JPH09297511A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09297511A
JPH09297511A JP13059196A JP13059196A JPH09297511A JP H09297511 A JPH09297511 A JP H09297511A JP 13059196 A JP13059196 A JP 13059196A JP 13059196 A JP13059196 A JP 13059196A JP H09297511 A JPH09297511 A JP H09297511A
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JP
Japan
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toner
cleaning
blade
image forming
forming apparatus
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JP13059196A
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Inventor
Ichirou Katsuya
家 一 郎 勝
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】像担持体上の残留トナーを除去するクリーニン
グブレードを具備する画像形成装置において、より少な
い消費電力で、長期間安定して良好な画像をうる。 【構成】クリーニングブレードにフッ素系複合材料を用
い、トナーとして粒径8μm以下、ガラス転移点58。
C以下のものを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】この発明は、静電複写機、同プリ
ンタなど、静電転写プロセスを利用する画像形成装置に
関するものである。
【0002】上記のような周知の画像形成装置にあって
は、転写時に転写に寄与せず、像担持体に残る残留トナ
ーを充分に除去することが良質の画像を得るのに必須の
ことである。
【0003】この種のクリーニング手段としては、クリ
ーニングブレード、クリーニングブラシなど種々なもの
が提案されているが、ゴムなどの弾性材料からなる板状
のブレードの尖鋭ななエッジを像担持体に当接させて残
留トナーを除去するクリーニンクブレードが、その構成
が簡単でコスト的に有利であり、トナー除去機能にもす
ぐれているので広く実用されていることもよく知られて
いる通りである。
【0004】クリーニングブレードの設定条件は、像担
持体への当接角度、当接圧として示され、とくに当接圧
はブレード機能決定の主要な条件となっている。これら
は、ブレード〜像担持体間、ブレード〜トナー間、トナ
ー〜ブレード間の摩擦係数、ブレードエッジの精度、ト
ナーのガラス転移点で示される昇温時のトナーの軟化の
程度、トナー粒径、プロセススピード、像担持体の耐摩
耗性などの影響を受ける、トナーのブレードエッジから
のすり抜け、ブレードめくれ、トナーの像担持体への融
着、像担持体の摩耗などに対する安定性の観点から決定
される。
【0005】ところで、近来、画像形成装置は、その高
画質化、省エネルギー化を、トナーの小粒径化、低融点
化に依存する傾向となってきている。トナーの融点を下
げることは、画像形成装置の消費電力の支配的要因であ
る定着装置の消費電力の削減に大きな効果がある。ま
た、近来多用されるようになってきているデジタル方式
の画像形成装置では、トナー粒径を小さくすることによ
って画像の高DPI化に有利である。
【0006】しかしながら、反面、このようにトナー態
様、特性の変化はクリーニングブレードによるクリーニ
ングシステムの性能、安定性の低下につながることを免
れない。以下これについて略述する。
【0007】クリーニングブレードの材料としては、現
在ウレタンゴムが主流となっているが、ウレタンゴムに
よる問題は、低当接圧の場合には像担持体へのトナーの
付着、高当接圧では像担持体上に生ずる膜形成、ブレー
ドめくれ、さらに像担持体の摩耗、クリーニング不良な
どについても考慮する必要がある。
【0008】これについてさらに説明する。低当接圧で
発生するトナー付着の態様について、これを模式的に示
した「図7」ないし「図10」によって説明する。低当
接圧の場合、「図7」に示すように像担持体上の残留ト
ナーTがブレードエッジに到達した後、その若干量がエ
ッドをすり抜ける。
【0009】このような状態の場合、ブレードエッジの
像担持体への当接状態は一定ではなく、微小振動してい
て瞬間的に高圧の部位が発生する。たまたまエッジを通
過していたトナーにこの高圧がかかると「図8」に示す
ように像担持体上に強く押しつけられて付着する。一旦
トナーが付着すると、この部分におけるブレードエッジ
との間の圧力は大きくなるので、この位置にエッジが到
来するごとにトナーの付着が発生することになり、トナ
ーは当初の付着点から像担持体の走行方向上流側に次第
に成長して行くことになる(「図9」、「図10」参
照)。
【0010】このようにウレタンゴムを用いたクリーニ
ングブレードでは像担持体への当接圧が高過ぎても、低
過ぎてもトナーの特性変化に適応できにくくなるが、つ
ぎにウレタンブレードの像担持体への当接圧の変化が、
トナー粒径、ガラス転移点によってどのように変化する
かを、「図11」乃至「図16」によって説明する。
【0011】これらの図からわかるように、全体とし
て、当接圧が低いところでトナーのすり抜け、トナー付
着が発生し、当接圧が高い部分でトナーによる成膜、ブ
レードめくれが発生する。安定動作領域はトナー付着領
域とトナー成膜領域との間にあると云える。なお、トナ
ー抜け領域とトナー付着領域との間(重畳していない部
分)は、目立たないながらもトナー抜けが発生してお
り、一次帯電器の汚染や次の画像形成時に背景部にカブ
リが生ずるので安定動作領域としては不適である。
【0012】粒径10μm、ガラス転移点60。Cのト
ナーを使った場合、「図11」に示しように充分な安定
動作領域がとれる。
【0013】粒径8μm、ガラス転移点60。Cのトナ
ーの場合、「図12」に示すように、トナー抜け領域、
トナー付着領域が高い当接圧の方向に拡大している。こ
れはトナー粒径が小さいことによって、より高い当接圧
でもトナーのすり抜けが発生することを示している。
【0014】粒径8μm、ガラス転移点58。Cのトナ
ーの場合、「図13」に示すように、トナーによる成膜
領域が低い当接圧の方にのびている。これは低いガラス
転移点のトナーによってより低いエッジ部位温度でトナ
ーの軟化が始まることに起因する。
【0015】さらに、トナー粒径を小さくし、ガラス転
移点を低くする、たとえば、粒径8μm、ガラス転移点
58。Cのトナーを用いた場合、トナー付着領域は高当
接圧側に、トナー成膜領域はより低当接圧側に拡大し
て、「図14」に示すように、安定動作領域がない状態
となる。
【0016】また、トナー粒径10μm、ガラス転移点
60。Cのトナーを用い、プロセススピードを増した場
合、「図15」に示すように、成膜領域が低当接圧側に
拡大して、前記「図11」と比べればわかるように安定
動作領域が狭くなる。これは画像形成速度が上がったこ
とによってブレードエッジ部位が昇温してトナーが軟化
したためである。
【0017】以上の例では、安定動作領域が、トナー付
着領域とトナー成膜領域との間に挟まれた状態となって
いるが、クリーニングシステムの構成によっては、高当
接圧側がブレードめくれ発生領域によって制限される場
合がある(「図17」参照)。
【0018】本発明は以上説述したしたような現状に鑑
みてなされたものであって、以上のようなクリーニング
システムに発生する欠陥を回避し、少ない消費電力で長
期にわたって安定的に良質の画像を得られる画像形成装
置を提供することを目的とするものである。
【0019】
【発明の構成】
【課題を解決する技術手段、その作用】上記の目的を達
成するため、本発明は、像担持体のクリーニング手段と
して用いるクリーニングブレードの少なくともブレード
エッジ部位がフッ素系ポリマーまたは(及び)フッ素系
エラストマーを含む複合材料からなり、使用トナーが粒
径8um以下、ガラス転移点が58°C以下である画像
形成装置(1)、または、上記(1)のもににおいて、
クリーニングブレードのクリーニングに用いるエッジ近
傍の材質とクリーニングブレードの主要な材質が異な
り、かつクリーニングに用いるエッジから0.1mm以
内はフッ素系ポリマーまたは(及び)フッ素系エラスト
マーを含む複合材料からなる画像形成装置(2)、また
は、上記(1)のものにおいて、未当接の実装状態でク
リーニングに用いるエッジの直線からのズレが、全域に
わたって1mm以下であり、ズレの空間周波数が0.1
mm- 1 以上の成分の振幅が、任意の測定範囲において
0.2mm未満、ズレの空間周波数1mm-1以上の成分
の振幅が、任意の測定範囲においてともに用いるトナー
の直径の10倍未満である画像形成装置(3)、また
は、上記(1)のものにおいて、クリーニングブレード
のクリーニングに用いるエッジの材料のJISスプリン
グ式硬さ試験A型による硬度が30度以上90度以下で
あり、かつクリーニングブレードの像担持体への当接部
の線圧が6g/cm以上である画像形成装置(4)、ま
たは、上記(1)のものにおいて、トナーが非磁性であ
る画像形成装置(5)、または、上記(1)のものにお
いて、像担持体としてアモルファスシリコン感光体を用
いる画像形成装置(6)、または、上記(1)のものに
おいて、画像形成速度が300mm/sec以上である
「画像形成装置(7)である。
【0020】この様に構成することによって、公知のク
リーニングシステムに発生する問題を回避して、少ない
消費エネルギーで、長期間安定して高画質の画像形成を
行うことが可能となる。
【0021】
【実施例の説明】はじめに、像担持体との摩擦係数を下
げたクリーニングブレードを用いた場合の態様について
説明する。
【0022】粒径10μm、ガラス転移点60。Cのト
ナーを用いると、トナーの成膜領域、ブレードめくれ発
生領域はいずれも高当接圧側に移動しており、トナー付
着領域は低当接圧側に移動しており(「図17」)、安
定動作領域が拡大している。このため、粒径8μm、ガ
ラス転移点58。Cのトナーをもちいても所望の安定動
作領域が確保できることがわかる(「図18」)。
【0023】摩擦係数を下げてゆけば、さらに粒径が小
さく、ガラス転移点の低いトナーのも対応可能である。
即ち、トナーの小粒径化によって高画質を得、ガラス転
移点を下げることによって省エネルギー化を実現するに
は低摩擦係数のブレードを使用することが有効であると
いえる。
【0024】ブレードの低摩擦化はまた、ブレードめく
れに対しても有効な対策となる(「図19」)。安定動
作域拡大のためクリーニングブレードと像担持体間の摩
擦係数を下げる際、摩擦係数を下げる方法そのものは問
題ではなく、いかなる方法をとろうとも動作状態での摩
擦係数とその他の機械特性が同じであれば同じ安定動作
領域が得られる。
【0025】しかしながら、低摩擦係数を安定して持続
するにはブレードエッジ部の材料そのものに低摩擦かつ
対摩耗性の高い弾性材料をもちいるのがよい。とくに寝
潤滑剤としてフッ素樹脂あるいは/及びフッ素ゴムを含
むゴム材料は非常に良好な特性を実現できる。以下この
ような弾性材料をフッ素系複合弾性材料と呼ぶこととす
【0026】「図20」(a)、(b)、(c)に、ウ
レタンゴム、ウレタンゴムにナイロンを塗布したもの
(ナイロン塗布ブレード)、フッ素ゴム+フッ素樹脂製
ブレード(フッ素ゴムブレード)の耐久による摩耗量、
摩耗ムラ、摩擦係数の変化を示した。
【0027】耐久の初期にはナイロン塗布ブレードとフ
ッ素ゴムブレードの摩擦係数はほぼ等しく、ウレタンブ
レードに比してかなり低いところで推移する。像担持体
の摩耗量、摩耗ムラも同様に推移する。耐久の進行によ
って、ナイロン塗布ブレードの摩擦係数が上昇し始め、
最後にはウレタンゴムブレードと同程度の摩擦係数にな
ってしまう。
【0028】これはナイロンブレード表面のナイロン塗
布層が耐久にしたがって摩耗して、ウレタンゴムが露出
したことによる。また、ナイロン塗布層の摩耗の過程
で、ナイロン層の塗布ムラや摩耗ムラによってウレタン
ゴムの露出が場所によって異なる時点で始まりこのこと
が摩耗ムラを大きくする原因となっている。以上によっ
て大きい耐久枚数が要求される場合、ナイロン塗布ブレ
ードは利用できない。
【0029】但し、フッ素ゴムやフッ素樹脂を含むゴム
材は永久変形しやすく、耐久にともなう当接圧邸かの原
因となる。また、フッ素ゴム、フッ素樹脂は材料そのも
ののコストが高い。
【0030】上記を回避するため通常のゴム材の板にフ
ッ素系複合弾性材料系の材料を含む弾性体薄板を張り合
せ、クリーニングエッジを薄板側に形成する、あるいは
燐青銅製の弾性支持板の先端にエッジ部のみをフッ素系
複合弾性材料で形成するなど、ブレード母材を別の材料
で形成し、エッジ部のみにフッ素系材料をもちいる方法
がある。1枚のクリーニングブレードに複数のクリーニ
ングエッジを設け、これらを順次使用することによって
もエッジ当たりのコストを抑制できる。
【0031】この場合、クリーニングエッジからある程
度広い領域をフッ素複合弾性材料で形成しないと、塗布
ブレードと同様耐久により特性が悪化する。通常エッジ
部から少なくとも0.1mm以上の領域をフッ素系複合
弾性材料で形成する必要がある。
【0032】さらに、フッ素系複合弾性材料は成型が困
難で、成型精度の管理には充分留意しなければならな
い。また、粘弾性係数が大きいため像担持体を駆動した
ときの当接状態を良好に保つための条件はウレタンゴム
製のクリーニングブードよりも厳しくなる。
【0033】具体的には、クリーニングエッジの真直度
については、像担持体に当接しない実装状態でエッジ全
体の直線からのズレが1mm以下、ズレの空間周波数
0.1mm-1以上の成分の振幅が任意の測定範囲におい
て0.2mm未満、ズレの空間周波数1mm-1以上の成
分の振幅が任意の測定範囲でともに用いるトナーの直径
の10倍以下に管理する必要がある。
【0033】上記を満たしていても、エッジに用いるフ
ッ素系複合弾性材料の硬度がJISスプリング式固さ試
験A型において90度以下、クリーニングブレードの像
担持体への当接部の線圧が6g/cm以上でなければ当
接が不完全になる場合があり、トナーのすり抜けを阻止
できない。また、エッジに用いるフッ素系複合弾性材料
の硬度がJISスプリング式固さ試験A型において30
度以上でなければ像担持体を駆動した場合のエッジの変
形によるトナーのすり抜けが発生する。
【0034】「図1」は本発明を適用するフルカラー画
像形成装置を模式的に示した側面図である。有機感光層
を表面に形成した像担持体1が一次帯電器2によって一
様に帯電され、これに画像信号が付与されて静電潜像画
形成され、これに4色のトナーをそれぞれ内蔵する現像
器を備えた現像装置4から、順次マゼンタ、シアン、イ
エロー及びブラックトナーが付与されてカラー画像が形
成され、これら4色の画像が転写ドラム51に支持され
た転写材50に順次転写されてフルカラー像が形成さ
れ、この画像が定着部位9によって定着されて機外に排
出される。図示符号7は像担持体上の残留トナーを除去
するクリーナ、符号8は残留電荷除去用の前露光ランプ
である。
【0035】この装置において、トナーとクリーニング
ブレードを変えた場合の耐久結果を「図2」の表に示し
た。トナーは分級似よって粒径のみを変化させてあり、
ガラス転移点は57。Cである。これによると、
【0036】ウレタンゴムブレードの場合、トナー粒径
が10μmから小さくなるに従ってトナー付着領域が高
当接圧側に広がって安定作動領域がほとんどなくなり、
6μmでは安定した設定ができなくなる。
【0037】ウレタンゴムにナイロンコーティングを施
したナイロンコートブレードの場合には、6μmトナー
でも安定な初期設定がてきるが、耐久が進むにつれて上
記の場合とほとんど差がなくなっている。これはブレー
ド表面のコーティングが摩耗したためと考えられる。
【0038】これらのブレードに対して、フッ素樹脂分
散フッ素ゴムブレードの場合は、トナー粒径、設定当
初、耐久後いずれも不具合の発生領域はほとんど変化せ
ず、常時安定した作動が得られた。また、像担持体摩耗
量、摩耗ムラも小さく、これらに起因する画質の劣化も
なかった。
【0039】「図3a」は本発明を適用した他の実施例
を示す画像形成装置の概略側面図である。像担持体感光
層としてはアモルファスシリコンを用いた像担持体10
1を用い、現像器104によって一成分現像材によって
現像を行う。クリーナ107のクリーニングブレード1
07aとしてはフッ素系複合弾性材料を用いており、図
示の装置ではクリーニング手段として、このブレードの
みを用いている。
【0040】「図3b」は「図3a」に示す画像形成装
置に用いたクリーニングブレード107aの詳細図であ
る。クリーニングブレード107aは帯状の板材で、ク
ロロプレンゴム基層とフッ素系複合弾性材料よりなるエ
ッジ形成層の2層からなっている。各層の厚みは1.5
mm、0.5mmである。クリーニングエッジはエッジ
形成層の2本の長辺に形成しておき、これらを順次使用
することができる。
【0041】「図4」は、上記の装置と基本的に同様の
ものであるが、クリーニング装置207において、クリ
ーニングブレードの上流側に、像担持体に小許量のトナ
ーを賦与する作用を具備するトナー塗布ローラ207c
をそなえている。
【0042】感光体としてのアモルファスシリコンは有
機感光体に比して摩擦係数が大きく、クリーニングブレ
ードに、ウレタンゴムブレードを単体で用いると、ブレ
ードめくれが発生し易く、粒径10μm、ガラス転移点
60。Cのトナーでも安定動作領域を確保できない。
【0043】この問題を回避すべく「図4」に示すよう
に、ウレタンゴムブレードを使用する場合、クリーニン
グ装置のブードより上流位置に配設したローラ207c
によって像担持体上にトナーを賦与することによって、
該ブレードと像担持体間の見かけの摩擦係数を低下させ
ることによって一定の効果を上げている。
【0044】併しながら、このような仕方では、トナー
を像担持体上に塗布する際に、トナーの摺擦によって微
粉化したトナーが発生するため、トナーの像担持体への
付着については好ましくない傾向となる。実際には、粒
径8μm、ガラス転移点58。Cが適用限界である。
【0045】これに対して、フッ素系複合弾性材料から
なるクリーニングブレードを用いると、クリーニングブ
レードのみによるクリーニングでも粒径6μm、ガラス
転移点57。Cのトナーにも対応できる。さらに、「図
4」に示すような、トナー塗布用のローラを具備する装
置の場合にはより小粒径、低ガラス転移点のトナーにも
対応可能である。
【0046】また、アモルファスシノコン感光体は高速
機に適用されることが多いが、高速化による像担持体上
のトナー膜形成に対してもフッ素系複合弾性材料ブレー
ドは有利である。ウレタンゴムブレードとトナー塗布ロ
ーラとを有するクリーナでは、粒径8μm、ガラス転移
点58。Cのトナーを用いた場合、プロセススピード2
00mm/secでは安定動作領域が得られるが、30
0mm/secではトナー膜の形成領域が拡大して安定
動作領域が確保できなくなる。このような場合にも、フ
ッ素系複合弾性材料を用いることによって、安定動作領
域が確保できる。
【0047】「図5」は本発明を適用するに適した他の
画像形成装置の概略側面図である。アモルファスシリコ
ン感光体を用いた像担持体301に第1の一次帯電器3
12によって帯電面が形成され、これに第1のレーザ走
査光学系360による画像信号313によって第1の潜
像画形成され、これに現像器314から供給される非磁
性着色トナーによってトナー像が形成される。
【0048】ついでこのトナー像の上から第2前露光3
21によって除電を行い、第2一次帯電器322によっ
て形成された帯電面に第2レーザ走査光学系370によ
って画像信号323が投射されて潜像が形成され、これ
に現像器324によって付与される黒色磁性1成分系ト
ナーによって2色画像が得られる。
【0049】黒色以外の着色トナーの場合、同じガラス
転移点でも、トナー付着やトナー膜形成が発生し易い。
これは、添加している色素の影響などによってトナーの
ガラス転移点近傍での粘弾性が小さくなっているためと
考えられ、このことはアモルファスシリコンにおいてと
くに顕著である。
【0050】アモルファスシリコン感光体と磁性1成分
系現像材を用いる場合、クリーナの安定動作領域を確保
するために行うトナー塗布はトナー塗布用のローラに磁
性トナーを吸着させて磁気ブラシを形成し、これで像担
持体を摺擦して均一なトナー塗布を行っているが、非磁
性トナーではこのような手法をとることは困難である。
この場合にも、フッ素系複合弾性材料からなるクリーニ
ングブレードを利用することによって、安定動作領域を
確保できる。
【0051】「図6」は本発明を適用するに適した他の
画像形成装置の概略側面図である。この装置において
は、クリーナ407に回収した使用済みトナーはスクリ
ューコンベア407b、搬送路432を経て再利用ホッ
パ431bを経て再度現像器430に供給された後、画
像形成に利用されるものとする。
【0052】再利用トナーは外添された流動化剤の内添
化によって流動性が落ち易く、際利用トナーを含む現像
剤によって画像形成された後に像担持体に残る残留トナ
ーはクリーニングブレードと像担持体間の摩擦を下げる
機能も低下している。さらに、再利用トナーは、それま
でに受けた刺激によって微粒化したものを含んでいるの
で、ブレードからのすり抜けが増加する。従って、像担
持体上のトナー付着、トナー膜の形成の範囲が拡大して
それだけ安定動作領域は狭くならざるを得ない。このよ
うな場合にも、フッ素系複合弾性材料を用いることによ
って、より広い安定動作領域を確保できる。
【0053】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によるとき
は、良好なクリーニング機能を維持して、少ない消費エ
ネルギーで長期にわたって安定して高画質の画像を得る
に資する画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した画像形成装置の概略側面図
【図2】 同上装置による各種トナーを使用した場合の
結果を示す表
【図3】(a)本発明を適用した画像形成装置の概略側
面図、(b)同上に用いたクリーニングブレードの詳細
【図4】 本発明を適用した他の画像形成装置の概略側
面図
【図5】 本発明を適用したさらに他の画像形成装置の
概略側面図
【図6】 本発明を適用したさらにまた他の画像形成装
置の概略側面図
【図7】 ブレードエッジからトナーがすり抜ける態様
を示す要部側面図
【図8】 ブレードが像担持体に強く当接して、トナー
が像担持体に付着する場合を示す要部側面図
【図9】 同上トナー付着が生ずる態様を示す要部側面
【図10】 像担持体に形成されたトナー付着の状態を
示す図
【図11】 特定条件のトナーによって安定動作領域が
確保されている状態を示す模式図
【図12】 他の条件のトナーによるトナー付着行きの
拡大によって安定動作領域が狭くなっている態様を示す
模式図
【図13】 他の条件のトナーによってトナー膜形成域
が拡大している態様を示す模式図
【図14】 他の条件のトナーによってトナー付着領
域、トナー膜形成領域が拡大しているところを示す模式
【図15】 他の条件のトナーによってトナー膜形成領
域が拡大しているところを示す模式図
【図16】 他の条件のトナーによってブレートめくれ
領域が拡大している態様を示す模式図
【図17】 像担持体との摩擦の小さいブレードと特定
トナーを用いた場合、安定動作領域が確保できる状態を
示す模式図
【図18】 さらに小粒径のトナーを用いた場合の安定
動作領域確保の状態を示す模式図
【図19】 上記と同様のトナーを用いた場合のブレー
ドめくれ似対しても有効であることを示す模式図
【図20】 各種材料からなるブレードの性能を示すグ
ラフ
【符号の説明】
1、101、201、301、401 像担持体 2、102、202、302、402 一次帯電器 3 レーザ走査光学系 4 現像装置 6、106、206、306、406 転写帯電器 7、107、207、307、407 クリーニング装
置 51 転写ドラム 104、204、304、404 現像器 432 搬送路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体のクリーニング手段として用いる
    クリーニングブレードの少なくともブレードエッジ部位
    がフッ素系ポリマーまたは(及び)フッ素系エラストマ
    ーを含む複合材料からなり、使用トナーが粒径8um以
    下、ガラス転移点が58°C以下である画像形成装置。
  2. 【請求項2】クリーニングブレードのクリーニングに用
    いるエッジ近傍の材質とクリーニングブレードの主要な
    材質が異なりねかつクリーニングに用いるエッジから
    0.1mm以内はフッ素系ポリマーまたは(及び)フッ
    素系エラストマーを含む複合材料からなる「請求項1」
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】未当接の実装状態でクリーニングに用いる
    エッジの直線からのズレが、全域にわたって1mm以下
    であり、ズレの空間周波数が0.1mm- 1以上の成分
    の振幅が、任意の測定範囲において0.2mm未満、ズ
    レの空間周波数1mm-1以上の成分の振幅が、任意の測
    定範囲においてともに用いるトナーの直径の10倍未満
    である「請求項1」記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】クリーニングブレードのクリーニングに用
    いるエッジの材料のJISスプリング式硬さ試験A型に
    よる硬度が30度以上90度以下であり、かつクリーニ
    ングブレードの像担持体への当接部の線圧が6g/cm
    以上である「請求項1」記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】トナーが非磁性である「請求項1」記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】像担持体としてアモルファスシリコン感光
    体を用いる「請求項1」記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】画像形成速度が300mm/sec以上で
    ある「請求項1」記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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