JPH0930143A - 銀塩拡散転写法に従い得られる平版印刷版で印刷するための改良されたステイン防止活性を有する濃縮湿し溶液 - Google Patents
銀塩拡散転写法に従い得られる平版印刷版で印刷するための改良されたステイン防止活性を有する濃縮湿し溶液Info
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- JPH0930143A JPH0930143A JP20547696A JP20547696A JPH0930143A JP H0930143 A JPH0930143 A JP H0930143A JP 20547696 A JP20547696 A JP 20547696A JP 20547696 A JP20547696 A JP 20547696A JP H0930143 A JPH0930143 A JP H0930143A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 DTR法に従い得られる平版印刷版を用いる
印刷のための平版活性を有する安定な濃縮湿し溶液を提
供すること並びに上記の濃縮湿し溶液およびDTR法に
従い得られる平版印刷版を使用する平版印刷法を提供す
ること。 【解決手段】 本発明は、透明顔料が改質シリカであ
り、ここでシリカ粒子が0.003〜0.100μmの数
平均寸法を有しそしてシリカ粒子が5〜12のpHにお
いて不溶性珪酸塩を生成する両性金属の化学的に結合さ
れた原子でコーテイングされており、該金属原子が該粒
子の表面において酸素原子を介して珪素原子と化学的に
結合されており、そして該金属の量がグラム原子M/グ
ラム原子Si=A/1250〜A/250000であ
り、ここでMは金属でありそしてAはm2/gで表され
るシリカゾルの粒子の表面積であることを特徴とする、
水溶性有機溶媒、燐酸塩および透明顔料を含んでなる3
〜6の間のpHを有する平版印刷法における使用のため
の濃縮湿し溶液を提供する。
印刷のための平版活性を有する安定な濃縮湿し溶液を提
供すること並びに上記の濃縮湿し溶液およびDTR法に
従い得られる平版印刷版を使用する平版印刷法を提供す
ること。 【解決手段】 本発明は、透明顔料が改質シリカであ
り、ここでシリカ粒子が0.003〜0.100μmの数
平均寸法を有しそしてシリカ粒子が5〜12のpHにお
いて不溶性珪酸塩を生成する両性金属の化学的に結合さ
れた原子でコーテイングされており、該金属原子が該粒
子の表面において酸素原子を介して珪素原子と化学的に
結合されており、そして該金属の量がグラム原子M/グ
ラム原子Si=A/1250〜A/250000であ
り、ここでMは金属でありそしてAはm2/gで表され
るシリカゾルの粒子の表面積であることを特徴とする、
水溶性有機溶媒、燐酸塩および透明顔料を含んでなる3
〜6の間のpHを有する平版印刷法における使用のため
の濃縮湿し溶液を提供する。
Description
【0001】
【発明の分野】本発明は、希釈後に銀塩拡散転写法に従
い得られる平版印刷版を用いる印刷のために適する濃縮
湿し溶液に関する。
い得られる平版印刷版を用いる印刷のために適する濃縮
湿し溶液に関する。
【0002】さらに本発明は、該湿し溶液および銀塩拡
散転写法に従い得られる平版印刷版を使用することによ
る印刷方法に関する。
散転写法に従い得られる平版印刷版を使用することによ
る印刷方法に関する。
【0003】
【発明の背景】平版印刷は、水および親油性の着色イン
キの両者を印刷版表面に供給して像部分が着色インキを
選択的に受容し且つ非像部分が水を選択的に受容し、そ
して次に像の上に沈着したインキを例えば紙の如き基質
上に移すことにより、実施される。従って、良質の印刷
を得るためには、水およびインキの適用時に像が十分な
量のインキを受容しながら非像部分がインキを完全に反
撥するのに十分なほど像部分の親油性および非像部分の
親水性の両方が強いことが必要である。この目的のため
に、非像部分を油に対して不感性にさせるための種々の
方法が印刷版材料および印刷方法のタイプに応じて研究
されている。
キの両者を印刷版表面に供給して像部分が着色インキを
選択的に受容し且つ非像部分が水を選択的に受容し、そ
して次に像の上に沈着したインキを例えば紙の如き基質
上に移すことにより、実施される。従って、良質の印刷
を得るためには、水およびインキの適用時に像が十分な
量のインキを受容しながら非像部分がインキを完全に反
撥するのに十分なほど像部分の親油性および非像部分の
親水性の両方が強いことが必要である。この目的のため
に、非像部分を油に対して不感性にさせるための種々の
方法が印刷版材料および印刷方法のタイプに応じて研究
されている。
【0004】すなわち、これまでに平版印刷版材料とし
ては、例えばアルミニウムの如き金属の支持体を有する
プリセンシタイズ版(PS版)、電子写真法(例えばエ
レクトロファックス)により得られる版、結合剤と一緒
になった顔料でコーテイングされた基質として紙を含ん
でなるいわゆるマスター紙、および特公昭48−305
62公報に開示されているような銀塩を使用する写真印
刷版がある。非像部分を油に対して不感性にさせる溶液
およびこれらの材料の各々に適する湿し溶液を使用する
版製造方法および印刷方法が研究および開発されてい
る。
ては、例えばアルミニウムの如き金属の支持体を有する
プリセンシタイズ版(PS版)、電子写真法(例えばエ
レクトロファックス)により得られる版、結合剤と一緒
になった顔料でコーテイングされた基質として紙を含ん
でなるいわゆるマスター紙、および特公昭48−305
62公報に開示されているような銀塩を使用する写真印
刷版がある。非像部分を油に対して不感性にさせる溶液
およびこれらの材料の各々に適する湿し溶液を使用する
版製造方法および印刷方法が研究および開発されてい
る。
【0005】銀錯体拡散転写法により得られる転写銀像
をインキ受容性部分として使用する平版印刷版は特公昭
48−30562公報並びに特開昭53−21602、
54−103104および56−9750号公報に記載
されておりそして既知である。
をインキ受容性部分として使用する平版印刷版は特公昭
48−30562公報並びに特開昭53−21602、
54−103104および56−9750号公報に記載
されておりそして既知である。
【0006】以下DTR法と称する銀錯体拡散転写反転
法の原則は例えば米国特許第2,352,014号並びに
Andre Rott and Edith Weyde による書籍 "Photograph
icSilver Halide Diffusion Processes"-The Focal Pre
ss-London and New York,(1972) に記載されている。
法の原則は例えば米国特許第2,352,014号並びに
Andre Rott and Edith Weyde による書籍 "Photograph
icSilver Halide Diffusion Processes"-The Focal Pre
ss-London and New York,(1972) に記載されている。
【0007】DTR法では、情報通りに露光された写真
ハロゲン化銀乳剤層材料の現像されていないハロゲン化
銀をいわゆるハロゲン化銀溶媒を用いて可溶性の銀錯体
化合物に転換させ、それが受像要素の中に拡散しそして
その中で現像主薬を用いて、一般的には物理的現像核の
存在下で、還元されて、写真材料の露光された部分で得
られる黒色の銀像に関して反転された像濃度値を有する
銀像(DTR像)を形成する。
ハロゲン化銀乳剤層材料の現像されていないハロゲン化
銀をいわゆるハロゲン化銀溶媒を用いて可溶性の銀錯体
化合物に転換させ、それが受像要素の中に拡散しそして
その中で現像主薬を用いて、一般的には物理的現像核の
存在下で、還元されて、写真材料の露光された部分で得
られる黒色の銀像に関して反転された像濃度値を有する
銀像(DTR像)を形成する。
【0008】DTR像を有する材料はプラノグライー印
刷版として使用することができ、そこではDTR銀像部
分が水受容性インキ反撥性背景上に水反撥性インキ受容
性部分を生ずる。例えば、典型的な平版印刷版は例えば
EP−A−423399およびEP−A−410500
に開示されている。
刷版として使用することができ、そこではDTR銀像部
分が水受容性インキ反撥性背景上に水反撥性インキ受容
性部分を生ずる。例えば、典型的な平版印刷版は例えば
EP−A−423399およびEP−A−410500
に開示されている。
【0009】DTR像は写真ハロゲン化銀乳剤材料に関
して別個の要素であるシートもしくはウェブ材料の受像
層の中で形成可能である(いわゆる2シートDTR要
素)、または受像層と水透過性関係で一体となっている
少なくとも1つの写真ハロゲン化銀乳剤層を含有するモ
ノシート要素とも称されるいわゆる単一支持体要素の受
像層の中で形成可能である。DTR法によるオフセット
印刷版の製造のために好ましいのは後者のモノシート方
式である。
して別個の要素であるシートもしくはウェブ材料の受像
層の中で形成可能である(いわゆる2シートDTR要
素)、または受像層と水透過性関係で一体となっている
少なくとも1つの写真ハロゲン化銀乳剤層を含有するモ
ノシート要素とも称されるいわゆる単一支持体要素の受
像層の中で形成可能である。DTR法によるオフセット
印刷版の製造のために好ましいのは後者のモノシート方
式である。
【0010】US−P−4,722,535およびGB−
P−1,241,661に開示されているモノシートDT
Rオフセット印刷版の好適な態様によれば、例えば紙ま
たは有機樹脂の如き柔軟性支持体に記載の順序でハロゲ
ン化銀乳剤層および受像層として作用する物理的現像核
を含有する層が供される。情報通りの露光および現像後
に、像形成された要素がすでに無用になった乳剤層を除
去することなく印刷版として使用される。
P−1,241,661に開示されているモノシートDT
Rオフセット印刷版の好適な態様によれば、例えば紙ま
たは有機樹脂の如き柔軟性支持体に記載の順序でハロゲ
ン化銀乳剤層および受像層として作用する物理的現像核
を含有する層が供される。情報通りの露光および現像後
に、像形成された要素がすでに無用になった乳剤層を除
去することなく印刷版として使用される。
【0011】該タイプのモノシートDTRオフセット印
刷版は湿し溶液に関して他のタイプの印刷版と相容性で
ない。該モノシートDTRオフセット印刷版が非印刷部
分で非インキ受容性(ステインなし)を示すためには、
かなり大量の透明顔料、一般的には例えばUS−P3,
829,319、US−P4,238,279およびEP
−A304,662に開示されているコロイド状酸化珪
素、を含有する特殊な湿し溶液を使用しなければならな
い。
刷版は湿し溶液に関して他のタイプの印刷版と相容性で
ない。該モノシートDTRオフセット印刷版が非印刷部
分で非インキ受容性(ステインなし)を示すためには、
かなり大量の透明顔料、一般的には例えばUS−P3,
829,319、US−P4,238,279およびEP
−A304,662に開示されているコロイド状酸化珪
素、を含有する特殊な湿し溶液を使用しなければならな
い。
【0012】経済的な理由(比較的少ない包装材料、比
較的少ない貯蔵空間、輸送用の比較的小さい容量)のた
めには、上記の湿し溶液を含む実質的に全ての湿し溶液
は濃縮形態で販売されそしてそれらを印刷機械上で使用
する瞬間にのみ希釈される。
較的少ない貯蔵空間、輸送用の比較的小さい容量)のた
めには、上記の湿し溶液を含む実質的に全ての湿し溶液
は濃縮形態で販売されそしてそれらを印刷機械上で使用
する瞬間にのみ希釈される。
【0013】該湿し溶液は3〜6の間のpHを有してい
なければならない。この条件はそうでないと該湿し溶液
が一般的な平版インキと相容性でなくなるという事実か
ら生ずる。要求されるpHを保つためには、該湿し溶液
は緩衝液を含んでいなければならず、その理由はそうで
ないと例えば水道水による希釈、一般的にはアルカリ性
である印刷紙との接触などの種々の原因によりpHが変
動するからである。
なければならない。この条件はそうでないと該湿し溶液
が一般的な平版インキと相容性でなくなるという事実か
ら生ずる。要求されるpHを保つためには、該湿し溶液
は緩衝液を含んでいなければならず、その理由はそうで
ないと例えば水道水による希釈、一般的にはアルカリ性
である印刷紙との接触などの種々の原因によりpHが変
動するからである。
【0014】しかしながら、上記の濃縮湿し溶液は3〜
6の間のpHを典型的に有する該溶液中でのこの透明顔
料の存在のために貯蔵寿命の短縮を示す。実際に、平版
活性透明顔料、ほとんどコロイド状シリカ、は該pHに
おいて不安定であり、約9〜10のアルカリ性pHにお
いてのみ安定である。
6の間のpHを典型的に有する該溶液中でのこの透明顔
料の存在のために貯蔵寿命の短縮を示す。実際に、平版
活性透明顔料、ほとんどコロイド状シリカ、は該pHに
おいて不安定であり、約9〜10のアルカリ性pHにお
いてのみ安定である。
【0015】不安定な湿し溶液の使用は、未希釈のおよ
び希釈された湿し溶液の曇った外観を生ずる。さらに、
この不安定性は印刷装置の湿し機器の汚染をもたらすか
もしれない。もしかして、印刷機械の他の部分もそのう
ちに汚染されるかもしれない。湿し溶液を1つの印刷機
械または数個の印刷機械に分配させる湿し循環システム
が使用される時には、このシステムの汚染も証明されて
いる。この湿し機器または湿し循環システムの汚染のた
めに比較的頻繁な該機器のクリーニング(めんどうで時
間のかかる操作)を必要とする。汚染の他に、比較的活
性が小さい透明顔料が湿し溶液中に存在するため、該湿
し溶液の該不安定性は印刷されたコピーの非像部分にお
ける汚染の可能性を与えるかもしれない。
び希釈された湿し溶液の曇った外観を生ずる。さらに、
この不安定性は印刷装置の湿し機器の汚染をもたらすか
もしれない。もしかして、印刷機械の他の部分もそのう
ちに汚染されるかもしれない。湿し溶液を1つの印刷機
械または数個の印刷機械に分配させる湿し循環システム
が使用される時には、このシステムの汚染も証明されて
いる。この湿し機器または湿し循環システムの汚染のた
めに比較的頻繁な該機器のクリーニング(めんどうで時
間のかかる操作)を必要とする。汚染の他に、比較的活
性が小さい透明顔料が湿し溶液中に存在するため、該湿
し溶液の該不安定性は印刷されたコピーの非像部分にお
ける汚染の可能性を与えるかもしれない。
【0016】そこで、7より低いpHにおいて安定なシ
リカを含有しておりそしてその結果として安定な湿し溶
液を生ずるがそれのシリカは平版活性である濃縮湿し溶
液に関する要望がある。
リカを含有しておりそしてその結果として安定な湿し溶
液を生ずるがそれのシリカは平版活性である濃縮湿し溶
液に関する要望がある。
【0017】
【発明の要旨】本発明の1つの目的はDTR法に従い得
られる平版印刷版を用いる印刷のための平版活性を有す
る安定な濃縮湿し溶液を提供することである。
られる平版印刷版を用いる印刷のための平版活性を有す
る安定な濃縮湿し溶液を提供することである。
【0018】本発明の他の目的は上記の濃縮湿し溶液お
よびDTR法に従い得られる平版印刷版を使用する平版
印刷法を提供することである。
よびDTR法に従い得られる平版印刷版を使用する平版
印刷法を提供することである。
【0019】本発明のさらに他の目的は以下の記述から
明らかになるであろう。
明らかになるであろう。
【0020】本発明によれば、透明顔料が改質シリカで
あり、ここでシリカ粒子が0.003〜0.100μmの
数平均寸法を有しそしてシリカ粒子が5〜12のpHに
おいて不溶性珪酸塩を生成する両性金属の化学的に結合
された原子でコーテイングされており、該金属原子が該
粒子の表面において酸素原子を介して珪素原子と化学的
に結合されており、そして該金属の量がグラム原子M/
グラム原子Si=A/1250〜A/250000であ
り、ここでMは金属でありそしてAはm2/gで表され
るシリカゾルの粒子の表面積であることを特徴とする、
水溶性有機溶媒、燐酸塩および透明顔料を含んでなる3
〜6の間のpHを有する平版印刷法における使用のため
の濃縮湿し溶液が提供される。
あり、ここでシリカ粒子が0.003〜0.100μmの
数平均寸法を有しそしてシリカ粒子が5〜12のpHに
おいて不溶性珪酸塩を生成する両性金属の化学的に結合
された原子でコーテイングされており、該金属原子が該
粒子の表面において酸素原子を介して珪素原子と化学的
に結合されており、そして該金属の量がグラム原子M/
グラム原子Si=A/1250〜A/250000であ
り、ここでMは金属でありそしてAはm2/gで表され
るシリカゾルの粒子の表面積であることを特徴とする、
水溶性有機溶媒、燐酸塩および透明顔料を含んでなる3
〜6の間のpHを有する平版印刷法における使用のため
の濃縮湿し溶液が提供される。
【0021】本発明によれば、(1)支持体上にハロゲ
ン化銀乳剤を含んでなる感光層および該乳剤層と水透過
性関係にある物理的現像核を含有する受像層を含んでな
る像形成要素を像通りに露光し、そして(2)該像形成
要素を1種もしくはそれ以上の現像主薬および1種もし
くはそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下でアルカリ性
処理液を用いて現像することにより、銀塩拡散転写法に
より平版印刷版を製造し、該平版印刷版を平版印刷機械
に設置し、そして該平版印刷版に印刷インキおよび3〜
6のpHを有する濃縮湿し溶液から得られそして水溶性
有機溶媒、燐酸塩および透明顔料を含んでなる希釈した
湿し溶液を供給しながら印刷する段階を含んでなる平版
印刷方法であって、該透明顔料が改質シリカであり、こ
こでシリカ粒子が0.003〜0.100μmの数平均寸
法を有しそしてシリカ粒子が5〜12のpHにおいて不
溶性珪酸塩を生成する両性金属の化学的に結合された原
子でコーテイングされており、該金属原子が該粒子の表
面において酸素原子を介して珪素原子と化学的に結合さ
れており、そして該金属の量がグラム原子M/グラム原
子Si=A/1250〜A/250000であり、ここ
でMは金属でありそしてAはm2/gで表されるシリカ
ゾルの粒子の表面積であること、並びに該濃縮湿し溶液
を印刷機械上で1:100〜10:100の希釈度で使
用することを特徴とする方法がさらに提供される。
ン化銀乳剤を含んでなる感光層および該乳剤層と水透過
性関係にある物理的現像核を含有する受像層を含んでな
る像形成要素を像通りに露光し、そして(2)該像形成
要素を1種もしくはそれ以上の現像主薬および1種もし
くはそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下でアルカリ性
処理液を用いて現像することにより、銀塩拡散転写法に
より平版印刷版を製造し、該平版印刷版を平版印刷機械
に設置し、そして該平版印刷版に印刷インキおよび3〜
6のpHを有する濃縮湿し溶液から得られそして水溶性
有機溶媒、燐酸塩および透明顔料を含んでなる希釈した
湿し溶液を供給しながら印刷する段階を含んでなる平版
印刷方法であって、該透明顔料が改質シリカであり、こ
こでシリカ粒子が0.003〜0.100μmの数平均寸
法を有しそしてシリカ粒子が5〜12のpHにおいて不
溶性珪酸塩を生成する両性金属の化学的に結合された原
子でコーテイングされており、該金属原子が該粒子の表
面において酸素原子を介して珪素原子と化学的に結合さ
れており、そして該金属の量がグラム原子M/グラム原
子Si=A/1250〜A/250000であり、ここ
でMは金属でありそしてAはm2/gで表されるシリカ
ゾルの粒子の表面積であること、並びに該濃縮湿し溶液
を印刷機械上で1:100〜10:100の希釈度で使
用することを特徴とする方法がさらに提供される。
【0022】
【発明の詳細な記述】本発明によれば、透明顔料が改質
シリカであり、ここでシリカ粒子が0.003〜0.10
0μmの数平均寸法を有しそしてシリカ粒子が5〜12
のpHにおいて不溶性珪酸塩を生成する両性金属の化学
的に結合された原子でコーテイングされており、該金属
原子が該粒子の表面において酸素原子を介して珪素原子
と化学的に結合されており、そして該金属の量がグラム
原子M/グラム原子Si=A/1250〜A/2500
00であり、ここでMは金属でありそしてAはm2/g
で表されるシリカゾルの粒子の表面積である時には、水
溶性有機溶媒、燐酸塩および透明顔料を含んでなる3〜
6の間のpHを有する安定な濃縮湿し溶液は平版活性を
有しており、従って銀塩拡散転写法に従い得られる平版
印刷版を用いる印刷のために適することが見いだされ
た。
シリカであり、ここでシリカ粒子が0.003〜0.10
0μmの数平均寸法を有しそしてシリカ粒子が5〜12
のpHにおいて不溶性珪酸塩を生成する両性金属の化学
的に結合された原子でコーテイングされており、該金属
原子が該粒子の表面において酸素原子を介して珪素原子
と化学的に結合されており、そして該金属の量がグラム
原子M/グラム原子Si=A/1250〜A/2500
00であり、ここでMは金属でありそしてAはm2/g
で表されるシリカゾルの粒子の表面積である時には、水
溶性有機溶媒、燐酸塩および透明顔料を含んでなる3〜
6の間のpHを有する安定な濃縮湿し溶液は平版活性を
有しており、従って銀塩拡散転写法に従い得られる平版
印刷版を用いる印刷のために適することが見いだされ
た。
【0023】該改質シリカの製造はUS−P2,892,
797に開示されており、それは引用をもって本明細書
の内容となる。シリカの粒子寸法が0.003〜0.10
0μmの間にあるいずれのシリカアクアゾルでも該製造
において使用することができる。処理しようとするゾル
は7〜11の範囲のpHを有する微アルカリ性であるこ
とができる。
797に開示されており、それは引用をもって本明細書
の内容となる。シリカの粒子寸法が0.003〜0.10
0μmの間にあるいずれのシリカアクアゾルでも該製造
において使用することができる。処理しようとするゾル
は7〜11の範囲のpHを有する微アルカリ性であるこ
とができる。
【0024】シリカゾルを表面反応させて、処理用金属
がゾル中のシリカ粒子の表面と組み合わされているコー
テイングを生成する。使用できる金属は、両性であり且
つ5〜12の間のpHにおいて不溶性珪酸塩を生成する
ものである。アルミニウム、錫、亜鉛および鉛が好まし
く、アルミニウムがこれらの中で最も好ましい。金属は
シリカアクアゾルにアルカリメタレート(alkali metala
te)、例えばナトリウムもしくはカリウムのアルミン酸
塩、錫酸塩、亜鉛酸塩(zincate)または亜・鉛酸塩(plum
bite)の形態で加えることができる。ゾルに加えられる
金属処理剤の量は注意深く調節すべきである。所望する
処理を行うのに十分な金属を使用すべきである。多すぎ
る量は使用してはならず、そうでないとゾルが金属化合
物を不純物として含有したりまたはそれがシステム中に
沈澱を生ずることさえある。金属がシリカ粒子の表面を
コーテイングしそして化学的に結合し始めると信じられ
ている。金属がアルミニウムである時には、それはシリ
カ格子中で珪素を置換し、そして粒子表面上の負電荷の
増加のために、ゾルはさらに安定性になる。他の金属を
用いるのと同様に粒子はさらに負になる。
がゾル中のシリカ粒子の表面と組み合わされているコー
テイングを生成する。使用できる金属は、両性であり且
つ5〜12の間のpHにおいて不溶性珪酸塩を生成する
ものである。アルミニウム、錫、亜鉛および鉛が好まし
く、アルミニウムがこれらの中で最も好ましい。金属は
シリカアクアゾルにアルカリメタレート(alkali metala
te)、例えばナトリウムもしくはカリウムのアルミン酸
塩、錫酸塩、亜鉛酸塩(zincate)または亜・鉛酸塩(plum
bite)の形態で加えることができる。ゾルに加えられる
金属処理剤の量は注意深く調節すべきである。所望する
処理を行うのに十分な金属を使用すべきである。多すぎ
る量は使用してはならず、そうでないとゾルが金属化合
物を不純物として含有したりまたはそれがシステム中に
沈澱を生ずることさえある。金属がシリカ粒子の表面を
コーテイングしそして化学的に結合し始めると信じられ
ている。金属がアルミニウムである時には、それはシリ
カ格子中で珪素を置換し、そして粒子表面上の負電荷の
増加のために、ゾルはさらに安定性になる。他の金属を
用いるのと同様に粒子はさらに負になる。
【0025】pHが局部的に変動して上記の範囲外にな
らない限り、シリカアクアゾルおよびメタレートの水溶
液を実際にはいずれの濃度およびいずれの条件下でも一
緒にすることができる。処理温度は一般的には周囲温度
である。塩の実質的な不存在下で金属をシリカゾルと一
緒にすることが好ましい。最終的生成物は製造後に、過
剰のイオンを除去するための脱イオン化もしくは透析に
よりまたは例えば塩酸の如き酸もしくは例えば水酸化ナ
トリウムの如きアルカリの添加によりpHを5〜12の
範囲に調節することができる。該製造の最終的生成物は
シリカゾルであり、その粒子は上記の組み合わせ金属の
分子層より少なくコーテイングされている。生成物のp
Hは約5〜12の範囲であってよいが、特に有利なゾル
は5〜7の範囲で安定化されるものである。
らない限り、シリカアクアゾルおよびメタレートの水溶
液を実際にはいずれの濃度およびいずれの条件下でも一
緒にすることができる。処理温度は一般的には周囲温度
である。塩の実質的な不存在下で金属をシリカゾルと一
緒にすることが好ましい。最終的生成物は製造後に、過
剰のイオンを除去するための脱イオン化もしくは透析に
よりまたは例えば塩酸の如き酸もしくは例えば水酸化ナ
トリウムの如きアルカリの添加によりpHを5〜12の
範囲に調節することができる。該製造の最終的生成物は
シリカゾルであり、その粒子は上記の組み合わせ金属の
分子層より少なくコーテイングされている。生成物のp
Hは約5〜12の範囲であってよいが、特に有利なゾル
は5〜7の範囲で安定化されるものである。
【0026】好適にはグラム原子M/グラム原子Siの
比はA/25000〜A/62500であり、ここでM
は金属でありそしてAはm2/gで表示されるシリカゾ
ルの粒子の表面積である。
比はA/25000〜A/62500であり、ここでM
は金属でありそしてAはm2/gで表示されるシリカゾ
ルの粒子の表面積である。
【0027】好適には改質シリカ粒子の数平均寸法は
0.005μm〜0.05μmの範囲である。好適には該
濃縮湿し溶液は該改質シリカを1g〜30gの間の、よ
り好適には2.5g/l〜20g/lの間の量で含んで
なる。
0.005μm〜0.05μmの範囲である。好適には該
濃縮湿し溶液は該改質シリカを1g〜30gの間の、よ
り好適には2.5g/l〜20g/lの間の量で含んで
なる。
【0028】本発明における使用に適する湿し溶液は、
水溶性有機溶媒を含んでなる水溶液である。そのような
水溶性有機溶媒の例には、アルコール類、多価アルコー
ル類、エーテル類、ポリグリコール類およびエステル類
が包含される。
水溶性有機溶媒を含んでなる水溶液である。そのような
水溶性有機溶媒の例には、アルコール類、多価アルコー
ル類、エーテル類、ポリグリコール類およびエステル類
が包含される。
【0029】アルコール類の例には、n−ブチルアルコ
ール、n−アミルアルコール、n−ヘキシルアルコー
ル、2−メチルペンタノール−1、セカンダリーヘキシ
ルアルコール、2−エチルブチルアルコール、セカンダ
リーヘプチルアルコールおよびヘプタノール−3,2−
エチルヘキシルアルコールが包含される。
ール、n−アミルアルコール、n−ヘキシルアルコー
ル、2−メチルペンタノール−1、セカンダリーヘキシ
ルアルコール、2−エチルブチルアルコール、セカンダ
リーヘプチルアルコールおよびヘプタノール−3,2−
エチルヘキシルアルコールが包含される。
【0030】多価アルコール類の例には、エチレングリ
コール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコー
ル、ジエチレングリコールおよびグリセロールが包含さ
れる。エーテル類の例には、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ヘキシル
エーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、
エチレングリコールモノ−2−エチルブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテルおよびジエチ
レングリコールモノ−n−ヘキシルエーテルが包含され
る。
コール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコー
ル、ジエチレングリコールおよびグリセロールが包含さ
れる。エーテル類の例には、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ヘキシル
エーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、
エチレングリコールモノ−2−エチルブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテルおよびジエチ
レングリコールモノ−n−ヘキシルエーテルが包含され
る。
【0031】エステル類の例には、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテルアセテートおよびジエチレングリ
コールモノブチルエーテルアセテートが包含される。
ルモノエチルエーテルアセテートおよびジエチレングリ
コールモノブチルエーテルアセテートが包含される。
【0032】ポリグリコール類の例には、400〜20
00の平均分子量を有するポリエチレングリコール類、
400〜2000の平均分子量を有するポリプロピレン
グリコール類、およびエチレングリコールとプロピレン
グリコールのブロック共重合体が包含される。
00の平均分子量を有するポリエチレングリコール類、
400〜2000の平均分子量を有するポリプロピレン
グリコール類、およびエチレングリコールとプロピレン
グリコールのブロック共重合体が包含される。
【0033】湿し溶液の動的表面張力は該有機溶媒を加
えることにより低下する。本発明に従う湿し溶液は好適
には、該溶液の表面が Cahn Co, U.S.A.により製作され
た NOW-INSTANT WILHELMY DYNAMIC SURFACE TENSION AC
CESSORY を用いて印刷版の表面上に形成されてから長く
とも1*10-1秒後に測定された時に15℃において2
5〜50ダイン/cmの動的表面張力範囲を有する。
えることにより低下する。本発明に従う湿し溶液は好適
には、該溶液の表面が Cahn Co, U.S.A.により製作され
た NOW-INSTANT WILHELMY DYNAMIC SURFACE TENSION AC
CESSORY を用いて印刷版の表面上に形成されてから長く
とも1*10-1秒後に測定された時に15℃において2
5〜50ダイン/cmの動的表面張力範囲を有する。
【0034】本発明で使用される湿し溶液は約0.05
〜30重量%の、好適には0.1〜25重量%の、より
好適には1〜20重量%のこれらの水溶性有機溶媒を含
有することができる。
〜30重量%の、好適には0.1〜25重量%の、より
好適には1〜20重量%のこれらの水溶性有機溶媒を含
有することができる。
【0035】本発明によれば、湿し溶液は3〜6の、よ
り好適には4〜6のpHを有する。従って、該濃縮湿し
溶液は燐酸塩、例えばNaH2PO4を緩衝液として含ん
でなる。NaH2PO4として表される燐酸塩の量は好適
には4〜30g/lの間、より好適には6〜25g/l
の間である。
り好適には4〜6のpHを有する。従って、該濃縮湿し
溶液は燐酸塩、例えばNaH2PO4を緩衝液として含ん
でなる。NaH2PO4として表される燐酸塩の量は好適
には4〜30g/lの間、より好適には6〜25g/l
の間である。
【0036】湿し溶液は好適には、その安定性をさらに
改良するために、クエン酸塩イオンを0.5ミリモル〜
25ミリモルの間、より好適には1ミリモル〜20ミリ
モルの間、最も好適には1.5ミリモル〜15ミリモル
の間の合計濃度で含んでなる。「クエン酸塩アニオンの
合計濃度」という語は、クエン酸およびその塩の合計量
をそれらのイオン電荷に無関係に表している。
改良するために、クエン酸塩イオンを0.5ミリモル〜
25ミリモルの間、より好適には1ミリモル〜20ミリ
モルの間、最も好適には1.5ミリモル〜15ミリモル
の間の合計濃度で含んでなる。「クエン酸塩アニオンの
合計濃度」という語は、クエン酸およびその塩の合計量
をそれらのイオン電荷に無関係に表している。
【0037】表面活性剤を湿し溶液に加えてインキ中の
乳化比を増加させることができる。発泡を考慮に入れる
時には、これらの表面活性剤の含有量は1重量%より高
くてはならず、好適には0.0001〜0.3重量%であ
る。
乳化比を増加させることができる。発泡を考慮に入れる
時には、これらの表面活性剤の含有量は1重量%より高
くてはならず、好適には0.0001〜0.3重量%であ
る。
【0038】本発明で使用される湿し溶液は濃稠化剤を
含んでなっていてもよい。本発明で使用できる濃稠化剤
の例には、水溶性セルロース誘導体、アルギネートおよ
び誘導体、ゴム、澱粉の水溶性改質物、並びに水溶性高
分子量ホモ重合体および共重合体が包含される。これら
の化合物は単独でまたは2種もしくはそれ以上のそれら
の混合物として使用することができる。
含んでなっていてもよい。本発明で使用できる濃稠化剤
の例には、水溶性セルロース誘導体、アルギネートおよ
び誘導体、ゴム、澱粉の水溶性改質物、並びに水溶性高
分子量ホモ重合体および共重合体が包含される。これら
の化合物は単独でまたは2種もしくはそれ以上のそれら
の混合物として使用することができる。
【0039】濃度は濃稠化剤のタイプに依存して変動す
るが、好適には湿し溶液組成物の量を基にして約0.0
0005〜1重量%である。
るが、好適には湿し溶液組成物の量を基にして約0.0
0005〜1重量%である。
【0040】一般的には、本発明で使用される湿し溶液
は防腐剤(もしくはそれらの組み合わせ)を含んでなっ
ているため、組成物は多種のカビ、細菌および酵母の抑
制のために有効である。
は防腐剤(もしくはそれらの組み合わせ)を含んでなっ
ているため、組成物は多種のカビ、細菌および酵母の抑
制のために有効である。
【0041】上記成分の他に、本発明の湿し溶液はキレ
ート化合物を好適には湿し溶液の量を基にして0.00
001〜0.3重量%の量でそして腐食抑制剤を好適に
は0.000001〜0.5重量%の量で含有することが
できる。
ート化合物を好適には湿し溶液の量を基にして0.00
001〜0.3重量%の量でそして腐食抑制剤を好適に
は0.000001〜0.5重量%の量で含有することが
できる。
【0042】上記の濃縮湿し溶液は版に適用される前に
十分な水道水または井戸水で希釈される。濃縮湿し溶液
は印刷機械上で1:100〜10:100の希釈度で、
好適には2:100〜6:100の希釈度で使用され
る。
十分な水道水または井戸水で希釈される。濃縮湿し溶液
は印刷機械上で1:100〜10:100の希釈度で、
好適には2:100〜6:100の希釈度で使用され
る。
【0043】湿し溶液は単独でまたは水溶性有機溶媒、
例えばイソプロパノールもしくはその代用品と組み合わ
せて使用することができる。
例えばイソプロパノールもしくはその代用品と組み合わ
せて使用することができる。
【0044】本発明の好適な態様によれば、平版印刷版
はDTR法により支持体上に記載の順序でハロゲン化銀
乳剤層および該乳剤層と水透過性関係にある物理的現像
核を含有する層を含んでなる像形成要素を用いて得られ
る。
はDTR法により支持体上に記載の順序でハロゲン化銀
乳剤層および該乳剤層と水透過性関係にある物理的現像
核を含有する層を含んでなる像形成要素を用いて得られ
る。
【0045】互いに水透過性接触する層は、互いに隣接
するかまたは互いに1つもしくはそれ以上の水透過性層
によってのみ分離されている層である。水透過性層の性
質は、それが水または水溶液中に含有されている化合
物、例えば現像主薬もしくは錯化された銀の拡散を実質
的に制限または抑制しないものである。
するかまたは互いに1つもしくはそれ以上の水透過性層
によってのみ分離されている層である。水透過性層の性
質は、それが水または水溶液中に含有されている化合
物、例えば現像主薬もしくは錯化された銀の拡散を実質
的に制限または抑制しないものである。
【0046】本発明に従う使用に適する支持体は不透明
であってもまたは透明であってもよく、例えば紙支持体
または樹脂支持体であることができる。紙支持体が使用
される時には、一面または両面がアルファ−オレフィン
重合体でコーテイングされているものが好ましい。有機
樹脂支持体、例えばポリ(エチレンテレフタレート)フィ
ルムまたはポリ−アルファ−オレフィンフィルムを使用
することもできる。そのような有機樹脂フィルムの厚さ
は好適には0.07〜0.35mmの間である。これらの
有機樹脂支持体は好適には、例えばシリカまたは二酸化
チタンの如き水不溶性粒子を含有していてもよい親水性
接着層でコーテイングされている。金属支持体、例えば
アルミニウムも本発明に従い使用することができる。
であってもまたは透明であってもよく、例えば紙支持体
または樹脂支持体であることができる。紙支持体が使用
される時には、一面または両面がアルファ−オレフィン
重合体でコーテイングされているものが好ましい。有機
樹脂支持体、例えばポリ(エチレンテレフタレート)フィ
ルムまたはポリ−アルファ−オレフィンフィルムを使用
することもできる。そのような有機樹脂フィルムの厚さ
は好適には0.07〜0.35mmの間である。これらの
有機樹脂支持体は好適には、例えばシリカまたは二酸化
チタンの如き水不溶性粒子を含有していてもよい親水性
接着層でコーテイングされている。金属支持体、例えば
アルミニウムも本発明に従い使用することができる。
【0047】物理的現像核を含有する受像層は好適には
親水性結合剤を含まないが、表面の親水性を改良するた
めに該層の合計重量の80重量%までの量の親水性コロ
イド、例えばポリビニルアルコールを含んでいてもよ
い。本発明に従う使用に好適な現像核は、重金属の硫化
物、例えばアンチモン、ビスマス、カドミウム、コバル
ト、鉛、ニッケル、パラジウム、白金、銀、および亜鉛
の硫化物である。本発明に関して特に適切な現像核は硫
化パラジウム核である。他の適切な現像核は塩類、例え
ばセレン化物、多セレン化物、多硫化物、メルカプタ
ン、およびハロゲン化錫(II)である。重金属、好適に
は銀、金、白金、パラジウム、および水銀はコロイド形
で使用できる。
親水性結合剤を含まないが、表面の親水性を改良するた
めに該層の合計重量の80重量%までの量の親水性コロ
イド、例えばポリビニルアルコールを含んでいてもよ
い。本発明に従う使用に好適な現像核は、重金属の硫化
物、例えばアンチモン、ビスマス、カドミウム、コバル
ト、鉛、ニッケル、パラジウム、白金、銀、および亜鉛
の硫化物である。本発明に関して特に適切な現像核は硫
化パラジウム核である。他の適切な現像核は塩類、例え
ばセレン化物、多セレン化物、多硫化物、メルカプタ
ン、およびハロゲン化錫(II)である。重金属、好適に
は銀、金、白金、パラジウム、および水銀はコロイド形
で使用できる。
【0048】本発明に従い使用される感光層は親水性コ
ロイド結合剤およびハロゲン化銀乳剤の少なくとも1種
が感光性である少なくとも1種のハロゲン化銀乳剤を含
んでなるいずれの層であってもよい。
ロイド結合剤およびハロゲン化銀乳剤の少なくとも1種
が感光性である少なくとも1種のハロゲン化銀乳剤を含
んでなるいずれの層であってもよい。
【0049】本発明に従い使用される1種もしくはそれ
以上の写真ハロゲン化銀乳剤は、例えば P. Glafkides
により "Chimie et Physique Photographique", Paul M
ontel, Paris (1967) に、G.F. Duffinにより "Photogr
aphic Emulsion Chemistry",The Focal Press), London
(1966) に、そしてV.L. Zelikmanにより "Making andC
oating Photographic Emulsion", The Focal Press, Lo
ndon (1966) に記載されているような種々の方法に従い
可溶性銀塩および可溶性ハロゲン化物から製造できる。
以上の写真ハロゲン化銀乳剤は、例えば P. Glafkides
により "Chimie et Physique Photographique", Paul M
ontel, Paris (1967) に、G.F. Duffinにより "Photogr
aphic Emulsion Chemistry",The Focal Press), London
(1966) に、そしてV.L. Zelikmanにより "Making andC
oating Photographic Emulsion", The Focal Press, Lo
ndon (1966) に記載されているような種々の方法に従い
可溶性銀塩および可溶性ハロゲン化物から製造できる。
【0050】本発明に関する使用のためのハロゲン化銀
乳剤は、臭化銀を0.1モル%〜40モル%の範囲で含
有していてもよくそして2モル%までのヨウ化銀を含有
していてもよいクロロ臭化銀乳剤である。好適には、臭
化銀の量は1モル%〜30モル%の間である。5モル%
より多い臭化銀を含んでなる乳剤は、実質的に全ての臭
化物が芯に集中しているという意味で、好適には当技術
の専門家に既知である芯/殻タイプに属する。この芯は
好適には合計沈澱ハロゲン化銀の10〜40%を含有し
ており、殻は好適には合計沈澱銀の60〜90%を構成
している。特に好適なこのタイプのハロゲン化銀乳剤は
US5,059,508に記載されている。
乳剤は、臭化銀を0.1モル%〜40モル%の範囲で含
有していてもよくそして2モル%までのヨウ化銀を含有
していてもよいクロロ臭化銀乳剤である。好適には、臭
化銀の量は1モル%〜30モル%の間である。5モル%
より多い臭化銀を含んでなる乳剤は、実質的に全ての臭
化物が芯に集中しているという意味で、好適には当技術
の専門家に既知である芯/殻タイプに属する。この芯は
好適には合計沈澱ハロゲン化銀の10〜40%を含有し
ており、殻は好適には合計沈澱銀の60〜90%を構成
している。特に好適なこのタイプのハロゲン化銀乳剤は
US5,059,508に記載されている。
【0051】ハロゲン化銀粒子の平均寸法は0.10〜
0.70μmの、好適には0.25〜0.45μmの範囲
であることができる。
0.70μmの、好適には0.25〜0.45μmの範囲
であることができる。
【0052】好適には沈澱段階中にイリジウムおよび/
もしくはロジウム含有化合物または両者の混合物が加え
られる。これらの加えられる化合物の濃度範囲は1モル
のAgNO3当たり10-8〜10-3モルの、好適には1
モルのAgNO3当たり10-7〜10-6モルの間の範囲
である。
もしくはロジウム含有化合物または両者の混合物が加え
られる。これらの加えられる化合物の濃度範囲は1モル
のAgNO3当たり10-8〜10-3モルの、好適には1
モルのAgNO3当たり10-7〜10-6モルの間の範囲
である。
【0053】乳剤は、例えば化学熟成段階中に硫黄−含
有化合物、例えばイソチオシアン酸アリル、アリルチオ
ウレア、およびチオ硫酸ナトリウムを加えることによ
り、化学増感させることができる。また、還元剤、例え
ばBE−A−493,464および568,687に記載
されている錫化合物並びにポリアミン類、例えばジエチ
レントリアミンもしくはアミノエタン−スルホン酸の誘
導体を化学増感剤として使用することができる。他の適
する化学増感剤は貴金属および貴金属化合物、例えば
金、白金、パラジウム、イリジウム、ルテニウムおよび
ロジウムである。この化学増感方法は R.KOSLOWSKY、Z.
Wiss. Photogr. Photophys. Photochem.,46, 65-72(19
51) の論文中に記載されている。
有化合物、例えばイソチオシアン酸アリル、アリルチオ
ウレア、およびチオ硫酸ナトリウムを加えることによ
り、化学増感させることができる。また、還元剤、例え
ばBE−A−493,464および568,687に記載
されている錫化合物並びにポリアミン類、例えばジエチ
レントリアミンもしくはアミノエタン−スルホン酸の誘
導体を化学増感剤として使用することができる。他の適
する化学増感剤は貴金属および貴金属化合物、例えば
金、白金、パラジウム、イリジウム、ルテニウムおよび
ロジウムである。この化学増感方法は R.KOSLOWSKY、Z.
Wiss. Photogr. Photophys. Photochem.,46, 65-72(19
51) の論文中に記載されている。
【0054】それらの高い感光性に関して好ましいネガ
作用性ハロゲン化銀乳剤の他に、ポジ銀像を1つもしく
はそれ以上の乳剤層中にそしてネガ像を受像層上に形成
する直接ポジハロゲン化銀乳剤を使用することもでき
る。
作用性ハロゲン化銀乳剤の他に、ポジ銀像を1つもしく
はそれ以上の乳剤層中にそしてネガ像を受像層上に形成
する直接ポジハロゲン化銀乳剤を使用することもでき
る。
【0055】本発明に従う使用に適する直接ハロゲン化
銀乳剤は、予めかぶり処理されているかまたは主として
内部潜像を形成するハロゲン化銀乳剤である。
銀乳剤は、予めかぶり処理されているかまたは主として
内部潜像を形成するハロゲン化銀乳剤である。
【0056】DTR要素のハロゲン化銀乳剤はDTR要
素のために設計されている露光源の分光放射に応じて分
光増感させることができる。
素のために設計されている露光源の分光放射に応じて分
光増感させることができる。
【0057】可視分光領域用に適する増感色素には、例
えば F.M.Hamerによる"The CyanineDyes and Related C
ompounds", 1964, John Wiley & Sons に記載されてい
るメチン色素が包含される。この目的のために使用でき
る色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シ
アニン色素、複合メロシアニン色素、同極性シアニン色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソ
ノール色素が包含される。特に価値ある色素は、シアニ
ン色素、メロシアニン色素、複合メロシアニン色素に属
するものである。
えば F.M.Hamerによる"The CyanineDyes and Related C
ompounds", 1964, John Wiley & Sons に記載されてい
るメチン色素が包含される。この目的のために使用でき
る色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シ
アニン色素、複合メロシアニン色素、同極性シアニン色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソ
ノール色素が包含される。特に価値ある色素は、シアニ
ン色素、メロシアニン色素、複合メロシアニン色素に属
するものである。
【0058】一般的な光源、例えばタングステン光の場
合には、緑色増感色素が必要である。アルゴンイオンレ
ーザーによる露光の場合には、青色増感色素が加えられ
る。赤色発光源、例えばLEDまたはHeNeレーザー
による露光の場合には、赤色増感色素が使用される。半
導体レーザーによる露光の場合には、近赤外線用に適す
る特殊な分光増感色素が必要である。適当な赤外線増感
色素は例えばUS−P2,095,854、2,095,8
56、2,955,939、3,482,978、3,55
2,974、3,573,921、3,582,344、3,
623,881および3,695,888に開示されてい
る。
合には、緑色増感色素が必要である。アルゴンイオンレ
ーザーによる露光の場合には、青色増感色素が加えられ
る。赤色発光源、例えばLEDまたはHeNeレーザー
による露光の場合には、赤色増感色素が使用される。半
導体レーザーによる露光の場合には、近赤外線用に適す
る特殊な分光増感色素が必要である。適当な赤外線増感
色素は例えばUS−P2,095,854、2,095,8
56、2,955,939、3,482,978、3,55
2,974、3,573,921、3,582,344、3,
623,881および3,695,888に開示されてい
る。
【0059】本発明に関して好適な青色増感色素、緑色
増感色素、赤色増感色素および赤外増感色素はEP−A
−554,585に記載されている。
増感色素、赤色増感色素および赤外増感色素はEP−A
−554,585に記載されている。
【0060】赤色または近赤外線領域における感度を高
めるためには、いわゆる強色増感剤を赤色または近赤外
増感色素と組み合わせて使用できる。適切な強色増感剤
はResearch Disclosure, Vol 289, May 1988, item 289
52 に記載されている。分光増感剤を写真乳剤に対して
水溶液、有機溶媒中溶液または分散液の形態で加えるこ
とができる。
めるためには、いわゆる強色増感剤を赤色または近赤外
増感色素と組み合わせて使用できる。適切な強色増感剤
はResearch Disclosure, Vol 289, May 1988, item 289
52 に記載されている。分光増感剤を写真乳剤に対して
水溶液、有機溶媒中溶液または分散液の形態で加えるこ
とができる。
【0061】ハロゲン化銀乳剤は一般的乳化安定剤を含
有できる。適する乳化安定剤は、アザインデン類、好適
にはテトラ−またはペンタ−アザインデン類、特にヒド
ロキシまたはアミノ基で置換されたものである。この種
類の化合物は BIRR により Z. Wiss. Photogr. Photoph
ys. Photochem., 47, 2-27(1952) に記載されている。
他の適する安定剤は例えば複素環式メルカプト化合物で
ある。
有できる。適する乳化安定剤は、アザインデン類、好適
にはテトラ−またはペンタ−アザインデン類、特にヒド
ロキシまたはアミノ基で置換されたものである。この種
類の化合物は BIRR により Z. Wiss. Photogr. Photoph
ys. Photochem., 47, 2-27(1952) に記載されている。
他の適する安定剤は例えば複素環式メルカプト化合物で
ある。
【0062】ハロゲン化銀乳剤はpH調節成分を含有す
ることができる。好ましくは、コーテイングされた層の
安定性特性を改良するために乳剤層はゼラチンの等電点
以下のpH値においてコーテイングされる。例えばかぶ
り防止剤、現像促進剤、湿潤剤、およびゼラチン用の硬
膜剤の如き他の成分が存在していてもよい。ハロゲン化
銀乳剤層は、拡散光を吸収し且つその結果として像の鮮
鋭度を促進させる光遮蔽色素を含んでなっていてもよ
い。適する光吸収色素は例えばUS−P4,092,16
8、US−P4,311,787およびDE−P2,45
3,217に記載されている。
ることができる。好ましくは、コーテイングされた層の
安定性特性を改良するために乳剤層はゼラチンの等電点
以下のpH値においてコーテイングされる。例えばかぶ
り防止剤、現像促進剤、湿潤剤、およびゼラチン用の硬
膜剤の如き他の成分が存在していてもよい。ハロゲン化
銀乳剤層は、拡散光を吸収し且つその結果として像の鮮
鋭度を促進させる光遮蔽色素を含んでなっていてもよ
い。適する光吸収色素は例えばUS−P4,092,16
8、US−P4,311,787およびDE−P2,45
3,217に記載されている。
【0063】本発明に従う使用に適するハロゲン化銀乳
剤の組成、製造およびコーテイングに関するさらに詳細
な事項は例えば Product Licensing Index, Vol. 92, D
ecember 1971, publicaton 9232, p.197-109 に見られ
る。
剤の組成、製造およびコーテイングに関するさらに詳細
な事項は例えば Product Licensing Index, Vol. 92, D
ecember 1971, publicaton 9232, p.197-109 に見られ
る。
【0064】上記の乳剤層および受像層の他に、これら
の層と水透過性関係にある他の親水性コロイド層が存在
していてもよい。例えば、支持体と感光性ハロゲン化銀
乳剤層との間にベース層を含むことが特に有利である。
好適な態様では、該ベース層はハレーション防止層とし
て作用する。他方では、感度を高めるために、光反射性
顔料、例えば二酸化チタンが存在していてもよい。さら
に、この層は硬膜剤、粗面化剤、例えばシリカ粒子、お
よび湿潤剤を含有することもできる。これらの粗面化剤
および/または光反射性顔料の少なくとも一部はハロゲ
ン化銀乳剤層中に存在していてもよいが、大部分は好適
には該ベース層に存在する。他の変法として、光反射性
顔料はハレーション防止層と感光性ハロゲン化銀乳剤層
との間に供される別個の層の中に存在していてもよい。
の層と水透過性関係にある他の親水性コロイド層が存在
していてもよい。例えば、支持体と感光性ハロゲン化銀
乳剤層との間にベース層を含むことが特に有利である。
好適な態様では、該ベース層はハレーション防止層とし
て作用する。他方では、感度を高めるために、光反射性
顔料、例えば二酸化チタンが存在していてもよい。さら
に、この層は硬膜剤、粗面化剤、例えばシリカ粒子、お
よび湿潤剤を含有することもできる。これらの粗面化剤
および/または光反射性顔料の少なくとも一部はハロゲ
ン化銀乳剤層中に存在していてもよいが、大部分は好適
には該ベース層に存在する。他の変法として、光反射性
顔料はハレーション防止層と感光性ハロゲン化銀乳剤層
との間に供される別個の層の中に存在していてもよい。
【0065】この写真材料に関する好適な態様では、裏
引き層が支持体の非感光側に供される。カール防止層と
して作用することができるこの層は粗面化剤、例えばシ
リカ粒子、潤滑剤、帯電防止剤、光吸収性色素、不透明
化剤、例えば酸化チタン、並びに硬膜剤および湿潤剤を
含む一般的成分を含有することができる。裏引き層は1
つの単独層または二重層パックからなっていることがで
きる。
引き層が支持体の非感光側に供される。カール防止層と
して作用することができるこの層は粗面化剤、例えばシ
リカ粒子、潤滑剤、帯電防止剤、光吸収性色素、不透明
化剤、例えば酸化チタン、並びに硬膜剤および湿潤剤を
含む一般的成分を含有することができる。裏引き層は1
つの単独層または二重層パックからなっていることがで
きる。
【0066】親水性層は一般的にはゼラチンを親水性コ
ロイド結合剤として含有する。種々の粘度を有する種々
のゼラチンの混合物を使用して層のレオロジー性質を調
節することができる。感光層のように、他の親水性層も
好適にはゼラチンの等電点以下のpH値でコーテイング
される。しかし、ゼラチンの代わりにまたはそれと一緒
に、1種もしくはそれ以上の他の天然および/または合
成性の親水性コロイド、例えばアルブミン、カゼイン、
ゼイン、ポリビニルアルコール、アルギン酸またはそれ
らの塩類、セルロース誘導体、例えばカルボキシメチル
セルロース、改質ゼラチン、例えばフタロイルゼラチン
などを使用することもできる。
ロイド結合剤として含有する。種々の粘度を有する種々
のゼラチンの混合物を使用して層のレオロジー性質を調
節することができる。感光層のように、他の親水性層も
好適にはゼラチンの等電点以下のpH値でコーテイング
される。しかし、ゼラチンの代わりにまたはそれと一緒
に、1種もしくはそれ以上の他の天然および/または合
成性の親水性コロイド、例えばアルブミン、カゼイン、
ゼイン、ポリビニルアルコール、アルギン酸またはそれ
らの塩類、セルロース誘導体、例えばカルボキシメチル
セルロース、改質ゼラチン、例えばフタロイルゼラチン
などを使用することもできる。
【0067】特に使用される結合剤がゼラチンである時
には、写真要素の親水性層は適当な硬膜剤、例えばビニ
ルスルホンタイプのもの、例えばメチレンビス(スルホ
ニルエチレン)、アルデヒド類、例えばホルムアルデヒ
ド、グリオキサル、およびグルタルアルデヒド、N−メ
チロール化合物、例えばジメチロールウレアおよびメチ
ロールジメチルヒダントイン、活性ハロゲン化合物、例
えば2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジ
ン、並びにムコハロゲン酸、例えばムコ塩素酸およびム
コフェノキシ塩素酸、を用いて硬膜化することができ
る。これらの硬膜剤は単独でまたは組み合わせて使用す
ることができる。結合剤は例えばUS4,063,952
に記載されているタイプのカルバモイルピリジニウム塩
の如き急速反応性硬膜剤を用いて硬膜化することもでき
る。
には、写真要素の親水性層は適当な硬膜剤、例えばビニ
ルスルホンタイプのもの、例えばメチレンビス(スルホ
ニルエチレン)、アルデヒド類、例えばホルムアルデヒ
ド、グリオキサル、およびグルタルアルデヒド、N−メ
チロール化合物、例えばジメチロールウレアおよびメチ
ロールジメチルヒダントイン、活性ハロゲン化合物、例
えば2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジ
ン、並びにムコハロゲン酸、例えばムコ塩素酸およびム
コフェノキシ塩素酸、を用いて硬膜化することができ
る。これらの硬膜剤は単独でまたは組み合わせて使用す
ることができる。結合剤は例えばUS4,063,952
に記載されているタイプのカルバモイルピリジニウム塩
の如き急速反応性硬膜剤を用いて硬膜化することもでき
る。
【0068】好適に使用される硬膜剤はアルデヒドタイ
プのものである。硬膜剤は広い濃度範囲で使用できる
が、好適には親水性コロイドの4%〜7%の量で使用さ
れる。種々の量の硬膜剤を像形成要素の種々の層の中で
使用することもでき、または1つの層の硬膜剤を他の層
からの硬膜剤の拡散により調節することもできる。
プのものである。硬膜剤は広い濃度範囲で使用できる
が、好適には親水性コロイドの4%〜7%の量で使用さ
れる。種々の量の硬膜剤を像形成要素の種々の層の中で
使用することもでき、または1つの層の硬膜剤を他の層
からの硬膜剤の拡散により調節することもできる。
【0069】本発明に従い使用される像形成要素はさら
に種々の表面活性剤を写真乳剤層の中にまたは少なくと
も1つの他の親水性コロイド層の中に含んでなっていて
もよい。適当な表面活性剤には、非イオン性の剤、酸基
を含んでなるアニオン性の剤、両性の剤およびカチオン
性の剤が包含される。好適には過弗素化されたアルキル
基を含有する化合物が使用される。
に種々の表面活性剤を写真乳剤層の中にまたは少なくと
も1つの他の親水性コロイド層の中に含んでなっていて
もよい。適当な表面活性剤には、非イオン性の剤、酸基
を含んでなるアニオン性の剤、両性の剤およびカチオン
性の剤が包含される。好適には過弗素化されたアルキル
基を含有する化合物が使用される。
【0070】本発明における使用に適するこの写真材料
はさらに種々の他の添加剤、例えば写真要素の寸法安定
性を改良する化合物、紫外線吸収剤、スペース剤(spaci
ng agents)および可塑剤を含んでなっていてもよい。
はさらに種々の他の添加剤、例えば写真要素の寸法安定
性を改良する化合物、紫外線吸収剤、スペース剤(spaci
ng agents)および可塑剤を含んでなっていてもよい。
【0071】写真要素の寸法安定性を改良するための適
当な添加剤は、例えば、水溶性または難溶性の合成重合
体、例えばアルキル(メタ)アクリレート類、アルコキシ
(メタ)アクリレート類、グリシジル(メタ)アクリレート
類、(メタ)アクリルアミド類、ビニルエステル類、アク
リロニトリル類、オレフィン類、およびスチレン類の重
合体、または上記のものとアクリル酸類、メタクリル酸
類、アルファ−ベータ−不飽和ジカルボン酸類、ヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレート類、スルホアルキル
(メタ)アクリレート類、およびスチレンスルホン酸類と
の共重合体、の分散液である。
当な添加剤は、例えば、水溶性または難溶性の合成重合
体、例えばアルキル(メタ)アクリレート類、アルコキシ
(メタ)アクリレート類、グリシジル(メタ)アクリレート
類、(メタ)アクリルアミド類、ビニルエステル類、アク
リロニトリル類、オレフィン類、およびスチレン類の重
合体、または上記のものとアクリル酸類、メタクリル酸
類、アルファ−ベータ−不飽和ジカルボン酸類、ヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレート類、スルホアルキル
(メタ)アクリレート類、およびスチレンスルホン酸類と
の共重合体、の分散液である。
【0072】本発明に従う像形成要素は市販されている
カメラの広い選択により像形成することができる。水
平、垂直および暗室タイプのカメラ並びに接触露光装置
が特定種類のリプログラフィ作業に適合させるために利
用できる。像形成要素は本発明に従い例えばレーザー記
録機および陰極線管を用いて露光することもできる。
カメラの広い選択により像形成することができる。水
平、垂直および暗室タイプのカメラ並びに接触露光装置
が特定種類のリプログラフィ作業に適合させるために利
用できる。像形成要素は本発明に従い例えばレーザー記
録機および陰極線管を用いて露光することもできる。
【0073】引き続き、該写真材料をアルカリ性水溶液
を用いて1種もしくはそれ以上の現像主薬および1種も
しくはそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下で現像す
る。
を用いて1種もしくはそれ以上の現像主薬および1種も
しくはそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下で現像す
る。
【0074】本発明の方法に従い像形成要素を現像する
ために使用されるアルカリ性処理液は好適にはハロゲン
化銀溶媒を含有する。好適には、ハロゲン化銀溶媒は
0.01重量%〜10重量%の間の、そしてより好適に
は0.05重量%〜8重量%の間の量で使用される。本
発明に関する使用に適するハロゲン化銀溶媒は例えば2
−メルカプト安息香酸、環式イミド類、オキサゾリドン
類およびチオサルフェート類である。本発明に関して好
適に使用されるハロゲン化銀溶媒はチオシアネート類お
よびアルカノールアミン類である。
ために使用されるアルカリ性処理液は好適にはハロゲン
化銀溶媒を含有する。好適には、ハロゲン化銀溶媒は
0.01重量%〜10重量%の間の、そしてより好適に
は0.05重量%〜8重量%の間の量で使用される。本
発明に関する使用に適するハロゲン化銀溶媒は例えば2
−メルカプト安息香酸、環式イミド類、オキサゾリドン
類およびチオサルフェート類である。本発明に関して好
適に使用されるハロゲン化銀溶媒はチオシアネート類お
よびアルカノールアミン類である。
【0075】本発明に従う使用に適するアルカノールア
ミン類は第3級、第2級または第1級タイプであってよ
い。本発明に関して使用できるアルカノールアミン類の
例は、下記式:
ミン類は第3級、第2級または第1級タイプであってよ
い。本発明に関して使用できるアルカノールアミン類の
例は、下記式:
【0076】
【化1】
【0077】[式中、XおよびX′は独立して水素、ヒ
ドロキシル基またはアミノ基を表し、lおよびmは0ま
たは1もしくはそれ以上の整数を表し、そしてnは1も
しくはそれ以上の整数を表す]に相当する。好適に使用
されるアルカノールアミン類は例えばN−(2−アミノ
エチル)エタノールアミン、ジエタノールアミン、N−
メチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−
エチルジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミ
ン、エタノールアミン、4−アミノブタノール、N,N
−ジメチルエタノールアミン、3−アミノプロパノー
ル、N,N−エチル−2,2′−イミノジエタノールなど
またはそれらの混合物である。
ドロキシル基またはアミノ基を表し、lおよびmは0ま
たは1もしくはそれ以上の整数を表し、そしてnは1も
しくはそれ以上の整数を表す]に相当する。好適に使用
されるアルカノールアミン類は例えばN−(2−アミノ
エチル)エタノールアミン、ジエタノールアミン、N−
メチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−
エチルジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミ
ン、エタノールアミン、4−アミノブタノール、N,N
−ジメチルエタノールアミン、3−アミノプロパノー
ル、N,N−エチル−2,2′−イミノジエタノールなど
またはそれらの混合物である。
【0078】本発明によれば、アルカノールアミン類は
好適にはアルカリ性処理液中に存在する。しかしなが
ら、アルカノールアミンの一部または全部が像形成要素
の1つもしくはそれ以上の層の中に存在することもでき
る。
好適にはアルカリ性処理液中に存在する。しかしなが
ら、アルカノールアミンの一部または全部が像形成要素
の1つもしくはそれ以上の層の中に存在することもでき
る。
【0079】ハロゲン化銀溶媒の他の適当なタイプはチ
オエーテル化合物である。好適に使用されるチオエーテ
ル類は下記の一般式: Z−(R1−S)t−R2−S−R3−Y [式中、ZおよびYはそれぞれ独立して水素、アルキル
基、アミノ基、アンモニウム基、ヒドロキシル、スルホ
基、カルボキシル、アミノカルボニルまたはアミノスル
ホニルを表し、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して
アルキレンを表し、それは置換されていてもよく且つ場
合により酸素架橋を含有していてもよく、そしてtは0
〜10の整数を表す]に相当する。上記式に相当するチ
オエーテル化合物の例は、例えばUS−P−4,960,
683およびEP−A547,662に開示されてお
り、それらは従って引用をもって本明細書の内容とな
る。
オエーテル化合物である。好適に使用されるチオエーテ
ル類は下記の一般式: Z−(R1−S)t−R2−S−R3−Y [式中、ZおよびYはそれぞれ独立して水素、アルキル
基、アミノ基、アンモニウム基、ヒドロキシル、スルホ
基、カルボキシル、アミノカルボニルまたはアミノスル
ホニルを表し、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して
アルキレンを表し、それは置換されていてもよく且つ場
合により酸素架橋を含有していてもよく、そしてtは0
〜10の整数を表す]に相当する。上記式に相当するチ
オエーテル化合物の例は、例えばUS−P−4,960,
683およびEP−A547,662に開示されてお
り、それらは従って引用をもって本明細書の内容とな
る。
【0080】さらに他の適当なハロゲン化銀溶媒はメソ
−イオン化合物である。本発明に関する使用に好適なメ
ソ−イオン化合物はトリアゾリウムチオレートでありそ
してより好適には1,2,4−トリアゾリウム−3−チオ
レートである。
−イオン化合物である。本発明に関する使用に好適なメ
ソ−イオン化合物はトリアゾリウムチオレートでありそ
してより好適には1,2,4−トリアゾリウム−3−チオ
レートである。
【0081】本発明の好適態様によれば、メソ−イオン
化合物の少なくとも一部そして最も好適には全部が像通
りに露光された像形成要素の現像のために使用されるア
ルカリ性処理液の中に存在する。好適には、アルカリ性
処理液中のメソ−イオン化合物の量は0.1ミリモル/
l〜25ミリモル/lの間そしてより好適には0.5ミ
リモル/l〜15ミリモル/lの間そして最も好適には
1ミリモル/l〜8ミリモル/lの間である。
化合物の少なくとも一部そして最も好適には全部が像通
りに露光された像形成要素の現像のために使用されるア
ルカリ性処理液の中に存在する。好適には、アルカリ性
処理液中のメソ−イオン化合物の量は0.1ミリモル/
l〜25ミリモル/lの間そしてより好適には0.5ミ
リモル/l〜15ミリモル/lの間そして最も好適には
1ミリモル/l〜8ミリモル/lの間である。
【0082】しかしながら、メソ−イオン化合物を像形
成要素の支持体上に含まれる1つもしくはそれ以上の層
の中に加えることもできる。メソ−イオン化合物は好適
には像形成要素中に0.1〜10ミリモル/m2の間の、
より好適には0.1〜0.5ミリモル/m2の間のそして
最も好適には0.5〜1.5ミリモル/m2の間の合計量
で含有される。さらに詳細な事項はEP−A−0,55
4,585に開示されている。
成要素の支持体上に含まれる1つもしくはそれ以上の層
の中に加えることもできる。メソ−イオン化合物は好適
には像形成要素中に0.1〜10ミリモル/m2の間の、
より好適には0.1〜0.5ミリモル/m2の間のそして
最も好適には0.5〜1.5ミリモル/m2の間の合計量
で含有される。さらに詳細な事項はEP−A−0,55
4,585に開示されている。
【0083】本発明に従い使用されるアルカリ性処理液
は好適には9〜14の間そしてより好適には10〜13
の間のpHを有する。そのようなpHは有機もしくは無
機アルカリ性物質またはそれらの組み合わせにより設定
できる。適当な無機アルカリ性物質は例えば、水酸化、
炭酸、燐酸カリウムまたはナトリウムなどである。適当
な有機アルカリ性物質は例えばアルカノールアミン類で
ある。後者の場合には、アルカノールアミンがそのpH
を供するかまたは維持するのを助けそしてハロゲン化銀
錯体生成剤として作用する。
は好適には9〜14の間そしてより好適には10〜13
の間のpHを有する。そのようなpHは有機もしくは無
機アルカリ性物質またはそれらの組み合わせにより設定
できる。適当な無機アルカリ性物質は例えば、水酸化、
炭酸、燐酸カリウムまたはナトリウムなどである。適当
な有機アルカリ性物質は例えばアルカノールアミン類で
ある。後者の場合には、アルカノールアミンがそのpH
を供するかまたは維持するのを助けそしてハロゲン化銀
錯体生成剤として作用する。
【0084】アルカリ性処理液は本発明に従い使用され
る1種またはそれ以上の現像主薬を含有することができ
る。この場合には、アルカリ性処理液は現像主薬と称さ
れる。他方では、1種またはそれ以上の現像主薬の一部
または全部を像形成要素の1つもしくはそれ以上の層の
中に存在させることもできる。現像主薬の全部が像形成
要素の中に含まれている時には、アルカリ性処理液は活
性化剤または活性化液と称される。
る1種またはそれ以上の現像主薬を含有することができ
る。この場合には、アルカリ性処理液は現像主薬と称さ
れる。他方では、1種またはそれ以上の現像主薬の一部
または全部を像形成要素の1つもしくはそれ以上の層の
中に存在させることもできる。現像主薬の全部が像形成
要素の中に含まれている時には、アルカリ性処理液は活
性化剤または活性化液と称される。
【0085】本発明に従う使用のためのハロゲン化銀現
像主薬は好適にはp−ジヒドロキシベンゼンタイプのも
の、例えばヒドロキノン、メチルヒドロキノンまたはク
ロロヒドロキノンであり、それらは好適には副現像薬と
組み合わされており、該副現像薬は1−フェニル−3−
ピラゾリジノンタイプ現像薬および/またはp−モノメ
チルアミノフェノールである。特に有用な副現像薬は1
−フェニル−3−ピラゾリドン類である。さらに好適に
は、特にそれらが写真材料中に加えられる時には、例え
ばヒドロキシ、アミノ、カルボン酸基、スルホン酸基な
どの如き親水性置換基により水溶性が高められている1
−フェニル−3−ピラゾリドン類である。1つもしくは
それ以上の親水性基で置換された1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン類の例は、例えば1−フェニル−4,4−ジ
メチル−2−ヒドロキシ−3−ピラゾリドン、1−(4
−カルボキシフェニル)−4,4−ジメチル−3−ピラゾ
リドンなどである。しかしながら、他の現像剤を使用す
ることもできる。
像主薬は好適にはp−ジヒドロキシベンゼンタイプのも
の、例えばヒドロキノン、メチルヒドロキノンまたはク
ロロヒドロキノンであり、それらは好適には副現像薬と
組み合わされており、該副現像薬は1−フェニル−3−
ピラゾリジノンタイプ現像薬および/またはp−モノメ
チルアミノフェノールである。特に有用な副現像薬は1
−フェニル−3−ピラゾリドン類である。さらに好適に
は、特にそれらが写真材料中に加えられる時には、例え
ばヒドロキシ、アミノ、カルボン酸基、スルホン酸基な
どの如き親水性置換基により水溶性が高められている1
−フェニル−3−ピラゾリドン類である。1つもしくは
それ以上の親水性基で置換された1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン類の例は、例えば1−フェニル−4,4−ジ
メチル−2−ヒドロキシ−3−ピラゾリドン、1−(4
−カルボキシフェニル)−4,4−ジメチル−3−ピラゾ
リドンなどである。しかしながら、他の現像剤を使用す
ることもできる。
【0086】少なくとも、副現像剤は写真材料中に、好
適には写真材料のハロゲン化銀乳剤層中に、150mg
/gのAgNO3として表わされるハロゲン化銀量で、
より好適には100mg/gのAgNO3として表わさ
れるハロゲン化銀量で、好適には加えられる。
適には写真材料のハロゲン化銀乳剤層中に、150mg
/gのAgNO3として表わされるハロゲン化銀量で、
より好適には100mg/gのAgNO3として表わさ
れるハロゲン化銀量で、好適には加えられる。
【0087】本発明によれば、上記の像形成要素を現像
するために使用されるアルカリ性処理液は好適には受像
層中で得られる銀像の疎水性を改良するための疎水化剤
も含有する。本発明に関して使用される疎水化剤は、銀
または銀イオンと反応することができ且つ疎水性であ
る、すなわち水中に不溶性であるかまたは水中に微溶性
である、化合物である。一般的にはこれらの化合物はメ
ルカプト基またはチオレート基および1つもしくはそれ
以上の疎水性置換基、例えば炭素数が少なくとも3のア
ルキル基、を含有する。好適な疎水化剤は、DE−A
1,228,927およびUS−P4,563,410に記
載されているメルカプト−1,3,4−チアジアゾール
類、2−メルカプト−1,3,4−オキサジアゾール類、
3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール類並びに長鎖
(炭素数が少なくとも5)アルキル置換されたメルカプ
トテトラゾール類である。疎水化剤は単独でまたは互い
に組み合わせて使用することができる。特に好適な化合
物は下記の式の1つに相当する:
するために使用されるアルカリ性処理液は好適には受像
層中で得られる銀像の疎水性を改良するための疎水化剤
も含有する。本発明に関して使用される疎水化剤は、銀
または銀イオンと反応することができ且つ疎水性であ
る、すなわち水中に不溶性であるかまたは水中に微溶性
である、化合物である。一般的にはこれらの化合物はメ
ルカプト基またはチオレート基および1つもしくはそれ
以上の疎水性置換基、例えば炭素数が少なくとも3のア
ルキル基、を含有する。好適な疎水化剤は、DE−A
1,228,927およびUS−P4,563,410に記
載されているメルカプト−1,3,4−チアジアゾール
類、2−メルカプト−1,3,4−オキサジアゾール類、
3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール類並びに長鎖
(炭素数が少なくとも5)アルキル置換されたメルカプ
トテトラゾール類である。疎水化剤は単独でまたは互い
に組み合わせて使用することができる。特に好適な化合
物は下記の式の1つに相当する:
【0088】
【化2】
【0089】[式中、R5は水素またはアシル基を表
し、R4はアルキル、アリールまたはアラルキルを表
す]。最も好適に使用される化合物は、R4が炭素数3
〜16のアルキルを表す上記式の1つに従う化合物であ
る。
し、R4はアルキル、アリールまたはアラルキルを表
す]。最も好適に使用される化合物は、R4が炭素数3
〜16のアルキルを表す上記式の1つに従う化合物であ
る。
【0090】本発明によれば、疎水化剤はアルカリ性処
理液中に少なくとも0.1g/l、より好適には少なく
とも0.2g/lそして最も好適には少なくとも0.3g
/lの量で含有される。疎水化剤の最大量は疎水化剤の
タイプ、ハロゲン化銀溶媒のタイプおよび量などにより
決められるであろう。典型的には疎水化剤の濃度は好ま
しくは1.5g/l以下でありそしてより好適には1g
/l以下である。
理液中に少なくとも0.1g/l、より好適には少なく
とも0.2g/lそして最も好適には少なくとも0.3g
/lの量で含有される。疎水化剤の最大量は疎水化剤の
タイプ、ハロゲン化銀溶媒のタイプおよび量などにより
決められるであろう。典型的には疎水化剤の濃度は好ま
しくは1.5g/l以下でありそしてより好適には1g
/l以下である。
【0091】アルカリ性処理液は好適には、酸化防止活
性を有する防腐剤、例えば亜硫酸ナトリウムまたはカリ
ウムにより供される亜硫酸塩イオンも含有する。例え
ば、アルカリ性水溶液は亜硫酸ナトリウムを0.15〜
1.0モル/lの範囲の量で含んでなる。さらに、濃稠
化剤、例えばヒドロキシエチルセルロースおよびカルボ
キシメチルセルロース、かぶり抑制剤、例えば臭化カリ
ウム、ヨウ化カリウム、並びに印刷耐性を改良すること
が知られているベンゾトリアゾール、カルシウム−捕獲
化合物、スラジ防止剤、および潜在性硬膜剤を含む硬膜
剤を存在させることもできる。本発明によれば、延展剤
または表面活性剤をアルカリ性処理液中で使用して写真
材料の表面上へのアルカリ性処理液の均等な延展を確実
にすることも好ましい。そのような表面活性剤はアルカ
リ性処理液のpHにおいて安定性でなければならずそし
て写真材料の表面の急速な全体的湿潤化を確実にするも
のでなければならない。そのような目的のために適する
表面活性剤は例えばC7F15COONH4の如き蛍石を含
有する表面活性剤である。グリセリンをアルカリ性処理
液に加えて該アルカリ性処理液の溶解された成分の結晶
化を防止することも有利である。
性を有する防腐剤、例えば亜硫酸ナトリウムまたはカリ
ウムにより供される亜硫酸塩イオンも含有する。例え
ば、アルカリ性水溶液は亜硫酸ナトリウムを0.15〜
1.0モル/lの範囲の量で含んでなる。さらに、濃稠
化剤、例えばヒドロキシエチルセルロースおよびカルボ
キシメチルセルロース、かぶり抑制剤、例えば臭化カリ
ウム、ヨウ化カリウム、並びに印刷耐性を改良すること
が知られているベンゾトリアゾール、カルシウム−捕獲
化合物、スラジ防止剤、および潜在性硬膜剤を含む硬膜
剤を存在させることもできる。本発明によれば、延展剤
または表面活性剤をアルカリ性処理液中で使用して写真
材料の表面上へのアルカリ性処理液の均等な延展を確実
にすることも好ましい。そのような表面活性剤はアルカ
リ性処理液のpHにおいて安定性でなければならずそし
て写真材料の表面の急速な全体的湿潤化を確実にするも
のでなければならない。そのような目的のために適する
表面活性剤は例えばC7F15COONH4の如き蛍石を含
有する表面活性剤である。グリセリンをアルカリ性処理
液に加えて該アルカリ性処理液の溶解された成分の結晶
化を防止することも有利である。
【0092】アルカリ性処理液および/または写真要素
の1つもしくはそれ以上の層に対して種々の化合物、好
適には例えばUS−P3,038,805、4,038,0
75、4,292,400、4,975,354に記載され
ているような少なくとも400の分子量を有するポリア
ルキレン誘導体、を用いて現像促進を行うことができ
る。
の1つもしくはそれ以上の層に対して種々の化合物、好
適には例えばUS−P3,038,805、4,038,0
75、4,292,400、4,975,354に記載され
ているような少なくとも400の分子量を有するポリア
ルキレン誘導体、を用いて現像促進を行うことができ
る。
【0093】本発明に従うアルカリ性処理液中での現像
後に、印刷版の表面を好適には中和液を使用して中和す
る。
後に、印刷版の表面を好適には中和液を使用して中和す
る。
【0094】中和液は一般的には5〜8の間のpHを有
する。中和液は好適には緩衝液、例えば燐酸塩緩衝液、
クエン酸塩緩衝液またはそれらの混合物を含有する。中
和溶液はさらに殺菌剤、DTR要素の処理後に得られる
印刷版の疎水性/親水性均衡に影響を与える物質、例え
ば上記の疎水化剤、シリカ、並びに湿潤剤、好適には過
弗素化されたアルキル基を含有する化合物、を含有する
こともできる。
する。中和液は好適には緩衝液、例えば燐酸塩緩衝液、
クエン酸塩緩衝液またはそれらの混合物を含有する。中
和溶液はさらに殺菌剤、DTR要素の処理後に得られる
印刷版の疎水性/親水性均衡に影響を与える物質、例え
ば上記の疎水化剤、シリカ、並びに湿潤剤、好適には過
弗素化されたアルキル基を含有する化合物、を含有する
こともできる。
【0095】平版がこのようにして得られる。
【0096】本発明の他の態様によれば、平版印刷版は
DTR法により記載の順序で支持体の親水性表面に物理
的現像核の層およびハロゲン化銀乳剤層を含んでなる像
形成要素を使用して得られる。
DTR法により記載の順序で支持体の親水性表面に物理
的現像核の層およびハロゲン化銀乳剤層を含んでなる像
形成要素を使用して得られる。
【0097】支持体の該親水性表面は柔軟性支持体上に
コーテイングされた親水性結合剤および硬膜剤を含有す
る硬膜化された親水性層であることができる。
コーテイングされた親水性結合剤および硬膜剤を含有す
る硬膜化された親水性層であることができる。
【0098】該親水性結合剤は、例えば引用をもって本
明細書の内容となるEP−A450,199に記載され
ている。好適な硬膜化された親水性層は、引用をもって
本明細書の内容となる例えばEP−A514,990に
開示されているアルデヒドで硬膜化された部分的に改質
されたデキストラン類またはプルランを含んでなる。よ
り好適な親水性層は、引用をもって本明細書の内容とな
る例えばGB−P1,419,512、FR−P2,30
0,354、US−P−3,971,660、US−P4,
284,705、EP−A405,016およびEP−A
450,199に開示されているオルト珪酸テトラアル
キルで硬膜化されそしてSiO2および/またはTおよ
び/またはO2を含有し、ここで該ポリビニルアルコー
ルと該オルト珪酸テトラアルキルとの間の重量比が0.
5〜5の間であるポリビニルアルコールの層である。
明細書の内容となるEP−A450,199に記載され
ている。好適な硬膜化された親水性層は、引用をもって
本明細書の内容となる例えばEP−A514,990に
開示されているアルデヒドで硬膜化された部分的に改質
されたデキストラン類またはプルランを含んでなる。よ
り好適な親水性層は、引用をもって本明細書の内容とな
る例えばGB−P1,419,512、FR−P2,30
0,354、US−P−3,971,660、US−P4,
284,705、EP−A405,016およびEP−A
450,199に開示されているオルト珪酸テトラアル
キルで硬膜化されそしてSiO2および/またはTおよ
び/またはO2を含有し、ここで該ポリビニルアルコー
ルと該オルト珪酸テトラアルキルとの間の重量比が0.
5〜5の間であるポリビニルアルコールの層である。
【0099】柔軟性支持体、例えば紙支持体または樹脂
支持体は以上に記載されている。
支持体は以上に記載されている。
【0100】支持体の該親水性表面は親水性金属支持
体、例えばアルミニウム箔であってもよい。
体、例えばアルミニウム箔であってもよい。
【0101】本発明に従う使用のための像形成要素のア
ルミニウム支持体は純粋アルミニウム製であってもまた
はアルミニウム合金製であってもよく、合金のアルミニ
ウム含有量は少なくとも95%である。支持体の厚さは
一般的には約0.13〜約0.50mmの範囲である。
ルミニウム支持体は純粋アルミニウム製であってもまた
はアルミニウム合金製であってもよく、合金のアルミニ
ウム含有量は少なくとも95%である。支持体の厚さは
一般的には約0.13〜約0.50mmの範囲である。
【0102】平版オフセット印刷のためのアルミニウム
またはアルミニウム合金箔の製造は下記の段階:すなわ
ち箔の粒状化、陽極酸化、および場合により密封を含ん
でなる。
またはアルミニウム合金箔の製造は下記の段階:すなわ
ち箔の粒状化、陽極酸化、および場合により密封を含ん
でなる。
【0103】本発明により高品質の印刷を製造しうる平
版印刷版を得るためには箔の粒状化および陽極酸化が必
要である。密封は必ずしも必要でないが、印刷結果をさ
らに改良することがある。好適にはアルミニウム箔は
0.2〜1.5μmの間のCLA値を有する粗面度、0.
4〜2.0μmの間の厚さを有する陽極酸化された層を
有し、そして炭酸水素水溶液で密封される。
版印刷版を得るためには箔の粒状化および陽極酸化が必
要である。密封は必ずしも必要でないが、印刷結果をさ
らに改良することがある。好適にはアルミニウム箔は
0.2〜1.5μmの間のCLA値を有する粗面度、0.
4〜2.0μmの間の厚さを有する陽極酸化された層を
有し、そして炭酸水素水溶液で密封される。
【0104】本発明によれば、アルミニウム箔の粗面化
は先行技術で既知の方法に従い行うことができる。アル
ミニウム基質の表面を機械的、化学的もしくは電気化学
的粒状化によりまたはこれらの組み合わせにより粗面化
して、アルミニウム支持体に対するハロゲン化銀乳剤層
の満足のいく接着性を得て且つ版表面上の非印刷部分を
形成する部分に対して良好な水保持性を与えることがで
きる。
は先行技術で既知の方法に従い行うことができる。アル
ミニウム基質の表面を機械的、化学的もしくは電気化学
的粒状化によりまたはこれらの組み合わせにより粗面化
して、アルミニウム支持体に対するハロゲン化銀乳剤層
の満足のいく接着性を得て且つ版表面上の非印刷部分を
形成する部分に対して良好な水保持性を与えることがで
きる。
【0105】電気化学的粒状化法が好ましく、その理由
はそれが平版印刷版用に使用される時に一般的に望まし
い非常に微細で且つ均一な粒子を有する大きい平均表面
積を有する均一な表面の粗さを形成するからである。
はそれが平版印刷版用に使用される時に一般的に望まし
い非常に微細で且つ均一な粒子を有する大きい平均表面
積を有する均一な表面の粗さを形成するからである。
【0106】電気化学的粒状化は電解質を含有する塩酸
および/または硝酸溶液の中で交流または直流を用いて
行うことができる。電気化学的粒状化において使用でき
る他の水溶液は例えばHCl、HNO3、H2SO4、H3
PO4のような酸であり、それらは希望によりさらに1
種もしくはそれ以上の腐食抑制剤、例えばAl(N
O3)3、AlCl3、ホウ酸、クロム酸、硫酸塩、塩化
物、硝酸塩、モノアミン類、ジアミン類、アルデヒド
類、燐酸塩、H2O2などを含有する。
および/または硝酸溶液の中で交流または直流を用いて
行うことができる。電気化学的粒状化において使用でき
る他の水溶液は例えばHCl、HNO3、H2SO4、H3
PO4のような酸であり、それらは希望によりさらに1
種もしくはそれ以上の腐食抑制剤、例えばAl(N
O3)3、AlCl3、ホウ酸、クロム酸、硫酸塩、塩化
物、硝酸塩、モノアミン類、ジアミン類、アルデヒド
類、燐酸塩、H2O2などを含有する。
【0107】本発明に関連する電気化学的粒状化は一相
および三相交流を用いて行うことができる。アルミニウ
ム板に適用される電圧は好適には10〜35Vである。
3〜150Amp/dm2の電流密度が5〜240秒間
にわたり使用される。電解質粒状化溶液の温度は5〜5
0℃に変えられる。電気化学的粒状化は好適には10H
z〜300Hzの交流を用いて行われる。
および三相交流を用いて行うことができる。アルミニウ
ム板に適用される電圧は好適には10〜35Vである。
3〜150Amp/dm2の電流密度が5〜240秒間
にわたり使用される。電解質粒状化溶液の温度は5〜5
0℃に変えられる。電気化学的粒状化は好適には10H
z〜300Hzの交流を用いて行われる。
【0108】粗面化は好適には、主として脂肪物質をア
ルミニウム箔の表面から除去するための脱脂処理により
行われる。
ルミニウム箔の表面から除去するための脱脂処理により
行われる。
【0109】従って、アルミニウム箔を表面活性剤およ
び/またはアルカリ性水溶液を用いる脱脂処理にかける
ことができる。
び/またはアルカリ性水溶液を用いる脱脂処理にかける
ことができる。
【0110】好適には粗面化は酸を含有する水溶液を用
いる化学的エッチング工程により行われる。化学的エッ
チングは好適には少なくとも30℃の温度において、よ
り好適には少なくとも40℃においてそして最も好適に
は少なくとも50℃において行われる。
いる化学的エッチング工程により行われる。化学的エッ
チングは好適には少なくとも30℃の温度において、よ
り好適には少なくとも40℃においてそして最も好適に
は少なくとも50℃において行われる。
【0111】エッチング水溶液中での使用に適する酸は
好適には無機酸そして最も好適には強酸である。エッチ
ング水溶液中の酸の合計量は好適には少なくとも150
g/lである。化学的エッチングの期間は好適には3秒
間〜5分間の間である。
好適には無機酸そして最も好適には強酸である。エッチ
ング水溶液中の酸の合計量は好適には少なくとも150
g/lである。化学的エッチングの期間は好適には3秒
間〜5分間の間である。
【0112】粗面化および任意の化学的エッチング後
に、アルミニウム箔は陽極酸化され、それは下記のよう
にして行うことができる。
に、アルミニウム箔は陽極酸化され、それは下記のよう
にして行うことができる。
【0113】硫酸、燐酸、シュウ酸、クロム酸、もしく
は有機酸、例えばスルファミン酸、ベンゾスルホン酸な
ど、またはそれらの混合物を含有する溶液中に陽極とし
て浸漬されている粒状化されたアルミニウム箔に電流を
通す。1〜70重量%の電解質濃度を0〜70℃の温度
範囲内で使用することができる。陽極電流密度は1〜5
0A/dm2で変えられそして電圧は1〜100V内で
変えられ、1〜8g/m2のAl2O3.H2Oの陽極酸化
されたフィルム重量を得ることができる。陽極酸化され
たアルミニウム箔を引き続き脱イオン水で10〜80℃
の温度範囲内ですすいでもよい。
は有機酸、例えばスルファミン酸、ベンゾスルホン酸な
ど、またはそれらの混合物を含有する溶液中に陽極とし
て浸漬されている粒状化されたアルミニウム箔に電流を
通す。1〜70重量%の電解質濃度を0〜70℃の温度
範囲内で使用することができる。陽極電流密度は1〜5
0A/dm2で変えられそして電圧は1〜100V内で
変えられ、1〜8g/m2のAl2O3.H2Oの陽極酸化
されたフィルム重量を得ることができる。陽極酸化され
たアルミニウム箔を引き続き脱イオン水で10〜80℃
の温度範囲内ですすいでもよい。
【0114】陽極酸化工程後に、例えば密封の如き後処
理を陽極表面に適用することもできる。陽極酸化により
製造される酸化アルミニウム層の孔の密封はアルミニウ
ム陽極酸化技術分野の専門家に既知の技術である。この
技術は例えば "Belgisch-Nederlands tijdschrift voor
Oppervlaktetechnieken van materialen", 24ste jaar
gang/januari 1980 中に "Sealing-kwaliteit en seali
ng-controle van geanodiseerd Aluminum" の標題で記
載されている。種々のタイプの多孔性の陽極酸化された
アルミニウム表面が存在する。
理を陽極表面に適用することもできる。陽極酸化により
製造される酸化アルミニウム層の孔の密封はアルミニウ
ム陽極酸化技術分野の専門家に既知の技術である。この
技術は例えば "Belgisch-Nederlands tijdschrift voor
Oppervlaktetechnieken van materialen", 24ste jaar
gang/januari 1980 中に "Sealing-kwaliteit en seali
ng-controle van geanodiseerd Aluminum" の標題で記
載されている。種々のタイプの多孔性の陽極酸化された
アルミニウム表面が存在する。
【0115】好適には、該密封は引用をもって本明細書
の内容となるEP−A567178に開示されている通
りに粒状化および陽極酸化されたアルミニウム支持体を
炭酸塩を含有する水溶液で処理することにより行われ
る。
の内容となるEP−A567178に開示されている通
りに粒状化および陽極酸化されたアルミニウム支持体を
炭酸塩を含有する水溶液で処理することにより行われ
る。
【0116】好適には上記の各工程は、特定工程で使用
される液体がその前の工程のもので汚染されるのを避け
るため、すすぎ工程により分離されている。
される液体がその前の工程のもので汚染されるのを避け
るため、すすぎ工程により分離されている。
【0117】像の鮮鋭度およびその結果としての最終的
な印刷されたコピーの鮮鋭度を増すために、例えばJA
−Pu−58−14,797に記載されている如く陽極
酸化層を全体的にハレーション防止色素または顔料で着
色してもよい。
な印刷されたコピーの鮮鋭度を増すために、例えばJA
−Pu−58−14,797に記載されている如く陽極
酸化層を全体的にハレーション防止色素または顔料で着
色してもよい。
【0118】本発明に関する1つもしくはそれ以上のハ
ロゲン化銀乳剤層中の結合剤としては、親水性コロイ
ド、一般的には蛋白質、好適にはゼラチン、を使用する
ことができる。しかしながら、ゼラチンを合成、半合
成、または天然重合体により部分的にまたは全体的に代
用することができる。好適にはハロゲン化銀乳剤層は、
その10重量%水溶液が36℃およびpH6において1
000s-1の剪断速度における20mPasより低い粘
度を有するような少なくとも1種のゼラチン種をそれよ
り高い粘度のゼラチンと組み合わせて含有する。該低粘
度ゼラチン対高粘度ゼラチンの重量比は好適には>0.
5である。
ロゲン化銀乳剤層中の結合剤としては、親水性コロイ
ド、一般的には蛋白質、好適にはゼラチン、を使用する
ことができる。しかしながら、ゼラチンを合成、半合
成、または天然重合体により部分的にまたは全体的に代
用することができる。好適にはハロゲン化銀乳剤層は、
その10重量%水溶液が36℃およびpH6において1
000s-1の剪断速度における20mPasより低い粘
度を有するような少なくとも1種のゼラチン種をそれよ
り高い粘度のゼラチンと組み合わせて含有する。該低粘
度ゼラチン対高粘度ゼラチンの重量比は好適には>0.
5である。
【0119】好適には1つもしくはそれ以上のゼラチン
層は実質的に硬膜化されない。実質的に硬膜化されない
ということは、そのようなゼラチン層を下塗りされたポ
リエチレンテレフタレートフィルムベース上に1.2g
/m2の乾燥厚さでコーテイングし、57℃および35
%R.H.において3日間乾燥しそして30℃の水中に浸
漬した時に、該ゼラチン層が5分間以内に95重量%以
上溶解することを意味する。
層は実質的に硬膜化されない。実質的に硬膜化されない
ということは、そのようなゼラチン層を下塗りされたポ
リエチレンテレフタレートフィルムベース上に1.2g
/m2の乾燥厚さでコーテイングし、57℃および35
%R.H.において3日間乾燥しそして30℃の水中に浸
漬した時に、該ゼラチン層が5分間以内に95重量%以
上溶解することを意味する。
【0120】この態様の像形成要素をカメラ露光または
走査露光を用いて上記の如く像形成し、その後に本発明
に従う1種もしくはそれ以上の現像主薬および1種もし
くはそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下における現像
段階を行って、銀像を物理的現像核層中で形成する。引
き続き例えば像形成された要素を水で好適には30℃〜
50℃の間ですすぐことによりハロゲン化銀乳剤層およ
び他の任意の親水性層を除去して、銀像を露呈する。
走査露光を用いて上記の如く像形成し、その後に本発明
に従う1種もしくはそれ以上の現像主薬および1種もし
くはそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下における現像
段階を行って、銀像を物理的現像核層中で形成する。引
き続き例えば像形成された要素を水で好適には30℃〜
50℃の間ですすぐことによりハロゲン化銀乳剤層およ
び他の任意の親水性層を除去して、銀像を露呈する。
【0121】ハロゲン化銀乳剤層の除去を促進するため
に、支持体の親水性表面とハロゲン化銀乳剤層との間
に、親水性の非蛋白質性のフィルム生成重合体、例えば
ポリビニルアルコール、重合体ビーズ、例えばポリ(メ
タ)アクリレートビーズ、それらの混合物を含んでなる
層を供することが有利であり、ここで水不溶性の無機化
合物は0.1μm以上の数平均寸法を有するかまたはア
ルカリ不溶性の非重合体上の有機化合物は少なくとも5
0℃の融点および0.1μm〜10μmの間の数平均寸
法を有する。そのようなタイプの層はEP−A−483
415、EP−A−410500、EP−A−9420
3779.7およびEP−A−95....に開示されてい
る。
に、支持体の親水性表面とハロゲン化銀乳剤層との間
に、親水性の非蛋白質性のフィルム生成重合体、例えば
ポリビニルアルコール、重合体ビーズ、例えばポリ(メ
タ)アクリレートビーズ、それらの混合物を含んでなる
層を供することが有利であり、ここで水不溶性の無機化
合物は0.1μm以上の数平均寸法を有するかまたはア
ルカリ不溶性の非重合体上の有機化合物は少なくとも5
0℃の融点および0.1μm〜10μmの間の数平均寸
法を有する。そのようなタイプの層はEP−A−483
415、EP−A−410500、EP−A−9420
3779.7およびEP−A−95....に開示されてい
る。
【0122】最後に親水性支持体の該露光された像形成
表面を仕上げ剤で処理して非像部分の水受容性を強めそ
して像部分を親油性インキ受容性にする。
表面を仕上げ剤で処理して非像部分の水受容性を強めそ
して像部分を親油性インキ受容性にする。
【0123】しばしば仕上げ剤と称される平版組成物
は、銀像のインキ受容性および/またはラッカー受容性
を強める少なくとも1種の化合物並びに親水性表面のイ
ンキ反撥特性を改良する少なくとも1種の化合物を含ん
でなる。
は、銀像のインキ受容性および/またはラッカー受容性
を強める少なくとも1種の化合物並びに親水性表面のイ
ンキ反撥特性を改良する少なくとも1種の化合物を含ん
でなる。
【0124】仕上げ剤のために適する成分は例えばメル
カプト基を含有する有機化合物、例えば以上でアルカリ
性溶液に関して挙げられている疎水化のための化合物で
ある。1種もしくはそれ以上の該疎水化剤は仕上げ剤中
に好適には0.1g/l〜10g/lの間の合計濃度
で、より好適には0.3g/l〜3g/lの間の合計濃
度で含まれる。
カプト基を含有する有機化合物、例えば以上でアルカリ
性溶液に関して挙げられている疎水化のための化合物で
ある。1種もしくはそれ以上の該疎水化剤は仕上げ剤中
に好適には0.1g/l〜10g/lの間の合計濃度
で、より好適には0.3g/l〜3g/lの間の合計濃
度で含まれる。
【0125】親水性表面部分の親油性インキ反撥性を改
良する添加剤は、例えば、炭水化物、例えばアラビアゴ
ムのような酸多糖類、カルボキシメチルセルロース、ア
ルギン酸ナトリウム、アルギン酸のプロピレングリコー
ルエステル、ヒドロキシエチル澱粉、デキストリン、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポ
リスチレンスルホン酸、ポリビニルアルコール並びに好
適には酸化エチレンおよび/または酸化プロピレンと水
またはアルコールとの反応生成物であるポリグリコール
類である。場合により、吸湿性物質、例えばソルビトー
ル、グリセロール、グリセロールのトリ(ヒドロキシエ
チル)エステル、および硫酸化油を加えてもよい。
良する添加剤は、例えば、炭水化物、例えばアラビアゴ
ムのような酸多糖類、カルボキシメチルセルロース、ア
ルギン酸ナトリウム、アルギン酸のプロピレングリコー
ルエステル、ヒドロキシエチル澱粉、デキストリン、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポ
リスチレンスルホン酸、ポリビニルアルコール並びに好
適には酸化エチレンおよび/または酸化プロピレンと水
またはアルコールとの反応生成物であるポリグリコール
類である。場合により、吸湿性物質、例えばソルビトー
ル、グリセロール、グリセロールのトリ(ヒドロキシエ
チル)エステル、および硫酸化油を加えてもよい。
【0126】平版がこのようにして得られる。
【0127】本発明によれば、次の段階で平版を平版印
刷機械上に設置しそして上記の希釈された湿し溶液およ
び平版インキで処理して印刷する。
刷機械上に設置しそして上記の希釈された湿し溶液およ
び平版インキで処理して印刷する。
【0128】一般的な平版インキのいずれでも本発明に
おいて使用することができる。平版インキの例には、黒
色インキ、一般的なプロセスカラーインキ、パントンカ
ラーインキ、磁性インキ、金および銀インキ、紫外線硬
化性インキ、合成紙用のインキ、蛍光インキ並びに金属
インキなどが包含される。
おいて使用することができる。平版インキの例には、黒
色インキ、一般的なプロセスカラーインキ、パントンカ
ラーインキ、磁性インキ、金および銀インキ、紫外線硬
化性インキ、合成紙用のインキ、蛍光インキ並びに金属
インキなどが包含される。
【0129】本発明における使用に適する湿しシステム
は好適には一体化されたシステムであり、それによれば
湿し溶液およびインキを平版に適用する前に湿し溶液を
インキのついたローラーに供給することによりそれらを
互いに接触させる。混成湿しシステムを本発明で使用す
ることもでき、それによれば混合物を平版に適用する前
に一部の湿し溶液をインキと接触させそして一部の湿し
溶液を平版にインキのついたローラーとは独立するゴム
ローラーを用いて直接供給する。
は好適には一体化されたシステムであり、それによれば
湿し溶液およびインキを平版に適用する前に湿し溶液を
インキのついたローラーに供給することによりそれらを
互いに接触させる。混成湿しシステムを本発明で使用す
ることもでき、それによれば混合物を平版に適用する前
に一部の湿し溶液をインキと接触させそして一部の湿し
溶液を平版にインキのついたローラーとは独立するゴム
ローラーを用いて直接供給する。
【0130】印刷機械としては、平版印刷機械を使用す
ることができる。
ることができる。
【0131】印刷は例えば要求される印刷効果による
が、どのインキ受容性要素の上でも行うことができる。
一般的には、紙が使用されるがボール紙を使用すること
もできる。
が、どのインキ受容性要素の上でも行うことができる。
一般的には、紙が使用されるがボール紙を使用すること
もできる。
【0132】下記の実施例は本発明を説明するものであ
るが、本発明をそれらに限定するものではない。全ての
百分率は断らない限り重量による。
るが、本発明をそれらに限定するものではない。全ての
百分率は断らない限り重量による。
【0133】実施例1 700mlの脱イオン水に、12gのNaH2PO4.2
H2O、1gのクエン酸、0.7gの水酸化ナトリウム、
7mlの5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン
の5%溶液、130mlのジプロピレングリコール、5
0mlの Levasyl200S-30(Bayer A.G., Germany によ
り販売された0.010〜0.015μmの間の数平均寸
法に相当する200m2/gの比表面積を有する酸安定
化されたコロイド状シリカの30%溶液)および100
0mlにするための水を加えることにより、濃縮湿し溶
液Iを製造した。必要な量の40%NaOH溶液を加え
ることにより該濃縮湿し溶液のpHを5.6に調節し
た。
H2O、1gのクエン酸、0.7gの水酸化ナトリウム、
7mlの5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン
の5%溶液、130mlのジプロピレングリコール、5
0mlの Levasyl200S-30(Bayer A.G., Germany によ
り販売された0.010〜0.015μmの間の数平均寸
法に相当する200m2/gの比表面積を有する酸安定
化されたコロイド状シリカの30%溶液)および100
0mlにするための水を加えることにより、濃縮湿し溶
液Iを製造した。必要な量の40%NaOH溶液を加え
ることにより該濃縮湿し溶液のpHを5.6に調節し
た。
【0134】Levasyl 200S-30 を50mlの Levasyl 2
00A-30(Bayer A.G., Germany により販売された200
m2/gの比表面積を有する酸安定化されたコロイド状
シリカの30%溶液)により置換したこと以外は同じ方
法で、濃縮湿し溶液IIを製造した。該 Levasyl 200A-30
は、グラム原子Alおよびグラム原子Siの間の比が
0.0074に等しくすなわちA(200m2/g)/2
7,000である酸化アルミニウム改質表面を有する。
00A-30(Bayer A.G., Germany により販売された200
m2/gの比表面積を有する酸安定化されたコロイド状
シリカの30%溶液)により置換したこと以外は同じ方
法で、濃縮湿し溶液IIを製造した。該 Levasyl 200A-30
は、グラム原子Alおよびグラム原子Siの間の比が
0.0074に等しくすなわちA(200m2/g)/2
7,000である酸化アルミニウム改質表面を有する。
【0135】ハロゲン化銀乳剤コーテイング溶液の製造 98.2%の塩化物および1.8%の臭化物からなるクロ
ロ臭化銀乳剤を二重ジェット沈澱法により製造した。平
均ハロゲン化銀粒子寸法は0.4μm(等しい容量を有
する球の直径)でありそしてロジウムイオンを内部ドー
プ剤として含有していた。乳剤を整色的に増感させそし
て1−フェニル−5−メルカプト−テトラゾールにより
安定化した。
ロ臭化銀乳剤を二重ジェット沈澱法により製造した。平
均ハロゲン化銀粒子寸法は0.4μm(等しい容量を有
する球の直径)でありそしてロジウムイオンを内部ドー
プ剤として含有していた。乳剤を整色的に増感させそし
て1−フェニル−5−メルカプト−テトラゾールにより
安定化した。
【0136】下記の組成: ゼラチン 5.5% カーボンブラック 0.76% シリカ粒子(5μm) 1.6% を有するベース層コーテイング溶液を製造した。
【0137】像形成要素の製造:ハロゲン化銀乳剤コー
テイング溶液をベース層コーテイング溶液と同時に、ス
ライドホッパーコーテイング技術により、2つの裏引き
層が供されているポリエチレンテレフタレート支持体
に、ベース層コーテイングが該裏引き層を含有する側面
と反対側の支持体の側面に直接コーテイングされるよう
な方法でコーテイングした。ハロゲン化銀乳剤層を、A
gNO3として表されるハロゲン化銀被覆率が1.5g/
m2となりそしてゼラチン含有量が1.5g/m2となる
ようにコーテイングした。ハロゲン化銀乳剤層はさらに
0.15g/m2の1−フェニル−4,4′−ジメチル−
3−ピラゾリドンおよび0.25g/m2のヒドロキノン
を含有していた。ベース層を、コーテイングされた層中
のゼラチンの量が3g/m2となるようにコーテイング
した。
テイング溶液をベース層コーテイング溶液と同時に、ス
ライドホッパーコーテイング技術により、2つの裏引き
層が供されているポリエチレンテレフタレート支持体
に、ベース層コーテイングが該裏引き層を含有する側面
と反対側の支持体の側面に直接コーテイングされるよう
な方法でコーテイングした。ハロゲン化銀乳剤層を、A
gNO3として表されるハロゲン化銀被覆率が1.5g/
m2となりそしてゼラチン含有量が1.5g/m2となる
ようにコーテイングした。ハロゲン化銀乳剤層はさらに
0.15g/m2の1−フェニル−4,4′−ジメチル−
3−ピラゾリドンおよび0.25g/m2のヒドロキノン
を含有していた。ベース層を、コーテイングされた層中
のゼラチンの量が3g/m2となるようにコーテイング
した。
【0138】裏引き層パックの支持体に最も近い層は
0.3g/m2のゼラチンおよび0.5g/m2の帯電防止
剤であるコ(テトラアルキルオキシエタン/メタクリレ
ート/アクリル酸−K−塩)重合体を含有していた。第
二の裏引き層は4g/m2のゼラチン、0.15g/m2
のEP−A−080,225に従う3ミクロン平均直径
の透明な球状重合体ビーズからなる粗面化剤、0.05
g/m2の硬膜剤であるトリアクリルホルマルおよび0.
021g/m2の湿潤剤であるF15C7−COONH4を
含有していた。
0.3g/m2のゼラチンおよび0.5g/m2の帯電防止
剤であるコ(テトラアルキルオキシエタン/メタクリレ
ート/アクリル酸−K−塩)重合体を含有していた。第
二の裏引き層は4g/m2のゼラチン、0.15g/m2
のEP−A−080,225に従う3ミクロン平均直径
の透明な球状重合体ビーズからなる粗面化剤、0.05
g/m2の硬膜剤であるトリアクリルホルマルおよび0.
021g/m2の湿潤剤であるF15C7−COONH4を
含有していた。
【0139】このようにして得られた要素を乾燥しそし
て40℃の温度に5日間呈しそして次にハロゲン化銀乳
剤層を物理的現像核としての0.7mgのPdS/m2、
0.4g/m2のヒドロキノンおよび100mg/m2の
ホルムアルデヒドを含有する層でオーバーコーテイング
した。
て40℃の温度に5日間呈しそして次にハロゲン化銀乳
剤層を物理的現像核としての0.7mgのPdS/m2、
0.4g/m2のヒドロキノンおよび100mg/m2の
ホルムアルデヒドを含有する層でオーバーコーテイング
した。
【0140】このようにして得られた要素を乾燥しそし
て再び40℃の温度に5日間呈した。
て再び40℃の温度に5日間呈した。
【0141】下記の処理溶液を製造した:活性化剤溶液 水酸化ナトリウム(g) 30 無水亜硫酸ナトリウム(g) 35 チオシアン酸カリウム(g) 20 2−メルカプト−5−n.ヘプチル−オキサ− 3,4−ジアゾール(mg) 150 水で1リットルとする。
【0142】中和溶液 クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g システイン 1g 無水亜硫酸ナトリウム 5g フェノール 50mg 水で1リットルとする。
【0143】上記の像形成要素を像通りに露光しそして
上記の活性化剤を用いて10秒間にわたり30℃におい
て処理し、引き続き25℃において上記の中和要素を用
いて中和処理し、そして乾燥した。
上記の活性化剤を用いて10秒間にわたり30℃におい
て処理し、引き続き25℃において上記の中和要素を用
いて中和処理し、そして乾燥した。
【0144】このようにして製造された第一の印刷版を
DAHLGREN "3-roll"湿しシステムが備えられた Heidelb
erg, A.G., Germany により販売されたオフセット印刷
機 HEIDELBERG GTO-52 の上に設置し、そして1000
枚のコピーを印刷するために使用した。上記の湿し溶液
Iは10%イソプロパノールを湿し溶液として含有して
いる水溶液中で3%濃度において使用した。使用された
インキは Kast and Ehinger, Germany により販売され
た K+E 2F713 であった。圧縮ゴムブランケットを使用
した。
DAHLGREN "3-roll"湿しシステムが備えられた Heidelb
erg, A.G., Germany により販売されたオフセット印刷
機 HEIDELBERG GTO-52 の上に設置し、そして1000
枚のコピーを印刷するために使用した。上記の湿し溶液
Iは10%イソプロパノールを湿し溶液として含有して
いる水溶液中で3%濃度において使用した。使用された
インキは Kast and Ehinger, Germany により販売され
た K+E 2F713 であった。圧縮ゴムブランケットを使用
した。
【0145】湿し溶液IIを使用したこと以外は同じ方法
で、このようにして製造された第二の印刷版を印刷用に
使用した。結果は表1に湿されている。
で、このようにして製造された第二の印刷版を印刷用に
使用した。結果は表1に湿されている。
【0146】 表1 湿し溶液 貯蔵 外観 ステインa) I 新品 透明溶液 4 I 14日/60℃ 透明溶液 4 II 新品 透明溶液 0 II 14日/60℃ 透明溶液 0 a)ステインが視覚的に検出されそして相対値として表
示されており、ここで0は1000回のコピーまでステ
インが観察されなかったことを意味し、5は最初のコピ
ーからの大量のステインを意味する。
示されており、ここで0は1000回のコピーまでステ
インが観察されなかったことを意味し、5は最初のコピ
ーからの大量のステインを意味する。
【0147】濃縮湿し溶液IおよびIIは長期間にわたる
高温における貯蔵によっても安定性であったことがわか
る。しかしながら、湿し溶液I(比較溶液)はほとんど
ステイン防止活性を示さないが湿し溶液II(本発明に従
う溶液)は完全なステイン防止活性を示す。
高温における貯蔵によっても安定性であったことがわか
る。しかしながら、湿し溶液I(比較溶液)はほとんど
ステイン防止活性を示さないが湿し溶液II(本発明に従
う溶液)は完全なステイン防止活性を示す。
【0148】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
おりである。
【0149】1.透明顔料が改質シリカであり、ここで
シリカ粒子が0.003〜0.100μmの数平均寸法を
有しそしてシリカ粒子が5〜12のpHにおいて不溶性
珪酸塩を生成する両性金属の化学的に結合された原子で
コーテイングされており、該金属原子が該粒子の表面に
おいて酸素原子を介して珪素原子と化学的に結合されて
おり、そして該金属の量がグラム原子M/グラム原子S
i=A/1250〜A/250000であり、ここでM
は金属でありそしてAはm2/gで表されるシリカゾル
の粒子の表面積であることを特徴とする、水溶性有機溶
媒、燐酸塩および透明顔料を含んでなる3〜6の間のp
Hを有する平版印刷法における使用のための濃縮湿し溶
液。
シリカ粒子が0.003〜0.100μmの数平均寸法を
有しそしてシリカ粒子が5〜12のpHにおいて不溶性
珪酸塩を生成する両性金属の化学的に結合された原子で
コーテイングされており、該金属原子が該粒子の表面に
おいて酸素原子を介して珪素原子と化学的に結合されて
おり、そして該金属の量がグラム原子M/グラム原子S
i=A/1250〜A/250000であり、ここでM
は金属でありそしてAはm2/gで表されるシリカゾル
の粒子の表面積であることを特徴とする、水溶性有機溶
媒、燐酸塩および透明顔料を含んでなる3〜6の間のp
Hを有する平版印刷法における使用のための濃縮湿し溶
液。
【0150】2.グラム原子M/グラム原子Siの比=
A/25000〜A/62500であり、ここでMは金
属でありそしてAはm2/gで表されるシリカゾルの粒
子の粒子の表面積である、上記1に従う濃縮湿し溶液。
A/25000〜A/62500であり、ここでMは金
属でありそしてAはm2/gで表されるシリカゾルの粒
子の粒子の表面積である、上記1に従う濃縮湿し溶液。
【0151】3.改質シリカ粒子の該数平均寸法が0.
005μm〜0.05μmの範囲である、上記1または
2に従う濃縮湿し溶液。
005μm〜0.05μmの範囲である、上記1または
2に従う濃縮湿し溶液。
【0152】4.該濃縮湿し溶液が該改質シリカを1g
〜30gの間の量で含んでなる、上記1〜3のいずれか
に従う濃縮湿し溶液。
〜30gの間の量で含んでなる、上記1〜3のいずれか
に従う濃縮湿し溶液。
【0153】5.該濃縮湿し溶液が該改質シリカを2.
5g〜20gの間の量で含んでなる、上記4に従う濃縮
湿し溶液。
5g〜20gの間の量で含んでなる、上記4に従う濃縮
湿し溶液。
【0154】6.該濃縮湿し溶液のpHが4〜6の間で
ある、上記1〜5のいずれかに従う濃縮湿し溶液。
ある、上記1〜5のいずれかに従う濃縮湿し溶液。
【0155】7.該濃縮湿し溶液が約0.05〜30重
量%の該水溶性有機溶媒を含有する、上記1〜6のいず
れかに従う濃縮湿し溶液。
量%の該水溶性有機溶媒を含有する、上記1〜6のいず
れかに従う濃縮湿し溶液。
【0156】8.該濃縮湿し溶液が、4g〜30g/l
の間のNaH2PO4として表される燐酸塩を含んでな
る、上記1〜7のいずれかに従う濃縮湿し溶液。
の間のNaH2PO4として表される燐酸塩を含んでな
る、上記1〜7のいずれかに従う濃縮湿し溶液。
【0157】9.該濃縮湿し溶液が、6g〜25g/l
の間のNaH2PO4として表される燐酸塩を含んでな
る、上記1〜7のいずれかに従う濃縮湿し溶液。
の間のNaH2PO4として表される燐酸塩を含んでな
る、上記1〜7のいずれかに従う濃縮湿し溶液。
【0158】10.(1)支持体上にハロゲン化銀乳剤
を含んでなる感光層および該乳剤層と水透過性関係にあ
る物理的現像核を含有する受像層を含んでなる像形成要
素を像通りに露光し、そして(2)該像形成要素を1種
もしくはそれ以上の現像主薬および1種もしくはそれ以
上のハロゲン化銀溶媒の存在下でアルカリ性処理液を用
いて現像することにより、銀塩拡散転写法により平版印
刷版を製造し、該平版印刷版を平版印刷機械に設置し、
そして該平版印刷版に印刷インキおよび3〜6のpHを
有する濃縮湿し溶液から得られそして水溶性有機溶媒、
燐酸塩および透明顔料を含んでなる希釈した湿し溶液を
供給しながら印刷する 段階を含んでなる平版印刷方法であって、該透明顔料が
改質シリカであり、ここでシリカ粒子が0.003〜0.
100μmの数平均寸法を有しそしてシリカ粒子が5〜
12のpHにおいて不溶性珪酸塩を生成する両性金属の
化学的に結合された原子でコーテイングされており、該
金属原子が該粒子の表面において酸素原子を介して珪素
原子と化学的に結合されており、そして該金属の量がグ
ラム原子M/グラム原子Si=A/1250〜A/25
0000であり、ここでMは金属でありそしてAはm2
/gで表されるシリカゾルの粒子の表面積であること、
並びに該濃縮湿し溶液を印刷機械上で1:100〜1
0:100の希釈度で使用することを特徴とする方法。
を含んでなる感光層および該乳剤層と水透過性関係にあ
る物理的現像核を含有する受像層を含んでなる像形成要
素を像通りに露光し、そして(2)該像形成要素を1種
もしくはそれ以上の現像主薬および1種もしくはそれ以
上のハロゲン化銀溶媒の存在下でアルカリ性処理液を用
いて現像することにより、銀塩拡散転写法により平版印
刷版を製造し、該平版印刷版を平版印刷機械に設置し、
そして該平版印刷版に印刷インキおよび3〜6のpHを
有する濃縮湿し溶液から得られそして水溶性有機溶媒、
燐酸塩および透明顔料を含んでなる希釈した湿し溶液を
供給しながら印刷する 段階を含んでなる平版印刷方法であって、該透明顔料が
改質シリカであり、ここでシリカ粒子が0.003〜0.
100μmの数平均寸法を有しそしてシリカ粒子が5〜
12のpHにおいて不溶性珪酸塩を生成する両性金属の
化学的に結合された原子でコーテイングされており、該
金属原子が該粒子の表面において酸素原子を介して珪素
原子と化学的に結合されており、そして該金属の量がグ
ラム原子M/グラム原子Si=A/1250〜A/25
0000であり、ここでMは金属でありそしてAはm2
/gで表されるシリカゾルの粒子の表面積であること、
並びに該濃縮湿し溶液を印刷機械上で1:100〜1
0:100の希釈度で使用することを特徴とする方法。
Claims (2)
- 【請求項1】 透明顔料が改質シリカであり、ここでシ
リカ粒子が0.003〜0.100μmの数平均寸法を有
しそしてシリカ粒子が5〜12のpHにおいて不溶性珪
酸塩を生成する両性金属の化学的に結合された原子でコ
ーテイングされており、該金属原子が該粒子の表面にお
いて酸素原子を介して珪素原子と化学的に結合されてお
り、そして該金属の量がグラム原子M/グラム原子Si
=A/1250〜A/250000であり、ここでMは
金属でありそしてAはm2/gで表されるシリカゾルの
粒子の表面積であることを特徴とする、水溶性有機溶
媒、燐酸塩および透明顔料を含んでなる3〜6の間のp
Hを有する平版印刷法における使用のための濃縮湿し溶
液。 - 【請求項2】 (1)支持体上にハロゲン化銀乳剤を含
んでなる感光層および該乳剤層と水透過性関係にある物
理的現像核を含有する受像層を含んでなる像形成要素を
像通りに露光し、そして(2)該像形成要素を1種もし
くはそれ以上の現像主薬および1種もしくはそれ以上の
ハロゲン化銀溶媒の存在下でアルカリ性処理液を用いて
現像することにより、銀塩拡散転写法により平版印刷版
を製造し、該平版印刷版を平版印刷機械に設置し、そし
て該平版印刷版に印刷インキおよび3〜6のpHを有す
る濃縮湿し溶液から得られそして水溶性有機溶媒、燐酸
塩および透明顔料を含んでなる希釈した湿し溶液を供給
しながら印刷する段階を含んでなる平版印刷方法であっ
て、該透明顔料が改質シリカであり、ここでシリカ粒子
が0.003〜0.100μmの数平均寸法を有しそして
シリカ粒子が5〜12のpHにおいて不溶性珪酸塩を生
成する両性金属の化学的に結合された原子でコーテイン
グされており、該金属原子が該粒子の表面において酸素
原子を介して珪素原子と化学的に結合されており、そし
て該金属の量がグラム原子M/グラム原子Si=A/1
250〜A/250000であり、ここでMは金属であ
りそしてAはm2/gで表されるシリカゾルの粒子の表
面積であること、並びに該濃縮湿し溶液を印刷機械上で
1:100〜10:100の希釈度で使用することを特
徴とする方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP19950201974 EP0754565B1 (en) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | A concentrated dampening solution with an improved anti-staining activity for printing with a lithographic printing plate obtained according to the silver salt diffusion transfer process |
DE95201974.3 | 1995-07-18 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0930143A true JPH0930143A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=8220503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20547696A Pending JPH0930143A (ja) | 1995-07-18 | 1996-07-17 | 銀塩拡散転写法に従い得られる平版印刷版で印刷するための改良されたステイン防止活性を有する濃縮湿し溶液 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0754565B1 (ja) |
JP (1) | JPH0930143A (ja) |
DE (1) | DE69510341T2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9711382D0 (en) | 1997-06-03 | 1997-07-30 | Du Pont Uk | Heat sensitive printing plate precursors |
GB2331487A (en) * | 1997-11-01 | 1999-05-26 | Agfa Gevaert Nv | Wash liquor for printing plates |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2892797A (en) * | 1956-02-17 | 1959-06-30 | Du Pont | Process for modifying the properties of a silica sol and product thereof |
JPS5129441B2 (ja) * | 1971-10-08 | 1976-08-25 | ||
EP0655652B1 (en) * | 1993-11-29 | 1999-02-17 | Agfa-Gevaert N.V. | A method for lithographic printing using a plate prepared according to the silver salt diffusion transfer process and a dampening solution |
-
1995
- 1995-07-18 EP EP19950201974 patent/EP0754565B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-07-18 DE DE1995610341 patent/DE69510341T2/de not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-07-17 JP JP20547696A patent/JPH0930143A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69510341D1 (de) | 1999-07-22 |
DE69510341T2 (de) | 2000-02-24 |
EP0754565B1 (en) | 1999-06-16 |
EP0754565A1 (en) | 1997-01-22 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050315 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |