JPH09293346A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JPH09293346A
JPH09293346A JP4389597A JP4389597A JPH09293346A JP H09293346 A JPH09293346 A JP H09293346A JP 4389597 A JP4389597 A JP 4389597A JP 4389597 A JP4389597 A JP 4389597A JP H09293346 A JPH09293346 A JP H09293346A
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disc
lid
case
cartridge
opening
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一夫 森
Kimihide Nakatsu
公秀 中津
Akihiro Fukazawa
昭浩 深沢
Sadanobu Ishida
禎宣 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋に塑性変形が生じたとしても、適切な姿勢
で安定してディスクを記録再生装置に移動させることが
できるディスクカートリッジを提供する。 【解決手段】 所定間隔をあけて対向する上側部材2及
び下側部材3と、側壁7,8,9,10とを含むケース
1を有し、このケース1が、情報を記録するディスク5
を回転可能に収納し、そこを通してディスク5を挿入又
は取り出しでき、側壁の一つに形成された開口部を備え
ている。ケース1に備えられ、開口部を開閉する蓋16
を有し、蓋16を閉じたときに蓋16の外側の面が、ケ
ース1の開口部を備えた側壁10の外側の面よりも内側
になるように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスク等の情報記録用ディスクを挿入及び取出し可
能に収納するディスクカートリッジに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図34は、電子ブックという商品名で市
販されている従来のディスクカートリッジの表側(ディ
スクのA面側)の平面図であり、図35は、図34のデ
ィスクカートリッジのシャッターを開いた様子を示す表
側の平面図であり、図36は、図34のディスクカート
リッジのシャッターを開いた様子を示す裏側(ディスク
のB面側)の平面図である。また、図37は、図34の
ディスクカートリッジをS37−S37線で切る断面図であ
り、図38は、図34のディスクカートリッジの蓋を開
けて収納されているディスク5を取り出す様子を示す平
面図である。
【0003】図34〜図38に示されるように、従来の
ディスクカートリッジは、ディスク5を回転可能に収納
するケース1を有する。ケース1は、ディスク5を収納
する空間4を形成するように所定間隔をあけて対向する
表側部材2と裏側部材3とを有する。表側部材2は、ケ
ース1の表側の平面部6と、ケース1の側壁7,8,
9,10の一部(ほぼ半分)を構成する。裏側部材3
は、ケース1の裏側の平面部11と、ケース1の側壁
7,8,9,10の一部(ほぼ半分)を構成する。
【0004】表側部材2には、そこを通してディスク5
のA面に情報を書込み又はディスク5のA面から情報を
読み取る窓2aが備えられている。また、裏側部材3に
は、そこを通してディスク5のB面に情報を書込み又は
ディスク5のB面から情報を読み取る窓3aが備えられ
ている。また、ケース1には、窓2a及び3aを開閉す
るシャッター12が備えられている。
【0005】さらに、ケース1の側壁10には、そこを
通してディスク5を挿入し又は取り出す開口部13が備
えられている。そして、ケース1には、開口部13を開
閉する蓋14が備えられている。蓋14は、表側部材2
の平面部6及び裏側部材3の平面部11に対して平行な
平面内で回転できるように支軸15によってケース1に
支持されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
ディスクカートリッジにおいては、蓋14の端面14a
が表側部材2及び裏側部材3の端面2b,3bを覆うよ
うに外側に形成されている。このため、蓋14のロック
機構(図34〜図38には示さず)によるロックを解除
して蓋14を開ける際に、蓋14に無理な力が加わり塑
性変形が生じて端面14aの精度が劣化するおそれがあ
る。また、蓋14を閉めるときに、ロックが不完全であ
ると、ディスクチェンジャー機構のハンド部(図示せ
ず)によって押される端面14aが傾いた状態になり、
やはり精度が悪化するおそれがある。このため、上記い
ずれの場合も、ディスクチェンジャー機構のハンド部に
よって蓋14の端面14aを押して、ディスクカートリ
ッジを記録再生装置に移動させるときに、ディスクカー
トリッジが斜めになったまま無理矢理挿入され、最悪の
場合には記録再生装置内に引っ掛かり脱着不可能になっ
てしまうという問題があった。
【0007】また、ディスクカートリッジからディスク
5を取り出す際に、ディスク5の情報記録面が表側部材
2及び裏側部材3の端面2b,3bや内面と接触して、
ディスク5の情報記録面に傷が付くという問題もあっ
た。
【0008】また、ディスクカートリッジにディスク5
を収納する際に、静電気によって付着したほこりや手の
脂等の汚れが、ディスク5の情報記録面に付着して、デ
ィスク5から情報を読み取ることができなくなるという
問題もあった。
【0009】また、ディスクカートリッジにディスク5
を収納する際にディスク5をガイドする機構がないため
に、収納途中でディスク5を落としたり、ディスク5の
情報記録面がケース1の内面等と接触したり、ディスク
5の情報記録面に手の脂が付着する等の問題もあった。
【0010】また、ディスク5をディスクカートリッジ
から1度も取り出したことがないのか、又は、少なくと
も1度は取り出したことがあるがを検出する機構がない
ため、情報の記録に際して、正常な記録が可能なディス
クであるかどうかを識別する処理(即ち、ディスク5の
フォーマットを検証する処理)を実行した後に、記録動
作を実行する必要があり、記録時間が長くなるという問
題もあった。
【0011】さらに、ディスクカートリッジの開口部1
3からは、MD(ミニディスク)や電子ブック用ディス
ク等の複数種類のディスクがそのまま挿入できるので、
誤って違う種類のディスクを挿入してしまうおそれがあ
るという問題もあった。
【0012】そこで、本発明の第1の目的は、蓋に塑性
変形が生じたとしても、ディスクチェンジャー機構によ
って、適切な姿勢で安定してディスクを記録再生装置に
移動させることができるディスクカートリッジを提供す
ることにある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、ディスクを
取り出し又は挿入する際に、ディスクの情報記録面に傷
を付けるおそれのないディスクカートリッジを提供する
ことにある。
【0014】また、本発明の第3の目的は、ディスクカ
ートリッジに挿入されるディスクに付着したほこりや脂
汚れを、除去することができるディスクカートリッジを
提供することにある。
【0015】また、本発明の第4の目的は、ディスクを
ディスクカートリッジに挿入する際に、ディスクを手で
保持する必要がないディスクカートリッジを提供するこ
とにある。
【0016】また、本発明の第5の目的は、ディスクが
ディスクカートリッジから1度も取り出されたことがな
いかものか、少なくとも1度は取り出されたことがある
ものかどうかを検出することによって、情報の記録時間
を短縮することができるディスクカートリッジを提供す
ることにある。
【0017】さらに、本発明の第6の目的は、異なる形
状のディスクが挿入されることを防止できるディスクカ
ートリッジを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1のディスクカー
トリッジは、所定間隔をあけて対向する第1及び第2の
平面部と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁とを
含むケースを有し、上記ケースが、情報を記録するディ
スクを回転可能に収納し、そこを通して上記ディスクを
挿入又は取り出しでき、上記側壁の一つに形成された開
口部を備えており、上記ケースに備えられ、上記開口部
を開閉する蓋を有し、上記蓋を閉じたときに上記蓋の外
側の面が、上記ケースの上記開口部を備えた側壁の外側
の面よりも内側になるように形成されたことを特徴とし
ている。
【0019】また、請求項2のディスクカートリッジ
は、請求項1のディスクカートリッジにおいて、上記第
1及び第2の平面部に対して平行な平面内で回転できる
ように上記蓋を支持する支持手段と、上記蓋を閉じたと
きに上記蓋の一部を上記ケースの一部に係合させる係合
手段とを有することを特徴としている。
【0020】また、請求項3のディスクカートリッジ
は、請求項2のディスクカートリッジにおいて、上記係
合手段が、上記ケースに形成された凹部と、上記蓋に備
えられ、上記蓋を閉じたときに上記凹部に係合する凸部
とを有することを特徴としている。
【0021】また、請求項4のディスクカートリッジ
は、請求項1のディスクカートリッジにおいて、上記第
1の平面部と同じ平面内に延びる軸線を中心にして外側
に回転させて開くことができるように上記蓋を上記第1
の平面部に支持する支持手段と、上記蓋を閉じたときに
上記蓋の一部を上記ケースの一部に係合させる係合手段
とを有することを特徴としている。
【0022】また、請求項5のディスクカートリッジ
は、請求項4のディスクカートリッジにおいて、上記係
合手段が、上記第2の平面部に形成された切欠き部と、
上記蓋に形成され、上記蓋を閉じたときに上記切欠き部
に係合するフック部とを有することを特徴としている。
【0023】また、請求項6のディスクカートリッジ
は、請求項1のディスクカートリッジにおいて、上記ケ
ースが上記蓋を係合させる案内溝を有し、上記蓋を上記
案内溝に沿ってスライドさせることによって上記開口部
を開閉することを特徴としている。
【0024】また、請求項7のディスクカートリッジ
は、請求項6のディスクカートリッジにおいて、上記蓋
に、上記蓋を開いたときに上記ケースに係合する突起部
を備えたことを特徴としている。
【0025】また、請求項8のディスクカートリッジ
は、請求項6又は7のディスクカートリッジにおいて、
上記蓋に、上記蓋を閉じたときに上記ケースに係合する
突起部を備えたことを特徴としている。
【0026】また、請求項9のディスクカートリッジ
は、所定間隔をあけて対向する第1及び第2の平面部
と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁とを含むケ
ースを有し、上記ケースが、情報を記録するディスクを
回転可能に収納し、そこを通して上記ディスクを挿入又
は取り出しでき、側壁の一つに形成された開口部とを備
えており、上記ケースに備えられ、上記開口部を開閉す
る蓋を有し、上記開口部を備えた上記側壁に平行な上記
蓋の外側の面に形成され、互いに同じ高さを持つ少なく
とも2つの突出部を有することを特徴としている。
【0027】また、請求項10のディスクカートリッジ
は、所定間隔をあけて対向する第1及び第2の平面部
と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁とを含むケ
ースを有し、上記ケースは、情報記録面の外周近傍に環
状の第1の突出部を備えたディスクを回転可能に収納す
るディスクカートリッジにおいて、上記第1及び第2の
平面部の内面の少なくとも一方であって、上記第1の突
出部に対向する面に、上記第1の突出部に当接するよう
に形成された第2の突出部を備えたことを特徴としてい
る。
【0028】また、請求項11のディスクカートリッジ
は、請求項10のディスクカートリッジにおいて、上記
第2の突出部が上記ディスクの直径以上の長さを持ち、
直線状に延びていることを特徴としている。
【0029】また、請求項12のディスクカートリッジ
は、所定間隔をあけて対向する第1及び第2の平面部
と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁とを含むケ
ースを有し、上記ケースが、情報を記録するディスクを
回転可能に収納し、そこを通して上記ディスクを挿入又
は取り出しでき、上記側壁の一つに形成された開口部を
備えており、上記ケースに備えられ、上記開口部を開閉
する蓋を有し、上記第1及び第2の平面部の内面の少な
くとも一方であって、上記ディスクの情報記録面側に、
上記ディスクを上記ケースに挿入するとき又は上記ケー
スから取り出すときに上記ディスクの表面に接触するク
リーニング部材を有することを特徴としている。
【0030】また、請求項13のディスクカートリッジ
は、請求項12のディスクカートリッジにおいて、上記
クリーニング部材がブラシであることを特徴としてい
る。
【0031】また、請求項14のディスクカートリッジ
は、所定間隔をあけて対向する第1及び第2の平面部
と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁とを含むケ
ースを有し、上記ケースが、情報を記録するディスクを
回転可能に収納し、そこを通して上記ディスクを挿入又
は取り出しでき、上記側壁の一つに形成された開口部を
備えており、上記第1及び第2の平面部に対して平行な
平面内で回転できるように上記蓋を支持する支持手段を
有し、上記蓋の内側に上記ディスクの外周を差し込むこ
とができる保持溝を有することを特徴としている。
【0032】また、請求項15のディスクカートリッジ
は、所定間隔をあけて対向する第1及び第2の平面部
と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁とを含むケ
ースを有し、上記ケースは、情報を記録するディスクを
回転可能に収納し、そこを通して上記ディスクを挿入又
は取出しでき、上記側壁の一つに形成された開口部を備
え、上記ケースに備えられ、上記開口部を開閉する蓋を
有し、上記第2の平面部に形成された透孔と、上記ケー
スの内側に突起し、上記透孔よりも小径である突起片
と、上記蓋に備えられ、上記蓋が閉じているときに上記
突起片に係合し、上記蓋を開けたときに上記突起片を切
断して、上記突起片を上記透孔を通して上記ケースの外
側に排出させる凹部とを有することを特徴としている。
【0033】また、請求項16のディスクカートリッジ
は、所定間隔をあけて対向する第1及び第2の平面部
と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁とを含むケ
ースを有し、上記ケースは、情報を記録するディスクを
回転可能に収納し、そこを通して上記ディスクを挿入又
は取出しでき、上記側壁の一つに形成された開口部を備
えており、上記ケースに備えられ、上記開口部を開閉す
る蓋を有し、上記第1及び第2の平面部の少なくとも一
方の内側に突出し、上記開口部の厚さを上記ディスクを
挿入又は排出可能な範囲内で上記ディスクの厚さとほぼ
同じにする挿入制限部を有することを特徴としている。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付の図面に基づいて説明する。
【0035】実施の形態1 図1(a)〜(d)は、本発明の実施の形態1によるデ
ィスクカートリッジの形状を概略的に示すものであり、
図1(a)は表面(ディスクのA面側)を示す平面図で
あり、図1(b)〜(d)はそれぞれ図1(a)のディ
スクカートリッジの左側、右側、及び正面の側壁を示す
図である。図2は、図1(a)のディスクカートリッジ
をS2−S2線で切る断面図である。図3は、図1(a)
のディスクカートリッジのシャッターを開けた状態を示
す平面図である。図4は、ディスクを挿入し又は取り出
す開口部の蓋が閉まっているディスクカートリッジを示
す平面図である。図5は、図4のA部拡大図である。図
6は、開口部の蓋が開けられているディスクカートリッ
ジを示す平面図である。
【0036】図1(a)〜(d)及び図2〜図6に示さ
れるように、実施の形態1のディスクカートリッジは、
光ディスクや光磁気ディスク等のようなディスク5を回
転可能に収納するケース1を有する。ケース1は、例え
ば、プラスチック製であるが、金属等の他の材料で形成
してもよい。
【0037】ケース1は、ディスク5を収納する空間4
を形成するように所定間隔をあけて対向する表側部材2
と裏側部材3とを有する。表側部材2は、ケース1の表
側(ディスク5のA面側)の平面部6と、ケース1の側
壁7,8,9,10の一部(ほぼ半分)を構成する。裏
側部材3は、ケース1の裏側(ディスク5のB面側)の
平面部11と、ケース1の側壁7,8,9,10の一部
(ほぼ半分)を構成する。表側部材2と裏側部材3と
は、例えば、接着剤によって接合されている。但し、ケ
ース1は、表側部材2と裏側部材3とからなる2つの部
材から構成されたものに限定されず、3個以上の部材か
ら構成されたものでもよく、また、一体的に形成された
1つの部材から構成されていてもよい。
【0038】表側部材2には、そこを通してディスク5
のA面に情報を書込み又はディスク5のA面から情報を
読み取る窓2aが備えられている。また、裏側部材3に
は、そこを通してディスク5のB面に情報を書込み又は
ディスク5のB面から情報を読み取る窓3aが備えられ
ている。また、ケース1には、窓2a及び3aを開閉す
るシャッター12が備えられている。図2に示されるよ
うに、シャッター12は断面形状をほぼU字状にした部
材である。シャッター12は、例えば、金属から構成さ
れている。また、図1(a)及び図3に示されるよう
に、シャッター12は、ケース1に対してスライド可能
に取り付けられている。
【0039】さらに、ケース1の側壁10(即ち、シャ
ッター12に対し反対側の端面)には、そこを通してデ
ィスク5を挿入し又は取り出す開口部13が備えられて
いる。このため、実施の形態1においては、ケース1の
側壁10は、表側部材2の端面2bと裏側部材3の端面
3bとから構成されている。ここで、表側部材2の端面
2bと裏側部材3の端面3bとは、同一平面上に位置す
るように(即ち、図1(a)において、重なるように)
形成されている。
【0040】また、図4及び図6に示されるように、ケ
ース1には、開口部13を開閉する蓋16が備えられて
いる。蓋16は、表側部材2の平面部6及び裏側部材3
の平面部11の間において、これら平面部6及び11に
対して平行な平面内で回転できるように支軸15によっ
てケース1に支持されている。支軸15は、例えば、蓋
16の両面に一体的に形成された凸部である。この凸部
は、表側部材2の平面部6及び裏側部材3の平面部11
のそれぞれの内面(ケース1の角部付居の内面)に形成
された凹部(図示せず)に回転可能に係合する。但し、
支軸15の構造は、上記のものには限定されず、表側部
材2の平面部6及び裏側部材3の平面部11のそれぞれ
の内面に形成された凸部と蓋16の両面に形成された凹
部とによって、蓋16が支持されていてもよい。また、
支軸15が表側部材2の平面部6及び裏側部材3の平面
部11のそれぞれの内面に固定されたシャフト(図示せ
ず)であり、蓋16が、このシャフトに回転可能に支持
されていてもよい。
【0041】また、図4〜図6に示されるように、ディ
スクカートリッジは、蓋16を閉じたときにケース1に
蓋16を止めておくロック機構17を有する。ロック機
構17は、ケース1の側壁9に形成された孔9aと、蓋
16に備えられており、蓋16を閉めたときに孔9aに
係合する凸部16aとを有する。但し、ロック機構17
の構造は、上記のものには限定されず、ケース1の側壁
9に形成された凸部と、蓋16に備えられた凹部とから
構成されるような他の構成であってもよい。
【0042】さらに、図1(a)〜(d)、図2、図4
及び図5に示されるように、実施の形態1のディスクカ
ートリッジにおいては、蓋16を閉じたときに、蓋16
の外側の面16bが、ケース1の開口部13を備えた側
壁10の外側の面よりも内側になるように形成されてい
る。
【0043】上記のように構成されているディスクカー
トリッジにおいて、ディスク5を取り出す場合には、例
えば、先端が尖った道具によって孔9aの外側から蓋1
6の凸部16aを押す等して、ロック機構17によるロ
ックを解除した後、図4及び図6に示されるように、支
軸15を中心にして蓋16を回転させ、開口部13を開
けてディスク5を取り出す。逆に、ディスク5をディス
クカートリッジ内に挿入する場合には、蓋16を開けた
状態で、開口部13からディスク5を挿入し、蓋16を
ケース1に向けて回転させ、さらにケース1に向けて蓋
16を押す。すると、蓋16の凸部16aはケース1の
側壁9の端部に当接し、その後、側壁9の内面に当接し
てわずかに弾性変形しながらケース1内に進み、そして
弾性変形を解消してケース1の孔9aに係合する。
【0044】ディスクチェンジャー機構を備えた記録再
生装置(図示せず)において、ディスクチェンジャー機
構に装填されたディスクカートリッジを記録再生位置に
移動させる動作は、例えば、以下のように行われる。図
2に示されるように、ディスクカートリッジのケース1
の側壁10に、ディスクチェンジャー機構のハンド部1
8を当接させ、側壁10に矢印方向の力を作用させるこ
とによって、ディスクカートリッジを移動させる。つま
り、実施の形態1のディスクカートリッジをディスクチ
ェンジャー機構によって記録再生位置まで移動させると
きには、ディスクカートリッジのケース1の側壁10
(即ち、上側部材2の端面2及び下側部材3の端面3
b)を押して移動させる。
【0045】以上に説明したように、実施の形態1のデ
ィスクカートリッジによれば、蓋16が上側部材2と下
側部材3との間に位置しているので、上側部材2の端面
2b及び下側部材3の端面3bに、蓋16の開閉による
無理な力が直接加わることがなく、上側部材2の端面2
b及び下側部材3の端面3bに塑性変形を生じさせるこ
とがない。このため、端面2b及び3bの相互の位置関
係が常に一定に保たれ、且つ、端面2b及び3b自体に
変形が生じることがなく、端面2b及び3bの精度が常
に初期状態のまま良好に保たれ、ハンド部18の押し面
18aとの接触状態も常に良好に保たれる。従って、実
施の形態1のディスクカートリッジによれば、ディスク
カートリッジが、その先端(端面8側)を上げて又は下
げて記録再生位置に無理矢理挿入されたり、最悪の場合
には,記録再生装置内に引っかっかり脱着不能になって
しまうという不具合を防止することができる。
【0046】また、万一、蓋16を閉めるときに、ロッ
ク機構17によるロックが不完全であったとしても、蓋
16の端面16bが、ケース1の側壁10(端面2b,
3b)よりも突出していないので、ハンド部18は蓋1
6の端面16bではなく、ケース1の側壁10を押すこ
ととなる。従って、実施の形態1のディスクカートリッ
ジによれば、ハンド部18が半開きの蓋16を押すこと
によって生じ得るディスクカートリッジの傾きを防止す
ることができる。このため、ディスクカートリッジが記
録再生位置に無理矢理挿入されたり、最悪の場合には,
記録再生装置内に引っかっかり脱着不能になってしまう
という不具合を防止することができる。
【0047】実施の形態2 図7(a)〜(d)は、本発明の実施の形態2によるデ
ィスクカートリッジの形状を概略的に示すものであり、
図7(a)は表面(ディスクのA面側)を示す平面図で
あり、図7(b)〜(d)はそれぞれ図7(a)のディ
スクカートリッジの左側、右側、及び正面の側壁を示す
図である。図8は、図7(a)のディスクカートリッジ
をS8−S8線で切る断面図である。図9は、開口部の蓋
が開けられているディスクカートリッジを示す断面図で
ある。図10は、図7(a)のディスクカートリッジの
シャッターを開けた状態を示す平面図である。図11
は、図8のB部拡大図である。
【0048】図7(a)〜(d)、及び図8〜図11に
おいて、上記実施の形態1の構成と同一又は対応する構
成には、同一の符号を付す。
【0049】図7(a)〜(d)、及び図8〜図11に
示されるように、実施の形態2のディスクカートリッジ
は、ケース1に形成された開口部21の形状及びこの開
口部21を開閉する蓋22の構造が、上記実施の形態1
のディスクカートリッジと相違する。
【0050】図9及び図10に最もよく示されているよ
うに、実施の形態2の開口部21は、ケース1の側壁1
0のみではなく、上側部材2の平面部6にまで広がって
いる。
【0051】また、図7(d)、及び図8〜図11に示
されるように、実施の形態2のディスクカートリッにお
いては、下側部材3の側壁10の中央には切欠き部23
が形成されている。一方、蓋22の先端には、切欠き部
23の先端に係合するフック部22bが形成されてい
る。フック部22b及び切欠き部23は、蓋22をケー
ス1に固定するロック機構24を構成する。但し、ロッ
ク機構24の構造は、上記のものには限定されず、他の
構成であってもよい。
【0052】さらに、図7(a)、図8及び図11に示
されるように、実施の形態2のディスクカートリッジに
おいては、蓋22を閉じたときに、蓋22の外側の面2
2cが、ケース1の側壁10の外側の面よりも内側にな
るように形成されている。
【0053】このように構成されているディスクカート
リッジにおいて、ディスク5を取り出す場合には、フッ
ク部22bを指で引いて切欠き部23との係合を解除
し、支軸22aを中心にして蓋22を回転させて、蓋2
2を開けてディスク5を取り出す。逆に、ディスク5を
ディスクカートリッジ内に挿入する場合には、蓋22を
開けた状態で、開口部21からディスク5を挿入し、蓋
22をケース1に向けて回転させ、上からケース1に向
けて蓋22を押す。すると、蓋22のフック部22bは
切欠き部23の上面に当接しながらわずかに弾性変形
し、切欠き部23の先端より下まで移動したときに弾性
変形を解消して切欠き部23に係合する。
【0054】ディスクチェンジャー機構を備えた記録再
生装置(図示せず)において、ディスクチェンジャー機
構に装填されたディスクカートリッジを記録再生位置に
移動させる場合には、ディスクカートリッジの側壁10
に、ディスクチェンジャー機構のハンド部を当接させ、
側壁10に力を作用させることによって、ディスクカー
トリッジを移動させる。つまり、実施の形態2のディス
クカートリッジが、ディスクチェンジャー機構によって
記録再生位置まで移動するときには、ディスクカートリ
ッジの側壁10を押して移動させる。
【0055】以上に説明したように、実施の形態2のデ
ィスクカートリッジによれば、上記実施の形態1の場合
と同様に、上側部材2の端面2b及び下側部材3の端面
3b(即ち、側壁10)に、蓋22の開閉による無理な
力が直接加わることがないので、上側部材2の端面2b
及び下側部材3の端面3bに塑性変形が生じることがな
い。このため、端面2b及び3bの位置関係が常に一定
に保たれ、端面2b及び3bで形成される面自体に変形
が生じるこがなく、端面2b及び3bの面の精度が常に
初期状態のまま良好に保たれ、ハンド部の押し面との接
触状態も常に良好に保たれる。従って、実施の形態2の
ディスクカートリッジによれば、ディスクカートリッジ
が、斜めに記録再生位置に無理矢理挿入されたり、最悪
の場合には,記録再生装置内に引っかかり脱着不能にな
ってしまうという不具合を防止することができる。
【0056】また、図9及び図10に示されるように、
実施の形態2のディスクカートリッジのケースの開口部
21は従来のものよりも大きく形成されているので、デ
ィスク5をディスクカートリッジの斜め上から挿入又は
斜め上に向けて取り出すことができ、ディスク5の着脱
が容易になる。また、ディスク5を取り出す際に上側部
材2及び下側部材3の端面2b及び3bと接触して、デ
ィスク5の信号面に傷が付くおそれがない。
【0057】尚、実施の形態2において上記以外の点
は、上記実施の形態1の場合と、同じである。
【0058】実施の形態3 図12(a)〜(d)は、本発明の実施の形態3による
ディスクカートリッジの形状を概略的に示すものであ
り、図12(a)は表面(ディスクのA面側)を示す平
面図であり、図12(b)〜(d)はそれぞれ図12
(a)のディスクカートリッジの左側、右側、及び正面
の側壁を示す図である。図13は、図12(a)のディ
スクカートリッジをS13−S13線で切る断面図である。
図14は、図13のC部拡大図である。図15は、開口
部の蓋が開けられているディスクカートリッジを示す平
面図である。図16は、図15のディスクカートリッジ
のシャッターを開けた状態を示す側面図である。
【0059】図12(a)〜(d)、及び図13〜図1
6において、上記実施の形態1の構成と同一又は対応す
る構成には、同一の符号を付す。
【0060】図12(a)〜(d)、及び図13〜図1
6に示されるように、実施の形態3のディスクカートリ
ッジは、ケース1に形成された開口部31の形状及びこ
の開口部31を開閉する蓋32の構造が、上記実施の形
態1のディスクカートリッジと相違する。
【0061】図12(a)及び図15に最もよく示され
ているように、実施の形態3の開口部31は、ケース1
の側壁10のみではなく、上側部材2の平面部6にまで
広がっている。
【0062】図12(a)、(b)、(d)、及び図1
3〜図16に示されるように、実施の形態3の下側部材
3の内面に第1の直線溝33が形成されている。また、
上側部材2の端面には第2の直線溝34が形成されてい
る。蓋32の一方の端部は下側部材3の第1の直線溝3
3に係合し、蓋32の他方の端部は上側部材2の第2の
直線溝34に係合している。蓋32は、第1及び第2の
直線溝33及び34に係合しながらスライドして、開口
部31を開閉する。
【0063】図15及び図16に示されるように、蓋3
2の上面には、球面状の第1及び第2の凸部35及び3
6が形成されている。上側部材2には第1及び第2の孔
37及び38が形成されている。蓋32が閉まっている
ときには、第1及び第2の凸部35及び36はそれぞれ
第1及び第2の孔37及び38に係合している。蓋32
が開いているときには、第2の凸部36が第1の孔37
に係合している。
【0064】さらに、図12(a)、及び図13〜図1
6に示されるように、実施の形態3のディスクカートリ
ッジにおいては、蓋32の外側の面32(a)が、ケー
ス1の開口部31を備えた側壁10の外側の面よりも内
側になるように形成されている。
【0065】このように構成されているディスクカート
リッジにおいて、ディスク5を取り出す場合には、蓋3
3を第1及び第2の直線溝33及び34に沿ってスライ
ドさせ、第2の凸部36が第1の孔37に係合するまで
蓋32を開けて、開口部31を通してディスク5を取り
出す。逆に、ディスク5をディスクカートリッジ内に挿
入する場合には、蓋32を開けた状態で、開口部31か
らディスク5を挿入し、蓋32を第1及び第2の直線溝
33及び34に沿ってスライドさせ、第1及び第2の凸
部35及び36のそれぞれを第1及び第2の孔37及び
38に係合させる。
【0066】ディスクチェンジャー機構を備えた記録再
生装置(図示せず)において、ディスクチェンジャー機
構に装填されたディスクカートリッジを記録再生位置に
移動させる場合には、ディスクカートリッジの側壁10
に、ディスクチェンジャー機構のハンド部を当接させ、
側壁10に力を作用させることによって、ディスクカー
トリッジを移動させる。つまり、実施の形態3のディス
クカートリッジが、ディスクチェンジャー機構によって
記録再生位置まで移動するときには、ディスクカートリ
ッジの側壁10を押して移動させる。
【0067】以上に説明したように、実施の形態3のデ
ィスクカートリッジによれば、上記実施の形態1の場合
と同様に、上側部材2の端面2b及び下側部材3の端面
3b(即ち、側壁10)に、蓋32の開閉による無理な
力が直接加わることがないので、上側部材2の端面2b
及び下側部材3の端面3bに塑性変形が生じることがな
い。このため、端面2b及び3bの位置関係が常に一定
に保たれ、端面2b及び3bで形成される面自体に変形
が生じることがなく、端面2b及び3bの面の精度が常
に初期状態のまま良好に保たれ、ハンド部の押し面との
接触状態も常に良好に保たれる。従って、実施の形態3
のディスクカートリッジによれば、ディスクカートリッ
ジが、斜めに記録再生位置に無理矢理挿入されたり、最
悪の場合には,記録再生装置内に引っかっかり脱着不能
になってしまうという不具合を防止することができる。
【0068】また、図15に示されるように、実施の形
態3のディスクカートリッジのケースの開口部31は従
来のものよりも大きく形成されているので、ディスク5
をディスクカートリッジの斜め上から挿入又は斜め上に
向けて取り出すことができ、ディスク5の着脱が容易に
なる。また、ディスク5を取り出す際に上側部材2及び
下側部材3の端面2b及び3bと接触して、ディスク5
の信号面に傷が付くおそれがない。
【0069】尚、実施の形態3において上記以外の点
は、上記実施の形態1の場合と、同じである。
【0070】実施の形態4 図17(a)〜(d)は、本発明の実施の形態4による
ディスクカートリッジの形状を概略的に示すものであ
り、図17(a)は表面(ディスクのA面側)を示す平
面図であり、図17(b)〜(d)はそれぞれ図17
(a)のディスクカートリッジの左側、右側、及び正面
の側壁を示す図である。図18は、図17(a)のディ
スクカートリッジをS18−S18線で切る断面図である。
【0071】図17(a)〜(d)及び図18におい
て、上記実施の形態1の構成と同一又は対応する構成に
は、同一の符号を付す。
【0072】図17(a)〜(d)及び図18に示され
るように、実施の形態4のディスクカートリッジは、ケ
ース1の側壁10に形成された開口部41を開閉する蓋
42の構造が、上記実施の形態1のディスクカートリッ
ジと相違する。
【0073】実施の形態4のディスクカートリッジの蓋
42は、上記実施の形態1のそれと同様に、支軸45に
よって上側部材2と下側部材3との間に回転可能に支持
されている。しかし、実施の形態4のディスクカートリ
ッジの蓋42は、その端面42aが、上側部材2及び下
側部材3の端面2b及び3bよりも外側にあり、且つ、
端面2b及び3bを覆うように形成されている。また、
蓋42の端面42a上に2個の突出部42b、42cが
形成されている。突出部42bは、蓋42の回転中心で
ある支軸45の近傍、即ち、ケース1の側壁7及び10
が交わる角部の近くに形成されている。他方の突出部4
2cは、ケース1の側壁9及び10が交わる角部の近く
に形成されている。突出部42b及び42cは、ディス
クチェンジャー機構を備えた記録再生装置において、デ
ィスクカートリッジを記録再生装置に挿入する際に、図
18に示されように、ハンド部18によって押される部
分である。尚、突出部は2個には限定されず、ハンド部
17によって荷重が加わっても、蓋42に変形を生じさ
せにくい個数であれば3個以上であってもよい。また、
突出部42b及び42cを形成する位置は、ハンド部1
7から受ける力をケース1に均等に伝達できる位置であ
ることが望ましい。
【0074】実施の形態4のディスクカートリッジによ
れば、塑性変形が発生しにくいケース1の角部の近くに
蓋42の突出部42b及び42cを形成したので、ロッ
クを解除して蓋42を開ける際に、蓋42に無理な力が
加わって塑性変形が生じて端面42a全体の精度が悪化
しても、突出部42b及び42cの位置関係が常に一定
に保たれ、突出部42b及び42cで形成される面の精
度も初期状態のまま良好に保たれる。そのため、ディス
クチェンジャー機構での使用時に、ケース1を記録再生
装置に装填する際に、2個の突出部42b,42cで形
成される面の精度を初期状態のまま良好に保ち、この面
をハンド部18で押すことによって、ディスクカートリ
ッジを正常に記録再生装置に挿入することができる。
【0075】尚、実施の形態4において上記以外の点
は、上記実施の形態1の場合と、同じである。
【0076】実施の形態5 図19は、本発明の実施の形態5によるディスクカート
リッジの形状を概略的に示す平面図であり、図20は、
図19のディスクカートリッジをS20−S20線で切る断
面図である。図21は、図20のD部の拡大断面図であ
る。
【0077】図19〜図21において、図34〜図38
に示される従来の構成と同一又は対応する構成には、同
一の符号を付す。
【0078】図19〜図21に示されるように、実施の
形態5のディスクカートリッジは、ケース1の内面、即
ち、上側部材2の内面及び下側部材3の内面に直線状の
突起51,52及び53,54を備えた点のみが、図3
4〜図38に示される従来の構成と相違する。
【0079】突起51〜54は、ケース1の内面のう
ち、少なくともディスク5の情報記録面に対向する面に
形成されていればよい。また、1つの突起がディスク5
の突出部5cの2箇所に当接するように突起の長さを設
定することが望ましい。従って、突起は、ディスクの直
径よりも長いことが望ましい。実施の形態5では、上側
部材2の内面及び下側部材3の内面にそれぞれ2本ずつ
突起が形成されている。これら突起51〜54は、ケー
ス1からディスク5を取り出す際又は挿入する際に、デ
ィスク5の情報記録面に傷を付けるのを防ぐためのもの
である。
【0080】図21に示されるように、光ディスク等の
ディスク5の外周には情報記録面よりも高い環状の突出
部5cが形成されている。この突出部5cは、ケース1
内において、又はディスク5の挿入及び取り出しの際
に、突起51〜54に接触するため、ディスク5の情報
記録面にケース1の内面が接触することはなく、ディス
ク5の情報記録面に傷を付けることはない。
【0081】尚、以上の説明においては、図34〜図3
8に示される従来の構成に突起を設けた場合について説
明したが、上記実施の形態1乃至4のいずれかに、突起
を適用してもよい。
【0082】実施の形態6 図22は、本発明の実施の形態6によるディスクカート
リッジの形状を概略的に示す平面図であり、図23は、
図22のディスクカートリッジをS23−S23線で切る拡
大断面図である。
【0083】図22及び図23において、図34〜図3
8に示される従来の構成と同一又は対応する構成には、
同一の符号を付す。
【0084】図22及び図23に示されるように、実施
の形態6のディスクカートリッジは、ケース1の内面の
少なくとも一方であって、ディスク5の情報記録面側
に、ディスク5をケース1に挿入するとき又はケース1
から取り出すときにディスク5の表面に接触するクリー
ニング部材としてのブラシ61及び62を備えた点のみ
が、図34〜図38に示される従来の構成と相違する。
このブラシ61及び62は、ディスク5の回転中はディ
スク5と接触しないような位置であって、且つ、蓋42
を開いてディスク5を取り出す際、あるいは、取り出し
たディスク5を収納する際には、必ずディスク5の情報
記録面に接触するような位置に配置されている。
【0085】実施の形態6のディスクカートリッジによ
れば、ブラシ61及び62が、ディスク5の情報記録面
に接触することによって、ディスク5の情報記録面に静
電気によって付着したほこり、手の脂、タバコのヤニ等
の汚れを除去する。このように、ディスク5の取り出
し、挿入の度に情報記録面に付着した汚れを除去するの
で、ケース1から一旦取り出したディスク5を、再びケ
ース1に挿入しても、ディスク5の情報記録面が常に清
浄な状態に保たれるので、情報記録面に情報を記録した
り、情報記録面に記録されている情報を読み取る際のエ
ラーを少なくすることができる。
【0086】尚、ブラシ61及び62に代えて、湿式の
クリーニング部材を備えてもよく、この場合には、手の
脂、タバコのヤニ等を除去するのに一層適している。ま
た、必要に応じてブラシと湿式の部材とを、併用しても
よい。また、ブラシ状のクリーニング部材の場合には、
ブラシの毛の長さ、剛性が、ディスク5の取出し、収納
を妨げないように選択する必要がある。また、湿式のク
リーニング部材の場合には、粘性、剛性が、ディスク5
の取出し、収納を妨げないように選択する必要がある。
【0087】尚、以上の説明においては、図34〜図3
8に示される従来の構成にクリーニング部材を設けた場
合について説明したが、上記実施の形態1乃至5のいず
れかに、クリーニング部材を適用してもよい。
【0088】実施の形態7 図24は、本発明の実施の形態7によるディスクカート
リッジの形状を概略的に示す平面図であり、図25は、
図24のディスクカートリッジをS25−S25線で切る拡
大断面図である。
【0089】図24及び図25において、図34〜図3
8に示される従来の構成と同一又は対応する構成には、
同一の符号を付す。
【0090】図24及び図25に示されるように、実施
の形態7のディスクカートリッジの蓋71は、その内周
にディスク5の外周をはめ込むことができるクランプ溝
72を有する。クランプ溝72の溝幅は、ディスク5の
外周の突出部5cの厚さよりも広くなるように形成され
ている。
【0091】ディスク5をケース1に収納する際に、デ
ィスク5をクランプ溝72にはめ込んでから、蓋71を
閉める。こうすると、ディスク5がクフンプ溝72にガ
イドされながら、ケース1内の空間4に収納されるクラ
ンプ溝72の溝幅の最小値は、ケース1に収納されたデ
ィスク5が、面振れを伴って回転しているときでも、デ
ィスク5に接触しない値である。また、クランプ溝72
の薄幅の最大値は、蓋71を開じるときに、クランプ溝
72にはめ込まれたディスク5の情報記録面がディスク
5のがたつきによって、ケース1の内面に接触しない値
である。
【0092】クランプ溝72でディスク5をガイドする
ように構成すれば、ディスク5をケース1に収納する作
業の途中でディスク5が脱落することを防止できる。ま
た、ディスク5の情報記録面がケース1の内面と接触す
ることもない。さらに、ディスク5をガイドするために
手でディスク5を持つことによって、ディスク5の情報
記録面に手の脂が付着することもなくなる。よって、デ
ィスク5の情報記録面に脂汚れが生じ、情報を記録でき
なくなったり、情報記録面に記録されている情報を読み
とることができなくなるといった不具合を防止すること
ができる。
【0093】尚、以上の説明においては、図34〜図3
8に示される従来の構成にクランプ溝を設けた場合につ
いて説明したが、上記実施の形態1乃至6のいずれか
に、上記クランプ溝を適用してもよい。
【0094】実施の形態8 図26は、本発明の実施の形態8によるディスクカート
リッジの形状(蓋を閉めた状態)を概略的に示す平面図
であり、図27は、図26のディスクカートリッジの形
状(蓋を開けた状態)を概略的に示す平面図である。図
28は、図26のディスクカートリッジをS28−S28
で切る拡大断面図であり、図29は、蓋を一旦開けてか
ら閉めた状態を示す拡大断面図である。
【0095】図26〜図29において、図34〜図38
に示される従来の構成と同一又は対応する構成には、同
一の符号を付す。
【0096】実施の形態8のディスクカートリッジは、
蓋81を開けたことがあるかどうかを検出するための検
出部を備えている点のみが、図34〜図38に示される
従来のディスクカートリッジと相違する。
【0097】図26〜図29において、82は、上側部
材2を貫通するように形成された検出孔である。83
は、下側部材3の、検出孔82に対向する位置に形成さ
れた識別用突起である。識別用突起83の根元には、ケ
ース1の強度を低下させないために、内周に肉ぬすみ8
3aが形成されている。また、蓋81には、識別用突起
83の周囲を取り囲むように形成された切欠き81aが
形成されている。
【0098】ディスクカートリッジの製造に際しては、
図28に示されるように、識別用突起83が下側部材3
に連結されており、蓋81の切欠き81aの内側に位置
している。検出孔82から識別用突起83があることを
検出させることによって、このディスクカートリッジは
購入後一度も蓋81を開けていないことを認識すること
ができる。
【0099】蓋81を開けてディスク5をケース1から
取り出そうとすると、蓋81に形成された切欠き81a
が、識別用突起83と接触し、識別用突起83を根元か
ら切断する。切断された識別用突越83は、切欠き81
aの中に保持されたまま、蓋81の回転と共に移動し、
切欠き81aがケース1の外に出たときに自然落下によ
り排出される。つまり、一且析れてケース1の外に出た
識別用突起83が、元の位置に戻ることはなく、また、
ケース1の内部の空間4に入ることもない。
【0100】このとき、下側部材3の識別用突越83が
なくなった位置には、図29に示されるように、貫通す
る検出孔84が形成される。この検出孔84は、上側部
材2の検出孔82に対向した位置に形成される。このよ
うにして、識別用突起83が析れてなくなった位置に
は、上側部材2及び下側部材3を貫通する検出孔82,
84が形成される。検出孔82,84は、蓋81を開じ
ても、塞がれることはなく、貫通した状態が保たれる。
【0101】装填されたディスクカートリッジのディス
クに情報を記録する記録再生装置内に、貫通した検出孔
82,84の上側部材2側に発光素子(図示ぜず)を配
置し、下側部材3(図示ぜず)に受光素子を配置すれ
ば、受光素子が光を検知しないとせには、識別用突起8
3が析れずに残っているということがわかる。つまり、
装填されたディスクカートリッジが、蓋81を1度も開
けていないことがわかる。同様に、受光素子が光を検知
するときには、識別用突起83が析れて、検出孔84が
形成されているということがわかる。つまり装填された
ディスクカートリッジの蓋81は少なくとも1度は開け
たことがあることがわかる。よって、ディスクが、ケー
ス1から1度も取り出されたことがないか、少なくとも
1度は取り出されたことがあるかどうかが、記録再生装
置によって検出可能になる。
【0102】少なくとも1度は、ケース1から取り出さ
れたことがあるディスクに、情報を記録する場合には、
収納されていろディスクが正常な記録が可能なディスク
であるかどうかを識別するために、一旦ディスクのフォ
ーマットを検証する必要がある。ディスクに、ケース1
から取り出した履歴を記録し、それを読み取る方法を用
いれば、一且ディスクに記録された情報を読み取ってか
らフォ一マット検証の要否を判断するため、記録開始ま
でに時間がかかってしまう。ところが、貫通した検出孔
82,84を用いると、フォーマット検証の要否判断
は、記録再生装置にディスクカートリッジが装填されて
すぐに行われるので、記録開始までに要する時間を非常
に短くできる。そのため、記録時間を短縮することがで
きる。
【0103】尚、突起83は、蓋81を手で開く程度の
カでも根元から析れてしまう構造のものであれば、肉ぬ
すみのない非常に細いピン状のもの等、他の構造のもの
であってもよい。
【0104】また、以上の説明においては、図34〜図
38に示される従来の構成に検出孔及び突起を設けた場
合について説明したが、上記実施の形態1乃至7のいず
れかに、上記検出孔及び突起を適用してもよい。
【0105】実施の形態9 図30は、本発明の実施の形態9によるディスクカート
リッジの形状を概略的に示す断面図であり、図31は、
図30のディスクカートリッジの開口部を備えた側壁を
示す図である。
【0106】図30及び図31において、図34〜図3
8に示される従来の構成と同一又は対応する構成には、
同一の符号を付す。
【0107】図30及び図31に示されるように、実施
の形態9のディスクカートリッジは、開口部の内面に凸
部91及び92を設けるようにして、開口部13の厚さ
を狭くしている点のみが、図34〜図38に示される従
来の構成と相違する。開口部13の厚さは、ディスクを
挿入又は排出可能な範囲内でディスクの厚さとほぼ同じ
にする。このように構成されたディスクカートリッジに
よれば、カートリッジ内に挿入されるおそれのある異物
(例えば、他の種類のディスク)の挿入を防止すること
ができる。
【0108】図32は、図30及び図31に示された実
施の形態9の変形例であり、凸部93を開口部13の内
面の一方に設けた点のみが、図30及び図31の場合と
相違する。
【0109】図33は、図30及び図31に示された実
施の形態9の変形例であり、凸部94から97を開口部
13の内面の四隅に設けた点のみが、図30及び図31
の場合と相違する。
【0110】また、以上の説明においては、図34〜図
38に示される従来の構成に凸部を設けた場合について
説明したが、上記実施の形態1乃至8のいずれかに、凸
部を適用してもよい。
【0111】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、蓋を閉じたと
きに蓋の外側の面が、ケースの開口部を備えた側壁の外
側の面よりも内側になるように形成したので、ディスク
チェンジャー機構のハンド部は可動部である蓋ではな
く、固定部であるケースの端面を押すこととなる。端面
の相互の位置関係は常に一定に保たれ、且つ、端面自体
に変形が生じることがなく、端面の精度が常に初期状態
のまま良好に保たれるので、ハンド部の押し面との接触
状態も常に良好に保たれる。従って、請求項1の発明に
よれば、ディスクカートリッジが、その先端を上げて又
は下げて記録再生位置に無理矢理挿入されたり、最悪の
場合には,記録再生装置内に引っかっかり脱着不能にな
ってしまうという不具合を防止することができるという
効果がある。
【0112】また、請求項2の発明によれば、第1及び
第2の平面部に対して平行な平面内で回転できるように
蓋を支持しているので、係合手段による蓋のロックが不
完全であったとしても、蓋の端面が、ケースの側壁より
も突出していないので、ハンド部はケースの側壁を押す
こととなる。従って、請求項2の発明によれば、ハンド
部が半開きの蓋を押すことによって生じ得るディスクカ
ートリッジの傾きを防止することができ、ディスクカー
トリッジが記録再生位置に無理矢理挿入されたり、記録
再生装置内に引っかっかり脱着不能になってしまうとい
う不具合を防止することができるという効果が得られ
る。
【0113】また、請求項3の発明によれば、係合手段
が、ケースに形成された凹部と、蓋を閉じたときにケー
スの凹部に係合する凸部とから構成されており、構成を
簡素にでいるという効果がある。
【0114】また、請求項4の発明によれば、第1の平
面部と同じ平面内に延びる軸線を中心にして外側に回転
させて開くことができるようにしているので、ケースの
開口部が大きく、ディスクをディスクカートリッジの斜
め上から挿入又は斜め上に向けて取り出すことができ、
ディスクの着脱が容易になり、また、ディスクを取り出
す際に上側部材及び下側部材の端面と接触して、ディス
クの信号面に傷が付くことを防止できるという効果が得
られる。
【0115】また、請求項5の発明によれば、係合手段
が、第2の平面部に形成された切欠き部と、蓋を閉じた
ときに切欠き部に係合するフック部とから構成されてお
り、構成を簡素にでいるという効果がある。
【0116】また、請求項6の発明によれば、蓋を案内
溝に沿ってスライドさせることによって開口部を開閉す
るので、ケースの開口部を大きく、ディスクをディスク
カートリッジの斜め上から挿入又は斜め上に向けて取り
出すことができ、ディスクの着脱が容易になり、また、
ディスクを取り出す際に上側部材及び下側部材の端面と
接触して、ディスクの信号面に傷が付くことを防止でき
るという効果が得られる。
【0117】また、請求項7の発明によれば、蓋を開い
たときにケースに係合する突起部を備えたので、蓋を開
けたままの状態に保持することができ、ディスクの挿入
や取出しが容易になるという効果が得られる。
【0118】また、請求項8の発明によれば、蓋を閉じ
たときにケースに係合する突起部を備えたので、蓋を閉
じたままの状態に保持することができ、ディスクが不用
意に飛び出すことを防止できるという効果が得られる。
【0119】また、請求項9の発明によれば、蓋の外側
の面に形成され、互いに同じ高さを持つ少なくとも2つ
の突出部を有するので、突出部の位置関係が一定に保た
れ、突出部で形成される面の精度も初期状態のまま良好
に保たれる。そのため、この面をハンド部で押すことに
よって、ディスクカートリッジを正常に記録再生装置に
挿入することができるという効果が得られる。
【0120】また、請求項10の発明によれば、第1及
び第2の平面部の内面の少なくとも一方であって、第1
の突出部に対向する面に、第1の突出部に当接するよう
に形成された第2の突出部を備えたので、ディスクの情
報記録面にケースの内面が接触することはなく、ディス
クの情報記録面に傷を付けることを防止できるという効
果が得られる。
【0121】また、請求項11の発明によれば、上記第
2の突出部がディスクの直径以上の長さを持ち、直線状
に延びているので、ディスクの情報記録面にケースの内
面が接触することはなく、ディスクの情報記録面に傷を
付けることを防止できるという効果が得られる。
【0122】また、請求項12の発明によれば、ディス
クの情報記録面側に、ディスクをケースに挿入するとき
又はケースから取り出すときにディスクの表面に接触す
るクリーニング部材を備えたので、ディスクの情報記録
面に付着した汚れを除去することができ、情報記録面に
記録されている情報を読み取る際のエラーを少なくする
ことができるという効果が得られる。
【0123】また、請求項13の発明によれば、クリー
ニング部材をブラシとしたので、ディスクの情報記録面
に付着したほこりを効果的に除去することができ、情報
記録面に記録されている情報を読み取る際のエラーを少
なくすることができるという効果が得られる。
【0124】また、請求項14の発明によれば、第1及
び第2の平面部に対して平行な平面内で回転できるよう
に蓋を支持し、蓋の内側にディスクの外周を差し込むこ
とができる保持溝を有するので、ディスクをケースに収
納する作業の途中でディスクが脱落することを防止で
き、また、ディスクの情報記録面がケースの内面と接触
することもなく、さらに、ディスクを手で持つことによ
って情報記録面に手の脂が付着することもなくなるの
で、情報を記録できなくなったり、情報記録面に記録さ
れている情報を読みとることができなくなるといった不
具合を防止することができるという効果が得られる。
【0125】また、請求項15の発明によれば、第2の
平面部に形成された透孔と、ケースの内側に突起し、透
孔よりも小径である突起片と、蓋が閉じているときに突
起片に係合し、蓋を開けたときに突起片を切断して、ケ
ースの外側に排出させるように構成したので、フォーマ
ット検証の要否判断は、記録再生装置にディスクカート
リッジが装填されてすぐに行われるので、記録開始まで
に要する時間を短縮でいるという効果が得られる。
【0126】また、請求項16の発明によれば、第1及
び第2の平面部の少なくとも一方の内側に突出し、開口
部の厚さをディスクを挿入又は排出可能な範囲内でディ
スクの厚さとほぼ同じにする挿入制限部を備えたので、
カートリッジ内に挿入されるおそれのある異物(例え
ば、他の種類のディスク)の挿入を防止することができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるディスクカート
リッジの形状を概略的に示すものであり、(a)は表面
(ディスクのA面側)を示す平面図であり、(b)〜
(d)はそれぞれ同図(a)のディスクカートリッジの
左側、右側、及び正面の側壁を示す図である。
【図2】 図1(a)のディスクカートリッジをS2
2線で切る断面図である。
【図3】 図1のディスクカートリッジのシャッターを
開けた状態を示す平面図である。
【図4】 ディスクを挿入し又は取り出す開口部の蓋が
閉まっている図1のディスクカートリッジを示す平面図
である。
【図5】 図4のA部拡大図である。
【図6】 開口部の蓋が開けられている図1のディスク
カートリッジを示す平面図である。
【図7】 本発明の実施の形態2によるディスクカート
リッジの形状を概略的に示すものであり、(a)は表面
(ディスクのA面側)を示す平面図であり、(b)〜
(d)はそれぞれ同図(a)のディスクカートリッジの
左側、右側、及び正面の側壁を示す図である。
【図8】 図7(a)のディスクカートリッジをS8
8線で切る断面図である。
【図9】 開口部の蓋が開けられている図7のディスク
カートリッジを示す断面図である。
【図10】 図7のディスクカートリッジのシャッター
を開けた状態を示す平面図である。
【図11】 図8のB部拡大図である。
【図12】 本発明の実施の形態3によるディスクカー
トリッジの形状を概略的に示すものであり、(a)は表
面(ディスクのA面側)を示す平面図であり、図12
(b)〜(d)はそれぞれ同図(a)のディスクカート
リッジの左側、右側、及び正面の側壁を示す図である。
【図13】 図12(a)のディスクカートリッジをS
13−S13線で切る断面図である。
【図14】 図13のC部拡大図である。
【図15】 開口部の蓋が開けられている図12のディ
スクカートリッジを示す平面図である。
【図16】 図15のディスクカートリッジのシャッタ
ーを開けた状態を示す側面図である。
【図17】 本発明の実施の形態4によるディスクカー
トリッジの形状を概略的に示すものであり、(a)は表
面(ディスクのA面側)を示す平面図であり、(b)〜
(d)はそれぞれ同図(a)のディスクカートリッジの
左側、右側、及び正面の側壁を示す図である。
【図18】 図17(a)のディスクカートリッジをS
18−S18線で切る断面図である。
【図19】 本発明の実施の形態5によるディスクカー
トリッジの形状を概略的に示す平面図である。
【図20】 図19のディスクカートリッジをS20−S
20線で切る断面図である。
【図21】 図20のD部の拡大断面図である。
【図22】 本発明の実施の形態6によるディスクカー
トリッジの形状を概略的に示す平面図である。
【図23】 図22のディスクカートリッジをS23−S
23線で切る拡大断面図である。
【図24】 本発明の実施の形態7によるディスクカー
トリッジの形状を概略的に示す平面図である。
【図25】 図24のディスクカートリッジをS25−S
25線で切る拡大断面図である。
【図26】 本発明の実施の形態8によるディスクカー
トリッジの形状(蓋を閉めた状態)を概略的に示す平面
図である。
【図27】 図26のディスクカートリッジの形状(蓋
を開けた状態)を概略的に示す平面図である。
【図28】 図26のディスクカートリッジをS28−S
28線で切る拡大断面図である。
【図29】 図26のディスクカートリッジの蓋を一旦
開けてから閉めた状態を示す拡大断面図である。
【図30】 本発明の実施の形態9によるディスクカー
トリッジの形状を概略的に示す断面図である。
【図31】 図30のディスクカートリッジの開口部を
備えた側壁を示す図である。
【図32】 実施の形態9の変形例であり、ディスクカ
ートリッジの開口部を備えた側壁を示す図である。
【図33】 実施の形態9の変形例であり、ディスクカ
ートリッジの開口部を備えた側壁を示す図である。
【図34】 電子ブックという商品名で市販されている
従来のディスクカートリッジの表側(ディスクのA面
側)の平面図である。
【図35】 図34のディスクカートリッジのシャッタ
ーを開いた様子を示す表側の平面図である。
【図36】 図34のディスクカートリッジのシャッタ
ーを開いた様子を示す裏側(ディスクのB面側)の平面
図である。
【図37】 図34のディスクカートリッジをS37−S
37線で切る断面図である。
【図38】 図34のディスクカートリッジの蓋を開け
て収納されているディスクを取り出す様子を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 ケース、 2 表側部材、 3 裏側部材、 2
a,3a 窓、 2b,3b 端面、 4 空間、 5
ディスク、 6,11 平面部、7,8,9,10
側壁、 12 シャッター、 13 開口部、 16,
32,42,71,81 蓋、 15 支軸、 17,
24 ロック機構、 22 フック部、23 切欠き
部、 33,34 直線溝、 35 第1の凸部、 3
6 第2の凸部、 37 第1の孔、 38 第2の
孔、 42a 端面、 42b,42c 突出部、 5
1,52,53,54 突起、 61,62 ブラシ、
72クランプ溝、 81a 切欠き、 82 検出
孔、 83 識別用突起、 83a 肉ぬすみ、 84
検出孔、 91,92 凸部。
フロントページの続き (72)発明者 石田 禎宣 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔をあけて対向する第1及び第2
    の平面部と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁と
    を含むケースを有し、 上記ケースが、情報を記録するディスクを回転可能に収
    納し、そこを通して上記ディスクを挿入又は取り出しで
    き、上記側壁の一つに形成された開口部を備えており、 上記ケースに備えられ、上記開口部を開閉する蓋を有す
    るディスクカートリッジにおいて、 上記蓋を閉じたときに上記蓋の外側の面が、上記ケース
    の上記開口部を備えた側壁の外側の面よりも内側になる
    ように形成されたことを特徴とするディスクカートリッ
    ジ。
  2. 【請求項2】上記第1及び第2の平面部に対して平行な
    平面内で回転できるように上記蓋を支持する支持手段
    と、 上記蓋を閉じたときに上記蓋の一部を上記ケースの一部
    に係合させる係合手段と、 を有することを特徴とする請求項1に記載のディスクカ
    ートリッジ。
  3. 【請求項3】 上記係合手段が、 上記ケースに形成された凹部と、 上記蓋に備えられ、上記蓋を閉じたときに上記凹部に係
    合する凸部と、 を有することを特徴とする請求項2に記載のディスクカ
    ートリッジ。
  4. 【請求項4】 上記第1の平面部と同じ平面内に延びる
    軸線を中心にして外側に回転させて開くことができるよ
    うに上記蓋を上記第1の平面部に支持する支持手段と、 上記蓋を閉じたときに上記蓋の一部を上記ケースの一部
    に係合させる係合手段と、 を有することを特徴とする請求項1に記載のディスクカ
    ートリッジ。
  5. 【請求項5】 上記係合手段が、 上記第2の平面部に形成された切欠き部と、 上記蓋に形成され、上記蓋を閉じたときに上記切欠き部
    に係合するフック部と、 を有することを特徴とする請求項4に記載のディスクカ
    ートリッジ。
  6. 【請求項6】 上記ケースが上記蓋を係合させる案内溝
    を有し、 上記蓋を上記案内溝に沿ってスライドさせることによっ
    て上記開口部を開閉することを特徴とする請求項1に記
    載のディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 上記蓋に、上記蓋を開いたときに上記ケ
    ースに係合する突起部を備えたことを特徴とする請求項
    6に記載のディスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 上記蓋に、上記蓋を閉じたときに上記ケ
    ースに係合する突起部を備えたことを特徴とする請求項
    6又は7のいずれかに記載のディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 所定間隔をあけて対向する第1及び第2
    の平面部と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁と
    を含むケースを有し、 上記ケースが、情報を記録するディスクを回転可能に収
    納し、そこを通して上記ディスクを挿入又は取り出しで
    き、側壁の一つに形成された開口部とを備えており、 上記ケースに備えられ、上記開口部を開閉する蓋を有す
    るディスクカートリッジにおいて、 上記開口部を備えた上記側壁に平行な上記蓋の外側の面
    に形成され、互いに同じ高さを持つ少なくとも2つの突
    出部を有することを特徴とするディスクカートリッジ。
  10. 【請求項10】 所定間隔をあけて対向する第1及び第
    2の平面部と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁
    とを含むケースを有し、 上記ケースは、情報記録面の外周近傍に環状の第1の突
    出部を備えたディスクを回転可能に収納するディスクカ
    ートリッジにおいて、 上記第1及び第2の平面部の内面の少なくとも一方であ
    って、上記第1の突出部に対向する面に、上記第1の突
    出部に当接するように形成された第2の突出部を備えた
    ことを特徴とするディスクカートリッジ。
  11. 【請求項11】 上記第2の突出部が上記ディスクの直
    径以上の長さを持ち、直線状に延びていることを特徴と
    する請求項10に記載のディスクカートリッジ。
  12. 【請求項12】 所定間隔をあけて対向する第1及び第
    2の平面部と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁
    とを含むケースを有し、 上記ケースが、情報を記録するディスクを回転可能に収
    納し、そこを通して上記ディスクを挿入又は取り出しで
    き、上記側壁の一つに形成された開口部を備えており、 上記ケースに備えられ、上記開口部を開閉する蓋を有す
    るディスクカートリッジにおいて、 上記第1及び第2の平面部の内面の少なくとも一方であ
    って、上記ディスクの情報記録面側に、上記ディスクを
    上記ケースに挿入するとき又は上記ケースから取り出す
    ときに上記ディスクの表面に接触するクリーニング部材
    を有することを特徴とするディスクカートリッジ。
  13. 【請求項13】 上記クリーニング部材がブラシである
    ことを特徴とする請求項12に記載のディスクカートリ
    ッジ。
  14. 【請求項14】 所定間隔をあけて対向する第1及び第
    2の平面部と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁
    とを含むケースを有し、 上記ケースが、情報を記録するディスクを回転可能に収
    納し、そこを通して上記ディスクを挿入又は取り出しで
    き、上記側壁の一つに形成された開口部を備えており、 上記第1及び第2の平面部に対して平行な平面内で回転
    できるように上記蓋を支持する支持手段を有するディス
    クカートリッジにおいて、 上記蓋の内側に上記ディスクの外周を差し込むことがで
    きる保持溝を有することを特徴とするディスクカートリ
    ッジ。
  15. 【請求項15】 所定間隔をあけて対向する第1及び第
    2の平面部と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁
    とを含むケースを有し、 上記ケースは、情報を記録するディスクを回転可能に収
    納し、そこを通して上記ディスクを挿入又は取出しで
    き、上記側壁の一つに形成された開口部を備え、 上記ケースに備えられ、上記開口部を開閉する蓋を有す
    るディスクカートリッジにおいて、 上記第2の平面部に形成された透孔と、 上記ケースの内側に突起し、上記透孔よりも小径である
    突起片と、 上記蓋に備えられ、上記蓋が閉じているときに上記突起
    片に係合し、上記蓋を開けたときに上記突起片を切断し
    て、上記突起片を上記透孔を通して上記ケースの外側に
    排出させる凹部と、 を有することを特徴とするディスクカートリッジ。
  16. 【請求項16】 所定間隔をあけて対向する第1及び第
    2の平面部と、上記第1及び第2の平面部をつなぐ側壁
    とを含むケースを有し、 上記ケースは、情報を記録するディスクを回転可能に収
    納し、そこを通して上記ディスクを挿入又は取出しで
    き、上記側壁の一つに形成された開口部を備えており、 上記ケースに備えられ、上記開口部を開閉する蓋を有す
    るディスクカートリッジにおいて、 上記第1及び第2の平面部の少なくとも一方の内側に突
    出し、上記開口部の厚さを上記ディスクを挿入又は排出
    可能な範囲内で上記ディスクの厚さとほぼ同じにする挿
    入制限部を有することを特徴とするディスクカートリッ
    ジ。
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