を
提供する本発明の第4の実施の形態及び第5の実施の形
態の電圧センサについて、それぞれ図17及び図18と
図21及び22を使用して説明する。
【0038】まず、第4の実施の形態は図17及び図1
8に示すように、3相がほぼ同一平面上に配置され各相
の何れかの端から1,2,3相とした3相配電線1にお
いて、各相配電線の近傍に配置される内側電極2と外側
電極3間の電圧を入力し、その電圧信号を光信号に変換
する光センサモジュール4、その光信号を伝送する光フ
ァイバー5、及び伝送された光信号を電気信号に変換し
出力するO/E変換部6を有する電圧計測装置7と、そ
のO/E変換部6が内蔵される補正処理部99により構
成されている。
【0039】補正処理部99には、電圧計測装置7の3
個の出力とゲインが入力されゲイン調整した値を出力す
るゲイン調整装置97、そのゲイン調整装置97の総和
を出力する演算装置96、ゲイン調整装置97に入力さ
れるゲインとゲイン調整装置97の出力と演算装置96
の出力を入力とし、そのまま出力する演算装置98、ゲ
イン調整装置97の3個の出力を第i(i=1,2,
3)相の配電線に対応するviと表示した時に、各相電
圧の絶対値が等しく(|v1|=|v2|=|v3|)な
るようにゲイン調整装置97に入力するゲインを出力す
る演算装置91(ループ)、その演算装置91の出力
をゲイン調整装置97に入力した時のゲイン調整装置9
7の出力vi ' の総和:v0 '(=Σ(i=1,2,3)i ')を求
め、その総和の絶対値とゲイン調整装置97の出力の第
1相の値の絶対値の比(|v0 '|/|v1 '|)を出力す
る演算装置92(ループ)、その演算装置92の出
力:|v 0 '|/|v1 '|を入力し、ゲイン調整装置97
に入力する3相の第2相に対応するゲイン:|v0 '|/
|v1 '|+1と3相の第3相に対応するゲイン:0.9
を出力する演算装置93(ループ)、その演算装置9
3の出力をゲイン調整装置97に入力した時のゲイン調
整装置97の出力vi ''の総和:v0 ''(=Σ(i=1,2 ,3)
i '')を求め、その総和の絶対値とゲイン調整装置9
7の出力の第1相の値の絶対値の比(|v0 ''|/|v1
''|)を出力する演算装置94(ループ)、及びその
演算装置94の出力:|v0 ''|/|v1 ''|を入力し、
ゲイン調整装置97に入力する3相配電線の第3相に対
応するゲイン:|v0 ''|/|v1 ''|+0.9を出力す
る演算装置95(ループ)が設けられている。
【0040】ここで、上記の演算装置98は、演算装置
95の出力と演算装置95の出力をゲイン調整装置97
に入力した時のゲイン調整装置97の出力vi '''とゲイ
ン調整装置97の総和:v0 '''(=Σ
(i=1,2,3)i ''')を出力する。
【0041】補正処理部99には、更に、所定の3行3
列の行列[S]を記憶する第4の記憶装置108と、そ
の第4の記憶装置108の出力と演算装置98の出力と
を入力し、演算装置95の出力のゲインを第1相からそ
れぞれm1 ''とm2 ''とm3 ''とおいた時のm1 ''=1とm
2 ''=|v0 '|/|v1 '|+1とm3 ''=|v0 ''|/|
1 ''|+0.9を、それぞれ1行1列目と2行2列目と
3行3列目の成分とする3行3列の実数対角行列[M]
と第4の記憶装置108の出力:[S]と3列の行ベク
トル[1 1 1]からもとまる[1 1 1][M]
[S]の第1列の成分(f1)を演算装置98の出力の
0 '''に乗算した結果:f1×v0 '''を出力する演算装
置107が設けられている。これにより補正処理部99
の出力から正確な3相配電線の零相電圧が検出できる。
【0042】次に、第4の記憶装置108のデータの求
め方について、図19及び図20を参照して説明する。
【0043】3相配電線の配置関係概要図109を参考
にして、3相配電線の配置と形状の情報を入力し、第i
相(i=1,2,3)の配電線とj(j=1,2,3)
の配電線の電位係数pi,j を要素とする3行3列の実数
行列[P]を出力する演算装置101と、3相配電線の
配置と形状の情報及び3相配電線の内第l相(l=1,
2,3)の配電線に取り付けられる電圧計測装置7の内
側電極2の配置と形状の情報を入力し、i番目の配電線
と内側電極2の電位係数:pul,i(l=1,2,3)を
出力する演算装置102と、3相配電線の配置と形状の
情報及び3相配電線の内第l相に取り付けられる電圧計
測装置7の外側電極3の配置と形状の情報を入力し、第
i相の配電線と外側電極の電位係数:pwl,i(l=1,
2,3)を出力する演算装置103と、演算装置102
の出力:[Pu] と演算装置103の出力:[Pw] を
入力し、演算装置102の出力と演算装置103の出力
の差[Pu]−[Pw](=[P-]) を出力する演算装
置104と、演算装置101の出力:[P]と演算装置
104の出力[P-]を入力し、[P][P--1を出力
する演算装置105から構成される[S]演算装置10
7により求められ、[S]演算装置107の出力[S]
(=[P][P--1) を第4の記憶装置108に記憶
する。
【0044】次に、第5の実施の形態は図21及び図2
2に示すように、3相がほぼ同一平面上に配置され各相
の何れかの端から1,2,3相とした3相配電線1にお
いて、各相配電線の近傍に配置される内側電極2と外側
電極3間の電圧を入力し、その電圧信号を光信号に変換
する光センサモジュール4、その光信号を伝送する光フ
ァイバー5、及び伝送された光信号を電気信号に変換し
出力するO/E変換部6を有する電圧計測装置7と、そ
のO/E変換部6が内蔵される補正処理部119により
構成されている。
【0045】補正処理部119には、電圧計測装置7の
3個の出力とゲインが入力されゲイン調整した値を出力
するゲイン調整装置117、そのゲイン調整装置117
の総和を出力する演算装置116、ゲイン調整装置11
7に入力されるゲインとゲイン調整装置117の出力と
演算装置116の出力を入力とし、そのまま出力する演
算装置118、ゲイン調整装置117の3個の出力を第
i(i=1,2,3)相の配電線に対応するviと表示
した時に、各相電圧の絶対値が等しく(|v1|=|v2
|=|v3|)なるようにゲイン調整装置117に入力
するゲインを出力する演算装置111(ループ)、そ
の演算装置111の出力をゲイン調整装置117に入力
した時のゲイン調整装置117の出力vi 'の総和:v0 '
(=Σ(i=1 ,2,3)i ') を求め、その総和の絶対値とゲ
イン調整装置117の出力の第1相の値の絶対値の比
(|v0 '|/|v1 '|)を出力する演算装置112(
ループ)、その演算装置112の出力:|v0 '|/|v
1 '|を入力し、ゲイン調整装置117に入力する3相の
第2相に対応するゲイン:|v0 '|/|v1 '|+1を出
力する演算装置113(ループ)、その演算装置11
3の出力をゲイン調整装置117に入力した時のゲイン
調整装置117の出力:vi '' から第1相と第2相の位
相差角θ12と第3相と第2相の位相差角θ32を出力する
演算装置114(ループ)、及びその演算装置114
の出力を入力し、ゲイン調整装置117に入力する3相
の第3相に対応するゲイン:(COS(θ12)+SIN
(θ32))/(COS(θ32)+SIN(θ32))を出
力する演算装置115(ループ)が設けられている。
【0046】ここで、上記の演算装置118は、演算装
置115の出力と演算装置115の出力をゲイン調整装
置117に入力した時のゲイン調整装置117の出力v
i '''とゲイン調整装置117の総和:v0 '''(=Σ
(i=1,2,3)i ''')を出力する。
【0047】補正処理部119には、更に、所定の3行
3列の行列[S]を記憶する第4の記憶装置108と、
その第4の記憶装置108の出力と演算装置118の出
力とを入力し、演算装置115の出力のゲインを第1相
からそれぞれm1 ''とm2 ''とm3 ''とおいた時のm1 ''
1とm2 ''=|v0 '|/|v1 '|+1とm3 ''=(COS
(θ12)+SIN(θ32))/(COS(θ32)+SI
N(θ32))を、それぞれ1行1列目と2行2列目と3
行3列目の成分とする3行3列の実数対角行列[M]と
第4の記憶装置108の出力:[S]と3列の行ベクト
ル[1 1 1]からもとまる[1 1 1][M]
[S]の第1列の成分(f1) を演算装置118の出力
のv0 '''に乗算した結果:f1×v0 ''' を出力する演算
装置120が設けられている。これにより補正処理部1
19の出力から正確な3相配電線の零相電圧が検出でき
る。
【0048】なお、上記第4の実施の形態及び第5の実
施の形態は、各相配電線の対地間電圧の測定の場合は被
測定配電線の線間距離が1[m]以上離れている場合に
は、それぞれ演算装置98の出力v0 '''と演算装置11
8の出力v0 '''はほぼ3相配電線の真の零相電圧に等し
い。ただし、線間距離が小さくなるにつれ精度が劣化す
るデメリットがあるが、第4の記憶装置108が省略で
き、従って第4の実施の形態と第5の実施の形態の演算
装置107と演算装置120も削除できるメリットがあ
る。
【0049】また、上記実施の形態では、いずれも3相
1回線の場合を説明したが、2回線以上の場合でも同様
に適応できる。
【0050】また、上記実施の形態では、いずれも表現
の都合のため行列を使用したが、同様の演算をする方法
ならば、行列演算をわざわざする必要もない。
【0051】また、本発明の説明で使用した導体間の電
位係数と容量・誘導係数はお互いに逆行列(群論での
逆)の関係があり、電位係数あるいは容量・誘導係数を
求めるのにどちらを求めても容易に変換できる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、長期間に渡って正確に配電線などの被測定導体
の対地間電圧あるいは零相電圧を計測できるという長所
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電圧センサ
の電圧計測部を示す概要図である。
【図2】同第1の実施の形態における電圧センサの演算
処理部を示す概要図である。
【図3】同第1の実施の形態における電圧センサの
[R]導出方法の一部を示す概要図である。
【図4】上記図3の[R]導出方法の残りの一部を示す
概要図である。
【図5】同第1の実施の形態における電圧センサの
[G]導出方法の一部を示す概要図である。
【図6】上記図5の[G]導出方法の残りの一部を示す
概要図である。
【図7】同第1の実施の形態における電圧センサの別の
[G]導出方法を示す概要図である。
【図8】同第1の実施の形態における電圧センサの零相
電圧を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における電圧センサ
の[R]と[G]の導出方法の一部を示す概要図であ
る。
【図10】上記図9に続く[R]と[G]の導出方法の
一部を示す概要図である。
【図11】上記図10に続く[R]と[G]の導出方法
の一部を示す概要図である。
【図12】上記図11の[R]と[G]の導出方法の残
りの一部を示す概要図である。
【図13】同第2の実施の形態における電圧センサの電
極配置の概要図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態における電圧セン
サの概要図である。
【図15】同第3の実施の形態における電圧センサの
[T]の導出方法の一部を示す概要図である。
【図16】上記図15の[T]の導出方法の残りの一部
を示す概要図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態における電圧セン
サの一部を示す概要図である。
【図18】同第4の実施の形態における電圧センサの残
りの一部を示す概要図である。
【図19】同第4の実施の形態、あるいは後述の第5の
実施の形態における電圧センサの[S]の導出方法の一
部を示す概要図である。
【図20】上記図19の[S]の導出方法の残りの一部
を示す概要図である。
【図21】本発明の第5の実施の形態における電圧セン
サの一部を示す概要図である。
【図22】上記図21の電圧センサの残りの一部を示す
概要図である。
【図23】従来の電圧センサの電圧計測部を示す概要図
である。
【図24】従来の電圧センサの演算処理部を示す概要図
である。
【符号の説明】
1 3相配電線 2 内側電極 3 外側電極 4 電圧センサモジュール 7 電圧計測装置 9 電圧センサユニット 14 第2の記憶装置 15 第1の記憶装置 16、77 演算処理部 37 評価用配電線 42、78、79、710 電圧印加装置 43 演算処理部 73 第3の記憶装置 97、117 ゲイン調整装置 99、119 補正処理部 107 [S]演算装置 108 第4の記憶装置 613 電圧計測装置配置決定装置 711 [T]演算装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n(n:整数)個の被測定導体のそれぞ
    れの近傍の異なる位置に配置されたm(m:定整数)個
    の外部と絶縁された電極を有し、前記m個の電極の内、
    前記被測定導体の各々についてu番目とw番目(u≦
    m,w≦m,u≠w:定整数)の電極間の電位差を計測
    する電圧計測手段と、その計測された前記n個の被測定
    導体の電位差の値を入力し、l(l≦n:整数)番目の
    被測定導体に対応する電位差の測定値(vl) をl行目
    の要素としたn行の列ベクトル[v]に、所定のn行n
    列の実数対角行列[G]を作用させてn行の列ベクトル
    [G][v]を求める第1の演算手段と、その求めた列
    ベクトル[G][v]に、所定のn行n列の実数行列
    [R]を作用させてn行の列ベクトル[R][G]
    [v]を求める第2の演算手段とを備えたことを特徴と
    する電圧センサ。
  2. 【請求項2】 実数行列[R]は、前記n個の被測定導
    体の配置と形状の情報に基づき、i(i≦n:整数)番
    目の被測定導体とj(j≦n:整数)番目の被測定導体
    の電位係数pi,j を要素とするn行n列の実数行列
    [P]を求め、前記n個の被測定導体の配置と形状の情
    報及び前記n個の被測定導体の内l番目に設置される前
    記電圧計測手段の前記電極の配置と形状の情報に基づ
    き、i番目の被測定導体と前記u番目の電極の電位係
    数:pul,i(l=1,2,・・・,n)を求め、前記n
    個の被測定導体の配置と形状の情報及び前記n個の被測
    定導体の内l番目に設置される前記電圧計測手段のm個
    の電極の内w番目の電極の配置と形状の情報に基づき、
    i番目の被測定導体と前記w番目の電極の電位係数:p
    wl,i(l=1,2,・・・,n)を求め、前記求めたp
    ul,i及びpwl,iに基づき、差(pul,i−pwl,i) を要
    素とするn行n列の実数行列[P-]を求め、前記求め
    た実数行列[P]及び[P-]から、[P][P--1
    計算して求めることを特徴とする請求項1記載の電圧セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 実数対角行列[G]は、n個の被測定導
    体の配置と形状の情報に基づき、i(i≦n:整数)番
    目の被測定導体とj(j≦n:整数)番目の被測定導体
    の容量係数ki,j(i=j)と誘導係数ki,j(i≠j)
    を要素とするn行n列の実数行列[K]を求め、前記n
    個の被測定導体の配置と形状の情報及び前記n個の被測
    定導体のそれぞれに設置された電圧計測手段のm個の電
    極の内u番目の電極の配置と形状の情報に基づき、i番
    目の被測定導体と前記u番目の電極の電位係数:pul,i
    (l=1,2,・・・,n)を求め、前記n個の被測定
    導体の配置と形状の情報及び前記電圧計測手段のm個の
    電極の内w番目の電極の配置と形状の情報に基づき、i
    番目の被測定導体と前記w番目の電極の電位係数:p
    wl,i(l=1,2,・・・,n)を求め、前記求めたp
    ul,i及びpwl,iに基づき、差(pul,i−pwl,i) を要
    素とするn行n列の実数行列[P-]を求め、前記求め
    た[K]及び前記[P-]からn行n列の実数行列
    [P--1[K]を求め、前記n個の被測定導体の配置
    と形状の情報及び前記電圧計測手段の電圧計測に関係す
    る電極の配置と形状の情報を変数とした時に、前記実数
    行列[P--1 [K]の非対角成分が全てほぼ0になる
    ような前記n個の被測定導体の配置と形状及び前記電圧
    計測手段の電圧計測に関係する電極の配置と形状を求
    め、その求められた前記n個の被測定導体の配置と形状
    及び前記電圧計測手段の電圧計測に関係する電極の配置
    と形状の状態での前記[P--1[K] とすることを特
    徴とする請求項1記載の電圧センサ。
  4. 【請求項4】 [P--1[K] の非対角成分が全てほ
    ぼ0になるように、前記求めたn個の被測定導体の配置
    と形状及び電圧計測手段の電圧計測に関係する電極の配
    置と形状の状態で、予めわかっている電圧を前記n個の
    被測定導体の対地間にそれぞれ印加し、l(l≦n,整
    数)番目の被測定導体の対地間電圧(V l)とl番目の
    被測定導体に設置された前記電圧計測手段の出力
    (vl)の比(v l/Vl)をl行l列の要素とするn行
    n列の実数対角行列を前記[G]とすることを特徴とす
    る請求項3記載の電圧センサ。
  5. 【請求項5】 更に、前記n個の被測定導体がl相m回
    線(l×m=n:整数)の配電線であって、前記電圧計
    測手段のn個の出力を第Im(Im≦m:整数)回線第I
    l(Il≦l:整数)相の配電線に対応する前記電圧計測
    手段の出力vIl Imを、第JIlIm行目(JIlIm≦n:整
    数)の要素とするn行の列ベクトル[v]で表示する
    と、前記第2の演算手段の出力であるn行の列ベクトル
    [R][G][v]を入力し、前記n行の列ベクトル
    [R][G][v]の第JIlIm行目の要素VIlImのIl
    (Il=1,2,・・・,l)についての総和:Σ
    (Il=1,2,・・・l)IlIm を各回線について出力する第3の
    演算手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の電圧
    センサ。
  6. 【請求項6】 n(n:整数)個の評価用導体の配置と
    形状の情報を入力し、i(i≦n:整数)番目の評価用
    導体とj(j≦n:整数)番目の評価用導体の電位係数
    i,j を要素とするn行n列の実数行列[P]を求め、
    前記n個の評価用導体の配置と形状の情報と前記n個の
    評価用導体の内l(l≦n:整数)番目の評価用導体の
    近傍に配置されるお互いに相対位置が固定されたm
    (m:定整数)個の外部と絶縁された電極を有し前記m
    個の電極の内評価用導体の番号に依らず一定のu番目と
    w番目(u≦m,w≦m:定整数)の電極の間の電位差
    を計測する電圧計測手段の前記u番目の電極の配置と形
    状の情報を入力し、i番目の評価用導体と前記u番目の
    電極の電位係数:pul,i(l=1,2,・・・,n)を
    求め、前記n個の評価用導体の配置と形状の情報と前記
    電圧計測手段のw番目の電極の配置と形状の情報を入力
    し、i番目の評価用導体と前記w番目の電極の電位係
    数:pwl,i(l=1,2,・・・,n)を求め、前記求
    めたpul,iと前記p wl,iを入力し、その差(pul,i−p
    wl,i) を要素とするn行n列の実数行列[P-]を求
    め、対地電圧を測定したいn個の被測定導体の配置と形
    状の情報を入力し、i(i≦n:整数)番目の被測定導
    体とj(j≦n:整数)番目の被測定導体の電位係数p
    ' i,jを要素とするn行n列の実数行列[P'] を求め、
    前記n個の被測定導体の配置と形状の情報と前記n個の
    被測定導体の内l(l≦n:整数)番目の被測定導体に
    取り付けられる前記電圧計測手段の前記u番目の電極の
    配置と形状の情報を入力し、i番目の被測定導体と前記
    u番目の電極の電位係数:p' ul,i (l=1,2,・・
    ・,n)を求め、前記n個の被測定導体の配置と形状の
    情報と前記n個の被測定導体の内l番目に取り付けられ
    る前記電圧計測手段のw番目の電極の配置と形状の情報
    を入力し、i番目の被測定導体と前記w番目の電極の電
    位係数:p' wl,i(l=1,2,・・・,n)を求め、
    前記求めたp' ul,iと前記p' wl,i を入力し、その差
    (p' ul,i−p' wl,i) を要素とするn行n列の実数行
    列[P' -]を求め、前記[P]と前記[P-]と前記
    [P']を入力し、[P-][P]-1[P'-1 を求め、
    前記電圧計測手段の電圧計測に関係する電極の配置と形
    状を変化させて得られる前記[P' -]が、前記求めた
    [P-][P]-1[P'-1に実質上等しくなるように、
    前記電極の配置と形状を決め、その決めた電極の配置と
    形状出力に従って、前記n個の被測定導体に前記電圧計
    測手段を取り付けることを特徴とする電圧センサの取り
    付け方法。
  7. 【請求項7】 n(n:整数)個の被測定導体のそれぞ
    れに、異なる位置に配置されたm(m:定整数)個の外
    部と絶縁された電極を有し、前記m個の電極の内、前記
    被測定導体の各々についてu番目とw番目(u≦m,w
    ≦m,u≠w:定整数)の電極間の電位差を計測する電
    圧計測手段を取り付けた状態で、前記n個の被測定導体
    に印加する予めわかっている電圧をn回印加する時に第
    l回目の印加電圧:[V' l](印加電圧をn行の列ベク
    トルで表示,l=1,2,・・・,n)がベクトル的に
    毎回異なるように印加した時の前記電圧計測手段の出
    力:[v' l](出力をn行の列ベクトルで表示)と前記
    印加電圧:[V' l]を入力し、前記印加電圧:[V' l
    をl列目の要素とするn行n列の行列[V']([[V
    ' 1][V' 2]・・・[V' n]])と前記電圧計測手段の
    出力:[v' l]をl列目の要素とするn行n列の行列
    [v']([[v' 1][v' 2]・・・[v' n]])を使
    用して[V'][v'-1を出力する第1の演算手段と、
    その第1の演算手段の出力:[V'][v'-1 を記憶
    する記憶手段と、前記n個の被測定導体に被測定電圧が
    印加された時に、前記記憶手段に記憶された[V'
    [v'-1と前記電圧計測手段の前記被測定電圧に対す
    る出力:[v](出力をn行の列ベクトルで表示)を入
    力し、[V'][v'-1[v]を出力する第2の演算装
    置とを備えたことを特徴とする電圧センサ。
  8. 【請求項8】 n個の被測定導体がl相m回線(l×m
    =n:整数)の配電線であって、前記電圧計測手段のn
    個の出力を第Im(Im≦m:整数)回線第Il(Il
    l:整数)相の配電線に対応する前記電圧計測手段の出
    力vIlImを第JI lIm 行目(JIlIm≦n:整数)の要素
    とするn行の列ベクトル[v]で表示すると、前記第2
    の演算装置の出力のn行の列ベクトル[V'][v'-1
    [v]を入力し、前記n行の列ベクトル[V'][v'
    -1[v]の第JIlIm行目の要素VIl ImのIl(Il=1,
    2,・・・,l)についての総和:Σ(Il=1,2,・・・l)
    IlImを各回線について出力する第3の演算装置を備えた
    ことを特徴とする請求項7記載の電圧センサ。
  9. 【請求項9】 各回線の3相がほぼ同一平面上に配置さ
    れ、3相の一方の端から1,2,3相とした3相m回線
    (m:整数)の配電線にそれぞれ取り付けられ、複数の
    電極間の電位差を計測する電圧計測手段と、その電圧計
    測手段の3×m(=n:整数)個の出力を入力し、ゲイ
    ン調整するゲイン調整手段と、そのゲイン調整手段のn
    個の出力を、第Im(Im≦m:整数)回線第I3(I3
    3:整数)相の配電線に対応するvI3Imと表示した時
    に、各回線で各相電圧の絶対値が実質上等しく(|v
    1Im|=|v2Im|=|v3Im|) なるように、前記ゲイ
    ン調整手段のゲインを出力する第1の演算手段と、その
    第1の演算手段の出力を前記ゲイン調整手段に入力した
    時の前記ゲイン調整手段の出力v' I3ImのI3についての
    総和:v' 0Im(=Σ(I3=1,2,3)' I3Im) を求め、その
    総和の絶対値と前記ゲイン調整手段の出力の第Im 回線
    の第1相の値の絶対値から、前記ゲイン調整手段の前記
    3相m回線の第Im回線の第2相に対応するゲイン:|
    ' 0Im|/|v' 1I m|+1を出力する第2の演算手段
    と、その第2の演算手段の出力と前記ゲイン調整手段の
    前記3相m回線の第Im 回線の第3相に対応するゲイン
    として実質上0.9を前記ゲイン調整手段に入力した時
    の前記ゲイン調整手段の出力v'' I3ImのI3についての
    総和:v'' 0Im(=Σ(I3=1,2,3)'' I3Im)を求め、そ
    の総和の絶対値と前記ゲイン調整手段の出力の第Im
    線の第1相の値の絶対値から、前記ゲイン調整手段の前
    記3相m回線の第Im回線の第3相に対応するゲイン:
    |v'' 0Im|/|v'' 1Im|+0.9を出力する第3の演
    算手段と、その第3の演算手段の出力を前記ゲイン調整
    手段に入力した時の前記ゲイン調整手段の出力v'' '
    I3Im のI3 についての総和:v''' 0Im(=Σ
    (I3=1,2,3)'' I3Im)を出力する第4の演算手段とを備
    えたことを特徴とする電圧センサ。
  10. 【請求項10】 3相m回線の前記配電線(総数:n)
    の配置と形状の情報を入力し、i(i≦n、1回線第1
    相を1番目とした番号、整数)番目の配電線とj(j≦
    n、1回線第1相を1番目とした番号、整数)番目の配
    電線の電位係数pi,j を要素とするn行n列の実数行列
    [P]を求め、前記n個の配電線の配置と形状の情報と
    前記n個の配電線の内l(l≦n:整数)番目の配電線
    に取り付けられる前記電圧計測手段のu番目の電極の配
    置と形状の情報を入力し、i番目の配電線と前記u番目
    の電極の電位係数:pul,i(l=1,2,・・・,n)
    を求め、前記n個の配電線の配置と形状の情報と前記n
    個の配電線の内l番目に取り付けられる前記電圧計測手
    段のw番目の電極の配置と形状の情報を入力し、i番目
    の前記配電線と前記w番目の電極の電位係数:p
    wl,i(l=1,2,・・・,n)を求め、前記求めたp
    ul,i及びpwl,iから、その差(pul,i−pwl,i)を要素
    とするn行n列の実数行列[P-]を求め、前記求めた
    [P]と[P-]から[P][P--1を求め、前記ゲイ
    ン調整手段の第Im回線の第1相と第2相と第3相のそ
    れぞれに対応するゲインをg1とg2とg3 とおくと、g
    1Im=1とg2Im=|v' 0Im|/|v' 1Im|+1とg3Im
    =|v'' 0Im|/|v'' 1Im|+0.9をそれぞれIm ×
    3−2行Im×3−2列目とIm×3−1行Im×3−1
    列目とIm×3行Im ×3列目の成分とするn行n列の
    実数対角行列[g]を求め、前記求めた[P][P-
    -1 及び[g]から、n列の行ベクトル[1 1 1
    ・・・1]を使用して[1 1 1 ・・・ 1]
    [g][P][P-]の第Im×3−2列の成分(f
    3*Im-2)を前記第4の演算手段の出力:v''' 0Im(=Σ
    (I3=1,2, 3)'' I3Im)に乗算してf3*Im-2×v''' 0Im
    求める第5の演算手段を備えたことを特徴とする請求項
    9記載の電圧センサ。
  11. 【請求項11】 各回線の3相がほぼ同一平面上に配置
    され、3相の一方の端から1,2,3相とした3相m回
    線(m:整数)の配電線にそれぞれ取り付けられ、複数
    の電極間の電位差を計測する電圧計測手段と、その電圧
    計測手段の3×m(=n:整数)個の出力を入力し、ゲ
    イン調整するゲイン調整手段と、そのゲイン調整手段の
    n個の出力を、第Im(Im≦m:整数)回線第I3(I3
    ≦3:整数)相の配電線に対応するvI3Imと表示した時
    に、各回線で各相電圧の絶対値が実質上等しく(|v
    1Im|=|v2Im|=|v3Im|) なるように、前記ゲイ
    ン調整手段のゲインを出力する第1の演算手段と、その
    第1の演算手段の出力を前記ゲイン調整手段に入力した
    時の前記ゲイン調整手段の出力v' I3ImのI3についての
    総和:v' 0Im(=Σ(I3=1,2,3)' I3Im) を求め、その
    総和の絶対値と前記ゲイン調整手段の出力の第Im 回線
    の第1相の値の絶対値から、前記ゲイン調整手段の前記
    3相m回線の第Im回線の第2相に対応するゲイン:|
    ' 0Im|/|v' 1Im|+1 を出力する第2の演算手段
    と、その第2の演算手段の出力を前記ゲイン調整手段に
    入力した時の前記ゲイン調整手段の出力:v'' I3Imから
    第1相と第2相の位相差角θ12Imと第3相と第2相の位
    相差角θ32Imを出力する第3の演算手段と、その第3の
    演算装置の出力から(COS(θ12Im)+SIN(θ
    32Im))/(COS(θ32Im)+SIN(θ32Im))を
    出力する第4の演算手段と、その第4の演算手段の出力
    を前記ゲイン調整手段に入力した時の前記ゲイン調整手
    段の出力v'' I3ImのI3についての総和:v'' 0Im(=Σ
    (I3=1,2,3)'' I3Im)を出力する第5の演算手段とを備
    えたことを特徴とする電圧センサ。
  12. 【請求項12】 3相m回線の前記配電線(総数:n)
    の配置と形状の情報を入力し、i(i≦n、1回線第1
    相を1番目とした番号、整数)番目の配電線とj(j≦
    n、1回線第1相を1番目とした番号、整数)番目の配
    電線の電位係数pi,j を要素とするn行n列の実数行列
    [P]を求め、前記n個の配電線の配置と形状の情報と
    前記n個の配電線の内l(l≦n:整数)番目の配電線
    に取り付けられる前記電圧計測手段のu番目の電極の配
    置と形状の情報を入力し、i番目の配電線と前記u番目
    の電極の電位係数:pul,i(l=1,2,・・・,n)
    を求め、前記n個の配電線の配置と形状の情報と前記n
    個の配電線の内l番目に取り付けられる前記電圧計測手
    段のw番目の電極の配置と形状の情報を入力し、i番目
    の前記配電線と前記w番目の電極の電位係数:p
    wl,i(l=1,2,・・・,n)を求め、前記求めたp
    ul,i及びpwl,iから、その差(pul,i−pwl,i)を要素
    とするn行n列の実数行列[P-]を求め、前記求めた
    [P]と[P-]から[P][P--1を求め、前記ゲイ
    ン調整手段の第Im回線の第1相と第2相と第3相のそ
    れぞれに対応するゲインをg1Imとg2Imとg3Imとおく
    と、g1Im=1とg2Im=|v' 0Im|/|v' 1Im|+1と
    3Im=(COS(θ12Im)+SIN(θ 32Im))/
    (COS(θ32Im)+SIN(θ32Im))をそれぞれI
    m×3−2行Im×3−2列目とIm×3−1行Im×3−
    1列目とIm×3行Im×3列目の成分とするn行n列の
    実数対角行列[g]を求め、前記求めた[P][P-
    -1 及び[g]から、n列の行ベクトル[1 1 1
    ・・・ 1]を使用して[11 1 ・・・ 1]
    [g][P][P-]の第Im×3−2列の成分(f
    3*Im-2)を前記第4の演算手段の出力:v'' 0Im(=Σ
    (I3=1,2,3)'' I3Im)に乗算してf3*Im-2×v'' 0Im
    求める第5の演算手段を備えたことを特徴とする請求項
    11記載の電圧センサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5615463B1 (ja) * 2013-11-15 2014-10-29 三菱電機株式会社 電圧検出装置および電圧検出方法
JP2015219235A (ja) * 2014-05-13 2015-12-07 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 電圧感知デバイスのための校正方法

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CN105723227A (zh) * 2013-11-15 2016-06-29 三菱电机株式会社 电压检测装置及电压检测方法
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