JPH09301980A - 縮合チアジン誘導体、その製造法および用途 - Google Patents

縮合チアジン誘導体、その製造法および用途

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JPH09301980A
JPH09301980A JP5818697A JP5818697A JPH09301980A JP H09301980 A JPH09301980 A JP H09301980A JP 5818697 A JP5818697 A JP 5818697A JP 5818697 A JP5818697 A JP 5818697A JP H09301980 A JPH09301980 A JP H09301980A
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alkyl
carbonyl
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atom
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JP5818697A
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Shuichi Furuya
修一 古矢
Seiichi Tanida
清一 谷田
Giichi Ota
義一 大田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アレルギー疾患または自己免疫疾患に対する優
れた治療・予防剤の提供。 【解決手段】一般式 【化1】 〔式中、R1及びR2はH、Cを介する基、Nを介する
基、Oを介する基又はSを介する基を、R3はH、ハロ
ゲン、Cを介する基、Nを介する基、Oを介する基又は
Sを介する基を、WはO又はSを、Aは1,4−チアジ
ン環の3,4−位で含窒素縮合環を形成する基を示し、
1とR2は結合してヘテロ原子を有する2価の炭化水素
鎖又は2価の飽和炭化水素鎖を形成してもよい〕で表さ
れる化合物またはその塩、その製造法および該化合物
〔I〕又はその塩を含有する医薬組成物。 【効果】Th1細胞若しくはTh2細胞の機能調節作
用、並びに脾細胞増殖応答,インターロイキン5産生若
しくはインターフェロン・ガンマー産生の抑制作用を有
しており、アレルギー疾患若しくは自己免疫疾患に対す
る優れた治療・予防剤又は移植片拒絶反応若しくは移植
片対宿主病に対する優れた治療・予防剤として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の属する技術分野】本発明は、免疫機能の異常
に起因する疾患、免疫機能の異常を伴う疾患、および臓
器や骨髄の移植に伴って発生する移植片拒絶反応や移植
片対宿主病に対する治療・予防剤として有用な縮合チア
ジン誘導体、およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】アレルギー疾患や自己免疫疾患などの免
疫機能の異常に起因する疾患や免疫機能の異常を伴う疾
患では、T細胞亜集団のバランスにしばしば異常が認め
られ、これがこの種の疾患の発症や増悪に深く関わって
いることが明らかにされつつある〔アニュアル・レビュ
ー・オブ・イムノロジー(Annual Review of Immunology)
第12巻227〜257頁(1994年);トレンズ・
イン・ファーマコロジカル・サイエンス(Trends in Ph
armacological Science)第15巻、324〜332頁
(1994年);イムノロジー・トゥデイ(Immunology
Today)第16巻、34〜38頁(1995年);同第1
7巻、138〜146頁(1996年)〕。しかし、こ
れらの疾患に対してT細胞亜集団のバランスを積極的に
改善することによって効果を発揮する治療薬は知られて
いない。また、臓器移植の分野では、移植片の拒絶に際
して1型ヘルパーT細胞が中心的な役割を果たすことが
知られている。しかし、移植片の生着を助けるため、あ
るいは移植骨髄細胞による移植片対宿主病を防ぐため
に、T細胞亜集団の機能を選択的に調節することによっ
て効果を発揮する治療薬は知られていない。
【0003】抗アレルギー作用を有する単環性の1,4
−チアジン化合物としては、特開平2−275869に
記載されている。 抗アレルギー作用を有する3環性の
1,4−チアジン誘導体としては、ケミカル・アンド・
インダストリー(Chemical and Industry)第3巻、2
27〜228頁(1989年)に記載されている。抗ア
レルギー作用を有する2環性の1,4−チアジン誘導体
としては、特開平2−275870に記載されている。
また、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティー・
ケミストリー・コミュニケーション(Journal of Chemi
cal Society Chemistry Communication)第19巻、1
394〜頁1395頁(1992年)、ヘテロサイクル
ズ(Heterocycles)第27巻(10)、2297〜23
00頁(1988年)、シンセシス(Synthesis)第6
巻、481−482頁(1983年)に、2環性の1,
4−チアジン誘導体が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、アレルギー疾患
や自己免疫疾患など、免疫機能の異常に起因する疾患や
免疫機能の異常を伴う疾患が増加し、これが医療分野で
大きな問題となっている。この種の疾患には、例えば、
慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性硬
化症、悪性貧血、突発性血小板減少性紫斑症、重症筋無
力症、強皮症、ぶどう膜炎、橋本病、シェグレン病、ア
ジゾン病、バセドー病、顆粒球減少症、気管支喘息、ア
レルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、花粉症、接触性皮
膚炎、過敏性肺炎、ループス腎炎炎症性腸疾患、慢性閉
塞性肺疾患、乾癬など広範囲の疾患が含まれる。最近で
は、これらの疾患に見られるT細胞亜集団のバランスの
異常が注目を集め、中でもヘルパーT細胞の1型あるい
は2型への著しい偏りがこの種の疾患の発症や増悪の主
因をなしていると考えられるに至っている。これらの疾
患に対してはステロイド剤、非ステロイド系抗炎症剤、
抗ヒスタミン剤をはじめ様々な薬剤が治療に用いられて
いるが、満足すべき効果を得るには至っていない。ま
た、上述したように臓器移植の分野では、移植片の拒絶
反応に1型ヘルパーT細胞が中心的な役割を果たすこと
が知られている。この分野では移植片の生着を助けるた
め、あるいは移植骨髄細胞による移植片対宿主病を防ぐ
ためにステロイド剤、細胞毒性剤、サイクロスポリン、
タクロリムスなどが用いられているが、これらの薬剤の
使用に伴う腎障害や肝障害などの副作用が問題となって
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な現状に鑑みて、上述の疾患に見られるT細胞亜集団の
バランスの異常に着目し、新たな観点から免疫調節作用
を有する化合物の研究を重ねた結果、チアジン骨格の
3,4位に式
【化9】 で表わされる部分構造を有する縮合1,4−チアジン誘
導体が、アスカリス抗原または人型結核菌蛋白質(puri
fied protein derivative;以下、PPDと略記)で感
作したマウスより得た脾細胞の抗原特異的な増殖応答を
効率よく抑制することを見い出し、これらの知見に基づ
いて更に研究を重ねた結果、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明は、 (1)一般式
【化10】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子、炭素原子を
介する基、窒素原子を介する基、酸素原子を介する基ま
たは硫黄原子を介する基を、R3は水素原子、ハロゲン
原子、炭素原子を介する基、窒素原子を介する基、酸素
原子を介する基または硫黄原子を介する基を、Wは酸素
原子または硫黄原子を、Aは1,4−チアジン環の3,
4−位で含窒素縮合環を形成する基を示し、R1とR2
相合わさってヘテロ原子を介する2価の炭化水素基また
はアルキレン基を形成してもよい〕で表される化合物ま
たはその塩、
【0007】(2)部分構造式
【化11】 が、オキソまたはチオキソ基で置換された、1〜3個の
窒素原子を含有する5または6員環基である第(1)項
記載の化合物、
【0008】(3)部分構造式
【化12】 が、
【化13】 〔式中、R4は水素原子,炭素原子を介する基または硫
黄原子を介する基を、R5およびR6はそれぞれ水素原
子、炭素原子を介する基、窒素原子を介する基、酸素原
子を介する基または硫黄原子を介する基を、Wは第
(1)項記載と同意義を示す〕で表わされる第(1)項
記載の化合物、
【0009】(4)一般式が
【化14】 〔式中、R1、R2およびR3は第(1)項記載と同意義
を、R4は第(3)項記載と同意義を示す〕で表される
第(1)項記載の化合物、
【0010】(5)R1が(1)水素原子、(2)(i)C3-7
クロアルキル、(ii)C3-10シクロアルケニル、(iii)ニ
トロ、(iv)ヒドロキシル、(v)メルカプト、(vi)オキ
ソ、(vii)チオキソ、(viii)シアノ、(ix)カルバモイ
ル、(x)カルボキシル、(xi)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、(xii)スルホ、(xiii)ハロゲン原子、(xiv)C1-6
ルコキシ、(xv)C6-20アリールオキシ、(xvi)C1-6アシ
ルオキシ、(xvii)C1-6アルキルチオ、(xviii)C6-10
リールチオ、(xix)C1-6アルキルスルフィニル、(xx)C
6-10アリールスルフィニル、(xxi)C1-6アルキルスルホ
ニル、(xxii)C6-10アリールスルホニル、(xxiii)アミ
ノ、(xxiv)C1-6アシルアミノ、(xxv)モノ−またはジ−
1-6アルキルアミノ、(xxvi)C3-8シクロアルキルアミ
ノ、(xxvii)C6-14アリールアミノ、(xxviii)C1-6アル
キル−カルボニル、(xxix)C1-6アルキル−カルボニル
オキシ、(xxx)C6-10アリール−カルボニルまたは(xxx
i)複素環基で置換されていてもよい、C1-15アルキル
基、(3)(i)ハロゲン原子で置換されていてもよいC1-15
アルキル、(ii)C3-7シクロアルキル、(iii)C2-10アル
ケニル、(iv)C2-10アルキニル、(v)C3-10シクロアル
ケニル、(vi)C6-14アリール、(vii)C7-15アラルキ
ル、(viii)ニトロ、(ix)ヒドロキシル、(x)メルカプ
ト、(xi)オキソ、(xii)チオキソ、(xiii)シアノ、(xiv)
カルバモイル、(xv)カルボキシル、(xvi)C1-6アルコキ
シ−カルボニル、(xvii)スルホ、(xviii)ハロゲン原
子、(xix)C1-6アルコキシ、(xx)C6-20アリールオキ
シ、(xxi)C7-20アラルキルオキシ、(xxii)C1-6アシル
オキシ、(xxiii)C1-6アルキルチオ、(xxiv)C6-10アリ
ールチオ、(xxv)C1-6アルキルスルフィニル、(xxvi)C
6-10アリールスルフィニル、(xxvii)C1-6アルキルスル
ホニル、(xxviii)C6-10アリールスルホニル、(xxix)ア
ミノ、(xxx)C1-6アシルアミノ、(xxxi)モノ−またはジ
−C1-6アルキルアミノ、(xxxii)C3-8シクロアルキル
アミノ、(xxxiii)C6-14アリールアミノ、(xxxiv)C1-6
アルキル−カルボニル、(xxxv)C1-6アルキル−カルボ
ニルオキシ、(xxxvi)C6-10アリール−カルボニルまた
は(xxxvii)複素環基で置換されていてもよい、C6-14
リール基、(4)C1-15アシル基、(5)カルバモイル基、
(6)式−NR100101〔式中、R100およびR101はそれ
ぞれ水素原子、置換されていてもよいC1-15アルキル基
または置換されていてもよいC6-14アリール基を示す]
で表わされる基または(7)複素環基である第(1)項記
載の化合物、
【0011】(6)R2が(1)水素原子、(2)(i)C3-7
クロアルキル、(ii)C3-10シクロアルケニル、(iii)ニ
トロ、(iv)ヒドロキシル、(v)メルカプト、(vi)オキ
ソ、(vii)チオキソ、(viii)シアノ、(ix)カルバモイ
ル、(x)カルボキシル、(xi)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、(xii)スルホ、(xiii)ハロゲン原子、(xiv)C1-6
ルコキシ、(xv)C6-20アリールオキシ、(xvi)C1-6アシ
ルオキシ、(xvii)C1-6アルキルチオ、(xviii)C6-10
リールチオ、(xix)C1-6アルキルスルフィニル、(xx)C
6-10アリールスルフィニル、(xxi)C1-6アルキルスルホ
ニル、(xxii)C6-10アリールスルホニル、(xxiii)アミ
ノ、(xxiv)C1-6アシルアミノ、(xxv)モノ−またはジ−
1-6アルキルアミノ、(xxvi)C3-8シクロアルキルアミ
ノ、(xxvii)C6-14アリールアミノ、(xxviii)C1-6アル
キル−カルボニル、(xxix)C1-6アルキル−カルボニル
オキシ、(xxx)C6-10アリール−カルボニルまたは(xxx
i)複素環基で置換されていてもよい、C1-15アルキル
基、(3)(i)ハロゲン原子で置換されていてもよいC1-15
アルキル、(ii)C3-7シクロアルキル、(iii)C2-10アル
ケニル、(iv)C2-10アルキニル、(v)C3-10シクロアル
ケニル、(vi)C6-14アリール、(vii)C7-15アラルキ
ル、(viii)ニトロ、(ix)ヒドロキシル、(x)メルカプ
ト、(xi)オキソ、(xii)チオキソ、(xiii)シアノ、(xiv)
カルバモイル、(xv)カルボキシル、(xvi)C1-6アルコキ
シ−カルボニル、(xvii)スルホ、(xviii)ハロゲン原
子、(xix)(a)式−CONR2122〔式中、R21,R22
それぞれ水素原子、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、
3-7シクロアルキル、C6-14アリールまたはC7-20
ラルキルを示す〕で表される基もしくは(b)複素環基で
置換されていてもよい、C1-6アルコキシ、(xx)置換さ
れていてもよいC6-20アリールオキシ、(xxi)置換され
ていてもよいC7-20アラルキルオキシ、(xxii)C1-6
シルオキシ、(xxiii)C1-6アルキルチオ、(xxiv)C6-10
アリールチオ、(xxv)C1-6アルキルスルフィニル、(xxv
i)C6-10アリールスルフィニル、(xxvii)C1-6アルキル
スルホニル、(xxviii)C6-10アリールスルホニル、(xxi
x)アミノ、(xxx)C1-6アシルアミノ、(xxxi)モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノ、(xxxii)C3-8シクロアル
キルアミノ、(xxxiii)C6-14アリールアミノ、(xxxiv)
1-6アルキル−カルボニル、(xxxv)C1-6アルキル−カ
ルボニルオキシ、(xxxvi)C6-10アリール−カルボニル
または(xxxvii)複素環基で置換されていてもよい、C
6-14アリール基、(4)式−COOR102〔式中、R102
水素原子またはC1-15アルキル基を示す〕で表される基
または(5)C1-15アルキルで置換されていてもよい複素
環基である第(1)項記載の化合物、
【0012】(7)R3が(1)水素原子、(2)(i)C3-7
クロアルキル、(ii)C3-10シクロアルケニル、(iii)ニ
トロ、(iv)ヒドロキシル、(v)メルカプト、(vi)オキ
ソ、(vii)チオキソ、(viii)シアノ、(ix)カルバモイ
ル、(x)カルボキシル、(xi)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、(xii)スルホ、(xiii)ハロゲン原子、(xiv)C1-6
ルコキシ、(xv)C6-20アリールオキシ、(xvi)C1-6アシ
ルオキシ、(xvii)C1-6アルキルチオ、(xviii)C6-10
リールチオ、(xix)C1-6アルキルスルフィニル、(xx)C
6-10アリールスルフィニル、(xxi)C1-6アルキルスルホ
ニル、(xxii)C6-10アリールスルホニル、(xxiii)アミ
ノ、(xxiv)C1-6アシルアミノ、(xxv)モノ−またはジ−
1-6アルキルアミノ、(xxvi)C3-8シクロアルキルアミ
ノ、(xxvii)C6-14アリールアミノ、(xxviii)C1-6アル
キル−カルボニル、(xxix)C1-6アルキル−カルボニル
オキシ、(xxx)C6-10アリール−カルボニルまたは(xxx
i)複素環基で置換されていてもよい、C1-15アルキル
基、(3)(i)ハロゲン原子で置換されていてもよいC1-15
アルキル、(ii)C3-7シクロアルキル、(iii)C2-10アル
ケニル、(iv)C2-10アルキニル、(v)C3-10シクロアル
ケニル、(vi)C6-14アリール、(vii)C7-15アラルキ
ル、(viii)ニトロ、(ix)ヒドロキシル、(x)メルカプ
ト、(xi)オキソ、(xii)チオキソ、(xiii)シアノ、(xiv)
カルバモイル、(xv)カルボキシル、(xvi)C1-6アルコキ
シ−カルボニル、(xvii)スルホ、(xviii)ハロゲン原
子、(xix)C1-6アルコキシ、(xx)C6-20アリールオキ
シ、(xxi)C7-20アラルキルオキシ、(xxii)C1-6アシル
オキシ、(xxiii)C1-6アルキルチオ、(xxiv)C6-10アリ
ールチオ、(xxv)C1-6アルキルスルフィニル、(xxvi)C
6-10アリールスルフィニル、(xxvii)C1-6アルキルスル
ホニル、(xxviii)C6-10アリールスルホニル、(xxix)ア
ミノ、(xxx)C1-6アシルアミノ、(xxxi)モノ−またはジ
−C1-6アルキルアミノ、(xxxii)C3-8シクロアルキル
アミノ、(xxxiii)C6-14アリールアミノ、(xxxiv)C1-6
アルキル−カルボニル、(xxxv)C1-6アルキル−カルボ
ニルオキシ、(xxxvi)C6-10アリール−カルボニルまた
は(xxxvii)複素環基で置換されていてもよい、C6-14
リール基、(4)複素環基、(5)式−NR2425〔式中、R
24およびR25はそれぞれ水素原子または置換されていて
もよいC6-14アリール基を示す〕で表される基、(6)式
−OR26〔式中、R26は、置換されていてもよいC1-15
アルキル基、C1-15アルキル−カルボニル基、置換され
ていてもよいC6-14アリール基または置換されていても
よいシクロアルキル基を示す〕で表わされる基または
(7)式−SR27〔式中、R27は、置換されていてもよい
6-14アリール基または置換されていてもよい複素環基
を示す〕で表わされる基である第(1)項記載の化合
物、
【0013】(8)R4が(1)水素原子、(2)(i)C3-7
クロアルキル、(ii)C3-10シクロアルケニル、(iii)ニ
トロ、(iv)ヒドロキシル、(v)メルカプト、(vi)オキ
ソ、(vii)チオキソ、(viii)シアノ、(ix)カルバモイ
ル、(x)カルボキシル、(xi)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、(xii)スルホ、(xiii)ハロゲン原子、(xiv)C1-6
ルコキシ、(xv)C6-20アリールオキシ、(xvi)C1-6アシ
ルオキシ、(xvii)C1-6アルキルチオ、(xviii)C6-10
リールチオ、(xix)C1-6アルキルスルフィニル、(xx)C
6-10アリールスルフィニル、(xxi)C1-6アルキルスルホ
ニル、(xxii)C6-10アリールスルホニル、(xxiii)アミ
ノ、(xxiv)C1-6アシルアミノ、(xxv)C6-14アリールで
置換されていてもよいモノ−またはジ−C1-6アルキル
アミノ、(xxvi)C3-8シクロアルキルアミノ、(xxvii)C
6-14アリールアミノ、(xxviii)C1-6アルキル−カルボ
ニル、(xxix)C1-6アルキル−カルボニルオキシ、(xxx)
6-10アリール−カルボニルまたは(xxxi)C7-15アラル
キルを有していてもよい複素環基で置換されていてもよ
い、C1-15アルキル基、(3)(i)ハロゲン原子で置換され
ていてもよいC1-15アルキル、(ii)C3-7シクロアルキ
ル、(iii)C2-10アルケニル、(iv)C2-10アルキニル、
(v)C3-10シクロアルケニル、(vi)C6-14アリール、(vi
i)C7-15アラルキル、(viii)ニトロ、(ix)ヒドロキシ
ル、(x)メルカプト、(xi)オキソ、(xii)チオキソ、(xii
i)シアノ、(xiv)カルバモイル、(xv)カルボキシル、(xv
i)C1-6アルコキシ−カルボニル、(xvii)スルホ、(xvii
i)ハロゲン原子、(xix)C1-6アルコキシ、(xx)C6-20
リールオキシ、(xxi)C7-20アラルキルオキシ、(xxii)
1-6アシルオキシ、(xxiii)C1-6アルキルチオ、(xxi
v)C6-10アリールチオ、(xxv)C1-6アルキルスルフィニ
ル、(xxvi)C6-10アリールスルフィニル、(xxvii)C1-6
アルキルスルホニル、(xxviii)C6-10アリールスルホニ
ル、(xxix)アミノ、(xxx)C1-6アシルアミノ、(xxxi)モ
ノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、(xxxii)C3-8
クロアルキルアミノ、(xxxiii)C6-14アリールアミノ、
(xxxiv)C1-6アルキル−カルボニル、(xxxv)C1-6アル
キル−カルボニルオキシ、(xxxvi)C6-10アリール−カ
ルボニルまたは(xxxvii)複素環基で置換されていてもよ
い、C7-15アラルキル基、(4)C1-15アルキル−カルボ
ニル基、(5)C1-15アルコキシ−カルボニル基、(6)C
6-14アリール−カルボニル基、(7)C6-14アリール−オ
キシカルボニル基、(8)C7-15アラルキル−カルボニル
基、(9)C7-15アラルキル−オキシカルボニル基、(10)
1-15アルキルチオで置換されていてもよいカルバモイ
ル基または(11)式−SO2−R23〔式中、R23はC1-6
ルキルで置換されていてもよいC6-14アリール基を示
す〕で表される基を、R5、R6はそれぞれ水素原子、C
1-6アルキル基、C7-20アラルキル基またはC1-6アルコ
キシ−カルボニル基を示す第(3)項記載の化合物、
【0014】(9)Wが酸素原子である第(1)項記載
の化合物、
【0015】(10)R1が(1)水素原子、(2)C1-6アル
コキシ−カルボニルで置換されていてもよいC1-15アル
キル基または(3)C1-6アルコキシで置換されていてもよ
いC6-14アリール基を、R2が(1)(i)ヒドロキシル、(i
i)ハロゲン、(iii)C1-15アルキル、(iv)C3-7シクロア
ルキル、(v)C6-14アリール、(vi)C1-6アルコキシ、(v
ii)C6-20アリールオキシ、(viii)C7-20アラルキルオ
キシ基および(ix)(a)C7-20アラルキル−カルバモイル
もしくは(b)複素環基で置換されていてもよいC1-6アル
コキシ基からなる群から選ばれる基で置換されていても
よい、C6-14アリール基、(2)C1-15アルキル基、(3)C
1-15アルコキシ−カルボニル基または(4)C1-15アルキ
ルで置換されていてもよい複素環基を、R3が(1)水素原
子、(2)アミノで置換されていてもよいC1-15アルキル
基、(3)C6-14アリールで置換されていてもよいアミノ
基、(4)(i)ヒドロキシル、(ii)ハロゲン、(iii)C1-6
ルコキシまたは(iv)C1-6アルキル−カルボニルオキシ
で置換されていてもよいC6-14アリール基、(5)式−O
−R28〔式中、R28は、(i)ヒドロキシルで置換されて
いてもよいC1-15アルキル基、(ii)ハロゲンまたはヒド
ロキシルで置換されていてもよいC6-14アリール基、(i
ii)C3-7シクロアルキル基または(iv)C1-6アルキル−
カルボニル基を示す〕で表される基、(6)式−S−R29
〔式中、R29は、C6-14アリール基または複素環基を示
す〕で表される基または(7)オキソで置換されていても
よい炭素原子または窒素原子に結合手を有する複素環基
を示す第(1)項記載の化合物、
【0016】(11)R4が、(1)水素原子、(2)(i)ハロ
ゲン原子、(ii)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(iii)
カルバモイル基、(iv)C6-14アリールで置換されていて
もよいC1-6アルキルアミノまたは(v)C7-15アラルキル
を有していてもよい複素環基で置換されていてもよいC
1-15アルキル基、(3)C1-6アルコキシで置換されていて
もよいC7-15アラルキル基、(4)C1-15アルキル−カル
ボニル基、(5)C6-14アリール−カルボニル基、(6)C
1-15アルキルチオで置換されていてもよいカルバモイル
基または(7)C1-6アルキルで置換されていてもよいフェ
ニルスルホニル基を、R5が水素原子、C1-6アルキル
基、C7-20アラルキル基またはC1-6アルコキシ−カル
ボニル基を、R6が水素原子またはC1-6アルキル基を示
す第(3)項記載の化合物、
【0017】(12)8−(2−ヒドロキシフェニル)
−5−フェニル−2−メチル−8H−〔1,2,4〕ト
リアゾロ〔3,4−c〕〔1,4〕チアジン−3(2
H)−オンまたはその塩、 (13)8−(2,3−ジヒドロキシフェニル)−5−
フェニル−2−メチル−8H−〔1,2,4〕トリアゾ
ロ〔3,4−c〕〔1,4〕チアジン−3(2H)−オ
ンまたはその塩、
【0018】(14)
【化15】 〔式中、Xは脱離基を、R1、R2、WおよびAは第
(1)項記載と同意義を示す〕で示される化合物または
その塩と、一般式 R3'H 〔式中、R3'は炭素原子を介する基、窒素原子を介する
基、酸素原子を介する基または硫黄原子を介する基を示
す〕で表される化合物またはその塩とを反応させること
を特徴とする一般式
【化16】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表わされる化
合物またはその塩の製造法、 (15)
【化17】 〔式中、R7は低級アルキル基(好ましくは、C1-6アル
キル基)を、R1、R2およびR3は第(1)項記載と同
意義を、R4は第(3)項記載と同意義を示す〕で示さ
れる化合物またはその塩を閉環反応に付すことを特徴と
する第(4)項記載の化合物またはその塩の製造法、
【0019】(16)第(1)項記載の化合物またはそ
の塩を含有してなる医薬組成物、 (17)第(1)項記載の化合物またはその塩を含有し
てなる1型ヘルパーT細胞または2型ヘルパー細胞の機
能調節剤、 (18)第(1)項記載の化合物またはその塩を含有し
てなる2型ヘルパー細胞の機能抑制剤、 (19)第(1)項記載の化合物またはその塩を含有し
てなる脾細胞増殖応答、インターロイキン−5産生また
はインターフェロン・ガンマ産生の抑制剤、 (20)アレルギー疾患または自己免疫疾患の治療・予
防剤である第(16)項記載の医薬組成物、および (21)移植片拒絶反応または移植片対宿主病の治療・
予防剤である第(16)項記載の医薬組成物を提供す
る。
【0020】R3で示されるハロゲン原子としては、例
えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子な
どが用いられる。なかでも、塩素原子などが好ましい。
1、R2およびR3で示される炭素原子を介する基とし
ては、炭素原子を介して結合するすべての有機残基が該
当し、例えば、シアノ基、カルボキシル基、置換されて
いてもよい炭化水素基、置換されていてもよいアシル
基、置換されていてもよいカルバモイル基、または置換
されていてもよい、炭素原子に結合手を有する複素環基
などが用いられる。上記炭化水素基としては、例えば、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアル
キル基、アリール基、アラルキル基などが用いられ、な
かでもC1-24炭化水素基、特にC1-20炭化水素基などが
好ましい。アルキル基としては、例えば、C1-15アルキ
ル基(例、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,
ブチル,イソブチル,sec−ブチル,tert−ブチル,ペ
ンチル,ヘキシル,ヘプチル,オクチル,ノニル,デシ
ル,ウンデシル,ドデシル,トリデシル,テトラデシ
ル,ペンタデシル等)などが用いられ、なかでも、メチ
ル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,t−ブ
チル,ペンチル,ヘキシル等のC1-6アルキル基などが
好ましい。アルケニル基としては、例えば、C2-10アル
ケニル基(例、ビニル,アリル,2−メチルアリル,2
−ブテニル,3−ブテニル,3−オクテニル等)などが
用いられ、なかでも、ビニル,ブタジエニル,ヘキサト
リエニル等のC2-6アルケニル基などが好ましい。アル
キニル基としては、例えば、C2-10アルキニル基(例、
エチニル,2−プロピニル,イソプロピニル,ブチニ
ル、t−ブチニル,3−ヘキシニル等)などが用いら
れ、なかでもC2-6アルキニル基などが好ましい。シク
ロアルキルとしては、例えば、シクロプロピル,シクロ
ペンチル,シクロヘキシル等のC3-7シクロアルキル基
などが好ましい。アリール基としては、例えば、フェニ
ル,ナフチル,アントラセニル等のC6-14アリール基な
どが用いられる。アラルキルとしては、例えば、ベンジ
ル,フェニルエチル,フェニルプロピル,1−ナフチル
メチル,2−ナフチルメチル,ベンツヒドリール,ジフ
ェニルプロピル,ジフェニルブチル,トリチル等のC
7-20アラルキル基などが用いられ、なかでもC7-15アラ
ルキルなどが好ましい。これら炭化水素基の中でも、ア
ルキル基、アリール基、アラルキル基が好ましい。該炭
化水素基は後述する置換基を有していてもよい。
【0021】上記アシル基としては、例えば、式−CO
-R8(式中、R8は置換されていてもよい炭化水素基ま
たは置換されていてもよい炭化水素オキシ基を示す)で
表わされる基などが用いられ、C1-15脂肪族カルボン酸
から誘導されるアシル基(C1-15アシル基)などが好ま
しい。R8で示される炭化水素基および炭化水素オキシ
基における炭化水素基としては、上記の炭素原子を介す
る基において定義された炭化水素基と同様のものが用い
られ、後述する置換基を有していてもよい。具体的に
は、例えば、ホルミル,アセチル,プロピオニル,ブチ
リル,tert−ブチルカルボニル等のC1-15アルキル−カ
ルボニル基;アセトキシ,エトキシカルボニル等のC
1-15アルコキシ−カルボニル基;ベンゾイル等のC6-14
アリール−カルボニル基、ベンズオキシカルボニル等の
6-14アリール−オキシカルボニル基;ベンジルカルボ
ニル等のC7-15アラルキル−カルボニル基;ベンジルオ
キシカルボニル等のC7-15アラルキル−オキシカルボニ
ル基などが用いられる。上記置換されていてもよいカル
バモイル基としては、式−CONR910(式中、R9
よびR10はそれぞれ置換されていてもよい炭化水素基ま
たは置換されていてもよい炭化水素チオ基を示す)で表
わされる基などが用いられる。R9またはR10で示され
る炭化水素基および炭化水素チオ基の炭化水素基として
は、前記の炭素原子を介する基において定義された炭化
水素基と同様のものが用いられ、後述する置換基を有し
ていてもよい。具体的には、例えば、C1-15アルキル,
2-10アルケニル、C2-10アルキニル,C6-14アリー
ル,C7-15アラルキル,C1-15アルキルチオ,C2-10
ルケニルチオ、C2-10アルキニルチオ,C7-14アリール
チオ,C7-15アラルキルチオなどで置換されていてもよ
いカルバモイル基などが用いられる。より具体的には、
モノ−またはジ−C1-15アルキルカルバモイル基(例、
メチルカルバモイル,エチルカルバモイル,ヘキシルカ
ルバモイル,ジメチルカルバモイル,メチルエチルカル
バモイル等のモノまたはジC1-6アルキルカルバモイル
基)、モノ−またはジ−C1-15アルキルチオカルバモイ
ル基(例、メチルチオカルバモイル,エチルチオカルバ
モイル,ヘキシルチオカルバモイル,ジメチルチオカル
バモイル,メチルチオエチルチオカルバモイル等のモノ
またはジC1-6アルキルチオカルバモイル基)またはモ
ノ−またはジ−C7-15アラルキルカルバモイル基(例、
ベンジルカルバモイル、フェニルエチルカルバモイル、
フェニルプロピルカルバモイル、ベンズヒドリルカルバ
モイル等のC7-13アラルキルカルバモイル基)などが好
ましい。
【0022】該炭素原子に結合手を有する複素環基とし
ては、炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子、硫黄原子
などから選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む3な
いし8員環基またはその縮合環基などが用いられる。具
体的には、(1)例えば、2−または3−チエニル,2
−または3−フリル,2−または3−ピロリル,2−,
4−または5−オキサゾリル,2−,4−または5−チ
アゾリル,3−,4−または5−ピラゾリル,2−,4
−または5−イミダゾリル,3−,4−または5−イソ
オキサゾリル,3−,4−または5−イソチアゾリル,
3−または5−(1,2,4−オキサジアゾリル),
1,3,4−オキサジアゾリル,3−または5−(1,
2,4−チアジアゾリル),1,3,4−チアジアゾリ
ル,4−または5−(1,2,3−チアジアゾリル),
1,2,5−チアジアゾリル,1,2,3−トリアゾリ
ル,1,2,4−トリアゾリル,1H−または2H−テ
トラゾリル等の炭素原子以外に酸素原子,硫黄原子,窒
素原子等から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む
5員環基;(2)例えば、2−,3−または4−ピリジ
ル,N−オキシド−2−,3−または4−ピリジル,2
−,4−または5−ピリミジニル,N−オキシド−2
−,4−または5−ピリミジニル,2−または3−チオ
モルホリニル,2−または3−モルホリニル,オキソト
リアジニル,ジオキソトリアジニル,2−または3−ピ
ロリジニル,2−,3−または4−ピペリジニル,2
−,3−,4−,5−または6−ピラニル,チオピラニ
ル,2−または3−(1,4−オキサジニル),2−ま
たは3−(1,4−チアジニル),1,3−チアジニ
ル,2−または3−ピペラジニル,トリアジニル,オキ
ソトリアジニル,3−または4−ピリダジニル,2−ま
たは3−ピラジニル,N−オキシド−3−または4−ピ
リダジニル等の炭素原子以外に酸素原子,硫黄原子,窒
素原子等から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む
6員環基;(3)例えば、2−,3−,4−,5−,6
−または7−ベンゾフラニル,2−,4−,5−,6−
または7−ベンゾチアゾリル,2−,4−,5−,6−
または7−ベンゾオキサゾリル,テトラゾロ〔1,5−
b〕ピリダジニル,トリアゾロ〔4,5−b〕ピリダジ
ニル,イミダゾ〔1,2−a〕ピリジニル,2−,4
−,5−,6−または7−ベンゾイミダゾリル,2−,
3−,4−,5−,6−,7−または8−キノリル,1
−,3−,4−,5−,6−,7−または8−イソキノ
リル,3−,4−,5−,6−,7−または8−シンノ
リニル,1−,5−または6−フタラジニル,2−,4
−,5−,6−,7−または8−キナゾリニル,2−,
5−または6−キノキサリニル,1−,2−,3−,5
−,6−,7−または8−インドリジニル,1−,2
−,3−,4−,6−,7−,8−または9−キノリジ
ニル,2−,3−または4−(1,8−ナフチリジニ
ル),2−,4−,5−,6−または8−プリニル,2
−,4−,6−または7−プテリジニル,1−,2−,
3−または4−ジベンゾフラニル,1−,2−,3−,
4−,5−,6−,7−または8−カルバゾリル,1
−,2−,3−,4−または9−アクリジニル,1−,
2−,3−,4−,6−,7−,8−,9−または10
−フェナントリジニル,2−,3−,4−,5−,6
−,7−または8−クロマニル,ベンゾオキサジニル,
1−または2−フェナジニル,1−,2−,3−,4
−,6−,7−,8−または9−フェノチアジニル,1
−,2−,3−,4−,6−,7−,8−または9−フ
ェノキサジニル,1,2−または3,4−メチレンジオ
キシフェニル等の炭素原子以外に酸素原子,硫黄原子,
窒素原子等から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含
む2環性または3環性縮合環基などの炭素原子以外に例
えば酸素原子,硫黄原子,窒素原子等から選ばれる1な
いし4個のヘテロ原子を含む5ないし8員環基またはそ
の縮合環基などが用いられる。
【0023】上記の炭化水素基、式−CO-R8で表
わされるアシル基のR8で示される炭化水素基ならびに
炭化水素オキシ基の炭化水素基、カルバモイル基に置
換している炭化水素基ならびに炭化水素チオ基の炭化水
素基、および炭素原子に結合手を有する複素環基は、
次の(i)〜(iv)に示す置換基を有していてもよい。 (i)炭化水素基の中でもシクロアルキル基ならびにア
ラルキル基の置換基としては、例えば、ハロゲン原子で
置換されていてもよいC1-15アルキル(例、メチル,エ
チル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,
s−ブチル,t−ブチル,ペンチル,ヘキシル,ヘプチ
ル,オクチル,ノニル,デシル,ウンデシル,ドデシ
ル,トリデシル,テトラデシル,ペンタデシル等が挙げ
られ、このうちC1-6アルキルが好ましい)、C3-7シク
ロアルキル(例、シクロプロピル,シクロブチル,シク
ロペンチル,シクロヘキシル等)、C2-10アルケニル
(例、ビニル,アリル,2−メチルアリル,2−ブテニ
ル,3−ブテニル,3−オクテニル等)、C2-10アルキ
ニル(例、エチニル,2−プロピニル,3−ヘキシニル
等)、C3-10シクロアルケニル(例、シクロプロペニ
ル,シクロペンテニル,シクロヘキセニル等)、C6-14
アリール(例、フェニル,ナフチル等)、C7-15アラル
キル(例、ベンジル,フェニルエチル,トリチル等)、
ニトロ、ヒドロキシル、メルカプト、オキソ、チオキ
ソ、シアノ、カルバモイル、カルボキシル、C1-6アル
コキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル,エトキ
シカルボニル等)、スルホ、ハロゲン原子(フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素)、C1-6アルコキシ(例、メトキ
シ,エトキシ,プロポキシ,イソプロポキシ,ブトキ
シ,イソブトキシ,s−ブトキシ,t−ブトキシ等)、
6-20アリールオキシ(例、フェノキシ,ビフェニリル
オキシ,ナフチルオキシ等)、C1-6アシルオキシ
(例、アセトキシ,プロピオニルオキシ)、C1-6アル
キルチオ(例、メチルチオ,エチルチオ,n−プロピル
チオ,イソプロピルチオ,n−ブチルチオ,t−ブチル
チオ等)、C6-10アリールチオ(例、フェニルチオ
等)、C1-6アルキルスルフィニル(例、メチルスルフ
ィニル,エチルスルフィニル等)、C6-10アリールスル
フィニル(例、フェニルスルフィニル等)、C1-6アル
キルスルホニル(例、メチルスルホニル,エチルスルホ
ニル等)、C6-10アリールスルホニル(例、フェニルス
ルホニル等)、アミノ、C1-6アシルアミノ(例、アセ
チルアミノ,プロピオニルアミノ等)、モノ−またはジ
−C1-6アルキルアミノ(例、メチルアミノ,エチルア
ミノ,n−プロピルアミノ,イソプロピルアミノ,n−
ブチルアミノ,ジメチルアミノ,ジエチルアミノ等)、
3-8シクロアルキルアミノ(例、シクロプロピルアミ
ノ,シクロブチルアミノ,シクロペンチルアミノ,シク
ロヘキシルアミノ等)、C6-14アリールアミノ(例、ア
ニリノ等)、C1-6アルキル−カルボニル(例、ホルミ
ル,アセチル,ヘキサノイル等)、C1-6アルキル−カ
ルボニルオキシ(例、アセチルオキシ,プロピオニルオ
キシ等)、C6-10アリール−カルボニル(例、ベンゾイ
ル等)、炭素原子以外に酸素、硫黄、窒素等から選ばれ
たヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし6員複素環基
(例、2−または3−チエニル,2−または3−フリ
ル,3−,4−または5−ピラゾリル,2−,4−また
は5−チアゾリル,3−,4−または5−イソチアゾリ
ル,2−,4−または5−オキサゾリル,3−,4−ま
たは5−イソオキサゾリル,2−,4−または5−イミ
ダゾリル,1,2,3−または1,2,4−トリアゾリ
ル,1Hまたは2H−テトラゾリル,2−、3−または
4−ピリジル,2−,4−または5−ピリミジニル,3
−または4−ピリダニジル,キノリル,イソキノリル,
インドリル等)からなる置換基群(以下、置換基群Aと
略記する)から選ばれる置換基などが用いられる。置換
基の数は1ないし6個、好ましくは1ないし3個、さら
に好ましくは1ないし2個である。
【0024】(ii)炭化水素基の中でもアルキル基、ア
ルケニル基およびアルキニル基の置換基としては、例え
ば、前記したC3-7シクロアルキル、C3-10シクロアル
ケニル、ニトロ、ヒドロキシル、メルカプト、オキソ、
チオキソ、シアノ、カルバモイル、カルボキシル、C
1-6アルコキシ−カルボニル、スルホ、ハロゲン原子、
1-6アルコキシ、C6-20アリールオキシ、C1-6アシル
オキシ、C1-6アルキルチオ、C6-10アリールチオ、C
1-6アルキルスルフィニル、C6-10アリールスルフィニ
ル、C1-6アルキルスルホニル、C6-10アリールスルホ
ニル、アミノ、C1-6アシルアミノ、モノ−またはジ−
1-6アルキルアミノ、C3-8シクロアルキルアミノ、C
6-14アリールアミノ、C1-6アルキル−カルボニル、C
1-6アルキル−カルボニルオキシ、C6-10アリール−カ
ルボニル、炭素原子以外に酸素、硫黄、窒素等から選ば
れたヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし6員複素環
基からなる置換基群(以下、置換基群Bと略記する)か
ら選ばれる置換基などが用いられる。置換基の数は1な
いし6個、好ましくは1ないし3個、さらに好ましくは
1ないし2個である。
【0025】(iii)炭化水素基の中でもアリール基の置
換基としては、例えば、前記した(1)ハロゲン原子で置
換されていてもよいC1-15アルキル、(2)C3-7シクロア
ルキル、(3)C2-10アルケニル、(4)C2-10アルキニル、
(5)C3-10シクロアルケニル、(6)C6-14アリール、(7)
7-15アラルキル、(8)ニトロ、(9)ヒドロキシル、(10)
メルカプト、(11)オキソ、(12)チオキソ、(13)シアノ、
(14)カルバモイル、(15)カルボキシル、(16)C1-6アル
コキシ−カルボニル、(17)スルホ、(18)ハロゲン原子、
(19)(a)式−CONR2122〔式中、R21,R22はそれ
ぞれ水素原子、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C
3-7シクロアルキル、C6-14アリール、C7-20アラルキ
ルを示す〕で表される基または(b)炭素原子以外に窒素
原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれる1ないし4
個のヘテロ原子を含む3ないし8員環基またはその縮合
環基で置換されていてもよいC1-6アルコキシ、(20)上
記置換基群Aから選ばれる置換基で置換されていてもよ
いC6-20アリールオキシ、(21)上記置換基群Aから選ば
れる置換基で置換されていてもよいC7-20アラルキルオ
キシ(例、ベンジルオキシ、フェニルエチルオキシ、ベ
ンズヒドリルオキシ、トリチルオキシ、1−ナフチルオ
キシ、2−ナフチルオキシ等)、(22)C1-6アシルオキ
シ、(23)C1-6アルキルチオ、(24)C6-10アリールチ
オ、(25)C1-6アルキルスルフィニル、(26)C6-10アリ
ールスルフィニル、(27)C1-6アルキルスルホニル、(2
8)C6-10アリールスルホニル、(29)アミノ、(30)C1-6
アシルアミノ、(31)モノ−またはジ−C1-6アルキルア
ミノ、(32)C3-8シクロアルキルアミノ、(33)C6-14
リールアミノ、(34)C1-6アルキル−カルボニル、(35)
1-6アルキル−カルボニルオキシ、(36)C6-10アリー
ル−カルボニルおよび(37)炭素原子以外に酸素、硫黄、
窒素から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個含む5ない
し6員複素環基からなる置換基群(以下、置換基群Cと
略記する)から選ばれる置換基などが用いられる。置換
基の数は1ないし6個、好ましくは1ないし3個、さら
に好ましくは1ないし2個である。
【0026】(iv)炭素原子に結合手を有する複素環基
は、前記(i)に示した置換基群Aから選ばれる置換基
と同様の置換基を有していてもよい。置換基の数は1な
いし6個、好ましくは1ないし3個、さらに好ましくは
1ないし2個である。
【0027】R1、R2またはR3で示される窒素原子を
介する基としては、窒素原子を介して結合するすべての
基が該当する。例えば、ニトロ基、−NR11
12〔式中、R11およびR12はそれぞれ水素原子、置換さ
れていてもよい炭化水素基、置換されていてもよいアシ
ル基、置換されていてもよい複素環基、ヒドロキシ基、
置換されていてもよい炭化水素オキシ基を示す〕で表わ
される基、置換されていてもよい、窒素原子に結合手
を有する複素環基、または−N=C(R13)R14〔式
中、R13およびR14はそれぞれ水素原子、置換されてい
てもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、
置換されていてもよいアシル基、ヒドロキシ基、置換さ
れていてもよい炭化水素オキシ基または−NR15
16(R15およびR 16はそれぞれ水素原子、置換されてい
てもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基ま
たは置換されていてもよいアシル基を示す)で表わされ
る基を示す〕で表わされる基などが用いられる。R11
12、R13、R14、R15またはR16で示される置換され
ていてもよい炭化水素基としては、前記の炭素原子で介
する基としての置換されていてもよい炭化水素基と同様
のものが用いられる。R11、R12、R13またはR14で示
される置換されていてもよい炭化水素オキシ基の置換さ
れていてもよい炭化水素基としては、前記の炭素原子で
介する基としての置換されていてもよい炭化水素基と同
様のものが用いられる。R11、R12、R13、R14、R15
またはR16で示される置換されていてもよいアシル基と
しては、前記の炭素原子で介する基としての置換されて
いてもよいアシル基と同様のものが用いられる。
【0028】上記の窒素原子を介する基において定義さ
れた窒素原子に結合手を有する複素環基としては、例え
ば、炭素原子および1個の窒素原子以外に、窒素原子、
酸素原子、硫黄原子などから選ばれる1ないし4個のヘ
テロ原子を含んでいてもよい3ないし8員環基またはそ
の縮合環基であって窒素原子に結合手を有する基が用い
られ、具体的には、例えば、1H−1−ピロリル,1−
イミダゾリル,1−トリアゾリル,1−ピラゾリル,1
−インドリル,1H−1−インダゾリル,7−プリニ
ル,1−アジリジニル,1−ピロリジニル,1−ピロリ
ニル,1−イミダゾリジニル,2−イソキサゾリル,1
−ピラゾリジニル,1−ピペラジニル,1−または2−
ピラゾリニル,1−ピペリジル,4−モルフォリニル,
4−チオモルフォリニル、1−キノリル,1−イミダゾ
リニル,1−インドリニル,1−ピリジル,1−ピリミ
ジニル,1−ピリダジニル,2−イソチアゾリル,1−
ピラジニル,2−フラザニルなどが用いられる。
【0029】R11、R12、R13、R14、R15またはR16
で示される複素環基としては、例えば、炭素原子以外
に、窒素原子、酸素原子、硫黄原子などから選ばれる1
ないし4個のヘテロ原子を含む3ないし8員環基または
その縮合環基などが用いられる。具体的には、例えば、
チエニル,フリル,ピロリル,ピロリジニル,オキサゾ
リル,チアゾリル,ピラゾリル,イミダゾリル,イソオ
キサゾリル,イソチアゾリル,1,2,4−オキサジアゾ
リル,1,3,4−オキサジアゾリル,1,2,4−チアジ
アゾリル,1,3,4−チアジアゾリル,1,2,3−チア
ジアゾリル,1,2,5−チアジアゾリル,1,2,3−ト
リアゾリル,1,2,4−トリアゾリル,1H−または2
H−テトラゾリル,フラザニル,ピロリニル,イミダゾ
リジニル,イミダゾリニル,ピラゾリジニル,ピラゾリ
ニル等の炭素原子以外に酸素原子,硫黄原子,窒素原子
から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個含む5員環基;
例えば、ピリジル,N−オキシド−2−,3−または4
−ピリジル,ピリミジニル,N−オキシド−2−,4−
または5−ピリミジニル,チオモルホリニル,モルホリ
ニル,オキソトリアジニル,ジオキソトリアジニル,ピ
ペリジル,ピラニル,チオピラニル,1,4−オキサジ
ニル,1,4−チアジニル,1,3−チアジニル,ピペラ
ジニル,トリアジニル,オキソトリアジニル,ピリダジ
ニル,ピラジニル,N−オキシド−3−または4−ピリ
ダジニル等の炭素原子以外に酸素原子,硫黄原子,窒素
原子等から選ばれたヘテロ原子1ないし4個含む6員環
基;例えば、ベンゾフリル,ベンゾチアゾリル,ベンゾ
オキサゾリル,テトラゾロ〔1,5−b〕ピリダジニ
ル,トリアゾロ〔4,5−b〕ピリダジニル,イミダゾ
〔1,2−a〕ピリジニル,ベンゾイミダゾリル,キノ
リル,イソキノリル,シンノリニル,フタラジニル,キ
ナゾリニル,キノキサリニル,インドリジニル,キノリ
ジニル,1,8−ナフチリジニル,プリニル,プテリジ
ニル,ジベンゾフラニル,カルバゾリル,アクリジニ
ル,フェナントリジニル,クロマニル,ベンゾオキサジ
ニル,フェナジニル,フェノチアジニル,フェノキサジ
ニル等の炭素原子以外に酸素原子,硫黄原子,窒素原子
等から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個含む2環性ま
たは3環性縮合環基等の炭素原子以外に例えば酸素原
子,硫黄原子,窒素原子等から選ばれたヘテロ原子を1
ないし4個含む5ないし8員環またはその縮合環基など
が用いられる。
【0030】上記した複素環基および窒素原子に結合手
を有する複素環基の置換基としては、例えば、ハロゲン
原子で置換されていてもよいC1-6アルキル基(例、メ
チル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,イソ
ブチル,sec−ブチル,tert−ブチル等)、C2-6アルケ
ニル基(例、ビニル,1−メチルビニル,1−プロペニ
ル,アリル等)、C2-6アルキニル基(例、エチニル,
1−プロピニル,プロパルギル基等)、C3-6シクロア
ルキル基(例、シクロプロピル,シクロブチル,シクロ
ペンチル,シクロヘキシル等)、C5-7シクロアルケニ
ル基(例、シクロペンテニル,シクロヘキセニル等)、
7-11アラルキル基(例、ベンジル,α−メチルベンジ
ル,フェネチル等)、C6-14アリール基(例、フェニ
ル,ナフチル等)、C1-6アルコキシ基(例、メトキ
シ,エトキシ,プロポキシ,iso-プロポキシ,n-ブトキ
シ,iso-ブトキシ,sec-ブトキシ,tert-ブトキシ
等)、C6-20アリールオキシ基(例、フェノキシ等)、
1-6アルキル−カルボニル基(例、ホルミル,アセチ
ル,プロピオニル,n-ブチリル,iso-ブチリル等)、C
6-14アリール−カルボニル基(例、ベンゾイル等)、C
1-6アルキル−カルボニルオキシ基(例、ホルミルオキ
シ,アセチルオキシ,プロピオニルオキシ,n-ブチリル
オキシ,iso-ブチリルオキシ等)、C6-14アリール−カ
ルボニルオキシ基(例、ベンゾイルオキシ等)、カルボ
キシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基(例、メト
キシカルボニル,エトキシカルボニル,n-プロポキシカ
ルボニル,iso-プロポキシカルボニル,n-ブトキシカル
ボニル,イソブトキシカルボニル,tert-ブトキシカル
ボニル等)、カルバモイル基、N−モノC1-4アルキル
カルバモイル基(例、N−メチルカルバモイル,N−エ
チルカルバモイル,N−プロピルカルバモイル,N−イ
ソプロピルカルバモイル,N−ブチルカルバモイル
等)、N,N−ジC1-4アルキルカルバモイル基(例、
N,N−ジメチルカルバモイル,N,N−ジエチルカルバ
モイル,N,N−ジプロピルカルバモイル,N,N−ジブ
チルカルバモイル,N,N−ジプロピルカルバモイル,
N,N−ジブチルカルバモイル等)、環状アミノカルボ
ニル基(例、1−アジリジニルカルボニル,1−アゼチ
ジニルカルボニル,1−ピロリジニルカルボニル,1−
ピペリジニルカルボニル,N−メチルピペラジニルカル
ボニル,モルホリノカルボニル等)、ハロゲン原子(フ
ッ素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子)、モノ
−,ジ−またはトリ−ハロゲノ−C1-4アルキル基
(例、クロロメチル,ジクロロメチル,トリフルオロメ
チル,トリフルオロエチル等)、オキソ基、アミジノ
基、イミノ基、アルキルイミノ基(例、メチルイミノ,
エチルイミノ,プロピルイミノ,ブチルイミノ等)、ア
ミノ基、モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ基
(例、メチルアミノ,エチルアミノ,プロピルアミノ,
イソプロピルアミノ,ブチルアミノ,ジメチルアミノ,
ジエチルアミノ,ジプロピルアミノ,ジイソプロピルア
ミノ,ジブチルアミノ等)、炭素原子と1個の窒素原子
以外に酸素原子,硫黄原子,窒素原子等から選ばれたヘ
テロ原子を1ないし3個含んでいてもよい3ないし6員
の環状アミノ基(例、アジリジニル,アゼチジニル,ピ
ロリジニル,ピロリニル,ピロリル,イミダゾリル,ピ
ラゾリル,イミダゾリジニル,ピペリジノ,モルホリ
ノ,ジヒドロピリジル,ピリジル,N−メチルピペラジ
ニル,N−エチルピペラジニル等)、C1-6アルキル−
カルボニルアミノ基(例、ホルムアミド,アセタミド,
トリフルオロアセタミド,プロピオニルアミド,ブチリ
ルアミド,イソブチリルアミド等)、ベンツアミド、カ
ルバモイルアミノ、N−C1-4アルキルカルバモイルア
ミノ基(例、N−メチルカルバモイルアミノ,N−エチ
ルカルバモイルアミノ,N−プロピルカルバモイルアミ
ノ,N−イソプロピルカルバモイルアミノ,N−ブチル
カルバモイルアミノ等)、N,N−ジ−C1-4アルキルカ
ルバモイルアミノ基(例、N,N−ジメチルカルバモイ
ルアミノ,N,N−ジエチルカルバモイルアミノ,N,N
−ジプロピルカルバモイルアミノ,N,N−ジブチルカ
ルバモイルアミノ等)、C1-3アルキレンジオキシ基
(例、メチレンジオキシ,エチレンジオキシ等)、−B
(OH)2、ヒドロキシル基、エポキシ(−O−)基、ニ
トロ基、シアノ基、メルカプト基、スルホ基、スルフィ
ノ基、ホスホノ基、ジヒドロキシボリール基、スルファ
モイル基、C1-6アルキルスルファモイル基(例、N−
メチルスルファモイル,N−エチルスルファモイル,N
−プロピルスルファモイル,N−イソプロピルスルファ
モイル,N−ブチルスルファモイル等)、ジC1-6アル
キルスルファモイル基(例、N,N−ジメチルスルファ
モイル,N,N−ジエチルスルファモイル,N,N−ジプ
ロピルスルファモイル,N,N−ジブチルスルファモイ
ル等)、C1-6アルキルチオ基(例、メチルチオ,エチ
ルチオ,プロピルチオ,イソプロピルチオ,n-ブチルチ
オ,sec-ブチルチオ,tert-ブチルチオ等)、C6-14
リールチオ基(例、フェニルチオ)、C1-6アルキルス
ルフィニル基(例、メチルスルフィニル,エチルスルフ
ィニル,プロピルスルフィニル,ブチルスルフィニル
等)、C6-14アリールスルフィニル基(例、フェニルス
ルフィニル等)、C1-6アルキルスルホニル基(例、メ
チルスルホニル,エチルスルホニル,プロピルスルホニ
ル,ブチルスルホニル等)、C6-14アリールスルホニル
基(例、フェニルスルホニル等)などが用いられる。置
換基の数は、置換可能な範囲内で1ないし6、好ましく
は1ないし3である。
【0031】R1、R2またはR3で示される酸素原子を
介する基としては、酸素原子を介して結合するすべての
基が該当する。例えば、式−OR17〔式中、R17は水
素原子、置換されていてもよい炭化水素基、置換さ
れていてもよい複素環基、置換されていてもよいアシ
ル基、または式−NR1819(式中、R18およびR19
はそれぞれ水素原子、置換されていてもよい炭化水素
基、置換されていてもよい複素環基または置換されてい
てもよいアシル基を示す)で表わされる基を示す〕で表
わされる基などが用いられる。R17、R18またはR19
示される置換されていてもよい炭化水素基としては、前
記の炭素原子を介する基としての置換されていてもよい
炭化水素基と同様のものが用いられる。R17、R18また
はR19で示される置換されていてもよい複素環基として
は、前記のR11、R12、R13、R14、R15またはR16
示される置換されていてもよい複素環基と同様のものが
用いられる。R17、R18またはR19で示される置換され
ていてもよいアシル基としては、前記の炭素原子を介す
る基としての置換されていてもよいアシル基と同様のも
のが用いられる。
【0032】R1、R2またはR3で示される硫黄原子を
介する基としては、硫黄原子を通して結合するすべての
基が該当する。例えば、式−S(O)nR20〔式中、R
20は置換されていてもよい炭化水素基または置換されて
いてもよい複素環基を、nは0〜2の整数を示す〕で表
わされる基などが用いられる。R20で示される置換され
ていてもよい炭化水素基としては、前記の炭素原子を介
する基としての置換されていてもよい炭化水素基と同様
のものが用いられる。R20で示される置換されていても
よい複素環基としては、前記のR11、R12、R13
14、R15またはR16で示される置換されていてもよい
複素環基と同様のものが用いられる。上記の硫黄原子を
介する基のなかでも、例えば、置換されていてもよいア
ルキルチオ基、置換されていてもよいシクロアルキルチ
オ基、置換されていてもよいアリールチオ基、置換され
ていてもよいアラルキルチオ基、置換されていてもよい
複素環チオ基、置換されていてもよいアルキルスルフィ
ニル基、置換されていてもよいアルキルスルホニル基、
置換されていてもよいアリールスルホニル基などが好ま
しい。
【0033】Aで示される1,4−チアジン環の3,4
位で含窒素縮合環を形成する基はヘテロ原子として窒素
原子のみを含有する縮合環基であり、例えば、部分構造
【化18】 が、オキソまたはチオキソ基で置換された1〜3個の窒
素原子を有する5または6員環を示す場合が好ましく、
より具体的には、
【0034】
【化19】 〔式中、R4は水素原子、炭素原子を介する基または硫
黄原子を介する基を、R5およびR6はそれぞれ水素原
子、炭素原子を介する基、窒素原子を介する基、酸素原
子を介する基または硫黄原子を介する基を、Wは酸素原
子または硫黄原子を示す〕で表わされる環が挙げられ
る。
【0035】この場合、R4、R5またはR6で示される
炭素原子を介する基および硫黄原子を介する基として
は、前記のR1、R2またはR3で示される炭素原子を介
する基および硫黄原子を介する基と同様のものが用いら
れる。R5またはR6で示される窒素原子を介する基およ
び酸素原子を介する基としては、前記のR1、R2または
3で示される窒素原子を介する基および酸素原子を介
する基と同様のものが用いられる。R1とR2が相合わさ
って形成するヘテロ原子を介する2価の炭化水素基にお
いて、ヘテロ原子としては、例えば、窒素原子、酸素原
子、硫黄原子等から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子
が用いられる。2価の炭化水素基としては、例えば、C
2-6の飽和炭化水素基もしくは不飽和炭化水素基が用い
られ、C2-6アルキレン基、C2-6アルケニレン基、C
2-6アルキニレン基などが好適である。
【0036】より具体的には、部分構造式
【化20】 が、
【化21】 〔式中、R30は置換基を示す〕で表わされる基を形成す
る場合などが挙げられる。
【0037】R1とR2が相合わさって形成するアルキレ
ン基としては、好ましくはC2-6アルキレン基などが用
いられ、特にC3-5アルキレン基が好ましい。より具体
的には、部分構造式
【化22】 が、
【0038】
【化23】 〔式中、R31は置換基を示す〕で表わされる基を形成す
る場合などが挙げられる。これらヘテロ原子を介する2
価の炭化水素基およびアルキレン基が有していてもよい
30およびR31で示される置換基としては、前記の炭素
原子を介する基として示された炭化水素基のうち、シク
ロアルキル基およびアラルキル基が有していてもよい置
換基、すなわち置換基群Aから選ばれる置換基と同様の
ものが用いられる。
【0039】R1としては、上記した基の中でも、水素
原子、置換されていてもよい炭化水素基、置換されてい
てもよいアシル基、置換されていてもよいカルバモイル
基、−NR1112(式中、R11およびR12は前記と同意
義を示す)で表わされる基、置換されていてもよい炭素
原子に結合手を有する複素環基などが好ましい。具体的
には、水素原子、上記置換基群Bから選ばれる置換
基で置換されていてもよいC1-15アルキル基、上記置
換基群Aから選ばれる置換基で置換されていてもよいC
6-14アリール基、C1-15アシル基、カルバモイル
基、式−NR100101(式中、R100およびR101はそ
れぞれ水素原子、置換されていてもよいC1-15アルキル
基または置換されていてもよいC6-14アリール基を示
す)で表わされる基、炭素原子以外に窒素原子、酸素
原子および硫黄原子からなる群から選ばれる1ないし4
個のヘテロ原子を含む3ないし8員の複素環基またはそ
の縮合環基などが好ましい。より具体的には水素原
子、前記置換基群Bから選ばれる置換基で置換されて
いてもよいC1-15アルキル基、または前記置換基群A
から選ばれる置換基で置換されていてもよいC6-14アリ
ール基などが好ましく、特に、水素原子、C1-6
ルコキシ−カルボニルで置換されていてもよいC1-15
ルキル基、C1-6アルコキシで置換されていてもよい
6-14アリール基が好適である。
【0040】R2としては、上記した基の中でも、水素
原子、置換されていてもよい炭化水素基、置換されてい
てもよいアシル基、置換されていてもよい炭素原子に結
合手を有する複素環基などが好ましい。具体的には、
水素原子、置換されていてもよいC1-15アルキル基、
置換されていてもよいC6-14アリール基、置換され
ていてもよいC1-15アシル基、置換されていてもよ
い、炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子
からなる群から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含
む3ないし8員の複素環基またはその縮合環基などが好
ましい。より具体的には、水素原子、上記置換基群
Bから選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-15
ルキル基、上記置換基群Cから選ばれる置換基で置換
されていてもよいC6-14アリール基、式−COOR
102(式中、R102は水素原子またはC1-15アルキル基を
示す)で表わされる基、C1-15アルキル(好ましくは
1-6アルキル)で置換されていてもよい、炭素原子以
外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から
選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む3ないし8員
の複素環基またはその縮合環基が好ましい。特に、
(1)ヒドロキシル、(2)ハロゲン、(3)C1-15アルキル、
(4)C3-7シクロアルキル、(5)C6-14アリール、(6)C
1-6アルコキシ、(7)C6-20アリールオキシ、(8)C7-20
アラルキルオキシ基、および(9)(a)C7-20アラルキル−
カルバモイル基、もしくは(b)酸素原子、硫黄原子、窒
素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5な
いし6員環基またはその縮合環基で置換されていてもよ
いC1-6アルコキシ基からなる群から選ばれる基で置換
されていてもよい、C6-14アリール基、C1-15アルキ
ル基、C1-15アルコキシ−カルボニル基、またはC
1-15アルキルで置換されていてもよい、酸素原子、硫黄
原子、窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個
含む3ないし8員環基またはその縮合環基が好適であ
る。
【0041】R3としては、上記した基の中でも、水素
原子、置換されていてもよい炭化水素基、式−NR11
12(式中、R11およびR12は前記と同意義を示す)で表
わされる基、置換されていてもよい炭素原子に結合手を
有する複素環基、式−OR17(式中、R17は前記と同意
義を示す)で表わされる基、式−S(O)nR20(式
中、R20およびnは前記と同意義を示す)で表わされる
基などが好ましい。具体的には、水素原子、置換さ
れていてもよいC1-15アルキル基、式−NR103104
〔式中、R103およびR104はそれぞれ水素原子、C1-15
アルキル基、置換されていてもよいC6-14アリール基ま
たは式−(CH2)q−R105(式中、qは1〜6の整数
を、R105はC6-14アリール基または炭素原子以外に窒
素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選ばれ
る1ないし4個のヘテロ原子を含む3ないし8員の複素
環基もしくはその縮合環基を示す)で表わされる基を示
す〕で表わされる基、置換されていてもよいC6-14
リール基、炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および
硫黄原子からなる群から選ばれる1ないし4個のヘテロ
原子を含む3ないし8員の複素環基もしくはその縮合環
基、式−OR106〔式中、R106は水素原子、置換され
ていてもよいC1-15アルキル基、置換されていてもよい
6-14アリール基、置換されていてもよいC1-15アルキ
ル−カルボニル基、置換されていてもよいC3-7シクロ
アルキル基、または式−(CH2)r−R107(式中、r
は1〜6の整数を、R107は、ハロゲン原子、ヒドロキ
シ基、C6-14アリール基または3ないし8員の複素環基
もしくはその縮合環基を示す)で表わされるを示す〕で
表わされる基、または式−SR108〔式中、R108は水
素原子、C1-15アルキル基、置換されていてもよいC
6-14アリール基、置換されていてもよい、炭素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選
ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む3ないし8員の
複素環基もしくはその縮合環基、または式−(CH2
s−R109(式中、sは1〜6の整数を、R109はC6-14
アリール基または炭素原子以外に窒素原子、酸素原子お
よび硫黄原子からなる群から選ばれる1ないし4個のヘ
テロ原子を含む3ないし8員の複素環基もしくはその縮
合環基を示す)で表わされる基を示す〕で表わされる基
などが好ましい。より具体的には、(1)水素原子、(2)上
記置換基群Bから選ばれる置換基で置換されていてもよ
いC1-15アルキル基、(3)上記置換基群Aから選ばれる
置換基で置換されていてもよいC6-14アリール基、(4)
窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1ないし4
個のヘテロ原子を含む3ないし8員環基もしくはその縮
合環基、(5)式−NR2425〔式中、R24およびR25
それぞれ水素原子または上記置換基群Aから選ばれる置
換基で置換されていてもよいC6-14アリール基を示す〕
で表される基、(6)式−OR26〔式中、R26は、上記置
換基群Bから選ばれる置換基で置換されていてもよいC
1-15アルキル基、C1-15アルキル−カルボニル基、上記
置換基群Aから選ばれる置換基で置換されていてもよい
6-14アリール基または上記置換基群Aから選ばれる置
換基で置換されていてもよいC3-7シクロアルキル基を
示す〕で表わされる基、または(7)式−SR27〔式中、
27は、上記置換基群Aから選ばれる置換基で置換され
ていてもよいC6-14アリール基または上記置換基群Bか
ら選ばれる置換基で置換されていてもよい複素環基を示
す〕で表わされる基が好ましい。特に、(1)水素原子、
(2)アミノで置換されていてもよいC1-15アルキル基、
(3)C6-14アリールで置換されていてもよいアミノ基、
(4)(i)ヒドロキシル、(ii)ハロゲン、(iii)C1-6アルコ
キシまたは(iv)C1-6アルキル−カルボニルオキシで置
換されていてもよいC6-14アリール基、(5)式−O−R
28〔式中、R28は、(i)ヒドロキシルで置換されていて
もよいC1-15アルキル基、(ii)ハロゲンまたはヒドロキ
シルで置換されていてもよいC6-14アリール基、(iii)
3-7シクロアルキル基、または(iv)C1-6アルキル−カ
ルボニル基を示す〕で表される基、(6)式−S−R
29〔式中、R29は、C6-14アリール基または複素環基を
示す〕で表される基、または(7)オキソで置換されてい
てもよい炭素原子または窒素原子に結合手を有する窒素
原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1ないし4個の
ヘテロ原子を含む3ないし8員環基またはその縮合環基
が好適である。R3がハロゲン原子、C1-14アシルオキ
シ基(例、C1-6アルキル−カルボニルオキシ基、C
6-14アリール−カルボニルオキシ基など)などの脱離基
を示す場合、R3が他の官能基である化合物〔I〕の製
造のための新規中間体としても有用である。
【0042】Aで示される1,4−チアジン環の3,4
位で含窒素縮合環を形成する基としては、例えば、部分
構造式
【化24】 が、
【0043】
【化25】 〔式中、R4、R5、R6およびWは前記と同意義を示
す〕で表わされる環を示す場合が好ましく、特に、
【0044】
【化26】 〔式中、R4は前記と同意義を示す〕で表わされる環を
示す場合が好ましい。
【0045】R4としては、例えば、水素原子、置換さ
れていてもよい炭化水素基、置換されていてもよいアシ
ル基、置換されていてもよいカルバモイル基などが好ま
しい。具体的には、水素原子、置換されていてもよ
いC1-15アルキル基、置換されていてもよいC7-15
ラルキル基、置換されていてもよいC1-15アシル基、
置換されていてもよいカルバモイル基、式−SO2
−R23〔式中、R23はC1-6アルキルで置換されていて
もよいC6-14アリ−ル基を示す〕で表される基などが好
ましい。なかでも(1)水素原子、(2)(i)C3-7シクロアル
キル、(ii)C3-10シクロアルケニル、(iii)ニトロ、(i
v)ヒドロキシル、(v)メルカプト、(vi)オキソ、(vii)チ
オキソ、(viii)シアノ、(ix)カルバモイル、(x)カルボ
キシル、(xi)C1-6アルコキシ−カルボニル、(xii)スル
ホ、(xiii)ハロゲン原子、(xiv)C1-6アルコキシ、(xv)
6-20アリールオキシ、(xvi)C1-6アシルオキシ、(xvi
i)C1-6アルキルチオ、(xviii)C6-10アリールチオ、(x
ix)C1-6アルキルスルフィニル、(xx)C6-10アリールス
ルフィニル、(xxi)C1-6アルキルスルホニル、(xxii)C
6-10アリールスルホニル、(xxiii)アミノ、(xxiv)C1-6
アシルアミノ、(xxv)C6-14アリールで置換されていて
もよいモノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、(xxvi)
3-8シクロアルキルアミノ、(xxvii)C6-14アリールア
ミノ、(xxviii)C1-6アルキル−カルボニル、(xxix)C
1-6アルキル−カルボニルオキシ、(xxx)C6-10アリール
−カルボニルまたは(xxxi)C7-15アラルキルを有してい
てもよい、酸素、硫黄、窒素から選ばれたヘテロ原子を
1ないし4個含む5ないし6員複素環で置換されていて
もよい、C1-15アルキル基、(3)上記置換基群Aから選
ばれる置換基で置換されていてもよいC7-15アラルキル
基、(4)C1-15アルキル−カルボニル基、(5)C1-15アル
コキシ−カルボニル基、(6)C6-14アリール−カルボニ
ル基、(7)C6-14アリール−オキシカルボニル基、(8)C
7-15アラルキル−カルボニル基、(9)C7-15アラルキル
−オキシカルボニル基、(10)C1-15アルキルチオ基で置
換されていてもよいカルバモイル基、または(11)式−S
2−R23〔式中、R23は前記と同意義を示す〕で表さ
れる基が好ましい。特に、水素原子、(1)ハロゲン
原子、(2)C1-6アルコキシカルボニル基、(3)カルバモ
イル基、(4)C6-14アリールで置換されていてもよいC
1-6アルキルアミノ、または(5)C7-15アラルキルを有し
ていてもよい、酸素原子、硫黄原子、窒素原子から選ば
れるヘテロ原子を1ないし4個含む5ないし6員環基で
置換されていてもよいC1-15アルキル基、C1-6アル
コキシで置換されていてもよいC7-15アラルキル基、
1-15アルキル−カルボニル基、C6-14アリール−カ
ルボニル基、C1-15アルキルチオで置換されていても
よいカルバモイル基、またはC1-6アルキルで置換さ
れていてもよいフェニルスルホニル基が好適である。R
5およびR6としては、それぞれ水素原子、置換されてい
てもよい炭化水素基、置換されていてもよいアシル基、
式−NR1112(式中、R11およびR12は前記と同意義
を示す)で表わされる基、式−OR17(式中、R17は前
記と同意義を示す)で表わされる基、式−S(O)nR
20(式中、R20およびnは前記と同意義を示す)で表わ
される基などが用いられる。なかでも水素原子、C1-15
アルキル基(好ましくはC1-6アルキル基)、C7-15
ラルキル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、式−N
112113(式中、R112およびR113はそれぞれ水素原
子、C1-15アルキル基、C6-14アリール基またはC7-15
アラルキル基を示す)で表わされる基、式−OR
114(式中、R114は水素原子、C1-15アルキル基、C
1-15アルキル−カルボニル基、C6-14アリールカルボニ
ル基またはC7-15アラルキル基を示す)で表わされる
基、式−S(O)nR115(式中、R115はC1-15アルキ
ル基を示し、nは前記と同意義を示す)で表わされる基
などが好ましい。特に、水素原子、C1-6アルキル基、
7-20アラルキル基、またはC1-6アルコキシ−カルボ
ニル基が好ましい。上記した中でもR5としては、水素
原子、C1-6アルキル基、C7-20アラルキル基またはC
1-6アルコキシ−カルボニル基が好ましく、R6として
は、水素原子またはC1-6アルキル基が好ましい。
【0046】R1とR2が相合わさって形成するヘテロ原
子を有する2価の炭化水素基としては、例えば、部分構
造式
【化27】 が、
【0047】
【化28】 〔式中、R181はハロゲン原子などで置換されていて
もよいC1-15アルキル基、ハロゲン原子、C1-6アル
キル基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基など
で置換されていてもよいC6-14アリール基またはC
1-15アルキル−カルボニル基を示す〕で表わされる基を
形成する場合などが好適である。
【0048】R1とR2が相合わさって形成するアルキレ
ン基としては、例えば、部分構造式
【化29】 が、
【0049】
【化30】 〔式中、R191はハロゲン原子などで置換されていて
もよいC1-15アルキル基、ハロゲン原子、C1-6アル
キル基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基など
で置換されていてもよいC6-14アリール基、ハロゲン
原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシル
基、C1-15アルキル−カルボニル基を示す〕で表わさ
れる基を形成する場合などが好適である。Wとしては、
酸素原子が好ましい。
【0050】本発明の化合物〔I〕が不斉炭素を有する
場合には立体異性体が存在しうるが、それらの各立体異
性体およびそれらの混合物も本発明に含まれる。また、
その置換基に不斉炭素を有する場合にも立体異性体が存
在しうるが、それらの各立体異性体およびそれらの混合
物も本発明に含まれる。本発明の化合物〔I〕が酸性基
(例えば、カルボキシル基等)または塩基性基(例え
ば、アミノ基等)を有している場合、塩として用いても
よく、好ましくは薬理学的に許容される塩が用いられ
る。このような塩としては、化合物〔I〕が酸性基を有
する場合、例えばアルカリ金属(例、ナトリウム、カリ
ウム等)との塩、アルカリ土類金属(例、カルシウム、
マグネシウム等)との塩などの塩基付加塩が挙げられ
る。化合物〔I〕が塩基性基を有する場合、例えば無機
酸(例、塩酸、硫酸、リン酸等)との塩あるいは有機酸
(例、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ
酸、シュウ酸、メタンスルホン酸等)との塩などの酸付
加塩が用いられる。
【0051】本発明の化合物〔I〕またはその塩は、 そ
れ自体公知の方法あるいはそれに準じる方法に従って製
造することができる。具体的には、一般式が
【化31】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表わされる化
合物またはその塩は、一般式
【化32】 〔式中、Xは脱離基を、R1、R2、WおよびAは前記と
同意義を示す〕で示される化合物またはその塩と、一般
式 R3'H 〔式中、R3'は炭素原子を介する基、窒素原子を介する
基、酸素原子を介する基または硫黄原子を介する基を示
す〕で表される化合物またはその塩とを反応させること
により製造することができる。ここで上記、
【化33】 で示される化合物は、下記の製造法2におけるスルホキ
シド誘導体を適当なカルボン酸ハライドと反応させて得
る。反応条件は下記の製造法2に従えばよい。一般式が
【化34】 〔式中、R1、R2、R3およびR4は前記と同意義を示
す〕で表わされる化合物またはその塩は、一般式
【化35】 〔式中、R7は低級アルキル基、好ましくはC1-6アルキ
ル基を、R1、R2、R3およびR4は前記と同意義を示
す〕で示される化合物またはその塩を閉環反応に付すこ
とにより製造することができる。より具体例には、例え
ば、以下の製造法1〜5あるいはそれらに準じた方法を
用いることができる。本発明の化合物(I)のうち、部
分構造式
【化36】 が、
【化37】 である化合物〔II〕は、次の製造法1〜3に従って製造
することができる。
【0052】〔製造法1:R3=R4=Hである化合物
〔II〕またはその塩の製造法〕まず、特開平2−275
869号公報第5頁のプロセス(a)で得られる単環ある
いは縮合した1、4ーチアジン誘導体を硫黄化試薬(例
えば、ローソン試薬)と加熱還流して、対応するチオア
ミド誘導体とする。反応は適当な溶媒(例、トルエンな
どの芳香族炭化水素類、アセトニトリルなどのニトリル
類)中で行えばよい。得られるチオアミド誘導体を適当
なハロゲン化アルキル化合物(例えば、よう化メチル
等)と反応させて3−アルキルチオ誘導体とする。該ハ
ロゲン化アルキル化合物は当量〜過剰量、好ましくは約
1〜3当量、より好ましくは約1.5〜2当量を用い
る。反応は、適当な塩基(例えば、炭酸カリウムなどの
無機塩基)の存在下で行うのが好ましい。また、該反応
は適当な溶媒(例えば、ジクロロメタンなどのハロゲン
化炭化水素類、ジメチルホルムアミドなどのアミド類)
中で行われる。反応温度は室温ないし加温下が好まし
い。反応時間は約1〜24時間である。得られる3−ア
ルキルチオ誘導体は適当なヒドラジン誘導体(例えば、
カルバジン酸メチル)と反応させて3−ヒドラゾン誘導
体とする。ヒドラジン誘導体は当量〜過剰量、好ましく
は約1〜3当量、より好ましくは約1.5〜2当量用い
る。本反応は通常反応に悪影響を及ぼさない溶媒(例、
テトラヒドロフラン、エチルエーテル等のエーテル類な
ど)中で行われる。本反応は、適当な活性化試薬(例、
よう素など)の存在下で好適に行われる。反応温度は約
10〜70℃である。反応時間は約1〜12時間であ
る。ついで3−ヒドラゾン誘導体を閉環反応に付して式
(II)(R4=H)で示されるトリアゾロチアジン誘導
体とする。本反応は適当な塩基(例、ピリジン,水酸化
カリウム水溶液など)の存在下で行われる。本反応は通
常反応に悪影響を及ぼさない溶媒(例、ジメチルホルム
アミド,ジメチルアセトアミド等のアミド類、メタノー
ル,エタノールなどのアルコール類など)中で行われ
る。反応温度は約10〜100℃である。反応時間は約
1〜12時間である。上記化合物[II]は、具体的には以
下の反応図式にしたがって製造できる。
【図1】
【0053】〔製造法2:R3が水素原子以外の化合物
(II)またはその塩の製造法〕式(II)(R3=H)で
示されるトリアゾロチアジン誘導体を、適当な過酸化物
(例えば、メタクロロ過安息香酸)と反応させてスルホ
キシド誘導体とする。過酸化物は当量〜少過剰、好まし
くは約1.0〜1.2当量で用いる。反応は通常反応に
影響を及ぼさない溶媒(例、四塩化炭素、ジクロロメタ
ンなどのハロゲン化炭化水素類)中で行われる。反応温
度は、室温または氷冷下で行うことができる。得られる
スルホキシド誘導体を適当なカルボン酸ハライドと反応
させオキシカルボニル誘導体とする(プンメラー転位反
応)。カルボン酸ハライドは当量〜過剰量、好ましくは
約1〜3当量、より好ましくは約1.5〜2当量で用い
る。本反応は通常、酢酸中あるいは、反応に影響を及ぼ
さない溶媒(例えば、ジクロロメタンなどのハロゲン化
炭化水素)中で行われる。反応時間は約1〜12時間で
ある。反応は加温して行われる。得られるオキシカルボ
ニル誘導体を式R3'H(R3'は炭素原子を介する基、窒
素原子を介する基、酸素原子を介する基または硫黄原子
を介する基を示す)で表わされる化合物(例えば、アミ
ン誘導体、アルコール誘導体、チオール誘導体、カテコ
ールなどの芳香族同素環誘導体、フランなどの芳香族複
素環誘導体、活性メチレン誘導体など)と反応させ、式
(II)(R3=R3')で示されるトリアゾロチアジン誘導
体を得ることができる。式R3'Hで表される化合物は当
量〜過剰量、好ましくは約1〜10当量、より好ましく
は約1〜5当量で用いる。反応は通常、反応に影響を及
ぼさない溶媒(例、1,2−ジクロロエタンなどのハロ
ゲン化炭化水素)中で行われる。反応時間は約1〜12
時間である。反応温度は室温または加温して行われる。
上記化合物[II]は、具体的には以下の反応図式にしたが
って製造できる。
【図2】
【0054】〔製造法3:R4が水素原子以外の化合物
(II)またはその塩の製造法〕式(II)(R4=H)で
示されるトリアゾロチアジン誘導体を、式R4'X(R4'
は炭素原子を介する基または硫黄原子を介する基を、X
は脱離基を示す)で表わされる化合物(例えば、ハロゲ
ン化化合物など)と反応させ、式(II)(R4=R4')で
示されるトリアゾロチアジン誘導体を得ることができ
る。該反応図式を以下に示す。
【図3】 式R4'Xで表される化合物は当量〜過剰量、好ましくは
約1〜10当量、より好ましくは約1〜5当量で用い
る。本反応は通常、反応に影響を及ぼさない溶媒(例、
ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド等のアミ
ド類、アセトンなどのケトン類、アセトニトリルなどニ
トリル類)中で行われる。また、該反応は、適当な塩基
(例えば、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、トリエチ
ルアミンなど)の存在下で行われる。反応時間は約1〜
12時間である。反応温度は室温または加温して行われ
る。
【0055】本発明の化合物(I)のうち、部分構造式
【化38】 が、
【化39】 である化合物〔III〕は、次の製造法4〜5に従って製
造することができる。
【0056】〔製造法4:R3=Hである化合物〔III〕
またはその塩の製造法〕まず、特開平2−275869
号公報第5頁のプロセス(a)で得られる単環あるいは縮
合した1、4−チアジン誘導体を過剰の1,2,4−ト
リアゾール、ニトロ−1,2,4−トリアゾールまたは
ジニトロ−1,2,4−トリアゾールと反応させ、対応
するトリアゾール置換誘導体とする。本反応はオキシ塩
化リンおよび適当な塩基(例えば、トリエチルアミンな
どのアミン類)の存在下で行われる。オキシ塩化リン
は、当量か少過剰、好ましくは約1〜1.5当量で用い
る。本反応は通常、適当な溶媒(例、トルエンなどの芳
香族炭化水素類、アセトニトリルなどのニトリル類)中
で還流して行われる。反応時間は約1〜12時間であ
る。反応は加熱して行われる。得られるトリアゾール置
換誘導体は、適当なアミン化合物またはアミノ酸誘導体
と反応させ3−置換誘導体とする。アミン化合物または
アミノ酸誘導体は約1〜3当量で用いる。本反応は、適
当な塩基(例えば、炭酸カリウムなどの無機塩基)の存
在下で行われる。本反応は通常適当な溶媒(例えば、ジ
クロロメタンなどのハロゲン化炭化水素、ジメチルホル
ムアミドなどのアミド類)中で行われる。反応温度は約
10〜70℃である。反応時間は約1〜12時間であ
る。得られる3−置換誘導体を、閉環反応に付して、化
合物(III)(R3=H)とする。本反応は適当な塩基
(例、ピリジン、水酸化カリウム水溶液など)存在下で
行われる。反応温度は、約10〜100℃である。反応
時間は約1〜12時間である。本反応は通常、反応に悪
影響を及ぼさない溶媒(例、ジメチルホルムアミド,ジ
メチルアセトアミド等のアミド類、メタノール,エタノ
ール等のアルコール類など)中で行われる。上記化合物
[III]は、具体的には以下の反応図式にしたがって製造
できる。
【図4】
【0057】〔製造法5:R3が水素原子以外の化合物
(III)またはその塩の製造法〕上記製造法2と同様に
して製造することができる。このようにして得られた化
合物中のオキソ基はローソン試薬またはP25などとの
反応により容易にチオキソ基に変換することができる。
上記の製造法3において、Xで示される脱離基として
は、例えば、ハロゲン原子(例えば、塩素原子など)、
1-6アルキル−カルボニルオキシ基、C6-14アリール
カルボニルオキシ基(例えば、ベンジルカルボニルオキ
シ基など)などが用いられる。上記化合物〔II〕および
〔III〕以外の化合物も、上記の製造法あるいはそれに
準じる方法に従って製造することができる。原料化合物
としては、上記特開平2−275869号公報第5頁の
プロセス(a)において化合物(II)としてフェナシルブロ
ミドや種々のα−ハロケトン化合物を用い、単環の化合
物(IV)を合成できる。該(IV)は、特開平2−27586
9号公報、実施例112と同様にして、本願の実施例の
原料化合物として供することができ、該原料化合物から
後述する本願実施例1と同様にして後述の表1〜11に
記載された化合物を製造できる。
【0058】本発明の化合物〔I〕またはその塩は、脾
細胞増殖応答、インターロイキン−5の産生または(お
よび)インターフェロン・ガンマの産生を抑制する作用
を有しており、脾細胞増殖応答反応、インターロイキン
5産生または(および)インターフェロン・ガンマ産生
の抑制剤として有用である。また、本発明の化合物
〔I〕またはその塩は、1型ヘルパーT細胞(以下、T
h1細胞と略記する場合がある)または2型ヘルパーT
細胞(以下、Th2細胞と略記する場合がある)の機能
を調節する作用を有しており、Th1細胞またはTh2
細胞の機能調節剤、特にTh2細胞の機能抑制剤として
有用である。さらに、本発明の化合物〔I〕またはその
塩は、アレルギー疾患または自己免疫疾患(例えば、慢
性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性硬化
症、悪性貧血、突発性血小板減少性紫斑症、重症筋無力
症、強皮症、ぶどう膜炎、橋本病、シェグレン病、アジ
ゾン病、バセドー病、顆粒球減少症、気管支喘息、アレ
ルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、花粉症、接触性皮膚
炎、過敏性肺炎、ループス腎炎、炎症性腸疾患、慢性閉
塞性肺疾患、乾癬など)の治療・予防剤として、さらに
は、臓器移植における移植片拒絶反応あるいは移植片対
宿主病の治療・予防剤として有用である。以上のよう
に、本発明の化合物〔I〕またはその塩は、ヒトや温血
動物(マウス、モルモット、ラット、ネコ、イヌ、ヒツ
ジ、ウマ、ウシ、サルなど)に対する安全で低毒性な医
薬として使用することができる。本発明の化合物〔I〕
またはその塩を、例えばヒトに投与する場合は、それ自
体あるいは適宜の薬理学的に許容される担体、賦形剤、
希釈剤と混合し、医薬組成物として経口的または非経口
的に安全に投与することができる。上記医薬組成物とし
ては、経口剤として、例えば散剤、顆粒剤、カプセル
剤、錠剤等、非経口剤として、例えば注射剤、点滴剤、
外用剤(例、経鼻投与製剤、経皮製剤等)、坐剤(例、
直腸坐剤、膣坐剤等)等が挙げられる。
【0059】これらの製剤は、製剤工程において通常一
般に用いられる自体公知の方法により製造することがで
きる。経口剤は、化合物〔I〕またはその塩に、例えば
賦形剤(例、乳糖、白糖、デンプン、マンニトールな
ど)、崩壊剤(例、炭酸カルシウム、カルボキシメチル
セルロースカルシウムなど)、結合剤(例、α化デンプ
ン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニールピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロースな
ど)または滑沢剤(例、タルク、ステアリン酸マグネシ
ウム、ポリエチレングリコール6000など)などを添
加して圧縮成形し、次いで必要により、味のマスキン
グ、腸溶性あるいは持続性の目的のため自体公知の方法
でコーティングすることにより製造される。コーティン
グ剤としては、例えばエチルセルロース、ヒドロキシメ
チルセルロース、ポリオキシエチレングリコール、セル
ロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースフタレートおよびオイドラギット(ローム
社製、ドイツ,メタアクリル酸・アクリル酸共重合物)
などが用いられる。注射剤は、化合物〔I〕またはその
塩を分散剤(例、ツイーン(Tween)80(アトラスパウ
ダー社製、米国)、HCO60(日光ケミカルズ製)、
ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロー
ス、アルギン酸ナトリウムなど)、保存剤(例、メチル
パラベン、プロピルパラベン、ベンジルアルコール、ク
ロロブタノールなど)、等張化剤(例、塩化ナトリウ
ム、グリセリン、ソルビトール、ブドウ糖など)などと
共に水性注射剤として、あるいはオリーブ油、ゴマ油、
綿実油、コーン油などの植物油、プロピレングリコール
などに溶解、懸濁あるいは乳化して油性注射剤として成
形することにより製造することができる。
【0060】外用剤は、化合物〔I〕またはその塩を固
状、半固状または液状の組成物とすることにより製造さ
れる。例えば、上記固状の組成物は、本発明化合物をそ
のまま、あるいは賦形剤(例、ラクトース、マンニトー
ル、デンプン、微結晶セルロース、白糖など)、増粘剤
(例、天然ガム類、セルロース誘導体、アクリル酸重合
体など)などを添加、混合して粉状とすることにより製
造される。上記液状の組成物は、注射剤の場合とほとん
ど同様で、油性あるいは水性懸濁剤とすることにより製
造される。半固状の組成物は、水性または油性のゲル
剤、あるいは軟膏状のものがよい。また、これらの組成
物は、いずれもpH調節剤(例、炭酸、リン酸、クエン
酸、塩酸、水酸化ナトリウムなど)、防腐剤(例、パラ
オキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、塩化ベ
ンザルコニウムなど)などを含んでいてもよい。坐剤
は、化合物〔I〕またはその塩を油性または水性の固
状、半固状あるいは液状の組成物とすることにより製造
される。該組成物に用いる油性基剤としては、例えば高
級脂肪酸のグリセリド〔例、カカオ脂、ウイテプゾル類
(ダイナマイトノーベル社製)など〕、中級脂肪酸
〔例、ミグリオール類(ダイナマイトノーベル社製)な
ど〕、あるいは植物油(例、ゴマ油、大豆油、綿実油な
ど)などが挙げられる。水性基剤としては、例えばポリ
エチレングリコール類、プロピレングリコールなどが挙
げられる。また、水性ゲル基剤としては、例えば天然ガ
ム類、セルロース誘導体、ビニール重合体、アクリル酸
重合体などが挙げられる。
【0061】本発明の化合物〔I〕またはその塩を、ヒ
トに用いる場合の投与量は対象疾病の種類、程度、患者
の年齢などで変動し得るが、経口的に投与する場合、通
常有効成分として、1日成人(体重50kg)1人当た
り約1mgないし1g、とりわけ約4mgないし200
mgが疾病の治療に用いられることが好ましい。これら
の製剤は、1日1〜3回に分けて投与することができ
る。本発明の化合物〔I〕またはその塩を、注射剤とし
て非経口的に皮下、静脈内または筋肉内に投与する場
合、その投与量は1日成人1人当たり約0.5mgない
し 200mg、好ましくは1mgないし50mgであ
る。さらに、本発明の化合物〔I〕またはその塩を上記
した医薬組成物として用いる場合、公知の抗炎症剤(例
えば、ステロイド系抗炎症剤、非ステロイド系抗炎症
剤、抗ヒスタミン剤など)、免疫調節剤(例えば、移植
時の拒絶反応抑制剤など)などを配合してもよい。具体
的には、ステロイド系抗炎症剤としては、例えばデキサ
メタゾン、ハイドロコルチゾン、プレドニゾロンなど
が、非ステロイド系抗炎症剤としては、例えばアスピリ
ン、インドメタシン、ナファゾリン、サルブタモールな
どが、抗ヒスタミン剤としては、例えばマレイン酸クロ
ロフェニラミン、メキタジン、テルフェナジン、フマル
酸ケトチフェン、オキサトミド、トラニラストなど、免
疫調節剤としては、例えばサイクロスポリン、タクロリ
ムズ、ラパマイシン、ミコフェノール酸、デオキシスパ
ーガリンなどを配合することができる。
【0062】
【実施例】以下に、参考例、実施例および試験例を挙げ
て、本発明を更に具体的に説明するが、これらによって
本発明が限定されるものではない。1H−NMRスペク
トルは、内部標準としてテトラメチルシランを用いて、
バリアンGEMINI200(200MHz)型スペク
トルメーター、日本電子(JEOL)LAMBDA30
0(300MHz)型スペクトルメーターあるいはブル
ッカAM500(500MHz)型スペクトルメーター
で測定し、全δ値をppmで示した。また、本明細書中
で用いる記号は次のような意味を有する。 s:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレッ
ト、dt:ダブルトリプレット、m:マルチプレット、
br:幅広い。
【0063】
【実施例1】5−フェニル−8H−〔1,2,4〕トリ
アゾロ〔3,4−c〕〔1,4〕チアジン−3(2H)
−オン(表1の化合物1)の製造:公開特許公報平2−
275869の実施例112に記載された化合物(5.0
g,19mmol)をメタノール(200ml)に溶解させ、1.6
N水酸化カリウム水溶液(50ml)を加え、室温下30分
間撹拌した。反応液を半分まで濃縮し、得られた残さを
1N塩酸で中和した。次いで、酢酸エチルで抽出(300m
l)し、水洗後乾燥して減圧下溶媒を溜去した。得られ
た淡黄色固体(2.5g)を、メタノール−酢酸エチルから
再結晶して、無色粉末結晶(2.2g, 50%)を得た。 mp 226−228℃ 1H-NMR (200MHz, d6-DMSO) δ: 3.88 (2H, s), 6.38(1
H, s), 7.38(5H, s), 11.87(1H, br s).
【0064】
【実施例2】特開平2−275869の第8頁第29行
〜第9頁第23行に記載された方法と同様にして、1,
4−チアジン−3(2H)−オン誘導体から、3−メチ
ルチオ誘導体を合成し、次いでカルバジン酸メチルと反
応させてヒドラゾン誘導体を得、実施例1に記載した方
法と同様にして、必要ならば水酸化カリウム水溶液の代
わりに、適当な塩基、例えばピリジンを用いて表1の化
合物2〜15を製造した。
【0065】
【実施例3】5−フェニル−2−メチル−8H−〔1,
2,4〕トリアゾロ〔3,4−c〕〔1,4〕チアジン
−3(2H)−オン(表1の化合物16)の製造:実施
例1で得られた化合物1(0.6g, 2.6mmol)をアセトニト
リル(30ml)に溶解させ、よう化メチル(1.84g,5当
量)および炭酸カリウム(1.08g,3当量)を加え、室温
下24時間撹拌した。反応液を半分まで濃縮し、得られ
た残さを酢酸エチル(200ml)および水(200ml)とに分
配し、水層は再度酢酸エチル(50ml)で抽出して合わせ
た。有機層を水洗後乾燥して減圧下溶媒を溜去した。得
られた淡黄色固体(2.5g)を、酢酸エチル−イソプロピ
ルエーテルにて結晶化し、クロロホルムから再結晶して
無色粉末結晶(0.41g, 64%)を得た。 mp 127−128℃ 1H-NMR (200MHz, d6-DMSO) δ: 3.31 (3H, s), 3.93(2
H,s), 6.47(1H, s), 7.36(5H, s like).
【0066】
【実施例4】実施例2に記載した表1〜4の化合物1〜
3,12,13,86または116を原料化合物とし、
実施例3に記載した方法と同様にして、よう化メチルの
代わりに種々のハロゲン化化合物を用いて表1〜4の化
合物17〜29,96〜98,111,113および1
17を製造した。
【0067】
【実施例5】5−フェニル−2−メチル−3−オキソ−
2H,8H−〔1,2,4〕トリアゾロ〔3,4−c〕
〔1,4〕チアジン−7−オキシド(表1の化合物3
0)の製造:実施例3で得られた化合物16(10.5g, 4
3mmol)をジクロロメタン(200ml)に溶解させ、氷冷
下、メタクロロ過安息香酸(9.3g, 1.25当量)のジクロロ
メタン溶液(400ml)を滴下した。滴下終了後、反応液
を室温下1時間撹拌し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
次いで水で洗い、乾燥後溶媒を溜去して黄色粉末結晶を
得た(10.5g,94%)。
【0068】
【実施例6】実施例1および4に記載した表1〜4の化
合物1および化合物17〜29,96〜98,105,
108,111,113または117を原料化合物と
し、実施例5に記載した方法と同様にして、表1〜4の
化合物31〜41,99〜101,106,109,1
12,114および118を製造した。
【0069】
【実施例7】8−アセトキシ−5−フェニル−2−メチ
ル−8H−〔1,2,4〕トリアゾロ〔3,4−c〕
〔1,4〕チアジン−3(2H)−オン(表2の化合物
42)の製造:実施例5で得られた表1の化合物30
(1.0g, 3.8mmol)を酢酸(30ml)に溶解させ、100
℃で14時間次いで反応を完結するために130℃で3
時間加熱撹拌した。冷却後、溶媒を減圧下溜去し、得ら
れた残さを、ジクロロメタン(100ml)および水(100m
l)とに分配し、水層は再度ジクロロメタン(50ml)で抽
出して合わせた。有機層を水洗後乾燥して減圧下溶媒を
溜去した。得られた赤色油状物(1.4g)を、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製して、無色アモルファ
ス(0.53g, 46%)を得た。1 H-NMR (200MHz, d6-DMSO) δ: 2.10(3H, s), 3.48 (3
H, s), 5.97(1H, d, J=2Hz), 6.80(1H, d, J=2Hz), 7.4
3(5H, s).
【0070】
【実施例8】実施例6に記載した表1〜4の化合物31
〜41、99〜101,106,109,112,11
4または118を原料化合物とし、実施例7に記載した
方法と同様にして、表1〜4の化合物43〜46,8
0,81,102〜104,107,110および11
5を製造した。
【0071】
【実施例9】8−(2,3−ジヒドロキシフェニル)−
5−フェニル−2−メチル−8H−〔1,2,4〕トリ
アゾロ〔3,4−c〕〔1,4〕チアジン−3(2H)
−オン(表2の化合物47)の製造:実施例7で得られ
た化合物42(1.5g, 5.0mmol)を1,2−ジクロロエ
タン(50ml)に溶解させ、ピロカテコール(2.73g, 5当
量)を加えて120℃で24時間加熱還流した。冷却
後、溶媒を減圧下溜去し、得られた残さを、ジクロロメ
タン(50ml)および水(100ml)とに分配し、水層は再
度ジクロロメタン(50ml)で抽出して合わせた。有機層
を水洗後乾燥して減圧下溶媒を溜去した。得られた固体
を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、
無色結晶(0.25g)を得、酢酸エチル−エチルエーテル
から再結晶して、無色粉末状結晶を得た(0.15g, 9
%)。 mp 200−201℃ 1H-NMR (200MHz, d6-DMSO) δ: 3.35(3H, s), 5.47(1H,
s), 6.41(1H, s), 6.50(1H, dd, J=1Hz,J'=8Hz), 6.58
(1H, t, J=8Hz), 6.76(1H, dd, J=1Hz,J'=8Hz),7.37(3
H, m), 7.47(2H, m), 9.06(1H, br s), 9.60(1H, br
s).
【0072】
【実施例10】実施例7に記載した表1〜4の化合物4
2〜46,81,102〜104,107,110また
は115を原料化合物とし、実施例9に記載した方法と
同様にして、ピロカテコールの代わりに種々の求核試薬
を反応させて、表1〜4の化合物47〜79,82〜8
5および87〜93を製造した。 上記の実施例1〜10で得られた化合物およびこれらの
方法に従って製造される化合物を表1〜11に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【表3】
【0076】
【表4】
【0077】
【表5】
【0078】
【表6】
【0079】
【表7】
【0080】
【表8】
【0081】
【表9】
【0082】
【表10】
【0083】
【表11】
【0084】本発明の縮合1,4−チアジン誘導体
(I)の1,4−チアジン環の7位のSは、オキシド化
されていてもよい。表1〜4に記載された化合物の中で
星印(*)を付けた化合物30〜41,99〜101,
106,109,112,114および118の1,4
−チアジン環の7位のSは、オキシド化されている(S
→O)。
【0085】
【試験例1】マウス脾細胞のアスカリス抗原特異的増殖
応答に対する抑制効果 2型ヘルパーT細胞を強く活性化することが知られてい
るアスカリス抗原を用いて、2型ヘルパーT細胞応答を
強く発現するBALB/cマウスを感作し、その脾細胞
のアスカリス抗原特異的増殖応答に対する表2の化合物
47の抑制作用を調べた。あらかじめBALB/cマウ
ス(雌、9週齢;日本チャールスリバー社)にアスカリ
ス抽出物(エル・エス・エル社製)をマウス当たり40
μg、アジュバントとして合成TAN−1511誘導体
〔(2R,6R)-2-amino-6,7-bis(hexadecanoyloxy)-4-thiah
eptanoyl-Gly-Gly-Glu 2Na〕〔ザ・ジャーナル・オブ・
アンティビオティクス(The Journal of Antibiotics)
第48巻、589〜603頁(1995年)に記載〕を
マウス当たり0.5μg、それぞれ腹腔内投与し、14
日後の脾臓より脾細胞を得た。この脾細胞3x106
ml、2mM L−グルタミン、20μg/mlゲンタ
ミシン(バイオ・ウイッカー社製、米国)、10%牛胎
児血清(バイオ・ウイッカー社製、米国)を含むRPM
I1640培地(バイオ・ウイッカー社製、米国)にア
スカリス抽出物50μg/mlを加え、さらに化合物4
7を適宜の濃度加えて、37℃、5%炭酸ガス下で3日
間培養した後、MTT還元法〔多田ら、ジャーナル・オ
ブ・イムノロジカル・メソーズ(Journal of Immunolog
ical Methods)第93巻、157頁、1986年〕で脾
細胞の増殖を測定した。その結果を表12に示す。
【0086】
【表12】 表12から、本発明の化合物47がマウス脾細胞のアス
カリス抗原特異的増殖応答に対して優れた抑制作用を示
すことが明らかである。
【0087】
【試験例2】インターロイキン5産生抑制効果 試験例1と同じ条件で表2の化合物47と共に4日間培
養した脾細胞の培養上清中のインターロイキン5(以
下、IL−5と略記する)量をELISA法(市販キッ
ト;エンドゲン社製、米国)で測定した。その結果を表
13に示す。
【0088】
【表13】 表13から、本発明の化合物47が優れたIL−5産生
抑制作用を示すことが明らかである。
【0089】
【試験例3】マウス脾細胞のPPD特異的増殖応答に対
する抑制効果 1型ヘルパーT細胞を強く活性化することが知られてい
るPPDを用いて、1型ヘルパーT細胞応答を強く発現
するC57BL/6マウスを感作し、その脾細胞のPP
D特異的増殖応答に対する表2の化合物47の抑制作用
を調べた。あらかじめC57BL/6マウス(雄、9週
齢;日本チャールスリバー社)にPPD(日本ビー・シ
ー・ジー製造社製)をマウス当たり10μg、アジュバ
ントとして試験例1に示した合成TAN−1511誘導
体〔(2R,6R)-2-amino-6,7-bis(hexadecanoyloxy)-4-thi
aheptanoyl-Gly-Gly-Glu 2Na〕をマウス当たり0.5μ
g、それぞれ腹腔内投与し、7日後の脾臓より脾細胞を
得た。この脾細胞3x106/ml、2mM L−グル
タミン、20μg/mlゲンタミシン(バイオ・ウイッ
カー社製、米国)、10%牛胎児血清(バイオ・ウイッ
カー社製、米国)を含むRPMI1640培地(バイオ
・ウイッカー社製、米国)にPPDを1μg/mlを加
え、さらに化合物47を適宜の濃度加えて、37℃、5
%炭酸ガス下で3日間培養した後、試験例1と同様のM
TT還元法で脾細胞の増殖を測定した。その結果を表1
4に示す。
【0090】
【表14】 表14から、本発明の化合物47がマウス脾細胞のPP
D特異的増殖応答に対して優れた抑制作用を示すことが
明らかである。
【0091】
【試験例4】インターフェロン・ガンマ産生抑制効果 試験例3と同じ条件で化合物47と共に4日間培養した
マウス脾細胞の培養上清中のインターフェロン・ガンマ
量をELISA法(市販キット;ギブコ・ビー・アール
・エル社製、米国)で測定した。その結果を表15に示
す。
【0092】
【表15】 表15から、本発明の化合物47が優れたインターフェ
ロン・ガンマ産生抑制作用を示すことが明らかである。
【0093】
【発明の効果】本発明の化合物〔I〕またはその塩は、
1型あるいは2型ヘルパーT細胞の抗原特異的な免疫応
答、並びにそれに伴うインターロイキン5、インターフ
ェロン・ガンマーなどの主要なサイトカイン産生を抑制
し、人の免疫系疾患で問題となるT細胞亜集団のバラン
スの異常を改善する作用を有する。したがって、本発明
の化合物〔I〕またはその塩は、脾細胞増殖応答、イン
ターロイキン5産生または(および)インターフェロン
・ガンマー産生の抑制剤、1型ヘルパーT細胞または2
型ヘルパーT細胞の機能調節剤、特に2型ヘルパーT細
胞の機能抑制剤として有用である。さらに、本発明の化
合物〔I〕またはその塩は、アレルギー疾患または自己
免疫疾患(例えば、慢性関節リウマチ、全身性エリテマ
トーデス、多発性硬化症、悪性貧血、突発性血小板減少
性紫斑症、重症筋無力症、強皮症、ぶどう膜炎、橋本
病、シェグレン病、アジゾン病、バセドー病、顆粒球減
少症、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚
炎、花粉症、接触性皮膚炎、過敏性肺炎、ループス腎
炎、炎症性腸疾患、慢性閉塞性肺疾患、乾癬など)の治
療・予防剤、移植時における移植片拒絶反応あるいは移
植片対宿主病の治療・予防剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07D 279/12 C07D 279/12 (C07D 513/04 249:12 279:12) (C07D 513/04 233:70 279:12) (C07D 513/04 233:84 279:12)

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子、炭素原子を
    介する基、窒素原子を介する基、酸素原子を介する基ま
    たは硫黄原子を介する基を、R3は水素原子、ハロゲン
    原子、炭素原子を介する基、窒素原子を介する基、酸素
    原子を介する基または硫黄原子を介する基を、Wは酸素
    原子または硫黄原子を、Aは1,4−チアジン環の3,
    4−位で含窒素縮合環を形成する基を示し、R1とR2
    相合わさってヘテロ原子を介する2価の炭化水素基また
    はアルキレン基を形成してもよい〕で表される化合物ま
    たはその塩。
  2. 【請求項2】部分構造式 【化2】 が、オキソまたはチオキソ基で置換された、1〜3個の
    窒素原子を含有する5または6員環基である請求項1記
    載の化合物。
  3. 【請求項3】部分構造式 【化3】 が、 【化4】 〔式中、R4は水素原子,炭素原子を介する基または硫
    黄原子を介する基を、R5およびR6はそれぞれ水素原
    子、炭素原子を介する基、窒素原子を介する基、酸素原
    子を介する基または硫黄原子を介する基を、Wは請求項
    1記載と同意義を示す〕で表わされる請求項1記載の化
    合物。
  4. 【請求項4】一般式が 【化5】 〔式中、R1、R2およびR3は請求項1記載と同意義
    を、R4は請求項3記載と同意義を示す〕で表される請
    求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1が(1)水素原子、(2)(i)C3-7シクロア
    ルキル、(ii)C3-10シクロアルケニル、(iii)ニトロ、
    (iv)ヒドロキシル、(v)メルカプト、(vi)オキソ、(vii)
    チオキソ、(viii)シアノ、(ix)カルバモイル、(x)カル
    ボキシル、(xi)C1-6アルコキシ−カルボニル、(xii)ス
    ルホ、(xiii)ハロゲン原子、(xiv)C1-6アルコキシ、(x
    v)C6-20アリールオキシ、(xvi)C1-6アシルオキシ、(x
    vii)C1-6アルキルチオ、(xviii)C6-10アリールチオ、
    (xix)C1-6アルキルスルフィニル、(xx)C6-10アリール
    スルフィニル、(xxi)C1-6アルキルスルホニル、(xxii)
    6-10アリールスルホニル、(xxiii)アミノ、(xxiv)C
    1-6アシルアミノ、(xxv)モノ−またはジ−C1-6アルキ
    ルアミノ、(xxvi)C3-8シクロアルキルアミノ、(xxvii)
    6-14アリールアミノ、(xxviii)C1-6アルキル−カル
    ボニル、(xxix)C1-6アルキル−カルボニルオキシ、(xx
    x)C6-10アリール−カルボニルまたは(xxxi)複素環基で
    置換されていてもよい、C1-15アルキル基、(3)(i)ハロ
    ゲン原子で置換されていてもよいC1-15アルキル、(ii)
    3-7シクロアルキル、(iii)C2-10アルケニル、(iv)C
    2-10アルキニル、(v)C3-10シクロアルケニル、(vi)C
    6-14アリール、(vii)C7-15アラルキル、(viii)ニト
    ロ、(ix)ヒドロキシル、(x)メルカプト、(xi)オキソ、
    (xii)チオキソ、(xiii)シアノ、(xiv)カルバモイル、(x
    v)カルボキシル、(xvi)C1-6アルコキシ−カルボニル、
    (xvii)スルホ、(xviii)ハロゲン原子、(xix)C1-6アル
    コキシ、(xx)C6-20アリールオキシ、(xxi)C7-20アラ
    ルキルオキシ、(xxii)C1-6アシルオキシ、(xxiii)C
    1-6アルキルチオ、(xxiv)C6-10アリールチオ、(xxv)C
    1-6アルキルスルフィニル、(xxvi)C6-10アリールスル
    フィニル、(xxvii)C1-6アルキルスルホニル、(xxviii)
    6-10アリールスルホニル、(xxix)アミノ、(xxx)C1-6
    アシルアミノ、(xxxi)モノ−またはジ−C1-6アルキル
    アミノ、(xxxii)C3-8シクロアルキルアミノ、(xxxiii)
    6-14アリールアミノ、(xxxiv)C1-6アルキル−カルボ
    ニル、(xxxv)C1-6アルキル−カルボニルオキシ、(xxxv
    i)C6-10アリール−カルボニルまたは(xxxvii)複素環基
    で置換されていてもよい、C6-14アリール基、(4)C
    1-15アシル基、(5)カルバモイル基、(6)式−NR100
    101〔式中、R100およびR101はそれぞれ水素原子、置
    換されていてもよいC1-15アルキル基または置換されて
    いてもよいC6-14アリール基を示す]で表わされる基ま
    たは(7)複素環基である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】R2が(1)水素原子、(2)(i)C3-7シクロア
    ルキル、(ii)C3-10シクロアルケニル、(iii)ニトロ、
    (iv)ヒドロキシル、(v)メルカプト、(vi)オキソ、(vii)
    チオキソ、(viii)シアノ、(ix)カルバモイル、(x)カル
    ボキシル、(xi)C1-6アルコキシ−カルボニル、(xii)ス
    ルホ、(xiii)ハロゲン原子、(xiv)C1-6アルコキシ、(x
    v)C6-20アリールオキシ、(xvi)C1-6アシルオキシ、(x
    vii)C1-6アルキルチオ、(xviii)C6-10アリールチオ、
    (xix)C1-6アルキルスルフィニル、(xx)C6-10アリール
    スルフィニル、(xxi)C1-6アルキルスルホニル、(xxii)
    6-10アリールスルホニル、(xxiii)アミノ、(xxiv)C
    1-6アシルアミノ、(xxv)モノ−またはジ−C1-6アルキ
    ルアミノ、(xxvi)C3-8シクロアルキルアミノ、(xxvii)
    6-14アリールアミノ、(xxviii)C1-6アルキル−カル
    ボニル、(xxix)C1-6アルキル−カルボニルオキシ、(xx
    x)C6-10アリール−カルボニルまたは(xxxi)複素環基で
    置換されていてもよい、C1-15アルキル基、(3)(i)ハロ
    ゲン原子で置換されていてもよいC1-15アルキル、(ii)
    3-7シクロアルキル、(iii)C2-10アルケニル、(iv)C
    2-10アルキニル、(v)C3-10シクロアルケニル、(vi)C
    6-14アリール、(vii)C7-15アラルキル、(viii)ニト
    ロ、(ix)ヒドロキシル、(x)メルカプト、(xi)オキソ、
    (xii)チオキソ、(xiii)シアノ、(xiv)カルバモイル、(x
    v)カルボキシル、(xvi)C1-6アルコキシ−カルボニル、
    (xvii)スルホ、(xviii)ハロゲン原子、(xix)(a)式−C
    ONR2122〔式中、R21,R22はそれぞれ水素原子、
    1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキ
    ル、C6-14アリールまたはC7-20アラルキルを示す〕で
    表される基もしくは(b)複素環基で置換されていてもよ
    い、C1-6アルコキシ、(xx)置換されていてもよいC
    6-20アリールオキシ、(xxi)置換されていてもよいC
    7-20アラルキルオキシ、(xxii)C1-6アシルオキシ、(xx
    iii)C1-6アルキルチオ、(xxiv)C6-10アリールチオ、
    (xxv)C1-6アルキルスルフィニル、(xxvi)C6-10アリー
    ルスルフィニル、(xxvii)C1-6アルキルスルホニル、(x
    xviii)C6-10アリールスルホニル、(xxix)アミノ、(xx
    x)C1-6アシルアミノ、(xxxi)モノ−またはジ−C1-6
    ルキルアミノ、(xxxii)C3-8シクロアルキルアミノ、(x
    xxiii)C6-14アリールアミノ、(xxxiv)C1-6アルキル−
    カルボニル、(xxxv)C1-6アルキル−カルボニルオキ
    シ、(xxxvi)C6-10アリール−カルボニルまたは(xxxvi
    i)複素環基で置換されていてもよい、C6-14アリール
    基、(4)式−COOR102〔式中、R102は水素原子また
    はC1-15アルキル基を示す〕で表される基または(5)C
    1-15アルキルで置換されていてもよい複素環基である請
    求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】R3が(1)水素原子、(2)(i)C3-7シクロア
    ルキル、(ii)C3-10シクロアルケニル、(iii)ニトロ、
    (iv)ヒドロキシル、(v)メルカプト、(vi)オキソ、(vii)
    チオキソ、(viii)シアノ、(ix)カルバモイル、(x)カル
    ボキシル、(xi)C1-6アルコキシ−カルボニル、(xii)ス
    ルホ、(xiii)ハロゲン原子、(xiv)C1-6アルコキシ、(x
    v)C6-20アリールオキシ、(xvi)C1-6アシルオキシ、(x
    vii)C1-6アルキルチオ、(xviii)C6-10アリールチオ、
    (xix)C1-6アルキルスルフィニル、(xx)C6-10アリール
    スルフィニル、(xxi)C1-6アルキルスルホニル、(xxii)
    6-10アリールスルホニル、(xxiii)アミノ、(xxiv)C
    1-6アシルアミノ、(xxv)モノ−またはジ−C1-6アルキ
    ルアミノ、(xxvi)C3-8シクロアルキルアミノ、(xxvii)
    6-14アリールアミノ、(xxviii)C1-6アルキル−カル
    ボニル、(xxix)C1-6アルキル−カルボニルオキシ、(xx
    x)C6-10アリール−カルボニルまたは(xxxi)複素環基で
    置換されていてもよい、C1-15アルキル基、(3)(i)ハロ
    ゲン原子で置換されていてもよいC1-15アルキル、(ii)
    3-7シクロアルキル、(iii)C2-10アルケニル、(iv)C
    2-10アルキニル、(v)C3-10シクロアルケニル、(vi)C
    6-14アリール、(vii)C7-15アラルキル、(viii)ニト
    ロ、(ix)ヒドロキシル、(x)メルカプト、(xi)オキソ、
    (xii)チオキソ、(xiii)シアノ、(xiv)カルバモイル、(x
    v)カルボキシル、(xvi)C1-6アルコキシ−カルボニル、
    (xvii)スルホ、(xviii)ハロゲン原子、(xix)C1-6アル
    コキシ、(xx)C6-20アリールオキシ、(xxi)C7-20アラ
    ルキルオキシ、(xxii)C1-6アシルオキシ、(xxiii)C
    1-6アルキルチオ、(xxiv)C6-10アリールチオ、(xxv)C
    1-6アルキルスルフィニル、(xxvi)C6-10アリールスル
    フィニル、(xxvii)C1-6アルキルスルホニル、(xxviii)
    6-10アリールスルホニル、(xxix)アミノ、(xxx)C1-6
    アシルアミノ、(xxxi)モノ−またはジ−C1-6アルキル
    アミノ、(xxxii)C3-8シクロアルキルアミノ、(xxxiii)
    6-14アリールアミノ、(xxxiv)C1-6アルキル−カルボ
    ニル、(xxxv)C1-6アルキル−カルボニルオキシ、(xxxv
    i)C6-10アリール−カルボニルまたは(xxxvii)複素環基
    で置換されていてもよい、C6-14アリール基、(4)複素
    環基、(5)式−NR2425〔式中、R24およびR25はそ
    れぞれ水素原子または置換されていてもよいC6-14アリ
    ール基を示す〕で表される基、(6)式−OR26〔式中、
    26は、置換されていてもよいC1-15アルキル基、C
    1-15アルキル−カルボニル基、置換されていてもよいC
    6-14アリール基または置換されていてもよいC3-7シク
    ロアルキル基を示す〕で表わされる基または(7)式−S
    27〔式中、R27は、置換されていてもよいC6-14アリ
    ール基または置換されていてもよい複素環基を示す〕で
    表わされる基である請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】R4が(1)水素原子、(2)(i)C3-7シクロア
    ルキル、(ii)C3-10シクロアルケニル、(iii)ニトロ、
    (iv)ヒドロキシル、(v)メルカプト、(vi)オキソ、(vii)
    チオキソ、(viii)シアノ、(ix)カルバモイル、(x)カル
    ボキシル、(xi)C1-6アルコキシ−カルボニル、(xii)ス
    ルホ、(xiii)ハロゲン原子、(xiv)C1-6アルコキシ、(x
    v)C6-20アリールオキシ、(xvi)C1-6アシルオキシ、(x
    vii)C1-6アルキルチオ、(xviii)C6-10アリールチオ、
    (xix)C1-6アルキルスルフィニル、(xx)C6-10アリール
    スルフィニル、(xxi)C1-6アルキルスルホニル、(xxii)
    6-10アリールスルホニル、(xxiii)アミノ、(xxiv)C
    1-6アシルアミノ、(xxv)C6-14アリールで置換されてい
    てもよいモノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ、(xxv
    i)C3-8シクロアルキルアミノ、(xxvii)C6-14アリール
    アミノ、(xxviii)C1-6アルキル−カルボニル、(xxix)
    1-6アルキル−カルボニルオキシ、(xxx)C6-10アリー
    ル−カルボニルまたは(xxxi)C7-15アラルキルを有して
    いてもよい複素環基で置換されていてもよい、C1-15
    ルキル基、(3)(i)ハロゲン原子で置換されていてもよい
    1-15アルキル、(ii)C3-7シクロアルキル、(iii)C
    2-10アルケニル、(iv)C2-10アルキニル、(v)C3-10
    クロアルケニル、(vi)C6-14アリール、(vii)C7-15
    ラルキル、(viii)ニトロ、(ix)ヒドロキシル、(x)メル
    カプト、(xi)オキソ、(xii)チオキソ、(xiii)シアノ、
    (xiv)カルバモイル、(xv)カルボキシル、(xvi)C1-6
    ルコキシ−カルボニル、(xvii)スルホ、(xviii)ハロゲ
    ン原子、(xix)C1-6アルコキシ、(xx)C6-20アリールオ
    キシ、(xxi)C7-20アラルキルオキシ、(xxii)C1-6アシ
    ルオキシ、(xxiii)C1-6アルキルチオ、(xxiv)C6-10
    リールチオ、(xxv)C1-6アルキルスルフィニル、(xxvi)
    6-10アリールスルフィニル、(xxvii)C1-6アルキルス
    ルホニル、(xxviii)C6-10アリールスルホニル、(xxix)
    アミノ、(xxx)C1-6アシルアミノ、(xxxi)モノ−または
    ジ−C1-6アルキルアミノ、(xxxii)C3-8シクロアルキ
    ルアミノ、(xxxiii)C6-14アリールアミノ、(xxxiv)C
    1-6アルキル−カルボニル、(xxxv)C1-6アルキル−カル
    ボニルオキシ、(xxxvi)C6-10アリール−カルボニルま
    たは(xxxvii)複素環基で置換されていてもよい、C7-15
    アラルキル基、(4)C1-15アルキル−カルボニル基、(5)
    1-15アルコキシ−カルボニル基、(6)C6-14アリール
    −カルボニル基、(7)C6-14アリール−オキシカルボニ
    ル基、(8)C7-15アラルキル−カルボニル基、(9)C7-15
    アラルキル−オキシカルボニル基、(10)C1-15アルキル
    チオで置換されていてもよいカルバモイル基または(11)
    式−SO2−R23〔式中、R23はC1-6アルキルで置換さ
    れていてもよいC6-14アリール基を示す〕で表される基
    を、R5、R6はそれぞれ水素原子、C1-6アルキル基、
    7-20アラルキル基またはC1-6アルコキシ−カルボニ
    ル基を示す請求項3記載の化合物。
  9. 【請求項9】Wが酸素原子である請求項1記載の化合
    物。
  10. 【請求項10】R1が(1)水素原子、(2)C1-6アルコキシ
    −カルボニルで置換されていてもよいC1-15アルキル基
    または(3)C1-6アルコキシで置換されていてもよいC
    6-14アリール基を、R2が(1)(i)ヒドロキシル、(ii)ハ
    ロゲン、(iii)C1-15アルキル、(iv)C3-7シクロアルキ
    ル、(v)C6-14アリール、(vi)C1-6アルコキシ、(vii)
    6-20アリールオキシ、(viii)C7-20アラルキルオキシ
    基および(ix)(a)C7-20アラルキル−カルバモイルもし
    くは(b)複素環基で置換されていてもよいC1-6アルコキ
    シ基からなる群から選ばれる基で置換されていてもよ
    い、C6-14アリール基、(2)C1-15アルキル基、(3)C
    1-15アルコキシ−カルボニル基または(4)C1-15アルキ
    ルで置換されていてもよい複素環基を、R3が(1)水素原
    子、(2)アミノで置換されていてもよいC1-15アルキル
    基、(3)C6-14アリールで置換されていてもよいアミノ
    基、(4)(i)ヒドロキシル、(ii)ハロゲン、(iii)C1-6
    ルコキシまたは(iv)C1-6アルキル−カルボニルオキシ
    で置換されていてもよいC6-14アリール基、(5)式−O
    −R28〔式中、R28は、(i)ヒドロキシルで置換されて
    いてもよいC1-15アルキル基、(ii)ハロゲンまたはヒド
    ロキシルで置換されていてもよいC6-14アリール基、(i
    ii)C3-7シクロアルキル基または(iv)C1-6アルキル−
    カルボニル基を示す〕で表される基、(6)式−S−R29
    〔式中、R29は、C6−14アリール基または複素環
    基を示す〕で表される基または(7)オキソで置換されて
    いてもよい炭素原子または窒素原子に結合手を有する複
    素環基を示す請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】R4が、(1)水素原子、(2)(i)ハロゲン原
    子、(ii)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(iii)カルバ
    モイル基、(iv)C6-14アリールで置換されていてもよい
    1-6アルキルアミノまたは(v)C7-15アラルキルを有し
    ていてもよい複素環基で置換されていてもよいC1-15
    ルキル基、(3)C1-6アルコキシで置換されていてもよい
    7-15アラルキル基、(4)C1-15アルキル−カルボニル
    基、(5)C6-14アリール−カルボニル基、(6)C1-15アル
    キルチオで置換されていてもよいカルバモイル基または
    (7)C1-6アルキルで置換されていてもよいフェニルスル
    ホニル基を、R5が水素原子、C1-6アルキル基、C7-20
    アラルキル基またはC1-6アルコキシ−カルボニル基
    を、R6が水素原子またはC1-6アルキル基を示す請求項
    3記載の化合物。
  12. 【請求項12】8−(2−ヒドロキシフェニル)−5−
    フェニル−2−メチル−8H−〔1,2,4〕トリアゾ
    ロ〔3,4−c〕〔1,4〕チアジン−3(2H)−オ
    ンまたはその塩。
  13. 【請求項13】8−(2,3−ジヒドロキシフェニル)
    −5−フェニル−2−メチル−8H−〔1,2,4〕ト
    リアゾロ〔3,4−c〕〔1,4〕チアジン−3(2
    H)−オンまたはその塩。
  14. 【請求項14】 【化6】 〔式中、Xは脱離基を、R1、R2、WおよびAは請求項
    1記載と同意義を示す〕で示される化合物またはその塩
    と、一般式 R3'H 〔式中、R3'は炭素原子を介する基、窒素原子を介する
    基、酸素原子を介する基または硫黄原子を介する基を示
    す〕で表される化合物またはその塩とを反応させること
    を特徴とする一般式 【化7】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表わされる化
    合物またはその塩の製造法。
  15. 【請求項15】 【化8】 〔式中、R7は低級アルキル基を、R1、R2およびR3
    請求項1記載と同意義を、R4は請求項3記載と同意義
    を示す〕で示される化合物またはその塩を閉環反応に付
    すことを特徴とする請求項4記載の化合物またはその塩
    の製造法。
  16. 【請求項16】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有してなる医薬組成物。
  17. 【請求項17】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有してなる1型ヘルパーT細胞または2型ヘルパー細胞
    の機能調節剤。
  18. 【請求項18】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有してなる2型ヘルパー細胞の機能抑制剤。
  19. 【請求項19】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有してなる脾細胞増殖応答、インターロイキン−5産生
    またはインターフェロン・ガンマ産生の抑制剤。
  20. 【請求項20】アレルギー疾患または自己免疫疾患の治
    療・予防剤である請求項16記載の医薬組成物。
  21. 【請求項21】移植片拒絶反応または移植片対宿主病の
    治療・予防剤である請求項16記載の医薬組成物。
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