JPH09304260A - 未硬化コンクリートの流動性測定具 - Google Patents

未硬化コンクリートの流動性測定具

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JPH09304260A
JPH09304260A JP14235996A JP14235996A JPH09304260A JP H09304260 A JPH09304260 A JP H09304260A JP 14235996 A JP14235996 A JP 14235996A JP 14235996 A JP14235996 A JP 14235996A JP H09304260 A JPH09304260 A JP H09304260A
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uncured concrete
measuring tool
measuring
container
tubular container
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JP14235996A
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English (en)
Inventor
Kenjiro Tanaka
健治郎 田中
Koichi Sato
孝一 佐藤
Satoshi Matsuda
敏 松田
Ryohei Ishida
良平 石田
Hideaki Takahashi
英明 高橋
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Nifco Inc
Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Nifco Inc
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未硬化のコンクリートの流動性を容易かつ確
実に測定、評価し得る測定具を最小限の部品点数をもっ
て、できる限り軽量に提供できるようにする。 【解決手段】 上面が開口12され、かつ、周面10c
に流入孔13が設けられたプラスチック製の筒状容体Y
よりなる測定具Sである。測定具Sにおける筒状容体Y
の少なくとも一部が透光性部分10dを有し、かつ、こ
の透光性部分10dには上下方向に向けて所定間隔毎に
測定目盛り14が設けてある。筒状容体Yを測定対象物
である未硬化のコンクリートへ差し入れ、所定時間あた
りに流入される測定対象物の採取をなす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、未硬化コンクリ
ートの流動性、すなわち、未だ固まらないコンクリート
のコンシステンシーの測定に用いられる測定具の提供に
関する。
【0002】
【従来の技術】未硬化コンクリートの流動性は、一般に
スランプ試験により測定されている。かかるスランプ試
験は、スランプコーンと称される型枠を水平性平板上に
伏せて用意し、このスランプコーン内に測定対象物とな
る未硬化コンクリートを詰めた後、当該スランプコーン
を鉛直方向に向けて引上げ、前記平板上に残された未硬
化コンクリートの頂部の当該コンクリートの自重による
下がり寸法をスランプ値、広がり寸法をスランプフロー
値とし、これらの値から当該コンクリートの流動性を測
定、評価するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、近年開発さ
れた締め固め不要コンクリート、すなわち、高流動コン
クリートについては、従来のスランプ試験のみでは当該
高流動コンクリートの流動性を適切に評価をすることが
できなかった。また、かかるスランプ試験にあっては、
前記スランプコーン内への前記未硬化コンクリートの詰
め込みを要し、したがってまた、既に打ち込まれた未硬
化のコンクリートの流動性を当該打ち込み現場において
測定、評価するようには用い難いものであった。こうし
たことから、未硬化のコンクリートの流動性を測定、評
価するためのより適切な手法が望まれていた。
【0004】かかる未硬化コンクリートの流動性を簡易
に測定、評価し得る手法の提案として、米国特許3,8
63,494公報に示される測定具がある。かかる測定
具は、下端側に流入スロットを備えた上面開口の筒状体
と、この筒状体の当該開口から当該筒状体内に差し入れ
られる目盛りの付されたロッドとを備えており、未硬化
のコンクリートに下端側から差し入れた際に、前記流入
スロットから流入されるコンクリートにより前記ロッド
が上方に押し上げられる構成としてある。したがって、
かかる測定具によれば、前記ロッドの押し上げ量を目安
として、比較的簡易に未硬化コンクリートの流動性を測
定、評価することができる。
【0005】しかるに、かかる従来の測定具は、前記筒
状体とロッドの双方を必要とし、したがってまた、当該
ロッドと筒状体とが別々にならないように保管等に配慮
を必要とさせるものであった。また、かかる測定具は、
未硬化コンクリートに前記のように差し込んだ状態で前
記ロッドの押し上げ寸法を読み取る必要を生じさせるも
のであった。また、ロッドの押し上げ寸法を測定具の側
方から前記差し込み状態において読み取る必要を生じさ
せるため、測定の対象が既に打ち込まれた未硬化のコン
クリートである場合には、当該打ち込み現場周囲の状況
によっては、前記ロッドの押し上げ寸法を前記測定具の
側方から読み取ることができない場合も少なくなく、こ
うした打ち込み現場における測定に一定の限界を有する
ものであった。また、従来の測定具は通常のコンクリー
トの流動性の評価に用いる器具であり、高流動コンクリ
ートの流動性の評価に適したものではなかった。
【0006】そこでこの発明は、かかる従来の技術の不
都合を解消することを目的とする。
【0007】また、未硬化のコンクリートの流動性を容
易かつ確実に測定、評価し得る測定具を最小限の部品点
数をもって、また、できる限り軽量に提供できるように
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
に、請求項1記載の発明では、未硬化コンクリートの流
動性測定具Sを、上面が開口12され、かつ、周面10
cに流入孔13が設けられたプラスチック製の筒状容体
Yよりなる測定具Sであって、この測定具Sにおける前
記筒状容体Yの少なくとも一部が透光性部分10dを有
し、かつ、この透光性部分10dには上下方向に向けて
所定間隔毎に測定目盛り14が設けてあると共に、前記
筒状容体Yを測定対象物である未硬化のコンクリートへ
差し入れ、所定時間あたりに流入される当該測定対象物
の採取をなす構成のものとした。
【0009】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の未硬化コンクリートの流動性測定具Sが、筒状容
体Yの流入孔13の設けられた位置より上方にある当該
筒状容体Yの周面10cに外向きの鍔11を備える構成
のものとした。
【0010】さらに、請求項3記載の発明では、請求項
1又は請求項2記載の未硬化コンクリートの流動性測定
具Sにおける流入孔13が、筒体容体Yに設けられた複
数の円形孔13a、13a…より構成してあるものとし
た。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の典型的な実施の
形態について、説明する。
【0012】この実施の形態にかかる未硬化コンクリー
トの流動性測定具Sは、上面が開口12され、かつ、周
面10cに流入孔13が設けられたプラスチック製の筒
状容体Yよりなる測定具Sであって、この測定具Sにお
ける前記筒状容体Yの少なくとも一部が透光性部分10
dを有し、かつ、この透光性部分10dには上下方向に
向けて所定間隔毎に測定目盛り14が設けてあると共
に、前記筒状容体Yを測定対象物である未硬化のコンク
リートへ差し入れ、所定時間あたりに流入される当該測
定対象物の採取をなす構成を備えている。
【0013】したがって、この実施の形態にかかる測定
具Sによれば、前記筒状容体Yを測定対象物である未硬
化コンクリートに差し入れた後、当該測定対象物内から
抜き出すだけで、前記流入孔13より前記筒状容体Y内
に流入された測定対象物の所定時間あたりの流入量を前
記透光性部分10dに設けた目盛り14により外部から
視認して測定でき、当該未硬化コンクリートの流動性の
評価を容易かつ確実に行うことができる。
【0014】したがってまた、測定対象物が既に打ち込
まれた未硬化のコンクリートである場合にあっても、当
該コンクリート等に対する前記差し込みと抜き出しとを
なすだけで、当該打ち込み現場周囲の状況に左右される
ことなく、当該未硬化コンクリートの流動性の評価を容
易かつ確実に行うことができる。
【0015】また、かかる測定、評価にあたり、前記筒
状容体Y以外の部材、特に、検尺などの別途の測定手段
を必要とせず、しかも、当該筒状容体Yはプラスチツク
製とされることから、比較的軽量に構成することができ
る特長を有する。
【0016】また、前記実施の形態にかかる測定具Sが
さらに、筒状容体Yの流入孔13の設けられた位置より
上方にある当該筒状容体Yの周面10cに外向きの鍔1
1を備える構成とすることが、この発明の最良の実施の
形態の一つとされる。
【0017】かかる実施の形態によれば、未硬化のコン
クリートに対して前記鍔11を超えて前記筒状容体Yが
差し込まれないようにすることができ、この鍔11より
下方の前記流入孔13からのみ適切に当該未硬化コンク
リートを流入させることができる。
【0018】また、前記各実施の形態にかかる測定具S
における流入孔13を、筒状容体Yに設けられた複数の
円形孔13a、13a…より構成することが、この発明
の更に他の最良の実施の形態の一つとされる。
【0019】このように前記流入孔13を前記円形孔1
3aとした場合、前記筒状容体Y内への前記未硬化コン
クリートの流入量が、当該未硬化コンクリートの流動性
に比例して増減することが認められ、所定時間あたりの
当該流入量から当該流動性を容易に評価することができ
る。
【0020】すなわち、図1(a)ないし(c)に示さ
れるように用意された、内径xを30mm、長さyを2
75mmとし、未硬化コンクリートに差し入れられる差
し入れ部分の長さzをいずれも235mmとすると共
に、前記流入孔13の形状を異にする第一、第二、第三
の前記筒状容体Yを、図2に示される調合比率の異なる
三種類の未硬化コンクリートに対し、減水剤を加えて当
該未硬化コンクリートのスランプフロー値をそれぞれ変
えながら、それぞれ差し入れ、前記流入孔13からの所
定時間(差し入れ開始から終了までを3秒とし、差し入
れ開始から13秒後に抜き出した。)内の前記各未硬化
コンクリートの流入量を計測したところ、図3ないし図
5のグラフに示される結果が得られた。
【0021】図1(a)に示される第一の筒状容体Y
は、前記差し入れ部分における周面10cに当該筒状容
体Yの上下方向に向けて互いに間隔を開けて設けられる
直径7mmの7つの円形孔13a、13a…よりなる流
入孔13を、互いに略等しい間隔を開けて当該筒状容体
Yの四か所に設けたものであり、かかる第一の筒状容体
Yには、調合比率の異なる三種類の未硬化コンクリート
のいずれにおいても、図3に示されるように、スランプ
フロー値と当該第一の筒状容体Y内への当該未硬化コン
クリートの流入量とが略比例関係となることが認められ
た。
【0022】一方、図1(b)に示される第二の筒状容
体Yは、前記差し入れ部分における周面10cに当該筒
状容体Yの上下方向に向けて長さ50mm・幅5mmの
スリット状の流入孔13を、互いに略等しい間隔を開け
て当該筒状容体Yの四か所に設けたものであり、かかる
第二の筒状容体Yには、調合比率の異なる三種類の未硬
化コンクリートのいずれにおいても、図4に示されるよ
うにスランプフロー値と当該第一の筒状容体Y内への当
該未硬化コンクリートの流入量とが比例関係とならない
ことが認められた。
【0023】さらに、図1(c)に示される第三の筒状
容体Yは、前記差し入れ部分における周面10cに当該
筒状容体Yの上下方向に向けて長さ50mm・幅7mm
のスリット状の流入孔13を、互いに略等しい間隔を開
けて当該筒状容体Yの三か所に設けたものであり、かか
る第三の筒状容体Yには、調合比率の異なる三種類の未
硬化コンクリートのいずれにおいても、図5に示される
ようにスランプフロー値と当該第一の筒状容体Y内への
当該未硬化コンクリートの流入量とが比例関係とならな
いことが認められた。
【0024】次いで、図6ないし図9に示されるこの発
明のより具体的な実施の形態について説明する。
【0025】なお、ここで図6は、この実施の形態にか
かる測定具S1の構成を理解し易いように該測定具S1
を斜視の状態として示しており、また、図7は当該測定
具S1を側面から見た状態で、また、図8は当該測定具
S1を図7における左側から見た状態で、また、図9は
上方から見た状態としてそれぞれ示している。
【0026】この実施の形態にかかる測定具S1は、透
光性を有するプラスチック製の筒状容体Yを主体に構成
してある。
【0027】かかる筒状容体Yは、円筒体10の上面、
すなわち一端10a側を開口12させ、かつ、他端10
b側を閉塞させて構成してある。
【0028】すなわち、かかる筒状容体Yは、短寸円柱
状をなす差し込み部21と、この差し込み部21の一端
側に設けられ、かつ、頂部をアール面状に形成された略
円錐状をなす頭部22とを備えた錘部材20を、当該錘
部材20の前記差し込み部21を前記円筒体10の他端
10b側から嵌め入れることにより前記他端10bを前
記のように閉塞させた容体として構成されている。
【0029】また、かかる筒状容体Yは、前記開口12
側にある外周面10cに、当該開口12縁との間に間隔
を開けて外向き円形の鍔11を備えている。
【0030】また、かかる筒状容体Yは、前記円筒体1
0における前記他端10bから前記鍔11が設けられて
いる位置までの箇所に、当該円筒体10の内外を連通す
る流入孔13と、この円筒体10を測定対象物である未
硬化コンクリートに対し前記他端10b側から前記鍔1
1が測定対象物の表面に接する位置まで差し入れること
により前記流入孔13より流入され、採取される測定対
象物の流入量を外部から視認できるようにする目盛り1
4とを備えている。
【0031】すなわち、この実施の形態にあっては、前
記円筒体10における前記測定対象物に差し入れられる
箇所の上部側に、当該円筒体10の上下方向に向けて互
いに間隔を開けて設けられる7つの円形孔13a、13
a…よりなる流入孔13を、互いに略等しい間隔を開け
て当該筒状容体Yの四か所に備えている。また、前記円
筒体10における前記測定対象物に差し入れられる箇所
の下部側に、上下方向に向けて所定間隔毎に目盛り14
が設けてある。
【0032】かかる目盛り14は、前記円筒体10の周
面10cに刻み付けられるように設けられた溝あるいは
当該周面10cに設けた突部により構成してあっても、
また、経時的な使用により剥れ落ちたり、消えたりしな
いインクなどを用いて書き込まれ、あるいは、印刷など
された線分などにより構成してあっても良い。
【0033】なお、この実施の形態にあっては、前記目
盛り14列の前記円筒体10の最も下方に位置する目盛
り14が前記錘部材20の差し込み部21の端面に沿っ
て平行をなすように施されており、また、10mm毎に
当該目盛り14の横に数字が施されている。
【0034】この実施の形態にかかる測定具S1は、か
ような構成を備えていることから、前記筒状容体Yを測
定対象物である未硬化コンクリートに対し前記他端10
b側から前記鍔11が測定対象物の表面に接する位置ま
で所定の時間差し入れた後、当該測定対象物から抜き出
すことにより、この所定の時間内に前記流入孔13より
当該筒状容体Y内に流入された当該測定対象物の一部を
前記筒状容体Yの前記目盛り14が設けてある側に採
取、保持しておくことができる。なお、かかる測定対象
物に対する測定具S1の差し入れは、前記筒状容体Yの
他端10bに前記錘部材20が設けてあり、しかもこの
錘部材20の頭部22が略円錐状に形成してあることか
ら、当該測定対象物上より測定具S1を前記他端10b
側から落とすことにより、当該筒状容体Yの軸線が重力
方向に沿うようになすことができる。
【0035】また、このように採取された前記測定対象
物の流入量を、前記筒状容体Yを鉛直に保持した状態
で、透光性を有する当該筒状容体Yの外側から視認でき
る当該測定対象物の界面と前記目盛り14とを相応させ
ることにより、容易に測定することができ、この流入量
より当該測定対象物の流動性を評価することができる。
【0036】次いで、図10ないし図12に示されるこ
の発明のより具体的な実施の形態の他の一つについて、
説明する。
【0037】なお、ここで図10は、この実施の形態に
かかる測定具S2の構成を理解し易いように該測定具S
2を側面から見た状態で、また、図11は当該測定具S
2を図10における左側から見た状態で、また、図12
は上方から見た状態としてそれぞれ示している。
【0038】この実施の形態にあっては、筒状容体Y
は、円筒体10の上面、すなわち一端10a側を開口1
2させ、かつ、他端10b側を当該円筒体10の軸線に
対し板面を略直交させるようにした底板16により閉塞
させて構成してある。
【0039】また、かかる筒状容体Yは、前記底板16
を、当該底板16の板面と前記円筒体10の他端10b
縁との間に間隔が開けられるように備えており、これに
より、当該他端10b部に嵌込み凹部15を備えてい
る。
【0040】また、かかる筒状容体Yは、短寸円柱状を
なす差し込み部21と、この差し込み部21の一端側に
設けられ、かつ、頂部をアール面状に形成された略円錐
状をなす頭部22とを備えた錘部材20’を、当該錘部
材20の前記差し込み部21を前記円筒体10の前記嵌
込み凹部15に嵌め付けて備えている。
【0041】すなわち、この実施の形態にあっては、前
記筒状容体Yの他端10b部に設けられた嵌込み凹部1
5に嵌め入れられる錘部材20’における差し込み部2
1先端部に係合突部23を設けると共に、当該嵌込み凹
部15内にかかる係合突部23に係合される係合凹部1
5aを設け、当該係合により前記筒状容体Yに対する錘
部材20の組み付け状態を安定的なものとできる構成と
してある。
【0042】この実施の形態にかかる測定具S2は、筒
状容体Yの開口12側に設けてある鍔11’を略六角形
の外郭形状をなすように構成してある。
【0043】この実施の形態にかかる測定具S2のその
余の構成は、図6ないし図9に示される測定具S1と同
一又は実質的に同一であるので、同一又は実質的に同一
の構成部分については、この実施の形態にかかる測定具
S2を示す図10ないし図12に図6ないし図9で用い
た符号と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0044】次いで、図13ないし図14に示されるこ
の発明のより具体的な実施の形態の他の一つについて、
説明する。
【0045】なお、ここで図13は、この実施の形態に
かかる測定具S3の構成を理解し易いように該測定具S
3を側面から見た状態で、また、図14は上方から見た
状態としてそれぞれ示している。
【0046】この実施の形態にあっては、筒状容体Y
は、円筒体10の上面、すなわち一端10a側を開口1
2させ、かつ、他端10b側を当該円筒体10の軸線に
対し板面を略直交させるようにした底板16’により閉
塞させて構成してある。
【0047】また、かかる筒状容体Yは、前記底板1
6’を、当該底板16’の板面と前記円筒体10の他端
10b縁との間に間隔が開けられるように備えており、
これにより、当該他端10b部に嵌込み凹部15’を備
えている。
【0048】また、前記筒状容体Yは、短寸の円筒状を
なす差し込み部31を一端側に備え、かつ、他端側を頂
部をアール面状に構成させた略円錐形状に形成された中
空の栓状部材30を備えており、この栓状部材30内に
錘部材40を収め入れた状態で、前記筒状容体Yの嵌込
み凹部15’に当該栓状部材30の差し込み部31を嵌
込むことにより、筒状容体Yの他端10bに錘部材40
を設けることができる構成としてある。
【0049】なお、筒状容体Yの他端10b部に設けら
れた嵌込み凹部15’に嵌め入れられる栓状部材30に
おける差し込み部31先端部には係合突部32が設けて
あると共に、当該嵌込み凹部15’内にはかかる係合突
部32に係合される係合凹部15’aが設けられてお
り、当該係合により前記筒状容体Yに対する栓状部材3
0の組み付け状態を安定的なものとできる構成としてあ
る。
【0050】この実施の形態にかかる測定具S3は、筒
状容体Yの開口12側に設けてある鍔11”を略六角形
の外郭形状をなすように構成してある。
【0051】この実施の形態にかかる測定具S3のその
余の構成は、図6ないし図9に示される測定具S1と同
一又は実質的に同一であるので、同一又は実質的に同一
の構成部分については、この実施の形態にかかる測定具
S3を示す図13および図14に図6ないし図9で用い
た符号と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0052】
【発明の効果】この発明にかかる未硬化コンクリートの
流動性測定具Sは、上面が開口12され、かつ、周面1
0cに流入孔13が設けられたプラスチック製の筒状容
体Yよりなる測定具Sであって、この測定具Sにおける
前記筒状容体Yの少なくとも一部が透光性部分10dを
有し、かつ、この透光性部分10dには上下方向に向け
て所定間隔毎に測定目盛り14が設けてあると共に、前
記筒状容体Yを測定対象物である未硬化のコンクリート
へ差し入れ、所定時間あたりに流入される当該測定対象
物の採取をなす構成を備えていることから、前記筒状容
体Yを測定対象物である未硬化のコンクリートに差し入
れた後、当該測定対象物内から抜き出すだけで、前記流
入孔13より前記筒状容体Y内に流入された測定対象物
の所定時間あたりの流入量を前記透光性部分10dに設
けた目盛り14により外部から視認して測定でき、当該
未硬化コンクリートの流動性の評価を容易かつ確実に行
うことができる。
【0053】したがってまた、測定対象物が既に打ち込
まれた未硬化のコンクリートである場合にあっても、当
該コンクリートに対する前記差し込みと抜き出しとをな
すだけで、当該打ち込み現場周囲の状況に左右されるこ
となく、当該未硬化コンクリートの流動性の評価を容易
かつ確実に行うことができる。
【0054】また、かかる測定、評価にあたり、前記筒
状容体Y以外の部材、特に、検尺などの別途の測定手段
を必要とせず、しかも、当該筒状容体Yはプラスチツク
製とされることから、比較的軽量に構成することができ
る特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】流入孔13の数、形状を異ならせた三種類の筒
状容体の構成図
【図2】図1に示される三種類の筒状容体の差し入れ試
験をそれぞれ行った三種類の未硬化コンクリートの調合
比率などを示した表
【図3】図1(a)に示される筒状容体を、図2に示さ
れる調合比率の異なる三種類の未硬化コンクリートに対
してそれぞれ当該三種類の未硬化コンクリートのスラン
プフロー値を変えながら差し入れた場合における筒状容
体内に流入された未硬化コンクリートの流入量を示した
グラフ
【図4】図1(b)に示される筒状容体を、図2に示さ
れる調合比率の異なる三種類の未硬化コンクリートに対
してそれぞれ当該三種類の未硬化コンクリートのスラン
プフロー値を変えながら差し入れた場合における筒状容
体内に流入された未硬化コンクリートの流入量を示した
グラフ
【図5】図1(c)に示される筒状容体を、図2に示さ
れる調合比率の異なる三種類の未硬化コンクリートに対
してそれぞれ当該三種類の未硬化コンクリートのスラン
プフロー値を変えながら差し入れた場合における筒状容
体内に流入された未硬化コンクリートの流入量を示した
グラフ
【図6】測定具S1の斜視図
【図7】測定具S1の側面図
【図8】測定具S1の側面図
【図9】測定具S1の平面図
【図10】測定具S2の側面図
【図11】測定具S2の側面図
【図12】測定具S2の平面図
【図13】測定具S3の側面図
【図14】測定具S3の平面図
【符号の説明】
S 測定具 Y 筒状容体 10c 周面 10d 透光性部分 12 開口 13 流入孔 14 測定目盛り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 敏 東京都新宿区津久戸町2番1号株式会社熊 谷組東京本社内 (72)発明者 石田 良平 茨城県つくば市大字鬼ヶ窪1043株式会社熊 谷組技術研究所内 (72)発明者 高橋 英明 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1株 式会社ニフコ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が開口され、かつ、周面に流入孔が
    設けられたプラスチック製の筒状容体よりなる測定具で
    あって、 この測定具における前記筒状容体の少なくとも一部が透
    光性部分を有し、かつ、この透光性部分には上下方向に
    向けて所定間隔毎に測定目盛りが設けてあると共に、 前記筒状容体を測定対象物である未硬化コンクリートへ
    差し入れ、所定時間あたりに流入される当該測定対象物
    の採取をなすことを特徴とする未硬化コンクリートの流
    動性測定具。
  2. 【請求項2】 筒状容体の流入孔の設けられた位置より
    上方にある当該筒状容体の周面に外向きの鍔を備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の未硬化コンクリートの流
    動性測定具。
  3. 【請求項3】 流入孔が、筒状容体に設けられた複数の
    円形孔より構成してあることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の未硬化コンクリートの流動性測定具。
JP14235996A 1996-05-14 1996-05-14 未硬化コンクリートの流動性測定具 Pending JPH09304260A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100303855B1 (ko) * 1999-07-30 2001-09-13 오봉석 현장타설콘크리트 경도 측정장치
CN111024930A (zh) * 2019-12-16 2020-04-17 郑州一建集团有限公司 一种基于bim的混凝土含气量现场测定仪

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