JPH0929586A - キー溝加工用割出し治具 - Google Patents

キー溝加工用割出し治具

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JPH0929586A
JPH0929586A JP20528595A JP20528595A JPH0929586A JP H0929586 A JPH0929586 A JP H0929586A JP 20528595 A JP20528595 A JP 20528595A JP 20528595 A JP20528595 A JP 20528595A JP H0929586 A JPH0929586 A JP H0929586A
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cam
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camshaft
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Nobutaka Nakamura
暢孝 中村
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キー溝加工に際しての正確な割出しを可能に
すること 【構成】 基台1両端部に設けたV型ブロック2、2に
よってカムシャフトSの芯出しをするとともに、上向き
コ字状の割出しブロック4に設けた複数の取付け孔に2
つのプランジャ型の割出しピン10L、10Rを取付け
て、これらの割出しピン10L、10Rの先端のプラン
ジャを均一に後退させながら、これらの間にカム部cの
先端を位置させるようにしてキー溝の割出しを行なうよ
うにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカムシャフトを対象とし
たキー溝加工時の割出し治具に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造により一体形成した車輌用エンジン
のカムシャフトには、研磨加工やカムギヤの圧入の際の
基準をなすキー溝が、カム部の研磨加工に先立って削成
される。
【0003】このカム溝は、カムシャフトをコレットに
よってクランプする上で不可欠で、クランプ角にズレが
あった場合には、カム部の研磨加工の際の偏肉量が大き
くなり、クランプ個所のトルクよりもカム部の研削抵抗
が大きくなって、コレットによっては支えきれなくなっ
たり、基準ピンの負荷が大きくなりすぎてキー溝を拡大
させることになり、また、クランプ角のズレがさらに大
きい場合には、キー溝をえぐり取ってしまうといった不
都合が生じ、さらに、カムシャフトとカムギヤとの間の
ズレは、エンジン出力の低下や規制値を上回る排ガスの
放出といった不都合をもたらす。
【0004】このため、この種のカム溝を形成するに
は、これまで、カムシャフトを支持するVブロックと一
体の割出し治具を用い、鋳込み時に一体的に形成した位
置決めマークを目視により基準に合わせた上、割り出し
部に埋め込んだ一方が固定式の割出しピンと他方がプラ
ンジャ型の割出しピンとの間にカム部を落とし込んでキ
ー溝の割出しを行うようにしていた。
【0005】しかしながら、このような割り出し機構で
は、各割出しピンの間に先端が位置するように載置した
カムシャフトに対し、これをクランプ部材により上方か
ら押圧した場合、カム部の肉厚の如何によってカムシャ
フトがプランジャ型の割出しピン側に変位してしまう結
果、形成すべきキー溝の角度を正確に割出すことができ
ないといった不都合が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
形成すべきキー溝を正確に割出すことのできる構造簡単
な割出し治具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、か
かる課題を達成するためのキー溝加工用割出し治具とし
て、カムシャフトの軸部を支持するV字型のブロックを
前後に一対配設した基台に、上向きコ字型をなす割出し
ブロックを、カムシャフトのカム部と対応する部分に配
設して、この割出しブロックの左右の立上がり部分及び
下縁部分のそれぞれに複数の取付け孔を設けるととも
に、先端部を付勢部材により常時突出方向に付勢した一
対の割出しピンを、カム部の先端の向きに応じて各取付
け孔のうちの選択された2つに取付け得るようにしたも
のである。
【0008】
【実施例】そこで以下に本発明の実施例について説明す
る。図1は本発明の一実施例を示したものである。
【0009】基台1には、その両端部にカムシャフトS
の軸部bを下から支える一対のV型ブロック2、2が設
けられ、また、このカムシャフトSの2番目のカム部c
と対応する基台1上の部分には、上向きコの字形をなす
割出しブロック4が一体的に固定されている。
【0010】この割出しブロック4は、カムシャフトS
と一体的に形成された2番目のカム部cを基準としてキ
ー溝形成部を割出すためのもので、図2に示したよう
に、この割出しブロック4には、左右の立上り部分5、
6と下縁部分9とのそれぞれに3個の割出しピン取付け
孔5a〜5c、6a〜6c、7a〜7cが穿設されてい
て、2番目のカム部cの先端がどの方向に向いているか
によって、2本の割出しピン10の取付け位置を変え得
るように構成されている。
【0011】一方、これらの割出しピン取付け孔5a〜
5c、6a〜6c、7a〜7cに取付ける割出しピン1
0は、図3に示したようにプランジャ型をなしていて、
筒状の本体11の内部に設けた拡開バネ12によってプ
ランジャ13を常時突出方向に付勢し、カムシャフトS
が下向きに押圧された際に、これらの割出しピン10
L、10Rのプランジャ13、13を同じ量だけ後退さ
せることによって、カム部cの先端部を両割出しピン1
0L、10Rの間に正確に度決めするように構成されて
いる。
【0012】他方、図中符号14は、基台1一側のブロ
ック14に固定した基準片15で、カムシャフトS上に
形成された位置決めマークmをこの基準片15の先端に
合わせるようにしてカムシャフトSを治具上に固定する
ように構成され、また、この基台1の一側には、図示し
ないエアシリンダによって駆動されるクランプ部材17
が上下動可能に配設され、またされに、この基台1の一
端には、カムシャフトSの一端にキー溝kを削成するた
めのカッター18が、カムシャフトSの軸心方向に進退
動自在に取付けられている。
【0013】つぎに、このように構成された治具による
キー溝kの割出し操作について説明する。
【0014】はじめに、位置決めマークmを基準片15
に合わせてカムシャフトSをV型ブロック2に載置した
状態で、2番目のカムcの先端が向く位置に合わせるよ
うにして2つの割出しピン10、10を割出しブロック
4に固定する。
【0015】すなわち、この載置位置で、例えば2番目
のカムcが図4に示したように斜め左下に向くような場
合には、左方の割出しピン10Lを割出しブロック4の
左立上り部分5の第2の取付け孔5bに挿入し、右方の
割出しピン10Rを下縁部分7の第1の取付け孔7aに
挿入しておく。
【0016】そしてこの状態で、図1に示したように、
位置決めマークmを基準片15に合わせるようにしてカ
ムシャフトSの両端の軸部b、bをそれぞれ前後のV型
ブロック2、2の上に載置した上、クランプ部材17を
カムシャフトSの上に降下させてこれを押圧すると、カ
ムシャフトSは、V型ブロック2、2の各谷部に嵌り込
んで正しく位置決めされる。
【0017】他方、この際、2番目のカム部cは、割出
しブロック4の内部で2つの割出しピン10L、10R
と接触し、これらのプランジャ13、13を均一に押込
むようにして軸心回りに若干回動し、その先端がこれら
の中間に位置するように、つまり、キー溝kを削成する
部分が正しくカッタ18と一致するように度決めされ
る。
【0018】したがって、この位置で、クランプ部材1
7により正しく位置決め保持されたカムシャフトSに対
してカッター18を前進させ、その軸端にキー溝kを形
成してゆけば、このキー溝kは、カム部cに対して正し
い角度を有することになるから、以後は、このキー溝k
を基準としてカムシャフトSを研摩器にプランプするこ
とによって、カム部cの面を正しく研削できることにな
る。
【0019】なお、この割出しに当ってカム部cの径が
小さい場合、あるいは肉付きが少ない場合には、図5
(a)(b)に示したように、1°に相当する0.3m
mのクリアランスを設けるようにし、また、カム部cの
径の大きなもの、あるいは肉付きの多いものに対して
は、クランプ力によって割出しピン10の拡開バネ12
が働くようにする。
【0020】一方、位置決めマークmを基準としてカム
シャフトSをセットした状態で、図6(a)に示したよ
うに、2番目のカム部cが左下方へさらに大きく傾むく
ような場合には、2つの割出しピン10L、10Rを、
それぞれ割出しブロック4の左立上り部分5の第3の取
付け孔5cと、下縁部分7の第2の取付け孔7bに取付
ければよく、また、図6(b)に示したように、カム部
cの先端が右下方に向く場合には、割出しピン10L、
10Rを、それぞれ下縁部分7の第3の取付け孔7c
と、右立上り部分6の第3の取付け孔6cに取付ければ
よく、同様に、カム部cの先端が右下方にさらに大きく
傾いている場合には、図6(c)に示したように、下縁
部分7の第2の取付け孔7bと、右立上り部分6の第3
の取付け孔6cに取付ければよく、このように、2つの
割出しピン10L、10Rの取付け位置を9通りに変え
ることにより、図2に示したように、カム部cの先端に
対するキー溝kの角度を121°28′から245°5
2′まで広く対応させることができる。
【0021】なお、以上は第2のカム部cを基準とした
キー溝kの割出し操作について説明したものであるが、
割出しブロック4の配置位置によっては他のカム部cを
基準とすればよいことは云うまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、基台
に、一対のV字型のブロックのほかに上向きコの字型の
割出しブロックを配設して、この立上り部と下縁部のそ
れぞれに設けた複数の取付け孔に、プランジャ型の2つ
の割出しピンを選択的に取付けるようにしたので、一対
のV字型ブロックによりカムシャフトを正確に心出しで
きると同時に、プランジャ型の割出しピンによりこれら
と接触するカム部の先端両側面を介してカムシャフトの
キー溝形成部を正確に度決めすることを可能となして、
これに続くカム面の研磨作業あるいはギヤの圧入精度を
大幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例をなす治具の全容を示した斜
視図である。
【図2】(a)(b)は、割出しブロックの正面図と側
面図である。
【図3】割出しピンを断面で示した側面図である。
【図4】カムシャフトの割出し状態を示した図である。
【図5】(a)(b)は、割出しの各状態を示した説明
図である。
【図6】(a)(b)(c)は、カム部先端の向きに応
じた割出しピンの取付け位置を示した図である。
【符号の説明】
1 基台 2 V型ブロック 4 割出しブロック 55a〜5c、6a〜6c、7a〜7c 取付け孔 10 割出しピン 12 拡開バネ 13 プランジャ部 17 クランプ部材 18 カッタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムシャフトの軸部を支持するV字型の
    ブロックを前後に一対配設した基台に、上向きコ字型を
    なす割出しブロックを、上記カムシャフトのカム部と対
    応する部分に配設して、該割出しブロックの左右の立上
    がり部分及び下縁部分のそれぞれに複数の取付け孔を設
    けるとともに、先端部を付勢部材により常時突出方向に
    付勢した一対の割出しピンを、上記カム部の先端の向き
    に応じて上記各取付け孔のうちの選択された2つに取付
    け得るようにしたことを特徴とするキー溝加工用割出し
    治具。
  2. 【請求項2】 上記割出しピンをプランジャ型となした
    ことを特徴とする請求項1記載のキー溝加工用割出し治
    具。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103465117A (zh) * 2013-09-05 2013-12-25 浙江省平湖市工具厂 丝锥铲磨机的凸轮摆杆顶块
CN103817555A (zh) * 2012-11-19 2014-05-28 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种曲轴的加工装置
CN106965011A (zh) * 2017-05-03 2017-07-21 重庆天运汽车配件有限公司 凸轮轴加工用夹持装置
CN106965014A (zh) * 2017-05-24 2017-07-21 国营第六六厂 一种配气凸轮轴复杂油孔系精确高效钻削夹具
CN107363765A (zh) * 2017-07-27 2017-11-21 泰富重工制造有限公司 一种用于辊子自动穿轴的夹持装置
CN108788654A (zh) * 2018-07-19 2018-11-13 鹰潭瑞鑫铜业有限公司 一种铜柱固定加工工艺

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