JPH09300476A - 繊維強化樹脂の吹付成形体の製造方法 - Google Patents
繊維強化樹脂の吹付成形体の製造方法Info
- Publication number
- JPH09300476A JPH09300476A JP8113765A JP11376596A JPH09300476A JP H09300476 A JPH09300476 A JP H09300476A JP 8113765 A JP8113765 A JP 8113765A JP 11376596 A JP11376596 A JP 11376596A JP H09300476 A JPH09300476 A JP H09300476A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roving
- spray
- fiber
- cutting
- reinforced resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 繊維の混入量を減らしたり、吹き付ける樹脂
の粘土を低くしたりしても、樹脂のだれを有効に防止で
きるＦＲＰの吹付成形体の製造方法の提供。 【解決手段】 多数の細繊維を束ねたロービング５１を
連続的に供給するロービング供給手段５と、ロービング
５１を所定長さに切断しながら切断ロービングを投出す
る繊維切断投出手段と、液相樹脂を噴霧するノズル４１
とを有する繊維強化樹脂の吹付装置１により、縦面を有
する型２に繊維強化樹脂を多層に吹付成形する繊維強化
樹脂の吹付成形体の製造方法において、型２に最初に吹
付成形する繊維強化樹脂層６１は、ロービング５１を型
２の縦面の上端から下端まで切断せずに連続して供給す
ることを特徴とする。
の粘土を低くしたりしても、樹脂のだれを有効に防止で
きるＦＲＰの吹付成形体の製造方法の提供。 【解決手段】 多数の細繊維を束ねたロービング５１を
連続的に供給するロービング供給手段５と、ロービング
５１を所定長さに切断しながら切断ロービングを投出す
る繊維切断投出手段と、液相樹脂を噴霧するノズル４１
とを有する繊維強化樹脂の吹付装置１により、縦面を有
する型２に繊維強化樹脂を多層に吹付成形する繊維強化
樹脂の吹付成形体の製造方法において、型２に最初に吹
付成形する繊維強化樹脂層６１は、ロービング５１を型
２の縦面の上端から下端まで切断せずに連続して供給す
ることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、噴出させた液相
樹脂を縦面を有する型に吹付成形する繊維強化樹脂（Ｆ
ＲＰ）の吹付成形体の製造方法に関する。
樹脂を縦面を有する型に吹付成形する繊維強化樹脂（Ｆ
ＲＰ）の吹付成形体の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】製品の内面形状を有する多孔質型の表面
に、この型の内部からは真空引きを行いながら液相樹脂
を吹き付けるとともに、切断したガラス繊維、炭素繊維
などの細繊維を薄い液相樹脂の噴霧に乗せて吹き付け、
別のノズルから吹き出した樹脂硬化剤とともにＦＲＰの
前成形体（プレフォーム）を形成する。この吹付成形
は、通常１ｍｍ程度の吹付成形層を多数層に重ねて成形
される。つぎに、この前成形体を前記多孔質型から剥が
して、加圧型で加圧成形するＦＲＰのプレフォーム成形
が実施されている。
に、この型の内部からは真空引きを行いながら液相樹脂
を吹き付けるとともに、切断したガラス繊維、炭素繊維
などの細繊維を薄い液相樹脂の噴霧に乗せて吹き付け、
別のノズルから吹き出した樹脂硬化剤とともにＦＲＰの
前成形体（プレフォーム）を形成する。この吹付成形
は、通常１ｍｍ程度の吹付成形層を多数層に重ねて成形
される。つぎに、この前成形体を前記多孔質型から剥が
して、加圧型で加圧成形するＦＲＰのプレフォーム成形
が実施されている。
【０００３】強化繊維の供給は、ガラス繊維、炭素繊維
などの長い細繊維を多数束ねてなるロービングを、連続
的に供給しながらカッターで切断し、チョップロービン
グ（切断ロービング）を樋状のシュートに落下させバラ
バラにして、バインダーで希釈した薄い液相樹脂の噴霧
に上方から乗せることによりなされている。
などの長い細繊維を多数束ねてなるロービングを、連続
的に供給しながらカッターで切断し、チョップロービン
グ（切断ロービング）を樋状のシュートに落下させバラ
バラにして、バインダーで希釈した薄い液相樹脂の噴霧
に上方から乗せることによりなされている。
【０００４】この場合、吹き付けた繊維強化樹脂内には
気泡が含まれており、製品の強度が低下するため脱泡作
業が必要になる。この気泡は、繊維の混入量が多ければ
多いほど、樹脂の粘度が高ければ高いほど多くなり、脱
泡作業に手間がかかり、吹付成形において作業効率を低
下させる最大の問題となっている。
気泡が含まれており、製品の強度が低下するため脱泡作
業が必要になる。この気泡は、繊維の混入量が多ければ
多いほど、樹脂の粘度が高ければ高いほど多くなり、脱
泡作業に手間がかかり、吹付成形において作業効率を低
下させる最大の問題となっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この問題は、繊維の混
入量を減らしてかつ樹脂の粘度を低くすれば脱泡作業は
容易になり作業効率が向上できる。しかるに、この場合
は、型に吹き付けた樹脂が硬化前に重力の作用で下方に
だれ易くなるため、厚さの不均一などの不良品が発生す
る原因となる問題が生じる。この発明の目的は、繊維の
混入量を減らしたり、吹き付ける樹脂の粘土を低くした
りしても、樹脂のだれを有効に防止できるＦＲＰの吹付
成形体の製造方法の提供にある。
入量を減らしてかつ樹脂の粘度を低くすれば脱泡作業は
容易になり作業効率が向上できる。しかるに、この場合
は、型に吹き付けた樹脂が硬化前に重力の作用で下方に
だれ易くなるため、厚さの不均一などの不良品が発生す
る原因となる問題が生じる。この発明の目的は、繊維の
混入量を減らしたり、吹き付ける樹脂の粘土を低くした
りしても、樹脂のだれを有効に防止できるＦＲＰの吹付
成形体の製造方法の提供にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は、多数の細繊
維を束ねたロービングを連続的に供給するロービング供
給手段と、前記ロービングを所定長さに切断しながら切
断ロービングを投出する繊維切断投出手段と、液相樹脂
を噴霧するノズルとを有する繊維強化樹脂の吹付装置に
より、縦面を有する型に繊維強化樹脂を多層に吹付成形
する繊維強化樹脂の吹付成形体の製造方法において、前
記型に最初に吹付成形する繊維強化樹脂層は、ロービン
グを型の縦面の上端から下端まで切断せずに連続して供
給することを特徴とする。
維を束ねたロービングを連続的に供給するロービング供
給手段と、前記ロービングを所定長さに切断しながら切
断ロービングを投出する繊維切断投出手段と、液相樹脂
を噴霧するノズルとを有する繊維強化樹脂の吹付装置に
より、縦面を有する型に繊維強化樹脂を多層に吹付成形
する繊維強化樹脂の吹付成形体の製造方法において、前
記型に最初に吹付成形する繊維強化樹脂層は、ロービン
グを型の縦面の上端から下端まで切断せずに連続して供
給することを特徴とする。
【０００７】
【発明の作用および効果】この発明では、型に当接する
吹付層に、型の縦面の上端から下端に到る長い連続ロー
ビングを使用して型に付着させている。このため、型表
面にその後に吹き付ける樹脂に対し、樹脂を型面（最初
に吹付成形する繊維強化樹脂層）に付着させる摩擦を大
きくできる。この結果、粘度が低い樹脂でも、吹き付け
た繊維強化樹脂が硬化前にだれ落ちることが有効に防止
できる。また、切断ロービングの混入率が低い樹脂に対
しても同様である。
吹付層に、型の縦面の上端から下端に到る長い連続ロー
ビングを使用して型に付着させている。このため、型表
面にその後に吹き付ける樹脂に対し、樹脂を型面（最初
に吹付成形する繊維強化樹脂層）に付着させる摩擦を大
きくできる。この結果、粘度が低い樹脂でも、吹き付け
た繊維強化樹脂が硬化前にだれ落ちることが有効に防止
できる。また、切断ロービングの混入率が低い樹脂に対
しても同様である。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１および図２は、この発明のＦ
ＲＰ成形体の製造方法を示す。ＦＲＰ吹付装置１は、多
孔質型２にＦＲＰを吹き付けてＦＲＰ成形体３を形成す
る。ＦＲＰ吹付装置１はロボットハンド４を有し、ロボ
ットハンド４には、上から樹脂噴射ノズル４１、ロービ
ング（繊維）供給手段５、樹脂噴射ノズル４２が上下に
列設され、これらの下に硬化剤であるケトンの噴霧ノズ
ル４３が装着されている。
ＲＰ成形体の製造方法を示す。ＦＲＰ吹付装置１は、多
孔質型２にＦＲＰを吹き付けてＦＲＰ成形体３を形成す
る。ＦＲＰ吹付装置１はロボットハンド４を有し、ロボ
ットハンド４には、上から樹脂噴射ノズル４１、ロービ
ング（繊維）供給手段５、樹脂噴射ノズル４２が上下に
列設され、これらの下に硬化剤であるケトンの噴霧ノズ
ル４３が装着されている。
【０００９】ＦＲＰの吹付作業は、ロボットハンド４を
多孔質型２の表面に沿って上から下に一定速度で移動し
ながら各ノズル４１、ロービング供給手段５、ノズル４
２、ノズル４３から樹脂、ガラス繊維、樹脂、ケトンを
噴射し、多孔質型２の表面にＦＲＰ層６を形成してなさ
れる。このＦＲＰの吹付作業が終了し、所定の硬化時間
の経過後にＦＲＰ成形体３を多孔質型２から剥がし、加
圧型（図示せず）に入れて加圧成形する。
多孔質型２の表面に沿って上から下に一定速度で移動し
ながら各ノズル４１、ロービング供給手段５、ノズル４
２、ノズル４３から樹脂、ガラス繊維、樹脂、ケトンを
噴射し、多孔質型２の表面にＦＲＰ層６を形成してなさ
れる。このＦＲＰの吹付作業が終了し、所定の硬化時間
の経過後にＦＲＰ成形体３を多孔質型２から剥がし、加
圧型（図示せず）に入れて加圧成形する。
【００１０】ロービング供給手段５は、ガラス繊維、炭
素繊維などの細繊維を撚らずに束ねたロービング５１を
連続的に供給するリール（図示せず）と、ロービング５
１を所定長さに切断しながら切断された切断ロービング
５２を連続的に投出する繊維切断投出手段５３と、投出
された切断ロービング５２を希釈されて低粘度となって
いる樹脂の噴霧の上部に導くシュート５４とからなる。
シュート５４の下方には、低速で低粘度の液相樹脂を噴
霧Ｊとして噴射する前記ノズル４３が設置されている。
素繊維などの細繊維を撚らずに束ねたロービング５１を
連続的に供給するリール（図示せず）と、ロービング５
１を所定長さに切断しながら切断された切断ロービング
５２を連続的に投出する繊維切断投出手段５３と、投出
された切断ロービング５２を希釈されて低粘度となって
いる樹脂の噴霧の上部に導くシュート５４とからなる。
シュート５４の下方には、低速で低粘度の液相樹脂を噴
霧Ｊとして噴射する前記ノズル４３が設置されている。
【００１１】ロービング５１は、直径１３μの長繊維３
００本を撚らずに弱い接着材で固めて不撚糸とし、この
不撚糸をさらに撚らずに数十本束ねてなる。このロービ
ング５１はリールに巻かれて繊維切断投出手段５３に供
給される。
００本を撚らずに弱い接着材で固めて不撚糸とし、この
不撚糸をさらに撚らずに数十本束ねてなる。このロービ
ング５１はリールに巻かれて繊維切断投出手段５３に供
給される。
【００１２】繊維切断投出手段５３は、ロービング５１
をリールから引き出すためのゴムロール５５と、該ゴム
ロール５５に圧接して前記ロービング５１を挟んで引き
出すピンチロール５６と、前記ゴムロール５５の周面に
接触してロービング５１を所定長さに切断する歯車状の
カッター５７と、カッター５７をゴムロール５５へ接離
させる接離機構５８とから構成される。
をリールから引き出すためのゴムロール５５と、該ゴム
ロール５５に圧接して前記ロービング５１を挟んで引き
出すピンチロール５６と、前記ゴムロール５５の周面に
接触してロービング５１を所定長さに切断する歯車状の
カッター５７と、カッター５７をゴムロール５５へ接離
させる接離機構５８とから構成される。
【００１３】ノズル４３は、シュート５４の出口端のほ
ぼ真下に吹出口を有し、バインダーで１００倍に希釈さ
れた液相樹脂を噴射し、シュート５４から投出されたバ
ラバラの切断ロービング５２を多孔質型２に吹き付け
る。切断ロービング５２は、噴霧Ｊの広がりに対応して
ほぼ均一に広がり、吹き付けられたＦＲＰ層６内に均一
に分散される。
ぼ真下に吹出口を有し、バインダーで１００倍に希釈さ
れた液相樹脂を噴射し、シュート５４から投出されたバ
ラバラの切断ロービング５２を多孔質型２に吹き付け
る。切断ロービング５２は、噴霧Ｊの広がりに対応して
ほぼ均一に広がり、吹き付けられたＦＲＰ層６内に均一
に分散される。
【００１４】ＦＲＰ成形体３の製造方法は、つぎのよう
になされる。図３に示す如く、多孔質型２に最初に吹付
成形する繊維強化樹脂層６１は、ロービング５１を型の
上端から下端まで切断せずに連続して供給する。このと
きは、接離機構５８によりカッター５７はゴムロール５
５から離れている。これにより、厚さ０．５〜１．０ｍ
ｍの多孔質型２の表面に付着した繊維強化樹脂層６１が
形成される。
になされる。図３に示す如く、多孔質型２に最初に吹付
成形する繊維強化樹脂層６１は、ロービング５１を型の
上端から下端まで切断せずに連続して供給する。このと
きは、接離機構５８によりカッター５７はゴムロール５
５から離れている。これにより、厚さ０．５〜１．０ｍ
ｍの多孔質型２の表面に付着した繊維強化樹脂層６１が
形成される。
【００１５】つぎに、接離機構５８によりカッター５７
をゴムロール５５の周面に接触させてロービング５１を
所定長さに切断しながら２層目以上の吹付層６２、６
３、６４、 を成形する。これにより、３〜１５ｍｍの
所定の厚さのＦＲＰ層６を有するＦＲＰ成形体３が形成
できる。
をゴムロール５５の周面に接触させてロービング５１を
所定長さに切断しながら２層目以上の吹付層６２、６
３、６４、 を成形する。これにより、３〜１５ｍｍの
所定の厚さのＦＲＰ層６を有するＦＲＰ成形体３が形成
できる。
【図１】ＦＲＰ吹付装置の概略図である。
【図２】ロービング供給手段の斜視図である。
【図３】ＦＲＰ成形体および多孔質型の断面図である。
１ ＦＲＰ吹付装置 ２ 多孔質型 ３ ＦＲＰ成形体 ４ ロボットハンド ５ ロービング供給手段 ６ ＦＲＰ層 ４１ ノズル ４２ ノズル ４３ ノズル ５１ ロービング ５２ 切断ロービング ５３ 繊維切断投出手段 ６１ 繊維強化樹脂層
Claims (1)
- 【請求項１】 多数の細繊維を束ねたロービングを連続
的に供給するロービング供給手段と、前記ロービングを
所定長さに切断しながら切断ロービングを投出する繊維
切断投出手段と、液相樹脂を噴霧するノズルとを有する
繊維強化樹脂の吹付装置により、縦面を有する型に繊維
強化樹脂を多層に吹付成形する繊維強化樹脂の吹付成形
体の製造方法において、 前記型に最初に吹付成形する繊維強化樹脂層は、ロービ
ングを型の縦面の上端から下端まで切断せずに連続して
供給することを特徴とする繊維強化樹脂の吹付成形体の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8113765A JPH09300476A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 繊維強化樹脂の吹付成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8113765A JPH09300476A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 繊維強化樹脂の吹付成形体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09300476A true JPH09300476A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14620583
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8113765A Pending JPH09300476A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 繊維強化樹脂の吹付成形体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09300476A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040076026A (ko) * | 2003-02-24 | 2004-08-31 | 정영수 | 섬유보강 합성수지 스프레이 장치 및 이를 이용한 철근콘크리트 구조물의 보강공법 |
| US7014809B2 (en) | 2004-07-30 | 2006-03-21 | Audette Lawrence F | Process for making a reusable soft bag for use in infusion processes for making plastic parts |
| US20150075713A1 (en) * | 2013-09-19 | 2015-03-19 | Siemens Aktiengesellschaft | Method for applying fibre material on a vertical surface |
-
1996
- 1996-05-08 JP JP8113765A patent/JPH09300476A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040076026A (ko) * | 2003-02-24 | 2004-08-31 | 정영수 | 섬유보강 합성수지 스프레이 장치 및 이를 이용한 철근콘크리트 구조물의 보강공법 |
| US7014809B2 (en) | 2004-07-30 | 2006-03-21 | Audette Lawrence F | Process for making a reusable soft bag for use in infusion processes for making plastic parts |
| US20150075713A1 (en) * | 2013-09-19 | 2015-03-19 | Siemens Aktiengesellschaft | Method for applying fibre material on a vertical surface |
| US10479030B2 (en) * | 2013-09-19 | 2019-11-19 | Siemens Gamesa Renewable Energy A/S | Method for applying fibre material on a vertical surface of a web of a wind turbine blade |
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