JPH09304371A - たばこ煙の分別評価装置及びそれを用いたたばこ煙の分別評価方法 - Google Patents

たばこ煙の分別評価装置及びそれを用いたたばこ煙の分別評価方法

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JPH09304371A
JPH09304371A JP11504696A JP11504696A JPH09304371A JP H09304371 A JPH09304371 A JP H09304371A JP 11504696 A JP11504696 A JP 11504696A JP 11504696 A JP11504696 A JP 11504696A JP H09304371 A JPH09304371 A JP H09304371A
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cigarette
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mainstream
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JP11504696A
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Megumi Shibata
恵 柴田
Hitoshi Maiwa
仁 真岩
Eiichi Takase
栄一 高瀬
Shiruyoshi Matsumoto
鶴義 松本
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たばこフィルターから出てくる主流煙を断面
方向に分割して捕集し、煙成分を定量する事により、フ
ィルター断面方向の主流煙の分布を定量的する。 【解決手段】 シガレットの片方の端部から燃やし、も
う一方の端部で、たばこ煙の主流煙を取り出しながら、
該主流煙を分析する装置に於いて、該主流煙を取り出す
シガレットの端部で、主流煙を分割する手段を備えたた
ばこ煙の分別評価装置により、シガレットの主流煙を分
割せしめ、分割したそれぞれの部分から出てくる主流煙
を測定することにより、シガレットの長軸と直角方向の
断面の主流煙の煙成分の分布を定量化するたばこ煙の分
別評価方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たばこ煙の分別評
価装置、及び、それを用いたたばこ煙の分別評価方法に
関する。さらに、詳しくは、たばこ煙の主流煙を分割し
て、シガレットの長軸と直角の断面方向の主流煙の煙成
分の分布を定量化するたばこ煙の分別評価装置、及び、
それを用いたたばこ煙の分別評価方法である。
【0002】
【従来の技術】たばこ煙中の刺激性成分を除去し、かつ
たばこ本来の優良な香喫味成分を通過してバランス良い
香喫味を得る目的で、たばこフィルターが開発され、シ
ガレット製品に使用されている。
【0003】一般にたばこ葉組が同一でも、たばこフィ
ルターから出てくる主流煙中の成分、例えばタール、ニ
コチン量は、フィルターによって異なり、例えばたばこ
煙の除去効率を高めたフィルターあるいは、フィルター
側面からの希釈空気が流入する開孔フィルターを用いる
と、たばこフィルターから出てくる主流煙中のタール、
ニコチン量を減少させることができる。
【0004】たばこ煙の除去効率を高め得たフィルター
としては、フィルター中に充填するフィルター素材の充
填量を増大したもの、あるいはフィルター長さをロング
化したもの、フィルター素材として使用される繊維束の
細繊度化を図ったもの或いはフィルター素材として使用
されている繊維束の異型断面化を図ったものなどがあ
る。また、フィルター側面から希釈空気が流入するフィ
ルターを用いると、主流煙を希釈する効果ばかりでな
く、たばこ刻みからフィルターへ流入する主流煙そのも
のの発生量が減少し、更にフィルター内部でのたばこ煙
の除去効率が高くなる結果、たばこフィルターから出て
くる主流煙中のタール、ニコチン量を減少させることが
できる。このような開孔フィルターでは、喫煙終了後の
フィルター出口端面の着色状況は、フィルター端面中心
部の着色が著しく、主流煙はフィルターの中心部に収束
して流れているように観察される。
【0005】従来より、たばこフィルターから出てくる
主流煙の喫煙評価はコレスタ(CORESTA)法 No.23で定
義される方法で行っている。これは、たばこ喫煙条件
や、フィルターから出てくる粒子成分をケンブリッジフ
ィルターで捕集する方法等について、定義してある。
【0006】しかしながら、上記方法では主流煙を1つ
のケンブリッジフィルターで捕集するため、フィルター
出口から主流煙がどの様に出てきているかを定量的に判
断する指標とは成り得なかった。例えば、フィルター側
面からの希釈空気の流入により、主流煙はフィルター出
口中心部に収束して出ているように観察されるが、それ
がどの程度であるかを定量的に明らかにできないという
問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、その目的とする
ところは、フィルターから出てくる主流煙をシガレット
の長軸と直角の断面方向に分割して捕集し、煙成分を定
量する事により、フィルター断面方向の主流煙の分布を
定量的に明らかにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、シガレットの片方の端部から燃やし、
もう一方の端部で、たばこ煙の主流煙を取り出しなが
ら、該主流煙を分析する装置に於いて、該主流煙を取り
出すシガレットの端部で、主流煙を分割する手段を備え
たことを特徴とするたばこ煙の分別評価装置を第1の要
旨とし、シガレットの主流煙を分割せしめ、分割したそ
れぞれの部分から出てくる主流煙を測定することによ
り、シガレットの長軸と直角の断面方向の主流煙の煙成
分の分布を定量化することを特徴とするたばこ煙の分別
評価方法を第2の要旨とする。
【0009】主流煙を分割する手段の具体例として、図
1にシガレットホルダー部において、主流煙を2分割す
るホルダーを示す。図中の1は、シガレットを差し込む
部分であり、2はフィルター端面のうち、中心部から出
てくる煙が選択的に通過する部分、3は外周部から出て
くる煙が選択的に通過する部分である。4はシール部を
示し、この部分は好ましくは図4に示すようなシール部
とすることが好ましい。すなわち、図1のシガレットホ
ルダーにおいては、シガレットへの接続部が2重管構造
となっており、2重管の外管はシガレットホルダーのシ
ール部と一体となり、内管は、シガレットの長軸と直角
方向の端面に接触又は挿入され、内管の中をシガレット
の長軸と直角方向の端面の中心部からの主流煙を吸引部
に導き、外管と内管の間からは、シガレットの長軸と直
角方向の端面の中心部よりも外側の主流煙を吸引部に導
くように配されている。特に、内管は、シガレット又は
シガレットフィルターの端面との気密性を保つために、
尖っている先端を有するように、設計され、その先端部
の一部がシガレット又はシガレットフィルターの端面に
挿入されるように設定されることが好ましい。
【0010】図2は、本発明の装置の全体図を示す。図
2の装置では、喫煙器と呼ばれる吸引器を備えた装置、
シガレットホルダー、煙捕集器を主要構成とする。この
シガレットホルダー部を、図2のような主流煙を分割す
る構造とする。図2において、21は主流煙を分割する
手段を備えたシガレットホルダー部を示し、22は煙捕
集器、23は測定に供するシガレット、24は吸引を制
御するコントロールバルブ部、26はピストン部を示
し、このピストンの動きによって、吸引されるガスの容
量が決定される。このようにして、吸引を制御されたガ
スは、28のガス出口より排出される。29はシガレッ
トホルダー部に差し込まれるシガレットの長さ、すなわ
ちシール部の長さを示し、一般的には9mmの長さが選
ばれる。30はバット長を示し、31は喫煙終了を検出
するパフセンサーである。32は、他のチャンネルのシ
ガレットホルダー部を示す。
【0011】図3は、図1で示した主流煙を分割する手
段を備えたシガレットホルダー部をシガレット41と喫
煙器の吸引口に連結させたときの断面図である。図のよ
うに、シガレットホルダー部42の中で、主流煙は分割
され、それぞれに分けられた経路を最終的にY型コネク
ター45で1つにまとめてから喫煙器の吸引口46より
吸引することにより、シガレットからの煙流れを反映し
た割合で各経路を煙が流れることになる。このとき、各
経路で抵抗が発生すると、シガレットからの煙流れが故
意に変わってしまうので、各経路の抵抗はシガレットの
抵抗に比べて低くなるようにすることが望ましい。煙の
分析を行う装置44は、43のチューブの中間に設ける
ことにより、分割された主流煙それぞれの分析を行うこ
とができる。一般的にはこのチューブの中間に分割する
数のガラス繊維フィルターよりなる煙捕集器を設けるこ
とによって、主流煙を分析する。
【0012】本評価方法及び装置で測定するたばこ煙の
成分としては、水素、窒素、一酸化炭素、窒素酸化物、
アンモニア、メタン、エタン等のガス相成分、あるいは
水、アセトアルデヒド、イソプレン、アクロレイン、ア
セトニトリル等の蒸気相成分、あるいはニコチン、ター
ル等の粒子相成分を挙げることができる。
【0013】詳細な分析方法は、例えば、下記の番号の
コレスタ(CORESTA)法に示されている方法によって求め
ることができる。 No. 7 ガスクロ法によるたばこの主流煙中のニコチ
ンの定量 No. 8 ガスクロ法によるたばこの主流煙中の水分の
定量 No.23 定常分析喫煙装置を使用したトータル、ニコ
チンフリードライ粒子成分、TPMの定量と水分、ニコ
チン測定の準備
【0014】さらには、本評価方法及び装置は、たばこ
煙を分離して、その一部を喫煙者に導き、その香喫味を
評価する官能評価に共することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明を図面に基づいてさら
に詳しく説明する。本発明で用いる喫煙器は複数のシガ
レットホルダーを備えた閉鎖系(連続する喫煙の間に吸
い口端が大気と遮断された状態を意味する。)のデザイ
ンとする方が好ましい。喫煙器には、主に、下記の2つ
のデザインがあるが、どちらを用いても良い。
【0016】型式A:直列型:シガレットが固定されて
おり、パフ終了装置を移動して調整 型式B:回転型:パフ終了装置の位置が固定されてお
り、シガレットとそのホルダーを移動して調整 喫煙器は、通常1つ、又は複数の喫煙ポートとピストン
ポンプを備え、後述する喫煙条件(喫煙容量、喫煙周
期、喫煙回数)を調整できるようにすることが好まし
い。喫煙器は、シガレットを保持する装置と粗タールを
捕集する装置が連結されている。
【0017】各喫煙ポートは、個々に0.1回まで計測
可能なパフカウンターを持ち、各喫煙チャンネルは、吸
殻長感知器とパフカウンターに連動した喫煙終了装置を
備えたものが好ましい。
【0018】吸殻長感知器(パフセンサー)は、綿10
0%・40デニールの糸が燃え尽きることで感知するマ
イクロスイッチか、特別に密封された赤外線検出器のど
ちらかとすることができる。
【0019】シガレットホルダーは、本発明において
は、図1に示すように主流煙を分割するように設計され
ている。また、シガレットホルダーは、シガレットとホ
ルダーの間でのエアリークが生じないように保持し、シ
ガレットの吸い口端から9mm±0.5mmを覆うことが可
能なものとする。このような構造としては、シガレット
ホルダー部とシガレットの連結部に、図4に示すような
シール部を設けることが好ましい。図4に示すように、
4枚のラビリンスシール(51と52)を使用し、この
うち最もたばこの吸い口端に近いものを、逆向きにして
おくように設定することが好ましい。シール部には、ラ
ビリンスシールの他にのLatex-sleeve(ラテックススリ
ーブ)を用いてもよい。ラビリンスシールの寸法、Late
x-sleeve(ラテックススリーブ)の寸法は、シガレット
の直径により決定される。一般的なシガレットの場合、
Latex-sleeveの(ラテックススリーブ)内径は約6mmも
のが用いられる。
【0020】煙捕集器は、以下の仕様による捕集フィル
ターホルダーとガラス繊維フィルターディスクから成
る。捕集フィルターホルダーは、気密性、非吸湿性でか
つ化学的に不活性な材質で作られたものとし、透明であ
ることが望ましい。捕集フィルターホルダーは、厚さが
1〜2mmのガラス繊維フィルターディスクを空気の漏れ
がないよう組み立てる。粗タールの捕集には、異なるデ
ザインの煙捕集器を使用できる。一般的には、1つの捕
集器あたり5本のシガレットを喫煙させる喫煙器では、
ガラス繊維フィルターディスクの直径は44mmが用いら
れ、また、1つの捕集器当たり20本のシガレットを喫
煙させる場合は、直径が92mmのフィルターディスクが
用いられる。ガラス繊維フィルターディスクは、粗表面
側で煙を捕集する。ガラス繊維フィルターディスクに
は、ポリアクリルバインダーが使用され、その含有量
は、5%以下、140mm/秒の線速度において直径0.
3μm以上のジオクチルフタレートの全粒子を99.9%
以上捕集する能力を持つものが用いられる。この線速度
におけるガラス繊維フィルターディスクの圧力降下は、
93mmH20(900 Pa)以下であることが望ましい。
【0021】図5に代表的なガラス繊維フィルターディ
スクからなる煙捕集器を示す。煙捕集器も、たばこ煙が
系外にでないように、気密性をたもつことができるよう
にする必要がある。すなわち、煙捕集器は、その取り扱
い性を良くするために、ホルダーバック部62、ホルダ
ーフロント部63、及びガラス繊維フィルターディスク
64の部品からなっているが、その部品を連結する場所
には、Oリング61によって、気密性が保てるようにし
てある。
【0022】なお、安全のために、灰皿をシガレット軸
面の下方20〜60mmの水平面に設置することが好まし
い。
【0023】喫煙容量を測定する流量計は、石けん膜流
量計:0〜50cm3の容量範囲で、0.1cm3単位の目盛
付きもを用いる。
【0024】風速計は、風速が200mm/secにおいて±
20mm/sec以上の精度のものを使用することが好まし
い。また、風速計測器は、風速を10秒間以上積分でき
る機能を持つものが好ましく用いられる。
【0025】このような装置を用意して、喫煙測定を行
う。次に具体的な測定方法を述べる。喫煙器のカバーと
シガレット周囲の風速については、すべてのシガレット
が、周囲の空気の流れに関して同一条件下で喫煙される
よう環境条件を調整する必要がある。喫煙は、喫煙器に
取り付けたカバーの中で行う。なお、カバーは、透明で
あることが望ましい。喫煙器のカバーは、喫煙器内で発
生する副流煙を安定的に除去するための排気装置を取り
付けることができる構造が好ましい。
【0026】喫煙条件は、下記に示すような条件で行う
ことが好ましい。 1)喫煙室の環境 温度 :22±2℃ 相対温度:60±5% 2)喫煙容量:35±0.3cm 3)喫煙時間:2.0±0.1秒 4)喫煙周期:1回/(60±1.0)秒 5)パフプロフィール 喫煙開始時より0.8〜1.2秒の間に最大値があるベル
型で、その最大流速は25〜30cm3/秒とする。 6)喫煙回数 各喫煙回数は、0.1回単位に計測、及び記録する。 7)着火 電気式ライターのような炎の出ない着火器具を用いる。
着火は、着火器具をシガレットに接触させずに、また焦
がすことのないようにし、しかも1回で着火すること。 8)吸殻長 標準的な吸殻長は30mmか、チップペーパー長+3mmの
いづれかの長い方とするのが一般的である。必要なら
ば、たばこに吸殻長の印を付ける。 9)喫煙本数 喫煙本数は、径が44mmのガラス繊維フィルターを用い
た喫煙器では、一つの捕集器当たり通常5本とするが、
たばこ種によってその本数は適当に変えても良い。
【0027】次に、図6、図7、図8に従って、評価方
法の一例として主流煙中のタール、ニコチン量を測定す
る方法を説明する。タール、ニコチン量を測定する場合
には、煙捕集器として、ガラスフィルターディスクより
なるケンブリッジフィルターを用い、該ケンブリッジフ
ィルターを各経路に1枚ずつ挟み込む為、ケンブリッジ
フィルターによる抵抗が増加することになる。この抵抗
により煙流れが変化することを抑制するために、それぞ
れの経路に流れる煙量を調整する必要がある。
【0028】その調整方法の一例としてはまず、図6の
ように各経路に流量計82を挟み、流量を測定する。こ
こで用いる流量計の一例としては、層流型気体流量計が
挙げられる。これは、気体が層流格子を通過する際の上
流部と下流部の圧力損失を計測することでその気体流量
を測定する。この流量計は、それ自身の抵抗が低いもの
が望ましい。
【0029】次に図7のようにY型コネクターを三方コ
ック81に変え、流量計と三方コックの間にそれぞれ1
枚ずつケンブリッジフィルター80を挟んだ状態で、三
方コック81のコックにより流量を上記測定値に調節す
る。
【0030】この状態から、図8に示すように、流量計
を外し、喫煙器の吸引装置に接続して、喫煙を行う。喫
煙後、各ケンブリッジフィルター80に捕集された粒子
成分を抽出し、ガスクロマトグラフィーなどで定量を行
う。
【0031】該方法及び装置により、フィルター出口で
断面積方向に煙を分割する部品を取り付けること、各経
路に流れる煙量を調節することの2つを満足させること
によって、煙流れを変えることなく喫煙を行い、各分割
部分から出てくる煙成分を定量的に求めることができ
る。
【0032】
【実施例】以下に実施例に基づいて本発明をより具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。実施例のニコチンの測定条件は、コレ
スタ(CORESTA)法のNo.7(ガスクロ法によるたばこの主
流煙中のニコチンの定量)に準拠して求めた。
【0033】[実施例1]フィルター出の主流煙を同心
円状に2分割したときの煙分布をニコチンを指標として
測定した。図1に示した部品を用い、フィルター中心部
から半径2mmの円に相当する部分と、その外周部分から
出てくる煙を分割、捕集してそれぞれニコチンの定量を
行った。使用したシガレットサンプルA及びBのフィル
ター特性及び測定結果を表1に示す。また、中心部、外
周部の流量から、各部のニコチン濃度を算出した。その
結果を表2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】[実施例2]シガレットサンプルとして表
3に示すフィルター特性を有するサンプルC,D,Eを
用いて、煙を分割する部品におけるフィルター中心部と
フィルター外周部とを分離する分離位置を変える以外
は、実施例1と同様に喫煙を行い、フィルター出の主流
煙を同心円状に5分割したときの煙分布を求めた。図9
には、フィルター端面における中心からの距離を横軸
に、縦軸には分割した部分の面積当たりのニコチン喫煙
量をとり、フィルター断面方向のニコチン喫煙量分布を
示した。
【0037】
【表3】
【0038】[実施例3]表4に示すようなサンプル仕
様で、コア部には、セルロースアセテートトウをコルゲ
ート成形したシート状物を用い、シース部には、セルロ
ースアセテートを用いて、シガレットフィルターを製造
した。コルゲートシート、コア成形条件は、表5に示す
通りである。
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】コア通気抵抗の異なるコア部を作成するた
め、Y断面1.9Y/44,000TDのトウをコルゲ
ート状に作成した後、表6に示すトータルデニールに分
割し、同じく、表6に示すコア径に内径の異なる成形管
(3mmφと4mmφ)によって、成形した。
【0042】
【表6】
【0043】シース部は、Y断面4Y/40,000T
Dのトウを可塑剤なしで用いた。なお、シース部の通気
抵抗は、プラグ巻き上げ時のシース部の充填量を変更す
ることによって行った。
【0044】[シース、コア別ニコチン喫煙量]表7の
条件で、図1に示すような本発明のたばこ煙の分別評価
装置を用いて、シース部及びコア部から出る煙成分をケ
ンブリッジフィルターにて、補足し、ガスクロマトグラ
フィーで定量した。
【0045】[チップベンチレーション]チップベンチ
レーションは、チップのみをフィルトロナ製VOM−1
00型ベンチレーションテスターで測定した。
【0046】[通気抵抗]チップ全体、及び、シース
部、コア部単独の通気抵抗は、加藤工業所製OTIC式
吸引抵抗測定機により前述した方法により測定した。
【0047】[シース、コアの流量]チップ(Q)の流
量は表7から実測で、シース(qs)、コア(qc)の
流量は、下記式を用いて求めた。
【0048】qs=((Ps・Pc)/(Ps+P
c))*(Q/Ps) qc=((Ps・Pc)/(Ps+Pc))*(Q/P
c) ここで、PD,Ps,Pcは、チップ、シース、コアの
通気抵抗
【0049】表8に示す通り、シース・コア型シガレッ
トフィルターにおける、トータルのニコチン量、シース
部、及び、コア部のニコチン濃度を評価することができ
る。
【0050】
【表7】
【0051】
【表8】
【0052】
【発明の効果】本発明のたばこ煙の分別評価装置及びそ
れを用いたたばこ煙の分別評価方法により、これまで定
量的に測定できなかったフィルター出口での主流煙の分
布を定量的に明らかにすることができ、新規なフィルタ
ーの分析、特に、シース部とコア部でフィルター特性の
異なるフィルターや開孔部(ベンチレーション用の孔)
があるフィルターの解析に用いることにより、それらの
フィルターの特性を定量的に明らかにすることができ
る。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】主流煙を分割するシガレットホルダー部の一例
を示す横断面図である。
【図2】本発明の一例を示す喫煙器の概略図である。
【図3】図1のシガレットホルダー部を喫煙器に連結し
た概略図である。
【図4】シガレットホルダー部におけるシガレットとの
連結部の一例を示す概略図である。
【図5】煙捕集器(ガラスフィルターよりなるケンブリ
ッジフィルター)の概略図である。
【図6】図1のシガレットホルダーを用いて、流量を測
定するときの概略図である。
【図7】図1のシガレットホルダーと図5で示す煙捕集
器を連結して、流量を調節する方法を示す概略図であ
る。
【図8】図1のシガレットホルダーと図5で示す煙捕集
器を連結して、喫煙を行うときの概略図である。
【図9】シガレットの長軸と直角の断面方向の主流煙の
煙成分の分布を同心円状に定量化した結果を示す概略図
である。
【符号の説明】
1 シガレット差込部 2 フィルター中心部からの煙が流れる経路 3 フィルター外周部からの煙が流れる経路 4 シール部 21 シガレットホルダー部 22 煙捕集器(ケンブリッジフィルター) 23 シガレット 24 コントロールバルブ 25 吸引方向 26 ピストンポンプ 27 ピストンの動作限界点 28 排気 29 シール部 30 バット長 31 吸殻長感知器(パフセンサー) 32 他のチャンネルのシガレットホルダー 33 本発明の装置を備えた一つのチャンネル 41 シガレット 42 シガレットホルダー部 43 チューブ 44 分析装置 45 Y型コネクター 46 吸引口 51 ラビリンスシール 52 逆向きラビリンスシール 61 Oリング 62 ホルダーバック部 63 ホルダーフロント部 64 ガラス繊維フィルターディスク 80 煙捕集器(ケンブリッジフィルター) 81 三方コック 82 流量計 83 シガレットホルダー部 84 シガレット 85 Y型コネクター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 鶴義 富山県富山市海岸通3番地 三菱レイヨン 株式会社富山事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シガレットの片方の端部から燃やし、も
    う一方の端部で、たばこ煙の主流煙を取り出しながら、
    該主流煙を分析する装置に於いて、該主流煙を取り出す
    シガレットの端部で、主流煙を分割する手段を備えたこ
    とを特徴とするたばこ煙の分別評価装置。
  2. 【請求項2】 一つ以上の喫煙ポートとピストンポンプ
    を備え、喫煙容量、喫煙周期、喫煙回数を制御できる喫
    煙器と、煙捕集器と、シガレットを前記喫煙器と前記煙
    捕集器に接続するシガレットホルダーと、からなるたば
    こ煙の主流煙を分析する装置において、シガレットホル
    ダーの主流煙の通過路に主流煙を分割する手段を備えた
    請求項1記載のたばこ煙の分別評価装置。
  3. 【請求項3】 主流煙を同心円状に分割する手段を備え
    た請求項1又は請求項2記載のたばこ煙の分別評価装
    置。
  4. 【請求項4】 シガレットホルダーのシガレットへの接
    続部が2重管構造となっており、2重管の外管はシガレ
    ットホルダーのシール部と一体となり、内管は、シガレ
    ットの長軸と直角方向の端面に接触又は挿入され、内管
    の中をシガレットの長軸と直角方向の端面の中心部から
    の主流煙を吸引部に導き、外管と内管の間からは、シガ
    レットの長軸と直角方向の端面の中心部よりも外側の主
    流煙を吸引部に導くように配されたシガレットホルダー
    を備えた請求項1、2又は3記載のたばこ煙の分別評価
    装置。
  5. 【請求項5】 シガレットの主流煙を分割せしめ、分割
    したそれぞれの部分から出てくる主流煙を測定すること
    により、シガレットの長軸と直角の断面方向の主流煙の
    煙成分の分布を定量化することを特徴とするたばこ煙の
    分別評価方法。
  6. 【請求項6】 シガレットの長軸と直角の断面方向の主
    流煙の煙成分の分布を同心円状に定量化する請求項5記
    載のたばこ煙の分別評価方法。
  7. 【請求項7】 定量化するたばこ煙中の成分が、ニコチ
    ン、タールである請求項5又は6記載のたばこ煙の分別
    評価方法。
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