JPH09301534A

JPH09301534A - 容器搬送装置

Info

Publication number: JPH09301534A
Application number: JP11685496A
Authority: JP
Inventors: Masanori Hishida; 全紀菱田
Original assignee: Hitachi Zosen Corp
Current assignee: Hitachi Zosen Corp
Priority date: 1996-05-13
Filing date: 1996-05-13
Publication date: 1997-11-25
Anticipated expiration: 2016-05-13
Also published as: JP3359492B2

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の容器搬送装置とワークステーションの
組合せでは、容器の導入・搬出の工程時と入替の工程時
には、ワークステーションによる作業工程を実行するこ
とができないことから、容器の導入・搬出の工程および
入替の工程の時間がロスタイムとなり、作業能率が悪い
という問題があった。【解決手段】作業前の容器12を１個毎に切り出すイン
デックス13と、ワークステーション19の所定間隔の半分
以下の間隔毎に、インデックス13より切り出された作業
前の容器12をワークステーション19へ搬送し、作業後の
容器12を搬出するアタッチメント16が取付けられた周回
コンベヤ装置17を有する容器送り装置15と、アタッチメ
ント16により搬送されてきた作業前の容器12をワークス
テーション19内へ搬入する供給プッシャー20と、ワーク
ステーション19内から作業後の容器12を周回コンベヤ装
置17側へ排出する排出プッシャー21とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ペットボトル、ガ
ラス壜、缶、プラスチック容器などを直進形式で処理す
る粉末や液体の充填機、施栓機、洗浄機などの機械に、
上記容器を搬送する容器搬送装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の容器搬送装置の一例を図11に基づ
いて説明する。一列に並んでコンベヤ装置１により搬送
されてきた容器２は、インデックス用スクリュー３によ
り、コンベヤ装置１に沿って一列に所定間隔で配置され
た各ワークステーション４の前に対向して位置され、先
頭の容器２が最下流に配置されたワークステーション４
の前に到達すると、コンベヤ装置１とインデックス用ス
クリュー３は停止され、容器２はスクリュー３ともども
供給プッシャー５によりワークステーション４内へ供給
され、ワークステーション４による容器２への液体の充
填など所定の作業が終了すると、排出プッシャー６によ
りコンベヤ装置１上へ戻され、作業の終了した容器２は
再びコンベヤ装置１により排出される。この排出時、次
の容器２がコンベヤ装置１により導入される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した容器
搬送装置とワークステーション４の組合せでは、図12に
示すように、コンベヤ装置１およびインデックス用スク
リュー３による容器２の導入・搬出の工程時、供給プッ
シャー５および排出プッシャー６による容器２の入替の
工程時には、ワークステーション４による充填などの作
業工程を実行することができないことから、容器２の導
入・搬出の工程および容器２の入替の工程の時間がロス
タイムとなり、ワークステーション４の作業能率が悪い
という問題があった。

【０００４】また容器２をワークステーション４前に整
列させるためにスクリュー３が使用されていることによ
り、容器２の寸法が変われば、スクリュー３の交換が必
要となるという問題があった。

【０００５】そこで、本発明は、ロスタイムを大幅に短
縮してワークステーションの作業能率を向上でき、容器
の寸法の変更にも部品の交換を行うことなく対処できる
容器搬送装置を提供することを目的としたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項１記載の容器搬送装置は、
所定間隔に配置されたワークステーションへ作業前の容
器を搬入し、作業後の容器を前記ワークステーションよ
り搬出する容器搬送装置であって、前記作業前の容器を
１個毎に切り出すインデックスと、前記ワークステーシ
ョンの所定間隔の半分以下の間隔毎に、前記インデック
スより切り出された作業前の容器を前記ワークステーシ
ョンへ搬送し、作業後の容器を搬出する容器送り手段を
有する容器送り装置と、前記容器送り装置の容器送り手
段により搬送されてきた作業前の容器を前記ワークステ
ーション内へ搬入する供給プッシャーと、前記ワークス
テーションから作業後の容器を前記容器送り装置の容器
送り手段へ排出する排出プッシャーとを備えたことを特
徴とする。

【０００７】上記構成により、１台置きの容器送り装置
の容器送り手段によりインデックスから切り出された作
業前の容器はワークステーション前へ搬送され、続いて
供給プッシャーにより容器送り手段の作業前の容器はワ
ークステーションへ搬入される。この搬入後、１台置き
の容器送り手段によりインデックスから切り出された作
業前の容器はワークステーション位置前後の容器送り手
段の間隔位置へ搬送され、続いて排出プッシャーにより
容器送り手段へ作業後の容器が戻される。この戻し後、
容器送り手段によりワークステーション位置前後の容器
送り手段の間隔位置へ搬送されてきた作業前容器はワー
クステーション前へ搬送され、供給プッシャーにより容
器送り手段の作業前容器はワークステーションへ搬入さ
れる。この搬入後、容器送り手段により作業後容器は搬
出されるとともに１個置きの容器送り手段によりインデ
ックスから切り出された作業前の容器はワークステーシ
ョン位置前後の容器送り手段の間隔位置へ搬送される。

【０００８】また請求項２記載の容器搬送装置は、上記
請求項１記載の容器搬送装置であって、容器送り装置の
容器送り手段のワークステーション前の停止位置と、供
給プッシャーおよび排出プッシャーのストロークを容器
の径により設定可能としたことを特徴とするものであ
る。

【０００９】上記構成により、容器の径に応じて、容器
送り手段のワークステーション前の停止位置と、供給プ
ッシャーおよび排出プッシャーのストロークが設定さ
れ、容器はワークステーションの中心位置へ正確に搬入
され、容器送り手段位置へ正確に搬出される。

【００１０】さらに請求項３記載の容器搬送装置は、上
記請求項１記載の容器搬送装置であって、供給プッシャ
ーおよび排出プッシャーの容器押し部材の形状を、容器
の形状と一致させることを特徴とするものである。

【００１１】上記構成により、供給プッシャーおよび排
出プッシャーによる容器の押し動作時、容器の形状は容
器押し部材の形状と一致し、押し方向へ正確に移動す
る。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１に本発明の実施の形態におけ
る容器搬送装置の平面図、図２に側面図を示す。

【００１３】図示するように、11は容器12を一列に並べ
て搬送する入口コンベヤ装置であり、この入口コンベヤ
装置11の搬出口には、容器12を１個毎に切り出す切出し
容器インデックス13が設けられ、また入口コンベヤ装置
11の搬送路に、容器12の有無を確認するための光電スイ
ッチ14が設けられている。

【００１４】また切出し容器インデックス13から切り出
された容器12は容器送り装置15へ搬入される。この容器
送り装置15は、滑りのよい台上に、所定間隔でアタッチ
メント16が外方に突設された周回コンベヤ装置17を設け
て構成され、アタッチメント16により容器12が押される
ことにより搬送される。なお、アタッチメント16により
区切られた容器収納空間18には１個の容器12が格納され
て搬送される。また周回コンベヤ装置17はサーボモータ
（図示せず）により駆動され、このモータの回転軸に連
結してパルスエンコーダ27（図３に示す）が設けられて
いる。このパルスエンコーダ27の出力パルスをカウント
することにより、容器12の搬送位置が確認される。

【００１５】また容器送り装置15の搬送方向往路側に沿
って、１つ置きの容器収納空間18に対向して、一列に各
ワークステーション19が配置され、さらに容器収納空間
18内の容器12をワークステーション19へ押し込む供給プ
ッシャー20が設けられ、またワークステーション19内の
容器12を容器収納空間18へ戻す排出プッシャー21が設け
られている。これらプッシャー20，21はそれぞれサーボ
モータ25，26により駆動され、これらプッシャー20，21
の先端部（容器押し部材）20Ａ，21Ａの形状を容器12の
形状と一致させている。

【００１６】また容器送り装置15の搬送方向往路の終端
に容器12を搬出する出口コンベヤ装置22が設けられ、こ
の出口コンベヤ装置22の搬送路に、容器12の有無を確認
するための光電スイッチ23が設けられている。

【００１７】またワークステーション19の近傍に、容器
搬送装置およびワークステーション19の制御ボックス24
が設けられている。上記ワークステーション19は、図２
に示すように、容器12に対して液体を充填するワークス
テーションであり、充填バルブ31を上下動させる上下駆
動装置32と、充填バルブ31のオン・オフ切換スイッチ
（図示せず）、およびコントローラ（図示せず）から構
成されており、コントローラの指令に従って、上下駆動
装置32により充填バルブ31を下降させてその先端を容器
12へ挿入し、切換スイッチにより液体を充填し、充填終
了後、上下駆動装置32により充填バルブ31を上昇させる
動作を行う。

【００１８】上記制御ボックス24には、表面に起動スイ
ッチ41と停止スイッチ42と表示ランプ43が設けられ、内
部には図３に示すように、マイクロコンピュータからな
るコントローラ44と、パルスエンコーダ27の出力パルス
をカウントするカウンタ45と、マイクロコンピュータか
らなる上記ワークステーション19のコントローラ46が設
けられている。このコントローラ44に、入口コンベヤ装
置11、切出し容器インデックス13、容器送り装置15、供
給プッシャー20、排出プッシャー21、および出口コンベ
ヤ装置22が接続され、またワークステーション19のコン
トローラ46が接続され、また上記光電スイッチ14，23、
およびカウンタ45が接続され、さらに制御ボックス24の
起動スイッチ41、停止スイッチ42、および表示灯43が接
続されている。なお、上記カウンタ45は、所定のアタッ
チメント16（０）が所定位置（たとえば図１のＡ−Ａ位
置）を通過する毎にリセットされる。このリセット信号
は、たとえばアタッチメント16（０）を光電スイッチに
より検出することにより出力される。

【００１９】コントローラ44は、シーケンス部51、供給
プッシャー駆動部52、排出プッシャー駆動部53、搬入駆
動部54、搬出駆動部55、および容器送り駆動部56から構
成されている。各駆動部の動作を説明する。

【００２０】上記供給プッシャー駆動部52は、シーケン
ス部51より供給プッシャー20の駆動指令信号（後述す
る）を入力すると、供給プッシャー20を駆動して、設定
された容器12の寸法に基づいて設定するストローク量ａ
（設定方法は後述する）だけ先端部20Ａを伸縮させる。

【００２１】また上記排出プッシャー駆動部53は、シー
ケンス部51より排出プッシャー21の駆動指令信号（後述
する）を入力すると、排出プッシャー21を駆動して、設
定された容器12の寸法に基づいて設定するストローク量
ｂ（設定方法は後述する）だけ先端部21Ａを伸縮させ
る。

【００２２】上記搬入駆動部54は、シーケンス部51より
搬入指令信号（後述する）を入力すると、次の搬入動作
を実行する。すなわち、入口コンベヤ装置11を駆動して
容器12の搬入を行い、光電スイッチ14により入口コンベ
ヤ装置11の容器12の有無を、所定時間連続して確認する
と、すなわち切出し容器インデックス13により容器12の
移動が阻止されると、入口コンベヤ装置11を停止して容
器12の搬送を停止する。この動作により、切出し容器イ
ンデックス13の位置まで容器12が一列に整列される。

【００２３】さらに上記搬入駆動部54は、容器送り駆動
部56より切出し指令信号（後述する）を入力すると、入
口コンベヤ装置11と切出し容器インデックス13を所定時
間同時に駆動して１個の容器12を切り出す切出し動作を
実行する。

【００２４】また上記搬出駆動部55は、シーケンス部51
より搬出指令信号（後述する）を入力すると、光電スイ
ッチ23により出口コンベヤ装置22の容器12の有無を確認
し、容器12が無いことを確認すると、出口コンベヤ装置
22を駆動して容器12を搬出する搬出動作を実行する。

【００２５】上記容器送り駆動部56は、設定された容器
12の寸法により、最下流のワークステーション19Ａの中
心位置に容器12の中心位置が対向して停止するようにア
タッチメント16を停止させる第１停止位置（上記Ａ−Ａ
位置からのカウンタ45のカウント値）、および容器12を
最下流のワークステーション19Ａの手前の位置（このと
き容器収納空間18がワークステーション19に対向する）
に停止させる第２停止位置（上記Ａ−Ａ位置からのカウ
ンタ45のカウント値）を設定しており（設定方法は後述
する）、各アタッチメント16に固有のナンバーを登録
し、各アタッチメント16の現在位置をカウンタ45のカウ
ント値｛所定のアタッチメント16（０）の現在位置｝に
基づいて確認し、周回コンベヤ装置17を駆動してアタッ
チメント16の位置制御を行う。

【００２６】容器送り駆動部56は、まずシーケンス部51
より初期導入指令信号（後述する）を入力すると、次の
初期導入動作を実行する。すなわち、周回コンベヤ装置
17を駆動し、カウンタ45のカウントによりアタッチメン
ト16が切出し容器インデックス13前へ移動することを確
認すると、搬入駆動部54へ第１切出し指令信号を出力
し、この先頭アタッチメント16のナンバーを記憶し、さ
らにカウンタ45のカウントにより１つ置いたアタッチメ
ント16が切出し容器インデックス13へ到達することを確
認すると、搬入駆動部54へ第２切出し指令信号を出力す
る。同様の切出し指令信号を出力し、ワクステーション
19の個数と同個数の切出し指令信号を出力すると、第１
切出し指令信号に応じて切出された容器12を搬送する先
頭アタッチメント16が第１停止位置に到達したかを確認
し、すなわち先頭アタッチメント16の現在位置のカウン
ト値が第１停止位置のカウント値と一致したかを確認
し、一致を確認すると、周回コンベヤ装置17を停止す
る。

【００２７】この動作により、たとえば図５（ａ）に示
すように、各ワークステーション19り前方位置に空き容
器12（空き容器であることを白丸で示す）が対向して配
置される。

【００２８】また容器送り駆動部56は、シーケンス部51
より導入・搬出指令信号（後述する）を入力すると、次
の導入・搬出動作を実行する。すなわち、周回コンベヤ
装置17を駆動し、カウンタ45のカウントによりアタッチ
メント16が切出し容器インデックス13前へ移動すること
を確認すると、搬入駆動部54へ第１切出し指令信号を出
力し、この先頭アタッチメント16のナンバーを記憶し、
さらにカウンタ45のカウントにより１つ置いたアタッチ
メント16が切出し容器インデックス13へ到達することを
確認すると、搬入駆動部54へ第２切出し指令信号を出力
する。同様の切出し指令信号を出力し、ワクステーショ
ン19の個数と同個数の切出し指令信号を出力すると、第
１切出し指令信号に応じて切出された容器12を搬送する
先頭アタッチメント16が第２停止位置に到達したかを確
認し、すなわち先頭アタッチメント16の現在位置のカウ
ント値が第２停止位置のカウント値と一致したかを確認
し、一致を確認すると、周回コンベヤ装置17を停止す
る。

【００２９】この動作により、たとえば図５（ｃ）に示
すように、各ワークステーション19の１つ前の空間位置
に空き容器12が対向して配置される。｛また同時に、図
７に示すように、充填済容器12（充填済容器であること
を黒丸で示す）が搬出される。｝また容器送り駆動部56は、シーケンス部51よりステップ
前進指令信号（後述する）を入力すると、周回コンベヤ
装置17を駆動し、１つの容器収納空間分だけ、すなわち
第２停止位置より第１停止位置へ前進させるステップ前
進動作を実行する。

【００３０】この動作により、たとえば図６（ｂ）に示
すように空き容器12がワークステーション19の前に移動
する。コントローラ44のシーケンス部51の動作を図４の
フローチャートにしたがって説明し、同時に装置の動作
を図５〜図７の動作説明図にしたがって説明する。

【００３１】まず起動スイッチ41の操作信号を確認する
と（ステップ−１）、表示灯43を点灯し（ステップ−
２）、搬入駆動部54へ搬入指令信号を出力する（ステッ
プ−３）。

【００３２】この搬入指令信号に応じて、切出し容器イ
ンデックス13の位置まで容器12が一列に整列される。そ
して搬入駆動部54より搬入終了信号を入力すると（ステ
ップ−４）、容器送り駆動部56へ初期導入指令信号を出
力する（ステップ−５）。

【００３３】この初期導入指令信号に応じて図５（ａ）
に示すように、各ワークステーション19の前方位置に空
き容器12が対向して配置される。次に、容器送り駆動部
56より初期導入終了信号を入力すると（ステップ−
６）、供給プッシャー駆動部52へ供給プッシャー20の駆
動指令信号を出力する（ステップ−７）。

【００３４】この供給プッシャー20の駆動指令信号に応
じて、図５（ｂ）に示すように、ワークステーション19
内に容器12が格納される。そして、供給プッシャー駆動
部52より終了信号を入力すると（ステップ−８）、ワー
クステーション19のコントローラ46へ充填指令信号を出
力し（ステップ−９）、搬出駆動部55へ搬出指令信号を
出力し（ステップ−10）、続いて容器送り駆動部56へ導
入・搬出指令信号を出力する（ステップ−11）。

【００３５】上記充填指令信号に応じて容器12に液体が
充填され、搬出指令信号に応じて出口コンベヤ装置22が
駆動され、さらに導入・搬出指令信号に応じて、図５
（ｃ）に示すように各ワークステーション19の１つ手前
の容器収納空間位置に空き容器12が配置される。

【００３６】そして、容器送り駆動部56より導入・搬出
終了信号、ワークステーション19のコントローラ46より
充填終了信号を入力すると（ステップ−12，13）、排出
プッシャー駆動部53へ排出プッシャー21の駆動指令信号
を出力する（ステップ−14）。

【００３７】この排出プッシャー21の駆動指令信号に応
じて、図６（ａ）に示すように、ワークステーション19
内の容器12は容器収納空間18へ戻され、容器送り装置15
の容器収納空間18に充填済容器12と空き容器12が交互に
配列される。

【００３８】次に、排出プッシャー駆動部53より終了信
号を入力すると（ステップ−15）、容器送り駆動部56へ
ステップ前進指令信号を出力する（ステップ−16）。こ
のステップ前進指令信号に応じて、図６（ｂ）に示すよ
うに、空き容器12は容器収納空間18の１空間分前進さ
れ、空き容器12はワークステーション19の前方位置に移
動される。

【００３９】そして、容器送り駆動部56よりステップ前
進終了信号を入力すると（ステップ−17）、停止スイッ
チ42の操作信号を確認し（ステップ−18）、確認する
と、表示灯43を消灯し（ステップ−19）、終了する。

【００４０】停止スイッチ42の操作信号が確認されない
場合は、ステップ−７へ戻る。このステップ−７の動作
により図６（ｃ）に示すように、ワークステーション19
内に空き容器12は搬入され、続いて容器送り駆動部56の
導入・搬出動作が行われることにより、図７に示すよう
に、充填済容器12は搬出される。この図７の配置は、図
５（ｃ）の配置と同一となり、図５（ｃ）〜図７の動作
が繰り返される。

【００４１】上記動作により、図８に示すように、容器
導入・搬出の工程時の動作時間と、充填作業工程時の動
作時間が一致することから１サイクルの動作時間を大幅
に短縮でき（従来例と比較して略３分の２とすることが
でき）、ワークステーション19の能力を大幅に（従来例
と比較して５０％）向上させることができる。

【００４２】また供給プッシャー20および排出プッシャ
ー21の先端部（容器押し部材）20Ａ，21Ａの形状を、容
器12の形状と一致させていることにより、供給プッシャ
ー20および排出プッシャー21による容器12の押し動作
時、容器12を押し方向へ正確へ移動でき、容器12の位置
のずれに起因して充填作業ができなくなるという不具合
を解消することができる。

【００４３】次に、容器12の寸法によるアタッチメント
16の第１，第２停止位置、供給プッシャー20および排出
プッシャー21のストロークａ，ｂの設定方法について説
明する。

【００４４】アタッチメント16の第１停止位置（カウン
ト値）は、図９（ａ）に示すように、最下流のワークス
テーション19Ａの中心位置（所定のカウント値）から容
器12の半径Ｄを減算した位置に設定し（このとき容器12
の中心位置とワークステーション19の中心位置は一致す
る）、第２停止位置（カウント値）は第１停止位置（カ
ウント値）からアタッチメント16の間隔Ｍを減算した値
に設定する。

【００４５】また供給プッシャー20のストロークａは、
図９（ｂ）に示すように、供給プッシャー20の先端部20
Ａの所定位置よりワークステーション19の中心までの距
離Ｔから容器12の半径寸法Ｄを減算した値と設定し、同
じく排出プッシャー21のストロークｂは、図９（ｃ）に
示すように、排出プッシャー21の先端部21Ａの所定位置
より容器送り装置15の奥までの距離Ｌから容器12の半径
の２倍（２Ｄ）を減算した値に設定する。

【００４６】このように設定することにより、容器12の
寸法（半径Ｄ）が変更になった場合でも、設定値を変更
するだけでよく、従来のように部品を変更する必要がな
くなり、容易に種々の容器12に対処することができる。

【００４７】なお、上記実施の形態では、入口コンベヤ
装置11の搬出口に、容器12を１個毎に切り出す切出し容
器インデックス13を設けているが、図10に示すように、
この切出し容器インデックス13に代えて、スターホイル
切り出し装置61を設け、このスターホイル切り出し装置
61により容器12を容器送り装置15へ切り出すようにする
こともできる。

【００４８】このスターホイル切り出し装置61は、周回
コンベヤ装置17のプーリ17Ａと同期して回転駆動される
スターホイル62と、このスターホイル62の凹部62Ａによ
り入口コンベヤ装置11の搬出口から容器送り装置15へ移
動される容器12を案内する第１アウターガイド63と、ア
タッチメント16により移動される容器12を案内する第２
アウターガイド64から構成されている。なお、スターホ
イル62はアタッチメント16に対して１つ置きに容器12を
切り出すようにそのピッチが設定されている。

【００４９】

【発明の効果】以上述べたように請求項１記載の発明に
よれば、ワークステーションによる作業中に、容器送り
手段により作業後の容器の搬出と作業前の容器の導入が
行われることにより、容器導入・搬出の工程時の動作時
間と、ワークステーションの作業時間が一致することか
ら１サイクルの動作時間を大幅に短縮でき、ワークステ
ーションの能力を大幅に向上させることができる。

【００５０】また請求項２記載の発明によれば、容器の
径に応じて、容器送り手段のワークステーション前の停
止位置と、供給プッシャーおよび排出プッシャーのスト
ロークが設定されることにより、容器の寸法が変更にな
った場合でも、設定値の変更のみで容器をワークステー
ションの中心位置へ正確に搬入でき、また容器送り手段
位置へ正確に搬出でき、また従来のように部品を変更す
ることがなくなり、容易に種々の容器に対処することが
できる。

【００５１】さらに請求項３記載の発明によれば、供給
プッシャーおよび排出プッシャーによる容器の押し動作
時、容器を押し方向へ正確に移動でき、容器をワークス
テーションの中心位置へ正確に搬入でき、送り手段位置
へ正確に搬出でき、容器の位置ずれに起因して作業がで
きなくなるという不具合を解消することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における容器搬送装置の平
面図である。

【図２】同容器搬送装置の側面図である。

【図３】同容器搬送装置の制御構成図である。

【図４】同容器搬送装置のコントローラのシーケンス部
の動作を説明するフローチャートである。

【図５】同容器搬送装置の動作を説明する説明図であ
る。

【図６】同容器搬送装置の動作を説明する説明図であ
る。

【図７】同容器搬送装置の動作を説明する説明図であ
る。

【図８】同容器搬送装置のタイムチャートである。

【図９】同容器搬送装置の容器の径に対応する停止位置
とストロークの設定方法を説明する説明図である。

【図10】本発明の他の実施の形態における容器搬送装置
の容器切り出し部の平面図である。

【図11】従来の容器搬送装置の平面図である。

【図12】従来の容器搬送装置のタイムチャートである。

【符号の説明】

11 入口コンベヤ装置 12 容器 13 容器切出しインデックス 14，23 光電スイッチ 15 容器送り装置 16 アタッチメント（容器送り手段） 17 周回コンベヤ装置（容器送り手段） 18 容器収納空間 19 ワークステーション 20 供給プッシャー 20Ａ供給プッシャー先端部（容器押し部材） 21 排出プッシャー 21Ａ排出プッシャー先端部（容器押し部材） 22 出口コンベヤ装置 24 制御ボックス 27 パルスエンコーダ 31 充填バルブ 44 コントローラ 61 スターホイル切り出し装置 62 スターホイル 63，64 アフターガイド

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所 // Ｂ６５Ｂ 43/00 Ｂ６５Ｂ 43/00

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所定間隔に配置されたワークステーショ
ンへ作業前の容器を搬入し、作業後の容器を前記ワーク
ステーションより搬出する容器搬送装置であって、前記作業前の容器を１個毎に切り出すインデックスと、前記ワークステーションの所定間隔の半分以下の間隔毎
に、前記インデックスより切り出された作業前の容器を
前記ワークステーションへ搬送し、作業後の容器を搬出
する容器送り手段を有する容器送り装置と、前記容器送り装置の容器送り手段により搬送されてきた
作業前の容器を前記ワークステーション内へ搬入する供
給プッシャーと、前記ワークステーションから作業後の容器を前記容器送
り装置の容器送り手段へ排出する排出プッシャーとを備
えたことを特徴とする容器搬送装置。
【請求項２】請求項１記載の容器搬送装置であって、容器送り装置の容器送り手段のワークステーション前の
停止位置と、供給プッシャーおよび排出プッシャーのス
トロークを容器の径により設定可能としたことを特徴と
する。
【請求項３】請求項１記載の容器搬送装置であって、供給プッシャーおよび排出プッシャーの容器押し部材の
形状を、容器の形状と一致させることを特徴とする。