JPH0930184A - 筆洗い用容器 - Google Patents

筆洗い用容器

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JPH0930184A
JPH0930184A JP7181205A JP18120595A JPH0930184A JP H0930184 A JPH0930184 A JP H0930184A JP 7181205 A JP7181205 A JP 7181205A JP 18120595 A JP18120595 A JP 18120595A JP H0930184 A JPH0930184 A JP H0930184A
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JP
Japan
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brush
container
washing
water
holding
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JP7181205A
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English (en)
Inventor
Junichi Kuwabara
順一 桑原
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CLOVER CO Ltd
KUROBAA KK
Original Assignee
CLOVER CO Ltd
KUROBAA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】刷毛部に曲がり癖などを生じないように筆洗い
用容器に筆を保持させておく場合に、筆を保持させてお
くための位置が水の汚れに原因して不明確になったり、
あるいは筆洗い用容器に保持させた筆によって筆洗い用
のスペースが狭くなったりするような不具合をなくし、
筆洗い用容器の使い勝手を良好にする。 【構成】筆洗い用の水を貯留可能な容器1の内側に、こ
の容器1の上部に上面開口部30を形成した筆用保持部
3が少なくとも1以上設けられており、この筆用保持部
3の内部には、この筆用保持部3の上面開口部30から
挿入された筆8を起立保持できるようにこの筆用保持部
3の内部の幅を下方ほど幅狭とするテーパ面部18が形
成されているとともに、上記筆用保持部3の下部には、
この筆用保持部3に起立保持された筆8の刷毛部80を
筆洗い用の水に浸漬可能とする開口部31が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、水彩画用の絵筆などの所望の
筆(ブラシ)を水洗いするのに用いられる筆洗い用容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、手芸、工芸、あるいは絵
画などの分野において水彩絵の具を用いたペインティン
グを行う場合には、複数の種類ならびにサイズの筆(絵
筆)が用意され、これらの刷毛部を洗いながら1本ずつ
取り替えて使用される場合が多い。このような場合に、
たとえば図11に示すように、使用済みの筆8をその筆
先が下になるようにして水に浸けただけでは、筆先の刷
毛部80に曲がり癖がついてしまうため適切でない。
【0003】また、たとえば図12に示すように、使用
済みの筆8の刷毛部80が上になるように起立保持させ
たのでは、この筆8の刷毛部80から絵の具などを含ん
だ水が垂れてしまい、筆8の柄81が汚れる。さらに
は、刷毛部80に絵の具が残存している場合には、刷毛
部80が乾燥するに連れて刷毛部80が固まってしまう
といった不具合も生じる。
【0004】そこで、従来では、上記のような不具合を
解消するものとして、米国特許第3776371号公報
に所載のものがある。この従来のものは、本願の図13
に示すように、筆洗い用容器1eの底面部の上面側に、
この底面部を一部隆起させた形態の台部27を設けて、
この台部27の上面に筆8の柄81の先端部を位置決め
保持するための凹溝28を形成したものである。また、
筆洗い用容器1eの上部外周に形成されているフランジ
部4eには、上記筆8の柄81の後端側を位置決め保持
するための別の凹溝28aも設けられている。このよう
な構成によれば、筆8の刷毛部80を傷めることなく、
この刷毛部80を筆洗い用容器1e内の水に浸漬させて
おくことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、筆8の刷毛部80を筆洗い用の水に適切
に浸漬させておくためには、台部27も水に浸らせる必
要がある。一方、筆洗い用容器1e内の水は、筆8を洗
うたびに汚れてゆき、その透明度が失われる。このた
め、容器1e内の筆洗い用の水が汚れると、もはや台部
27に設けられている凹溝28が外部から見えなくなっ
てしまい、この凹溝28の位置が判らなくなる。したが
って、従来では、筆8を置く場合には、手探り状態で上
記凹溝28の位置を探しあててから筆8を台部27上に
置く必要があり、その使い勝手が悪いものとなってい
た。
【0006】また、上記従来のものは、凹溝28,28
aをそれぞれ形成している台部27とフランジ部4eと
の相互間に、筆8を架け渡すように置くものであるため
に、この筆8によって筆洗い用容器1eの上面が塞がれ
る結果となる。とくに、複数本の筆8を筆洗い用容器1
e上に置いた場合には、これら複数本の筆8によって筆
洗い用容器1eの上面のかなり広い面積が塞がれること
となる。したがって、筆洗い用容器1eの上面が筆8に
よって塞がれてしまう分だけ、他の筆を水洗いするため
のスペースが狭くなってしまい、筆が洗い難くなるとい
う不具合も生じていた。
【0007】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、刷毛部に曲がり癖などを生じな
いように筆洗い用容器に筆を保持させておく場合に、筆
を保持させておくための位置が水の汚れに原因して不明
確になったり、あるいは筆洗い用容器に保持させた筆に
よって筆洗い用のスペースが狭くなったりするような不
具合をなくし、筆洗い用容器の使い勝手を良好にするこ
とをその課題としている。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0009】すなわち、本願発明は、筆洗い用の水を貯
留可能な容器の内側に、この容器の上部に上面開口部を
形成した筆用保持部が少なくとも1以上設けられてお
り、かつ、この筆用保持部の内部には、この筆用保持部
の上面開口部から挿入された筆を起立保持できるように
この筆用保持部の内部の幅を下方ほど幅狭とするテーパ
面部が形成されているとともに、上記筆用保持部の下部
には、この筆用保持部に起立保持された筆の刷毛部を筆
洗い用の水に浸漬可能とする開口部が設けられているこ
とを特徴としている。
【0010】本願発明においては、容器の内側に設けら
れている筆用保持部にその上面開口部から絵筆などの所
望の筆をその筆先側から挿入すれば、この筆をその刷毛
部が下になるようにして筆用保持部に一定高さで起立保
持させておくことができる。このように筆を一定高さに
起立保持させることができれば、この筆の刷毛部を容器
の底部に押し付けて曲がり癖を付けるようなことなく、
上記筆の保持が可能となる。また、上記のような筆の起
立保持状態では、筆用保持部の下部に設けられている開
口部から筆の刷毛部を容器内へ露出させるなどして、容
器内の筆洗い用の水に適切に浸漬させておくことがで
き、刷毛部が不当に乾燥してしまうといったことも解消
することができる。
【0011】このように、本願発明では、容器の内側に
おいて刷毛部が下になるようにして筆を起立保持させる
ことが可能であり、筆用保持部の上面開口部を容器の上
部に設けた場合であっても、筆の刷毛部を筆洗い用の水
に適切に浸漬させることによってこの刷毛部が乾燥して
固まってしまうという事態を防止することができる。し
たがって、筆用保持部の上面開口部の位置を容器内に貯
留される筆洗い用の水よりも高い位置にでき、筆洗い用
の水が汚れた場合であっても、この筆用保持部の上面開
口部が見えなくなってしまうようなことを無くすことが
できる。その結果、筆洗い用の水の汚れの有無には関係
なく、筆用保持部の上面開口部から筆を簡単に差し込ん
で起立保持させることができ、使い勝手を良好なものに
できるという格別な効果が得られる。
【0012】また、上記筆用保持部に筆を起立保持させ
た状態では、従来とは異なり、この起立状態の筆が容器
の上面スペースを大きく塞いでしまうといったこともな
く、複数本の筆を起立保持させた場合であっても、容器
の上面スペースを大きく開放させておくことができる。
したがって、筆洗いが容易となり、筆洗い用容器の使い
勝手を一層良好にできるという効果が得られる。
【0013】本願発明の好ましい実施の形態では、上記
筆用保持部は、上記容器に形成されているテーパ状の側
壁部と、この側壁部に対面するように上記容器に着脱自
在に取付けられた仕切板とによって構成することができ
る。
【0014】このような構成によれば、容器の側壁部を
テーパ状に形成するとともに、容器とは別体に形成した
仕切板を上記凹溝部に対面させて取付けることにより、
筆用保持部を容器に設けることができるために、容器に
筆用保持部を形成する作業は容易となり、全体の製作コ
ストを廉価に抑えることができる。また、容器の清掃ま
たは洗浄を行う場合には、仕切板を容器から取り外すこ
とにより、これら仕切板や上記容器の側壁部の清掃また
は洗浄も簡単に行えることとなる。
【0015】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記筆用保持部は、上記容器とは別体に形成された筆保
持用の筒状部を備えた部材が上記容器の内側へ着脱自在
に取付けられることにより設けられている構成とするこ
とができる。
【0016】このような構成によれば、上記筆保持用の
筒状部を備えた部材を容器に取付けた場合には、この部
材を利用して筆の起立保持が行える。また、筆の起立保
持を行う必要がない場合には、上記部材を容器から取り
外すこともできる。したがって、使用者の要望に応じて
筆洗い用容器の使用態様を任意に変更することが可能と
なり、筆洗い用容器の使い勝手を一層良好なものにする
ことができる。しかも、容器に筆用保持部を直接加工形
成する必要はないために、容器の製作作業を安価にする
ことができる他、この容器としては既存の容器を利用す
ることも可能となる。さらに、上記筆保持用の筒状部を
備えた部材を容器から取り外せば、この部材や容器の各
部などの清掃または洗浄を容易に行うことも可能とな
る。
【0017】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記筆用保持部は、複数設けられており、かつこれら複
数の筆用保持部は、これら筆用保持部のそれぞれの横幅
または開口幅が互いに相違するように形成されている構
成とすることができる。
【0018】このような構成によれば、異なるサイズの
複数本の筆を使用する場合に、これら複数本の筆をその
サイズに応じた横幅または開口幅に形成されている所定
の筆用保持部に挿入することによって、これら複数本の
筆のそれぞれを適切に起立保持させることができるとい
う利点が得られる。
【0019】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記容器の側壁部の上部にはフランジ部が設けられてい
るとともに、このフランジ部には凹面状のスポンジブラ
シ用水切り部が設けられており、かつこのスポンジブラ
シ用水切り部は、このスポンジブラシ用水切り部におい
て水切りされた水が容器内へ流れ込むように傾斜して設
けられている構成とすることができる。
【0020】このような構成によれば、筆の一種として
のスポンジブラシをスポンジブラシ用水切り部に押し当
てて水切りを行う場合に、この水切りされた水を即座に
容器内へ流れ込ませることができる。したがって、スポ
ンジブラシ用水切り部で水切りされた水が上記スポンジ
ブラシのスポンジ部分へ再度吸収されてしまうことを防
止でき、スポンジブラシの水切りが容易となる利点が得
られる。
【0021】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記容器には上向き状の突起部が設けられているととも
に、この突起部の上部には、サイドローディング用の水
を貯留可能な凹部が、筆洗い用の水を貯留するための貯
水用凹部とは区画されて設けられている構成とすること
ができる。
【0022】このような構成によれば、上記突起部の上
部に設けられている凹部にサイドローディング用の水
(一般の水道水でよい)を貯留しておくことにより、こ
の水を筆洗い用の水とは区別した上で、サイドローディ
ング技法を用いたペインティング用途に使用することが
できる。したがって、この筆洗い用容器の使用用途の幅
を広げることができる。また、サイドローディング用の
水は、筆洗い用の水とは異なり、絵の具などによって汚
れないようにする必要があるが、上記サイドローディン
グ用の水は、筆洗い用の水を貯留する貯水用凹部とは区
別された凹部に貯留することができるために、このよう
な不具合も無くすことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0024】図1は、本願発明に係る筆洗い用容器の一
例を示す斜視図である。図2は、図1に示す筆洗い用容
器の分解斜視図であり、図3はその平面図である。図4
は、図3のX1−X1線断面図、図5は、図3のX2−
X2線断面図、図6は、図3のX3−X3線断面図であ
る。図7は、図3のX4−X4線断面図である。
【0025】図1において、この筆洗い用容器は、上面
開口状に形成された容器1と、この容器1とは別体に形
成された仕切板2とを具備して構成されている。また、
上記容器1の所定の周壁部10aの内側には、複数の筆
用保持部3が一連に設けられている。
【0026】上記容器1は、水彩絵の具の洗い落としが
容易なたとえばポリプロピレンなどの合成樹脂によって
金型成形されたものである。この容器1の内側には、上
向きの突起部13とこの突起部13に繋がった仕切壁1
1a〜11cとが設けられており、上記容器1の内側に
は、筆洗い用の水を貯留するための計3箇所の貯水用凹
部12a〜12cが上記仕切壁11a〜11cによって
区画形成されている。ただし、本願発明では、上記貯水
用凹部の具体的な数などが限定されないことは言うまで
もない。
【0027】上記突起部13は、有底の略円筒状に形成
されており、図4に示すように、この突起部13には比
較的少量の水Wを貯留させておくための凹部13aが設
けられている。この凹部13aに貯留された水Wは、後
述するようにトールペインティングのサイドローディン
グ技法を行う場合に利用することができる。
【0028】上記複数の筆用保持部3は、所望の筆8を
その刷毛部80が下になるようにして起立保持させるた
めの部位であり、容器1の周壁部10aとこれに対面し
て取付けられた仕切板2との組合せによって構成されて
いる。具体的には、上記仕切板2は、その全体の概略形
状が平板状に形成されており、その両端部2a,2a
が、容器1の周壁部10b,10cの内面に設けられた
一対のスリット16,16にスライド嵌入することによ
り、容器1に対して着脱自在に取付けできるように形成
されている。一方、上記容器1の周壁部10aの内面に
は、たとえば計3箇所のリブ14が突設されており、図
2および図4に示すように、これらのリブ14の各下部
には上記スリット16,16にスライド嵌入された仕切
板2の下端縁2bを係止させるための凹溝15aを備え
た段部15が設けられている。
【0029】上記筆用保持部3は、上記仕切板2と容器
1の周壁部10aとの相互間に筆8を挿入するための空
間部を形成するように構成されたものであり、上記計3
箇所のリブ14によって合計4箇所の筆用保持部3(3
a〜3d)が区画形成されている。各筆用保持部3は、
容器1の上部に位置する上面開口部30を有するととも
に、その下部には容器1の底部17aよりも適当な寸法
Hだけ上方に位置する開口部31が形成されている(図
4参照)。また、各筆用保持部3の内面となる容器1の
側壁部10aには、各筆用保持部3の内部の幅Sを筆用
保持部3の下方側ほど幅狭とするテーパ面部18が設け
られている。
【0030】また、上記計四箇所の筆用保持部3(3a
〜3d)は、それぞれサイズが異なる複数種類の筆8に
対処できるように構成されている。具体的には、図3に
示すように、これらの各横幅Sa〜Sdがそれぞれ相違
するように形成されており、たとえば筆用保持部3aか
ら筆用保持部3dになるにしたがって各横幅Sa〜Sd
が順次大きくなっている。さらに、上記筆用保持部3a
〜3dの各下部に形成されている開口部31の開口幅S
1〜S4もそれぞれ相違するように形成されており、筆
用保持部3aから筆用保持部3dになるにしたがって各
開口幅S1〜S4が順次大きくなっている。
【0031】上記容器1の側壁部10b〜10dの上部
には、一定幅を有する略水平状のフランジ部4b〜4d
が一連に設けられているが、このうち一つのフランジ部
4cには、スポンジブラシ用水切り部5がたとえば2箇
所設けられている。このスポンジブラシ用水切り部5
は、図5に示すように、上記筆8とは異なる種類のスポ
ンジブラシ9の先端部に取付けられているスポンジ9a
の水切りを行うためのものであり、フランジ部4cより
も下方へ湾曲した凹面状に形成されている。また、この
スポンジブラシ用水切り部5は、図6に示すように、容
器1の内側になるほど下方へ下がるように傾斜して設け
られている。したがって、このスポンジブラシ用水切り
部5にスポンジブラシ9のスポンジ部9aを押しててス
ポンジ部9aの水切りを行うと、この水が容器1内へ流
れ込むようになっている。
【0032】さらに、上記容器1の他のフランジ部4d
には、図7に示すように上面部に開口部60を形成した
円筒状の筒状部6が複数設けられている。これら複数の
筒状部6は、筆8Aをその刷毛部80を上にして起立保
持させておくためのものであり、主として刷毛部80が
乾燥している状態の筆8Aの保管に利用される。これら
筒状部6は、図3に示すように、好ましくは、サイズの
異なる筆を適宜安定させて起立保持できるように、その
開口部60の直径dがそれぞれ異なる寸法に形成されて
いる。
【0033】次に、上記構成の筆洗い用容器の使用例な
らびに作用について説明する。
【0034】まず、この筆洗い用容器は、容器1の貯水
用凹部12a〜12cに貯留させた水を用いて筆8の刷
毛部80を洗うのに用いられるが、この筆洗いが終了し
た筆8を直ちにペインティングに用いない場合には、図
1および図4に示すように、この筆8をその刷毛部80
が下向きになるようにして、複数の筆用保持部3(3a
〜3d)のいずれかに挿入すればよい。この筆用保持部
3の上面開口部30は、容器1の上部に位置しており、
筆洗い用の水の水面レベルよりも高い位置に配置させて
おくことができるために、貯水用凹部12a内の水が絵
の具によって汚れた場合であっても、この筆用保持部3
の上面開口部30が汚れた水によって見えなくなってし
まうといったことはない。したがって、使用者は筆8を
筆用保持部3へ容易に挿入することができる。
【0035】また、上記のようにして筆用保持部3内に
筆8を挿入すると、この筆用保持部3はその内部の幅S
が下側ほど幅狭になっているために、上記筆8を適切に
起立保持させることができる。具体的には、仕切板2の
下端縁2bとテーパ面部18との両者によって筆8の柄
81の先端部外周が挟み付けられるまで筆8を挿入する
ことにより、筆8を起立させたまま一定高さに保持させ
ることが可能である。とくに、上記筆用保持部3a〜3
dは、その横幅や開口幅などのサイズがそれぞれ相違す
るように構成されているために、筆8のサイズに応じた
筆用保持部3を選択することにより、一層確実かつ適切
な起立保持が可能となる。
【0036】上記筆用保持部3に筆8を起立保持させた
状態では、この筆8の刷毛部80の全体またはその毛先
部分を筆用保持部3の下部の開口部31からその下方へ
露出させることが可能であり、刷毛部80を水に浸すこ
とができる。したがって、筆8の刷毛部80に絵の具な
どが多少残存付着している場合であっても、これに原因
して刷毛部80が乾燥し、固まってしまうといった不具
合はない。また、筆8は一定高さに保持されており、刷
毛部80が容器1の底部17aに押し付けられることも
ないため、この刷毛部80に曲がり癖がついてしまうと
いった不具合もない。
【0037】上記筆洗い用容器は、柄81の先端部に植
毛を施した平筆や丸筆などの筆8の筆洗いが行えるに限
らず、次のような使用も可能である。すなわち、図5お
よび図6において説明したとおり、容器1に設けられた
スポンジブラシ用水切り部5を利用してスポンジブラシ
9の水切りを行うことができるが、上記スポンジブラシ
用水切り部5は、傾斜しており、水切りされた水が直ち
に容器1内に流れ込むように形成されている。したがっ
て、水切りされた水がスポンジブラシ9のスポンジ部9
aに再度吸収されるようなことが防止され、または抑制
されることとなって、スポンジブラシ9の水切りが容易
化される。
【0038】また、容器1の突起部13の凹部13aに
貯留させた水Wは、トールペインティングのサイドロー
ディング技法を行う場合に利用することができる。すな
わち、このサイドローディング技法は、たとえば図8に
示すように、平筆(フラットブラシ)としての筆8の刷
毛部80の片側80aに絵の具88を付着させる一方、
その反対側の片側80bには水滴を含ませておくことに
より、矢印aに向かうほど絵の具の色彩が濃くなるよう
に色彩をぼかしたラインLを描くものである。上記刷毛
部80の片側80bに水滴を含ませる手法としては、筆
8の柄81の先端部81aを上記凹部13a内の水Wに
浸してから、その水滴を所望のパレット上に落とす手法
が採用される。
【0039】このようなサイドローディングでは、筆洗
い用の汚れた水を用いることは好ましくない。これに対
し、上記突起部13の凹部13aは、筆洗い用の水を貯
留する貯水用凹部12a〜12cとは区別して設けられ
ており、水Wが汚れることはない。したがって、上記凹
部13a内に貯留された水Wをきれいなまま維持してお
くことができ、サイドローディング用の水として最適と
なる。また、上記凹部13aは、筆8の柄81の先端部
81aを差し込むのに丁度都合の良い大きさにでき、そ
の使い勝手も良好なものにすることができる。さらに、
上記サイドローディング用の水を貯留するための凹部1
3aは、筆洗い用の水を貯留するための複数の貯水用凹
部12a〜12cを区画形成する突起部13の上部を利
用してスペース効率の良い状態に形成されている。した
がって、容器全体の大型化を極力回避することができる
という利点も得られる。
【0040】なお、上記した実施の形態では、容器1に
仕切板2を取付けることにより筆用保持部3を構成して
いるために、仕切板2を取り外せば、この仕切板2や容
器1の清掃または洗浄が容易となる他、容器1自体の形
状の複雑化を抑制でき、容器1の製作を容易なものにで
きるなどの利点が得られる。ただし、本願発明では、筆
用保持部3の具体的な構成はこれに限定されない。
【0041】図9は、本願発明に係る筆洗い用容器の他
の例を示す斜視図である。図10は、そのX5−X5線
断面図である(なお、これら各図において、先の実施の
形態と同一の部位は同一符号で示す)。
【0042】この筆洗い用容器は、容器1Aとは別体に
形成された1または複数個の筆用保持部材3Aが、容器
1Aに着脱自在に取付けられたものである。上記筆用保
持部材3Aは、それ自体で本願発明にいう筆用保持部を
構成するものであり、筆保持用の筒状部35と、この筒
状部35の上部背面側に取付けられた係止用フック36
とを具備して構成されている。上記筒状部35は、その
上面に筆8をこの筒状部35の内部に挿入するための開
口部30Aを有しており、その内壁面37,37aの少
なくともいずれか一方は、テーパ面部18Aとして構成
されている。また、筒状部35の下部には、筆8の刷毛
部80またはその毛先を下方へ露出させるための開口部
31Aも形成されている。上記筒状部35を有する1個
または複数個の筆用保持部材3Aは、その係止用フック
36が、容器1Aの周壁部10aの上端縁に係合される
ことによりこの容器1Aの内側に配されて取付けられて
いる。
【0043】上記構成の筆洗い用容器では、容器1Aに
取付けられた筆用保持部材3Aの筒状部35を利用して
所望の筆8を起立保持させることができ、図1などで説
明した先の筆洗い用容器の筆用保持部3と同様な使用が
行える。したがって、容器1Aについては、筆用保持部
を構成するための特別な加工を施す必要はなく、容器1
Aの製作を容易なものにすることができる。また、上記
筆用保持部材3Aを必要としない場合には、この筆用保
持部材3Aを容器1Aから任意に取り外すことも可能で
あり、使用者のニーズに応じた筆洗い用容器の使用が行
える。
【0044】このように、本願発明においては、筆用保
持部の具体的な構成、ならびにその形成方法などは限定
されない。筆用保持部の形成手段としては、上述した手
段以外として、たとえば容器1の樹脂成形時において筆
用保持部を容器1と同時成形してもよい。
【0045】その他、本願発明に係る筆洗い用容器の各
部の具体的な構成は種々に設計変更自在である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る筆洗い用容器の一例を示す斜視
図。
【図2】図1に示す筆洗い用容器の分解斜視図。
【図3】図2の平面図。
【図4】図3のX1−X1線断面図。
【図5】図3のX2−X2線断面図。
【図6】図3のX3−X3線断面図。
【図7】図3のX4−X4線断面図。
【図8】サイドローディング技法の説明図。
【図9】本願発明に係る筆洗い用容器の他の例を示す斜
視図。
【図10】図9のX5−X5線断面図。
【図11】筆を置く場合の一例を示す説明図。
【図12】筆を置く場合の他の例を示す説明図。
【図13】従来の筆洗い用容器の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1,1A 容器 2 仕切板 3 筆用保持部 3A 筆用保持部材 4b〜4d フランジ部 5 スポンジブラシ用水切り部 8 筆 12a〜12c 貯水用凹部 13 突起部 13a 凹部 18 テーパ面部 30 上面開口部 31 開口部 35 筆保持用の筒状部 80 刷毛部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆洗い用の水を貯留可能な容器の内側
    に、この容器の上部に上面開口部を形成した筆用保持部
    が少なくとも1以上設けられており、かつ、 この筆用保持部の内部には、この筆用保持部の上面開口
    部から挿入された筆を起立保持できるようにこの筆用保
    持部の内部の幅を下方ほど幅狭とするテーパ面部が形成
    されているとともに、 上記筆用保持部の下部には、この筆用保持部に起立保持
    された筆の刷毛部を筆洗い用の水に浸漬可能とする開口
    部が設けられていることを特徴とする、筆洗い用容器。
  2. 【請求項2】 上記筆用保持部は、上記容器に形成され
    ているテーパ状の側壁部と、この側壁部に対面するよう
    に上記容器に着脱自在に取付けられた仕切板とによって
    構成されている、請求項1に記載の筆洗い用容器。
  3. 【請求項3】 上記筆用保持部は、上記容器とは別体に
    形成された筆保持用の筒状部を備えた部材が上記容器の
    内側へ着脱自在に取付けられることにより設けられてい
    る、請求項1に記載の筆洗い用容器。
  4. 【請求項4】 上記筆用保持部は、複数設けられてお
    り、かつこれら複数の筆用保持部は、これら筆用保持部
    のそれぞれの横幅または開口幅が互いに相違するように
    形成されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の
    筆洗い用容器。
  5. 【請求項5】 上記容器の側壁部の上部にはフランジ部
    が設けられているとともに、このフランジ部には凹面状
    のスポンジブラシ用水切り部が設けられており、かつこ
    のスポンジブラシ用水切り部は、このスポンジブラシ用
    水切り部において水切りされた水が容器内へ流れ込むよ
    うに傾斜して設けられている、請求項1ないし4のいず
    れかに記載の筆洗い用容器。
  6. 【請求項6】 上記容器には上向き状の突起部が設けら
    れているとともに、この突起部の上部には、サイドロー
    ディング用の水を貯留可能な凹部が、筆洗い用の水を貯
    留するための貯水用凹部とは区画されて設けられてい
    る、請求項1ないし5のいずれかに記載の筆洗い用容
    器。
JP7181205A 1995-07-18 1995-07-18 筆洗い用容器 Pending JPH0930184A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008043928A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Asahipen Corp ローラー式塗装具用容器
JP2013527047A (ja) * 2009-12-04 2013-06-27 ベイカー,ダイアン,アドラー 筆の手入れシステム
JP2021074686A (ja) * 2019-11-12 2021-05-20 有限会社井出美装 塗装用内容器

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