JPH09297002A - 変位検出装置 - Google Patents

変位検出装置

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JPH09297002A
JPH09297002A JP8110958A JP11095896A JPH09297002A JP H09297002 A JPH09297002 A JP H09297002A JP 8110958 A JP8110958 A JP 8110958A JP 11095896 A JP11095896 A JP 11095896A JP H09297002 A JPH09297002 A JP H09297002A
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JP
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resistance
temperature
output
resistor
magnetic detection
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JP8110958A
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English (en)
Inventor
Masahiro Yokoya
昌広 横谷
Hideki Umemoto
英樹 梅元
Naoki Hiraoka
直樹 平岡
Wataru Fukui
渉 福井
Yutaka Ohashi
豊 大橋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえブリッジ回路の構成要素に抵抗温度係
数のばらつきがあってもこれを温度補償して常に正常な
出力特性を維持できる変位検出装置を得る。 【解決手段】 四辺に構成要素として磁気検出素子(1
〜4)の配置されたブリッジ回路を備え、磁気検出素子
(3,4)の少なくとも一つに温度補償手段としての抵
抗体(10,11)を並列に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、変位検出装置に
関し、特に例えば磁気検出素子にて回転変位あるいは直
線変位を検出する変位検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、磁気検出素子を用いた従来の変
位検出装置を概略的に示す構成図である。図において、
1〜4はホイートストンブリッジ回路を構成する構成要
素としての磁気検出素子であって、磁気検出素子1およ
び3の各一端は共通接続されて電源端子+Bに接続さ
れ、磁気検出素子2および4の各一端は共通接続されて
接地され、磁気検出素子1および2の各他端は接続点5
に接続され、磁気検出素子3および4の各他端は接続点
6に接続される。7は差動増幅回路であって、その各入
力端子がそれぞれ接続点5および6に接続されている。
【0003】次に、動作について説明する。印加磁界に
より抵抗変化を生じる磁気検出素子1および2の接続点
5の出力と、磁気検出素子1および2とそれぞれ対向し
て配置されている磁気検出素子3および4の接続点6の
出力を差動増幅回路7により増幅し、回転変位あるいは
直線変位に対応した出力を得る。
【0004】いま、例えば、電源端子+Bの電圧をVと
すると、各磁気検出素子の抵抗値が一致しておれば、接
続点5および6には同電位の電圧V/2が現れ、差動増
幅回路7の両方の入力端子間の電位差は0である。従っ
て、差動増幅回路7の出力側には、これに対応した図7
に実線で示すような差動増幅回路7の増幅度だけ増幅さ
れた出力電圧(V1+V2)/2が中位電圧として出力さ
れる。
【0005】この状態で、磁気検出素子1および2によ
り被検出体(図示せず)の変位が検出されると、ホイー
トストンブリッジ回路のオフセット電圧はこの場合0V
であるので、ホイートストンブリッジ回路の接続点5お
よび6の電位差は実質的に0Vを基準に上下に変化する
ことになる。この結果、この変化分が検出出力として差
動増幅回路7で増幅され、その出力電圧は図7に示すよ
うに中位電圧(V1+V2)/2を中心に上下に電圧
1,V2の間で変化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の変位
検出装置では、磁気検出素子への印加磁界が一定の場
合、磁気検出素子1および2の抵抗温度係数の差から発
生する接続点5における出力と、磁気検出素子3および
4の抵抗温度係数の差から発生する接続点6の出力の周
囲温度による出力差が大きい場合、ホイートストンブリ
ッジ回路の出力特性延いては変位検出装置の出力特性に
大きく影響を及ぼすという問題点があった。
【0007】このことを、図8を参照して説明する。い
ま、磁気検出素子1〜4の抵抗値を例えばそれぞれ10
kΩとし、周囲温度が常温例えば25℃で磁気検出素子
1および2を調整して接続点5の電圧v1と接続点6の
電圧v2を共に2.500Vに調整した場合に、例えば磁気検
出素子3の抵抗温度係数が2500ppm/℃、磁気検出素子4
の抵抗温度係数が2490ppm/℃と両者の間に10ppm/℃の差
があると、周囲温度が125℃では接続点5の電圧v1
は2.500V、接続点6の電圧v2は2.499Vとなり、両者
間には1mVとの温度ドリフトを生じる。この1mVの電
位差は、後段の差動増幅回路7でその増幅度だけ増幅さ
れて、出力されることになる。
【0008】図5に示す破線Bは、この従来の変位検出
装置の中位電圧(V1+V2)/2における周囲温度の変
化に応じた出力特性の変化を示したもので、温度補償が
ないと、このように、実線Aで示す理想的な特性に対し
て大きなずれ、即ちオフセット電圧を生じる。因みに、
差動増幅回路7の増幅度が約67倍(例えばホイートス
トンブリッジ回路の接続点5および6の電位差の基準値
(中位電圧)に対する変化量を±30mV、V1を0.5V、
2を4.5V、フルスケール時の差動増幅回路7の出力電
圧VFS(=V2−V1)を4Vとした場合)であれば、こ
のオフセット電圧は周囲温度125℃では、67mVと
なる。
【0009】このように、従来の変位検出装置では、ホ
イートストンブリッジ回路を構成する磁気検出素子に抵
抗温度係数のばらつきがあった場合には、ホイートスト
ンブリッジ回路の中位電圧がたとえ常温で電位差0に調
整されていても、周囲温度の変化に応じて変化し、ホイ
ートストンブリッジ回路の出力特性が大きな影響を受
け、結果として変位検出装置の出力特性が劣化するとい
う問題点があった。
【0010】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、たとえホイートストンブリッジ回
路の構成要素に抵抗温度係数のばらつきがあってもこれ
を温度補償して常に正常な出力特性を維持できる変位検
出装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る変位検出装置は、四辺の構成要素の少なくとも一つに
検出素子を用いるブリッジ回路を備えた変位検出装置で
あって、構成要素の少なくとも一つに温度補償手段を設
けたものである。
【0012】請求項2記載の発明に係る変位検出装置
は、請求項1の発明において、温度補償手段が構成要素
に並列接続された少なくとも1個の抵抗体であるもので
ある。
【0013】請求項3記載の発明に係る変位検出装置
は、請求項1の発明において、温度補償手段が構成要素
に直列接続された少なくとも1個の抵抗体であるもので
ある。
【0014】請求項4記載の発明に係る変位検出装置
は、請求項2または3の発明において、抵抗体が構成要
素に対して一桁以上異なる抵抗温度係数を有するもので
ある。
【0015】請求項5記載の発明に係る変位検出装置
は、請求項2〜4のいずれかの発明において、抵抗体と
して異種材料を用いたものである。
【0016】請求項6記載の発明に係る変位検出装置
は、請求項1〜5のいずれかの発明において、検出素子
として磁気検出素子を用いたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態
を、検出素子として磁気検出素子を用いた場合を例に取
り、図について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示す構
成図であり、図6と対応する部分には同一符号を付し、
その詳細説明は省略する。図において、10aは磁気検
出素子3に並列接続され、磁気検出素子3および4の抵
抗温度係数の差を考慮して、これらとは例えば一桁以上
異なった抵抗温度係数を有する温度補償手段としての温
度補償用の抵抗体である。同じく、11aは磁気検出素
子4に並列接続され、磁気検出素子3および4の抵抗温
度係数の差を考慮して、これらとは例えば一桁以上異な
った抵抗温度係数を有する温度補償手段としての温度補
償用の抵抗体である。6aは抵抗体10aと11aの接
続点である。
【0018】なお、温度補償用の抵抗体は、図示のごと
く磁気検出素子3および4の両方に接続してもよいし、
或いは一方のみに接続してもよい。また、図示せずも、
磁気検出素子1および2に抵抗温度係数のばらつきがあ
れば、こちら側にも上述と同様にして抵抗体を接続して
もよい。つまり、各磁気検出素子1,2,3,4の抵抗
温度係数の差を考慮して、接続点5の出力と接続点6の
出力の電位が各磁気検出素子に同一磁界印加時、周囲温
度により同量の変化をするように、抵抗体10aまたは
抵抗体11aを接続して抵抗温度係数を操作する。
【0019】次に、動作について説明する。印加磁界に
より抵抗変化を生じる磁気検出素子1および2の接続点
5の出力と、磁気検出素子1および2に対して対向して
配置されている磁気検出素子3および4の接続点6の出
力を差動増幅回路7により増幅し、回転変位あるいは直
線変位に対応した出力を得る。この場合には、磁気検出
素子の抵抗温度係数のばらつきに対して温度補償用の抵
抗体により温度補償が成されているので、周囲温度が変
化してもホイートストンブリッジ回路の出力即ち変位検
出装置の出力である差動増幅回路7の出力の特性は殆ど
影響を受けない。
【0020】このことを、更に図2を参照して説明す
る。いま、図8の場合と同様に、磁気検出素子1〜4の
抵抗値を例えばそれぞれ10kΩとし、例えば磁気検出
素子3の抵抗温度係数が2500ppm/℃、磁気検出素子4の
抵抗温度係数が2490ppm/℃と両者の間に10ppm/℃の差が
あるとすると、これを温度補償するために、例えば磁気
検出素子3に対して抵抗値が3MΩ、抵抗温度係数が10
0ppm/℃なる抵抗体10aを並列接続する。
【0021】すると、磁気検出素子3と抵抗体10aの
並列接続による合成抵抗によって抵抗値が変わってくる
ので、これと対向する磁気検出素子2の抵抗値を10.033
3kΩに変更して周囲温度が常温例えば25℃で接続点
5の電圧v1と接続点6の電圧v2が共に2.50416Vにな
るように調整する。かくして、周囲温度に応じて接続点
5および6の電圧は若干変わるが、125℃では接続点
5の電圧v1は2.50416V、接続点6の電圧v2は2.50415
Vとなり、両者間の電位差は0.01mVと図8の場合の1/1
00程度の極めて小さい値となり、実質的に温度補償が成
されていることが分かる。
【0022】この0.01mVの電位差は、後段の差動増幅
回路7でその増幅度だけ増幅されて、出力されることに
なるが、図5の一点鎖線Cでに示すように、本実施の形
態では、上述のごとく、磁気検出素子の抵抗温度係数の
ばらつきに対して温度補償用の抵抗体により温度補償が
施されているので、実線Aで示す理想的な特性に対して
大きなずれはなく、即ちオフセット電圧は極めて小さい
ものとなる。因みに、差動増幅回路7の増幅度が約67
倍であれば、このオフセット電圧は周囲温度125℃で
は、0.67mVとなり、実質的に無視できる程度のもので
あり、実用上問題ない。
【0023】ここで、磁気検出素子の抵抗温度係数のば
らつきに対する温度補償の際の抵抗体の付加の仕方につ
いては、抵抗体が例えばセラミック基板上に印刷された
厚膜抵抗であれば、これらを磁気検出素子の抵抗温度係
数の差に応じてトリミングして調整を行う。なお、この
ようにして、温度補償用の抵抗体を付加した後は、その
合成抵抗により抵抗値が変わってくるので、対向する磁
気検出素子の抵抗値を調整して、周囲温度が常温例えば
25℃で接続点5の電圧v1と接続点6の電圧v2を同電
位とする。
【0024】このように、本実施の形態では、ホイート
ストンブリッジ回路を構成する各磁気検出素子の少なく
とも1個に並列に1個の温度補償用の抵抗体を設けるこ
とで、磁気検出素子への印加磁界が一定の場合の磁気検
出素子の接続点における出力の周囲温度による電位差を
低減させることができる。
【0025】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2を示す構成図であり、図1と対応する部分には同一
符号を付し、その詳細説明は省略する。上記実施の形態
1では、ホイートストンブリッジ回路を構成する磁気検
出素子3および4に対してそれぞれ並列に1個の抵抗体
10aおよび11aを配置する場合であったが、本実施
の形態においては、磁気検出素子3および4に対してそ
れぞれ並列にn個の温度補償手段としての抵抗体10
a,10b,〜10nおよび11a,11b,〜11n
を配置する場合である。6b〜6nはそれぞれ抵抗体1
0bと11b〜抵抗体10nと11nの接続点である。
【0026】抵抗体10a〜10cおよび抵抗体11a
〜11cとしては、例えばセラミック基板上に印刷され
た厚膜抵抗を用いることができ、互いに抵抗値(抵抗温
度係数)の異なるものとされる。なお、この並列構成の
抵抗体10a〜10nおよび抵抗体11a〜11nは任
意の数に設定され得るものである。また、この場合も、
温度補償用の抵抗体は、図示のごとく磁気検出素子3お
よび4の両方に接続してもよいし、或いは一方のみに接
続してもよい。また、図示せずも、磁気検出素子1およ
び2に抵抗温度係数のばらつきがあれば、こちら側にも
上述と同様にして抵抗体を接続してもよい。
【0027】次に、動作について説明する。印加磁界に
より抵抗変化を生じる磁気検出素子1および2の接続点
5の出力と、磁気検出素子1および2に対してそれぞれ
対向して並列に配置されている磁気検出素子3と抵抗体
10a〜10nおよび磁気検出素子4と抵抗体11a〜
11nの接続点6〜6nの出力を差動増幅回路7により
増幅し、回転変位あるいは直線変位に対応した出力を得
る。
【0028】ここで、磁気検出素子の抵抗温度係数のば
らつきに対する温度補償の際の抵抗体の付加の仕方につ
いては、上述と同様に抵抗体が例えばセラミック基板上
に印刷された厚膜抵抗であれば、これらを磁気検出素子
の抵抗温度係数の差に応じてトリミングして調整を行
う。その際に、抵抗体10a〜10nおよび抵抗体11
a〜11nは互いにその抵抗値(抵抗温度係数)が異な
るので、少なくとも一方の側において、先ず、抵抗値
(抵抗温度係数)の小さい方の例えば抵抗体10nまた
は11nに対してトリミングを施して粗調整を行い、次
いで、抵抗値(抵抗温度係数)の大きい方の抵抗体10
a〜10nおよび11a〜11nに対してトリミングを施
して微調整を行う。この場合、粗調整および微調整の対
象となる抵抗体の数は、任意の値に設定され得るもので
ある。
【0029】なお、このようにして、温度補償用の抵抗
体を付加した後は、その合成抵抗により抵抗値が変わっ
てくるので、対向する磁気検出素子の抵抗値を調整し
て、周囲温度が常温例えば25℃で接続点5の電圧v1
と接続点6の電圧v2を同電位とする。この場合も、磁
気検出素子の抵抗温度係数のばらつきに対して温度補償
用の抵抗体により温度補償が成されているので、周囲温
度が変化してもホイートストンブリッジ回路の出力即ち
変位検出装置の出力である差動増幅回路7の出力の特性
は殆ど影響を受けない。
【0030】このように、本実施の形態では、ホイート
ストンブリッジ回路を構成する各磁気検出素子の少なく
とも1個に並列にn個の温度補償用の抵抗体を設けるこ
とで、磁気検出素子への印加磁界が一定の場合の磁気検
出素子の接続点における出力の周囲温度による電位差を
低減させることができる。また、温度補償用の抵抗体を
実質的にn個に分割して並列に配置し、先ず、抵抗値
(抵抗温度係数)の小さい方の抵抗体を粗調整し、次い
で、抵抗値(抵抗温度係数)の大きい方の抵抗体を微調
整して所望の値まで追い込むので、トリミングした量に
対して抵抗値(抵抗温度係数)の変化が小さく、高精度
のオフセット調整が可能となり、ホイートストンブリッ
ジ回路を構成する磁気検出素子の抵抗温度係数のばらつ
きに対する温度補償の精度を向上することができ、ま
た、抵抗体に対する調整を効率よく行うことができる。
【0031】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3を示す構成図であり、図3と対応する部分には同一
符号を付し、その詳細説明は省略する。上記、実施の形
態2では、ホイートストンブリッジ回路を構成する磁気
検出素子3および4に対してそれぞれ並列にn個の抵抗
体10a〜10nおよび11a〜11nを配置する場合
であったが、本実施の形態においては、磁気検出素子3
および4に対して予めそれぞれ直列を成すn個の温度補
償手段としての抵抗体10a〜10nおよび11a〜1
1nを配置する場合である。
【0032】この場合の抵抗体10a〜10cおよび抵
抗体11a〜11cは、その抵抗値(抵抗温度係数)の
異なるものとされ、しかも付加される磁気検出素子の抵
抗値(抵抗温度係数)に対してかなり小さい値とされ
る。なお、この直列構成の抵抗体10a〜10nおよび
抵抗体11a〜11nは任意の数に設定され得るもので
ある。また、この場合も、温度補償用の抵抗体は、図示
のごとく磁気検出素子3および4の両方に接続してもよ
いし、或いは一方のみに接続してもよい。また、図示せ
ずも、磁気検出素子1および2に抵抗温度係数のばらつ
きがあれば、こちら側にも上述と同様にして抵抗体を接
続してもよい。
【0033】次に、動作について説明する。印加磁界に
より抵抗変化を生じる磁気検出素子1および2の接続点
5の出力と、磁気検出素子1および2に対してそれぞれ
対向して配置されている10a〜10nおよび11a〜
11nの内の抵抗体10nおよび11nの接続点6の出
力を差動増幅回路7により増幅し、回転変位あるいは直
線変位に対応した出力を得る。
【0034】ここで、磁気検出素子の抵抗温度係数のば
らつきに対する温度補償の際の抵抗体の付加の仕方につ
いては、上述と同様に抵抗体が例えばセラミック基板上
に印刷された厚膜抵抗であれば、これらを磁気検出素子
の抵抗温度係数の差に応じてトリミングして調整を行
う。その際に、抵抗体10a〜10nおよび抵抗体11
a〜11nは互いにその抵抗値(抵抗温度係数)が異な
るので、少なくとも一方の側において、先ず、抵抗値
(抵抗温度係数)の大きい方の例えば抵抗体10nまた
は11nに対してトリミングを施して粗調整を行い、次
いで、抵抗値(抵抗温度係数)の小さい方の抵抗体10
a〜10nおよび11a〜11nに対してトリミングを施
して微調整を行う。この場合、粗調整および微調整の対
象となる抵抗体の数は、任意の値に設定され得るもので
ある。
【0035】なお、このようにして、温度補償用の抵抗
体を付加した後は、その合成抵抗により抵抗値が変わっ
てくるので、対向する磁気検出素子の抵抗値を調整し
て、周囲温度が常温例えば25℃で接続点5の電圧v1
と接続点6の電圧v2を同電位とする。この場合も、磁
気検出素子の抵抗温度係数のばらつきに対して温度補償
用の抵抗体により温度補償が成されているので、周囲温
度が変化してもホイートストンブリッジ回路の出力即ち
変位検出装置の出力である差動増幅回路7の出力の特性
は殆ど影響を受けない。
【0036】このように、本実施の形態では、ホイート
ストンブリッジ回路を構成する各磁気検出素子の少なく
とも1個に直列にn個の温度補償用の抵抗体を設けるこ
とで、磁気検出素子への印加磁界が一定の場合の磁気検
出素子の接続点における出力の周囲温度による電位差を
低減させることができる。また、温度補償用の抵抗体を
実質的にn個に分割して直列に配置し、先ず、抵抗値
(抵抗温度係数)の大きい方の抵抗体を粗調整し、次い
で、抵抗値(抵抗温度係数)の小さい方の抵抗体を微調
整して所望の値まで追い込むので、トリミングした量に
対して抵抗値(抵抗温度係数)の変化が小さく、高精度
のオフセット調整が可能となり、ホイートストンブリッ
ジ回路を構成する磁気検出素子の抵抗温度係数のばらつ
きに対する温度補償の精度を向上することができ、ま
た、抵抗体に対する調整を効率よく行うことができる。
【0037】実施の形態4.なお、上述の実施の形態2
では、並列構成の抵抗体をトリミングする場合である
が、抵抗値(抵抗温度係数)の小さい抵抗体に対して抵
抗値(抵抗温度係数)の大きい抵抗体を順次追加して抵
抗温度係数を微調整を行ってもよいし、或いは、予め並
列構成とされた抵抗体を順次切断して抵抗温度係数を微
調整するようにしてもよく、若しくは、粗調整で抵抗値
(抵抗温度係数)の小さい抵抗体を切断し、微調整で抵
抗値(抵抗温度係数)の大きい抵抗体をトリミングして
抵抗温度係数の微調整するようにしてもよい。この切断
による抵抗温度係数の調整の場合、トリミングの際のレ
ーザ光による熱の影響を受けないので、より精度よく調
整可能となる。
【0038】また、上述の各実施の形態では、抵抗体と
して同一材料を前提とした抵抗温度係数の異なる抵抗体
の場合について説明したが、抵抗温度係数が異なるもの
であれば異種材料の抵抗体でもよい。また、上述の各実
施の形態では、検出素子として磁気検出素子の場合につ
いて説明したが、これに限定されることなく、その他の
素子、例えば圧力を検出する圧電素子や歪みを検出する
歪みゲージ等を用いてもよく、同様の効果を奏する。
【0039】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、四辺の構成要素の少なくとも一つに検出素子を用
いるブリッジ回路を備えた変位検出装置であって、構成
要素の少なくとも一つに温度補償手段を設けたので、ブ
リッジ回路の構成要素に抵抗温度係数のばらつきがあっ
てもこれを温度補償して常に正常な出力特性を維持で
き、周囲温度の変化に影響されることなく常に精度の高
い変位検出を行うことができ、しかも、ブリッジ回路を
構成する構成要素の抵抗温度係数の差に余裕度を持たせ
ることができ、製品の歩留まりを向上できるという効果
がある。
【0040】請求項2記載の発明に係る変位検出装置
は、請求項1の発明において、温度補償手段が構成要素
に並列接続された少なくとも1個の抵抗体であるので、
ブリッジ回路を構成する構成要素の抵抗温度係数のばら
つきに対する温度補償の精度を向上することができ、ま
た、抵抗体に対する調整を効率よく行うことができると
いう効果がある。また、抵抗体に対して切断による抵抗
温度係数の調整の場合、トリミングの際のレーザ光によ
る熱の影響を受けず、より精度よく調整ができるという
効果がある。
【0041】請求項3記載の発明に係る変位検出装置
は、請求項1の発明において、温度補償手段が構成要素
に直列接続された少なくとも1個の抵抗体であるので、
ブリッジ回路を構成する構成要素の抵抗温度係数のばら
つきに対する温度補償の精度を向上することができ、ま
た、抵抗体に対する調整を効率よく行うことができると
いう効果がある。
【0042】請求項4記載の発明に係る変位検出装置
は、請求項2または3の発明において、抵抗体が構成要
素に対して一桁以上異なる抵抗温度係数を有するので、
温度補償が容易で、精度の高い温度補償が可能になると
いう効果がある。
【0043】請求項5記載の発明に係る変位検出装置
は、請求項2〜4のいずれかの発明において、抵抗体と
して異種材料を用いたので、抵抗温度係数の異なる抵抗
体を幅広く取得でき、より精度の高い温度補償が可能に
なるという効果がある。
【0044】請求項6記載の発明に係る変位検出装置
は、請求項1〜5のいずれかの発明において、検出素子
として磁気検出素子を用いたので、印加磁界変化によっ
て抵抗値が変化し、確実に被検出体の変位を検出できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る変位検出装置の実施の形態1
を示す構成図である。
【図2】 この発明に係る変位検出装置の実施の形態
1における温度補償の説明に供するための模式図であ
る。
【図3】 この発明に係る変位検出装置の実施の形態2
を示す構成図である。
【図4】 この発明に係る変位検出装置の実施の形態3
を示す構成図である。
【図5】 この発明に係る変位検出装置の実施の形態と
従来例を対比して示す特性図である。
【図6】 従来の変位検出装置を示す構成図である。
【図7】 従来の変位検出装置の動作説明に供するため
の特性図である。
【図8】 従来の変位検出装置における温度補償の説明
に供するための模式図である。
【符号の説明】
1〜4 磁気検出素子、7 差動増幅回路、10a〜1
0c,11a〜11c抵抗体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 渉 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大橋 豊 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四辺の構成要素の少なくとも一つに検出
    素子を用いるブリッジ回路を備えた変位検出装置であっ
    て、上記構成要素の少なくとも一つに温度補償手段を設
    けたことを特徴とする変位検出装置。
  2. 【請求項2】 上記温度補償手段は上記構成要素に並列
    接続された少なくとも1個の抵抗体であることを特徴と
    する請求項1記載の変位検出装置。
  3. 【請求項3】 上記温度補償手段は上記構成要素に直列
    接続された少なくとも1個の抵抗体であることを特徴と
    する請求項1記載の変位検出装置。
  4. 【請求項4】 上記抵抗体は上記構成要素に対して一桁
    以上異なる抵抗温度係数を有することを特徴とする請求
    項2または3記載の変位検出装置。
  5. 【請求項5】 上記抵抗体として異種材料を用いたこと
    を特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の変位検出
    装置。
  6. 【請求項6】 上記検出素子として磁気検出素子を用い
    たことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の変
    位検出装置。
JP8110958A 1996-05-01 1996-05-01 変位検出装置 Pending JPH09297002A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110345971A (zh) * 2015-12-14 2019-10-18 英飞凌科技股份有限公司 具有热电动势补偿的传感器布置
CN110657828A (zh) * 2018-06-29 2020-01-07 英飞凌科技股份有限公司 磁传感器惠斯通电桥中的杂散场抑制

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