JPH09295800A - フォークリフトのティルト制御装置 - Google Patents

フォークリフトのティルト制御装置

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JPH09295800A
JPH09295800A JP11089796A JP11089796A JPH09295800A JP H09295800 A JPH09295800 A JP H09295800A JP 11089796 A JP11089796 A JP 11089796A JP 11089796 A JP11089796 A JP 11089796A JP H09295800 A JPH09295800 A JP H09295800A
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tilt
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はフォークリフトのフォークの水平位
置の制御に係り、特に装置をコストアップすることな
く、フォークを水平位置に正確に停止させることができ
るフォークリフトのティルト制御装置を提供することで
ある。 【解決手段】 本発明は、ティルトレバー14の操作に
よりポンプモータ17からコントロールバルブ16、油
圧制御弁19を介してティルトシリンダ20にオイルを
供給し、フォーク10を矢印C方向に戻す際、フォーク
10が水平位置に達すると水平角度検出スイッチ21が
これを検出し、この検出信号をコントローラ18に出力
することでコントローラ18は閉信号を油圧制御弁19
に出力し、油圧制御弁19を閉じ、以後ティルトシリン
ダ20へのオイルの供給を停止し、フォーク10を水平
位置に自動的に設定するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技純分野】本発明はフォークリフトに係
り、特にフォークリフトのフォークの水平位置の制御に
関する。
【0002】
【従来の技術】今日、フォークリフトは荷役作業に広く
使用されている。通常、フォークリフトが行う荷役作業
は、荷物を載せたパレットにフォークリフトのフォーク
を差し込み、持ち上げた後移動し、所望の場所に下ろ
し、フォークを引き抜く作業の連続である。このような
フォークリフトにはパレットに載せた荷物が移動中落下
することを防止する為、ティルト機能が設けられてい
る。
【0003】このティルト機能はパレットにフォークを
差し込んだ後、フォークを引き上げると共にフォークを
所定の角度に傾け、パレットのずれを防止するものであ
る。図8はこのティルト機構を説明するシステム構成図
である。同図において、ティルト機構はティルトスイッ
チ1、ポンプモータ2、ポンプ3、コントロールバルブ
4、ティルトシリンダ5で構成され、フォークリフトの
運転席に設けられたティルトレバー3aを、例えば矢印
方向に引くことによりティルトスイッチ1をオンし、テ
ィルト動作を開始する。すなわち、ティルトスイッチ1
のオンによりコントロールバルブ4を駆動状態にすると
共に、ポンプモータ2を駆動し、ポンプ3を回動して不
図示のタンクからコントロールバルブ4にオイルを供給
し、さらにコントロールバルブ4を介してティルトシリ
ンダ5にオイルを供給し、ティルトシリンダ5の押圧部
5aを矢印方向に駆動する。この駆動により、フォーク
リフトに設けられた不図示のフォークは所定の角度まで
傾く。
【0004】また逆に、パレットからフォークを引き抜
く時は、コントロールバルブ4の油圧回路を切り換え
て、ティルトシリンダ5内のオイルをコントロールバル
ブ4を介してタンクに送ることによりフォークを元の位
置に戻している。尚、図9は上述のオイルの流れを模式
的に示す図であり、同図に示す6はタンクである。
【0005】上述のティルト動作において、パレットに
フォークリフトのフォークを抜き差しする際、フォーク
を水平位置に保つことが不可欠である。そこで、従来の
フォークリフトではフォークの水平位置を設定する為、
(イ)フォークと連動して回動するゲージを確認しなが
ら作業者が手動でフォークを水平位置に停止(設定)し
ていた。また、(ロ)専用のティルト制御システムをオ
プションとしてバッテリフォークリフトに設置し、この
専用のシステムによって水平位置の設定制御を行う方式
も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の水
平位置の停止方式(設定方式)では、以下の問題があ
る。
【0007】先ず(イ)の場合、作業者がゲージを見な
がらフォークを手動で水平位置に停止させるので、操作
が煩雑であり正確にフォークを水平位置に停止させるこ
とができない。また、(ロ)の方式ではオプションとし
てCPUを含むシステムを設置しなければならず、装置
の大幅なコストアップとなる。
【0008】本発明の課題は、装置を低コストで、フォ
ークを水平位置に正確に停止させることができるフォー
クリフトを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、フォークの水平角度を検出する水平角度検出
手段と、オイルを供給するオイル供給手段と前記フォー
クを駆動するフォーク駆動手段間に配設された油圧制御
弁と、前記水平角度検出手段がフォークの水平角度を検
出すると前記油圧制御弁に閉信号を出力し、前記油圧制
御弁を閉じる制御を行う制御手段とを備えるフォークリ
フトのティルト制御装置を提供するものである。
【0010】すなわち、フォークリフトが荷物を積み下
ろしする際、前記水平角度検出手段がフォークの水平角
度(水平位置)を検出すると、前記制御手段にその検出
信号を出力し、直ちに前記油圧制御弁を閉じる閉信号を
出力することで油圧制御弁を閉じ、以後フォーク駆動手
段へのオイルの供給を停止することで自動的にフォーク
を水平位置に設定でき、かつ正確の水平位置にフォーク
を停止できるものである。
【0011】また、前記制御手段から閉信号を出力する
際、例えば同時に前記オイル供給手段にオイルの供給停
止信号を出力する構成としてもよく、この供給停止信号
によりオイル供給手段は以後のオイルの供給を停止す
る。
【0012】このように構成することにより、前記フォ
ーク駆動手段へのオイルの供給を確実に停止できると共
に、前記油圧制御弁の負担を軽減する。又、省エネとな
り、バッテリ車であれば稼働時間の延長、エンジン車で
あれば燃費の向上につながる。
【0013】また、前記制御手段の制御を、例えば有
効、又は無効に切換える切換え手段を設けて構成しても
よい。このように構成することにより、例えばこの切換
え手段により制御手段の制御を無効とし、フォークリフ
トに水平位置検出を必要としない作業を行わせる際にも
使用できる装置となる。
【0014】さらに、本発明は上記課題を解決するた
め、フォークの角度を検出する角度検出手段と、オイル
を供給するオイル供給手段と前記フオークを駆動するフ
ォーク駆動手段間に配設された電磁比例油圧制御弁と、
前記角度検出手段がフォークの水平近傍の角度を検出す
ると前記電磁比例油圧制御弁に制御信号を出力し、暫時
前記電磁比例油圧制御弁を閉じる制御を行う制御手段と
を備えるフォークリフトのティルト制御装置を提供する
ものである。
【0015】このように構成することによっても、上述
の発明と同様、自動的にフォークを水平位置に設定で
き、かつ正確の水平位置にフォークを停止できる。さら
に、この発明によれば、角度検出手段がフォークの水平
位置近傍の角度を検出すると、前記制御手段は電磁比例
油圧制御弁に対し制御信号を出力し、電磁比例油圧制御
弁を駆動制御して暫時、フォーク駆動手段へのオイルの
供給を停止するのでフォークをスムーズに水平位置に停
止することができる。
【0016】また、前記制御手段から閉信号を出力する
際、例えば前記オイル供給手段にオイルの供給停止信号
を出力し、この供給停止信号によりフォーク駆動手段へ
のオイル供給を暫時停止するように構成してもよい。
【0017】また、上述の発明と同様、前記制御手段の
制御を、例えば有効又は無効に切換える切換え手段を設
け、例えばこの切換え手段により制御手段の制御を無効
とする構成としてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態の例を図面を参照しながら説明する。図2はフォー
クリフトとしてバッテリフォークリフトの外観を示す図
であり、同図(a)は横前方よりバッテリフォークリフ
トを見た図であり、同図(b)は横後方よりバッテリフ
ォークリフトを見た図である。また、本実施形態の説明
で使用するバッテリフォークリフトは、いわゆるリーチ
タイプのバッテリフォークリフトである。
【0019】同図(a)において、バッテリフォークリ
フト7は、前部にマスト8を有し、このマスト8の下方
にはブラケット9を介して2本のフォーク10が取り付
けられている。フォーク10はチェーンによって上下に
移動可能であり、またリーチタイプのフォークリフトで
あるため、マスト8全体が前後に移動しフォーク10を
パレットの差し込む構成である。また、同図(a)、
(b)に示すように、バッテリフォークリフト7の運転
席にはステアリングホイール11と共に、荷役レバー部
12が設けられている。
【0020】図3はこの荷役レバー部12の配設構成を
説明する図であり、例えばリフトレバー13、ティルト
レバー14、等の荷役レバーで構成されている。ここ
で、リフトレバー13はパレットを載せたフォーク10
を上、下する際操作するレバーであり、ティルトレバー
14はフォーク10をティルト動作する際操作するレバ
ーである。また、ティルトレバー14のノブには切換え
手段としてのボタンスイッチ14’が取り付けられてい
る。このボタンスイッチ14’は後述する制御装置の制
御処理を有効、又は無効に設定する際操作するスイッチ
である。
【0021】又、ティルトレバー14以外の荷役レバー
には、操作の有無を検出する検出装置13aが設けられ
ている。尚、両レバー13、14が並んで配設される理
由は、パレットのリフト動作と共にフォーク10のティ
ルト動作を同時に行えるようにするためである。
【0022】図1は、上記外観構成のバッテリフォーク
リフト7のティルトシステムを説明する図である。同図
において、本システムは上述のティルトレバー14、テ
ィルトスイッチ15、コントロールバルブ16、ポンプ
モータ17、制御手段としての制御装置18、油圧制御
弁19、フォーク駆動手段としてのティルトシリンダ2
0、水平角度検出手段としての水平角度検出スイッチ2
1で構成されている。又、ポンプモータ17は不図示の
荷役モータ24(図4参照)とでオイル供給手段を構成
する。尚、ティルトシリンダ20の押圧部20’に当接
するフォークは、図2で説明したフォーク10であり、押
圧部20’はこのフォーク10の後下端部10’に当接
する。
【0023】ティルトレバー14は、支軸14aを中心
に矢印a方向、又は矢印a’方向に操作可能に構成さ
れ、ティルトレバー14の先端にはクランク接合部14
bが設けられ、コントロールバルブ16に設けられたス
プール22の先端のクランク接合部22aと接合する。
尚、同図にはクランク接合部14bと22aは離して示
すが、実際には不図示の接合ピン等で駆動可能に接合し
ている。したがって、ティルトレバー14を中立の位置
から矢印a方向に操作すると、支軸14aを中心にティ
ルトレバー14が所定角度回動し、スプール22を上方
に移動し、スプール22の溝22bに嵌入するティルト
スイッチ15をオンする。すなわち、ティルトレバー1
4が中立の位置にある時、ティルトスイッチ15の端子
15’はスプール22の溝22bに嵌入しているが、ス
プール22が上方に移動すると端子15’の当接位置が
スプール22の溝22bよりも下方に移動し、ティルト
スイッチ15をオンする。
【0024】スプール22が設けられたコントロールバ
ルブ16は、ポンプモータ17の回動に従って不図示の
タンクから供給されるオイルを送油管A1を通して油圧
制御弁19に送り、また、送油管B1を通して送られて
くるオイルをタンクに戻す制御バルブである(尚、コン
トロールバルブ16は、逆にオイルを送油管B1に送
り、送油管A1を通して送られてくるオイルをタンクに
戻す制御も行う)。
【0025】一方、制御装置18は複数の入力ポートと
出力ポートを有し、前述のボタンスイッチ14’やティ
ルトスイッチ15或いは検出装置13aからの出力信号
が入力する。図4は制御装置18の人出力ポートの構成
を具体的に説明する図である。制御装置18には4つの
入力ポートE1〜E4と、2つの出力ポートO1、O2
が設けられ、入力ポートE1には上述のボタンスイッチ
14’から有効/無効選択信号が入力し、入力ポートE
2にはティルトスイッチ15からティルト駆動指示信号
が入力し、入力ポートE3には後述する水平角度検出ス
イッチ21から水平検出信号が入力する。入力ポートE
4には、検出装置13aからティルトレバー14以外の
荷役レバー操作検出信号が入力する。制御装置18はこ
れらの入力信号と、不図示のROMに記憶されるプログ
ラムに従ってティルト制御を行い、出カポートO1から
荷役モータ24にモータ駆動信号を出力し、出カポート
O2から油圧制御弁19に閉信号を出力する。
【0026】尚、上述の制御装置18はティルト制御の
みならず、バッテリフォークリフト7の他の制御処理も
行うが、本実施形態の動作説明ではティルト制御に限定
して説明する。
【0027】上述の出カポートO2から出力される閉信
号は、油圧制御弁19に出力され、油圧制御弁19を閉
駆動する。尚、閉信号が出力されていなければ、常時開
駆動される。
【0028】図5は油圧制御弁19の構成を説明する模
式図であり、油圧制御弁19は上述の閉信号によって同
図の下方向に駆動するソレノイド25を具備し、制御装
置18から閉信号が入力していなければ、ソレノイド2
5への宅力供給を行わず、バネ26の付勢力によりスプ
ール27を同図に示す状態とする。油圧制御弁19がこ
の状態の時、前述の送油管A1と送油管A2が接続し、
送油管B1とB2が接続する。一方、制御装置18から
閉信号が入力するとソレノイド25へ電力供給を行い、
ソレノイド25をバネ26の付勢力に抗して矢印d方向
に押し、送油管A1とA2、送油管B1とB2の接続を
遮断する構成である。
【0029】一方、ティルトシリンダ20(図1参照)
は前述のように押庄部20’を有し、送油管A2又はB
2から供給するオイルにより押圧部20’を左右に駆動
する。例えば押圧部20’を矢印c方向に駆動してフォ
ーク10を同方向に回動し、押圧部20’を矢印c’方
向に駆動してフォーク10を同方向に回動する。
【0030】一方、フォーク10の上方には水平角度検
出スイッチ21が設けられている。この水平角度検出ス
イッチ21は、上述のフォーク10の上端に設けられた
溝部10aに検出端子21aが嵌入する形態で取り付け
られ、フォーク10の矢印c、又はc’方向への回動に
従って角度が変化するフォーク10の水平位置を検出す
る。水平角度検出スイッチ21で検出した水平検出信号
は、前述の制御装置18に出力される。
【0031】以上の構成のフォークリフトのティルト制
御装置において、その制御処理を説明する。図6はこの
制御処理を説明するフローチャートである。以下、この
フローチャートに従ってティルト動作を説明する。先
ず、制御装置18(内のCPU)は、ティルトスイッチ
15がオンか否かを判断する(ステップ(以下Sで示
す)1)。ティルトスイッチ15は、前述のようにティ
ルトレバー14を操作するとオンするスイッチであり、
作業者がティルト駆動を行うべくティルトレバー14を
手前に引くと(図1に示す矢印a方向に引くと)、スプ
ール22が前述のように上方に駆動し、ティルトスイッ
チ15がオンし(S1がオン)、ティルトスイッチ15
からティルト駆動指示信号が制御装置18に出力する。
【0032】この信号が制御装置18に入力すると、制
御装置18はボタンスイッチ14’がオンか否か判断す
る(S2)。このボタンスイッチ14’は、前述のよう
に水平角度検出処理を有効/無効に設定するためのスイ
ッチであり、通常、オン状態で有効選択信号を出力する
(S2がオン)。
【0033】次に、制御装置18は水平角度検出スイッ
チ21から水平検出信号が出力されているか判断する
(S3)。水平角度検出スイッチ21は、前述のように
フォーク10の水平位置を検出するスイッチであり、例
えばフォークリフトがパレット等を差込み移動する間
は、通常荷を安定させる為にフォークを上方にティルト
させるので水平角度検出スイッチ21から水平検出信号
が出力されていない(S3がオフ)。したがってこの
間、荷役モータ24の出力を有効とし、また制御装置1
8は閉信号を油圧制御弁19に出力せず、油圧制御弁1
9を前述の図5に示す状態に設定する(S4)。この
時、ティルトスイッチ15は上述のようにオンであり、
ポンプモータ17が駆動して、オイルをコントロールバ
ルブ16、油圧制御弁19を介してティルトシリンダ2
0に供給し、例えばフォーク10を矢印c’方向に回動
する。
【0034】尚、フォーク10が水平より下方に傾いて
いる場合には、矢印c方向に回動する事になる。その
後、上述の処理を繰り返す間、フォーク10の角度は徐
々に水平角度に近くなり、水平角度検出スイッチ21が
フォーク10の水平位置を検出すると(S3がオン)、
制御装置18の入カポートE3に水平検出信号が供給さ
れる。制御装置18は直ちに閉信号を油圧制御弁19に
出力し、ソレノイド25を駆動して送油管A1とA2、
B1とB2を遮断する(S5)。このように制御するこ
とで、ティルトシリンダ20へのオイル供給は直ちに遮
断され、フォーク10を正確に水平位置で停止させるこ
とができる。しかもフォーク10の水平位置の停止は、
制御装置18や油圧制御弁19により自動的に行うもの
であり、水平位置の確認等の作業者による困難な作業は
必要としない。
【0035】続いて制御装置18は、検出装置13aが
検出信号を出力していないか否か判別する(S6)。そ
して、出力されている場合(S6がYes)、荷役モー
タ出力はそのまま有効となる(S7)。一方、出力され
ている場合(S6がNo)には、荷役モータ出力を停止
する(S8)。
【0036】このようにS8で制御装置18から荷役モ
ータ24へのモータ駆動信号の出力も停止することで、
タンクからコントロールパルプ16へのオイル供給も停
止し、コントロールバルブ16の負荷を軽減することが
できる。すなわち、通常コントロールバルブ16にはリ
リーフ弁が設けられ、コントロールバルブ16から供給
する送油管が閉じられた時、この弁が働き、送られてく
るオイルをタンクに戻す制御を行うが、タンクからのオ
イルの供給が停止するのでこの負担が軽減する。
【0037】又、オイルの無駄な供給を省くことができ
るので、本実施例のようなバッテリ車ではバッテリ稼働
時間を延長できる。エンジン車であれば、燃費の向上が
図れる。
【0038】ところで、S7で検出装置13aが検出さ
れていれば、荷役モータ出力をそのまま有効としている
ので、ティルト以外の荷役操作に影響する事はない。前
記S5とS6と同時、又は後で行っても良い。
【0039】尚、その後、ティルトレバー14を矢印
a’方向に戻し、ティルトレバー14を中立の位置にす
ると、ティルトスイッチ15はオフとなり、制御装置1
8へのティルト駆動指示信号の出力を停止する。制御装
置18はこの信号が入力すると、荷役モータ24への出
力を停止し(S9)(但し、本実施形態の例では上述の
処理S8を経た場合には荷役モータの駆動は停止してい
る)、油圧制御弁19への閉信号の出力は停止され、油
圧制御弁19を元の図5の状態に戻す(S10)。
【0040】一方、ティルトレバー14のボタンスイッ
チ14’が操作され、制御装置18の入カポートE1に
無効選択信号が供給される場合(S2がオフ)、制御装
置18によるフォークの水平角度検出を行わない作業で
あると判断し、油圧制御弁19に閉信号は出力されず、
油圧制御弁19を図5の状態に維持する(S10)。す
なわち、この場合、バッテリフォークリフト7は水平角
度検出処理を行うことなく、ティルト動作を実行する。
【0041】尚、本実施例ではボタンスイッチ14’を
ティルトレバー14に設けているが必ずしもこれに限定
はされず、操作可能な他のいかなる場所に設けても良
い。又、スイッチはボタンである必要はなく、例えばレ
バーであっても良い。
【0042】更に、本実施例では、ティルトシリンダ2
0の押圧部20’でフォーク10を押圧回動させている
がこれに限定はされず、例えばロッド先端を回動可能フ
ォークに連結しても良い。或いは、フォーク自体ではな
くマストに連結してマストごとフォークを傾動させても
良い。
【0043】更に、フォーク10の水平角度検出手段は
本実施例における水平角度検出スイッチ21を用いたも
のに限定されず、水平角度を検出し制御装置に出力でき
れば他のいかなる手段を用いても良い。例えば、後述す
る実施例で用いるポテンショメータ等が挙げられる。
【0044】次に、本実施形態の他の例を説明する。図
7はこの例を説明するティルトシステムの構成を示す。
但し、ティルト機構の全体システムは図1に示す構成で
あり、前述の実施形態の例と異なる構成のみ示す。すな
わち、バッテリフォークリフト7に設けられたフォーク
10の角度を検出する角度検出手段としてのエンコーダ
又はポテンショメータ30をフォーク10の上部に取り
付け、特にフォーク10の水平位置近くの角度を検出
し、制御手段としての制御装置28にその角度データを
出力する構成である。また、制御装置28はこのデータ
に従って、電磁比例油圧制御弁29に検出角度に対応す
る制御信号を出力する構成である。
【0045】以上の構成のフォークリフトのティルト制
御装置において、そのティルト動作は前述の実施形態の
説明と同様、先ずティルトレバー14を操作するとティ
ルトスイッチ15がオンし、ボタンスイッチ14’がオ
ンであることを確認した後、フォーク10をティルト駆
動する。その後、フォーク10が水平角度に近づくと、
エンコーダ又はポテンショメータ30はこの角度データ
を制御装置28に出力し、制御装置28はこの角度デー
タに従って、電磁比例油圧制御弁29に制御信号を出力
する。電磁比例油圧制御弁29は制御装置28から出力
される制御信号に従って、電磁比例油圧制御弁29を閉
駆動する。この時、電磁比例油圧制御弁29は制御装置
28から出力される角度データに従って、例えばスプー
ルを閉駆動する制御であり、フォーク10の角度に対応
してスプールを序々に閉じる。すなわち、フォーク10
の角度が水平角度に近づけば近づく程フォークの動きは
遅くなり、最終的にフォーク10が水平位置になった時
ティルト動作が停止する。このように制御することによ
り、フォーク10をショックなく、暫時スムースに水平
位置に停止することができる。
【0046】したがって、本実施形態の例によれば、テ
ィルトシリンダ20へのオイル供給は序々に絶たれ、正
確にフォーク10を水平位置で停止することができると
共に、その設定をショックなくスムースに行うことがで
きる。
【0047】又、検出装置13aが検出されていない場
合には荷役モータの駆動も暫時停止させる事で前記実施
例同様、コントロールバルブへの負担が減り、稼働時間
の延長や燃費の向上が図れる。
【0048】ところで、フォークの水平位置近くの角度
を検出する角度検出手段は本実施例のエンコーダ又はポ
テンショメータに限定はされず、制御装置に出力できる
他のいかなる手段を用いても良い。例えば、バネを用
い、フォークの回動に伴う押圧力の変化を検出する手段
が考えられる。
【0049】尚、本実施形態の説明ではバッテリフォー
クリフトの例について説明したが、ガソリンエンジンの
フォークリフトであっても同様に適用できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればフ
ォークリフトがティルト動作中、フォークの水平位置の
検知を正確、かつ自動的に行い、例えばパレットにフォ
ークを差し込み、又はパレットからフォークを抜く作業
を確実且つ容易に行える。
【0051】また、従来のティルト配管に油圧制御弁を
介装し、フォークの上部に水平角度検出スイッチを取り
付けた比較的簡単な機構構成で実現できるので低コスト
である。
【0052】さらに、エンコーダ又はポテンショメータ
等を使用し、フォークの角度を検出し、この検出角度に
応じて電磁比例油圧制御弁を制御することでスムースに
フォークを水平位置に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の例を説明するティルト制御装置の
システム構成図である。
【図2】(a)は一実施形態の例を説明する横前方向か
らのバッテリフォークリフトの斜視図であり、(b)は
一実施形態の例を説明する横後方向からのバッテリフォ
ークリフトの斜視図である。
【図3】バッテリフォークリフトに設けられた各種レバ
ーの配置図である。
【図4】制御装置の人出力ポートの構成を具体的に説明
する図である。
【図5】油圧制御弁の構成を説明する模式図である。
【図6】一実施形態のティルト制御装置の処理動作を説
明するフローチャートである
【図7】他の実施形態の例を説明するティルトシステム
の一部の構成図である。
【図8】従来のティルト機構を説明するシステム構成図
である。
【図9】従来のティルト機構におけるオイルの流れを模
式的に示す図である。
【符号の説明】
7 バッテリフォークリフト 8 マスト 9 ブラケット 10 フォーク 11 ステアリングホイール 12 荷役レバー部 13 リフトレバー 14 ティルトレバー 14’ ボタンスイッチ 15 ティルトスイッチ 16 コントロールバルブ 17 ポンプモータ 18 制御装置 19 油圧制御弁 20 ティルトシリンダ 20’ 押圧部 21 水平角度検出スイッチ 22 スプール 22b 溝 25 ソレノイド 26 バネ 27 スプール 28 制御装置 29 電磁比例油圧制御弁 30 エンコーダ又はポテンショメータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォークの水平角度を検出する水平角度
    検出手段と、 オイルを供給するオイル供給手段と前記フォークを駆動
    するフォーク駆動手段問に配設された油圧制御弁と、 前記水平角度検出手段がフォークの水平角度を検出する
    と前記油圧制御弁に閉信号を出力し、前記油圧制御弁を
    閉じる制御を行う制御手段と、 を有することを特徴とするフォークリフトのティルト制
    御装置。
  2. 【請求項2】 ティルト操作以外の荷役操作を検出する
    検出装置を有し、前記制御手段から閉信号を出力する
    際、該検出装置がティルト操作以外の荷役操作を未検出
    の場合にのみ同時に前記オイル供給手段にオイルの供給
    停止信号を出力することを特徴とする請求項1記載のフ
    ォークリフトのティルト制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段の制御を有効、又は無効に
    切換える切換え手段を設けたことを特徴とする請求項
    1、或いは請求項2記載のフォークリフトのティルト制
    御装置。
  4. 【請求項4】 フォークの角度を検出する角度検出手段
    と、 オイルを供給するオイル供給手段と前記フォークを駆動
    するフォーク駆動手段間に配設された電磁比例油圧制御
    弁と、 前記角度検出手段がフォークの水平近傍の角度を検出す
    ると前記電磁比例油圧制御弁に制御信号を出力し、角度
    に応じて暫時前記電磁比例油圧制御弁を閉じる制御を行
    う制御手段と、 を有することを特徴とするフォークリフトのティルト制
    御装置。
  5. 【請求項5】 ティルト操作以外の荷役操作を検出する
    検出装置を有し、前記制御手段から制御信号を出力する
    際、該検出装置がティルト操作以外の荷役操作を未検出
    の場合にのみ同時に前記オイル供給手段にオイルの供給
    停止信号を暫時出力することを特徴とする請求項4記載
    のフォークリフトのティルト制御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段の制御を有効、又は無効に
    切換える切換え手段を設けたことを特徴とする請求項
    4、或いは請求項5記載のフォークリフトのティルト制
    御装置。
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