JPH09296703A - ガスタービンのローター - Google Patents
ガスタービンのローターInfo
- Publication number
- JPH09296703A JPH09296703A JP11380796A JP11380796A JPH09296703A JP H09296703 A JPH09296703 A JP H09296703A JP 11380796 A JP11380796 A JP 11380796A JP 11380796 A JP11380796 A JP 11380796A JP H09296703 A JPH09296703 A JP H09296703A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- labyrinth seal
- rotor
- groove
- gas turbine
- notch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ローター本体側にラビリンスシールを取付け
たガスタービンのローターにおいて、ローターを分解す
ることなくラビリンスシールを取付け、取外しできるよ
うにする。 【解決手段】 ローター本体(ディスク)1側にラビリ
ンスシールを取付けたガスタービンのローターにおい
て、ローター本体1に設けられた円周方向の溝2の一個
所にラビリンスシール組込み用の切欠3を設け、円周方
向に複数片に分割されたラビリンスシールエレメント5
を順次切欠3より溝2に嵌込んで円周方向に移動させて
連続したラビリンスシールとし、その上で、押金を切欠
3に挿入してローター本体1に着脱自在に固定してラビ
リンスシールエレメント5を溝2内に保持するようにし
た。
たガスタービンのローターにおいて、ローターを分解す
ることなくラビリンスシールを取付け、取外しできるよ
うにする。 【解決手段】 ローター本体(ディスク)1側にラビリ
ンスシールを取付けたガスタービンのローターにおい
て、ローター本体1に設けられた円周方向の溝2の一個
所にラビリンスシール組込み用の切欠3を設け、円周方
向に複数片に分割されたラビリンスシールエレメント5
を順次切欠3より溝2に嵌込んで円周方向に移動させて
連続したラビリンスシールとし、その上で、押金を切欠
3に挿入してローター本体1に着脱自在に固定してラビ
リンスシールエレメント5を溝2内に保持するようにし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用等のガスタ
ービンのローターに関する。
ービンのローターに関する。
【0002】
【従来の技術】ラビリンスシールは、流体がラビリンス
(絞り)部を通過する際狭い隙間と広い隙間を交互に流
れるうちにその絞り効果により圧力が低下することを利
用するものであり、一般に回転軸でシールする流体が蒸
気やガスなどのような圧縮性のあるものに適用されてい
る。
(絞り)部を通過する際狭い隙間と広い隙間を交互に流
れるうちにその絞り効果により圧力が低下することを利
用するものであり、一般に回転軸でシールする流体が蒸
気やガスなどのような圧縮性のあるものに適用されてい
る。
【0003】産業用ガスタービンにおいては、ローター
が組立型で減多なことではローターの分解は行なわれな
い。このために、従来の産業用ガスタービンのローター
と静止側との間のラビリンスシールは、ローター本体側
に取付けられ、静止側にフィンを設けたものとなってい
る。
が組立型で減多なことではローターの分解は行なわれな
い。このために、従来の産業用ガスタービンのローター
と静止側との間のラビリンスシールは、ローター本体側
に取付けられ、静止側にフィンを設けたものとなってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】産業用ガスタービンで
は、前記のように、オーバホール時においても組立型ロ
ーターの分解を行なわないため、ローターと静止側との
シール部に設けられるラビリンスシールは、ローター本
体側に取付けられ、静止側にフィンを取り付けた構造に
なっている。このために、ラビリンスシールのシール性
が低下しても、処置を加えることができなかった。
は、前記のように、オーバホール時においても組立型ロ
ーターの分解を行なわないため、ローターと静止側との
シール部に設けられるラビリンスシールは、ローター本
体側に取付けられ、静止側にフィンを取り付けた構造に
なっている。このために、ラビリンスシールのシール性
が低下しても、処置を加えることができなかった。
【0005】本発明は、以上の欠点を解消するためにな
されたものである。
されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ローター本体
側に取付けられたラビリンスシールを備えたガスタービ
ンローターにおいて、ローター本体の外周に円周方向に
設けられその一個所にラビリンスシール組込み用の切欠
を有するラビリンスシール取付け用の溝、前記ラビリン
スシール取付け用の溝の断面形状に合わせた形状の突起
を有し円周方向に複数片に分割され、前記ラビリンスシ
ール取付け用の溝に嵌込まれたラビリンスシールエレメ
ント、及びラビリンスシールエレメントが嵌込まれた前
記ラビリンスシール取付用の溝のラビリンスシール組込
み用の切欠に挿入されローター本体に着脱自在に固定さ
れた押え金を備えたことを特徴とする。
側に取付けられたラビリンスシールを備えたガスタービ
ンローターにおいて、ローター本体の外周に円周方向に
設けられその一個所にラビリンスシール組込み用の切欠
を有するラビリンスシール取付け用の溝、前記ラビリン
スシール取付け用の溝の断面形状に合わせた形状の突起
を有し円周方向に複数片に分割され、前記ラビリンスシ
ール取付け用の溝に嵌込まれたラビリンスシールエレメ
ント、及びラビリンスシールエレメントが嵌込まれた前
記ラビリンスシール取付用の溝のラビリンスシール組込
み用の切欠に挿入されローター本体に着脱自在に固定さ
れた押え金を備えたことを特徴とする。
【0007】本発明では、円周方向に複数片に分割され
たラビリンスシールエレメントを、ローター本体のラビ
リンスシール取付け用の溝のラビリンスシール組込み用
の切欠より同溝に嵌込んで順次同溝内を円周方向に送込
むことによって、連続したラビリンスシールをローター
本体に取付けることができる。その上で、前記ラビリン
スシール組込み用の切欠に押金を挿入してこれをロータ
ーディスクに着脱自在に固定することによって、ラビリ
ンスシール取付け用の溝に嵌込まれたラビリンスシール
エレメントが固定される。また、前記押金をラビリンス
シール組込み用の切欠から外すことによって、ラビリン
スシール取付け用の溝に嵌込ましていた、複数片のラビ
リンスシールエレメントを切欠を経て取外すことができ
る。
たラビリンスシールエレメントを、ローター本体のラビ
リンスシール取付け用の溝のラビリンスシール組込み用
の切欠より同溝に嵌込んで順次同溝内を円周方向に送込
むことによって、連続したラビリンスシールをローター
本体に取付けることができる。その上で、前記ラビリン
スシール組込み用の切欠に押金を挿入してこれをロータ
ーディスクに着脱自在に固定することによって、ラビリ
ンスシール取付け用の溝に嵌込まれたラビリンスシール
エレメントが固定される。また、前記押金をラビリンス
シール組込み用の切欠から外すことによって、ラビリン
スシール取付け用の溝に嵌込ましていた、複数片のラビ
リンスシールエレメントを切欠を経て取外すことができ
る。
【0008】従って、ローター全体を分解せずに容易に
ラビリンスシールエレメントをローターディスクから取
外したり、取付けたりすることができる。
ラビリンスシールエレメントをローターディスクから取
外したり、取付けたりすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】産業用ガスタービンのローターに
係る本発明の実施の一形態を、図1及び図2によって説
明する。
係る本発明の実施の一形態を、図1及び図2によって説
明する。
【0010】円形の外周を有しローター本体を形成する
ローターディスク1の外周には、断面形状がはと尾形の
ラビリンスシール取付用の溝2が円周方向に加工されて
いて、その円周方向の一個所にラビリンスシール組込み
用の切欠3が設けられている。
ローターディスク1の外周には、断面形状がはと尾形の
ラビリンスシール取付用の溝2が円周方向に加工されて
いて、その円周方向の一個所にラビリンスシール組込み
用の切欠3が設けられている。
【0011】5は、円周方向に複数片に分割され、前記
はと尾形の溝2の断面形状に合わせた形状の突起4を有
するラビリンスシールエレメントであり、同ラビリンス
シールエレメント5は、前記切欠3を通って前記溝2に
挿入可能な長さを有している。
はと尾形の溝2の断面形状に合わせた形状の突起4を有
するラビリンスシールエレメントであり、同ラビリンス
シールエレメント5は、前記切欠3を通って前記溝2に
挿入可能な長さを有している。
【0012】本実施の形態では、図1中矢印で示すよう
に、前記切欠3より円周方向に複数片に分割されたラビ
リンスシールエレメント5を挿入して前記はと尾状の溝
2に嵌込み、順次ローターディスク1の円周方向に送り
込んで取り付け、円周方向に連続したラビリンスシール
とする。
に、前記切欠3より円周方向に複数片に分割されたラビ
リンスシールエレメント5を挿入して前記はと尾状の溝
2に嵌込み、順次ローターディスク1の円周方向に送り
込んで取り付け、円周方向に連続したラビリンスシール
とする。
【0013】最終のラビリンスシールエレメント5を前
記切欠3に挿入した後、図2に示すように、切欠3に押
金6を入れローターディスク1の横からピン打ち又は鋲
締めすることによって、同挿金6をローターディスク1
に着脱自在に固定し、ラビリンスシールエレメント5を
前記溝2内に保持する。
記切欠3に挿入した後、図2に示すように、切欠3に押
金6を入れローターディスク1の横からピン打ち又は鋲
締めすることによって、同挿金6をローターディスク1
に着脱自在に固定し、ラビリンスシールエレメント5を
前記溝2内に保持する。
【0014】また、押金6をローターディスク1から取
外すことによって順次複数片のラビリンスシールエレメ
ント5を前記切欠3より取外すことができる。
外すことによって順次複数片のラビリンスシールエレメ
ント5を前記切欠3より取外すことができる。
【0015】以上のようにして、本実施の形態では、ロ
ーター全体を分解せずに容易に、ラビリンスシールエレ
メント5を、ローターディスク1に取付け、また、ロー
ターディスク1から取外すことができる。
ーター全体を分解せずに容易に、ラビリンスシールエレ
メント5を、ローターディスク1に取付け、また、ロー
ターディスク1から取外すことができる。
【0016】なお、前記本発明の実施の一形態では、ラ
ビリンスシール取付け用の溝は、はと尾状の断面形状を
有しているが、他の形状、例えばT字形等の形状とする
こともできる。
ビリンスシール取付け用の溝は、はと尾状の断面形状を
有しているが、他の形状、例えばT字形等の形状とする
こともできる。
【0017】
【発明の効果】本発明のガスタービンのローターによれ
ば、ローター全体を分解せずに容易にラビリンスシール
を、ローター本体に取付けローター本体から取外しする
ことができる。従って、ガスタービンの性能を容易に回
復させることができるとともにガスタービンのメンテナ
ンス性を向上させることができる。
ば、ローター全体を分解せずに容易にラビリンスシール
を、ローター本体に取付けローター本体から取外しする
ことができる。従って、ガスタービンの性能を容易に回
復させることができるとともにガスタービンのメンテナ
ンス性を向上させることができる。
【図1】本発明の実施の一形態におけるラビリンスシー
ルエレメントの組込み要領を示す説明図である。
ルエレメントの組込み要領を示す説明図である。
【図2】同実施の形態の断面図である。
1 ローターディスク 2 溝 3 切欠 4 突起 5 ラビリンスシールエレメント 6 押金
Claims (1)
- 【請求項1】 ローター本体側に取付けられたラビリン
スシールを備えたガスタービンのローターにおいて、ロ
ーター本体の外周に円周方向に設けられ、その一個所に
ラビリンスシール組込み用の切欠を有するラビリンスシ
ール取付け用の溝、前記ラビリンスシール取付け用の溝
の断面形状に合わせた形状の突起を有し円周方向に複数
片に分割され前記ラビリンスシール取付け用の溝に嵌込
まれたラビリンスシールエレメント、及びラビリンスシ
ールエレメントが嵌込まれた前記ラビリンスシール取付
け用の溝のラビリンスシール組込み用の切欠に挿入され
ローター本体に着脱自在に固定された押え金を備えたこ
とを特徴とするガスタービンのローター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11380796A JPH09296703A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | ガスタービンのローター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11380796A JPH09296703A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | ガスタービンのローター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09296703A true JPH09296703A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=14621567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11380796A Withdrawn JPH09296703A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | ガスタービンのローター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09296703A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006214401A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | シール構造を備えたガスタービン |
JP2011169329A (ja) * | 2011-04-27 | 2011-09-01 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | シール構造を備えたガスタービン |
-
1996
- 1996-05-08 JP JP11380796A patent/JPH09296703A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006214401A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | シール構造を備えたガスタービン |
JP2011169329A (ja) * | 2011-04-27 | 2011-09-01 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | シール構造を備えたガスタービン |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030805 |