JPH09295824A - 溶融ガラス繊維化用スピナー - Google Patents

溶融ガラス繊維化用スピナー

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JPH09295824A
JPH09295824A JP13068496A JP13068496A JPH09295824A JP H09295824 A JPH09295824 A JP H09295824A JP 13068496 A JP13068496 A JP 13068496A JP 13068496 A JP13068496 A JP 13068496A JP H09295824 A JPH09295824 A JP H09295824A
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    • C03B37/04Manufacture of glass fibres or filaments by using centrifugal force, e.g. spinning through radial orifices; Construction of the spinner cups therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融ガラスを遠心法によって繊維化する装置
に使用するスピナーについて、その側壁の上部と下部と
の温度差を特別な加熱装置を使用することなく軽減し、
スピナーライフを延ばす。 【解決手段】 スピナー20は、スピナー本体21の底
部22の下側に断熱保温部23を形成して構成する。断
熱保温部23は、スピナー本体21の底部22に軸9を
用いて耐熱材料製のプレート24を取り付け、スピナー
本体21の底部22との間の空間に断熱保温材25を充
填して構成する。断熱保温部23によってスピナー本体
21の底部22からの放熱が抑制され、側壁7の上部と
下部との温度差が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融ガラスを遠心
法によって繊維化する装置に使用するスピナーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築物の断熱吸音材等に使用されるグラ
スウールは、一般的に、溶融ガラスを遠心法によって繊
維化して製造する。このような製法に用いる繊維化装置
(ファイバライザともいう)の一例を図2に示す。この
図2の装置では、図示せぬ溶融窯で溶融させた温度10
00〜1200℃の溶融ガラス1を、耐熱レンガ製の樋
(フォアハース)2によって繊維化装置3まで導き、白
金合金製のノズル(ブッシング)4を通して流下させ、
スピナー5へその上部の開口6から導入する。この際、
ノズル4の温度を適宜調整することで、スピナー5へ導
入する溶融ガラス1の量、即ち単位時間当たりのグラス
ウールの製造量を制御する。
【0003】スピナー5はコバルト、ニッケル、クロム
を主成分とする耐熱合金製で、その側壁7には直径0.
5〜1.5mmの数万個のオリフィス8が5〜50段に
分けて穿設してある。このスピナー5は、軸9によって
図示せぬ駆動装置に連結してあり、駆動装置によって2
000〜3000RPMで回転駆動すると、導入された
溶融ガラス1はスピナー5の底部10上に流下した後、
回転するスピナー5の遠心力によって底部10から側壁
7の内面に沿って上昇し、オリフィス8から外部へ吐出
される(図中1aで示す)。
【0004】またスピナー5の上方には液化石油ガス
(LPG)、液化天然ガス(LNG)等の燃料を燃焼さ
せる燃焼装置11が設けてあり、その下部からは高温、
高速のガス流12がスピナー5の側壁7に沿って下方へ
吹き出すようにしてある。このため、オリフィス8から
外部へ吐出された溶融ガラス1aは、吐出直後に燃焼装
置11から吹き出すガス流12によって延伸されるのと
同時に吹き飛ばされ、繊維化されてグラスウールとな
る。
【0005】続いて、繊維化装置3の下部に設置した図
示せぬバインダー付与装置によって、繊維化されたグラ
スウールにフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を主成分と
するバインダーを付与し、さらにその下部に設置した定
速移動する図示せぬ雰囲気吸引孔を有するコンベア上
に、雰囲気を吸引しつつグラスウールを堆積させてマッ
ト状にして、同じく図示せぬオーブン内で連続的に圧縮
しつつ加熱することで、バインダーを硬化させ、繊維化
されたグラスウールをマット状、板状等の形態とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような溶融ガラス
の繊維化に用いるスピナー5では、オリフィス8を通過
する溶融ガラスによって、オリフィス8の内壁が徐々に
腐食し、そのためオリフィス8の直径が大きくなってゆ
く。直径が大きくなったオリフィス8からの溶融ガラス
の吐出量は腐食前よりも増加し、従って形成されるグラ
スウールの繊維径も太くなる。グラスウールの繊維径が
一定の限度を超えると、これを用いて形成されるグラス
ウールマットの断熱吸音性、圧縮に対する復元性等の性
能が劣化することがあり、これらの性能を所定の水準に
確保するためにはスピナーを新しいものと交換すること
になる。
【0007】またスピナー5の上部側に設置した燃焼装
置11から高温、高速のガス流12が吹き出るため、燃
焼装置11に近いスピナー5の側壁7の上部は比較的高
温となり、逆に繊維化装置3周辺の空気に接する下部
(底部10及びその周縁近傍)では放熱によって比較的
低温となり、その温度差は80〜120℃となる。この
ため、比較的高温の上段のオリフィス8からは溶融ガラ
スが吐出しやすくなり、比較的低温の下段のオリフィス
8からは溶融ガラスが吐出しにくくなる。従って、溶融
ガラスによるオリフィス8の内壁の腐食は、上段側ほど
速く進行してグラスウールの繊維径が太くなり、下段側
のオリフィスで繊維化されたグラスウールの繊維径との
差が大きくなり、繊維径分布の範囲が時間の経過と共に
広くなっていく。例えば、繊維径分布の範囲が新しいス
ピナーの使用開始直後では3〜9μmであったものが、
交換が必要な時期には1〜15μmにまでなる。する
と、下段のオリフィスで繊維化されたグラスウールの繊
維径が使用限度内であるにもかかわらず、上段のオリフ
ィスで繊維化されたグラスウールの繊維径が使用限度を
超えることになる。使用限度より太い径の繊維の比率が
大きくなると、上記と同様にグラスウールマットの断熱
吸音性、圧縮に対する復元性等の性能を所定の水準に確
保するためにスピナーを新しいものと交換する必要が生
じる。
【0008】即ち、従来においてはスピナー交換の時期
が上段のオリフィスの腐食の度合いによって決まるの
で、スピナーライフ(使用開始から交換が必要となるま
での時間、またはその間に繊維化できるガラスの量)が
短く(または少なく)なるという問題がある。
【0009】またスピナーの側壁の上部と下部に温度差
を生じる場合には、比較的低温となる下部を溶融ガラス
が繊維化するための温度まで加熱する必要があり、この
加熱は上部に対しては過剰な加熱となるので、余分な燃
料を燃焼装置で燃焼させることになり、エネルギーコス
トがその分余計に掛かることになる。しかも側壁の上部
と下部との温度差が大きい場合には、繊維化が可能な温
度範囲の狭いガラスを安定して繊維化することができな
いという問題もある。
【0010】スピナーライフを延ばすために種々の提案
がなされている。例えば、スピナーの耐腐食性を向上さ
せるために、耐腐食性の高い合金組成が種々提案されて
いるが、合金自体が高価となることと、側壁の上部と下
部との温度差までは改善されないという問題がある。
【0011】また、スピナーの腐食を抑えるために溶融
ガラスの温度を出来る限り下げることも考えられるが、
スピナーの側壁の上部と下部との温度差によって、比較
的低温の下段のオリフィス付近で溶融ガラスが結晶化
し、これによってオリフィス8が詰まってしまう危険性
があり、そのような状態になるとグラスウールの生産性
の低下につながるので採用することが困難である。
【0012】さらに、スピナー側壁の上部と下部との温
度差を軽減するために、スピナーの内部を燃焼装置によ
って補助的に加熱する方法や、スピナーの下部を誘電加
熱装置によって加熱する方法(特公昭52−42886
号公報参照)等が提案されているが、特別な加熱装置を
必要とするので、設備及びエネルギーのコストが増大す
るという問題点を有する。
【0013】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなした
もので、スピナー側壁の上部と下部との温度差を特別な
加熱装置を使用することなく軽減し、スピナーライフを
延ばすことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の溶融ガラス繊維
化用スピナーのうち請求項1に係るものは、溶融ガラス
を遠心法によって繊維化する装置に使用するスピナーで
あって、上部の開口から流下させた上記溶融ガラスを底
部で受け、該底部に連なる側壁部に設けたオリフィスか
ら上記溶融ガラスを吐出するスピナー本体と、上記底部
の外面に設ける断熱保温部とからなることを特徴とす
る。
【0015】同請求項2に係るものは、上記断熱保温部
が、皿状の耐熱材料製プレートと、該耐熱材料製プレー
トと上記底部との間に充填する無機質短繊維マットとか
らなることを特徴とする。
【0016】同請求項3に係るものは、上記耐熱材料製
プレートが金属製プレートであり、上記無機質短繊維マ
ットがセラミックウールからなるマットであることを特
徴とする。
【0017】同請求項4に係るものは、上記側壁部に連
なる上記底部の側縁部と、上記耐熱材料製プレートの外
周側の上縁部との間に、隙間を設けてなることを特徴と
する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態及び実施
例を図面を参照して説明する。なお以下では図2に示す
従来の例と共通する部分には共通する符号を付すに止
め、重複する説明は省略する。
【0019】図1に示す本発明の実施形態に係るスピナ
ー20は、スピナー本体21の底部22の下側に断熱保
温部23を形成したものである。スピナー本体21自体
は、従来から用いられてる形状、構造、材質のものでよ
く、新規に設計等する必要はなく、図2のスピナー5と
同様のものである。断熱保温部23は、スピナー本体2
1の底部22に軸9を用いて耐熱材料製のプレート24
を取り付け、スピナー本体21の底部22との間の空間
に断熱保温材25を充填して構成してある。スピナー本
体21の底部22を二重構造にして密閉した空間を形成
し、この密閉空間を真空として真空断熱層を設けるよう
にしてもよいが、断熱保温部の作成の容易さとコストの
面から図示の実施形態のような構成が好ましい。
【0020】耐熱材料製のプレート24の形状は、図示
の例のように皿状で、スピナー本体21の底部22との
間に断熱保温材25を充填するための空間を形成できる
形状とするのが好ましい。もちろん皿状の形状には種々
のものがあり、また類似の形状も多くあるので、本発明
では適宜これらのうちの好ましいものを採用すればよ
い。もっとも、スピナー本体21と共に高速回転させる
ので、平面形状としては円形のものが好ましい。さら
に、高速回転させるのであるから、面方向の厚さのばら
つきあるいは重量のばらつきは極力小さくするとよい。
【0021】またプレート24の材質は、燃焼装置11
から吹き出すガス流12によって加熱されるので、80
0℃以上というような高温でも変形しない様にするため
厚さは2〜5mmが好ましく、軽量にするために厚さは
2〜3mmがさらに好ましい。具体的な材質としては、
ステンレス鋼(SUS310等)、コバルト系合金(ス
ピナーと同じ合金)、ニッケル系合金(ハステロイ、イ
ンコネル等)等の耐熱合金や、アルミナ系等のセラミッ
クが挙げられる。もちろん、加工性、耐衝撃性の面では
金属製であることが好ましい。
【0022】プレート24をスピナー本体21の底部2
2へ取り付ける構造の具体例を図3に示す。この取り付
け構造例は、スピナー本体21の回転軸であるフランジ
付きの芯棒(クイル)26に、スピナー本体21と共に
ボルト27及びナット28で取り付けるというものであ
る。プレート24を金属製とする場合、スピナー本体2
1の底部22の側縁部と、金属製のプレート24の外周
側の上縁部との間に、熱伝導を防いで金属製のプレート
24からの放熱を抑えるために、1〜2mmの隙間Cを
設けることが好ましい。
【0023】断熱保温材25は、スピナー本体21の底
部22とプレート24とで挟み込んで固定する。断熱保
温材25の素材としては、800℃以上のような高温に
耐える必要があるので、樹脂バインダーが付与されてい
ない無機質短繊維マットが好ましい。特に、耐熱性の面
でアルミナシリカ系ウール等のセラミックウールからな
るマットが好ましい。このようなマットの密度としては
10〜250kg/m3が好ましい。密度が10kg/
3未満の場合に図3に示すような断熱構造を採用する
と、隙間Cからマットの素材である短繊維が遠心力で外
部へ飛散する可能性がある。また250kg/m3を超
えると断熱保温部が重くなる。さらに厚さは5〜50m
mのものが好ましい。5mm未満の場合は断熱保温性が
不充分であり、50mmを超えると断熱保温部23が重
くなるためである。
【0024】上述のような構成とすると、断熱保温部2
3によってスピナー本体21の底部22からの放熱が抑
制され、側壁7の上部と下部との温度差が低減し、溶融
ガラスの吐出量の差が極めて小さくなる。従って、吐出
する溶融ガラスによるオリフィス8の内壁の腐食の進行
度合いが側壁7の上部と下部とで均一にあるいはほぼ均
一になるため、グラスウールの繊維径分布の範囲が広く
ならず、得られるグラスウールの繊維径分布範囲を狭く
できる。さらにスピナーライフも延びる。また、側壁7
の下部の温度を保つために、燃焼装置9で過剰に燃料を
燃焼させなくてよい。さらに、スピナー側壁の上部と下
部との温度差が軽減されたことにより、繊維化温度範囲
が狭いガラスの繊維化を安定して行える。
【0025】
【実施例及び比較例】以下本発明に係る溶融ガラス繊維
化用スピナーの実施例に対して、従来と同様のスピナー
を比較例としてそれぞれ以下のように作製し、使用結果
を比較した。 実施例 本発明に係る溶融ガラス繊維化用スピナーの実施例とし
て、直径300mm、オリフィス数17820個、オリ
フィス径0.7mmのコバルト合金製スピナー本体の底
部に、厚さ4mmのSUS310製の金属板を皿状に加
工した直径300mmのプレートに、密度130kg/
3、厚さ6mmのセラミックウール(カオウール、商
品名)を載せて固定し、厚さ10mmの断熱保温部を設
けたスピナーを形成した。なおこのスピナーの、スピナ
ー本体の底部の側縁とプレートの上縁との間には、約2
mmの隙間を設けた。 比較例 上記実施例と同一のスピナー本体を、そのまま断熱保温
部を設けずにスピナーとした。 比較結果 上記実施例及び比較例のスピナーを、従来の繊維化装置
にそれぞれ取り付けて、溶融ガラスの繊維化を行い、繊
維径分布の経時変化、スピナーの表面温度分布、スピナ
ーライフ及び燃料(LNG)使用量を評価した。その結
果を表1に示す。
【表1】 なお、表中の繊維径分布には、グラスウール200本を
採取し、その直径を顕微鏡を用いて一本一本測定し、測
定値の最大値と最小値を記載した。またスピナーの表面
温度は放射温度計によって測定した。スピナーライフは
新しいスピナーの使用を開始してから、スピナーの交換
が必要となるまでの時間、及びその間に繊維化されたガ
ラスの量をいう。
【0026】表1からわかるように、本発明の実施例に
係るスピナーは比較例のスピナーに比べて、側壁の最上
段付近と最下段付近との温度差が小さく、繊維径分布が
経時的に広がることがなく、均一なグラスウールが得ら
れることがわかる。また温度差が小さいので、溶融ガラ
ス温度を下げた場合でも最下段付近の温度が高いので問
題なく繊維化が可能である。さらに、本発明の実施例に
係るスピナーは、スピナーライフが長く、より多くのガ
ラスを繊維化でき、燃料の使用量も少ないのでエネルギ
ーコストを削減できることもわかる。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る溶融ガラス繊維化用スピナ
ーは、以上説明してきたように、上部の開口から流下さ
せた溶融ガラスを底部で受け、この底部に連なる側壁部
に設けたオリフィスから溶融ガラスを吐出するスピナー
本体と、スピナー本体の底部の外面に設ける断熱保温部
とからなる構成としたので、側壁部の上部と下部との温
度差を小さくでき、これによって繊維径分布が経時的に
広がらずに均一なグラスウールが得られるようにするこ
とが可能になるという効果がある。また側壁部の上部と
下部との温度差を小さくできるので、溶融ガラスの温度
を下げても側壁部の下部の温度が高いので、側壁のオリ
フィスがすべて問題なく繊維化に使用できるという効果
がある。さらに、スピナーライフを長くすることがで
き、より多くのガラスを繊維化でき、燃料の使用量も少
なくて済み、エネルギーコストを削減できるという効果
もある。
【0028】請求項2に係る溶融ガラス繊維化用スピナ
ーは、断熱保温部を皿状の耐熱材料製プレートと無機質
短繊維マットととから構成したので、上記共通の効果に
加え、断熱保温部を容易かつ安価に構成できるという効
果がある。
【0029】請求項3に係る溶融ガラス繊維化用スピナ
ーは、耐熱材料製プレートを金属製とし、無機質短繊維
マットをセラミックウールからなるものとしたので、上
記請求項2のスピナーと共通の効果に加え、加工性や耐
衝撃性の面で優れたものにすることができるという効果
がある。
【0030】請求項4に係る溶融ガラス繊維化用スピナ
ーは、スピナー本体の側壁部に連なる底部の側縁部と耐
熱材料製プレートの外周側の上縁部との間に隙間を設け
たので、上記請求項2及び3のスピナーと共通の効果に
加え、スピナー本体の底部と耐熱材料製プレートとの間
の熱伝導を防いで耐熱材料製プレートからの放熱を抑
え、スピナー本体の側壁部の上部と下部との温度差が大
きくなることをより抑えられるようになるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスピナーを使用した繊維化装置の
模式的断面図である。
【図2】従来のスピナーを使用した繊維化装置の模式的
断面図である。
【図3】本発明のスピナーの一実施形態において耐熱材
料製プレートをスピナー本体の底部へ取り付ける構造の
具体例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 溶融ガラス 1a 吐出される溶融ガラス 2 樋(フォアハース) 3 繊維化装置 4 ノズル(ブッシング) 5 スピナー 6 スピナーの上部開口 7 側壁 8 オリフィス 9 軸 10 スピナーの底部 11 燃焼装置 12 ガス流 20 スピナー 21 スピナー本体 22 スピナー本体の底部 23 断熱保温部 24 耐熱材料製のプレート 25 断熱保温材 26 フランジ付きの芯棒(クイル) 27 ボルト 28 ナット C 隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融ガラスを遠心法によって繊維化する
    装置に使用するスピナーであって、上部の開口から流下
    させた上記溶融ガラスを底部で受け、該底部に連なる側
    壁部に設けたオリフィスから上記溶融ガラスを吐出する
    スピナー本体と、上記底部の外面に設ける断熱保温部と
    からなることを特徴とする溶融ガラス繊維化用スピナ
    ー。
  2. 【請求項2】 上記断熱保温部が、皿状の耐熱材料製プ
    レートと、該耐熱材料製プレートと上記底部との間に充
    填する無機質短繊維マットとからなることを特徴とする
    請求項1の溶融ガラス繊維化用スピナー。
  3. 【請求項3】 上記耐熱材料製プレートが金属製プレー
    トであり、上記無機質短繊維マットがセラミックウール
    からなるマットであることを特徴とする請求項2の溶融
    ガラス繊維化用スピナー。
  4. 【請求項4】 上記側壁部に連なる上記底部の側縁部
    と、上記耐熱材料製プレートの外周側の上縁部との間
    に、隙間を設けてなることを特徴とする請求項2または
    3の溶融ガラス繊維化用スピナー。
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