JPH09300766A - シリアル型記録装置 - Google Patents

シリアル型記録装置

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JPH09300766A
JPH09300766A JP11356196A JP11356196A JPH09300766A JP H09300766 A JPH09300766 A JP H09300766A JP 11356196 A JP11356196 A JP 11356196A JP 11356196 A JP11356196 A JP 11356196A JP H09300766 A JPH09300766 A JP H09300766A
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JP
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acceleration
start position
carriage
acceleration start
recording apparatus
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JP11356196A
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English (en)
Inventor
Seiji Yamada
征史 山田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主走査方向の直線性が損なわれて画像品質が
低下していた。 【解決手段】 第1加速開始位置HP1又は第2加速開
始位置HP2からキャリッジ4の加速を開始させるとき
の加速条件に対して、第1加速開始位置HP1と第2加
速開始位置HP2との間の位置からキャリッジ4の加速
を開始させるときの加速条件を緩やかに設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録ヘッドを搭載し
たキャリッジを主走査方向に移動させながら記録媒体を
副走査方向に搬送して記録を行なうシリアル型記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】シリアル型記録装置は、記録媒体上に複
数のドットを形成する複数のドット形成手段を有する記
録ヘッド、例えば複数のインク滴噴射用のノズルを形成
したインクジェットヘッド、複数の発熱素子を設けたサ
ーマルヘッドなどからなる記録ヘッドを搭載したキャリ
ッジを備え、このキャリッジを主走査方向に移動させ、
記録媒体を副走査方向に搬送して、記録媒体上に画像を
記録するものである。特に、インクジェットヘッドを用
いたインクジェット記録装置は、記録時の振動、騒音が
殆どなく、カラー化が容易なことから、コンピュータ等
のデジタル処理装置のデータを出力するプリンタの他、
ファクシミリやコピー等にも用いられるようになってい
る。
【0003】このようなシリアル型記録装置において
は、キャリッジを主走査方向に移動させるときにキャリ
ッジの加速領域及び減速領域を設けることによって、記
録領域でのキャリッジの速度を安定させることで、画像
品質の低下を防止するようにしている。例えば、特開平
6−210921号公報に記載されているように、キャ
リッジ(キャリア)の現在位置と次の記録開始位置との
距離に従ってキャリッジ移動用モータの加速カーブを決
定する手段と、記録終了に従ってキャリッジ移動用モー
タの減速カーブを決定する手段とを備えて、実際の記録
範囲に応じたキャリッジの加減速制御ができるようにし
て、画像品質の低下を抑えつつ記録装置の幅を小さくで
きるようにしたインクジェット記録装置が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
シリアル型記録装置においては、キャリッジ移動用モー
タの回転をキャリッジの直線移動に伝達変換するため
に、キャリッジを案内する案内機構と、ステッピングモ
ータと、このステッピングモータに取付けた駆動プーリ
と、アイドラプーリと、これらの駆動プーリとアイドラ
プーリとの間に架けたベルト又はワイヤとからなる主走
査機構を備えるのが一般的である。
【0005】このような主走査機構によってキャリッジ
を主走査方向に移動させる場合、キャリッジの重心と、
このキャリッジにベルト又はワイヤの張力の作用する作
用点とのズレが生じて、キャリッジにモーメントが発生
し、キャリッジを案内支持する案内機構を構成している
メインシャフトに歪みが発生する。このメインシャフト
の歪みは、定常な状態で掛かっているときにはメインシ
ャフトが一定の歪みを保ったままになっているので悪影
響は少ないが、キャリッジの加速を開始するときにメイ
ンシャフトに衝撃荷重がかかり、メインシャフトの弾力
性によって、メインシャフトが振動する。このメインシ
ャフトの振動によってキャリッジが振動することにな
り、記録画像の主走査方向の直線性が損なわれて画像品
質が低下する。
【0006】このような画像品質の低下は、単一色であ
る例えばモノクロ用記録装置では大きな問題とならない
が、特に、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの
各色を重ね合わせてカラー印刷を行うカラー用記録装置
においては、主走査方向の直線性のずれが色ズレとなっ
て現れるため、画像品質の低下が目立つことになる。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、画像品質を向上することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のシリアル型記録装置は、記録ヘッドを搭
載したキャリッジを主走査方向に移動させながら記録媒
体を副走査方向に搬送して記録を行なうシリアル型記録
装置において、最大記録可能領域に記録するとき、前記
キャリッジを正方向に移動させるときの加速開始位置を
第1加速開始位置とし、前記キャリッジを逆方向に移動
させるときの加速開始位置を第2加速開始位置としたと
き、前記第1又は第2加速開始位置から前記キャリッジ
の加速を開始するときの加速条件に対して、前記第1加
速開始位置と第2加速開始位置との間の位置から前記キ
ャリッジの加速を開始するときの加速条件を緩やかに設
定した。
【0009】請求項2のシリアル型記録装置は、上記請
求項1のシリアル型記録装置において、前記第1加速開
始位置又は第2加速開始位置から前記キャリッジの加速
を開始するときにこのキャリッジの駆動源に与える電流
値に対して、前記第1加速開始位置と第2加速開始位置
との間の位置から前記キャリッジの加速を開始するとき
に前記駆動源に与える電流値を小さく設定した。
【0010】請求項3のシリアル型記録装置は、上記請
求項1又は2のシリアル型記録装置において、前記第1
加速開始位置又は第2加速開始位置から前記キャリッジ
の加速を開始して目標速度に到達するまでのキャリッジ
の移動距離を第1助走距離とし、前記第1加速開始位置
と第2加速開始位置との間の位置から前記キャリッジの
加速を開始して目標速度に到達するまでのキャリッジの
移動距離を第2助走距離としたとき、前記第1加速開始
位置又は第2加速開始位置から第1助走距離以上で第2
助走距離以下だけ離れている位置が記録開始位置である
ときには、前記第1加速開始位置又は第2加速開始位置
から前記キャリッジの加速を開始させるキャリッジ移動
手段を備えた。
【0011】請求項4のシリアル型記録装置は、上記請
求項1乃至3のいずれかに記載のシリアル型記録装置に
おいて、前記記録ヘッドが複数の色を記録可能のヘッド
を主走査方向に配列してなる構成とした。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明を適用したイン
クジェット記録装置の機構部の要部概略斜視図、図2は
同記録装置のキャリッジの下方から見た概略平面図であ
る。
【0013】このインクジェット記録装置は、これらの
図では図示を省略した両側板(図4の側板3,3)で端
部を支持したフロントガイド1及びメインシャフト2に
キャリッジ4を摺動自在に搭載し、図2に示すようにキ
ャリッジ4の下面に、それぞれイエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)のインク
を吐出する複数のノズルからなるノズル列6Y,6M,
6C,6Kを有するインクジェットヘッドからなる4個
のヘッド5Y,5M,5C,5Kを取付けると共に、上
面にヘッド5Y,5M,5C,5K用のインクカートリ
ッジ7Y,7M,7C,7Kを着脱自在に備えている。
【0014】そして、図示しないステーにステッピング
モータからなる主走査駆動モータ8を取付けて、この主
走査駆動モータ8の回転軸に駆動プーリ(駆動タイミン
グプーリ)9を取付け、この駆動プーリ9とアイドラプ
ーリ10との間にタイミングベルト11を張装し、前記
キャリッジ4をこのタイミングベルト11に固定して、
主走査駆動モータ8を回転駆動することでキャリッジ4
を図1の矢示A方向(主走査方向)に走査すると共に、
図示しない副走査機構によって用紙12を矢示B方向
(副走査方向)に搬送して、ヘッド5Y,5M,5C,
5Kのノズル列6Y,6M,6C,6Kのノズルからイ
ンク滴を噴射させることによって、用紙(記録媒体)1
2上に所要の画像を記録する。
【0015】次に、このインクジェット記録装置の制御
部について図3を参照して説明する。この制御部は、こ
の記録装置全体の制御を司るCPU(中央処理装置)2
0、ROM21及びRAM22からなるマイクロコンピ
ュータと、入出力ポート(PIO)23と、入力バッフ
ァ24と、キャラクタジェネレータ25と、改行カウン
タ26と、ダイレクトメモリアクセスコントローラ(D
MAC)27と、データメモリ28と、入出力ポート
(PIO)29と、記録ヘッド5Y、5M、、5C、5
Kを駆動する複数のドライバ30と、主走査駆動モータ
8及び副走査駆動モータ32を各々駆動制御するドライ
バ31等とからなる。
【0016】入出力ポート23には、用紙の始端、終端
を検知する紙有無センサからの検知信号、オペレーショ
ンパネルからの各種指定信号、セントロニクスI/Fを
介して受信するホスト側からの印字データ、キャリッジ
のホームポジションを検知するホームポジションセンサ
等の各種センサからの信号等が入力される。入力バッフ
ァ24は、入出力ポート23を介して受信するホスト側
からの印字データを蓄積する。
【0017】キャラクタジェネレータ25は、印字デー
タをコードデータで受信した場合にその印字データをイ
メージデータに変換する。改行カウンタ26は、改行数
をカウントする。DMAC27は、入力バッファ24の
蓄積している印字データがコードデータのときにキャラ
クタジェネレータ25でイメージデータに変換させて、
データメモリ28に転送させる等の処理をする。データ
メモリ28からは所要のタイミングでドライバ30を介
してイメージデータをヘッド5Y,5M,5C,5Kに
駆動パルスとして送出する。
【0018】次に、このインクジェット記録装置におけ
るキャリッジの移動制御に関する作用について図4以降
も参照して説明する。先ず、図4を参照して、上述した
ような主走査機構によってキャリッジ4を主走査方向に
移動させる場合、キャリッジ4の重心と、このキャリッ
ジ4にベルト11(又はワイヤ)の張力の作用する作用
点Pとがズレていると、キャリッジ4にモーメントMが
発生し、キャリッジ4を支持するメインシャフト2に仮
想線図示のような歪みが発生する。このメインシャフト
の歪みは、定常な状態でかかっている分にはメインシャ
フト4が一定の歪みを保ったままになっているので悪影
響は少ないが、キャリッジ4の加速を開始するときには
メインシャフト2に衝撃荷重がかかってしまい、メイン
シャフト2の弾力性によって、メインシャフト2が振動
する。その結果、メインシャフト2の剛性が低いと、主
走査方向の直線性が損なわれる。
【0019】ここで、メインシャフト2の剛性について
検討すると、図5に示すようにメインシャフト2の両端
部は側板3,3で保持されているので、両側板3,3か
ら離れるに従って剛性が低下することになる。
【0020】一方、キャリッジ4を移動させる場合、図
6及び図7に示すように記録領域での定速移動を行うた
めに定速領域の前後に加減速領域を設定しなければなら
ない。そして、印刷(記録)が可能な最大の記録媒体の
全面にわたって記録を行う場合、即ち、最大記録可能領
域に記録するときには、図6(a)及び図7(a)に示
すようにキャリッジ4は最大記録可能領域の前後に加減
速領域を加えた最大可動域で移動することになる。
【0021】この最大記録可能領域に両方向印刷で記録
するとき、キャリッジ4を正方向に移動させるときに加
速を開始する位置を第1加速開始位置HP1とし、キャ
リッジ4を逆方向に移動させるときに加速を開始する位
置を第2加速開始位置HP2とする。
【0022】また、使用する記録媒体が最大記録可能領
域よりも小さい場合、或いは、1走査毎にキャリッジを
第1又は第2加速開始位置に戻すのではなく、記録デー
タが終わった時点で停止して、この位置から次の記録デ
ータの記録位置まで最短距離でキャリッジを移動させる
所謂最短距離印字を行う場合には、図6(b)及び図7
(b)に示すように、キャリッジ4の加速開始位置は上
述した第1加速開始位置HP1と第2加速開始位置HP
2との間の位置になり、両側板3,3から離れた位置と
なる。
【0023】したがって、第1加速開始位置HP1又は
第2加速開始位置HP2からキャリッジ4の加速を開始
させたときに比べて、第1加速開始位置HP1と第2加
速開始位置HP2との間の位置からキャリッジ4の加速
を開始させたときには、メインシャフト2の歪みが大き
くなって印写画像(記録画像)の直線性が低下すること
になる。
【0024】そこで、この実施例のインクジェット記録
装置においては、第1加速開始位置HP1又は第2加速
開始位置HP2からキャリッジ4の加速を開始させると
きの加速条件(これを「第1加速条件」とする。)に対
して、第1加速開始位置HP1と第2加速開始位置HP
2との間の位置からキャリッジ4の加速を開始させると
きの加速条件(これを「第2加速条件」とする。)を緩
やかに設定している。
【0025】つまり、図8に示すように、第1加速開始
位置HP1又は第2加速開始位置HP2からキャリッジ
4の加速を開始させるときの第1加速条件で加速を行な
ったときにキャリッジ4が目標速度の到達するまでの要
する移動距離としての第1助走距離(面積)Laに対し
て、第1加速開始位置HP1と第2加速開始位置HP2
との間の位置からキャリッジ4の加速を開始させるとき
の第2加速条件で加速を行なったときにキャリッジ4が
目標速度の到達するまでの要する移動距離としての第2
助走距離(面積)Lbが大きくなる(La<Lb)よう
に設定している。
【0026】このようにすることによって、第1加速開
始位置HP1と第2加速開始位置HP2との間の位置か
らキャリッジ4の加速を開始させるときにメインシャフ
ト2に発生する衝撃荷重が低減して、メインシャフト2
の剛性の低下を補うことができるので、印写画像の直線
性の低下を防止できて、記録画像の画像品質が向上す
る。そして、メインシャフト2の剛性を上げることな
く、印写画像の直線性の低下を防止できることからコス
トの上昇を伴うこともない。
【0027】このように、第1加速開始位置HP1又は
第2加速開始位置HP2からキャリッジ4の加速を開始
させるときの加速条件に対して、第1加速開始位置HP
1と第2加速開始位置HP2との間の位置からキャリッ
ジ4の加速を開始させるときの加速条件を緩やかにした
場合、第1加速開始位置HP1と第2加速開始位置HP
2との間の位置からキャリッジ4の加速を開始させると
きに駆動源(主走査駆動モータ8)にかかる負荷が小さ
くなり、駆動源の出力のマージンが大きくなって、無駄
な電力消費を行うだけでなく、騒音の増大にもつなが
る。
【0028】そこで、このインクジェット記録装置にお
いては、第1加速開始位置HP1と第2加速開始位置H
P2との間の位置からキャリッジ4の加速を開始させる
ときに主走査駆動モータ8に与える駆動電流(ドライブ
電流)の電流値を、第1加速開始位置HP1と第2加速
開始位置HP2との間の位置からキャリッジ4の加速を
開始させるときに主走査駆動モータ8に与える駆動電流
の電流値に対して小さく設定している。
【0029】このようなキャリッジの加速制御を行う場
合に制御部が行う動作の一例を図9に示している。これ
を簡単に説明すると、キャリッジ4の移動開始時に現在
のキャリッジ位置が第1加速開始位置HP1か否かを判
別し、第1加速開始位置HP1でなければ第2加速開始
位置HP2か否かを判別し、現キャリッジ位置が第1又
は第2加速開始位置HP1又はHP2であれば、加速条
件として第1加速条件を選択して、主走査駆動モータ8
に与えるドライブ電流の電流値が第1電流値になるよう
に設定して、第1加速条件でキャリッジ4の加速を開始
する。
【0030】これに対して、現キャリッジ位置が第1又
は第2加速開始位置HP1又はHP2のいずれでもなけ
れば、加速条件として第2加速条件を選択して、主走査
駆動モータ8に与えるドライブ電流の電流値が第1電流
値よりも小さい第2電流値になるように設定して、第2
加速条件でキャリッジ4の加速を開始する。
【0031】ところで、上述したように第1加速条件に
対して第2加速条件を緩やかに設定した場合、前述の図
8で説明したように第1又は第2加速開始位置HP1又
はHP2からキャリッジ4の加速を開始したときの助走
距離(キャリッジ4が加速を開始してから目標速度に達
するまでに必要な距離)と、第1加速開始位置HP1と
第2加速開始位置HP2との間の位置からキャリッジ4
の加速を開始したときの助走距離とが異なり、第2加速
条件の方が助走距離が長くなる。
【0032】このとき、印刷(記録)を開始する位置
は、キャリッジ4の助走が終了して定速領域に入った位
置(目標速度に達した位置)であるので、図10に示す
ように記録開始位置P1が、第1又は第2加速開始位置
HP1又はHP2から、第1又は第2加速開始位置HP
1又はHP2からキャリッジ4の加速を開始したときに
必要な第1助走距離La以上で、且つ第1加速開始位置
HP1と第2加速開始位置HP2との間の位置からキャ
リッジ4の加速を開始したときに必要な第2助走距離L
b以下の距離だけ離れた位置にあるときには、第1又は
第2加速開始位置HP1又はHP2から第1加速条件で
加速を開始するか、第1又は第2加速開始位置HP1又
はHP2の外側(記録開始位置P1から距離Lbだけ離
れた位置)から第2加速条件で加速を開始することにな
る。
【0033】この場合に第1又は第2加速開始位置HP
1又はHP2の外側(記録開始位置P1から距離Lbだ
け離れた位置)から第2加速条件で加速を開始するよう
にすると、記録装置の幅を広くしなければならず、ま
た、この場合のために別途の加速条件を設定することは
処理が複雑になり、データ量も多くなってコスト高を招
くことになる。
【0034】そこで、このインクジェット記録装置にお
いては、記録開始位置P1が、第1又は第2加速開始位
置HP1又はHP2から第1助走距離La以上で、且つ
第2助走距離Lb以下の距離だけ離れた、La≦P1≦
Lb、の位置にあるときには、図11に示すように第1
加速条件で加速するようにして、第1助走距離La終点
から記録開始位置P1までの区間を空記録区間とするよ
うにしている。つまり、第2加速条件でキャリッジ4の
加速を行うのは、記録開始位置P1が第1又は第2加速
開始位置HP1又はHP2から第2助走距離Lbより離
れた位置にあるときになる。
【0035】以上のようにしてキャリッジ4の加速制御
を行うことによって、このインクジェット記録装置のよ
うに複数の色を重ねてカラー印刷を行う場合に、高品質
のカラー画像を得ることができる。
【0036】つまり、図12に示すようにキャリッジ4
の加速を開始したときに発生するメインシャフト2の振
動によって、記録媒体上での主走査方向のドットは波打
ち状になる。これが単一色の場合には、比較的認識され
難いが、図13に示すように黒、シアン、マゼンタ、イ
エローのヘッド5B、5C、5M、5Yを主走査方向に
並べて搭載した記録ヘッドを用いて記録を行った場合に
は明らかな色ズレが発生して、認識されてしまうことに
なる。
【0037】そこで、上述したように第1加速開始位置
HP1又は第2加速開始位置HP2からキャリッジ4の
加速を開始させるときの第1加速条件に対して、第1加
速開始位置HP1と第2加速開始位置HP2との間の位
置からキャリッジ4の加速を開始させるときの第2加速
条件を緩やかに設定することで、メインシャフト2の振
動が低減するので、色ずれも低減して画像品質が高くな
る。
【0038】なお、上記実施例においては、記録ヘッド
が4個の場合について説明したが、例えばブラックのイ
ンクを使用しないでカラー印字を行う場合のように3個
の記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置にも本発
明を適用することができる。また、主走査駆動モータか
らキャリッジへの駆動力伝達機構はタイミングベルトに
代えてワイヤーを用いることもできる。さらに、記録ヘ
ッドとしては、インクジェットヘッドに代えてその他の
ドット形成手段を有する記録ヘッドを用いることもでき
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のシリア
ル型記録装置によれば、最大記録可能領域に記録すると
きに、キャリッジを正方向に移動させるときの加速開始
位置を第1加速開始位置とし、キャリッジを逆方向に移
動させるときの加速開始位置を第2加速開始位置とした
とき、第1又は第2加速開始位置からキャリッジの加速
を開始するときの加速条件に対して、第1加速開始位置
と第2加速開始位置との間の位置からキャリッジの加速
を開始するときの加速条件を緩やかに設定したので、記
録画像の主走査方向の直線性を保つことができて画像品
質が向上する。
【0040】請求項2のシリアル型記録装置によれば、
上記請求項1のシリアル型記録装置において、第1加速
開始位置又は第2加速開始位置からキャリッジの加速を
開始するときにこのキャリッジの駆動源に与える電流値
に対して、第1加速開始位置と第2加速開始位置との間
の位置からキャリッジの加速を開始するときに駆動源に
与える電流値を小さく設定したので、消費電力を少なく
し、騒音レベルを小さくすることができる。
【0041】請求項3のシリアル型記録装置によれば、
上記請求項1又は2のシリアル型記録装置において、第
1加速開始位置又は第2加速開始位置からキャリッジの
加速を開始して目標速度に到達するまでのキャリッジの
移動距離を第1助走距離とし、第1加速開始位置と第2
加速開始位置との間の位置からキャリッジの加速を開始
して目標速度に到達するまでのキャリッジの移動距離を
第2助走距離としたとき、第1加速加速位置又は第2加
速開始位置から第1助走距離以上で第2助走距離以下だ
け離れている位置が記録開始位置であるときには、第1
加速開始位置又は第2加速開始位置からキャリッジの加
速を開始させるキャリッジ移動手段を備えたので、記録
装置全体の幅を広げることなく、高画像品質での記録が
可能になる。
【0042】請求項4のシリアル型記録装置によれば、
上記請求項1乃至3のいずれかに記載のシリアル型記録
装置において、記録ヘッドが複数の色を記録可能のヘッ
ドを主走査方向に配列してなる構成としたので、高品質
のカラー画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の要
部概略斜視図
【図2】同記録装置のキャリッジを下方から見た概略平
面図
【図3】同記録装置の制御部のブロック図
【図4】メインシャフトに発生する歪みの説明に供する
説明図
【図5】メインシャフトの剛性と歪みの関係の説明に供
する説明図
【図6】記録領域とキャリッジの加速開始位置の関係の
説明に供する説明図
【図7】記録領域とキャリッジの加速開始位置及びキャ
リッジ移動速度の関係の説明に供する説明図
【図8】加速条件の説明に供する説明図
【図9】制御部が行うキャリッジ移動制御の説明に供す
るフロー図
【図10】キャリッジの加速開始位置と記録開始位置の
関係の説明に供する説明図
【図11】記録開始位置とキャリッジの加速開始位置と
の関係の説明に供する説明図
【図12】メインシャフトの振動とドットのずれの説明
に供する説明図
【図13】複数の色毎のヘッドの場合のメインシャフト
の振動とドットのずれの説明に供する説明図
【符号の説明】
1…フロントガイド、2…ガイドシャフト、4…キャリ
ッジ、5Y,5M,5C,5K…記録ヘッド、6Y,6
M,6C,6K…ノズル列、8…主走査モータ、9…駆
動プーリ、10…アイドラローラ、11…タイミングベ
ルト、12…用紙。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを搭載したキャリッジを主走
    査方向に移動させながら記録媒体を副走査方向に搬送し
    て記録を行なうシリアル型記録装置において、最大記録
    可能領域に記録するとき、前記キャリッジを正方向に移
    動させるときの加速開始位置を第1加速開始位置とし、
    前記キャリッジを逆方向に移動させるときの加速開始位
    置を第2加速開始位置としたとき、前記第1又は第2加
    速開始位置から前記キャリッジの加速を開始するときの
    加速条件に対して、前記第1加速開始位置と第2加速開
    始位置との間の位置から前記キャリッジの加速を開始す
    るときの加速条件を緩やかに設定したことを特徴とする
    シリアル型記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシリアル型記録装置に
    おいて、前記第1加速開始位置又は第2加速開始位置か
    ら前記キャリッジの加速を開始するときにこのキャリッ
    ジの駆動源に与える電流値に対して、前記第1加速開始
    位置と第2加速開始位置との間の位置から前記キャリッ
    ジの加速を開始するときに前記駆動源に与える電流値を
    小さく設定したことを特徴とするシリアル型記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のシリアル型記録
    装置において、前記第1加速開始位置又は第2加速開始
    位置から前記キャリッジの加速を開始して目標速度に到
    達するまでのキャリッジの移動距離を第1助走距離と
    し、前記第1加速開始位置と第2加速開始位置との間の
    位置から前記キャリッジの加速を開始して目標速度に到
    達するまでのキャリッジの移動距離を第2助走距離とし
    たとき、前記第1加速開始位置又は第2加速開始位置か
    ら第1助走距離以上で第2助走距離以下だけ離れている
    位置が記録開始位置であるときには、前記第1加速開始
    位置又は第2加速開始位置から前記キャリッジの加速を
    開始させるキャリッジ移動手段を備えたことを特徴とす
    るシリアル型記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のシリ
    アル型記録装置において、前記記録ヘッドが複数の色を
    記録可能のヘッドを主走査方向に配列してなることを特
    徴とするシリアル型記録装置。
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